26日(現地時間)、全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式が開催された。受賞結果は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が圧勝の4冠。受賞キャストが力強いスピーチを行った。主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーは、ステージに登ったときからうれし泣き。「みなさんひとりひとりが、この長い道のりを知っている。ジェットコースターに乗っているみたいに激しく変化し、浮き沈みが激しいことを。でも、最も大事なことは、決して諦めないということなんです」と語った。助演男優賞のキー・ホイ・クァンは、唇を震わせ、涙声で「私にとって本当にエモーショナルな瞬間です。最近、『もし今夜受賞することになったら、きみはこの部門でアジア人俳優として初めての受賞者になるんだよ』と言われていました。そう聞いたとき、この瞬間というのはもはや私だけのものではない。変化を求めてきたみなさんのものなのだと気付きました。私が俳優業から遠ざかっていたのは、チャンスがほとんどなかったからです」とアジア人俳優を代表し、“不遇の時代”についても触れた。なお、ミシェルもアジア人俳優として初めてSAG賞の主演女優賞を受賞。2人で歴史的な偉業を成し遂げた。映画賞の演技賞を獲得した4人は、アカデミー賞にもノミネートされている。受賞結果は以下の通り。【映画部門】■キャスト賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演女優賞ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』■助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■スタント・アンサンブル賞『トップガン マーヴェリック』【テレビ部門】■アンサンブル賞(ドラマ)「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ女優賞ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」■アンサンブル賞(コメディ)アボット エレメンタリー■コメディシリーズ女優賞ジーン・スマート「Hacks」■コメディシリーズ男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞サム・エリオット『1883』■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「ストレンジャー・シングス 未知の世界」■生涯功労賞サリー・フィールド(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。PGA受賞作とオスカー作品部門受賞作は、過去5年のうち4回一致。もっと長い目で見ても、33年のうち22回一致している。投票形式もオスカー作品部門と同じで、オスカー予測上非常に重要な賞だ。これで“エブエブ”はさらに勢いをつけたと言える。劇場用アニメーション映画部門は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が受賞。テレビのドラマ部門は『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』、テレビのコメディ部門は『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門は『ドロップアウト〜シリコンバレーを騙した女』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日「A24」史上No.1ヒット、全世界興収1億ドルを突破したミシェル・ヨー主演作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の公開直前ライブ付きイベントが開催され、広瀬香美、こがけん、パワーパフボーイズが登場した。今回は、楽曲「プレミアムワールド」が本作の日本版イメージソングに抜擢され、カオスなコラボPVも話題を呼んでいる“冬の女王”こと広瀬香美と、その「プレミアムワールド」の振付けをはじめ、レコ大受賞曲「Habit」の振付けなど、一流アーティストのバックダンサーや振付で活躍する新進気鋭の3人組ボーイズグループ「パワーパフボーイズ」(AO、KAN、naoto)、そして本作『エブエブ』を愛してやまない映画好き芸人・こがけんが登場。広瀬さんの生ライブはもちろん、パワーパフボーイズの超絶ダンス、さらに『エブエブ』愛の止まらないこがけんさんのトークに会場は大盛り上がりとなった。広瀬香美、ゴールデン・グローブ賞のミシェルのコメントに感銘「同じ女性として憧れ」広瀬さんは、本作の日本版イメージソング「プレミアムワールド」のコラボMVで見せるダンスの振り付けを担当したパワーパフボーイズと共に、「プレミアムワールド」を生歌唱!カオスなダンスと美声を効かせたパフォーマンスが終了する瞬間には、こがけんさんもステージに飛び入り!5人でカオスなポーズを決めていた。生ライブを終えた広瀬さんは「もう感動的でした!このような形でお招きいただいて曲を披露できるとは思ってもいなかったので、記念すべき一瞬でした」と嬉しそう。この楽曲は広瀬さんがデビュー30周年を迎えたことから「挑戦」をテーマに制作したそう。「この度のコラボのお話をいただいて映画を観て納得しました。もはやこの曲は本作のために作ったと思うようになりました。歌の世界観と映画の内容がピッタリ!」と運命を感じたことを明かす。そして、第80回ゴールデン・グローブ賞の最優秀主演女優賞(ミュージカル/コメディ)に輝いたミシェル・ヨーの受賞スピーチに感銘を受けたという広瀬さん。「彼女は女性の代表として私たちが言えなかったことを力強くコンパクトにまとめて言葉にしてくれた。彼女は努力や苦労や切なさや悔しさを日々感じていて、しかもそれをいつでも取り出せるような状態にしている。そこが同じ女性として憧れる。私も30年この仕事をやっていますが、ミシェルは憧れであり、目標。彼女を先輩として力強い女性を代表するような人になっていかなければと思いました」としみじみと語った。広瀬さんは昨年歌手生活30周年を迎えたが、劇中で奮闘するミシェル・ヨーの姿に刺激を受けたそうで「私も彼女を見習い、チャレンジし続けるアーティストに成長していきたい」と抱負。こがけんさんから「来年には劇中のミシェルのように目が増えていることもあるんですか?」と聞かれると「アハハ!それも考えてみたいと思います!我らカオス軍団として世にカオスを広げていきたい!」と笑い飛ばしていた。「映画好きのハートに突き刺さる」こがけんが分析そんな中、「別の世界線にて中途採用でオフィスにやってきたミシェル・ヨーに一目惚れしたキー・ホイ・クァン」という本作にちなんだオリジナルモノマネを披露した、こがけんさん。劇中でキー・ホイ・クァンが演じたウェイモンドをイメージしたファッションで登場した。キー・ホイ・クァンは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』の子役として知られており、こがけんさんは「そんな彼が武術指導などの裏方をやりながら、もう一度役者をやりたいとオーディションで今回役を勝ち取った。それもあるのでカンフーシーンは涙が出ました。裏方として武術指導をやっていた過去がここで回収されるのかと…」と大興奮。また、こがけんさんは本作について「アクションもあるけれど、テーマはラブ! カオスな設定で大風呂敷を広げるけれど、流れに身を任せながら見れば納得できるわかりやすさもある。感動しながら笑って、アクションシーンで手に汗握り。複数の感情が同時に廻った経験は初めて」と前のめりで絶賛を贈る。さらに、本作がアカデミー賞では作品賞を含む10部門11ノミネートの“最多”ノミネートを果たしていることにも触れて「まさに大快挙!」と祝福し「アカデミーは映画をテーマにした作品がノミネートされる傾向にある。本作も色々な映画のオマージュや映画愛が溢れている。映画好きのハートに突き刺さるという意味でノミネートされたと思う」と鋭く分析していた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月17日株式会社SHIPS(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:三浦義哲)は、製作・配給スタジオ「A24」の最新作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とのコラボアイテムを3月3日(金)よりSHIPSの3店舗にて限定発売いたします。さらに、3月3日(金)の店頭発売に先駆け、SHIPS 公式オンラインショップのほか、ZOZOTOWN、楽天ファッションにて2月17日(金)より先行予約がスタートします。是非この先行予約をお見逃しなく!世界の名だたる映画賞を総なめし、本年度のゴールデン・グローブ賞では2部門受賞4部門ノミネート、アカデミー賞では作品賞をはじめとした最多10部門11ノミネートを果たし同賞受賞大本命の超話題作です。そんな、全世界でいま最も注目を集めている映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とのコラボアイテムは、ロゴを配したデジタル腕時計や、スウェットパーカ、PHONEストラップなど計7アイテムを発売します。LOGO HOODIE¥9,460(inc. tax)LOGO KUNG FU PANTS¥7,920(inc. tax)〈FRONT〉〈BACK〉LOGO TEE¥4,950(inc. tax)LOGO CAP¥4,400(inc. tax)PHONE STRAP¥2,970(inc. tax)DOT BANDANA¥1,210(inc. tax)DIGITAL WRIST WATCH¥4,950(inc. tax)※4月末入荷予定※商品画像は全てサンプルです。実際の商品は仕様変更される場合がございます。予めご了承いただきますようお願いいたします。〈A24 × エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス × SHIPS〉の予約ページはこちらからご覧ください。 さらに、コラボアイテムの発売を記念し、同映画の鑑賞ペアチケットが当たるTwitterキャンペーンも本日2月17日(金)より実施します。◆チケットキャンペーンに関して〈A24 × エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス × SHIPS〉Twitterプレゼントキャンペーン2月17日(金)よりSHIPS公式Twitterにおいて、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のペア鑑賞券が当たるプレゼントキャンペーンを実施いたします。公式Twitter:@SHIPS_LTD■応募期間:2/17(金) ~2/21(火) 23:59まで■応募方法1.SHIPS公式Twitter(@SHIPS_LTD)をフォロー2.対象のツイートをリツイート■当選連絡応募期間終了後、厳正なる抽選の結果、当選された方のTwitterアカウントに「SHIPS公式Twitter「@SHIPS_LTD」よりDMにてご連絡いたしますので、DMが受け取れるようにご設定ください。なお、落選された場合の通知はございません。■賞品映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ペア鑑賞券:抽選30組60名様■応募規約(応募について)・株式会社 シップス(以下「当社」)が実施する「〈A24 × エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス × SHIPS〉Twitterプレゼントキャンペーン」(以下「本キャンペーン」) にご応募いただく前に、応募規約(以下「本規約」)をよくお読みいただき、ご了承の上ご応募をお願いいたします。