鉄道事業、都市開発事業などを行っている東京急行電鉄は、開発中である、東急線武蔵小杉駅(神奈川県川崎市)直結のショッピングセンターの名称を「武蔵小杉東急スクエア」に決定した。12月中旬には、東急線の正面改札前に、カフェやコンビニエンスストアなど6店舗が先行開業するとのこと。同ショッピングセンターは、「武蔵小杉駅南口」構内の既存店舗と、建設中の「東急武蔵小杉駅ビル」、および「武蔵小杉駅南口地区西街区 第一種市街地 再開発事業」により建設される建物の一部フロアを、一体の商業施設として運営。開業は、2013年春を予定している。売り場面積は11,200平方メートルで、飲食店、衣料品や雑貨売り場、総菜や菓子売り場、保育所や学童保育施設の4つのエリアで構成。テナント数は100店弱を見込んでいるという。また、先行してベーグルカフェ「BAGEL & BAGEL with She Knows Bakery」、カフェ「タリーズコーヒー」、コンビニエンスストア「LAWSON+toks」など6店舗が開業する。なお、「武蔵小杉駅周辺エリア」は、渋谷・品川・横浜などをはじめとした都市へのアクセスや、羽田空港への直行バスが運行開始したことに加え、近年進められている再開発事業により、生活の利便性が高まることが期待されているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月31日JR東日本仙台支社は18日、仙石線沿線市町への復興支援として、仙石線と東北本線を結ぶ接続線の整備を発表した。今後、整備に向けて必要な準備を進めていくという。仙石線は仙台近郊で唯一、直流電化されたJRの路線。東北本線とは仙台駅で接続しているものの、仙石線のホームは地下にあり、線路はつながっていない。東日本大震災で被災し、現在も高城町~陸前小野間が不通となっているが、陸前大塚~陸前小野間で山側に500m程度移設しての復旧を予定している。仙石線と東北本線は塩竃市から松島町にかけて接近する区間がある。今回発表された接続線は、仙石線高城町駅付近(松島海岸~高城町間)と東北本線松島駅付近(塩釜~松島間)を結ぶ計画だという。接続線が整備され、仙石線高城町~陸前小野間が運転再開すれば、東北本線・仙石線経由で仙台~石巻間の走行が可能となり、所要時間の短縮が図られる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月21日相模鉄道と東京急行電鉄は5日、国土交通省より相鉄・東急直通線の工事施工認可を受けたと発表した。同線はすでに工事が進捗している相鉄・JR直通線(2015年4月開業予定)とともに、「神奈川東部方面線」の一部として整備される。同線の整備区間は相鉄・JR直通線の羽沢駅(仮称)から東急線日吉駅までの約10km。途中、新横浜駅(仮称)と新綱島駅(仮称)の設置を計画しており、羽沢駅(仮称)~新横浜駅(仮称)間の建設工事を相鉄が、新横浜駅(仮称)~日吉間の建設工事を東急が申請。国土交通省による工事施工認可に至った。相鉄・東急直通線の事業費は約1,957億円で、事業予定区間は2019年3月まで。開業予定は2019年4月としている。整備主体となるのは鉄道建設・運輸施設整備支援機構で、営業主体である相鉄と東急が同線を使用して相互直通運転を行う。完成後は、海老名駅および湘南台駅からの電車が、西谷駅(相鉄本線)より相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線を経由し、東急線渋谷・目黒方面へ運行される計画となっている。神奈川県央部・横浜市西部と東京都心部を直結するルートの完成で、乗換回数の減少や速達性の向上が図られることに。さらに東海道新幹線新横浜駅付近への新駅設置で、相鉄・東急沿線から新幹線へのアクセスが大幅に向上することも期待されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日越後交通は10月1日より、高速バスの上越~池袋線と新潟~池袋線の夜行便を新宿駅西口まで延伸する。対象となるのは、上越~池袋線の上り6便(新宿駅西口4:55着)と下り5便(同23:10発)、新潟~池袋線の上り30便 / 32便(新宿駅西口5:00着)と下り29便 / 31便(同23:00発)。延伸による運賃の変更はない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日東急電鉄はこのほど、東急線の全駅(こどもの国線恩田駅とこどもの国駅を除く)に各通信事業者の公衆無線LANサービスを整備すると発表した。同社によると、自社で通信設備を保有して自社光回線をインターネット接続用回線として利用し、全駅に主要携帯電話事業者3社を含むWi-Fiサービスを提供するのは、国内の鉄道会社としては初という。これにより、東急線全駅の駅改札内にて、「docomo Wi-Fi」「フレッツ・スポット(一部駅のみ)」「au Wi-Fi SPOT」「Wi2 300」「ソフトバンク Wi-Fiスポット」の各公衆無線LANサービスが利用可能に。Wi-Fi設備に関する運用や管理は、東急線沿線を中心にケーブルテレビ・インターネット接続などを手がけるイッツコムが行う。9月に田園都市線でサービス開始した後、12月に東横線、2013年4月に目黒線・大井町線、同年夏頃に池上線・東急多摩川線・世田谷線へと、順次提供エリアを拡大する予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月02日JR東日本はこのほど、山手線で導入を進めているホームドアの2014年度完成予定駅を発表した。すでに設置済みの恵比寿駅と目黒駅も含め、計18駅でホームドアが整備される。2014年度のホームドア完成が予定されるのは、御徒町駅、鶯谷駅、田端駅、有楽町駅、原宿駅、五反田駅、西日暮里駅の計7駅。具体的な完成日時については別途告知するという。同社はホームでの転落事故や列車との接触事故などの防止対策として、ホームドアの導入に取り組んでおり、2010年より恵比寿駅と目黒駅で使用開始した。本年度中に大崎駅と池袋駅でホームドアが完成する予定で、2013年度には大塚駅、巣鴨駅、駒込駅、新大久保駅、目白駅、高田馬場駅、田町駅にも設置される予定だ。残る未設置駅についても、現時点で大規模な改良が予定される新橋駅、渋谷駅、新宿駅、東京駅の4駅を除き、2017年度末の工事完成を見込んでいる。2015年度以降の完成予定駅については、「工事計画がまとまり次第、お知らせいたします」(JR東日本)としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日東京メトロ副都心線の開業(2008年)で、東京の地下鉄路線の開発は大体終わった。残すイベントは2013年の東急東横線渋谷駅地下化だけ……、と思ったら、まだ地下鉄の構想があった。都内を一周する都営大江戸線が、練馬、埼玉方面へ延伸するかもしれない。都営大江戸線といえば、東京・新宿の都庁前駅から飯田橋駅、蔵前駅、月島駅、大門(浜松町)駅、六本木駅などをぐるっと回って都庁前駅へ戻る環状部分と、都庁前駅から中野坂上駅、豊島園駅を経由して光が丘駅を結ぶ放射部分を持つ路線だ。江戸の外側を回る同路線だけど、先に開業したのは放射部にあたる光が丘~練馬間で、このときの路線名は「都営12号線」だった。環状部を開業するにあたり路線名を公募した結果、いったんは「ゆめもぐら」になりかけたけれど、東京都知事の石原慎太郎氏の”鶴の一声”で「大江戸線」になった。都営大江戸線はすでに完成しているように見えるけれど、じつは延伸する構想がある。運輸省時代に作られた諮問機関、運輸政策審議会は「鉄道空白地帯である大泉学園から武蔵野方面への延伸を検討すべき」と答申した。