中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』のポスター画像と予告編映像が公開になった。今年でデビュー20周年を迎える平井堅が主題歌を手がけており、予告編にも主題歌『切手のないおくりもの』が使用されている。『繕い裁つ人』予告編映像本作は、池辺葵の人気コミックを『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督が映画化したもの。このほど公開された予告編は中谷演じる本作の主人公、市江が営む町の仕立て屋“南洋裁店”が映し出される場面から始まる。祖母がはじめた洋裁店を引き継いだ市江は、着る人の顔が見える服作りにこだわっており、彼女のもとを訪れた百貨店の営業員・藤井は市江を「ガンコジジイって感じです」と評する。しかし、丁寧に布を裁断し、足踏みミシンでひと針、ひと針を丁寧に仕上げていく市江の姿はとても凛々しく、美しい。映画は、市江と彼女の周囲の人々のドラマを繊細に描き出した作品だが、ポスター画像も、タイトルロゴを手編みの刺繍で作成し、劇中に出てくる市絵が仕立てる洋服のテキスタイルを使用するなど、彼女の“洋服へのこだわり”が伝わってくるデザインになっている。主題歌『切手のないおくりもの』は、財津和夫の名曲を平井がカバーしたもので、先ごろリリースされたアルバム『Ken’s Bar III』にも収録されている。平井は「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメント。平井の歌声が、中谷をはじめ、三浦貴大、杉咲花、片桐はいり、黒木華、余貴美子らが出演する予告編映像に見事にマッチしている。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年10月10日女優・中谷美紀を主演に迎え、「ハツキス」(講談社刊)にて連載中の人気コミックを実写映画化する『繕い裁つ人』。このほど、本作の童話の挿絵ような可愛らしいポスター・ビジュアルと予告編が公開された。さらに、主題歌を平井堅が務めることが明らかとなった。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回届いた予告編では、中谷さん演じる市江が、見事な手つきでミシンを使いこなし、色鮮やかな洋服を仕立てる姿が映し出される。世界に1着しかない“人生で一番似合う服”を作り続ける市江と、そんな彼女を「頑固じじい」と評する藤井役の三浦貴大を始め、黒木華、片桐はいり、杉咲花ら豪華キャスト陣扮する彼女に魅せられた周囲の人々の掛け合いにも注目だ。また、平井さんが歌う本作の主題歌となるは、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」(コンセプトカバーアルバム「Ken’s Bar III」に収録)。平井さんからは、「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメントが寄せられている。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月10日女優の中谷美紀が30日、都内で行われた第27回東京国際映画祭のラインナップ発表会に登壇し、映画に対する思いや、同映画祭の思い出などを語った。東京国際映画祭の顔として、主要イベントなどで盛り上げるフェスティバル・ミューズに就任した中谷美紀は、「私自身、一人の映画人である前に、ただの映画のファンです。人生において、苦しい時もいつも映画が私を救ってくれたように思います」と語り、「日常を少しでも彩るような、何か大変なことからエスケープできたり、夢を抱いたり、豊かにするようなツールであってほしいと願っています」と映画に対する思いを伝えた。中谷は、過去に5回、東京国際映画祭に参加。一番の思い出について「19歳の時に初主演させていただいた『BeRLiN』の時に、特別招待作品として呼んでいただいたことが、本当にうれしくて」と振り返った。そして、「いまだにコンペ作品に出演したことがない」と言い、「コンペ作品を持ってレッドカーペットを歩くというのが夢です」と今後の目標を掲げた。また、「映画を愛する者として、日本、東京を愛する者として、何か貢献できれば」とフェスティバル・ミューズとしての意気込みを述べ、「映画人と一般のお客様の交流の場でもあるので、その交流をさらに深めていきたいと思いますし、映画人同士も、国、宗教、人種を越えて、交流の場となったらいいなと心から願っています」と期待。さらに、「公開規模が小さかったり、日本では公開されないような小さな作品にも注目していきたい」と語った。
2014年10月01日第27回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月30日(火)、東京・港区の虎ノ門ヒルズで行われ、今年のフェスティバル・ミューズに中谷美紀が就任。また、コンペティション部門の審査委員に映画監督としても活動する芸人・品川ヒロシが選ばれたと発表された。『ゼロの焦点』など過去に出演した数作品が特別招待された中谷さんは、「19歳のときに初めて主演した『BeRLiN』を、(当時、同映画祭のメイン会場だった)渋谷Bunkamuraのオーチャードホールで上映していただき、とても嬉しかった思い出がある。いつかはコンペティション作品をもって、レッドカーペットを歩くのが夢ですね」と東京国際映画祭という舞台に、強い思い入れ。自身も熱心な映画ファンとして知られるだけに、「映画祭を通して、映画人とお客様、さらに国境を超えた映画人同士の交流が深まることを心から祈っている」と映画祭を彩るフェスティバル・ミューズとしての抱負を熱く語っていた。会見ではコンペティション部門に出品される15タイトルも発表され、 邦画で唯一のコンペ部門出品を果たした『紙の月』を手がけた吉田大八監督が出席。前作『桐島、部活やめるってよ』で映画賞を席巻しており、「勝負ごとは嫌いじゃない。存分に楽しめそう」と“日本代表”として武者震いが止まらない様子だ。女優の宮沢りえが、平凡な主婦から横領犯へと転落するヒロインを熱演し、約7年ぶりの映画主演を果たした『紙の月』。吉田監督は「女優として内面にもっているものを、この映画のためにすべて出し切ってくれた」と宮沢さんに感謝の意を表し、「女性とお金という切り口から、社会に切り込んでいけたらと思った。予想不可能な原作を読み、これは他人には映画化されたくないと思った」と自信を示した。今年のコンペティション部門は92の国と地域から、計1373作品がエントリー!その中から厳正な予備審査を経た15本が上映され、最高賞・東京グランプリ(東京サクラグランプリから名称変更)を争う。最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が世界的大ヒットを記録中のジェームズ・ガン監督が、史上3番目の若さでコンペティション国際審査委員長に就任したほか、審査委員はイ・ジェハン(映画監督)、ロバート・ルケティック(映画監督)、エリック・クー(映画監督)、デビー・マクウィリアムズ(キャスティング・ディレクター)、品川ヒロシ(映画監督/芸人)とバラエティ豊かな面々が勢ぞろい。また、比類なき感性を武器に“サムライ”のごとく、革新的な映画を世界に発信し続ける映画人の功績をたたえる「SAMURAI(サムライ)」賞が新設され、第1回受賞者として、北野武(映画監督)、ティム・バートン(映画監督)に同賞が贈られることが決定した。第27回東京国際映画祭は10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ、TOHOシネマズ日本橋ほかで開催。【コンペティション】・『1001グラム』(監督ベント・ハーメル)ノルウェー=ドイツ=フランス合作・『来るべき日々』(監督ロマン・グーピル)フランス・『マルセイユ・コネクション』(監督セドリック・ジメネス)フランス=ベルギー合作・『神様なんかくそくらえ』(監督ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ)アメリカ=フランス合作・『アイス・フォレスト』(監督クラウディオ・ノーチェ)イタリア・『メルボルン』(監督ニマ・ジャウィディ)イラン・『ザ・レッスン 授業の代償』(監督クリスティナ・グロゼヴァ、ペタル・ヴァルチャノフ)ブルガリア=ギリシャ合作・『マイティ・エンジェル』(監督ヴォイテク・スマルゾフスキ)ポーランド・『ロス・ホンゴス』(監督オスカル・ルイス・ナビア)コロンビア=フランス=ドイツ=アルゼンチン・『ナバット』(監督エルチン・ムサオグル)アゼルバイジャン・『紙の月』(監督吉田大八)日本・『壊れた心』(監督ケビン・デ・ラ・クルス)フィリピン=ドイツ・『破裂するドリアンの河の記憶』(監督エドモンド・ヨウ)マレーシア・『草原の実験』(監督アレクサンドル・コット)ロシア・『遥かなる家』(監督リー・ルイジン)中国【特別招待作品】・『ベイマックス』(監督ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ)アメリカ*オープニング・『寄生獣』(監督山崎貴)日本*クロージング・『THE NEXT GENERATIONパトレイバー エピソード 10:暴走!