ピラール・パロメロ監督長編デビュー作にしてスペイン映画界のアカデミー賞とされるゴヤ賞作品賞・脚本賞を受賞した『スクールガールズ』が、9月17日(金)より公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。舞台は1992年、バルセロナオリンピック開催に湧くスペイン。サラゴサの修道院に通い母親と2人暮らしのセリアは、バルセロナからやってきた大人びた転入生ブリサの影響を受け、新しい音楽や遊びを知り、友人の姉たちとつるむように。しかしいつもの仲間とのゲーム中に発せられたある言葉をきっかけに、セリアは母親が決して話そうとしない真実に向き合うことになる――。修道院に通うセリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族や自分自身を知っていく様子を描いた『スクールガールズ』は、今日までにスペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。2020年のスペインを代表する映画となった。4歳から自身も修道院で学んでいたパロメロ監督は、「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く外の世界に溢れる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち―1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語っており、本作はキム・ボラ監督が自身の経験を踏まえ、14歳のウニを主人公に描いた韓国映画『はちどり』と共鳴するような、90年代とそこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた作品になっている。今回解禁された予告編では、修道院に通うセリアが転入生のブリサとの交流をきっかけに、新しい世界に足を踏み入れていく様が切り取られている。仲間がゲーム中に発した「親がいなかったことはない」という言葉から、母に聞かされてきた父の話に疑問を持つセリア。「人生はたくさんの真実と、少しの嘘でできている」というコピーは、思春期の入り口に差し掛かった主人公が、大きな秘密に一歩踏み出す前進の物語を予感させる。『スクールガールズ』は9月17日(金)より新宿シネマカリテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スクールガールズ 2021年9月17日より新宿シネマカリテほか全国にて公開@2020 Inicia Films, Bteam Prods, Las Niñas Majicas AIE
2021年07月28日《文:Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美》アカデミー賞の次に人気がある映画賞、といっても過言ではないゴールデングローブ賞。しかし、賞の権限を司る「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の大スキャンダルがゴールデングローブ賞の存続を危うくしている。いったい何が起きているのか?ハリウッド外国プレス協会(HFPA):小グループからハリウッドを牛耳る存在へそもそもHFPAというのはどういう団体なのだろう?あんなに有名なゴールデングローブ賞を司っているのだから、さぞや大きな団体かと思いきや、実際は全く異なる。ことの始めは1943年。ハリウッドに住む8人の外国人映画ジャーナリストたちが、大スターへの取材権利がもらえず苛立っていた。そこで考え出したのが、独自の映画賞をスタートさせるという案。それがゴールデングローブ賞の誕生だった。長いこと弱小映画大賞と言われていたが、83年に入りアメリカTV界の巨匠、故ディック・クラークが関わり始めてから、出演者たちの質が格段に飛躍。95年にメジャーネットワークNBCで放映されることになってから、「アカデミー賞の数週間前に放映される大切な映画賞」としての地位を確立した。ゴールデングローブ賞候補になること、そして受賞とあらば、アカデミー賞の前宣伝として絶好の機会だ。アカデミー賞は、全米映画アカデミー会員の投票により決められる。アカデミー会員は映画関係の仕事を持つ人たちばかり。よって、暇なときは一般人が思うほど映画を観ないというのが知られざる実情だ。アカデミー賞投票時期に会員にドッサリ届けられる、候補作品のサンプルは、「人気のある数本を抜かしては、知らない作品ばかり」という話をよく耳にする。だが、そんなアカデミー会員でも、「ゴールデングローブ受賞作品」と聞けば、「試しに見てみるか…」ということになる。これが作品PR陣営の最大の狙いなのだ。よって、映画PR陣営は、陰ではHFPAを疎んじていても、営業上は取り入るしかない、という悪循環ができあがる。作品の宣伝担当者たちは、HFPA協会会員の心証を良くしようと、あの手この手を尽くし始め、担当作品への投票を獲得すべく、HFPA会員たちを豪華な夕食へ接待し、「PRツアー」と称した映画撮影現場を訪ねるエキゾチックな海外旅行(最高級ホテルの滞在含む)、大手新聞社や雑誌社を犠牲にしてまでのセレブ独占インタビュー枠など、上げ膳据え膳のおもてなし作戦を図る。だが、この特権を笠に着始めたHFPA会員の中には、自分たちをないがしろにできない立場のPRスタッフ、挙げ句の果てにはセレブを個人的に誘ったりあるまじき発言や行動を取ったりする人も現れ、水面下での目に余る行動が問題になりはじめた。少人数「エリート・クラブ」の崩壊序曲HFPAは入会すると、その人が亡くなるまで永久会員となり、誰かが亡くなっても補充するという決まりはないので現在の会員数はたったの87名。貧弱なこの会員数を知って驚く読者も多いのではないか。HFPA会員の質の低下も大きな問題となっていた。永久会員制度が仇となっている部分もあり、今やHFPA内で真のジャーナリストとして活躍している会員はほんの一握りであるとロサンゼルス・タイムズ紙も報じている。会員の中には、年老いた廃業寸前のライターをはじめ、不動産業が本職のメンバー、高級車のセールスマン、執筆などしない単なるお金持ちの映画ファンなども多いという。おまけに、本当に実力のある外国ジャーナリストの入会が却下される事態がたびたび指摘され、それは現在の老会員たちが自分たちへの注目を奪われたくないがための入会妨害だと問題視されている。HFPAはアメリカ映画業界に貢献した海外のジャーナリストたちが協会メンバーとなる資格を有する、というのが表向きで、世界中の著名ジャーナリストから申し込みを受け付けているが、入会には不透明なガイドラインと審査があり、ジャーナリストとしての貢献度よりも会員に気に入られた人間でないと入会できない、という暗黙の了解があるのだ。この小さなグループが、授賞式放映関連で手にする収入がなんと27万ドル(約3,000万円)。この巨額な金額をめぐり、協会内での金銭癒着問題も取り沙汰されてきた。トム・クルーズまでもがボイコット!堕ちたHFPAゴールデングローブ授賞式では、飲み放題食べ放題、セレブとも会い放題で映画ファンにとっては天国のような会場だ。その授賞式チケットを、HFPA会員が日本円にして100万円あまりで外部の人間に違法売買しているというスキャンダルも露見した。そして、今年に入って大問題となっているのが、HFPA内の人種が異常に偏っているという事実。「外国人」ジャーナリスト協会という看板を掲げ、南アメリカやアフリカ諸国からのジャーナリストも交えているはずの団体なのに、なぜか黒人ジャーナリストがゼロなのだ。人種問題が大きく取り上げられる近年の世相において、これは致命的だ。ことを悪化させたのが、改善を誓ったHFPAが、1時間で書いたような情けない改定版規約を発表したことだ。これには大手スタジオやセレブまでもが不信感をあらわにした。HFPAの収入源だったNBCネットワークが来年度の放映中止を発表したのに続き、 Netflix社もボイコット声明を発表。続いてトム・クルーズが、受賞したゴールデングローブ像をすべて返還してボイコットを発表し、世界中でニュースになった。そしてとどめがワーナー・ブラザースやHBOの親会社であるワーナー・メディアだ。「HFPAが根底より行いを改め、我々も納得がいく会員規約を公表しない限り、一切関係を断つ」という辛辣な書状を発表した。映画ファンであっても、これまでゴールデングローブ賞の内部事情など聞いたこともないし興味もなかったという人も多いだろう。しかし、毎年楽しみにしている映画賞が、賄賂をはじめ資金横領や人種差別など、「いかさま」の上になりたった賞だとしたら、ファンとしてどういう気分になるだろうか?筆者はライターである前に映画の大ファンだ。ゴールデングローブ賞を楽しみにしているひとりとして、HFPAの改善を願っている。(text:Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)
2021年05月18日来年1月9日に予定されていたゴールデングローブ賞授賞式が中止となったのを受けて、放送映画批評家協会(CCA)が、来年の授賞式をその日程で行うと発表した。通常、CCAの授賞式はグローブの1週間後。グローブは、アワードシーズン最初の本格的な受賞番組であることも重視される理由のひとつで、CCAがこのチャンスに飛びつき、1週間早めるのではないかということは予測されていた。グローブも、CCAも、映画とテレビ両方の賞。CCAは作品賞の投票形式がオスカーと同じであることから、オスカー予測上でも注目される。グローブの投票団体であるハリウッド外国人記者協会(HFPA)は、数々の腐敗や人種差別問題で、現在、業界内からボイコットを受けている。この状況を受けて、今週、グローブを放映するNBCは、HFPAが必要な内部改革を行えるよう、2022年の授賞式番組を中止すると発表した。文=猿渡由紀
