お笑い芸人ピースの又吉直樹(44)が13日、『ジョルジオ アルマーニ 表参道店」のオープニングセレモニーイベントに出席した。又吉は、寝る前に電気を消して、目を閉じてからの寝るまでの時間にいろいろ考えているのが好きだと告白。しかし、それで眠れなくなる時もあるそうで「なかなか寝付けない時期に友人に相談したら、好きな漫画やアニメのキャラクターが野球をしてるところを想像すると、3階の表には眠れてるという話を聞いて」と前置きし「実行したら、白熱して9回裏までいったことがあります」と明かした。「眠れなくなることもよくあるんですけど、いろいろ思いついたら起きて、なんか作ってみたり。このエピソードもエッセイに書いたりとか…」と寝る前の時間が創作につながっていると語っていた。新たにオープンした表参道店は外観に日本の提灯から着想を得たデザインを施すなど、デザイナーのジョルジュ・アルマーニが常にインスピレーションの根源にしていた日本文化へのオマージュが込められている。店内はベージュゴールドを基調とした空間で、1階には日本初上陸のアルマーニ/カフェも併設されている。イベントには俳優のディーン・フジオカ(44)、TOKIOの松岡昌宏(47)、モデル・タレントの森泉(41)が登壇した。
2024年09月13日先ほど放送された今田美桜主演ドラマ「花咲舞が黙ってない」第5話に、劇団ひとり演じる半沢直樹が登場した。半沢直樹は、花咲舞と並ぶ池井戸潤が生み出した人気キャラクターのひとり。銀行マン・半沢直樹が、様々な汚職や事件に巻き込まれながら対峙していく人気シリーズの主人公で、「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」「アルルカンと道化師」などが代表作。本作の原作小説には、中盤から半沢直樹が登場し、最終話まで物語に絡んでくるため、原作通りドラマにも登場した形だ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第5話で舞(今田さん)と相馬(山本耕史)が臨店した先は、山間の温泉地にある眠山支店。老舗旅館・白鷺亭の八坂社長(高橋洋)から、融資がおりずに困っていると相談を受ける。眠山支店の前浜支店長(マギー)が納得するような事業計画書を作成するために、2人白鷺亭に宿泊し、顧客目線で改善点を探すことに。そして、課題を見つけた2人は、融資担当者・後藤涼太(吉田健悟)と共に、改善に向けて動き出したことを前浜に報告するも、話をろくに聞いてくれない。その日の夜、前浜の言葉を八坂社長に伝えるために、再び白鷺亭を訪れた舞と相馬は、東京第一銀行の牧野頭取(矢島健一)、紀本平八(要潤)、昇仙峡玲子(菊地凛子)の姿を目撃。牧野頭取と話している相手は、東京第一銀行のライバル、産業中央銀行の景山頭取(三浦浩一)だった。舞たちの臨店も無事終了したかに思えたころ、白鷺亭から突然、産業中央銀行が6億円の融資をしてくれることになったので、融資を辞退したいと連絡が。その裏では、産業中央銀行の半沢直樹(劇団ひとり)が暗躍していたのだ。一方、牧野頭取から「当行は、産業中央銀行と合併することを決定いたしました」と緊急メッセージが流れる。今後、銀行同士の合併騒動がドラマの縦軸となって進んでいく本作。半沢直樹は産業中央銀行側の先鋒として度々登場し、最終話にも大きく絡んでくる。「花咲舞が黙ってない」は毎週土曜日21時~日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月11日クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS』Season5から、横浜流星、阿部進之介、又吉直樹、山田孝之、伊藤沙莉らも登場する全6作品の予告編映像が解禁となった。2021~22年公開の『MIRRORLIAR FILMS』Season1~4では俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した36本の短編映画を発表。来たるSeason5~8では、竹中直人、大橋裕之、小栗旬、浅野忠信といった著名クリエイターの作品から一般公募作品まで、多彩な短編映画が集まった。さらには、シーズンごとに地域に拠点を置き、「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地域振興・教育事業として、市民参加の制作・上映、映像制作ワークショップを行い、多くの人々が映画制作と触れ合うことを目的とした一般参加型プロジェクトともなっている。Season5に集まった個性豊かな全6作品『MIMI』元理学療法士という特異な経歴で得た感覚と感性で劇映画・ドキュメンタリーを創作する榊原有佑監督作は、横浜流星を主演に、プロジェクトのプロデューサーでもある阿部進之介、山田孝之、森永悠希らを共演に迎え、山下幸輝がカメオ出演する「俳優は鏡をも騙す」という意味の本プロジェクト名「MIRRORLIAR」を探求し「鏡の奥を探る」をテーマとした『MIMI』。『たてこもり』俳優をはじめ、コメディアン、画家、ミュージシャンなど多彩な分野で活躍する竹中直人監督作は、演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜、俵山峻を主演に迎え、ちいさな喫茶店の一角で起こる壮大な群像劇を描いた『たてこもり』。『変哲の竜』漫画家、俳優とマルチに活動する大橋裕之監督作は、お笑い芸人として、作家として独自のクリエイティビティを表現する又吉直樹を主演に、山田孝之、伊藤沙莉という豪華キャストを共演に迎え、ふと嗅いだ“におい”をめぐる物語『変哲の竜』。『NAIKU』加えて、一般公募の中から選出された、22歳のリトアニア人ピウス・マチュルスキス監督が競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さを描き、2023年夕張国際映画祭短編部門にてグランプリを獲得した『NAIKU』。『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』巖川虎太郎監督が、ちょっと変わった3人のとある1日を描き、池袋みらい国際映画祭にて特別審査員賞を受賞した『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』。『駆け抜けたら、海。』下北沢映画祭にノミネーションされた十川雅司監督が友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語『駆け抜けたら、海。』の計6作品をSeason5ではラインアップ。6つの多彩な世界が広がる予告映像&ポスタービジュアルが完成予告映像では、「嘘だと思う?」「君は今、誰なんだろう」と横浜さんと阿部さんが意味深に語りかけてくる、“鏡の奥を探る”をテーマとした『MIMI』。「スクールゾーン」のコミカルな演技が光る、とある田舎町の喫茶店「喫茶マーず」で働く三兄妹の賢一(橋本稜)、英二(俵山峻)、三津子(佐々木史帆)のもとに突如訪れた殺人犯との壮大な群像劇を描いた『たてこもり』。竜(又吉直樹)が学校時代の友人、正樹(山田孝之)の家のにおいを確かめるため、20年ぶりに正樹の家を訪れる。正樹の妻である今日子(伊藤沙莉)のリアクションに思わず笑ってしまう『変哲の竜』。現代世界の若者が感じる本当の恐怖と絶望が表現された『NAIKU』。「告白してくれた同級生の田渕くん(巖川虎太郎)は、私が赤いメガネをかけているから私のことが好きなのではないか」と考えるあおい(北原麻衣)の1日を描く『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』。そして、どこか幻想的な色彩が美しく印象的な大学生の2人(松原怜香・嶺結)が友情と恋愛のはざまで揺れる関係を描く『駆け抜けたら、海。』と、音楽をAsahi(内田朝陽)とtar(山田孝之)による音楽ユニット「quu(キュー)」が担当し、6つの物語が織りなす映像が完成。さらにポスタービジュアルも解禁。メインキャストが並べられたスタイリッシュな仕上がりで、それぞれバラエティに富んだ作品であることがうかがえるものとなっている。また、本作は劇場公開のほか、映像配信サービス「Lemino」内の『MIRRORLIAR FILMS』チャンネルや、JOYSOUNDの対象機種を導入の全国のカラオケルームで利用できるサービス「みるハコ」にて順次配信される予定。『MIRRORLIAR FILMS Season5』は5月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて2週間限定公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:MIRRORLIAR FILMS Season1 2021年9月17日より全国にて公開©2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECTMIRRORLIAR FILMS Season5 2024年5月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて2週間限定上映©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
2024年04月08日『MIRRORLIAR FILMS Season5』の劇場公開日が5月31日(金)に決定し、全6作品のラインアップが発表された。クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画製作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。本作では、元理学療法士の榊原有佑監督作が、横浜流星を主演に、プロジェクトのプロデューサーでもある阿部進之介、山田孝之、森永悠希らを共演に迎え、山下幸輝がカメオ出演する「俳優は鏡をも騙す」という意味の本プロジェクト名「MIRRORLIAR」を探求し「鏡の奥を探る」をテーマとした『MIMI』を製作。また、お笑いコンビ「スクールゾーン」(橋本稜&俵山峻)を主演に迎え、ちいさな喫茶店の一角で起こる壮大な群像劇を描いた竹中直人監督作『たてこもり』。又吉直樹を主演に、山田さん、伊藤沙莉を共演に迎え、ふと嗅いだ“におい”をめぐる、大橋裕之監督作『変哲の竜』。『変哲の竜』ほかにも、一般公募の中から選出された、22歳のリトアニア人ピウス・マチュルスキス監督が競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さを描き、2023年夕張国際映画祭短編部門でグランプリを獲得した『NAIKU』、少し変わった3人のとある1日を描き、池袋みらい国際映画祭特別審査員賞を受賞した『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』(巖川虎太郎監督)、友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語『駆け抜けたら、海。』(十川雅司監督)の計6作品が決定している。『駆け抜けたら、海。』併せて公開されたティザービジュアルは、「監督は鏡に変化を与え、俳優は鏡をも騙す。」という本プロジェクトのタイトルにちなみ、鏡をモチーフに作成。俳優・ミュージシャンなど、様々な監督が作品を生み出してきた本プロジェクトのように、まるで映画製作の固定概念を壊していくかのような、割られた鏡が印象的だ。さらに、列車の中で意味深にこちらを見つめてくる横浜さんや、公園に佇む又吉さんなど、バラエティに富んだ作品であることがうかがえる場面写真も到着。また本作は、JOYSOUNDの対象機種を導入の全国のカラオケルームで利用できるサービス「みるハコ」との連携により、本作の鑑賞やオリジナル映像配信が行われる予定だ。監督コメント『MIMI』榊原有佑監督本作はミラーライアーフィルムズ特別制作作品ということで、折角であればストレートにプロジェクトのコンセプト「俳優は鏡をも騙す」をテーマに脚本を書きたいと思いました。このコンセプトに自分なりの解釈を加え、挑戦的な撮影・演出で撮影に臨みました。完成した作品は短編映画らしく、鋭利で、かつ奥行きのあるエンターテインメント作品になったと思いますし、主演の横浜流星さんが15分の尺の中で見せる表情の移り変わり、佇まいの変化なども注目していただきたいです。