鼻ほじりが原因で、アルツハイマー型認知症になるという研究結果があるんです。そう話すのは、岡山大学病院高度救命救急センター長で、『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の著者の中尾篤典先生。豪・グリフィス大学の研究チームによって行われたマウスを使った実験ではあるが、人間にも起こりうるのだという。「その研究では、肺炎クラミジア菌をマウスの鼻孔に塗り付けたところ、マウスの嗅神経を伝って脳に侵入し、鼻粘膜に感染してから24~72時間以内に脳への感染が起こっています。しかも、肺炎クラミジアに感染したマウスの脳細胞は『アミロイドβ』という成分を放出し、脳組織に沈着させ始めました。このアミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられていて、タンパク質の塊のようなものです。この物質が神経細胞の外側に沈着すると、神経細胞が壊れていくといわれています」(中尾先生、以下同)認知症の約半数を占めるアルツハイマー型認知症に、感染症が関わっている可能性は以前から指摘されてきたという。患者の脳にヘルペスウイルスや真菌、肺炎クラミジア感染症が高確率で見られたとする報告が上がっているのだ。「脳にはバリアがあって、病原微生物がそう簡単に脳に到達できないようになっています。ところが、鼻粘膜につながる嗅神経は、血液脳関門という、いわゆる脳と外界とのフィルターを迂回して、脳につながっているとされます。つまり鼻粘膜は脳への“バイパス”。脳に直通で通り抜けることができる絶好の近道なんです」脳内に到達しにくい薬を、鼻から投与できるという利点もある半面、ウイルスが脳に簡単に入ってしまう。人間でも鼻をほじるクセのある人は、脳に感染させやすいという。「実は、新型コロナウイルスについても同様で、鼻をほじるとコロナ感染を3.8倍高めるという研究結果もあります。しかも後遺症のひとつであるブレインフォグは、脳の中に霧がかかったようになる症状で、認知機能の低下を起こします。この後遺症が出るのは、コロナウイルスが鼻粘膜を通って直接脳の中枢神経に侵入したからではという説もあります。鼻粘膜を介して直接脳にウイルスが入るのは、非常に危ないことなのです」空気が乾燥する冬は、鼻をこすったり、鼻をかんだりする機会も増える。「無理に鼻毛を抜く、強く鼻をかむことは避けましょう。爪は短く切っておき、あまり鼻の穴に指を突っ込まないことが肝心です」何げない習慣が認知症リスクと関係するのは、鼻ほじりだけではない。「よく耳かきをする人は、耳あかを詰まらせているかもしれません。耳あかが鼓膜に付着したり、耳の穴から鼓膜までの外耳道を塞いだりすると聞こえにくくなり、その結果、認知症のリスクが高まる恐れがあるんです」そう教えてくれるのは、名古屋大学耳鼻咽喉科の曾根三千彦先生。外耳道は長さ3CMほどで、耳の穴付近の3分の1は、軟骨部で皮脂腺を持つ。奥は骨からできているため、皮膚が1mm以下と薄く、少しの刺激で傷つきやすく、傷みやすい部位だ。「耳あかというのは、皮脂腺などから出た汗や皮脂などの分泌物と古くなって剝がれた皮膚が混じったもの。ですから、耳あかは外耳道の内側1cmほどの部分で作られ、耳の奥にはありません。また、軟骨部には耳毛が生えていて、汚れが入らないように防いだり、新陳代謝を繰り返しながら、少しずつ外へ動かしたりして、耳あかを自然に体外に排出するような仕組みになっているんです」(曾根先生、以下同)そこに綿棒などを突っ込むと、耳の手前にあった耳あかを奥に押し込んでしまう。「厄介なのは、耳かきをする人ほど、大きな塊が奥に入ってしまい、外耳道をふさぐ『耳垢栓塞』になりやすいことなんです」耳がこもっているような感じや、聞こえにくいなどの症状がある人は、耳あかが奥にたまっている可能性があるという。「耳かきが習慣化している人や、“奥のほうまでやらないとスッキリしない”という人はやりすぎている場合が多いんです。ちょっとした拍子に外耳道を傷つけて炎症を起こし、耳垂れが出てくるなど感染症を起こす『外耳炎』を引き起こしがちです」さらに、“カビ”が生えることも。「耳の中は、高温多湿になりやすくカビが生えやすい環境です。外耳炎が長引くと、カビによる感染で、強いかゆみや難聴を引き起こす『外耳道真菌症』になることもよくあります。繁殖したカビが鼓膜を覆ったり、カビが皮膚に深く入り込んでしまったりすると、完治まで数カ月もかかるため、聴力が衰えたまま生活することになります」恐ろしいのが、聴力が落ちてくると認知症のリスクが高まるというさまざまな研究結果だ。米・ジョンズ・ホプキンズ大学の研究では、軽度の難聴でも認知症発症のリスクは健常者の2倍、中等度で3倍、重度難聴ではおよそ5倍に上がると発表している。「ほかの研究結果でも、聴力が下がると、記憶力に深く関わる脳の『海馬』部分の容積が減少してくることがわかっています。因果関係はまだ明らかではありませんが、聞き取る機能が衰えてくると、“聞く努力”をすることで、脳に負担がかかります。聞くことに脳を使うため、ほかの動作ができなくなったり、記憶力が低下したりして、認知症の一因になると考えられています」認知症リスクを高めないためにも、耳鼻咽喉科を受診するのが望ましいと曾根先生。「よく耳を触ってしまう、頻繁に耳かきをする人は、症状がなくても耳の中をチェックしてもらいましょう。奥に詰まった耳あかを取るだけでも聴力が改善します。自宅でのケアは、週1回程度、細いベビー用の綿棒を軽く濡らし、耳の中1cm程度の壁を優しく拭き取るように掃除すれば十分です」耳かきや鼻ほじりという認知症につながる何げない習慣に気を付けよう。
2023年10月25日親が年齢を重ねるにつれ、長生きしてくれるありがたさを感じるとともに、介護のことを考え始める…という人もいるのではないでしょうか。体力的な衰えもありますが、認知症などによって、日常のコミュニケーションが難しくなってしまうことも。そう聞くと、大変なイメージを抱いてしまうものでしょう。しかし、中には『奇跡』のようなエピソードもあるようです。たっつん(@tattsun_cw)さんが、スタッフの経験談をX(Twitter)に投稿し、話題になっています。寝たきりな認知症の人に、話しかけ続けたら…あるスタッフが、寝たきりでひと言も話さなくなった認知症の人に、ほかの人よりもよく話しかけていたそう。たっつんさんによると、認知症の人に話しかけることで脳に刺激が与えられ、認知症の進行を遅らせることができるともいわれているようです。そこで、たっつんさんは「返事もない人に、どうしてそんなに話しかけるの?」と、あえて聞いてみることにしたのだとか。すると、スタッフは自身の実体験を話し始めました。「あるおばあさんにずっと話しかけていたら、ある日『はい!』って返事をしてくれました。それが嬉しくてもっと続けていたら、だんだん会話できるようになって、最終的には自分でご飯を食べられるほど改善したんですよ」※写真はイメージ認知症の進行を遅らせるどころか、症状が大幅に改善したという、驚きのエピソード…!このような体験をしたからこそ、スタッフは「またそうなってくれる人がいるかも」と思って、認知症の人に積極的に話しかけるのだといいます。自分よりもひと回り近く若いスタッフに対し、かっこよさと憧れを感じた、たっつんさんなのでした。【ネットの声】・スタッフさんの温かさを感じます!相手を見て、可能性を信じて対応しているというのが、とても伝わってきました。・「返事ができなくても、耳は聞こえている」と聞いたことがあって、昏睡状態だった患者さんにずっと話しかけていたら、ある日突然目覚めたんです。最終的には自分で歩いて退院されました。・介護を続けていると、たまに『奇跡』のような、生命の強さを感じる場面に出会います。・叔父が同じような状態だったのですが、叔母が毎日ずーっと話しかけていて、改善してきました。たとえ認知症を患っても、根本的には人と人とのコミュニケーションが大事なようです。介護にとどまらず、身近で大切な人とは、少しずつ会話を重ねたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月13日「認知症は発症すると回復が難しいため、予防・早期発見がとても大事です。食事や生活習慣を見直すことで、発症リスクが下がるという研究データも出てきました。“悪い習慣”を続けていたら、直ちに改めるようにしましょう」そう語るのは、『認知症になる48の悪い習慣−ぼけずに楽しく長生きする方法−』(ワニブックス)の著者で、東京国際大学医療健康学部の岩瀬利郎准教授だ。特に、質のよい睡眠が認知症を防ぐための第一歩なのだという。秋の夜長を前に、就寝前にやりがちな脳に負担をかける習慣を教えてもらった。まずは食習慣から見ていこう。【コーヒーを飲む】アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳内にたまり、脳が萎縮することで記憶障害が引き起こされる。「よい睡眠には脳内のアミロイドβを排出させる効果がありますが、睡眠不足や中途覚醒などで熟睡できずにいると、アミロイドβがたまりやすくなるといわれています。コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があるため、睡眠を妨げます。少なくとも就寝時間の5時間前、できれば15時以降は飲まないようにしましょう」(岩瀬准教授、以下同)夕食後に緑茶を飲む人も、玉露はコーヒーよりもカフェインが多く含まれているので注意したい。【寝酒をする】寝つきをよくするためにお酒を飲むという人も多いが、これも睡眠の質の低下を招く。「夜にお酒を飲むと、寝ている間に体からアルコールは抜けていきますが、その反動で眠りが浅くなります。同時に利尿作用があるので夜中に何度もトイレに起きるのもよくありません」お酒を楽しむのであれば、節度を守りつつ、就寝の3時間以内には飲まないようにしたい。【炭水化物を取りすぎる】食後の血糖値を急激に上昇させる食品は、肥満や糖尿病などの生活習慣病、また心臓疾患のリスクを高める。「糖尿病の人は認知症の発症リスクが高まるというデータもあります。特に夕食では血糖値の急上昇を招くごはんやパンなど炭水化物を控えめにして、食事は野菜から食べはじめるなど、血糖値が急上昇しないよう工夫しましょう」【水を飲みすぎる】今年の夏は記録的な猛暑で、熱中症予防のために水を飲む量が増えたがーー。「寝る1時間前までにコップ1杯程度の水を飲むと熱中症予防になりますが、コップ2杯以上の水を飲むと夜中にトイレのために起きてしまい、睡眠の質を下げてしまいます」熱中症対策のための水分補給は大切だが、取りすぎには気をつけよう。食事面以外でも脳を疲れさせるNG項目がある。【スマホを操作する】スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌を妨げるので、寝る前に浴びると睡眠の質の低下を招く。「すると、アミロイドβが脳に蓄積されやすくなってしまいます」就寝前は音楽を聴くなどして脳をリラックスさせたい。【イヤホンを使う】家族に遠慮せずに音楽鑑賞や動画視聴をするために、室内でもイヤホンをつける人はいるだろう。注意したいのは、イヤホンで大きな音量を聴き続けると難聴になりやすくなるということ。「近年の研究で、軽度の難聴の人の認知症リスクはそうでない人の2倍、中等度では3倍という統計があります。日常的にイヤホンを使用している人は、少しずつ使わない生活にシフトしましょう」【熱いお湯につかる】入浴は1日の疲れを取り、リラックス効果が期待できるが、お湯の温度には要注意。「42度を超えるような熱めのお湯に入ると交感神経が活発になって興奮状態になるため、睡眠の妨げになります。上昇した体温を元に戻し、深い睡眠を促すためにも、入浴はぬるめのお湯で、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう」【重たい掛け布団を使う】「布団の重さで寝返りが打ちにくくなるのはよくありません。軽くて保湿性や吸湿性に優れた羊毛、羽毛布団など、自分に合った寝具を選びたいですね」おやすみ前の何げない習慣が、脳への負担をみるみる蓄積させてしまうことに。思い当たる項目はさっそく今晩から改めよう。