赤いレイバー』(監督田口清隆)日本・『天才スピヴェット』(監督ジャン=ピエール・ジュネ)フランス・カナダ合作・『サンバ』(監督エリック・トレダノ)フランス・『デビルズ・ノット』(監督アトム・エゴヤン)アメリカ・『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(監督犬童一心)日本・『くるみ割り人形』(監督増田セバスチャン)日本・『シェフ三ツ星フードトラック始めました』(監督ジョン・ファブロー)アメリカ・『GARM WARS The Last Druid』(監督押井守)日本・カナダ合作・『ザ・レイド GOKUDO』(監督ギャレス・エバンス)インドネシア・『救いたい』(監督神山征二郎)日本・『花宵道中』(監督豊島圭介)日本・『チェイス!』(監督ビジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ)インド・『アップルシード アルファ』(監督荒牧伸志)日本・アメリカ合作・『劇場版「進撃の巨人」前編紅蓮の弓矢』(監督荒木哲郎)日本・『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(監督パトリック・ヒューズ)アメリカ・『もしも建物が話せたら』(監督ビム・ベンダース、ミハエル・グラウガー、マイケル・マドセン、ロバート・レッドフォード、マルグレート・オリン)ドイツ・デンマーク・ノルウェー・オーストリア・フランス・アメリカ・日本合作・『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦』(監督マーティン・スコセッシ、デビッド・テデスキ)アメリカ・イギリス・日本合作・『「ティム・バートンの世界」×第 27 回東京国際映画祭 提携企画「ビッグ・アイズ」スペシャル・プレゼンテーション』(監督ティム・バートン)アメリカ・『「百日紅(仮題)」スペシャル・プレゼンテーション』(監督原恵一)日本(text:cinemacafe.net)
2014年09月30日文芸誌「パピルス」にて2005年12月号から連載している中谷美紀氏のエッセイが、この度、一冊の本としてより幻冬舎から刊行される。およそ6年振りになる、待望の単行本発売だ。「自宅のベランダにひと粒だけなった南高梅」「厄落としと体質改善を兼ねての断食チャレンジ」「旅先で出会った忘れられない味と人々」など。何気ない毎日が、愛おしく思えてくる、珠玉のエッセイ集。自身による写真も多数掲載している。今回、著者・中谷に刊行にあたってのインタビューを行った。●中谷さんにとってエッセイを綴ることとは?様々な場面での素晴らしい出逢いについて、口から発する言葉では伝えきれないことを、文字にしています。●作品を書くことと、女優として演じること。その共通点と相違点は?他人の価値観を演じるストレスを自著で発散するのが初期の目的でしたが、いつしか演技と同様、私個人の気持ち云々よりも、優れた先人の話に耳を傾け、媒介に徹して書くことが心地よくなって来ました。●自分のエッセイを映像化するとしたらどう演出したい?今回のエッセイに書かせていただいた方々は皆さん魅力的なので、ドキュメンタリーで長期にわたって追いかけたいです。●今回の作品のオススメ点は?7年の間に、成長と後退を繰り返しながらずいぶんと変化を遂げましたが、「女心と秋の空」のタイトルのごとく、不確かな人生の変遷を見守っていただけたら嬉しいです。●最近他にハマっていることは?糖質制限で、強靱な肉体と精神を培っています。●今後チャレンジしたいことは?質問力を磨いて、人間の本質に迫りたいです。お問い合わせ:幻冬舎 tel. 03-5411-6211
2012年07月19日堺雅人と中谷美紀が出演する映画『ひまわりと子犬の7日間』の特報動画とポスターが公開された。『ひまわりと子犬の7日間』特報動画『ひまわりと子犬の7日間』は、2007年に宮崎県で実際に起きた出来事をもとに、管理所に収容され、命の期限が決められた母子犬と、職員たちの姿を描いた物語。山田洋次監督のもとで20年にわたって脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとり、堺、中谷の他に、でんでん、若林正恭 (オードリー)、吉行和子、夏八木勲らが出演する。このほど公開された動画では、宮崎県の農家で夫婦の愛を受けてすくすくと育った子犬が、ある事情からひとりぼっちになり、管理所に収容されるシーンが描かれている。本作の原作は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の著作『奇跡の母子犬』(PHP研究所刊)。ポスターには、「首輪を失った母犬“ひまわり”。もういちど、きみに、愛を伝えたい」とあり、“ひまわり”という名前は、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めてつけられた名前だという。本作で堺は管理所職員の彰司を、中谷は彰司を見守る幼なじみの獣医・五十嵐美久を演じる。これまで、『武士の一分』、『母べえ』、『おとうと』などで“家族”と“生と死”をテーマに人間ドラマを深く描いてきた平松監督が、初監督作品となる本作で、どのような物語を描くのか注目したい。本作は、2013年3 月16日(土)新宿ピカデリーほか全国で公開される。『ひまわりと子犬の7日間』2013年3月16日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年06月22日堺雅人が故郷の宮崎を舞台にした、実話に基づいて作られる映画『ひまわりと子犬の7日間』に主演することが決定。『壬生義士伝』以来となる中谷美紀との共演を果たしていることも明らかになった。映画の原案となったのは山下由美の手による「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)。宮崎県のとある農家でのちに“ひまわり”と名付けられる子犬が飼い主の老夫婦の元ですくすくと成長するが、悲しい事情でひまわりは一人ぼっちに…。やがて、彼女は愛くるしい子犬たちを授かるが、近所からの通報がきっかけで管理所に収容されることになる。飼い主が見つからなければ、7日後には母子ともども“処分”されてしまうことになるが、管理所の職員やその家族、仲間たちは必死に子犬を守ろうとするひまわりの姿に心打たれ…。全国で殺処分されてしまう犬と猫は毎年約23万匹。管理所に収容されて生きて出られるのはわずか10%ほどで、7日間の「命の期限日」を過ぎるとその命は消されてしまうという現状がある。映画の冒頭では、犬の目線で世界を描くことで母犬の想いや子犬たちの“生命”を深く訴えると共に、こうした悲惨な現状に対し、少しでも多くの小さな命を救うべく一石を投じる。家族や管理所に関わる人間たちの衝突や葛藤をも描くことで、単なる動物愛護にとどまらず幅広い層に訴えかけていく。管理所の職員・神崎を演じる堺さん。過去に、故郷の宮崎に凱旋し舞台「宮城野」に出演したことはあるが、映画で宮崎の人間を演じるのは初めて。「『宮崎が舞台の作品』ということで、一も二もなく飛びつきました。18歳で上京しましたが、故郷の人間を演じるのは初めてのことです。幼い頃からなじんだアクセントで芝居をすることは、長年の夢でした。中年にさしかかったいま、こうしたお仕事をいただいたことは、俳優としても何か意味があるような気がしています」と喜びを語る。さらに「宮崎県では去年、口蹄疫が発生しました。自らの手で、大切に育ててきた命を終わらせなければならない日々は、本当につらかったことと思います。また、今年は東日本大震災もありました。そうしたこともあり、この仕事は僕にとって、『命と向き合う』作業になるのではないかとも思っています」と作品への強い思いを明かしてくれた。撮影も宮崎で行われるが、中谷さんとの久々の共演に触れ「なんだか生まれ育った土地にお迎えするような照れ臭さも感じますが、彼女の、精魂こめた、力強い演技を間近で見られることを、本当に楽しみにしています」とも。現在放送中のTVドラマ「南極大陸」に続いて犬と縁の深い作品が続くが、犬たちとの触れ合いも楽しみなところ。中谷さんが演じるのは、獣医・五十嵐美久。映画について「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた悲しい現実に目を向けた上で、それでも動物とふれあうことの喜びを伝える作品であることに共感を覚えました」と語ると共に、役柄について「動物と子供と向き合うことになるので、虚飾のない素直な心で演じたいと思います」と意気込みを語る。さらに、堺さんとの共演については「市井の人を魅力的に演じるという一見簡単そうでとても難しいことをサラリとなさる方という印象があるので、今回の作品での共演を楽しみにしています」と期待を口にする。『壬生義士伝』公開からおよそ9年。その間、数々の映画やドラマ、舞台に出演してきた2人が再共演で起こす“化学変化”に注目したい。監督を務めるのは山田洋次監督の下で映画を学び『十五才学校IV』、『武士の一分(いちぶん)』、『母べえ』、『おとうと』では共同脚本、『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』で助監督を務めた平松恵美子。「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマ」と語り、宮崎ロケについても「抜群のロケーションを最大限に生かして、ひまわりが巡り会う大切なシーンを丁寧に撮影したいと思います」と抱負を語った。これまで『クイール』、『犬と私の10の約束』、『きな子〜見習い警察犬の物語〜』など動物を扱った数々の感動作を世に送り出してきた松竹だが、ここに山田洋次監督が育んできたエッセンスを注入!そして地元・宮崎で堺さんがどのような輝きを見せるのか?撮影は12月まで行われる予定だが、完成が楽しみだ。『ひまわりと子犬の7日間』は2013年春、全国にて公開の予定。■関連作品:ひまわりと子犬の7日間 2013年春、全国にて公開
