和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われており、「最終章」ではさらに進化した映像を見ることができる。一方で、鑑賞者としては「何かすごいことはわかるんだけど、何がすごいのか具体的にはわからない……」ということも多いだろう。今回は、そんなアクション初心者に向けて、撮影の面から『るろ剣』アクションの面白さについて話を聞いていく。○■剣心の刀はもはやカメラを狙う――『るろうに剣心』のアクションでは、「マスターショット」という、カットを切るのではなく長回しで撮影する手法が採用されてるということですが、どんな利点があるのでしょうか?マスターショットは元々大友監督も取り入れられていますが、「本当に戦っている」ように見せることができる点が大きいですね。伝統的な香港映画などのように、最初に1手~3手までやってカット、次に4手~7手まで……と撮っていったら、カットごとに決めが入る完璧なアクションにはなるんですが、呼吸感などもメカニカルになってしまう。もちろん、その完璧さで勝負する映画もありますけど、『るろ剣』に求めているのは完璧な振りではなく、本当に戦っている感じ、ということなんです。ちゃんと決まった手はあるんだけど、それを通してやることで生まれるものが、映像に出ている。例えば、役者が少しバランスを崩したけど、そこをリカバーして次の動きに行くとか、そういう「いいアクシデント」は僕らの大好物で。全てカットを割って決め決めで撮影すると、そういう映像にはならないんです。ただ、マスターショットだけでやっているわけでもありません。マスターだけで撮っていると、いろんな情報が流れてしまうこともあるんですよね。しかも、例えば3台のカメラでずっと撮りっぱなしにしていると、互いに映り込まないようにある程度距離を取らなきゃいけない。映画には閉じた構図と開いた構図というのがあって、群衆の外から撮ることもあれば、中に入って撮る場合もあるわけじゃないですか。だから、僕らはまずマスターで撮って、その後にピックアップショットを撮ります。中に入って「この動きだけを撮る」というのがとても重要なんです。ピックアップショットを撮るときにも、マスターショットの良い影響があって、役者さんはすでに1手から30手目までを演じて嗅覚を覚えてるから、「さっきの5手から8手目を寄りで撮りたい」と言ったら即興で簡単にできるし、切り取り方にもつぎはぎ感がなくなります。――たとえば『HiGH&LOW』では乱闘アクションの撮影で、坊主だらけの学生達に交じるために撮る方も坊主にして…という話も聞いたことがありますが、そういうこともあるんですか?『HiGH&LOW THE WORST』の場合は、カメラマンではなくアクション部の鈴村正樹君が、高校生達の戦いを撮るときに、群衆の中でカメラをカメラマンに引き継ぐというサポートをしていたんですね。でも、カメラが引いたら鈴村君の姿が見えてしまうから、40歳を超えてるんだけど、高校生に見えるように坊主にして中に入っていた(笑)。そういう風にアクション部がカメラマンのサポートをすることはよくあります。カメラマンがバランスを崩さないように両脇に立って誘導したり、戦っているときにカメラの横で葉っぱを降らせたり、なんてことまでしています。『るろ剣』で中に入り込む例だと、剣心の「龍槌閃」。あれはもう、佐藤健はカメラの石坂(拓郎)さんを狙ってますから(笑)。彼はそこの思い切りが良くて、ちゃんと当ててくれる。結局、そこまで思い切ってくれないと我々もOKを出せないんです。そして、そういうアクションのために、ハード面から、安全な模擬刀を開発しました。○■道具が安全だから、気持ちがリアルになる――『るろ剣』のアクションは刀を実際に当てていることもポイントで、そのために安全な模擬刀を開発されたと伺っています。厳密に言うと『るろ剣』で開発したのではなく、1度『GANTZ』で使っていたというのを聞きつけて、改良して取り入れさせてもらいました。伝統的な撮影用の刀でいうと「竹光」があるんですが、ケガのリスクがあって、戦う時に近くに入っていけないんです。でも『るろ剣』には、素手で戦うくらいの距離感が欲しい。新たな刀を使うことによって、立ちまわりの種類は画期的に変わりました。もちろん、当たって痛くないわけではありません。でも、致命的な怪我にはならない。僕らはよく言うことですが「本当に相手を斬る気持ちになってほしい」から、安全を求めるんです。矛盾してるように聞こえるかもしれないですけど、例えば真剣を持たされて「相手は絶対に避けるから、斬りに行ってください」と言われても、斬れないんですよ。だって「万が一、相手が避けられなかったら?」と考えてしまう。でも模擬刀だと、思いっきりいけるじゃないですか。よくアクション映画で「リアリティ」という言葉を使うけど、そのリアリティというのはどこから生まれるのか……本物の日本刀を持ったら、道具としてはリアルでも、役者の気持ちはリアルにならないんですよね。安全な刀だと、相手を斬りに行く気持ちはリアルになる。どちらが大事かというと、後者でした。過去作でも瀬田宗次郎(神木隆之介)は、剣心の懐に入って刀を避けますけど、竹光だったらあんなことは指示できないです。本気の気持ちで芝居に行ってほしい、いろんなことを気にしないで芝居に集中してほしい、という気持ちから生まれたものなんです。○■『るろ剣』はカメラが役者に合わせて動く映画――スピード感のあるアクションとして、「ジャンプカット」と呼ばれる、あえて前後をつながない編集の仕方もされているとか。そんなに大げさなことではなく、編集していると、けっこう「ジャンプカット」は出てくるんですよね。もっと言うと、バラエティもジャンプカットだらけじゃないですか。お店の前のカットの次にはもう中に入っている、とか。アクションを立ち回り通り真面目につなぐのではなく、呼吸感やリズムを気にしてつなぐと、自然とジャンプカットになっているという感覚です。「The Final」では、縁のアジトに入った時に剣心が一対多数で戦っていて、上から飛び降りてくる敵をカンカンカンカーン! と倒しているけど、音に合わせて画は飛んでいます。現場ではちゃんと段取りがあってきっちりやっているんだけど、編集しているうちに耐えられなくなって(笑)。忠実につなぐというよりも、気持ち良いか気持ち良くないか、イケてるかイケてないかというところで編集します。最初から決めるのではなく、膨大なアクションから編集の時点でどんどん切り落とす。最初から「ここを落とす」と決めて撮っていたら、絶対スカスカになってしまいます。――そうなると、本当に撮影にすごい時間が必要になりますよね…。大変ですよもう、本当に(笑)。――剣心と縁の最終決戦では、大友監督から「感情が見えるアクションにしてほしい」というリクエストがあったとのことですが、今までのような手法があってのアクションだったのでしょうか?「感情が見える戦い」というのは大友監督がシリーズを通してずっと言っている話なので、今回だけに限らないんですけども、特に剣心と縁との戦いは心がけました。今までに話してきた道具や撮り方も、そもそもすべてのことは「役者の感情を途切れさせない」ことがスタートなんです。照明、衣装、殺陣にしても、やっぱり、「役者が何も気にせず集中するために」というのが1番で、僕らは立ち位置もほとんど決めません。僕らが「work for camera」と呼んでいる"カメラに合わせて役者が動く"映画と、"カメラが役者に合わせて動く"映画、2種類あるとしたら『るろ剣』は"カメラが役者に合わせて動く"。「役者の気持ちで動くんだから、バミリなんかつけるんじゃないよ」という感覚があります。そうすると照明やカメラは大変で、必死に動くことになるんだけど、でもやっぱり1回はそれでやってみる、ということが大事。いつも「自分もアクションをするつもりで撮ってほしい」と言っているんですが、すべては役者の気持ちを作るためなんです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月21日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)のメイキング映像【『るろうに剣心 最終章 The Final』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~】が21日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所という大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その中で、佐藤健を中心としたキャストたちがこれまでの10年の積み重ねを凝縮させて完成したメイキング映像「Road To Kenshin」(佐藤健公式You Tubeチャンネルで配信中)から、『The Final』の撮影の日々をまとめたメイキング映像【『るろうに剣心 最終章 The Final』Road To Kenshin~スペシャルエディション~】が公開となった。2018年11月、シリーズお馴染みの赤べこでの撮影からクランクインとなった神谷道場メンバーの和やかなシーンから撮影がスタートした『The Final』について、「これまでで一番難しい撮影になる」と語っていた佐藤は撮影の2カ月前からトレーニングを開始。前作から5年の歳月が空いた本作の撮影だったが、トレーニングを経て、徐々に佐藤の体に緋村剣心が呼び起こされていく。佐藤が今回過去最高のものを作り上げようと挑んだアクションシーンには、監督も邦画史上最大のスケールの舞台を用意し、細かいところにもこだわりを見せながら1カット1カット撮影を進めていく。佐藤の魂のアクションには、アクション監督の谷垣健治率いるアクションチームから驚きの声が上がる場面も。そして、本作で剣心の前に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑もクランクインし、当初「自身の縁が想像できなかった」と語る新田に対して、佐藤は「期待を裏切らない存在感を現場で感じていた」と語る。『るろうに剣心』オールスターズも撮影に合流し、より濃密になっていく撮影の日々が映し出され、撮影中盤の縁軍が東京を襲撃するシーンでは、実際に櫓を爆破するなど本物に拘り、500本以上のプロパンガスを使用するなど規格外のセットで撮影された。過去のシリーズでも披露された剣心の屋根走りや代名詞でもあるドリフトシーンは、佐藤をはじめ、スタッフ全員が一丸となって挑み本作ではさらにアップグレードさせている。そんな全力で挑んでいる撮影中にも、佐藤はクライマックスに向けた多数の敵を相手にするシーンのトレーニングも実施。その中で佐藤が自ら出したアクションのアイデアは実際に本編に採用された。「現場にいたくてしょうがない、幸せの日々だった」と語るアクションシーンの撮影もついにクライマックスとなり、数々のアクションシーンをこなしてきた佐藤をもってしても、「手数が多すぎる」と話す、剣心VS縁のラストバトル撮影の様子も映像にとらえられた。
