山田尚子が監督を務める長編アニメーション映画『きみの色』が、現地時間6月9日(日) から15日(土) にフランス・アヌシーで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門に正式出品されることが決定した。山田監督にとって同映画祭への出品は、2017年の『聲の形』、2018年の『リズの青い鳥』での長編部門への出品に続いて、本作が3度目となる。出品の決定を受けて山田監督は「ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまってはあふれてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです」と喜びを語っている。併せて、“音楽×青春”をテーマとして描かれた本作の場面写真11枚が公開された。子どもの頃から人が「色」で見えるトツ子が、綺麗な「色」を見てうっとりしているカットや、トツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまったきみがギターを弾いている姿、音楽好きで物静かな少年のルイがレコードを手にした姿、そしてとあるきっかけでバンドを組むこととなった3人が並んでアイスを食べている一幕など、物語の中心となる3人の性格が見えてくるような写真となっている。そのほかにも、3人を導く物語のキーパーソン・シスター日吉子が聖堂でトツ子と話しているカットや、朗らかな表情で踊るトツ子、色とりどりに花が咲く庭の中、軽やかな足元だけを写した、山田監督作品らしい繊細な色遣いへのこだわりを感じさせる印象的なカットも確認できる。■山田尚子監督 コメント全文きみの色は「好きなものを好きと言えるつよさ」を3人の少年少女がそれぞれの想いで歩いていくお話です。この思いは、私自身も作品を作っていく上でとても大切にしたい事だと改めてつよく感じたことでした。ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまっては溢れてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです。どうぞきみの色をよろしくお願いします!<作品情報>『きみの色』8月30日(金) 公開公式サイト:「きみの色」製作委員会
2024年04月26日株式会社トムス・エンタテインメント(本社:東京都中野区 代表取締役社長:竹崎忠)は、長編アニメーション映画『サイコノータス 忘れられたこどもたち』(2015)で知られるスペインの鬼才、アルベルト・バスケス監督の最新作『ユニコーン・ウォーズ』(2022)を、株式会社リスキット、チームジョイ株式会社と共同で買い付け、リスキット配給にて、2024年5月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて先行公開します。そして5月31日(金)よりT・ジョイPRINCE品川ほか全国順次拡大公開が決定いたしましたので、お知らせいたします。「ユニコーン・ウォーズ」メインビジュアル「ユニコーン・ウォーズ」アザービジュアル「ユニコーン・ウォーズ」場面写真【概要】『サイコノータス 忘れられたこどもたち』のバスケス監督の長編2作目にして最新作の『ユニコーン・ウォーズ』。アルベルト・バスケス監督が生み出す、不気味さと可愛さを兼ね備えた作風が溢れ出ている本作は、『地獄の黙示録』×『バンビ』×『聖書』という企画コンセプトに、テディベアとユニコーンの最後の聖戦を、血しぶき、内臓、ドラッグ、BL、テディベアの下半身など“アブナイ表現”をたっぷり混ぜ込んで作り上げた、“究極の反戦アニメーション”。企画・制作期間に6年を要し250人以上の精鋭スタッフが、50体ものキャラクターと1,500もの背景によって作り上げた。2Dと3Dアニメーションが融合し、音楽を巧みに駆使して、シチュエーションやキャラクターとシンクロしながら、一貫性を保つ芸術的な作品に仕上がりました。『ユニコーン・ウォーズ』のキャラクターの可愛い見た目からは、一見子供向けアニメーションと思われがちですが、家族関係、宗教、環境、悪の起源、そして権力を支配する意味を語りながら、“分断がもたらす争い”がいかに無意味であるかを説く大人のためのダーク・ファンタジー作品です。■劇場公開情報2024年5月25日(土)より、シアター・イメージフォーラム(渋谷)にて先行公開決定!さらに、シアター・イメージフォーラム限定で、キュートな缶バッチ付き前売り鑑賞券(1,600円)を発売中!先行上映館限定前売り特典 缶バッチ(3種一覧)※缶バッチは、画像3種の中より1種お選びいただけます。※数に限りがございます。ご了承ください。また、5月31日(金)よりT・ジョイPRINCE品川ほか全国順次拡大公開が決定いたしました。詳細は本作公式ホームページをご確認ください。■予告編情報本作予告編が本日初公開となります!スペインの鬼才、アルベルト・バスケス監督が描く世界観を、いち早くお届けいたします。URL: 【ストーリー】物語の舞台は、とあるディストピア。魔法の森に住む<テディベア>と<ユニコーン>の間には、先祖代々に渡って戦いが繰り広げられていました。テディベアのアスリンは双子の兄ゴルディと軍の新兵訓練所で屈辱的な特訓の日々を過ごしていたのですが、ある日、森から帰ってこない熊の部隊を捜すため、捜索部隊に参加したゴルディとアスリンはその森で危険な生物や無残な姿となった隊員たちを目にすることに。彼らの聖書にある「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じて、ゴルディたちは、ユニコーンの生息する深い森へと進軍してくのですが、その地で巻き起こる悲惨で残酷な出来事の行く末には、とんでもない結末が待ち受けているのでした…。【作品概要】2022/スペイン・フランス映画/92分/カラー/2K/ビスタ/5.1ch/スペイン語音声/日本語字幕/PG12原題 : Unicorn Wars/翻訳:堀江真理監督 : アルベルト・バスケス提供 : リスキット/チームジョイ/トムス・エンタテインメント配給 : リスキット協力 : インスティトゥト・セルバンテス東京公式HP: (C)2022 Unicorn Wars【トムス・エンタテインメントとは】クリエイティブとビジネス・プロデュースの両立により、IP(知的財産)創出からお客様満足度の向上まで、「アニメーション制作事業」「映像ライセンスビジネス」「マーチャンダイジングビジネス」を軸に、ワンストップで推進する総合力を有しています。また、『ルパン三世』『それいけ!アンパンマン』『名探偵コナン』に代表される国民的アニメ作品の継続的な制作と、累計440作品・エピソード数12,000話を超えるライブラリーをグローバル・ビジネスへとつなげています。今後は作品プロデュース事業にもさらに注力していくことで、外部スタジオとの提携や協業を推進し、続々とプロデュース作品を送り出してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月18日アニメーション映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章の本予告映像が公開された。漫画家・浅野いにおによる漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称:デデデデ)を原作とした本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船、通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでいく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生・小山門出役を幾田りら、門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生、“おんたん”こと中川凰蘭役をあのが務める。公開された映像は、空から侵略者が大量に落下している光景から始まる。夕日に浮かぶ母艦から白煙が放出され不穏な空気が漂う東京で、大学生活を送る門出とおんたんに、前章では謎の存在だった大葉圭太が「実は僕、侵略者です」と衝撃の告白。その後も3人の他愛のない生活が続くように見えたが、場面は変わり侵略者が自衛隊に囲まれ銃を向けられる。発砲音とともに世界は一転し、侵略者との戦闘や元同級生で闇落ちした小比類巻健一の登場など、物語は怒涛の展開を迎える。地球が“クソやばい”状況で、「もし、僕のせいで世界が滅んだらどうする?」と門出に問いかけ、銃のようなものを握りしめたおんたんの意味深な後ろ姿で予告は締めくくられる。地球滅亡へのカウントダウンが始まった後章で、劇場版オリジナルのエンディングにも期待が高まる内容となっている。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章 本予告映像<作品情報>『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章:公開中後章:5月24日(金) 公開公式サイト:浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
2024年04月17日世界中で人気の高いコンテンツのひとつといえば、幅広い層から支持されているアニメーション。さまざまな作品が各国で誕生するなか、今回ご紹介するのは数々の国際映画祭で大きな反響を呼んでいる話題のフレンチ・アニメーション・コメディです。『リンダはチキンがたべたい!』【映画、ときどき私】 vol. 642リンダが1歳のときのかすかな記憶にあるのは、ママのお気に入りの指輪とパパが作ったパプリカ・チキン。とっても幸せな食卓だったのに、パパが突然消えてしまい、いまは少ししか思い出せなくなっていた。8歳になったリンダは、ママとふたり暮らしをしていたが、指輪を盗んだとママに勘違いされる。間違いだとわかったママは償いのためになんでもすると言い、リンダは「パパのパプリカ・チキンがたべたい!」と答えるのだった。すると、チキンをめぐる母と娘のクレイジーなドタバタ劇は大騒動に発展。はたして、リンダは無事にチキンを食べることができるのか……。第76回カンヌ国際映画祭Acid部門への選出やアヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門の最高賞クリスタルの獲得など、大きな注目を集めている本作。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。キアラ・マルタ監督 & セバスチャン・ローデンバック監督実写映画やドキュメンタリー作品で高く評価されているイタリア出身のマルタ監督(写真・左)と、イラストレーターでENSAD(フランス国立装飾芸術高等学校)の教授も務めるフランス出身のローデンバック監督(右)。今回は、制作上のパートナーであるおふたりに、お互いへの思いや完成秘話、日本との共通点などについて語っていただきました。―まずは、どのようなきっかけで本作が誕生したのかを教えてください。マルタ監督私が原案を作ったのは、別の作品のためにアーティストのレジデンスに住みながら作品づくりをしていたとき。時間が少しだけあまっていたので、セバスチャンを呼んで一緒に脚本を書くことにしたのです。私自身が自分を子どもっぽいと感じているからというのもありますが、「子どもを扱った作品にしたい」というのが最初の思いでした。ただし、子どもやファミリーだけでなく、すべての人に向けた作品にできたらいいなと。そこで、不正義やカオス、記憶などさまざまなテーマを混ぜながら、大人も子どもも同じレベルで描くことを意識しました。―そういった内容を「チキンが食べたい」というリンダの思いだけで映画にしてしまうのがすごいところでもありますが、なぜチキンを選んだのでしょうか。マルタ監督食べ物というのは、記憶と密接に繋がっているので、過去の優しい記憶と結び付けられる料理を中心に映画のストーリーを考えたいと思いました。そんなときに思い浮かんだのが、私のおばあちゃんの得意料理でもあった「パプリカ・チキン」。劇中で描く社会の不条理も、その料理がカバーしてくれるのではないかと考えて入れました。自由な表現も可能にできたと感じている―また、今回は先に声の収録を行って制作されたそうですが、珍しい方法だと思うので、その意図についてもお聞かせください。ローデンバック監督アニメーションを作る際、決められた工程を順番通りに進めていくのが縛られているように以前から感じていたので、それを壊したいと思いました。そこで、録音を先にすることで俳優たちが絵の制約を受けないような環境を作ることにしたのです。録音は4週間かけて行いましたが、野外や学校、階段の踊り場など、劇中に出てくるのと同じ背景のなかで、声優ではなく俳優に実写映画のような演技をしてもらいました。ただ、カメラはなく声だけを録音していたので、まずは音源を編集。そして、それを基にアニメーターたちが絵をつけていきました。いままでのやり方を壊すような方法ではありましたが、おかげで映画にイキイキとした側面が生まれたと思っています。―ほかにも色使いが非常に印象的で、日本のアニメでは見たことがないような作品だと感じましたが、色の使い方はどのようにして決めていきましたか?ローデンバック監督こういう色使いをした作品は、フランスでもないですよ(笑)。現実的な話をすると、低予算で済むからという理由がありました。あと、アニメーション制作において色を正確に付ける作業にはものすごい時間がかかりますが、この作品ではそこよりも別のところにエネルギーを使ったほうがいいと考えたうえでの決断でもあります。結果的には、自由な表現も可能にできたように感じているところです。1人よりも2人だからもっと遠くにまで行ける―これまでもお互いの作品を協力し合って作られていますが、一緒に仕事をするメリットなどがあれば、教えてください。マルタ監督私たちの場合は2人で一緒にやっているというよりも、2人で1人のような感覚がとても強くあります。もし自分1人だったらある地点までしか行けなかったかもしれないところも、2人だからこそもっと遠くに行ける。