京王電鉄は8月18日の終電後より、調布駅付近の地下線への切替え工事を実施する。翌19日午前10時頃まで行われる予定で、同日朝は京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間などで電車の運転をとりやめる。調布駅付近では連続立体交差事業が進められており、今回の工事で京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)が地下化される。これにより、調布駅、布田駅、国領駅が地下ホームとなり、各駅ともホームドアを設置して安全性の向上を図る。調布駅ホームに関しては下り線と上り線の2層構造となるため、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消され、両路線の乗り継ぎも便利になるという。また、地下化により踏切18カ所がなくなるため、交通渋滞や踏切事故も解消される。8月18日の終電後から行われる切替え工事にともない、翌19日の初電より朝7時頃まで、京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間、競馬場線東府中~府中競馬正門前間の運転をとりやめ、競馬場線以外でバス代行輸送を行う。それ以外の区間も、井の頭線と動物園線を除いて特別ダイヤでの運転に。相模原線は京王稲田堤~若葉台間で単線運転による折返し運転、若葉台~橋本間も折返し運転となる。その後は工事の進捗に合わせ、八幡山~つつじヶ丘間は朝6時頃から、飛田給~府中間は朝7時頃から、競馬場線は朝8時頃から運転再開予定。残る区間(京王線つつじヶ丘~飛田給間、相模原線調布~京王稲田堤間)は午前10時頃までバス代行輸送を行う。ただし、「(バス代行輸送は)混雑や大幅な所要時間増が予想されることから、ご利用はお控えいただき、他社線への振替輸送をご利用ください」と京王電鉄。特別ダイヤや振替輸送については、今後配布・掲出予定の京王ニュース、ポスター、チラシ、同社ホームページなどで順次案内するとのこと。なお、調布駅付近では地下線へ切り替えた後も、駅舎の建設や地上線の鉄道施設の撤去などが進められ、事業完了は2014年度末を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日魅力的な街」をテーマに、いろいろな私鉄沿線にある街をナビゲートしていきます。今回、ご紹介するのは「大岡山」という街。東急大井町線と目黒線が乗り入れる大岡山駅を中心に広がる街なのですが、その存在感は近隣の自由が丘や田園調布に圧倒され、あまり耳にしたことがないかもしれません。高級住宅地に囲まれたこの「大岡山」、実はとっても住みやすい街なんです。下町情緒が漂う商店街と、閑静な住宅街、そして都内でもまれな、緑あふれる自然や由緒ある歴史スポットなどが点在しています。2つの路線が乗り入れる大岡山駅には、最新設備をほこる東急病院が複合施設としてあります。駅と総合病院が一体化したものというのは、ここが国内初。仕事帰りや出先で具合が悪くなっても、すぐに行くことができるのがうれしい限りです。東急病院そして、駅前ロータリーから環七まで伸びているのは北口商店街。餃子の王将や家電屋さんまで、いろいろな店のならぶ商店街です。でも、大岡山には、知られざるグルメストリートがあるんです。といっても、敷居の高い高級料理屋があるわけではなく、安くてボリュームのある店が道沿いに並んでいるんです。駅の南側にある、スーパーの角を入った路地からグルメストリートは始まります。店構えの新しいところから老舗風、日本そばに中華料理、お好み焼きなど、ボリュームだけでなく値段も安いから驚きです。その秘密は、近くにある東京工業大学。学生がたくさん住むこの街には、安くてうまくてボリュームのある店は、必須だったのです。数ある店のなかでも、日夜、人の途切れない店が「藪そば」。グルメストリートの、一番南側にある日本そばの店がとにかく人気なのです。その秘密は店主も数がわからないほどの豊富なメニュー。日替わりだけではなく、いつも用意されている定食だけでも数十種類!ボリュームもさることながら、値段も安いので学生さんが愛してやまない店なのです。もちろん味だって人気の秘訣。手打ちで腰のあるそばを、少し甘目のつゆですするもりそばは、一度食べたら癖になること間違いなし。食後のコーヒーもあるので、どのお客さんも長居をする姿が目立ちます。藪そば藪そばで空腹を満たしたら、次は洗足池に向かいましょう。お店から南へ向かうこと約7分。豊富な湧水が流れ込んでできた洗足池は、かつて日蓮上人が足を洗ったことが名前の由来だとか。そして、池のほとりには、勝海舟夫妻の墓があって、歴史スポットとなっています。池の周りには自然が広がり、デートやテレビのロケが来るほどです。また、池ではボートを楽しめますし、大岡山に立ち寄ったらぜひ行ってみたい場所です。洗足池食ってヨシ、見てヨシ、遊んでヨシの大岡山、住んでみるとしたら気になるのが家賃です。この街を取り囲む田園調布や自由が丘は名だたる高級住宅地。やっぱり高いのかなと思ってみると、ワンルームで6万数千円~、1K7万数千円~といたって普通の価格です。引っ越しを考えているのであれば、候補に入れてみるのも良いかもしれませんね。(OFFICE-SANGA 山河宗太)
