11月24日、6万3900平方メートルという広大な敷地を誇る大型複合施設「麻布台ヒルズ」がオープンした。地下鉄日比谷線神谷町駅に直結するこの施設は大手不動産会社森ビルによる再開発プロジェクトの一貫として建設されたもので、約300名の地権者との調整を重ね、着工までに35年を費やしたという。同施設には高さ330メートル、現時点で日本一の高さのタワービル、森JPタワーがそびえ、“緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 - Modern Urban Village -”をテーマにオフィスビルや商業施設、ブリティッシュスクールなど多様な施設が入居している。パブリックアートジャン・ワン《Artificial Rock. No.109(2015)》この施設内でも目を引くのがアート施設の充実だ。緑豊かな中央広場と森JPタワーには、奈良美智の《東京の雪の子》をはじめ、施設のシンボルとなるようなパブリックアートが点在している。パブリックアート曽根裕《石器時代の最後の夜》そんな麻布台ヒルズの名前を冠したギャラリー、麻布台ヒルズギャラリーも同日にオープン。開館記念展として『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』が開催されている。オラファー・エリアソンは、環境問題や自然をテーマにした大規模なインスタレーション作品などで知られるデンマーク生まれのアーティスト。展覧会タイトルは、麻布台ヒルズ森JPタワーに設置されたエリアソンの新作パブリックアートにちなんだものだ。なお、《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》は再生金属を使用した作品だ。オラファー・エリアソン《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》麻布台ヒルズギャラリー エントランスオラファー・エリアソン《蛍の生物圏 (マグマの流星)》2023年展示はオレンジの光が美しい《蛍の生物圏 (マグマの流星)》からスタート。多面体と同心円を組み合わせた形の作品はゆっくりと回転し、作品に透過、あるいは反射する光は万華鏡のように変わり続ける形を壁に投射していく。非常に幻想的な作品だ。《終わりなき研究》2005年《終わりなき研究》2005年《終わりなき研究》は、ハーモノグラフという自動的にドローイングを描く機械と、その機械が描き出すドローイングで構成されている。希望する鑑賞者はこの機械を操作し、描かれたドローイングを持ち帰ることも可能だ(有料)。《瞬間の家》2010年そして、大型インスタレーション《瞬間の家》は、本展のハイライトの一つ。暗闇空間にストロボを点滅させ、水が描く軌跡を照らし出すシンプルな作品は、エリアソンの幾何学形体や自然素材への探究心から生まれたものだ。同展では、CO2排出の抑制策として作品輸送に海上輸送を採用。《瞬間の家》は日本で制作することで輸送量を大幅に減らしている。また、展覧会の会期中限定で、麻布台ヒルズギャラリーカフェではベルリンの「スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン」のシェフと共同開発した特別メニューを提供。和食や発酵文化を取り入れたオーガニックなメニューなど食の面からも彼らの環境問題への姿勢や取り組みを感じることができる。チームラボ《Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光》2023年なお、麻布台ヒルズには「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が2024年2月にオープン予定。麻布台ヒルズオープンにあたり、内覧会で作品の一部が先行公開された。こちらもオープンが待ち遠しい。取材・文:浦島茂世<開催情報>麻布台ヒルズギャラリー開館記念『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』2023年11月24日(金)~2024年3月31日(日) 麻布台ヒルズギャラリーにて開催
2023年11月30日今月24日に開業する麻布台ヒルズの一角に、麻布台ヒルズギャラリーがオープンする。その開幕を飾るのが注目のアーティスト、オラファー・エリアソンの展覧会だ。光と水、幾何学形態が描く、自然が秘める美をこの目で。「本展のねらいは、敷地内にある森JPタワーのオフィスロビーで公開されるパブリックアート、《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》のコンセプトを探求することにあります。ぜひパブリックアートを観賞してからご来館ください」と森美術館アソシエイト・キュレーターの德山拓一さん。本作は小さな11面体が連なる作品で、リサジュー曲線と呼ばれる数式が導き出す図形を立体にしたもの。