2021年05月21日現在上映中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に続き、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が6月4日(金)より公開となる。この度、本作の撮影の日々を綴ったメイキング映像「『るろうに剣心 最終章 The Final』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~」が完成し、5月21日(金)8時より解禁された。観客動員数1,150万人を超え、日本映画の歴史を変えたエンタテイメントの頂点として君臨するアクション感動大作『るろうに剣心』シリーズがついに完結。かつて誰も体験したことのない衝撃的なスピードで繰り広げられる圧倒的な超高速アクションと、心を揺さぶるエモーショナルな人間ドラマが融合した『るろうに剣心』シリーズは日本だけでなく世界中を熱狂させ、世界100カ国以上で配給。50以上の国際映画祭に出品され絶賛されている。2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・ 兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所で大規模ロケを敢行し2作連続で撮影された本作。その甲斐もあり『るろうに剣心 最終章 The Final』はシリーズ2作目『るろうに剣心京都大火編』を超え、本年度実写映画でオープニング興収1位のヒットとなった。公開されたのは、メイキング映像は2018年11月、シリーズお馴染みの赤べこでの和やかな撮影からクランクインする。『The Final』について「これまでで一番難しい撮影になる」と語っていた佐藤健は、撮影の2カ月前からトレーニングを開始。前作から5年の歳月を空けての撮影だったが、トレーニングのなかで徐々に佐藤の体に緋村剣心が呼び起こされていく。佐藤が今回、過去最高のものを作り上げようと挑んだアクションシーンだが、その想いに呼応するように監督も邦画史上最大のスケールの舞台を用意。現場では細かいこだわりを見せながら進んでいった。佐藤の魂の演技に谷垣健治率いるアクションチームからも驚きの声が上がる場面も。そして、本作で剣心の前に立ちはだかるシリーズ最恐の敵・雪代縁役の新田真剣佑もクランクイン。当初、自身の縁が想像できなかったと語る新田に対して、佐藤は期待を裏切らない存在感を現場で感じていたとコメント。圧倒的に作り込まれた縁のクオリティには映画を鑑賞した人たちからも絶賛されている。撮影中盤の縁軍が東京を襲撃するシーンでは、実際に櫓を爆破するなど本物に拘り、さらに500本以上のプロパンガスを使用するなど規格外のセットで撮影された。過去のシリーズでも披露された剣心の屋根走りや代名詞でもあるドリフトシーンもさらにアップグレード。そんな撮影と並行して、佐藤はクライマックスに向けた多数の敵を相手にするシーンのトレーニングも実施していた。そして数々のアクションをこなしてきた佐藤も「手数が多すぎる」と話す、剣心と縁のラストバトルは圧巻。体が悲鳴を上げながらも、シリーズ屈指の名シーンが誕生したのだった。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)公開
2021年05月21日2012年、2014年に公開され、いずれも大ヒットを記録した映画『るろうに剣心』シリーズの最終章2部作の1つ『るろうに剣心 最終章 The Final』が、2021年4月23日、ついに公開されました。佐藤健さん、有村架純さんをはじめ、吉川晃司さんや武井咲さんなど、新旧の実力派俳優が集結した同シリーズ。『るろうに剣心 最終章 The Final』では、瀬田宗次郎役を演じる神木隆之介さんがサプライズ出演しており、映画Twitterで場面写真が公開され、ファンの反響を呼びました。【敵か、味方か―?】「お久しぶりです。緋村さん」『 #るろうに剣心最終章 The Final』に、瀬田宗次郎役 #神木隆之介 さんがサプライズ登場剣心の前に立ちはだかった目的とは…? pic.twitter.com/uRriIY8iPj — 映画『るろうに剣心 最終章』公式アカウント (@ruroken_movie) May 13, 2021 神木さん演じる瀬田宗次郎は、物語のカギを握る重要な役の1つ。原作でもファンが多いキャラクターです。すでに映画館で『るろうに剣心 最終章 The Final』を観た人からは「最高だった」「心の中で叫びました」と喜びのコメントも。また、まだ観ることができていないファンからは「早く映画館で観たい」と興奮気味な声が上がっています。なお、『るろうに剣心最終章 The Beginning』は、同年6月4日に公開を控えており、グランドフィナーレを目前に控え、ファンの熱量はすでに最高潮に達している様子。2021年は、るろうに剣心ブームが日本中を席巻しそうな予感です。[文・構成/grape編集部]
2021年05月18日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』10th アニバーサリーイベントが17日に都内で行われ、佐藤健、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登場した。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回、「The Beginning」で剣心の元妻である巴を演じた有村について、佐藤は「巴ぐらいミステリアスなんですよ。本当に心の奥底で何を考えているのかがわからないというか、何か隠し持っているんじゃないかと思わせるような。もっと知りたいと人に思わせるような人ですね」と表す。それに対し首を横に振っていた有村は、佐藤について「現場で一緒に過ごす中で心強い、身を委ねられる」と表し、佐藤は「身なんか委ねてたの?」と疑問を持った様子。有村が「撮影中、剣心さんに気持ちを寄せて1カ月間過ごしてたんですけど、伝わってないですか?」と尋ねると、佐藤は「それはもちろん伝わってますけど、本当にセリフも間違えたことない。全シーンくらい巴と一緒にいたんですけど、どんなに長いセリフも最初から1回も間違えない」と振り返る。「『身を委ねて』と言ってくれましたけど、めちゃくちゃ1人でちゃんと立ってましたよ。めちゃくちゃ自立してましたよ」と言う佐藤に、有村は「そっか」と納得していた。また、作品に因みそれぞれの「運命的な出会い」は……という質問では、佐藤が『るろうに剣心』シリーズについて語る中、有村が「う〜ん、そうですね、私は……お寿司」と意外な回答を見せる。有村はさらに「もちろん人とか作品とかいっぱいあるんですけど、ここはちょっとお寿司を選ばせていただきます」ときっぱり。「お寿司が世界で1番大好きです。自分が作品を走り切ったぞ、と思った時にだけ食べられるんです」とマイルールを明かした。今作が終わった時には食べたのか聞かれると、「食べた……? 食べました」と答え、佐藤は「やりきってくれてる。良かった」と安堵していた。
2021年05月18日5月17日(月)、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開を前に、シリーズ10thアニバーサリーイベントが開催、主演の佐藤健や、有村架純、江口洋介、大友啓史監督が登壇。シリーズ全作の主題歌を手掛ける「ONE OK ROCK」Takaからのスペシャルメッセージも到着した。本イベントでは参加した佐藤さんらが、『るろうに剣心』シリーズ完結編である本作についての想いを改めて語った。この日の模様はYouTube、LINE、Twitter、Instagramの各プラットフォームにて配信され、抽選で選ばれたファンの方がリモートで参加、キャストや監督が質問にも直接回答する場面も。さらに、本作の予告映像がイベント内で初解禁され、『るろうに剣心』の全主題歌を担当してきた「ONE OK ROCK」のTakaからのスペシャルメッセージも披露されるなど、盛りだくさんの内容となった。まず、現在公開中の『The Final』が26億円を超える大ヒットを記録していることについて、佐藤さんは「本当に支えてくださって感謝です」と改めて深く感謝。「僕の友人もまだ『The Final』を観れてない。本当の公開日は緊急事態宣言が明けて“真の初日”を迎えられたらと思っています。その公開に向けて大きな花火を打ち上げたいです」とコメント。それを受け、監督は「観たくても観れてない方々がいるので、俺も健くんの言う通りだと思います。公開に向けて僕も何でもします!!(笑)」と、まだまだ盛り上がりを見せる本作をまだ目にしていないファンに向けて語った。佐藤健&有村架純、共演は「不思議な夢の中のような感覚」『The Beginning』の撮影をふり返り、佐藤さんは「最初から監督とは気持ちを共有できていた気がします。今までとは違う作品になると思っていたので、現場での居方も自然と変わっていました」と回顧。そして、佐藤さんとの共演について、「撮影は健さんとほとんど一緒の撮影で、一つ一つを丁寧に紡ぐことができたと思います。1か月~1か月半の撮影期間が長かった一方で、あっという間にも感じました。とても不思議な夢の中のような感覚でした」とふり返る有村さん。すると、佐藤さんも「僕もです。同じ夢の中にいたのかもしれない(笑)ふわふわした不思議な感覚でした」と共通の思いだったことを明かした。続けて、「地に足を着けて撮影に挑んだのに、現実なのか幻想なのか、あまりにも美しくて曖昧でした。不思議な世界観で映画が続いていき、そのままその感覚が画に映っていたと思います」と他シリーズとは異なる体験となったよう。お互いの印象について尋ねられると、佐藤さんは有村さんを「巴と同じくらいミステリアス。心の底で何を考えているかわからない。『もっと知りたい』と人に思わせてくれるような人」と表現。一方、有村さんは「現場で安心して身をゆだねられる方」とコメント。それを聞いた佐藤さんが、「ゆだねてた!?(笑)有村さんはセリフを間違えたことない。どんなに長いセリフも言えていて、1人でちゃんと立っていた。自立していた(笑)」と会場の笑いを誘った。江口洋介「『るろうに剣心』に戻ると現場はいつも戦場」また、『The Final』と『The Beginning』は時代背景の全く違う作品であり、2作品とも出演している江口さんは「撮り終える前に、また長い旅が始まるねって健君と話したことを覚えています。7~8か月、別作品の撮影も挟みながら、緊張感をずっとキープしないといけないのは大変でした。『るろうに剣心』に戻ると現場はいつも戦場で(笑)無事に、この2作品を皆さんに観てもらえたら、おいしいお酒が飲めるかなと思います」とコメント。監督は1作目当時は本シリーズの構成はなかったものの、「志々雄と剣心は描きたいと思っていた。ただ、健くんと『The Beginning』はやらなきゃいけないねと話したのは覚えています」と当時をふり返った。そして今回、この場で特別に『The Beginning』の予告が初披露。江口さんは「今回僕がこの作品で演じた斎藤一は、もうすでに死んでいるような雰囲気をまとっている。この作品での新選組は人斬りの集団。本当はものすごく凄い時代に生きていたという、他作品とは違った“新選組”の生き方を描いているのかなと思います」と語り、そのほかの新選組を描いた作品とは一線を画す作品に仕上がっていると期待を込めた。ワンオクTaka「『るろうに剣心』は共に歩んできた同志」とメッセージ映像にあわせて「ONE OK ROCK」の主題歌も流れ、その楽曲を手掛けた『るろうに剣心』シリーズには欠かせないメンバーである「ONE OK ROCK」のTakaさんよりスペシャルメッセージが到着。【ONE OK ROCKのTakaからのメッセージ】僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。