彼も同じ気持ちだとよく言っていますが、後ろから支えてもらうことによってより前に進めるのは大きなメリットだと感じています。ローデンバック監督そうですね、アーティストとしてのデュオという感じです。普段からいろんな芸術作品を一緒に見たり、一緒にモノづくりをしたりしているので、お互いすぐに理解し合えていると思います。―本当に素敵な関係ですが、それでも本作で意見が分かれたシーンなどもあったのでしょうか。マルタ監督そういうこともないですね。たとえ自分と違う意見を言われたとしても、全幅の信頼を置いている人から言われたら、「そっちのほうがいいんだろうな」と思うだけのことなので。むしろ1人で作業しているほうが時間がかかってしまうくらい。2人のほうが次のステップにどんどん進められて、時間のロスもなく済んでいます。うまく説明できませんが、本能的に感じていることなので、特にルールがあるわけでもないんですよ。仕事をしているときは「君がいてくれて本当によかった」といったことをお互いによく言い合っているほどです。ローデンバック監督通常、2人で意見が違った場合、どちらかが妥協して相手に合わせることが多いかもしれませんが、ここまでの信頼関係が築けているとそういうこともまったくない。自分の意見が通らなかったとしても、つねに一緒に決断をしている感覚です。3か国の文化には、食が共通している―なるほど。では、日本についてもおうかがいしたいのですが、どのような印象をお持ちですか?マルタ監督建築やデザインなど、日本は空間の使い方が本当にうまいですよね。そういう部分は、本作にも間接的に影響を与えているのではないかなと感じているほどです。何もない空っぽなところにこそ実はいろんなものが凝縮されているように見えるので、日本の文化には興味を持っています。いま住んでいるフランスは私にとっては第二の祖国となりましたが、フランスよりも日本のほうが祖国イタリアと共通点が多いかもしれないですね。ローデンバック監督キアラはイタリア人で、僕はフランス人で、みなさんは日本人ですが、食に対する興味は同じだと思っています。僕たちも和食は大好きですからね。特にこの3か国の文化には、食が共通しているように感じています。あと、日本のアニメには食べ物のシーンが多く登場しますが、観る者に絵を通して食欲をわかせるというのは本当にすごいことです。それが日本のアニメの特徴でもある思っています。―ローデンバック監督はアニメーション監督のなかでも高畑勲監督を尊敬しているそうですが、どのようなところが魅力だとお考えですか?ローデンバック監督高畑監督がおもしろいと思うのは、似たような作品を作らないところ。毎回全然違うタイプでありながら、どのキャラクターに対しても強い愛情を感じます。ストーリーにあったビジュアルを選びつつ、やりたいことがはっきりしている部分も高畑監督の素晴らしいところですし、日本のアニメ業界のなかでも異色の存在ではないでしょうか。マルタ監督しかも、高畑監督は絵を描かない監督なのに、あれだけのアニメーションを作っているのはすごいですよね。ちなみに、今回のポスターではセバスチャンが描いた絵は1つもありません。ただ、2人でグラフィック的なディレクションをしているので、それをチームに伝えて描いてもらっています。現実世界もパーフェクトな人ばかりではない―それでは最後に、ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。マルタ監督映画のなかでは完璧な母親像が描かれることがありますが、今回私が見せたかったのは誰にでも手が届くような不器用な母親の姿。現実世界では女性も男性もパーフェクトな人ばかりではないので、「実際にこういう人たちいるよね」と思いながら見ていただけたらと。特に日本は完璧を求めている社会という印象があるので、人を許したり、寛容に相手を受け止めたりする大切さが伝わるといいなと思っています。ローデンバック監督あとは、人は誰かと一緒にいることで強くなれますし、楽しく過ごすこともできると思っているので、そういう部分も感じ取っていただけたらうれしいです。大胆で自由なリンダに心が躍る笑いあり涙ありの独創的なストーリー展開で、観る者を魅了する本作。目を引くカラフルな色使いと、チャーミングなキャラクターたちに誰もが虜になってしまうこと間違いなしです。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『リンダはチキンがたべたい!』4月12日(金)新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー配給:アスミック・エース(c)2023 DOLCE VITA FILMS, MIYU PRODUCTIONS, PALOSANTO FILMS, France 3 CINÉMA
2024年04月10日日本有数のアニメ都市・新潟にて、アジア最大規模の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が3月15日(金)より開幕する。本映画祭の長編コンペティション部門で審査員長を務めるのは、アカデミー賞ノミネートの『ブレンダンとケルズの秘密』(共同監督)や『ブレッドウィナー』、Netflix映画『エルマーのぼうけん』を手掛けた世界的アニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」のノラ・トゥーミー監督だ。昨年3月に初めて開催された新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)は、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として各国で大きな反響を呼んだ。今年はレトロスペクティブ部門にて長編映画全作品ラインアップの高畑勲特集ほか、イベント上映では世界を舞台に活躍する湯浅政明監督の貴重な短編の特集上映、『機動戦士ガンダム』シリーズの富野由悠季監督の来場などを予定。長編コンペティション部門には、『アリスとテレスのまぼろし工場』(監督:岡田麿里)、『クラユカバ』(監督:塚原重義)といった日本作品をはじめ、29の国と地域の49作品から選りすぐった12作品が集結する。ノラ・トゥーミー監督といえば、アイルランド・キルケニーにある「カートゥーン・サルーン」にて初期から受賞歴のある短編映画やコマーシャルの監督を務め、アカデミー賞にノミネートされた『ブレンダンとケルズの秘密』ではトム・ムーア監督と共同監督、同じくアカデミー賞ノミネートの『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』ではストーリーとボイスのディレクターを担当。タリバン政権下のアフガニスタンを舞台にした『ブレッドウィナー』ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたほか、アヌシー国際映画祭で最優秀インディーズ長編映画賞、観客賞、審査員賞など数々の国際賞を受賞。最近では、ルース・スタイルズ・ガネットのベストセラー児童文学にインスパイアされたNetflixオリジナル長編アニメーション『エルマーのぼうけん』を監督した。今回の初来日では、時間が許せば、小泉八雲として知られるアイルランド系ギリシア人のラフカディオ・ハーンの記念館を訪れ「彼の人生や彼の見た日本に思いを馳せてみたい」というトゥーミー監督。自身や「カートゥーン・サルーン」のクリエイティブにおいて大切にしていることや、アニメーションの未来についてたっぷりと語ってくれた。高畑勲監督の『火垂るの墓』は「美しい傑作」ーー「カートゥーン・サルーン」のアニメーションは日本でも大変ファンが多いです。ご自身が作品を作るときに心がけていることは?ノラ・トゥーミー(以下、N・T)「カートゥーン・サルーン」では私たちも常に自問自答しています。何が「カートゥーン・サルーン」作品たらしめているのか? アニメーションにして語るだけの価値があるものとは何か?なぜなら、アニメーションはフィルムとしてつくるのに驚くほど手間がかかるので…手描きの2Dアニメーションは特にそうです。アイディア出しの段階から劇場で上映されるまで5年、10年かけて制作されるものもザラにあります。そのため、本当に語るだけのストーリーである必要があります。私たちは「勇気」を「美しい語り口」で、と自分たちによく言い聞かせています。この2つがとても大切なのです。まずは、私たちが語らなければ、おそらく決して語られることのない物語をやろう。そして、語るにしても私たちだからこその語り口でやっていこう、と。そしてこの「美しい語り口」ですが、決して砂糖をまぶしたような歯が浮く甘いお話、というわけではなく、アニメーションというメディア表現の可能性をさらに広げるようなものを指しています。高畑勲特集『かぐや姫の物語』©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTKそれも必ずアニメーターの手によるものを見せる。業界でこれまで20年30年と経験を積んだ人たちと一緒にスタジオで働いているのですが、同時に業界入りしたばかりの新しい才能や学生たちとも一緒に仕事をしています。彼らが一丸となって、「最も優れた完璧なもの」を目指すわけですが、そこに人間味のあるというか、人間だからこそのミスや間違い、というのも当然混ざってくるわけです。そこがアニメーションの良さといいますか、どうしてそうなるかというと、アニメーターによるテーマやキャラクターへの思い入れが強いため、なんですね。まさに「カートゥーン・サルーン」が目指しているところはそこにあるのです。ちょっとした間違い、人間であるからこそ起こり得るミス…それこそがメディアの可能性をさらに高めるものなのです。高畑勲監督の傑作『火垂るの墓』は、2人の子どもが過酷な状況を生きのびようとする物語で、とても難しいテーマを扱っています。映画の中では、兄妹の互いの温かい思いやりの心が描写されており、それは決して他の手法では描けない。絶対にあのアニメーション表現でなくてはならなかったのです。高畑勲特集『火垂るの墓』©野坂昭如/新潮社, 1988監督や各アニメーターがキャラクターに心を寄り添わせながら(他人事ではなく自分のことのように愛情を込めて)描いているのがわかります。それがこの作品を唯一無二のものにしています。美しい傑作であり、監督から世界への贈り物だと感じています。人は誰しも困難に直面します。個人的であったり、より大きな国や世界規模ででも。いま、世界中がそのような状況となっていますよね。そんなとき、こうした作品は私たちを助けてくれる。これまでの歴史を振り返り、未来がどうなっていくのかを考えさせてくれると思うのです。「自分たちの声を見つけること」それがスタジオの真髄ーーご自身が作品を作られる場合、マーケットについてはどのように意識されていますか?N・Tマーケットについては必ず意識しています。アニメーションのビジネスマーケットにはサイクルがあって、活発に作品を求めている時期とそうでない時期があります。いまはちょうど活発でない時期。もともとアイルランドは500万人の小さな国なので、自分たちだけで映画をつくることはできません。国内の観客動員数の規模は小さく、上映できる映画の本数も少ないからです。そのため常に国外に目を向けているのですが、そうなると自分たちの声(語り口)を失くしてしまうリスクも生じます。アメリカやよその国でつくられるようなフィルムになってしまう可能性もある。何年もかけて学んだのは、人々が私たち「カートゥーン・サルーン」独自の「声」を求めていること。必ずしも主人公がアイルランド人でなければならない、ということはなく、ときにはアフガニスタン人やアメリカ人の男の子だったりするわけです。スタジオが独特な感性をしっかり持つことの意味を理解するようになりました。長編コンペティション部門『深海からの奇妙な魚』(ブラジル)「カートゥーン・サルーン」がつくった初めての映画『ブレンダンとケルズの秘密』のプロデューサーはフランス人のディディエ・ブリュネール氏だったのですが、彼から教わったことはディズニーや他のスタジオに倣うのではなく、「自分たちの声(語り口)を見つけること」でした。それがスタジオの真髄として、当初からずっと貫いてきたスタンスであり、これからもそれを目指していきます。そういった意味でも、マーケットは意識しており、どういう状況であろうとも、自分たちを失わずに突き進めるように頑張っています。正直、未来を見据えて正しい判断をいつも下すのは難しいです。そこでやはり重要になってくるのが、映画祭などでスタジオが専門知識や経験を持ち寄り人脈をつくることです。そうやってアニメーションビジネスがどんな状況であろうと、力を合わせてしのいでいけるのです。AIがアニメーションに与える影響、そして未来は…?ーー制作を取り巻く環境はご自身が始められた時からどのように変化していると感じていますか?一番変化が大きいと感じた点はどのようなことでしょうか?N・T25年前に「カートゥーン・サルーン」がスタートしたわけですが、それがもう少し前であったら、スタジオ設立にはお金がかかりすぎて無理だったでしょう。アイルランドやヨーロッパではそれまでアニメーションはすべて手描きでしたが、ちょうどその頃、徐々にデジタル処理を制作プロセスに導入しつつあったのです。そのため2Dアニメーションでも、スキャナーで手描きの絵を取り込んでいましたので、とても高価な撮影機材を設置しないですみました。デジタル革命の技術をうまく取り入れながら、私たちにとって一番大切なことにはとことんこだわりました。例えそれが紙の上であってもモニターの上であっても、いままでと変わらずに水彩絵の具などのブラシタッチで絵を描く、ということ。以降、様々な変化がありますが、やはり3Dアニメーションの進歩が大きいでしょう。ですが「カートゥーン・サルーン」としては、あくまで2Dにこだわることにしたのです。手描きが私たちの一番得意としているところですし、古くならないもの、私たちの紡ぐ物語が一番確実に伝わる方法だ、と信じているので。本当に多くの変化が起きました。仕事があったり、なかったり…そういった中、なんとかやりくりしてきて。長編コンペティション部門『クラユカバ』(日本)©塚原重義/クラガリ映畫協會将来的には様々な問題が起こりそうですよね。AI、機械学習などがそうです。頻繁に議論されてはいますが、それがどういった影響を業界に及ぼすのか、まだ誰にもわかりません。