・本キャンペーンにご応募されたお客様は、本規約の全てに同意したものとみなします。・本キャンペーンの運営は当社となります。Twitter 社ではございません。・お一人様につき1回のご応募とさせていただきます。なお、2回目以降のご応募については無効にいたします。・ご応募のアカウントが非公開である場合、および上記応募方法に記載の条件を満たしていない場合は本キャンペーンのご応募対象外となります。・本キャンペーンのご応募には、Twitter への登録(無料)が必要です。・本キャンペーン実施期間中はTwitter のID を変更しないようお願いいたします。・ご応募は日本国内にお住いの方に限らせていただきます。・本キャンペーンの応募にかかるインターネットの接続料等の費用は、全てお客様のご負担となります。・未成年者の方は、親権者の方が本規約に同意いただいた上で、本キャンペーンのご応募をお願いいたします。なお、未成年者の方にご応募いただいた場合は、本規約の内容を保護者の方が同意されたものとみなします。・Twitter をご利用の際は、本規約の他、Twitter が定める規約遵守をお願いいたします。(当選について)・SHIPS公式Twitter(@SHIPS _LTD)のフォローを外されている場合は当選を無効にいたします。・当選のご連絡後、DMに記載の指定期日までに必要な情報をご提供いただけない場合は、辞退とみなし当選は無効となります。・ご提供情報に誤りがあるために賞品を送付できない場合、当選は無効となります。・抽選経過および抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできません。・賞品の発送・到着日時、発送方法、配送業者の指定はできません。また、賞品発送後、配送会社が定める受取期間内にお受け取りいただけなかった場合の再発送はできません。・当選権利を第三者へ譲渡することはできません。また、賞品の換金、転売等の行為は禁止します。(免責)当社は、下記の事由が生じた場合あっても一切の責任を負いません。・本キャンペーンご応募よるいかなるトラブル・損害(直接・間接の損害別を問わず)が生じた場合・Twitter のシステムエラー、システム障害等その他やむを得ない事情により、予告なくキャンペーンを途中で中止・終了する場合・Twitter のシステムエラー、システム障害等その他やむを得ない事情により、リプライが送信されない、フォローやリツイート、メンションができない場合・災害、荒天その他の事由によって、本キャンペーンの内容が変更又は中止となった場合・当社に故意又は過失がなく賞品の送付に遅延が生じた場合(注意事項)昨今、同様のキャンペーンにおいて当社のアカウントを装ったなりすましアカウント等から当選のご案内等の不正発信が確認されております。本キャンペーンにおいて、SHIPS公式Twitter (@SHIPS_LTD)以外からご連絡することはございません。なりすましアカウント等からのご連絡には、ご返信や該当サイトへのアクセスは決して行わないよう充分にご注意ください。(個人情報について)・当社は、ご提供いただいた個人情報を、当社が管理し、賞品送付に必要な諸連絡、および今後のサービス向上のための統計データとして利用させていただく場合がございます。・個人情報をお客様の同意なしに第三者に提供することはありません。ただし、法令に基づいて開示請求された場合はこの限りではありません。・上記を含む個人情報の取り扱い全般については、当社のHP に掲載する「PRIVACY POLICY」( )をご覧ください。INFORMATION『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』経営するコインランドリーは破産寸前。ギリギリの暮らしに、トラブルだらけの家族を抱え、まさに人生どん底の主婦・エヴリン(ミシェル・ヨー)。ある日、そんな彼女のもとに“別の宇宙(ユニバース)から来た”と名乗る夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)が現れる。「全宇宙を救えるのは君だけだ」と突如世界の命運を託されたエヴリンは、啞然としながらも夫に導かれマルチバースへ大ジャンプ!“別の宇宙を生きるエヴリン”が持つ様々な力を得て予想も常識も遙かに超えた壮大な闘いに挑んでいく。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェイミー・リー・カーティス配給:ギャガ© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.公式サイト( )公式インスタグラム( )公式ツイッター( )◆コラボレーションアイテムに関して〈発売日〉3月3日(金)〈販売店舗〉SHIPS 渋谷店SHIPS新宿フラッグス店SHIPS グランフロント大阪店〈先行予約〉2月17日(金)〈先行予約サイト〉SHIPS 公式オンラインショップ( )ZOZOTOWN( )楽天ファッション( )映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』公式サイト : SHIPS 公式サイト|株式会社シップス : プレスリリースに関するお問い合わせ先株式会社シップス 担当:河野お問い合わせフォーム : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月17日「マルチバース」と「カンフー」が融合した、かつてないカオスな世界観で繰り広げられる『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。いま最もホットな映画から、主演ミシェル・ヨーの貴重なインタビュー映像と“マルチバース”アクションをとらえた本編映像が解禁となった。まず、本編映像では<巨悪>から送りこまれたヴィラン軍団に囲まれ、家族を背に大ピンチのエヴリン(ミシェル・ヨー)の姿が。意を決した彼女は、様々なユニバースで別の人生を歩む自分にアクセスできる<バース・ジャンプ>を発動!幼いときに事故で視力を失い歌手の道を選んだ「歌姫バース」にアクセスし、驚異的な肺活量をゲット。さらにカンフーマスターの力の合わせ技でヴィラン軍団を1人で一掃。これまでにない一騎当千マルチバース・アクションにワクワクが止まらない映像となっている。さらに、ミシェルが“マルチバース”の魅力について語るインタビューも解禁。本年度の第95回アカデミー賞にて自身初、アジア人としては88年ぶりに主演女優賞ノミネーションを果たし、アジア人初の受賞にも期待がかかるミシェル。鬼才監督ダニエルズの生み出した奇想天外なマルチバースの世界について「マルチバースの魅力は思いもよらなかったことができるようになること。"私に、こんなことが?"とね。それが楽しくもあり、演じがいがあった」と明かし、倒産寸前のコインランドリーを切り盛りし介護にも追われる主婦から、カンフーマスター、歌姫、料理人、目まぐるしく変わる異次元の自分を演じきり、本作でまた新たな境地を切り拓いた。さらにエヴリンというキャラクターについて「誰もが人生でチャンスを求め自分の能力を示す機会を掴みたいと願っている、彼女は一見ヒーローには似つかわしくないけど、皆に希望を与えるキャラクター」とコメント。大富豪でもなく、生まれ持ったパワーもないけれど、壮大な使命を背負わされたエヴリンの奮闘と葛藤をユーモラスに演じ、これまでにないカオスで愛すべきキャラクターを創り上げている。なお、本作は全国のIMAX(R)上映館41スクリーンでの公開も決定。本作のキーアイテムとなるグーグルアイ(ギョロ目)が無数にあしらわれたオリジナルポスターも全国のIMAX(R)上映館で掲載中となっている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月14日音楽家の広瀬香美の新曲「プレミアムワールド」が、3月3日より公開される映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)の日本版イメージソングに決定し、コラボMVが9日、公開された。本作は、「マルチバース」と「カンフー」が融合したカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作でありながら、家族の絆を描く感動の物語。アメリカでコインランドリーを経営する“フツ―のおばさん”エヴリン(ミシェル・ヨー)は、突如、別の宇宙から来たという気の弱い夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)から「全宇宙をカオスに陥れる、巨大な悪を止められるのは君だけだ」と告げられ、いくつもの並行世界(マルチバース)の存在を知ることに。混乱しつつも宇宙と家族を救うため宿命を受け入れたエヴリンは、マルチバースを駆け巡り、巨悪との壮絶な戦いに立ち向かうことを決意する。そんな壮大なスケールで描かれる本作と、圧倒的な歌唱力と明るい人柄で幅広い世代を魅了する広瀬香美がコラボ。日本版イメージソングに、「プレミアムワールド」が決定した。同楽曲は、昨年デビュー30周年を迎えた広瀬が「挑戦」をテーマに、自身のこれまでの経験や感性、技術とともに未来への決意を込めている。また、奇抜なMVも話題を呼んでおり、映像から伝わるパワフルなメッセージ性とラップを盛り込んだパフォーマンスが広瀬の新境地を感じさせる。広瀬の抜てき理由について、配給会社ギャガの宣伝プロデューサー・依田苗子氏は「本作のめくるめく世界観をどうやったら多くの方に届けられるか、と考えた時にいま日本で一番ダイナミックで、最も“カオス”な世界観を楽しく発信されているアーティスト、広瀬香美さんとご一緒したいと浮かびました。完成したMVはまさに映画とシンクロしまくりの“最先端のカオス”!他に類を見ない中毒性の高いコラボレーションMVも映画も、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいです」と説明する。自身初となる洋画イメージソングに抜擢された広瀬は、この熱いオファーを快諾。「大変光栄です。このプレミアムワールドという私の楽曲と、この映画の世界観がすごくマッチしていて、本当に奇跡のようなご縁だと感じています。まるでこの映画のために書き下ろしたかのようなドンピシャの楽曲でした」と喜びを語っている。公開されたコラボMVでは、「プレミアムワールド」のアップテンポな楽曲に合わせて劇中の様々なシーンが映し出される。おもむろにピアノに向かう広瀬が鍵盤に手を置いた瞬間、異世界へバースジャンプ。目くるめくカオスワールドの中で広瀬自身にも思わぬ変化が!? 鍵盤をたたく指がソーセージに? 額に3つ目の目玉が出現? 映画の世界にやがて浸食されていく広瀬の姿や、随所に散りばめられた刹那の重要なシーンに注目だ。広瀬香美のコメント全文は以下の通り。○■アカデミー賞最多ノミネーション作品とコラボレーションすることになった気持ち大変光栄です。このプレミアムワールドという私の楽曲と、この映画の世界観がすごくマッチしていて、本当に奇跡のようなご縁だと感じています。まるでこの映画のために書き下ろしたかのようなドンピシャの楽曲でした。映画の中の主人公エブリン(ミシェル・ヨーさん)が人生を力一杯生きているエネルギー、前向きに戦っていくという姿勢に大変共感しています。女優のミシェル・ヨーさんも大好きですし、彼女のゴールデン・グローブ賞のスピーチにも大変感銘を受けました。アジアの女性の誇りです。○■撮影したときの感想、苦労した点などプレミアムワールドのミュージックビデオは、実は1日で撮影したんです。衣装も7着か8着か記憶が曖昧ですが、奇想天外なヘアメイクで、とにかく1日に詰め込んで、撮影してくれた素晴らしいチームに感謝です。