宮城県大崎市の岩出山中心商店街で9月12日~13日、同地域で若かりし頃過ごした伊達政宗にちなむ「第52回 政宗公まつり2015」が開催される。○「伊達武将隊」も登場同イベントは、戦国大名・仙台藩主の伊達政宗公が仙台城へ移る前の12年間、同地域に住んだことにちなみ、また、昭和39年(1964)に仙台城の「政宗公平和像」が岩出山城跡に移されたことを契機に始められた。12日に開催される「宵まつり」では、スポーツ少年団、伊達神輿会による「みこしパレード」や岩出山地域女性団体、遊美YOSAKOIおどり隊などが参加する「おどりパレード」などが行われる。13日に開催される「本まつり」では、同地域各団体による神楽、太鼓演奏、豊年田の草踊りのほか、同祭りのみどころである騎馬武者・甲冑武者隊・若武者隊・自前甲冑隊が街を練り歩く「伊達武者行列」が行われる。なお、行列には奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が参加し、祭りを盛り上げる。開催時間は、12日が12時から21時(宵まつりは18時30分~21時)、13日は13時10分から17時(伊達武者行列は14時~16時)までとなる。
2015年09月09日大人気の刀剣育成シミュレーションブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』より、フィギュア『ねんどろいど 三日月宗近』の予約受付が、現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて実施中。予約締切は4月22日21:00で、同サイト限定の予約特典として『ねんどろいどぷらす ラバーストラップ 三日月宗近 のほほんVer.』も用意されている。『ねんどろいど 三日月宗近』は、平安貴族を思わせるような優美な衣服、月の満ち欠けを意匠化したような鞘乃デザインなど、デフォルメサイズながらもしっかりと造形。ゲーム内では、見られない背面のデザインも堪能することができる。流麗な造形の髪の毛は、グラデーションのかかった彩色で仕上げられている。表情パーツには、妖艶な「通常顔」や凛とした「戦闘顔」のほか、"おじいちゃん"の愛称からイメージした「のほほん顔」を用意。愛刀は納刀・抜刀状態を再現でき、月の満ち欠けをイメージした鞘も忠実に再現されている。さらに穏やかな一時を思わせる「湯呑み」のほか、刀剣男士の手入れには欠かせない「打粉(うちこ)」も付属。「手入」の疑似体験も楽しめるという、ゲーム外でも審神者気分を楽しめる「ねんどろいど」となる。商品価格は3,889円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年4月22日21:00。商品の発売および発送は、2015年8月を予定している。さらに、本商品を収納して持ち歩くことができる『ねんどろいどおでかけポーチ 寝袋 三日月宗近Ver.』も2015年8月に発売され、価格は1,500円(税別)。商品名のとおり「ねんどろいど」シリーズを入れて持ち歩くことができる寝袋型のポーチで、「三日月宗近」をイメージした和風のデザインに。キーホルダーのように取り付けられる金具もついているため、鞄などいろいろなところに取り付けることができる。こちらも現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注で、価格は1,500円(税別)。(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus
2015年04月20日すみれはこのほど、同社が販売しているアイケアサプリ「鮑の光プレミアム」の親善大使にメジャーリーガー・川崎宗則選手を起用したことを明らかにした。それに伴い、4月13日にテレビCMも放映開始した。「鮑(あわび)の光プレミアム」は、あわびを配合したアイケアサプリメント。あわびは、目のショボショボ感をケアするビタミンB群、くっきり成分のためのカルシウムや亜鉛、内側からサポートするタウリンやアルギニンなどの機能性成分を豊富に含んでいる。川崎選手は、アメリカメジャーリーグ「トロントブルージェイズ」に所属し、"ムネリン"の愛称で親しまれている。