昨年末にはアメリカの脚本家と俳優が自分たちの知的財産の権利を守ろうとストライキを起こしましたが、様々な問題がある中、私自身もこの先どうなるのか、まったく読めません。それでもアニメーションにおいては、人間によるストーリーテリングが求められる、と信じています。「私はつらいこんな経験をしたが、あなたにも共感してもらえるだろうか?」と実際にあった経験を他者に語りかける。そして「この共有した経験を活かしながら、未来に向かって一緒に歩んでいけるだろうか? あなたはいつも心にとどめておいてくれるだろうか?」と問いかける。これが実体験に基づくのではなく、以前あったストーリーを断片的によせ集めるだけのAIができるとは思えません。実際にAIが経験したり、本当の喜びや苦しみを味わったりしたわけではないですから。そういったものに耳を傾ける人は世の中にいるのでしょうか?私はいないと思います。長編コンペティション部門『アリスとテレスのまぼろし工場』(日本)©新見伏製鐵保存会結局、人々が物語を欲するのは、単なる娯楽(エンターテインメント)だけでなく、そこから何かを学ぶためで、そこが私たちを人間たらしめている部分です。私個人はそのように考えていますが、この先どうなるかはわかりません。それでも私はこれからも人々の「勇気」ある「本当の声」に耳を傾けていきます。1人の観客としても。人類をそれくらいには信頼しています。ーーこれから5年後、10年後、20年後、アニメーションはどのように変化していくとお考えでしょうか?N・Tいまの時代、半年の間でも大きな変化はありえます。将来アニメーション業界に大きな影響を与えると思えるのは、やはりAI。AI技術が業界全体に与える影響が気になります。ただ、AIの専門家で今後の可能性について知っていようと、従来の手法で紙と鉛筆で仕事をするアニメーターであろうと、誰一人として未来がどうなるかは予測できないのではないでしょうか。AIが私たちの活動にどんな影響を与えるのか?これはアニメーション業界だけにとどまりません、創作活動を行う業界すべてに同じことが言えます。本当に目を見張るような状況が続いていて「もうすぐこんなことができるようになる!」といった将来性についてもよく耳にします。アニメーションスタジオを運営する事業主として、また監督としては、これからも人間の手によって生み出されるものへの尽力は惜しまないつもりです。決して量産されたものではなく、人間の体験を下地にした唯一無二の「声」の持つ力、それが人々が欲するものだと信じています。長編コンペティション部門『マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~』(タイ)一方で、ポジティブに作用するテクノロジーを見極めていって、自分たちも納得のいく方法で使っていくべきだとも思います。アーティストやストーリーテラーの生み出すものの価値を下げるのではなく、映画のストーリーテリングが伝わり、受け入れてもらえるような形で導入するのです。繰り返しますが、アニメーション業界には昔からよい時期もあればよくない時期もあります。どんな経済状態に晒されても、アニメーションスタジオは歯を食いしばって状況を乗り越えなければなりません。今後もかつてなかった問題に直面するでしょう。これから10年後、業界がどうなっているかは本当に予想がつかない。それでも人間とは太古の昔から常に表現したがっている生き物です。すべてのストーリーテラーが持つ「物語を語りたい」という欲求、それは未来永劫変わることはないと思います。長編コンペティション部門『アザー・シェイプ』(コロンビア)「第2回新潟国際アニメーション映画祭」は3月15日(金)~3月20日(水・祝)、新潟市民プラザ、新潟日報メディアシップ(日報ホール)、だいしほくえつホール、シネ・ウインドなどにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アリスとテレスのまぼろし工場 2023年9月15日より全国にて公開(c)新見伏製鐵保存会クラユカバ 2024年4月12日より全国にて公開©塚原重義/クラガリ映畫協會
2024年03月14日短編アニメーション映画『ミニオンの月世界』が、2024年3月15日(金)より公開されるイルミネーション映画『FLY!/フライ!』と同時上映される。グルーの宿敵ベクターがまさかの主役に短編映画『ミニオンの月世界』では、人気の『怪盗グルー』シリーズの『怪盗グルーの月泥棒』にて、グルーの宿敵として登場したベクターがまさかの主役に。『怪盗グルーの月泥棒』の後日譚として、月に追いやられてしまったベクターが、ミニオンと共に試行錯誤しながら月からの脱出を図る物語だ。なお短編映画『ミニオンの月世界』は、2024年7月に公開される映画『怪盗グルーのミニオン超変身』の公開を記念した作品となっている。またベクター役は、当時『怪盗グルーの月泥棒』でも吹替を担当した山寺宏一が続投する。【作品詳細】短編映画『ミニオンの月世界』公開日:2024年3月15日(金)日本語版吹替キャスト:山寺宏一ほか
2024年03月02日ディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王』シリーズ3作目となる映画『Frozen 3(原題)』が、2026年に全米公開予定。日本での公開予定は未定だ。『アナと雪の女王』3作目が公開へアニメーション映画『アナと雪の女王』は、触れるものを凍らせる魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女エルサと、その妹アナの物語を描くミュージカル・ファンタジー作品。2014年に公開された1作目は世界的なヒットを記録し、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した他、楽曲「レット・イット・ゴー」が歌曲賞を受賞した。2019年には2作目『アナと雪の女王2』が公開。深い絆で結ばれた姉妹の新たな冒険と、隠されていた“秘密”を映し出した。そんな『アナと雪の女王』シリーズの3作目にあたる新作映画が、2026年以降に公開へ。ストーリーなど詳細情報はまだ明かされておらず、今後の続報に注目だ。【詳細】映画『アナと雪の女王』シリーズ3作目全米公開時期:2026年~原題:Frozen 3
2024年02月12日アニメーション映画『かがみの孤城』が、3月15日(金) にHuluとPrime Videoで独占配信されることが決定した。原作は、2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞し、累計発行部数200万部を誇る辻村深月の同名小説。声優陣に當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、芦田愛菜、宮﨑あおいといった面々を迎え、監督は『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などで知られる原恵一が務めた。主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ(CV:當真)。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜこの7人が集められたのか。鍵はいったいどこにあるのか。すべてが明らかになるとき、7人の前に待ち受けるものとは――。2022年12月23日に全国公開されると、そのクオリティの高さと内容の良質さが話題を呼び、興行収入は10億円を突破。また、第46回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞したほか、第52回ロッテルダム国際映画祭 Limelight部門に邦画アニメで史上初の正式出品、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭コンペティション部門に正式出品されるなど、国内外の映画賞でも高い評価を獲得した。<作品情報>映画『かがみの孤城』3月15日(金) Hulu&Prime Videoで独占見放題配信公式サイト:「かがみの孤城」製作委員会
2024年02月09日ストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』の映画化が決定。CGアニメーション映画として、2024年に公開される。『PUI PUI モルカー』をCGアニメーションで映画化モルモットが車になった世界を舞台に、癒し系の車<モルカー>が活躍するストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』。友情・冒険・ハチャメチャアクションが詰め込まれており、<モルカー>の愛らしさはもちろん、実際のモルモットが声優を担当するという奇抜さなどで、子どもから大人までを魅了している。また2021年には映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』も公開された。そんな『PUI PUI モルカー』が、CGアニメーションで映画化決定。CGアニメーションならではの細やかさで、動きや鳴き声の音はそのままに、まばたきや鼻の動きなどを表現した。より生き生きと動き回るポテトたちの姿を楽しむことができる。監督は『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』のまんきゅう監督は、『映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ』などを手掛けるまんきゅう、脚本は「ちはやふる」シリーズ、「はたらく細胞!」シリーズでシリーズ構成、脚本を務める柿原優⼦が担当。また総監修は、原案およびTVシリーズ第1期監督の見里朝希が務める。見里朝希コメント総監修を務める見里朝希は、今回の映画化に関してついに、「PUI PUI モルカーの公開から3年が経ち、ついに長編映画化です!折⾓CGでやるなら、モルカー達には更に⼤暴れして欲しいですね。モルモットと⾞が合わさったモルカーの世界に、新たな脅威が迫ります。(一部抜粋)」とあらすじにも触れるコメントを寄せている。【作品詳細】『PUI PUI モルカー』CGアニメーション映画(タイトル未定)公開時期:2024年原案・総監修:見里朝希監督:まんきゅう脚本:柿原優子配給︓TOHO NEXT
2024年01月26日「PUI PUI モルカー」がCGアニメーションで完全新作映画として2024年に公開されることが決定した。モルモットが車になった世界で<モルカー>たちが繰り広げる癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションありのストップモーションアニメ「PUI PUI モルカー」。その愛らしさや、実際のモルモットが声優を担当するという奇抜さで、2021年の放送開始後から斬新な世界観とキャラクター、ダイナミックな映像が子どもから大人までを魅了し世界的に”モルカーブーム”を 巻き起こした。その後22年に放送された新シリーズも好評を博し、この度CGアニメーションでの完全新作映画化が決定。監督は『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』などを手がけるまんきゅう、脚本に「ちはやふる」シリーズ、「はたらく細胞!」シリーズでシリーズ構成・脚本を務める柿原優子が抜擢。原案およびTVシリーズ第1期監督の見里朝希が総監修を務める。この度解禁された最新映像はモルカーのポテトが元気に走り回るショートムービー。動きや鳴き声の音はそのままに、まばたきや鼻の動きなど、CGアニメーションならではの細やかさが加わり、生き生きとしたポテトの様子を楽しめる。CGアニメーションでパワーアップした愛らしいモルカーの世界に期待が高まる。併せて原案の見里朝希、まんきゅう監督、脚本の柿原優子からのコメントも解禁。「モルカーにとっては大きな挑戦であり、ワクワクしています」と語る原案の見里氏は、「監督をはじめ関係者の皆さんのモルカーに対する愛情とこだわりを感じております」と作品の完成に期待を寄せているほか、監督は「原案の見里さん が描くモルカーの世界をそのまま感じられるような作品にするべく、スタッフのみんなと一緒に鋭意制作中です」と意気込みを見せ、柿原氏も「スタッフも楽しみつつ、ときに苦しみつつ、みんなでPUIPUIとがんばってきました」とコメントを寄せている。◆見里朝希(原案・総監修)PUI PUI モルカーの公開から3年が経ち、ついに長編映画化です!短編作品だったモルカーにとっては大きな挑戦であり、ワクワクしています。折角CGでやるなら、モルカー達には更に大暴れして欲しいですね。現在監修中ですが、監督をはじめ関係者の皆さんのモルカーに対する愛情とこだわりを感じており ます。私自身も納得できる作品になるように努めてまいりますので、今後のモルカーも楽しみにしていただけますと幸いです。モルモットと車が合わさったモルカーの世界に、新たな脅威が迫ります。◆まんきゅう(監督)劇場版アニメ『PUI PUI モルカー』(タイトル未定)の監督を務めさせていただきます、まんきゅうと申します。本作はCGアニメですが、原案の見里さんが描くモルカーの世界をそのまま感じられるような作品にするべく、スタッフのみん なと一緒に鋭意制作中です。楽しいはちゃめちゃが盛りだくさん。子供だけでなく大人も楽しめる内容になっています。ぜひ劇場で!ご家族で!モルカーを感じて下さい。お楽しみに!◆柿原優子(脚本)わたしも『PUI PUI モルカー』ファンのひとりでした。劇場版のお話をいただいたときは、「映画になるの!?」という喜びと、作品に参加できるうれしさで、ワクワクしながらお引き受けしました。モルカーたちが大きなスクリーンの中で、どんなハチャメチャな活躍をするのか。スタッフも楽しみつつ、ときに苦しみつつ、みんなでPUIPUIとがんばってきましたので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います。『PUI PUI モルカー』は、2024年公開。(シネマカフェ編集部)
