子どもたち、つまり、かつての私たちが主人公の小説をたくさん書いてきた辻村深月さん。最新エッセイ集『あなたの言葉を』は、そういった物語を読んだ子どもからたびたび寄せられる「大人なのにどうして子どもの気持ちがわかるんですか?」という問いがきっかけになっている。「自分の言葉」ってそもそも何?子どもと本音で向き合うエッセイ。「言われるたびに嬉しい半面、『仲間だよ!』と寂しい気持ちにもなりました。その質問が出てくるには、『大人は自分たちの気持ちがわからなくて当然』という思いがあるはずなので。だとしたら、子どもの頃の悔しかったこと、もやもやしたことなどを覚えているのが私の強みなので、大人の中の子どものスパイとして頑張ってみようと思ったのです」毎日小学生新聞に連載されたこのエッセイ。言語化や自身の言葉で話すことが尊ばれる昨今、「自分の言葉がある」とはどういうことなのか、辻村さんの子どもの頃の経験や時事問題、読者からの投稿を交えながら深めていく試みでもある。「大人が思う子どもらしい言葉ではなく、自分の感情や本音の部分を言語化すること。それを表に発さないとしても、心に保つことの大切さについて書きたいと思い、このタイトルにしました。そしてある程度記事が溜まってきて、これは同調圧力に屈しないことについての連載だったのだと、しみじみ思いました」たとえば、遠足のお弁当の時間、よく知らない子の陰口が始まって、「そうなんだ」と相づちを打ったエピソード。大人の世界でもよくあるシチュエーションといえるが、一緒にいた女の子のとった行動に小学生の辻村さんはハッとさせられる。「周りに流されず、思ったことはどんどん出したほうがいいとか、大人の思う正しさで語られることが多いけれど、表明することだけが向き合い方ではないと思うんです。子どもに伝えようと思うと表現はよりストレートになるのですが、だからこそ言葉の選び方は大人向けのエッセイ以上に時間をかけました」迷いが生じたときに本を開きたくなるような、辻村さんが子どもというひとりの人間と真摯に向き合った優しい言葉がちりばめられている。「作家としていろんな方の言葉や文章に触れる機会が増えてくると、本音で書いてあるものに勝る強さはないと感じます。そのことが、全体を通して伝わったら嬉しいですね」『あなたの言葉を』学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと。かつての子どもたちにも響くエッセイ集。朝倉世界一さんの挿絵が文章に寄り添う。毎日新聞出版1540円つじむら・みづき作家。2004年デビュー。本誌で連載された『ハケンアニメ!』は、舞台・映画・ウェブトゥーン化された。近著『この夏の星を見る』はコロナ禍でつながる中高生の青春物語。※『anan』2024年4月24日号より。写真・土佐麻理子(辻村さん)中島慶子(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2024年04月24日映画『ナミビアの砂漠』が2024年公開。主演は河合優実、監督は山中瑶子が務める。『あみこ』の山中瑶子による初の本格長編映画映画『ナミビアの砂漠』は、無為に日々を過ごす、現代に生きる主人公・カナの物語を描く作品。2017年の映画『あみこ』で各国の映画祭にて話題をさらった山中瑶子が監督を務める。本格的な長編作品の監督を山中が務めるのは、『ナミビアの砂漠』が初となる。主演は河合優実、無為に生活を送る主人公に映画『ナミビアの砂漠』で主演を務めるのは、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」や映画『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』にも出演している河合優実。『あみこ』公開当時に学生だった河合優実は、『あみこ』を観て女優になりたいと思い、「いつか出演したいです」と山中瑶子に直接伝えに行ったという。映画『ナミビアの砂漠』では、爆発寸前のエネルギーを持つ主人公、カナの姿をみずみずしく演じている。なお、映画『ナミビアの砂漠』は第77回カンヌ国際映画祭の「監督週間」に正式出品される。【作品詳細】映画『ナミビアの砂漠』公開時期:2024年監督・脚本:山中瑶子出演:河合優実
2024年04月20日辻村深月のベストセラー小説を原作とする映画『傲慢と善良』が、2024年9月27日(金)より全国公開。藤ヶ谷太輔と奈緒がW主演を務める。辻村深月の恋愛ミステリー小説『傲慢と善良』映画化へ辻村深月による原作小説の『傲慢と善良』は、マッチングアプリで出会い婚約した2人の物語を描く恋愛ミステリー。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観を反映した物語が多くの共感を呼び、2019年に単行本が発売された後、第7回ブクログ大賞を受賞。また、発行部数は90万部を突破し、“2023年最も売れた小説”として人気を集め続けている。藤ヶ谷太輔×奈緒がW主演、婚約者役にそんな『傲慢と善良』が、藤ヶ谷太輔と奈緒のW主演で実写映画化。マッチングアプリで出会い交際した真実との将来をなかなか決めない“傲慢”な西澤架に扮するのは、藤ヶ谷太輔。主演を務めた『そして僕は途方に暮れる』では自堕落なフリーター役を好演したほか、ヘンリック・イプセンの代表作『野鴨』など、舞台の場でも活躍を見せる。一方、親の敷いたレールの上を“善良”に生きてきた坂庭真実は奈緒が演じる。『マイ・ブロークン・マリコ』や『陰陽師0』などの映画出演のほか、『ファーストペンギン!』『春になったら』などのテレビドラマや2024年7月に公開の『先生の白い噓』では主演を務めている。主人公・西澤架…藤ヶ谷太輔30代になりマッチングアプリで出会った真実と交際するが、なかなか将来を決めないでいる。主人公・坂庭真実…奈緒親の敷いたレールの上を生きてきた。婚約直後、謎の失踪をとげる。監督は萩原健太郎、脚本は清水友佳子監督は萩原健太郎。『東京喰種 トーキョーグール』や2024年8月に公開の『ブルーピリオド』など他の実写化映画でも監督と務めている。脚本はドラマ『最愛』や『彼女はキレイだった』などを手掛けた清水友佳子が担当する。映画『傲慢と善良』あらすじ婚約者・坂庭真実が突然姿を消した。過去も嘘もすべて隠したままー。仕事も恋愛も順調だった架だったが長年つきあった彼女にフラれてしまい、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始めるも1年たっても結婚まで踏み切れずにいたある日、ストーカーの存在を告白される。そんな矢先「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた真実からの着信が。彼女を守らなければとようやく婚約した直後、真実が突然消えたー。居場所を探すうち明らかになっていく<知りたくなかった過去と嘘>、すべてをさらけ出した2人の“一生に一度の選択”とは?【作品詳細】映画『傲慢と善良』公開日:2024年9月27日(金)監督:萩原健太郎脚本:清水友佳子出演:藤ヶ谷太輔、奈緒原作:辻村深月
2024年04月15日小説家・辻村深月氏の小説を実写化した映画『傲慢と善良』(9月27日公開)が公開されることが12日、明らかになった。○■映画『傲慢と善良』9月27日に公開原作は2019年に単行本が発売され、第7回ブクログ大賞を受賞。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれ、20代、30代を中心に多くの共感を呼んだことから話題が広がり、2023年最も売れた小説( ※ジュンク堂書店池袋本店調べ 2023年売上、文芸/文庫新書ジャンル)となった。発行部数は90万部を突破し、話題は広がり続けている。SNSの感想では「人生で一番刺さった」「明日からの生き方が変わるかも……」「どんどん引き込まれて最後は感動した」「男女で感想がわかれそう!」「まさに私のことだ」など、読者に大きな衝撃を与えつつも男女で感想が違うことで、より広がっているという。主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約したが、真実が突然失踪してしまう。架が彼女を探すうち、知りたくなかった過去と嘘が明かされていく。そして最後にたどり着く“一生に一度の選択”を描く恋愛ミステリとなっている。今回公開されたビジュアルには、「婚約者が、突然消えた――。真実なんて、何ひとつ見えてなかった――」のコピーとともに、架と真実らしき人物が窓辺から夜の街を眺める姿が映し出されている。キャストの顔はぼんやりとしており、誰が演じるかは今後発表される。○■辻村深月 コメント『傲慢と善良』を書いて数年、今も届く読者の皆さんの感想の声の切実さ、多様さに驚いています。それはおそらく、この小説の誰か・何かに皆さんが「自分」を見てくれているからなのでしょう。映画化を通じ、より多く深く、皆さんの心に刺さるものがあることを願っています。(C)2024「傲慢と善良」製作委員会
2024年04月12日辻村深月による同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』が9月27日(金)より全国公開されることが決定した。2019年に単行本が発売されると、現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれた本作は第7回ブクログ大賞を受賞、20代、30代を中心に多くの共感を呼び話題が広がり、発行部数は90万部を突破し話題は広がり続けている。その感想はすでにSNSやメディアのレビューコーナーで多く取り上げられているが、「人生で一番刺さった」「明日からの生き方が変わるかも…」「どんどん引き込まれて最後は感動した」「男女で感想がわかれそう!」「まさに私のことだ」など、大きな衝撃を与えつつも様々な感想が寄せられている。主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約した直後、真実が突然失踪してしまう。彼女を探すうち<知りたくなかった過去と嘘>が明かされていく。そして最後にたどり着く、“一生に一度の選択”を描く恋愛ミステリーとなる本作。原作の辻村氏は映画化決定に、「いまも届く読者の皆さんの感想の声の切実さ、多様さに驚いています。それはおそらく、この小説の誰か・何かに皆さんが『自分』を見てくれているからなのでしょう。映画化を通じ、より多く深く、皆さんの心に刺さるものがあることを願っています」とコメント。今回解禁されたビジュアルには、「婚約者が、突然消えた―。真実なんて、何ひとつ見えてなかった―」のコピーとともに、架と真実らしき人物が窓辺から夜の街を眺めている姿が映し出されている。失踪した婚約者・真実(まみ)のことも、真実(しんじつ)も何も見えていなかった後悔を示すかのようなコピー。キャストの顔ははっきりとは見えないままで、主人公の架と真実を演じる俳優たちにも注目が集まっている。『傲慢と善良』は9月27日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月12日安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐主演で贈る『三日月とネコ』の追加キャストとして小林聡美、山中崇、石川瑠華らの出演が解禁。また、2月22日の“猫の日”に完成披露試写が行われることが決定した。本作は、「第1回 anan 猫マンガ大賞」の大賞受賞作を実写映画化。熊本地震をきっかけに出会った、恋人でも家族でもない、境遇もバラバラな猫好き男女の3人暮らしを描いていく。追加キャストには、実力派の豪華俳優陣が集結。映画『かもめ食堂』や人気ドラマシリーズ「やっぱり猫が好き」など数多くの作品で活躍する小林聡美が、小説家の網田(おうだ)すみえ役を演じる。小林聡美離婚歴のある編集者の長浜一生(ながはま いっせい)役に、「VIVANT」「ブラックファミリア」などのドラマのほか、映画や舞台でも活躍する山中崇。山中崇また、映画『市子』や『猿楽町で会いましょう』などで高い評価を受けている石川瑠華が牛丸(うしまる)つぐみ役に。石川瑠華そのほか、柾木玲弥、日高七海、小島藤子、川上麻衣子ら個性豊かな面々が脇を固める。追加キャストよりコメント到着【小林聡美】網田すみ江を演じさせていただきました。自分らしく生きる道を模索する主人公たちに「生き方は、人の数だけある」と背中を押す、なんだか頼もしい大人でした。この映画がみなさんの背中も押してくれますように。【山中崇】「熊本には本屋さんが全然なくて、それでお店始めたんです」撮影の合間にふと入ったちいさなお店で、店主はそう話していました。あたたかな作品がたくさん並んでいました。この作品も、きっとあなたにとってあたたかい、はずです。【石川瑠華】名前をつけて分類するのであればアセクシャルという生き方をするつぐみちゃんを演じることは、自分を一から考える機会になりました。現場の雰囲気は原作の温度感をそのまま感じられるような温かさだったので、この映画にもそれが映っていたらいいなと思います。なお、2月22日(にゃん・にゃん・にゃん)の“猫の日”に完成披露試写が決定。ユナイテッド・シネマ豊洲にてキャストの舞台挨拶も予定されている。『三日月とネコ』は5月24日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:三日月とネコ 2024年5月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開©2024 映画「三日月とネコ」製作委員会 ©ウオズミアミ/集英社