マイナー契約の10倍以上の契約金を日本で提示されたにもかかわらず、あえてマイナー契約の困難な道を選んだ。川崎選手は目のトレーニングに加え、内側からのアイケアとして「鮑の光プレミアム」を使用している。今回、川崎選手が同商品を愛用していることはもちろん、マイナー契約で挑むという向上心が同社のチャレンジスピリットとマッチしていることから、商品の親善大使に起用された。テレビCM放映に合わせ、川崎選手の独占インタビューを公開する特設サイトもオープンした。サイトで川崎選手は、「大リーグのマウンドから繰り出される球は150~160キロ。瞬時に球種を見極めるために、重要なのは視力です。目の衰えは筋力の衰えよりもずっと怖い」と、アイケアの重要性を語っている。と同時に、サプリメントの効果を実感しつつも「(「鮑の光プレミアム」を飲むことは)ダサくて恥ずかしかった」という、ムネリンならではの爆弾発言もしている。特設サイトは、川崎選手のオフィシャルサイトで公開している。TVCMは、川崎選手の生まれ故郷である鹿児島県から、4月13日に放送開始する。※川崎宗則選手の正式名称は「崎」の右側が、「立」と「可」
2015年04月13日現在爆発的な人気を誇るブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する「三日月宗近」が、2.5頭身のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズで立体化され、2015年8月に発売されることが决定した。現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注で、価格は3,889円(税別)。「三日月宗近」は、『刀剣乱舞-ONLINE-』天下五剣の中でも最も美しい刀剣男士。今年2月に開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて「ねんどろいど」化がアナウンスされ、1月14日にサービスインしたばかりの『刀剣乱舞』の立体化は大きな話題をもって迎えられた。『ねんどろいど 三日月宗近』は、平安貴族を思わせるような優美な衣服、月の満ち欠けを意匠化したような鞘乃デザインなど、デフォルメサイズながらもしっかりと造形。ゲーム内では、見られない背面のデザインも堪能することができる。流麗な造形の髪の毛は、グラデーションのかかった彩色で仕上げられている。表情パーツには、妖艶な「通常顔」や凛とした「戦闘顔」のほか、"おじいちゃん"の愛称からイメージした「のほほん顔」を用意。愛刀は納刀・抜刀状態を再現でき、月の満ち欠けをイメージした鞘も忠実に再現されている。さらに穏やかな一時を思わせる「湯呑み」のほか、刀剣男士の手入れには欠かせない「打粉(うちこ)」も付属。「手入」の疑似体験も楽しめるという、ゲーム外でも審神者気分を楽しめる「ねんどろいど」となる。商品価格は3,889円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年4月22日21:00。商品の発売および発送は、2015年8月を予定。なお「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約特典には、『ねんどろいどぷらす ラバーストラップ 三日月宗近 のほほんVer.』が用意されている。(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus
2015年03月24日関門海が展開するとらふぐ料理専門店「玄品ふぐ」「玄品以蟹茂」「ふぐ・かに専門 玄品」は2月1日、とらふぐてっさを29円(税別)で販売する「てっさ29円フェア」を開催する。同フェアは、「とらふぐの美味しさを、より多くの人に、もっと身近に感じてほしい」という同社の思いから、2月9日を「ふぐの日」と称して年に一度、期間限定で開催している。同日から9日までの期間限定フェアで、期間中は通常1,180円のとらふぐてっさを29円で提供。同店が提供するとらふぐてっさは、噛(か)めば噛むほどうまみが広がるよう、通常よりふぐ身を厚めに引いているという。期間中は何度来店しても、一度の来店につき、1人1皿限り同メニューを特別価格で食べることができる。また、通常のコースも1,151円引きとなり、付出し・てっさ・てっちり・雑炊・デザートが付く「玄コース」が2,829円で楽しめる(通常価格3,980円)。対象店舗は、「玄品ふぐ」および姉妹店の「玄品以蟹茂」「ふぐ・かに専門玄品」を含めた全国94店舗。※価格はすべて税別
