フランスでモテモテの職業といったら「消防士」。これはもう、フランスでは異論の余地なしの事実だ。もちろん、日本と同様に"少年たちのヒーロー"でもあるが、少女から堂々たるマダムまで、年齢を問わず女性から熱い視線を集める存在である。少女は「大きくなったら消防士さんの恋人になる! 」と目を輝かせ、街頭ではマダムが満面の笑みで消防士とおしゃべり。そのモテっぷりには理由があるのだ。○身近な「正義の味方」彼らはなぜモテるのか。その理由はいくつか考えられる。まず、フランスの消防士の仕事だが、彼らは消火活動に加え、事故や災害の対応、救急の処置などを広くこなす。時には夫婦げんかの仲裁や、屋根から下りられなくなった猫の救出、溝に落ちた鍵を拾うなどということもあるそう。つまり、「困った時の消防士、市民の味方、頼れる存在」なのだ。それゆえに、例えばテレビのクイズ番組で出場者が「消防士です」と言うと、それだけで自然に拍手が起きたりする。そしてさらにあの肉体美である。彼らの鍛えぬかれたマッスルボディーは、フランス女性にとってフェロモンのかたまりのようなもの。何より恋の相手にセクシーさを求めるフランスでは、あれこそが超セクシー、つまりは「好感度抜群の男性集団」というわけだ。「ムキムキなのはちょっと……」と感じがちな日本女性とは少々好みが違う。おまけに、公務員というのもフランスでは非常にポイントが高い。年金もしっかりしていて将来も安泰となれば、モテないはずはない。○パレードでも消防士に拍手喝采そんな消防士の人気っぷりは、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われるパレードでも見てとれる。パレードは凱旋門からコンコルド広場までのシャンゼリゼ大通りで行われ、大統領に始まり、騎馬隊や戦闘機・戦車などに続いて消防士も参加する。沿道からは歓声あり拍手ありとにぎやかで、中でも最大級の拍手が送られているのが消防士のパレードなのである。この、国を挙げての祝日前夜には、多くの地域で消防署主催のダンスパーティーが開催される。例年大盛況のイベントで、会場は人であふれかえり入場制限がかかることも珍しくない。若者、年配者、カップル、家族連れ、そしてメイクや衣装からも気合が感じられる女性もちらほら。当然、すてきな消防士との出会いが目当てである。パーティーは飲めや踊れやで盛り上がり、翌朝4時頃まで続く。消防車近くでは、消防士との記念写真に並ぶマダムの行列も。パーティーのチケットは7月14日が近づくと街頭で売られるが、販売するのも消防士である。売れ残りは心配無用のようだ。○話題になるのがちょっとセクシーなカレンダー消防士が街で売るものといえば、さらに有名なのがカレンダーである。地域によっては家を一軒一軒まわって売り歩くところもあり、ちょっとした師走の風物詩になっているよう。カレンダーの内容は消防車や訓練の様子を写したものが多く、好みや要不要に関わらず日頃の感謝を込めて購入するのが通例となっている。定価はなく気持ちを渡す方式で、寄付行為に近い。ちょっときわどいセクシーなバージョンも例年話題になるが、こちらには積極的に購買に走る層があるようだ。パリ・オペラ座界隈を歩くことがあったら、近くのサンタンヌ通りにある消防署をのぞいてみるといい。ガラス張りの1、2階では、トレーニングに励んだりリラックスしていたりする消防士の姿がうかがえる。女性からの視線には慣れていることもあってか、時には手を振ってくれることもあるそうだ。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)神戸在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。渡仏回数は10数回にのぼり、2年弱のパリ在住経験がある。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。