緋村剣心は健にしかできなかったって、『The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました。『るろうに剣心』は共に歩んできた同志です。これは健に対しても、剣心に対してもそうですし、そこはふたつでワンセットなんですけど。本当に……ありがとう、っていう感じです。すると佐藤さんは「本当にいい曲です。作品毎にそう思いますが、今回の『The Beginning』の楽曲が一番好きかもしれないです。Takaが『The Beginning』を観て、“この作品が一番好きだわ”って言ってくれた。Takaも侍魂を持っているので、この時代に生きる人間たちに共感してくれたのかなと思います」と語った。また、巴がある理由で剣心に近づき、それが究極の出会いへと繋がっていくというストーリーにちなみ、“究極の出会い”を尋ねられた佐藤さんは、「もちろん、『るろうに剣心』ファミリーとの出会い」と言い切る。江口さんも「この『るろうに剣心』という作品に出会えたことは大きい。よく10年後に“あの映画のあの場面のように…”と後々の作品に影響してくる時があるんですが、この作品もそうなると思います」と確信を語る。監督は「撮影していて、現場で二度と出会えない瞬間との出会いがあって。奇跡的に芝居や風向き、カメラワークなどすべてが合致した瞬間」と語り、「この作品でも剣心と斎藤一の出会ったシーンなど素晴らしいカットがたくさんある。中でも10年前の一作目のカットを繋いでいるシーンがあります。そんなことができる作品はそうそうない。奇跡だと思います」と本作への期待を高まらせた。自分の中に剣心という人が下りてきた感覚最後、江口さんは「この作品に10年携わって、最初は全く『るろうに剣心』を知らず原作を読むところからでした。シリーズ毎に予想を超える作品が完成して…今回もまたすごい作品に仕上がっています。まだ『The Final』を観れてない方は2作品連続で観れる喜びがあると思うので、ぜひ大画面で楽しんで欲しいです」とコメント。監督は「10年もの間、『るろうに剣心』という作品で戦ってきました。改めて美しいプロジェクトだったと思うし、公開を迎える最後まで皆さんと一緒に走り抜けたいと思っています」と熱い想いを口にする。有村さんは「この10年間、キャスト&スタッフが命を懸けて撮影をしてきて、皆様のもとへ届けてきた作品だと思います。熱い思いが込められた、そんな作品に一緒に挑戦させていただき、皆様に届くのは緊張しますが、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです」とコメント。そして「『The Beginning』は非常に描きたいエピソードで、これを描かずに『るろうに剣心』シリーズを描いたとは言えないと思っていました」と佐藤さん。「どのように剣心の十字傷がついたか、なぜ消えないのか…そこには深い悲しみや感情が刻み込まれています。頬に十字傷がある限り剣心は悲しいんです。今までの過去作では、その想いを心に秘めて剣心を演じてきました」と明かす。「『The Beginning』を撮影している時間は本当に夢のような時間でした」と改めてふり返った上で、「今までは剣心という“キャラクター”を演じている、という感覚でしたが、『The Beginning』の撮影をしながら、『幕末の時代に、剣心という人が本当に存在していたんじゃないか』と思うくらい、自分の中に剣心という人が下りてきた感覚になりました。ここまで役と一体化したのは初めての経験。自分にとって特別で、皆さんの期待に応えられるような作品になっていると思います」と熱く語り、イベントを締めくくった。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月18日2作連続で公開中の佐藤健主演『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』。この度、巴との壮絶な過去と剣心の十字傷に秘められた真実が明らかになる、来月公開予定の『The Beginning』より本予告映像が到着した。本日開催されたオンラインイベント「『るろうに剣心最終章 The Beginning』10thアニバーサリーイベント」にて、本予告映像が初披露。舞台は時空を超え、明治から動乱の幕末へ、「るろうに剣心」始まりの物語が描かれる『The Beginning』。公開された映像では、「新時代のため、あなた方には死んでもらう」と、容赦なく侍たちを斬り捨てていく剣心の衝撃的なシーンから幕を開ける。そして、新選組に追われる身となっていた“人斬り抜刀斎”剣心は、ある夜に巴(有村架純)と出会い、口封じのため共に暮らすことを決意。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、次第に巴に心を開き本当の幸せの意味に気づいていくが、ある日突然、巴は姿を消してしまう。実は巴には、剣心に近づく別の目的が。また「どんなことがあろうと、あなただけは、絶対に斬りはしない」と誓うものの、なぜ、妻を斬殺しなければならなかったのか、そしてなぜ、2度と人を斬らないと誓ったのか。剣心と巴の観る者の胸を打つ濃密な人間ドラマが、壮大なグランドフィナーレを彩る。本作でも主題歌を手掛けた「ONE OK ROCK」ボーカルのTakaは「僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです」と言い、「緋村剣心は健にしかできなかったって、『The Beginning』を観るたびに思うんです。だから僕らはそこに寄り添って、彼の心情を掬ってあげるような気持ちで、最後に曲を届けられればいいなっていうのをイメージして、今回の楽曲を作りました。『るろうに剣心』は共に歩んできた同志です。これは健に対しても、剣心に対してもそうですし、そこはふたつでワンセットなんですけど。本当に……ありがとう、っていう感じです」と思いを語っている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月17日映画『るろうに剣心』“副音声上映"が決定。2021年5月22日(土)より『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月19日(土)より『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で実施する。副音声として登場するのは、剣心演じる佐藤健、監督の大友啓史、アクション監督の谷垣健治。迫力のアクションが見どころである『るろうに剣心』の裏話を、シリーズを支えてきた3人が余すことなく語ってくれるという。副音声を聞く方法は簡単で、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、データを事前に入手。劇場で本編上映前にアプリを起動&イヤホンを装着。アプリは映画の音声を認識し映像作品に合わせて副音声が再生される。映画館で鑑賞しながら、イヤホンで副音声を楽しめる仕様で、2回目の劇場鑑賞にも打って付けの企画だ大友啓史次のように話す。「るろうに剣心シリーズにはスタッフたちが散りばめた色々なものが、宝探しみたいにたくさんあります。副音声を聞いて5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです」映画『るろうに剣心』最終章『るろうに剣心 最終章 The Final』公開:2021年4月23日(金)*副音声開始:5月22日(土)~『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開:2021年6月4日(金)*副音声開始:6月19日(土)~監督・脚本:大友啓史主演:佐藤健配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年05月17日2011年にスタートした映画『るろうに剣心』シリーズがついに『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で完結する。本作は明治の日本を舞台に、“不殺(ころさず)の誓い”を立てた緋村剣心の物語を壮大なスケールの物語とアクロバティックなアクションの連続で描いてきたが、全作品を手がけた大友啓史監督はシリーズを通じて本作に登場する者たちが実在し、現実の社会の中で生きている人物として描くことにこだわったという。人気漫画を原作にしながら、映画として圧倒的な評価を集めた本シリーズの根幹にあるものは一体、何なのか? 大友監督に話を聞いた。(以下、一部、『るろうに剣心 最終章 The Final』の内容に触れている箇所があります)和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、アニメーション化され、後に舞台にもなるなど様々な分野で描かれている。幕末に“人斬り抜刀斎”と呼ばれた男・緋村剣心は、新時代・明治の訪れと共に“不殺の誓い”を立て、江戸の街にある神谷道場で暮らしながら、様々な戦いに身を投じる。映画第一作を製作するにあたり、大友監督は漫画に描かれているキャラクターを“現実に存在する人間”として捉えるところから創作を始めたという。「漫画というのはすでに視覚化されたものですからね、まずはそのヴィジュアルの中からどの要素を映画にするのか考え、実写映画にするうえで不可欠な部分を集めていくことから準備を始めました。ひとつの基準は、僕自身が、この作品の登場人物たちが“実在する”と思えること、そして彼ら彼女らに共感できることが、何より大切だと思ったんですね。明治維新後、侍たちは廃刀令で刀を奪われ、マゲを切られ、その職業的な技術は不要となり、生きていく術を失ってしまった。そんな中で、剣の心を失った侍たちは新時代をどうやって生きていこうとしたのか? まずは自分がこれまでに蓄えてきた知識や経験を総動員して、原作になった漫画と現実にあった歴史上の背景や事実とを擦り合わせ、その人物たちの感情のリアリティを追求していったんです。幕末の動乱を乗り越えて訪れた明治時代、剣心にできることは何か? 廃刀令の時代ですから、もう刀は持って歩けない。でも、剣心は、一見真剣にしか見えない逆刃刀を持って白昼堂々と歩いている。今の時代で言えば、モデルガンを持って歩いているようなものでしょうか。幕末、散々人を斬ってきた剣心の思いとしては、侍という身分は廃れたけれど、自分が培ってきた剣技をつかって、この“不殺の誓い”を込めた逆刃刀で自分の目にうつる人々を助けていくことはできるだろうと。そんな剣心の感情は、当時の侍たちの置かれた立場に思いを馳せると、とてもリアリティがあるように思えました。剣心だけではなく、他の人物などに対してもそういう過程を経ることで、漫画の中で描かれていたフィクションが自分の中で立体化し始める。ひとつひとつ自分のフィールドに落とし込んでいくことで、様々な情報を自分なりの解釈で紐解けるようになってくる。巨大な人気コミックですから、そういう作業を手掛かりに、映画をつくる上での自由を少しでも得たいなと思ったんですね」ふたりの壮絶な感情のバトルを描くさらに大友監督は、過去に手がけてきた映画と同様に、すべての登場人物を“社会に生きるもの”として描いた。人間は“キャラクター設定”だけで存在しているわけではない。その時々の社会のルールや状況、倫理観、経済状況に大きく影響を受ける。大友監督はすべての作品で、登場人物と社会の関係をしっかりと描き、その上で社会のルールや倫理から逸脱せざるを得ない状況、意図的に逸脱する場面を描いてきた。