2024年01月23日ディズニー・アニメーションの世界を映像と音楽で没入体験ができる『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』が、2月18日(日)まで大阪・中之島の堂島リバーフォーラムで開催中だ。『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』 チケット情報『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』は2022年末に北米でスタートしたディズニー初の完全没入型イベントで、日本は記念すべき海外巡回1カ国目となる。『アナと雪の女王』、『リトル・マーメイド』、『ベイマックス』などのクリエイターによる音楽やアート、アニメーションが会場内の巨大なメインスクリーンに映し出され、幻想的な世界の中で疾走感や浮遊感などを追体験できる。ディズニー・アニメーションは初期の名作から最新の人気作品まで、ここでしか見られないスペシャルな映像がAとBの2タイプが用意されている。Aパートでは冒頭から『ライオン・キング』の巨大なサバンナが目の前に広がり、ラフィキがシンバを紹介する場面にも立ち会える。ジュディ・ホップスと列車に乗って向かう『ズートピア』では、『不思議の国のアリス』や『くまのプーさん』、『リロ&スティッチ』など新旧のディズニー・キャラクターが次々と登場、またとないコラボレーションを楽しめる。クライマックスの『塔の上のラプンチェル』では次々と無数のランタンが浮かび上がり、その映像を見ているとまるで自分の体も宙に浮かんでいるような感覚を抱く。『ミラベルと魔法だらけの家』から幕を開けるBパートは、『モアナと伝説の海』で大海原へ繰り出し、『アナと雪の女王2』では氷の世界を体感など、作品の世界観をよりキャッチーに表した映像はもちろん、クライマックスの『ピノキオ』ではAパート同様に新旧のディズニー・キャラクターによる夢のコラボが楽しめる。さらにエンディングでは会場がシャボン玉に満たされる演出もあり、ファンタジックな雰囲気に包まれる。また、アカデミックエリアでは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの貴重なレガシーを展示。アニメーションの制作プロセスを紹介する画コンテなどのほか、ポスターの掲示、日本オリジナルコンテンツとしてディズニー・アニメーションの楽曲を手掛けた作曲家の資料展示もあり、隅々までその世界を堪能できる。
2024年01月15日東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムにて、2023年11月4日(土)~2024年3月31日(日)に「TVアニメ『SPY×FAMILY』杉並アニメーションミュージアム展示」が開催されています。TVアニメ『SPY×FAMILY』は、「少年ジャンプ+」で連載中の遠藤達哉のマンガが原作です。2022年にSeason 1が放送された本作品は、2023年10月から新シリーズSeason 2が放送されるなど大人気のアニメです。ミュージアムではアニメ制作の資料を多数展示して、作品の裏側を紹介。また、12月22日から公開される『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』の情報も併せて展示します。東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムでは、年に3回の企画展を計画し、アニメーションファンの皆様に夢と希望を与えられるような楽しいイベントをこれからも提供していきます。【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム】アニメーション全般を対象とする日本初の博物館として、2005年に杉並アニメ資料館を改称・拡充して開館。アニメ全般を総合的に紹介している展示や企画展のほか、ライブラリー保有作品の上映や、制作の過程を直接体験できる参加型展示など、さまざまな形でアニメを楽しむことができる。【概要】開催期間:2023年11月4日(土) ~ 2024年3月31日(日)開催場所:東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム〒167-0043 杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階開館時間:10:00~18:00※入館は17:30まで。最終日の3月31日は16:00閉館休館日 :毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月28日~1月4日)/臨時休館あり入館料 :無料(シアターを含めて無料)主催 :杉並アニメーションミュージアム協力 :(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムホームページ】 【東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムX(旧Twitter)】 【公式サイト】 【展示内容】《メイン展示》TVアニメ『SPY×FAMILY』の名場面とともに、個性豊かなキャラクターたちの設定資料も展示します。フォージャー家の3人と1匹は大きなパネルでのスポットもご用意。一緒に写真を撮ろう!《フォトスポット》もう一つのフォトスポットには、TVアニメSeason 1の全25話をイメージした「ストーリービジュアル」が登場。会期中に掛け替えを実施し、企画展終了までに25種を全て展示します。※11月4日・5日に開催される「アニメ・マンガフェス2023 in 杉並」内のオープニングイベントでは、特別に25種全てを展示します。※「ストーリービジュアル」掛け替えのスケジュールについては、ミュージアムの公式HPにて順次お知らせします。《アニメ制作資料》TVアニメのSeason 1から、セレクトされた絵コンテを展示します。《Season 2 場面写真公開》「MISSION:26」「MISSION:27」から場面写真を公開。公式ホームページにものっていない、あのシーンがあるかも?!《シアター上映》今までに制作された予告編などの映像を、大型のスクリーンで鑑賞しよう!《劇場版情報コーナー》『劇場版SPY×FAMILY CODE : White』の公開を記念して、予告編映像などで紹介しています。※ 劇場版情報コーナーは、2024年1月28日(日)までの期間限定展示となります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月17日11月2日(木)〜6日(月)まで開催!第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭『寒山拾得』新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2023年11月2日(木)〜6日(月)までの5日間に渡り新千歳空港シアターを中心に「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催しています。オリジナル作品の制作資金を募るプレゼンテーション企画「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2023」が11月5日(日)ポルトムホールにて行われ、アニメーション作家・山田遼志 氏の『寒山拾得』が「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」を受賞しました。NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2023について今年で3年目のプロジェクトとなるこの取り組みは、日本で活動するアニメーション作家が世界で活躍する機会を後押しし、豊かなアニメーション文化の育成を図るべく、オリジナル作品の制作資金を募るプレゼンテーション企画です。一般観客はもちろん、プロデューサーまたは共同制作する作家や制作会社との出会いの場を提供することを狙いとしています。映画祭事務局が独自の観点から特に評価する1つのプロジェクトに対して、「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」を選出。副賞として制作支援金30万円を授与するほか、映画祭でのトークへの参加や、作品公開の機会を設けるなど、メリットとなるようなサポートをしていきます。今年度は、King Gnuのミュージックビデオ「PrayerX」やTVアニメ「オッドタクシー」のオープニング映像などで注目を集めるアニメーション作家・山田遼志の新作、ASK?映像祭2021で大賞受賞歴をもつ副島しのぶの新作などをはじめ、バリエーション豊かな意欲作が揃いました。アワード受賞は、山田遼志 氏の新作『寒山拾得』プレゼンテーションの様子本年の「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」は、山田遼志『寒山拾得』が受賞しました。本作のモチーフである寒山拾得は、中国で実在したとされる二人の僧侶のことで、中国をはじめ日本でも水墨画や短編小説などさまざまところで描かれてきました。山田氏は「なぜ今までアニメーションにおいて描かれてこなかったのか、また禅の象徴である寒山拾得図は不条理な世界で生き抜く術を描いているのではないかと考えている。世界は常に不条理で不安定である、だからこそアップデートされたユーモアを見つける必要がある」と惹かれる理由や、現在のプロジェクトの進捗について説明しました。アワードを発表した本映画祭チーフディレクターの小野朋子は、この度のプレゼンテーションを「企画書段階である程度絞ってきたが今年は企画書のレベルが高かった」と総評し、選考は作品の優劣ではなく本映画祭として一緒に取り組みたいプロジェクトであるかを基準に選考したことを伝えました。受賞した『寒山拾得』について小野は、「歴史に深い考察を張り巡らせながら、あくまでもユーモアを据えていて、かつ絵が強くてポップ。これが重要。アニメーションは現代社会に別の回路を開いてくれるような存在です。この作品が、映画祭にとっても何かアップデートになる気がしている」とし、「アジア全体にとって重要な作品になるよう、一緒に旅をしたいと思っています。」と選考理由と本作への期待を述べました。授賞式の様子(左:チーフディレクター小野朋子、右:山田遼志 氏)山田氏は、「横尾忠則さんに先を越されて悔しい思いをしていた」と、同じく寒山拾得をテーマにした企画「横尾忠則寒山百得」展を意識している様子で、「この受賞をきっかけに、新作をごりごり進めていきたい」と意気込みを語りました。本プログラムは、映画祭公式YouTubeチャンネルにて、後日収録映像の配信を行います。詳細は公式ホームページまたは各種SNSをご確認ください。新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月07日スヌーピーとチャーリー・ブラウンの新たな映画が作られることになった。製作はApple TV+。監督は2015年の『I LOVEスヌーピーTHE PEANUTS MOVIE』のスティーブ・マーティノ。脚本は、やはり2015年の映画にたずさわったクレイグ・シュルツ、ブライアン・シュルツ、コーネリアス・ウリアーノと、新たに加わるケイリー・カークパトリックが共同執筆する。チャーリー・ブラウンと仲間たちが大都市に出かけ、新たな友達に出会うという設定らしい。製作は来年スタートの予定。文=猿渡由紀
2023年11月07日湯浅政明監督によるアニメーション映画『犬王』が、2023年11月17日(金)より全国の映画館にてリバイバル上映される。湯浅政明によるアニメ映画『犬王』全国でリバイバル上映映画『夜は短し歩けよ乙女』や、TVアニメ『映像研には手を出すな!』『四畳半神話大系』などで知られる人気アニメーション監督・湯浅政明。今回は同氏がチェ・ウニョンと共同設立し、多くの名作を世に送り出してきたアニメーション制作会社「サイエンスSARU」の10周年を記念して、映画『犬王』が全国76館の大スクリーンで上映される。変幻自在に彩る狂騒のミュージカルアニメーション2021年に公開された『犬王』は、古川日出男による原作『平家物語 犬王の巻』をアニメーション化した作品。歴史に消えた能楽師「犬王」の物語をベースに、湯浅監督らしい変幻自在のイマジネーションで描かれるミュージカルアニメーションだ。主演にアヴちゃんと森山未來を迎えたほか、キャラクター原案に漫画家・松本大洋、脚本に『アンナチュラル』の野木亜紀子、音楽に『あまちゃん』の大友良英と、多くの豪華クリエイターが集結している。アニメシリーズ『DEVILMAN crybaby』全10話も一挙上映また、11月24日(金)からは、永井豪による漫画作品『デビルマン』を原作にしたアニメシリーズ『DEVILMAN crybaby』も上映。2018年にNetflixオリジナルアニメーションとして限定配信された同作は、漫画版『デビルマン』の筋書き忠実に映像化した初のアニメーション作品だ。今回の上映では、途中休憩を挟みつつ、約4時間をかけて全10話が一挙上映される。上映情報■『犬王』公開日:2023年11月17日(金)より期間限定上映公開劇場:全国76館料金:1,600円均一(各種サービスデーや他の割引サービスは利用不可)※各劇場サイトにて順次チケット販売。※歌詞字幕付き上映。※一部劇場にて応援上映実施あり。詳細は各劇場WEBサイトまで。