東京国立近代美術館で、「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が開かれています。本展では、スペインの建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)が建設に携わったサグラダ・ファミリア聖堂にフォーカス。日本人が愛するガウディ建築の魅力に迫る展覧会です。日本人彫刻家も活躍!サグラダ・ファミリア聖堂外尾悦郎さん【女子的アートナビ】vol. 307「ガウディとサグラダ・ファミリア展」では、完成の時期が視野におさまってきたスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂に焦点をあて、建築家ガウディの創造の源泉や、進行中の建設プロジェクトについても紹介。図面や模型、彫刻、写真など多彩な作品や資料に加え、最新映像も見ながら、サグラダ・ファミリア聖堂の魅力にたっぷりと触れられる展覧会です。本展の開幕前日に開かれたプレス内覧会では、彫刻家の外尾悦郎さんが登壇。外尾さんは、サグラダ・ファミリア聖堂の彫刻家として現地で長年活躍され、ミケランジェロ賞や文化庁長官表彰など国内外で多くの賞を受賞されている方です。外尾さんは、次のようにコメントされました。外尾さん私は1978年にヨーロッパに渡り、3か月で日本に帰る予定でしたが、サグラダ・ファミリアに出合い、45年、仕事をさせていただくことになりました。なぜ、45年間もいたのか。サグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ作品に魅力があるからです。魅力どころではない、いま我々人類が必要としている大切なヒントが、ガウディにはありました。それが私を惹きつけているのです。その一端を、今回の展覧会で見ていただければ、明るいヒントが見つかるのではないかと期待しています。サグラダ・ファミリア聖堂とは?「ガウディとサグラダ・ファミリア展」展示風景まず、本展の主役であるサグラダ・ファミリア聖堂について、ざっくりとご紹介。サグラダ・ファミリア聖堂は、1882年に起工式が開かれ、ガウディは1883年に二代目の建築家として就任。聖堂は献金で建設資金を得ていたため、彼は設計や建設に携わるだけでなく、資金集めなどにも奔走しました。聖堂は未完のまま、ガウディは73歳のとき路面電車にはねられて亡くなってしまいます。その後、スペイン内戦時にはガウディの模型などが破壊され、またフランコ独裁政権時代には建設資金も集まらず、聖堂は何度も建設中止の危機に陥ります。スペイン王政復古後には経済も上向き、2005年には聖堂が世界遺産に登録されて観光客も増加。その入場料などで資金も増えて工事が進み、コロナ禍で中断しながらも少しずつ完成に近づいています。サグラダ・ファミリアは総合芸術!「ガウディとサグラダ・ファミリア展」展示風景では、展覧会の見どころについて、ピックアップしてご紹介していきます。1章「ガウディとその時代」では、図版やガウディの愛読書などを展示。学生時代のガウディがどのようにして建築家になっていったのか、その形跡をたどれるようになっています。東京国立近代美術館 企画課長の鈴木勝雄さんは、ガウディについて次のように教えてくれました。鈴木さんいかに天才ガウディといえども、彼独自の世界を築くにあたり、古今東西さまざまな建築やイメージソースを吸収し、そこから理論や造形をつくりだしていきました。前半の章では、ガウディの頭の中をのぞくことができます。そこで見えてきたガウディの独創性が、サグラダ・ファミリアへとつながります。ガウディが生きた時代は万国博覧会の時代で、世界各地の文化や技術、さまざまな様式の建築が見られました。そこから異文化を吸収しつつ、彼は自分の世界をつくっていきました。サグラダ・ファミリアは、まさに総合芸術なのです。自然や植物も好きだった「ガウディとサグラダ・ファミリア展」展示風景2章「ガウディの創造の源泉」では、歴史・自然・幾何学に注目。ガウディのスケッチや模型、彼がデザインした椅子などが展示されています。ガウディは、スペインのイスラム建築の歴史に関心もち、くだいたタイルで建物を彩る多彩色建築に取り組み、独自のスタイルを生み出しました。鈴木さんガウディは、自然や植物を丁寧に研究し、自分の装飾パターンに入れていきました。また、当時は洞窟や浸食された大地の奇妙な形に人々が関心を持ちロマンを抱く時代で、ガウディも洞窟にロマンを感じていました。洞窟を思わせるものが、彼の建築の随所に出てきます。さらに、彼は造形を自由に展開するだけでなく、幾何学にも長けており、建築構造に深い知識を持っていました。放物線の形をした超高層ビルの模型もつくり、その形が後のサグラダ・ファミリアの構造にもつながっていきます。聖堂を飾っていた石膏が登場!外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に1990-2000年に設置作家蔵3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」では、ガウディ独自の制作方法などを紹介。