「どんな人間も時代と切り結びながら生きているんですよね。剣心はあの時代に『新しい時代のためなら人を斬れます』と答えて人斬りになっていくんですけど、理念で引き受けることと、それを現実で実践していくことの間には大きな差があると思うんです。そこで生まれた矛盾を押し殺していける人間は悪に陥ったり、もしくは平然とした顔で新政府の一員になって出世していくんだろうけど、剣心はそうではなかった」大友監督は「人間を動かしているのは、とてもプライベートな体験や感情」だという。「どの人にとってもプライベートな体験というのは、すべてが望んで引き受けたものではないと思うんです。そう考えると、どんな人間であろうと、いかに腹立たしい相手であろうと、同情の余地や、すべてをその人の責めだと言えない部分がある。どの作品であっても、そんな気持ちをすべての登場人物に感じたいという想いはいつもあります。人間はお金や欲望や悪に取り憑かれて、ギリギリの判断を迫られた時に“生(なま)”の感情や顔が見えてくる。言葉にしてしまうと安っぽくなってしまうんですけど、自分がいつも心を動かされるのは、社会的な動物であるはずの人間が、その社会性を剥がされてしまった瞬間に見せる“生の感情”なのかもしれません」最新作でも大友監督は、これまでのシリーズで得た知見を総動員しつつも、いたずらに規模を拡大するのではなく、シリーズの根幹にある“すべての人物が実在していること”と“人間の生の感情が現れる瞬間”にこだわって、物語を拡大ではなく“深める”かたちで脚本を書いていったという。本作は江戸の町に謎の男・雪代縁が出現するところから物語が始まる。やがて剣心が愛する妻・巴を自らの手で斬った過去が明かされ、縁こそが剣心が殺めた巴の弟であることが判明する。姉を殺され復讐を誓う縁と、愛する女性を斬った罪を背負って生きてきた剣心はついに再会し、刃を交える。「今回の話は、剣心という人間を生み出したのは巴で、剣心と巴の関係性が生み出したモンスターが縁である。そして、その剣心と縁が、長い時間を経て運命の対峙を向かえるという物語なわけですよね。そうなると感情の深さがこれまでの作品とは比較にならないわけです。剣心は自身の手で殺してしまった愛する妻の弟と向き合うことになるわけですから。一方の縁は、愛する姉であり、母親代わりでもあった存在を失ったわけですけど、当時の縁はまだ子供だから、巴が剣心に対して復讐心を抱きながら、それだけではない想い=愛情を抱いてしまったことが明確に理解できない。つまり、物理的に姉を奪われただけではなくて、その心までも奪われたと感じたんだと思うんです。そのふたりが戦うわけですから、対立構造にはなっているんだけど、その関係は敵や味方ではなくて“遺族”に近い。死んでしまった巴の夫と弟なわけですから。巴に対しての異なる思いと共通する思い、その両者を抱えたふたりが剣を交えることで、お互いの感情をを確認していく。深度のある複雑な感情を、激しい戦いを通じて、剣を合わせながら確認していく。こんなに強靭な設定って実はなかなかありませんから、それがクライマックスに用意されている以上、構成はすごくシンプルにしたほうが良いのではないかと思うに至りました。だから複雑なことはやめて、剣心と巴、縁の間にかつて何があったのかを剣心の仲間たちが知り、その過程でお客さんも剣心の過去を知る。その後、表向きはアクションに特化しているように“見せかける”んだけど、観客はきっと、底流にあるふたりの壮絶な感情のバトルも感じてくれるに違いない。そういったプランをベースに、「京都大火編/伝説の最期編」に込めた密度を、一本の映画に注ぎ込もうと思ったわけです」「剣心はいたよ、本当に。実在したよ」大友監督が語る通り、剣心と縁は敵ではない。だからどちらかが相手を斬るだけでは解決しない。ふたりの戦いは相手の感情を知る行為であり、その刃はどちらも深い悲しみに満ちている。観客は驚異的なアクションに目を奪われつつも、そこで描かれる生々しい感情のぶつかり合いに心を奪われるはずだ。「かつて『龍馬伝』をつくりながら、吉田松陰や、高杉晋作、坂本龍馬、岡田以蔵はみんな自分の中で“確かに存在した”と確信する瞬間があったんです。まあ、彼らは実際実在した人物たちですからね。かつて生きていた人たちが残していった“念”があると思いますし、剣心もフィクションなんだけど僕は“剣心の念”も実際にあると真面目に思ってるんですよ。1作目の時に佐藤健と綾野剛が戦うシーンで、剣心が「不殺の誓い、逆刃刀だ」といった瞬間、なぜか涙が出そうになって。周囲にさとられないように苦労したんですけど(笑)、思わず佐藤健のもとに駆け寄っていって『剣心はいたよ、本当に。実在したよ』って言ったら、彼はキョトンとしてましたけど(笑)。その頃からすでに、剣心っていうのは僕の中でリアルに実在した人物だと思っているんです。佐藤健は『1作目のときは人気漫画のキャラクターをいかに演じるかに一生懸命だった。2作目になって剣心が自分の中に少しずつ入ってきている気がした。今回の作品はすでに自分の中に剣心が住んでいて、自分の中にいる剣心を引っ張り出すことで演じていく。剣心は実在します』って言っていて。ぐるりと一周廻って、僕が1作目で感じた感情を、俳優のスタンスから体感したんだなと思って、なんだか感動しましたね。撮影の時って、とりあげているのはフィクションの人物なんだけど、本当に生きているな、実在したんだなと思えることがあって、撮りながら僕はいつも、どこかでそんな瞬間を求めている。そこに僕だけじゃなくて主演俳優もたどり着けた。それはこの映画シリーズの大きな成果だと個人的には思っています。剣心だけじゃなくて、縁も薫も左之助も恵も、弥彦も“本当にいた”んだと思うし、それを俳優の身体を通して観る人に感じてほしいし、僕が現場で感じたことを共有してほしい。人物たちの体験や感情を、観ている人たちもハラハラしながら追体験していく、それこそが娯楽エンターテインメントの、シンプルで正しいかたちだと思うんです」大友監督の考える正統なエンターテインメントは、アクションや爆発を積み重ねることではなく、その奥底にある生々しい感情のダイナミックな揺れ動きを、登場人物と観客が共に体験することにある。どんな鋭い刃よりも観る者の心を深く刺す痛みと悲しみの物語、そしてキャリアを通じて“実在する人間が見せる生々しい感情”にこだわり続けてきた大友監督の信念が本作を、最終章にふさわしいものにしているのではないだろうか。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(日)より公開
2021年05月17日公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』が、本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録。そして6月4日(金)からは、伝説のグランドフィナーレを迎える『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が公開される。今回は、佐藤健演じる緋村剣心とともに新時代を懸命に生きようとした女性から、土屋太鳳が演じてきた巻町操に注目した。新時代を颯爽と駆け抜ける、剣心の頼れる仲間巻町操(土屋太鳳)は、両親はなく、幕府の諜報部隊を務めた御庭番衆の拠点である、京都にある葵屋で育てられ拳法を学んだ。旅の途中で金に困り、剣心の刀を盗もうとしたのをきっかけに剣心と知り合った。天真爆漫だが、子どもの頃から慕い続ける四乃森蒼紫が復讐に囚われたときは心を痛め、蒼紫を救ってくれた剣心に厚い信頼を寄せている。『るろうに剣心』シリーズには魅力的な女性が何人も登場するが、最前線で剣心と共に戦う女性キャラクターといえば操しかいない。前作『京都大火編/伝説の最期編』でもその身体能力を活かしたアクションを披露してくれたが、本作ではさらに進化した動きを見せており、3歳から日本舞踊、 クラシックバレエを習っていたという操演じる土屋さんの持つポテンシャルが120%発揮されている。先日解禁されたアクショントレーニング動画でも、そのポテンシャルが遺憾なく発揮されており、今回の『The Final』での操のアクションシーンは前作『京都大火編/伝説の最期編』のクオリティを遥かに超えたものとなっている。操は剣心同様に天涯孤独であり、剣心に師匠・比古清十郎がいるように彼女にもまた蒼紫という師匠が存在するなど、どこかしら剣心と共通する要素を持つキャラクター。前作『伝説の最期編』では剣心が比古から、飛天御剣流の奥義を会得したのと同様、今作では操が、師匠の蒼紫を彷彿とさせるアクションを見せてくれる。『るろうに剣心 最終章』では、剣心から弥彦、蒼紫から操など、物語の中のキャラクター同士でその意志の“継承”が行われていった。それとともに、大友啓史監督が「第1作の時に、型にはまらない常識破りな20代後半から30代半ばのスタッフを集めたんですけど、彼らはこの8年間に様々な現場でいろいろな技術を蓄積した」と語っているように、スタッフ間でも“継承”は重要なキーワードとなっていることが伺える。作品の中での、登場人物同士での意志の継承、そして、10年間変わらぬスタッフで制作を続けてきたからこそ成し遂げられた技術の継承。2つの継承が行き着いた先の邦画最高峰の映像と、それを体現する巻町操の怒涛のアクションを体感してほしい。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月15日先月からついに公開がスタートした『るろうに剣心 最終章』。この度、現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月から公開が始まる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』との2部作の副音声上映が決定した。チーム「るろ剣」集結! 究極の裏トークを劇場で本シリーズ史上初となる2部作での副音声上映は、剣心役の佐藤健、監督の大友啓史、そしてアクション監督の谷垣健治と、シリーズを10年間支えてきた3名が参加。5月22日(土)より『The Final』、6月19日(土)より『The Beginning』で実施され、本編に合わせて撮影当時の裏話ほか様々な貴重なエピソードを余すことなく語り尽くす!副音声の収録を終えた佐藤さんは「やはり最後の剣心と縁の戦いは、何回観てもどちらにも感情移入して入り込んでしまうので、心が疲れました(笑)」とまずは率直な感想を述べ、「僕が知らない裏話もお二人がしてくださったのでめちゃくちゃ楽しかったです」とコメント。さらに「剣心は自分の胸の内に想いを秘めているキャラクターなので、自分なりに“この時はこういう想いで演じていた”という気持ちを話したりしたので、楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。一方、大友監督は「副音声を聞いて、『るろうに剣心』5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです。ぜひこの機会にこの体験自体を楽しんでほしいです」と呼びかけ、谷垣さんも「1回目に見るときはアクションシーンの迫力を堪能していただき、2回目は副音声を聞くことで、アクションをより楽しんでいただける手助けになればと思います」と語っている。なおこの副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生され、劇場で作品を鑑賞しながら楽しめる仕様となっている。