2015年01月30日バンダイの展開するアクションフィギュア「S.H.Figuarts」より、『S.H.Figuarts 仮面ライダー龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年6月発送予定で、価格は5,400円(税込)。「仮面ライダー龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ」は、『仮面ライダー鎧武/ガイム』にて、高杉真宙が演じるミッチこと呉島光実が「ヨモツヘグリロックシード」を使用して変身する仮面ライダー。戦極凌馬が開発した試作型ロックシード「ヨモツヘグリロックシード」が凌馬の計略によって光実の手に渡り、龍玄の最強形態として登場する。装着者の生命力を直接エネルギーに変換するため規格外のパワーをもたらすが、装着者の生命力を枯渇させ死に至らしめる危険性を伴う。『仮面ライダー鎧武』本編では、第42話「光実!最後の変身!」、第43話「バロン 究極の変身」で仮面ライダー鎧武と死闘を繰り広げた。『S.H.Figuarts 仮面ライダー龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ』は、現在発売中の『S.H.Figuarts 仮面ライダー龍玄』をベースに、劇中どおりの禍々しいカラーリングとアームズの造形を忠実に再現。オーバーロードインベスの武器やキウイ撃輪も付属している。セット内容は本体に加え、交換用手首左右各4種、槍、斧、キウイ撃輪。商品価格は5,400円(税込)で、予約締切日は後日商品ページにてアナウンス。商品の発送は、2015年6月を予定している。(C)2013 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2015年01月26日前回のストック食材 に続いて、今回も「働く母にとっての台所」について考えてみる。いやいや。キレイ事は言うまい。今回は、柳宗理について熱く語らせて下さい!■結婚祝いには、柳宗理のボールとザルを結婚祝いを贈る時は、柳宗理のボールとザルを選ぶことが多い。先方に既に買ってないかどうか確認し、買っていない場合は、これ幸いと「ボールとザル、贈るから」と宣言する。それくらいの勢いで、家財道具として推奨したい品が、柳宗理デザインのボールとザルなのである。贈った年若い友人達の評判は、「洗いやすくて、びっくりした」「デザインが美しいから、食卓にそのまま出しても違和感がない」と、上々である。そう、柳宗理のボールとザルの特徴は、この2点に集約されるのかもしれない。ザルは外枠と本体の繋ぎ目が平らなデザインなので、ゴミがたまりづらく、洗いやすい。ボールが描く曲線は、手で触りたくなる優しさがある。そのまま食器として食卓に出しても、遜色がないので、夏、このボールでそうめんを出すこともある。お酒が飲めないので我が家では出番はないが、ボールをワインクーラーにしても楽しそう。■柳宗理は、柳宗悦の息子私の柳宗理コト始めは、前述のボール&ザルだった。もう10年以上前だろうか、暮らし上手な方々が雑誌で何度も紹介していた(例:大橋歩さんも長年愛用されているようだ)、ある種のブランド品なので、「おお、これが例のボールとザルか」と手にとったら最後、思わず買ってしまった。自宅に帰ってから柳宗理の公式ページを見て、より一層、ラブになった。だって柳宗悦の息子なんだもの! 柳宗悦とは、ウィキペディアによれば、「民芸運動の創立者。日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に用の美を見出した人である」。日々の暮らしを大切にし、そこに美を見出す。そんな父の下で育まれた美意識とセンス、ひいては生き方が生み出すデザインは、サラブレッド的なお墨ツキがあるような気がしてしまう。■ミルクパン、私の失敗談次なる我柳宗理は、ミルクパンだった。以下は、ある日の私のブログ。