彼は、図面だけでなく多くの模型をつくって自分の構想を練り上げていきました。会場では、大小さまざまな模型や、聖堂を飾った彫刻も展示されています。鈴木さんガウディは、彫刻をつくる際、実際のモデルから型を取っていました。モデルは、バルセロナの市民たちでした。彼が亡くなったあとは後世の人たちに受け継がれていき、外尾悦郎さんは聖堂の「降誕の正面」に設置されている「歌う天使たち」の石膏像をつくられました。会場にある作品は、10年間、聖堂に設置されていたものです。ぜひ、天使の表情や所作などをじっくりご覧ください。4K画像で空中散歩も!《サグラダ・ファミリア聖堂、身廊部模型》2001-02年制作:サグラダ・ファミリア聖堂模型室西武文理大学3章の最後では、NHKが最新技術を使って撮影したサグラダ・ファミリア聖堂の美しい映像を楽しむことができます。また、4章「ガウディの遺伝子」では、ガウディ建築が現代に与えている影響や意義を探り、インタビュー映像なども紹介。最後は、ガウディの言葉が映像で映し出されて展示が終わります。なお、この展覧会は連日大盛況で、会場内は混雑しています。公式サイトに混雑状況も載っていますので、チェックしてからお出かけください。Information会期:~9月10日(日)休館日:月曜日(8月28日、9月4日は開館)会場:東京国立近代美術館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)※入館は閉館の30分前まで観覧料:一般¥2,200大学生¥1,200高校生¥700中学生以下無料※熱中症対策及び混雑緩和のため8月3日以降は日時予約推奨(8月25日以降は休まず夜間開館を実施)。詳細は展覧会公式サイトへ。巡回情報:滋賀会場:2023年9月30日(土)~12月3日(日)佐川美術館愛知会場:2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)名古屋市美術館
2023年08月06日バルセロナを中心に活動した建築家、アントニ・ガウディ(1852〜1926)。彼が手掛けた建築の数々は人々を魅了し、その多くが世界遺産に登録されている。6月13日(火) よりスタートした『ガウディとサグラダ・ファミリア展』は、彼が生涯をかけて取り組んだ未完の聖堂「サグラダ・ファミリア」に焦点を絞ったものだ。9月10日(日) まで東京国立近代美術館で開催されている。ガウディはスペインのカタルーニャ地方、レウス市生まれ。バルセロナで建築を学んだ彼は、大学卒業直後から頭角を表し、カサ・ビセンスやグエル館、グエル公園など、有機的な曲線と装飾を特長とする建築を手掛けていく。その一方で、ガウディは1882年から建設が続けられているサグラダ・ファミリア聖堂の二代目建築家にも就任。晩年はすべての仕事を断り、サグラダ・ファミリア竣工に向けて心血を注いでいた。同展は、いよいよ2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と造形原理に4章構成で迫っていく。展覧会エントランス第1章「ガウディとその時代」では、若き日のガウディの活動と時代背景をたどる。バルセロナで建築を学んだガウディは図書館にこもり、ギリシャ・ローマやラテン、ビザンティン芸術の写真集などを読み漁る日々を続けていた。そして1878年のパリ万博でバルセロナの人気革手袋店のショーケースのデザインを手掛けたことにより、注目を集めるようになる。《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》は、そのときに名刺の裏に描かれたデザイン画。このショーケースのデザインがバルセロナの実業家、グエルの目にとまり、グエルはガウディの大パトロンとる。そしてグエル館やグエル公園などが生まれることとなったのだ。アントニ・ガウディ《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》1878年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》1873〜79年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》は、若き日のガウディが残した建築論を書き留めたノート。ガウディが建築や装飾になにを求めるかを詳細に記している。筆圧や筆跡からも、彼がどのような人物だったかを伺い知ることができる。第2章「ガウディの創造の源泉」では、ガウディの独創的な建築がどこから生まれてきたのかを、「歴史」、「自然」、「幾何学」の3つのポイントから紐解いていく。まずは「歴史」を見ていこう。ガウディはイスラムの文化が通過したスペイン歴史、そして地元カタルーニャの文化を学び、アイデンティティを探っていく。彼の代名詞とも言える、破砕タイル手法や、独特の装飾技法は土地の歴史をたどり、作り出したものだ。アントニ・ガウディ/制作:ジャウマ・プジョールの息子《グエル公園、破砕タイル被覆ピース》1904年頃ガウディ記念講座、ETSAB(バルセロナ・デザイン美術館寄託)またガウディは「自然」を観察し、有機的な形の源泉としていく。