2021年05月13日ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(以下、HFPA)が窮地に陥っている。今年2月、メンバーに黒人が一人もいなかったことが公になり、また、元会長の人種差別的な発言も明るみとなった。先日、スカーレット・ヨハンソンはHFPAを「性差別的」と批判し、業界人に対して「距離を置こう」と呼びかけた。今年、「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」で主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を獲得したマーク・ラファロは「この賞を、誇りに思うこともうれしく感じることもできない」と心境をツイートした。Amazon、Netflix、ワーナーメディアもHFPAとは「仕事をしない」と表明。HFPAへの風当たりは強くなる一方だ。1996年からゴールデングローブ賞授賞式を放送しているNBC局は事態を重く見て、2022年の授賞式の放送を取りやめることを発表。このニュースを受け、新たにHFPAボイコット運動に加わったのがトム・クルーズだ。これまでに『7月4日に生まれて』『ザ・エージェント』『マグノリア』でゴールデングローブ賞を受賞したトムだが、3つのトロフィーをHFPAに返還したことが「Deadline」によって明らかになった。HFPAに対する抗議の意味合いを持つという。(Hiromi Kaku)
2021年05月11日ハリウッドで、ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(以下、HFPA)と「距離を置こう」とする動きが高まっている。事の発端は今年2月、「ロサンゼルス・タイムズ」紙によって、HFPAのメンバーには過去20年以上にわたって黒人が1人もいなかったことが暴露されたこと。また、4月には元会長で何十年も会員であったフィル・バークが、人種差別的なメールをほかの会員に贈っていたことが明らかになり、HFPAから“追放”となった。次々と発覚したHFPAの人種差別的な体質。しかしそれだけでなく、性差別的な部分もあるという。スカーレット・ヨハンソンは「しっかりとした改革がなされるまで、HFPAから距離を置きましょう」と業界に呼びかける声明を発表。「俳優には、映画のプロモーションの一環として、賞シーズンに授賞式だけでなく記者会見に出席することが求められています。過去、それはHFPAのメンバーによるセクハラすれすれの性差別的な質問やコメントにたびたび直面することを意味するものでした。だから私はもう何年も記者会見に出席することを拒否し続けています」とHFPAの実態を明らかにしている。Amazonスタジオも「HFPAの問題点が上がって以来、手を組んでいない」と声明を出し、ゴールデングローブ賞の受賞者マーク・ラファロは「この賞を受賞しても誇りに思えたり、うれしく感じることができない」とツイート。HFPAを批判している。HFPAは3月、問題の解決方法の1つとして、年内に100人のメンバーを増やし、少なくとも13パーセントを黒人記者が占めるようにすることを掲げている。(Hiromi Kaku)
2021年05月10日第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスで開催され、クロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が作品賞をはじめ、監督賞、主演女優賞の最多3部門で栄冠に輝いた。ベネチア国際映画祭での金獅子賞受賞を皮切りに、トロント国際映画祭、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞といったオスカー前哨戦で圧倒的な強さを発揮した本作が、アカデミー賞でも大本命としてのポテンシャルを見せつけた。ジャオ監督は監督賞を受賞し、女性監督として『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー(第82回)以来2人目の快挙を達成した(なお、女性監督の作品がアカデミー賞の作品賞に輝くのも、『ハート・ロッカー』以来2作目となる)。主演女優賞も『ノマドランド』からフランシス・マクドーマンドが受賞。こちらも前哨戦での勢いそのままに、彼女にとって『ファーゴ』(第69回)、『スリー・ビルボード』(第90回)に続く3度目の同賞受賞を果たした。これで主演女優賞の受賞回数としては、通算4度輝いたキャサリン・ヘプバーンに次ぎ、歴代2位を誇ることになる。『ノマドランド』はジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド漂流する高齢労働者たち」を映画化したロードムービー。リーマンショックの影響で、長年住み慣れた家を失った60代の女性・ファーン(マクドーマンド)が、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩く姿を通して、人間にとっての誇りと尊厳、自由に生きる意義を問いかけた。フィクションとドキュメンタリーの境界を巧みに行き来する芸術性に加えて、主人公のたくましい姿に、コロナ禍を生き抜こうと葛藤する現代人が、自らを重ね合わせたのも旋風の大きな要因。まさに“今年の1本”と呼ぶにふさわしい本作が、激動のアカデミー賞を制する結果となった。中国出身の女性監督が手がけた『ノマドランド』が作品賞と監督賞に輝いた第93回のアカデミー賞で、もう1つ歴史的瞬間が刻まれたのが、助演女優賞。『ミナリ』のユン・ヨジョンが、韓国人俳優として初めてアカデミー賞の俳優部門で受賞する快挙を成し遂げたのだ。1980年代、農業での成功を夢見て、アメリカ南部に移住した韓国出身の一家が、理不尽な境遇にも負けず生きる姿を描くヒューマンドラマで、ヨジョンは毒舌で破天荒な祖母スンジャを好演。前哨戦にあたる全米映画俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞でも助演女優賞を獲得していた。なお、『ミナリ』は大半が韓国語のセリフだが、ブラッド・ピットの映画製作会社「PLAN B」が製作に関わったアメリカ映画となる。例年と異なり、セレモニーの最後に発表されたのが主演男優賞。受賞したのは『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスだった。史上最高齢で2度目の受賞。遺作『マ・レイニーのブラックボトム』で“最期の熱演”を披露し、昨年8月に43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんは受賞を逃した。最後の最後、大方の予想に反する驚きのどんでん返しが待っていた。また、助演男優賞は『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』のダニエル・カルーヤが初受賞している。新型コロナウイルスの影響により、開催が危ぶまれた中、例年の2月開催から4月に延期された今年のアカデミー賞授賞式。劇場閉鎖が長引く現状を考慮し、NetflixやAmazon Prime Videoといったインターネットを通じて配信された作品も、各部門のノミネート資格を得る異例の条件が加えられた。昨年から一転し、俳優賞全部門に非白人の候補が名を連ねた。異例尽くし、そしてニューノーマルともいえる投票の結果、会員たちは『ノマドランド』を筆頭に、時代や人種、性別や障がいの有無といった枠組みを超えて、逆境にもめけず前を向く人々の力強さと多様な生き方を祝福した。繰り返しになるが、その姿にコロナ禍を生きる私たちが大いに共感を覚えることは言うまでもない。【第93回アカデミー賞主な受賞結果】作品賞:『ノマドランド』監督賞:クロエ・ジャオ『ノマドランド』主演男優賞:アンソニー・ホプキンス『ファーザー』主演女優賞:フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』助演男優賞:ダニエル・カルーヤ『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』助演女優賞:ユン・ヨジョン『ミナリ』国際長編映画賞:『アナザー・ラウンド』(デンマーク)脚本賞:『プロミシング・ヤング・ウーマン』脚色賞:『ファーザー』音響賞:『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』編集賞:『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』撮影賞:『Mank/マンク』美術賞:『Mank/マンク』衣装デザイン賞:『マ・レイニーのブラックボトム』メイク・ヘアスタイリング賞:『マ・レイニーのブラックボトム』作曲賞:『ソウルフル・ワールド』歌曲賞:『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』“Fight For You”視覚効果賞:『TENET テネット』長編アニメ映画賞:『ソウルフル・ワールド』長編ドキュメンタリー映画賞:『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』短編実写映画賞:『隔たる世界の2人』短編アニメ映画賞:『愛してると言っておくね』短編ドキュメンタリー賞:『コレット(原題)』取材・文=内田涼『ノマドランド』公開中生中継!第93回アカデミー賞授賞式放送日時:4月26日(月)午前8:30 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]第93回アカデミー賞授賞式<字幕版>4月26日(月)夜9:00 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]番組オフィシャルサイト:
2021年04月26日第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅の2つの会場で開催され、作品賞にクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が輝いた。第77回(2020年)ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を皮切りに、第45回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞、第78回ゴールデングローブ賞で作品賞と監督賞を受賞。第74回英国アカデミー賞でも、作品賞をはじめ最多4部門に輝いていた。オスカー前哨戦で圧倒的な存在感を示した“大本命”が、今年のアカデミー賞でも順当に作品賞を手にし、コロナ禍に揺れた映画賞レースにおいて有終の美を飾った。なお、女性監督の作品がアカデミー賞の作品賞に輝くのは、キャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』(第82回)以来2度目となる。ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド漂流する高齢労働者たち」を映画化したロードムービー。リーマンショックの影響で、長年住み慣れた家を失った60代の女性が“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩く姿を、アメリカ西部の雄大な自然を背景に描いた。誇りを胸に、自由に生きる主人公には、コロナ禍に苦悩する世界中の観客から強い共感が寄せられていた。受賞コメントクロエ・ジャオ監督プロデューサー陣、フランシス・マクドーマンドを代表してご挨拶します。他の候補者の皆さんにもお礼を申し上げます。フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、原作者のジェシカ・ブルーダー、そしてノマドの皆さん。多くの人たちのおかげで、この作品が完成しました。皆さんは真実の優しさを示してくれました。プロデューサーも務める主演のフランシス・マクドーマンドぜひ、大きなスクリーンで見てください。仲間を連れて映画館に行き、隣にも観客がいる状況で。ウルフにこの映画を捧げます(オオカミの鳴き声をまねて、雄たけび)(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年04月26日アイドルグループ・King & Princeの新曲「Beating Hearts」のミュージックビデオが14日、公開された。5月19日に発売する7thシングルに収録される同曲は、ダンサブルでファンキーなナンバー。UHA味覚糖「ぷっちょ」のCMソングに採用され、CMではキレのあるダンスを披露している。今回のミュージックビデオでは、60台以上のカメラで360度取り囲み、一斉に撮影する最先端の「ボリュメトリックキャプチャ技術」を採用。これまで見たことのないような角度からKing & Princeをおさめた。また、同グループ初の全編フルCG作品という点も見どころ。形を変え続けるデジタル空間の中で見せるパフォーマンスに注目だ。
2021年04月14日土曜日(現地時間)、全米監督協会賞(DGAアワード)が発表された。『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が長編映画監督賞を受賞。女性監督としては史上2人目、有色人種の女性としては初めての受賞という快挙を遂げた。同賞を初めて受賞した女性監督は2010年の『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督だった。なお、翌日行われた英国アカデミー賞でもジャオ監督は監督賞を受賞し、「ビグロー監督に続く史上2人目の女性、有色人種の女性としては初めて」という偉業を達成している。全米監督協会賞の長編映画監督賞は、アカデミー賞の監督賞とほぼ毎年一致しているという特徴がある。「IndieWire」などによると、70年以上の歴史で一致しなかったのはたった8回だという。昨年はそのうちの1回で、全米監督協会賞は『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデス、アカデミー賞は『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノが受賞した。今年は果たして一致となるか?長編映画監督賞のほかには、初めて長編映画を監督した新人に贈られる長編映画初監督賞に『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』のダリウス・マーダー、ドラマシリーズ監督賞に「HOMELAND/ホームランド」のレスリー・リンカ・グラッター、テレビ映画・リミテッドシリーズ監督賞に「クイーンズ・ギャンビット」のスコット・フランクが選ばれた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年04月12日英国アカデミー賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『ノマドランド』。今作ではさらに、クロエ・ジャオが監督賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞、ジョシュア・ジェームズ・リチャーズが撮影賞を受賞した。主演男優賞は『ファーザー』のアンソニー・ホプキンス。助演男優賞は『Judas and the Black Messiah』のダニエル・カルーヤ、助演女優賞は『ミナリ』のユン・ヨジュン。イギリス映画賞は『プロミシング・ヤング・ウーマン』。脚本賞は『プロミシング・ヤング・ウーマン』、脚色賞は『ファーザー』だった。文=猿渡由紀『ノマドランド』公開中
2021年04月12日日曜日(現地時間)、英国アカデミー賞(BAFTA賞)がバーチャル開催された。クロエ・ジャオ監督作の『ノマドランド』が作品賞、監督賞を含む4部門を受賞。ジャオ監督は英国アカデミー賞史上、監督賞を受賞した2人目の女性であり、初の有色人種女性という偉業を達成した。なお、監督賞を受賞した初の女性は、2010年のキャスリン・ビグロー(『ハート・ロッカー』)。ジャオ監督は「この賞を、ノマディックコミュニティの人たちに捧げたいです。彼らは、生活の中に私たちを快く受け入れてくれましたから。夢、葛藤、深い尊厳について共有してくれたのです。年を重ねるということの美しさーー私たちが慈しみ、祝福すべき旅路を教えてくれたことに感謝します」とスピーチした。主演男優賞のアンソニー・ホプキンス(83)は、同賞の史上最年長受賞者となった。「テレグラフ」紙によると、本人は受賞するとは全く予想していなかったそうで、オンラインでの授賞式を見ずにウェールズのホテルで絵を描いていたという。主な受賞者・受賞作品は以下の通り。作品賞『ノマドランド』監督賞クロエ・ジャオ『ノマドランド』主演男優賞アンソニー・ホプキンス『ファーザー』主演女優賞フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』助演男優賞ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』助演女優賞ユン・ヨジョン『ミナリ』オリジナル脚本賞『プロミシング・ヤング・ウーマン』エメラルド・フェンネル英国作品賞『プロミシング・ヤング・ウーマン』(Hiromi Kaku)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年04月12日大滝詠一「恋するカレン」のスペシャルミュージックビデオが公開された。このミュージックビデオは、ソニーが提案する、没入感のある立体的な音場を実現する音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」が擬似体験できる映像作品。「恋するカレン」が収録されたアルバム『A LONG VACATION』は、世界初のCDとして最初に製品化された作品で、今回も国内最初の360 Reality Audio対応コンテンツのひとつに選出されている。本作の発売40周年を記念して3月21日にリリースされた『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』は、4月4日付オリコンデイリー・アルバムランキングで1位を獲得するなどロングセースを記録中。