環境問題を扱ったテーマで知られるエリアソンだが、幾何学的な形態の研究を長年続け、その集大成ともいえる。会場ではこの作品が生まれたバックグラウンドとして、新作を含む日本初公開の15点が展示される。エリアソンの名を一躍有名にしたのは、2003年、ロンドンのテート・モダンで発表した大型のインスタレーション《ウェザー・プロジェクト》だ。「夕焼けを再現した作品で、それ以降も身の回りにある自然現象や光、水などを使い、見る、聞くといった知覚に訴えかける作品を制作しています。非常にシンプルですが、強いインパクトを与えるのが特徴です」今回も水を使った大規模なインスタレーションや光の反射を用いた作品が展示されるほか、ドローイングマシンを体験できるコーナーも。「美しさとは人の感覚に直接訴えかけるもので、美しさが人の意識を変えることができると信じている」とは、德山さんが作家にインタビューした際に印象に残った言葉だとか。「彼の作品は、光はこんなにきれいなんだ、水でこんなに複雑な表現ができるんだと、その本質的な姿を出現させてくれます。そうした個々の気づきを意識の変革につなげるのが素晴らしい。本展もそういう観点から観てもらえれば嬉しいです」《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(部分)2023年展示風景:麻布台ヒルズ森JPタワーオフィスロビー、2023年撮影:木奥恵三小さな11面体の特定の面と面をつなぎ合わせることで、リサジュー曲線を描く立体作品。1つでも面がずれると全く異なる形になってしまうとか。《蛍の生物圏(マグマの流星)》2023年撮影:Jens Ziehe3重に重なるガラスの多面体を通過した光の乱反射が七色に変化する。イマーシブル(没入型)な体験ができる美しい作品。《瞬間の家》2010年撮影:Christian Uchtmann展示会場の半分を占める、水を使った大型インスタレーション。自在に形を変えられる水の特性を生かした表現に注目を。スタジオ・オラファー・エリアソン キッチンでの昼食の様子(2017年)撮影:Maria del Pilar Garcia Ayensa会期中、麻布台ヒルズギャラリーカフェでは、ベルリンにあるスタジオ・オラファー・エリアソン キッチンとのコラボレーションメニューを味わえる。麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期麻布台ヒルズギャラリー東京都港区虎ノ門5‐8‐1麻布台ヒルズガーデンプラザA MB 階11月24日(金)~2024年3月31日(日)10時~19時(火曜~17時、金・土・祝前日~20時。入館は閉館の30分前まで)1月1日休一般1800円ほかazabudaihillsgallery@mori.co.jp※『anan』2023年11月29日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年11月28日2023年11月24日(金)、港区麻布台にグランドオープンする複合施設「麻布台ヒルズ」。同敷地内にある麻布台ヒルズギャラリーでは、開館記念展として、『オラファー・エリアソン展』が開催される。タイトルにある『相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』とは、ヒルズ内に建つ日本一の超高層ビル「森JPタワー」のオフィスロビーに設置されたパブリックアートの作品名。デンマーク出身の現代美術家オラファー・エリアソンの大型インスタレーションで、天井高15mの吹き抜け空間に連続的に吊された、直径約3mに及ぶ4つの彫刻からなる作品だ。麻布台ヒルズギャラリーの展覧会では、同作を制作するにあたってエリアソンが取り組んだ主題を探求し、さらに新作インスタレーションや立体作品で紹介する。見どころは、まず、水を用いた大型インスタレーション《瞬間の家》。天井高5m、全長20mを超える暗闇の空間にストロボの光で瞬間的に照らされる作品で、エリアソンが長年取り組んでいる幾何学形体の研究や、光や水といった自然素材に内在する美しさへの理解を促す作品だ。もうひとつは、世界初公開となる新作《呼吸のための空気》を含む、日本初展示作品15点の展示である。とくに《呼吸のための空気》は同展のために制作された新作で、森JPタワーに設置された《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》と同じモジュールとリサイクル素材を使い、再生金属に特化して制作した。スタジオのサスティナビリティへの継続的な取り組みにおけるマイルストーンとなる作品だ。そのほか麻布台ヒルズギャラリーカフェでは、展覧会の会期中限定で、「スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン」のシェフと共同開発した特別メニューを提供する。