2024年01月29日アート展「チームラボ 山中湖 Walk, Walk, Walk」が、山梨県・山仲湖畔にて、2023年10月27日(金)から11月12日(日)まで開催される。山仲湖畔に“光のアート”が並ぶ「チームラボ 山中湖 Walk, Walk, Walk」は、山中湖の湖畔を舞台に、人々の存在などその時々の状況によって変化する“光のアート”を展示。幻想的なデジタルアートの数々を辿りながら、山名湖畔を散歩できる特別展だ。山仲湖畔の木々沿いを歩き続ける肖像群たとえば、山仲湖畔の木々沿いに展示されるのは、匿名で多様な肖像群が歩き続ける《Walk, Walk, Walk - 山中湖》。作品の中に登場する人々が、様々な出来事に対峙しつつ歩き続ける様子を鑑賞できる。人や自然に反応して光り、音を響かせる球体また、人に押されたり、風に吹かれたり、人々や自然のふるまいに呼応して明るさや色特有の音色を響かせる卵形体の“ovoid”や、無数の線を集合させることで生まれる球体《我々の中にある巨大火花》など、複数の作品を展示予定だ。開催概要「チームラボ 山中湖 Walk, Walk, Walk」開催期間:2023年10月27日(金)~11月12日(日)場所:山仲湖畔(旭丘湖畔緑地公園内)住所:山梨県南都留郡山中湖村平野506-296時間:・日曜~木曜 17:30~20:30(20:00 最終入場)・金曜・土曜および11月2日(木) 17:30~21:00(20:30 最終入場)※混雑時は入場を制限する場合あり。<チケット情報>発売日:2023年9月27日(水)販売場所:セブンチケット / ローソンチケット料金:一般 800円、未就学児 無料
2023年09月16日板谷由夏が連続ドラマ初主演する完全オリジナルの復讐ミステリー「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」の新堂家キャストとして、山中崇、森崎ウィン、渡邉理佐、星乃夢奈が出演。“なりすまし”一家・新堂家のメインビジュアルも解禁となった。本作は、謎の死を遂げた女子高生の家族が、愛する娘の死の真相を追うため、ホームパーティーが行われた実業家一家やその関係者に様々な姿になりすまして近づき、意外な真実を暴き復讐していく、“なりすまし”一家による復讐ミステリー。板谷由夏演じる主人公・新堂一葉の夫で、家族思いの優しい新堂家の父・新堂航輔を山中崇、新堂家に居候している一葉の弟・五十嵐優磨を森崎ウィン、一葉の娘で、好奇心旺盛な姉・新堂沙奈を渡邉理佐、一葉の娘で、不審死を遂げる女子高生の妹・新堂梨里杏を星乃夢奈がそれぞれ演じる。山中さん演じる航輔は、昔はフリーでヘアメイクをしていたが、徐々に仕事の発注がなくなり、10年前に志半ばで引退。その後は、歓楽街の美容院で働いている。女優を目指していた梨里杏を内心応援したいと思いつつ、一方で「普通の幸せを手にして欲しい」という思いから、表向きは反対していた。山中崇/新堂航輔役「復讐を誓っている、ある意味で悪魔との契約をしている新堂家ですが、その中でも家族の面々を支えている存在なのかな」と、山中さんは自身の役どころを表現。「悪魔との契約には代償があると思うのですが、その代償を家族ができるだけ受けないように防ぐ、縁の下の力持ちのような、中心にいる妻(一葉)をいろんな意味で支えていくような夫なんじゃないかな、と思います」と語る。森崎さん演じる優磨は一葉の弟。内向的で寡黙な性格。大学を卒業後、やりたいことが見つからずフリーターに。ギャンブルにハマって金がなくなり、実家にも見放されて途方に暮れていたところ、見かねた一葉に声をかけられ、そのまま新堂家に転がりこむことに。その後、梨里杏とのある出来事がきっかけで改心。必死の就活が実って就職が決まり、梨里杏に報告しようと思っていた矢先、梨里杏が死んでしまう。森崎ウィン/五十嵐優磨役「人生の新たな第1歩を踏み出すためのきっかけを与えてくれたのが梨里杏。その梨里杏に対する思い、家族に対する思いもあり、次の扉を開ける勇気がないくすぶった現状があり...、と、すごく葛藤している役柄なのかなと思っています」と森崎さんはコメントする。渡邉さんが演じるのは、一葉と航輔の長女で梨里杏の姉・沙奈。高校卒業後にバイト代を貯めて梨里杏に通学用のバックパックを買ってやると、梨里杏はそれを3年間ボロボロになるまで大切に使っていたという。短大を卒業して旅行会社に就職する予定だったが、梨里杏の死後、新堂家が炎上してしまったことにより、内定を取り消されてしまう。渡邉理佐/新堂沙奈役「梨里杏が亡くなって家族が混乱している中でも、1番早く前を向いて、妹の死に対して向き合っているのが沙奈なのかな、という印象があるので、そこをうまく表現できたら」と渡邊さん。「強く前に進んでいく家族の姿に注目して、ご覧いただきたい」という。そして、星之さん演じる梨里杏は、幼い頃から家族の愛情を一心に受け、可愛がられて育った。勉強もスポーツも出来る万能タイプで、クラスでは常に人気者。中学校の文化祭で劇をやったことをきっかけに女優を夢見るようになり、高校では演劇部に所属。同時に芸能プロダクション主催のオーディションに合格し、いよいよデビューというところで、突然、不審死してしまう。星乃夢奈/新堂梨里杏役星之さんは「梨里杏のキャラクターは自分自身とも結構似ている部分がある」と言い、「今回、死に関わるところも含めて、謎を多く抱えた役は演じるのが初めてなので、その謎の部分...視聴者の皆さんに『何でこの子が?』と思わせられるようなお芝居ができるように頑張りたいです」と意気込みをコメントしている。プラチナイト木曜ドラマ「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」は毎週木曜23時59分~、10月5日(木)の初回放送のみ深夜0時9分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年09月14日「Capsule - Mt.Fuji 山中湖花火音楽祭 -」が、2023年9月23日(土)に山梨県の山中湖交流プラザきららにて開催される。「山中湖花火音楽祭」富士山を背景に約10,000発の花火を打ち上げ「Capsule - Mt.Fuji 山中湖花火音楽祭 -」は、富士山を望む雄大な自然の中で花火を楽しめるイベントだ。本イベントでは、ミュージックスターマイン花火と呼ばれる音楽に合わせて花火を打ち上げる演出を採用。打ち上げから消えるタイミングまで緻密に計算されており、観る者を音楽と花火の世界へと引き込んでいく。花火は、日本を代表する煙火店2社により、約10,000発を打ち上げ。全国の花火師が技を競い合う「全国花火競技大会」にて、2022年に花火業界最高峰の栄誉「内閣総理大臣賞」を受賞するなど輝かしい実績を持つマルゴーと、甲州花火の元祖として長い歴史を誇る齊木煙火本店が参加する。快適な花火鑑賞また、全席有料のため、富士山の麓で涼を感じながら快適に花火鑑賞をすることが可能だ。家族、友人、恋人と一緒に、音楽と花火、風景が一体化した幻想的な空間を楽しむことができる。日中はDJ音楽フェスもなお、日中から楽しめるDJフェスエリアも同時開催。国内外で活躍する豪華出演陣のDJプレイを、花火大会のチケットで鑑賞できるのが嬉しい。フードエリアにも入場可能なため、一日を通して満喫できそうだ。【詳細】「Capsule - Mt.Fuji 山中湖花火音楽祭 -」開催日:2023年9月23日(土)※雨天決行・荒天中止開催場所:山梨県山中湖交流プラザきらら住所:山梨県南都留郡山中湖村平野479-2開場時間:10:00(花火打ち上げ 18:30~19:30)内容:尺玉を含む10,000発の花火と音楽が融合するミュージックスターマイン※花火大会のチケットで同時開催のDJ音楽フェスも日中から楽しめる(フードエリア・メインステージ入場可能)。打上数:10,000発(最大10号(尺))観覧席:10,000席(全席有料観覧席)チケット料金:・ペア指定観覧席(2名)〈駐車場付〉21,000円・グループ指定観覧席(最大5名)〈駐車場付〉40,000円・カメラマン自由席(1名)〈駐車場付〉18,000円・自由観覧席(1名)〈駐車場なし〉3,000〜5,000円(U22,シニア割あり)・ペア指定観覧席(2名)〈駐車場なし〉18,000円・グループ指定観覧席(最大5名)〈駐車場なし〉37,000円・カメラマン自由席(1名)〈駐車場なし〉15,000円・駐車チケット(1台) 3,000円
2023年08月25日辻村深月さんによる新作長編『この夏の星を見る』をご紹介します。「コロナ禍で行動が制限された頃、子どもの活動に対して、“失われた”という言葉が頻繁に使われることに違和感がありました。部活や修学旅行が中止になっても、そこで過ごした時間や思い自体は確かにあったはず。それを何もなかったもののように大人が断じるのはどうなのか、と。その抵抗感が、この小説を書く原動力になったと、今は思っています」と、辻村深月さん。新作長編『この夏の星を見る』は茨城、東京、長崎の五島列島に住む少年少女たちを描く2020年の物語。もともとコロナ禍前に“青春小説を書いてほしい”との依頼を受け、漠然と部活ものを書こうと考えていたという。「連載時期が近づいた頃に感染症が広まって。今の子どもたちの話を今の読者に届けると考えた時コロナ禍を入れない選択肢はなかったです」茨城県の高校2年生、天文部の亜紗(あさ)は部活動が制限されて悩んでいる。東京・渋谷区の公立中学に進学した真宙(まひろ)は、自分が学年唯一の男子生徒だと知ってショックを受けている。五島列島に住む高校3年生の円華(まどか)は、実家の旅館が他県の客を泊めていることで周囲から距離を置かれ落ち込んでいる――。そんな彼らが、“星を見る”ことで繋がっていく。「天文部の話にしようと決めてすぐタイトルが浮かびました。それで漠然と、地方の子や都会の子が、空を見上げることで繋がるというコンセプトができました」五島列島は星がきれいに見える場所、東京は星が見えにくそうで実は見える場所として選んだ。茨城県を選んだのには意外な理由が。「以前、偶然テレビ番組の『ナニコレ珍百景』を見ていたら、茨城県の地学部の活動が紹介されていて。彼らが自分たちで望遠鏡を組み立てて星を観測していると知って、そんなことができるんだと驚きました」意外な経緯で繋がった亜紗たちはリモート会議を重ね、それぞれ自作した望遠鏡で各地から星を観測する「スターキャッチコンテスト」を開催しようと試みる。「私もリモートで天文部のみなさんに取材したのですが、今の10代の子たちはしなやかで軽やかだという印象で。先生も生徒の自主性に任せていて、信頼関係を感じました。今回はそうした、“今”の子どもたちの姿を書けたかなと思っています」生徒たちはやりとりを重ねるうち、感染状況の違いや長崎への原爆投下など、互いの土地への理解を深めていく。人間関係の機微やコロナ禍に対する思いなど、繊細な感情を浮かび上がらせて突き刺さる場面がたくさんある。