彼のデザインした椅子などもまた、自然由来の曲線をモチーフにしたものだ。アントニ・ガウディ《カサ・ビセンス、鉄柵の棕櫚の模型》1886年頃サグラダ・ファミリア聖堂蔵3点ともアントニ・ガウディ 左《カサ・バッリョ、椅子》(複製)1984〜85年中《カサ・バッリョ、ベンチ》(複製)1984〜85年右《カサ・バッリョ、スツール》(複製)1984〜85年いずれも西武文理大学蔵そして、彼の建築において欠かすことができない「幾何学」。ガウディが多用する曲線は、独自の理論に基づいた形だ。ガウディは糸と重りを使った「逆さ吊り実験」で、建物の合理的な形を探し出し、上下反転させた建物を創り上げた。実現には至らなかったが、1908年に設計を依頼されたとされる、ニューヨークに建設される予定だった巨大ホテルも、逆さ吊り実験で導き出されたフォルムであったという。右《コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験(部分)》1984〜85年西武文理大学蔵群馬県左官組合制作《ニューヨーク大ホテル計画案(ジュアン・マタラのドローイングに基づく》、1985年伊豆の長八美術館蔵同展のメインとなる第3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」では、サグラダ・ファミリアについて、着工に入る前の構想段階かから紹介していく。サグラダ・ファミリアは、宗教関連の出版と書店を経営していたジュゼップ・マリア・ブカベーリャが「貧しい人々のための大聖堂」として提案、8年かけて資金集めを行い、1882年に着工した。ガウディは初代設計者のビリャールから地下聖堂のみ完成した状態のサグラダ・ファミリアを1883年に引き継ぎ、その設計に大規模な変更を加え、現在まで完成に至っていない。展示室には、サグラダ・ファミリアの模型図や細部の模型、ガウディ本人が取り組んだ塑像の断片などが配置され、多方面から巨大な建造物の全貌をたどることができる。アントニ・ガウディによる塑像断片1898〜1900年サグラダ・ファミリア蔵展示風景より外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に1990〜2000年に設置作家蔵《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》は、1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻制作に携わった、外尾悦郎による石膏像。2000年に現在の石造に置き換えるまで実際に設置されていたものだ。サグラダ・ファミリア聖堂模型室制作《サグラダ・ファミリア聖堂、マルコの塔模型》2020年サグラダ・ファミリア蔵そして、エピローグにあたる第4章「ガウディの遺伝子」では、ガウディが後世の建築家に与えた影響を紹介。ガウディの思想や造形が、伊東豊雄や磯崎新など日本人建築家にも大きな影響について映像や資料などで紹介されている。展示風景より前々世紀に着工されたサグラダ・ファミリアは2026年にはようやく竣工予定だ。ガウディの哲学をあらためて知り、サグラダ・ファミリアの完成を心待ちにしておこう。取材・文:浦島茂世<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』6月13日(火)~9月10日(日)、東京国立近代美術館にて開催
2023年06月16日青空の下、無数の尖塔が立ち並ぶ。そんなサグラダ・ファミリアの姿は、まさにバルセロナを象徴する風景だろう。アントニ・ガウディが手がけたこの聖堂は1882年に着工して以来ずっと建設が続いていたが、ガウディ没後100年の2026年、ついに完成するのだ(予定)。それに先立ち、『ガウディとサグラダ・ファミリア展』では膨大な図面や模型、写真などの資料を通して、ガウディの制作過程と彼の建築の魅力にふれることができる。そして、音声ガイドのナビゲーターを務めるのは城田優。幼い頃にバルセロナで暮らし「サグラダ・ファミリアは日常の風景だった」彼だからこその、温もりあふれる声に導かれて展示物と向き合う時間は、きっと極上のひと時となるに違いない。城田はこの展覧会を、「サグラダ・ファミリアの豆知識は結構知っているつもりでしたけど、僕も初めて知ることがたくさんありました。内観、外観、設計上、いろいろな秘密が紹介されているので、『これ、どうなってるの?』と興味を持ってくださったら、サグラダ・ファミリアをめぐる謎や諸説といった神秘的な部分も含めて楽しんでいただけると思います」と語る。また音声ガイドの収録は「聞きながら歩いている人たちのことを想像してしゃべる」ようにしたという。「耳から入ってくる情報ってとても大事ですよね。だから声のトーンも普段の自分とは少し変えて、少しフォーマルっぽいというか『聞いてください』っていうスイッチを入れて臨場感や想像力を駆り立てるように、でも主張しすぎないように。そのバランスが難しいんですけれど」ちなみに今回展示される資料の中で城田自身が気になった物は、東洋人の顔をした天使の像だという。主任彫刻家・外尾悦郎氏の手によるそれが、「『東洋人の顔つきの天使がいたっていいじゃない』っていう発想が、人種を超えていく感じがして面白い」と感じたそうだ。「普段あまり美術館や博物館に足を運ばない、行ったことないという方も騙されたと思って1回行ってみてほしい。サグラダ・ファミリアという素晴らしい建物の歴史や奥ゆかしさをぜひ一度経験してみてもらえたら、きっと視野が広がると思います」ガウディの魅力にふれられるこの展覧会は、6月13日(火)から。その後、滋賀・愛知で開催。取材・文:金井まゆみ
