6年に渡る劇場の改修工事を終え、新しい劇場をオープンさせたボリショイ・バレエが、劇場復活後初めての海外公演である、日本公演の初日を迎えた。初日に行われた公開リハーサルと、ミハイロフスキー劇場に移籍のため、ゲストダンサーとして参加した、イワン・ワシーリエフが踊った『スパルタクス』初日の様子をレポートする。「ボリショイ・バレエ」チケット情報グリゴローヴィチ時代を彩るスターダンサー、セルゲイ・フィーリンが、昨年3月芸術監督に就任し、新しい劇場も大々的にオープンさせ、グリゴローヴィチ生誕85周年記念のお祝いを込めたラインナップを、日本公演で披露する。本公演の前に、公開リハーサルが開催され、第1幕は初日のキャスト、第2幕以降は2日目のキャストで行われた。グリゴローヴィチの振り付けはダイナミックで、ダンサーたちがそれぞれの個性で役に命を吹き込んで完成していく。イワン・ワシーリエフは数時間後に迫る幕開けへの勢いを保ったまま、物凄い跳躍の連続技を魅せた。ダブルキャストでスパルタクスに抜擢されたパヴェル・ドミトリチェンコは、前回の来日でロットバルトの好演を残したが、超絶な回転技などのテクニックを魅せ付け、繊細なアンナ・ニクーリナとの見事なコンビネーションで、期待に応えていた。エギナを当り役としているマリーヤ・アレクサンドロワは、底抜けに明るい性格で、緊張した舞台の空気を和らげつつ、トップダンサーとしての輝きがリハーサルを支配していた。初日の本公演を飾ったのは、もちろんイワン・ワシーリエフ。踊るために生きている!そんな気迫が客席の空気を震わせる。そしてフリーギアの理想像を創り上げた、エカテリーナ・マクシモワを彷彿とさせる、スヴェトラーナ・ルンキナ。妖艶で野心家のエギナには、エカテリーナ・シプーリナ。かつて先人たちが、名演技を残した難役クラッススには、アレクサンドル・ヴォルチコフ。『スパルタクス』は、全ての幕に大きな見せ場がある。1幕は酒宴の場での、エギナとクラッスス、ローマ軍が繰り広げる「バッカナール」。2幕冒頭にはスパルタクスと奴隷反乱軍の「アッピア街道」。そして3幕では、スパルタクスとフリーギアの愛のアダージオ。また、全幕に渡ってグループに分けられた群舞が対比しながら、凄まじい大音響のオーケストラの波に乗って、主役の置かれている立場を表していく。『白鳥の湖』とはまた違う、バレエの迫力や醍醐味で、新しい舞台の楽しみ方を養える『スパルタクス』を見逃さないで欲しい。『スパルタクス』は2月1日(水)・2日(木)に東京文化会館、5日(日)に愛知県芸術劇場にて上演。なお今回の日本公演では『白鳥の湖』[2月4日(土)・9日(木)東京文化会館、12(日)兵庫県立芸術文化センター]と『ライモンダ』[2月7日(火)・8日(水)東京文化会館、11(土・祝)兵庫県立芸術文化センター]も上演される。チケットは発売中。文:高橋恭子(舞踊ジャーナリスト)
2012年02月01日1月30日、「ボリショイ・バレエ」が東京公演初日を前に都内で記者会見を行い、新芸術監督セルゲイ・フィーリンとダンサーらが登壇した。「ボリショイ・バレエ」チケット情報ボリショイ劇場は老朽化に伴い2005年より大規模修繕工事を行っていたが昨年、本館が6年ぶりにリニューアルオープン。今回の来日は復活後初の海外公演となる。また、昨年11月から同団バレエマスターでロシアを代表する演出家・振付家ユーリー・グリゴローヴィチの名を冠した「グリゴローヴィチ・フェスティバル」として『眠れる森の美女』や『くるみ割り人形』などを上演しており、本公演もこのフェスティバルの一環として行われる。演目は、グリゴローヴィチの代表作、『スパルタクス』『白鳥の湖』『ライモンダ』の3作品を上演する。昨年3月に芸術監督に就任したセルゲイ・フィーリンは「今回も(日本に)素晴らしいスターたちを連れて来ました。私達を愛してくれる日本の観客の期待に応えられるよう、素晴らしい踊りを披露したい」と抱負を語った。またダンサー達はそれぞれ意気込みを語った。「日本の観客からの温かい気持ちをステージで感じています。東京公演の初日(31日)で踊る『スパルタクス』はグリゴローヴィチの傑作のひとつ。踊れることを嬉しく誇りに思います」(スヴェトラーナ・ルンキナ)。「日本が大好きです。私の心や体の中に貯めてきた力の全てを注いで踊りたいです。3月に大きな悲劇に見舞われた日本のみなさんのことを、ずっと心配で見守っていました。みなさんの前で踊れることを嬉しく思っています」(マリーヤ・アレクサンドロワ)。「ボリショイのメンバーとして来日出来たことは、私にとって非常に名誉です。