<『犬王』公開劇場>[北海道]札幌シネマフロンティア[宮城]MOVIX仙台、ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原[山形]ソラリス、フォーラム東根[福島]フォーラム福島[茨城]MOVIXつくば、ユナイテッド・シネマ水戸、シネプレックスつくば[栃木]MOVIX宇都宮、ユナイテッド・シネマアシコタウンあしかが、フォーラム那須塩原[群馬]MOVIX伊勢崎、ユナイテッド・シネマ前橋、イオンシネマ太田[埼玉]MOVIXさいたま、ユナイテッド・シネマ新座、ユナイテッド・シネマ春日部、ユナイテッド・シネマ ウニクス上里[千葉]キネマ旬報シアター、京成ローザ10[東京]MOVIX亀有、新宿ピカデリー、MOVIX昭島、ユナイテッド・シネマとしまえん、池袋HUMAXシネマズ、イオンシネマ シアタス調布、イオンシネマむさし村山、イオンシネマ多摩センター、イオンシネマ日の出[神奈川]シネプレックス平塚、小田原コロナシネマワールド、イオンシネマ港北ニュータウン、イオンシネマ新百合ヶ丘、イオンシネマみなとみらい、イオンシネマ茅ヶ崎[新潟]イオンシネマ新潟南[石川]イオンシネマ金沢[福井]福井コロナシネマワールド[長野]イオンシネマ松本[岐阜]イオンシネマ各務原[静岡]MOVIX清水、イオンシネマ富士宮[愛知]ミッドランドスクエア シネマ、ユナイテッド・シネマ阿久比、ユナイテッド・シネマ岡崎、豊川コロナシネマワールド、イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ・ワンダー[三重]イオンシネマ東員、イオンシネマ津[滋賀]イオンシネマ近江八幡[京都]MOVIX京都、イオンシネマ京都桂川[大阪]MOVIX堺、なんばパークスシネマ、ユナイテッド・シネマ岸和田、ユナイテッド・シネマ枚方、イオンシネマ シアタス心斎橋[兵庫]塚口サンサン劇場、kino cinema神戸国際、OSシネマズ 神戸ハーバーランド[奈良]ユナイテッド・シネマ橿原[岡山]イオンシネマ岡山[広島]福山コロナシネマワールド、イオンシネマ広島[徳島]イオンシネマ徳島[香川]イオンシネマ綾川[愛媛]ユナイテッド・シネマ フジグラン今治[福岡]福岡中洲大洋、ユナイテッド・シネマ トリアス久山、小倉コロナシネマワールド、イオンシネマ福岡[長崎]ユナイテッド・シネマ長崎[熊本]熊本ピカデリー[沖縄]ユナイテッド・シネマ PARCO CITY 浦添©2021 “INU-OH” Film Partners■『DEVILMAN crybaby』(Blu-ray上映)公開日:2023年11月24日(金)より期間限定上映公開劇場:全国14館料金:2,500円均一(各種サービスデーや他の割引サービスは利用不可)※上映時間約4時間の一気見上映(途中休憩あり)となる。※各劇場サイトにて順次チケット販売。<『DEVILMAN crybaby』公開劇場>[北海道]ユナイテッド・シネマ札幌[千葉]キネマ旬報シアター[東京]新宿ピカデリー、ユナイテッド・シネマ豊洲[神奈川]イオンシネマ海老名、イオンシネマ茅ヶ崎[静岡]イオンシネマ富士宮[愛知]ミッドランドスクエア シネマ[京都]MOVIX京都[大阪]なんばパークスシネマ[兵庫]kino cinema神戸国際[香川]イオンシネマ綾川[福岡]ユナイテッド・シネマ福岡ももち[熊本]ユナイテッド・シネマ熊本©Go Nagai-Devilman Crybaby Project
2023年11月03日2022年末に北米でスタートし、記念すべき海外巡回1か国目として東京で大盛況となった「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」が、2023年12月2日(土)から2024年2月18日(日)まで堂島リバーフォーラム(大阪・中之島)にて開催される。『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』チケット情報『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオと、ライトハウス・イマーシブ・スタジオの協力のもとお届けする、まるでディズニーのアニメーション映画の中に入り込むような体験を生み出すディズニー初の完全没入型イベントだ。2022年末に北米でスタートし、日本が記念すべき海外巡回1か国目となる。ディズニー・アニメーションが生み出した名作映像と名曲を通じて、ディズニーの芸術とレガシーの世界に足を踏み入れ、『アナと雪の女王』『リトル・マーメイド』『ベイマックス』などのクリエイターによる音楽、アート、そしてアニメーションに囲まれる貴重な空間をお届けする。限定ステッカー付チケットは発売中。通常チケットは、10月21日(土)10:00より発売開始。
2023年10月17日デュア・リパやSexy ZoneのMVを手掛けるNOSTALOOK。’70~’90年代に放送されていた“セルアニメ”の質感を追求するアニメーション制作集団に、その創作のコンセプトを語っていただきました。ラブコメの要素が詰め込まれたオリジナル作品『ロマンティックアンモナイト』のキービジュアル。【NOSTALOOK】セル画にロマンを求める架空のアニメーション制作。コロナ禍であまり楽しいニュースがないとき、レトロなものが好きだった’90年代生まれのメンバーが集まって結成されたNOSTALOOK。彼女たちは架空のアニメのロゴやキャラクター、グッズを制作するところからスタートし、実際にアニメの予告編まで作り上げた。「幼い頃に見ていた懐かしいアニメの話で盛り上がるうちに“こんなアニメ、あったかもね”と、先にタイトルから着想したのが『ロマンティックアンモナイト』で。そこから設定がどんどん膨らんで、予告編まで作ってしまいました」彼女たちが描くのは、’70~’90年代を中心とした、少し懐かしいテイストのアニメーション。CGも使い、デジタルで描画される現代のアニメ制作とはそもそも手法が異なる、“アナログ”で味のあるセルアニメの世界に強く惹かれた。「デジタルの時代になって、使える色の数も増えましたし、エフェクトや処理なども言ってしまえば無限にできるようになりました。一方で、手作業が主だったアナログ時代は、絵の具や使える色の数も決まっていて、背景もすべて手描き。様々な制約があるなか、“引き算”の演出で作られている映像にリスペクトがあります」NOSTALOOKとして制作する上でのテーマは、セルアニメ時代の技術や絵柄、演出を、デジタル環境で再現すること。参照する作品やシーンのイメージをチームで共有し、その時代やジャンルの魅力を現代に持ち込むことを意識している。「ファッションやメイクと同じように、絵柄にも流行り廃りがあって、瞳の大きさや幅、骨格の描き方も時代によって違います。“’80年代のこの絵柄”とか、“’90年代のこの演出”というふうに、過去のセルアニメで描かれた細かな違いや変遷を再現しながら、その素晴らしさを今の人たちに伝えたいと思っています」そのありそうでなかった“懐かしさ”が話題となり、グラミー賞を受賞した世界的ポップシンガーであるデュア・リパや、Sexy ZoneのMVなどを手掛けるように。ファンタジーの世界やバブリーな都会の風景を、懐かしいアニメーションで描き出してきた彼女たちがこれから目指す映像とは?「可愛い女の子をたくさん描いてきたので、これからはカッコいい男性キャラや、暑苦しい男を描いてみたいですね。あとは、小さい動物が出てくるアニメや、’90年代初頭のギャグアニメを詰め合わせたような作品を制作して、子供にも楽しんでもらいたいです」セルアニメ手作業で作画・撮影されたアニメーションの制作手法。セルとはセルロイドの略で、かつて絵をトレース・撮影するための透明なシート(セル)の材質として用いられていたことからこの名前が付いた。アニメ黎明期から’90年代中盤まではセルアニメが主流であったが、2000年代になると大半がセルを用いず、コンピューター上で絵をつなぎ合わせるデジタル制作に移行。ちなみに、日本のテレビアニメでは、2013年までセルアニメを続けていた『サザエさん』が最後のセルアニメ作品。最新アニメーションをananで初公開!SNSにアップされる最新作は、’90年代ギャグアニメをモチーフにした内容。キャラクターの頭身が伸び縮みしたり、目に炎が描かれていたり、“アニメらしい”デフォルメ表現が満載となっている。ノスタルック’90年代生まれのメンバーが集まった、日本のアニメーションアートプロジェクト。’70~’90年代に流行したアニメを彷彿とさせる、懐かしい世界観を特徴としている。※『anan』2023年10月4日号より。取材、文・森 樹(by anan編集部)
2023年10月02日世界的に注目を集める海外長編作品など5作品が北海道初上陸!国内からは、P.A.WORKSが手掛ける新作劇場アニメーションも上映新千歳空港国際アニメーション映画祭実行員会では、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で開催する「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」コンペティション長編部門の入選作品を発表しました。本映画祭の長編部門入選作品は、映画祭終了後に全国公開が控える作品など、世界的に評価が高い作品が集結する、国内でも注目を集めるコンペティションとなっています。今年度は、24の国と地域から応募された44作品(昨年比:2作品増/国・地域1減)の中から、最先端のアニメーション長編5作品が入選となりました。本入選作品は映画祭会期中に新千歳空港シアターで上映され、国際審査員による審査を経て、長編グランプリ(賞金30万円)をはじめとした各アワードを選出します。日本初上映1作品を含む、世界的に脚光を浴びる作品が北海道初上陸!中国のインディペンデントアニメーション界を代表するリュウ・ジアン監督による3作品目の長編『アートカレッジ1994』は、1990年代初頭の中国の芸術学院に通う学生たちを描いた青春映画で、ベルリン国際映画祭出品作。監督は2017年に本映画祭に国際審査員として来場されています。村上春樹の短編小説を原作とし、フランスなどで制作された『めくらやなぎと眠る女』は、村上春樹小説のベストなアニメ化といえるポエティックな傑作。『リンダはチキンがたべたい!』は、世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭でのグランプリに相当する本年クリスタル受賞作。そしてスペイン発の二人の少年の友情物語『テンダーメタルヘッズ』は2018年にテレビシリーズとして制作された映画版で、日本初上映となります。P.A.WORKSが手掛ける、オリジナル長編アニメーション『駒田蒸留所へようこそ』が、本映画祭で上映決定日本作品からは、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』など「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”の最新作となるオリジナル長編アニメーション『駒田蒸留所へようこそ』の上映が決定いたしました。本作は、世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に、先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で製造できなくなった「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキーの復活を目指すストーリーです。また、映画祭会期中は、P.A.WORKS関係者によるメイキングトークも実施します。全入選作品の詳細は映画祭公式ホームページをご確認ください。コンペティション長編部門入選作品一覧『アートカレッジ 1994』©NEZHA BROS. PICTURES COMPANY LIMITED BEIJING MODERN SKY CULTURE DEVELOPMENT CO,LTD『アートカレッジ 1994』監督:Jian LIU2022 | 中国 | 2:06:28『めくらやなぎと眠る女』© 2022 CINÉMA DEFACTO – MIYU PRODUCTIONS – DOGHOUSE FILMS – MICRO-SCOPE – L’UNITÉ CENTRALE『めくらやなぎと眠る女』監督:Pierre FÖLDES2022 | フランス、カナダ、オランダ、ルクセンブルク | 1:48:00『リンダはチキンがたべたい!』©2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma『リンダはチキンがたべたい!』監督:Chiara MALTA, Sébastien LAUDENBACH2023 | フランス、イタリア | 1:15:00『駒田蒸留所へようこそ』©2023 KOMA復活を願う会/DMM.com『駒田蒸留所へようこそ』監督:吉原 正行2023 | 日本 | 1:31:00『テンダーメタルヘッズ』©Asistente de Producción『テンダーメタルヘッズ』監督:Joan TOMÀS2022 | スペイン | 1:22:53長編部門 入選作品発表 : 新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月28日「アニメーション チェンソーマン展」が、大阪・心斎橋オーパ7階 特設会場にて、2023年10月29日(日)まで開催される。作品の世界を追体験「アニメーション チェンソーマン展」TVアニメ『チェンソーマン』は、「少年ジャンプ+」にて連載中で、累計発行部数2,400万部(2023年8月現在)突破の人気コミックを、『呪術廻戦』『進撃の巨人 The Final Season』で知られるMAPPAがアニメ化したもの。“チェンソーマン”へと変身する力を手に入れた主人公デンジが、数多くの悪魔に立ち向かう姿を描いた物語だ。アニメ原画や絵コンテなど貴重な資料を展示「アニメーション チェンソーマン展」では、TVアニメ『チェンソーマン』の作中シーン着想の装飾を施した空間にて、「犬とチェンソー」「東京到着」「ニャーコの行方」「救出」……と、TVアニメ1話から12話までの各話にちなんだスペースを設置し、MAPPA監修による貴重なアニメ原画や絵コンテ、設定資料を展示。作品の世界を追体験できる展覧会となっている。たとえば、銃の悪魔との戦闘を描いたエピソード8「銃声」では、早川アキの戦闘シーン制作過程を放映。加えて、製作スタッフや声優アフレコの現場を撮影・編集したオリジナル映像も楽しめる。「早川アキ」や「マキマ」ら等身大フィギュアもまた会場には、「チェンソーマン」や「マキマ」、「パワー」、さらに大阪会場から初登場となる「早川アキ」の等身大フィギュアを設置。各キャラクターが登場する印象的なシーンの展示スペースにて目にすることができる。描き下ろしイラストを使用した限定グッズも販売なお会場では、限定の描き下ろしイラストを使用したグッズを販売。アクリルスタンドや缶バッジ、クリアファイル、ステッカーなど豊富に展開される。開催概要「アニメーション チェンソーマン展」会期:2023年9月30日(土)~10月29日(日)会場:心斎橋オーパ7階 特設会場住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-4-3時間:11:00~19:00(18:30最終入場)入場料:一般 2,000円、学生 1,500円※未就学児は保護者同伴に限り入場無料。※「障がい者手帳」提示で本人と同伴者1名まで入場無料。※無料入場の場合、入場特典の付与なし。※開催期間中の土日祝は午前中のみ日時指定。【問い合わせ先】「チェンソーマン展」大阪会場事務局TEL:080-5723-8326(平日 10:00~17:00のみ受付)※開催期間中は営業時間内の受付。