東京近郊の旬の食材を使ったオーガニックな創作家庭料理を楽しみながら、彼らの姿勢や環境に対する考え方に触れられる。<開催情報>麻布台ヒルズギャラリー開館記念『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』会期:2023年11月24日(金)~2024年3月31日(日)会場:麻布台ヒルズギャラリー時間:月水木日は10:00~19:00、火曜は17:00まで、金土祝、祝前日は20:00まで休館日:1月1日(月・祝)料金:一般1,800円、大高1,200円、4歳~中学900円/作品体験付一般2,800円,大高2,200円、4歳~中学1,900円/カタログ付4,000円オラファー・エリアソン展特設サイト :
2023年11月10日アートギャラリー「麻布台ヒルズギャラリー」が、2023年11月24日(金)、東京の虎ノ門・麻布台に開業する「麻布台ヒルズ」内にオープンする。「麻布台ヒルズ」文化発信の拠点に麻布台ヒルズギャラリーは、アートやファッション、エンターテインメントなど、さまざまなジャンルの文化を発信するアートギャラリー。麻布台ヒルズの文化発信の中心となる本ギャラリーは、美術館仕様の設備を備えた空間で展示を行うほか、展覧会などと連動したカフェも展開する。開館記念にオラファー・エリアソン展麻布台ヒルズギャラリーのオープンを記念して、麻布台ヒルズのパブリックアートも手がけた現代美術家、オラファー・エリアソンの展覧会「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」を開催予定だ。エリアソンは、1967年生まれのアイスランド系デンマーク人であり、人びとを取り巻く世界との関わりへの再考を促す作品で知られている。エリアソンの作品は、知覚や身体的体験、環境などへの関心のもと、自然現象や、それを構成する色彩、光、動きを用いて、鑑賞者に新たな知覚体験をもたらすものである。本展は、近年環境問題などにも積極的に取り組むエリアソンの展示にふれられる機会となる。詳細麻布台ヒルズギャラリーオープン予定日:2023年11月24日(金)場所:麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1階〜MB階住所:東京都港区虎ノ門5丁目、麻布台1丁目、六本木3丁目の各地内■麻布台ヒルズギャラリー開館記念オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期
2023年08月11日金沢21世紀美術館では、「特別展示:オラファー・エリアソン」を、2022年9月11日(日)まで開催します。《太陽の中心への探査》収蔵後初公開1967年コペンハーゲン生まれのアーティスト、オラファー・エリアソンは、1990年代初めより、写真、彫刻、ドローイング、インスタレーション、デザイン、そして建築など、多岐にわたる表現活動を展開。現象に対する人間の認識を考察する作品を手がけるとともに、アートを介してサステナブルな世界の実現を目指す試みでも国際的に高く評価されています。「特別展示:オラファー・エリアソン」では、エコロジーと再生可能エネルギーの関心から生まれた作品《太陽の中心への探査》を展示。同作は、2020年に東京都現代美術館で開催された大規模個展「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」にも出品された作品であり、2021年度には金沢21世紀美術館のコレクションに加えられています。本展示は、同作を収蔵後初めて公開する機会となります。《太陽の中心への探査》は、ガラスで覆われた多面体と太陽光発電ユニットから構成され、太陽光をエネルギー源に作動する作品。作品中心部に光源が取り付けられ、そこから突き出たアームの先のライトがゆっくりと回転することで、部屋の中央に固定して設置されたガラスの多面体がまるで回転しているかのように、光が動いて部屋を照らしだす。そこには、太陽とその周りを好転する惑星の関係ばかりでなく、世界を成り立てせている構造や法則への志向も見てとることができます。環境が地球規模で、不可逆的に変化してゆくなか、本作は持続可能な社会に向かう新しい視点を提起してくれるだろう。展覧会概要特別展示:オラファー・エリアソン会期:2022年7月23日(土)〜9月11日(日)会場:金沢21世紀美術館 展示室14住所:石川県金沢市広坂1-2-1開場時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)※観覧券販売は閉場30分前まで休場日:月曜日(8月15日(月)は開場)、8月16日(火)観覧料:一般 750円(600円)、大学生 520円(410円)、小中高生 260円(200円)、65歳以上 600円※本展観覧券は、同時開催されている金沢21世紀美術館と国立工芸館の所蔵作品によるコラボレーション展「『ひとがた』をめぐる造形」と共通※( )内は20名以上の団体料金およびウェブチケット料金【問い合わせ先】金沢21世紀美術館TEL:076-220-2800