2012年04月18日「東急プラザ 表参道原宿」が18日、都内の表参道・原宿エリアにオープンする。アパレルや雑貨のみならず、ライフスタイルまで含めた旬のファッションを提案していくという。「東急プラザ 表参道原宿」では、”「ここでしか」「ここだから」をカタチに”というコンセプトの下、日本のファッション・カルチャーシーンから初出店・新業態をそろえた全27店舗で構成されている。その中から、メンズを中心に注目のショップをいくつか紹介していこう。まずは日本初上陸となる人気カジュアルブランド「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」。明治通り沿いに入口があり、メンズフロアは地下1階。広々とした店内にアメリカンカジュアルをそろえた。「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」のおすすめは、同店舗とニューヨークでしか展開していないというTシャツ。日本では「ここでしか入手できない」というレア商品だ。他にも、500万本売り上げたという実績があるデニムパンツも豊富で、とくにスリムストレートジーンズが人気だという。また、グラフィックTシャツは2枚目が半額になるというキャンペーンを行っている。同じく1階の入口から展開する「トミーヒルフィガー」は、世界最大級のグローバル旗艦店としての出店。3フロアから構成されており、1階のメンズコーナーではテーラードのセミオーダーサービスを展開。この表参道原宿店のみの取り扱いとなる。「トミーヒルフィガー」らしいジャケットやシャツの着こなしを試してみてほしい。ゴルフウエアもそろえており、ビジネスシーン以外のオフの着こなしも可能に。地下ではデニムのみを扱い、ボトムスはもちろん、トップスもアメリカンカジュアルに必須の商品を多数用意している。旗艦店として新業態・初出店となる「The SHEL’TTER TOKYO」にも注目したい。メンズラインの展開はないものの、センスのいいブランドをそろえたセレクトショップは、見ているだけで刺激になる。ポップアップスペース「OMOHARA STATION」では、日本初上陸のリバーシブルデニムブランド「BLUELAB」を展開。ストレッチ素材を使ったデニムパンツは、なんとリバーシブルになっており、表裏で違った表情を持った2通りの着こなしができるという、画期的なボトムスだ。たとえば、表は黒いシンプルなデザイン、裏はヘビ柄という商品もあり、まったく正反対の着こなしができる。このデザインはメンズでは取り扱いがないものの、「スキニーなパンツが好きな男性なら、レディスでも着こなせるはず」とスタッフもおすすめする商品だ。「OMOHARA STATION」には「OMOHARA CAFE」を併設。片手で食べられるスイーツ「OMOHARAドック」や、「OMOHARA STATION」で展開するブランドとのコラボドリンクなどを展開していく。メンズで注目したいのが、「ZUCCA」や「Ne-Net」を展開するA-netが出店する「HUMOR SHOP」。ここはもともとネットショップだが、今回はリアルショップとして初出店となる。ネットショップで扱うブランドの商品をここでも扱い、ネットとリアルの両方でショップを展開することにより、実現できるサービスを提供していく。ブランドを横断したコーディネートができるのも楽しい。もちろん「Ne-Net」の人気キャラ「にゃー」のコーナーも展開しており、メンズサイズもそろえている。AR(拡張現実)技術を使った新世代のフィッティングサービス「AR Fitting by A-Net」は、実際に店舗に行って体験してほしいサービスだ。雑貨では、日本のマンガ文化をコンセプトにした「Tokyo’s Tokyo」が面白い。2009年、羽田空港にオープンし、新しい東京土産を提案した「Tokyo’s Tokyo」のブランド・テイストをそのまま活かし、別の視点での「東京らしさ」を突き詰めた新しいカルチャーエッセンスを持つショップとして展開している。店の棚はマンガの「コマ割」を表現。ひとつひとつの棚に、ひとつのマンガに関連したグッズを集めた「編集系」のショップとなっている。日本独自の文化である「マンガ」を、ひとつテーマとして展開する注目して行きたい雑貨ショップの登場だ。「APP Store Bank」は、iPhoneやiPadなどのモバイルユーザー向けのショップ。店内で展開する商品の90%がiPhoneケースで占められており、自分にぴったりのケースを探すことができる。他にもイヤホンやスピーカーなどのアイテムを用意。1,680円で保護フィルムフィルムを貼り付けてもらえる独自のサービスもあるとのこと。ショッピングの後は、6階フロアで展開する「STARBUCKS COFFEE」で休憩するのもいい。広い店内は環境に配慮したつくりになっており、木目を多く使いゆったりとした空間に。店舗に併設されたテラスで食事を取ることもできる。表参道原宿店ではベーカリーを店内で焼いており、できたてのパンやパイなども注文できる。ランチにおすすめのワンプレートも展開している。表参道・原宿エリアの新スポットとしてオープンする「東急プラザ 表参道原宿」。