2000年には「光が丘~大泉学園町は2015年までの整備着手が妥当」と、具体的な時期まで示された。これを受けて、練馬区など沿線地域は大江戸線延伸促進期成同盟を結成し、誘致活動や途中駅付近の区画整理事業に着手している。路線整備にあたって土地収用コストを下げるため、延伸区間の整備は東京都市計画道路補助230号線と一体的に実施することとし、地下鉄を前提とした道路整備が行われている。補助230号線は1966年に当時の建設省が計画決定した道路で、2車線の道路の両側に4.5m幅の歩道が作られる。このうち、都営大江戸線が通る大泉学園町までは2010年まで事業認可されており、昨年5月には笹目通り高松六丁目交差点~土支田地蔵北交差点の930mが供用開始された。土支田地区では都営大江戸線の駅も設置される予定で、もうひとつの途中駅は東京外環自動車道の交点付近、大泉学園町の駅は関越自動車道の北側、西武鉄道大泉学園駅から北へ約3kmの地点が予定されているという。都営大江戸線の事業主体は東京都であるため、鉄道事業認可は東京都が受ける必要がある。そこで現在、大江戸線延伸促進期成同盟は東京都に対して要望活動を続けており、2012年4月に「大江戸線延伸推進基金」として5億円を積み立てたとのこと。仮に2015年に工事が始まるなら、1年半程度で2017年には開業できそうだ。なお、大泉学園町から先、さらに埼玉県の新座市方面へ延伸し、JR武蔵野線と接続する構想もあるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月25日東京急行電鉄はこのほど、東急線のマスコットキャラクターを発表した。同社の主力車両5000系をモチーフにしたデザインで、今後公募によって名前を決める。キャラクター設定は5000系車両に準じたものとなっており、設定上の誕生日は5000系が営業運転を開始した2002年5月。おちゃめだが優しくもの静かな(人と環境に優しい)性格で、何をするにもあまり力を入れずにサラッとやってしまう器用さ(使用電力40%削減)が特徴。人知れずダイエット(軽量化)に励む真面目な一面もあるとのこと。東急バスのイメージキャラクター「ノッテちゃん」とはいとこ同士。東急電鉄では、新キャラクターを東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転のPRや各種イベントに積極的に活用したいとしている。キャラクター名の公募は、8月28日から専用サイトにて受け付ける。締め切りは9月28日午後5時。選考の上、採用者(同じ名称が多数の場合は抽選)には東急グループ商品券5万円分を、応募者全員の中から抽選で50名に東急線オリジナルグッズをプレゼントする。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日東京急行電鉄は28日、「東横線渋谷駅開業85周年記念イベント」を開催する。現在の東横線渋谷駅は東京メトロ副都心線との相互直通運転開始にともない供用を終了する予定で、今月より「東横線渋谷駅メモリアル写真集プロジェクト」もスタートしている。28日のイベントは東横線渋谷駅構内で行われ、来年3月16日の相互直通運転開始に向けたカウントダウンモニュメントがお披露目される。モニュメントは正面口改札内に設置され、モチーフにはこのほど誕生した東急線のマスコットキャラクターを起用したという。鉄道写真家の中井精也氏が撮影した渋谷駅の写真や、過去の渋谷駅の写真などを使用したオリジナルデザイン台紙入り記念入場券も発売される。「東横線渋谷駅メモリアル写真集プロジェクト」は、同駅にまつわる思い出の写真やエピソードを募集し、中井氏のセレクトの下、同氏が撮影した写真と合わせてメモリアル写真集を制作するというもの。写真とエピソードの募集期間は10月31日まで(必着)となっており、作品が採用されるとメモリアル写真集と東急線オリジナルグッズがプレゼントされるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日東京メトロの路線の中で、銀座線と丸ノ内線は、JRや他の私鉄と相互直通運転を実施していない。銀座線は日本で最初に開通した地下鉄で、丸ノ内線は東京で2番目、全国でも4番目に開業した路線だ。銀座線が建設された当時は、他の路線との直通運転などはあまり考慮されておらず、独自のサイズで建設された。いまとなっては小さな電車だけど、当時のライバルは路面電車だから、何両も連結して走る地下鉄電車は、これでも大量輸送手段だったといえる。地下鉄の運営など初めてのことで、需要予測の経験が乏しく、なるべくお金をかけないように建設されたようだ。電車が小さい理由もトンネルを小さくするためだし、そのために架線とパンタグラフではなく、「第三軌条」といって、給電用のレールから電気を供給する方式とした。しかしこれが仇となって、後の”相互直通運転ブーム”から取り残されてしまう。地上の鉄道は車体がひと回り大きく、架線集電方式だ。線路の幅も合わない。銀座線は渋谷駅で京王井の頭線とレールを突き合わせるような位置関係だけど、上記の理由で相互直通運転はできなかった。しかし、そんな地下鉄銀座線にも、幻となった相互直通運転計画があった。銀座線の相互乗り入れの相手に選ばれた路線は、東急玉川線だ。路面電車の玉川電気鉄道を東急電鉄が買収して運行していた路線である。昭和30年代になって自動車が普及し、玉川通り(国道246号線)の渋滞が激しくなった。さらに東京オリンピックの開催に合わせ、玉川通りの直上に首都高速道路の建設も決まった。そこで玉川線を廃止し、新たな地下鉄路線を建設する構想が生まれた。この路線は玉電の地下化として東急が運営する予定で、「新玉川線」として路線免許を取得した。初期の構想は、ここに銀座線の電車を直通させる計画だったという。ところが、東急が田園都市線を長津田まで開業させると沿線の人口が急増した。田園都市線は銀座線よりひと回り大きな車両で4両編成。銀座線は6両編成で、どちらも混雑が激しかった。このままでは、二子玉川園(現在の二子玉川)駅での乗換え客が激増し、輸送量の限界を超えてしまう。銀座線と田園都市線は規格が異なるため、渋谷に直通したい客が二子玉川園駅で乗換えを強いられるのも不便だった。結果として、新玉川線は東急田園都市線規格の大型車両を運行できる規格とした。一方、銀座線を改良するには膨大な費用がかかるため、銀座線に並行する形で新たな地下鉄路線を建設し、そこへ乗り入れることに。新しい地下鉄路線は銀座線のバイパスの役目を持たせて、混雑緩和をもくろんだ。この新しい地下鉄路線が現在の東京メトロ半蔵門線だ。半蔵門線への直通が決まったため、銀座線と東急新玉川線との相互直通運転は幻となってしまった。新玉川線はその後、東急田園都市線に編入されている。現在の通勤ラッシュの混雑を見ると、半蔵門線への乗り入れは正解だったと思う。当初の計画通り銀座線規格の電車を走らせていたら、とっくにパンクし、二子玉川駅は乗換え客の移動で大変な状況になっていただろう。銀座線と丸ノ内線が他の鉄道路線と直通運転していない理由として、「第三軌条方式だから」「トンネルが小さいから」が挙げられる。ただし、これは必ずしも正解ではない。たしかに既存の路線と直通するには難しいが、初めから地下鉄に合わせた規格で路線を建設すれば直通運転はできる。それを実現した路線のひとつが大阪市営地下鉄御堂筋線。日本で2番目に開業した地下鉄で、第三軌条方式だ。この御堂筋線と同じ規格で建設されたのが北大阪急行電鉄南北線で、両路線は相互直通運転を行っている。他に大阪市営地下鉄中央線と近鉄けいはんな線の例もある。同じく大阪市営地下鉄の四つ橋線にも、相互乗り入れ構想があるという。現在は直通運転を実施していないけれど、大阪都構想の一環として、「南海電鉄に直通して関空方面の列車を直通させる」「阪急が主体となって十三~新大阪間に建設する路線に直通させる」という案が検討されているという。