その中で伝わってくるのは、「好きなことを大事にしよう」というメッセージ。「何かに打ち込む子どもに対し“それが何の役に立つのか”“将来プロになれるのか”などと言う人っていますよね。私は“向いていないけれど好き”とか“ただ楽しいからやる”ことって、大人になってからも自分を支えてくれると思う。意味がないことに意味があるんだって、ちゃんと書いておきたかった」自分の心の中の小さな星が見つかるような、優しい青春小説である。辻村深月『この夏の星を見る』天文部に所属する高校生、亜紗は感染症の影響で夏の合宿が中止になり落胆する。しかし意外な経緯で、東京の中学生、長崎の高校生と出会うことに。KADOKAWA2090円スピンオフ短編を収録!辻村さんのガイドブック『Another side of 辻村深月』今年3月に刊行された本書に収録された書き下ろし短編「薄明の流れ星」は『この夏の星を見る』のスピンオフ。「例のテレビ番組で見た茨城県の高校は、共学なのに男子生徒が一人もいない学校だったんです。その時、もし男子が一人だけ入学してきたら、どんな子なんだろうと想像しました」ということから生まれた、あのキャラクターが主人公。この短編を書いてから本編の推敲に取り掛かったことで、作品世界がより広がったと辻村さん。これまで発表した全作品の解説インタビュー、宮部みゆきさんや伊坂幸太郎さんとの特別対談、各氏による論考、単行本未収録短編、過去の他媒体での対談記事の再掲載など盛りだくさんの内容。辻村さんの創作の裏側が分かります。KADOKAWA1870円つじむら・みづき2004年「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞しデビュー。’11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞1位。他の著書に『傲慢と善良』『噓つきジェンガ』など。※『anan』2023年7月12日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2023年07月10日ゴミをポイ捨てするのは、マナー違反。人が行き交う道端だろうと、自然豊かな場所だろうと、それは同じです。さまざまな場所で、ゴミをポイ捨てしないよう求める看板や貼り紙があり、注意喚起していますよね。「捨てたらい」の看板に爆笑!道民の人(@North_ern2)さんは、四国の山道で目にした看板をTwitterに投稿。その看板は山道のカーブの途中にあり、運転手などに対し、ゴミをポイ捨てしないよう求めるものでした。書かれていた文字を読み、「方言かな?」と思った投稿者さん。ですが、看板には続きの絵が描かれていたのです。「すてたらい」ってそういう方言なのかなあと思ったけど、数秒後「…もしかして『すてたらいかん』か?」ってなった四国の山道。 pic.twitter.com/uM7UIrakZe — 道民の人@5月末まで旅せず原稿 (@North_ern2) April 8, 2023 「捨てたらい」だけを読むと、方言のように見えませんか。その隣に描かれているのは、空き缶。そう、「捨てたらい缶」と「捨てたらいかん」をもじっているのです!ダジャレでポイ捨てをしないよう注意する看板に、多くの人がクスッとしました。・カーブを曲がる時に、よそ見をしてしまいそう!・これはよく缶がえないといけない看板!・作った人、センスがいいと思う!この看板が、多くの人がポイ捨てをしないきっかけとなるといいですね![文・構成/grape編集部]
2023年04月12日婚活を通じて“人を選ぶこと、人に選ばれること”を描き「胸が痛い」「刺さる」「名言だらけ」と支持を集め、大ヒットしている辻村深月さんの恋愛小説『傲慢と善良』。今作を2回以上読んだ3人が感想と魅力をトーク!自分の“惹かれる気持ち”と対峙するきっかけに。心をえぐられる人が続出!『傲慢と善良』辻村深月/朝日文庫突然、目の前から姿を消した婚約者・坂庭真実の居場所を捜す西澤架。行方を追って地元を巡り、話を聞くうち彼女の知らなかった一面やさまざまな過去、さらには、自分自身と向き合うことになり…。座談会参加者M子35歳、医療系。長らくマッチングアプリを活用して婚活をしていたが、最近、居酒屋で知り合った人とめでたくお付き合いをすることに。W子32歳、会社員。結婚3年目、2児の母。マッチングアプリは未経験ながら、結婚に焦る登場人物に過去の自分を重ね、今作の沼にハマる。S子34歳、フリーランス。5年ほど付き合ったパートナーと昨年別れ、数年ぶりにマッチングアプリを再開するも、早くも疲れを感じている。W子真実が失踪するというサスペンスっぽいシーンから始まるけど、読むにつれて毛色が変化して。恋愛や婚活における人の心理がフォーカスされる展開に夢中になっちゃった。S子1回目に読んだ時は、真実を捜す過程で描かれる、マッチングアプリでの出会いに疲れた架の気持ちに共感することが多くて。メッセージを送り、会って、違った…の繰り返しとか。M子コピペしたメッセージを送ったりしてたな(笑)。本当疲れるよね。S子待ち合わせまでして来ない人とかもいて、多分、実物を遠くから見て好みじゃなくて、帰ったんだと思う。やり切れなさを抱えながら、待ち合わせ場所近くの新宿末廣亭の周りを一人でグルグル歩き回った思い出…。M子落語を聴いて癒されてほしかったわ(笑)。そんな奴はいいやと思う一方で、しっかり傷ついている自分がいるんだよね。ジャッジメントをされるのは本当にメンタルと自尊心を削られちゃう。W子読者のみんなが震え上がったであろう、結婚相談所の小野里さんっているじゃない?彼女の「自己評価は低い一方で、自己愛のほうはとても強い」という言葉の破壊力は本当にすごかったな〜。泣くかと思った。M子わかる〜!自分がうまくいかない原因はそこだなと気づかされて目から鱗。辛すぎたけど(笑)。あと、小野里さんといえば、相手に対して〝ピンとこない〞とはどういうことか、という疑問への回答も恐ろしかった。W子架と同様に絶句したけど、これも身に覚えがあるんだよね。私、今のパートナーとは23歳の時に出会って告白されたんだけど、当時は付き合わなかったの。でも27歳になって婚活市場での自分の価値が下がっていると感じた時に、〝あの人、結婚したいと言ってたな〞と思い出して、急にピンときたというか。まさに小野里さんの言う通りのことをしていたわ。S子でも本当、恋愛関係になることを前提とした出会いって難しい。私、買い物をする時に、たとえば「コートが欲しい」と目的を持って行くと悩みすぎて買えなくて。逆に、ふらりと行った時に欲しいものが見つかるんだけど、これって自分の恋愛にも似てるなと。小野里さんは、婚活がうまくいくのはビジョンが明確な人だと言っていたけど、私はできない。人それぞれに惹かれ方とか恋の落ち方はさまざまで、得意な戦術や出会い方も違うんだろうなと。小野里さんには、だからダメなんだと怒られそうだけど(笑)M子自分を高く見積もりすぎているのかもしれないけど、できないことはできないからね。W子私、正直、1回目に読んだ時は真実にまったく共感できなくて。主体性がなさすぎてイライラしたりとか。でも、2回目に読んだ時に初めて彼女の気持ちに寄り添えたんだよね。善良さゆえの馬鹿正直なところにびっくりするんだけど、善良であろうとしたことや正しくありたいと思うことって、決して咎められるようなことやバカにされるようなことじゃないんだよなと。M子真実に主体性がないのは母親の存在も大きいよね。〝娘のために〞を盾にして、娘を支配してる感じが怖かったな。結局は、自分のためなんだよ。W子でも母親本人は、そのことに気づいてないからタチが悪い。M子真実の地元に重ねて、自分の地元のことも思い出したよ。結婚することが当たり前、結婚こそが幸せ、という空気が蔓延している感じとか。S子あと、真実にとっての結婚には、ライフラインの意味もあったのかなって。うちの地元では女性の給料が高くないから、実家を出るタイミングが結婚という人も少なくないんだよね。周りが結婚してるとか、寂しさもあるけど、今後の生活がかかっていることも焦ったり追い詰められた要因かも。独身女性が不安なく暮らしていける社会なら、もう少し気楽だったかもしれないよね。M子たしかに。いろいろなものを背負った婚活なんだろうね。W子あと、記憶に残っているのが架の女ともだちの美奈子。真実のことが嫌いで、辛辣なことを言うでしょ。彼女はそこまで深刻じゃないノリで言ったことが、真実にはめちゃくちゃ刺さってしまう。美奈子に対して、ひどいことするな〜と思う一方で、自分もこういうことしてきたんだろうなとも。すごく怖くなったし反省した。S子わかる。もうね、絶対やってる。恋愛だけでなく、人間関係における自分のダメな部分や弱い部分も突きつけられるから恐ろしい…。生きている以上、誰かに嫌われたりムカつかれたりしながら暮らしていくんだろうね。自分が誰も傷つけずにいられると思っていることこそが傲慢なんだろうな。M子でもさ、真実の善良じゃない部分を知り始めてからのほうが、架の真実に対する想いや興味が強くなってるのが面白いよね。人としての深みとか旨みを感じたのかなぁ。W子そう思うと、恋愛や人間関係において何が惹かれる理由になるかなんて、本当にわからないってことだよね。いろいろなことを考えさせられるわ。M子私もだけど、今、婚活が辛い人は救われるんじゃないかな。まぁ、棍棒で殴られて、一度めちゃくちゃになる感覚もあるんだけど(笑)。S子恋愛や人間関係の価値観と嫌でも向き合わされて癒される。自分を見つめ直したい時にぴったりだね〜。※『anan』2023年2月8日号より。(by anan編集部)
2023年02月10日2023年1月28日(土) より、群馬県立館林美術館では『山中現展 描かれた詩』を開催する。現在日本で最も活躍している画家・版画家のひとり、山中現(1954-)の初期から近作までを紹介する展覧会だ。福島県喜多方出身の山中は、1974年、東京藝術大学美術学部油画科に入学。在学中に、版画家であり版画史研究家として知られる小野忠重(1909-1990)の版画の集中講義を受けたことがきっかけで、木版画を始めた。初期には、宇宙や夜を背景に棒状のかたちが登場するモノクロームのシリーズを発表。作者本人の代表的な世界観を構築したかに見えたが、1980年代末頃からは、鮮やかな色と単純なかたちによる、静謐で詩情あふれる世界を生み出している。2021年、県内の現代美術コレクターI氏より山中作品327点を寄贈された同館。そのなかから約240点を紹介する同展では、山中の油彩画やガラス絵なども展示して、多方面より、山中の作品世界に迫っていく。また、館林出身の版画家・藤牧義夫(1911-1935?)に対するオマージュ作品として、山中が同展に合わせて制作した木版画《F氏のために》は版木とともに展示される、本邦初公開の注目作だ。ちなみに藤牧は1930年代に東京下町の風景を描いたことでも知られる創作版画家だったが、24歳の時、山中が版画家になるきっかけとなった小野忠重宅を訪れて、荷物を預けた後失踪し、そのまま行方知れずとなった。山中は、自分と小野、藤牧とのつながりに、何か因縁を感じたのかもしれない。そのほか会期中は、作家本人とコレクターとの対談や、学芸員による作品解説、プラ板を使ったキーホルダー作りのワークショップなど、関連イベントも多数。詳細は美術館ホームページで確認を。《ひとつの水》2001年《遠い屋根》2003年《星空IV》1987年《石を集める》2011年《夢の街で》2011年<開催情報>『山中現展 描かれた詩』会期:2023年1月28日(土)~4月2日(日)会場:群馬県立館林美術館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(祝日の場合開館、翌日休)料金:一般 620円/大高 310円/中小 250円※群馬在住の65歳以上の方は平日のみ2割引※同時開催:『コレクション展示「近現代の彫刻 III」』『フランソワ・ポンポン関連資料より―頭像と全身像―』公式サイト:
2023年01月16日2018年、本屋大賞を受賞した辻村深月さんの長編『かがみの孤城』の劇場アニメが現在公開中。主人公・こころをはじめとする中学生7人が、鏡の向こう側の世界でつながるこの物語の監督を務めたのは、辻村さんも以前から作品に魅せられてきた原恵一さんだ。観た人には絶対に伝わる「強さ」を秘めたアニメ映画に。原恵一:僕は以前『カラフル』という、ちょっとハードな現実を抱えた中学生のアニメを撮ったことがあったので、似た要素のある『かがみの孤城』の監督を最初は躊躇したんです。それで長いこと一緒に仕事をしてきた、プロダクション・アイジーの石川光久さんに相談をしたところ、すぐに原作を読んで「絶対にやったほうがいい」と言ってくれたので、彼の嗅覚を信じようと思いました。辻村深月:嬉しいです。原さんにお願いできることが決まってから、東京国際映画祭で原さんの特集上映があったんです。私が伺ったのは大好きな『エスパー魔美』が上映される回だったのですが、そのときご挨拶をしたら、原さんが「僕は原作クラッシャーじゃないですから安心してください」とおっしゃったんですよね。原:ふふふ(笑)。辻村:原さんにだったら、いかようにもやっていただいていいと思っていたのですが、たぶん原作の命が何なのかを見誤らない自信があるということなんだろうなと思ったのです。『カラフル』の原作を読んで映画を観た印象もそうでしたし、初期作品である『エスパー魔美』のときからずっとそこを大事にされていたんだな、と。改めて、原さんにお願いできるのはとても幸せだと感じました。原:幸いにも好きではない作品をアニメ化するようなことは、今まで経験がないんですよね。『エスパー魔美』にしても『ドラえもん』にしても、辻村さんと同じく藤子・F・不二雄先生にものすごいリスペクトがあるので、その上で面白くするにはどうしたらいいか考えてきました。辻村:アフレコの現場にお邪魔したとき、絵コンテを見せてくださって、より伝わる方法を相談されたことがありました。こころ役の當真あみさんが、間もなくオールアップするタイミングだったのですが、よりよい表現を探して、最後まで更新し続ける姿勢に感動しました。私はお名前を知る前から、原さんの作品に何度も出合っていたのですが、そうやって子ども時代に見ていた作品の監督と、大人になってクリエイターとしてひとつの作品に携われている。しかもそれが、大人と子どもの時間の物語である『かがみの孤城』で叶っているのが象徴的だと感じています。原:辻村さんが現場にいらっしゃったとき、全く構えずに迎えることができました。というのは、この映画は絶対に喜んでもらえるという確信が僕の中にあったんです。だから、どうぞ見てくださいって(笑)。辻村:その確信を監督が得ていることは私も感じていて、『かがみの孤城』をどんどんご自分のものにしていってくださった。例えば當真さんにこころ役をお願いすることになったとき、「こころを見つけました」とおっしゃったと伺ったんですけど、こころがどんな子かを完全に理解してくださったからこそ出てきた言葉だったんだろうなぁ、と。物語の世界観を監督自身が楽しんでくださっているのが、お会いするたびに伝わってきて心強かったです。原:アフレコでも前日や当日まで違うアイデアを探して、直前になってセリフやモノローグを追加したり、言い回しを変えたりっていうことを結構やってました。その辺はベテランなので、悪知恵が働くんですよ。辻村:いや、それは悪知恵ではなく、匠の技ですよ!今回、劇場で入場者特典を用意していて、物語が終わってからのみんなのその後をイラストのカードにしました。その絵をどんな場面にしたらいいか、映画制作の終盤に原さんと会議をしたのですが、私が思いつかないような角度から意見をいただけて、新鮮でした。原:絵に添える言葉を辻村さんが書いてくれたんですけど、面白くてもっと作りたかったくらい。この映画は、日々生きづらさを感じている子どもたち、大人たちにぜひ観てもらいたいですね。映画館に足を運ぶのもつらい人もいるとは思うのですが、ものすごく強い映画ができたので。「ワクワク」とか「ハラハラ」という例えは使いたくなくて、パッと浮かぶのが「強い」という言葉。観た人には絶対に伝わると思います。辻村:こころたちが鏡の向こうに居場所を作ったみたいに、自分が8番目の招待客になった気持ちで過ごせる時間だと思います。そして映画館の外に出たあとも、その世界は自分の中に残り続けてくれるはずです。『かがみの孤城』中学生のこころは、学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた。ある日、部屋の鏡が光り、中に入るとおとぎ話に出てくるようなお城と、見ず知らずの中学生6人が。そして城に隠された鍵を見つければ、どんな願いも叶えてやる、と狼の面をかぶった少女に告げられる。果たして鍵は見つかるのか。なぜこの7人が集められたのか。世代を問わずすべての人に贈る至極のファンタジーミステリー。原作/辻村深月監督/原恵一制作/A‐1 Pictures声の出演/當真あみ、北村匠海、芦田愛菜、宮﨑あおい新宿ピカデリーほかにて公開中。©2022「かがみの孤城」製作委員会つじむら・みづき作家。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。『かがみの孤城』は2018年の本屋大賞を史上最多得票数で受賞。近作に『嘘つきジェンガ』『琥珀の夏』など。映画化作品は今回が5作目となる。はら・けいいちアニメーション監督。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』『バースデー・ワンダーランド』など国内外で高い評価を受ける。2018年、紫綬褒章を受章。※『anan』2023年1月11日号より。写真・土佐麻理子取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2023年01月10日Q-pot.(キューポット)が手がけるQ-pot CAFE.は、辻村深月の小説『かがみの孤城』とコラボレーション。2022年12月26日(月)から、限定メニューやスイーツがQ-pot CAFE. 表参道本店にて発売される。辻村深月の小説『かがみの孤城』とコラボ辻村深月の小説『かがみの孤城』は、青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描く、ファンタジーミステリー作品。2018年本屋大賞を受賞したベストセラー作品であり、2022年12月にはアニメ映画も公開される。そんな辻村深月の『かがみの孤城』とQ-pot.がコラボレーション。『かがみの孤城』の世界観を表現したQ-pot CAFE.のカフェメニューが展開される他、Q-pot. 各直営店では、コラボレーションアクセサリーを販売する。リボンを飾ったオオカミのスイーツプレートカフェで提供される「オオカミさまのかがみの孤城プレート」は、真っ赤なリボンクッキーを飾った“オオカミさま”のケーキが目を引く1皿。なめらかなカスタードミルクムースに、甘酸っぱいストロベリームースとパールクラッカン、ショコラジェノワーズをあしらった“オオカミさま”のケーキに加え、オオカミさまとかがみのクッキーや、フレーバーを選べるマカロンなどがセットになっている。また、シナモンが香るたっぷりのりんごジャムにアップルティーを注いだ「アップルシナモンフレーバーティー」も登場。ゆったりと過ごすティータイムに最適な、上品な香りを堪能できる。「オオカミさまのかがみの孤城プレート」とセットで味わうのもおすすめだ。オオカミやこころをイメージしたクッキー缶テイクアウトで楽しめる、Q-pot CAFE.のクッキー缶・プティフールセックも『かがみの孤城』仕様に。かがみに写るオオカミをイメージして立体的に仕上げたクッキーや、主人公・こころをイメージしたピンクのハートクッキーなど、9種類の焼き菓子がアソートされている。缶には、城で繰り広げられたお茶会の雰囲気を表現した切り絵タッチのオリジナルアートをレイアウト。おとぎ話の挿絵のような、ミステリアスな雰囲気が目を引く。【詳細】Q-pot CAFE./「かがみの孤城」コラボレーション販売期間:2022年12月26日(月)~2023年1月15日(日)場所:Q-pot CAFE. 表参道本店住所:東京都渋谷区神宮前3-4-8営業時間:11:00~19:00(L.O.18:30)※平日・土日祝同様年末年始休業:2022年12月30日(金)~2023年1月2日(月・祝)※2022年12月29日(火)は18:00閉店(ラストオーダー17:30)。※営業時間は変更になる場合あり。〈イートイン予約詳細〉開始日:2022年12月10日(土) 12:00予約方法:ウェブ、電話(03-6447-1218)予約可能時間:11:00/12:30/14:00/15:30/17:00メニュー例:・オオカミさまのかがみの孤城プレート ドリンクセット 2,100円・アップルシナモンフレーバーティー 850円※セットドリンクの場合+200円■プティフールセック&紅茶缶店頭発売日:2022年12月26日(月)~※Q-pot. オンラインショップでは2022年12月20日(火)10:00~発売。場所:Q-pot CAFE. 表参道本店※発売日や商品の仕様は、変更になる場合あり。・プティ フール セック・かがみの孤城 2,484円・アップルティー・かがみの孤城 1,404円【問い合わせ先】Q-pot CAFE. 表参道本店TEL:03-6447-1218
2022年11月13日YOASOBIの新曲「海のまにまに」が、2022年11月18日(金)に配信リリース。直木賞作家コラボ第3弾、辻村深月の小説を楽曲化“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの「海のまにまに」は、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクト第3弾となる新曲。辻村深月が“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマに書き下ろした小説「『ユーレイ』――はじめて家出したときに読む物語」を楽曲化した。小説の主人公は、家出をして海沿いの駅に降り立った少女。たどり着いた夜の海で、不思議な少女に声をかけられ、主人公は神秘的な一夜へと進んでいく...。新曲「海のまにまに」では、主人公の心の変化や、物語の舞台となる夜の海の情景を、サウンドで表現。不思議な世界観のミドルテンポナンバーに仕上げた。なお、「海のまにまに」のミュージックビデオは、アニメーション作家として様々な賞を受賞している土海明日香が監督を務めた。【楽曲概要】YOASOBI 新曲「海のまにまに」配信日:2022年11月18日(金)作詞・作曲・編曲:Ayase/歌唱:ikura原作:「『ユーレイ』――はじめて家出したときに読む物語」(辻村深月 著 / [『はじめての』(水鈴社刊)より])