ラフォーレ原宿や竹下通りの店舗などとはまた違った客層の取り込みに期待できそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日東急田園都市線では7日より、新玉川線(現在の田園都市線渋谷~二子玉川間)開通35周年を記念し、オリジナルのヘッドマークを付けた8500系の運転を開始しています。田園都市線は中央林間駅まで開業してから、今年で28年を迎えました。田園都市線といえば、住みたい沿線・人気の沿線などのランキングでつねに上位にランクインするも、電車の混雑率においても上位にランクイン。朝ラッシュ時には、10両編成の電車が平均2分5秒間隔、1時間あたり29本という超高密度運転を行い、1日平均約116万人を輸送しているとのこと。いまや東横線と並ぶ東急のメイン路線となっています。そんな田園都市線ですが、いまから40年前、つくし野~すずかけ台間が開通した頃、延伸区間の駅周辺はじつにのんびりとした雰囲気の風景が広がっていました。田園都市線が誕生したのは1963年。大井町~二子玉川園(現・二子玉川)~溝の口間を結ぶ「大井町線」からの名称変更でした。1966年4月1日に溝の口~長津田間約14㎞が、多摩丘陵を貫くように一気に開通。田園都市線として初の新路線開通でした。その後は多摩田園都市の開発に歩調を合わせるように、長津田駅から中央林間駅へ向けて、ちょっとずつ刻んでいくように延伸されていきました。1968年4月1日、長津田からつくし野まで1駅。1972年4月1日、すずかけ台まで1駅。1976年10月15日、つきみ野まで2駅。そして1984年4月9日、中央林間までの1駅を開通させ、現在の路線が全通したのです。この間、1977年4月7日には新玉川線渋谷~二子玉川園間が開通。後に田園都市線と新玉川線、さらには地下鉄半蔵門線と直通運転が行われるようになります。2000年8月6日、渋谷~二子玉川~中央林間間の路線名が田園都市線に統一されました。1975年3月にデビューした8500系は、1976年10月につきみ野駅まで開業するまでのわずかな間でしたが、「すずかけ台行」の行き先幕を出して田園都市線を走っていました。今回紹介したすずかけ台駅での写真は40年前、筆者が小学生時代に撮影したもの。おそらく開業当日、1972年4月1日の撮影だと思われますが、そのことを示す具体的な”記録”もなければ、その日の”記憶”もほとんどなく、断定できませんでした……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月15日東急不動産および東急不動産SCマネジメントはこのほど、日本のファッション・カルチャーの歴史に大きな影響を与えてきた神宮前交差点に、情報発信拠点となることをめざし、「東急プラザ 表参道原宿」を18日午前11時にオープンすると発表した。「東急プラザ 表参道原宿」は、”「ここでしか」「ここだから」をカタチに”という開発コンセプトのもと、日本初上陸となる「アメリカンイーグル アウトフィッターズ」や、世界最大級のグローバル旗艦店としてアジア初上陸となる「トミー ヒルフィガー」、バロックジャパンリミテッドの世界へ向けた旗艦店として新業態・初出店となる「The SHEL’TTER TOKYO」など、日本のファッション・カルチャー発信地に相応しい初出店・新業態全27店舗を取りそろえる。記念すべきオープンにあたり、コンセプトにふさわしい趣向を凝らした限定商品やノベルティを各店舗にて用意。また、原宿発セレクトショップの草分けである「BEAMS」との多角的コラボレーションを行う4店舗を始め、ポップアップスペース「OMOHARA STATION」にて展開する日本初上陸のリバーシブルデニムブランド「BLEULAB」では、「表参道原宿」限定カラーを発売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月11日地図情報サービスのマピオンはこのほど、自社が運営するモバイル位置情報ゲーム「ケータイ国盗り合戦」にて、東急線・都営線を巡るスタンプラリー「国盗りおにごっこ2012」の実施を発表した。位置情報と連動したゲームが楽しめるほか、同時に発売される”宝の地図”を用いた宝探しに参加できるなどの特典も用意されるという。期間は今月24日から6月11日まで。「ケータイ国盗り合戦」は、位置情報サービスを利用して日本全国の「制覇」を目指すモバイルゲーム。スタンプラリーや育成ゲーム、カードバトルなどが楽しめるサービスで、現在は約105万人が登録している。2011年4月には東急電鉄の協力を得て、「国盗りおにごっこ」を初めて実施。続編となる今年は、東京都交通局の協力も得て、エリアを都営地下鉄沿線にも拡大した。ゲームに参加するには、携帯電話かスマートフォンからの登録が必要。登録後に東急線と都営地下鉄沿線の対象駅と商業施設に掲出された専用ポスターのQRコードにアクセスすると、ゲームイベントが発生する。また、期間中に東急線沿線の売店「toks」などで限定販売される「宝の地図」(315円)を購入すると、特別ステージに参加できる。地図で指示されたスポットを訪れて暗号を解読すると、限定特典が獲得できるという。なお、東京都交通局ではこれに合わせ、24日より「ケータイ国盗り合戦」オリジナルきっぷの販売を開始する。