2011年11月17日堺雅人と中谷美紀が2013年春に公開される映画『ひまわりと子犬の7日間』で共演することが発表され、新作への想いを語った。その他の情報映画は、宮崎県中央動物保護管理所に収容された母子犬をめぐる実話を記録した山下由美の書籍『奇跡の母子犬』を原作に、山田洋次監督のもとで脚本家、助監督として経験を積んだ平松恵美子監督がメガホンをとる。タイトルにある“ひまわり”とは、太陽の下を堂々と歩いてほしい、そんな思いを込めて母犬につけられる名前。堺は、“命の期限日”が付けられる母子犬と対面する管理所職員を演じ、中谷は獣医役だという。平松監督は「“憎しみの連鎖”ではなく、“愛情の連鎖”というものが本来あるべきことではないか。それがこの作品のテーマです」と語る。宮崎県出身の堺は、「“宮崎が舞台の作品”ということで、一も二もなく飛びついた。幼い頃から馴染んだアクセントで芝居をすることは、長年の夢だった」と喜び、「宮崎県では去年、口蹄疫が発生し、今年は東日本大震災もあった。この仕事は僕にとって、“命とむきあう”作業になるのではないかと思っている」と意欲的。獣医役を「虚飾のない素直な心で演じたい」と話す中谷は、「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その影に隠れた哀しい現実にも目を向け、その上で動物とふれあうことの喜びを伝える作品で、共感を覚えた」と語っている。ふたりが映画で共演するのは『壬生義士伝』(滝田洋二郎監督)以来、約9年ぶり。本作は今年の11月から宮崎で撮影を開始し、2012年3月の完成を目指す。『ひまわりと子犬の7日間』2013年春全国ロードショー
2011年11月17日中谷美紀の初舞台『猟銃』の日本公演が10月3日、東京・PARCO劇場で開幕した。本公演は、文豪井上靖の同名恋愛小説をカナダ人演出家のフランソワ・ジラールが舞台作品として創作したもの。ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘による3通の手紙によって浮き彫りにするストーリー。中谷は登場する女性3役をひとりで演じ分ける。「猟銃」チケット情報9月7日にカナダ・モントリオールで開幕し、全公演ソールド・アウトを記録した日本での凱旋公演となる。中谷は初日前の舞台稽古で「フランソワとの出逢いがなかったら、恐らく舞台に立ち、身体と魂を使って台詞を述べ、感情を露わにするなどということは、この先もなかっただろうと思います。そもそも演じるということを職業にしているにもかかわらず、人前に出ることは決して得意な方ではありませんし、何かしらの結果を出さなければならないと思うと、カナダ公演を終えた今でも、未だに身がすくむ思いです。しかしながら、舞台で繰り広げられる芝居と観客は一期一会。一服のお茶を点てるかのごとく、お客様をもてなすつもりで公演一つひとつを誠心誠意演じることが私に与えられた役割だと信じて、フランソワ、(共演の)ロドリーグ、そして私を支えてくれている全ての方々と共に、明日から日本での新たな旅に出てまいります」とコメントした。東京公演は、10月23日(日)まで同劇場にて上演。その後、10月29日(土)・10月30日(日)兵庫県立芸術文化センター、11月18日(金)・11月19日(土)に福岡・キャナルシティ劇場、11月23日(水・祝)・11月24日(木)愛知・名鉄ホール、11月27日(日)京都芸術劇場春秋座にて上演する。チケットは一部を除き発売中。
2011年10月06日中谷美紀の舞台「猟銃」・カナダでの全公演がソールドアウト中谷美紀が、初舞台にして1人3役に挑戦し、カナダ・モントリオールでの全公演をソールドアウトにした。上演後は、スタンディングオベーションで迎えられ、大成功に収めた。また、日本でのチケットの売り上げも好評で東京での追加公演も決定している。2日に、舞台「猟銃」の舞台稽古が、渋谷・パルコ劇場で公開され、主演の中谷美紀が翌日の公演初日に向け、迫真の演技を披露し「公演一つ一つを誠心誠意演じることが、わたしに与えられた役割」と、凱旋公演への意気込みを語ったという。(シネマトゥデイによる)カナダ、メディアが「光り輝く女が女王の如く」と絶賛中谷は以前、年齢や考え方、立場の違う3人の女性を1人で演じることについて「日本女性の強さ、しなやかさに魅力を感じた」と語っていたが、舞台では、その言葉通りに、躍動感あふれる動きの中にも、鬼気迫る表情ばかりでなく、可憐さ、美しさが存分に表現されており、カナダの現地メディアから「光り輝く女が女王の如く優雅に舞台に佇んでいる」と絶賛された存在感は、稽古からでも十分に伝わってくる。舞台「猟銃」は、文豪・井上靖の名作小説「猟銃」を、アカデミー賞受賞歴を持つ映画監督/演出家・フランソワ・ジラール氏が、中谷を起用して完全舞台化した作品だ。13年に渡る不倫によって翻弄(ほんろ)された妻、愛人、そして愛人の娘からの3通の手紙を通して愛憎劇が展開されていく。PARCO劇場にて10月3日~23日まで上演。東京公演後、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて公演予定だ。元の記事を読む
2011年10月04日中谷美紀が初舞台にして1人3役を務める、舞台『猟銃』がカナダ・モントリオールのUSINE Cで、9月7日(カナダ時間)に開幕した。舞台『猟銃』のチケット情報9月8日には舞台上演後、中谷と、共演者のロドリーグ・プロトー、演出のフランソワ・ジラール、翻案のセルジュ・ラモットによるトークショーが行われた。中谷は通訳を介することなく全てフランス語で受け答えする堂々とした姿をみせた。中谷は「未知なるものへの恐れの気持ちもありましたが、飛び込んでみると、そこにはあたたかく輝かしく、深い世界が待っていました。そして終演後、舞台袖にて『ようこそ、この素晴らしい舞台の世界へ』とフランソワ・ジラール監督が抱きしめてくださった時、思わず涙が溢れました」と初舞台への感想を語った。そして、「3人の女性を通して、心の奥深くに眠っている本当のご自身がみえてくるかもしれません。あなたは愛することを望みますか?それとも、愛されることを望みますか?」とこれから開幕する日本公演の観客に向けてメッセージを送った。本作は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘による3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。カナダ公演は9月10日まで行われ、その後、日本凱旋公演として10月3日(月)から東京・パルコ劇場を皮切りに兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演される。なお、東京公演は10月6日(木)、13日(木)、20日(木)の追加公演が決定し、先行販売実施中。その他公演のチケットは現在発売中。
2011年09月13日第3回プラチナ・ミューズアワード受賞!いつの時代も光り輝くワーキングウーマンを選出する「プラチナ・ミューズアワード」。その第3回受賞者に女優中谷美紀が選ばれた。14日、東京都内で授与式が行われ。中谷も出席。その美しさを輝かせていた。この日のスタイルは、デコルテ部分が大きく開いたセクシーかつ上品で格のある黒のジャンプスーツにアップヘア。授与されたオリジナルデザインのプラチナ・ネックレスが非常に映えるスタイルで、彼女ならではの魅力とプラチナの輝きが見事に融合していた。プラチナのような自分磨きを!この賞は、「プラチナ・ギルド・インターナショナル」が「Domani」(小学館)とコラボレーションし、選出される賞で、過去には女優米倉涼子とフリーアナウンサーの滝川クリステルが受賞した賞だ。中谷はこれに続く3人目の受賞者となる。受賞した中谷は「とても素敵な賞をいただきうれしいです、このプラチナのようにいつまでも光り輝く女性でいられるよう、自分磨きに努めていきたい」と喜びのコメントを発表。また「プラチナはそれ自治が主役とならずに、つけている人を輝かせ、引き立たせてくれる。自分の理想とする女性像にとても近いものがあると思う」とし、「“年齢”をあきらめる理由にするのではなく、いつまでも新鮮な気持ちで挑戦し続けたい」と力強いコメントを残した。挑戦を続け、自分磨きを怠らない。プラチナのような女性像を、真の美を、追い求めたいものである。元の記事を読む