また、大滝詠一は自身のレーベル「ナイアガラ」から発表した本人名義の楽曲全177曲を、3月21日より各音楽サブスクリプションサービスにて一挙解禁。直後から大きな話題となり、トッププレイリストチャートにおいて1位を獲得した。そんな大注目の最中、大滝詠一の360 Reality Audio 対応コンテンツは4月16日からストリーミングサービスで配信される。更に、大滝詠一と親交のあったミュージシャンや、大滝作品を愛してやまないアーティストたちによる「私の大滝詠一プレイリスト」第2弾が特設サイトと各サブスクリプションサービスで公開された。本日公開されたのは、片寄明人(GREAT3)、黒沢薫(ゴスペラーズ)、小西康陽、杉真理、豊崎愛生が選曲したプレイリストで、今後も複数回にわたって公開されていく予定だ。・360 Reality Audio 公式サイト・アーティストの360 Reality Audio コンテンツをお楽しみいただけるポータルサイト・360 Reality Audio Developer サイト・私の大滝詠一プレイリスト・大滝詠一名義楽曲サブスク解禁・[Official]大滝詠一「君は天然色」Music Video(40th Anniversary Version)・大滝詠一 『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』 特設サイト
2021年04月09日満席、立ち見が発生したイギリスのラブストーリー映画『ゴッズ・オウン・カントリー』の再上映が決定した。プレミア上映となったサンダンス映画祭では監督賞を受賞。英国インディペンデント映画賞で作品賞受賞、英国アカデミー賞ノミネートなど、名だたる映画祭を席巻してきた本作は、牧場を管理するジョニーと、そこを手伝う季節労働者のゲオルゲという若者の恋愛物語。監督は『アンモナイトの目覚め』の公開を控えるフランシス・リー。主演は、本作で英国インディペンデント映画賞主演男優賞、英国エンパイア賞男性ニューカマー賞受賞など、英国での大ブレイクのきっかけとなったジョシュ・オコナー。共演は『アンモナイトの目覚め』にも出演しているアレック・セカレアヌ。日本では、シネマート新宿・心斎橋の劇場発信型映画祭「のむコレ」で限定上映され、座席の販売開始時にはチケットのサーバーがダウンし、上映回は全て満席、立ち見となる大ヒット。再上映へのラブコールを経て全国拡大公開、昨年のシネマート新宿・心斎橋での1周年上映を経て、今回再上映が決定した。『ゴッズ・オウン・カントリー』は4月2日(金)京都シネマ、4月9日(金)シネマート新宿・心斎橋ほかにて再上映。(cinemacafe.net)■関連作品:ゴッズ・オウン・カントリー 2018年12月2日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて全5回の限定上映© Dales Productions Limited/The British Film Institute 2017
2021年03月19日第26回放送映画批評家協会賞授賞式が開催された。映画部門では、ノミネーション時点では『Mank/マンク』が12ノミネーションを獲得・リードしていたが、最多4部門受賞となったのは『ノマドランド』だった。同作は作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞を受賞した。「The Wrap」によれば、この20年以上、放送映画批評家協会賞の受賞者・作品の70パーセントがオスカーを獲得しているという。作品賞についてはこの10年で5回、オスカーの受賞作品と一致している。テレビ部門は「ザ・クラウン」が主要賞をほぼ独占。チャールズ皇太子役のジョシュ・オコナーとダイアナ妃役のエマ・コリンの劇中“夫婦”が主演賞を獲得した。映画部門作品賞『ノマドランド』監督賞クロエ・ジャオ 『ノマドランド』主演男優賞チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』主演女優賞キャリー・マリガン 『Promising Young Woman』助演男優賞ダニエル・カルーヤ 『Judas and the Black Messiah』助演女優賞マリア・バカローヴァ 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』外国語映画賞『ミナリ』テレビ部門ドラマ部門作品賞「ザ・クラウン」主演男優賞ジョシュ・オコナー 「ザ・クラウン」主演女優賞エマ・コリン 「ザ・クラウン」助演男優賞マイケル・K・ウィリアムズ 「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」助演女優賞ジリアン・アンダーソン 「ザ・クラウン」コメディ部門作品賞「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」主演男優賞ジェイソン・サダイキス 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」主演女優賞キャサリン・オハラ 「シッツ・クリーク」助演男優賞ダニエル・レヴィ 「シッツ・クリーク」助演女優賞ハンナ・ワディンガム 「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」リミテッドシリーズ&テレビ映画部門作品賞(リミテッドシリーズ)「クイーンズ・ギャンビット」作品賞(テレビ映画)「ハミルトン」主演男優賞ジョン・ボイエガ 「Small Axe」主演女優賞アニャ・テイラー=ジョイ 「クイーンズ・ギャンビット」助演男優賞ドナルド・サザーランド 「フレイザー家の秘密」助演女優賞ウゾ・アドゥーバ 「ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~」(Hiromi Kaku)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年03月09日アカデミー賞の前哨戦の1つである、第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間2月28日に開催され、『ノマドランド』がドラマ部門作品賞を受賞した。テレビの部ドラマ部門ではNetflixの「ザ・クラウン」が作品賞、主演男女優賞を独占、さらに助演女優賞も受賞、Wノミネートだった主演女優、助演女優賞の候補者を除いて全て制覇した。『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督は「つらい人生を歩んでいる全ての人々に、この作品を贈ります。さよなら、とは言いません。また会いましょう、と言います」とスピーチしたジャオ監督は監督賞も受賞。アジア系アメリカ人女性として初であり、さらに女性監督の受賞は1984年のバーブラ・ストライサンド(『愛のイエントル』)以来、2度目の快挙だ。ドラマ部門主演男優賞を受賞したのは、昨年43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)。妻のテイラー・シモーヌ・レドワードが代理で受賞した。同主演女優賞は『The United States vs. Billie Holiday』(原題)のアンドラ・デイが受賞した。助演女優賞のジョディ・フォスター(『The Mauritanian(原題)』)など、下馬評とは異なるサプライズ受賞がいくつか飛び出し、映画部門で最多6ノミネートされた『Mank/マンク』は残念ながら、無冠となった。今年はコロナ禍により、例年は1月開催の授賞式が2月末となり、さらに史上初の試みとして、ニューヨークとロサンゼルスに会場を分け、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが米国東西両岸から2元中継で司会を務めた。米国の東西両岸の会場のセットでティナとエイミーはオープニング・トークを実施。ティナ・フェイは授賞式直前に報道された、賞を主催する団体「ハリウッド外国人記者協会(HFPA)」の会員の人種の偏りや映画会社による豪華な接待疑惑などについて「HFPAは90人程度のインターナショナルな、黒人抜きのジャーナリストによる構成で、彼らはいい生活を求めて、毎年映画の取材旅行に出かけています」「では、ヨーロッパの変人たちが今年は何を選んだのか見てみましょう」と踏み込んだ。最初に発表になったのは映画部門の助演男優賞。昨年の助演女優賞受賞者のローラ・ダーンがプレゼンターとして、ロサンゼルスの会場であるビヴァリー・ヒルトンに登場、『Judas and the Black Messiah』(原題)のダニエル・カルーヤの受賞を発表した。自宅で待機していたダニエルがZOOMでスピーチを始めたのだが、いきなり接続が悪くて音声が聞こえない。ローラ・ダーンが「中継がうまく行かないようです」と一旦切り上げたが、ダニエルは「繋がってるよ!」と言い続けて、再び画面が戻り、スピーチすることができた。他の候補者たちもZOOMで参加し、ビル・マーレイ(『オン・ザ・ロック』)はシャンパングラスを掲げて祝福。自宅で家族や親しい人々と参加した候補者たちはいつもよりリラックスした表情。スピーチの最中も彼らが受賞者に寄り添い、時には子どもたちがハグしたり、和やかな雰囲気だった。