2022年08月04日オラファー・エリアソンやジェームズ・タレルと共に「世界の優れた9人のライトアーティスト(ARTDEX)」にも選出され、世界で注目されるアーティスト、千田泰広。彼の代表作「Analemma(アナレンマ)」が、コニカミノルタプラネタリアTOKYOの高さ9m、奥行10mの巨大な空間に設置されました。2022年4月15日(金)より、鑑賞エリアの無料開放を開始。毎週土曜日の夜には「特別プログラム」として、アーティストが最も意図した形での演出である暗闇のなかでの15分間の鑑賞を体験いただけます。★巨大なインスタレーションがプラネタリアTOKYOに登場編まれた糸と光の線の交差という驚くほど単純な仕組みでありながら、飛びかう無数の光を体感させるインスタレーション「Analemma(アナレンマ)」。“アナレンマ”は、一年間太陽を毎日同じ場所、同じ時刻に撮影したときに描かれる軌跡を意味します。糸と光の線の交差に、太陽光線とフィルムの交わりとの相似を見出し、このタイトルがつけられました。ときに速く、ときに緩やかに変化し空中に消えていく光は蛍のようでもあり、夜の海中から星を眺めているようでもあり、いつまでも見ていたくなる静かな魅力を持っています。魅せられているうちに感覚が変容し、私たちの根源へと降りていくような素晴らしい作品です。★プラネタリアTOKYOで見る「Analemma(アナレンマ)」プラネタリアTOKYOの「Analemma(アナレンマ)」では、二つのプログラムをご用意しております。通常営業時には、本作品を薄明のなかで見る「通常プログラム」を、毎週土曜日にはアーティストが最も意図した演出として、本作品の鑑賞エリアを暗闇にした15分間の「特別プログラム」をお楽しみいただけます。「通常プログラム」はチケットを購入せずにご入場いただけ、撮影も可能です。ぜひお気軽にお立ち寄りください。★千田泰広が本作品に込めた想い私たちのいる地球は100万を超える大小さまざまな天体と共に太陽(恒星)を周っています。その恒星が数千億個集まって銀河に、その銀河が2兆個程集まって宇宙の大規模構造を作っていると言われています。さらにその宇宙が数兆個あるという説もあります。この作品は銀河が形作る宇宙の大規模構造を、数兆×数兆分の1にしたモデルのようでもあり、脳の神経細胞のネットワークを100倍に拡大したもののようでもあります。空中に編んだ糸と、光の線が交差するだけの単純な仕組みですが、夜空に星座を描いた人々のように、様々な視点、スケールから眺めて頂けたらと思います。2022.2.15千田泰広 Yasuhiro Chida●プロフィール●《 千田泰広 》「空間の実体化」と「体性感覚の変容」をテーマに作品を制作。欧州を中心に、北南米、アジアなどにおいて、各国最大規模の芸術祭、展示に数多く参加。Artdex「世界の優れた9人のライトアーティスト」(2019)。世界最大のライトフェスティバルFete des Lumieres(リヨン、 2022)、ヘレンハウゼン王宮庭園KunstFestSpiele(ハノーファー、2020)、International Light Art Award観客賞(ウナ、2019)、Wonderspaces(2019-)全米ツアーほか。現在、長野県辰野町に空間美術館を建設中。www.chidayasuhiro.com(C)Frank Vinken Centre for International Light Art Unna●「Analemma(アナレンマ)」作品概要●★期間:2022年4月15日(金)~★鑑賞料金:無料 ※特別プログラムのみ、当日の鑑賞券もしくは星空パスポートが必要です。★特別プログラム:2022年4月30日(土)~ 毎週土曜日21:00~21:20開催※GW期間2022年5月1日(日)~5月5日(木)は追加開催※最新情報は下記WEBサイトでご確認ください。 ●コニカミノルタプラネタリアTOKYO 概要●■名称:コニカミノルタプラネタリアTOKYO■所在地:東京都千代田区有楽町2丁目5-1 有楽町マリオン 9階■営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)■営業時間:10:30~22:00(最終受付は21:00)※土日祝のみ22:30まで営業。(最終受付は21:30)※詳細はWebサイト等でご確認ください。 【施設名称表記上のお願い】見出し・本文などで、施設名称が入りきらない場合、省略形をお使いください。