2度、3度観ることで新しい発見や解釈ができるような構成にもなっているので、ぜひ何度もご覧になってほしいと思っています。『たてこもり』竹中直人監督いつか【ミラーライアーフィルムズ】からお声がかからないだろうか…と思っていたので今回参加することが出来て本当にうれしく思っております。きょねん7月、数十年ぶりに秋田を訪れ、ロケハンをしました。久しぶりの秋田はとても素敵で、ロケ場所は次々と決まっていきました。ところが、撮影する予定だった8月、秋田が災害に見舞われ撮影は中止。非力な我々は何も出来ず、またいつか秋田ロケが出来るようスタッフ、キャストが集まり秋田の映画関係者の方々にビデオメッセージを送りました。そんな中、秋田市の映画関係者の方々が力を尽くしてぼくたちを迎え入れてくださったのです。大変厳しい状況の中、ぜひ映画を…と集まって下さった秋田のスタッフひとりひとりに深く感謝しております。【たてこもり】はどくとくな映画です。どくとくなのでちょっとどくとくな気持ちになってしまうかも知れません。「どくとくな映画だなぁ…」と思って観てくださるととてもうれしいです。「さぁ、どくとくな世界へ、いらっしゃぁ~い。」『変哲の竜』大橋裕之監督普段漫画を描いている時は孤独な作業なので、撮影中は多くの人が関わる映画制作の大変さと楽しさを味わえる刺激的な毎日でした。緊張して「スタート」や「カット」の掛け声すらも上手く言えていなかったと思いますが、関わってくださった皆様のおかげで無事完成しました。とんでもなく素敵な方々に出演していただいたのに、とんでもなく地味なストーリーの映画です。地味に面白いと思うのでぜひご覧ください。『NAIKU』ピウス・マチュルスキス監督こんにちは!今回はNAIKUを選んでいただけたこと、非常に嬉しく光栄に思います。本作がプログラムにとって興味深い一本になることを願っています!これは、痛みと興奮を伴う奇妙なゲームについての物語であり、私の苦い記憶を元にしています。昔、強豪チームのバスケ選手として、リトアニアの小さな町で大会に参加した時のことです。その際に宿泊した質素なホテルには、ボールだけのビリヤード台がありました。当時13歳の少年達は集団の王になろうと、彼らが思いつく限りの凶暴なゲームを編み出したのです…。私を魅了した、興奮と残酷さの両方を解き放つ競争心。この感覚をNAIKUでお伝えできると嬉しいです。『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』巖川虎太郎監督初めまして、監督の巖川虎太郎です。小学校の卒業文集に「映画を作りたい」と書いて10年ほど経ちました。今回このような機会をいただき、小学校6年生の自分も、フリーター2年生の自分も大変喜んでいます。本作は、その辺に居そうで居なさそうな、でもどこかに居そうな3人の映画です。そんなどこかの誰かの、ヘンテコな1日を覗き見しているような、そんな感覚で楽しんでいただけたら幸いです。『駆け抜けたら、海。』十川雅司監督数年前の夜、今でも忘れられない瞬間を見ました。周りを気にせず、車道の真ん中を走る二人の同性カップルの後ろ姿です。自分たちが世界で1番幸せと言わんばかりに、大きな笑い声を上げながら、手を繋いで、夜の街を駆けていました。ほんの一瞬だったけど、とても美しく、2人が世界を楽しむ様子に、強い羨ましさを感じました。いつかあの後ろ姿を映画にしたいと思い続け「駆け抜けたら、海。」が生まれました。海は美しくもあり、怖くもある。そして未知であり、可能性です。私たちはまだ見ぬ未来に向かって今を駆け抜けています。幸せで美しい瞬間もありますが、同時に辛くて残酷な瞬間も存在します。しかし、それでも人生は美しいものだと僕は信じています。そして、人が人を好きになるという現象に僕は強く惹かれるのです。既存の枠組みなど一切関係なく、その現象の美しさは絶対です。理解はできなくても、共感はできる。そこに新しい未来が生まれるのだと思います。『MIRRORLIAR FILMS Season5』は5月31日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月07日又吉直樹(ピース)と秦 基博によるツーマンライブ『隣人もまだ起きている』が、3月20日(水・祝) に東京・豊洲PITで開催されることが決定した。『隣人もまだ起きている』は、又吉がホストとなり、秦と朗読&音楽でコラボする特別なツーマンライブ。又吉による書き下ろし作品の朗読と、秦の弾き語りが届けられる。チケットは、秦のファンクラブ「Home Ground」会員と、FANYチケット会員を対象とした先行受付を2月27日(火) まで実施中。<公演情報>又吉直樹×秦 基博『隣人もまだ起きている』3月20日(水・祝) 東京・豊洲PIT開場16:30 / 開演17:00「Home Ground」会員、FANYチケット会員先行:2月27日(火) 23:59まで
2024年02月21日幼少期に手塚治虫の漫画を読みふけったことが漫画家になる原点だったという浦沢直樹さん。手塚漫画をリメイクした『PLUTO』に込めた想いに迫ります。子どもたちに希望のある未来を示すのが我々の役目だと思う。Netflixオリジナルとして制作されたアニメ『PLUTO』は、『鉄腕アトム』に収められた「地上最大のロボット」というエピソードを下敷きにして浦沢直樹さんが新しいストーリーに仕上げた一作。誰もが知る手塚治虫さんの代表作をリメイクするにあたっては、少し意外な経緯があったのだとか。「手塚先生の『鉄腕アトム』では2003年4月7日にアトムが誕生するんです。それで現実にその日が迫った時期に、手塚プロダクションから漫画界を挙げてアトムの誕生を祝うような企画を考えたいというお話をいただいて。そこで僕が勢い余って大それたことを言っちゃったんですよ。『手塚作品をオマージュしたイラストを描いたりするのもいいけど、「地上最大のロボット」のリメイクに真正面から挑むような気骨のある漫画家はいないもんかね』って。そしたら周りの編集者に『そんなの自分がやればいいじゃん』ってツッコまれてしまったんです。いやいやいや…と思って。僕は5歳のころからこの作品とともに生きてきましたから、ものすごいものを背負い込んでしまったなと(笑)」実際に手塚プロダクションからGOサインが出た際には「プレッシャーで全身に蕁麻疹が出た」と当時を振り返った。「地上最大のロボット」は浦沢さんにとってそれほど大きな存在だったのだ。「生まれて初めてこんなに切ない話を読んだという感覚になったんですよね。子どものころにはっきり意味が理解できる物語って、いわゆる“正義と悪”の図式になっていて勧善懲悪なものが多い。でも『鉄腕アトム』は悪者として登場するキャラクターにも心があるし、敵に勝っても嬉しくない、戦いなんて無意味だと問いかけてくる。当時は『なんなんだこれは』と理解が追いつかなくて、なにか重いものを投げかけられた感覚だけがあった。でもわからなかったからこそ、人生を懸けて追いかけていくものになったんです」リメイクが発表されると、世間からは「なんで私が『地上最大のロボット』を一番好きだと知ってるんですか?」というリアクションをもらうこともあったという。「そこで初めて、この物語を愛している人がたくさんいることに気づきました。当時はSNSのようなつながりがありませんでしたから、みんながひとりでこの作品への想いを温めていたんですね」『鉄腕アトム』の連載開始からおよそ70年が経つ現在もそうして読み継がれていることについて、「おそらく、手塚作品はわかりやすい勧善懲悪ではないぶん、難しいんですよ。でもだからこそタイムレスな魅力があるんです」と語る浦沢さん。そこには革新的な漫画表現に加え、人間の愚かさや争うことの虚しさを一貫して描いてきた手塚作品の強度がうかがえる。「リメイクするうえでは、『鉄腕アトム』は素晴らしかったと単に懐古主義に陥るんじゃなくて、この作品が問いかけたメッセージが今もなお有効であることを伝えたいと思っていました。もしかすると、1964年に『地上最大のロボット』が発表されて以降、2023年の今が一番、この物語の適合する時代かもしれない。それは逆に問題でもありますよね。反戦の願いを込めた話は、人類がいろんなことを克服して、いつか古びたものになるべきだから」手塚さんが『鉄腕アトム』ならびに「地上最大のロボット」で描き、『PLUTO』へと受け継がれた想い。それは、いつの時代も人と人は争うけれど、そこに根本的な解決はないということ。ならば、人の残酷さや憎しみを持つ心はどのように行き場所を見つけるのか、というもの。「今の世界の都市の風景を見ると、私たちは手塚治虫が願いを込めて描いた未来像を一生懸命実現しようとしてる気もするんです。我々はそうした希望のようなものを描かないといけないと。子どもたちが目指したいと思う未来を提示するのが、漫画家の役目でもあるのだと思います」浦沢さんがそうした大きなものを背負って『PLUTO』を作り上げていく作業は大変な面も多かったというが、全8巻の濃密な物語を読むと見事に浦沢さんの作風になっているのがわかる。しかし、企画がスタートした当初は原作の『鉄腕アトム』を踏襲した絵柄を提案したこともあったのだそう。「やっぱり手塚先生の絵に自分が手を加えるなんてあり得ないと思っていたので、原作の権利を持つ手塚眞さん(手塚治虫さんの長男)に提案したプロットは、原作のアトムの絵のまんまだったんです。しかしそれに対して眞さんは『ぜひ浦沢さんの絵で描いてほしい』と言ってくれた。自分の絵で描き出すと、やっぱり自分の漫画になっていくんですよね」“自分の漫画になる”というのはどういう感覚だったのだろう?「もちろん骨子としての『地上最大のロボット』のストーリー展開は絶対に守らないといけないんだけど、決まったラストに向けてならどこまでも脇道に逸れていいという気持ちでいました。前半に登場するノース2号のエピソードなんかに関して言えば、改めて原作を読み返して『あれ?こんなに短かったっけ?』と思ったくらいで。子どものころに読んだ記憶のなかではもっとたくさんシーンがあったのに、見返してみたらないんですよ。要するに僕が勝手に妄想してたってことで。だから『PLUTO』は、コマとコマの間で自分が妄想していたことを全部入れてみたような作品なんです。5歳で初めて読んだときから自分の頭の中で作り上げられた行間をそのまま描いたって感じですよね」浦沢さんはいつも、創作のある過程で「キャラクターが勝手に動き出す」瞬間を経験するのだという。浦沢作品に限らず1巻目と5巻目でキャラクターの顔が変化するような漫画もあるが、それは浦沢さんによれば「物語の中でキャラクターがどんどん未知のことを経験していくことで、育つから」なのだとか。「描いてると、演技プランをどんどんキャラクターが言ってくるんです。『ここで泣きましょうか?泣き方はこんな感じがいいんじゃないですか?』って。それに従って描いていくので、そうなってくると本当楽しいんですよ」浦沢作品におけるキャラクターの「表情」はいつも繊細だが、勝手に動き出していたと考えると興味深い。今回のアニメでも、表情は注目ポイントのひとつ。「漫画とは喜怒哀楽をシンプルに表現するものだと思われているかもしれませんが、僕はその間にある数え切れない表情を描こうとしてきたんですよね。実は『PLUTO』の主人公であるゲジヒトって、ドイツ語で“表情”を意味するんです。そんな名前を付けた当時の手塚先生はすごいという話なんですが(笑)。ロボットを人間に近づける際にも顔の動きはすごく大事な要素で、アトムのような高性能な人型ロボットは表情も人間に似せる必要がある。だからこの作品では、ロボットを描くときも人間を描くときと同じように感情の機微を表現しようとしました。なんともいえない表情をするのが人間らしい証しですからね」完成したアニメを見た際には、原作者の性というべきか「脳が全部に反応しちゃって、まだ一気見できてないんです」と話す浦沢さん。「あそこまで動くとね、アニメではこうやるのか!とすごく感慨深いですよ」と興奮を露わにする。今の世に投げかけられる「地上最大のロボット」と『PLUTO』の物語は新しい視聴者にどう受け止められるだろうか。「手塚先生は『鉄腕アトム』を通して、“AIは感情を理解できるのか”といったテーマも描いていて。それは今考えるとすごく先を行ってますよね。ただ、当時から技術の進歩に対してそんなに無邪気ではなくて、『大丈夫か?』という感覚で物事を見てる。僕も“進歩”って言葉は非常に怪しいと思っていて、視点を変えると退化していることもありうるわけですよね。