2023年06月14日スペインのカタルーニャ地方に生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852−1926)。バルセロナ市内に点在する建築群は世界遺産に登録され、独特のユニークな造形が世界中の人々を魅了し続けている。その作品のなかでも着工から140年が経過し、今も建設が続くサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞った展覧会が、6月13日(火)から 9月10日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。長らく「未完の聖堂」と言われてきたが、2021年にマリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かう聖堂は、ついに完成の時期が視野に収まってきたところだという。そのタイミングで開催される同展は、100点を超える図面、模型、写真、資料に最新の映像を交えながら、聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解くものだ。ガウディの独創性は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、さらにカタルーニャ地方の歴史や自然が生み出した造形などを吸収して、独自の形と法則を生み出したところにあるという。同展では、その発想の源泉を丁寧に探ると同時に、膨大な数の模型を制作・修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法にも注目して、聖堂の建設プロセスを明らかにしていく。また、諸芸術を総合する場として聖堂を構想したガウディは、聖書の内容を表現する彫刻を自ら制作し、外観と内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らしていた。そうした「総合芸術」としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界を紐解くのも、同展の魅力のひとつとなっている。また今回は、NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、その総合芸術としての聖堂の現在の姿を伝える展示もある。ステンドグラスから差し込む光を楽しみつつ、肉眼ではとらえられない視点から聖堂の壮麗な空間を散策する気分を味わえるのが楽しみだ。<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』会期:2023年6月13日(火)~9月10日(日)※会期中一部展示替えあり会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般2,200円、大学1,200円、高校700円展覧会公式サイト:※2023年9月30日(土)~12月3日(日) 滋賀・佐川美術館、2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)愛知・名古屋市美術館に巡回予定
2023年05月29日企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が、東京国立近代美術館にて、2023年6月13日(火)から9月10日(日)まで開催される。その後、滋賀・佐川美術館と愛知・名古屋市美術館に巡回する。サグラダ・ファミリア聖堂を軸にガウディの建築を紹介アントニ・ガウディは、1852年スペインのカタルーニャ地方に生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家だ。バルセロナ市内には、サグラダ・ファミリア聖堂を筆頭に、カサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラなど、ガウディが手がけた独創的な造形の建築が点在している。企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、ガウディの建築のうち、サグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞った展覧会だ。「未完の聖堂」と言われつつ、完成の時期が視野に収まってきたこの聖堂を中心に、100点超の図面や模型、写真、資料、最新映像を通して、ガウディの建築思想と造形原理を探ってゆく。