仕上がった作品は広瀬香美史上、最高に奇想天外のミュージックビデオに仕上がって、大満足です。あと、こう見えて実はダンス苦手なんですが、猛練習してあのダンスもほぼ1日で仕上げました。苦労と感じないです、とても楽しかった思い出です。○■作成したときの完成したPVをごらんになった感想見事にシンクロしてますよね。広瀬香美とミシェル・ヨーさんが同じ顔に見えてきたとスタッフからも言われました。世界観やスピード感も見事に合致していて、すごく驚きと感激をしています。沢山の人にこの映画とプレミアムワールドという楽曲を楽しんでいただければ、という気持ちでワクワクしています。(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月09日本年度アカデミー賞最多ノミネートとなった、「A24」史上No.1ヒット映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の日本版イメージソングが、広瀬香美の新曲「プレミアムワールド」に決定。コラボMVが公開された。本作は、ミシェル・ヨーを主演に迎えマルチバースとカンフーが融合したカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作でありながら、家族の絆を描く感動の物語。日本版イメージソングに起用された「プレミアムワールド」は、昨年デビュー30周年を迎えた広瀬さんが「挑戦」をテーマに、自身のこれまでの経験や感性、技術とともに未来への決意が込められている。自身初となる洋画イメージソングに抜擢された広瀬さんは、「大変光栄です。このプレミアムワールドという私の楽曲と、この映画の世界観がすごくマッチしていて、本当に奇跡のようなご縁だと感じています。まるでこの映画のために書き下ろしたかのようなドンピシャの楽曲でした」と喜びを語っている。そして今回公開されたコラボMVでは、「プレミアムワールド」のアップテンポな楽曲に合わせて、劇中の様々なシーンが映し出されていく。広瀬さんが鍵盤に手を置いた瞬間、異世界へバースジャンプし、目くるめくカオスワールドの中で広瀬さんの鍵盤をたたく指がソーセージに、額には3つ目の目玉が出現。映画の世界に浸食されていく姿や、随所に散りばめられた刹那の重要なシーンに注目だ。そんなMVについて広瀬さんは「実は1日で撮影したんです。衣装も7着か8着か記憶が曖昧ですが、奇想天外なヘアメイクで、とにかく1日に詰め込んで、撮影してくれた素晴らしいチームに感謝です。仕上がった作品は広瀬香美史上、最高に奇想天外のミュージックビデオに仕上がって、大満足です。あと、こう見えて実はダンス苦手なんですが、猛練習してあのダンスもほぼ1日で仕上げました。苦労と感じないです、とても楽しかった思い出です」と撮影秘話を明かし、「沢山の人にこの映画とプレミアムワールドという楽曲を楽しんでいただければ、という気持ちでワクワクしています」とコメントしている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月09日『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー(60)が、「ロサンゼルス・タイムズ」紙のポットキャスト「The Envelope」に出演。同作出演前に俳優業の引退を勧められていたことを明かした。2022年は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』での演技が高い評価を受け、すでにゴールデングローブ賞主演女優賞など多数の賞を受賞しているミシェル。3月12日に開催されるアカデミー賞でも、アジア人俳優として初めて主演女優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げている。「年を取れば取るほど、役は小さく小さくなっていく。(年齢の)数字は上がっていくのに、こういう(選べる)ものは狭まっていく。そうすると、どんどん脇に追いやられていくような感じがします。だから、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の役が来た時は、とても感慨深かったですね。だって、自分がすべてのプロセスをリードして、物語を伝えられるということですから」と、同作の役を手にした時をふり返った。「年を取ってくると、みんなが言い出すんですよ。『引退した方がいいよ。そうするべきだ。あなたは…』ってね。やめてよ。指図しないで。自分になにができるかなんていうことは、自分でコントロールすべきでしょう?」と立腹したことを明かした。「(役を手にして)最初に感じたのは『ついに!ありがとう。私のことを見てくれて。ちゃんと見てくれたんだ。私にはこれができるということを示す機会を与えてくれた』ということです。俳優には機会が必要なんです。自分の能力を発揮できるような役が」。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の日本公開は3月3日(金)。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月09日第95回アカデミー賞最多ノミネーションで話題席巻中の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』より、場面写真11点が解禁された。本作は、『スイス・アーミー・マン』の監督<ダニエルズ>がミシェル・ヨー主演で描く、「マルチバース」と「カンフー」が融合した、かつてないカオスな世界観で繰り広げられる壮大な異色作。本年度ゴールデン・グローブ賞では2部門受賞4部門ノミネート、さらにアカデミー賞では作品賞を含む10部門11ノミネートの最多受賞を果たし、本年度最注目作品として公開前から大きな話題を集めている。そんな本作からこの度解禁されたのは、全人類未体験のトンデモワールドを垣間見ることができる場面写真11点。突如マルチバースにジャンプし“強大な悪”から世界と家族を救うため新たなヒーローへと覚醒したエヴリン(ミシェル・ヨー)。エヴリンがマルチバースに迷い込み、割れた鏡に映るように“別次元の自分”を垣間見混乱する姿、カンフーの達人である別の平行世界にいる<エヴリン>の力を得て小指で筋トレに励む姿、なぜかシェフになって肩車ダッシュする姿など、奇天烈なマルチバースの世界で彼女が救世主(?)の力に目覚めていく様子が捉えられている。一方で、エヴリンに立ちはだかるユーモアたっぷりのヴィランの姿も明らかに。殺気迫る飛びヒザ蹴りで襲い掛かるディアドラ(ジェイミー・リー・カーティス)、ド派手なファッションに身を包み、全宇宙を壊そうと目論む実の娘・ジョイ(ステファニー・スー)、そして敵か味方か謎の白い軍団の正体とは…?予測不能なマルチバースバトルを予感させる。さらに、闘いの果てにボロボロになったエヴリンを支える夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)との夫婦愛を感じるシーンも。果たしてエヴリンは世界を救えるのか!?家族の絆を取り戻せるのか!?映画界に風穴を開けるカオスな世界観にも注目が高まるが、賞レースでも確かな評価を受けたドラマにも心震わされること間違いなしだ。本作でも異次元の才能を発揮している〈ダニエルズ〉は、「時々、ボクらの映画は独創的ですごく奇妙なオリジナル作品だと言われると、『アニメを見たことがありますか』と思わず聞いてしまいます。『マインド・ゲーム』(湯浅政明監督)や『パプリカ』(今敏監督)、『もののけ姫』(宮崎駿監督)まで、日本のアニメ作品などあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と日本カルチャーからも多大な影響を受けたことを明かしている。ダニエルズのエンターテインメント愛が溢れんばかりに詰まった本作。本編に散りばめられた様々な名作へのオマージュも発見してみてほしい。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月31日正月映画シーズンも終わり、いよいよバレンタインムービーと映画賞の季節です。これから2週間のうちに公開される注目作をあげると、●2月第1週の週末(2月3日〜4日)豊川悦司が池波正太郎原作の梅安に挑む『仕掛人・藤枝梅安』、サンタクロースが強盗団と鉢合わせる『バイオレント・ナイト』、地上600mの鉄塔頂上でのサバイバル『FALL/フォール』、北村匠海&中川大志W主演の青春ドラマ『スクロール』、安楽死と家族という重いテーマを描く『すべてうまくいきますように』。●2月第2週の週末(2月10日〜11日)狂乱のハリウッド黄金時代をブラッド・ピット主演で描くオスカー候補の1本『バビロン』、鈴木亮平&宮沢氷魚主演のラブストーリー『エゴイスト』、事故で落下した地底からの脱出『#マンホール』、チャン・イーモウ監督初のスパイサスペンス『崖上のスパイ』と、傑作、話題作がならびます。今回は、25日(日本時間)に発表された米アカデミー賞ノミネーションの中で10部門11の最多候補数となった、いま世界の映画ファン注目の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を、3月3日(金) の公開ですが特別に先取りしてご紹介します。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』昨年から米映画賞レースでアジア系の変な作品が注目されているとうわさになっていた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、日本の映画業界やネットでは短縮して“エブエブ”と呼ばれる。アメリカ大手映画会社の製作ではなく、独特の個性的な作品を連打するA24というインディペンデントの作品。今年に入って、前哨戦と言われるゴールデングローブ賞でも主演女優賞でミシェル・ヨー、助演男優賞でキー・ホイ・クァンが受賞。オスカーでも台風の目のような存在だ。さて、そういう話題作がどんなものかと観てみると──これがとんでもなくぶっとんだ映画。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のように、同時間にこの世界とは別の世界が存在するマルチバース(多元宇宙)のSF。次元を超える極悪の存在にスーパーヒーローが立ち向かうって内容だが、主人公はごくふつうのおばさん、武器はカンフーというのが特徴だ。アメリカのとある街で、コインランドリーを家族で営んでいる中国系の夫婦。税金の申告に問題ありと国税局に呼び出され、「なんでコインランドリーの経費にカラオケの領収書が入っているんだ!」とか、ねちねちしぼられているときに異変がおきる。妻のエヴリンの意識のなかに、突然、男性が入り込み、「全宇宙にカオスをもたらそうとしている強大な悪がいる。その悪に立ち向かえるのは君だけだ」と宣告する。その男性は、どうみても豹変した夫のウェイモンド。別宇宙から来たらしい。なんのことやら訳わからんエヴリンだったが、そのときから、地球を守る闘いに参戦することになる……。と強引、というか唐突に、なんの必然性もなく、平凡な主婦が世界を救うドラマが始まる。エヴリンはその夫に激似の男性から“バース・ジャンプ”というテクニックを伝授される。「最強のヘンな行動」をとることで異次元にいる自分とリンクができるようになる。彼女自身、別次元では、カンフーの達人であるアクションスターだったりする。その次元の「私」のパワーを借りて強大な悪“ジョブ・トゥパキ”に立ち向かうことができる。さあ、そこからコインランドリーや国税局といったエヴリンをとりまく日常の場と、異次元世界での闘いが入り乱れていく。それだけでなく、夫や父親、娘、国税局の役人までも、異次元世界では別のキャラクターとなって登場する。12の世界が様々に交錯するのだ。そのぶっ飛び加減がすさまじい。エヴリン役はミシェル・ヨー。『グリーン・デスティニー』の女性剣士役でブレイクしたアジアを代表するアクションスター、現在ハリウッドで大活躍している。