新映像公開! 神木隆之介“宗次郎”現るさらに新たに、神木隆之介が演じる瀬田宗次郎の姿も映し出された映像が到着。片足でリズムを刻むあの独特なステップ“縮地”を見せた後、剣心に斬りかかるシーンが収められている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月14日映画化もされたバーナード・スレイドの傑作戯曲『Same Time, Next Year』が、剣幸主演で開幕した。不倫から始まる男女の25年を描く二人芝居。剣の相手役は坂田聡と大沢健という、まったく持ち味の違う二人がダブルキャストで務める。演出は荻田浩一。坂田が出演した回のゲネプロをレポートする。舞台は1951年、北カリフォルニアの海辺のコテージ。大きなダブルベッドには、男と女がいる。偶然の出会いから一夜を過ごしてしまったらしいドリスとジョージだ。甘いピロートークが展開するかと思いきや、会話から次第に判明するのは、お互い所帯持ちであるということ。しかしジョージが抱く罪悪感が、自分には子どもが二人いると言っていたけれど実は三人なんだというようなことだったりと、不倫カップルのわりにどこか憎めない。お互いの家庭の悩みなども打ち明けなんとなく心を通わせ、年に一度、同じ場所で落ち合うことを約束する……。時はとんで1956年。ずいぶん洗練された大人の会話をするようになった二人。1961年、ドリスは8か月の妊娠中。1965年、1970年――年に一度しか会わない彼らは、登場するたびに外見も内面も変化していく。特に、ドリスの変貌はまぶしい。世間を知らず、学もなく、もしかしたら家庭内で抑圧されていたかもしれない女性が、大学に行き、事業を立ち上げるまでになる。ブロードウェイでドリスを演じたエレン・バースティンはトニー賞主演女優賞を受賞したが、日本版ドリス・剣も素晴らしい名演だ。時が経つごとに精神的に成長していくが、ドリスの芯の部分――朗らかさや優しさといったところがぶれずにあるため、外見がいくら変わろうと違和感がなく見ていられる。対する坂田のジョージは逆に、外見は少しずつ変化しながらも、時を経ても変わらない“男のどうしようもなさ”がずっと貫く。自由に羽ばたくドリスを受けの演技で包み込む、そんな坂田ジョージもまた、愛しい。さらに、ここにダンサーの橋本由希子と鈴木凌平が彩を加える。愛を象徴する概念のような存在かと思いきや、ドリスとジョージをいたずらっ子のような表情で見つめたり、小道具を出し入れしたりとシーンにも関与。愛の妖精、もしくはキューピッドのような存在?彼らの存在が作品を一段、洗練されたものに押し上げた。演出の荻田の手腕が光る。それぞれが年をとるごとに変化していくように、二人の愛情の質も、次第に変わっていく。1975年、最終的に行きつく場所は友情のような、同志愛のような、熟年夫婦のような……いや、愛をカテゴライズするのすら無粋かもしれない。コンプライアンスに厳しい昨今だが、不倫カップルの話なんて……と眉を顰めるなかれ。男女の性愛の先にあるその愛は人間臭く美しく、しっかりとした質感を持ってそこにある。この二人の愛が羨ましいとすら思える。ある意味、究極のファンタジーかもしれない。公演は5月23日(日)まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。取材・文:平野祥恵
2021年05月14日俳優の神木隆之介が、佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)に出演していることが14日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開された同作は、5月12日までの興行収入が24億円を超え、観客動員数は170万人を突破する大ヒットに。そしてこの度、前作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』で剣心の前に立ちふさがった、志々雄真実の右腕にして十本刀最強の剣客・神木隆之介演じる瀬田宗次郎のサプライズ出演が明らかになった。瀬田宗次郎は天賦の剣才を持ち、剣心と互角の速さで抜刀術を操るだけでなく、唯一剣心の逆刃刀を折った『るろうに剣心』ファンの中でも絶大な人気を誇るキャラクター。シリーズを代表するアクションシーンである、剣心VS宗次郎を彷彿とさせるサプライズ登場は本編中最も観客を驚かせ、SNSでは「最後の隠し玉は激アツ!!」「瀬田宗次郎の登場は鳥肌が立ちました!」「声が聞こえた瞬間、本当に号泣してしまった」「神木くん降臨でテンション上がった!」「るろうに剣心完璧すぎた。誰がなんと言おうと佐藤健くんも真剣佑も神木隆之介くんも天才すぎる!」と驚きと共に歓喜の声で溢れている。今回、手に刀を持ち剣心の前に再び姿を見せる宗次郎の場面写真と、物憂げな表情で佇む宗次郎から不穏な空気が漂う場面写真の2点も初解禁となった。
2021年05月14日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! シリーズ完結への思い、いまだから言える“あの”話、主演の佐藤健に言いたいor聞きたいことなどについて語ってもらい、さらにアンケートで寄せられた読者からの質問にも回答してもらう。第4回は、本作からの出演となる、剣心の前に立ちはだかる最強の敵・雪代縁を演じた新田真剣佑!今作のアクションは「ひとつひとつが挑戦的」――今回、雪代縁を演じることが決まった時の気持ちを教えてください。最初にお話をいただいたのは撮影の2年前でした。当時は、本当に続編があるのか半信半疑でしたが、2年後、本当に話が進み始めたので「いよいよか」と思い、身が引き締まる思いでした。――演じる上で、縁の内面に関して、どういう部分を大切に演じられましたか? 特に大切なセリフ、やり取りなどがあれば教えてください。縁はもともとすごく心優しく、お姉さん思いで正義感の強い青年でした。角度を変えて見てみると、剣心と縁、どちらが悪なのか、決めつけることができないです。とにかく自分の信念を貫き「これが正義だ」と信じて生きてきた男を演じようと思いました。――佐藤健さん演じる剣心と剣を合わせてみて、どんなことを感じましたか? これまでもいろんな作品でアクションは披露されていますが、今回、アクション監督を務めた谷垣健治さんによるアクション演出はいかがでしたか?とにかくアクションシーンは楽しかったです。日本映画の最高レベルのアクションができて幸せでした。撮影中、谷垣さんのアイディアにはいつも驚かされました。迫力のある数々の動き、そしてひとつひとつのかっこよさ。できなかったことはなかったですが、ひとつひとつが挑戦的で、いつもワクワクしながら演じていました。座長・佐藤健に「続編やりませんか?」――現場で共演者のみなさんとどんな話をされたんでしょうか? 現場でのエピソードや思い出深い出来事などを教えてください。アクションシーンを撮影中、元号が平成から令和に変わる瞬間を、みなさんと一緒に見ていたのを覚えています。そしてその後、アクションシーンを撮影しているうちに疲労が溜まり、みなさんがだんだんと無口になっていったという思い出があります。――「座長・佐藤健さんに今だから言えること」を教えてください。続編やりませんか?――読者から寄せられた質問です。縁は、剣心の住む平和な世界を破壊しようとしますが、いま真剣佑さんが良い意味で壊してみたいなと思うものはありますか?毛根(笑) 「AMサロン」というサロンを始めたので通って美肌になりたいです。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月14日佐藤健主演のアクション・エンターテイメントシリーズの完結編となる『るろうに剣心 最終章 The Final』が、シリーズ2作目『るろうに剣心 京都大火編』を超える本年度実写映画No.1のオープニング興収の大ヒットを記録。公開2週目もその勢いは止まらず、緊急事態宣言の影響がありながら、週末(5月1日~2日)2日間で興行収入3.17億円を記録し、2週連続で週末興行ランキング実写映画No.1を獲得したことが分かった。昨年の夏公開からの延期を経て、4月23日(金)より全国362の劇場、480スクリーンの邦画最大規模で公開された本作。緊急事態宣言の影響で、東京都・大阪府・兵庫県・京都府の4都府県が25日(日)より63館が休館(※4月26日より計64館、27日より計67館が休館)という状況にも関わらず、オープニング2日間で興行収入5.35億円、観客動員数37.1万人を記録、3日間では興行収入7.45億円、観客動員数51.5万人を突破。2021年に公開された実写映画として週末オープニング興収No.1であることはもちろん、シリーズ最大の興行収入となった映画『るろうに剣心 京都大火編』(公開初日:2014年8月1日/最終興行収入52.2億円)のオープニング2日間の興行収入5.1億円を超える大ヒットスタートを切った。そしてゴールデンウィーク期間中も客足はよく、5月5日(水)の時点で興行収入20億円超え。SNSには感想コメントが溢れており、すでに2回以上鑑賞したファンから10回観たという人も。また今回、通常の上映形態に加えてシリーズ初であるIMAX(R)/4DX/MX4Dでも上映されており、各種の上映を観たファンからは「スクリーンの大きさ、映像も音響も迫力が凄かった」「それぞれのキャラクターの気持ちを考えながら見たら、2回目もまた泣けました。後は、4DXも体験したい!!!」など、様々な上映形態を楽しんでいる声も寄せられている。4月30日(金)には、日本テレビ「金曜ロードショー」にて、シリーズ1作目の『るろうに剣心』が地上波で放送。地上波4度目の放送にもかかわらず、12%の高視聴率を記録(*ビデオリサーチ・関東地区調べ)また、当日の放送時には、Twitterにて「#るろうに剣心」がトレンド1位、「#がんばれ剣心」がトレンド2位を独占するなど、SNS上でも大きな盛り上がりを見せていた。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月08日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! シリーズ完結への思い、いまだから言える“あの”話、主演の佐藤健に言いたいor聞きたいこと、さらにアンケートで寄せられた読者からの質問にも回答してもらう。第3回は、剣心の頼れる相棒・相楽左之助役の青木崇高!役作りのスタートは肉体からのアプローチ――足掛け10年にわたって左之助という役と向き合ってきました。ここまで長く役と付き合うことはなかなかない経験だと思いますが、映画『るろうに剣心』シリーズ、そして左之助という役柄は青木さんにとってどういう経験であり存在だったのでしょう?本当に特別だと思いますね。こんな凄いものが詰まったとんでもないプロジェクトに出会えるっていうのは、どんな仕事のジャンルにおいても、幸せだと思うんですよね。自分のキャリアにおいて、とんでもなく大きな意味を成すと思いますし、喜びですよね。幸せだと思っています。もちろん、結果として“10年”になっている訳であって、パート1の時はここまで見据えている訳ではなかったです。ここまでの作品が続いたのは、現場はもちろんですが、関係者のおかげであったり、公開された後も、多くの人に支えられたからだと思います。本当にそう感じますね。――左之助役は基本的にテンションが高めで、フィジカルで勝負するキャラクターですが、毎回、役に入る際のスイッチとなるルーティンであったり、続けてきたことなどはありましたか?