2011年07月18日「第3回 プラチナ・ミューズ アワード」が7月14日、都内にて行われ、中谷美紀が授与式に登壇した。舞台『猟銃』のチケット情報「プラチナ・ミューズ」はプラチナ・ギルド・インターナショナルと雑誌『Domani』(小学館)のコラボレーションで設立され、プラチナのようにいつの時代にも光り輝くワーキング・ウーマンを選出する。受賞した中谷は、大人の魅力を際立たせるシンプルな黒のパンツドレスで登場。「大変、有り難い栄誉ある賞をいただいて、本当に嬉しく思っています。プラチナのように輝き続けることができるように、自分磨きに努めていきたいと思います」と笑顔でコメント。プラチナのみで制作されたジュエリー、プラチナ・アラベスクを贈られると「プラチナって、こんなに輝きが美しかったということを、改めて実感しました。年齢とともに肌の輝きは減っていくのかもしれませんが、美しいジュエリーをつけることで自分自身の輝きを増すことができたらいいなと思います」と語った。時を超えても高純度に輝くプラチナ・ジュエリーにちなんで、時を超えても変わらないことについて聞かれると「年齢を諦める理由にするのではなく、挑戦し続けていきたいし、新鮮で純粋な気持ちで役を演じていくことができたらいいなと、常々思っています」と話した。トークショーでは、9月にカナダ・モントリオールで初挑戦する舞台『猟銃』について質問され「心の奥深くで秘めている本質というか、ただ、慎ましいだけではない日本女性を表現できるのではないかと思って、今まで挑戦したことのなかった舞台に挑むことになりました。もしかしたら、今は自分自身に試練を与えるべきときなのかもしれないです」と意気込みを語った。中谷の初舞台『猟銃』日本公演は、10月3日(月)から23日(日)までの東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、愛知、京都にて上演する。なお、チケットぴあでは東京・兵庫・京都公演の先行抽選販売(プレリザーブ)を7月19日(火)11:00まで受付中。愛知公演は7月16日(土)11:00から20日(水)11:00、福岡公演は7月22日(金)11:00から31日(日)11:00まで、受け付ける。
2011年07月15日女優の中谷美紀が「第3回 プラチナ・ミューズ アワード」を受賞。その受賞式が7月14日(木)に都内で開催され、トロフィーとプラチナのネックレスが贈呈された。プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関である「プラチナ・ギルド・インターナショナル」が雑誌「Domani」(小学館刊)とのコラボレーションで、プラチナのように光り輝く“ワーキング・ウーマン”を表彰するというもので、過去には米倉涼子、滝川クリステルが受賞している。映画やドラマなど女優としての活躍に加え、エッセイや紀行文など多彩な活躍で広い年代に支持されているということで今回、中谷さんが選ばれた。プラチナ・ギルドのハンキンソン尚子代表は「知性あふれる凛とした佇まいがプラチナ・ミューズにふさわしい」と中谷さんを絶賛。トロフィーを手渡し、“プラチナ・アラベスク”と呼ばれる、宝石を使わずにプラチナだけで制作されたネックレスを中谷さんの首に掛けた。中谷さんは「プラチナってこんなに輝く美しいものだったのか、と改めて実感しています。年齢と共に肌の輝きは減っていくものかもしれませんが、プラチナを身につけて輝きを増すことができたら。プラチナのように輝き続けられるように自分磨きに努めたい」と喜びを語った。この日は、大胆に肩を露出しつつも、下は黒のパンツスタイル。「シンプルな服が大好きなんですが、プラチナもシンプルで控え目な輝きを持っていて気に入っています」と微笑んだ。いわば、働く女性の理想として今回の受賞に至ったわけだが、中谷さん自身が憧れる女性像を聞かれると「日本の女性は空気を敏感に読み取り、和を保つことができてすごく素敵だと思います。女優として、亡くなられた高峰秀子さんを素敵だなと思いますが、憧れの女性に近づくのにあと何十年かかるのかな、とも思っています」と明かした。映画にドラマと活躍する中谷さんだが、今年は舞台に初挑戦。井上靖原作の「猟銃」がまずカナダのモントリオールで上演され、その後、10月に日本で凱旋公演が行われる。中谷さんは初舞台で一人三役をこなす。一人の男性の不倫の愛が、妻、愛人、愛人の娘の手紙で浮かび上がってくるという物語で「日本の女性の心のマグマのようなものが表現できるのでは?と思いました」と語り、初舞台で三役、しかも初演がモントリオールという点についても「自分に試練を与えるときなのかも、と思っています」と不敵な笑みを浮かべていた。さらに「演じるときに、年齢を(役を)あきらめる理由にするのではなく挑戦し続けたい。つい惰性で日々を過ごしがちですが、常に新鮮、純粋な気持ちで演じていきたい」とさらなる飛躍に向けた決意を口にした。■関連作品:源氏物語 千年の謎 2011年12月10日より全国東宝系にて公開© 2011 「源氏物語」製作委員会■関連記事:生田斗真の恋の相手は…?『源氏物語』に真木よう子、多部未華子、田中麗奈ら出演生田斗真主演『源氏物語』に中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之が出演!
2011年07月14日中谷美紀の初舞台作品『猟銃』の製作発表が7月8日、都内で行われ、中谷のほか、映画監督、脚本家としても知られるカナダ人演出家フランソワ・ジラールが登壇した。『猟銃』のチケット情報この作品は井上靖による1949年発表の恋愛小説『猟銃』が原作。三杉譲介というひとりの男に宛てられた3人の女性の手紙で構成された書簡体小説で、彼の13年に及ぶ不倫が妻・みどり、愛人の彩子、愛人の娘・薔子の3通の手紙により浮かび上がる。中谷が演じるのは妻、愛人、愛人の娘の3役。セリフのない三杉役は俳優でダンサーのロドリーグ・プロトーが象徴的に演じる。シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』やNYメトロポリタンオペラの演出も手掛けたフランソワ・ジラールが、自身で監督を務めた映画『シルク』での中谷の演技に魅了され、彼女に白羽の矢を立てた。中谷に本作の舞台のオファーがあったのは2006年。それまでも舞台の出演依頼はあったが「舞台の上に立つ俳優というのは身体能力に優れ、声のトレーニングも鍛錬された方でないといけない」と思い、断り続けていたそう。しかし全幅の信頼を置くジラールよりこの作品の女性3役のうちどれか好きな役をひとつ選んでと依頼を受け、思わず「NOと言うはずが、3役すべて演じたい」と答えてしまったとか。またオファーから5年経ったが「むしろ5年前にこの作品を舞台で演じるのではなく、今の年齢で世界中が日本という国に注目をしているなか、日本人がカナダの舞台に立ち、日本人がたくましく生きているということをお伝えできたらいい」と決意のほどを語った。また日本公演に先がけ9月7日(水)から10日(土)までカナダ・モントリオール、USINECで公演を行うことについて中谷は、「『旅の恥は掻き捨て』と言いますか、カナダのお客様は日本語がわからないからセリフを間違ってもお気づきにならないかな?と思っていました。ただ、欧米のお客様は大変正直でいらっしゃるので、自分の意に介さない公演では平気で席を立ちお帰りになる。それも実はトラウマになっていまして」と、自らの気を引き締めていた。日本公演は10月3日(月)から23日(日)までの東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、愛知、京都と各地を回る。なおチケットぴあでは、東京公演が7月12日(火) 11:00より19日(火) 11:00まで、兵庫・京都公演は7月14日(木) 11:00より19日(火) 11:00まで先行抽選販売「プレリザーブ」を実施。
2011年07月12日中谷美紀の初舞台となる『猟銃』。本作の演出をシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』の作・演出を手掛けたフランソワ・ジラールが担当する。舞台『猟銃』のチケット情報『猟銃』は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘の3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。フランソワ・ジラールは、『ZED』のほかにも、アカデミー賞を受賞した、映画『レッド・バイオリン』や中谷も出演した『シルク』など映画監督としても、世界からも注目を集めている。2008年に公開された映画『シルク』の日本での撮影中に『猟銃』と出会ったフランソワ・ジラールは、この小説にインスパイアされ、舞台化に着手。主演を務める、中谷にひとりで妻、愛人、愛人の娘を演じさせ、立場の違う3人の女性の中に秘められた“男性”への想いの共通項を浮かび上がらせる。舞台『猟銃』は、カナダ・モントリオールにて9月7日(水)から10日(土)まで公演が行われる。日本では10月3日(月)から23日(日)まで東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演。チケットは東京、兵庫、京都公演が7月30日(土)より発売。なお、チケットぴあでは、6月28日(火)11:00から30日(木)11:00まで先行抽選プレリザーブを受付。