2023年09月27日第76回カンヌ国際映画祭Acid部門選出、アヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門で最高賞クリスタルを受賞した映画『リンダはチキンがたべたい!』(原題『Chicken for Linda!』)が、2024年日本公開決定。第36回東京国際映画祭アニメーション部門にてジャパンプレミア、第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭コンペティション長編部門にも選出された。本作は、『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』で、その独特な映像スタイルが日本でも注目されたセバスチャン・ローデンバックと、N.Y.インディーズ映画界のハル・ハートリー監督作品でお馴染みのルーマニアのエリナ・レーヴェンソンを追った実写映画『Simple Woman』(原題)を手掛けたキアラ・マルタの夫婦による共同監督作品。フランスのとある団地でのストライキの日を舞台に、かつて父が作ってくれたチキン料理をどうしてもたべたい8才の少女リンダと料理が苦手な母ポレット、ニワトリをめぐるふたりの騒動に巻き込まれる街の人びとを描いたコメディ。美しい線と色が躍動するアニメーションならではの生き生きとした喜びに満ちた唯一無二の映像、はつらつとした生命力いっぱいのチャーミングなキャラクターたち、いまは亡き父(夫)をめぐるエモーション――。アヌシーの観客を虜にした珠玉のスラップスティックコメディが日本に上陸する。『リンダはチキンがたべたい!』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:リンダはチキンがたべたい! 2024年、全国にて公開©2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma
2023年09月25日株式会社東北新社(本社:東京都港区・代表取締役社長 小坂恵一)は、9月22日(金)公開の日本初上映となるウクライナのアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の日本語吹替版を制作しました。これに先立ち9月3日(日)に開催された「こども声優ワークショップ」で、本作の吹替演出を担当した当社の太田信乃が、選考で選ばれた5人の小学生に講師として吹き替えを指導しました。当日のワークショップでは、本作の4つのシーンからそれぞれが選んだシーンで吹き替えに挑戦。マイクの前に立つ姿勢や台本の持ち方といった基本から、講師による一人一人への細かな吹き替え指導まで、約3時間におよぶワークショップを通し、それぞれの個性が光るシーンが完成しました。参加した小学生からは「難しかったけれど楽しかった」「表情ではなく声だけでお芝居する難しさを体験できた」など、さまざまな感想が寄せられました。当社では今後もさまざまな活動を通して、映像文化の活性化に貢献してまいります。音響字幕制作事業部 演出部吹替課 太田信乃 コメント縁あって本作品の吹替演出を担当させていただき、そこからまた縁が繋がっての今回の企画でした。日本ではまだまだ、お芝居をすることのハードルが高いように感じます。でも実は、日常のいろいろなところで人は演技をしたり、表現をしたりしています。「楽しかった。」そう思ってもらえたことで、ハードルが少し下がり、吹替のみならずさまざまな映像作品を、より身近に感じてもらえる一助となっていれば幸いです。<代表作>「ハイスクール・ミュージカル・ザ・ミュージカル」、「ふしぎの国 アンフィビア」 など主催者コメント『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会 Elles Films 粉川なつみ氏東北新社様の制作担当の方が本作の趣旨に賛同してくださり、クラウドファンディングにご支援頂いたことに加え「吹替制作で協力できるかもしれない」と、とても丁寧なメールを頂いたことからご縁が始まりました。本編収録中、太田監督が声優陣に的確なアドバイスを一言送ると、声の表現が各段に良くなることに私は衝撃を受け、“吹替”という仕事の奥深さと魅力に触れました。そこで、この映画を一番観てもらいたい子供たちにも体験してほしいと思い立ち、東北新社様のご協力のもと本企画が実現致しました。自分がアフレコした映像を観るこどもたちのキラキラした瞳は、私にとっても大切な思い出です。今回の体験が、こどもたちにとって特別な時間になっていたらとても嬉しく思います。『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』概要<STORY>騎士に憧れている役者ルスランと王女であるミラ。2人はお互いの素性を知らぬまま出会い、やがて恋に落ちる。しかし、悪の魔法使いチェルノモールがルスランの目の前でミラを連れ去り、ミラの愛の力を自分の魔力に変えてしまう。ルスランは、愛するミラを助けるためにあらゆる障害を乗り越え、本当の愛は魔法よりも強いということを証明するべく旅へと出るが、そこにはさまざまな困難が待ち受けていて…。<日本語吹替版キャスト>ルスラン:高塚大夢(INI)、ミラ:高橋李依、レスター:岡本信彦、チェルノモール:多田野曜平、ファラフ:森久保祥太郎、兜男:石田 明(NON STYLE)、金歯男:井上裕介(NON STYLE)、国王:別所哲也、ロデー:工藤ディマ※高塚大夢さんの「高」は正式には「はしごだか」です<スタッフ>監督:オレ・マラムシュ原題:The Stolen Princess (2018年製作/94分/ウクライナ)制作スタジオ:Studio Animagrad企画・プロデュース:粉川なつみ、エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕配給:KADOKAWA/Elles Films吹替演出:太田信乃翻訳:浅野倫子日本語吹替版制作:東北新社【公式HP】 【公式X(旧Twitter)】 ※本作の上映で得た利益の一部はウクライナへ寄付されます。(C)2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (C)2018, “ANIMAGRAD” LTD (C) 2018, Ukrainian State Film Agency(C)『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会【東北新社 会社概要】代 表 者:小坂恵一創 立:1961 年4月1日資 本 金:24 億 8,700 万円事業内容:総合映像プロダクション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月21日新千歳空港国際アニメーション映画祭では、2023年11月2日(木)~6日(月)の5日間、北海道新千歳空港にて「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」を開催いたします。この度、映画祭のメインビジュアルを公開しました。「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」メインビジュアル市川春子による、第10回映画祭を飾るメインビジュアルを公開!9月14日より新千歳空港館内での装飾・ポスター掲出も順次開始本年映画祭の顔となるメインビジュアルの担当作家は、「月刊アフタヌーン(講談社)」にて、現在『宝石の国』を連載中で学生時代を北海道で過ごした漫画家 市川春子(いちかわはるこ)氏です。作家本人の映画祭来場経験をもとに描かれた本ビジュアルは、記念すべき10周年を迎える映画祭に、過去現在未来を超え様々な種族や北海道の生物たちが集まる、映画祭開催への期待感の高まりを感じさせるビジュアルとなっています。本メインビジュアルは、2023年9月14日(木)以降、順次新千歳空港館内での装飾やポスター、映画祭公式サイトなど各所で展開してまいります。詳細は映画祭公式サイト( )をご確認ください。作家コメント赤と青が動脈と静脈のように交わる生き生きとした空港シアターに、様々な種族や伝統的あるいは未来的な人々、そして開催地である北海道の生物が集まり、シームレスで楽しい映画祭が始まりそう、というイメージを描きました。素敵な時間になると良いですね。市川春子(漫画家)市川春子(いちかわ はるこ)プロフィール学生時代を札幌で過ごす。投稿作『虫と歌』で「アフタヌーン2006年夏の四季大賞」受賞、『星の恋人』でデビュー。初作品集『虫と歌 市川春子作品集』が第14回手塚治虫文化賞・新生賞受賞。「アフタヌーン」にて『宝石の国』を連載中。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の人物キャラクターデザインを一部担当。メインビジュアル : 新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月14日この度、新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会は、2023年11月2日(木)~6日(月)の5日間、北海道新千歳空港にて開催する「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」の、コンペティション短編部門の入選作品を発表しました。今年は、世界93の国・地域より集まった2,000件以上の応募作品の中から、全58作品が入選しました。あわせて、コンペティション部門を審査する国際審査員6名も発表しました。世界93国・地域、2,157作品の応募の中から、最先端のアニメーション58作品が入選映画祭のメイン部門であるコンペティション短編部門では、30分以内のアニメーション作品を対象とし、2023年4月24日~6月30日まで募集をしました。その結果、今年度は93の国・地域から2,157作品の応募があり、そのうち58作品がインターナショナル/日本/学生/ミュージックアニメーションコンペティションの各カテゴリに入選しました。入選作品は映画祭会期中に新千歳空港シアターで上映され、審査員による審査を経て、賞金100万円の短編グランプリをはじめとした各アワードが授与されます。全入選作品詳細は、映画祭公式サイト( )をご確認ください。コンペティション短編部門 ノミネート作品一例インターナショナルコンペティション 『Christopher at Sea』(Tom CJ BROWN/フランス)インターナショナルコンペティション 『The Miracle』(Nienke DEUTZ/ベルギー)日本コンペティション 『マイ スクール』 (大島慶太郎/日本)ミュージックアニメーションコンペティション 『I Inside the Old I Dying』(Joaquín COCIÑA、 Cristobal LEÓN/チリ)短編部門 入選作品発表 : コンペティションを審査する国際審査員が決定!4年ぶりに海外ゲストが来場。インターナショナル・日本コンペティションの審査員に就任したのは、本映画祭で2014年と2019年に2度の短編部門グランプリを受賞し、アニー賞へのノミネート歴をもつポーランドのアニメーション作家トメック・ポパクル。映像インスタレーションのほか、舞台コラボレーションにも取り組む日本を代表する現代美術アーティスト束芋。国内外で活動する現代美術キュレーター金澤韻の3名です。学生コンペティションの審査員は、ルーマニアのアニメーション映画祭「アニメスト」のフェスティバルディレクターでありプロデューサーのミハイ・ミトリチャ。国際映画祭で多くの受賞歴をもち、プロデューサーとしても活動するハンガリーのアニメーション作家ナディア・アンドラセフ。そして、短編作品『骨嚙み』がオタワ国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞、本映画祭でも審査員特別賞を受賞し、アニメーションにおけるセクシュアリティやジェンダー表象の研究にも取り組む新進気鋭のアニメーション作家である矢野ほなみの3名です。こちらの3名は、後日発表となる長編部門の審査も担当します。映画祭会期中は、各国際審査員によるトークプログラムや関連上映プログラムも実施します。国際審査員プロフィールなど詳細は映画祭公式サイト( )をご確認ください。インターナショナル、日本コンペティション国際審査員トメック・ポパクルトメック・ポパクルTomek POPAKUL(ポーランド)アニメーション監督、ミュージシャン、グラフィックデザイナー、ミュージックビデオ・クリエーター。ウッチ映画大学でアニメーション演出と特殊効果を専攻しながら、脚本も同校で1年間学ぶ。卒業制作の『Ziegenort』は多くの国際映画祭で上映され、ヴロツワフのニューホライズン国際映画祭アニメーション部門最優秀賞、クラクフ映画祭最優秀アニメーション賞、オーバーハウゼン国際短編映画祭優秀賞、ブルックリン映画祭最優秀アニメーション賞など多くの賞に輝く。短編映画 『Acid Rain』は、これまでに35の賞を獲得し、約90の映画祭で上映。栄誉あるアニー賞にノミネートされ、アカデミー賞の候補にもなった。2023年には最新作である短編アニメーション映画 『ZIMA』が完成した。ミュージシャンとしては、ASTMAという名で活動。