受賞を逃した候補者のリアクションも例年より大きめ。テレビの部のドラマ部門で「ザ・クラウン」のダイアナ妃を演じたエマ・コリンの主演女優賞受賞を、同部門候補だった共演者のオリヴィア・コールマン(「ザ・クラウン」)は自分のことのように喜んでいた。セリフの大半が韓国語であることから、作品賞ではなく外国語映画賞候補になり、見事受賞を果たした『ミナリ』のリー・アイザック・チョン監督は自宅から幼い娘と一緒に参加。アメリカに移民した韓国人の一家を描く半自伝的な作品について「この子のために作りました」とスピーチ。映画について「自分たちの言葉で語ることを学ぼうとする家族の物語です。それはどのアメリカの言葉や外国の言葉よりも深い、心の言葉です」と語った。映画の部<ドラマ部門>作品賞『ノマドランド』主演女優賞アンドラ・デイ(『The United States vs. Billie Holiday』)主演男優賞チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)<コメディ・ミュージカル部門>作品賞『続ボラット栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(Amazon Prime Video)主演女優賞ロザムンド・パイク(『I Care a Lot』)主演男優賞サシャ・バロン・コーエン(『続ボラット栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)アニメーション作品賞『ソウルフル・ワールド』(Disney+)外国語映画賞『ミナリ』助演女優賞ジョディ・フォスター(『The Mauritanian』)助演男優賞ダニエル・カルーヤ(『Judas and the black Messiah』)脚本賞アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)監督賞クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)作曲賞『ソウルフル・ワールド』トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ歌曲賞「lo si(Seen)」(Netflix『これからの人生』)テレビの部<ドラマ部門>作品賞「ザ・クラウン」(Netflix)主演女優賞エマ・コリン(「ザ・クラウン」)主演男優賞ジョシュ・オコナー(「ザ・クラウン」)<ミュージカル/コメディ部門>作品賞「シッツ・クリーク」主演女優賞キャサリン・オハラ(「シッツ・クリーク」)主演男優賞ジェイソン・サダイキス(「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」)<リミテッドシリーズ/テレビ映画部門>作品賞「クイーンズ・ギャンビット」(Netflix)主演女優賞アニャ・テイラー=ジョイ(「クイーンズ・ギャンビット」)主演男優賞マーク・ラファロ(「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」)助演女優賞ジリアン・アンダーソン(「ザ・クラウン」)助演男優賞ジョン・ボイエガ(「Small Axe」)セシル・B・デミル賞ジェーン・フォンダキャロル・バーネット賞ノーマン・リア(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ソウルフル・ワールド 2020年12月25日よりDisney+(ディズニープラス)にて配信©2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.【Netflix映画】シカゴ7裁判 2020年10月9日より全国にて公開【Netflix映画】マ・レイニーのブラックボトム 2020年12月18日よりNetflixにて配信ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年03月01日アカデミー賞の常連である名優、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンを主演に迎えた『アンモナイトの目覚め』。長編デビュー作『ゴッズ・オウン・カントリー』でその繊細な手腕を高く評価されたフランシス・リーの世界観に触れる11点の場面写真が一挙に解禁となった。舞台は1840年代、イギリス南西部の海辺の町を舞台に、歴史に隠された実在の古生物学者メアリー・アニングにスポットライトを当て、新たな愛の物語を紡ぎ出す本作。男性優位の階級社会の中で、自力で生き抜こうとする労働者階級のメアリー(ケイト・ウィンスレット)と、高級ドレスを身にまとい裕福な生活を送るシャーロット(シアーシャ・ローナン)。それぞれの佇まいからキャラクターが際立つような2人の風格が漂い、この一見、正反対に見える2人が織りなしていくドラマに期待が高まる場面写真。気候の激しい沿岸部の町の荒涼とした風景に、クラシカルな装いとストイックな空気感が絵画のように美しいカットの数々となっている。『ゴッズ・オウン・カントリー』でも描かれていた、逃げ場のない狭い世界に生きる登場人物たちがお互いに情熱を高めていく姿と、寂寞感を同時に映し出していくリー監督の世界観に注目だ。『アンモナイトの目覚め』は4月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンモナイトの目覚め 2021年4月9日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019
2021年02月19日放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、デビッド・フィンチャー監督の『Mank/マンク』で、12部門。次は、『ミナリ』の10部門だった。作品部門の候補は、『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』『ミナリ』『あの夜、マイアミで』『シカゴ7裁判』『Mank/マンク』『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ』『ノマドランド』『この茫漠たる荒野で』『Promising Young Woman』の10本。映画の主演男優部門候補は、リズ・アーメド(『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ』)、チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)、アンソニー・ホプキンス(『ファーザー』)、ゲイリー・オールドマン(『マンク』)、スティーブ・ユァン(『ミナリ』)、トム・ハンクス(『この茫漠たる荒野で』)、デルロイ・リンド(『ザ・ファイブ・ブラッズ』)、ベン・アフレック(『The Way Back』)。映画の主演女優部門候補は、ヴァイオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)、ヴァネッサ・カービー(『私というパズル』)、フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)、キャリー・マリガン(『Promising Young Woman』)、アンドラ・ディ(『The United States vs. Billie Holiday』)、シドニー・フラニガン(『Never Rarely Sometimes Always』)、ゼンデイヤ(『マルコム&マリー』)だった。授賞式は3月7日。文=猿渡由紀
2021年02月09日アカデミー賞の前哨戦の一つ、放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。Netflixの『Mank/マンク』が12ノミネーションを獲得しリード。『ミナリ』が10、『マ・レイニーのブラックボトム』が8、『この茫漠たる荒野で』 が7ノミネーションと続いている。製作スタジオ別では、Netflixが圧倒。作品賞の10作品のうち、『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』『Mank/マンク』『シカゴ7裁判』のNetflix4作品が占めている。昨年亡くなったチャドウィック・ボーズマンは、主演男優賞&助演男優賞にノミネート。死後、2部門でノミネートを受けた俳優は、26年の放送映画批評家協会賞史上初めてだという。受賞作品や受賞者は、3月7日に発表される。