実現すれば、新大阪駅から関西空港まで直結する新たなルートが誕生するだろう。ただし実現するには、架線集電方式と第三軌条方式の両方に対応し、かつ異なる線路幅にも対応する新型電車が必要になる。この新型電車の開発は、「技術的には可能」とのことだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日東京メトロの路線の中で、銀座線と丸ノ内線は、JRや他の私鉄と相互直通運転を実施していない。銀座線は日本で最初に開通した地下鉄で、丸ノ内線は東京で2番目、全国でも4番目に開業した路線だ。銀座線が建設された当時は、他の路線との直通運転などはあまり考慮されておらず、独自のサイズで建設された。いまとなっては小さな電車だけど、当時のライバルは路面電車だから、何両も連結して走る地下鉄電車は、これでも大量輸送手段だったといえる。地下鉄の運営など初めてのことで、需要予測の経験が乏しく、なるべくお金をかけないように建設されたようだ。電車が小さい理由もトンネルを小さくするためだし、そのために架線とパンタグラフではなく、「第三軌条」といって、給電用のレールから電気を供給する方式とした。しかしこれが仇となって、後の”相互直通運転ブーム”から取り残されてしまう。地上の鉄道は車体がひと回り大きく、架線集電方式だ。線路の幅も合わない。銀座線は渋谷駅で京王井の頭線とレールを突き合わせるような位置関係だけど、上記の理由で相互直通運転はできなかった。しかし、そんな地下鉄銀座線にも、幻となった相互直通運転計画があった。銀座線の相互乗り入れの相手に選ばれた路線は、東急玉川線だ。路面電車の玉川電気鉄道を東急電鉄が買収して運行していた路線である。昭和30年代になって自動車が普及し、玉川通り(国道246号線)の渋滞が激しくなった。さらに東京オリンピックの開催に合わせ、玉川通りの直上に首都高速道路の建設も決まった。そこで玉川線を廃止し、新たな地下鉄路線を建設する構想が生まれた。この路線は玉電の地下化として東急が運営する予定で、「新玉川線」として路線免許を取得した。初期の構想は、ここに銀座線の電車を直通させる計画だったという。ところが、東急が田園都市線を長津田まで開業させると沿線の人口が急増した。田園都市線は銀座線よりひと回り大きな車両で4両編成。銀座線は6両編成で、どちらも混雑が激しかった。このままでは、二子玉川園(現在の二子玉川)駅での乗換え客が激増し、輸送量の限界を超えてしまう。銀座線と田園都市線は規格が異なるため、渋谷に直通したい客が二子玉川園駅で乗換えを強いられるのも不便だった。結果として、新玉川線は東急田園都市線規格の大型車両を運行できる規格とした。一方、銀座線を改良するには膨大な費用がかかるため、銀座線に並行する形で新たな地下鉄路線を建設し、そこへ乗り入れることに。新しい地下鉄路線は銀座線のバイパスの役目を持たせて、混雑緩和をもくろんだ。この新しい地下鉄路線が現在の東京メトロ半蔵門線だ。半蔵門線への直通が決まったため、銀座線と東急新玉川線との相互直通運転は幻となってしまった。新玉川線はその後、東急田園都市線に編入されている。現在の通勤ラッシュの混雑を見ると、半蔵門線への乗り入れは正解だったと思う。当初の計画通り銀座線規格の電車を走らせていたら、とっくにパンクし、二子玉川駅は乗換え客の移動で大変な状況になっていただろう。銀座線と丸ノ内線が他の鉄道路線と直通運転していない理由として、「第三軌条方式だから」「トンネルが小さいから」が挙げられる。ただし、これは必ずしも正解ではない。たしかに既存の路線と直通するには難しいが、初めから地下鉄に合わせた規格で路線を建設すれば直通運転はできる。それを実現した路線のひとつが大阪市営地下鉄御堂筋線。日本で2番目に開業した地下鉄で、第三軌条方式だ。この御堂筋線と同じ規格で建設されたのが北大阪急行電鉄南北線で、両路線は相互直通運転を行っている。他に大阪市営地下鉄中央線と近鉄けいはんな線の例もある。同じく大阪市営地下鉄の四つ橋線にも、相互乗り入れ構想があるという。現在は直通運転を実施していないけれど、大阪都構想の一環として、「南海電鉄に直通して関空方面の列車を直通させる」「阪急が主体となって十三~新大阪間に建設する路線に直通させる」という案が検討されているという。実現すれば、新大阪駅から関西空港まで直結する新たなルートが誕生するだろう。ただし実現するには、架線集電方式と第三軌条方式の両方に対応し、かつ異なる線路幅にも対応する新型電車が必要になる。この新型電車の開発は、「技術的には可能」とのことだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月14日JR東日本の山手線、JR西日本の大阪環状線といえば、ぐるっとひと回りする運行形態で知られている。名古屋市営地下鉄名城線も環状運転を実施中。千葉県浦安市のディズニーリゾートラインや富山県富山市のセントラムも、一方通行の環状運転となっている。都営大江戸線も環状の路線だけど、電車はぐるぐる回らず都庁前駅で折り返す。神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)の環状運転系統や千葉県の山万ユーカリが丘線は、環状区間を通って始発駅に戻る運行形態だ。ちょっと変わったところでは、ニューシャトルは大宮駅周辺が環状構造になっている。このような環状運転は都市のバスに多く見られ、鉄道では少ない。とはいえ、終端駅だけのニューシャトルを除いても、鉄道の環状運転は全国に9カ所あり、山手線や大阪環状線だけかと思っていると意外に多い。ところで、環状路線の話をするときに、運転方向を間違えた経験はないだろうか? 「山手線外回りは車両点検で遅れています」という案内があったとき、「外回りってどっちだっけ? 新宿から池袋へ行くほう? それとも渋谷?」といった具合に。じつは筆者も山手線の運転方向をよく間違える。日常生活やプライベートな会話で間違えるくらいなら笑って済まされるけれど、たまに記事でも間違えて、読者からご指摘をいただいた経験もあった……。でも筆者は方向音痴ではないと思うし、山手線の利用者でも間違える人は多いはず。そもそも「外回り」と聞いて、「電車は左側通行だから、左回りが内回りで、その反対が外回りだな」と頭の中で何度も変換しなければならないから、やっぱりわかりにくい。環状運転の路線は、他の路線のように「上り」「下り」という呼び方を使えない。調べてみると、「内回り」「外回り」という案内方式は山手線・大阪環状線などに限られるようだ。たしかに間違えやすいけれど、首都高速環状線も「内回り」「外回り」だし、これが一般的な表現とも考えられる。一方、ディズニーリゾートラインやセントラム、山万ユーカリが丘線、ポートライナーの環状運転系統などは一方通行だから間違えようがない。都営大江戸線、名古屋市営地下鉄名城線、伊予鉄道の市内電車はまた異なる案内方法である。都営大江戸線の場合、公式サイトの路線データを見ると「内回り」「外回り」を使っているけれど、旅客案内上は途中の主要駅を表示し、「●●方面」と表現する。門前仲町駅なら「大門・六本木方面」「両国・春日方面」といった具合だ。これなら行きたい駅の方向で判別できる。案内されない駅へ行く場合には迷ってしまうかもしれないが……。名古屋市営地下鉄名城線は「右回り」「左回り」を使っている。これはわかりやすい表現だと思う。名古屋市交通局によると、「東京や大阪の『内回り』『外回り』は高速道路や高架鉄道で景色もあり、位置関係がわかりやすい。これに対して名城線は全線地下のため、『右回り』『左回り』のほうがイメージしやすいと考えた」とのこと。もともと名古屋市のバスの環状路線が「右回り」「左回り」を採用しており、名古屋市民にとってなじみやすい点も考慮したという。なぜバスが「右回り」「左回り」となったかは、昔のことなのではっきりしないようだ。