2015年03月07日大日本印刷(DNP)はこのたび、2月5日に実施された「平成26年度東京都・豊島区合同帰宅困難者対策訓練」において、池袋駅周辺に設置したデジタルサイネージで情報発信を行い、大規模災害発生時の帰宅困難者を一時滞在施設へ誘導する訓練に協力することを発表した。これにより、大規模災害を想定した緊急時の情報発信手段として、DNPが共同で運営する東武百貨店池袋店の9面マルチビジョンと、ダイドードリンコのデジタルサイネージ一体型自動販売機を活用し、池袋駅周辺に滞留する帰宅困難者に向け、緊急災害情報や一時滞在施設情報等を発信。滞留者を生まないよう、円滑に一時滞在施設へ誘導する。DNPは、停電時にも継続運用可能で、自然エネルギーを活用した省エネルギー型のデジタルサイネージや、危機管理・情報共有システムとデジタルサイネージを組み合わせた災害時緊急対応システムを提供する。公共施設や公園、学校などの避難指定場所や、人々が多く集まる街中、商業施設などへ緊急情報発信機能を備えたデジタルサイネージを設置することで、安全・安心なまちづくりに貢献していく考えだ。
2015年02月06日多摩動物公園は2月10日、「動物脱出対策訓練」を実施する。○ユキヒョウの脱出事故を想定し、脱出動物の捕獲訓練など実施災害などの緊急事態に備えた「動物脱出対策訓練」は年に1度、同園と上野動物園で交互に行なっている重要な訓練。2015年は、多摩動物公園での開催となる。今回は、ユキヒョウの脱出事故を想定し、来園者の避難誘導および脱出動物の捕獲訓練などを、警察署や消防署の協力のもとで行う。なお、訓練時間中は来園者の訓練エリアへの立ち入りを制限する。訓練予定は、「地震により倒木があり、ユキヒョウ舎の運動場ネットが破れ、1頭が脱出」→「園長が非常配備態勢発令、対策本部設置。避難誘導、警察署・消防署へ連絡。場内の安全確認と応急処置」→「脱出したユキヒョウはレッサーパンダ舎付近へ逃走」→「さらにコアラ売店前付近へ逃走し、捕獲作業中の捕獲隊員1名がユキヒョウと接触。救護を要請」→「その後インドサイ舎方面へ逃走。さらに正門方面へ」→「昆虫坂下でユキヒョウは捕獣網に阻まれ、捕獣網内をうろつく」→「動物病院車が到着。麻酔銃(実物ではない)を発射。麻酔効果を確認し、捕獲!」という流れとなる。実施日時は、2月10日 14時~14時45分(小雨決行)。天候や動物などの状況により、変更や中止になる場合がある。場所は、多摩動物公園 アジア園ユキヒョウ舎から正門付近一帯(東京都日野市程久保7-1-1)。
2015年01月26日間もなく、発生から20年を迎える阪神・淡路大震災での消防士たちの活躍とその後の苦悩を描いた舞台『ORANGE』。誕生は2004年にさかのぼり、関西の劇団・PEOPLE PURPLEが初演した。以降も劇団によって毎年上演され、それと並行して、音尾琢真が主演を務める同作が2011年に誕生。13年に再演され、今月末には大阪を皮切りに全国9箇所を巡る3回目の上演がスタートする。かつ、上演に先駆けてスペシャルドラマ化も決定(『ORANGE~1.17命懸けで闘った消防士たちの魂の物語~』1月19日(月)夜9時~TBS系)。「この物語をたくさんの人に観てほしい」と言う音尾琢真に話を聞いた。舞台『ORANGE』チケット情報音尾が主人公のレスキュー隊員・小日向を演じるのは3度目。「1回目はこの舞台と役をやり切るという思いが全てで、無我夢中でした。2回目のときは、『どうしてここに出てくる消防士たちはこんなにも頑張るんだろう?』と思いながら、作品のテーマを改めて考えて。脚本・演出の宇田(学)さんや実際の消防士の方の話を聞くうち、これはただただ人を救うことを天命と思い、やり続ける人の話なんだなと気づいて。そんな人たちがいるんだなと」ドラマ撮影に入る前にも、神戸で当時の消防士たちから震災時の体験を聞く機会があった。「どの話も結論は『人を助けたい』。だからそのために日々のどんな辛い訓練だってこなしてきたし、そういう先輩たちの意志を受け継ぐ若い子たちがまた必死に訓練してるんですよ。以前だったらなぜそんな体力的に辛い職業に就くのか、わからなかったと思います」彼らの姿は、俳優である音尾の職業観にも影響を与えた。「ただ“好きだから”でやっているのではなく、やっている意義を持ちたいといいますかね。もし自分が何か作品を作るとなったら、やっぱり人の心を救うものがいいなという、そういう思いも芽生えてきましたし。消防士の皆さんは物理的に人を助けるのが仕事で、精神的に人を助けるのが俳優である僕の仕事だと思います」間もなくオンエアのドラマ『ORANGE』では、主役の小日向を上川隆也が演じ、音尾は消防士のひとりでドラマ版オリジナルのキャラクター、楢崎役で出演する。「舞台もドラマも同じ宇田さんの脚本ですし、今回の舞台がドラマの影響を受けて変わる部分があるかも。