都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーを1日に限り何回でも乗り降りできるもので、価格は大人700円、小児350円。「殿」「姫」「じぃ」の3つのデザインがあり、各2万枚限定。売切れ次第販売終了となる。「殿」バージョンは三田線各駅と日暮里・舎人ライナー各駅、「姫」バージョンは大江戸線各駅、「じぃ」バージョンは浅草線各駅と新宿線各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)の自動券売機で販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月09日羽田空港に国際線が復活するようになって、にわかに活気づいてきているのが蒲田です。JR京浜東北線と東急池上線、多摩川線の3路線が交わる北側から、京浜急行線のある南側まで、下町風情を残しながらも新しい風を取り入れた街。今回は南側の京急蒲田駅から、北側のJR蒲田駅までをご案内しましょう。蒲田という街は、今では区役所がある大田区の中心。羽田空港が間近にあり、日本の玄関として、世界へ向けた国際的な街でもあります。ちょっと下町的なイメージのあったこの街も、空港の国際線復活にあわせて、とくに京急蒲田駅周辺は再開発が進んでおり、日本を象徴する町へと変貌し始めています。繁華街あり、アミューズメントありの蒲田ですが、夜になると終電を逃したサラリーマンの姿もたくさん見かけます。そんな彼らが利用するのはカプセルホテル。カプセルホテルというと、なんとなく狭苦しい、寝るだけの場所をイメージしていまいますが、ここ蒲田には、ボーリングやビリヤード、大浴場などが完備されたスーパーカプセルホテルがあるのです。アスレチッタ蒲田は豪華5階建てのアミューズメント施設つきのカプセルホテル。まだ遊び足りない人は、ここを満喫してゆっくり疲れを取りたいところです。<アスレチッタ蒲田>また、昨今の餃子ブームにも蒲田の名を忘れてはいけません。宇都宮や浜松の名は有名ですが、蒲田の羽根つき餃子も知る人ぞ知る、ご当地グルメなのです。小麦粉を溶いた水で蒸したあとに焼き上げた餃子には、焦げ目のついたパリパリの皮があたかも羽根のようについていて、肉汁たっぷりの餃子の食感を盛り上げています。ニイハオ、歓迎、今春といった3大蒲田羽根つき餃子の店を、たっぷり堪能したいものです。そして、蒲田を象徴するのが「ユザワヤ」。趣味と手芸用品、生地のデパートでもあるユザワヤでは、毛糸や洋服の生地を、どこよりもリーズナブルな価格で販売しています。今年は手編みのマフラーが欲しいなんて思う方は、彼女に交渉するのもいいかもしれません。<ユザワヤ>さて、JRと私鉄の駅に囲まれた街の蒲田ですが、気になる家賃の相場はどんなものなのでしょうか。これだけ好立地だと、極端に高いイメージをお持ちになるかもしれませんが、意外や意外。駅から10分以内のワンルーム相場は7万1千円程度、もっと離れてもいいのであれば6万円代もちらほら。1Kでも7万5千円くらいからと、非常にコストパフォーマンスの面でも優れていると言えそうです。閑静な住宅街ではさびしいので、周辺にいろいろな施設があったほうがいいアクティブ派には、願ったりかなったりの街ではないでしょうか。これから再開発が進むにつれて、蒲田はどんどん新しくなっていきます。新しく住む街の候補に、蒲田を加えてみるのもいいかもしれませんね。(OFFICE-SANGA山河宗太)
2012年04月01日十和田観光電鉄線と長野電鉄屋代線が31日で廃止される。この2つの路線には、「東急線を走った電車が移籍し、活躍してきた」という共通点がある。東急線の電車は地方鉄道に大人気で、他にも弘南鉄道、福島交通、上田電鉄など全国に分布する。じつは、東急の「中古車」は地方鉄道にぴったりなある条件を備えているという。その人気の理由とは……。日本の電車の多くは「20m車」「18m車」に分類される。これは車体の長さを示し、例外として新幹線のような25m車や、18m車より少し短い17m車などがある。しかし大手私鉄はほとんどが20m車を採用している。理由はもちろん、大量の通勤通学輸送に対応するためだ。一方、地方私鉄はひとまわり小さい18m車が多い。このサイズのルーツは、第2次大戦後に運輸省(当時)が制定した「運輸省規格形電車」にある。戦後の鉄道復興のために、電車の部品や図面を共通化してコストを下げようという意図があり、車体の長さは15mと17.5mの2種類が定められた。多くの私鉄がこの規格のうち17.5m車を採用し、やがて18mとなった。大手私鉄はこの規格に対応した線路設備を持っていたし、もっと短い電車を使っていた鉄道会社も、ホームの位置やカーブ付近の設備の位置を移動するなどして18m車に対応させた。その後、大手私鉄は旅客の急増に対応するため、さらに大きな20m車を導入し、線路設備を改良した。だが地方鉄道では20m車への対応が行われず、18m車のままだった。こうなると、大手私鉄の中古車が欲しくても、20m車は導入できない。そんな中、大手私鉄でも18m規格が残された路線があった。それが東急目蒲線や池上線、地下鉄日比谷線、京王井の頭線などだ。地方で活躍する東急の電車の多くが、目蒲線や池上線、東横線の地下鉄日比谷線乗り入れ用として活躍した電車たちである。同様に京王井の頭線3000系も、大手私鉄の18m車として地方鉄道に人気がある。