ガウディ、その創造の源泉ガウディはゼロから独創的な建築を生みだしたのではなく、西欧のゴシック建築、スペインならではのイスラム建築、カタルーニャ地方の歴史や風土など、自らが立つ土壌を掘り下げることで、独自の造形と法則を生みだした。本展では、「歴史」「自然」「幾何学」という3つのポイントから、ガウディの発想の源泉をひもといてゆく。たとえば「歴史」。19世紀後半は、スペインがその文化の源泉としてイスラム建築を再発見した時期にあたる。また、19世紀には、かつてギリシア神殿は極彩色で彩られていたことが明らかにされ、建物の外観を色彩で装飾する考えが西欧に広がっている。こうしたポリクロミー=多彩色の建築を構想したガウディは、初期の「カサ・ビセンス」などにおいて色彩に富んだタイル装飾を試み、のちにタイル破片を用いたモザイク装飾の手法「破砕タイル」で独創性を発揮することになったのだった。一方、ガウディは自然を自らの師と呼んでおり、徹底した自然観察から造形原理を引き出し、建築の有機的なフォルムへと結実させた。そればかりでなく、自然のなかに潜む幾何学に光をあて、それを建築の造形へと応用する合理的なアプローチも示している。本展では、ガウディの植物スケッチや自然の造形に基づく装飾などを目にすることができる。総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂また、総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂にも着目。ガウディはサグラダ・ファミリア聖堂において、「降誕の正面」を飾る彫像など、聖書の内容を表す彫刻を自ら手がけるほか、外観や内観の光と色の効果、建物の音響効果にも工夫を凝らしている。本展では、建築や彫刻、工芸を融合するガウディの総合芸術志向に光をあて、聖堂の豊かな世界を紹介する。展覧会概要企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」会期:2023年6月13日(火)〜9月10日(日) 会期中に一部展示替えあり会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで)※入館はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(7月17日(月・祝)は開館)、7月18日(火)観覧料:一般 2,200円(2,000円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生 700円(500円)※( )内は20名以上の団体料金、および前売券料金(5月15日(月)から6月12日(月)まで販売)※中学生以下、障害者手帳の所持者および付添者(1名)は無料(入館時に学生証などの年齢のわかるもの、障害者手帳などを提示)※入館方法などについては追って告知※内容は変更となる場合あり(最新情報については展覧会公式サイトなどにて確認のこと)■巡回情報・滋賀会場会期:2023年9月30日(土)〜12月3日(日)会場:佐川美術館住所:滋賀県守山市水保町北川2891・愛知会場会期:2023年12月19日(火)〜2024年3月10日(日)会場:名古屋市美術館住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25(芸術と科学の杜・白川公園内)【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年03月10日学校法人SEiRYO学園は、「ガウディの知られざるサスティナブルな世界」を10月29日(土)に新宿で開催いたします。ガウディの知られざるサスティナブルな世界1【イベント概要】「ガウディの知られざるサスティナブルな世界」~ガウディ研究44年「田中 裕也」氏/緊急来日講演会!~日時: 10月29日(土)13:00~17:00参加チケットはこちら→ 会場: A YOTSUYA(四ツ谷駅より徒歩5分) 新宿区四谷本塩町2-8 田中 裕也氏のプロフィール動画はこちら↓ 【Time table】Theme1/13:00- 「ガウディのサスティナブルな人生観」Theme2/14:00- ガウディコード ガウディの作品に込められた秘密Theme3/15:30- ガウディミーティング ガウディの作品構想Theme4/17:30-19:30 懇親会(限定20名 別会場)参加チケットはこちら→ 【主催】コンティニュウ株式会社 【共催】NPO法人セブン・ジェネレーションズ 学校法人SEiRYO学園 おしえない学校(R)PJ 【後援】駐日スペイン大使館 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月14日企画展「ガウディをはかる -GAUDI QUEST-」が、寺田倉庫が運営する東京・品川の建築倉庫ミュージアムにて開催される。会期は2019年3月27日(水)から6月30日(日)まで。スペインの世界的建築家"アントニオ・ガウディ"アントニオ・ガウディとは、19世紀から20世紀を代表するスペインの建築家。手掛けた建築のうち7件がユネスコの世界遺産に登録されている、世界的建築家だ。