僕もドラマで別の役をやって小日向を支えるポジションを経験することで、小日向という人がよりわかるのではないかと思っています」舞台は1月31日(土)大阪・森ノ宮ピロティホールを皮切りに、東京、愛知、香川、新潟、福島、宮城、秋田、北海道で公演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2015年01月16日「失業した時の保険」というイメージが強い雇用保険。でも、雇用保険の仕組みの中には、資格を取得するなど個人の能力開発に対してお金を支払ってくれる「教育訓練給付金」という制度がある。今年の10月から教育訓練給付金制度が拡充したので、この機会に一度、内容をチェックしてみよう。「教育訓練給付金」とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し、修了した場合に、掛かった費用の一部を本人に支給する制度だ。平成26年10月から、従来の枠組みを引き継いだ「一般教育訓練の教育訓練給付金」と、拡充された「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」の2本立てになった。○一般教育訓練の場合は最大10万円一般教育訓練の教育訓練給付金がもらえるのは、下記の表の通り2パターンある。給付金は受講費の20%で上限は10万円。受講費が10万円を超える場合は、戻ってくるお金は10万円まで。戻ってくるお金が4,000円を超えない場合は支給されない。初めて利用する人受講開始日までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算1年以上の場合以前、利用したことがある人前回の受講開始日から今回の受講開始日までの間に雇用保険の一般被保険者であった期間が、通算3年以上の場合。さらに、前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに3年以上経過している場合○専門実践教育訓練の場合は最大年間48万円平成26年10月1日から中長期的なキャリアアップを支援するため、「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」が始まった。受講前に中長期的なキャリア形成支援のためのキャリア・コンサルティングを受け、受講開始日の1カ月前までにハローワークで所要の手続きなど、一定の要件を満たした人が対象。「専門的・実践的な教育訓練」として指定された講座に通うと、受講費用の40%(年間上限32万円)、さらに資格等取得し、被保険者として雇用されるまたは雇用されている場合には、20%が追加支給される。つまり最大で合計60%、年間上限48万円まで給付される。ただし、一般教育訓練と同様に戻ってくるお金が4,000円を超えない場合は支給されない。専門実践教育訓練の教育訓練給付金がもらえるのも、下記の通り2パターンある。なお、詳細は厚生労働省のホームページを参照していただきたい。初めて利用する人受講開始日までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算2年以上の場合以前、利用したことがある人前回の受講開始日から今回の受講開始までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算10年以上の場合。さらに、前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに10年以上経過している場合○訓練受講を支援するための給付も専門実践教育訓練の教育訓練給付金を受給できる人のうち、受講開始時に45歳未満で離職しているなど、一定の条件を満たす場合には、訓練受講をさらに支援するため、「教育訓練支援給付金」が支給される。こちらは平成30年度までの暫定措置だが、資格をとって転職したいと思っている人にとっては経済的な支えになるはず。支給申請の詳細については、住まいの地域を管轄するハローワークで確認できる。○「指定講座」の確認を忘れずに!「一般教育訓練の教育訓練給付金」「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」ともに、給付の対象になるのは厚生労働大臣が指定する講座。同じような講座でも、事業者やコースによって指定講座でない場合もあり、その場合は給付金対象とならないので、必ず「教育訓練給付金の指定講座であること」を確認しよう。一般教育訓練の教育訓練給付金の指定講座は、近くのハローワークで一覧表が閲覧できるほか、教育訓練講座検索システムでも検索可能。