「右回り」「左回り」は外国人にもわかりやすいというメリットがある。日本のように列車が左側通行ではなく、右側通行の国もあるため、「内回り」「外回り」では列車の運転方向が逆になってしまうからだ。「時計回り」「反時計回り」のほうがもっとわかりやすいけれど、あまり使われないのは「反」という否定語を嫌ったからかもしれない。伊予鉄道の市内電車の環状線では、時計回り(松山市駅からJR松山駅前方面)が「1番」、反時計回り(松山市駅から大街道方面)が「2番」で、あたかも別の運行系統のように使い分けている。これもわかりやすい表現といえるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月05日三菱UFJニコスは7月18日オープンのミュージカル劇場「東急シアターオーブ」を運営する東急文化村と提携し、iPhoneを使いクレジットカード及び銀聯カードに対応できるカード決済ソリューション「ペイメント・マスター」の導入で合意し、同施設オープン時から取り扱いを開始した。「ペイメント・マスター」とは、iPhone(またはiPod touch、iPad)をカード決済端末に転用するシステムで、同社とフライトシステムコンサルティングが共同で開発し、2010年9月に市場に投入したもの。このシステムは、カード情報が端末に残らない設計となっているので、時と場所を選ばずに安全な処理が可能だという。「東急シアターオーブ」は、4月にオープンした複合商業施設「渋谷ヒカリエ」の11階に位置する、総客数1,972席(1-3階席)の大型ミュージカル劇場。同社は、顧客利便性の向上と決済業務の効率化を目的に、劇場内の商品(音楽CD・DVDソフト、本類など)販売での代金受領に同システムの導入を決めた。なお、同劇場には国内外からの多数の来場が見込まれるため、銀聯カードを含めた国際ブランドに対応可能な同システムの機能性も評価されたという。カード払いの具体的な手順は、(1)販売員がiPhoneに専用カードリーダを装着、(2)続いて顧客のカードを読み込んで、金額等をタッチパネルに入力、(3)銀聯カードの場合のみ顧客が暗証番号をタッチパネルに入力、(4)モバイルプリンターから出力したレシートに顧客がサイン、して完了となる。三菱UFJニコスは、今後も同システムを通じて、レジ前の行列緩和や「レジの場所を自由に動かしたい」といった加盟店ニーズに的確に対応していきたいとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月20日京王電鉄は8月19日、「調布駅付近連続立体交差事業」における地下線への切替え完了に合わせ、京王線のダイヤ改定を行う。これにともない、東京都交通局も都営新宿線でダイヤの一部変更を実施する。同事業で地下化されるのは京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)。地下線への切替えは8月18日終電後から翌19日午前10時頃に行われる。これにより、事業区間内の国領駅、布田駅、調布駅が地下ホームとなり、3駅ともホームドアが設置されることに。調布駅は下り線・上り線の2層構造となり、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消される。その結果、平面交差に起因する電車の遅れが解消され、相模原線上り電車の調布駅手前での信号待ちも大幅に減少する見込み。これを受けてダイヤが改定される。各駅の発車・到着時刻と電車の所要時間だけでなく、行先や途中駅での接続、通過待ち駅などにも変更が生じる予定。また、京王線と相互直通運転を行う都営新宿線でも、一部列車の時刻、種別、行先、両数が変更になるとのこと。京王線の新しいダイヤについては、京王ホームページおよび携帯電話サイト「京王ナビ」に掲載されるほか、8月1日からは京王電鉄の各駅で時刻表も配布される。なお、新たに使用開始する調布駅の地下ホームでは、列車接近メロディーに「ありがとう」(いきものがかり)を採用する。調布市が舞台となった朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』にちなんだもので、下り線と上り線で異なるメロディーが使われるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日東京急行電鉄は11日、東横線中目黒駅にホームドアを設置すると発表した。まず1番線(東横線下りホーム)からホームドアを整備する予定で、2013年中に設置するとのこと。ホームドアは現在、目黒線・大井町線大井町駅に設置され、これに続いて中目黒駅にも設置されることに。その後は各駅の状況などを踏まえ、国の補助制度も活用しながらホームドアの整備を進めるとしている。なお、本年度中に予定される東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始にともない、地下駅に切替えられる渋谷駅でもホームドアを使用する。同社は安心して東急線を利用してもらうべく、駅構内のバリアフリー化とホームからの転落事故防止策を進めている。ホームドアの設置以外にも、内方線が付いた点状ブロックの設置(本年度中に目黒線とこどもの国線を除く全駅で設置完了予定)、非常停止ボタンの増設、ホーム上の安全巡回強化など、積極的に安全対策に取り組んでいく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日パン パシフィック 横浜ベイホテル東急2階のラウンジ「ソマーハウス」では、ナイトタイムデザートブッフェ「スィートジャーニー」にて、毎年好評を博している「アイスクリームタワー」の提供を開始する。提供期間は、7月5日~8月31日の毎週木曜日・金曜日限定。「アイスクリームタワー」は、夏を代表する、「スィートジャーニー」のオリジナルスイーツ。バニラ・チョコレート・キャラメルなどのアイスクリームに、マンゴー・ラズベリー・ピーチなどのシャーベット、全12種類のフレーバー(日により変更あり)が層になった円筒形のタワーで、表面をメレンゲでコーティングし、バーナーで焼き色をつけて出来上がりとなる。目の前で製作する過程を目で楽しむことができる。「アイスクリームタワー」は、「スィートジャーニー」に初めて登場してから今年で5年目を数え、夏の定番としてすっかり定着した。時間は19時30分~22時30分。料金は、ひとり3,150円(税込み・サービス料別。6~12歳は1,995円)で、要予約。同店は、「今年も多くのお客様で賑わう夏の横浜で、皆様に“涼”をお届けいたします」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日京王電鉄は8月18日の終電後より、調布駅付近の地下線への切替え工事を実施する。翌19日午前10時頃まで行われる予定で、同日朝は京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間などで電車の運転をとりやめる。調布駅付近では連続立体交差事業が進められており、今回の工事で京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)が地下化される。これにより、調布駅、布田駅、国領駅が地下ホームとなり、各駅ともホームドアを設置して安全性の向上を図る。調布駅ホームに関しては下り線と上り線の2層構造となるため、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消され、両路線の乗り継ぎも便利になるという。また、地下化により踏切18カ所がなくなるため、交通渋滞や踏切事故も解消される。