この映画、最初は男性が主役の設定で、ジャッキー・チェンがイメージされていたという。結果からみるとヨーの方が変幻自在でよかった。夫ウェイモンド役もアジア系のキー・ホイ・クァン。いまでこそ日本でいえば徳井優のようなおっさんイメージだが、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』や『グーニーズ』の子役からの名優だ。娘・ジョイ役は新人のステファニー・スー。そして、税務署の役人役が『ハロウィン』などの絶叫クイーン、あのジェイミー・リー・カーティス。まさかの老け役だ。この4人がオスカーでも主演女優賞、助演男優賞と、助演女優賞ではダブルノミネートされている。アップテンポな展開の中のゆるっとしたギャグ、ぎりぎり下品なユーモアセンス。この独特の世界を作り上げたのは1988年生まれのダニエル・クワンと87年生まれのダニエル・シャイナートのコンビ。ふたりあわせてダニエルズ、だそうだ。彼らが監督し「ハリー・ポッター」のダニエル・ラドクリフが出演して作ったのが『スイス・アーミー・マン』。ゾンビのような水死体(ラドクリフが演じている)からでるおならのような腐敗ガスを水上バイクのように使うなんてブラックな設定だった。その毒気がこの作品でもさらに強化されている。わかりやすい表現ばかりではないが、グイグイ引っ張っていってくれ、全編あっけに取られているうちに、とんでもない終焉に向かう元気な作品だ。観終わると、細部をもう一度観返したくなる。あちこちに伏線が隠れている。例えば、エヴリンが遭遇する多元宇宙の12のキャラクター。これも一見脈絡がなくみえるが、それぞれ、運命の分かれ道でエヴリンが選ばなかった人生、なのかも知れない……と考えると多元宇宙というやつ、なかなか奥が深い。ダニエルズのアカデミー賞脚本賞ノミネートもうなづけるし、受賞の可能性もある。単なる奇想天外な映画とあなどってはいけないのだ!文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月30日脚本家組合賞(WGA)のノミネーションが発表された。脚本部門に候補入りしたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ザ・メニュー』、『NOPE/ノープ』、『TAR/ター』。脚色部門に候補入りしたのは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』、『トップガン マーヴェリック』、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。WGAは、独自の規定により、高く評価されながら資格を得られず候補入りできない作品が必ずあるが、今年も『イニシェリン島の精霊』、『生きる LIVING』、『西部戦線異状なし』、『Aftersun』などが対象外となった。受賞発表は3月5日。文=猿渡由紀
2023年01月26日日本時間1月24日夜、第95回アカデミー賞のノミネート作品が俳優のリズ・アーメッドとアリソン・ウィリアムズの進行により発表。ミシェル・ヨー主演で本年度の台風の“目”となっている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10部門11ノミネートで最多、『イニシェリン島の精霊』が作品賞・監督賞ほか8部門9ノミネート。英国アカデミー賞で最多14部門ノミネートとなっていたドイツ映画『西部戦線異状なし』が作品賞・国際長編映画賞ほか9部門にノミネートされる快挙。『トップガン マーヴェリック』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と映画館に観客を呼び戻したエンターテイメント超大作が作品賞をはじめ複数部門にノミネートされた。また、先日のゴールデン・グローブ賞にて、女性監督や女性クリエイターによる作品のノミネートが少なかったことを「考えるべき」と語っていたサラ・ポーリー監督の『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は作品賞と脚色賞の2部門にノミネートとなった。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にて初ノミネートを果たしたレジェンド、ミシェル・ヨーは、アジア系としては1935年にインド出身マール・オベロンがノミネートされて以来、88年ぶりの主演女優賞ノミネートとなる。授賞式はアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて現地時間3月12日(日)に開催予定。コメディアンのジミー・キンメルが2017年、2018年に続いて3度目の司会を務める。第95回アカデミー賞ノミネート一覧作品賞『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』『TAR/ター』『トップガン マーヴェリック』『逆転のトライアングル』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』監督賞マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』トッド・フィールド『TAR/ター』リューベン・オストルンド『逆転のトライアングル』主演女優賞ケイト・ブランシェット『TAR/ター』アナ・デ・アルマス『ブロンド』アンドレア・ライズブロー『To Leslie』ミシェル・ウィリアムズ 『フェイブルマンズ』ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演男優賞オースティン・バトラー『エルヴィス』コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』ポール・メスカル『Aftersun』(原題)ビル・ナイ『生きる LIVING』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ホン・チャウ『ザ・ホエール』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』助演男優賞ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』ブライアン・タイリー・ヘンリー『その道の向こうに』ジャド・ハーシュ『フェイブルマンズ』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚本賞『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』『TAR/ター』『逆転のトライアングル』脚色賞『西部戦線異状なし』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『生きる LIVING』『トップガン マーヴェリック』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』長編アニメ映画賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『長靴をはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『私ときどきレッサーパンダ』国際長編映画賞『西部戦線異状なし』(ドイツ)『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)『Close/クロース』(ベルギー・フランス・オランダ)『EO』(ポーランド)『The Quiet Girl』(アイルランド)作曲賞『西部戦線異状なし』『バビロン』『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』歌曲賞「Applause」『Tell It Like a Woman』「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』「Naatu Naatu」『RRR』「This Is a Life」『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』撮影賞『西部戦線異状なし』『バルド、偽りの記録と一握りの真実』『エルヴィス』『エンパイア・オブ・ライト』『TAR/ター』編集賞『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『TAR/ター』『トップガン マーヴェリック』美術賞『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『バビロン』『エルヴィス』『フェイブルマンズ』衣装デザイン賞『バビロン』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ミセス・ハリス、パリへ行く』メイクアップ&ヘアスタリング賞『西部戦線異状なし』『THE BATMAN−ザ・バットマン−』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『エルヴィス』『ザ・ホエール』音響賞『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『THE BATMAN−ザ・バットマン−』『エルヴィス』『トップガン マーヴェリック』視覚効果賞『西部戦線異状なし』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『THE BATMAN−ザ・バットマン−』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『トップガン マーヴェリック』長編ドキュメンタリー賞『All That Breathes』『All the Beauty and the Bloodshed』『ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦』『A House Made of Splinters』『Navalny』短編ドキュメンタリー賞『エレファント・ウィスパラー 聖なる像との絆』『Haulout』『How Do You Measure a Year?』『マーサ・ミッチェル-誰も信じなかった告発-』『Stranger at the Gate』短編実写映画賞『An Irish Goodbye』『Ivalu』『無垢の瞳』『Night Ride』『The Red Suitcase』短編アニメ賞『The Boy, the Mole, the Fox, and the Horse』『The Flying Sailor』『Ice Merchants』『My Year of Dicks』『An Ostrich Told Me the World Is Fake and I Think I Believe It』「生中継!第95回アカデミー賞授賞式」は日本時間3月13日(月)WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年12月16日より全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.ウーマン・トーキング 私たちの選択 2023年夏、TOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.逆転のトライアングル 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Fredrik Wenzel © Plattform Produktion