「今日、柳宗理のミルクパンが届いた。その美しさに唸る。う~ん完璧。グリップは手に馴染むし、両方にある注ぎグチのカーブの自然なカタチは、造形美の極み。もちろん道具としても優秀で、注いだ時の汁きれの良さは最高! これで作るロイヤルミルクティが、ただ今のマイブームです)」実は、今現在、使っているミルクパンは二代目である。上記の如くウハウハと使い出したものの、すぐにグリップの一部が溶けてしまった。小ぶりな鍋なので、コンロの火を小さくしておかないと、グリップに火が届いてしまうのである。すぐさま二代目を買ったが、グリップ溶けが怖くて何年もお蔵入りしていた。最近、知ったことだが、柳宗理のキッチン用品は部品交換ができる。部品は柳宗理のキッチン用品を扱っている店で取り寄せができ、たとえばミルクパンのグリップを日本橋三越本店で取り寄せた場合、2週間程度かかり、費用は650円(税抜き)。 取り扱いサイト を見てみると、ステンレス製品の汚れ落としや焦げとり、黒柄カトラリーのハンドル交換などのサービスなどもあり、長く使い続けることが前提の商品なのがわかる。メーカーからの直接取り寄せも可能だが、その場合は別途送料が必要。ミルクパンの場合、グリップの取り付け金具が破損してないか要確認(そこが破損している場合は、部品交換がNG。■カトラリーも柳宗理結婚した時に揃えたカトラリーはDANSKだった。だが、使っているうちに大きい方のスプーンがよろしくないことに気付いた。アメリカで買ってきたせいか、口に入れる部分が広すぎなのだ。毎回のことだからストレスに感じて、ある日、柳宗理のスプーンを、ひとつだけ買ってみた。口に入れた時のすんなりした感じは、外国旅行から帰った直後に食べる日本食のよう。口の中の感覚って、大切だ。なので思い切って、柳宗理のスプーンを5つ買い、次に対になるフォークもエイっと5つ買ってしまった。これが、正解! 何となく違和感を感じながら使っていたカトラリーだが、買い換えをしてからは、不満が湧かない。時々、布巾でフォークやスプーンを拭きあげながら、「何て美しいデザインなのだろう!」と、ウットリするのは何とも楽しい時間だ。働く母にとって、納得のいく生活道具に囲まれていることは大切なことだ。その点、甘すぎず、機能性も兼ね備えている美しい柳宗理の台所道具は、どれをとっても、オススメなのだ!
2014年05月16日働くなでしこのリアルな本音にあらゆる視点でスポットを当て、多くの支持を集めた映画『ガール』。待望のDVDリリースを記念して、女優・玄里が監督・深川栄洋に直撃!弱冠36歳にして『白夜行』、『洋菓子店コアンドル』、『神様のカルテ』、そして本作と引く手数多の売れっ子監督が“映画”にたどり着いたルーツとは?その素顔に迫る!——『ガール』に織り込んだヨーロッパ映画愛玄里:映画を観る前に、本作が日本版「セックス・アンド・ザ・シティ」(「SATC」)と聞いてたのですが、思っていたよりも楽しいだけじゃない部分にも焦点が当てられている気がしました。それは深川監督が意図したものなのでしょうか?深川:この映画のお話をいただいたときに原作(奥田英朗作)を読んだのですが、原作は女の子たちの素朴な心の動きに焦点を合わせていてすごく面白くて、女の子ってこういう考えや悩みを持ってるんだと興味を持ちました。でも今回、日本版「SATC」のような、大人が観れるロマンティック・コメディにしたいという要望があって。僕のやりたい世界でやるのは、難しいさじ加減だなと思いながらも、新しい挑戦が好きだし、やったことのないものをやる前から否定しても面白くないので、僕に期待してくださるならと信じて引き受けました。物語は日本の女の子の話で、「SATC」の主人公たちとは金銭感覚も価値観も違うので、ヨーローッパ映画のようなロマンティック・コメディ寄りにシフトしていったんです。それがプロデューサーの思いを貫徹できてるかは聞いてませんが…(笑)、僕が目指したところには船はたどり着いたかなと。玄里:監督自身は、ハリウッド映画よりヨーロッパ映画が好きなんですか?深川:断然そうですね!特に若いときはそうでした。玄里:具体的に影響を受けた監督はいらっしゃるんですか?