「普段は見ることがない、社員の家族と知り合う機会を作ろう」――代表取締役社長である宮坂学氏の発案もあって誕生したというヤフーのファミリーデー。ヤフーグループに勤務する社員の家族をオフィスに招待し、普段は見ることがない職場を見学してもらう機会を作り、社員同士の交流を深めていくことも狙いとなっている。2012年から開催され、2015年で4回目を迎えた今年は、社員1139人、家族合わせて2602人が参加する大盛況イベントとなった。ヤフーのファミリーデーとはどんなイベントなのか。今回、2015年のヤフーファミリーデイを取材する機会を得たので、当日の模様を一部紹介しよう。○おなじみのヤフートップが"自分好み"に東京ミッドタウンにあるヤフーのオフィス入り口は、普段は見ることがない子供たちの姿でいっぱいになった。時間帯によっては行列ができるほどの盛況ぶりで、社内にこのイベントが浸透していることがうかがえる。それも納得できるのが、子供たち、そしてこのイベントに参加する両親の双方にとって楽しいプログラムが多数そろっているからだ。ご存じのとおり、ポータルサイトであるYahoo! JAPANには多彩なサービスが提供されている。ファミリーデーの開場で提供されたプログラムも、サイト内で提供されている各サービスに関連したものだ。例えば、おなじみのトップページをカスタマイズするコーナー。子供達に人気の「Yahoo!キッズ」のトップページを、用意されたマグネットを使って自分好みにカスタマイズできる。まだ小さな子供たちでも楽しく遊ぶ感覚でカスタマイズできるよう、マグネットには大きな絵が描かれている。自分好みにカスタマイズというよりも、小さな子供たちにとってはマグネットを貼って遊ぶことが楽しいようだ。顔を出せる窓スペースも用意されているので、親子でトップページに自分たちの顔を入れて、ファミリーデー2015の記念写真を撮ることもできる。もう少し大きな子供たちには、「Kansha.top ~Y!トップで感謝を語ろう~」というコーナーも用意された。これは、ポータルのトップページを活用して、普段は口に出しにくい、感謝メッセージを作成して、感謝したい相手に送ろうというもの。おなじみのトップページがあるからこそ、これをアレンジしたコンテンツを作り、ファミリーデーで活用することができる。Yahoo!ならではのコンテンツと言えるだろう。ヤフーはさまざまな企業・サービスとコラボレーションを行っているが、こうしたコラボレーションの実績を生かし、オフィス内に設けられたステージでも、コラボにちなんだイベントが行われた。「ご当地ゆるキャラステージショー」では、さまざまな自治体と連携していることが縁となり、全国からゆるキャラたちが集まった。群馬県のぐんまちゃん、島根県のしまねっこなどが一堂に集まって行うステージは圧巻だ。ファミリーデーを開催する企業の多くが、子供向けになりそうな自社ゆかりのコンテンツを使ったイベントを行う。しかし、これだけ豪華なゲストを招いたイベントをファミリーデーに開催できるのは、ポータルサイトで多くの連携を行っているヤフーならではのことだろう。○ヤフオクの"リユース"もリユースイベントは、利用しなくなった子供服、玩具が集められ、1人当たり10品まで無料で持ち帰ることができる。たくさんの子供服、玩具が並んでいる様子に子供たちの顔も輝いているが、それ以上に目を輝かせ、このコーナーに参加していたのはお父さん、お母さんのほうだった。「うちは子供の数が多いので、このコーナーは有り難いんです」と真剣な様子で子供の洋服を選ぶ姿があった。リユースコーナーには、エコバッグ作りコーナーも設けられた。用意されていたバッグに、自由にイラストを描いたり、用意されたスタンプを押したりすることでオリジナルエコバッグを作成することができる。お絵描き感覚でオリジナルエコバッグを作ることができるとあって、子供達は熱心にエコバッグ作りに取り組んでいた。出来上がった作品を見た両親から、「もっと大きく絵を描いたら?」といったアドバイスが飛んでいることも。○美味しい社食に子どもたちも舌鼓?普段は社員食堂として利用されている食堂もまた、通常では見かけることがない子供たちの姿でいっぱいになっている。ファミリーデーという特別な日のために提供されるメニューは、普段出されているおかずの中から好評なものをセレクトしたもの。煮込みハンバーグ、鶏のからあげ、カニクリームコロッケ、ホタテバターソテー、鯖のミソ煮の5種類から、好きなもの2種類をセレクト。