●正式表記:コニカミノルタプラネタリアTOKYO●省略形:プラネタリアTOKYO 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月28日エノテカ株式会社が正規代理店として販売する、フランス・ボルドー地区のバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が所有する『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』(メドック格付第一級)の2019年ヴィンテージラベルが発表されました。『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』は、毎年ラベルに著名なアーティストのデザインを採用することで知られています。2019年ヴィンテージのラベルには、アートの表現を通してサステナブルな社会を実現する取組みが国際的に高く評価されているアーティスト、オラファー・エリアソン氏の作品が採用されました。太陽観測衛星を意味する「ソーラー・アイリス・オブ・ムートン」と名付けられた作品は、中央のオクルス(目の穴)は『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』を表現し、その周りには、一連の楕円がリング状に配置され、シャトーが位置するポイヤック村への太陽の軌跡を描いています。背景には黄金色の昼とミッドナイトブルーの夜をデザインし、1年をとおしてブドウ畑に訪れる日の出と日没を描くことで、ワインとブドウが育つ場所の密接な関係性を表現しています。オラファー・エリアソン1967年デンマーク生まれ。彫刻、絵画、写真、映画、デジタルメディアを駆使した作品を発表。光や水、霧などの自然現象を新しい知覚体験として屋内外に再現する作品を数多く手がけ、世界的に高く評価されている。◆2019年ヴィンテージ温暖な冬から冷涼な春と続きましたが、7月以降温暖で乾燥した好天と適度な降雨が重なり、絶好の成熟状態で収穫期を迎えました。カベルネ・ソーヴィニヨンの出来が良く、丸みを帯びた力強いタンニンが溶け込み、ふくよかなボディと余韻を作り出しています。偉大な年に特徴的な香りが表れており、傑出した仕上がりです。<カベルネ・ソーヴィニヨン90%、メルロ9%、プティ・ヴェルド1%>◆バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社1853年創業。『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』をはじめとするフランス・ボルドーの格付ワイナリーを複数所有。同時に『ムートン・カデ』等のブランドワインも生産。※エノテカ株式会社はアサヒビール株式会社のグループです。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年12月13日日本で10年ぶりとなる大規模個展『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』が、東京都現代美術館にて6月9日(火)~9月27日(日)まで開催される。ロンドンのテート・モダンでは人工の太陽と霧を出現。ニューヨークのハドソン川では人工の滝を出現させるなど、光、水、霧など自然界の要素を用いたインスタレーションで知られる現代アーティスト、オラファー・エリアソン。1967年にデンマークで生まれたエリアソンは、王立デンマーク芸術アカデミーで学んだ後、ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする国際展や、欧米の主要美術館において個展を開催し、世界的な注目を集めてきた。日本でもドームの中に虹が現れる作品や、周囲の景色に色がついて見えるパビリオンなどの恒久設置作品があるが、大規模な個展は、2010年に金沢21世紀美術館で開催されて以来10年ぶり。同展は、彼がかねてから関心を持っている再生可能エネルギーへの関心と、気候変動への働きかけを軸に構成。最初期の代表作で、暗闇の中で虹を体験できる作品《ビューティー》と、同展のための新作インスタレーションが、展示室の内外で展開されるほか、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を長年にわたり撮影した《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》、サステナブルな生分解性の新素材やリサイクルの技術に関する近年のリサーチの一部が紹介される。エリアソンは、「〈ときに川は橋となる〉 というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味している」と語る。そして、地球環境の危機が叫ばれる今、私たちは生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計する必要があると言う。「私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです」これまでも、多様な作品で観る者の視覚や認識を揺り動かしてきたエリアソン。