2023年10月09日年齢とともに不安になってくるのが“脳の衰え”。認知症になる人は増え続け、2025年には65歳以上の5人に1人、約700万人が認知症になると推計されている。「まだ自分は大丈夫」と思っている人も多いと思うが、日常生活に支障をきたすほどではないものの、記憶力や注意力などの認知機能に低下が見られる状態をMCI(軽度認知障害)といい、認知症の一歩手前とされる。MCIの人も現在約400万人いるといわれ、MCIの時期に何もしないで放置すると1年で10%、4年で40%が認知症に移行するという報告もある。「MCIになると必ず認知症になるというわけではありません。対策を講じることで正常な状態に戻る可能性もあります。いつまでも元気で過ごすためにも、早期発見をして予防と治療に結びつけることが大切です」そう語るのは、認知症予防専門の「ひろかわクリニック」(京都府宇治市)の広川慶裕院長だ。■耳周辺の筋肉をゆるめ脳の健康をキープどんな治療法があるのだろうか。広川院長は、台風など気圧の変化で起きる気象病をはじめ、自律神経が乱れたときに行うと症状が緩和されるという「耳マッサージ」が、「認知症の予防にも効果がある」と提唱する。「認知症を予防するために私のクリニックでは、食事や運動、生活習慣の改善などさまざまなことを行います。そのうちのひとつに『耳マッサージ』があり、患者さんには毎日行ってもらっています。アルツハイマー型認知症の場合は、特に海馬の周辺の血流が落ちてきます。耳マッサージで脳に血流を促すと、細胞に酸素と栄養が行き渡るようになるので、脳の機能が回復してくるのです。個人差はありますが、早い人では毎日の耳マッサージを行ってから、2~3週間で効果が出てきたケースもあります」(広川院長・以下同)海外の研究でも、耳のツボを押すなど耳を刺激することで脳への血流を促すと、徘徊やうつ、怒りっぽくなる、暴力をふるうなど、認知症に伴って現れる行動、心理状況(BPSD)が改善するといった報告もある。「中医学でも、耳には体全体につながる12の経絡が集まっています。経絡とは気やエネルギーの通り道で、そこを押して刺激を与えることで、全身の臓器が活性化してくると考えられています。頭がスッキリして、記憶力自体が改善する可能性がありますので、スキマ時間にいつでもどこでも簡単にできる『耳マッサージ』を覚えておくと便利ですよ」やり方は簡単。全部手順どおりにやる必要もなく、1日1~3分くらいの時間でOK。寝起きなど頭がぼんやりしているときにやると効果絶大で、逆に寝る前などはやらないほうがいいという。■認知症予防に効果!「耳マッサージ」4【1】耳折りまずは、「耳折り」から。最初に「耳折り」を行うと、一気に血流がアップして覚醒するので、両手を使って両耳でやってみよう。「手の小指側を使い、耳をギョーザの形のように前側に折ります。次に手の親指側で耳を上から下に押さえて上側の耳を折り、最後にもう一度手の小指側で耳たぶを下から上に折ります。それぞれ3~5秒程度静止させます。耳全体が刺激され、血流が促されます」【2】耳もみ次に「耳もみ」を。耳にはツボが集中していて、押すと不調が改善するといわれている。「外側の上部には自律神経、耳たぶには疲れ目、耳の前方の突起部分『耳珠(じじゅ)』には鼻炎やホルモンにかかわるツボがあります。耳の外側上部から耳たぶにかけて指で押していきましょう。痛みを感じる部分があったら、そのツボの内臓にあたる部分が弱っているというシグナルです」【3】耳ひっぱり3番目は「耳ひっぱり」を。親指と人さし指で耳をつまみ、両耳を外側に向かってひっぱり、数秒間キープして勢いよく離す。耳をひっぱると、耳と頭の間にすき間ができて、「蝶形骨(ちょうけいこつ)」が自由になる。「神経の通りがよくなるとともに、血流もよくなり、こりや疲れが解消されるといわれています」そのあと、耳を上方向、下方向に順にひっぱりパッと離す、を繰り返しトライしよう。【4】耳まわし最後は「耳まわし」だ。親指と人さし指で耳をつかみ、外側にひっぱり、数秒間キープしたら、上から下へ向かってぐるぐる回す。しばらく回したら、次は下から上へ、逆方向に何度か回す。耳周辺の筋肉をゆるめることで、首や肩こり、頭痛、不眠が解消されるという。不眠は認知症のリスクを高めるひとつなので、耳マッサージは習慣化させたいところ。「血流を促すため最初に『耳折り』を行ったほうがいいのですが、基本、順番や時間は適当でもかまいません。長続きの秘訣は気楽にやることなので、一つでもいいので耳マッサージを毎日続けましょう」脳の健康と若さをキープするためにも、毎日トライしよう。
2023年10月04日「9月25日に厚労省が認知症の進行を遅らせる効果のある国内初のアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』(エーザイと米バイオジェンの共同開発)を正式に承認し年内にも日本の医療現場で使えるようになる見込みだと報じられました。このように認知症を取り巻く環境は刻々と変化しており、認知症保険の選び方もそれに応じて変わってくると思います」こう話すのは「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(徳間書店)の共同監修などでおなじみの“保険のプロ”長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)だ。この保険は、認知症に特化したもので、認知症と診断されると給付金が受け取れるもの。一部には、正常な状態と認知症の間にある軽度認知障害(MCI)を保障する商品もある。「厚労省によると、日本国内における認知症患者数は2020年の600万人から25年には730万人、高齢者の5人に1人が認知症になると推測され、深刻さを増しています。そうした背景もあり、認知症保険はいま注目の保険。それだけに大手を含め多くの保険会社の商品があり、それぞれに保障内容や保険料が異なるため、選び方がむずかしくなっているのが現実です」また今回のアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』は症状の進行を抑えるもので治すものではない。まだ認知症は治る病気ではないのだ。そうしたことをふまえて今回、長尾さんが認知症保険選びのポイントとあげるのは次の3つだ。(1)保険料が安い「現在の物価高で家計が苦しい現状では、月々の保険料負担をいかに抑えるかは重要な視点です。高齢者の5人に1人という数字は重いですが、裏を返せば5人に4人はならないとも言えます。それを考えると貯蓄で足りない分を保険で補うことで診断一時金として100万円程度を基準になるべく保険料の安い商品を選びましょう」(2)親を対象にして加入できるかどうか「じつは認知症介護で実際に介護する側の子供の負担が大きいという現実があります。もし自分の親が心配という場合、自分の親を対象に加入できる商品があります。この商品に親が入っていると、介護になって施設に入るときの初期費用にも役立ちます。また認知症治療費用の一部にすることができます。アルツハイマー病治療薬『レカネマブ』が承認され、認知症治療に展望が開けてきたいま、これも将来を考えた大切な備えだと思います」(3)軽度認知障害(MCI)と診断されたときに給付金が出る「認知症保険は、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)についても保障している商品が増えてきました。MCIの段階で治療すると健常者に戻る可能性があるからです。認知症の早期発見、早期の治療がとても重要です。MCIの給付金で早期治療の動機付けになってほしいという意味もあります」新しく承認されるアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』の対象は、軽度認知症MCIである。今後は、認知症の早期発見・早期治療がより一層重要になってくる。今後、認知症保険も、よりMCIに対応する保障やサービスが充実してくることを期待したい。
2023年09月29日「厚労省によると、日本国内における認知症患者数は2020年の600万人から25年には730万人、高齢者の5人に1人が認知症になると推測され、深刻さを増しています。そうした背景もあり、認知症保険はいま注目の保険。それだけに大手を含め多くの保険会社の商品があり、それぞれに保障内容や保険料が異なるため、選び方がむずかしくなっているのが現実ですこう話すのは「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(徳間書店)の共同監修などでおなじみの“保険のプロ”長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)だ。この保険は、認知症に特化したもので、認知症と診断されると給付金が受け取れるもの。一部には、正常な状態と認知症の間にある軽度認知障害(MCI)を保障する商品もある。長尾さんが各社の商品を厳選比較。いま入るべき最新の認知症保険ベスト3は下記の通りだ。第1位朝日生命「人生100年時代の認知症保険」大きな特徴は、本人だけではなく、配偶者や親も加入することができるという保険。保障内容はシンプルで、認知症介護一時金と認知症診断一時金。認知症介護一時金は、認知症と診断されて、かつ要介護1になったとき。認知症診断一時金は認知症と診断されたときというのが要件だが、月々の保険料が割安なのもポイント。告知も3項目だけの緩和型で入りやすい。■保険料60歳男性:1120円60歳女性:1274円保険金額の例:認知症介護一時金=100万円、認知症診断一時金=10万円、保険期間・保険料払込期間=終身第2位太陽生命「ひまわり認知症予防保険」(スマ保険)特徴は、2年に1回、予防給付金が受け取れること。認知症では、早期発見がもっとも重要。この予防給付金は、認知症の検査を受診する動機付けにもなる保険。ちなみに契約者が「MCIスクリーニング検査プラス」を受診すると当検査を提供するMCBI社より2000円のQUOカードがもらえるサービスもある。認知症により所定の状態が180日継続した場合も受け取れる認知症治療給付金もプラスすることができる。告知は緩和型なので入りやすい。■保険料60歳男性:3394円60歳女性:4370円保険金額の例:認知症診断保険金=100万円、予防給付金=1万円、死亡保険金=25万円、保険期間・保険料払込期間=終身第3位SOMPOひまわり生命「笑顔をまもる認知症保険」特徴は、軽度認知症と診断確定をした場合に、5%の軽度認知症一時金を受け取ることができる。たとえば、認知症一時金100万円の契約は、軽度認知症一時金で5万円、認知症一時金で95万円になる。また、骨折した場合でも「骨折給付金」が出る。災害死亡給付金は、骨折給付金の10倍が出る。告知は緩和型なので入りやすい。■保険料60歳男性:3430円60歳女性:4335円保険金額の例:認知症一時金=100万円、軽度認知症=5万円、骨折=1回につき5万円、災害死亡=50万円、保険期間・保険料払込期間=終身「第1位の朝日生命『人生100年時代の認知症保険』は保険金の支払要件が認知症と診断されたときと少し厳しいですが、本人だけではなく、配偶者や親も保険に加入することができ、なにより月々の保険料の割安感が決め手でした。認知症の検査を受診する動機付けにもなる予防給付金がついている太陽生命『ひまわり認知症予防保険』、軽度認知症と診断確定をした場合に、5%の軽度認知症一時金を受け取ることができるSOMPOひまわり生命『笑顔をまもる認知症保険』もぜひ検討してみてください」なお、現在加入している医療保険やがん保険にも「指定代理請求特約」をつけておくことが大切と長尾さん。「この特約は家族などが本人に代わって保険金を請求できるようにした特約で、無料でつけることができるもの。認知症と診断され、給付金を受け取る際、すでに意思表示がむずかしくなっているケースが想定されますので、この特約で、あらかじめ指定代理請求人を指定しておくことで、スムーズに給付金などを請求することができます」