目の前にある二次元の情報に近づきすぎるのではなく、時にはちょっと目を離して物事を対象化して見てみることも大事だと思う。もし今回のアニメを見てから漫画の『PLUTO』、手塚先生の『地上最大のロボット』へとさかのぼって見ていただけることがあれば、そうしたパースペクティブな視点を体感してもらえるのかなと思っています。現在から距離を置いて歴史の奥行きを知ることは、ものすごい刺激になると思うんですよね」【手塚治虫】数々の名作を残し今も読み継がれる「漫画の神様」。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』など今も世界中で多くの人に読み継がれている傑作を生み出し、「漫画の神様」とも呼ばれる存在。映画のような大胆なコマ割りや時間・空間の新しい表現を開拓し、漫画を芸術の域にまで押し上げた立役者でもある。“生命の尊厳”をテーマに掲げた作風を含め、後進にも多大な影響を及ぼしている。【浦沢直樹】漫画界の第一線で幅広いジャンルを描き続ける天才。1983年にデビューして以降、女子柔道を描いた『YAWARA!』や天才脳外科医を主人公に据えた『MONSTER』などの漫画を次々と発表。前者ではコメディタッチでスポーツと青春を描いた一方、後者では重厚な社会問題をテーマにサスペンスドラマを編み、こうした相反する作風を巧みに使い分けて多くの人を魅了してきた。長い時間軸で物語を展開するのも特徴のひとつ。『PLUTO』世界最高水準のロボットが次々に破壊される事件が発生し、刑事ロボットのゲジヒトやアトムも標的に。10月26日よりNetflixにて世界配信。©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会※『anan』2023年10月4日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・原 航平(by anan編集部)
2023年10月26日様々な監督陣による個性豊かな作品が上映される短編映画企画『MIRRORLIAR FILMS』の第5弾が来春公開される。竹中直人監督作と大橋裕之監督作が全編オール秋田市で撮了し、メイキング写真が解禁された。漫画家・大橋裕之の劇場公開デビュー作品には、お笑い芸人、作家として独自のクリエイティビティを表現する又吉直樹を主演に迎え、MIRRORLIAR FILMSのプロデューサーでもある山田孝之、24年NHK朝ドラ「虎に翼」のヒロインに決定した伊藤沙莉が出演する。8月第1週に秋田市内で行われた撮影では、地元学生が積極的に参加し、助監督の補助などを行った。竹中監督作品には、その演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜、俵山峻、竹中監督の『零落』や、NHK「ワタシってサバサバしてるから」などに出演する佐々木史帆、竹中作品常連の人気劇団・ヨーロッパ企画の土佐和成が出演。7月中旬に予定していた撮影は、ロケ地であるレストラン「道化の館」が冠水するなど秋田市が大雨災害の影響を受け、延期を余儀なくされたが、大雨の直後から地域とプロジェクトメンバーが一丸となって復旧作業を行い、8月第2週で撮影を行い、無事クランクアップした。両作は、すでに発表されている横浜流星主演の『MIMI』や、9月30日(土)締切となる公募作品とともに、2024年春より映画館や、JOYSOUNDなどのカラオケボックス・文化施設・商業施設などの非劇場で公開される予定だ。『MIRRORLIAR FILMS』Season5は、2024年春公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月18日綾部祐二さんと又吉直樹さんからなる、お笑いコンビ『ピース』。綾部さんがハリウッドスターになる夢を叶えるべく、2017年に活動の拠点をアメリカ合衆国(以下、アメリカ)に移したことが当時話題になりました。以降、又吉さんは日本で、綾部さんはアメリカで別々に活動。それから6年が経った2023年、綾部さんが帰国し、『ピース』の2人でトークライブを開催することが明らかになりました!『ピース』が6年ぶりにトークライブを開催!渡米後初の帰国となる綾部さんと、作家として芥川賞受賞も経験し、幅広い活躍を見せる又吉さんがそろうのは、6年ぶりのこと。2人は、『ピーストークライブ ~本とアメリカ~』というトークライブで、久しぶりの再会を果たします。綾部さんと又吉さんは、それぞれコメントを次のように発表しました。綾部さんコメント渡米して以来6年ぶりに初めて日本に帰ります!そして又吉先生とライブやります。日本と先生、色々と変わったのかなぁ?今から楽しみです。See you soon!又吉さんコメント一張羅を身にまとい、自信に満ちた誇らしげな表情で舞台の袖から登場するYUJI AYABEの姿が目に浮かびます。楽しみです!『ピーストークライブ ~本とアメリカ~』は、同年10月15日に公演予定。2人が以前からトークライブを開催していた、東京都渋谷区の『ラフォーレミュージアム原宿』で行われるとのことです。突然の告知に、ネット上ではファンから「綾部さん、帰ってくるんだ」「見に行きたい!」「今から楽しみ」などの声が上がっていました。情報が解禁された同年7月20日から、先行チケットの販売が開始されています。『ピース』の2人が再びそろって舞台に立つ姿を、見に行ってみてはいかがですか。【ピーストークライブ ~本とアメリカ~】開催日時:2023年10月15日(日) 15:30開場/16:00開演/18:30終演予定会場:ラフォーレミュージアム原宿チケット情報:前売り4千円、当日4500円[文・構成/grape編集部]
2023年07月20日未来のキモノを発信する人を選ぶ「2022KIMONOSIT(キモノイスト)授賞式」が15日、都内で行われ、槙野智章、又吉直樹、観月ありさ、吉岡里帆、アイナ・ジ・エンド(BiSH)が出席した。2021年に新設された同アワードは、未来のキモノの発信者、新しく進化するこれからの"キモノ"を着て欲しい著名人に贈られるというもの。2回目を数える今年は、プロサッカー選手の槙野智章のほか、観月ありさ、吉岡里帆、又吉直樹、BiSHのアイナ・ジ・エンドが選ばれた。冒頭の授賞式では又吉と吉岡の2人が登壇。18~19歳から着物を着ているという又吉は「当時で言うと変わり者に思われたり、以前着物で井の頭公園のボートに乗ったら海外の人に写真を撮られました」と明かし、「こういう機会をいただけてさらに着物が着やすくなるというか有り難い機会をいただけたので、誰もが普通に着物を着て街に出掛けられるようになって行ければいいなと思います」と期待を寄せた。吉岡も京都出身ということもあって着物には馴染みがあるといい、「やっぱり背筋がピンと伸びますし誇らしい気持ちというか自信が持てますね」と着物を着ると身の引き締まる思いだという。この日は又吉と同系色の着物を着用し、「並んだ時に我々の色味が似ているのかコンビ感がありますよね」と笑いを誘う場面も。それを受けた又吉が「いつかルミネtheよしもとに2人で立てるように」と応じると吉岡も「ルミネtheよしもとイイですね!」と満更でもない様子だった。後半ではアイナ・ジ・エンド、槙野、観月の3人が着物姿で登場。槙野は「これまでプロサッカー選手を17年間やってサッカーでは受賞してきましたが、初めてこういう形で賞をいただけてうれしく思っています」と受賞を喜び、「僕はサッカーをやっていますので着物を着る機会がなかなかありません。機会がありましたら着物でスタジアムに行ったり監督になることが夢なのでサッカーの監督を着物で指揮を執るなど初めての試みをやってみたいです」とプランを明かした。最近着物をあつらえたという観月は「普段の生活ではあまり着ることがないんですが、最近は役を通して着物を着させていただいています。今年になって初めて自分で着物を買いました。年齢的にもどこかお呼ばれした時に着物で行きたいなと思ったので初めて買いましたね」と購入した理由を明かしつつ、「着付けを習って自分で着れるようになりたいと最近思い始めているので、着物生活を始めようと思っています」と着物生活に意欲。また、槇野の着物姿について「とても格好良いですよ。躍動的なイメージが強いので、キシっと着物を着ていると映えるなと思います。とても素敵ですよ」と絶賛すれば、槇野も「緊張して素敵な女性2人に端っこで良かったですよ」と赤面しながら「本当におキレイです!」と観月とアイナ・ジ・エンドの着物姿を前にして緊張した面持ちだった。
2022年11月15日6月29日に4枚目のアルバム『Made in』をリリースしたKing&Prince。本誌では、あえていつもより少しラフな着付けで、あでやかな浴衣姿の5人を撮り下ろし。大人の色香が漂う彼らの原点や今回のアルバムについて、各メンバーに話を聞きました♪■髙橋海人(23)――アルバム表題曲『ichiban』とかけて、メンバーの中で自分がNo.1だと思うことは?「繊細さです。手先も器用だし、内面的な部分もそうですね。いろいろと考えすぎちゃうところがありまして。でも、そういう繊細すぎる部分も表現に生かせたらいいなと思います」――現在の自分の原点となったエピソードを教えて。「Jr.の頃、ファンの方から『髙橋くんの笑顔に救われました』と書かれたお手紙をいただきました。そのとき、仕事として続けていきたいなって自覚しました」――自分の人生に影響を与えた人や物事は?「又吉直樹さん原作のドラマ『火花』です。努力は必ず報われるわけじゃないけど、自分の夢に必死にしがみつく姿に心を打たれました」――今年の夏にやりたいことを教えて。「湘南の海でサーフィンがしたいです! また海外旅行ができるようになったらギリシャにも行ってみたいですね」――今回のアルバムのお気に入り曲や好きなポイントは?「『Last Train』です。僕らと同世代のバンドKroiさんに提供していただきました。もともとファンなのですごくうれしかったです!」
2022年07月04日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、6月5日に大阪のザ・シンフォニーホールにて開催される沖縄復帰50周年記念「琉球交響楽団 大阪特別公演」にゲスト出演する。公演の演奏予定曲目は、ブラームス「大学祝典序曲」、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(ピアノ:清水和音)のほか、大阪では初披露となるオリジナル曲、萩森英明「沖縄交響歳時記」の演奏も予定されており、大阪にいながら沖縄の空と海を感じられるコンサートとなっている。又吉は両親が沖縄出身であり、沖縄と縁があることから今回のゲスト出演が急きょ実現した。「沖縄交響歳時記」の中で、朗読×オーケストラによるコラボを予定。一夜限りのスペシャルな内容となる。