2022年11月10日辻村深月さんの新作『嘘つきジェンガ』は、詐欺をテーマにした3作を収録。実はこれ、2012年に直木賞を受賞した『鍵のない夢を見る』と繋がりがある作品だ。『鍵~』は、どこにでもいそうな人々がままならない成り行きで泥棒や誘拐などの罪を犯す様子を描いた作品集で、初出は雑誌『オール讀物』だった。「次は詐欺の話を考えていたら、“枚数が揃ったのでこれで本にまとめましょう”と言われて書き損ねてしまったんです。それで、今度『オール讀物』で書く時は詐欺の話にしようとずっと思っていました(笑)」本書で最初に書いたのは、巻頭の「2020年のロマンス詐欺」。大学進学で上京した春にコロナ禍で入学式が延期となり、一人孤独に部屋にこもる青年が友人からネット上のロマンス詐欺に誘われる。「以前は振り込め詐欺などを考えていたんですが、10年経つうちに詐欺の形もずいぶん変わったので、人の恋する気持ちに付け込むロマンス詐欺を書きたくなって。実際に2020年は給付金詐欺に学生たちが協力してしまった出来事などもありましたよね。あの時期ってみんな不安で、情報が欲しくてネットにアクセスした結果、道を踏み外した人も多かったと思う」これを書き上げた時、今回は詐欺をテーマにした作品集にまとめようと決めた。「詐欺は人の願いや不安に付け込む犯罪。今を生きる人が何を望んでいるのか、何を怖がっているのか、時代の空気感が滲みますよね。それを小説の形で真空パックしてみたいな、と。それと、詐欺ってなんだかジェンガみたいだなと思って。自分が絶妙なバランスをとりながら相手がバランスを崩すことを祈り、崩壊したら終わるゲームですから」2編目の「五年目の受験詐欺」は、息子が私立中学入試に臨む際、合格させるために夫にも黙って学校関係者という相手に金を払った母親の話だ。5年後、あれは詐欺だったと判明するのだが…。「あらゆる詐欺の被害者が感情移入できる要因を持つ被害者を描き切りたいと思いました。被害者の中には、騙されたと分かった後も、当時の心理状態ではお金を払わない選択肢はないと感じる人も多いと思うんです。それにこの母親が息子の実力を信じられなかった後悔や、息子が実力で受かったんだと喜ぶ権利を奪われた悔しさを抱くように、いろんな感情が入り交じるんじゃないかな、って」3編目は「あの人のサロン詐欺」。SNSで人気漫画の原作者と間違えられたことを機に、本人になりすまし、創作講座まで開き、長年にわたりファンを騙し続けている紡という女性が主人公だ。「書いていてめちゃくちゃ楽しかったです。もしも自分になりすましてサロン詐欺を働いている人がいたら、私は絶対に参加しに行きたい(笑)。偽者の言動を見て、私ってこういう発言をする人だと思われているのか、とか自分を客観的に知れそうです」紡は、作品解釈でも講座でのアドバイスでも、本人が言いそうなことを徹底的に研究している。「彼女はお金のために騙しているのではなく、充実感や高揚感、自己実現感が欲しいんですよね。やっていることは詐欺ですが、そのためにめちゃくちゃ努力していて、なんだか愛おしい」しかし、予想外のところに落とし穴が待っていて…。どの話も、終盤に予想外のもう一展開が待っていて、さらなる驚きだけではなく、読み手の心を揺さぶる結末となる点が秀逸だ。「3編とも詐欺というジェンガは崩壊しますが、今回はその先を書きたい、というのがあって。失敗してもう終わりだと思っても、意外と人生って終わらない。そこからも生きていかなければならない強さを書きたかったんです。現実の世界で人のミスを許さない風潮がすごく強くなったと感じるので、あえてこういう話にしたくなった気がします。誰かの生き方を他者が正解か間違いか、幸せか不幸かを評価することなんてできない、ということが3編ともに表れていたら、嬉しいです」『嘘つきジェンガ』大学進学で上京したが、コロナの影響で入学式は延期。自宅で孤独に苛まれる耀太は妙なアルバイトに誘われ…。「2020年のロマンス詐欺」ほか2編。文藝春秋1815円つじむら・みづき2004年「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞しデビュー。’11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞、’18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。※『anan』2022年9月28日号より。写真・増田彩来(辻村さん)中島慶子(本) インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年09月26日豊かな自然が広がる山中。きれいな風景だけでなく、山菜類といった食べ物を見かけることもありますよね。だいすけ(@kiku_dai44)さんは登山をしに行った時、キノコを見つけました。そのキノコを見て、「巨大!」と思ったとのこと。驚くのも無理はありません。キノコは、なんと30cmほどの大きさがあったというのですから…。巨大なキノコ発見!30センチ位ある‼︎ pic.twitter.com/k3pfio8qcK — だいすけ (山登り3年生) (@kiku_dai44) September 3, 2022 斜面に生えているキノコは、だいすけさんの数m先にありました。それでも、これほどはっきりと全長が分かるほど、大きいキノコだったのです!だいすけさんがTwitterにキノコの写真を投稿すると、反響を呼びました。寄せられたコメントをもとに、だいすけさんはキノコが『アカヤマドリ』というものだと知ります。『イグチ科』と呼ばれる種類のもので、食べることができるそうです。だいすけさんが見つけたキノコに、「合成かと思うくらい大きい」「食べたら巨大化しそう」といったコメントも上がりました。大自然の力を感じるキノコですね![文・構成/grape編集部]
2022年09月05日辻村深月の小説をアニメーション映画化する『かがみの孤城』の超特報映像が公開された。本作の主人公は、学校での居場所をなくし、家に閉じこもる中学生のこころ。映像では、「たとえば、夢見る時がある。転入生がやってくる。その子はなんでもできる、素敵な子」と、こころのモノローグから始まる。誰にも言えない秘めた思いを語るこのセリフは、原作冒頭に登場する印象的なモノローグを引用したものだ。また、こころの足元や、光る鏡に手を触れようとしている手元、7枚の鏡が並ぶ広間、海の上にそびえ立つ城など、印象的な情景が映し出されており、本作の世界観が感じられる。本作を手掛けるのは、“泣けるアニメーション”の名手と呼び声高い原恵一監督。制作は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(’13)、『心が叫びたがってるんだ。』(’15)などを世に送り出してきた「A-1 Pictures」が手掛ける。原恵一監督コメント監督は孤独だ、などと云う。それは実際その通りで、自分は孤独では無い、なんて云う監督は大嘘付きか大馬鹿者だし、孤独に耐える覚悟が無い人間は監督なんかやるべきじゃない。スタッフ、キャストの仕事をジャッジして、OK、NGを決め、進むべき方向を示さなければならない。それは個人の意地を貫くことで、故にその責任を負うには孤独である必要があると思うのだ。そんな監督仕事ではあるが、甘美な瞬間がある。それは作品が、自分の思っている以上のものになる予感を感じた時、監督をやって良かった、としみじみ思うのだ。今、『かがみの孤城』という映画を作りながら、そういう予感を感じ、ワクワクと仕事をしている。『かがみの孤城』は冬、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:かがみの孤城 2022年冬、公開予定©2022「かがみの孤城」製作委員会
2022年07月21日スポニチ山中湖ロードレース参加者限定のSNSイベント「アイダ設計賞Instagramフォトコンテスト」の当選者が発表されました。写真のテーマは、今年5月29日に開催されたスポニチ山中湖ロードレースでのワンシーンや山中湖の風景。「#アイダ設計」「#山中湖ロードレース」を付け投稿を募集し、約40点が集まりました。抽選の結果、norikoenokidoさんとayurun66さんが当選!当選した2名には、アイダ設計よりタオルセットと焼き菓子アソートが贈られます。入賞者norikoenokidoさんnorikoenokidoさんの投稿はコチラ : 入賞者ayurun66さんayurun66さんの投稿はコチラ : スポニチ山中湖ロードレースの詳細はコチライベントサイト「スポニチプラスα」はコチラ : アイダ設計公式ホームページはコチラ【公式】新築一戸建てならアイダ設計(ハウスメーカー) : アイダ設計公式ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月25日グランピング施設「グランピングヴィレッジTOTONOI 富士山中湖」が、2022年7月16日(土)に山梨・山中湖村にオープン。“全室富士山ビュー”の絶景グランピング施設「グランピングヴィレッジTOTONOI 富士山中湖」が開業するのは、都心から車で約90分、新宿からバス1本と好アクセスの山梨・山中湖村。目の前に富士山を望む自然豊かな場所だ。全棟プライベートガーデン付き敷地内には、全室富士山ビューのドーム型テントを6棟用意。カップルや家族での旅行にぴったりな「スタンダード4ベッド」、愛犬と一緒にゆっくり過ごせる「ドッグラン4ベッド」、グループ旅行にオススメの「コネクトドーム」からセレクトでき、各棟100㎡以上の広々としたプライベートガーデンと個別のトイレ・シャワーが併設されている。2基の貸し切りサウナまた、プライベートサウナで“ととのい体験”を味わえるのも嬉しいポイント。山梨県グランピング施設初となるMETOS社の「イグルーサウナ」とMETOS社のトレーラーサウナ「ASEMA」の2基から好みのものを選び、たっぷり105分間“貸し切り”で利用できる。いずれも、サウナポンチョやサウナハット、アロマウォーターといったサウナグッズを充実のラインナップで用意。サウナに入った後は、ととのいチェアを使用して富士山を眺めながら“極上のととのい体験”を楽しめる。地元食材を味わうBBQ食事は、敷地内で“山梨グランピングBBQ”を提供。山梨県産のブランド牛や富士湧水で育ったニジマスなどの豪華な食材はもちろん、地元で採れた新鮮野菜なども多数取り揃える。また、素泊まり・持ち込みプランも用意しているので、好みの地元食材を集めてオリジナルBBQを楽しむことも可能だ。【詳細】「グランピングヴィレッジTOTONOI 富士山中湖」オープン開業日:2022年7月16日(土)住所:山梨県南都留郡山中湖村平野315宿泊棟数:6棟価格:・スタンダード4ベッド 10,780円~/名(5名宿泊時・素泊まり料金)※定員2~6名・ドッグラン4ベッド 12,980円~/名(5名宿泊時・素泊まり料金)※定員2~6名・コネクトドーム4ベッド 11,880円~/名(6名宿泊時・素泊まり料金)※定員2~6名アメニティ:フェイスタオル、バスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ハンドソープ、歯ブラシ、クレンジング、化粧水、乳液、ヘアブラシ、カミソリ、レディースセットチェックイン:15:00~チェックアウト:~10:00
2022年06月03日辻村深月の小説を原作に、成井豊が脚本・演出を手がけた舞台2作品を回替わりで上演する「辻村深月シアター」。そのラインアップのひとつである『ぼくのメジャースプーン』は2006年に刊行され、小学生の目線から“罪” と“罰”について描いた辻村作品初期の傑作ミステリーだ。舞台化にあたって、飼育小屋のウサギ殺しで同級生ふみちゃんの心を壊した医大生と対峙する主人公・小学4年生の「ぼく」役に、成井の脚本・演出作『エンジェルボール』(2018年)に出演した田中亨がキャスティング。「ぼく」と同じように、声で他人の心を操る能力を有する大学教授・秋山一樹役には演劇集団キャラメルボックスの岡田達也が名を連ねた。「ぼく」と秋先生の個人授業がメインを占める本作では、必然的に二人の掛け合いが多くなる。稽古場の近辺で散歩がてらセリフを合わせる田中&岡田“師弟”の目撃談が寄せられるようになった4月末、原作者×脚本・演出家×主演を支える岡田が一堂に会し、チケットぴあのインタビューに応じた。成井さんのお芝居に影響を受けて生まれた『ぼくのメジャースプーン』(辻村)──辻村さんは「この先、成井さんに一生、自分の他の小説を舞台化してもらえなくても後悔しないから、この小説だけは絶対にお願いしたい」と手紙を渡したというほどの強い想いで『ぼくのメジャースプーン』の舞台化を依頼したとお聞きしました。なぜ他の作品でなく、『ぼくのメジャースプーン』だったのでしょうか?辻村成井さんにその頃に舞台化していただいた『かがみの孤城』があまりに素晴らしかったから、ですね。もともと成井さんが原作を好きでいてくださるのは知っていたのですが、小学生の役を大人が演じなければならないというのがネックなのかな、とずっと思っていて。だけど『かがみの孤城』は中学生の主人公たちを大人が演じても、舞台上でまるで違和感がなかった。辻村深月シアターチラシ。再演『かがみの孤城』との2本立てで上演上演時間120分という制約がある中で、原作の世界観を取りこぼさず完璧に再現してくださった成井さんですから、『ぼくのメジャースプーン』についても見事につくり上げてくださるに違いない、「成井さんの『ぼく』と秋山教授を見るまでは死ねない!」という気持ちが抑えられなくなったんです(笑)。そこで、初演の千秋楽にそのことを書いたお手紙をお渡ししました。いま考えても不躾なお願いだったと思うのに、まさか叶えてくださるなんて……。成井光栄でしたね。辻村私、大学進学で上京する高校3年の春休みに初めてキャラメルボックスのお芝居を拝見したんです。以降、学生時代と社会人になってからも成井さんの作品は可能な限り追いかけて観るようになって。その期間って、私が小説家になるまでとちょうど重なっているんです。