2023年09月29日公益社団法人日本理学療法士協会(会長:斉藤 秀之)は、「2023 職場における腰痛予防宣言!」と題して、本会会員が自らの職場等で腰痛予防に取り組む事業を、厚生労働省のご後援のもと、2023年10月2日(月)から実施します。「2023 職場における腰痛予防宣言!」ポスター■「職場における腰痛予防宣言!」について日本における業務上疾病(新型コロナウイルス感染症除く)で最も多いのは腰痛です。特に保健衛生業では業務上疾病のうち約8割を腰痛が占めています。腰痛は従業員の休職・退職を招くことから、従業員の健康上の問題だけではなく、労働人材確保や労働生産性の観点で経営者にとっても深刻な問題となっています。このような状況の中、本会は2020年度から厚生労働省のご後援のもと、理学療法士の専門性を活かし、本会会員が自らの所属施設における腰痛予防に貢献することを目的として、「職場における腰痛予防宣言!」と題するキャンペーンを開始しました。昨年度は全国144施設、総勢7,370名の多職種に対して腰痛予防の取り組みが実施され、本事業は着実に全国的な活動へと広がりつつあります。そこで、今年度は第14次労働災害防止計画に「労働災害防止に理学療法士の活用」が明記されたことを踏まえ、腰痛予防の活動を本会会員の所属施設だけでなく外部施設においても実施できるようにいたしました。本事業をきっかけに、医療・介護現場にとどまらず、労働者の腰痛予防などの安全衛生に理学療法士も取組み、労働者の健康に寄与できたら幸いです。■開催概要主催: 公益社団法人日本理学療法士協会後援: 厚生労働省期間: 2023年10月2日(月)~2024年2月29日(木)詳細: ■事業内容本会会員の理学療法士が、所属施設内で3つのMission(腰痛予防啓発ポスターの貼付・腰痛予防講習会の開催・腰痛リスク見積りと改善提案)に取り組みます。全てのMissionを完遂した施設は、理学療法士が所属しない外部施設から腰痛予防の活動依頼に応じる“Champion stage”へ進みます。本会ホームページに依頼窓口を任意掲載いたします。■主催団体概要団体名: 公益社団法人日本理学療法士協会代表者: 会長 斉藤 秀之(さいとう ひでゆき)所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木七丁目11番10号設立 : 1966年7月17日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日皆さんは、家族の健康に気を配っていますか? 今回は、母が入院することになってしまったエピソードを紹介します。母の異変ある日、実家の母の体調が悪いと、叔父から電話がかかってきました。母は認知症の疑いもあるとのことで、飛行機で私の住んでいる所に来てもらい、一緒に病院に行くことにしました。久しぶりに会う母は元気がなく、疲れた様子。一晩私の家に泊まってもらったのですが、そこで事件が起きました。夜中にトイレの場所がわからなくなり、お漏らしをしてしまったのです。どんどん悪化する母…次の日病院に行き、母は入院して経過観察することに。1ヶ月ほど入院した後、認知症だと診断されました。退院した日に、母に「入院長かったでしょ?」と聞くと「えっ、私はどのくらい入院してたの?」と言ってきたのです。本人は2、3日程度にしか思っていなかったそう。改めて病気の恐ろしさがわかりました。(40代/女性)家族の入院は家族が入院することになると心配ですよね。突然のことに慌ててしまうかもしれませんが、家族が過ごしやすいようにしてあげられたらいいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(lamire編集部)
2023年09月13日年齢を重ねると、嗅覚も衰えていく。それは視力や聴力と同じだ。中には、「嗅覚障害」に悩まされる人もいる。嗅覚障害になると、食物の腐敗やガス、煙などの悪臭にも気づかなくなるため危険だ。また、嗅覚の衰えは脳の認知機能と深く関わりがあり、認知症の前兆の1つともいわれている。ところで、私たちがにおいを感じるメカニズムはどのようなものだろう。東京大学大学院医学研究科外科専攻感覚・運動機能講座耳鼻咽喉科学分野准教授の近藤健二先生はこう話す。「においを感じるのは鼻の穴の奥の鼻腔の天井部分。ここに分布している嗅細胞がにおい成分をキャッチしています。そして、その嗅細胞が受けた情報を脳に伝達することで、私たちはにおいを感じることができるわけです」嗅覚障害は、このようなメカニズムのどこかに異常が起こることで現れる。「嗅覚障害は、主に3つに大別されます。1.気導性嗅覚障害…ポリープや副鼻腔炎などで、空気の通り道がふさがれて、吸った空気が嗅細胞まで届かない。2.嗅神経性嗅覚障害…有毒ガスの吸引、ウイルス感染、加齢などが原因で嗅細胞が劣化して起こる。3.中枢性嗅覚障害…脳挫傷やアルツハイマー型認知症の進行などが原因で、脳の神経細胞が脱落して起こる。このうち、気導性嗅覚障害は、薬や外科的治療で除去し、空気の通り道を確保すれば嗅覚は元に戻ります。しかし、嗅神経性嗅覚障害と中枢性嗅覚障害は、トラブルのある神経が回復しなければ衰えた嗅覚が改善することはありません」(近藤先生、以下同)けれども、鼻腔の天井にある嗅細胞と、中枢神経の障害は、どちらも嗅覚トレーニング(嗅覚刺激療法)を行えば回復が望める、と近藤先生は語る。「目の視神経や耳の聴神経は一度死滅すれば回復はできません。ですが、嗅細胞は新陳代謝により再生するのです。嗅細胞が再生され、嗅覚をよみがえらせることで、脳が活性化され、認知症の進行をくいとめたり、予防をする効果があると考えられています」■東大病院では数百人がアロマを使って嗅覚トレーニングを試しているそこで重要になるのが、においをかぐこと。ドイツのドレスデン大学耳鼻咽喉科の研究グループが、嗅神経性嗅覚障害の患者さん56人を2グループに分け、片方に1日2回12週間、嗅覚トレーニングを行ったところ、このグループの7割が改善したというデータが出ている。「東大病院では、すでに数百人の患者さんがアロマオイルを使った嗅覚トレーニングを試しています」東大式のアロマを使った嗅覚トレーニングとは、どのようなものだろう。「花や果実、スパイスなどのアロマオイルをかぎ、鼻腔の嗅細胞を刺激する治療法で、自宅でもできます。まず、4種類のアロマオイル、密閉ボトル(50ml)4本、直径2㎝大の綿球(丸めた脱脂綿でもOK)4個を用意。アロマオイルは、『バラ』『レモン』『ユーカリ』『クローブ』を用います。この4種類の香りが、世界標準の組み合わせです」密閉ボトルに綿球を入れ、アロマオイルを各ボトルに1mlずつ垂らしてフタをする。準備ができたら、バラ→レモン→ユーカリ→クローブの順に、それぞれの香りを10秒間かいで、10秒間休み、次の香りに移る。それを5分繰り返す。「嗅細胞の再生を促すには強い香りの刺激が必要です。密閉ボトルを使い、ボトル内に香りが充満したところで開け、それをかぐことで強い刺激が与えられます」かぐときは、バラならバラと、香りを具体的にイメージすると効果的なのだとか。嗅覚トレーニングは1日2回行う。朝と夕方がおすすめで、12時間ほど間隔を空けるのがコツだ。なお、高価な100%天然精油でなくとも100円ショップのアロマオイルでも、嗅覚トレーニングなら、においをかぐという意味では効果がある、と近藤先生はいう。「欧州で行われた研究によると、香りの種類を増やすと効果がさらに高まると報告されています。4種のアロマオイルだけでなく、さまざまな香りをかいでみてください。私は患者さんに日常の中でも多様なにおいをかぐことを推奨しています。たとえば、コーヒーやカレー粉、せっけん、香水、食材などです」その効果が表れるまで、数カ月から1年以上はかかるというが、効果が出始めると一気に回復することが多いとか。さらに、「嗅覚トレーニングは、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの後遺症に現れる嗅覚障害にも、顕著に効果を示します」と、近藤先生。嗅覚の衰えが気になるなら、ぜひ一度トライしてほしい。
2023年08月23日東京歯科大学市川総合病院(千葉県市川市)では、“米ぬか成分によるアルツハイマー型認知症への治療効果”を確かめるため、臨床試験への参加を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の方を募集しています。現在、参加定員320名のうち40名のお申込みがあり、残り280名となっております。研究の流れ【ポイント】●国民病ともいえる認知症、その中でも約6割を占めるアルツハイマー病の治療法は未だ確立されておらず、症状進行を薬で予防しているのが現状。また新たな新薬も開発されて話題になっているものの(疾患修飾薬)も、その効果は現状満足できるレベルにあるとは、まだ言えない。●近年、アルツハイマー病は、“脳の糖尿病”とも称されるように、これまで信じられてきた病理とは異なる、栄養学的な見地からの理解も進み、新たな予防・治療アプローチが注目されてきている。●特に、米ぬか成分による栄養療法が、アルツハイマー病に効果を持つ可能性が期待されている。●動物実験では、既にアルツハイマー病の原因物質とされる「脳のアミロイドベータ蓄積が、米ぬか成分を食べることで5-7割減少」とも報告され、実地でも一部の認知症の方には草の根では広がりを見せつつある一方で、厳密な医学的検証試験は行われておらず、認知症患者での研究が待たれていた。●本研究は、世界初の試みとして、米ぬか成分の治療効果の検証のため、ランダム化比較での臨床試験への参加協力を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の方を320名募集する。●米ぬか成分はサプリメントとして服用可能で、参加者には約1年間、3ヶ月に1回程度、通院していただく。●この研究によって、米ぬか成分による認知症の予防・治療効果が証明され、安心・安全・安価で医学的根拠に基づいた『食の力』という治療選択の確立を目指す。【研究の目的】65歳以上の認知症の人の数は2025年には高齢者の約5人に1人である約700万人になると予測されています。国民病ともいえる認知症ですが、その中でも約6割を占めるアルツハイマー病の治療法は未だ確立されておらず、症状進行を薬で予防しているのが現状です。従来とは作用機序の異なる新たな治療薬(疾患修飾薬など)も必死に開発が進められていますが、その効果は限定的で、また費用対効果からもその使用に賛否が分かれるなど、未だ満足できるレベルにあるとは言えません。近年、アルツハイマー病は、“脳の糖尿病”や“3型糖尿病”とも称され、脳の栄養学的な異常として、従来とは一線を画す、新たな病理の存在が示唆されています。その中でも、米ぬかに多く含まれているポリフェノールの一種である「フェルラ酸」による栄養療法は、脳のアンチエイジングともいうべき抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖尿病作用が知られており、脳神経細胞の保護効果を通じて、アルツハイマー病の予防や進行を遅らせる可能性が期待されています。既に、動物実験では、この米ぬか成分を摂取したマウスは、摂取しないマウスと比べ、アルツハイマー病の原因物質と考えられている脳内の「アミロイドベータ」が59%~73%減少したと報告されており、人間を対象とした研究でも、認知症予備軍であるグレーゾーンの軽度認知障害に対しての効果が証明されています。一方で、この米ぬか成分が、認知症の患者そのものに本当に効果があるのかについては、信頼のおける臨床試験では証明されておらず、研究が待たれていました。こうした背景を踏まえ、本研究では、世界初の試みとして米ぬか成分のアルツハイマー型認知症への治療効果を検証します。効果検証のため、臨床試験への参加を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の患者さん320名を募集します。米ぬか成分は、サプリメントとして服用可能となっています。研究期間は約1年間で、参加者にはその間、初診および3ヶ月に1回程度(5回)の全6回、通院していただきます。そのうちの開始時・半年後・1年後には、1回1時間半程度の専門家による心理検査等で、丁寧に認知症の状態が評価されます。また、アルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドベータ」の脳内の蓄積度合いを血液検査でも評価します。これは、自費で行うと数十万円かかることの多い高額な脳画像検査に匹敵する、高い診断精度(94.9%)が研究でも近年示唆されている血液検査で、臨床試験の参加者はこの血液検査が無料で受けられます。本研究では、米ぬか成分による認知症の予防・治療効果が証明され、認知症の当事者やご家族に、薬以外の選択である安心・安全・安価な『食の力』による治療が、選択肢としてもたらされることを目指しています。実は近年、最先端の医学研究では先進国での高齢者における認知症の発症確率が低下しているという事実はご存知でしょうか?例えば、米国では65歳以上の認知症発症確率は約10年前と比べて24%の減少が示され、その理由として食生活も含めた「生活習慣(病)の改善」が大きいと考えられ、世界最大の医療研究機関である米国国立衛生研究所(NIH)でも、認知症予防としてその改善を提唱しています。既に認知症への栄養学的なアプローチは、眉唾の民間療法などではなく、次世代の認知症治療開発における大きな希望の星とさえ言えるのです。特に、米文化を伝統の中心に持つ私たち日本人は、世界で最も米の恩恵にあずかってきた国民と言っても過言ではありません。そんな米ぬかの成分に、アルツハイマー病に立ち向かう大きな力が秘められていることを証明するという試みは、瑞穂の国に生まれ育った私たち日本人こそが率先して行うべき研究であると確信すると共に、本研究を進めることで、「医食同源」によるアルツハイマー病の予防・治療の効果というエビデンスが示されることを、心より強く願っており、みなさまのご協力をぜひお待ちしております。関心をお持ちいただけるようでしたら、下記、ウェブサイトをご覧ください。URL: 〇主任研究者(宗 未来)は、「アロマセラピーによる高齢者の認知機能改善」の効果証明などで、日本精神神経学会学術総会の優秀発表賞を、これまで3度にわたって受賞した精神科専門医です。〇本研究は、認定臨床研究審査委員会の審査・承認を受けた後、東京歯科大学市川総合病院の病院長の許諾を得て、厚生労働大臣に研究に関する実施計画を提出した上で実施されています(臨床研究実施計画番号:jRCTs031220615)。