8月18日の終電後から行われる切替え工事にともない、翌19日の初電より朝7時頃まで、京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間、競馬場線東府中~府中競馬正門前間の運転をとりやめ、競馬場線以外でバス代行輸送を行う。それ以外の区間も、井の頭線と動物園線を除いて特別ダイヤでの運転に。相模原線は京王稲田堤~若葉台間で単線運転による折返し運転、若葉台~橋本間も折返し運転となる。その後は工事の進捗に合わせ、八幡山~つつじヶ丘間は朝6時頃から、飛田給~府中間は朝7時頃から、競馬場線は朝8時頃から運転再開予定。残る区間(京王線つつじヶ丘~飛田給間、相模原線調布~京王稲田堤間)は午前10時頃までバス代行輸送を行う。ただし、「(バス代行輸送は)混雑や大幅な所要時間増が予想されることから、ご利用はお控えいただき、他社線への振替輸送をご利用ください」と京王電鉄。特別ダイヤや振替輸送については、今後配布・掲出予定の京王ニュース、ポスター、チラシ、同社ホームページなどで順次案内するとのこと。なお、調布駅付近では地下線へ切り替えた後も、駅舎の建設や地上線の鉄道施設の撤去などが進められ、事業完了は2014年度末を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日魅力的な街」をテーマに、いろいろな私鉄沿線にある街をナビゲートしていきます。今回、ご紹介するのは「大岡山」という街。東急大井町線と目黒線が乗り入れる大岡山駅を中心に広がる街なのですが、その存在感は近隣の自由が丘や田園調布に圧倒され、あまり耳にしたことがないかもしれません。高級住宅地に囲まれたこの「大岡山」、実はとっても住みやすい街なんです。下町情緒が漂う商店街と、閑静な住宅街、そして都内でもまれな、緑あふれる自然や由緒ある歴史スポットなどが点在しています。2つの路線が乗り入れる大岡山駅には、最新設備をほこる東急病院が複合施設としてあります。駅と総合病院が一体化したものというのは、ここが国内初。仕事帰りや出先で具合が悪くなっても、すぐに行くことができるのがうれしい限りです。東急病院そして、駅前ロータリーから環七まで伸びているのは北口商店街。餃子の王将や家電屋さんまで、いろいろな店のならぶ商店街です。でも、大岡山には、知られざるグルメストリートがあるんです。といっても、敷居の高い高級料理屋があるわけではなく、安くてボリュームのある店が道沿いに並んでいるんです。駅の南側にある、スーパーの角を入った路地からグルメストリートは始まります。店構えの新しいところから老舗風、日本そばに中華料理、お好み焼きなど、ボリュームだけでなく値段も安いから驚きです。その秘密は、近くにある東京工業大学。学生がたくさん住むこの街には、安くてうまくてボリュームのある店は、必須だったのです。数ある店のなかでも、日夜、人の途切れない店が「藪そば」。グルメストリートの、一番南側にある日本そばの店がとにかく人気なのです。その秘密は店主も数がわからないほどの豊富なメニュー。日替わりだけではなく、いつも用意されている定食だけでも数十種類!ボリュームもさることながら、値段も安いので学生さんが愛してやまない店なのです。もちろん味だって人気の秘訣。手打ちで腰のあるそばを、少し甘目のつゆですするもりそばは、一度食べたら癖になること間違いなし。食後のコーヒーもあるので、どのお客さんも長居をする姿が目立ちます。藪そば藪そばで空腹を満たしたら、次は洗足池に向かいましょう。お店から南へ向かうこと約7分。豊富な湧水が流れ込んでできた洗足池は、かつて日蓮上人が足を洗ったことが名前の由来だとか。そして、池のほとりには、勝海舟夫妻の墓があって、歴史スポットとなっています。池の周りには自然が広がり、デートやテレビのロケが来るほどです。また、池ではボートを楽しめますし、大岡山に立ち寄ったらぜひ行ってみたい場所です。洗足池食ってヨシ、見てヨシ、遊んでヨシの大岡山、住んでみるとしたら気になるのが家賃です。この街を取り囲む田園調布や自由が丘は名だたる高級住宅地。やっぱり高いのかなと思ってみると、ワンルームで6万数千円~、1K7万数千円~といたって普通の価格です。引っ越しを考えているのであれば、候補に入れてみるのも良いかもしれませんね。(OFFICE-SANGA 山河宗太)
2012年04月18日「東急プラザ 表参道原宿」が18日、都内の表参道・原宿エリアにオープンする。アパレルや雑貨のみならず、ライフスタイルまで含めた旬のファッションを提案していくという。「東急プラザ 表参道原宿」では、”「ここでしか」「ここだから」をカタチに”というコンセプトの下、日本のファッション・カルチャーシーンから初出店・新業態をそろえた全27店舗で構成されている。その中から、メンズを中心に注目のショップをいくつか紹介していこう。まずは日本初上陸となる人気カジュアルブランド「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」。明治通り沿いに入口があり、メンズフロアは地下1階。広々とした店内にアメリカンカジュアルをそろえた。「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」のおすすめは、同店舗とニューヨークでしか展開していないというTシャツ。日本では「ここでしか入手できない」というレア商品だ。他にも、500万本売り上げたという実績があるデニムパンツも豊富で、とくにスリムストレートジーンズが人気だという。また、グラフィックTシャツは2枚目が半額になるというキャンペーンを行っている。同じく1階の入口から展開する「トミーヒルフィガー」は、世界最大級のグローバル旗艦店としての出店。3フロアから構成されており、1階のメンズコーナーではテーラードのセミオーダーサービスを展開。この表参道原宿店のみの取り扱いとなる。「トミーヒルフィガー」らしいジャケットやシャツの着こなしを試してみてほしい。ゴルフウエアもそろえており、ビジネスシーン以外のオフの着こなしも可能に。地下ではデニムのみを扱い、ボトムスはもちろん、トップスもアメリカンカジュアルに必須の商品を多数用意している。旗艦店として新業態・初出店となる「The SHEL’TTER TOKYO」にも注目したい。メンズラインの展開はないものの、センスのいいブランドをそろえたセレクトショップは、見ているだけで刺激になる。ポップアップスペース「OMOHARA STATION」では、日本初上陸のリバーシブルデニムブランド「BLUELAB」を展開。ストレッチ素材を使ったデニムパンツは、なんとリバーシブルになっており、表裏で違った表情を持った2通りの着こなしができるという、画期的なボトムスだ。たとえば、表は黒いシンプルなデザイン、裏はヘビ柄という商品もあり、まったく正反対の着こなしができる。このデザインはメンズでは取り扱いがないものの、「スキニーなパンツが好きな男性なら、レディスでも着こなせるはず」とスタッフもおすすめする商品だ。「OMOHARA STATION」には「OMOHARA CAFE」を併設。片手で食べられるスイーツ「OMOHARAドック」や、「OMOHARA STATION」で展開するブランドとのコラボドリンクなどを展開していく。メンズで注目したいのが、「ZUCCA」や「Ne-Net」を展開するA-netが出店する「HUMOR SHOP」。ここはもともとネットショップだが、今回はリアルショップとして初出店となる。ネットショップで扱うブランドの商品をここでも扱い、ネットとリアルの両方でショップを展開することにより、実現できるサービスを提供していく。ブランドを横断したコーディネートができるのも楽しい。もちろん「Ne-Net」の人気キャラ「にゃー」のコーナーも展開しており、メンズサイズもそろえている。AR(拡張現実)技術を使った新世代のフィッティングサービス「AR Fitting by A-Net」は、実際に店舗に行って体験してほしいサービスだ。