2023年01月25日英国アカデミー賞(BAFTA賞)のノミネーションが発表された。ドイツ映画の『西部戦線異状なし』が最多14ノミネート、『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10ノミネートと続く。英国アカデミー賞授賞式は2月19日、ロンドンのサウスバンク・センター内ロイヤル・フェスティバル・ホールで開催される。司会はリチャード・E・グラント。主なノミネーションは以下の通り。■作品賞『西部戦線異状なし』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『TAR/ター』■主演女優賞ダニエル・デッドワイラー『Till』エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande』ケイト・ブランシェット『TAR/ター』ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』アナ・デ・アルマス『ブロンド』ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演男優賞コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』ダリル・マコーマック『Good Luck to You, Leo Grande』ポール・メスカル『Aftersun』オースティン・バトラー『エルヴィス』ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』ビル・ナイ『生きる LIVING』■助演女優賞ホン・チャウ『ザ・ホエール』アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』■助演男優賞アルブレヒト・シュッフ『西部戦線異状なし』マイケル・ウォード『エンパイア・オブ・ライト』ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』エディ・レッドメイン『グッド・ナース』■監督賞エドワード・ベルガー『西部戦線異状なし』パク・チャヌク『別れる決心』トッド・フィールド『TAR/ター』ジーナ・プリンス=バイスウッド『The Woman King』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』■脚本賞『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』『TAR/ター』『逆転のトライアングル』■脚色賞『西部戦線異状なし』『生きる LIVING』『The Quiet Girl』『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』『ザ・ホエール』■アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『Marcel the Shell With Shoes On』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』(賀来比呂美)
2023年01月20日放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)が発表された。作品部門に輝いたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。今作は、監督、脚本、助演男優部門でも受賞した。主演男優賞は、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、主演女優賞は『TAR/ター』のケイト・ブランシェット。助演女優賞は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセット。長編アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、外国語映画賞と歌曲賞は『RRR』、脚色賞は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金)公開文=猿渡由紀
2023年01月17日本年度アカデミー賞大本命、映画賞レースを席巻している「A24」史上No.1ヒット作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)から、本予告と本ポスターが解禁となった。経営するコインランドリーは破産寸前。まさに人生どん底の主婦・エヴリン(ミシェル・ヨー)の前に、ある日、“別の宇宙(ユニバース)から来た”と名乗る夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)が現れる。「全宇宙を救えるのは君だけだ」と突如世界の命運を託されたエヴリンは、あ然としながらも夫に導かれマルチバースへ大ジャンプ!“別の宇宙を生きるエヴリン”が持つ様々な力を得て、壮大な闘いに挑んでいく。今回新たに解禁となった本予告では、全宇宙にカオスをもたらす者の正体が明らかに!まさかのその正体は、反抗期まっただ中の実の娘・ジョイ(ステファニー・スー)だった!!衝撃の真実を知ったエヴリンは暴走する娘を止め、全人類を救うため、“別の宇宙の自分”にリンクし、彼女たちが持つスキルにアクセスできる“バース・ジャンプ”というパワーを習得。カンフーマスター、女優、料理人、歌手…ありとあらゆるマルチバースを飛び回り新たなヒーローへと覚醒する!舞台は廃れたコインランドリーから一転、豪華絢爛なパーティー、カンフー映画のセット、さらに富士山と新幹線が登場する日本を彷彿とさせる世界まで、全人類未体験のマルチバース・バトルが繰り広げられる中、終盤では「宇宙なんてどうだっていい、私はあんたと一緒にいたい」と全宇宙の命運を投げ捨ててでも家族を守ろうとするエヴリンの姿が描かれ、まさかの感動ドラマ(!?)も予感させる展開に。併せて一新された本ポスターも解禁。ファイティングポーズをキメたエヴリンを中心に、小指で腕立て伏せを魅せるカンフーエヴリン、異様に伸びた指を持つSF風のエヴリン、さらに奇想天外なマルチバースの登場人物たちが散りばめられ、鮮明なレッドがただならぬカオス感をいっそう漂わせている。本作にはファミリードラマ、SF、哲学、カンフー、様々な要素を含む12ものストーリーラインを組み込んだと明かす“ダニエルズ”監督。「様々な要素を盛り込んだ映画だが、この映画を一番簡単に言えば、混沌の中で家族に目を向けることの大切さを学ぶ母親の話だね」と語るように、荒唐無稽でカオスなアクション・エンターテインメントでありながら、「もしも、あの時、あの選択をしていれば…」という、普遍的で素朴な思いに共感できる人間ドラマともいえそうだ。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月17日3月3日(金) より全国公開される映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)の本予告編と本ポスターが公開された。本作は、製作・配給スタジオ「A24」の最新作にして、スタジオ史上No.1ヒットで全世界興収1億ドルを突破している話題作。主演に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で華麗なアクションを見せたミシェル・ヨーを迎え、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『グーニーズ』で一世を風靡したキー・ホイ・クァンが共演。ハリウッド批評家協会賞では作品賞を含む7部門を受賞、ゴールデン・グローブ賞ではミシェル・ヨーが最優秀主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)、キー・ホイ・クァンが最優秀助演男優賞を受賞するなど、映画界も注目する作品だ。経営するコインランドリーは破産寸前。ギリギリの暮らしにトラブルだらけの家族を抱え、まさに人生どん底の主婦・エヴリン(ミシェル・ヨー)。ある日、そんな彼女のもとに“別の宇宙(ユニバース)から来た”と名乗る夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)が現れる。「全宇宙を救えるのは君だけだ」と突如世界の命運を託されたエヴリンは、夫に導かれマルチバースへジャンプ。予想も常識も超えた壮大な闘いに挑んでいく。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.本予告では、全宇宙にカオスをもたらす“強大な悪”の正体が、反抗期まっただ中の実の娘・ジョイ(ステファニー・スー)だったことが明らかに。衝撃の真実を知ったエヴリンは暴走する娘を止め、全人類を救うため“別の宇宙の自分”にリンクし、彼女たちが持つスキルにアクセスできる“バース・ジャンプ”というパワーを習得。カンフーマスター、女優、料理人、歌手など、あらゆるマルチバースを飛び回り新たなヒーローへと覚醒するのだった。映像では、廃れたコインランドリーから一転、豪華絢爛なパーティー、カンフー映画のセット、さらに富士山と新幹線など日本を彷彿とさせる世界が登場。終盤では「宇宙なんてどうだっていい、私はあんたと一緒にいたい」と全宇宙の命運を投げ捨ててでも家族を守ろうとするエヴリンの姿が描かれ、まさかの感動ドラマの予感も。一新された本ポスターは、ファイティングポーズをキメたエヴリンを中心に、小指で腕立て伏せを魅せるカンフーエヴリン、異様に伸びた指を持つSF風のエヴリン、さらに奇想天外なマルチバースの登場人物たちが散りばめられ、鮮明なレッドが只ならぬカオス感を漂わせるビジュアルとなっている。本作にはファミリードラマ、SF、哲学、カンフーなど様々な要素を含む12ものストーリーラインを組み込んだと明かすのは、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督。「様々な要素を盛り込んだ映画だが、この映画を一番簡単に言えば、混沌の中で家族に目を向けることの大切さを学ぶ母親の話だね」と語っている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』本予告<作品情報>『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』2023年3月3日(金) 全国公開監督:ダニエル・クワン/ダニエル・シャイナート『スイス・アーミー・マン』出演:ミシェル・ヨー/キー・ホイ・クァン/ステファニー・スー/ジェイミー・リー・カーティス公式サイト:公式Twitter:公式Instagram:
2023年01月17日日本時間1月11日に開催された第80回ゴールデン・グローブ賞で、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーが主演賞を受賞した。ミシェルの名前が読み上げられたとき、感動のあまり両手で顔を覆ったミシェルと、両手を上げて大喜びする共演者のジェイミー・リー・カーティスの姿がバイラルに。数日後、その瞬間を収めた画像と「FRIENDS SUPPORTING FRIENDS」(友だちは友だちをサポートする)という文言がプリントされたTシャツをジェイミーとミシェルがSNSに投稿し再び話題になっている。この画像はジェイミーもお気に入りのようで、授賞式当日に「かつてチアリーダーでした。いつだってチアリーダーです。私の大好きな人がゴールデン・グローブ賞を受賞しました。初ノミネーションで初受賞」とインスタグラムに掲載していた。「自然な熱狂と喜びの瞬間が、女性がほかの女性をサポートする象徴のようなものになったことに、いまだ驚いています」とつづったジェイミー。このTシャツを起業家のエリン・ギャラガーが作ってくれたことや、Tシャツが自宅の外にたくさんのベーグル(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の仲間から!)と一緒に届けられたことを明かした。ジェイミーはゴールデン・グローブ授賞式に出席後、新型コロナウイルスに感染していることが分かり、自宅療養している。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月16日『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、絶好調のキー・ホイ・クァン。かつて子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』に出演しブレイクするも、その後の出演作はヒットせず。数年前に「ただ、仕事がほしい」と願っていたところ、つかみ取った『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のウェイモンド・ワン役で再ブレイクした。いま勢いに乗っている彼が、ジョシュ・ホロウィッツのPodcast「Happy Sad Confused」に出演。『インディ・ジョーンズ』シリーズに再出演する気はないかと聞かれると、次のように答えた。「(『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で演じた)ショート・ラウンドは大好きだよ。おもしろくて勇気があり、インディを助けるからね」「もしディズニーかルーカスフィルムがぼくのところに来て『ショート・ラウンドのスピンオフを作りたいんだけど』と言ってくれたら、『準備万端だよ!』と言うよ。あのキャラクターが大好きだし、何年も経ってから再び演じるのはただただ最高に違いない」とアピールした。38年経ったショート・ラウンドの現在はどうなっているのか。キーは「彼がどこにいるかなんて、見当も付かないな」と前置きし、「インディのお世話をよくしていたから、考古学者になっていても驚かないね」と想像した。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月11日昨年、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が大ヒットし、数々の賞を受賞&ゴールデングローブ賞でも主演女優賞に候補入りしているミシェル・ヨー。60歳にして主演を務め、飛躍し続けるミシェルが、CBS局の「Sunday Morning」でセス・ドエインからインタビューを受けた。以前からミシェルが明かしているように、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の主人公は本来男性であり、最初にジャッキー・チェンにオファーされた役だった。しかし、最終的にはミシェルが役をゲットし、同作が高い評価を得ることになった。特にエンタメ業界では「年を取れば取るほど、能力よりも年齢で見られてしまう」と痛感しているというミシェルだが、自分を信じてくれた監督のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(ダニエルズ)にとても感謝しているようだ。「『彼女ならできる。この業界でアクションができて、おもしろくて、ドラマティックで、誠実な人と言えば彼女なんだ!』ってね。どれだけうれしかったことか」とダニエルズが自分を推してくれたことをふり返り、涙をにじませた。セスに「感動したんですね?」と聞かれると、「そうですね。自分の能力を発揮する機会を与えてくれたようなものだから」と頷いた。「ある年齢に達したからといって、キャリアが低迷したり終わってしまうなんて、イヤですよね。主人公やヒーローが50代、60代…もっと年上の脚本だってあるんです。娘と一緒に冒険を繰り広げる話とかね。『頼むからチャンスをくれ!』って感じです。だって、私はまだいろんなことをできると感じていますから」と心境を語った。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月10日第28回放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。今年、製作・配給会社「A24」史上最大のヒットとなった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が、作品賞、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・シュー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、監督賞、脚本賞(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)など最多14ノミネート。スティーヴン・スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』が11、デイミアン・チャゼル監督の『バビロン』が10、マーティン・マクドナー監督の『イニシェリン島の精霊』が9と続く。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のファンは、「すごい。主要部門、ほぼ全部だ!」「この作品が賞レースで全ての賞を独占するのを我慢強く待っている」「その評価にふさわしい!」と期待と喜びの声を上げている。放送映画批評家協会のCEOジョーイ・バーリンは、ノミネーションについて、「この評価は、毎日、一年中、何百万人もの人々と映画やテレビに関して意見を交わしている600人以上の批評家や芸能レポーターからなる多様なグループによって行われています」と語っている。第28回放送映画批評家協会賞授賞式は2023年1月15日に開催。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月15日気鋭の映画スタジオ「A24」史上No.1ヒットを記録した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』から、マルチバースに存在するミシェル・ヨーやキー・ホイ・クァンらカオスな世界観を収めた場面写真が一挙解禁となった。スクリーンデビューから約40年を迎えるミシェル・ヨーが、数々のアクション作品で披露してきた堂々たる姿とは一転、人生崖っぷちの疲れ切った主婦エヴリンを熱演する本作。燃えるカンフーアクションはもちろん、様々なマルチバースの中で目まぐるしく変わる役を演じきった。今回解禁となった場面写真は、まるでミシェル・ヨーの代表作『グリーン・デスティニー』を彷彿とさせるカンフーシーンから、SF映画のように奇妙な指を見せるエヴリン、ゴージャスなパーティー会場に佇むエヴリンの姿など、壮大なマルチバースの世界を感じさせるもの。さらに、ユーモア溢れるキャラクターたちの姿、そして謎のグーグルアイ(ギョロ目)をつけた石ころも…?本作のカオスを加速させる場面写真ばかりとなっている。さらに、本作のムビチケカードが12月16日(金)より全国で発売開始に。果たしてエヴリンは全人類を救えるのか?家族の愛を取り戻せるのか?そして随所に登場するグーグルアイは一体、何を意味するのか!?前売り特典『エブエブ』アイズシール「A24」が放つ「カンフー」と「マルチバース」の融合が全人類を救うアドベンチャーは、第80回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、監督賞、主演女優賞、助演男優賞ほか計6部門にノミネートを果たしている。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は2023年3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月13日ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。今年の作品賞はミシェル・ヨー主演『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と、ケイト・ブランシェット主演『TAR』の2作品が受賞した。1975年から48回行われているロサンゼルス映画批評家協会賞で、これまで作品賞が2作品選ばれたのは1975年の『カッコーの巣の上で』と『狼たちの午後』、1976年の『ネットワーク』と『ロッキー』、2013年の『ゼロ・グラビティ』と『her/世界でひとつの彼女』と3度あり、今回で4度目。ロサンゼルス映画批評家協会賞はアカデミー賞の前哨戦の一つであり、注目は集めているものの、作品賞がアカデミー賞の作品賞と重なることはあまりない。昨年作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)は、アカデミー賞では国際映画長編賞を受賞した。主な受賞者、受賞作品は以下の通り。作品賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『TAR』監督賞トッド・フィールド『TAR』主演俳優賞ケイト・ブランシェット『TAR』ビル・ナイ『生きる Living』助演俳優賞ドリー・デ・レオン『Triangle of Sadness』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚本賞トッド・フィールド『TAR』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月12日L.A.映画批評家賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『TAR(原題)』と『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。主演賞は『TAR(原題)』のケイト・ブランシェットと、黒澤明の『生きる』のリメイク『生きる LIVING』のビル・ナイ。助演賞は『エブリシング…』のジョナサン・キー・クァンと『Triangle of Sadness』のドリー・デ・レオン。監督賞と脚本賞は『TAR(原題)』のトッド・フィールド。外国語映画賞は『EO』、アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、美術賞は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だった。文=猿渡由紀
2022年12月12日『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーが、映画版『Wicked』に出演することが分かった。マダム・モリブル役を演じるという。監督のジョン・M・チュウが「1通のメッセージで、アイコン(そして私の大事な友人)であるミシェル・ヨーに『Wicked』でマダム・モリブル役を演じてと説得しました。彼女とまた仕事ができるなんて、私は世界一ラッキーな監督ではないでしょうか?ネタバレ注意:そのとおりです。シズ(大学)へようこそ!」とツイッターで報告した。チュウ監督とミシェルは2018年公開作『クレイジー・リッチ!』でもタッグを組み、同作は高い評価を受けた。映画版『Wicked』でグリンダ役を演じるアリアナ・グランデは、インスタグラムのストーリーズでチュウ監督からの報告をリポストし、何十個もの「!」の感嘆符で喜びや驚きを表現。映画ファンたちも「史上最高のキャスティング」「キャスト全員がそろった写真が見たい!」と期待と興奮に満ちたコメントを寄せている。『Wicked』にはアリアナ、ミシェルのほか、シンシア・エリヴォがエルファバ役、「ブリジャートン家」でブレイクしたジョナサン・ベイリーがフィエロ役、トニー賞にノミネート歴のあるイーサン・スレイターがボック役で出演する。またこのたび、ジェフ・ゴールドブラムが魔法使い役に決まったことも発表された。『Wicked』は二部構成で、パート1は2024年12月25日、パート2は2025年12月25日全米公開予定。(賀来比呂美)