【臨床試験概要】実施機関: 東京歯科大学市川総合病院対象 : 抗認知症薬ドネペジル5mg1錠を内服している、65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症患者(軽度とは、自分一人で服を選んで着替えられ、自発的に入浴(シャワー)も可能な方)(その他の条件等は以下、URLをご参照ください)募集 : 2023年4月1日から試験期間: 48週(約1年間)来院回数: 全6回(初回+3ヶ月に1回のペースで計5回来院)方法 : ランダム比較試験(RCT)(被験食品群=米ぬか成分とドネペジル5mgの併用、プラセボ群=プラセボとドネペジル5mgの併用)目標人数: 320名(被験食品群:160名 プラセボ群:160名)URL : *ランダム化比較試験(RCT):抽選で効果の期待される米ぬか成分のサプリメントか、プラセボかのいずれかのグループに振り分けられ、毎日摂取していただきます。研究期間中はどちらを摂取しているかは伏せられていますが、1年後にどちらのグループであったかは伝えられます。この研究では、軽症のアルツハイマー型認知症に対して「標準的な薬物療法であるドネペジル塩酸塩5mg1錠の内服に加えて、米ぬか成分配合食品であるサプリメントを毎日服用(被験食品群)」、もしくは「標準的な薬物療法であるドネペジル塩酸塩5mg1錠に加えて、プラセボを毎日服用(プラセボ群)」のどちらかの群に割り付けられます。この研究に参加いただくことになりましたら、そのいずれかを48週間服用していただきます。研究参加者は、初回・半年後・さらに1年後の計3回、認知機能の精密な評価のための神経心理検査やアルツハイマー型認知症の予後を予測することが知られている嗅覚検査などが実施されます。また、アルツハイマー病の原因物質と考えられている脳内アミロイドベータの蓄積具合を評価するための血液検査も研究開始の前後の2回、実施されます。【申込方法】研究の参加条件などの詳細を知りたい方は、下記のURLにアクセスしてください。二次元バーコードをスキャンしてもアクセスできます。参加を希望される方は、概要をお読みいただいた上で、アンケートにお答えください(所要時間約5分)。内容を確認した後、事務局より連絡させていただきます。URL: 二次元バーコード【その他】●健康保険の取り扱いについてこの研究で用いる試験食品、研究のための血液検査(バイオマーカー)、研究に必要な検査等の費用負担はありません。ただし、併用薬であるドネペジルの薬剤費や通常診療の範疇としてなされる採血や心電図といった検査費用については、参加者の健康保険を用いて行われますので、自己負担となります。●最近、物忘れの悪化は認めるが、「医療機関で認知症という診断・治療はまだ受けていない」という方現在、通院治療のない方でも、物忘れが目立ってきて心配されている場合には、東京歯科大学市川総合病院の認知症外来で通常診療を受けていただき、条件に該当する場合はその延長で研究に参加いただくことができます(研究参加は、辞退しても不利益はありません)。お気軽にお問い合わせください。●既に、他の医療機関で軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、ドネペジル5mg1錠を内服中という方現在、他院に通院中の方は、主治医からの許諾と、主治医からの診療情報提供書(紹介状)が必要になります。主治医とよくご相談の上で、お申込みいただけますと幸いです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月17日私の母は、3人兄弟の末っ子。ひとり地元に残り結婚し、3人の子どもを出産して育ててきました。しかし、同じ町に住む祖母が認知症を患い始めたことで、急きょ介護問題が母に訪れて生活は一変。老老介護の祖父を助けるためにも、働きながら祖父母宅に通い夕食を届ける日々。そして、どんどん進行する祖母の症状に翻弄(ほんろう)されながら感じた、前もって知っておきたかったこととは……。★関連記事:育児に仕事、それに介護まで…思うように働けなくなった私を襲った仕事復帰の難しさ変わり始めた母の生活3人兄弟の末っ子である私の母は、地元で父と結婚。兄、姉、私の3人の子どもの母となり、家族5人、マイホームで穏やかに暮らしていました。やがて兄が巣立ち、母が52歳のころ、姉と私と父の4人は仕事や学校、部活でそれぞれ慌ただしくも楽しい生活を送っていました。 そんな中、祖母が認知症を患い始めたことで、母に突然介護問題が訪れました。母の兄弟である叔父と叔母は、高校卒業後に田舎を出てからはずっと都会で暮らしているため、祖父母を近くで支えられるのは母だけ。これまで家事を一切してこなかった祖父を助けるためにも、仕事終わりに実家へ通っては掃除や夕食の準備を手伝う、母の慌ただしい日々が始まりました。認知症になった祖母は…男尊女卑が当たり前だった田舎で結婚した祖母は、結婚を機に、祖父の両親や兄弟と一緒に祖父の実家で生活するようになりました。祖母自身も働きながら、大人数の食事作りや洗濯などの家事をこなし、自分の趣味も楽しみつつ休む暇なくあれこれ活動していました。多忙な生活を送ってきた祖母のてきぱきとした身のこなしは、子育てを終え、祖父と2人暮らしになってからも相変わらず。家事や畑仕事に加えて、日本舞踊や和太鼓、グラウンド・ゴルフなどの趣味にも打ち込み、自宅を訪れる友人や孫、親戚をいつも温かく迎え入れていました。しかし、認知症を患い始めるとこれまでの活力が急減。あれほど動いていた祖母は立ち上がる気力すらなくなり、日中も寝てばかりいるようになりました。怒りっぽくなってささいなことにもいら立っているといった症状にも悩まされ、隣でサポートする祖父は困り果てていました。そして、祖母の認知症の症状はどんどん悪化し、生活が困難と認められて施設へ入所することになりました。介護が始まる前に知っておきたかったこと介護について右も左もわからずひとりで苦労した母は、介護が必要になる前に知っておきたかったと悔やまれることがいくつかあったそうです。まずは、介護が必要になったときの相談先について。誰を頼ったらいいのか、どのような状況であれば介護施設を利用できるのかなど考えることが山積みで、何をどうしたらいいのかもわからず、不安で孤独な思いをしたようです。しかし、市役所の相談窓口を訪れてからは、必要な情報をどんどん得ることができ、つらい気持ちや悩みを少しずつ解決していけたのだそう。そのため、介護について不安なことがある場合の相談窓口について、事前に知っておくべきだったと言っていました。次に、祖母の貴重品やお薬手帳などの保管場所を把握しておくこと。祖母の介護認定や施設入所のための申請には、多くの手続きが必要でした。各種手続きには、通帳や印鑑、身分証明書などが必要になります。そんなときに、祖母の貴重品類がどこにあるのかもわからず苦労したといいます。そのため、貴重品の保管場所だけでも、祖母が元気な内から共有してもらっておくべきだったと悔やんでいました。最後は認知症になる前に、掃除や荷物の整理を一緒に進めておくべきだということです。家の片付けは、母ひとりで苦労した大きな要因でもありました。認知症の症状が進むにつれて、祖母は部屋の片付けや掃除に手が回らなくなっていたのです。母が夕飯を届けたときのわずかな時間の中で片付けや掃除を進めようとするも、症状の影響で怒りっぽくなっている祖母は、部屋の中のものを触られることを嫌がり、ただの片付けなのに作業は難航しました。さらに、祖母宅はお盆やお正月には親戚中が集った場所でした。大量にある食器類や布団、未開封の贈答品など、とにかく品数が多いため、整理するのもひと苦労だったそう。だからこそ母は、「自分の母親が元気な内から実家の荷物の整理を手伝っておいたほうがいいと知っていたら、こんなに苦労しなかったのに」と後悔していました。まとめいざ母親を介護するとなったとき、症状が進む悲しみと恐怖を抱えながら、誰にどう相談したらいいのかもわからず不安に感じ、とても苦しい思いをした母。もっと早く知っていたら、母だけでなく、祖母や祖父、私たち子どもも、必要以上に心細い思いや大変な思いをせずに過ごせたはずだといいます。母が身を持って体感したことをしっかりと聞かせてもらったからこそ、両親が元気な内からできることがあるのだと私自身も気付かされました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/山口がたこ著者/RIka.航空業界に勤めた後、3人の子どもをのびのび育てるべく田舎にUターン。子どもたちと一緒に、実家の採れたて野菜でピザを作ることに夢中なライターです。
2023年08月14日認知症患者に便秘が多いという研究データから、便秘が認知症につながるという新たな知見が発表された。便秘により腸内が炎症を起こすと、脳の炎症、つまりは認知症のリスクが高まるという。“中年期以降の排便の回数と便の硬さが認知症リスクと関係する”国立がん研究センターを中心に行われている多目的コホート研究(あるグループを追跡して病気の発生などの健康状態を調べる研究)からの研究結果が6月29日、海外のジャーナル、『Public Health』誌オンライン版に掲載された。これは’00年と’03年に、秋田県、長野県、茨城県、沖縄県、高知県の5つの保健所管内の50~79歳の住民男女約4万2千人から得られたアンケートの追跡調査から、排便習慣と認知症の関連を調べた研究である。調査対象者のうち、1千889人の男性、2千685人の女性が要介護認定情報より認知症との診断を受けていることを確認し、今回の研究はそのデータを解析したものだ。それによると、男女ともに便の頻度が少ない人ほど、また、便が硬い人ほど認知症のリスクが高いことがわかった。令和元年の国民生活基礎調査によると、日本人女性の約44%が便秘に悩まされており、さらに65歳以上の場合、約72%の女性が便秘の悩みを抱えているという。この数字を見ると、今回の結果は衝撃的ともいえる。この研究の責任者で、国立がん研究センターがん対策研究所コホート研究部部長の澤田典絵さんは、今回の研究の背景について、次のように話す。「以前から認知症の患者さんに便秘症状が多いことは知られていましたが、排便習慣が将来の認知症(特にアルツハイマー型認知症)のリスクと関係しているのかといった研究はありませんでした。今回の研究は、その点に着目したものです」その結果がグラフである。「『排便の回数が1日に1回の人』を1(基準)とした場合、頻度が少なくなるほど認知症のリスクが高くなっており、女性の場合、週3回未満の人のリスクは1.29倍になります。便の硬さについても解析をしたところ、『便の硬さが普通』を1とすると、便が硬くなるほど認知症のリスクが上がり、『特に硬い』では1.84倍となることがわかりました」(澤田さん、以下同)日ごろのお通じの悩みが、まさか認知症のリスクと関係があるとは恐ろしい限りだ。では、どのように腸が脳に作用するのだろうか。 「腸と脳とは“脳腸相関”といって、腸内細菌叢が互いの機能に影響を及ぼすことが報告されています。特に便の腸管での通過時間の遅延が関係するようです。便が長時間、腸内にとどまっていると、腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸が減少し、腸壁が薄くなります。それが酸化ストレスを引き起こし、また、全身性の炎症を発生させます。これが、排便習慣が認知症のリスクと関係する一つの理由と考えられています」腸内細菌が脳の迷走神経(脳神経のなかで唯一、脳から腹部にまで達し、複雑で長い走行をする神経)に影響を及ぼし、さまざまなストレスを伝えることも報告されている。排便と認知症リスクに相関があることがわかると、やはり排便を習慣化させる重要性は無視できない。それには生活習慣の見直しが大切だ。特に前述のように、女性は若い世代から便秘に悩まされる傾向があり、さらに高齢になるほど便秘傾向の人が増える。腸の動きが不活発になったり、便を押し出す力が低下したりすることに加え、水分摂取量が減少したりと、体内機能の衰え以外にも生活習慣上のさまざまな理由がある。予防策としては、生活リズムを整えた規則正しい生活、ウオーキングなど日々の適度な運動、バランスのよい食事を取ることが重要だ。1日3食を規則正しく食べることにより、生活リズムが整い、自律神経も整う。特に朝食を取ることは胃腸を刺激し、排便を促すことにもつながるので、ぜひ習慣づけよう。また、日々の食事には、食物繊維をしっかり取り入れること。豆類、きのこ類、根菜類などの野菜に豊富に含まれる不溶性食物繊維、ワカメなどの海藻類に多く含まれる水溶性食物繊維の両方をしっかり取ることで、腸内細菌叢にもよい影響を及ぼし、便通が促進される。そして、つい忘れがちだが、水分をしっかり取ることも心がけよう。便がやわらかくなることに直結するからだ。それでも便秘が続いたり、不調を繰り返す場合は医療機関へ行って、適切な処置を受けよう。早めの受診で、腸から起こるさまざまな不調に対処し、長期的な健康も守ろう。