また、専門実践教育訓練の教育訓練給付金の指定講座一覧はコチラ。○お金が戻ってくるのは"受講後"なお、一般教育訓練の場合、給付金が支給されるタイミングは"講座修了後"であることもポイントだ。出席率や成績など講座ごとの「修了の認定基準」を満たして、初めてハローワークで給付金の申請手続きを始めることができる。一方で、専門実践教育訓練の教育訓練給付金は訓練期間中6カ月ごとに申請を行い、教育訓練中から支給を受けられる。また、一口に"受講費"といえども、一定のルールがある。例えば、受講に必ずしも必要ではない補助教材やパソコンの費用、スクールまでの交通費などは対象にならない。こういったお金を含めて計算し受給しようとした場合、「給付金が支給されない!」などということもあり得るので申請は正しく行おう。※本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール : 楢戸 ひかる(ならと ひかる)1969年生まれ大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。生活に役立つ情報を「主婦er」にて更新中。また、長期投資を始めた日々の記録をメルマガ「主婦が始める長期投資」で配信中。メルマガ申込みは「主婦er」より。
2014年11月28日CAは通常、訓練を経て乗務環境や内容が変わってくる。JALの場合は、新人訓練の後に国内線で乗務し、1年後に国際線移行訓練を受ける。その2年後にあるファーストクラス訓練を経て、全ての業務をこなせるCAになる。特に国際線には国内線にないサービスが多々あるため、国際線移行訓練はあらゆる訓練の中でも、ひとつの“関門”になるそうだ。そこで今回、国際線移行訓練現場を取材し、「体験」もしてみた。○茶の心がおもてなしに通じる!?JALのCAはまず、新人訓練として新入社員研修を2日間、国内線専門訓練を34日間、OJT実機訓練を2週間受ける。その1年後の国際線移行訓練は20日間、またその2年後にあるファーストクラス訓練では、4日間という育成キャリアが定められている。つまり、全ての業務ができるようになるには4年かかることになる。特にJALでは「心の教育」に力を入れており、目指すおもてなしのベースは「茶道の精神」にもあるという。茶道の心得を示す標語「和敬清寂」や「利休7則」を、実際の乗務現場と照らし合わせることで、CAのサービス向上を図っている。「利休7則」を例にすると、「夏は涼しく、冬は暖かに」であれば、季節を感じられるミールサービスや機内アナウンスなどが挙げられる。また、ボーイング787のような日本の四季に合わせた色彩でのお出迎えもそのひとつだ。ファーストクラス訓練では、この「茶道の精神」に立ち返るカリキュラムが用意されている。○キャビンとギャレーで異なるポイント今回取材した国際線移行訓練では、主に3つの訓練を行う。その前に、そもそも国内線と国際線では、どのように業務が変わってくるのかを考えてみよう。大きな違いはミールサービスであるが、そのほかにも、外国人への対応、税関や出入国管理などのCIQサポート、免税品の機内販売などがある。そこで、20日間に及ぶ訓練の半分は座学に、残りはミールサービスと英語の教育に割り当てられている。ミールサービス訓練は、新ビジネスクラスシート「スカイスイート」のモックアップを用いて実施する。この日、訓練を受けていたCAの訓練生は全員で24名。訓練生は12名の2グループに分かれ、1グループに対して3名のインストラクターが指導に当たっていた。12名の内、2名はギャレーを、4名はキャビンを担当し、残りの6名は乗客役になる。キャビンでは乗客への声かけのみならず、お手拭きの出し方やカトラリーの並べ方ひとつをとっても、細かいチェックポイントがあるようだが、インストラクターはその都度声をかけることはしない。まずは実際にさせ、その後に「問題はなかっただろうか」を考えさせる時間を与えていた。また、「この料理に合うワインは何ですか?」と質問する乗客に対して的確に答えられるよう、料理に対する知識も必要になってくる。そのキャビン以上に混雑するのがギャレーだ。キャビンでスムーズにサービスができるよう、ギャレーでは状況を判断して先に先に準備をしなければならない。また、ミールの中には、健康面や宗教に配慮したスペシャルミールもある。キープしておいたミールが分からなくなったり、新旧のミールカートが混ざったりしないよう注意が必要となる。