雑貨では、日本のマンガ文化をコンセプトにした「Tokyo’s Tokyo」が面白い。2009年、羽田空港にオープンし、新しい東京土産を提案した「Tokyo’s Tokyo」のブランド・テイストをそのまま活かし、別の視点での「東京らしさ」を突き詰めた新しいカルチャーエッセンスを持つショップとして展開している。店の棚はマンガの「コマ割」を表現。ひとつひとつの棚に、ひとつのマンガに関連したグッズを集めた「編集系」のショップとなっている。日本独自の文化である「マンガ」を、ひとつテーマとして展開する注目して行きたい雑貨ショップの登場だ。「APP Store Bank」は、iPhoneやiPadなどのモバイルユーザー向けのショップ。店内で展開する商品の90%がiPhoneケースで占められており、自分にぴったりのケースを探すことができる。他にもイヤホンやスピーカーなどのアイテムを用意。1,680円で保護フィルムフィルムを貼り付けてもらえる独自のサービスもあるとのこと。ショッピングの後は、6階フロアで展開する「STARBUCKS COFFEE」で休憩するのもいい。広い店内は環境に配慮したつくりになっており、木目を多く使いゆったりとした空間に。店舗に併設されたテラスで食事を取ることもできる。表参道原宿店ではベーカリーを店内で焼いており、できたてのパンやパイなども注文できる。ランチにおすすめのワンプレートも展開している。表参道・原宿エリアの新スポットとしてオープンする「東急プラザ 表参道原宿」。ラフォーレ原宿や竹下通りの店舗などとはまた違った客層の取り込みに期待できそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日東急田園都市線では7日より、新玉川線(現在の田園都市線渋谷~二子玉川間)開通35周年を記念し、オリジナルのヘッドマークを付けた8500系の運転を開始しています。田園都市線は中央林間駅まで開業してから、今年で28年を迎えました。田園都市線といえば、住みたい沿線・人気の沿線などのランキングでつねに上位にランクインするも、電車の混雑率においても上位にランクイン。朝ラッシュ時には、10両編成の電車が平均2分5秒間隔、1時間あたり29本という超高密度運転を行い、1日平均約116万人を輸送しているとのこと。いまや東横線と並ぶ東急のメイン路線となっています。そんな田園都市線ですが、いまから40年前、つくし野~すずかけ台間が開通した頃、延伸区間の駅周辺はじつにのんびりとした雰囲気の風景が広がっていました。田園都市線が誕生したのは1963年。大井町~二子玉川園(現・二子玉川)~溝の口間を結ぶ「大井町線」からの名称変更でした。1966年4月1日に溝の口~長津田間約14㎞が、多摩丘陵を貫くように一気に開通。田園都市線として初の新路線開通でした。その後は多摩田園都市の開発に歩調を合わせるように、長津田駅から中央林間駅へ向けて、ちょっとずつ刻んでいくように延伸されていきました。1968年4月1日、長津田からつくし野まで1駅。1972年4月1日、すずかけ台まで1駅。1976年10月15日、つきみ野まで2駅。そして1984年4月9日、中央林間までの1駅を開通させ、現在の路線が全通したのです。この間、1977年4月7日には新玉川線渋谷~二子玉川園間が開通。後に田園都市線と新玉川線、さらには地下鉄半蔵門線と直通運転が行われるようになります。2000年8月6日、渋谷~二子玉川~中央林間間の路線名が田園都市線に統一されました。1975年3月にデビューした8500系は、1976年10月につきみ野駅まで開業するまでのわずかな間でしたが、「すずかけ台行」の行き先幕を出して田園都市線を走っていました。今回紹介したすずかけ台駅での写真は40年前、筆者が小学生時代に撮影したもの。おそらく開業当日、1972年4月1日の撮影だと思われますが、そのことを示す具体的な”記録”もなければ、その日の”記憶”もほとんどなく、断定できませんでした……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月15日東急不動産および東急不動産SCマネジメントはこのほど、日本のファッション・カルチャーの歴史に大きな影響を与えてきた神宮前交差点に、情報発信拠点となることをめざし、「東急プラザ 表参道原宿」を18日午前11時にオープンすると発表した。「東急プラザ 表参道原宿」は、”「ここでしか」「ここだから」をカタチに”という開発コンセプトのもと、日本初上陸となる「アメリカンイーグル アウトフィッターズ」や、世界最大級のグローバル旗艦店としてアジア初上陸となる「トミー ヒルフィガー」、バロックジャパンリミテッドの世界へ向けた旗艦店として新業態・初出店となる「The SHEL’TTER TOKYO」など、日本のファッション・カルチャー発信地に相応しい初出店・新業態全27店舗を取りそろえる。記念すべきオープンにあたり、コンセプトにふさわしい趣向を凝らした限定商品やノベルティを各店舗にて用意。また、原宿発セレクトショップの草分けである「BEAMS」との多角的コラボレーションを行う4店舗を始め、ポップアップスペース「OMOHARA STATION」にて展開する日本初上陸のリバーシブルデニムブランド「BLEULAB」では、「表参道原宿」限定カラーを発売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月11日地図情報サービスのマピオンはこのほど、自社が運営するモバイル位置情報ゲーム「ケータイ国盗り合戦」にて、東急線・都営線を巡るスタンプラリー「国盗りおにごっこ2012」の実施を発表した。位置情報と連動したゲームが楽しめるほか、同時に発売される”宝の地図”を用いた宝探しに参加できるなどの特典も用意されるという。期間は今月24日から6月11日まで。「ケータイ国盗り合戦」は、位置情報サービスを利用して日本全国の「制覇」を目指すモバイルゲーム。スタンプラリーや育成ゲーム、カードバトルなどが楽しめるサービスで、現在は約105万人が登録している。2011年4月には東急電鉄の協力を得て、「国盗りおにごっこ」を初めて実施。続編となる今年は、東京都交通局の協力も得て、エリアを都営地下鉄沿線にも拡大した。ゲームに参加するには、携帯電話かスマートフォンからの登録が必要。登録後に東急線と都営地下鉄沿線の対象駅と商業施設に掲出された専用ポスターのQRコードにアクセスすると、ゲームイベントが発生する。また、期間中に東急線沿線の売店「toks」などで限定販売される「宝の地図」(315円)を購入すると、特別ステージに参加できる。地図で指示されたスポットを訪れて暗号を解読すると、限定特典が獲得できるという。なお、東京都交通局ではこれに合わせ、24日より「ケータイ国盗り合戦」オリジナルきっぷの販売を開始する。都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーを1日に限り何回でも乗り降りできるもので、価格は大人700円、小児350円。「殿」「姫」「じぃ」の3つのデザインがあり、各2万枚限定。売切れ次第販売終了となる。「殿」バージョンは三田線各駅と日暮里・舎人ライナー各駅、「姫」バージョンは大江戸線各駅、「じぃ」バージョンは浅草線各駅と新宿線各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)の自動券売機で販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月09日羽田空港に国際線が復活するようになって、にわかに活気づいてきているのが蒲田です。JR京浜東北線と東急池上線、多摩川線の3路線が交わる北側から、京浜急行線のある南側まで、下町風情を残しながらも新しい風を取り入れた街。