なお、京急電鉄や京成電鉄も18m車だし、地下鉄にも18m車は多い。しかし、京急電鉄や京成電鉄は線路の新幹線と同じ1,435mmと広く、台車を交換しないと導入できない。東急電鉄は1,067mmで、日本で最も普及した幅だから、地方鉄道でもそのまま導入できる。地下鉄車両のうち18m以下の車両だと、元日比谷線の3000系が長野電鉄で活躍する例がある。地下鉄でも銀座線などは、電気を第3軌条から受け取る仕組みだから、地方鉄道で導入するには大改造が必要でコストが高くつく。ただし、日立電鉄(現在は廃止)や銚子電鉄などの事例がある。鋼鉄製の電車よりもステンレス車のほうが丈夫で長持ち。ステンレス車といえば東急電鉄が先駆者で、早くから自社で積極的に導入した。だから引退する車両もステンレス車が多くなった。保守費用が少なく長持ちするとなれば、経営の厳しい地方鉄道にはありがたい存在。長野電鉄や伊豆急行、秩父鉄道では、東急のステンレス製20m車も導入されている。東急電鉄は大手私鉄として大量に車両を保有し、サービスアップのために新車の導入も多い。新車がどんどん登場すれば、当然ながら引退する車両も多くなる。東急電鉄が主要路線に20m車を導入し始めると、ステンレスの18m車は目蒲線や池上線に移籍した。とはいえ、これらの路線は短いから、すべてを引き受けられない。そういう電車たちが地方鉄道に引き取られていった。これらの理由のほかにも、西武鉄道から系列会社の伊豆箱根鉄道や近江鉄道へ譲渡されるパターンや、電車の改造を得意とする京王電鉄の子会社が、線路幅の違う会社にも元京王線5000系を提供するパターンもある。十和田観光電鉄の場合はとくに東急からの譲渡車が多く、本誌連載「昭和の残像 鉄道懐古写真」第49回で紹介した東急3000系電車も、モハ3600形として活躍してきた。こうした電車たちは、十和田観光電鉄の廃止後にどうなってしまうのか。次の活躍場所が見つかればいいのだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日JR東日本は6日、東急車輛製造(以下、東急車輛)の鉄道車両製造事業などを承継した鉄道車両新会社の商号を、「株式会社 総合車両製作所」(英語名「Japan Transport Engineering Company」)、略称「J-TREC」(ジェイトレック)とすることを発表した。東急車輛は東京急行電鉄の完全子会社で、鉄道車両製造事業のほか、立体駐車装置事業や特装自動車事業も展開してきた。しかし今年4月1日付で会社分割(吸収分割)を行い、鉄道車両製造事業などは新たに設立された鉄道車両新会社へ承継されることに。さらに4月2日付をもって、新会社の全株式がJR東日本に譲渡される(詳細は本誌既報の通り)。このほど新たな商号が決定したことで、鉄道車両メーカーとして長年にわたり親しまれた東急車輛の名は消滅することになる。新会社・総合車両製作所の本店所在地は、現在の東急車輛本社・横浜製作所と同じ横浜市金沢区大川。鉄道車両をはじめ、鉄道用品(分岐器など)やコンテナなどの製造・修理・販売がおもな事業内容となる。資本金は1億円で、JR東日本の100%子会社に。代表取締役社長には、現東日本旅客鉄道(JR東日本)常務取締役鉄道事業本部副本部長、宮下直人氏が就任する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日JR東日本仙台支社は5日、東日本大震災で大きな被害を受けた路線のうち、石巻線渡波~浦宿間と常磐線相馬~亘理間について、復旧に向けた具体的な諸手続きに着手すると発表した。石巻線は現在、小牛田~石巻間で列車が運行され、一部区間で代行バス輸送となる仙石線に代わり、仙台~石巻間を往復する直通快速も運転されている。3月17日には石巻~渡波(わたのは)間も運転再開する。残る区間のうち、渡波~浦宿間に関して、護岸工事などを行った上で、現在の位置で復旧することに。宮城県と石巻市、女川町と調整の上、現場測量調査や設計などの諸手続きに着手する。運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から1年強を見込んでおり、2013年度初め頃の再開をめざす。浦宿~女川間については、女川駅周辺の被害が非常に大きく、運転再開の見込みは立っていない。駅の位置なども含め、協議を続けていくとのこと。常磐線の原ノ町駅以北では、現在、原ノ町~相馬間と亘理~岩沼間で列車が運転されている。震災の被害を受けた相馬~亘理間に関して、駒ヶ嶺駅(相馬駅の隣駅)と浜吉田駅(亘理駅の隣駅)は現在の位置で復旧し、新地駅、坂元駅、山下駅の3駅を含む区間は、「まちづくりと一体となった復旧」を進めるという。そのため、現場調査測量や設計、環境影響評価、線路移設部分の用地確保などの諸手続きのほか、移設部分の造成工事など、まちづくりのための工事も必要に。相馬~亘理間の再開までに要する期間は、鉄道工事着手から3年程度を見込んでいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日JR東日本仙台支社はこのほど、仙石線と石巻線の一部区間の運転再開見込みについて発表した。仙石線陸前小野~矢本間と石巻線石巻~渡波(わたのは)間は3月17日運転再開予定。