だから「自分もこんな作品を書いてみたい」という創作意欲もかき立てられました。──成井さんやキャラメルボックスの演劇作品が、辻村さんの創作に影響を与えたのでしょうか?辻村そうなんです。中でも『ぼくのメジャースプーン』は私の初期作で、成井さんのお芝居から受けている影響が特に色濃く出ている小説だと思います。書いている時は無意識だったのですが、何年もしてから設定を見返した時に、「ぼく」と秋先生が持つ、声で他人の心を操る能力は……ひょっとして『嵐になるまで待って』(1993年初演:以降、1997年・2002年・2008年・2016年に上演)を観ていたことが遠からず刺激になっていたんじゃないかと気づいて。岡田僕、1997年と2002年の上演版で波多野を演じています! 波多野は、普段出している声の裏側に潜んでいる“ふたつめの声”で相手を思い通りに動かしてしまう……という人物だったんですけど。辻村だから今回、岡田さんが同じく声の力を操る秋先生を演じてくださると知った時は、すごく嬉しくて! キャラメルボックスの作品で、ずっと青年の主人公を演じているのを観てきた岡田さんが、今度は次世代の「ぼく」を支える秋先生……主人公の成長を見守る大人の立ち位置で出演してくださることもファンとしては感慨深いです。とても楽しみにしています。劇中でもリアルでも、秋先生として「ぼく」にとことん向き合う(岡田)──成井さん・岡田さん・「ぼく」の母を演じる原田樹里さん・仲村和生プロデューサーによる座談会動画で、「秋先生は、『嵐になるまで待って』の波多野と広瀬教授を一緒にやる感覚なのでは?」という話題になっていましたよね。岡田秋先生と波多野には、声で人を動かすという共通項がありますよね。不思議な能力を持つ役を、人生で何度も演じる機会ってそうそうないので縁を感じました。『嵐』の広瀬教授は、物語を転がしていくストーリーテラーの役割があって。『ぼくのメジャースプーン』の秋先生にも似たような側面があると思う一方で、いま実際に稽古を始めてみると……もう『嵐』との類似点を顧みる余裕がなくて(苦笑)成井体感だと、小説の80%が「ぼく」と秋先生の個人授業ですからね。自分たちの能力や、ふみちゃんの心を踏みにじった犯人とどのように向き合うべきか、秋先生が「ぼく」をリードしながら議論を深めていくので……セリフ量も膨大です。岡田まさに、そのセリフ量の多さに身構えています(苦笑)。「ぼく」も秋先生も言葉数が多い人物なので……「どちらかが忘れたら終わり」って恐怖がある。だから田中くんをしょっちゅう捕まえて、稽古場の周りを散歩しがてら二人でブツブツ、よくセリフを返していて。──「辻村深月シアター」の回替わり上演作『かがみの孤城』で主演を務める田野優花さんからも、その目撃談をお聞きしています! 田野さんは、『ぼくのメジャースプーン』にも『かがみの孤城』と異なる役柄で出演されますし、共演者の皆さんもお二人の様子はよくご覧になっていらっしゃるのでしょうね。岡田秋先生って「ぼく」とたくさん対話する役どころ。だから稽古を離れても、リラックスしながらフラットに何でも話せる関係性をつくりたかったんです。何か思いついたり、「これを試してみたい」って希望があれば互いに伝えるようにして、普段から信頼してもらえる方がいいのかなって。劇中でも日常でも、目の前にいる田中くんと「ぼく」にとことん向き合えたら……と思っています。──座談会の動画で、成井さんは「亨くんはハマり役」とおっしゃっていました。田中さんのどんなところが「ぼく」にぴったりだと思われたのでしょうか?成井亨くんって特別に「ぼく」に向けて準備しているのかな?岡田どうでしょうね。一緒に過ごしている限り、彼の“まんま”な気がしますけどね。成井僕にも“まんま”に見えるの! キャラクターが近いのかな。まさに「ぼく」なんですよね。以前『エンジェルボール』でも小学生を演じてもらったんだけど、ピュアで素朴なあどけなさをストレートに表に出せる。無理やり演じている感じじゃなくて、とっても好印象でした。今回も「ぼく」という子が持つナイーブな一面を、つくりものじゃなしにスッと形にしてくれるんじゃないかな。──犯人のどうしようもない悪意に対して、自分に胸を張れる制裁を徹底的に考え抜く「ぼく」は、普通の小学4年生であれば直面しなくてよかった難しい問題を考える立場で、その言動に知性の高さを感じます。形にするのが難しそうな彼の人物像を、成井さんはどうやって演出していらっしゃるんですか?成井犯人を罰するために「ぼく」が能力の使い道をあれだけ深く考え抜くのは、ひとえに傷ついたふみちゃんの存在があるから。知性の高さが小学生離れして見えたとしても、その気持ちは納得できるじゃないですか。クライマックスを過ぎたところで登場する「好きという気持ち」について秋先生と語るシーンのセリフに象徴されるんじゃないかな。──「ぼく」が、ふみちゃんを想ってしようとしていた制裁が本当は何のためだったのかについて葛藤するシーンですね。成井あの事件がなかったら、「ぼく」はそこまで深く物事を考えなかったんじゃないでしょうか。もうちょっと、のんびり暮らしている子どもだったかもしれない。けど、陰惨な事件と他者の心を操る能力を持っていることによって……思考せざるを得なかった。その結果、並の小4とは思えないような高い知性を獲得した。そんなバックボーンを持った人物像だと受け止めています。弟子が師匠を超える「奇跡」を目の当たりにして(成井)──成井さんは元高校教師だったご経験から、「教育というテーマが好き」と座談会動画でおっしゃっていましたよね。「少年少女が周囲の大人に促されて成長していくさまを大切に描きたい」とも。そういった要素を『ぼくのメジャースプーン』ではどのように結実させていらっしゃるのでしょうか?成井教育の現場では「教わる側」だけじゃなく、「教える側」にも変化や発見がある。それが醍醐味であり、おもしろいところなんです。教師に限らずいろんな立場の人が「教える側」を経験することで、奇跡を目の当たりにできる。自分の働きかけによって「こんなによくなっちゃうの?」「昨日まで全然ダメだったのに、できちゃったね!」と感じられるのは幸せなことです。──では『ぼくのメジャースプーン』の師弟といいますか、「ぼく」と秋山教授に起きた奇跡って?成井「ぼく」が犯人に提示した条件ですよね。辻村さん、僕も秋先生と一緒にすっかり「ぼく」に騙されましたよ。辻村ありがとうございます!成井よりによって、犯人にあんな条件を提示するなんてね。秋先生は「ぼく」を叱ったけれど……ご本人は認めないでしょうが、「許せない」のではなく彼に「負けた」と感じているんじゃないかな。きっと苦い敗北感で90%占められているだろうけど、残りの10%はどこかで嬉しかったはずですよ。──嬉しさ10%の内訳を教えてください。成井想定していない「別解」を教え子に見つけられると、すっごい悔しい一方でちょっとだけ嬉しいんです。弟子が師匠を超える瞬間も、またひとつの奇跡でしょう? 教え子に負けるのって、どこか気持ちいいんですよね。自分の働きかけが功を奏したって証明されたわけだから。劇中でも、こうした「奇跡」がクライマックスからラストにかけて、とても素敵な形で描かれています。辻村もう、いまから楽しみでなりません!『ぼくのメジャースプーン』も回替わりで上演される『かがみの孤城』も、主人公ははじめ大きな悪意にさらされます。でも彼らがいろんな経験や出会いを通じて辿り着いた場所を、皆さんにも一緒に観てほしいです。演劇って、本当にすごいことだと昔から感じているのですが、観客それそれがさまざまに抱える現実がある中で、劇場という同じ場所に集って、舞台上に共通の「リアル」を見る。皆でひとつの物語に心を寄せたあと、劇場から出て日常に戻った時、それは私たちの大きな活力になります。私が学生時代に成井さんのお芝居を観て受け取ってきたその力を、自分の原作で届けることができるなんて、とても幸せな未来にきたと感じています。両作品とも、どうか皆さんの胸に届きますように!取材・文=岡山朋代撮影=源賀津己<公演情報>NAPPOS PRODUCE 辻村深月シアター『ぼくのメジャースプーン』東京公演は2022年5月29日(日) までサンシャイン劇場にて上演※『かがみの孤城』との交互上演。6月4日(土) 新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場公演あり※当初予定していた5月20~24日の公演は中止になりました。チケットはこちら:
2022年05月23日辻村深月の小説を原作に、成井豊が脚本・演出を手がけた舞台2作品を回替わりで上演する「辻村深月シアター」。そのラインアップのひとつである『かがみの孤城』は2020年夏に上演され、好評のうちに幕を閉じた。早くも再演となる今回は、同級生の悪意に傷つき家に引きこもる中学1年生の主人公・こころに田野優花がキャスティング。初日を約3週間後に控えたタイミングで原作者×脚本・演出家×主演俳優が一堂に会しインタビューに応じた。小説の登場人物と同じ1年を共有したんじゃないか、と思える魔法(辻村)──『かがみの孤城』以前にも、辻村さんの小説を成井さんが舞台化する取り組みは『スロウハイツの神様』(2017年初演)で実現しており、成井さんのつくり出す劇世界を辻村さんが信頼されているご様子は過去のインタビューで拝読していました。改めて、辻村さんが考える初演版『かがみの孤城』の素晴らしかったポイントを教えてください。辻村もう「すべて」とお答えしたいくらい。私も劇場に通って何度も観劇しました。特に嬉しかったのは、演劇ファンの友人たちから「何度も観てるみたいだけど、毎回こんなに気持ちを揺さぶられるのは大変じゃない?」という感想をもらったことです。日ごろ演劇を観慣れている人たちの期待にも十分に応えられるほど、観る人の心を揺さぶるお芝居だったんだなって。成井ありがたいお言葉ですね。辻村キャラメルボックスの作品を最初に観たのが、大学進学前、高3の春休みで、その頃から、成井さんのお芝居には、「成井さんにしかかけられない“魔法”」があると感じていました。それが、自分の小説を原作に実現したことにものすごく感動したんです。客席で周りの人たちに「すごいでしょう?この舞台の原作書いたの私なんです!」と宣言したいほど、誇らしかった(笑)。辻村深月シアターチラシ。今回は新作『ぼくのメジャースプーン』との2本立て──成井さんは、辻村さんのおっしゃる“魔法”をどうやって形にしているのでしょうか? 成井さんの手がける原作ものの舞台について、「オリジナルを尊重した姿勢が伝わる」「小説と同じ読後感を得られた」といった感想をよく見かけますが、そういった価値を観客に届けるために心がけていることは?成井素材のよさをいかに伝えるか──に尽きるんですよね。「惚れ込んだ原作を舞台にしたい」という前提があるので、もう“まんま”やるのがいちばんだけど……それは不可能。だから120分の上演時間を念頭に、エッセンスを取捨選択していきます。もう、いつも涙を飲みながらカットしてね(苦笑)。『かがみの孤城』もご多分に漏れず苦心惨憺したけれど、結果的に僕としては「これ以上は切れない」というギリギリラインの“最良”がつくれたと思っていて。でも、いつもそのくらい綱渡りなんですよ。辻村さんや原作のファンがどう感じるかは、また別の話だと思いますが。──でも、辻村さんは成井さんの“取捨選択”に信頼を寄せていらっしゃる。原作を想う成井さんの気持ちが伝わって、おふたりは相思相愛のように映っています。辻村その言葉は光栄ですし、嬉しいです。 成井さん、いつも「カットするのに苦労した」とおっしゃるんですけど……不思議なことに、どこも削っていないように見えるんです。私が「演劇で観たかった」と思うポイントが、ひとつも取りこぼさずに盛り込まれているんですよね。本当に1年間、こころや彼女が出会う6人の仲間たちと『かがみの孤城』で過ごしたんじゃないかと思えるような作品になっていて。たぶんこの「登場人物と同じ時間を共有した」という感覚が、舞台をご覧になった方の「小説と同じ読後感」という感想に繋がっているのではないでしょうか。田野さんは主人公の切実さが2階席最後列まで届く「声」の持ち主(成井)──初演をご覧になっていたら、田野さんにご感想をお聞きできれば。田野無意識のうちに影響されてしまうのでは、と思って……実はじっくり拝見していないんです。ただ初演に携わった皆さんのつくり出したものが好評を得て、今回の再演があるとお聞きして。