2023年08月10日運動機能の低下よりも早く、先に現れる老化の重要なサインが、噛む力・飲み込む力の低下、話すのに必要な口周りの筋肉の衰えなど、口腔機能が低下する「オーラルフレイル」だ。「フレイル」とは、一般社団法人日本老年医学会が提唱している「虚弱(frailty)」のこと。「口腔機能が低下すると、生きるために必要な『食べる』ことにも支障がでます。コロナ禍で人と会わなくなり、滑舌が悪くなり、むせる人も増えています。今こそ、口腔機能のケアが必要です。誰でもどこでも言える『あいうえお』を用いた滑舌トレーニングで、口の周りの筋肉を鍛えてオーラルフレイル予防をしましょう」そう教えてくれたのは、テレビ局アナウンサーの経験を活かし、現在、健康ボイストレーナーとして活躍中の赤間裕子さん。著書『1日1回「あいうえお」ボケないための滑舌トレーニング』が話題となった。コロナ禍で、多くの人の口腔機能の低下が懸念されることを痛感した赤間さんは、歯科医監修の元、口腔機能の衰えに悩むシニア世代に向けた、『1日3分でむせ予防! 60歳からの滑舌レッスン」』を9月2日に出す予定だ。「口周りの筋肉が衰えると、噛めないものが増えて食事が楽しくなくなってしまいます。また滑舌が悪くなり、話すのも億劫に。社会参加など人との交流が減っていくことから、オーラルフレイルが進むと認知症にもなりやすいといわれます。そのためには、意識的に声を出し口の周りの筋肉を動かして滑舌をよくすることが必要です。とにかく、毎日声を出すことで、口腔機能のトレーニングになります。1日3分でOK!『あいうえお滑舌トレーニング』で、オーラルフレイル対策と認知症予防をしましょう」■まず声を出すときの基本、腹式呼吸を身につけよう「のどに負担をかけずに、お腹から声を出すことで腹筋も鍛えられ、ダイエットにもつながります。血行もよくなり便秘や冷え性の改善にもつながりますよ」【1】両足は肩幅の広さに開き、背筋を伸ばしてまっすぐに立つ。【2】片手をお腹に軽く添えて、口から息を「ふ~」とゆっくり吐き出す。このときお腹が凹むのを意識して、もう吐けないくらいまで。【3】口をとじて、鼻から息を静かにゆっくり吸う。お腹が膨らむのを意識しよう。このとき肩や腕があがらないように気をつけて。【4】2の「吐く」→3の「吸う」を、1回5秒を目安に3回繰り返す。■準備の腹式呼吸が終わったら、いよいよ「あいうえお滑舌トレーニング」「まず心がけるのは、母音の『あ・い・う・え・お』の口をしっかりと正しく開けること。表情筋が動いて顔の筋トレにもなります」【あ】指が2~3本入るくらいに縦に大きく開けます。舌は下げておいて。【い】小指が1本口に縦に入る程度に、左右横に開きます。口角は耳の方に寄せるイメージで。【う】唇をすぼめて、少し前に突き出して、小さな丸をつくります。【え】唇を左右に引くように、指が1本入るように開きます。舌先はやや上向き。【お】唇と頬に少し力を入れて頬がやや凹むように楯に開けます。上記の口の開き方を覚えたら、いよいよ「あいうえお滑舌トレーニング」実践編!「最初は、『あ・い・う・え・お』~『わ・い・う・え・を』まで五十音を1音ずつ、口の開け方を意識して、区切って声に出していきましょう。続けて、『あいうえお、かきくけこ……(略)わいうえを』まで、五十音をなめらかに声に出していきましょう。これを1日1回、ぜひ続けてください」1日3分。肩の力を抜いて笑顔で楽しみながら、オーラルフレイル対策で認知症予防をしよう!
2023年08月05日全国各地で35℃を超える厳しい暑さが続いている、2023年8月現在。熱中症をはじめ、体調を崩す人が多く、救急車の出動も増えているといいます。消防局からの重要なお知らせ名古屋市消防局はSNSのアカウントで、あるお知らせを投稿。その内容に反響が寄せられました。名古屋市消防局によると、相次ぐ救急出動により、隊員が休憩時間を確保できない状況が発生しているとのこと。熱中症予防と体力回復のために、救急車がコンビニエンスストアに立ち寄り、飲み物などを購入する場合があるとして理解を求めました。【重要なお知らせ】連続的な救急出動により、救急隊員が休憩時間を確保できない状況が発生しています。隊員の熱中症予防と体力回復のため、救急車がコンビニなどに立ち寄り、飲料水を購入する場合があります。出動態勢は維持し、指令があれば迅速に出動します。ご理解とご協力をお願いします。 pic.twitter.com/0elEJ2o59U — 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) August 2, 2023 名古屋市内では、同年に入り、6月末までの救急隊の出動件数が約7万2千件と過去最高のペースで増加しており、夏休みのシーズンはさらに加速するおそれがあります。市民が熱中症対策を行うのはもちろんのこと、現場に出動する救急隊員も適度に休憩し、水分補給や栄養を摂取することが不可欠です。投稿には多くの応援や労いのコメントが寄せられていました。・当たり前のことです。何の遠慮も要りません。どんどん利用をしてください。・理解を求めなければいけないなんて…。隊員が倒れてしまったら終わりなんだから。・全国の救急隊は遠慮なくコンビニに寄って!飲み物だけでなくアイスも食べて涼んで!消防局に「なぜ救急隊がコンビニに寄るのか」といったクレームが寄せられることがあるため、こうした『お知らせ』をしなければならないのかもしれません。暑さの中で、休憩を取る時間もないほど懸命に人々の命を救っている、救急隊員。コンビニやスーパーに寄っている姿を見かけたら、感謝の気持ちを持ってエールを送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年08月03日脱水症や熱中症対策として、フレーバーも機能もさまざまなドリンクが発売中。シーンごとに上手に使い分けて、日々効果的な水分補給を!水分、塩分、ミネラル摂取にうってつけ。脱水症・熱中症対策ドリンクいろいろ。汗でどんどん失われていく体内の水分。補給しないと、脱水によって血液の循環が悪くなり、体温調節に悪影響が出て、熱中症リスクも高まる。「日常生活では、喉が渇いたと感じる前に、ミネラルウォーターや麦茶などを摂取。一気に摂ると、尿によって排出されやすくなるので、こまめに少しずつがポイントです。大量の汗をかくスポーツ時は1プレーごとなど、ジョギングやウォーキングなら信号で足を止めるたびに飲むくらいがちょうどいいでしょう。水分と同時に塩分も摂れるドリンクもおすすめです」(医師・久手堅司先生)汗をかくことに抵抗を感じて、水分を摂らないのはNG。「汗をかくことは体温調節に必須。また乳製品を摂っている人のほうが汗をかきやすいというデータが。飲むヨーグルトを日常的に摂るのもよいでしょう」【夏フレーバードリンク】塩分やミネラルをおいしくチャージ。季節にぴったりのフルーツフレーバーから、体にやさしいトマトジュースや甘酒など、夏ならではのドリンクが勢ぞろい!【森永製菓】冷やし甘酒酒粕のコクと米麹のやさしい甘さを活かした、冷やしておいしい甘酒。熱中症対策に欠かせないナトリウムが含まれている。隠し味の黒みつなどから、エネルギーとなる糖分も補給できる。190g¥135*編集部調べ(森永製菓お客様相談室 TEL:0120・560・162)【アキュアメイド】塩&柑橘“和製グレープフルーツ”とも呼ばれる愛媛県産の河内晩柑の果汁を使用。さっぱりとした甘さが特徴。後味には、伯方の塩の苦みをほのかに感じられる。アキュアの自販機などで販売。500ml¥160(アキュアメイド)【キリン】世界のKitchenから ソルティライチ旬の果物を塩漬けにして、氷と自家製シロップで作るタイのデザート“ローイゲーオ”がヒントに。沖縄の海水を使い、伝統の平釜製法で作った塩が、手摘みライチのおいしさを引き出す。500ml¥177(キリンビバレッジお客様相談室 TEL:0120・595・955)【伊藤園】冷梅ナトリウム量と、1800mgのクエン酸が含まれた清涼飲料水。梅の名産地・和歌山県産の南高梅の果汁を使用。アウトドアやスポーツシーンで、冷凍して持っていくのにもぴったりで、冷たさをキープ。500g¥172(伊藤園お客様相談室 TEL:0800・100・1100)【ダイドードリンコ】さらっと。トマトトマト果汁30%のエキスを使い、トマトのコクが感じられながらもフルーティでさらっとした口当たりで飲みやすい味わい。熱中症対策になる食塩量と、トマト1個分のリコピンが含まれる。350g¥151(ダイドードリンコお客様相談室 TEL:0120・559・552)【アサヒ飲料】カルピス THE RICH北海道産乳原料をリッチに使ったカルピスに、焦がし砂糖をプラスした上質な濃さがポイント。熱中症対策に対応する食塩量が含まれているので、暑い時もこの贅沢なドリンクでほっと一息ついて。490ml¥173(アサヒ飲料お客様相談室 TEL:0120・328・124)【タブレット】「水しかない!」時の優れもの。軽くて持ち運びがラクなタブレット。水しかない状況でも手軽に塩分を補給できるので、上手に活用しよう。【カバヤ食品】塩分チャージ タブレッツ1粒当たり食塩相当量0.11g、カリウム15.7mgを配合。クエン酸も171mg含まれているので、長時間の運動にも。日本学校保健会推薦商品。スポーツドリンク味の他、塩レモン味も。81g(個包装込み)オープン価格(カバヤ食品お客様相談室 TEL:0120・24・0141)【無印良品】ソルティタブレット グレープフルーツ今年4月から、無印良品の塩分補給アイテムの新作として加わったソルティタブレット。酸味と苦みが効いて、さっぱりとしたグレープフルーツ味のタブレットに、塩をプラス。食べやすく、1粒ごと個包装されている。50g¥190(無印良品 銀座 TEL:03・3538・1311)【水分補給ドリンク】炎天下での外出や作業のお供にも。糖質やカロリーオフの商品も続々登場中。大量に汗をかくシーンや、炎天下では、汗で失われた成分を効率的に補給できるドリンクを選んで。【日本コカ・コーラ】アクエリアス NEWATER(ニューウォーター)水分吸収のメカニズムから見直した新商品。水分やミネラルを効果的に浸透させるためアミノ酸を使用、糖質&カロリーゼロを実現。優れた水分補給が可能に。500ml¥176*編集部調べ(日本コカ・コーラお客様相談室 TEL:0120・308・509)【赤穂化成】熱中対策水 レモン味赤穂の天塩や、海洋深層水ミネラルで汗に近い成分を調整。失った塩分や水分を補給でき、体内のイオンバランスをキープ。マグネシウムも120mg配合。カロリーゼロ。500ml¥173(赤穂化成株式会社お客様相談室 TEL:0120・40・4139)【サントリー】グリーン ダ・カ・ラ白ぶどう、レモン、トマト、みかん、シークワーサー、ゆず、塩の7種類の素材が1本に。汗で失われるカリウムの量を増やし、補給感アップ。日本健康スポーツ連盟推薦。600ml¥162(サントリーお客様センター TEL:0120・139・320)【経口補水液】水と電解質を速やかに吸収!医学的知見から、水、電解質、糖質がバランスよく配合された経口補水液。水と電解質を吸収するスピードが速いので、軽度から中等度の脱水症や、脱水を伴う熱中症時などの対処に。【大塚製薬工場】経口補水液オーエスワンスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、水と電解質を素早く吸収するために糖濃度が低い組成の、軽度から中等度の脱水症に適した飲料。高血圧や腎機能が低下している人は、飲む前にお医者さんに相談を。500ml¥216(大塚製薬工場 TEL:0120・872・873)久手堅 司先生せたがや内科・神経内科クリニック院長。気圧予報を踏まえた体調管理アプリ「頭痛ーる」を監修。著書に『気象病ハンドブック 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)など。※『anan』2023年8月2日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月30日重度になると命の危険さえある脱水症&熱中症。体温調節を担う汗との付き合い方、こまめな水分補給や外出時の服装&アイテム選びなど、どの対策も欠かせない!1、日頃から暑さに体を慣らし、汗をかきやすい体に。運動が苦手な人は、シャワーで済ませず、湯船に浸かり、汗をかくようにしよう。38~41°Cのお湯に首まで浸かり、15分ほど入り、じんわり汗を出して。長すぎると血圧が下がるので注意を。汗をかくのは体内の温度調整にとって大切なポイント。気温や湿度が上がりすぎない時間帯を選び、週4~5回、30分ほどウォーキングやジョギングを2週間ほど続けると汗をかきやすい体質に。2、エアコンを工夫して、温度と湿度をキープ。温度設定は28°Cを上回らないように、真夏は夜も切らないで。ただ、25°Cを下回ると、体が冷えすぎるので注意を。エアコンの風に直接当たるのも、体温が奪われて不調の原因に。風向きを工夫して。