仙石線陸前大塚~陸前小野間は現在の位置より約500m山側に移設しての復旧となる。仙石線と石巻線は東日本大震災で被災し、現在は仙石線高城町~矢本間、石巻線石巻~女川間で運転見合わせが続く。今回の発表によれば、仙石線高城町~陸前大塚間は現在の位置で復旧する一方、陸前大塚~陸前小野間はまちづくり計画に合わせて移設するとのこと。高城町~陸前小野間の運転再開までに要する期間は、鉄道工事着手から2年程度を見込んでいる。3月17日以降、仙石線陸前小野~石巻間の列車が1日4往復、矢本~石巻間の列車が1日15往復運転される予定。全列車ディーゼルカーでの運転となる。現在、松島海岸~矢本間で運転されている代行バスについては、3月17日以降も運転区間の変更はない。石巻線石巻~渡波間では、運転再開後、1日9往復の列車が運転される予定。これに合わせ、代行バスの運転区間は現在の石巻~女川間から渡波~女川間に変更される。なお、石巻線渡波~女川間については、運転再開の見込みは立っていない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月24日日本航空(JAL)は、787-8機材による新路線として、2012年12月に成田 - サンディエゴ線、2013年3月に成田 - ヘルシンキ線を開設する。サンディエゴは情報通信やバイオ、製薬など多様な産業が盛んな都市であるが、日本・アジアからの直行便未就航地点となっており、今回の就航により利用者の利便性の向上を図る。なお、同路線はアメリカン航空との共同事業路線となり、同社とのコードシェアも予定しているという。一方、成田 - ヘルシンキ線については、ヘルシンキが欧州内54地点へのネットワークを持つハブ空港であることから、スムーズな乗り継ぎが行えるとしている。成田 - サンディエゴ線は、12月から1日1往復週4便(月・火・木・土)で運航し、2013年3月からデイリー運航を計画。運賃は、「USセイバー50(50日前までの購入)」が4万4,000円(燃油サーチャージ、税除く)。成田 - ヘルシンキ線は、2013年3月から1日1往復週4便(火・水・金・日)で運航し、2013年度上期中のデイリー運航を目指す。運賃は、「ダイナミックセイバー7(7日前までの購入)」が5万7,000円(燃油サーチャージ、税除く)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日映像・ホームページ制作を手がけるステイションはこのほど、今年3月31日限りで廃止される長野電鉄屋代線の風景などを集めた短編映像集『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』を発売した。廃止間近の屋代線(須坂~屋代間)には、松代駅、綿内駅、信濃川田駅など木造駅舎が残る駅が多い。同DVDでは屋代線全13駅のほか、2002年に廃止された木島線(信州中野~木島間)全8駅の現役時代の映像も収められ、1駅1編3分でまとめた映像作品集となった。昨年11月26日に屋代線で行われたイベントの様子も収められ、松代駅のホームに2000系D編成と、2100系「スノーモンキー」が並ぶ姿も見られる。『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』は全国の書店にて販売されるほか、「駅」をテーマにした動画配信サイト「駅物語」でインターネット販売も実施。収録時間は66分で、価格は3,990円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月20日東京急行電鉄、東京メトロ、東京都交通局、埼玉高速鉄道はこのほど、3月17日のダイヤ改正の概要を発表した。東横線を除く東急各線でダイヤ改正が行われ、田園都市線と目黒線に乗り入れる地下鉄各線、埼玉高速鉄道線でもダイヤが変更される。東急田園都市線では、平日早朝に上り急行列車(中央林間駅を6時10分発車。押上駅まで運転)を1本増発し、オフピーク通勤の利便性向上を図る。朝ラッシュのピーク時に運転される準急も、運行時間帯を前後約10分拡大(渋谷着7時42分~9時5分)。また、平日朝に東京メトロ半蔵門線へ乗り入れる列車のうち、半蔵門行6本などが押上駅まで延長運転される。土休日は朝に上り急行列車1本と下り各駅停車1本を増発するほか、夕方に渋谷駅始発の下り急行2本(渋谷発17時26分、18時26分)を新設。夜間も下り・上り1本ずつ急行を増発する。東急大井町線では、平日早朝に田園都市線からの急行(長津田駅を6時9分発車。大井町駅まで運転)を1本増発。土休日の10~16時台には、長津田~大井町間の直通急行列車を毎時2本増発する。現在、一部列車を除き二子新地駅と高津駅を通過して溝の口駅まで運転される各駅停車も、ダイヤ改正後は日中を中心に二子新地駅・高津駅に停車する列車の本数を増やす。相互直通運転を行う東急目黒線と東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線でも、平日の夜間・深夜に列車の増発や運転区間の延長などが行われる。都営三田線(東急目黒線と相互直通運転を実施)でも、朝の時間帯に始発・終着駅が変更となる列車があるとのこと。東急電鉄ではその他、池上線や東急多摩川線、世田谷線などでも列車の増発や他路線との接続向上が図られる。