同展でどんな体験をさせてくれるのか、自身で確かめてほしい。また、東京都現代美術館では2つの企画展も同時に開催。12人/組の若手アーティストが私たちと「もの」の関係を表現する『カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展もつれるものたち』と、書家の石川九楊らの作品から現代のドローイングを再考する『ドローイングの可能性』も、合わせて注目したい。【開催情報】『オラファー・エリアソンときに川は橋となる』6月9日(火)~9月27日(日)まで東京都現代美術館にて開催【関連リンク】東京都現代美術館()「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」展示風景2020東京都現代美術館Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los AngelesPhoto: Kazuo Fukunagaオラファー・エリアソン《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》2019年Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles(c)2019 Olafur EliassonPhoto: Michael Waldrep / Studio Olafur Eliassonオラファー・エリアソン《サンライト・グラフィティ》2012年Installation view: Tate Modern, LondonPhoto: Zan Wimberley, 2019Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angelesオラファー・エリアソン《メタンの問題》2019年Photo: Jens ZieheCourtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles「オラファー・エリアソンときに川は橋となる」展示風景2020東京都現代美術館Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los AngelesPhoto: Kazuo Fukunagaオラファー・エリアソン《太陽の中心への探査》2017年Installation view: PKM Gallery, Seoul, 2017Photo: Jeon Byung Cheol, 2017Courtesy of the artist and PKM Gallery, Seoul(c)2017 Olafur Eliassonオラファー・エリアソン《人間を超えたレゾネーター》2019年 Photo: Jens ZieheCourtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles
2020年06月09日展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が、清澄白河の東京都現代美術館にて、2020年6月9日(火)から9月27日(日)まで開催される。なお、当初は2020年3月14日(土)から開催の予定であった。“エコロジー”へと働きかけるアートの試みオラファー・エリアソンは、アートを通して“サステナブル”な世界の実現を試みるアイスランド系デンマーク人アーティストだ。光や霧などの自然現象を屋内外に再現することで新たな知覚体験を生みだす作品をはじめ、写真、建築、インスタレーションなどを介し、環境や社会に対するアートの可能性を探求してきた。日本では10年ぶりの大規模な個展となる「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」では、“エコロジー”を軸に、代表作や国内初公開作品の数々を展示。植物を使用したインスタレーション、光と幾何学への関心を反映した彫刻、そして近年の公共デザインのプロジェクトなど、多岐にわたるエリアソンの試みを紹介する。新作インスタレーションや“虹”の代表作を展示見どころは、展示室の内外で展開される大規模なインスタレーションなどの新作を含む作品の数々だ。さらに、鑑賞者の目の前に“虹”が現れる体験型作品《ビューティー》など、エリアソン代表作も展示。人と自然がとり結ぶ、複雑な関係を垣間見られるだろう。自然の変化を追ってまたエリアソンは、幼少期に多くの時間を過ごしたアイスランドの自然現象を長年にわたり撮影してきた。過去20年間の氷河の後退を目に見えるかたちで提示する《溶ける氷河のシリーズ 1999/2019》など、アートを介して気候変動へと働きかける試みに触れられる。“サステナブル”への関心さらに近年は、電力の通らない地域に住む人びとに携帯式のソーラーライト「リトルサン」を届けるなど、社会的課題へも目を向けるエリアソン。