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体から熱を放出する力が弱まってしまうので、温度だけでなく湿度対策も重要。適切な湿度は40~60%。65%を超えると、熱中症リスクが高まる。3、物理的に直射日光をあびない格好を。差すと日陰ができ、暑さをやわらげてくれる日傘は、できるだけ遮熱&遮光機能の高いものを選んで。ただ、紫外線対策としては、地面からの照り返しなどがあるので、日焼け止めの併用を。真夏の外出時は、できる限り帽子をかぶって、直射日光が頭に当たるのを阻止!紫外線を反射する、通気性の高い素材で、つばの広いものがおすすめ。時々脱いで、汗を蒸発させて。服は綿や麻などの自然素材の他、通気・吸湿性に優れたものを選んで。屋外イベントやアウトドアなどで長時間外にいる時は、通気性の高い長袖で、強烈な日差しから肌を守るのも一手。4、汗をこまめに拭き体温をコントロール。汗をかきっぱなしにしていると逆に体を冷やす原因に。ハンカチやタオルなどで軽く抑えて拭き取って。汗拭きシートは、含まれるアルコールの気化熱によって、涼しく感じられる効果も。5、“ちょこちょこ”水分を摂るクセをつける。屋外でアルコールを飲む機会も増える夏。利尿作用が非常に強く、脱水状態になりやすい。ビールなら飲んだ量と同量、ハードリカーであれば、倍の量の水を一緒に飲むのを忘れずに。涼しい室内にいて、汗をかいていなくても、体内の水分は常に奪われている。喉の渇きを感じた時以外に、1時間に1~2口ずつ、水分を摂るクセをつけ、トータルで1日1~2L飲むように。コーヒーに含まれるカフェインは利尿作用があるので、脱水症予防のための水分補給には不向き。お茶ではミネラルが豊富でカフェインレスの麦茶がいいが、濃すぎなければ緑茶も問題なし。※『anan』2023年8月2日号より。イラスト・たきたて玄米取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月30日高温多湿の日本の夏で、脱水症や熱中症になってしまう人が年々増加中。脱水症や熱中症って一体どんなもの?しっかり学んで対策しよう!誰もがかかるリスクあり。対策&処置はぬかりなく!気象庁によると、8月の気温は全国的に平年より高く、厳しい暑さとなる見込み。9月の気温も平年より高い所が多くなるそうで、脱水症や熱中症の対策がますます重要に!「これだけ蒸し暑い環境下では、体力に自信がある健康な大人も含めて、誰がどこでなってもおかしくない状態。自分だけは大丈夫という油断は禁物です。特に、以前、熱中症になったことがある人は、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くいかず汗をかきにくいなど、熱を放出しにくい体質の可能性があります。入念な対策を」と、気象病や自律神経に詳しい医師の久手堅司先生。脱水症も熱中症も、放っておくと危険な状態に陥ることも…。「脱水症なら口や皮膚の乾き、熱中症ならめまいや筋肉のしびれなど、初期のサインは意外と気づきにくいもの。なんとなくこのくらいなら大丈夫…と放置した結果、あっという間に症状が進むことも。室内でも不調をキャッチしたら、素早く処置を」【脱水症】汗をかかなくても、無意識の内に体内の水分は抜けていくと心得て。脱水症とは、体内の水分が足りず、日常生活や生命活動に支障をきたしている状態。汗をかくと水分とともにミネラルも抜けて、だるさを感じてくる。「体内の水分は、排泄や汗以外にも、皮膚や呼気などから気づかないうちに蒸発していきます。その量は、成人では900~1000mlにも及びます。夏は気づかないうちに軽い脱水になっていることも多いので、渇きを感じる前から水分補給するクセをつけましょう」CHECK・喉が渇いている。・唾液が出ず、口がパサパサしている。・体がだるく、脈が速くなっている。・尿の色が濃く、少量しか出ない。もしなってしまったら…【ACTION1】水分と塩分を速やかに補う。【ACTION2】湿度が低く、涼しい場所に移動。【ACTION3】吐き気や下痢などを起こし、体調が回復しない場合は医療機関へ。喉やくちびる、皮膚に乾きを感じたら、何はともあれまずは水分の補給を。夏場の脱水は、発汗によって水分とともにミネラルも奪われるので、何も入っていない真水よりも、ナトリウムやカリウムが入ったスポーツドリンクや、水分吸収が早い経口補水液がおすすめ。めまいやふらつきなどの不調を感じたら、水分補給後に涼しい場所で安静に。“ペットボトルのふたを自分で開けられない”“水分を補給し、涼しい場所で安静にしていても、だるさや吐き気などの症状がやわらがない”といった時は、迷わず医療機関へ。【熱中症】体温調節ができなくなり熱っぽく感じたら要注意。体温の調節機能が上手く働かなくなり、体内に熱がこもって、さまざまな症状が出る熱中症。「私たちの体は、汗によって体温調節を行っており、サラサラした汗がかける状態が理想的。しかし、高温多湿の環境によって、汗では対処しきれなくなり、体に熱がこもってきた感じがして、立ちくらみやこむら返り、頭痛などさまざまな症状が現れます。炎天下の屋外でなく、家の中でじっとしていてもなってしまうことがあります」CHECK・体に熱がこもっている感じがする。・頭痛やめまいがある。・大量に汗をかいている。・意識が混濁している。もしなってしまったら…【ACTION1】横になり、襟を開いたり熱を逃がしながら、安静にする。【ACTION2】水分と塩分を速やかに補給。それでも回復しない時は、医療機関へ。熱中症らしき人を見かけたら?・呼びかけに応えない場合、救急車を。・意識があれば、屋内や日陰に避難。症状や重症度にかかわらず、熱中症が疑われる時は、風通しのいい日陰や、クーラーのきいている室内など、涼しい場所へ移動しよう。さらに服や下着をゆるめ、濡らしたタオルや氷、保冷剤などで体を冷やすのが基本の処置。水分を補給し、安静にして、それでも症状が回復しない場合は病院へ。もし熱中症と疑われる人がいて、呼びかけに応じないなど意識がはっきりしない場合は救急車を呼ぼう。また、水分を自力で摂取できない状態の人に無理に飲ませるのは、気道に流れ込む可能性があるのでNG。医療機関で点滴などの処置を受けて。久手堅 司先生せたがや内科・神経内科クリニック院長。気圧予報を踏まえた体調管理アプリ「頭痛ーる」を監修。著書に『気象病ハンドブック 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)など。※『anan』2023年8月2日号より。イラスト・たきたて玄米取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月29日看護師でありシングルマザーでもある、まゆんさんの体験を描いたマンガを紹介します。今回は認知症の患者さんのお話です。申し送り時に「時々暴言暴力があるので気を付けてください」と伝えられていた患者さんの元を訪れると……。★前の話眼鏡が吹き飛ぶほどのビンタをされてこんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。看護師にとって患者さんの入退院は日常茶飯事で、その中に認知症の方がいることもままあります。なので「帰る!」と言う笹野さんにもいつも通り接していました。すると、眼鏡が吹っ飛ぶほど強烈なビンタが……。驚きながらも笹野さんを刺激しないように気をそらすと、興奮することなく落ち着いてくれました。その後、ベッドの中から「ありがとう」の声が聞こえてきました。認知症だからといって暴言や暴力が許されるわけではありません。でも好きで病気になるわけでもないし……複雑な気持ちになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/まゆん(41歳)自閉症スペクトラムの息子をもつシングルマザー。看護師として日々働いている。Instagram:@mayun4311
2023年07月29日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。エェコさんのお父さんは職場で倒れ、治療と検査を終えてリハビリ院に入院することに。入院から1カ月が経過し、お父さんの現状や今後について医師から話を聞くことになりました。お父さんの病状は入院時と変化なし。退院後は施設への入居を考えることになり……。★前の話え? 父は認知症じゃないの?リハビリ院でのリハビリを始めてから1カ月が経過したものの、病状は良くも悪くもならず入院時と変わっていないようでした。しかし、体は元気ということでエェコさんはひと安心。元々、退院後はひとり暮らしを予定していたお父さんでしたが、独居は難しいとの判断が。施設を探していることを伝えると、医師からは意外な答えが返ってきました。父は「高次脳機能障害」という病気でした。短期の記憶が保てない=忘れっぽくなると思っていた私は勝手に認知症だと思っていたのですが……どうやらまったく別物だったよう。素人の私にもわかるように説明してもらったのでざっくりとした話だとは思うのですが、「高次脳機能障害」は脳が損傷する病気なのだとか。私は父のことを認知症だと思っていたので、認知症高齢者グループホームなど認知症患者向けの施設なども見ていたのですが……認知症ではない父が入居できるはずがありませんでした。先生との面談後、父と少しだけ面会したのですが発言以外は調子が良さそうな様子でした。会話は毎日電話でしている内容と同じで、病気が回復していないことを実感させられました。このとき、父が倒れてからまだ2カ月しかたっていなかったのですが、記憶以外は本当にいつも通りの父でなんだか不思議な気持ちになってしまいました。--------------当時はコロナ禍で差し入れや面会について制限があった中、なんとお父さんに会えることになったエェコさん。毎日電話で話をしているとはいえ、直接会えるとなると気持ちも違いますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年07月29日猛暑日が続くこの時期。屋外でスマホを使っていると、驚くほど熱くなっていることがありますよ。実はそれ「スマホの熱中症」かもしれません。外部と本体内部からの過熱が原因にスマホが熱を持っていて、動きもおかしい。ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)が運営するWebマガジンによると、こういったスマホの熱中症は、スマホの置かれた場所や使い方によって加熱されることが大きな原因です。例えば直射日光に当たったり、ストーブの火のそばに置かれたりといった外からの過熱と、充電のし過ぎや電力消費の多いアプリの使用などの本体からの過熱が主な原因となるのだそう。またスマホの熱中症が悪化した場合は、フリーズや動作不良、変形のほか、電池の容量が少なくなったり、保存前のデータが消えてしまうこともあるのだとか。このようにスマホが暑さにやられてしまうと大変です。スマホの熱中症は季節問わず起こる可能性がありますが、屋外での利用や炎天下の車内への放置など、夏はより気を付けないといけないシーンが多いといえるでしょう。そこで、炎天下でスマホを使用する時の注意点をご紹介しましょう。屋外で使う時に知っておきたいポイントソフトバンクが同サイトで紹介していた、炎天下でのスマホの注意点がこちらです。・充電しながらの長時間利用は避ける・Bluetoothなど(使っていない場合)オフにする・画面の輝度を下げる・使っていないアプリを終了する特に、アプリのゲームや動画再生などはスマホへの負荷が高いので要注意です。ソフトバンクニュースーより引用これらの注意点を守ることで、スマホの熱中症を予防し、スマホのパフォーマンスやバッテリー寿命を保つことができます。夏のおでかけやアウトドアでのスマホの利用は便利ですが、注意を怠らずに使用することが大切です。大事なスマホをより長く使っていくために、暑い日は熱中症にならないよう気を付けて使用しましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年07月26日■前回のあらすじ頑張ってもすぐに忘れてしまう父。これ以上嫌いにならないために、父は死んで父の中には知らないおじさんが入っているんだと思うことに。すると、少し心がラクになったのでした。そして、父の脱走のことで困っていた私たちは、病院に相談して薬を処方してもらうことに…。効果はテキメンで、父はとても温厚になったけれど、一日中ボーッと過ごすようになっていました。いろいろなものと引き換えに私たちは暮らしやすさを手に入れたのでした。■父に残る記憶の謎■父のことは誰にも話せず…父が病気になってからも、私は普通に高校に通い、普通の生活をしていました。父の介護でやりたいことがやれないと言うことはありませんでした。それは全て母がひとりでやっていてくれたから。だから母には何も言えませんでした。でもこのモヤモヤした泣きたくなるような気持ちを誰かに聞いてほしくて、突っ走っては後悔する日々を過ごしていました。次回に続く「若年性認知症の父親と私」(全21話)は22時更新!