東京メトロ千代田線では北千住~箱根湯本間の特急ロマンスカーが平日にも運転されるほか、平日夕方のラッシュ時に北綾瀬~綾瀬間の区間列車が増発され、現在の約15分間隔から約7分30秒間隔での運転となる。都営大江戸線でもダイヤ改正が行われ、平日・土休日の10~16時台は6分間隔での運転に。都庁前~清澄白河間で深夜24時台に列車が1往復増発される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月17日東急電鉄で活躍した8090系の一部車両が秩父鉄道へ譲渡され、7500系として活躍中です。1月24日にも、7506ほか3連が長年活躍した東急から旅立ち、秩父鉄道へ輸送されたとのこと。秩父鉄道7500系の増備は、これで6本目となります。そこで今回は、東急8090系が新製直後、東急線上に初めて姿を現したときの写真をはじめ、東急電鉄の懐かしく珍しい写真を計9点、紹介したいと思います。8090系は1980年、従来車両より車体重量を28トンも軽減した日本初の軽量ステンレスカーとして登場。従来のステンレスカーと比較すると、車体側面のコルゲート(波型の外板)がなくなり、赤帯2本をまとい、車体断面は上部に向けて絞られた形になるなど、外見が大きく変化しました。ここで紹介する写真は、いずれも8090系の落成直後、東急線上に初登場したときの写真です。8090系の1本目は東急車輛で落成し、中央線八王子駅まで7両で輸送された後、分割された4両が横浜線長津田駅に到着しました(残り3両の輸送は、同年12月19日)。東急線内を回送する場面では、デハ3450形が前後2両ずつ新型車両を挟み込み、プッシュプル方式での回送となり、長津田駅から大岡山駅、田園調布駅を経由して元住吉検車区へ。まさに”珍”編成での走行でした。この回送シーンは、撮影先で知り合った鉄道ファン(当連載第3回「雪の日に狙った”白いスロープ”」にも登場)から情報をもらい、撮影したものです。インターネットなどない時代、連絡先を交換しながら情報をやり取りしていたのも、懐かしい思い出です。続いて紹介するのは、新玉川線(現在の田園都市線渋谷~二子玉川間)乗り入れ工事中の二子玉川園(現・二子玉川)駅の写真です。駅の溝の口側では、ホームを削り、橋梁上に上下の仮線を設置する工事が行われていました。工事自体が荒技的ゆえ、線形も奇妙なものになっていました。その後、本線を直線に改修し、ホームを延長拡幅して、新玉川線開通の準備が整いました。最後に紹介するのは珍しい貨車。高架・複々線化される前の東横線新丸子駅の側線には、東急で唯一3軸ボギー台車を履いた貨車、チキ3095の姿がありました。チキ3095は元々、鉄道院新橋工場で1914(大正3)年に製造された木造客車で、国鉄時代の1951年に払い下げを受け、長物車に改造したものです。東急の電車・貨車において初の20m車(電車は8000系が初)で、レール輸送の長物車として活躍しましたが、1976年に廃車となっています。今回紹介した中でも、”珍”工事と”珍”貨車の写真は、当連載を開始した後にネガを見直し、発見したものです。まさか30数年ぶりに陽の目を見ることになるとは、思いもしませんでした。
2012年02月05日国内外の著名人や、芸能人も数多く通う早野実希子のサロン「ABSOLU HERBEEN」。彼女の施術は体の声を聞くこと。体を触れれば、その人の性格や生き様がわかるという。そんな彼女の書籍「早野実希子の連動マッサージ『美の宝箱』」より、部位別のお悩み解決法を伝授しよう。◆ 今回のお悩みはこちら『加齢とともに深くなる法令線を目立たなくしたい』ポイント:法令線ケアのカギを握るのは、「耳の穴」!法令線を目立たなくするにはどうすればいいの?◆ はじめに法令線が目立つのは、加齢のせいだけではない。表情筋、姿勢、スキンケア、メイク法などの生活習慣も原因のひとつだ。そして加齢により現れる現象は、卵巣年齢とも深い関わりがあるのだ。たとえば同じ表情をずっと続けていると、ある特定の場所にこりができてしまい、それがたるみの原因になることもある。また、メイクをするとき、鏡を覗き込むのも、首とあごが前にでてしまいかえって法令線を目立たせるメイクになりやすいのだ。これを解決するには立ったままのメイクがいい。さらに、つま先立ちするとより姿勢が良くなりチークを正しい場所にいれることができるのだ。このようにたるみは日常生活の積み重ねに起因しているので、一朝一夕に解決できるものではないのだ。◆ マッサージをしてみよう【1】口を開けるときのちょうつがいの部分に親指を当て、ゆっくりと数回プッシュする。【2】頬骨の下に握った手を置き、指の関節で頬骨を押しあげるようにプッシュする。【3】小指を耳の穴に入れて上に引っ張り上げながら、反対の親指で頬骨を押し上げる。耳の引き上げと頬骨プッシュは同じリズムで行い、連動させる。【4】頬骨を両手の指で下から支え小鼻からこめかみの方向にギュッ、ギュッと押し上げる。◆ ポイント・リフティングクリームを付けるときは、下らか上へと意識して。その時、力を入れすぎないよう注意。・肩こりを解消し、背骨周りの緊張を取るだけでもフェイスラインは変わります。常に良い姿勢でいることを意識することも大切です。・体の冷えも法令線に影響します。冷たい飲み物の摂りすぎや保温性の低いファッションは避け、体を温めるよう心がけましょう。協力:協力:「早野実希子の連動マッサージ『美の宝箱』」 (詳細はこちら) サロン: ABSOLU HERBEEN 早野 実希子(薬剤師 兼 内外美容研究家)サロンの代表を務める傍ら、医学的薬学的知識を生かし、美容・健康・漢方・医食・スパに至るまで、多くの女性誌やWeb上での執筆など幅広く活躍。