2011年06月28日映画『阪急電車 片道15分の奇跡』が先日の関西先行公開に続き全国公開。都内劇場で行われた舞台挨拶に中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜という総勢7名の女優陣が揃って出席した。有川浩の人気小説を原作に、宝塚から西宮北口間を走る阪急今津線に乗り合わせた、様々な事情を抱えた人々の人間模様を温かく描く。最初にマイクを握った中谷さんは「素晴らしい共演者、温かい演出をなさる監督に恵まれ、関西のみなさんの協力を得て完成しました」と挨拶すると、様々な思いが脳裏をめぐったのか、しばらくの沈黙。そして、声を詰まらせながら「いま、日本中が震災の動乱で疲弊しています。温かい思いを届けられたらと思います。失敗しても傷ついても立ち上がれる――自分の人生を肯定したくなる作品に仕上がっています」と強い思いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。関西を舞台にした本作だが、戸田さん、谷村さん、有村さんに愛菜ちゃんらをはじめ、関西に住んでいたことのあるキャストが数多く参加している。戸田さんが「全国に阪急電車を知っていただくよいきっかけになる、この映画に携わることができて光栄です」と語れば、谷村さんも高校時代に通学のために阪急電車を使っていたことを告白し思い入れを明かす。有村さんも「昔から使っていてたくさんの思い出があります。関西にお立ち寄りの際はぜひ一度乗って、気分を味わっていただけたら!」と映画と一緒に電車もアピールしてくれた。映画の内容、そして新たな季節にちなんで、この春から始めたいことは?という問いに南さんは、最近、編み物にいそしんでいることを明かし「すでにマフラーを7本くらい編んで、家族にも『もういらない』と言われてますが、編み続けます!」と宣言。宮本さんは、お子さんから誕生日プレゼントで自転車を贈られたそうだが「(自転車に乗るのが)何十年ぶりで降り方が分からなくてショックでした」と苦笑交じりに告白。「降り方から、何とかこなそうと思います」と決意を語った。監督に抱っこされて満面の笑みで登場した愛菜ちゃんは、この春から新一年生。この春の目標は「目覚まし時計でひとりで起きられるようになりたい」とのこと。さらに学校は楽しい?という質問に「楽しいです。好きな科目は国語と図工」と愛くるしい笑顔で答えてくれた。最後は、阪急電車に勤める現役の車掌さんの音頭で会場と一緒に「出発進行!」。女優陣一同、敬礼の姿勢で映画の“出発”を祝った。『阪急電車 片道15分の奇跡』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会■関連記事:宝塚の聖地に、中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月が華麗なドレス姿で降臨!【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」『阪急電車』で天才子役・芦田愛菜が宮本信子の孫に!阪急沿線で撮影スタート丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2011年04月30日映画『阪急電車片道15分の奇跡』の完成披露会見&舞台挨拶が、兵庫県の宝塚大劇場「兵庫県・キャパ2500」にて開催され、中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月という豪華女優陣が出席した。「図書館戦争」シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)やドラマ化もされた「フリーター、家を買う。」(幻冬舎刊)などで知られる有川浩の人気小説「阪急電車」(幻冬舎刊)を映画化した本作。えんじ色の車体とレトロな内装で知られ、大阪・神戸・京都を繋ぐ阪急電車の中でも、特に阪急今津線とその沿線の街を舞台にした心温まる群像劇が展開する。タカラジェンヌ、そして宝塚歌劇のファンにとって“聖地”宝塚大劇場は、阪急電車沿線のシンボルともいえる存在で、史上初めて、この宝塚大劇場を会場にして映画の会見と舞台挨拶が執り行われた。舞台挨拶では、現役の駅長(西宮北口駅統括駅長・山田憲太郎氏)による呼び込みで、キャスト陣は特製の“阪急電車”に乗って登場!会場は拍手と歓声に包まれた。中谷さんは「ご存知のとおり、いま、日本では苦しい思いをしていらっしゃる方がたくさんおりますが、おそらく本日来ていただいた方の中にも、15年前に同じ痛みを味わった方がたくさんいらっしゃると思います。阪急電鉄も震災の際に、大変な被害を受けたと聞いております。地元のみなさまのご協力を得て、また、阪急電鉄のみなさまの努力により復興がかなったとお話をうかがいました。この作品は、阪急電車を舞台にした、人と人とのふれあいと優しさをみなさまにお伝えできる映画だと思っています。いま、この時期だからこそ、本当に喜んでいただける作品ではないかと思っております」と思いを語った。宮本さんは「4年ぶりの映画でした。この大劇場で完成披露させていただいて、この阪急電車の素晴らしい電車の前で記念すべきものだと思っています。撮影の折には、たくさんのエキストラに応募していただいて、本当にお世話になりましたし、関西の総力を挙げて作った映画だと思っております」と感謝を口にし、さらに「日本の底力、東北の底力を結集して、長い道のりがかかると思いますが、1日も早くぜひ立ち直っていければと祈っております。この阪急電車から、西の方から東北に向かってエールを送りたいものです」と力強く語った。南さんも、15年前の阪神・淡路大震災に触れ「15年前のときは、宝塚大劇場も被害にあって、公演ができなくなりましたが、こうして新しい劇場になり、たくさんの方々で席を埋め尽くされ、また街が賑わい、お店が賑わい、また人が集まる場所となりました。この15年前の姿、そしていまの姿、それはきっと東北の目標となる姿であり、いい先輩だと思います」とコメント。客席に「神戸のように、元気になれるで」と書かれた垂れ幕を見つけ「ありがとう。そう思います。この関西の元気を少しでも、北上させるように、私も努めてまいりたいと思います」と誓った。「震災のことは自分の言葉でどう言えばいいか、さっきまですごく悩んでいました」と切り出した谷村さん。「ただ、自分にできることは、小さいことかもしれませんが、節電だったり、いまできるお芝居…少しでも心に残る作品に出て、いまやるべきことをきちんとしようかと思います。この映画が上映している間は、少しでもハッピーになれるように楽しんでいただければと思います」と会場に駆け付けた人々に語りかけた。『阪急電車片道15分の奇跡』は、4月23日(土)より関西先行公開、4月29日(金・祝)より全国にて公開。■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」『阪急電車』で天才子役・芦田愛菜が宮本信子の孫に!阪急沿線で撮影スタート丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2011年03月31日第3回沖縄国際映画祭の長編プログラム「Peace部門」出品映画『阪急電車片道15分の奇跡』の上映が沖縄国際コンベンションセンターにて行われ、中谷美紀、南果歩、三宅喜重監督がレッド・カーペット、舞台挨拶に登壇した。「フリーター、家を買う。」(幻冬舎刊)などの人気作家・有川浩の大ベストセラー小説「阪急電車」(幻冬舎刊)を映画化した本作。片道15分のローカル線、阪急今津線の電車内を舞台に、偶然同じ車両に乗り合わせた乗客たちのふれあいを描く心温まる奇跡の物語だ。沖縄に来て、沖縄の方々の笑顔から元気をもらったという3人は、東北地方の被災地へのチャリティーを目的とした映画祭に参加できた喜びをそれぞれに語った。三宅監督は、「この映画は観ると、笑顔になれるので、映画祭のテーマでもある『Laugh&Peace』のコンセプトにあっていると思います」とコメント。南さんは「これからの私の笑顔は、沖縄からもらった笑顔です。この笑顔を持って帰ります」と明るく観客の声援に答えた。沖縄が大好きで何度も訪れているという中谷さんは、劇場に多くの知人や友人たちが応援に駆けつけていることを明かした。続けて、中谷さんは「この作品は、町と町、人と人を結ぶ温かい作品です」と見どころを伝えた。ここで(東日本大震災のことが頭をよぎったのか)突然声を詰まらせた中谷さんは、「大変なときだと思います。どうぞ頑張ってください」と涙を浮かべながら被災地の方々へ向けてエールを送った。映画『阪急電車片道15分の奇跡』は4月23日(土)より関西先行公開の後、4月29日(金・祝)より全国東宝系にて公開。第3回沖縄国際映画祭は3月18日(金)から27日(日)まで、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターをメイン会場に開催。特集「よしもと芸人が贈る!沖縄国際映画祭2011」■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会第3回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2011年3月18日よりカウントダウンイベント開始、22日から27日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】相武紗季、初の子持ち役で新たな境地が開けた!【沖縄国際映画祭】黒沢、鬼奴の彼氏いない歴に「映画の中だけでも恋愛しないと」【沖縄国際映画祭】私たちにも、できることがきっとある。吉本芸人が贈る映画祭開幕!映画、エンタメイベントの中止が相次ぐ中で、少しずつ開催の動きも木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」