今回は南側の京急蒲田駅から、北側のJR蒲田駅までをご案内しましょう。蒲田という街は、今では区役所がある大田区の中心。羽田空港が間近にあり、日本の玄関として、世界へ向けた国際的な街でもあります。ちょっと下町的なイメージのあったこの街も、空港の国際線復活にあわせて、とくに京急蒲田駅周辺は再開発が進んでおり、日本を象徴する町へと変貌し始めています。繁華街あり、アミューズメントありの蒲田ですが、夜になると終電を逃したサラリーマンの姿もたくさん見かけます。そんな彼らが利用するのはカプセルホテル。カプセルホテルというと、なんとなく狭苦しい、寝るだけの場所をイメージしていまいますが、ここ蒲田には、ボーリングやビリヤード、大浴場などが完備されたスーパーカプセルホテルがあるのです。アスレチッタ蒲田は豪華5階建てのアミューズメント施設つきのカプセルホテル。まだ遊び足りない人は、ここを満喫してゆっくり疲れを取りたいところです。<アスレチッタ蒲田>また、昨今の餃子ブームにも蒲田の名を忘れてはいけません。宇都宮や浜松の名は有名ですが、蒲田の羽根つき餃子も知る人ぞ知る、ご当地グルメなのです。小麦粉を溶いた水で蒸したあとに焼き上げた餃子には、焦げ目のついたパリパリの皮があたかも羽根のようについていて、肉汁たっぷりの餃子の食感を盛り上げています。ニイハオ、歓迎、今春といった3大蒲田羽根つき餃子の店を、たっぷり堪能したいものです。そして、蒲田を象徴するのが「ユザワヤ」。趣味と手芸用品、生地のデパートでもあるユザワヤでは、毛糸や洋服の生地を、どこよりもリーズナブルな価格で販売しています。今年は手編みのマフラーが欲しいなんて思う方は、彼女に交渉するのもいいかもしれません。<ユザワヤ>さて、JRと私鉄の駅に囲まれた街の蒲田ですが、気になる家賃の相場はどんなものなのでしょうか。これだけ好立地だと、極端に高いイメージをお持ちになるかもしれませんが、意外や意外。駅から10分以内のワンルーム相場は7万1千円程度、もっと離れてもいいのであれば6万円代もちらほら。1Kでも7万5千円くらいからと、非常にコストパフォーマンスの面でも優れていると言えそうです。閑静な住宅街ではさびしいので、周辺にいろいろな施設があったほうがいいアクティブ派には、願ったりかなったりの街ではないでしょうか。これから再開発が進むにつれて、蒲田はどんどん新しくなっていきます。新しく住む街の候補に、蒲田を加えてみるのもいいかもしれませんね。(OFFICE-SANGA山河宗太)
2012年04月01日十和田観光電鉄線と長野電鉄屋代線が31日で廃止される。この2つの路線には、「東急線を走った電車が移籍し、活躍してきた」という共通点がある。東急線の電車は地方鉄道に大人気で、他にも弘南鉄道、福島交通、上田電鉄など全国に分布する。じつは、東急の「中古車」は地方鉄道にぴったりなある条件を備えているという。その人気の理由とは……。日本の電車の多くは「20m車」「18m車」に分類される。これは車体の長さを示し、例外として新幹線のような25m車や、18m車より少し短い17m車などがある。しかし大手私鉄はほとんどが20m車を採用している。理由はもちろん、大量の通勤通学輸送に対応するためだ。一方、地方私鉄はひとまわり小さい18m車が多い。このサイズのルーツは、第2次大戦後に運輸省(当時)が制定した「運輸省規格形電車」にある。戦後の鉄道復興のために、電車の部品や図面を共通化してコストを下げようという意図があり、車体の長さは15mと17.5mの2種類が定められた。多くの私鉄がこの規格のうち17.5m車を採用し、やがて18mとなった。大手私鉄はこの規格に対応した線路設備を持っていたし、もっと短い電車を使っていた鉄道会社も、ホームの位置やカーブ付近の設備の位置を移動するなどして18m車に対応させた。その後、大手私鉄は旅客の急増に対応するため、さらに大きな20m車を導入し、線路設備を改良した。だが地方鉄道では20m車への対応が行われず、18m車のままだった。こうなると、大手私鉄の中古車が欲しくても、20m車は導入できない。そんな中、大手私鉄でも18m規格が残された路線があった。それが東急目蒲線や池上線、地下鉄日比谷線、京王井の頭線などだ。地方で活躍する東急の電車の多くが、目蒲線や池上線、東横線の地下鉄日比谷線乗り入れ用として活躍した電車たちである。同様に京王井の頭線3000系も、大手私鉄の18m車として地方鉄道に人気がある。なお、京急電鉄や京成電鉄も18m車だし、地下鉄にも18m車は多い。しかし、京急電鉄や京成電鉄は線路の新幹線と同じ1,435mmと広く、台車を交換しないと導入できない。東急電鉄は1,067mmで、日本で最も普及した幅だから、地方鉄道でもそのまま導入できる。地下鉄車両のうち18m以下の車両だと、元日比谷線の3000系が長野電鉄で活躍する例がある。地下鉄でも銀座線などは、電気を第3軌条から受け取る仕組みだから、地方鉄道で導入するには大改造が必要でコストが高くつく。ただし、日立電鉄(現在は廃止)や銚子電鉄などの事例がある。鋼鉄製の電車よりもステンレス車のほうが丈夫で長持ち。ステンレス車といえば東急電鉄が先駆者で、早くから自社で積極的に導入した。だから引退する車両もステンレス車が多くなった。保守費用が少なく長持ちするとなれば、経営の厳しい地方鉄道にはありがたい存在。長野電鉄や伊豆急行、秩父鉄道では、東急のステンレス製20m車も導入されている。東急電鉄は大手私鉄として大量に車両を保有し、サービスアップのために新車の導入も多い。新車がどんどん登場すれば、当然ながら引退する車両も多くなる。東急電鉄が主要路線に20m車を導入し始めると、ステンレスの18m車は目蒲線や池上線に移籍した。とはいえ、これらの路線は短いから、すべてを引き受けられない。そういう電車たちが地方鉄道に引き取られていった。これらの理由のほかにも、西武鉄道から系列会社の伊豆箱根鉄道や近江鉄道へ譲渡されるパターンや、電車の改造を得意とする京王電鉄の子会社が、線路幅の違う会社にも元京王線5000系を提供するパターンもある。十和田観光電鉄の場合はとくに東急からの譲渡車が多く、本誌連載「昭和の残像 鉄道懐古写真」第49回で紹介した東急3000系電車も、モハ3600形として活躍してきた。こうした電車たちは、十和田観光電鉄の廃止後にどうなってしまうのか。次の活躍場所が見つかればいいのだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日JR東日本は6日、東急車輛製造(以下、東急車輛)の鉄道車両製造事業などを承継した鉄道車両新会社の商号を、「株式会社 総合車両製作所」(英語名「Japan Transport Engineering Company」)、略称「J-TREC」(ジェイトレック)とすることを発表した。東急車輛は東京急行電鉄の完全子会社で、鉄道車両製造事業のほか、立体駐車装置事業や特装自動車事業も展開してきた。しかし今年4月1日付で会社分割(吸収分割)を行い、鉄道車両製造事業などは新たに設立された鉄道車両新会社へ承継されることに。さらに4月2日付をもって、新会社の全株式がJR東日本に譲渡される(詳細は本誌既報の通り)。このほど新たな商号が決定したことで、鉄道車両メーカーとして長年にわたり親しまれた東急車輛の名は消滅することになる。新会社・総合車両製作所の本店所在地は、現在の東急車輛本社・横浜製作所と同じ横浜市金沢区大川。鉄道車両をはじめ、鉄道用品(分岐器など)やコンテナなどの製造・修理・販売がおもな事業内容となる。資本金は1億円で、JR東日本の100%子会社に。代表取締役社長には、現東日本旅客鉄道(JR東日本)常務取締役鉄道事業本部副本部長、宮下直人氏が就任する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日JR東日本仙台支社は5日、東日本大震災で大きな被害を受けた路線のうち、石巻線渡波~浦宿間と常磐線相馬~亘理間について、復旧に向けた具体的な諸手続きに着手すると発表した。