それで主人公を務め上げる覚悟が決まりました。キャストも初演から半数以上が変わっているので、また異なるエッセンスを足して『かがみの孤城』の素晴らしさを届けていきたいですね。成井田野さんはね、初対面で「ものすごく声がキレイな子だな」と思って驚かされました。マイク慣れしているアイドル(AKB48)出身でありながら、腹式呼吸と共鳴を完璧にマスターしていることが伝わってきて。それで稽古に臨んだら、本当に響くいい声をしているんです。舞台俳優というのは、何より“声”ですから。田野ありがとうございます、励みになります。──田野さんの声のよさって、こころを演じるうえでどんな効果が期待できるのでしょうか?成井存在感ですよね。やっぱり劇団☆新感線を観に行くと、古田新太さんに釘付けになるじゃないですか。圧倒的ですよね、声と滑舌のよさが。つい目が、古田さんを追ってしまう。そういう華のある存在感が、田野さんにもあります。サンシャイン劇場の2階席最後列まで、こころの切実さが届くんじゃないかな。辻村古田さんと同じ存在感!(笑)成井あとは表現力。豊かにもなるんだけど、繊細さも打ち出せるんです。声が通る人ってボリュームを落としても客席に届くからね。中劇場より大きい場所になると、オペラグラスを使わなければ客席後方から役者の顔は見えません。この条件で再び古田さんを例に出しますけど……彼って姿かたちが見えなくても、声がよくて演技がうまいから「表情まで見えている」と錯覚しちゃうんですよね。声がいいと、後方からの見え方までカバーできる。──田野さんにも、古田さんに迫る表現力が?成井そうそう(笑)田野光栄です(爆笑)成井あと、田野さんって度胸がいいよね。頭で考えるより、その場でパッと思い浮かんだことを「やっちゃえ」って形にするタイプじゃない?田野はい!成井それがね、すごいのびのびやっているように見えて清々しいんですよ。同級生のいじめに遭っているこころはツラい役どころの一方で、『かがみの孤城』で出会う仲間たちと親しくなっていくと、だんだん本来の明るさを取り戻していく。春に彼らと知り合って、クリスマスパーティーをやる頃にはもうかなり打ち解けていてね。そのさまを田野さんがのびのび演じてくれる姿も「いいな」と感じていますよ。いじめから救われた実体験を、私だけのオリジナリティに(田野)──稽古は4月上旬に始まったそうですね。主演として参加している手応えを教えてください。田野気負わず稽古に臨んでいます。先ほど辻村さんと成井さんの「相思相愛」ぶりが話題に挙がりましたが、信頼し合っているおふたりの姿を拝見していると、この台本通りに自分がその場で感じたことを形にすれば「正解なんだ」と感じられる環境でして。本当に自由にやらせてもらっています。──先ほど「初演と異なるエッセンスを足して、『かがみの孤城』の素晴らしさを届けていきたい」とおっしゃっていました。田野さんだけのオリジナリティをどうやって主人公のこころに乗せているのでしょうか?田野私もこころと同じように、中学生の頃いじめに遭っていたんです。だから彼女に対して、親近感が湧くんですよね。当時の感情を活かせる場面もありますし。でも『かがみの孤城』はあくまでも演劇作品ですし、原作小説もあるわけだから、私情を乗せすぎることはよくない。劇世界に没入しすぎず、客観視もしながら作品のメッセージをシンプルに、ストレートに伝える。そのバランスを取るのがすごく難しいんですけど……なぜか「私ならできる」と感じてもいて。──その静かな自信はどこから来たんでしょうね? 脚本を信じて、のびのびと主人公を演じられていることの源泉に何があるのかな、と。田野(しばらく考えて)私がのびのび稽古できているのは、『かがみの孤城』という作品と、周りにいるキャスト・スタッフの皆さんを信頼しているからなんですよね。それに、自分が経験した“いじめ”を無駄だと感じていないことも大きいかもしれません。いじめに遭ったからといって、私はいわゆる「かわいそうな子」ではなかったんですよ。──自分のことを「かわいそう」と思ってはいなかった?田野はい。いじめの原因がわからず本当にツラかったですけど……「こんな目に遭ってしまう私かわいそう」と、悲劇のヒロインのように自分を受け止めることはなかったですね。そう感じられたのは、救いの手を差し伸べてくれる家族や友人が周りにいたから。そういう人たちと一緒にいて楽しかったですし、周りの人間や自分の度胸を信頼する力に繋がったと思います。そういう経験が、『かがみの孤城』で出会った仲間と打ち解けていく時にも活かされるんじゃないかな、って。──いじめを受けながらも周りの人に救われた経験を、こころに乗せていらっしゃるんですね。田野そうですね。すごく役に立っていますし、私なりのオリジナリティを発揮できるポイントのような気がしています。取材・文=岡山朋代撮影=源賀津己<公演情報>NAPPOS PRODUCE 辻村深月シアター『かがみの孤城』2022年5月20日(金) ~5月29日(日) 東京・サンシャイン劇場※『ぼくのメジャースプーン』との交互上演。新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場公演ありチケットはこちら:
2022年05月16日大会協賛社のアイダ設計が大会を盛り上げる!第42回スポニチ山中湖ロードレース(スポニチほか主催)では大会協賛社のアイダ設計から、優勝者への副賞の贈呈と、参加者のみ応募ができる2つのSNSイベントが実施されます。アイダ設計チラシ表面アイダ設計チラシ裏面総合成績1位の男女各1名に、アイダ設計賞として「日本3大和牛セット(900グラム)」が贈られます。先着500名に「コツミくんクールタオル」をプレゼントアイダ設計のLINE公式アカウントとお友だち登録するだけ。大会当日のアイダ設計ブースで引き換えできます。初夏の湖畔を走るランナーにとって、重宝するアイテムになることうけありです。アイダ設計LINE公式アカウントはコチラ : コツミくんクールタオル(イメージ)“大会参加者限定” Instagramフォトコンテストテーマは、大会当日の写真や山中湖の風景。湖畔で撮った素敵な写真とコメントとともに「#アイダ設計」「#山中湖ロードレース」と2つのハッシュタグをつけ、自身のアカウントから投稿すると応募が完了します。投稿者の中から抽選で3名に、オーガニックコットンタオルセット&焼き菓子アソート23点入りが当たります。期間は5月29日から6月5日まで。詳しくはアイダ設計のチラシ画像で御確認ください。また大会参加者の募集は既に終了いたしました。スポニチ山中湖ロードレース大会ホームページはコチラ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月28日『ハケンアニメ!』のスピンオフ集『レジェンドアニメ!』について、作者の辻村深月さんにお話を聞きました。『ハケンアニメ』から『レジェンドアニメ』へ、出会った人たちが一緒に大きくしてくれた。「『ハケンアニメ!』を書き終えてから、スピンオフをいつかまた書きたいと言い続けていました。小説のご依頼が来るたびに、その機会を探っていたのですが、そうやって書いてきたものが形になって、しかも映画の公開のタイミングで送り出すことができて、とても嬉しいです」アニメ業界で働く人々の奮闘を描きanan連載時から反響を呼んだ辻村深月さんの『ハケンアニメ!』。連載スタートから10年の時を経て、実写映画版が公開されるのに先立ち、スピンオフ集『レジェンドアニメ!』がリリース。天才監督と称される王子千晴、デキるプロデューサーの有科香屋子、新人監督・斎藤瞳などハケン(覇権)を取るためにしのぎを削った面々の、ときに意外で、ときに納得しかない過去や未来のエピソードを楽しめる。「最初に書いた『九年前のクリスマス』と『夜の底の太陽』は、『ハケンアニメ!』を一緒に送り出してくれたananチームの人たちが、『こういう話が読みたい!』と言ってくれたのがきっかけになっています。私にはない発想でしたが、書いてみると『ハケンアニメ!』の裏で起こっていたとしか思えないような話になっていて。いろんな立場の人が集団でクリエイトするところに惹かれ、アニメ作りを小説の題材に選んだのですが、多くの人が関わるからこそ余白の部分がこんなにもあったことを『レジェンドアニメ!』を書きながら実感しました」王子の新人時代を描いた「音と声の冒険」は、彼の恩人であるベテラン音響監督・五條とのやり取りとともに、音響監督というアニメを見る側からは一見イメージしにくい仕事についても掘り下げている。余白から、スピンオフとしてはもちろん、独立した短編としても楽しめるほど豊かな物語を生み出すことができるのは、辻村さんのアニメに対する思いの“深化”もあるからだろう。「『ハケンアニメ!』は、ただただアニメが大好きで書いたのですが、その後、『映画ドラえもん』の脚本をやらせてもらうなど、制作に関わる機会がいくつかありました。そういった現場に行くと、私が小説で書いたことを本当にやってる!と嬉しくなって(笑)。登場人物たちの気持ちに沿って言わせていたセリフのなかにも、あとから知る感情などがいっぱいあって、なかでも音の現場により惹かれたんです。特に音全般を見る音響監督は、直接声を吹き入れたり、作曲をするわけじゃなくても、その仕事にかなり個性が出るし、経験を積まないとできない仕事なのだろうなと思いました。それを五條で描くのであれば、若いときの社会性ゼロな王子も描いてみたいと思ったのですが、私も30代から40代になったことで下の世代を見る目が変わったと思うんですよね。だから前作で五條と王子の関係をもっと書いていたら、こうはなっていなかったかもしれないし、私自身の仕事観が変わったからこそ、今回書けた人たちもたくさんいると感じています」一方、連載終了直後から辻村さんが温めてきたテーマのひとつが、今回書き下ろした「ハケンじゃないアニメ」。その期一番とされる「覇権アニメ」を争うフィールドにはいないものの、誰もが必ず通ってきたような長寿アニメを作る現場の話だ。「これも『ドラえもん』のスタッフのみなさんと会って、次に向けてバトンを渡していく姿を見られたことで、出てきた発想でした。『名探偵コナン』の元企画プロデューサーの諏訪(道彦)さんに取材を受けていただいたことも大きかったですね。『コナン』はこれまで何回も覇権を取っている作品ですし、アニメを長く続けていくことは継承なのだと感じることができました。この10年でアニメを取り巻く状況も変わってきているので、当初は瞳も王子も出てこない次世代の話を書くべきなのかなと思っていました。だけどその傍らで続いてきたものを書くことにこそ、意義を感じたんです」「ハケンじゃないアニメ」に登場するのは、『お江戸のニイ太』という30周年を迎える国民的アニメ。プロデューサーの和山は、『ニイ太』のように安定を求められる制作現場でモチベーションを保つ難しさを感じていた。そんななかOPアニメを担当することになったのが、旬の監督と目される斎藤瞳。しかし和山の過度な期待とは裏腹に、瞳は『ニイ太』をほとんど知らないことが判明。「『ハケンアニメ!』はアニメ愛の話だと、私自身も言ってきたのですが、だからといって愛を言い訳にするのもカッコ悪い。愛情とか自分の思い出などには寄りかからない仕事のしかたを、瞳を通して描いてみたかったんです。愛を押し出して仕事をするやり方ではないけれど、作品やファンに対して敬意を持っている瞳が、長く続いているアニメの現場にゲストとして加わることで、見えてくるものもあると思うのです」辻村さん自身は、愛と敬意の両方を持って仕事をする人であることを窺えるエピソードがもうひとつある。『ハケンアニメ!』は2019年に舞台化されているのだが、舞台オリジナルのキャラクターが『レジェンドアニメ!』に登場しているのだ。「私が描ききれなかったアニメーターの感情の機微などまで、原作という設計図通りに表現してくださっていたので、そのときすでに構想していた短編『次の現場へ』に彼らにも“出演”してもらいたくなって。同じように、今度は映画を通して書きたくなるものが、きっとまた出てくるんでしょうね」『ハケンアニメ!』から『レジェンドアニメ!』へ。チームで進めるアニメ制作に対し、小説の執筆は孤独な作業といえるが、辻村さんが抱いている本作の印象はちょっと違う。「自分が書いた話ではあるんですけど、取材させてもらった人が共に大きくしてくれた話なんですよね。