訓練では2名体制で当たっていたが、実際の機内では1名が担当している。○おもてなしはCAたちのチームプレーからミールサービス訓練の最後には、訓練生とインストラクターが訓練を振り返ってブリーフィングを行う。この時、国際線移行訓練のまだ3分の1の段階だったこともあり、訓練中にはミスがいくつか見受けられたよう。キャビンでは、乗客にあやふやな知識で対応しないことや、乗客をスキップしていないかなどの指摘があり、ギャレーでは残りのミールの確認とともに、カートを置く位置など安全面への徹底が求められていた。今回の訓練生のひとりだった澤津菜月さんは、2012年入社でニューヨーク線乗務を希望している。その澤津さんが訓練の中で難しいと思ったことは、メニューの説明だったという。「細かい説明を求められた時、自信を持って答えることができませんでした。また、座学を通じて覚えたことは頭に入っているものの、どのような言葉でお客様にお伝えすればいいのか悩むこともありました。こうしたことは経験を通じて、一つひとつ学んでいきたいと思います」と答えてくれた。限られた時間とスペースで最高のおもてなしをするために、CAたちはこうした訓練を通じて知識や技術の向上を図っている。そしてもうひとつ、この訓練の取材を通じて感じたことは、CAたちの「チームプレー」だった。通常機内では、ギャレー担当はギャレーから出てキャビンサービスをすることはない。そのため、私たちはギャレー担当のCAをサービス中に見ることはないが、機内で受けるサービスの一つひとつが、こうしたCAたちのチームプレーからなっていると思うと、サービスを受けるのがちょっと楽しくなってこないだろうか。
2014年01月24日ANAは、今後の副操縦士の養成にMulti-crew Pilot License(以下MPL)を取得する訓練を導入する。その基礎訓練をLufthansa Flight Training GmbH(以下LFT社)に委託し、2014年夏より開始する。○訓練期間も大幅短縮にMPLはエアラインの2人乗り航空機の操縦士に特化した新しいライセンスであり、2006年にICAO(国際民間航空機関)で規定され、日本においても2011年に法制化、翌2012年から施行された。ANAでは2009年よりMPL訓練の導入を検討し、基礎訓練から実用機訓練まで一貫して効果的な訓練が可能になると判断した末に、このほど導入を決定した。訓練を委託するLFT社は、ANAのジョイントベンチャーのパートナーであるルフトハンザドイツ航空の訓練を担うグループ会社。エアラインの運航ノウハウを積極的に訓練に取り入れることにより、世界の訓練会社の中でも最先端かつ最高品質の訓練を提供している。また、LFT社はMPL訓練を修了した副操縦士を400名以上輩出するなど、MPL訓練に関して世界でも最大規模の実績を有している。このLFT社とANAは互いの訓練ノウハウを出し合い、1年以上にわたる共同開発を経て、ANAのMPL訓練プログラムを作り上げた。今回ANAが導入するMPL訓練プログラムでは、エアラインの操縦士に求められる高品質な航空機の操縦操作能力の習得に加え、運航をチーム力で支える能力やスレット&エラーマネジメント等のエアラインの運航に必要な業務遂行力も集中的に修得する。そのため、訓練品質を大きく向上させると同時に、効果的な副操縦士養成が可能となる。また、訓練効率を向上させることにより、従来方式と比べて大幅に訓練期間を短縮することができる。
2013年12月11日エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ)は総工費5億AEDディルハム(約138億円)をかけ、パイロット訓練学校「エミレーツ・フライトアカデミー」を設立することを発表した。○ゆくゆくは他会社の訓練も対応エミレーツ・フライトアカデミーは、ジュベル・アリ地区にある新空港ドバイ・ワールド・セントラル内に2015年に完成する予定。40ヘクタールの敷地には、1.5kmの専用滑走路、管制塔、訓練用の航空機が用意され、専用の空港名コードがつく。施設内には、教室、学生寮、フライトシミュレーター、飛行訓練設備を完備する。職員体制は150人以上で、400人の訓練生を同時に受け入れることができるように設計されており、年間約160人の卒業生を見込んでいる。