2011年03月24日生田斗真主演で映画化されることが決まった『源氏物語』の共演陣が発表され、紫式部役を中谷美紀、陰陽師・安倍晴明役を窪塚洋介、そして藤原道長を東山紀之が演じることが明らかになった。平安時代に成立した古典文学の傑作で、光源氏が宮廷内で紆余曲折を経ながら、栄華を極めていくさまが、様々な恋と共に描かれる。映画は作家・高山由紀子による「源氏物語 悲しみの皇子」を原作に、物語の中の光源氏の世界と物語を執筆した紫式部の世界が交錯する形で、夢と現実を往き来しつつ展開する。先日、映画の製作と共に生田さんが光源氏役を演じることが発表されたが、このほど明らかになった共演陣は3人。「源氏物語」を執筆する文豪・紫式部を中谷さん、時空を超えて、現実と物語の世界の2つの世界を往き来し怨霊と戦う陰陽師・安倍晴明を窪塚さん、そして紫式部に物語を執筆させる人物であり、光源氏の辿る軌跡が自らの人生と重なる、栄華の頂点に立つ男・藤原道長を東山さんが演じる。壮大なる愛の物語を生み出すという役柄に、中谷さんは「千年の時を経て今も尚語り継がれる物語を綴った紫式部が、長い髪と重い装束の内側に隠した修羅を演じることは、光栄であると同時に恐ろしくもありますが、鶴橋(康夫)監督を信じてついて行きます」と意気込みを語る。窪塚さんは「みんなが見たことのない、安倍晴明を御覧に入れます。京都/嵐山なう」とコメント。窪塚さんは役作りのため、晴明神社や京都・嵐山を巡り、勉強しているとか。かつてTVドラマで光源氏役を演じたこともある東山さんは「人生で二度も同じ文学作品に携われるなんて大変光栄です。日本文学最高峰を生み出した“紫式部”。僕は“藤原道長”を演じることをとても楽しみにしています。斗真には負けないぞ(笑)!」とこちらも気合十分の様子。撮影は本日9月20日(月・祝)にクランクインし、年内にクランクアップの予定で、岩手や京都を中心に行われるという。『源氏物語』は2011年公開予定。■関連作品:源氏物語 2011年完成予定
2010年09月20日「結婚もしておらず、子供がいるわけでもないのに『なぜ?』という驚きはありました」。中谷美紀は不思議そうな表情でそう言って、しかし、心底嬉しそうに笑った。『ゼロの焦点』、『スイートリトルライズ』と“重厚”という言葉がぴったりの役柄を演じた彼女の新たな仕事は、劇場版「アンパンマン」の最新作『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』でのゲスト声優。中谷美紀とアンパンマンという、どこか結びつかなさそうな組み合わせだが、インタビューで彼女の声を聞いていると、なぜこれまで、彼女にアニメーションの声優の話が来なかったのか?と逆に不思議になった。そして、この声で絵本を朗読してもらえたら、子供たちは幸せだろうな、とも。改めてオファーが届いたときの気持ちをふり返ってもらうと、冒頭の言葉に続いて、少しイタズラっぽい笑顔でこんな言葉も。「そうですね、下心…といいますか。例えば私の周りにも子供を持っている友人もいますし、そういう子供たちの顔を思い浮かべて『子供たちのヒロインになれるかも?』と思ったりはしましたね(笑)」。「アンパンマン」という作品については、「アンパンマン世代ではないので、たまたまTVで流れてるのを少し見たことがある程度だった」とのことだが、長年にわたって愛されてきたシリーズに、こう敬意を払う。「まず、戸田恵子さんをはじめ、素晴らしい声優さんたちが20年以上、ずっと変わることなく続けてこられたということに『すごいな』という思いで見てました。実際にこの仕事に携わらせていただくことが決まって、改めて拝見したのですが、子供向けの作品でありながらとても深いテーマを含んでいて驚きましたね」。実際に、アフレコに参加して、熟練の声優陣の高度なテクニックに刺激される一方、声優の仕事の“楽しさ”を強く感じたという。「今回、20人ほどの声優さんがひとつのブースで3本のマイクでアフレコする姿を拝見したんです。もちろんテクニックも素晴らしいのですが、何より印象的だったのはみなさんが活き活きと楽しそうに、子供のようにはしゃぎながら演じてらしたこと。私も、もちろん、上手に演技ができるだろうかという思いはあったんですが、それよりもまずは自分自身の心が動かされて、アンパンマンやキャラクターたちの中に入って、心がほぐされていくっていうことを改めて教えていただきました。(中谷さんが演じた)カーナの心が閉ざされていたのが解きほぐされていくのと同じように、私もみなさんとの楽しい姿を浮かべながら心が開いていきましたね」。前作『スイートリトルライズ』に関しては「難産だった」と役柄になりきる難しさを語っていた中谷さん。今回はどのようにカーナを作り上げていったのか?「最初は、子供向けということで『分かりやすく』というのを自分の中でテーマに置いていたんです。子供らしい声を作って練習したりしていたのですが、現場で監督に求められたのは、カーナというのは心を閉じている、子供らしからぬキャラクターなので、母親と対峙するとき、会話するときでも緊張感を大切にしてほしい、ということ。それを聞いて、もしかしたら『子供だから』と考えてはいけないんだ、むしろ子供の可能性を信じなくてはいけないんだな、と思いました」。シンプルでありつつも、中谷さんも語っているように、深いテーマをはらんだ本シリーズ。そのバランスが、演じる上でも難しそうだが…。「でも、演じるときに自然と、劇場で映画を観る子供たちひとりひとりの表情が浮かんできたんです。あの子たちに向かって、同じ目線で演じるんだ、と思ってからは意外なほど迷いなく演じることができました」。ちなみに、中谷さんは本作に続いて別の作品でも声優を務めることが決まっている。これまで来なかった仕事が、何の運命かひとつ決まると立て続けに決まる、というのも女優という仕事の摩訶不思議なところだが、今度は「くるねこ」(関西テレビ、東海テレビ)というTVアニメ。「実は、こちらではひとりで5匹の猫をはじめ全ての役を演じるんです。これもすごく楽しいですよ」。そう笑う彼女の声は、やっぱり優しく、心地良かった。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌 2010年7月10日より銀座テアトルシネマほか全国にて公開© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV © やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010■関連記事:ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5友達にしたいアニメのキャラクターは?中谷美紀ほか舞台挨拶付き『それいけ!アンパンマン』試写会に10組30名様ご招待中谷美紀アンパンマンの少女役に「いいものですねぇ」
2010年07月09日女優の中谷美紀が6月2日(水)、都内スタジオで、アニメの声優に初挑戦する映画『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』のアフレコ収録に臨んだ。声優は、デンマークの人形映画『ストリングス〜愛と絆の旅路』に続いて2度目。アニメの声優初挑戦に「最近ヘビーな役が多く、お家に帰ってグッタリしてしまうので、アンパンマンと聞いて『ぜひやらせてください』と言いました。アニメの世界に入った途端、繕っていた心や体裁、ごまかしていたいろんなことが外れ、純粋な気持ちで(お客さんに)伝えたい、と思いました」とニッコリ。アフレコを終えると「キャラクターに口を合わせるのは決して簡単ではありませんでした」と実力派らしからぬ感想も。本作はシリーズ第22弾で、中谷さんは暗闇の森に住む闇の女王ブラックノーズに育てられた、ヒナ鳥の化身の少女カーナ役。最近では、今年公開の映画『スイートリトルライズ』で不倫する人妻役、昨年のTBSドラマ「JIN-仁-」では最高位の花魁役など大人の役が続いており、ギャップのある役どころに「いいものですねぇ〜、背伸びする必要はない、しなくていいんだ、と思いました」とはにかんだ。劇中では歌にも挑戦しており、「得意ではないので、監督(矢野博之)に『ヘタですけど一生懸命やりますのでいいですか?』と聞いたら、『気持ちがこもっていればいいですよ』とおっしゃってくださったので、ヘタなりに一生懸命やりました」と報告。歌については「私たち(女優、俳優)が長い期間かけて作ってきたものより、1分とかで人の心を動かしたりするから、すごい」としみじみ。と言いつつ「よく映画でも最後に主題歌がかかったところで(観客が)泣いたりするのを見ますけど、映画と主題歌とどっちなんだろう?と思ったりします」とちょっぴり敗北感をにじませ苦笑いしていた。『それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌』は7月10日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:それいけ!アンパンマンブラックノーズと魔法の歌 2010年7月10日より銀座テアトルシネマほか全国にて公開© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV © やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010