代表作であるサグラダ・ファミリアは彼の没後100周年となる2026年の完成を目指し、今もなお工事が進められている。"実測"の観点からガウディ建築に迫る展示されるのは、サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、コロニアル・グエル、テレサ学院の主要6作品の図面など計70点以上。見どころは、多数の日本初公開作品だ。田中裕也の所蔵品から、5mを超えるサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼尖塔図、建築に8年の歳月をかけたグエル公園の実測図、テレサ学院のアクソメ図といった実測図原版を展示する。また、会場内に世界遺産としても知られるグエル公園の階段を1/1スケールで再現。来場者が実際に展示物を「はかる」という体験をすることで、視覚矯正や身体スケールといった要素を学べる体験型展示を行う。【開催概要】「ガウディをはかる -GAUDI QUEST-」会期:2019年3月27日(水)~6月30日(日)※5月7日(火)~21日(火)は休館。会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A(東京都品川区東品川2-6-10)開館時間:火曜~日曜 11:00~19:00(最終入館18:00)※月曜休館(月曜が祝日の場合翌火曜休館)入館料金:一般料金 3,000円、大学生/専門学生 2,000円、高校生以下 1,000円※展示室Bの企画展示「-Green, Green and Tropical-木質時代の東南アジア建築展」2019年5月6日(月・祝)までの観覧料含む。※障害者手帳を持参者とその付添者1名は無料。※それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等を提示。【問い合わせ先】建築倉庫ミュージアムTEL:03-5769-2133
2019年03月03日バルセロナの街のいたるところあるにガウディの作品。歩くだけで、ガウディの作品に出会うことができます。かわいい骸骨のような〔カサ・バトリョ〕や、住める世界遺産〔カサ・ミラ〕を訪ねてみました。外観はかわいい骸骨?な内部は海?〔カサ・バトリョ〕別名「骨の家」「あくびの家」とも呼ばれる、ユニークな外観の建物〔カサ・バトリョ〕は、2005年にカサ・ミラ、サグラダ・ファミリア、グエル邸などと共にガウディ作品群の一つとして世界遺産に登録されました。曲線的なデザインやタイル、ステンドグラスの装飾など、手すりから床までディティールがとにかく奇抜なんです!外観は骸骨、内部は海といったこの邸宅は、もともとは繊維業で財を成したバトリョさんの持ち物。ガウディがリフォームを手がけたことでなんとも不思議な家になったのだとか。巨大なサグラダ・ファミリに対し、街の中に佇む〔カサ・バトリョ〕は、こじんまりとしていてあまり目立つ建物ではありません。そのサイズ感がむしろかわいらしく、数あるガウディ作品の中でも女性に人気があるのも納得!〔カサ・バトリョ〕は当日、窓口でチケットを購入することもできますが、混雑時は待たされる可能性もあります。そのため、事前にチケットを購入しておくのがベター。チケットの種類は優先的に入場できるファストパスチケットと、有効期限内であれば好きな日程で入場できるオープンデイチケットがあります。当日、窓口で購入するよりお得ですよ。カサ・バトリョ公式予約サイトすべて曲線の〔カサ・ミラ〕は住める世界遺産!直線構造を一切持たない不思議な建物〔カサ・ミラ〕。すべてが曲線でできたこの邸宅は地中海やカタルーニャの雪山をテーマに造られています。なんと、今も4世帯が居住しているというのだから驚きです!世界遺産に住めるなんて、ステキですよね。今でこそ世界遺産に登録されているカサ・ミラですが、建築当初はバルセロナ市民にとってはとても醜悪な建物で「石切り場」と呼ばれていたのだとか。外観の曲線美を見るだけで満足してしまうほど素晴らしい〔カサ・ミラ〕ですが、屋上にも見所がいっぱい!象牙や大理石、陶器で覆った煙突や通気口はまるでダリの絵画のよう。兜を被った戦士をイメージした煙突や、バラのつぼみを模った巨大彫刻もありますよ。〔カサ・ミラ〕もカサ・バトリョ同様、事前にオンラインでチケットを購入しておきましょう。プレミアムチケットにはファストパスが付いており、優先的に入場することができます。通常の列には並ばずにファストパス専用の入り口から入れるので、効率的に観光をすることができるのでオススメです。カサ・ミラ公式予約サイト(英語)●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #20】やっぱりガウディはすごかった!サグラダ・ファミリア教会を効率よく見学する方法【ねこのふらり一人旅 #19】バルセロナで「サービスアパート」に泊まる【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日▽パリ編の一覧はこちら♪▽目指すは憧れのパリ!海外旅行をお得&安全に楽しむ秘訣【ねこのふらり一人旅 #1】