作品賞『ザ・ファイブ・ブラッズ』『マ・レイニーのブラックボトム』『Mank/マンク』『ミナリ』『この茫漠たる荒野で』『ノマドランド』『あの夜、マイアミで』『Promising Young Woman』『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』『シカゴ7裁判』監督賞リー・アイザック・チョン 『ミナリ』エメラルド・フェンネル 『Promising Young Woman』デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』スパイク・リー 『ザ・ファイブ・ブラッズ』レジーナ・キング 『あの夜、マイアミで』アーロン・ソーキン 『シカゴ7裁判』クロエ・ジャオ 『ノマドランド』主演男優賞ベン・アフレック 『ザ・ウェイバック』リズ・アーメッド 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』トム・ハンクス 『この茫漠たる荒野で』アンソニー・ホプキンス 『ファーザー』デルロイ・リンドー 『ザ・ファイブ・ブラッズ』ゲイリー・オールドマン 『Mank/マンク』スティーヴン・ユァン 『ミナリ』主演女優賞ヴィオラ・デイヴィス 『マ・レイニーのブラックボトム』アンドラ・デイ 『The United States vs. Billie Holiday』シドニー・フラニガン 『Never Rarely Sometimes Always』ヴァネッサ・カービー 『私というパズル』フランシス・マクドーマンド 『ノマドランド』キャリー・マリガン 『Promising Young Woman』ゼンデイヤ 『マルコム&マリー』助演男優賞チャドウィック・ボーズマン 『ザ・ファイブ・ブラッズ』サシャ・バロン・コーエン 『シカゴ7裁判』ダニエル・カルーヤ 『Judas and the Black Messiah』ビル・マーレイ 『オン・ザ・ロック』レスリー・オドム・Jr. 『あの夜、マイアミで』ポール・レイシー 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』助演女優賞マリア・バカローヴァ 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』エレン・バースティン 『私というパズル』グレン・クローズ 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』オリヴィア・コールマン 『ファーザー』アマンダ・サイフリッド 『Mank/マンク』ユン・ヨジョン 『ミナリ』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】Mank/マンク 2020年11月20日より一部劇場にて公開、2020年12月4日よりNetflix独占配信開始【Netflix映画】マ・レイニーのブラックボトム 2020年12月18日よりNetflixにて配信ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24【Netflix映画】この茫漠たる荒野で 2021年2月10日よりNetflixにて配信
2021年02月09日『第44回日本アカデミー賞』の優秀賞が27日に明らかになり、授賞式の司会を務める羽鳥慎一、シム・ウンギョンがコメントを寄せた。日本アカデミー賞協会が主催する「第44回日本アカデミー賞」は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。今回は2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画154作品、外国映画210作品)に対し、日本アカデミー賞協会会員(3,953名)の投票が行われた。3月19日にグランドプリンスホテル新高輪にて開催される第44回の授賞式に先立ち、正賞15部門各優秀賞、および新人俳優賞が決定。授賞式では、羽鳥慎一(昨年に続き2回目)と、外国人俳優で初の最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン(『新聞記者』で第43回最優秀主演女優賞受賞)が司会を務め、受賞者を迎える。○羽鳥慎一 コメントこの賞は、映画に関わる今年1年の総決算、1年に1度のお祭りなんだ」と去年お伺いしました。今年もそのお祭りに進行役・サポート役として携わらせていただきます。緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に立ちあうことができます。普段、集うことができない第一線の俳優さんが一堂に会します。去年、「この方々はこういう関係性なんだ」と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです。○シム・ウンギョン コメント今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。司会を務めるのは人生で初めてですので、しっかりと言葉を届けられるように、日本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』(C)日本アカデミー賞協会
2021年01月27日羽鳥慎一とシム・ウンギョンが司会を務める授賞式に先立ち、「第44回日本アカデミー賞」の各優秀賞、新人俳優賞が発表された。コロナ禍による映画館休業などを考慮し、2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画154作品、外国映画210作品)に対し、日本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が行われた今回。優秀作品賞に選ばれたのは、『浅田家!』『男はつらいよお帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』の5作品。特に、未解決のまま時効になった実際の事件をモチーフとした『罪の声』と、東日本大震災とその後に起きた福島第一原発事故を描いた『Fukushima 50』は、優秀主演男優賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀音楽賞など、ほとんどの賞にタイトルが挙がった。優秀主演男優/女優賞には、ほかにも『糸』の小松菜奈と菅田将暉、『浅田家!』の二宮和也、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』で長澤まさみなどが選ばれた。また新人俳優賞には、『朝が来る』で望まぬ妊娠をしてしまった少女を演じた蒔田彩珠。『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』と多くの作品で活躍した岡田健史をはじめ、服部樹咲、森七菜、奥平大兼、永瀬廉に贈られる。優秀アニメーション作品賞には、京都アニメーション製作の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、驚異の興行収入を叩き出している『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』と大きな話題となった2作品に加え、『映画 えんとつ町のプペル』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』が決定した。昨年に引き続き司会を担当する羽鳥さんは「それぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです」と授賞式に期待。昨年、『新聞記者』で外国人俳優初の最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンは「受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています」と話し、「司会を務めるのは人生で初めてですので、しっかりと言葉を届けられるように、日本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします」とコメントを寄せた。なお、授賞式は3月19日(金)グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて行われる。「第44回日本アカデミー賞」主要な各賞の受賞作・受賞者優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよお帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』優秀監督賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)河瀬直美(『朝が来る』)土井裕泰(『罪の声』)中野量太(『浅田家!』)若松節朗(『Fukushima 50』)優秀主演男優賞小栗旬 (『罪の声』)草彅剛(『ミッドナイトスワン』)佐藤浩市(『Fukushima 50』)菅田将暉(『糸』)二宮和也(『浅田家!』)優秀主演女優賞小松菜奈(『糸』)永作博美(『朝が来る』)長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP プリンセス編』)長澤まさみ(『MOTHER マザー』)倍賞千恵子(『男はつらいよお帰り 寅さん』)広瀬すず(『一度死んでみた』)優秀助演男優賞宇野祥平(『罪の声』)妻夫木聡(『浅田家!』)成田凌(『窮鼠はチーズの夢を見る』)星野源(『罪の声』)渡辺謙(『Fukushima 50』)優秀助演女優賞江口のりこ(『事故物件 恐い間取り』)黒木華(『浅田家!』)