2022年06月01日椅子と女性の人生を重ねて描く、異色のオムニバスドラマ『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話/第1話無料放送)が5月27日よりWOWOWにて放送・配信される。この一風変わった物語を紡ぐのは、無類の椅子好きとしても知られる又吉直樹だ。1話につき1脚の椅子が登場し、吉岡里帆・モトーラ世理奈・石橋菜津美・黒木華の4名が2話ずつ全く異なる主人公を演じるのも見どころのひとつ。今作で又吉直樹が目指したのは「ありきたりじゃない世界」とのこと。そんな世界を実現するのにうってつけともいえるモトーラ世理奈を交えて、第3話『海へ』および第4話『オモイデ』について語ってもらった。「意味が分からんけどよかったな」と思えるものになればいい──本作を書き下ろすにあたり、「書いているときからできるだけ、自分が分かっていない感情になるようなものを描こうと心掛けていた」とコメントされていましたね。又吉「椅子と女性をテーマに物語を作ってほしい」とお話をいただいたときに、僕としては「意味が分からないようなものでもいいってことなんだろうな」と思ったんです。最初から出口を意識しすぎた話だと、どこかで見たことのあるものになってしまいますから。なので、今回は実験とまではいきませんが「こういう物語だったら、最終的にはどうなるんだろう?」と、自分自身も興味が持てるような話を書こうと思いました。──「意味が分からないようなもの」を観る側に提示するのは、なかなかハードルが高そうですが。又吉意味が分からないものって、みんな避けがちですよね。共感できないと笑えなかったり、面白いと思えない人の方が多いのかなと思うんですが、そういうものを作るのではなく、「なんかよく分からんし、意味が分からんけどよかったな」と思えるものになればいいなって。そういう物語を目指しました。──モトーラさんはその“意味の分からなさ”を含めて、『海へ』と『オモイデ』にどんな印象を持ちましたか?モトーラ最初に『海へ』の台本を読んだときに、「肘にラムネを置いて、それを食べる」という描写を見て、「なんで肘なんだろう?肘も食べるのかなあ?」って(笑)、ずっと頭に残りました。『オモイデ』は『海へ』よりもリアルというか、イメージしやすい感じがあって……男女の等身大の恋愛を描いたお話ですが、私はこれまでそういった役を演じたことがなかったので「どうしようかな?」と考えていました。──特に『海へ』は即興芝居が多い印象でしたが、どの程度まで台本に書いて、あとは役者さんたちに委ねようと思ったのでしょうか?又吉まさに完成版のような雰囲気にしたかったんですが、書いたものをセリフで言ってああいった雰囲気にするのはなかなか難しくて……。もちろん台本は書きますが、役者さんたちが元々持っている言い回しであったり、ノリみたいなものが出ないと、仲の良さや日常の雰囲気が出ないだろうなと思っていました。だから、台本自体はできるだけそういったものが出やすい、発射台のようになればいいなという意識はありました。──細かいところまであまり詰めないで、自由に演じていただいた?又吉そうですね。そこがやっぱり難しいところで……僕らも漫才やコントの本を書くんですけど、絶対にそのままやれないんですよ。やってみてから、少しずつ自分の身体に合った言葉に変えていく作業をするんです。今回の場合、そういった作業というのは現場での演出部分になると思ったので、「無理に演じると、きっと違うものになるんじゃないですかね」といったような希望だけお伝えしました。仕上がりを観たらとても自然な雰囲気になっていたので、よかったなあと思いました。──みなさんと即興でお芝居する際に、あの雰囲気は自然に出てきましたか?モトーラそうですね。最初に台本を読んで疑問に思ったところを監督に質問しようと思ったんですが、「とにかく一度やってみよう」ってなって。始まる前は不安でしたが、始まってみたらわりとすぐに波長が合ったんです。以前も共演した堀田(真由)さんはプライベートでも知っている仲ですし、河合(優実)ちゃんもすぐに打ち解けたので、自然と3人の関係性ができあがってあの雰囲気になりました。──堀田さん演じる杏奈が上着を脱ぐときに、装飾が絡まってなかなか取れないところも面白かったです。モトーラあれも偶然だったんです。みんな「取れない。どうしよう?」みたいな感じになっちゃって。それも含めて、みんなで楽しんで演じていましたね……でも、まさかあのテイクが使われるとは思わなかったけれど(笑)。──完成版を観てあらためて感じた、モトーラさんの役者としての印象はいかがでしょうか?又吉存在感があって、いるだけで面白い方ですよね。喋っているときの表情が魅力的な人もたくさんいると思いますが、モトーラさんは人の話を聞いているときの表情も面白いので……物語性があるというか、広がる感じがありますよね。全部が説明的に進んでいかないのも面白いです。──「説明的に進んでいかない」とは?又吉役者さんによっては「今絶対にこういう感情なんだろうな」って、観ている側に考える余地を与えない方もいらっしゃるじゃないですか。それはそれで素晴らしいと思いますが、「こう思ってるかもしれないし、こうかもしれない」と思わせるような、感情がブレンドされている感じの役者さんもすごく面白いと思うんです。モトーラさんの場合、それがすごく強いのかなあと思いました。座るだけではない、いろんな情報や物語がある“椅子”という存在──又吉さんは無類の椅子好きとのことですが、『海へ』ではチャールズ&レイ・イームズの“ラ シェーズ”を取り上げていますね。又吉60脚ぐらいの候補の中から「すごくかっこいい椅子だな」と思って取り上げましたが、ラ シェーズって物語を書くのが難しいんです。本来は部屋に置けない……まあ置けるんですけど(笑)、デザイン性が高いうえに、大きくて高額なラ シェーズを置ける人物って限られてきますよね。「デザイン系の事務所とかだったら置けるのかなあ?」とかって考えましたが、それだとラ シェーズをラ シェーズとして扱いすぎている印象があったんです。第3話『海へ』──作中ではどこかに置いている描写はなく、女の子たちが海へ運んでいる様子が描かれていました。又吉ラ シェーズといったら、やっぱりあの形が魅力ですから……「海と合うんちゃうかな」って(笑)。それで、ラ シェーズをみんなで海まで運ぶのがいいんじゃないかなって思ったんです。単純に絵になるというか、あそこまでいったらもう座るためだけのものじゃないのでね。デザインがかっこよすぎたら変な力を持つ、みたいな(笑)。その域にいっている椅子やなあと感じました。第3話『海へ』モトーラ私はラ シェーズという椅子を初めて知りましたが、一度見たら忘れられない形をしているなと思いました。この作品を撮った後、北海道の東川にある図書館(せんとぴゅあ)に行く機会があったんですが……名作椅子のコレクションとして、ミニチュアの椅子がたくさん置いてあったんです。そこにラシェーズもあって、すぐに目に留まりました。それくらい印象に残る椅子だなと思いました。──『オモイデ』に使用されていた、ハンス・J・ウェグナーの“Y-チェア”はいかがでしょう?又吉僕も欲しいぐらい使いやすそうな椅子なんですが、古代中国の椅子を現代の生活に馴染むようリデザインしたものなんですよね。第4話『オモイデ』過去のものを現代的に解釈して作り直していくというのが……もちろん、当時のものを今使うというのも面白いと思いますが、螺旋みたいに徐々に上に積み上がっていくような、「より面白いものを作ろう」という考え方にすごく共感できるんです。Y-チェアがまた将来、誰かによってさらに現代的に解釈されたらどうなっていくんだろう?とも思いますよね。そうやって、座るだけじゃなく、いろんな情報や物語がある椅子というものが好きなんです。第4話『オモイデ』モトーラ台本を見たときに“Y-チェア”って書いてあったので、「どんな椅子だろう?」と調べてみたら、カフェとかスタジオで見たことがある椅子だったんです。でも、Y-チェアという名前がある椅子なんだっていうのは考えたこともなかったので新鮮でした。座りやすさとかまで考え尽くされて、ああいった形になったんだって思うと……今回の作品を通して、Y-チェアという椅子を見たときに感じることが大きく変わりました。──おっしゃるように、今作を通してあらためて「椅子って自分の生活に寄り添っているものなんだな」と気づかされました。椅子の他に、自分の生活に寄り添っていると感じるものはありますか?又吉僕は本、主に小説ですね。例えば中学生のときに読んだ小説を成人して読むとまた印象が変わっていて、その変化が嬉しいんです。中学生の僕が読んだときは、衝撃的な一文に引っかかって、その余韻で残りを読むから気づかないこともたくさんあったんでしょうね。それはそれで当時の僕に寄り添ってくれていたんだと思いますが、何度も読んでいくとその衝撃が自分の中で軽減されて、また浮き上がってくる別の言葉がある。そうやって、その都度自分に必要なものを提示してくれる本に出会うために、いろいろと読むんだろうなと思います。モトーラ私は……洋服ですね。そのとき何を着ているかで自分の気持ちやテンションが変わりますし、自分が好きなものを身につけていると、それに助けられて「今日も1日頑張れる」っていう気持ちになるので、生活に寄り添ってくれているんだと思います。取材・文:とみたまい撮影:川野結李歌スタイリング:中井彩乃(モトーラ)ヘアメイク:芳野史絵(又吉)、斎藤紅葉(eek)(モトーラ)『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』5月27日(金)スタート毎週金曜午後11時30分放送・配信(全8話)第1話無料放送【WOWOWプライム】無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】出演:吉岡里帆モトーラ世理奈石橋菜津美黒木華ほか作:又吉直樹(『火花』芥川賞受賞作、『劇場』、『人間』)【番組特設サイト】 ぴあアプリでは又吉直樹さん、モトーラ世理奈さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年05月26日芥川賞作家でもある又吉直樹がオリジナルで書き下ろしたオムニバスドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」が、5月27日(金)よりWOWOWで放送・配信開始。この度、2人の異なる主人公を演じる各話の主演、吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華のビジュアルほか、各話を彩る共演キャストとのシーンを切り取ったビジュアルや、家具店店主としてオープニングに登場する又吉さんなど、物語に期待と想像が膨らむ20種類のビジュアルが一挙に解禁された。過去に「又吉直樹マガジン 椅子」の編集長を務めた経験もある又吉さんの無類の椅子好きが転じて、書き下ろしストーリーにてドラマ化が実現した本作。「椅子」と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマとなり、1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場し、物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎ出されている。第1話「電球を替えたい」からは、ひょんなことから出会った菜奈(吉岡里帆)と進(岩崎う大・かもめんたる)の姿が。一緒に電球を替えるふたりの姿からはなんとも微笑ましい印象を受けるが、それぞれが抱える秘密とは一体!?続く第2話「最高の日々」では、名前が同じ良美と佳美という異なる2役に吉岡さんが挑戦。椅子(スツール60)に座る良美ともたれ掛る佳美の姿が確認できる。一見正反対にも見える2人を中心に織りなされるミステリアスな物語の行方とは?第3話「海へ」では、紗耶(モトーラ世理奈)と杏奈(堀田真由)・絵理(河合優実)、そして亡き親友の晴香(石井杏奈)が浜辺で椅子(ラ シェーズ)に寄り添い佇む姿が美しく切り取られている。4人のいつまでも変わらない友情のカタチが描かれるが、どこか切なく儚げな雰囲気が漂っている。第4話「オモイデ」では美容師を目指す那月(モトーラさん)と学生時代からの彼氏・相太(吉村界人)が仲睦まじげに笑い合う姿が。互いに夢を追い求めながら環境の変化に戸惑い揺れ動く2人の恋愛模様が描かれる。第5話「まぼろしの」からは、ずっと欲しかった椅子(ルイ・ゴースト)を手に入れ微笑む加奈(石橋菜津美)の姿、第6話「雨が降っている」ではシリアスな表情を浮かべる泉(石橋さん)の姿ほか、夫の優太(中村蒼)と楽し気に会話するシーンも確認できる。笑い合う2人の洋服には血がついているように見えるが…。第7話「人間達の声がする」では、黒木さん演じる女性が子どもと仲良く遊ぶ姿、そして全身赤い服に身を包んでバーで佇む姿が。果たして女性たちは同一人物なのか!?そして物思いに耽るバーの雇われ店長・達三(ムロツヨシ)の姿も確認できるが、観る者も達三同様にこの謎めいた女性に翻弄されるに違いない。そして最終話「椅子を取りに行く」からは、暗闇で眩しそうな表情を浮かべる梢(黒木さん)の姿が確認できるが、熾烈な椅子をめぐる争いの行方は?また、各話のオープニングでは又吉さんが、椅子店店主役として登場。人目を引く個性的でおしゃれな風貌の椅子店店主だが、椅子に寝そべったり、眺めたりする姿のほか、思わずくすっと笑ってしまうような椅子とともに太極拳を行う姿や、思わず二度見してしまうような人差し指1本で器用に椅子を支えるなんとも不思議な様子も。椅子のディティールを存分に味わえるユニークで印象的なオープニングに仕上がっている。「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」は5月27日(金)より毎週金曜23時30分~放送・配信スタート(全8話)。第1話無料放送【WOWOWプライム】/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】各話放送終了後、Paraviでも見逃し配信(text:cinemacafe.net)