そこにサラダバー、豚汁、ポテトサラダ、ピーチゼリーが付く豪華メニューだ。トレイを持って自分の好きなおかずを選ぶスタイルを、子供たちも気に入った様子。食事が始まると、小さな子供の口に運んで食べさせているお父さん、お母さんの姿をあちこちで見かけた。こうした姿はまさに家族と一緒の時だからこそ見せる姿だろう。○名刺交換では"大人の気分"にせっかくヤフーの本社オフィスにやってきたということで、子供たちに自分の名刺を作成してもらって、それを社員と交換する、名刺交換イベントも用意されていた。名刺はまさに大人になった気分が味わえるアイテムで、しかも本物の社員と名刺交換するとあって、名刺交換をする子供たちは緊張、喜びが一緒になった様子だった。ファミリーデーではあるものの、オフィス内では通常どおり仕事をしている人もいる。子供と一緒に出社した社員は、自分の上司のもとに自分の家族を紹介する。これぞ、「普段は見ることがない、社員の家族と知り合う機会」である。子供たちの訪問を受けた上司は、子供達にプレゼントを贈呈。お互いを知る良い機会となっているようだ。なお、このイベントを支えたのは、ボランティアとしてイベントの運営、誘導などを行った社員の皆さん。400人の社員が交代でボランティアとして活動することでイベントを成功に導いたのであった。
2015年09月10日2013年に『『統計学が最強の学問である』がベストセラーになって以来、統計学ブームが続いています。たしかに社会が複雑になればなるほど、感覚だけで判断できることは少なくなるもの。だからこそ、統計学に基づいた判断が必要とされるのかもしれません。とはいえ難しそうな印象もあるだけに、多くの人にとっては手を出しにくい領域でもあります。そこでおすすめしたいのが、『統計力クイズ: そのデータから何が読みとれるのか?』(涌井良幸著、実務教育出版)。身の回りのさまざまな統計現象に焦点を当て、経験や直感だけでなく、統計的なセンスによってどれだけ正しい判断ができるのかをクイズ形式でチェックしようというもの。統計学とはどんなものかを、無理なく理解できるというわけです。きょうはそのなかから、宝くじに関するクイズをご紹介しましょう。■宝くじは、買えば買うほど損をする?儲かる?(1)「買えば買うほど損をする」のが統計的事実だ(2)少ない枚数では当たりハズレもあるが、たくさん買えば高額当選金が当たる確率は高くなり、結果的に儲かる確率も高くなるさて、統計学的には上記のどちらが正解なのでしょうか?■宝くじの「戻ってくる金額」は統計学で算出可能宝くじを買ったとき、大儲けをするかハズレるかは個別にはわからないこと。しかし統計学的に見ると、たくさん買った際に「どのくらい戻ってくるか」を考えることは可能だそうです。そして当たる確率と賞金額から戻ってくる平均額を算出したものを、「期待値」と呼ぶのだとか。もし期待値が元でよりも大きくなるなら、買えば買うほど儲かるということ。■宝くじを1枚引く場合の期待値はたった30円!賞金1,000円が当たるくじが2本、100円が当たるくじが10本、ハズレくじが88本の合計100本のくじがあったとします。このくじを1枚引く場合の期待値は、賞金総額3,000円をくじの総本数100で割ったもの。(1,000 × 2 + 100 × 10 + 0 × 88)÷100 = 30円30円の期待値は、くじを1本引くごとに期待される賞金額(戻ってくる期待額)。もちろん、1本のくじを引けば必ず30円もらえるという意味ではなく、あくまでも理論的に期待される平均金額。つまり期待値が30円、1本引くのに50円なら、たくさん買えば買うほど損をするということになります。そして1枚300円の宝くじで計算した場合、期待値は143円。つまり、半額以下しか戻ってこないのです。宝くじはたくさん買えば買うほど「損をする」ようにできているわけで、冒頭のクイズの正解は(1)となります。*このように、身近な話題を通じて統計学を理解することが可能。論理的な思考を育てるためにも、読んでみてはいかがでしょうか。(文/印南敦史)【参考】※涌井良幸(2015)『統計力クイズ: そのデータから何が読みとれるのか?』実務教育出版