2011年12月22日東急文化村は10月11日に会見を開き、2012年7月に渋谷駅前にオープンする新劇場「東急シアターオーブ」のオープニングラインナップを発表した。会見には、同社の渡辺取締役社長と同仁田専務取締役が登壇した。こけら落としは、『ウエスト・サイド・ストーリー』のブロードウェイ版が48年振りに来日。同作品の生みの親のひとりである脚本家のアーサー・ローレンツが、こだわりを持って初演版の舞台を復活させた最新プロダクションで、これが日本に初上陸となる。公演は2012年7月18日(水)から8月5日(日)で、この公演の初日が開業記念日となる。また、オープニング第2弾として、ロックンロール・ミュージカル『ミリオン・ダラー・カルテット』(公演期間2012年9月上旬から中旬予定)の上演も決定した。この公演は、2010年にブロードウェイで大ヒットを記録し、トニー賞を受賞。1956年の米・テネシー州メンフィスに、ロックンロールの四天王と呼ばれた4人(ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、エルヴィス・プレスリー)が偶然集結し、一夜限りの奇跡のセッションを行った真実の物語が舞台化されたもの。仁田専務はこの2作品を選んだ理由として「言わばこの2作は対極にあるような作品。『ウエスト・サイド・ストーリー』は観る、感じることを、『ミリオン・ダラー・カルテット』は聴いていただくことに重点を置いている。この2作で、自分達の考えている劇場というものが表現できればと思う」とコメントした。なお、この日は現時点で発表できる8本が紹介された。宝塚歌劇版や日本人キャスト版で好評を博した『ミュージカルロミオ&ジュリエット』の本場フランス版の初上陸や、人気の劇団☆新感線の舞台、ウィーン版ミュージカル『エリザベート』20周年記念スペシャルガラコンサート、宝塚卒業生を中心とした『エリザベートスペシャルガラ・コンサート』、ダンス・エンタテインメント『バーン・ザ・フロア』の最新版、ホセ・カレーラスのコンサートが予定されている。渡辺社長は「渋谷を日本一住みたい、働きたい、訪れたい街にしたい。渋谷には楽しい文化が集積している。その文化の核をなすのが、来年オープンする『オーブ』でありたい」と語った。
2011年10月12日大江戸線でパニック!?8月1日(土)より、都営大江戸線で、都営地下鉄としては史上初となる映画のビジュアルをフルラッピングした車両が登場し、話題を集めている。これは、ニューヨークの地下鉄を舞台にしたサスペンス・アクション『サブウェイ 123激突』とのコラボレーションとして実現したもの。従来の大江戸線とは全く異なる青と黒を主体にした色調で、映画のタイトルと共に主演のデンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの姿が大きく描かれている。今回のコラボレーションについて、本作の宣伝プロデューサーは「地下鉄を舞台にしている映画なので、ぜひ地下鉄とコラボレーションしたいと考えました。中でも本編で描かれているのがニューヨーク市の地下鉄ということで、日本では東京都の管轄である都営地下鉄で、なおかつ駅数、利用者数が一番多い大江戸線でラッピングライナーを走行させたいと打診しました」と語る。映画は、トラヴォルタ演じる“ライダー”をリーダーとする武装ギャングが地下鉄をハイジャックするという設定。ハイジャックという内容だけに、コラボレーションの実現に向けた交渉は難航するかと思われていたが「交通局の担当の方に映画をご覧いただいたところ、地下鉄職員が乗客を守る懸命な姿が描かれていたため企画が実現したようだ」とのこと。車体のデザインについては「映画では、地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)が乗客を守るために自分の身を犠牲にして犯人と闘うのですが、その緊張感を地下鉄の車体そのものに表現しました」と語る。こちらのラッピングライナーは8月いっぱい走行する。普段とは違う、見慣れない車両に思わず立ち止まって写真を撮ったり、駅員に運行スケジュールを問い合わせる乗客も続出。夏休みシーズンということもあり、この期間限定車両目当ての鉄道ファンも数多く訪れそうだ。『サブウェイ 123激突』は9月4日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:サブウェイ 123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:ハリウッド2大スターが激突!『サブウェイ 123激突』試写会に10組20名様をご招待ジョン・トラヴォルタ、息子を亡くした悲しみは癒えず。主演作プレミアを欠席ひげにタトゥーですっかり悪人顔、トラヴォルタがデンゼルとの共演作で悪役に挑戦
2009年08月03日