2022年04月20日芸人として活躍する傍ら、デビュー作『火花』で芥川賞受賞を果たすなど、作家としても高い評価を受ける又吉直樹がオリジナルで書き下ろしたオムニバスドラマ『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話)が、5月27日(金)よりWOWOWで放送・配信スタートとなる。この度、物語に期待が膨らむ個性豊かな20種のビジュアルが一挙公開となった。本作は、過去に『又吉直樹マガジン 椅子』の編集長を務めた経験もあるほど、無類の椅子好きである又吉が、タイトルの通り「椅子」と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマ。1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場し、物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎだされたオリジナルストーリーとなっている。そして、吉岡里帆・モトーラ世理奈・石橋菜津美・黒木華とCMやドラマ・映画などの話題作に引っ張りだこの第一線で活躍する4名の豪華女優陣が集結。2役ずつ主演を務める。なんと今回は全員がWOWOWドラマ初主演で、又吉作品へも初参加&初主演。彼女たちがユニークで摩訶不思議な又吉ワールドにどのように挑むのか、期待が高まる。そして今回、主演を務める4人のビジュアル他、各話を彩る共演キャストとのシーンを切り取ったビジュアルや、家具店店主としてオープニングに登場する又吉のビジュアルも明らかに。物語に期待と想像が膨らむ個性豊かなビジュアル20種がこの度一挙公開となった。第1話となる「電球を替えたい」からは、ひょんなことから出会った菜奈(吉岡里帆)と進(岩崎う大/かもめんたる)の姿が。一緒に電球を替えるふたりの姿からはなんとも微笑ましい印象を受けるが、それぞれが抱える秘密とは一体……。続く第2話「最高の日々」では、名前が同じ良美と佳美という異なる2役に吉岡が挑戦。椅子(スツール60)に座る良美ともたれ掛る佳美の姿が確認できる。一見正反対にも見えるふたりを中心に織りなされるミステリアスな物語の行方にご期待いただきたい。第3話「海へ」では、紗耶(モトーラ世理奈)と杏奈(堀田真由)、絵理(河合優実)、そして亡き親友の晴香(石井杏奈)が浜辺で椅子(ラ シェーズ)に寄り添い佇む姿が美しく切り取られている。女子4人のいつまでも変わらない友情のカタチが描かれるが、どこか切なく儚げな雰囲気が漂っている。第4話「オモイデ」では美容師を目指す那月(モトーラ)と学生時代からの彼氏・相太(吉村界人)が仲睦まじげに笑い合う姿が。互いに夢を追い求めながら環境の変化に戸惑い揺れ動くふたりの恋愛模様が描かれる。第5話「まぼろしの」からは、ずっと欲しかった椅子(ルイ・ゴースト)を手に入れ微笑む加奈(石橋菜津美)の姿、第6話「雨が降っている」ではシリアスな表情を浮かべる泉(石橋)の姿ほか、夫の優太(中村蒼)と楽し気に会話するシーンも確認できる。笑い合うふたりの洋服には血がついているように見えるが…どのような展開を迎えるのか想像が掻き立てられる。第7話「人間達の声がする」では、黒木華演じる女性が子供と仲良く遊ぶ姿、そして全身赤い服に身を包んでバーで佇む姿が。果たしてこのふたりは同一人物なのだろうか。そして、物思いに耽るバーの雇われ店長・達三(ムロツヨシ)の姿も確認できるが、観る者も達三同様にこの謎めいた女性に翻弄されること間違いなしの物語に仕上がっている。そして最終話「椅子を取りに行く」からは、暗闇で眩しそうな表情を浮かべる梢(黒木)の姿が確認できるが、熾烈な椅子をめぐる争いの行方はいかに。また各話のオープニングでは又吉が椅子店店主役として登場。ビジュアルでは、人目を引く個性的でおしゃれな風貌の椅子店店主だが、椅子に寝そべったり、眺めたりする姿のほか、思わずくすっと笑ってしまうような椅子とともに太極拳を行う姿や、思わず二度見してしまうような人差し指1本で器用に椅子を支えるなんとも不思議な様子も。椅子のディティールを存分に味わえるユニークで印象的なオープニングに仕上がっているのでこちらにもぜひご注目いただき、椅子×又吉直樹のこの世にただひとつしかない唯一無二な世界観に期待してほしい。『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話)5月27日(金)放送・配信スタート 毎週金曜23:30第1話無料放送【WOWOWプライム】/ 無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】各話放送終了後、Paraviでも見逃し配信番組特設サイト:
2022年04月20日又吉直樹がオリジナルストーリーを書き下ろし、吉岡里帆・モトーラ世理奈・石橋菜津美・黒木華を主演に迎えたオムニバスドラマ「WOWOWオリジナルドラマ 椅子」から、ポスタービジュアル&各話を彩る豪華オールキャストが解禁。特報映像も公開された。主演俳優が全く異なる2人の主人公を演じるオムニバスドラマ形式の本作。解禁されたポスタービジュアルでは、主演を飾る4人それぞれの物語が対角線上の位置に配置されているが、浮かべる表情や仕草、佇まいなどから受ける印象は全く異なっている。高い演技力を持つ実力派俳優陣の両極に振幅する演技に期待が高まるとともに、それぞれの物語の始まりを予感させるデザイン。また、各物語の隣には劇中に登場する椅子のビジュアルも添えられており、主人公の女性とともに物言わぬ椅子自身もメインの役どころを担う。そして又吉さん自身もドラマ内では怪しげな椅子店店主に扮し、ひょっこりと顔を出す姿や椅子に座る姿があしらわれているのも印象的だ。ポスター・タイトルロゴのデザインは、数々の話題作のビジュアルを手掛けるグラフィックデザイナー・大島依提亜が担当。写真は『愛がなんだ』や『ボクたちはみんな大人になれなかった』などで知られる写真家・木村和平による撮りおろしとなった。併せて解禁されたオールキャストは、バラエティに富んだ俳優たち。第1話「電球を替えたい」には、ひょんなことから出会った菜奈(吉岡里帆)に椅子を貸すこととなる男・進役に岩崎う大(かもめんたる)。見ず知らずのふたりが抱える人には言えない秘密とは!?第2話「最高の日々」では吉岡さんは名前が同じ良美と佳美という異なる2役を演じており、銀粉蝶が良美の母親役に。誰もが予想しないミステリアスで衝撃的な展開が待ち受ける。第3話「海へ」にはモトーラさんをはじめ、堀田真由・河合優実・石井杏奈という、注目の実力派若手俳優陣が集結。4人のいつまでも変わらない友情のカタチを瑞々しく体現する。第4話「オモイデ」には、見習い美容師・那月(モトーラさん)の学生時代からの彼氏・相太役に吉村界人。互いに夢を追いかけながら環境の変化に戸惑い揺れ動く2人の恋愛模様を丁寧に紡ぐ。第5話「まぼろしの」では、借り物競争のためにおしゃれな椅子を貸してほしいと加奈(石橋菜津美)の家を訪れる不思議な小学生・千絵役で白鳥玉季、加奈が勤める工場の同僚役にジャガー横田。第6話「雨が降っている」は、小さな喫茶店を営む夫婦の話。泉(石橋さん)の夫・優太役には中村蒼。「夫のちんぽが入らない」以来再びの夫婦役共演でシリアスかつエモーショナルな2人芝居に挑む。第7話「人間達の声がする」では突然訪れた謎の美女(黒木華)に終始翻弄されるバーの雇われ店長役にムロツヨシ。空想か現実か、ユーモラスでリズミカルな会話劇が繰り広げられる。第8話「椅子を取りに行く」では黒木さん演じる梢と同居する妹で人気Youtuberの陽子役で穂志もえか。1つの椅子をめぐり姉妹の熾烈な闘いが幕を開けるが、謎めいたラスボス役としてアンミカも出演する。多彩かつ豪華な出演俳優陣が、又吉ワールド全開のユニークで摩訶不思議な物語で活躍する。各話あらすじ※タイトル横()内は登場する椅子の名称第1話「電球を替えたい」(No.14)出演:吉岡里帆/岩崎う大、水間ロンカップルのいさかいを目撃した進(岩崎う大)は、うな垂れている女性・菜奈(吉岡里帆)に思わず声を掛ける。引っ越ししたてで電球をひとりで交換できないという彼女に進が持っている椅子(No.14)を貸すこととなり、2人で歩き始める。街で噂の人物・スピードスターの目撃談などでほっこりする2人だが、それぞれ人に言えない秘密を抱えていた。第2話「最高の日々」(スツール60)出演:吉岡里帆/銀粉蝶、但木宏成母親(銀粉蝶)に電話で近況を報告している良美(吉岡里帆)は、華やかな日常を送っている様子。その話の端々に登場する、名前の読み方が同じ同級生・佳美(吉岡里帆)から良美はある日突然呼び出される。久しぶりに会った佳美は、かつて良美の母親が営むピアノ教室に通っていた時に意外な話を聞かされたと言うのだが…。第3話「海へ」(ラ シェーズ)出演:モトーラ世理奈/堀田真由、河合優実、石井杏奈親友・晴香(石井杏奈)の葬儀に出席した後、紗耶(モトーラ世理奈)は、杏奈(堀田真由)・絵理(河合優実)とともに屋上で思い出に浸っている。大きな鍋でおでんを作るのが得意だった晴香が、小さな部屋には入りきらない大きな椅子(ラ シェーズ)を大切にしていたことをふと思い出す。亡くなる前に海を見に行きたいと言っていた彼女のために彼女たちがしたこととは…。第4話「オモイデ」(Y-チェア)出演:モトーラ世理奈/吉村界人、智順、山中聡美容院で見習いとして働きだした那月(モトーラ世理奈)は、学生時代からの彼氏・相太(吉村界人)とそれぞれの夢を追う日々。ある日店長(智順)に、店に置いてあるおしゃれな椅子(Y-チェア)をプレゼントしてくれたダンディな俳優(山中聡)を紹介される。都会生活で背伸びをしてみたい年頃の那月に、ダンディな俳優はインテリアに詳しく魅力的な提案を持ち掛けてくる。第5話「まぼろしの」(ルイ・ゴースト)出演:石橋菜津美/白鳥玉季、ジャガー横田、又吉直樹町の工場で働く加奈(石橋菜津美)は職場では無口だが、もともとは明るい性格。ずっと欲しかった椅子(ルイ・ゴースト)を自宅に運んでもらってニヤニヤしながら、1人食卓に向かっている。そこへ突然、見知らぬ小学生・千絵(白鳥玉季)が借り物競走のためにおしゃれな椅子を貸してほしいとやって来る。しぶしぶ椅子を持ち出して2人でとぼとぼと歩いているうちに加奈は奇妙な偶然に気づいてしまう。第6話「雨が降っている」(ネイビーチェア)出演:石橋菜津美/中村蒼小さなカフェを営んでいる夫婦、泉(石橋菜津美)と優太(中村蒼)。雨でも客足が途絶えないよう店にはアメリカの海軍が開発した耐水性のある椅子(ネイビーチェア)を並べている。いつの頃からか、店の経営がうまくいかなくなったことから、2人の関係がねじれていく。第7話「人間達の声がする」(A-チェア)出演:黒木華/ムロツヨシ、永野宗典、本多力赤い服に身を包んだ謎の美女(黒木華)が、暇を持て余していた雇われ店長・達三(ムロツヨシ)のいるバー「人間達の声がする」にやって来る。女性は突然、自分の作品なのか現代詩を朗読し始めるのだが、達三にはちんぷんかんぷんで、その上「ツケにして」と言い残して去られてしまい大困惑する。第8話「椅子を取りに行く」(アリンコチェア)出演:黒木華/穂志もえか、アンミカ、奥野瑛太人気YouTuberの妹・陽子(穂志もえか)と同居するフリーターの姉・梢(黒木華)。無断で自分の彼氏の徹(奥野瑛太)を連れ込んだりする陽子の態度に耐えかねて梢は家を出ていってしまう。ふとわれに返り、もともと自分が買った椅子(アリンコチェア)だけは取り戻したいと留守宅に忍び込む梢だが…。「WOWOWオリジナルドラマ椅子」は5月27日(金)より毎週金曜23時30分~放送・配信スタート(全8話)。第1話無料放送【WOWOWプライム】/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】(text:cinemacafe.net)