2015年08月25日●eコマースのめんどくささを解消ソフトバンクは19日、都内で新商品・新サービス発表会を開催し、「モバイルeコマース革命」を2015年10月以降にサービスインすると発表した。これによりYahoo!ショッピングの支払いが、ソフトバンク携帯電話の毎月の支払いと一緒に行えるようになる。○ログインと決済がスムーズに発表会の冒頭、ソフトバンクの代表取締役社長である宮内謙氏が登壇。「私たちはモバイルインターネットを提供するNo.1コア企業を目指していく。最も使いやすく、最も利用価値のあるプラットフォームを提供する企業になりたい」と力強く宣言した。そのサービスの一翼を担うのが、グループ会社のヤフーが提供するeコマース事業だ。宮内氏に続いて登壇したヤフーの代表取締役社長宮坂学氏は、ソフトバンクとヤフーが連携した「モバイルeコマース革命」について「Yahoo!ショッピングとソフトバンクスマホが一体化したサービス。会員登録がめんどくさい、決済がめんどくさい、ログインがめんどくさいといった、モバイルeコマースに関するめんどくささを解決できるもの」とアピールした。一般的なeコマースサイトの場合、初回購入ステップとして「メールアドレス/ID/パスワード」を入力し、次に個人情報の「名前/住所/郵便番号/電話番号」を入力、最後に決済情報として「カード名義/カード番号/有効期限」を入力する必要があるが、モバイルeコマース革命ではソフトバンクの契約者情報で代用できるため、上記のような手間が一切不要となる。決済に関しては、携帯電話料金とまとめて支払うことが可能だ。●Tポイントが最大14倍貯まる!○最大14倍のTポイントがそのほか、「モバイルeコマース革命」では、ソフトバンクカードもしくはヤフーカードを作れば、Tポイントを貯めることもできる。貯まったTポイントは携帯電話料金やショッピングに充てられる仕様。またポイントがアップする日をもうけており、例えば5のつく日は+4倍、Yahoo!プレミアム会員なら+4倍のポイントが付加される。ちなみにすべての条件を満たせば、最大で14倍ものTポイントが貯まるという。モバイルeコマース革命は、まずYahoo!ショッピングが10月以降に対応。その後、ヤフーが提供する他のサービスにも拡大されていく予定だ。ヤフーの宮坂氏は「今後はソフトバンクのお客様も含めて、すべての人の手にインターネットの楽しさを届けていきたい」、ソフトバンクの宮内氏は「兄弟関係にある2社が力を合わせて、皆さんのモバイルショッピングを楽しいものに変えていく」と意欲的に語った。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月19日黒板・ホワイトボードメーカーの日学は、黒板をキャンバスにチョークのみで描かれる「日学・黒板アート甲子園」を開催する。本年度はプレ大会として、今春の卒業シーズンに合わせて描かれる「黒板アート作品」を全国の高校生から募集。最優秀賞には賞状とトラベルカード10万円分、優秀賞には賞状とグルメカード3万円が進呈されるほか、日学特別賞や入賞などの賞も用意される。募集期間は2月12日~3月16日。「日学・黒板アート甲子園」は、毎年卒業シーズンに全国の高等学校の黒板に描かれる「黒板アート」のコンテスト。本年度はプレ大会として、今春の卒業シーズンに描かれる黒板アート作品を募集するもの。黒板を長年取り扱ってきた同社が、黒板に描かれた"アート作品"を単にクラスや校内、SNS上で披露するだけでなく、もっと広く紹介することで感動を共有できないかと考え、開催を決定したということだ。応募資格は2014年度時点で日本国内の高等学校・高等専門学校に在籍中の生徒。応募はグループ単位(学級、有志メンバーなど)で、1グループからの応募は1作品のみ。校内に設置されている黒板をキャンバスとし、画材はチョークのみ(ホワイトボードやオイルチョークは使用不可)。応募方法は、黒板に描かれた作品の全体像1枚と、特にアピールしたい箇所のアップ(3枚まで)をデジタルカメラで撮影し、同コンテスト情報サイトに記載されている応募先メールアドレス宛てに画像データを添付の上、同ページ内に記載された応募要項(学校名、住所、電話番号、グループ名、エピソードなど)を記載したメールを送信する。募集期間は2月12日~3月16日。また、応募作品は厳正なる審査の上、最優秀賞(1点)に賞状とトラベルカード10万円分、優秀賞(1点)に賞状とグルメカード3万円、日学特別賞(3点/学校が対象)に賞状とスタンド式ホワイトボード(片面)、入賞(数点)には賞状と小型黒板&チョークセットが進呈される。受賞作品は3月25日に日学ホームページ上で発表されるということだ。なお、審査員は、黒板に卒業生13人の似顔絵を描くというサプライズプレゼントを行ったことがきっかけで"チョーク絵アーティスト"として話題となり、「チョーク絵のある静物」という作品で第43回日展特選を受賞した小野大輔氏(長崎県立佐世保西高等学校教諭)と、武蔵野美術大の学生が休みの間に小学校を訪れ、児童に内緒で全12クラスの黒板に絵を描いて驚かせた"「旅するムサビ」黒板ジャック"を担当した三澤一実氏(武蔵野美術大学教授)が務める。(C)小野大輔 / (C)「旅するムサビ」黒板ジャック作品