パート1の撮影前は、パンチの出し方からアクションの練習を始めました。そこから少しずつキャラクターをつかんでいったんです。僕のそれまでの作品では、資料を集めたり、分析したりと、“心”から作ることが多かったんですけど、左之助に関しては、自分で動いて、動いて、動いて…その中でキャラクターを作っていく、肉体からのアプローチでキャラクターを作っていきました。だから、何年経ってもその動きを繰り返せば、キャラクターや精神が蘇ってくるというのを感じました。もちろん衣装や髪型もそうですし、スタッフの顔や神谷道場のセットを見てもそうです。だからキャラクターに戻れるかどうかという不安はなかったですね。――パート1のアクションの対戦相手は、元格闘家の須藤元気さんでしたが、パンチを習うところから始めたんですね?そうです。大丈夫かなって不安もありましたけど、いろんなアクションシーンで助けてもらって、なんとかキャラクターを成り立たせることができたかなと思います。大友(啓史)監督とパート1を携えてロスに行った時の現地のお客さんの反応がすごく面白くて。各キャラクターが出るたびに拍手したり口笛を吹いたりしてくれて、左之助のキャラクターもすごくウケていたので、もし続編やるなら、海外の人ももっと楽しめるようにと意識もしていました。“陽”のキャラクターで明るく照らす――過去作で左之助が「お前の傷を治すのは俺の役目じゃない」というセリフを言った際、海外の観客が「よく言った!」という感じでメチャクチャ盛り上がったという話を大友監督がおっしゃっていました。原作も含め、国内・海外を問わず人気の高いキャラクターですね。(登場人物たちは)暗い過去を背負っているじゃないですか。“陰”のキャラクターが多い中で、左之助は数少ない“陽”のキャラクターなので、そこは明るく照らさないといけないなと思っていました。もちろん彼は単純なヤツじゃない。思いやりのある明るさを持っているっていうのは物語の中でも必要なんじゃないかなと思います。保育園の先生から手紙をもらったことがあるんですが、不登校だった子どもが大好きな左之助を見たことによって、学校に来るようになったというのを知りました。自分自身、こういう声をもらえるっていうことに感動しましたし、左之助やこの映画にはそんなパワーがあるんだなってとても嬉しくなりました。老若男女、国内外を問わず通じるような、憎めない気持ちのいいキャラクターがあるとするなら、それを探っていたと思いますね。――読者からの質問ですが、佐之助以外に演じてみたかったキャラクターはいますか? オーディションの時点に立ち戻って「好きな役を選んでいいですよ」と言われたら…?自分的にはやっぱり左之助しか考えられないですけど…僕、切れ味のいい刀は振ってないんですよ(※左之助が拳以外で使う刀は巨大な“斬馬刀”)。だから真剣の殺陣ができるなら誰でもいいからやりたいなっていうのはありますね。吉川晃司さんが演じた刃衛は、しびれるほどかっこよかったなと思います。「俺がやっても…」っていうのはありますけど(笑)、剣心を相手に一度ちゃんと切れる刀抜いてみたいですね。――シリーズを通して一番大変だったシーンは、どの作品のどのシーンでしたか?結構どれも大変でしたので一番を挙げるのはなかなか難しいんですけど「(撮影を)朝までやった」とか「昼までやった」とかありましたね。本当にどの戦いも大変だったんですけど、毎回アドレナリンがドバドバ出てるって感じですね。脳内のアドレナリンがなかったら、撮影が成り立たなかったんじゃないかというくらいアドレナリンに助けられてました。アクション撮影後は、自分の体をさすりながら「お前、よう頑張った」「ようもった!」と労っていました。アクションにおいて、心にブレーキをかけてる映像って本人が一番わかっちゃうんでやりたくないんですよ。だから多少のケガなら仕方ないと覚悟を決めてやっていました。しかしどれもハードでしたね…。全てのアクションが終わって、メイクさんたちに体中の血のりを落としてもらっている時は涙が止まらなかったですね。全部終わったんだっていうのを体と心で感じましたね。左之助にひと言「お前も相当強いぞ!」――そんな左之助の、今回の最終章における魅力、見どころについて、ネタばれがない範囲でお願いします!喧嘩屋という彼のキャラクターだと思うんですけど、拳にこだわっている以上、(刀での戦いに)ついていけないところがあるのかもしれない。けど、だからこそ見える彼の精神性というか…。剣心が「ただいま」と戻ってくる場所はやっぱり神谷道場だし、剣心だけでなく、薫、弥彦、恵にとってそういう場所が大切だと思いました。そこを守ろうとするキャラクターの強さが見どころじゃないかなと思いますね。「つれねぇこと言うんじゃねーよ」とか「水臭いじゃねーか」といった言葉は、左之助のキャラクターをよく表しているんじゃないかなと思いますね。――作品としては今回で最終章となりますが、左之助に対して青木さんから何かひと言いただけますか?本当に素敵な人だと思います。やっぱり剣心と出会ったことで、攻める強さだけでなく、守る強さも知ることができたんじゃないかなと思いますね。その強さに関しては、お前も相当強いぞ!っていう思いはありますね。けど少しは防御も学べと(笑)。いつまでも恵(蒼井優)に治してもらってるだけじゃなくて。――シリーズが終了してしまうこと、左之助にさよならすることに対しての寂しさみたいなのはありますか?他の作品で感じるような寂しさはないですね。それより続いたことが奇跡に近いと思うので、その感謝や喜びとかが勝ってますね。10年も経ったわけで、個人的な感覚では当時のアルバムみたいなのものになってる部分もあるんですよ。ロケやキャストやスタッフさんとの思い出とかもありますし。作品を観たら、何度でも反芻できて個人的に楽しめるところはあると思います。「また続編を…」と話が来ても、同じことを思うんじゃないですかね。「こんな作品に出会えるなんてお前、幸せだぞ」「やるしかねーだろ!」って。そう言い聞かせると思います。それだけ自分にとって特別な作品だっていうことです。――改めて『るろうに剣心』チームというのはどういう存在でしょうか?クレイジーでファンキーで、本当に楽しい最高な仲間たちの集団だと思います。いろんなものが逸脱した…(笑)。ぶつかり合える喜びがある、本気な人たちっていう感じですね。――座長・佐藤健に今だから言いたいこと、聞きたいことがあればお願いします。いろんな現場を主演として背負ってると思うんですけど、ずっとクールに佇んでいるんですよ。それはとても大変なことだし、ストレスやプレッシャーも感じると思います。「ちゃんとバカやってる?」って聞きたいです。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月07日佐藤健主演、累計観客動員数は980万人を超える『るろうに剣心』シリーズがついに完結する『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』。新時代を迎えるため、そして守るために刀を握り続けた佐藤さん演じる主人公・緋村剣心ら神谷道場の仲間たちを支えた、蒼井優がシリーズを通じて演じてきた高荷恵に迫った。誰よりも愛情深く仲間を想う、心優しき医者高荷恵(蒼井優)は辛辣な物言いをするが、心は真っすぐな医者。代々医者の名家の娘だったが、家族全員が戦死して天涯孤独となり、生きていくために悪事に手を染めていたところを剣心に救われた。以降は剣心、神谷薫、相楽左之助、明神弥彦ら神谷道場メンバーの一員となり、医者として一人でも多くの人を救うことに身を捧げている。剣心に出会って救われた恵だが、剣心も元は天涯孤独の身の上。医者として剣心の体を労るのはもちろんのこと、『伝説の最期編』では志々雄との戦いに赴く剣心の心情を察して必ず生きてかえるように言葉をかける姿も。恩義を感じているだけではない、似通った出自の2人だからこその強い信頼関係を伺い知ることができる。一方、静かに心の深い部分で理解しあっている剣心との関係とは対照的に、左之助(青木崇高)とは常に口論や軽口が絶えない。この2人のかけ合いは神谷道場のシーンの定番となっており、激しい戦いや重厚な人間ドラマの合間に描かれる彼らの姿は、劇中の剣心同様に観客の心も和ませてくれる。そして今回、『The Final』で最も恵の存在が助けになるのは薫(武井咲)だ。神谷道場メンバー全員で剣心の過去を聞いた後、誰よりも動揺している薫に寄り添って彼女の言葉を受け止めつつ、剣心と向き合うように語り掛ける。SNS上では、恵が薫に伝えたセリフは「今の時期だからこそ胸に響くものがありました」との声や、「恵と左之助のやり取りでにやけちゃった」など、物語の陰の功労者ともいうべき恵の存在に言及する声も上がるほど。シリーズのクライマックスを飾るに相応しい極限のアクションシーンと共に、剣心と出会って新たな居場所を見つけた恵が支え続けた神谷道場メンバーの物語のクライマックスにも注目だ。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月06日『アラジン』『キング・アーサー』などのガイ・リッチー監督が、地元ロンドンに帰還し遊び心いっぱいに作りあげた『ジェントルメン』。この度、かつて“ラブコメの帝王”と呼ばれたヒュー・グラントが絶妙なタイミングで登場する本編映像が解禁された。解禁となった本編映像は、ゲスな私立探偵フレッチャーを演じるヒュー・グラントが、タイミング悪くマフィアが死体を運搬する現場を目撃してしまうシーン。フレッチャーは大の映画好きという設定で、至るところで巻き起こる出来事を、劇中劇のように展開させていくストーリーテラーの役割も果たしている。自らが掴んだネタをもって、麻薬王ミッキーの右腕・レイ(チャーリー・ハナム)をゆすりにきたフレッチャーは、酒と自分の語りに酔いながらついつい長話。だが、トイレから出てきた瞬間、死体と思しき大きなものを運ぶレイの部下と鉢合わせ…。どこか間の抜けた顔で立ち止まり、見つめ合う両者。「問題か?フレッチャー」というレイの問いかけにハッとし、「問題はない…手を洗い忘れた」と切り抜けるフレッチャー。かつて“ラブコメの帝王”と呼ばれた男はどこへやら。フレッチャー役を嬉々として演じたというグラントの表情にも注目。また、本作の華麗なる騙し合いに魅せられた各界の著名人から絶賛コメントが到着。『鍵泥棒のメソッド』をはじめ緻密で予測不能な脚本に定評のある映画監督・内田けんじは、「超スピーディーでユーモラスな語り口。超下品で残酷な世界に魅力的なキャラクターがわんさか。超面白かった。もっと観たい。続編作ってください」と絶賛。「新境地すぎるヒュー・グラントが白眉。コックニー(ロンドンの下町訛り)を喋る彼だけで見る価値あり」とブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)が語り、ハリー杉山(タレント)も「イギリス、ギャング、ガイ・リッチー。そして調味料にはクイーンズ・イングリッシュではなく下町の言葉を喋るゲスの極みの役を感じるヒュー・グラント。たまらんです」と、フレッチャーに見事に扮したグラントを称えるコメントも到着している。『ジェントルメン』は5月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジェントルメン 2021年5月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2020 Coach Films UK Ltd. All Rights Reserved.