2022年03月30日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が27日、東京・よしもと有楽町シアターで行われた「島ぜんぶでおーきな祭presents『有楽町でも沖縄国際映画祭!』」に、ガレッジセールのゴリとともに出席した。「島ぜんぶでおーきな 第14回沖縄国際映画祭」のプレイベントとして行われた「有楽町でも沖縄国際映画祭!」では、芥川賞作家でもあり、父親が沖縄県出身の又吉と、沖縄出身で県内で監督としても多数の映画を撮影してきたゴリが出席。本土復帰50周年を迎える沖縄への思いを語るスペシャルトークが行われた。又吉は「父が沖縄出身で、母は奄美群島の加計呂麻島なので2人とも南。社会人になって出ていってそこで暮らし始めたので僕は大阪で生まれ育ったんですけど、ルーツは(沖縄)。父は今も沖縄に住んでいる」と説明。「大阪出身なんですけど、実家も沖縄になっていますし、(住んでいるのは)東京が一番長いし、バイト先とかでは若い頃、『又吉くんって東北の人?』って言われて、雰囲気は東北の人やし、どこの人間かよくわからない」と笑い、それでも「沖縄には特別な思い入れはあります」とのことで、老後は沖縄に住みたいという思いもあるという。沖縄での思い出を聞かれると、「祖母に会いによく行っていた。冬休み、夏休み、長い期間沖縄にいるときの思い出が多い。自分の祖母のイメージが沖縄そのもの」と答え、「小学生の頃とか、帰り際におばあちゃんが泣きながら『直樹、今回がたぶん最後だから』っていつも言うんですけど、祖母、今103歳でまだ生きているんです。めちゃくちゃ元気で。そのおかげで会いに行けたりしている」と話した。2009年にスタートした「沖縄国際映画祭」は、沖縄全域を舞台にした総合エンタテインメントの祭典。第12回、第13回はコロナ禍の影響を受け縮小しながらの開催となった。第14回となる今年は、4月16日~17日の2日間、引き続き感染予防対策を重要視し、オンラインコンテンツも交えて開催。本土復帰50周年企画展示も実施する。
2022年03月27日山本直樹の漫画『ビリーバーズ』が、主演・磯村勇斗、監督・城定秀夫で実写映画化。2022年7月8日(金)より、テアトル新宿ほか全国で順次公開される。山本直樹の漫画『ビリーバーズ』が実写映画化『ビリーバーズ』は、常に先鋭的な作品を世に送り出し、カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹によるコミック。「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した問題作だ。<映画『ビリーバーズ』あらすじ>とある孤島で生活をする2人の男と1人の女。男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、揃いのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、『孤島のプログラム』と呼ばれる無人島での共同生活を送り『安住の地』へと旅立つ日に思いを馳せていた。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられる僅かな食料でギリギリの生活を送る。それらすべてが、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ出発するための修行なのだ。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者、ほんの僅かなほころびは、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく。磯村勇斗が映画初主演&原作者の山本直樹も出演■主人公:オペレーター役:磯村勇斗主人公は、3人のうち最も序列の低いポジションに置かれ、純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動くオペレーター。宗教的な団体の中で、食欲、性欲などいかなる欲も捨て去り、浄化を目指す。演じるのは、映画初主演となる磯村勇斗だ。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」ではヒロインと恋に落ちる心穏やかな好青年役、映画『ヤクザと家族』ではヤクザ相手に一歩も引かないアウトロー役など、幅広い演技をみせてきた磯村勇斗。第45回日本アカデミー賞では、『ヤクザと家族 The Family』・劇場版『きのう何食べた?』の2作品で新人俳優賞を受賞するなど、ますます注目を集めている。■副議長役:北村優衣物語のヒロインである副議長は、映画やテレビドラマ、バラエティと幅広く活躍する北村優衣が演じる。熾烈なオーディションを経て選び抜かれた存在感を発揮し、時に天真爛漫に、時に激しく全身全霊で演じきっている姿に注目だ。■議長役:宇野祥平議長は、3人の中で一番の狂気を見せる存在であり孤島のリーダーでもあるキャラクター。『罪の声』『本気のしるし』などの演技が特に高く評価され賞レースを席巻した宇野祥平が演じる。■第三本部長:毎熊克哉DVをふるう夫から副議長を救い出し、ニコニコ人生センターに勧誘した人物。副議長と恋仲の噂もある幹部。映画『ケンとカズ』『孤狼の血 LEVEL2』『猫は逃げた』などの毎熊克哉が演じる。■先生:山本直樹ニコニコ人生センターの信者たちから「先生」として慕われる人物。世間からは殺人集団と呼ばれる団体へと暴走する。原作者の山本直樹本人が出演。音楽は曽我部恵一音楽は曽我部恵一が担当。不穏かつ繊細なサウンドトラックと、書き下ろしの主題歌「ぼくらの歌」が、映画『ビリーバーズ』をさらに深淵な境地へと導いている。監督は城定秀夫過激な内容ゆえ実現不可能とも言われた漫画『ビリーバーズ』の映像化に挑むのは、城定秀夫。2020年『アルプススタンドのはしの方』で高い評価を獲得し、2021年には瀬戸康史主演『愛なのに』を手がけ、2022年には田中圭主演『女子高生に殺されたい』も公開となる城定秀夫が、自ら実写映画化を熱望した。長年のファンであるという山本直樹へ最大限のリスペクトを込めながら、絡みつくような官能美に、乾いたユーモアとヴァイオレンスを交えた映像世界をつくり上げる。【詳細】映画『ビリーバーズ』公開時期:2022年7月8日(金) テアトル新宿ほか全国順次公開原作:山本直樹「ビリーバーズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)監督・脚本:城定秀夫出演:磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、毎熊克哉、山本直樹制作プロダクション:レオーネ配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS製作委員会:『ビリーバーズ』製作委員会※R-15■ムビチケ発売日:4月22日(金)~価格:1,400円特典:ニコニコセンターマーク入りの オリジナルステッカー ※数量限定
2022年03月17日芸人として活躍する傍ら、デビュー作「火花」で芥川賞受賞を果たすなど作家としても高い評価を受ける又吉直樹がオリジナルで書き下ろしたオムニバスドラマ「WOWOWオリジナルドラマ椅子」が5月27日(金)より放送・配信スタート。吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華と初タッグを組む。椅子と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマ過去に「又吉直樹マガジン 椅子」の編集長を務めた経験もあるほどの又吉さんの無類の椅子好きが高じて、今回、書き下ろしストーリーにてドラマ化が実現。タイトルの通り「椅子」と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマ(全8話)となり、1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場し、物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎだされたオリジナルストーリーとなっている。バリエーションに富んだユニークで摩訶不思議な“椅子と女性”にまつわる8つのストーリー。そして、吉岡さん、モトーラさん、石橋さん、黒木さんという主演女優4名が2話ずつ全く異なる主人公を演じる形式であることも、見どころの1つ。全員がWOWOWドラマ初主演にして、又吉作品へも初参加&初主演。高い演技力を持つ実力派俳優陣の両極に振幅する演技が堪能できそうだ。オープニング音楽を清水靖晃(「透明なゆりかご」『キューティー&ボクサー』『しんぼる』)が全8曲書下ろし。劇中音楽は世武裕子(『空白』『星の子』)が担当する。また、椅子監修には「ストーリーのある50の名作椅子案内」「暮らしの民藝 選び方・愉しみ方」の萩原健太郎。衣装・撮影・照明を日本映画の精鋭たちが担い、“椅子×又吉直樹”という唯一無二な世界観を細部にこだわった極上の映像美で贈る。監督は松原弘志( 「ハルカの光」「世界の美しい椅子」)・長澤佳也(「ハルカの光」)。なお、劇中に登場する8脚の椅子は長年に渡って愛されるヴィンテージやオリジナルモデルなど、インテリア好きにはたまらないラインナップとなっており、セレクトは又吉さん自身によるもの。ドラマ内では怪しげな椅子店店主に扮した又吉さんが登場し、その椅子の成り立ちや造形美を紹介するパートもあり、椅子好きの興味をそそる。作・又吉直樹コメント又吉さんは「椅子」と「女性」をテーマにありきたりじゃないオムニバスの物語を、との依頼を受け「面白そうだなと思って」引き受けたことを語る。「書いているときから出来るだけ、自分が分かっていない感情になるようなものを描こうと心掛けていたのですが、完成して映像になったものを観てみても、僕でも意味が分からんところがいくつかありました(笑)。正しく分からず、複雑な感情になれるものに仕上がっていると思います」と作品を紹介。「椅子のもつ背景や特性を物語と関連させていたり、着想を得ていたりする部分もあるので、椅子が好きな方はその辺りも注目して頂けたらと思います。そして、8つの物語はそれぞれ色が異なりますが、主演の女優みなさんが全然違う表情やお芝居をされているので全部味わってもらえたら色んな感情になれるんじゃないかな、と思います」と期待を寄せた。主演キャストコメント■吉岡里帆「今までに無い作品で惹きつけられた」私の担当した2役は全く異なるキャラクターではありましたが、どちらも「静かに歪な人」という印象を受けました。椅子は多くを語りませんが誰にも知られず人と密接に交わりその座面に年輪を刻んでいきます。その時の断面を見て頂くような…秘密の共有といった感じでしょうか。今までに無い作品で惹きつけられました。何年か前に又吉さんが編集長のこれまた"椅子"という雑誌に呼んで頂き、その時は晴れた空の下、お洒落な椅子を一脚出して撮影しました。街中に置かれた椅子との撮影は今でも不思議な感覚で思い出深いです。家の中にある椅子も良いですが外にポツンとある、どこの誰のか分からない椅子には妙に物語性を感じます。【視聴者へのメッセージ】このオムニバス作品"椅子"はどれを取っても個々の感性と佇まいであなたが見つけてくれるのを待っています。一瞬腰掛けるも良し、長く座って考え事をするも良し、ただ眺めても良い。あなたにとっての特別な一脚が見つかりますように。■モトーラ世理奈「即興芝居で、ワンシーンずつ、丁寧に撮りました」「椅子」から生まれる又吉さん書き下ろしの8つのストーリー。私はどんなお話の中に入るんだろうかと、オファーを頂いた時からとても楽しみでした。普段何の気なしに座っている椅子も、もしかしたら、私のことをニヤニヤしながら見ているかもしれない…なんて思いました。【視聴者へのメッセージ】「海へ」同世代の素敵なキャストの方々と即興芝居で、ワンシーンずつ、丁寧に撮りました。そこの場面の景色や、音、空気を感じて、みんなで作りあげるその時間がとても楽しくて、愛おしくて、私にとってかけがえのない贅沢な時間でした。衣装やヘアメイクも、衣装合わせの日に、ドラマでこんなヘアメイクは見たことがない!って驚いたくらい、かっこいいです。きっと、今までに見たことないような、作品になっていると思います。「オモイデ」台本を頂いた時に、私が今まであまり挑戦したことのない役どころだったので、主人公・那月の心の移ろいをどう表現するか難しかったです。熱心で明るく分け隔てのない心をもつ那月を私なりに受けとめて撮影に挑みました。主人公那月の心に寄り添いながらこの物語を楽しんで頂けたらと思います。■石橋菜津美「椅子の雰囲気が作品の空気感にリンクしている」台本を拝読させて頂いた時、二作品とも雰囲気が全く違っていて、一つは絵本の中のような、一つは詩の中のような、読み手に自由があって、どんな所でこの言葉が話されるのかなと想像しながら楽しく読ませて頂きました。全く違う世界観に包まれて一つずつ大切に演じたいと思いました。【視聴者へのメッセージ】私は椅子の雰囲気が作品の空気感にリンクしている様な気がして、撮影中も椅子の雰囲気にヒントをもらいながら、演じさせて頂きました。この椅子を持っている人はどんな人なのか、人物ではなく椅子の目線から見ているような見方もできる作品だと思いました。様々な椅子と世界観を楽しんで頂けたら嬉しいです。■黒木華「又吉さんの思い描くお芝居ができているといいな」お話をいただいた時から、又吉さんが書かれた脚本なら絶対面白いと思い、楽しみにしていました。どちらの脚本もそれぞれ台詞やシチュエーションが全く違うものだったので、読んでいても演じていても凄く面白かったです。又吉さんの思い描くお芝居ができているといいな、と思っています。【視聴者へのメッセージ】又吉さんの作り上げる物語を存分に楽しんでいただけたらと思います。「WOWOWオリジナルドラマ椅子」は5月27日(金)より毎週金曜23時30分~放送・配信スタート(全8話)。第1話無料放送【WOWOWプライム】/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】(text:cinemacafe.net)