後藤久美子(『男はつらいよお帰り 寅さん』)桃井かおり(『一度も撃ってません』)安田成美(『Fukushima 50』)優秀外国作品賞『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『パラサイト 半地下の家族』『フォードvs フェラーリ』『1917 命をかけた伝令』『TENET テネット』新人俳優賞服部樹咲蒔田彩珠森七菜岡田健史奥平大兼永瀬廉(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年01月27日1月26日、第44回日本アカデミー賞の優秀賞が選ばれ、優秀作品賞に『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』の5作品が選ばれた。コロナ禍による映画館休業などを考慮し、今回は2019年12⽉16⽇(⽉)〜2020年12⽉31⽇(⽊)までに公開され、選考基準を満たした作品(⽇本映画154作品、外国映画210作品)に対し、⽇本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が実施された。今回は⽻⿃慎⼀と、昨年外国⼈俳優で初の最優秀主演⼥優賞を受賞したシム・ウンギョンが司会を務め受賞者を迎える。羽鳥は、「今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです」とコメント。シム・ウンギョンは「司会を務めるのは⼈⽣で初めてですので、しっかりと⾔葉を届けられるように、⽇本語の勉強を頑張っております」と意気込みを語っている。なお、授賞式は3⽉19⽇(⾦)にグランドプリンスホテル新⾼輪にて開催される。優秀賞受賞者や新⼈俳優賞受賞者が⼀堂に会し、優秀賞の中から最優秀賞が発表される。第44回日本アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。■優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』■優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん2』■優秀監督賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)河瀨直美(『朝が来る』)土井裕泰(『罪の声』)中野量太(『浅田家!』)若松節朗(『Fukushima 50』)■優秀主演男優賞小栗旬(『罪の声』)草彅 剛(『ミッドナイトスワン』)佐藤浩市(『Fukushima 50』)菅田将暉(『糸』)二宮和也(『浅田家!』)■優秀主演女優賞小松菜奈(『糸』)永作博美(『朝が来る』)長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP ブリンセス編』)長澤まさみ(『MOTHER マザー』)広瀬すず(『一度死んでみた』)■優秀助演男優賞宇野祥平(『罪の声』)妻夫木 聡(『浅田家!』)成田 凌(『窮鼠はチーズの夢を見る』)星野 源(『罪の声』)渡辺 謙(『Fukushima 50』)■優秀助演女優賞江口のりこ(『事故物件 恐い間取り』)黒木 華(『浅田家!』)後藤久美子(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)桃井かおり(『一度も撃ってません』)安田成美(『Fukushima 50』)■優秀脚本賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)中野量太/菅野友恵(『浅田家!』)野木亜紀子(『罪の声』)前川洋一(『Fukushima 50』)山田洋次/朝原雄三(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)■新人俳優賞服部樹咲(『ミッドナイトスワン』)蒔田彩珠(『朝が来る』)森 七菜(『ラストレター』)岡田健史(『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』)奥平大兼(『MOTHER マザー』)永瀬 廉(『弱虫ペダル』)【授賞式司会者からのコメント】<⽻⿃慎⼀(第43回授賞式に続き2回⽬)>「この賞は、映画に関わる今年1年の総決算、1年に1度のお祭りなんだ」と去年お伺いしました。今年もそのお祭りに進⾏役・サポート役として携わらせていただきます。緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に⽴ちあうことができます。普段、集うことができない第⼀線の俳優さんが⼀堂に会します。去年、「この⽅々はこういう関係性なんだ」と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです。<シム・ウンギョンさん(第43回授賞式にて、『新聞記者』で最優秀主演⼥優賞受賞)今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。司会を務めるのは⼈⽣で初めてですので、しっかりと⾔葉を届けられるように、⽇本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします。【「第44回⽇本アカデミー賞 授賞式」実施概要】実施⽇:3⽉19⽇(⾦)会場:グランドプリンスホテル新⾼輪 国際館パミール司会:⽻⿃慎⼀、シム・ウンギョン副賞協⼒:ブルガリ協賛:サラヤ 横井定
2021年01月27日放送映画批評家協会賞テレビ部門のノミネーションが発表された。企業別ではNetflixが最多26ノミネーション、次いでHBO/HBO Maxが24ノミネーションを獲得。作品別だと「オザークへようこそ」と「ザ・クラウン」が最多6ノミネーションを受けた。「オザークへようこそ」は作品賞、主演男優賞(ジェイソン・ベイトマン)、主演女優賞(ローラ・リニー)、助演男優賞(トム・ペルフリー)、助演女優賞(ジュリア・ガーナー&ジャネット・マクティア)にノミネート。「ザ・クラウン」は作品賞、主演男優賞(ジョシュ・オコナー)、主演女優賞(オリヴィア・コールマン&エマ・コリン)、助演男優賞(トビアス・メンジーズ)、助演女優賞(ジリアン・アンダーソン)と同じドラマに出演している2人がノミネートされている部門もある。どちらもNetflixの作品であり、同社が首位に立つのに貢献。昨年放送開始となり、J・J・エイブラムス×ジョーダン・ピールが製作総指揮を務めていることでも話題の新しいドラマ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」、ケイト・ブランシェット主演の女性の権利をテーマとしたリミテッド・シリーズ「ミセス・アメリカ~時代に挑んだ女たち~」、昨年のエミー賞で多数受賞した「シッツ・クリーク」、映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のドラマ版「What We Do in the Shadows」(原題)が5ノミネーションを受けた。受賞者は3月7日(現地時間)に開催される授賞式で発表される。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年01月19日第55回全米映画批評家協会賞が発表された。クロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が作品賞、監督賞、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、撮影賞の最多4部門で選ばれた。ジャオ監督は一昨年も『The Rider』(原題)で作品賞、監督賞を受賞した。『ノマドランド』は、ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション作品「ノマド:漂流する高齢労働者たち」を原作に映画化。リーマンショックで仕事と家を失い、キャンピングカーで全米を放浪(ノマド)しながら働き口を探す女性ファーンに焦点を当てたロードムービー。第77回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、第45回トロント国際映画祭で観客賞、第46回ロサンゼルス映画批評家協会賞で監督賞など、すでに数々の賞を受賞している話題の作品だ。同作の映画化権を獲得していたフランシスが、2017年の第42回トロント国際映画祭で上映されたジャオ監督の『The Rider』を鑑賞して才能に一目ぼれ。ラブコールを送って今作の監督にスカウトしたのだという。ジャオ監督はアンジェリーナ・ジョリー主演の『The Eternals』(2021年11月公開)のメガホンも取っている。主な受賞者は以下の通り。作品賞『ノマドランド』監督賞クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)主演男優賞デルロイ・リンドー(『ザ・ファイブ・ブラッズ』)主演女優賞フランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)助演男優賞ポール・レイシー(『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』)助演女優賞マリア・バカローヴァ(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)脚本賞エリザ・ヒットマン(『Never Rarely Sometimes Always』)(Hiromi Kaku)■関連作品:ノマドランド 2021年3月26日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved.