石巻線は現在、小牛田~石巻間で列車が運行され、一部区間で代行バス輸送となる仙石線に代わり、仙台~石巻間を往復する直通快速も運転されている。3月17日には石巻~渡波(わたのは)間も運転再開する。残る区間のうち、渡波~浦宿間に関して、護岸工事などを行った上で、現在の位置で復旧することに。宮城県と石巻市、女川町と調整の上、現場測量調査や設計などの諸手続きに着手する。運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から1年強を見込んでおり、2013年度初め頃の再開をめざす。浦宿~女川間については、女川駅周辺の被害が非常に大きく、運転再開の見込みは立っていない。駅の位置なども含め、協議を続けていくとのこと。常磐線の原ノ町駅以北では、現在、原ノ町~相馬間と亘理~岩沼間で列車が運転されている。震災の被害を受けた相馬~亘理間に関して、駒ヶ嶺駅(相馬駅の隣駅)と浜吉田駅(亘理駅の隣駅)は現在の位置で復旧し、新地駅、坂元駅、山下駅の3駅を含む区間は、「まちづくりと一体となった復旧」を進めるという。そのため、現場調査測量や設計、環境影響評価、線路移設部分の用地確保などの諸手続きのほか、移設部分の造成工事など、まちづくりのための工事も必要に。相馬~亘理間の再開までに要する期間は、鉄道工事着手から3年程度を見込んでいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日JR東日本仙台支社はこのほど、仙石線と石巻線の一部区間の運転再開見込みについて発表した。仙石線陸前小野~矢本間と石巻線石巻~渡波(わたのは)間は3月17日運転再開予定。仙石線陸前大塚~陸前小野間は現在の位置より約500m山側に移設しての復旧となる。仙石線と石巻線は東日本大震災で被災し、現在は仙石線高城町~矢本間、石巻線石巻~女川間で運転見合わせが続く。今回の発表によれば、仙石線高城町~陸前大塚間は現在の位置で復旧する一方、陸前大塚~陸前小野間はまちづくり計画に合わせて移設するとのこと。高城町~陸前小野間の運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から2年程度を見込んでいる。3月17日以降、仙石線陸前小野~石巻間の列車が1日4往復、矢本~石巻間の列車が1日15往復運転される予定。全列車ディーゼルカーでの運転となる。現在、松島海岸~矢本間で運転されている代行バスについては、3月17日以降も運転区間の変更はない。石巻線石巻~渡波間では、運転再開後、1日9往復の列車が運転される予定。これに合わせ、代行バスの運転区間は現在の石巻~女川間から渡波~女川間に変更される。なお、石巻線渡波~女川間については、運転再開の見込みは立っていない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日日本航空(JAL)は、787-8機材による新路線として、2012年12月に成田 - サンディエゴ線、2013年3月に成田 - ヘルシンキ線を開設する。サンディエゴは情報通信やバイオ、製薬など多様な産業が盛んな都市であるが、日本・アジアからの直行便未就航地点となっており、今回の就航により利用者の利便性の向上を図る。なお、同路線はアメリカン航空との共同事業路線となり、同社とのコードシェアも予定しているという。一方、成田 - ヘルシンキ線については、ヘルシンキが欧州内54地点へのネットワークを持つハブ空港であることから、スムーズな乗り継ぎが行えるとしている。成田 - サンディエゴ線は、12月から1日1往復週4便(月・火・木・土)で運航し、2013年3月からデイリー運航を計画。運賃は、「USセイバー50(50日前までの購入)」が4万4,000円(燃油サーチャージ、税除く)。成田 - ヘルシンキ線は、2013年3月から1日1往復週4便(火・水・金・日)で運航し、2013年度上期中のデイリー運航を目指す。運賃は、「ダイナミックセイバー7(7日前までの購入)」が5万7,000円(燃油サーチャージ、税除く)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日映像・ホームページ制作を手がけるステイションはこのほど、今年3月31日限りで廃止される長野電鉄屋代線の風景などを集めた短編映像集『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』を発売した。廃止間近の屋代線(須坂~屋代間)には、松代駅、綿内駅、信濃川田駅など木造駅舎が残る駅が多い。同DVDでは屋代線全13駅のほか、2002年に廃止された木島線(信州中野~木島間)全8駅の現役時代の映像も収められ、1駅1編3分でまとめた映像作品集となった。昨年11月26日に屋代線で行われたイベントの様子も収められ、松代駅のホームに2000系D編成と、2100系「スノーモンキー」が並ぶ姿も見られる。『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』は全国の書店にて販売されるほか、「駅」をテーマにした動画配信サイト「駅物語」でインターネット販売も実施。収録時間は66分で、価格は3,990円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月20日東京急行電鉄、東京メトロ、東京都交通局、埼玉高速鉄道はこのほど、3月17日のダイヤ改正の概要を発表した。東横線を除く東急各線でダイヤ改正が行われ、田園都市線と目黒線に乗り入れる地下鉄各線、埼玉高速鉄道線でもダイヤが変更される。東急田園都市線では、平日早朝に上り急行列車(中央林間駅を6時10分発車。押上駅まで運転)を1本増発し、オフピーク通勤の利便性向上を図る。朝ラッシュのピーク時に運転される準急も、運行時間帯を前後約10分拡大(渋谷着7時42分~9時5分)。また、平日朝に東京メトロ半蔵門線へ乗り入れる列車のうち、半蔵門行6本などが押上駅まで延長運転される。土休日は朝に上り急行列車1本と下り各駅停車1本を増発するほか、夕方に渋谷駅始発の下り急行2本(渋谷発17時26分、18時26分)を新設。夜間も下り・上り1本ずつ急行を増発する。東急大井町線では、平日早朝に田園都市線からの急行(長津田駅を6時9分発車。大井町駅まで運転)を1本増発。土休日の10~16時台には、長津田~大井町間の直通急行列車を毎時2本増発する。現在、一部列車を除き二子新地駅と高津駅を通過して溝の口駅まで運転される各駅停車も、ダイヤ改正後は日中を中心に二子新地駅・高津駅に停車する列車の本数を増やす。相互直通運転を行う東急目黒線と東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線でも、平日の夜間・深夜に列車の増発や運転区間の延長などが行われる。都営三田線(東急目黒線と相互直通運転を実施)でも、朝の時間帯に始発・終着駅が変更となる列車があるとのこと。東急電鉄ではその他、池上線や東急多摩川線、世田谷線などでも列車の増発や他路線との接続向上が図られる。東京メトロ千代田線では北千住~箱根湯本間の特急ロマンスカーが平日にも運転されるほか、平日夕方のラッシュ時に北綾瀬~綾瀬間の区間列車が増発され、現在の約15分間隔から約7分30秒間隔での運転となる。都営大江戸線でもダイヤ改正が行われ、平日・土休日の10~16時台は6分間隔での運転に。都庁前~清澄白河間で深夜24時台に列車が1往復増発される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月17日