2022年12月09日毎年ニューヨークで開催されているインディペンデント映画の祭典、ゴッサム賞授賞式が開催された。A24史上最高のヒット作となった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が最高賞の作品賞、同作に出演したキー・ホイ・クァンが助演賞を受賞した。キーは受賞スピーチで、「セカンドチャンスをくれた」として監督のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートに感謝を伝えた。「去年の今頃は、ただ仕事がほしいと思っていました。これ以上、最高なことはないだろうと思っていたら、ありましたね」と、役を得られた上に受賞できたことを大喜び。「インディペンデント映画では、他ではチャンスを得られない俳優たちが、チャンスを見つけるということがよくあります。私がまさにそうでした。本当に久しぶりに、セカンドチャンスをもらえたのです」と語った。作品賞の受賞スピーチでは、クワン監督が「(最近では)オリジナルのストーリーを伝えることが難しくなっており、インディペンデント映画ではなおさらです。インディペンデントのオリジナルストーリーが観客を集め、知ってもらうというのはまさに奇跡です。だから、この会場にいるみなさんは不可能に近いような、でも必要とされている仕事をしている人たちだと思いますよ」とインディ業界の同士を称えた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にはミシェル・ヨー、ジェイミー・リー・カーティスらが出演。日本公開は2023年3月3日。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月01日インディペンデント・スピリット賞のノミネーションが発表された。最多ノミネーションを受けたのは、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナート監督の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。今年3月に北米公開され、スマッシュヒットとなった。評価も高く、オスカー候補入りも期待されている。インディペンデント・スピリット賞には、長編映画、主演、助演(2人)、監督、脚本、ブレイクスルーパフォーマンスの部門で候補入りした。その他の長編部門の候補は、ルカ・グァダニーノ監督の『Bones and All』、トッド・フィールド監督の『Tar』、サラ・ポーリー監督の『Women Talking』、エリー・フーンビ監督の『Our Father, the Devil』。授賞式は3月4日。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷 他全国ロードショー文=猿渡由紀
2022年11月23日A24史上最高のヒットとなった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の公開日が2023年3月3日(金)に決定し、特報と日本版キービジュアルが解禁された。さらにIMAXでの同時上映も決定した。「A24」史上最大のヒットを記録し、本年度のハリウッド批評家協会賞でも作品賞を含む7部門を受賞、アカデミー前哨戦とも呼ばれるゴッサム賞にも多部門でノミネートされ、いま最も映画界に旋風を巻き起こしている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称:エブエブ)。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でも華麗なアクションを魅せたミシェル・ヨーを主演に、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、『グーニーズ』で当時一世を風靡したキー・ホイ・クァンが共演。監督は『スイス・アーミー・マン』で凄まじいセンスと才能を発揮したダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称:ダニエルズ)が務め、製作には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の“ルッソ兄弟”ことアンソニー&ジョー・ルッソが名を連ねる。この度解禁された特報では、破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリン(ミシェル・ヨー)の人生どん底状態な姿から始まる。気が弱く優柔不断な夫、いつまでたっても反抗期の娘、ボケているのに頑固な父を抱え、更に税金申告の締め切りが迫っている。そんな彼女が国税庁の監査官(ジェイミー・リー・カーティス)に厳しい追及を受けている最中、突然夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)に連れていかれたのはなんと並行世界(マルチバース)!めくるめく三千世界に迷い込んだ彼女の前に現れたのは、「僕は君の夫じゃない。別の宇宙(ユニバース)から来た“僕”だ」と言う、見違えるようにたくましい夫。さらに「マルチバース全体に巨大な悪が。君だけがそれを止められるんだ」と告げられたエヴリンは救世主へと覚醒!?カンフーマスターばりの身体能力を手に入れた彼女は全人類の命運を掛けた壮大な闘いに挑んでいく…。果たしてエヴリンは全人類を救えるのか?家族の愛を取り戻せるのか?そして随所に登場するグーグルアイ(ギョロ目)は一体何を意味するのか…?映像ではエヴリンが突然“マルチバース”へジャンプし、女優の様なゴージャスな姿、謎のコスチュームで路上に立ちすくむ姿、そして血だらけの姿まで超高速で七変化する様子、ウェイモンドがヌンチャクのように“ある物”を巧みに操り敵を一掃する超絶カンフーアクション、さらに惑星の衝突や、人間の頭が紙吹雪と共に爆発する様子など、衝撃のシーンが連続。「カンフー」と「マルチバース」の融合を見せる本作の世界観が垣間見える特報となっている。併せて解禁された日本版キービジュアルは、ファイティングポーズをキメたエヴリンを中心に、書類の山やランドリーマシン、さらにブタやチワワまで奇想天外なマルチバースのアイテムが散りばめられ、背後にはそれらを統べる様な巨悪の姿まで写し出されている。まさに予測不可能、奇想天外な本作の、「最先端のカオス」な雰囲気を漂わせる仕上がりに。さらに、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督からコメントも到着。「この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と日本のカルチャーからも多大な影響を受けたことを明かした。前作『スイス・アーミー・マン』では奇想天外な世界観でありながら、心温まるヒューマンドラマと超絶怒涛のどんでん返しという離れ業で観る者の記憶に刻まれた〈ダニエルズ〉。今作では一体どんな感動と驚きを与えてくれるのか期待が高まる。<ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督 日本ファンへのコメント 全文>――日本での公開に向けて、どのようなことを期待されていますか?日本の皆さんにやっとこの映画を観ていただけるので、とても嬉しく思っています。日本のアートは想像力豊かで、遊び心があり、そしてパンクです。日本のアニメや映画を見ていると、ボクらももっとリスクを取ってそして楽しんで作品を作らなくては、という気になります。ボクらは皆さんがこの映画で日本のカルチャーが反映されていることを発見して欲しいと思っています。それと、日本はファンアートや映画のポスターが最高ですよね。いつも楽しませてもらっています。――この映画を作ろうと思った背景を教えてください。この映画は、インターネット時代に生きている我々の感情を表現してみました。言葉にはしがたいこのとてつもなく圧倒される感情をとらえて、それを乗り越えていきたいと思いました。始めから、エキサイティングなアイデアが3つありました。1)バカバカしい闘いを繰り広げるSF・アクション映画2)21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く3)あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探求することになるマルチバースムービーまた、この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。――日本のファンへのメッセージをお願いします。ハロー、日本の皆さん!願わくば、本作の公開を皆さんと一緒に日本でお祝いできたらと思っています。日本にはまだ一度しか行ったことがありませんが、訪れた街、食べたもの、触れた芸術の全てがとても好きになりました。日本に行く理由を作るのに、また別作品をつくりたいなって思っています!『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は2023年3月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE(原題) 2023年3月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年11月17日新進気鋭の製作・配給スタジオ「A24」史上No.1ヒットで全世界興収1億ドルを突破した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が2023年3月3日(金)に公開されることが決定し、特報と日本版キービジュアルが解禁となった。本作は、本年度のハリウッド批評家協会賞でも作品賞を含む7部門を受賞、アカデミー前哨戦とも呼ばれるゴッサム賞にも多部門でノミネートされるなど映画界も注目する話題作。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でも華麗なアクションを見せたミシェル・ヨーを主演に、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』、『グーニーズ』で当時一世を風靡したキー・ホイ・クァンが共演。監督は『スイス・アーミー・マン』で独自のセンスと才能を発揮したダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン、製作には世界的メガヒット作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の“ルッソ兄弟”ことアンソニー&ジョー・ルッソが名を連ねる。破産寸前のコインランドリーを経営するエヴリン(ミシェル・ヨー)は、国税庁の監査官から厳しい追及を受けている中、突然、夫に並行世界(マルチバース)に連れていかれる。めくるめく三千世界に迷い込んだ彼女の前に現れたのは、「僕は君の夫じゃない。別の宇宙(ユニバース)から来た“僕”だ」と言う、見違えるようにたくましい夫。さらに「マルチバース全体に巨大な悪が。君だけがそれを止められるんだ。」と告げられ……。カンフーマスターばりの身体能力を手に入れたエヴリンは全人類の命運を掛けた壮大な闘いに挑んでいく。解禁となった特報では、エヴリンが突然“マルチバース”へジャンプし、女優の様なゴージャスな姿、謎のコスチュームで路上に立ちすくむ姿、そして血だらけの姿まで超高速で七変化する様子、ウェイモンドがヌンチャクのように“ある物”を巧みに操り敵を一掃する超絶カンフーアクション、さらに惑星の衝突や、人間の頭が紙吹雪と共に爆発する様子など、衝撃シーンの連続がジェットコースターのように駆け巡る。併せて解禁された日本版キービジュアルは、ファイティングポーズをキメたエヴリンを中心に、書類の山やランドリーマシン、さらにブタやチワワまで奇想天外なマルチバースのアイテムが散りばめられ、混沌とした世界観漂う仕上がりになっている。