2021年05月05日和月伸宏の同名コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開された『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(2021年4月23日・6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。主人公・剣心の口癖として、原作から実写版に至るまで親しまれているのが「おろ?」だ。戦闘の時とは違い、普段のとぼけた剣心の様子が現れる口癖で、映画『るろうに剣心』のコミュニティサイトの名前も「おろコミュ」であったり、先日公開されたテレビスポット「剣心×薫 編」でも最後に使われるなどおなじみとなっており、SNSでも「佐藤健の『おろ』がかわいい」「佐藤健にしかできない」と注目されている。また、様々な映画について女子高生がプレゼンを行う漫画『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』(ホーム社 服部昇大著)4巻では同作の大ヒットについて、アクションやリアルさ、配役などを挙げながら「実写版『るろ剣』ヒットの要因…それは佐藤健が完全に『おろ?』を自分のモノにしているからではないかと!!」と「おろ」に言及。「心の底から出るおろ」「血が通ってるおろ」「おろの使い手」と、4ページにもわたって佐藤の「おろ?」の素晴らしさが熱弁されている。そんな佐藤に、直接「『るろ剣』感想で、『おろ』の言い方がうますぎる、と話題になっている」ことを伝えると、「そうなんですか」と驚いた様子。そのまま言うとキャラクター感が出てしまいそうなものだが、自然に口にするコツを聞くと「大体、『あれ?』という感覚です。『あれ?』とか『あら?』とか、そういう感じで言ってます。台本を読んだときにも、そういうことかな、と」と、単に「キャラの口癖を言う」のではなく演技として昇華している佐藤の様子が窺える。先日行われた「最終章」公開を記念したオンラインイベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」では、ファンの子供達から「『おろ』を言ってください!」とリクエストされ、渾身の「おろ」を聞かせるも、無反応の子供達に「何か反応してくれ!」とうなだれてしまい、笑いを誘った佐藤。『るろうに剣心 最終章 The Final』ではもう今後聞けないかもしれない「おろ」にも注目だ。
2021年05月01日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! 最終章を迎える心境、いまだから言える“あの”話、主演の佐藤健に言いたいor聞きたいことなどなど、赤裸々に(?)語ってもらう。さらにはアンケートで寄せられた読者からの質問も!第2回に登場するのは、剣心との“これから”も気になる神谷薫役の武井咲。シリーズを通して「演じるということの根本的な意味を教わった」――第1作から10年近くにわたってひとつのシリーズに参加するという経験はいかがでしたか?前作の時にフィリピンに行ったときもそうでしたが、海外の人が当たり前にこの作品を知ってくれていて、なおかつファンでいてくれたことの衝撃がありました。日本の剣術を扱ったこういう作品を海外の方に好んでいただけて、実写化に対する大きなハードルも受け入れてもらえたということが大きく今作も楽しみに待っててくださって大変嬉しく思っています。そんなグローバルな作品に出演できたことはすごく光栄なことだったなと思います。大友組の撮影方法って、他の現場ではあまりないんですよね。一部分だけを演じるのではなくて、きちんとキャラクターとして生きられる現場で、演じるということの根本的な意味を教わったと思っています。「その一瞬だけ演じていればいい」ではなくて、役者に自由にできる環境を与えてくれて、自由に演じて良い部分を切り取られているというやり方なので、「役を生きる」ってこういうことなんだと教えてもらえた現場だったと思っています。――シリーズを通じて、薫を演じる上で大切にしていたこと、気をつけていたことはどんなことですか?役に入る際にルーティンとしてやってきたことなどがあれば教えてください。何度もテイクを重ねてくださるので、それでだんだん自分も慣れていきますし、今回は前作から5年ぶりということで、同じキャラクターをまた演じるということはそんなにあることではないので、空白の部分どうやって過ごしてきたのかなって想像したりして世界観を思い出すように心がけました。あとは衣装の澤田石(和寛)さん(※シリーズを通じて衣装デザイン、キャラクターデザインを担当)がパンチのある衣装を作られるので(笑)、それをまとうと「戻ってきたな!」って思いましたし、現場に行ったら巨大なセットが用意されていて(笑)、そこには『るろ剣』ワールドが広がっていました。完璧なシチュエーションを用意していただいた中でどう感じるかという、本当に質の高い現場だったので、行けばその世界に入れるような感じでしたね。役作りはあえて“変化”を意識しないこと――特に今回の「The Final」における薫のこれまでのシリーズとの変化や成長について、ご自身でどのように受け止められて、作品に臨まれましたか?今回(剣心の過去を)『The Final』で初めて知るので、それまでは何も変わらない薫ちゃんです。剣心たちと変わらない日常を過ごしていたんだけれども突然、衝撃的なことを知りどうやって受け止めていくのか? この時代背景の中で薫ちゃんという女性がどんな心情でいるのか? 考えました。なので、あまり“変化”というのは意識しないでいたかなと思います。その時、剣心が話してくれることをリアルに感じようと思っていたので、特に準備というのはしていなかったですね。――『るろうに剣心』シリーズがこれで終わってしまうこと、薫を演じるのが最後になってしまうことへの寂しさはありますか?日に日に寂しく感じますね。「早くみなさんにお届けしなければ」とか「無事に公開できるのかな?」と、世の中の不安な状況もあってそのことばかり考えていて、今回みたいにインタビューしていただくうちに、本当に終わりに向かっているんだって改めて思うようになりましたね(笑)。――薫に対し、この映画の「先」の人生について、エール、アドバイスなどがあれば一言お願いします!(原作では)剣心との子どもが生まれているので、単純に会ってみたいですね。プライベートのこととか、子育てのこととか聞きたいですね(笑)。剣心メンバーは色んなことを共有できる特別な仲間――改めて武井さんにとって、映画『るろうに剣心』シリーズ、このチームはどういう存在ですか?私は10代の時に第1作に参加させていただいているんですが、10代の頃を知ってる人ってほぼ親戚のような感じなんです(笑)。緊張して右も左も分からないような私に大友(啓史)監督は寛大な心で「そのままでいいんだよ」って言ってくださったり、「演じるっていうのはこういうことじゃないかな?」と、そっと教えてくださったりしました。(演技の)ベースを作ってくれた、それを学ばせていただいた現場でもあるので、私にとっては(スタッフのひとたちは)家族のように思っている方たちです。(キャスト陣の)剣心メンバーには特別な思いもあって、10年同じキャラクターを演じてきた仲間として色んなことを共有できるし、久しぶりに会ったらやはり嬉しくて。また会いたいと思える方たちです。――「座長・佐藤健にいまだから言いたいこと、聞きたいこと」はありますか?なんだろうな…。いまの自分の弱み(笑)?全部できるし、知的だし、運動神経もいいし、ユーモアもあって。何かないの?って(笑)。何かできないことはないの?って、素朴な疑問です(笑)。あと、10年経ってこれだけビジュアルが変わらないのもすごいことだと思うんですよね。太ったりも痩せたりもないですし。なので、何か続けてやっている事とかあるのか?そのへんのコツも知りたいです(笑)。――読者から寄せられた質問です。「薫として緋村剣心のどこに一番惹かれましたか?一番チャーミングだと思うところは? グッとくるところをぜひ教えて下さい!」えぇ~どこだろう。言えないなぁ…。(笑)きっと今作を含めて今まで見て下さる方々が、それぞれの剣心に対する想いがあるし今作でまたその想いが芽生えてくるだろうから…。それが一番大事だと思うんですよね。そうですね…私個人的には、今作で薫が初めて剣心から明かされる過去を知るのですが、その過去をきちんと伝えるべき時に剣心は伝えてくれて、そして、いつでもどんな時でも自分の命を危険にさらしても、大切な人を守り抜く強い思いのある剣心のその姿勢に「愛」がある人だなと個人的には思っていますね。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年04月30日映画『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より、特別映像が公開された。4月23日より邦画最大規模で公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。シリーズ最大の興行収入となった映画『るろうに剣心 京都大火編』の週末2日間の興行収入5.1億円を超える、オープニング2日間で興行収入5.35 億円、オープニング3日間で興行収入7.45億円を突破。剣心に復讐をするため、東京に総攻撃を仕掛けるシリーズ最恐の敵・雪代縁。これまでの“るろ剣”オールスターが集結し、剣心のため、新時代のために、最終決戦へ挑む究極のクライマックスにSNS 上では、「何度も観たい。最高で、やばい、やば、やばかった、トビます!」「アクションは瞬きする暇がないほど圧巻!」とシリーズ毎に進化を遂げてきた壮絶アクションに驚きのコメントが続出している。この度公開されたのは、アクションの舞台裏に迫るトレーニング映像。本作最大の魅力である超絶アクションのほぼ全ては、俳優自ら演じてきた。数々の死闘を繰り広げてきた主人公・緋村剣心役の佐藤健は、斬れない刀<逆刃刀>を使用した「神速」と言わざるを得ない、全身を使った華麗なアクションを披露。それはまるで、剣の速さ、身のこなしの速さ、相手の動きの先を読む速さという三つの速さを最大限に生かした剣心の得意とする「飛天御剣流」を見ているかのよう。そして『最終章』では、剣心のすべてを奪い破壊をもくろむ雪代縁役に新田真剣佑が参戦。縁と斎藤一(江口洋介)が列車内で対峙し、警官たちを次々となぎ倒していく、観客の度肝を抜く一連シークエンスも映し出されている。縁の人間離れした強さと破壊力を体現した新田の身体能力で繰り広げられる強力なパンチや回し蹴りといったパワフル&スピーディな中国拳法、殺意剥き出しの壮絶なバトルは興奮を抑えきれない。他にも驚異の腕力で敵を叩き伏せる相楽左之助役の青木崇高や、男性キャストと肩を並べ、バク転などを交えた俊敏で軽やかなアクションを魅せる巻町操役の土屋太鳳、得意の剣を次々と振りかざし攻撃する隙を与えず、圧倒的な力差を見せつける斎藤一役の江口洋介など、本作のアクションを確固たるものにするため、皆一様、全身全霊で取り組んだ。本作のアクション撮影について佐藤健は「このシリーズには特別な想いがありますし、今回は剣心にとって間違いなく最も重要なエピソードですので、自分のすべてを捧げる決意で臨みました。シリーズで一番迫力のあるものにしたいと考えた時、“潔い”アクションシーンにするべきではないかというのが僕の想いでした。洗練されたアクションだけを濃密に凝縮して見たことのないものを作りたいと、大友監督とアクション監督の谷垣さんと、現場でゼロから作り上げていきました」とコメントを寄せている。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(金)公開