Wysokie Pokrzywyというレーベルを設立し、インターネットラジオのRadio KapitałのEXOZENTRYKIMEミックスシリーズのホストも務める。Audile Snow、Pointless Geometry、Intruder Alertというレーベルからアルバムをリリースし、ミュージックビデオの制作とカバーアートも手掛ける。束芋束芋Tabaimo(日本)手書きドローイングと日本の伝統的な木版画を思わせる色彩を用いたアニメーション・インスタレーションで知られ、現代日本社会に潜む問題をシュールでシニカルに表現。2011年、第54回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に日本代表として参加。2006年にイスラエルのバットシェバ・ダンス・カンパニーのオハッド・ナハリンとのコラボレーションを皮切りに、様々な舞台コラボレーションに取り組んでいる。2016年、映像芝居「錆からでた実」(東京芸術劇場 シアターイースト公演)を演出。この舞台作品は、2020年に米国4都市を巡回した。2022年サーカスアーティストヨルグ・ミュラーとのコラボレーション作品「もつれる水滴」が世界初演として日本ツアーを行い、同年秋、フランス4都市を巡るツアーを開催。2022年にドイツのフォルクヴァンク美術館にて新作インスタレーション作品を発表。2023年にはコペンハーゲンのGL Strandにて大規模個展を開催。金澤 韻金澤 韻KANAZAWA Kodama(日本)現代美術キュレーター。東京藝術大学大学院美術研究科修了、および英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート現代美術キュレーティングコース修了。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動を開始する。国内外で展覧会企画多数。その仕事には、漫画やアニメーションで表現する作家との協働も多い。現代美術オンラインイベントJP共同主宰。株式会社コダマシーン共同代表。京都芸術大学客員教授。学生コンペティション国際審査員ミハイ・ミトリチャミハイ・ミトリチャMihai MITRICĂ(ルーマニア)ブカレスト・アニメーション国際映画祭「アニメスト」の共同設立者でありディレクター。アニメストはルーマニア唯一のアカデミー賞公認の映画祭であり、ルーマニア国内とモルドバ共和国の様々な都市でフォローアップや特別上映会が開催されている。アニメーション、ルーマニアの短編映画、ホラー映画全般を軸に様々な国際映画祭で短編映画のキュレーターや選考委員を務める。また、アヌシーやクレルモンフェランなどのマーケットでルーマニア映画のプロモーションを行い、世界中の映画祭に審査員として招かれている。2014年からはフリーランスの短編アニメーション・プロデューサーとして、地元出身の次世代を代表するアニメーターたちと仕事をしている。制作会社Safe Frameと共に手掛けた最新作『Cradle』(監督・アニメーション:パウル・ムレシャン)は、100以上の国際映画祭で上映されている。ナディア・アンドラセフナディア・アンドラセフNadja ANDRASEV(ハンガリー)アニメーション作家。ブダペストのモホイ=ナジ芸術大学で修士号を取得する。アニメーション・サンフロンティエールの修了生で、Open Workshopへの参加経験を持つ。監督作『The Noise of Licking』と『Symbiosis』は数々の映画祭で上映され、カンヌ国際映画祭シネフォンダシヨン部門同率3位入賞、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)映画祭短編アニメーション部門審査員賞など、40以上の賞を獲得した。実写映画で経験を積んだのち、現在はアニメーション映画の監督、プロダクション・マネージャー、プロデューサーとして、また様々な国際映画祭で予備審査のプログラマーや審査員として活躍している。監督としては、強迫観念、覗き見、セックスにまつわる個人的なテーマを扱うことを好む。矢野ほなみ矢野 ほなみYANO Honami(日本)瀬戸内海島生まれ。2017年東京藝術大学大学院映像研究科修了。『骨嚙み』(2021)は第45回オタワ国際アニメーション映画祭で短編部門グランプリを受賞、第29回レインダンス映画祭で短編アニメーション部門最優秀作品賞、2022年第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞、他25の受賞。 NHK「みんなのうた」ほか、EDやMV等も手掛ける。現在最新作「エリ」(仮)を制作している。国際審査員 : 新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月01日トーベ・ヤンソン原作「ムーミン」のパペットアニメーション映画『ムーミンパパの思い出』が、2023年12月29日(金)に公開される。若きムーミンパパの大冒険を描くパペットアニメーション映画映画『ムーミンパパの思い出』は、フィンランドにて制作された、ムーミンのパペットアニメーション。トーベ・ヤンソン原作の小説『ムーミンパパの思い出』をベースに、若い頃のムーミンパパの大冒険を描く。スナフキンの親・ヨクサルやスニフの親・ロッドユール、リトルミイら個性的な仲間たちとの出会いや友情、ムーミンパパとムーミンママとの馴れ初めなど、ムーミンキャラクターたちの知られざる過去に注目だ。大海原を越え、奇妙な森へと向かうムーミンパパの冒険を描く劇中では、旅先でミムラの娘やリトルミイと出会ったり、気弱なオバケと交流したり。はたまた、いたずら好きな王様にプレゼントをもらったりと、ドキドキの連続。「実に波乱万丈だった」と振り返る、若きムーミンパパの奇想天外な旅の模様を映し出していく。高山みなみ&大塚明夫など平成版「ムーミン」の声優陣集結日本語吹替版の声優キャスト陣には、ムーミントロール/若いパパ役の高山みなみ、ムーミンパパ役の大塚明夫をはじめ、中尾隆聖、子安武人、佐久間レイ、かないみかといった平成版「ムーミン」シリーズのレギュラー声優が集結。おなじみのキャラクターたちを演じる。ムーミントロール/若いパパ…高山みなみムーミンパパ…大塚明夫ムーミンパパはみなしごホームで育った。思い立ってホームを抜け出し、冒険に出ると、道すがらロッドユールらと出会い意気投合する。スニフ/ロッドユール…中尾隆聖ロッドユールは、スニフの父。ガラクタばかり集めていつもあたふたしている。スナフキン/ヨクサル…子安武人ヨクサルは、気ままな性格のスナフキンの父。勝手に船に忍び込む。リトルミイ/ミムラの娘…佐久間レイスノークのおじょうさん…かないみか映画『ムーミンパパの思い出』あらすじある日、ムーミントロールはベッドでムーミンパパから若い頃の冒険話を聞くことに。若いムーミンパパはある日、思い立って冒険に出る。若いムーミンパパは道すがら、発明家のフレドリクソン、スニフの父親であるロッドユールと出合い、意気投合。フレドリクソンは新たに完成した「海のオーケストラ号」という船を皆にお披露目する。船に乗り込んでみると、中には勝手に船に忍び込んだ、スナフキンの父親であるヨクサルの姿も。竜のエドワードの助けもあって、楽しい仲間たちは大航海へ出発する。【作品詳細】映画『ムーミンパパの思い出』公開日:2023年12月29日(金)出演:高山みなみ、大塚明夫、谷育子、かないみか、中尾隆聖、子安武人、佐久間レイ原作:トーベ・ヤンソン監督:アイラ・カーペランプロデューサー:トム・カーペラン、アイラ・カーペラン
2023年08月12日ディズニー&ピクサーのアニメーション映画『星つなぎのエリオ』が公開される。なお、当初は2024年春より劇場公開を予定していたが、アメリカ本国での公開延期に伴い、日本においても公開日が延期されることになった。ディズニー&ピクサーの映画『星つなぎのエリオ』『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『インサイド・ヘッド』『マイ・エレメント』など、イマジネーションあふれる“もしもの物語”を描き、心温まる感動を全世界に贈り届けてきたディズニー&ピクサー。『星つなぎのエリオ』は、そんな彼らが贈る新作アニメーション映画だ。少年エリオが《宇宙サミット》で“地球のリーダー”に『星つなぎのエリオ』の主人公は、いつもひとりぼっちのエリオ。親の期待に応えようと参加したキャンプにも馴染めずにいた。ある日、母との電話が傍受され、はるか彼方の銀河系からリーダーが集まる《宇宙サミット》にうっかり手違いで転送されてしまう。 そこで“地球のリーダー”に間違われてしまったエリオは、勇気を振り絞ってリーダーを演じきることを決めるのだった……。主人公・エリオいつもひとりぼっち少年。研究者の母が宇宙からのメッセージの受信に成功したとき、偶然にも母に電話をかけてきた何も知らないエリオは、「オーケー、わかった。」と返事をしてしまい、その直後に宇宙へ転送されてしまう。転送された先は、煌びやかで幻想的な世界と個性的で風変わりなエイリアンのリーダーたちが集まる《宇宙サミット》。そこで“地球のリーダー”を演じることに。オルガエリオの母。人類の夢である宇宙との交信を試みようとする研究者。宇宙からのメッセージの受信に成功し、「リーダーをつれてこい」と宇宙からの呼び出しメッセージを受け取る。監督・脚本は『リメンバー・ミー』のエイドリアン・モリーナ監督・脚本は、『リメンバー・ミー』で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナ。映画『トイ・ストーリー3』で監督を務めたリー・アンクリッチは、「長年ピクサーの秘密兵器として活躍してきた彼(エイドリアン・モリーナ)が、ついにスポットライトを浴びるときが来た。非常に誇りに思う」と、太鼓判を押すコメントを寄せている。エイドリアン・モリーナが満を持して世界へ送る少年エリオの感動の成長物語『星つなぎのエリオ』を、ぜひ劇場で見届けてみて欲しい。【作品詳細】映画『星つなぎのエリオ』監督:エイドリアン・モリーナ制作:メアリー・アリス・ドラム配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン※当初は、2024年春より劇場公開を予定していたが、アメリカ本国での公開延期の発表に伴い、日本においても公開日を延期することになった。新たな公開日については決定次第、公式サイトなどで告知。©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2023年08月06日MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル事務局は、“コマ撮りは楽しい!”をモットーに、コマ撮り作品に特化した第一回となる、アニメーション映画祭「MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル2023」を2023年11月18日から12月17日に開催することが決定いたしました。国際コンペティションの作品応募を2023年10月15日まで受付中です。日本の作家の発掘とその才能の育成を焦点に2022年夏、ミニシアターMorc阿佐ヶ谷にて開催した『コマ撮りアニメーションフェスティバルVol.0 』では、エストニアや韓国、国内外の短編や長編のコマ撮り=ストップモーション作品100本以上を特集上映し、また作家トークなどのイベントも好評を博しました。そして2023年秋、コマ撮りアニメーションの振興と宣伝、なによりも日本の作家の発掘とその才能の育成を焦点に<国際コンペティション>を加えた本格開催となります。<映画館が発信する映画祭>アニメーションの作家を育て支える新しい場・仕組みをつくるためのコンペティションをメインに、国内外の新作、名作、日本未公開作品などのプログラム、ビギナーや経験者向けのワークショップやゲスト作家によるマスタークラスといったつくり手のための企画も多数予定。今回行う国際コンペティションは、コマ撮り(ストップモーション)の技法をつかった作品であること、2020年1月1日以降制作された作品で、30分以内の短編作品が対象。選考・審査員には各々専門の有識者・作家が参加予定。グランプリは新作制作のための副賞100万円。有望な作品は、劇場公開~配給のサポートといった映画館だからこそできる副賞を用意。コマ撮りが好きな人や応援している人、つくっている人、これからやりたいと思っている人、よくは知らないけれど興味がある人 etc…人と人とが交流すること。その場所をつくること。たくさんの人へとコマ撮りアニメーションの魅力を届けるべく本映画祭を開催します。プログラムなどの映画祭の詳細は後日発表いたします。現在コンペティション作品の応募受付中です。2023年10月15日〆切。応募フォームは公式サイトより。■MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル2023概要開催日程: 2023年11月18日~12月17日(12月1日~4日はコンペティションなどの映画祭の中心期間)会場: ミニシアターMorc阿佐ヶ谷、ザムザ阿佐ヶ谷、アート・アニメーションのちいさな学校 ほか主催: Morc阿佐ヶ谷+アート・アニメーションのちいさな学校事務局: MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル事務局(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年07月28日MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル事務局は、“コマ撮りは楽しい!”をモットーに、コマ撮り作品に特化した第一回となる、アニメーション映画祭「MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル2023」を2023年11月18日から12月17日に開催することが決定いたしました。国際コンペティションの作品応募を2023年10月15日まで受付中です。