フライトアカデミーの訓練では、生徒が入学して間もない段階から高速ジェット機を使用した高度なジェットオリエンテーションを受けることができ、副操縦士の資格をより安全かつスムーズに取得できるようになる。開校後はまず、エミレーツの“国家パイロット候補生プログラム”の専用訓練所として運営し、その後、他の航空会社から飛行未経験のパイロットを受け入れて、徐々に訓練生数を増やしていく予定。ボーイング社が発表した“2013年ボーイング パイロット・技術者予測(2013 Boeing Pilot & Technician Outlook)”によると、今後20年間に世界中で50万人近くのパイロットが必要となり、そのうち4万人が中東で必要となると見込まれている。同アカデミーは、世界的に高まる次世代パイロットへの需要に応え、急成長する航空産業を支えていくという。
2013年11月22日東京消防庁は2013年1月6日、東京ビッグサイト東駐車場にて、新春恒例の「東京消防出初式」を行う。出初式は、今から350年ほど前の江戸時代、1659(万治2)年1月4日、時の老中・稲葉伊予守正則が定火消総勢4隊を率いて、上野東照宮前で「出初」を行い、気勢をあげたことが起源とされる。当時、1657(明暦3)年に発生した明暦の大火によりいまだ焦土の中にあった江戸の市民に、大きな希望と信頼を与えたという。これが契機となり、お正月の恒例行事として現在まで受け継がれている。東京消防出初式は、消火・救助・救急演技、消防機械部隊分列行進、江戸消防記念会による伝統の木遣り行進やはしごのり、東京消防庁音楽隊・カラーガーズ隊の演奏・演技など、毎年多くの人たちに親しまれている防火・防災の行事となっている。当日は、消防車両の乗車体験、起震車による地震体験など、楽しみながら防災を理解できる展示・体験コーナーも設けられている。式開始は、9時30分頃を予定。展示・体験コーナーは、9時から14時までを予定している。会場は、東京ビッグサイト東駐車場(東京都江東区有明三丁目10番先)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日6月にニューヨーク市内の自宅マンションが火事になり、ホームレス状態と報じられたロバート・デ・ニーロ夫妻が、消火活動に当たった消防士たちに、お礼として豪華なランチを振る舞った。デ・ニーロと妻のグレイス・ハイタワーさんが暮らすセントラル・ウェスト・パークの高級アパートで6月に起きた火災の出火元は、デ・ニーロ宅に備え付けの乾燥機だった。幸い、当日は家に誰もおらず、ケガ人は出なかったが、「New York Post」紙によると夫妻は新しく居を構えることを決断。月10万ドルの家賃の高層アパートの部屋を借りる予定だったが、契約2日前にキャンセルした。その結果、ホームレス状態になってしまった夫妻だが、アパートの消火に当たったニューヨーク市消防署の隊員たちに感謝を表すため、今月19日(現地時間)に消防署を訪問、デ・ニーロが経営するレストラン、トライベッカ・グリルのケータリング・サービスの昼食を彼らに振る舞った。「ロバート・デ・ニーロは彼らと一緒に写真を撮り、署内を見学しました。食事はミートボールやナスのサンドイッチなどが大量に用意されました」と関係者は語った。ちなみに、夫妻は現在も新居を探している最中。ベッドルーム5室の物件をお望みで、ワンフロアでもデュプレックスでも構わないが、大きなクローゼットスペースは必須だという。グレース夫人は友人たちに、「ベッドルーム5室の物件を買うのは簡単だけど、賃貸物件として探すのは大変」とこぼしているそうだ。(text:Yuki Tominaga)© UPI/AFLO
2012年10月24日一般社団法人 全日本動物専門教育協会は、11月1日、東日本大震災チャリティーイベント「第9回全国トリミング・家庭犬訓練競技会」を開催する。同競技会は、同日10時~16時、東京武道館 大武道場(東京都足立区綾瀬 3-20-1)にて開催。「トリミング」「家庭犬訓練」「デザインカットコンテスト」の3部門の競技で技術を競い合う。昨年は総出場者数が200名を超え、熱気あふれる戦いが繰り広げられた。トリミング及び家庭犬訓練部門は「学生の部」と「一般の部」に分かれ、それぞれで審査される。デザインカットコンテストは、学生と一般の区別なく競い合うため、技術だけでなくセンスも重要なポイントとなる。さらに今回の競技会は、3部門のチャンピオンに総額50万円の賞金が授与される(同協会会員限定)。参加料金は、各種目、一般者が8,000円、同協会の個人会員は6,000円。