深川:若いときに観てドキドキしたのは、アルノー・デプレシャン監督の『そして僕は恋をする』(’97)やケン・ローチ監督の『ケス』(’96)、パトリス・ルコント監督の『髪結いの亭主』(’91)、『百貨店大百科』(セドリック・クラピッシュ監督/’92年)など、90年代のフランス映画が好きでしたね。『最強のふたり』(現在公開中)も90年代のフランス映画の良き匂いみたいなのを感じました。玄里:おいくつぐらいから映画を観始めたんですか?深川:きっかけは高校3年生のときに付き合ってた女の子が映画が好きで、彼女に付き合って観たり話を合わせたいから、彼女が観たいと言ってた映画を先回りして観て「あの作品観たよ」みたいな形で映画の良さに気づき始めたので、本当に遅いんですよ。ちゃんと映画に向き合ったのは専門学校に入った18歳の頃からで、それまでに観てきた映画以外にもいろんな映画があるんだというのを知って、25歳くらいまでにいろんな映画を観ましたね。いまも新しい匂いがする映画を自分の嗅覚で嗅ぎ分けて、休みがあると観に行きますよ。玄里:監督は専門学校で元々、録音を勉強されていたんですよね?深川:同じクラスだった吉田恵輔監督は照明系をやっていて、僕は録音技師になれたらいいなとぼんやりと考えてたやる気のない学生でした(苦笑)。玄里:なんで録音だったんですか?深川:僕は本当に不勉強で、女の子が好きだから入ってしまった不純な男でお恥ずかしいんですけど、勉強もできないし、監督は無理だろうなと思ってたんです。そのときに観たヴィム・ヴェンダース監督の『リスボン物語』(’95)という映画の主人公が録音技師で、劇中で映画の声をつけたり近所の子供たちと足音や風の音などをつけているのを見て、声や音を吹き込むことで映画が命をもつということを教わったような気がしたんです。こんな仕事は素晴らしいと思って録音のコースに入ったんです。——映画監督の仕事の95%は「我慢」!?玄里:そうだったんですね!監督はその後、かなり早いペースで映画を撮られてますよね。中でも印象が強かったのが『白夜行』、特に劇中の子供たちのシーンに惹かれました。でも、その次の『神様のカルテ』で作風ががらっと変わったので、私の中ですごく意外だったんです。監督自身のジャンルへのこだわりはあるんですか?深川:僕は映画館で映画を観て9割は「面白いな~」って思って出てくるんですけど、それは多岐のジャンルに渡るんです、ホラーは苦手なのですが。いつもこんな映画が観たいなと思う映画にチャレンジしているので、いただいた企画に関しては「映画が生まれてくる意味があるなら」、「僕でお役に立てるなら」という感覚でやってるんです。だからジャンルは特にこだわらない。だから『ガール』も、この映画を観て次の日にこういう風に女性に接してみようという男の子が現れたり、“悩んでるのは私だけじゃないんだ”と思ってくれる女性がいたり。お光さん(檀れい)のような、彼女は周りから若作りしてると言われるけどとても幸せに見えるし、彼女みたいな生き方ができれば女性が幸せになれるんじゃないかなと思ったり。玄里:私も『ガール』の中でお光さんが一番好きです!檀さんのコメディのお芝居も意外でしたし、全体的にいままでの役のイメージと異なるような役をみなさんやってると思いました。キャスティングはかなりこだわったのですか?深川:この作品でパブリックイメージ通りの人を選んでいっても、パンフレットだけで消化できてしまうものになる気がして。そうじゃなくて、映画館の扉を開けて暗闇に包まれたら見たことのない女優さんの表情や苦悩が見れたり、そういうものが映画だと思うんです。俳優さんを苦しめてしまうことは多いんですが…、俳優さんの新しい引き出しを作ってあげることになったり、新しい扉を見せていただくことになったりとか、特別な映画になったよねって響き合いながら作っていきたいので、それをお客さんに観てもらって新しい映画だなと思ってもらえたらいいなと思うんです。玄里:俳優側からすると、すごくありがたい監督だと思います!深川:いや、そう思っていただける方は少ないかもしれません(苦笑)。玄里:じゃあ、監督のお仕事の中で演出が楽しいですか?キャスティングや編集など、色々ありますが。深川:どれも楽しくないですね…どれも苦しい。監督をやってみて思うのは、監督は仕事じゃなくて“状態”だと。監督の“状態”にいるときには楽しいことなんて1個もなくて、一番僕が楽しいと思うのは映画館で映画を観ているときなんです。