2021年01月12日全米映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『ノマドランド』。今作ではほかに、クロエ・ジャオが監督賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞した。主演男優賞は『ザ・ファイブ・ブラッズ』のデルロイ・リンドー。助演男優賞は『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』のポール・レイシー、助演女優賞は『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』のマリア・バカローヴァ。脚本賞は『First Cow』のイライザ・リットマンだった。文=猿渡由紀『ノマドランド』3月26日(金)公開
2021年01月11日お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が7日、ユニバーサルミュージック協力のもと自身のレーベル「soshina」を立ち上げ、アーティスト活動を本格化することを発表。これまでに制作した8曲のボカロ楽曲を27日から全曲配信することも合わせて発表した。M-1グランプリ、R-1ぐらんぷりで2冠を達成し、芸人として輝かしい経歴を持つ粗品だが、音楽の分野でも頭角を現しつつある。2歳からピアノを始め、クラシックにも造詣が深いことから世界的ピアニストのラン・ランとの共演を果たし、昨年5月に開設したYouTube公式チャンネル『粗品Official Channel』でボカロ楽曲を発表するなど、音楽活動をスタートしていた。本日20時には、8曲目となるボカロ楽曲『Hinekure』をYouTubeでプレミア公開。特徴的だった8bitサウンドだけでなく、ギターのレコーディングを実施し、ディレクションも粗品本人が行った。作曲に加えてプロデュースも手掛けた力作だ。プレミア公開直後の生配信で立ち上げを発表した、自身の新レーベル「soshina」の第1弾楽曲は3月にリリース予定。きょう1月7日は粗品の28歳の誕生日だが、新たにアーティスト・プロデューサーとしての粗品が誕生した日にもなった。
2021年01月07日東京・代々木の商業施設「代々木ビレッジ(代々木VILLAGE)」内のバー「ミュージック バー(MUSIC BAR)」が移転。「シブヤ ミュージック バー(SHIBUYA MUSIC BAR)」として、2021年春に渋谷にてオープンする。代々木ビレッジ内の「ミュージック バー」は、“最高峰の音響設備による、 音楽を最良の音質で、お酒と共に楽しむ豊かな時間を提供する”というコンセプトを掲げたバー。2020年12月29日(火)を最終営業日に、渋谷へと移転する。移転先の渋谷では「シブヤ ミュージック バー」と店名を変え、音楽を主軸にしたスタイルをそのまま継承。不朽の名盤から最新音源まで、音楽家・小林武史らが厳選した3,000枚超のアナログレコードライブラリーを、最高峰のサウンドシステムを使ってDJがプレイ。“音楽と出会える”贅沢な時間と共に、ドリンクやフードを楽しむことが出来る。【詳細】シブヤ ミュージック バーオープン時期:2021年4月住所:東京都渋谷区渋谷1-15‐12 LAIDOUT SHIBUYA B1F
2020年12月28日ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が、映画『Minari』を作品賞ではなく外国語映画賞の選考対象とすることを発表。ルル・ワン監督、フィル・ロード監督、ダニエル・デイ・キム、シム・リウなど多くの映画人から批判が上がっている。ゴールデングローブ賞の作品賞の選考対象となるには、全編を通して少なくともセリフの半分以上が英語でなければならないというルールがある。これに則り、HFPAは『Minari』を“外国語映画枠”に当てはめたのだろう。しかし、『Minari』は韓国語を話すキャラクターたちが主役ではあるものの、韓国からアメリカ・アーカンソー州に移民してきた一家を中心に描き、監督はアメリカ人のリー・アイザック・チョンだ。HFPAを批判した1人のワン監督は、「私は今年、『Minari』ほどアメリカらしい映画を観ていません。これは、“アメリカ”を舞台に、移民一家がアメリカン・ドリームを追い求める物語。英語話者であるというだけでアメリカ人だとみなす時代遅れなルールは、本当に変える必要があります」と『Minari』を作品賞の選考対象にするべきだとツイッターで主張している。『シャン・チー』(原題)でMCU初のアジア人ヒーローに抜擢されたシム・リウは、「念のために言っておきますが、『Minari』はアメリカ人のフィルムメーカーが脚本を書き、監督し、アメリカの製作会社がプロデュースしたアメリカ映画で、主役はアメリカ人、舞台はアメリカです」と『Minari』がいかにアメリカらしいアメリカ映画であるかを説いた。(Hiromi Kaku)
2020年12月24日L.A.映画批評家協会賞が発表された。作品部門に輝いたのはスティーブ・マックイーンの『Small Axe』。次点はクロエ・ジャオの『ノマドランド』だった。監督賞はこの逆で、ジャオが受賞、マックイーンが次点。男優賞は『マ・レイニーのブラックボトム』のチャドウィック・ボーズマン、女優賞は『Promising Young Woman』のキャリー・マリガン。ドキュメンタリー賞は『Time』、アニメ賞は『ウルフウォーカー』だった。一足先に賞を発表したニューヨーク映画批評家サークルは、作品賞を『First Cow』、監督賞をジャオ、男優賞を『ザ・ファイブ・ブラッズ』のデルロイ・リンドー、女優賞を『Never Rarely Sometimes Always』のシドニー・フラニガン、アニメ賞を『ウルフウォーカー』に与えている。文=猿渡由紀
2020年12月22日日曜日(現地時間)、第46回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。作品賞を受賞したのは、Amazonのアンソロジー映画『Small Axe』。同協会賞の歴史において、複数の映画で構成されたアンソロジー映画が作品賞を受賞したのは初めて。同作はエミー賞や全米映画俳優組合賞などでは、「リミテッド・シリーズ」部門で選考される模様だ。主演男優賞には、今年8月に結腸がんのため43歳で亡くなったチャドウィック・ボーズマンが選ばれた。遺作である『マ・レイニーのブラックボトム』での好演が話題となっており、これから開催される数々の授賞式でのノミネーションや受賞が予想されている。主な受賞リスト作品賞受賞:『Small Axe』(スティーヴ・マックイーン監督)次点:『ノマドランド』(クロエ・ジャオ監督)監督賞受賞:クロエ・ジャオ監督(『ノマドランド』)次点:スティーヴ・マックイーン監督(『Small Axe』)主演男優賞受賞:チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)次点:リズ・アーメッド(『サウンド・オブ・メタル-聞こえるということ-』)主演女優賞受賞:キャリー・マリガン(『Promising Young Woman』)次点:ヴィオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)助演男優賞受賞:グリン・ターマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)次点:ポール・レイシー(『サウンド・オブ・メタル-聞こえるということ-』)助演女優賞受賞:ユン・ヨジョン(『Minari』)次点:アマンダ・サイフリッド(『Mank/マンク』)脚本賞受賞:『Promising Young Woman』(エメラルド・フェンネル)次点:『Never Rarely Sometimes Always』(エリザ・ヒットマン)(Hiromi Kaku)
2020年12月21日ヨーロッパ映画賞の作品賞に、デンマークの『Another Round』が選ばれた。今作ではさらにトマス・ヴィンターベアが監督賞と脚本賞(共同脚本家と一緒に受賞)、主演のマッツ・ミケルセンが男優賞を受賞している。この映画はロンドン映画祭、サンセバスチャン映画祭でも受賞しており、次のオスカーでも健闘しそうだ。女優賞は『Undine』のパウラ・ベーア、ドキュメンタリー賞はルーマニアの『Collective』が受賞した。文=猿渡由紀
2020年12月14日