定員は「トリミング部門」が100名、「家庭犬訓練部門」が150名、「デザインカットコンテスト」は30名となっている。参加申し込みは、同協会エントリーページから。申込期限は10月21日までで、各部門、定員に達し次第締め切りとなる。なお、当日の入場・競技の見学は無料。同協会では、「どなたもお気軽にご来場ください」と呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日ひとくちにライターといっても、得意なジャンルは各人各様。自分は医療・健康系ですが、中にはかなりマニアックな分野に精通している人もいます。消防車に詳しいライターの山石氏もその一人。彼の場合、趣味が高じてライターになり、本まで出してしまったという、まさに「生粋の消防オタライター(いい意味で)」。今回は、数ある中から、これはという消防トリビアを紹介してもらいました。■まさか、消防車が「赤」だなんて思ってないですよね?「じゃあ基本的なところから。消防車は何色か知っていますか?」(山石氏)そんなことあらためて聞かれても。赤ですよね。……って違うの!?「たしかに赤系統です。でも厳密には違います。法規で規定されているから間違いありません」じゃあ何色なのかというと、「国土交通省令の『道路運搬車両の保安基準』第49条の2項に書いてあります」と山石氏。どんな内容ですか?「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、そのほかの緊急車両にあっては白色とする」ちなみに朱色とは「あかね色」のひとつ。やや黄を帯びた赤色のことです。「単に『赤い』消防車があったとしたら、それは放棄違反になっちゃいますね」また、「個人で消防車を購入・所有できるの?」の問いには「一台数千万、お金さえ払えば問題なし。しかも普通免許があれば公道を円転することも可能」なんだとか。え!ホントにいいの!?「ただし、『緊急指定登録』はほぼ不可能ですし、道交法の問題もあるので、警光灯もサイレンも付けられませんけど」えー!赤いランプで「ウーウー! カンカン!」言わない消防車なんて……。■1日18時間も車上に!?過酷過ぎる救急隊員の日常山石氏がたまたまネットで知り合った救急救命士の話も大変興味深かったです。「救急隊員は日々想像を絶する過酷なタイムスケジュールで動いています。大都市圏勤務のその人の場合、1日の出場(現場に出向くという意味)件数が平均10件以上、多いときは14~15件にもなります」1回の出場が約70分として……1日18時間近く車上に!?ご飯はどうすんですか?「もちろん食べている時間なんてありません。仮眠も不可能。でも、それ以上に彼らを苦悩、疲弊させているのは『常軌を逸したモラルの低い利用者』の問題です」■知られざる社会問題~救急車の「常連さん」とは一体?東京消防庁によると、平成22年度の年間救急車出場件数は70万981件。つまり約45秒に1回(!)のペース。救急隊員さんたちの異常な忙しさも納得です。あれ?でも……。「変ですよね。これほどの出動件数なのに、自分たちの周りで救急車を利用した人の話ってあまり聞きませんよね?一体誰が使ってるのか?実は『常連さん』がいるんですよ」ん?救急車に……常連???「ちょっと調子が悪いとき、普通なら近所のドラッグストアか、病院に行くとしても徒歩、電車ですよね。でも彼らは迷うことなく無料のタクシーとして救急車を使うんです。救急隊員に出動要請を断る権限がないのをいいことに。しかも一日数回、それを毎日のように繰り返し、一人の年間出動回数が700回を超えるような『超常連』もいるみたいで……」救急隊員さんの話では、あまりにも多い出動要請のため、近場の救急車が出払ってしまい、10キロも離れた現場に向かうケースもあるそうです。連絡から20分以上、渋滞に巻き込まれながら、それでも懸命に駆けつけたら、血の海の中にいる交通事故の現場だったり、すでに心配停止状態になっていたりなんてことも……。なんとも恐ろしい現実ですね。今回取材に応じてくれた山石氏が話してくれた内容は、彼が参加している「消防の謎と不思議研究会」の渾身の一冊「消防自動車99の謎(二見文庫)」でも、さらに詳しく紹介されています。思わず「へーっ!」って感じの雑学から社会的な問題まで、幅広いジャンルの消防ネタが満載ですよ。知られざる消防の世界をのぞいてみては?(OFFICE-SANGA 岩井浩)