2015年01月16日ヤフーが「Yahoo!検索大賞2014」を発表、ソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケートの羽生結弦選手がパーソンカテゴリーのアスリート部門と大賞を受賞した。この大賞は、2014年に検索数がもっとも上昇した人物、作品、製品を表彰するアワードで、今年が第一回目となる。通常の検索ランキングの値とは違い、「2014年の一日あたり平均検索回数」と「2013年の一日あたり平均検索回数」の差を今年の検索急上昇指数とし、その値をもとにした結果によって競われた。まさに、うなぎのぼりの要素が必要となる。各受賞者のコメントなど、詳細は同社特設サイトをご覧いただきたい。冒頭で挨拶にたった同社代表取締役社長の宮坂学氏は、検索窓は社会の窓として、リアルタイムで世間の興味を反映するものだとし、検索行動というビッグデータが日本人の興味関心を示すバロメーターであるとした。つまり、自らキーワードを入力して検索するというのは、国民の能動的な意思であり、この大賞の審査員は国民そのものであるという。賞は、人物に与えられるパーソンカテゴリ、アニメやドラマ、小説などに与えられるカルチャーカテゴリー、モノや商品に与えられるプロダクトカテゴリーがあり、個々のカテゴリに複数の部門が設けられ、それぞれに部門賞が与えられた。授賞式には部門賞を獲得した関係者が来場して賞に華を添えた。各カテゴリと部門賞は下記の通りだ。残念ながら羽生選手はビデオでの出演となったが、自分でも、「羽生結弦 フィギュアスケート」いったキーワードで普段から検索をするという。また、パーソンカテゴリー俳優部門賞の市川海老蔵氏は、会場に駆けつけ、自分で検索して「ディスられ」ているのを見つけても、まったく気にしないとコメントした。多くの受賞者は自分で自分のことを検索しているようだ。Yahoo!では、今、毎秒4000万件弱の検索が行われているそうだが、この「急上昇」という切り口は、その年のトレンドを示すある種の指標として興味深いものだといえる。(山田祥平 @syohei)
2014年12月09日ブルボンは7日、チョコレートウエハース「キャラメリー」を発売する。○青学学生有志によるプロモーション活動を展開同社では2012年6月より、青山学院大学社学連携研究センターの協力を得て、若者の持つ志向や感性などを商品開発に生かすとともに学生のアイデアをもとにした、新しいコンセプトでのプロモーション研究を共同で進めているという。同商品は、食べやすいひとくちサイズで歯切れの良い新食感でありながら、食べごたえのあるチョコレートウエハース。学生モニターからの情報をもとに「コミュニケーションツールとしてメッセージをお届けするお菓子」「気持ちを伝える小さなプレゼントのようなお菓子」をコンセプトに企画された。内容量6個で、希望小売価格は120円(税別)。発売と同時に、青山学院大学の学生有志による「若者世代に共感を呼ぶプロモーション活動」を展開する。まず、学生食堂および購買会内で企画商品「キャラメリー」の特設コーナーを設け、さらに友だちに思わず広めたくなるようなキャッチコピーおよびPOPでの演出を行うという。また、"キャラメリーSNS情報発信隊"を編成し、流行や話題チェックの情報としてTwitter、Facebookでの情報発信を実施。さらに「NAVERまとめ」により、TwitterやFacebookをはじめとした多くのインターネット上の情報を編集し、まとめて紹介することで、話題性を一層高める。学生の発想した企画がSNSを通じてやり取りされることで、"自分事"として連想してもらい、キャンパス内はもちろんのこと、大学の枠を越えたプロモーション活動の拡大を図る、としている。
2014年10月06日