ボリショイに入ることは私にとって夢のひとつでしたので本当に嬉しいです」(デイヴィッド・ホールバーグ)。同団唯一の日本人ダンサーとして活躍する岩田守弘は、今シーズン限りで現役引退を発表しており、ボリショイでの最後のツアーとなる。「今回はボリショイのダンサーとして日本で踊れるのは最後の公演です。周りを見渡すと一番年長ですが、若く素晴らしいダンサーたちと一緒に日本のみなさまの前で最高のクラシックバレエを魅せるとお約束します」。ロシアに渡って16年、世界に通用する日本人バレエダンサーの先駆けとして活躍してきた岩田の集大成に注目したい。公演は1月31日(火)から2月9日(木)まで東京文化会館にて開催。また、2月5日(日)に愛知県芸術劇場(演目は『スパルタクス』)、2月11日(土・祝) ・12日(日)に兵庫県立芸術文化センター(演目は『ライモンダ』、『白鳥の湖』)にて開催する。チケットは発売中。
2012年01月31日パリ・オペラ座とゆかりの深いダンスブランド、レペットは、東北の被災地の子供たちにバレエシューズ、レオタード、タイツ等のバレエ用品約250点を提供する。被災地において、1 月23 日(月)にオペラ座のトップ・ダンサーのチャリティーによるバレエ・レッスンが開催される折に、レッスンに参加する子供たちに贈られる。バレエ・レッスンはフランス大使館の主催によるもので、来日公演中のパリ・オペラ座の3人のエトワール、プルミエ・ダンスールの計4 名によって仙台、石巻で開催される。オペラ座エトワール達による仙台バレエ・レッスンお問い合わせ先:飯岡智(在仙台フランス名誉領事、宮城文化服装専門学校校長)tel.022-227-1345 / mobile.090-1065-6958開催日:2012年1月23日(月)仙台青年文化センター(4号室) tel.022-276-2110 / fax.022-276-2108981-0904 仙台市青葉区旭ヶ丘3-27-5初級クラス 18:00〜19:30、中級クラス19:30〜21:00※参加レベル : 初級者クラス、中級クラス(バレエ歴5年以上)オペラ座エトワール達による石巻バレエ・レッスンお問い合わせ先:佐東悦子(石巻バレエ研究所代表)tel.022-922-8488 / fax.022-925-5480開催日:2012 年1月23日(月)石巻バレエ研究所 tel.022-596-5333989-6117 石巻市日和が丘4-2-13中級クラス 17:00〜18:30※参加レベル : 中級クラス(バレエ歴5年以上)バレエ・レッスン参加ダンサープロフィールバンジャマン・ペッシュ<エトワール>8 歳からジャズ・ダンスを始める。2 年後、モンペリエにてクラシック・バレエを始める。1986 年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、在学中から舞台や巡業に多数出演。卒業と同時に同バレエ団に入団、1994 にコリフェ、1997 年にスジェ、1999 にはプルミエ・ダンスールに昇格。上海公演中の、2005 年9 月22 日、『ジゼル』のアルブレヒトとローラン・プティ振り付けの『アルルの女』のフレデリックの両方を踊った舞台後に、エトワールに任命された。ドロテ・ジルベール<エトワール>7 歳より、トゥールーズのコンセルヴァトワールでバレエを始める。ドロテ・ジルベールは1995 年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学。2000 年、17 歳でパリ・オペラ座・バレエ団へ入団、2002 年にはコリフェ、2004 年にはスジェへと昇格した。2005 年にプルミエ・ダンスーズとなり、日本を含む海外公演を重ねた。2007 年11 月19 日、ヌレエフ版『くるみ割り人形』の公演後、エトワールに任命された。イザベル・シアラヴォラ<エトワール>イザベル・シアラヴォラは1985 年にパリのコンセルヴァトワールに入学し、1988 年、主席で卒業。成績優秀なおかげでパリ・オペラ座バレエ学校に入学、その2 年後、18 歳でパリ・オペラ座バレエ団に入団する。1991 にカドリーユ、1993 年にはコリフェに昇格。2000 年にはスジェに昇格し、その3 年後、プルミエ・ダンスーズとなる。2009 年4 月16 日、『オネーギン』(ジョン・クランコ)の公演後、エトワールに任命された。フロリアン・マニュネ<プルミエ・ダンスール>フロリアン・マニュネは 1993 年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学。1999 年にパリ・オペラ座バレエ団に入団後、2002 にはコリフェ、2004 年にはスジェに昇進する。2003 年、オペラ座の優秀な若意ダンサーに与えられるカルポー賞、2005 年AROP 賞を受賞。2011 年にはプルミエ・ダンスールに昇格。2010/2011 シーズンにはアニエス・ルテスチュのパートナーとしてロミオ役に抜擢され、エトワールに一番い意男性ダンサーとして期待されている。