監督の状態の9割5分は苦しみを耐える我慢。あと5%くらいは響き合えていい芝居撮れたな、ここは絶妙だなと奇跡的な瞬間に幸せを感じるんですけど、それ以外は我慢の連続。すごく孤独だし、それを打ち明ける人もいないし、現場はチームワークで作っていきますが、そのチームワークの頂点にいなきゃいけないときもあれば、いま現場ではこういう流れになってるけど本当に大事なのはこれなんだよね、でも言うのは止めておこう、とかひとりで考えたり…。もう一回人生をやり直すならこの仕事は選びたくないと思いますね(笑)。玄里:それでも深川監督が監督を続けている原動力は何ですか?深川:人に期待されるとそれを返してしまうというか、こういう映画が観たいと思われるうちはやってたいと思っていて。いまはたぶん、お客さんが求めているものと割と近い価値観をもっていると思うんですけど、それは生ものであって、これまでいろんな監督が時代に合った瞬間があったと思うんですけど、それも一瞬。いまは僕がバトンを持って走ってる感覚なんですよね。その役割が果たせなくなったら、今度は自分の感覚から生み出す作品を作っていこうかなと思っています。元々は自主映画で、誰も期待していないところに無理矢理映画を作って、映画館に行って「僕の映画を作ったんです。最高に面白いので公開してください!」と言って回ってた人間なので、またそこに戻っていこうかなと思ってます。玄里:では、一生映画監督は続けられるってことですね?深川:健康なうちは…。『ガール』の撮影前に肺気胸になってしまって、これでだいぶ人に迷惑をかけたので、肺に穴を開けない状況にしなきゃなって。いま10本以上の企画が同時進行していて頭も体もずっと使っているので、倒れないようにいまは体力づくりをし始めているんです。玄里:さっき仰ったバトンをもらってからずっと走り続けている感覚ですね。深川:次の監督が来るまでは頑張って走り続けようと思ってます。玄里:これからも監督の作品を楽しみにしています!(text:cinemacafe.net)
2012年11月26日女優・玄里が匠の素顔に迫る!対談インタビュー番外編となる今回登場してくれたのは、世宗大王の治世を新たな視点でとらえたミステリー時代劇「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」のチャン・テユ監督。東京で開かれた国際ドラマフェスティバルにて特別賞を受賞した本作が、韓国で大ヒットしたのはなぜなのか?授賞式のため来日したチャン監督がその理由について聞かせてくれた。玄里:韓国でも視聴率がとても良かったと聞きましたが、今回はそれによる受賞でしょうか?チャン:視聴率がもっといいドラマもありましたが、このドラマは人々に歴史的な意味を与えた作品だったんです。視聴率よりも価値が評価されたんだと思います。今回は有名な作家が台本を書いてくれたんです!ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」のキム・ヨンヒョンさんです。そのキムさんを筆頭に、映画『JSA』の原作者で映画シナリオ作家として有名なパク・サンヨンさんも書いてくれました。映画『高地戦』のシナリオも書いた人です。この2人がタッグを組み、さらにその下に3人のアシスタントがいました。この5人がチームを作って、私が準備に着手する前から準備を始めていました。玄里:「チャングムの誓い」と言えば、日本ではみんな知っていますよ。チャン:韓国で一番有名な時代劇作家なんです。「根の深い木」の前には「善徳女王」を書いています。玄里:父がよく見てました!チャン:その作品も大ヒットして、その年のドラマ賞を独占しました。2年に一度のペースで作品に入られるんですが、そのタイミングが私とピッタリ合ってこの作品をやってくれたんです。玄里:監督もこれまで様々な作品を撮っていますよね?例えばどのような作品がありますか?チャン:「不良主夫」や日本の「101回目のプロポーズ」もリメイクしました。玄里:本当ですか?一度、ぜひ見てみたいです。チャン:それから漫画が原作の「銭の戦争」というドラマも私です。「根の深い木」の前は「風の絵師」というドラマでも演出を担当しました。キム・ホンドとシン・ユンボクという絵師の話です。