しかも映画になることで、旅の仲間がさらに増えていく感じがあって、その人たちからもらった影響が、また原作に返ってくる。10年前、心細い気持ちで最初の取材をさせてもらったクリエイターの方たちが、今回、劇中アニメの制作に関わってくれているのも感無量です。とても幸運な小説だと思っています」辻村深月『レジェンドアニメ!』いつかの仲間がライバルになり、その逆もしかりのアニメ制作現場。おなじみのキャラクターの別の一面を楽しみつつ、再び熱い思いが湧き上がる。書き下ろしを含む6作品を収録。3月3日発売。マガジンハウス1760円辻村深月『ハケンアニメ!』アニメ業界の舞台裏を描いたお仕事小説。『レジェンドアニメ!』を読んでから再読すると、また発見が!マガジンハウス968円5月20日公開!映画『ハケンアニメ!』も待ちきれません!アニメの力を信じ、チャンスを掴んだ新人監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、崖っぷちに立たされた天才監督・王子千晴を中村倫也、王子の才能に人生を懸けるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が熱演。彼らが作る劇中アニメ『運命戦線リデルライト』と『サウンドバック 奏の石』のプロットを辻村さんが手がけ、制作にはProduction I.Gをはじめ、日本を代表するトップクリエイターが参加。声優陣も豪華!監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会つじむら・みづき小説家。2004年、「冷たい校舎の時は止まる」でデビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞受賞。’18年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。近著に初の本格ホラーミステリー長編『闇祓』。※『anan』2022年3月9日号より。写真・土佐麻理子(辻村さん)中島慶子(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2022年03月07日5月29日(日)号砲「第42回スポニチ山中湖ロードレース」が3月17日(木)まで、ランナーを募集しています。初夏のリゾート地・山中湖畔は、マラソン初心者にもチャレンジしやすいランニングスポット!雄大な富士山を間近に、レースを心ゆくまでお楽しみください。<募集要項>種目は山中湖1周で、定員は6500人です。申し込みはインターネット(RUNNET)で受け付けます。なお今後の感染状況により、スケジュールが変更となる場合があります。大会公式ホームページで随時アップされますので、アクセスの上ご確認ください。申し込み(RUNNET)はコチラ : スポニチ山中湖ロードレース大会HPはコチラ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月28日辻村深⽉の⼩説『かがみの孤城』がアニメ映画化。2022年12月23日(金)に公開される。ベストセラー小説『かがみの孤城』をアニメ映画化『かがみの孤城』は、累計発⾏部数160万部を突破している直⽊賞作家・辻村深⽉のベストセラー⼩説。本屋⼤賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し、2018年本屋⼤賞を受賞した人気作だ。2019年にはコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツで注目を集めている。そんな『かがみの孤城』がアニメ映画化。青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描いたファンタジーミステリーが、アニメーションとしてスクリーンに映し出される。<アニメ映画『かがみの孤城』あらすじ>学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めたころ、ある出来事が彼らを襲う―。果たして鍵は見つかるのか? なぜこの7人が集められたのか? それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―。直木賞作家・辻村深⽉が原作者原作者の辻村深⽉は、2004年『冷たい校舎の時は⽌まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治⽂学新⼈賞、『鍵のない夢を⾒る』で第147回直⽊賞を受賞。⽇本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や、2022年5⽉に劇場公開となる『ハケンアニメ!』など、これまでにも数々の作品が映画化されている人気作家だ。當真あみが主人公の声に&北村匠海、宮﨑あおいら豪華キャストも『かがみの孤城』の主人公・こころの声を演じるのは、當真あみ。話題の新人女優が抜擢された。また、北村匠海、宮﨑あおいをはじめ、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、麻生久美子、矢島晶子、美山加恋、池端杏慈、吉村文香といった豪華俳優陣・声優陣も集結。■主人公・こころ…當真あみ学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生。■リオン…北村匠海サッカーが得意で、誰にでもフラットに接する爽やかな少年。■アキ…吉柳咲良しっかり者で、皆のお姉さん的な存在。■スバル…板垣李光人飄々とした、どこか浮世離れした雰囲気の少年。■フウカ…横溝菜帆幼少時から生活全てをピアノに費やす眼鏡女子。■マサムネ…高山みなみゲーム好きな皮肉屋。■ウレシノ…梶裕貴恋愛気質で惚れっぽく、マイペース。■こころの母…麻生久美子■喜多嶋先生…宮﨑あおいこころを優しく見守るフリースクールの先生。■オオカミさま…芦田愛菜オオカミのお面を被った謎の少女。「鏡の中の城」にこころを含めた中学生7人を集める、物語の鍵となる人物。■伊田先生...藤森慎吾こころの担任教師。■養護の先生...滝沢カレンこころが通う中学校の養護の先生。監督は原恵一『かがみの孤城』のアニメ映画化を手掛けるのは、“泣けるアニメーション”の名手と称される原恵一監督。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』『カラフル』『百日紅~Miss HOKUSAI~』などを代表作に持ち、2018年には高畑勲、大友克洋に続き、アニメーション監督では3人目となる紫綬褒章を受章するなど、国内外で高い評価を得ている。また、制作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『心が叫びたがってるんだ。』など、名作青春アニメを多数世に送り出してきたA-1 Picturesが担当する。主題歌は優里による書き下ろし「メリーゴーランド」映画『かがみの孤城』の主題歌は、優里による書き下ろし楽曲「メリーゴーランド」。優里初の映画主題歌となる。優里は「メリーゴーランド」について、「この曲がみなさんの"一人じゃない"未来に寄り添っていけたら嬉しいです」とコメントを寄せた。日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞受賞第46回 日本アカデミー賞にて、映画『かがみの孤城』が優秀アニメーション作品賞を受賞。2023年3月10日(金)に開催予定の第46回 日本アカデミー賞 授賞式にて最優秀賞が発表される。【詳細】アニメ映画『かがみの孤城』公開日:2022年12月23日(金)原作:辻村深⽉『かがみの孤城』(ポプラ社)監督:原恵一〈声の出演〉出演:當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、麻生久美子、宮﨑あおい、矢島晶子、美山加恋、池端杏慈、吉村文香、芦田愛菜、藤森慎吾、滝沢カレン配給:松⽵アニメーション制作:A-1 Pictures
2022年02月27日辻村深月の本屋大賞受賞作「かがみの孤城」が、劇場アニメーションとしてこの冬、公開されることが決定した。学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、城のような不思議な建物に行き着く。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の鍵が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという――。「朝が来る」「ハケンアニメ!」の映像化でも注目を集める辻村さん。「かがみの孤城」は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位に輝いたほか、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017、2021など9冠を獲得し、TV・新聞など各メディアでも絶賛された、累計発行部数125万部突破の話題作。また、コミカライズ、オーディオブック化、舞台化もされている。青春期独特の繊細な感情や感性をリアルに描いた最高純度のファンタジーミステリーである本作。この冬、子どもから大人まで、全世代が共感できる青春映画の新たな金字塔として珠玉の感動作が誕生する。『かがみの孤城』は冬、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:かがみの孤城 2022年冬、公開予定©2022「かがみの孤城」製作委員会
2022年02月24日2018年本屋大賞受賞、累計発行部数125万部突破の辻村深月によるベストセラー小説『かがみの孤城』が劇場アニメ化し、2022年冬に公開されることが決定した。原作は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位となったほか「王様のブランチブック大賞2017」や「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017」など9冠を獲得し、 TV・新聞ほか各メディアでも大絶賛の話題作。2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツでメディアミックスされ注目を集め続けている。大人も子どもも夢中になるファンタジーミステリーとして幅広い世代から支持され、累計発行部数は今年に入り125万部を突破。原作者の辻村深月は、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』では第147回直木賞を受賞している。その他、日本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や、今年の5月に劇場公開となる『ハケンアニメ!』など数々の作品が映画化されてきた。主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜこの7人が集められたのか。鍵はいったいどこにあるのか。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。『かがみの孤城』2022年冬公開
2022年02月24日2019年大会スタート時新緑の山中湖畔を駆け抜ける「第42回スポニチ山中湖ロードレース」(スポニチ主催)が、5月29日(日)に山梨県山中湖村で開催されます。初夏のリゾート地・山中湖畔は、マラソン初心者にもチャレンジしやすいランニングスポット!雄大な富士山を間近に、レースを心ゆくまでお楽しみください。<募集要項> 応募期間は2月1日から3月17日まで種目は山中湖1周で、定員は6500人です。申し込みはインターネット(RUNNET)で受け付けます。なお今後の感染状況により、スケジュールが変更となる場合があります。大会公式ホームページで随時アップされますので、アクセスの上ご確認ください。申し込みページ(RUNNET)はコチラ : 山中湖ロードレース大会ホームページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月01日