2023年07月19日人生100年時代を迎えて、長生きリスクのひとつが“認知症”。高齢化に伴い、認知症になる人は増え続け、2025年には65歳以上の5人に1人、約700万人が認知症になると推計されている。そのうえ、徘徊で行方不明になる人が急増していることも問題に。警察庁によると、’22年、認知症やその疑いで行方不明になった人の数は1万8709人と過去最多を更新。’12年の統計開始から10年連続、増加の一途をたどる。「高齢者の行方不明は前期高齢者(65歳以上74歳以下)と、後期高齢者(75歳以上)で状況は変わってきます。前期高齢者はまだ体力があり足腰が丈夫なので、公共交通機関などを使って遠出してしまう恐れがあり、ケガや事故に巻き込まれる危険性があるのです。今の時季、熱中症になるリスクも高まるので、注意が必要です」そう警鐘を鳴らすのは、中部脳リハビリテーション病院、中部療護センター(岐阜県美濃加茂市)副センター長で脳神経外科医の矢野大仁先生。’16年、桜美林大学老年学総合研究所が公表した調査によると、徘徊で行方不明となった場合、発見されるのが当日中なら8割(82.5%)が生存しているが、翌日なら6割(63.8%)、3~4日目は2割(21.4%)と生存率は低下し、行方不明から5日経過すると生存率は0%となることがわかった。「いかに早く発見するかが生死を分ける」(同研究所)としている。一方で、警察などで保護されたとしても、認知症のため名前や住所、電話番号が伝えられないため、「身元不明者」となってしまうケースもあるそうだ。■徘徊による行方不明を防ぐ方法とは?認知症の人が徘徊で行方不明になってしまう原因に、認知症の中核症状である「記憶障害」と「見当識障害」がある。認知症の初期の段階では、夕食を食べたことを忘れたり、直近から数日前までの記憶が失われたりという記憶障害が起こる。また、見当識障害は、今の時間や場所がわからなくなるので、外出先でパニックに陥ることがある。「たとえば、夕方になると自宅にいるのにもかかわらず、昔の記憶がよみがえり、『自宅に帰る』と外に出てしまう。落ち着きをなくして出かけようとする症状のことを『夕暮れ症候群』といい、環境の変化によるストレスが原因で起こるともいわれています。そんなとき、徘徊しないようにドアの鍵を外からかけたり、靴を隠したりして外出できないようにすると、逆効果です。行動のじゃまをする人と思われてしまい、言うことを聞かなくなってしまうこともあるので注意が必要です」(矢野先生・以下同)徘徊しそうになったときに、矢野先生が家族に勧めている対処法は“寄り添う”ことだという。「たとえば、お父さんが『会社に行かなければ』と支度をしているとします。叱ったり、止めたりしないで一緒に外に出て、歩きながらほかの話をして気分転換をしてみましょう。会社に行こうとしたことを忘れて、すんなり自宅に戻ったというケースもあります」そこで問題になるのは、世話をする家族の負担が増えてくること。毎日寄り添いたいと思っても、介護をする側に負担がかかり、体力的、精神的に限界がきてしまう。 そんなときこそ一人で抱え込まず、ふだんから隣近所の人や民生委員とつながるだけでなく、行政サービスなどの情報を入手しておくともしものときに役立つ。■知っておきたい認知症にまつわるサービス8まずは、各市区町村で発行している認知症に関する制度やサービス内容などが掲載されたガイドブック「認知症ケアパス」を地域包括支援センターなどで入手しよう。【1】ケアマネジャー介護のケアプランの作成、認知症介護で家族が困っているときの解決策の提案など、相談に乗ってくれる。「現在介護保険のサービスを使っている要介護1~5の人は、ケアマネジャーに今直面している認知症の問題を相談してみましょう」【2】かかりつけ医薬の量のコントロールや、介護保険の介護サービスを受けられるように要介護認定の見直しをしてくれたりする。「かかりつけ医も、症状を伝えると薬の種類や量を調整してくれるだけでなく、介護保険のサービスを多く受けられるように要介護認定の見直しも検討してくれます」【3】認知症地域支援推進員全国の市区町村には、認知症に関する相談、制度やサービスの案内などをしてくれる認知症地域支援推進員がいるので、徘徊の悩みや介護サービスのことを相談してみよう。【4】認知症サポーター認知症を正しく理解し、認知症の当事者やその家族の手助けをしてくれる。最寄り自治体の関係機関と連携を図り、見守りや傾聴、徘徊の早期発見・対応に貢献する。【5】民生委員厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。高齢者世帯への訪問や見守り活動を行い、生活に関する相談に乗ってくれる。【6】地域包括支援センター前期高齢者で認知症の人は、要支援や自立など、要介護度が軽いケースが多い。「地域包括支援センター」で相談をすると、定期的に見守りをしてくれるほか、必要な行政サービスを教えてくれる。介護で困ったことがあったら真っ先に相談するべき機関。【7】見守りネットワーク認知症の当事者と家族にとって心強いのが、各自治体にある「見守りネットワーク」だ。高齢者が行方不明になったときに、警察だけでなく、地域の関連団体が捜索に協力して、すみやかに捜してくれる。自治体によって運用の方法は異なるが、防災無線やSNSなどで行方不明になった人を迅速に捜すシステムが構築されている。自治体によっては、緊急通報装置などをレンタルしてくれることもあるので、地域のセーフティネットを知っておくと安心できる。【8】認知症サロン認知症の当事者やその家族などが定期的に集まり、参加者の介護経験を話したり、困っていることを相談する場。病院内や介護事務所、NPOなど民間団体でも実施している。「いつも介護をされているご家族に伝えているのは、一人で抱え込まないこと。私たちの病院内では、当事者とその家族が参加できる『認知症サロン』(通称「欅カフェ」)を開催していますが、こういったコミュニティーに参加するのもいいでしょう。お茶を飲みながら介護者同士、情報交換できますし、認知症の当事者も体操や歌を歌うなどのレクリエーションに参加できます。参加するのを嫌がる当事者も多いのですが、いざやってみると楽しくなって続けて参加するようになります。人とつながりを持つことは脳の働きにとってもいいので、それがきっかけとなって、デイサービスなどの介護施設に通えるようになります。生活にリズムができますので、落ち着きが出て徘徊しなくなり、介護しやすくなるケースもあります」認知症の介護は長期戦になることが多い。専門家や地域の支援も有効に活用し、対処していこう。
2023年07月18日■前回のあらすじ脱走を繰り返す父が移された病院は、いわゆる認知症の患者さん専用の病棟でした。リバビリの甲斐もあり、伝い歩きができるようになった父は無事、退院することに。この時の私にはその後の父との暮らしがどんなものになるのか全く想像がつきませんでした。■顔つきまで変わってしまった父■壮絶な認知症介護の現実同じことを何度も何度も聞かれて、本当のことを言ったらキレられたり…。元気な頃の父はいたって「普通」の大人だったので、脳に障害を負ってからの姿には絶望していました。そして私たち家族は出かけることもやめてしまうようになり…。次回に続く「若年性認知症の父親と私」(全21話)は22時更新!
2023年07月15日■前回のあらすじ手術後はあきらかにおかしな言動が増えた父。しかし母は術後に起こる記憶の混乱かと思い、ただじっと耐えることに。その後、リハビリ専門の病院に転院した父は、不自由な体で病院を脱走したのでした。■異様な風景が広がる特別病棟脱走を繰り返す父が移動になった病棟は、いわゆる認知症の患者さん専用の病棟でした。■リバビリの甲斐あって…父が退院する前にちょっといい外食に連れて行ってくれたことは、強く記憶に残っています。きっと父と一緒の外出はいろいろ制限がつくだろうから…と母は考えていたのだと思います。この時の私には父との暮らしがどんなものになるのか全く想像がつきませんでした。次回に続く「若年性認知症の父親と私」(全21話)は22時更新!
2023年07月14日■何があっても愛は誓えるもの…!?■父の身に起きていた小さな異変頭が痛い、異常ないびき…、父の体に起きていた小さな異変。検査の結果、父の脳に腫瘍が発見されたのでした。次回に続く「若年性認知症の父親と私」(全21話)は22時更新!