2010年06月02日中谷美紀、大森南朋らが3月13日(土)、東京・シネマライズでW主演映画『スイートリトルライズ』(矢崎仁司監督)の初日舞台挨拶を行い、ホワイトデー談義に花を咲かせた。結婚3年目を迎えた夫婦、聡(大森さん)と瑠璃子(中谷さん)がそれぞれ別の相手との恋を通じ、夫婦の愛を再確認する物語。初回の上映を鑑賞した満場の観客を前に、大森さんは「こんな朝早くから、こんなにズッシリした映画を、みなさま、ご苦労さまです」と軽妙な調子で挨拶。翌日がホワイトデーとあって司会者が、それぞれの役柄ならどんな過ごし方をする?と質問。大森さんは「昼飯どきにしほ(池脇千鶴が演じた劇中の不倫相手)に(プレゼントを)渡して、夜、家に帰って瑠璃子に渡す、一番都合の良いようにする。プレゼントは多分同じものをコンビニで買ったり。聡ならそうでしょう」とニヤリ。中谷さんは「ホワイトデーって何か特別なことをするんですか?ノーアイディアです」と懐疑的な反応。バレンタインデーなら?と質問を切り替えると「瑠璃子なら手作りチョコかケーキを、夫にしかあげないんじゃないですかね」とサラリ。それぞれに恋愛観をうかがわせた。一方、撮影中のエピソードを聞かれ、中谷さんは「監督の声が小さいので、何をおっしゃっているのか分からなくて、注意深く傾聴する日々でした。そんな監督だからこそ、繊細な情緒あふれる作品を、人間の複雑さ、奥行きを描いてくださったんだと思います」と上手いまとめ。と、思いきや「みんなのフラストレーションが爆発して、打ち上げで監督のお顔に落書きしました」と、いたずらな笑顔。どんな?と聞かれ「目の上に目を」。大森さんも「(額に)肉、とかじゃないですかね。仕返し的な打ち上げなので、そのときしかできませんから」と楽しげにふり返った。矢崎監督は、中谷さんについて「いろいろとすごくアイディアを下さる方。ラブシーンでは振り付けをなさったり」と感謝したが、中谷さんは「振り付け?フフフ…」と独特の表現にウケ気味。大森さんについては「これまで会った中で3人目ぐらいの、すごく楽に立っている人」。矢崎監督の声は、中谷さんの証言通り、この日も終始小さかった。『スイートリトルライズ』はシネマライズほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:甘い嘘と苦い真実、恋愛に必要なのは…?女性たちの本音の恋愛観を大発表優しい香りの癒しアイテム『スイートリトルライズ』“キレイ”になるバスセットを6名様プレゼント女性に嬉しいプラン続々!『スイートリトルライズ』オリジナルテディベアも登場ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?大森南朋『スイートリトルライズ』インタビュー揺れる男心「恋は一過性のもの」
2010年03月13日原作・江國香織、主演・中谷美紀×大森南朋──多くの女性の興味をそそるであろう組み合わせが『スイートリトルライズ』で実現した。ドキドキするというよりもドキッとする、そんな大人のためのラブストーリーだ。そこで、女優という仕事は物語(映画)を作ることであり「私の職業は“嘘”」だと言う中谷さんに、甘く小さな嘘の世界に生きる主人公・瑠璃子について話を聞いた。聡や春夫ではなく、もっと男らしい人が好き中谷さんが演じる瑠璃子はテディベア作家。夫と2人暮らし。どこにでもいるごく普通の夫婦だ。しかし、演じるにあたっては「この瑠璃子という役は簡単ではなかった。演じていて心地よくもない。難産でしたね(苦笑)」と、一筋縄ではいかない役だったことを語る。「実は、瑠璃子というキャラクターに最初は共感できなかったんです。私自身、結婚の経験はないですから、夫がいながらほかの人に心奪われていく気持ちが分からなくて。でも、人間なら結婚している、していないにかかわらず、そういう気持ちが多少はあるのかも…そんなふうに想像しながら演じていました」。また、瑠璃子は「とても秩序的な女性」だと分析する。「瑠璃子は日々の暮らしをとても大切にしている人です。朝起きて、窓を拭いて、時計のネジを巻いて、コーヒーを淹れる。しかもコーヒーフィルターではなくわざわざサイフォンを使って時間をかけて淹れるような人。煩雑な事柄に忙殺されていると瑠璃子のような丁寧な暮らしはできないですから、ある意味、彼女の暮らし方は素敵だと思いました」。そんな秩序的な性格はどこか中谷さんにも通じるような気もするが──「私、コーヒー飲めないんですよ。それに、聡(大森さん)や春夫(小林十市)のようなタイプには惹かれない。もっと男らしい人が好きですね」。役柄に縛られることなく自分をさりげなくさらけ出すところも中谷美紀らしさだ。凛とした佇まい、にじみ出る艶っぽさ、そこはかとない知性──そんないくつもの美を兼ね備えた彼女が求めるのは「男らしい人」。妙に納得してしまう答えだが、具体的にどんな人なのか詳しく聞きたい!「自分を犠牲にしても責任を負うとか、人のために自分が悪者になれるとか、そういう男らしい人は素敵ですよね。女性は仕事をしていると精神的にタフになってしまうので、一緒にいるときにこちらがタフにならなくてもいい、タフな男性が好きです」。たしかに、瑠璃子の夫・聡も、瑠璃子が恋に落ちる青年・春夫も、格好いいが決してタフとは言えない。けれど、その男女の間にはなんとも言えない空気感が流れ、その空気感こそが作品の見どころでもある。2人でいることで余計に寂しいそして、原作の行間が紡ぎ出すその空気感を表現するために映像で試みたのは、限られた台詞と限りない余韻。その中で中谷さん自身が心打たれたのは「1人でも2人でも寂しいものは寂しいんだよ」という、犬の飼い主のおばあさんの台詞だった。瑠璃子が抱いている孤独について深く考えたという。「1人暮らしであったなら孤独であることは当たり前で、孤独を感じることはなかったかもしれないけれど、2人でいることで余計寂しさを感じるのかもしれない。瑠璃子は聡にとても尽くす女性ですから、なおさら彼女の想いが一方通行のようにも感じられるんです。たしかに夫としては、帰ってきてすぐにあんなに色々と妻にしゃべられたら鬱陶しいだろうなって思いますが、女性は本来そういうもの。一見、聡と瑠璃子は特異な夫婦に見えるかもしれないけれど、実は世の中の縮図なのかなと思います」。共感することが難しいと言いながらも、これだけ瑠璃子を理解している──中谷美紀という女優が演技派と言われ多くの監督から求められているのは、この感性、この才能ゆえ。彼女が言うように女優という職業は“嘘”かもしれないが、中谷美紀の女優魂は“本物”だと『スイートリトルライズ』が物語っている。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:恋愛脚本家が見せる、乙女な素顔狗飼恭子×大森美香“大人の恋愛”トークショー『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント
2010年03月02日女性から絶大な人気を誇る江國香織の同名小説を中谷美紀×大森南朋という組み合わせで映画化し注目を集める『スイートリトルライズ』の予告編がこのほど初めて公開された。一見、理想的な家庭を築いているかのようで、心のすれ違いを感じている一組の夫婦。それぞれに家の外に心惹かれる相手を持ち、家の中では嘘と秘密を重ねつつも、互いへの愛の深さを確認し合う姿が生々しく描かれる。映画の製作が決定した当初から、江國作品独特の言葉遣いが、生身の俳優によってどのようなトーンでどのように表現されるのか?と注目を集めていたが、今回解禁となった予告編では、妻・瑠璃子(中谷さん)の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」などのセリフが登場している。小林十市が演じる不思議な青年、池脇千鶴扮する大学の後輩に、瑠璃子と聡(大森さん)がそれぞれ惹かれていく様子もしっかりと描かれているので、こちらもぜひチェック!ちなみに原作者の江國さんは、映像化された本作について「書いたことではなく書きたかったことを、視覚化されて愕然とした、というのが正直なところです。一体どうしてこんなことができたのかわかりません。小さな、美しい映画」と独特の表現で称賛している。原作者を“愕然と”させるとは、一体どのような作品に仕上がっているのか?『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほかにて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月19日女優の中谷美紀が12月9日(水)、東京・スペースFS汐留で行われた主演映画『スイートリトルライズ』の完成披露試写会で、監督・共演キャストと共に舞台挨拶を行い、「肌の上をなめくじが這うような湿度の高い作品」と官能的な表現を繰り広げた。3年間セックスレスの夫婦がそれぞれ別の相手と恋に落ちて逢瀬を重ね、嘘を積み重ねながらも夫婦愛の重さを確かめ合う姿を描く恋愛ドラマで、原作は直木賞作家、江國香織さんの同名小説。中谷さんは、同席した矢崎仁司監督に視線を送りつつ「変態? 天才? 天才監督のもと、毎日悩みながら現場に行くのがいやだなあと思いながら撮りました」と苦笑いでふりかえりつつも、「白子、フォアグラ、このわたの中を這うような、素肌の上をなめくじが這うようなヌルッとした湿度の高い作品。大人の方に楽しんでいただけると思います」と実力派女優らしい表現力で仕上がりに自信。両肩を出すデザインのロングドレスで髪をアップにしたセクシーな魅力でも観客をウットリと魅入らせた。W主演で初共演が実現した大森南朋については「『ハゲタカ』(大森さんの主演作)のファンで持っていたDVDのメイキングを見たら、大森さんが仏頂面でインタビューに答えていたのでお会いするのがいやだなあと思った。でもお会いしたら気さくでテンションが高くもなく、いつもニュートラル。なのに本番に入った瞬間、心からにじみ出る演技をされて魅力的でした」と絶賛。“夫”の大森さんは「ドキッとするひと言を言う、『そこまでいっちゃうのか』という。一瞬現場が張り詰めますが、その後和ませる。不思議な空気を持った人」とお返しした。一方で、今作のテーマにちなみ司会者が大切な関係の男女に嘘は必要? と質問。中谷さんは「嘘を生業とし、いかに嘘を真実に見せるかに命を賭けているので、実生活ぐらいでは正直でいたい、というのとどこまで正直でいていいのか日々考えている」と女優根性と女心をチラリ。大森さんは「嘘は必要だと思います。時にはつくことも優しさ。ひどい嘘、裏切ったりするのは自分も傷つくので嫌ですが、小さい嘘はいいんじゃないかと」と嘘の容認派に一票。劇中の大森さんの浮気相手、池脇千鶴も「嘘も方便で、よく考えて嘘をつきます」。