2022年03月06日「YAWARA!」や「20世紀少年」などで知られる浦沢直樹先生が、令和4年3月5日開催予定の「第8回全国漫画家大会議 in まんが王国・土佐」に出演決定しました。今回、そのコラボ企画として、高知まんがBASEにおいて、「浦沢直樹原画展」を開催します。「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の「あさドラ!」の原画約30点を展示します。【原画展の概要】展示内容: 「あさドラ!」原画 約30点開催期間: 令和4年2月18日(金)~3月23日(水)開催場所: 高知まんがBASE 1階まんが読書コーナー高知市丸の内1-1-10 県立公文書館内開館日時: 月・水・金 13:00~19:00土・日・祝日 10:00~17:00休館日 : 火・木※高知まんがBASEの開館時間中にご覧いただけます。HP : 入場 : 無料〈参考〉「第8回全国漫画家大会議inまんが王国・土佐」での浦沢直樹先生の出演内容タイトル: 浦沢直樹のひとり漫勉~歌って語って描きまくる!~in高知開催期間: 令和4年3月5日(土)開場19:00 開演19:30開催場所: 高知県立美術館 美術館ホール定員 : 200名 ※事前チケット購入者のみ入場可能チケット: 2月11日(金)より販売開始詳細は「浦沢直樹のひとり漫勉~歌って語って描きまくる!~in高知」の特設ページをご覧くださいHP: ●主催主催:まんが王国・土佐推進協議会(事務局:まんが王国土佐推進課)チラシ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月14日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹と綾部祐二が、3月7日から放送されるオリックスクレジット・ORIX MONEYの新CM「ORIX MONEY 行くと決めた男」編で共演する。2人のCM共演は、綾部の渡米後では初となる。14日から放送される第1弾CM「ORIX MONEY 心を決めた人々」編は、赤い空間に黒スーツ姿の又吉が登場。様々な決断をする人々に「やるか、やらないか」と語りかけ、その決断を応援しながら背中を押す。3月7日から放送の第2弾CM「ORIX MONEY 行くと決めた男」編では、2017年に単身ニューヨークに渡った相方の綾部祐二がゲスト出演。綾部が下した決断と現在のニューヨークでの暮らしを、又吉がストーリーテラーとして伝える。CM撮影後のインタビューで、自身の人生の中での大きな決断について聞かれた又吉は、「お笑い芸人になるために地元の大阪から上京したことですね。東京に来てから仕事が無い日々も続きましたが、あの時“挑戦”してなかったら後悔は大きかったと思います」と回答。さらに、「小説の執筆も大きかった」といい、「世の中にはたくさん素晴らしい小説があるのでわざわざ自分が書く必要があるのかと最初は思っていました。ただ、そんな時に知り合いの編集者さんが、まず一歩踏み出してみてほしいといった言葉をかけて頂き、それが自分の背中を押してくれましたね」と人生のターニングポイントを振り返った。また、綾部の渡米については、「エンターテインメントの頂点の場所とも言えるニューヨークに、武器も持たずに素手で乗り込んでいった綾部さんの根性と精神力は本当にかっこよいと思いましたね」と絶賛。「当時はお陰様でコンビとして様々お仕事頂いている状況でしたが、それを一度リセットして挑戦するというのはなかなかできないことだと思います」と相方の勇気をあらためて実感していた。
2022年02月14日佐藤健さん主演で映画化された『るろうに剣心』や小栗旬さん主演の実写映画『銀魂』をはじめ、漫画を原作としたドラマや映画は少なくありません。しかし、実写化が発表されるたびに、必ずといってもいいほど起こるのが配役や脚本に関する論争。この論争に、お笑いタレントの又吉直樹さんが自身のYouTubeで持論を展開し、注目を集めています。又吉直樹、実写化巡る持論に共感の声田村由美さんの同名ミステリー漫画を、俳優の菅田将暉さん主演で実写ドラマ化した『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)の大ファンだという、又吉さん。原作漫画も好きだと語る又吉さんは、動画の中で、原作ファンのからの、世界観を崩されたくないがゆえの批判について、こう持論を展開します。原作があるドラマって、もちろんファンの方で、原作ファンの方が「映像化しないで」っていったりするじゃないですか。「期待を裏切られるの嫌やから」っていう。そこが僕は分かるし、提案なんですけど…それぐらい完結して原作が好きな人は、もう原作だけを愛していればいいというか。だから、仮に原作と全然違う映像作品ができてしまったとしても、原作の何かが損なわれるわけじゃないんですよね。実は。だから、別物として観てもいいと思うんですよね。ピース又吉直樹【渦】公式チャンネルーより引用原作に忠実な映像化を願うファンは少なくないもの。しかし、又吉さんは「再現性を必ずしも求める必要はない」と語ります。原作と実写化は別の作品であると考えた上で、視聴を決めることをすすめた又吉さんの持論は反響を呼び、共感の声も寄せられました。・原作も実写版も、どちらもよさがあって、2倍楽しめています。・実写化を批判するファンとしては、自分の大好きな原作が「汚された」っていう思いなんだろうな。・面白くなければ、観なければいいだけ。わざわざ酷評するファンの心理が分からない。それで「原作見よう」ってなるものなのかな。たとえ実写化が原作ファンの理想と違ったとしても、原作のよさは変わらず、読者一人ひとりの心の中に残り続けるはず。又吉さんもまた、自身の著書が映像化されているからこそ、今回の持論に説得力を感じた人は多いようです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月05日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が10日、東京・中央区で開催されたハライチ・岩井勇気のエッセイ集『どうやら僕の日常生活はまちがっている』の大ヒット記念トークイベントにゲストとして参加。本作の中に収録されている短編小説などを評価し、岩井に「また書いてもらいたい」とエールを送った。同作は、岩井にとって2年ぶりとなるエッセイ集の第2弾。発売後に増刷を重ね、6万部を超えるヒットを記録。連載エッセイ22本に加え、書き下ろしのエッセイと短編小説を1本ずつ追加収録している。芥川賞作家の顔をもつ又吉は、岩井が手がけた小説について「面白かった。すごく岩井らしい。岩井そのもの。嫌なことも言うかと思うと、優しいところもある。ほんまに岩井っぽい。だんだん岩井を好きになる仕組み」と称賛。しかし岩井は、執筆活動は「しんどかった」と胸中を吐露。「集中力がもたなかった。確認作業がしんどい。自分のですら読むのが……。(漫才などの)ネタ書く時も、頭で考えているときが一番楽しい。文字にして起こすのがちょっとストレスになる」と話した。それでも又吉は「いやいや、いけるやろ」と励まし、「できれば、また書いてもらいたい」とエールを送っていた。岩井はまた、対談にあたって、又吉の小説『劇場』を読んできたと明かして「(作中主人公が)又吉さんだなっていう部分、けっこうありましたね」と分析。又吉が「あんな変なやつとしておれを見てたんだ」と言うと、岩井は「ぜんぜん見てますね(笑)。なんか意地悪で、『こいつ傲慢だな』と思った」と意見。又吉は「傲慢やと思ってたんや!?」と笑っていた。
2021年11月10日映画『劇場』が9月20日(月・祝)、21時からWOWOWで放送・配信される。さらに同日、今作の原作者である又吉直樹と監督・行定勲が出演するWOWOWオリジナル配信番組『マンスリー・シネマセッション』がWOWOWオンデマンドで配信スタートと発表された。この番組は毎月クリエイターを迎えてトークするWOWOWオリジナル配信番組で、9月は『劇場』がテーマ。進行役に映画評論家の松崎健夫を迎え、又吉・行定監督が特に印象的だったシーンや小説と映画の違い、現場でのこだわりなど貴重な製作の裏側が語られる。まず、この作品の映画化に至った経緯を聞かれると行定監督は「原作を一気に読み終わった瞬間に、ラストシーンが浮かんだ。このアイデアを誰にも奪われたくないと思いすぐに動き始めました」とコメント。映画のラストシーンは原作とは違った描かれ方になっていて、劇場公開時に大きな話題を呼んだ。演劇の演出も手掛ける行定監督ならではの手法で、男女の距離を巧みに表現したラストシーンについては「お客さんがラストシーンを見た時に、余韻が残るものにしたかった」とし、又吉も「見事でしたし、映画のラストはこれしかないと思いました」と明かした。また、主人公・永田を演じた山﨑賢人について又吉は「永田ってどうしようもないやつなんで、あの山﨑さんが演じることに想像がつきませんでしたが、永田の不器用さをしっかりと表現してくださっていて面白かったですね」と語る。行定監督は「イケメンでありながら、ここまでどうしようもないのは、演出として効果的だなと思いました。山﨑賢人でないと『劇場』の空気は生み出せなかった」とした。他にも、行定監督の思い入れのあるシーンや又吉の好きなシーン、そして、ふたりの創作術も語られ『劇場』をより楽しむことが出来る番組になっているので見逃せない。さらに、WOWOWでは『「劇場」放送記念!又吉直樹原作特集』を9月20日(月・祝)に放送・配信。芥川賞作家・又吉直樹の世界観を存分に味わえる映画特集となっている。マンスリー・シネマセッション:『劇場』原作 又吉直樹×行定勲監督9月20日(月・祝)配信『劇場』9月20日(月・祝)21時~【WOWOWシネマ】【WOWOWオンデマンド】9月28日(火)18時~【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】※映画『劇場』の放送・配信を記念して、原作本を著者の又吉直樹直筆サイン入りで3名様にプレゼント。詳細:
2021年09月16日お笑いコンビ・ピースのボケ担当である又吉さん。お笑い芸人でありながら芥川賞作家であることはご存知の方も多いでしょう。高校生の時には、サッカーでインターハイに出場した経験もあり、多彩な才能を持つ又吉さんですが、やはり、文章の読解力は並外れているようです。『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』で配信されている動画『又吉のハイパー解釈を東大生と人気塾講師に見せたら…驚きのリアクション連発!!!【#21 インスタントフィクション】』では、一般募集したインスタントフィクションを又吉さんが妄想解釈しています。ちなみに、インスタントフィクションとは、400文字程度の自由な発想で形式とらわれず書かれた文章のこと。又吉さんの解説を講義形式で聞くのですが、その解釈の深さに東大生作家や人気塾講師は驚きを隠せません。東大生作家や人気塾講師が口をそろえて「すごい…」と驚いていました。コメント欄にも、さまざまな声が集まっています。・このシリーズ制覇してしまった!何回見ても面白い。鳥肌たった!・又吉さん、すごすぎ。私も小説家を目指しているのですが、改めて文章、言葉の大切さ、そして設計の大切さを思い知りました。・解釈もすごすぎるし、その説明がめちゃくちゃ分かりやすくてすごい!又吉さんのような読み方すると、作者の隠された意図に気が付けるかもしれません。今以上に小説を楽しむためにも、ぜひ真似したいですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年08月28日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が23日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』の「あいみょん・ハンバートハンバート・クリープハイプ尾崎世界観・槇原敬之!今あえて語る『世界に一つだけの花』【#44 百の三】」に出演。SMAPの楽曲で、槇原敬之が作詞作曲した「世界に一つだけの花」について語った。「自分を大人にしてくれた名言」のトークテーマで、「散々語られたきた」と前置きした上で同曲を挙げた又吉。「僕らはついつい他人の評価を気にしすぎてしまうところがあって」と切り出し、「子どもの頃から、わりとみんなそういう環境で生きている人は多いと思うんですよ。でも、よく考えてみたらそこにあるだけのもの。例えば太陽とか月とか海とかって、好きや嫌いで語られるものではないじゃないですか。僕は月がすごい好きなんですけど、別に月は僕を喜ばすためにきれいなわけではない、というか。そもそもあの形で存在している」と持論を交えた。さらに、「どこかで誰かが『私、月を見ると寂しくなるから嫌いなんだよね』という人がおったとしたら」と仮定し、「別に君たちのためにあるのではなくて、月はここにあったんだよと。他者の評価なんて気にしてないんですよね。そもそも花も、喜ばすために美しく咲くわけではない」と付け加えた。頭ではそのように理解しつつも、「なかなかそういうふうに思えない」と吐露し、「なかなか他人の評価から脱却できないじゃないですか」と投げかける又吉。「超有名な歌手としてシンガーソングライターとして若い頃からずっとあらゆる国民の目にさらされ続けてきて、消耗して疲弊してきた槇原さんという天才がこれを言ってくれんねやっていう。想像するだけでめちゃくちゃ大変なんやろうなとという人が、その形のまま自分ができる一生懸命をやればそれでいいと言い切ってくれる心強さ」と歌詞の魅力を熱弁し、「なかなかこれだけ多くの人に響く歌は作れないですよね。これも名曲というものなんでしょうね」と絶賛していた。
2021年07月24日「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹の大ヒット恋愛小説を、行定勲監督が主演に山崎賢人、ヒロインに松岡茉優を迎えて映画化した『劇場』が、9月にWOWOWでテレビ初放送されることが決定した。演劇界での成功を夢見て、作家兼演出家として友人らと劇団「おろか」を立ち上げるも、なかなかうまくいかない青年・永田に山崎さん。女優を目指していたが、永田に自分の夢を重ねていく沙希に松岡さん。さらに寛 一 郎、伊藤沙莉、そして「King Gnu」のボーカル・井口理など、キャストに個性的な俳優・アーティストを迎え注目を集めた本作がテレビ初放送。また、WOWOWでは『劇場』放送を記念して、又吉直樹原作の映画4本の特集も決定。『劇場』ほか、『火花』(2017)『凜-りん-』『僕の好きな女の子』を放送する。さらに、毎月、テーマとなる作品に関わるクリエイターを迎えたトークをお届けする配信番組「マンスリー・シネマセッション」の9月配信回は『劇場』がテーマ。原作の又吉さんと行定監督が登場し、製作秘話や原作の映像化に寄せた想いなどを語るトークセッションの模様を配信する。『劇場』および「『劇場』放送記念!又吉直樹原作特集」は9月、WOWOWにて放送・配信。「マンスリー・シネマセッション:『劇場』原作 又吉直樹×行定勲監督」は9月、WOWOWオンデマンドにて配信。※山崎賢人の「崎」の右上“大”は“立”が正式表記(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2021年07月20日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が7日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。動画「すべての教育者に見てほしい!又吉少年を成長させてくれた恩師たちの『大人になった今でも心に残る名言』【#39 百の三】」のなかで、「僕のことを大人にしてくれた」というサッカーコーチとのエピソードを語った。高校時代はインターハイに出場するほどの実力者だったが、サッカーを始めた小学校時代は、「そんなに上手くなかった」という又吉。ある時、コーチから「自分のことを上手いと思うか?」と聞かれ、チームメイトが「下手だと思います」と答えるなか、「みんなと違うことを言ったら、褒められるかもしれない」という下心で、「下手だと思いません」と返したそう。しかし、コーチは、「自分のことを下手だと言ったやつは伸びる」と発言。思惑が外れ、「僕だけ伸びないってことなんですよ。めちゃくちゃ恥ずかしくて……」と当時の心境を吐露しつつ、「その言葉だけは受け入れたらアカンって思ったんですよね。受け入れたら、ホンマに伸びないってことやし、成長しないってことやから。コーチにかけられた呪いをどうやって解くかは、練習あるのみだと思って、そこからむちゃくちゃ自主練するようになるんです」と、自身の中で変化が起きたことを明かした。その後、プロが使う5号サイズのボールを購入し、公園で自主練を重ねた結果、「100回もできなかったリフティングを、短期間で600回くらいできるようになった」という又吉。「本当にそのコーチの言葉のおかげです。よし、頑張ろう! って。コーチがめちゃくちゃみんなの前で恥をかかせてくれたおかげで、努力することが恥ずかしくないっていう。そのおかげで、中学では1つ上の学年で試合に出してもらったり、高校にもサッカーで行かせてもらえるようになったので、全部つながってる」と感謝しきりだった。
2021年07月14日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が7日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。劣等生だった中学時代に出会った恩師に対し、感謝の気持ちを語った。この日公開された動画「すべての教育者に見てほしい!又吉少年を成長させてくれた恩師たちの『大人になった今でも心に残る名言』【#39 百の三】」で、中学時代の出来事を振り返った又吉。サッカーに夢中だったため、まったく勉強していなかったそうで、「将来は芸人になるって決めてたんで、勉強はとりあえず一旦置いといたんです。だから、すごいアホなんですよ。アホであることを、恥ずかしいとさえ思ってなくて」と、当時は開き直っていたことを明かした。そんな又吉に対し、英語の先生はとても優しくしてくれたようで、「テストは記号問題だけ書いて、あとは裏に絵を描いたりしてたんです。その先生は絵に点数をつけたりしてくれて」と回顧。また、授業参観日には、生徒全員が順番に当てられていたが、勉強ができなかった又吉だけが当てられなかったそう。「行き過ぎた優しさだし、不自然過ぎる」と不満に思っていたところ、授業の最後で、英語に関係ない見せ場を作ってくれたと言い、「変なことやってめちゃウケて。優しい先生だった」としみじみ振り返った。一方で、英語の先生に対する失敗談も告白。友人に志望校を聞かれた又吉は、「何も考えてなかったんですけど、ふざけて地元で一番賢い高校を言ったんですよ。友だちは僕がアホなのを知ってるから、笑うじゃないですか」とウケ狙いで答えたというが、先生に「なんで笑うの? 今から頑張ったら行けるよ」と真剣に諭されたという。その時に、「先生は勉強を教える存在としてここにおんねんから、一番やったらアカンふざけ方をしてしまったと思って、すごい恥ずかしくて……」と、自身の発言を後悔。この経験から、「誰かが大切にしてるものを傷つけるような、損なうようなふざけ方は基本的にアカンねんなって思ったんです。その人はこれを大切にしてるから、これでふざけちゃダメ。それ以外のところでやる」ということを学んだ又吉。その後は受験勉強をして、「行って良かったと思える高校に、結果的には入れた」そうで、「アホはアホでいいと思うけど、ちゃんと勉強してる人こそ偉いなと思うようになった」「学ぶことを軽んじることがなくなった」と話していた。
2021年07月11日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が7日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。動画「すべての教育者に見てほしい!又吉少年を成長させてくれた恩師たちの『大人になった今でも心に残る名言』【#39 百の三】」のなかで、人間の成長について持論を展開した。子供の頃からサッカー部に所属し、高校時代はインターハイに出場したこともある又吉。サッカー初体験は保育園だったそうで、「“手で触るのはハンドといって反則です”って先生に教えてもらってやってたら、ボールが手に当たっちゃった」というエピソードを披露。当時の又吉が、正直に自己申告すると、先生に「わざとじゃないなら、ハンドじゃないよ」と言われたそうで、「すごいうれしくて。ハンドじゃなかったんやと思って安心した」と懐かしそうに振り返った。しかし、小学3年生くらいになると、「めちゃくちゃせこくなってきて。“わざとじゃない”ということで、サッカーの試合中にハンドしたりするようになった」と言い、「(保育園の)先生の優しさを踏みにじるような。正直な自己申告に対して、“わざとじゃないならハンドじゃない”っていう一番美しい形ができてたのに。10歳になった僕は、わざとハンドををして、嘘をついて反則して……。すべて逆」と、ほろ苦い思い出を吐露。この出来事から、「人間が年齢を追うごとにどんどん成長していくなんて、ホンマなんか? って思うのがあるんですよね」という疑問を抱いた又吉。「出来てたことが、出来んようになってるやん。めちゃくちゃ悪いことができるようになった!っていう考え方もできるんですけど……」と語りつつ、「“わざとじゃないならハンドじゃない”っていう、先生の優しい言葉はずっと残ってますね。これ大事やなと思って」としみじみ思い返していた。
2021年07月10日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が20日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。動画「明石家さんまが後輩にバトンを繋いだ熱い夜…カリスマたちのリーダー論【#33 百の三】」のなかで、明石家さんまの感動秘話を明かした。今から7~8年前、さんまや相方の綾部祐二、平成ノブシコブシ・吉村崇らとカラオケに行ったという又吉は、「誰かが歌い始めるまで、まず1時間半くらい、さんまさんがずっとしゃべってるんですよ。なんか食べたり飲んだりしながら、ずっと面白いことをやって」と回顧。さんまのトークが一段落し、ようやくカラオケが始まるも、「僕が(吉田)拓郎さんの歌を歌ったら、さんまさんがすぐ消すみたいなノリがあって。こうやって遊ぶんやって思いながら」と、懐かしそうに振り返った。そんななか、さんまが「お前たちに捧げる」と言いながら、吉田拓郎の「イメージの詩」を歌ってくれたそう。同曲について、「古い船に新しい水夫が乗り込んでくるから、これからは新しい水夫の時代が来るんやって。新しい海に水夫たちが出て行くんやっていうニュアンスの、若者に力を与えるような曲」と説明した又吉は、「そのときは、“60歳で引退する”って公言されてて。本当にそういうときが来るんやと思って……」と、さんまからのメッセージに感激したことを明かした。「若い人たちにこんなことまで言ってくださるんやって感動してたんですけど」と語った又吉だったが、「いまだにバリバリ現役でやってる(笑)」とツッコむ場面も。「古い水夫が古い船の先頭に立って、新しい海に漕ぎ出しまくってるっていう。新しい水夫の方が、先に船を降りたりしてますからね」と苦笑いでジョークを飛ばしつつ、「それがやっぱりカッコいいんですけどね」と、60歳を過ぎてもなお、第一線で活躍し続けるさんまに感服していた。
2021年06月22日