2018年04月25日ジャム ホーム メイド(JAM HOME MADE)とglambがコラボレーションした「ガウディコレクション」が、2016年6月後半よりglamb東京店で順次発売される。「ガウディコレクション」では、両ブランドが誇るレザーをアシンメトリーに落とし込んだウォレットやディズニーとのコラボレーションTシャツなど、8つのアイテムが展開される。■ガウディメタルスナップショートウォレット by ジャム ホーム メイドglambのシンボルであるカラフルなレザーパッチワーク“ガウディ”と、ジャム ホーム メイド厳選のブラックレザーとアイレットパーツがそれぞれ斜めに区切って配されたウォレット。コラボレーション初のガマ口仕様は、上質なレザーと相まって雰囲気を醸している。■ガウディウォッチ by ジャム ホーム メイドアメリカンウォッチブランド・タイメックス(TIMEX)のロングセラーモデルであるオーバーサイズキャンパーに、2ブランドの要素を散りばめた時計。ナイロンベルトには、glambとジャム ホーム メイドが制作したレザーパッチワークベルトを施され、爬虫類革と牛革を組み合わせた奥行ある素材感が手元に風格を与える。文字盤には、glambのブランドロゴと、6つの星が。2ブランドのコラボレーションの回数を刻んだアニバーサリーな仕様となっている。■ミッキーTシャツ by glamb×ジャム ホーム メイドペンを手に星を描くミッキーマウスをプリントしたスターTと、ギターを弾くミッキーマウスに、いくつもの音符を重ねたギターTの2種類で展開。ロックカルチャーと深い結びつきを持った星や、音楽の楽しさを表現するようにギターを演奏するミッキーの姿から、音楽に根差した洋服作りを続けてきたglambのアイデンティティが感じられる。他にも、レザーパッチワークを用いたショルダーポーチや、アメリカのワークウェアブランド・レッドキャップ(RED KAP)とのコラボレーションTシャツなどが登場。両ブランドが愛するレザーの色んな表情を楽しめるコレクション、是非手に取ってみてはいかがだろうか。【商品概要】ガウディコレクション発売時期:<6月後半>・ジャム ホーム メイド×glamb×レッドキャップ Tシャツ(ブラック、ホワイト) 5,900円<7月後半>・ガウディメタルスナップショートウォレット by ジャム ホーム メイド(ブラック、カラフル) 32,500円・ガウディショルダーポーチ by ジャム ホーム メイド(ブラック、カラフル) 58,000円・スターTシャツ ミッキー by glamb×ジャム ホーム メイド(ブラック、ホワイト) 8,900円・ギターTシャツ ミッキー by glamb×ジャム ホーム メイド(ブラック、ホワイト) 8,900円<8月前半>・ガウディウォッチ by ジャム ホーム メイド(ブラック、カラフル) 29,500円<8月後半>・ガウディミニウォレット by ジャム ホーム メイド(ブラック、カラフル) 19,000円取り扱い店舗:glamb トウキョウ住所:東京都渋谷区神宮前 3-34-6 H.I.Pビル1F営業時間:12:00〜20:00、10:00〜18:00(水曜日)TEL:03-3746-9950
2016年06月16日10月4日、金沢21世紀美術館 市民ギャラリーAにて「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」がスタート。初日の開場式には井上雄彦も登場し、自らの手でテープカットを行った。「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」は、7月から約2か月にわたり東京・森アーツセンターギャラリーで開催され、その斬新な内容が好評を博した展示会だ。19世紀末~20世紀初頭のスペインで活躍した建築家アントニ・ガウディと、現代日本を代表する漫画家である井上雄彦。時代も、国も、バックボーンも違うふたりを組み合わせる、いまだかつてないアイデアが大きな話題となった。金沢展は東京展に続いての2会場目。実物を含む資料約100件、井上による描きおろし作品約40点と、基本的な作品数は同じだが、ギャラリーの規模や環境に合わせ井上自身が若干のアレンジを加えている。展示レイアウトはもちろんのこと、作品と作品の間にある白壁に注訳やイラストを加筆。こちらは金沢展オリジナルの内容も含まれる。井上雄彦という稀代の漫画家を組み合わせることで、アントニ・ガウディの創作の原点にまで光を当てることに成功した本展。展示会の今後も感じる「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」は、11月5日(水)まで金沢21世紀美術館 市民ギャラリーAにて開催される。ぴあ中部版WEBでは、井上雄彦へのインタビューを含めた初日レポートが掲載中なので、こちらもチェックしてみよう。■「特別展 ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」会期:開催中 ~ 11月5日(水)10:00~18:00会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA料金:前売券/大人-1,100円・中高生-800円・小学生-600円※入館は閉館の30分前まで。会期中無休。未就学児童無料。