本展では、「リトルサン」に蓄えた太陽光によりドローイングを描ける《サンライト・グラフィティ》など、再生可能エネルギーへの関心を間近に感じられる作品も展示する。展覧会概要展覧会「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」会期:2020年6月9日(火)~9月27日(日)※当初は2020年3月14日(土)〜6月14日(日)の予定だったが、開催を延期会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2F住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(8月10日(月)、9月21日(月)は開館)、8月11日(火)、9月23日(水)観覧料:一般 1,400円、大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円、中高生 500円、小学生以下 無料※各種プログラムは開催中止※来館に際しての注意事項は、公式サイトを参照※予定は変更となる場合あり【問い合わせ先】ハローダイヤル:03-5777-8600 ※年中無休 8:00~22:00TEL:03-5245-4111(代表)※平日 9:30~18:00
2020年01月13日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Purple #32 The Cosmos Issue』小さなインディペンデント・マガジンからスタートし、今やビッグネームが名を連ねるファッション、スタイル、カルチャーのアバンギャルドなリファレンスにまでなった『Purple』。今回の最新号では、コスモス(宇宙)をテーマに、アーティストのジュディ・シカゴ(Judy Chicago)、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)、トーマス・デマンド(Thomas Demand)、ダグ・エイトケン(Doug Aitken)、トム・サックス(Tom Sachs)、フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)らが参加。さらにはクリストフ・ガルファール(Christophe Galfard)、フェリックス・ガタリ(Félix Guattari)らの科学に関するテキストも取り上げる。ティム・エルカイム(Tim Elkaïm)、カミーユ・ヴィヴィエ(Camille Vivier)、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)、ホンマタカシらの写真も見どころ。【書籍情報】『Purple #32 The Cosmos Issue』出版社:Purple Institute言語:英語ハードカバー/497ページ/330×240mm発刊:2019年価格:4,900円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Purple #32 The Cosmos Issue』を購入する
2019年10月05日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・渋谷の支店 NADiff modern(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura地下1階)です。■「contact」オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)2014年10月、パリのブローニュの森にオープンした、美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。その設計を手掛けたのはフランク・ゲーリー。建物全体を軽快なガラスが覆うそのデザインは、新しい現代アートの発信地の出現を体現している。本書はそのアートプログラムの第2弾として開催された、オラファー・エリアソンの展覧会「Contact」のカタログとして刊行されたもの。光や霧など自然界の要素を用いたインスタレーションで知られる、デンマーク・コペンハーゲン出身の芸術家オラファー・エリアソン。「自己、空間、宇宙の関連性」をテーマに、ゲーリーの建築の中に創り上げられた宇宙とそこで繰り広げられる光と影のスペクタクルは観客の想像力、五感そのものを作品の中核へと誘って行く。展示風景は、高い印刷技術により漆黒のページに再現され、彼の創りだす宇宙そのものを体感出来るような1冊となっている。【書籍情報】「contact」著者:Olafur Eliasson出版社:Flammarion言語:日本語、仏語ソフトカバー/200ページ/28×36.3mm発刊:2015年価格:1万1,690円
2015年02月26日