中谷さんの浮気相手役の小林十市も「傷つけない程度の嘘はあってもいいんじゃないかと」と続けた。『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スイートリトルライズ 2010年春、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月09日江國香織の人気小説を中谷美紀×大森南朋という、この世代を代表する実力派俳優2人を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』の主題歌が、スガシカオの書き下ろし曲「雨上がりの朝に」に決定した。原作小説は、2004年に刊行され、透明感あふれる文体の中に強烈な“孤独”と“恐怖”を散りばめた名作として江國ファンの間でも人気の高い作品。結婚生活3年目を迎えた夫婦が、それぞれに家庭以外の場で恋をし、小さな嘘を積み重ねつつも寄り添って共に生きていくさまが綴られる。スガシカオさんにとっては、『DEATH NOTE デスノート』に挿入歌として提供した「真夏の夜のユメ」以来、3年ぶりとなる映画とのタイアップ。今回の「雨あがりの朝に」は、スガシカオさん自身が映画を観た上で書き下ろした。映画化に際し、原作の中の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」といった女性の心に強く響く、江國さん独特のセリフが映画でどのように再現されるのか?といった声が多数聞かれたが、スガシカオさんによる、軽やかさの中にもどこか切なさを含んだ詞とメロディは、江國作品に通じるものが。スガシカオさんはこの主題歌について「大人になってもうまくいかないことは多くて、自分が思っていた“大人”とはずい分違うなぁ…なんて思ったりして…。そんなことを映画を見ながら感じて出来上がった曲です」と説明。中谷さんは「横断歩道で信号待ちをしながら『君に会いにいくよ』と、思わず口ずさみたくなるような素敵な曲ですね」と曲を聴いての感想を寄せている。美しく切ない大人の恋愛映画のラストにスガシカオさんの艶やかな歌声が響き渡る!『スイートリトルライズ』は2010年春、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つ『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年11月13日映画『ゼロの焦点』の完成会見が22日(木)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、主演の広末涼子、共演の中谷美紀が本格初共演の感想を語り合った。2人は2002年放送のTBSドラマ「おとうさん」で4姉妹役を演じて以来、2度目の共演。今年迎えた松本清張の生誕100年を記念した本作では、お見合い結婚の7日後に失踪した夫・鵜原を追って金沢を訪れた禎子を広末さん、その地で出会う会社の社長夫人・佐知子を中谷さんが演じ、演技合戦を繰り広げている。共演した印象を聞かれた広末さんは「サスペンス、ミステリーは人の死や事件が関わり重くのしかかるものがあるので苦手で、好んでは観ない方。今回の台本を最初に読んだときも疲労感ですごくグッタリして、この役を演じきれるかしら?と迷いました。でも中谷さんのキャスティングが決まっていたことが大きく背中を押した。以前、一度ご一緒させていただきましたが、あまり共演シーンがなかったので、今回、中谷さんとお芝居したくてチャレンジしようと思いました。そこに立つだけで現場にいい緊張感が漂う、体温の伝わる女優さんです。中谷さんの前に立つだけで感情が持っていけるので、委ねて任せきりでした」と大絶賛。隣で聞いていた中谷さんは「その言葉をそのままお返ししたい。涼子ちゃんは天才肌で集中力がすごく、羨ましい。私は素人っぽくて本番前に感情を整えたりする作業をしますが、涼子ちゃんは一瞬で変わる。目を見ていれば感情を引き出される。『どこまでも付いていきます』という感じです」と“ラブコール”を返した。一方、物語に因み、何かちょっとした秘密を告白してください、と司会者から注文が。広末さんは「高校生の頃、立ち食いソバ屋に入ったこと、ワイルドブルー横浜で泳いだことがなぜかバレて、事務所の社長からすごく怒られた。『君はいるようで、そこに存在しちゃいけないんだ』と。以来立ち食いソバ屋には入っていません。でも、もういいですかね?」と照れ笑い。犬童一心監督から「立ち食いだからかな?広末涼子が立ち食いなんてってこと?中谷さんは吉野家入ったことある?」と尋ねられ、中谷さんは「私、肉を食べなくなって4年くらい経ちますが、以前は入っていましたよ」と気さくな調子で答えてみせた。男性キャストを代表して出席した野間口徹は、秘密について「10年くらい前、トイレでボールペンを流したら、数日後アパート全体のトイレが詰まり、その後大家さんが取り壊すから出て行ってくれ、と。ボールペン1本で8人が追い出されました。告白というより懺悔です」と苦笑い。同じ共演の黒田福美は「小学校2年生のとき、苦手だった社会のテストで20点をとり、親に見せられなくて原っぱの隅っこに埋めました。この話、まだ母親には言っていません」とうつむき、揃って観客、共演陣を爆笑させていた。本作はこの日、現在開催中の東京国際映画祭で招待上映され、初めて一般客に披露された。上映前には広末さんらが舞台挨拶を行い、美の競演でもファンを沸かせた一方で、中谷さんが舞台挨拶中に体調を崩し、自ら降板するという一幕も。貧血だったようで、舞台袖で休息しその後、自分の足で会場を後にしたということで、大事には至らなかった模様。『ゼロの焦点』は11月14日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ゼロの焦点 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009「ゼロの焦点」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】矢沢永吉が人生初の舞台挨拶!30年前の自分に「生意気なヤツ」【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?
2009年10月23日中谷美紀と大森南朋を主演に迎え、江國香織の人気小説を映画化した『スイートリトルライズ』が無事、クランクアップを迎えた。先日のクランクアップ直前に、撮影現場に潜入!さらにこのほど、映画の新たな場面写真も到着。嘘と秘密を積み重ねつつ、共に歩む夫婦を演じた中谷さん、大森さんの姿が初めて公開された。撮影も佳境に差し掛かった6月中旬、訪れたのは主人公の瑠璃子(中谷さん)と聡(大森さん)が住むマンション。東京・五反田にある6階建てのマンションをビルごと借り切って撮影は行われていた。2人が住む岩本家の一室は、外観の古ぼけた感じからは全く想像つかないほど見事なセットが組まれていた。瑠璃子のテディベア作業机のあるリビングとキッチンがつながるダイニング。十数体のテディベアが並べられた2人の寝室に1人閉じこもりゲームを楽しむ聡の部屋。淡いブルーやグリーンを配色した部屋にはアンティーク調の家具が並べられ、テディベア作家の瑠璃子らしいハンドメイドの趣あるセットが美術・装飾の手によってゼロから作り上げられていた。この日、撮影が行われていたのは瑠璃子と聡の朝食のシーン。瑠璃子が食卓に差し出したポーチドエッグを見て「これが食べたいとずっと思ってたんだ」と言う聡に対して「私たち、気持ちがちゃんとつながっているのね」と返す瑠璃子。一見、何気ない会話のように見えて、静かな朝の風景に2人の間の微妙な緊張感が感じとれるシーンだ。中でも鍵となるのは「一緒に眠って一緒に起きて、どこかに出かけてもまた同じ場所に帰るってこと。大切なのはそのことだと思う」という瑠璃子の孤独が見え隠れする意味深なセリフ。ちなみに本作にはこれ以外にも、「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」など、原作そのままのセリフが度々登場し、江國香織の繊細で美しい世界観が映画で表現されている。監督を務めるのは『ストロベリーショートケイクス』の独特な空気感が印象的だった矢崎仁司。本作でもまた、夫婦の間の距離感をどう映像として表現するのかに期待と注目が集まる。監督の細部に至るまでのただならぬこだわりは、撮影現場を見れば容易に見てとれる。そして、中谷美紀と大森南朋こそが、そんな彼の要求に応えうる役者なのである。監督は2人について、こう語ってくれた。「中谷さんは、初めて会ったときに『瑠璃子だ』と直感しました。中谷さんが醸し出す“品”のようなものが『瑠璃子に会えた』と思わせたのだと思います。大森さんについては、彼の持つ静けさ、他人と一線を画す距離感みたいなものが、聡の孤独と重なると感じました。孤独をまとっているこの2人の夫婦を見てみたいと思いました」。『スイートリトルライズ』は今秋の完成を目指しており、公開は2010年を予定。まさに現在編集中という段階にあり、これまで、ほとんど写真も明かされていなかったが、このたび、シネマカフェが写真を独占入手。岩本家のベランダで瑠璃子が遠くを見つめ、聡がその姿を優しく見つめるシーン(写真上)のほか、2人の朝食シーンなど、合わせて4枚の写真が到着、シネマカフェ内の『スイートリトルライズ』特集にて公開中。特集『スイートリトルライズ』撮影現場フォトアルバム■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年07月17日