2014年10月16日東映、 テレビ朝日、BS朝日、朝日新聞社、森アーツセンターは9日、漫画家・井上雄彦氏とスペインの建築家・アントニ・ガウディのコラボレーション展「特別展 ガウディ×井上雄彦 ─シンクロする創造の源泉─」に関する記者発表会を、スペイン大使館にて行った。「特別展 ガウディ×井上雄彦 ─シンクロする創造の源泉─」は、2013~2014年にかけて日本とスペインで開催される「日本スペイン交流400周年」文化事業の特別企画として実施される。これまで、展覧会の開催発表やタイトルの決定など、ごく一部の情報は公開されてきたが、今回はじめて展示構成や作品点数といった具体的な内容が発表された。同展では、ガウディの建築家としての業績のみならず、人間・ガウディの生きざまにも迫るべく、少年期から始まるガウディの成長を追う1章「トネット少年、バルセロナのガウディへ」(トネットはガウディ幼少期の愛称)、建築家としてのガウディの活躍を紹介する2章「建築家ガウディ、誕生」、そして名声を得たのち、代表作で現在も建築が続けられているサグラダ・ファミリアに身をささげるようになった晩年に迫る3章「ガウディの魂 - サグラダ・ファミリア」といった全3章で構成されている。また、スペインのガウディ専門機関が所属する直筆スケッチや建築模型、家具といった貴重な資料100件が展示される。そして、井上氏は、ガウディにまつわる作品を約40点発表予定で、そのすべてを描き下ろすということだ。その中には、10.6m×3.3mにもおよぶ巨大な手すき和紙「平成長尺大紙」にガウディを描く大作も含まれる。この和紙は、同社が1989年にギネス登録記録を打ち立てた「IMADATE平成大紙」(7.1m×4.3m)を、25年ぶりに面積で上回る"世界最大の和紙"だという。●スペイン滞在中の井上雄彦が語った「ガウディと自身の共通点」とは?そのほか、プロジェクションマッピングを駆使し、井上氏の絵が動き出す演出や、三面スクリーンによる映像シアターといった、映像を駆使した展示演出も行われるとのこと。記者発表会では、同展の日本側の学術監修を行った神奈川大学の鳥居徳敏教授から、ガウディにまつわるエピソードが多数語られた。加えて、建築家で、井上氏の作品を愛好し、直々に展覧会公式ナビゲーターを依頼された光嶋裕介氏が、その経緯や意気込みについて語った。発表会の最後には、4月1日から同展の作品制作のためバルセロナに滞在している井上雄彦氏が、Skypeを通じてコメント。窓からサグラダファミリアが見える絶好のロケーションの部屋に滞在。制作はガウディ建築であるカサ・ミラ内にアトリエを構えて行っているという。好きなガウディ建築を問われると、そのカサ・ミラに加え、未完の傑作と呼ばれるコローニア・グエル教会堂地下聖堂と答えた。さらに、ガウディと自身との共通点を質問されると、恐縮しながらも「完成を急がないところでしょうか」と冗談めかして発言し、会場の笑いを誘った。最後に、同展に向けた作品制作への意気込みとして、「お天道さまに身をゆだねて、何かしら良い形のものができたらと思います。楽しみにしていてください」とコメントした。なお、同展の会期は2014年7月12日~9月7日。会場は東京都・六本木の森アーツセンターギャラリー。同展は東京会場での開催以後、2015年7月まで約1年間、日本全国で巡回展を開催。巡回先は、金沢(金沢21世紀美術館/10月4日~11月5日)、長崎(長崎県美術館/12月20日~2015年3月8日)、神戸(兵庫県立美術館/2015年3月21日~5月24日)、仙台(せんだいメディアテーク/2015年6月3日~7月12日)となっている。
2014年04月10日スペインの建築家アントニ・ガウディ(Antoni Gaudi)と、「スラムダンク」「バガボンド」漫画家・井上雄彦のコラボレーション展「特別展 ガウディ×井上雄彦―シンクロする創造の源泉―」が、六本木・森アーツセンターギャラリーにて開催される。会期は7月12日から9月7日まで。ガウディは19世紀から20世紀に掛けてバルセロナを中心に活動。1882年に着工以来、今も作り続けられているサグラダ・ファミリアをはじめ、グエル公園、カサ・ミラなど、数々の独創的な作品を遺してきた。本展では、スペイン・カルターニャ工科大学の監修のもと、素描、設計図、模型、家具等、ガウディの偉業を振り返る貴重な資料約110点が展示される。また、ガウディに範を求めてバルセロナに赴き、「日本スペイン交流400周年事業」の親善大使にも任命されている井上雄彦が、鋭い観察力と創造力で“人間・ガウディ”像を描き下ろし表現する。2011年には『PEPITA 井上雄彦MEETSガウディ』(日経BP社)が出版されている。同展は今後1年を掛けて、金沢21世紀美術館、長崎県美術館、兵庫県立美術館、仙台(会場は後日発表)を巡回予定。【イベント情報】特別展 ガウディ×井上雄彦ーシンクロする創造の源泉ー会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階会期:7月12日から9月7日まで
2014年01月17日