2012年01月18日“天使の歌声”と称されるウィーン少年合唱団が、2012年の来日ツアー開催を決定した。「ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアー」の公演情報1498年、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって宮廷礼拝堂聖歌隊として創設され、かつてハイドンやシューベルトも所属していたウィーン少年合唱団。現在、10歳から14歳の約100名のメンバーは、ウィーンのアウガルテン宮殿内で全寮制の生活をし、モーツァルト組、ハイドン組、ブルックナー組、シューベルト組の計4グループに分かれて活動中。ウィーンの音楽大使として世界各地でコンサートを行っており、なかでも日本でのツアーは毎春恒例となっている。昨年の来日ツアーは、東日本大震災の影響により見送られたが、同4月に地元ウィーンで史上初の全4組合同演奏による「東日本大震災復興のためのチャリティコンサート」を実施。「ふるさと」など日本の歌を披露。その収益金は全額、被災地の学校に送られている。ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアーは、4月下旬から7月上旬まで全国17公演を開催。チケットの一般発売は、東京・神奈川公演が、1月21日(土)10時より、大阪公演が1月22日(日)10時より開始。また一般発売に先駆け、現在チケットぴあではインターネット先行販売を受付中。■ウィーン少年合唱団 2012年 日本ツアー4/28(土) 下呂交流会館(岐阜県)4/30(月) 習志野文化ホール(千葉県)5/3(木・祝) サントリーホール(東京都)5/4(金・祝) 東京オペラシティ(東京都)5/10(木) 長岡市立劇場(新潟県)5/12(土) ザ・シンフォニーホール(大阪府)5/13(日) ザ・シンフォニーホール(大阪府)5/20(日) 東京オペラシティ(東京都)5/26(土) 島根県芸術文化センター「グラントワ」(島根県)5/27(日) プラバホール(島根県)6/2(土) 所沢市民文化センター(埼玉県)6/3(日) サントリーホール(東京都)6/10(日) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)6/15(金) 東京オペラシティ(東京都)6/16(土) 東京オペラシティ(東京都)6/17(日) 東京オペラシティ(東京都)7/8(日) サンシティ越谷市民ホール(埼玉県)※その他公演は、決定次第、公式サイトにて発表される予定。
2012年01月16日元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖がCMでスカート姿を披露元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖(まとぶ・せい)が新CM発表会に出席し、公の場では初めてというスカート姿を披露した。新CM、「ネスカフェエクセラ」が真飛の宝塚退団後の初仕事となり、CMでは、男役時代のキリリとした姿に加え、女性らしいメークと装いの新たな一面も見せている。発表会にもスカート姿で登場し「恥ずかしいやら、うれしいやら」「退団してまだ半年なので、女優としてというよりも女子として初心者マーク。女子に不慣れです」とユーモアで話した。(時事ドットコムより)また、退団後初となるCM出演に関しても、自身のブログで真飛聖が宝塚を卒業して、5か月が過ぎようとしておりますカフェラテ好きのタレントが集まり、カフェラテを通して、世の中を皆様に笑顔を届けるため、カフェラテの極意を研究する「ラテ研究所」略して「ラテ研」の副所長として加入!!10月15日からCMオンエアスタート!!CMでは自分のこだわりの“ラテカラー”を披露しています。ぜひご覧くださいとアピールしている。元の記事を読む
2011年10月18日