さらに、ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督からコメントも到着。「この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。」と日本カルチャーからも多大な影響を受けたことを明かした。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』特報<ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督日本ファンへのコメント全文>――日本での公開に向けて、どのようなことを期待されていますか?日本の皆さんにやっとこの映画を観ていただけるので、とても嬉しく思っています。日本のアートは想像力豊かで、遊び心があり、そしてパンクです。日本のアニメや映画を見ていると、ボクらももっとリスクを取ってそして楽しんで作品を作らなくては、という気になります。ボクらは皆さんがこの映画で日本のカルチャーが反映されていることを発見して欲しいと思っています。それと、日本はファンアートや映画のポスターが最高ですよね。いつも楽しませてもらっています。――この映画を作ろうと思った背景を教えてください。この映画は、インターネット時代に生きている我々の感情を表現してみました。言葉にはしがたいこのとてつもなく圧倒される感情をとらえて、それを乗り越えていきたいと思いました。始めから、エキサイティングなアイデアが3つありました。1)バカバカしい闘いを繰り広げるSF・アクション映画2)21世紀の移民の物語を通して家族愛を描く3)あまりに多くの別宇宙に行きすぎ、哲学的な思想を探求することになるマルチバースムービーまた、この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。日本のアニメ作品やあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。――日本のファンへのメッセージをお願いします。ハロー、日本の皆さん!願わくば、本作の公開を皆さんと一緒に日本でお祝いできたらと思っています。日本にはまだ一度しか行ったことがありませんが、訪れた街、食べたもの、触れた芸術の全てがとても好きになりました。日本に行く理由を作るのに、また別作品をつくりたいなって思っています!『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷 他全国ロードショー
2022年11月17日前哨戦で圧倒的な強さを見せた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が最多10部門11ノミネート、同作主演のミシェル・ヨーをはじめ、アジア系俳優が同年に4人ノミネートという史上初の快挙で大注目の第95回アカデミー賞。気になる受賞結果は3月13日(日本時間)に発表される。パンデミックを乗り越え、多様性を目指した改革も身を結びつつあるアカデミー賞事情についておさらいしてみよう。対象となる作品は?パンデミックの影響で一昨年(第93回)に変更された参加資格のルールは、今年からパンデミック以前のものに戻され、劇場公開なしの配信サービス公開作は対象にならない。長編映画に関しては前年の1月1日から12月31日の間に、ロサンゼルス郡内の商業映画館で1日3回以上の上映回数で少なくとも7日間連続して有料上映された40分以上の35ミリか70ミリ、あるいは指定のデジタル・フォーマットの実写、アニメーション、またはドキュメンタリー作品。並行して配信やVODなどでの上映は可能だが、劇場公開前にテレビ放映やネット配信、ビデオ発売されているものは対象にならない。作曲賞については、1作品からエントリーできるのは3曲までという制限が新たに設けられた。誰が決める?映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員による無記名投票で決定する。会員は劇場公開される長編映画の製作に携わるプロのアーティストたち。俳優、脚本家など、各分野にわたって17支部に分かれている。ノミネーション投票では、各賞それぞれ該当する部門のプロフェッショナル(俳優部門は俳優、編集部門は編集者)が投票する。製作・監督・俳優などを兼任する場合、1人で複数の支部に入ることはできず、無所属(Members At Large)という扱いになる。作品賞、長編アニメ映画賞は全ての会員に投票権がある。ノミネーションが決定した後の最終投票では、全部門が全会員の投票対象となる。第95回アカデミー賞ノミネーションは1月24日(現地時間)に発表、最終投票は3月2日(現地時間)に開始され、3月7日(現地時間)に締め切られた。会員はどんな構成?現在の正会員総数は10,665名で、投票資格のある会員は9,665名。AMPASは2016年、白人男性が圧倒的多数だった会員構成の見直しにとりかかり、女性やアフリカ系などマイノリティの会員数を2020年までに2倍にすると発表。毎年、女性やマイノリティを中心に招待している。AMPASの公式サイトによると、2022年には397名に招待状を送付。うち50パーセントが米国外の53の国と地域から招待され、44パーセントが女性、37パーセントが非白人。第94回の作品賞を受賞した『コーダ あいのうた』のシアン・ヘダー監督、助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)、助演男優賞受賞のトロイ・コッツァー(『コーダ あいのうた』)、国際長編映画賞受賞の『ドライブ・マイ・カー』からは濱口竜介監督、主演の西島秀俊、製作者の山本晃久、監督と共同脚本の大江祟允、編集の山崎梓の5名、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)で歌曲賞受賞のビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルなど昨年の受賞者たちの他、アニャ・テイラー=ジョイ、ジェシー・バックリー、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェシー・プレモンスとコディ・スミット=マクフィー、『ベルファスト』のジェイミー・ドーナンとカトリーナ・バルフ、同作でヘアメイクを担当した吉原若菜らも含まれている。発表まで管理するのは?大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)。最終投票が集計されてから授賞式でプレゼンターが封筒を開けるまで、結果を知っているのは同事務所の担当2人だけ。2017年には担当者が封筒を渡しまちがえて、作品賞受賞作が『ラ・ラ・ランド』と発表された直後に『ムーンライト』だと訂正される大失態が発生。授賞式のクライマックスで大混乱を引き起こした2人は今後授賞式の任務に関わることはないと発表された。司会者は3度目となるジミー・キンメルパンデミックの最中の第93回(2021年)は感染予防対策としてロサンゼルスのダウンタウンにあるユニオン駅が会場となったが、2022年から従来の会場、ハリウッド&ハイランドセンター内のドルビーシアターでの開催が復活した。第94回(2022年)までは出席する候補者とゲストにはワクチン接種の証明とPCRテスト陰性2回の提示など厳格な対策が求められたが、今年はそれもなくなった。第94回は生放送の時間短縮を目的に、短編部門や技術部門など8部門について放送開始1時間前に発表を事前収録して放送したが、映画界からの強い反発を受け、今年は全23部門の授賞が生中継される。2月に行われた候補者昼食会ではAMPASのジャネット・ヤン会長がスピーチについて「(生中継を考慮し)短く、スイートに、そして要点を絞ってお願いします」と、45秒以内という時間厳守を呼びかけた。司会者は3度目の登場となるジミー・キンメル。作品賞が誤発表された “エンベロープ・ゲート(封筒事件)”発生の第90回以来の大役だ。今年は主演女優賞にミシェル・ヨー(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)、助演男優賞にキー・ホイ・クァン(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)、助演女優賞にステファニー・スー(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)とホン・チャウ(『ザ・ホエール』)の4人がノミネートされたほか、作品賞、監督賞、脚本賞にダニエル・クワン(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)、脚色賞にカズオ・イシグロ(『生きる LIVING』)、長編アニメ映画賞候補の『私ときどきレッサーパンダ』のドミー・シー監督、歌曲賞候補「Naatu Naatu」(『RRR』)など多くの部門にアジア系の候補が揃っている。最多ノミネートの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が何部門で受賞を果たすか、ミシェル・ヨーが同作でアジア系として史上初の主演女優賞に輝くか、注目が集まっている。(冨永由紀)
2018年03月04日NYタイムズベストセラーにてNo.1を獲得、11か月間ベストセラーリスト入りを果たしたニコラ・ユンによる青春小説を映画化した『Everything,Everything』(原題)が、『エブリシング』の邦題で8月5日(土)より日本公開されることが決定。あわせて本作の予告編とポスタービジュアルが到着した。18歳のマデリンは、生まれつき重い病気のため人生を家の中だけで過ごしてきた。厳重に衛生管理された屋内で、医者の母ポーリーンと看護師カーラと毎日を送っていた彼女は、隣の家に越してきたオリーと知り合う。窓越しにメールするうち、彼の不思議な魅力に惹かれたマデリンは、カーラに頼みこみ、お互い近づかないことを条件に家の中で初めて会う。ある日、父親に殴られているオリーを助けるため、命の危険も顧みず家を飛び出したマデリン。しかし、母から二度と彼に関わらないように厳しく言われてしまう。オリーのことを忘れようとする彼女だったが。ついに、マデリンは、自分のすべてを懸けた決断をする。彼女が決めた行動とは。そして、その先に待つ運命とは――。本作は、重度の免疫不全(SCID)により、完全に滅菌された家の中でしか過ごせない少女・マデリンが、外の世界に憧れながらも、恋をすることを知らずに生きてきた彼女の夢と初恋を描いた、感涙のラブストーリー。監督は新鋭の女性監督ステラ・メギー、脚本は『アデライン、100年目の恋』のJ・ミルズ・グッドローが担当し、難病の設定ではあるが、舞台となるLAの抜けるような青い空と、外の世界を知らないからこそのマデリンの豊かな想像力を視覚化することで、爽やかで開放感のある作品に仕上げている。誰よりも純粋でまっすぐなヒロイン・マデリンを演じるのは、『ハンガー・ゲーム』などで次世代の女優として期待されるだけでなく、そのライフスタイルから10代の女子のオピニオンリーダーとしても人気のアマンドラ・ステンバーグ。心優しい少年・オリーには、『ジュラシック・ワールド』『フィフス・ウェイブ』に出演する若手俳優ニック・ロビンソン。この瑞々しい2人の演技が物語を鮮やかに彩る。予告編では、ずっと家の中で過ごしてきたマデリンが、ある日越してきたオリーと出会うところからスタート。そして2人は窓越しにメールのやり取りを始める…。“近くにいるのに会えない”2人のもどかしさや、初めての恋に戸惑うマデリンと、彼女の体を気遣いながらも想いを止められないオリーのロマンティックなキスシーン、さらにマデリンの“すべて”を懸けた運命の決断も覗くことができる。蒸し暑い夏に爽やかな感動をくれる、胸キュン映画。ぜひこの夏、劇場で鑑賞してみて。『エブリシング』は8月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月07日