玄里:いつからこのお仕事を始めたんですか?チャン:プロデューサーになったのは1998年です。14年前ですね。演出をやらせていただくようになったのは2005年です。まだ7年程度ですね。玄里:その間にもう有名作品を4つも手がけられたんですね。もともと演出家になりたかったんですか?チャン:私は美大で視覚デザインを専攻していたんです。その当時は、CMの監督になろうと思っていました。そして映画監督へと夢が変わり、いまではドラマの監督をしています。ストーリーテリングのある映像を作るのが夢だったからです。玄里:監督はどういうときに一番のやりがいを感じますか?撮影時ですか?準備中ですか?それとも賞をもらったときですか?チャン:撮ったものが放送されて、見た人が「良かった」と言ってくれたときです。放送されたときに視聴者のリアクションが聞こえてきますよね。視聴者の意見とか電話をもらったりして、周りの人が良かったと言ってくれると、自分でも良かったなとやりがいを感じます。玄里:でも、放送している期間は撮影期間と重なっていますよね?チャン:携帯にメールが来るんです。カカオトークやフェイスブックやツイッターなどのSNSが最近はよく使われるので、リアクションに接しやすいわけです。玄里:今回一番嬉しかった言葉は何ですか?チャン:「いいドラマを作ってくれてありがとう」と年配の方から携帯に連絡をいただいたんです。私の父は還暦を過ぎていますが、その父の友人で先生をしている人からでした。幼いときしか会ったことがないのに、携帯にメールをくれたんです。「いいドラマを作ってくれてありがとう」って。本当にビックリしました。玄里:私たち世代からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなで見られるドラマですよね。チャン:その点がやはり視聴率よりも高い評価を受けたようです。特に普通、韓国の男性はあまりドラマを見ません。会社帰りにはお酒を飲みに行ったりすることが多くて、家に居ないから平日のドラマを見られないんです。でも、男性たちがこのドラマをわざわざ見てくれたんですよ。独特の現象でした。玄里:最近、韓国では時代劇が流行しているようですがそれはなぜでしょうか?チャン:おそらく現代物が多すぎるんだと思います。その多い中からいいドラマに出会うのが難しいんです。時代劇はどんなに多いと言っても、現代物のように同時に何作も制作はされません。時代劇はワンシーズンに作品と言えるものが一作出てくる程度です。歴史の話で実在の人物が出てくるから、人々は真剣に受け止めてくれるんです。私たちが新聞を読むのと同じです。政治の話が面白くて新聞を見るのではなく、政治家は実在の人物で、自分の暮らしに影響を及ぼすから関心を持つわけです。韓国の人は政治に高い関心を持っています。歴史の話は一種の政治ストーリーだとも言えて、帝王が権力を握るとか、李舜臣(イ・スンシン)が将軍になるまでを描いた英雄談などが多いです。だから、一度興味を持つと熱心に見てくれるんだと思います。玄里:ただ面白いから見るのではなく、歴史ドラマって自分の日常や人生に影響を与えるものですよね。だからより大きな感動があって、さらに感情移入もできるんですよね。特に日本の人も韓国ドラマと言うと、ラブストーリーとか、ロマンティックコメディなど、非日常的な展開の恋愛ドラマを連想する人が多いですよね。そういうイメージが大きいと思うんですが、このドラマでは恋愛はそれほどの比重はないですよね?チャン:恋愛に関する部分は弱めでした。チェユンとソイが愛し合う関係でしたが、ストーリーの大きな流れは、イ・ドとこのパネルにはいないチョン・ギジュンとの対立だったのでいろいろ悩みました。こちらだけでもドラマが成立しますし、イ・ドの話だけでもドラマが成立するんです。だから軸をどこに置けばいいのかドラマの最初に作家たちと話し合って、結局イ・ドを選択したんです。これはハングル文字誕生を描いたドラマだし、「根の深い木」はハングル文字誕生を巡る過程から話が展開しているので、そこに集中することにして世宗大王の話になりました。むしろ、それが良かったんだと思います。玄里:そこが新鮮でした!チャン:ドラマの放送中に韓国では国会議員を選ぶ総選挙があったんですが、人々が政治に関心をもつ時期に理想的な政治指導者がドラマの中に登場したんです。