2012年08月26日東日本大震災から1年となる11日、首都圏では多くの鉄道会社が、大地震を想定した列車の停止訓練を実施する。9日には東武鉄道や江ノ島電鉄、関東鉄道、多摩都市モノレールが概要を発表し、訓練を行う私鉄・地下鉄は15社以上となった。各社の停止訓練の概要については別表参照。列車によっては、駅間で急停止する可能性もあり、該当する路線に乗車する際は利用者も注意が必要だろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月10日東京メトロ、京急電鉄、小田急電鉄、京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道は8日、大地震を想定した全列車の一斉停止訓練を11日に実施すると発表した。首都圏では、他にも京王電鉄、西武鉄道、東急電鉄、相模鉄道、都営地下鉄などが訓練の実施を発表している。東日本大震災から1年が経過するのを受けて実施される今回の訓練は、地震発生時に安全に列車を停止させること、地震による被害を最小限にとどめることなどが目的。11日10時より、東京メトロと都営地下鉄、西武線、京急線、京成線、新京成線、北総線で一斉停止訓練を実施。続いて地震発生時刻である午後2時46分に、京王線、東急線、小田急線、相鉄線でも停止訓練が行われる。なお、埼玉高速鉄道も11日午後2時46分に、列車の停止手配訓練を実施するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月09日東日本大震災からちょうど1年となる11日、首都圏の各私鉄などで大地震を想定した訓練の実施が発表されている。京王電鉄については本誌既報の通りだが、西武鉄道、東京急行電鉄、相模鉄道、東京都交通局(都営地下鉄)も同様の訓練を行う予定だ。東急電鉄では、大規模地震発生時を想定した異常時訓練として、午後2時46分から約1分間、東急線の全列車が一斉に停止。車内アナウンスや駅構内放送による注意喚起、運転再開に向けた構造物や設備の点検訓練、保守無線機による通信訓練もあわせて行われる。東横線渋谷駅では、同時刻に駅施設からの避難誘導訓練も行われるとのこと。相模鉄道も11日午後2時46分、全列車の一旦停止訓練を実施。事前に車内放送にて案内が行われ、一旦停止後はすみやかに運転を再開する。西武鉄道の一旦停止訓練は11日10時から約1分間、西武線全線全列車において実施。都営地下鉄も11日10時から約1分間、列車停止訓練(都営大江戸線は次駅停止訓練)を行う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日消防団へ28台寄贈社団法人日本損害保険協会(SONPO)は22日、全国20市区町村、離島8市町村の消防力を支える消防団等に対して、小型動力ポンプ付軽消防自動車計28台を寄贈することを発表した。1952年から2719台を寄贈本事業は、地域の消防力を強化し、安全で安心なまちづくりに貢献するという社会的使命の観点から同団体が以前より実施しているもの。1952年度から寄贈を始め、これまでで2,719台の消防自動車を寄贈してきた。29日に、消防庁長官室において離島分の寄贈式を開催する予定とのこと。
2010年10月26日貯水池に車を沈める岡山県警交通指導課を始めとする合同捜査本部は、交通事故を偽装して保険金をだまし取ろうとした疑いで、10月5日に倉敷市消防局の消防士長「笠原敏史(31)」容疑者他数名を逮捕した。複数のメディアが報じた。笠原容疑者は山口組系暴力団組員の池上龍太郎(49)容疑者や、自動車販売修理業の高山秀夫(32)容疑者ら、合わせて6人で共謀。3月13日の22時過ぎ、井原市大江町の貯水池へ乗用車を転落させた。そして共済組合に「カーブを曲がりきれなかった」などとして共済金約780万円を請求。支払いを求められた共済組合が内容を不審に思い、警察に通報した。事故内容について矛盾があったという。※画像はイメージ真面目な好青年だったが…笠原容疑者が勤務していた倉敷市消防局の田中局長によると、容疑者は勤務態度もマジメなスポーツマンで、無遅刻無欠勤。職場の信頼も厚く、2008年から消防士長に昇進していた。ただ、消防局の規約では事故があった場合上司に報告をすることになっているが、今回の事故については報告がなかったという。県警によれば、笠原容疑者ら3名は容疑を認めているが、他3名は「知らない」などとしているという。
2010年10月09日