コマ撮り作品応募受付中!10/15〆2022年夏、ミニシアターMorc阿佐ヶ谷にて開催した『コマ撮りアニメーションフェスティバルVol.0 』では、エストニアや韓国、国内外の短編や長編のコマ撮り=ストップモーション作品100本以上を特集上映し、また作家トークなどのイベントも好評を博しました。そして2023年秋、コマ撮りアニメーションの振興と宣伝、なによりも日本の作家の発掘とその才能の育成を焦点に<国際コンペティション>を加えた本格開催となります。<映画館が発信する映画祭>アニメーションの作家を育て支える新しい場・仕組みをつくるためのコンペティションをメインに、国内外の新作、名作、日本未公開作品などのプログラム、ビギナーや経験者向けのワークショップやゲスト作家によるマスタークラスといったつくり手のための企画も多数予定。今回行う国際コンペティションは、コマ撮り(ストップモーション)の技法をつかった作品であること、2020年1月1日以降制作された作品で、30分以内の短編作品が対象。選考・審査員には各々専門の有識者・作家が参加予定。グランプリは新作制作のための副賞100万円。有望な作品は、劇場公開~配給のサポートといった映画館だからこそできる副賞を用意。コマ撮りが好きな人や応援している人、つくっている人、これからやりたいと思っている人、よくは知らないけれど興味がある人 etc…人と人とが交流すること。その場所をつくること。たくさんの人へとコマ撮りアニメーションの魅力を届けるべく本映画祭を開催します。プログラムなどの映画祭の詳細は後日発表いたします。現在コンペティション作品の応募受付中です。2023年10月15日〆切。応募フォームは公式サイトより。■MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル2023概要公式サイト: 開催日程 : 2023年11月18日~12月17日(12月1日~4日はコンペティションなどの映画祭の中心期間)会場 : ミニシアターMorc阿佐ヶ谷、ザムザ阿佐ヶ谷、アート・アニメーションのちいさな学校 ほか主催 : Morc阿佐ヶ谷+アート・アニメーションのちいさな学校事務局 : MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル事務局 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月26日表現の多様さにゾゾッ!こわ~いアニメーションの世界。話題の新作『オオカミの家』をはじめ、ホラーアニメーションの魅力や世界各国の注目作品を、土居伸彰さんがナビゲートします!観る人を恐怖に陥れる手のひら返しの作品たち。見慣れた世界が突如ひっくり返り、平穏が脅かされることがホラーの一定義。アニメーションはファンタジー空間を作り上げ、世界観が強いほど観る人は入り込むものですが、上手なホラーアニメーションの作り手は、その力量と、“描く世界が作り物にすぎない”という意識の両方を持ち合わせており、観る人をのせておきながら手のひらを返す力が卓越しています。『コララインとボタンの魔女』は、その代表格です。また、ホラーの名作は人形アニメーションに多い。理由としては、人間を人間としてではなく人形のように扱う人と対峙する恐怖を描く時にハマること。また、『火宅』などを手掛ける人形アニメーションの巨匠・川本喜八郎監督の作品がそうであるように、表情を変えない人形の感情を人間が勝手に読み取り、少しでも怖いと感じた瞬間にめちゃくちゃ怖く思えたりする点が挙げられます。人間の認識を書き換えてしまうほどの力がアニメーションにはあります。その点でいうと今敏監督の『PERFECT BLUE』は、編集を活用することで、夢と現実の狭間がよくわからなくなるという作用を作り出しています。また、今の時代の人形アニメーションは、造形力を生かし、普段は目を向けないようなダークな感情を作り上げた作品が多いです。『マイリトルゴート』は、現代における虐待の話を可愛い人形を使うことでオブラートに包んで表現すると同時に、可愛いものはグロテスクでもあるということを明らかにしていて面白いです。『オオカミの家』の監督はチリ出身の2人組で、ドイツ系移民のコミュニティであるコロニア・ディグニダでの児童虐待などを一貫して取り上げている。今作ではカルト的な集団の中で洗脳され、精神的に逃げ出せない人たちの心象風景を、部屋全体のコマ撮りで表現しました。低予算の作品が新たな表現の可能性を見つけることも。『ソウル・ステーション/パンデミック』は、主体性を失い人を傷つける人たちをゾンビとして描き出しており、低予算ゆえのぎこちない動きをしたキャラクターだからこそ生み出せる世界観を掘り当てました。『整形水』は、CGモデルを駆使した低予算アニメーションのフォーマットと、整形という素材が見事にマッチした作品。今作の登場は、アニメにおけるB級ホラーが発明された瞬間と言ってもいいでしょう。さまざまな怖さが堪能できるアニメーション作品『コララインとボタンの魔女』日常の裏にある領域とダークサイドを写す。好奇心の強い少女コララインは、家の中で封印されたドアを見つける。それはもう一つの世界への入り口で…。「人の目をボタンに変えるなど、人が本能的に嫌だと感じるところを見事に捉える造形力が魅力」。Blu‐ray¥2,200発売・販売元:ギャガ©Focus features and other respective production studios and distributors.『火宅』この世の諸行無常と逃げ場のない恐ろしさ。菟名日処女(うないおとめ)は2人の青年に愛されるも選べずに入水。死後もなお地獄の炎に焼かれ続ける。「この世自体が理不尽な地獄であるということを映像で表現」。『川本喜八郎 作品集 4K修復版』に収録。Blu‐ray¥5,280発売・販売元:TCエンタテインメント©有限会社川本プロダクション『PERFECT BLUE』ストーキングに殺人事件。アイドルの恐怖を描く。アイドルから女優に転身した霧越未麻を襲う、悪夢のような出来事を描く。今敏監督のデビュー作。「キャラクターをリアルな造形にすることで不気味な雰囲気に」。Blu‐ray 通常版¥6,270販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©1997MADHOUSE『マイリトルゴート』児童虐待など社会的問題も盛り込んだ可愛く怖い作品。グリム童話『狼と七匹の子山羊』がモチーフ。監督は『モルカー』の見里朝希。「見里監督は人のドロドロとした気持ちとその犠牲者を造形化する力があるからこそ可愛いホラーも描ける」。※虐待など暴力描写あり。『オオカミの家』偏った価値観を描く異物感しかない映像に衝撃を受けます。ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューンに着想を得たストップモーションアニメ。「人間の表現が特徴的で、登場人物のスケール(大きさ)の違いで支配関係を描く。監督の一人が家具、一人が壁画のコマ撮りを制作、それらが合わさることで人々の混乱する心が追える」。8/19~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。©Diluvio & Globo Rojo Films, 2018『ソウル・ステーション/パンデミック』人を人と見ない社会をゾンビの世界で表現。深夜のソウルで繰り広げられる人間とゾンビの死闘。「何かに支配され集団的に動くゾンビと尊厳が失われた世界観は、監督がソウル駅のホームレスと、それに気づかず行き交う人々に着想を得たもの」。DVD¥4,180発売・販売元:ブロードウェイ©2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.『整形水』外見至上主義に対する絶望と悲しみ。イェジは誰もが美しくなれる整形水で別人へと変貌するが、周囲で不審な出来事が起こり始める。「人気ウェブトゥーンが原作。こういう方向性の作品がどんどん出てきてほしいと思う傑作です」。DVD¥5,170発売:東映ビデオ販売:東映©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal & SBA. All rights reserved.どい・のぶあきニューディアー代表。インディペンデント作家の研究や、海外作品の配給など世界のアニメーション作品を紹介する活動に携わる。和田淳監督のTVアニメ『いきものさん』(MBS/TBS系)、映画『半島の鳥』など作品のプロデュースも行っている。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月25日天野喜孝が創作したオリジナルアート作品「ZAN」の劇場版アニメーション映画が、2026年以降に公開予定だ。天野喜孝の「ZAN」が劇場版アニメーション映画に天野喜孝は、1967年にタツノコプロダクションに入社し、数多くのアニメのキャラクターデザインを担当したのちに独立。その後、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズやアニメ「ヴァンパイア ハンターD」などを手掛けてきた。2024年以降には、天野喜孝の知られざる制作過程や素顔に迫る世界初のドキュメンタリー映画『神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)』が公開される予定だ。そんな天野喜孝が手掛けた「ZAN」は、2010年に「DEVA ZAN」として発表したオリジナルアート作品集。300枚を超えるアートを描き、アクションファンタジーの作品として世界観を構築した作品だ。日米共同製作2026年以降に公開予定の「ZAN」の劇場版アニメーション映画は、日本のJAYMEN TOKYOとアメリカのN LITE MEDIAで共同製作。アニメーション制作は日本の監督、脚本家、クリエイターによって日本のスタジオを中心に行う。「ZAN」作品概要主人公は、江戸時代の末期、サムライが終焉を迎えつつある日本で侍として戦いに明け暮れていたZAN。ZANはある日、不思議な少女の声に導かれてついて行く。そこには時代や空間を超えた異空間の世界が広がっていた。時空を飛び越え様々な敵と戦うZAN。その過程で自身が、かつて12神将の1人であったことを知る。自分は何者なのか?戦っている敵は?共に戦う仲間たちは?異空間の光と闇の世界で起こった争いの中で、闇に侵食される光の世界。主人公・ZANの運命とは……?【作品詳細】「ZAN」の劇場版アニメーション映画公開時期:2026年以降原作・監修:天野喜孝、鈴木真理子プロデューサー:遊佐和彦、CHRISTIANO TERRY、小山田真、猪狩茂、池上寛明特別協力:DARK HORSE COMICS、SOZO COMICS
2023年07月06日ウクライナ制作のアニメーション映画として日本で初めて劇場上映される『THE STOLEN PRINCESS』(英題)がこの度、邦題『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』として公開決定。主人公のルスランの日本語吹替版に、グローバルボーイズグループ「INI(アイエヌアイ)」の高塚大夢の起用が決定し、コメント動画が到着した。本作は、騎士に憧れている売れない役者のルスランと王女ミラの身分違いの恋と、2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を描いたファンタジー・ラブストーリー。主人公・ルスラン役を演じるのは、オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生した「INI」のメンバーで、劇場映画初出演にして初主演、声優初挑戦となる高塚大夢が抜擢。高塚さんが演じる主人公・ルスランは、鳴かず飛ばずの役者として生計を立てながらも、国を守る騎士に憧れている青年。ある日王宮から抜け出した王女・ミラと運命的な出会いを果たし、一瞬にして恋に落ちるが、彼女は悪の魔法使い・チェルノモールの魔術によって、ルスランの目の前で連れ去られてしまった!ルスランは、愛するミラを救出するため、危険と隣合わせの魔法の国へ冒険に出ることを決意する。さらに、高塚さんからのコメントも到着。「日本初上映のウクライナ映画である本作品。三流役者という肩書きがありながら、騎士に憧れ、愛するミラを救うため不器用なりに困難に立ち向かっていく主人公ルスラン。その姿は、自分と重なるところも多く、等身大で演じられた部分も多かったと思います」とふり返る。「吹き替え初挑戦ということもあり、時間があれば台本を読み込んでいましたが、読めば読むほど、登場人物の隠れた魅力に気付かされる、とても素敵な作品です。声優のお仕事は、以前から自分でも挑戦してみたいと思っていました。それがこのような形で実現でき、大変嬉しく思います」と明かし、「この映画の魅力が、少しでも多くの方に届けばいいなと思っております」と期待を寄せた。また、本作の日本版ビジュアルも完成。高塚さんが演じる主人公・ルスランと、ヒロインのミラが大きく映し出され、2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を表現。キャッチコピーからも、いまなお続くウクライナ侵攻で戦う現地の人々とリンクし、本作のメッセージを表している。さらにルスランとミラが、冒険で出会う仲間たちや、愛くるしい表情を見せる動物、魔法の世界に生きるドラゴン、悪の魔法使い・チェルノモールらも映し出されており、個性溢れるキャラクターも確認できる。本作は、「Elles Films株式会社」の粉川氏が、ウクライナの映画業界への貢献を目的にほぼ全財産で日本上映権を購入。その後、全国規模の劇場公開と日本語吹替版の制作を目指したクラウドファンディングでは、約700人/約950万円が集まった。その盛り上がりを受け、株式会社朝日新聞社、株式会社KADOKAWA、株式会社ねこじゃらし、ユナイテッド・シネマ株式会社といった企業も本プロジェクトに賛同、製作委員会が発足された経緯がある。『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』は秋、全国にて公開。※高塚さんの「高」は、正しくは「はしごだか」(text:cinemacafe.net)
2023年05月02日