国民のための政治、民衆と意思疎通を図るためのハングル文字の考案、これを巡って士大夫(サデブ)と争うんです。士大夫とは、現代的に言えば長期に渡って政権を握ってきた与党のようなものです。善良な指導者が巨大な政治勢力と争って勝つところを目にしたわけです。英雄的な政治家の姿が人気を呼んだようです。玄里:日本でもNHKの時代劇がありますが、ご覧になったことはありますか?チャン:私は以前、「女人天下」というドラマの助演出をしていました。全150話のドラマでした。その当時のキム・ジェヒョン監督が日本のドラマをたくさん見ている人でした。お宅に伺うと3千を超えるドラマが書斎にあって、そのうちの80%が日本の時代劇でした。それらを見てたくさん研究されていました。私は韓国ドラマの技術は日本からかなり入ってきていると思うんです。撮影や演出の技法などですね。だからとても参考になりました。玄里:好きな日本のドラマや映画はありますか?チャン:岩井俊二監督の『Love Letter』(’95)は大学のときに何度も観ました。『リリイ・シュシュのすべて』(’01)も観ました。いつか岩井監督のように映画監督になりたいと思っています。岩井監督の感性が大好きなんです。それから日本のドラマや映画の音楽も素晴らしいものが多いです。特に久石譲さんのアニメ音楽はとてもいいですよね。ジブリスタジオで作られたアニメは、名作がたくさんあります。それを見て韓国の時代劇関係者たちは、日本の音楽監督とタッグを組んでお仕事をしたいとよく思っていました。私も久石譲先生や坂本龍一さんに接触を試みたことがあります。2年前の「一枝梅(イルジメ)」というドラマの音楽監督は日本の人でした。玄里:そうなんですね。日韓合作にも関心をお持ちですか?チャン:はい、関心ありますね。SBSも日韓合作のTV映画「ラブストーリー」をやりました。7~8年前の作品だと思いますが後が続かないんです。何か新しい方法や突破口が必要ですね。玄里:私も日韓合作映画に出演したことがあるのですが、言葉が通じないからワンカットに対して時間が2倍かかるんです。だから大変な面もあります。チャン:でも、韓中合作は増えているんですよ。玄里:そうなんですか?チャン:韓国の俳優が中国でスターになるケースがあるんです。韓国ではスターじゃなかったのに、中国ドラマに出演してスターになって韓国に戻ってこない俳優もいます。中国ではいまたくさんのドラマ制作が始まっています。そこから一つの突破口が出てくると思います。そのような形で日本とも作業ができると考えています。日本はドラマをあらかじめ撮っておく事前制作スタイルですよね。そこにも大きな違いがあると思います。玄里:では最後に「根の深い木」を見る日本のみなさんにメッセージをお願いします。チャン:このたび日本で「根の深い木」DVDが発売になり本当に光栄です。多くのみなさんに見ていただいて、韓国のハングル文字や世宗大王について新しい認識が生まれたら嬉しいです。日本のドラマや映画、そして音楽にも傾倒の深いチャン監督。チャン監督の作品に日本人アーティストの音楽が乗せられる日もそう遠くないかもしれない。「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」DVD<セル>「根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第一章 」[DVD]発売中「根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第二章 」[DVD]発売中「根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第三章 」[DVD]価格:各15,960円(税込)発売日:11月21日(水)<レンタル>「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」Vol.1~4レンタル中Vol.5~8レンタル中Vol.9~1212月4日(火)レンタル開始発売元:フジテレビジョン/ポニーキャニオン販売元:ポニーキャニオン公式サイト:© SBS■関連作品:根の深い木‐世宗大王の誓い‐ [海外TVドラマ]© SBS
2012年11月14日