2023年07月09日40代、50代となると少しずつ親が要介護になる人も増えるのではないでしょうか。要介護になると急速に進行するのが「認知症」。国内認知症患者の数は2050年には1000万人以上にもなるという推計もあります※が、その中に自分が入らないためにできることはあるのでしょうか。介護付有料老人ホームの嘱託医である医師・駒形依子先生に聞きました。※「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 九州大学 二宮教授)を元に推計(厚生労働省)。各年齢の認知症有病率が上昇する場合の将来推計。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:厳格だった父が認知症に。たったひとりで介護をしていた母が電話口で泣いていて…【1】腸内環境を整える認知症を予防する食品として、よくEPAやDHAなどの成分が挙げられますがいかがなのでしょうか。「サプリメントなどでどんなに体にとって良い成分をとっていても、腸内環境が乱れていると十分に栄養を吸収できません。まずは便秘や下痢などをなくし、腸内環境を整えることが大切です。40代、50代女性で腸内環境が整っている人はほとんどいないと言っても過言ではありません。乱れた食生活や添加物などの影響はもちろん、更年期に入ると女性ホルモンのエストロゲンが減って組織が硬くなり、腸も硬くなっていくためです。腸内環境を整えるためにヨーグルトや納豆などが推奨されますが、体質によっては合わないこともあります。便秘や下痢にならない食習慣は人によって違うため、自分の体に聞いてみる、つまりいろいろな食品を試してみて便通が整うかどうかを確認することが大切です」(駒形先生)。【2】グチを言い合える仲間を持つ認知症予防としてよく言われるのが人との交流です。「もちろん、認知症予防に人との交流は欠かせませんが、特に必要だなと最近感じるのが、グチを言える友人の存在です。クリニックでも、医師や看護師にグチをこぼす方が多くいらっしゃいます。グチを言うことは悪いことではなく、広い視野で見れば認知症予防にもつながると思います」(駒形先生)。グチと認知症予防……。どのようにつながるのでしょうか。「40代、50代の更年期はイライラしやすい時期です。イライラをためこむと自律神経の交感神経が優位になり、血管がぎゅーっと収縮した状態になります。つまり、イライラした状態が続くと血流が滞り、脳への血流も悪くなります。血流バランスが悪いと、認知機能に関わる神経伝達物質も運ばれにくくなり、それが積み重なれば支障が出てくるのです。イライラを解消することで血管の弛緩が促されれば、血流バランスがよくなります。グチをこぼしてイライラを解消することが、認知機能の低下を抑えることにつながると言えます」(駒形先生)。【3】睡眠環境を整える睡眠環境と認知症も関係があるのでしょうか。「大いに関係があります。なぜなら、寝ないと人はリラックスできませんよね。脳の血流バランスを整え、神経伝達物質を運ぶためには、良質な睡眠をとってリラックスすることで副交感神経を優位にすることがとても大切です」(駒形先生)。良質な睡眠のために必要な要素をいくつか教えてください。「ここでは特に重要な5つを挙げましょう。①1人で寝るやはり同じ布団やベッドで寝ていると相手を意識してしまいます。深い睡眠には寝返りが必要ですが、相手に気をつかって寝返りができない方もいます。また、適温と感じる室温も違っていたりと、寝るときは1人の環境がベストと言えます。②スケジュールにこだわらないこの時間に寝ないとダメ、この時間に起きないとダメ、とルールが多すぎると、それができなかった場合ストレスになります。スケジュールはゆとりを持たせることが大切です。③食事は寝る3時間前までに済ませる寝ているときは、消化吸収機能が最低限の力で動いています。それが食べたものが胃腸に残っていると仕事が増えてしまいます。例えば疲れを取るという仕事を体がしようと思っていたのに、追加で消化吸収の仕事が来るとエネルギーが奪われれ、疲れを取るという仕事ができなくなってしまうのです。胃腸の疲れ=体の疲れなので、胃腸に追加の仕事を与えないことが大切です。④夕刻以降のアルコール・カフェイン・ニコチンは控えるアルコール・カフェイン・ニコチンは交感神経を優位にしてしまい、リラックスができません。寝るときはリラックスした環境が必要です。⑤夕刻以降の過剰な水分摂取は控える過剰な水分摂取は頻尿の原因になるので控えましょう」(駒形先生)。まとめ認知症を少しでも防げる方法として「腸内環境」「グチが言える仲間」「睡眠環境」の3つを駒形先生に挙げてもらいました。取り入れやすい方法をできる範囲で始めてみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年07月09日今年の夏も厳しい暑さだ。気象庁は7月からの3カ月予報で、いつもの夏より暑くなると発表した。猛烈な暑さが続く見込みのため、熱中症対策を呼び掛けている。「熱中症の予防として、水分をこまめにとるだけでは不十分です。ストレスフルで体の負担も大きい夏場は、汗などから必須・主要ミネラルであるマグネシウムが大量に流出することで、熱中症や夏バテ、睡眠障害などさまざまな不調を引き起こすからです」そう話すのは、“ドクターマグネシウム”こと東京慈恵会医科大学の客員教授で医学博士の横田邦信先生。マグネシウムは5大栄養素のミネラルの中で、人間の体にきわめて重要な必須ミネラルのひとつ。ブドウ糖からエネルギーを作り出すなど代謝にかかわる大事な酵素を活性化、体温調節や血圧の安定、骨の強化、血流の促進、筋肉の動きをスムーズにするなど、生きるうえで必要不可欠なものだ。とくに夏は消費しやすく、イライラしやすい、だるい、足がつりやすい、頭痛や便秘に悩まされる、気分にむらがある、寝苦しいなどの不調が続く人は、マグネシウム不足の恐れがあるという。「マグネシウムは体内で合成できないため、食事でとる必要があります。大麦や雑穀など昔ながらの日本食にはマグネシウムを多く含む食材が豊富なのですが、あまり食べられなくなったことに加え、ミネラルが豊富な粗塩から精製塩が主流になったことで、いまやほとんどの人が慢性的にマグネシウム不足です」(横田先生・以下同)横田先生の研究でマグネシウムの摂取量を分析したところ、マグネシウムの充足率は約7割程度と明らかに不足していた。「厚生労働省による推奨量は、50歳以上の女性で290mg/日ですが、実際には1日当たり、推奨量に対する不足量は平均約80mgほどであると考えられます」そこで、横田先生にマグネシウムが豊富な食材を教えてもらった。「麺類の中では、そばが最も豊富。そば湯にも溶け出すのでしっかり飲んで。ざるそばでわさびを加えるとさらに効果が高まります。果物ではバナナが一番。カリウムやカルシウム、食物繊維も豊富です。また、肉より魚に多く、野菜なら葉緑素の中心に含まれているので、緑色の濃いものを選ぶのが正解。まだまだ豊富な食材はたくさんあるので、頭文字をつなぎ合わせた『そばのひ孫と孫は優しい子かい? 納得!!』と覚えてください」■マグネシウム食材がすぐわかる合言葉!『そばのひ孫と孫は優しい子かい? 納得!!』【そ】ば【ば】なな【の】り【ひ】じき【ま】め【ご】こく【と】うふ【ま】っちゃ【ご】ま【わ】かめ【や】さい【さ】かな【し】いたけ【い】ちじく【こ】んぶ【か】き【い】も【な】っとう【と】うもろこし【く】るみひとつの食材から一度にたくさんとるのではなく、毎食に数多く組み合わせることで、不足分をカバーできる。「白米に雑穀やヒジキを混ぜて炊く、お味噌汁に青のりを加えるだけでも、マグネシウムチャージになります。とうもろこしや冷ややっこ、枝豆など夏食材をおいしく食べるだけで、夏の不調から抜け出せるはずです」マグネシウムをしっかり補うことで、熱中症や夏バテ対策になるだけでなく、骨粗しょう症や糖尿病、高血圧、認知症の予防にも効果的とか。また、中国語でマグネシウムは「镁」と表記されるほど、アンチエイジングにいいという。この夏しっかりとって、猛暑を乗り切ろう!
2023年07月07日性感染症予防として、コンドーム以外の対策があることをご存知ですか?実は、あるワクチンが性感染症の予防に有効なんです。みなさんの中にも、接種したことがあるかも……?監修医クイズを通して確認しましょう!早速クイズ!解説!“子宮頸がんワクチン”として知られているHPVワクチン。HPVとは、性交渉により感染するウイルスのこと。女性の50~80%が一生に一度は感染すると言われています。このようにHPVはごく身の回りにありふれたウイルスですが、まれに病気に進行することも。HPVが原因で感染する病気は、子宮頸がんや肛門がん、尖圭コンジローマなどがあります。尖圭コンジローマって?尖圭コンジローマという名称は、初めて聞く方もいるかもしれません。陰茎や腟や肛門にイボができる病気で、性感染症のひとつです。治療しても根本的に治すことはできないため、予防することが大切でしょう。このように厄介な性感染症ですが、HPVワクチンの接種により予防することが可能です!ただし注意点がHPVワクチンは接種時にすでに感染しているHPVは排除できず、すでに生じているHPV感染症の進行予防効果もありません。そのため、HPVに感染するリスクである性交渉を経験する前にHPVワクチンを接種することが望ましいとされています。また、HPVワクチンはすべてのタイプのHPV感染を予防できるわけではないため、HPV接種後も定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。さまざま病気をカバーするHPVワクチンHPVワクチンというと子宮頸がん予防の印象が強いですが、それだけではないんですね。今回は、HPVワクチンは性感染症にも有効です、という話でした。あなたの身体を守るために、しっかりと頭に入れておいてくださいね。もちろん、性感染症予防の基本であるコンドームの着用もお忘れなく。ライター草案助産師:MellowingCokeめい(MOREDOOR編集部/イラスト:性教育いらすと)
2023年07月05日大阪、兵庫で13院の鍼灸接骨院を運営する有限会社スマイルストーリー(本社:大阪府堺市、代表取締役社長:山本 泰司)は、熱中症患者数の削減を目指して2023年7月13日、22日に熱中症対策指導セミナーを開催します。患者さんの様子【熱中症による死者数が年間1,000人超え】2023年5月30日に政府は深刻化する熱中症対策を強化し、現状の年間死者数を2030年までに半減すると目標を揚げた「熱中症対策実行計画」を閣議決定しました。ここ15年間で熱中症による死亡数は3倍以上になっています。特に近年は年間1,000人超えが続いています。中でも死者数の8割が高齢者です。高齢者は体温の調整機能が低下して体に熱がたまりやすい一方、加齢とともに暑さやのどの渇きを感じにくくなっています。自覚のないまま熱中症にかかり、適切に対処することなく重症化してしまうというリスクがあります。高齢化で、独居の高齢者が増えていることもあり、重症化しても誰にも気づかれないまま死亡したという例も増えています。【冷やすことを習慣化して熱中症を予防】当院では高齢者の熱中症患者数削減を目指しアイシング指導を開始します。一昔前は痛いところは温めるものだとされていましたが、現在では冷やすことが当たり前になっています。例えば、野球のピッチャーは試合で投げると肩や肘にアイシングをします。これまで赤外線で温めていた治療をアイシングに切り替えました。腰痛や肩の痛みにアイシングすることで以前よりも症状が改善されています。アイシング指導は患者さんに初診時に問診票を書いてもらい、それに基づき問診をします。首すじ、わきの下、太ももの付け根部分などを正しく冷やし、それを習慣化して深部体温の異常上昇を抑えるやり方を伝えます。これは高齢者以外にも効果的です。【毎晩、氷枕で寝ることも効果的】お客様の声「寝る時も氷枕をするようにして、熱中症にも効果がある事を実感しました。(60代男性)」「最初は半信半疑でアイシングを始めましたが、続けていると痛くて寝ることもできなくなった腰痛の症状が少しずつ改善されていきました。(30代女性)」自宅でも毎晩氷枕で寝ることで簡単にアイシングができます。成人体重の60%が体液と呼ばれる水分で出来ているので、氷でないと体は冷やすことができません。その際、大人でも枕が高くなりにくい子供用の氷枕を勧めています。代表は「熱中症は高温の環境や体調などの条件により誰もがかかる危険性があります。日頃から適切に冷やすことで熱中症を防ぐことができるので、アイシング指導を広めていきたいと思います。」とコメントしています。2023年7月13日(木)ながよし院、2023年7月22日(土)春木院にて、熱中症対策指導セミナーを開催します。自宅でできる熱中症時の応急処置方法ついてアイシングのプロの立場でわかりやすくお話します。《アイシングのプロがわかりやすく説明する熱中症対策指導セミナー》日時 :2023年7月13日(木)14時から場所 :〒547-0015 大阪府大阪市平野区長吉長原西1-4-6すまいる鍼灸接骨院 ながよし院申込方法:ながよし院へ電話での申し込み電話番号:06-4302-6808料金 :無料定員 :20名日時 :2023年7月22日土曜日 15時から場所 :〒596-0006 大阪府岸和田市春木若松町7-33すまいる針灸接骨院 春木院申込方法:春木院へ電話での申し込み電話番号:072-430-6818料金 :無料定員 :20名【会社概要】会社名 : 有限会社スマイルストーリー代表者 : 代表取締役社長 山本 泰司本社 : 〒591-8023 大阪府堺市北区中百舌鳥町3-361-3事業内容: 鍼灸接骨院URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月04日性感染症、どうやって予防していますか?コンドームが性感染症に有効なのは、よく知られていることですよね。でも「なぜコンドームが役立つのか」まで知っている人は少ないかも?クイズを通して、確認してみましょう!監修医早速クイズ!ヒント!正解は…解説!性感染症は、病原体(ウイルスや菌)がついているものに触れることで感染します。口や喉についていることもありますが、とくにリスクがあるのは性器です。性器と直接触れるのを防ぐことで、感染予防ができるんです。だからコンドームが役立つんですね。正しい使い方って?ただしコンドームは正しく使わないと、性感染症は予防になりません。正しい使い方は次のとおりです。1:はじめに使用期限やサイズを確認する2:完全に袋を破ってから中身を取り出す3:表裏を確認して装着する4:射精したらすぐに根本を押さえて、精液がこぼれないようにしながら外す。正しくコンドームを使用して、性感染症のリスクを抑えましょう!ライター草案助産師:MellowingCokeめい(MOREDOOR編集部/イラスト:性教育いらすと)
2023年07月02日