2021年04月30日2012年に公開された1作目『るろうに剣心』から幕を開けた、かつて誰も体感したことのないスピードと圧倒的で迫力あるアクション、そしてエモーショナルに描かれる人間ドラマを融合させたエンターテインメント・シリーズの完結にして、すべてが詰まった究極のクライマックスを描く『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が2作連続で公開。今回は、新時代を迎えるため、そして大切なものを守るために刀を握り続けた主人公・緋村剣心(佐藤健)と共に生きた魅力的な女性キャラクターたちに光を当てながらシリーズを振り返ってみた。“不殺”の剣心と“活心”の薫神谷薫(武井咲)は明るく一本気で、曲がったことが大嫌いなキャラクター。亡き父から受け継いだ“人を活かす剣”を説く神谷活心流の師範代であり、周囲からも慕われている。流浪人として現れた剣心を居候とし受け入れる度量の大きさも持ち合わせており、相楽左之助、高荷恵、明神弥彦たちと共に、剣心にとって家族の様な存在となっている。剣心が己に課している“不殺の誓い”と薫が亡き父から受け継いだ神谷活心流の掲げる“活心”は、“人を殺さない誓い”と“人を活かす剣”という表裏一体の関係であり、剣心と薫もまた切っても切り離せない関係性。『京都大火編/伝説の最期編』では宿敵・志々雄との戦いに臨むために京都に向かった剣心を追いかけ、その先で志々雄の部下が読み上げる剣心が過去に殺めた人たちの名前を聞くことになり、剣心が歩んできた人斬り時代の過去を突き付けられることになったが、それでも戦いを終えて帰ってきた剣心を支え続けた。『最終章 The Final』では新たに明かされた剣心の亡き妻・巴(有村架純)にまつわる過去と、その過去が生み出してしまった怪物・雪代縁(新田真剣佑)の登場により、2人の関係性はこれまでにないほど大きく揺らぐが、薫は剣心と巴、2人の気持ちにも思いを寄せて、改めて剣心を支えようと決意する。すべてを受けとめる薫の強さと、それを体現する武井さんの演技には、SNS上でも「剣心と薫。過去を聞いた後の薫の神妙な表情と薫の巴への想いが印象的」「薫ちゃんが巴の事を聞いた時の心情…とても感慨深く泣きました」など、薫の想いに心打たれる人たちの声もあがっている。薫を演じる武井さんは1作目の公開時は17歳。彼女が10年間で積み上げてきたキャリアが『The Final』の薫を演じる上で大きなプラスになっているのだろう。新時代を迎えるために幕末の戦いに身を投じ、新時代を迎えても“不殺の誓い”と共に戦い続けた男の最後の戦いと、剣心が新時代で生きていく“希望”となった女性が織りなすドラマを最終章で見届けてほしい。『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年04月29日映画監督の内田英治、女優の真飛聖が24日、都内で行われたトークイベント「内田英治監督×真飛聖 特別授業『LABO』」に出席した。芸能事務所のワタナベエンターテインメントと直結でスクール運営を行うワタナベエデュケーショングループでは、ワタナベエンターテインメント所属のアーティストが講師となり、スクール在校生に向けて様々なテーマで授業を行う新たな長期プロジェクトを実施。この日は第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治監督、本作に出演した真飛聖が登壇してスクール在校生の前でトークを行った。現在公開中の『ミッドナイトスワン』の話題となり、内田監督は「僕は予算に限りがある中で、自分の好きなことができるインディーズの世界でやっています。『ミッドナイトスワン』もそういう作品で、草なぎ剛さんが賛同してくれて公開され、あんなに素敵な賞(日本アカデミー賞)もいただきました。好きなことをやってきた結果としての映画なので、好きなことをやった方が良いんだなと正直に思います。僕も色んな作品をやってきましたが、ベースとして『ミッドナイトスワン』みたいな映画が撮りたかったし撮れたということですね」と振り返った。内田監督の作品に出演したかったという真飛は本作で念願が叶い、「草なぎさんがやると知った上で脚本を読んだんですが、草なぎさんのお芝居が大好きなんです。これを剛さんがやると想像しただけで泣けてきました。現場では色っぽくて、剛さんに皆が引っ張られていました」と主演の草なぎを絶賛。自身が演じたキャラクターについては「バレエの先生というのもあってプレッシャーがありました。バレエの先生に見えるかな? ということに囚われ過ぎて作られたモノになってしまったので、それを監督が日々コミュニケーションを取ってくれたお陰でほぐれてきました。本当に感謝しています」と感謝すると、内田監督は「実花先生(真飛が演じたキャラクター)と一番喋ったと思いますが、作り込むんじゃなくて撮影の現場で生むためのアイデアを2人でずっと話し合いました」と真飛とのコミュニケーションで良いキャラクターを生み出せたという。その2人は現在U-NEXTで配信中のドラマ『列島制覇 非道のうさぎ』でも一緒に仕事をしている。内田監督は「『ミッドナイトスワン』で初めてお目に掛かった時の真飛さんの最初のお芝居があまり好きじゃなかったんです。でも色々と話し合って一緒に作っていったら現場でどんどん変わっていって、『列島制覇』でご一緒した時に昔の芝居の質感と違ってビックリしました。本当にいい役者さんだと思いましたね」と評価。真飛は「ワンシーンを撮ってから監督が『芝居変わったね』と言うんです。どっちに? と思ってすごく怖かったですね(笑)」としつつ、「すごくうれしかったですね。それが自分の糧になっています。そんな風に言ってもらえるのは初めてだったので、そこから自分の中で楽に呼吸しながらいられるようになりました。本当に楽しい感じですね」と内田監督との出会いに感謝しきりだった。
2021年04月26日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が、2021年6月4日(金)に公開される。『るろうに剣心 最終章 The Final』に続く、二部構成となる。“これで終わる。ここから始まる”人気コミック「るろうに剣心−明治剣客浪漫譚-」を原作に、大友啓史監督が映画作品へと昇華させた『るろうに剣心』シリーズが、約10年の月日を経て遂にグランドフィナーレへ。前作に続き、約5年ぶりの公開となる<最終章>は、明治/幕末という異なる時代を背景に、物語の核心へと迫る『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の二部作の構成となる。シリーズ最恐の敵・縁との因縁の対決を描いた『The Final』に続く『The Beginning』の舞台は、時空を超えて、明治から動乱の幕末へ。かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣心の過去と、剣心の最愛の女性・巴との出会い、そして十字傷に秘められた真実が、今明らかになる。剣心の<不殺の誓い>の理由とは?動乱の幕末。緋村剣心は、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍し、血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた。ある日、剣心は、人斬りの現場を目撃されたことから、のちの妻となる巴を側に置くことに。穏やかな生活の中で、いつしか巴は唯一剣心が心を許せる存在になっていくのだが、ある“事件”をきっかけに自らの手で斬殺しまう…。一体なぜ剣心は最愛の人を殺めなければならなかったのか?そしてなぜ<人斬り・緋村抜刀斎>は人斬りをやめ、逆刃刀を手にしたのか?これまで明かされることのなかった剣心の<不殺の誓い>の理由が、遂に明らかに—。登場人物緋村剣心(佐藤健)またの名を“人斬り抜刀斎”。これまでのシリーズの“流浪人”である剣心の優しいイメージを根底から覆す、血も涙もない冷酷な剣客。この時代は、斬れない逆刃刀ではなく 真剣 ”を手にしている。頬の傷は、まだ“一本”のみ。雪代巴(有村架純)ある夜、るろうに剣心に助けられるが、人斬りの現場を見てしまう。口封じのため側に置かれることに。幕府の追手から逃れるため巴とともに農村へと身を隠す。剣心は巴の影響で、人斬りの正義に迷い、幸せを見出していく。その素性は謎に包まれているが、剣心にとって唯一心を許せる最愛の女性、最愛の妻であり、その手で斬殺されてしまう人物。演じる有村架純は、“るろ剣”シリーズに初参加し、「最終章 The Beginning」では新ヒロインを演じる。桂小五郎(高橋一生)長州藩志士であり、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる人物。剣心は桂小五郎のもとで暗殺者として暗躍する。斎藤一(江口洋介)幕府側の浪士隊・新選組の三番隊組長。沖田総司(村上虹郎)新選組一番隊組長。剣心と対峙する相手。高杉晋作( 安藤政信)桂と同じく長州藩の志士。動乱の幕末に命を懸けて戦う。辰巳(北村一輝)剣心に大きな影響を残す幕府直属の隠密組織「闇乃武(やみのぶ)」のリーダー。剣心の過去と現在に大きな影響を残す。大友啓史監督&佐藤健コメントなお作品に関して、大友監督は下記のようにコメント。「十字傷の謎、それに触れずして絶対にシリーズは終われない。シリーズ開始当初から、我々の意識の先には常にこの作品がありました。来るべき新時代を肩に背負い、孤独に囚われ、返り血を浴びながら、生涯ただ一度の恋に生命を煌めかせた、ある人斬りの「運命」をめぐる物語。それは僕にとって、「龍馬伝」の岡田以蔵に始まる佐藤健との十年に及び旅のまさに終着点であり、総決算に他なりません。人斬り抜刀斎そのものと化した佐藤健は、蒼白く燃える魂を心の奥底に秘め、巴との邂逅と不殺の誓いに至るプロセスを、美しく、ストイックに演じ切りました。その一瞬一瞬を噛み締め、愛おしみながら、僕たちは彼の姿を瞼に焼き付け続けました。いよいよシリーズ最後の作品、そして我々の集大成をお披露目する時です。「おろ?」っとおどける剣心とは別人格の、京都の夜を震え上がらせた人斬り抜刀斎の全貌が明らかになります。積み重ねてきた十年に渡る私たちの時間の結晶と、剣心と巴との生命の燃焼の物語『The Beginning』を、ぜひ劇場でご覧いただき、楽しんでいただければと思います。」また主演・佐藤健は、「完成した映画を見ましたが、僕が思い描いたものを遥かに超えたクオリティで大友監督が映画として完成させてくれました。嬉しいですし、悔いはありません。僕自身絶対に演じたいエピソードでしたので、早く皆様に届けたいです。ぜひ、『The Final』と合わせてご覧頂けると嬉しいです。」と、映画完結を迎える喜びの声を寄せている。主題歌はONE OK ROCKが担当主題歌は引き続きONE OK ROCKが担当。ボーカルのTakaは『るろうに剣心最終章 The Beginning』について「僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。」とコメントした。作品情報『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開日:2021年6月4日(金)原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」監督・脚本:大友啓史音楽:佐藤直紀主題歌: ONE OK ROCK出演:佐藤健、有村架純、高橋一生、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年04月23日佐藤健(32)のハマリ役がスクリーンに帰ってくる!映画『るろうに剣心』の新作『るろうに剣心最終章 The Final/Beginning』が4月23日、6月4日2作連続公開。そこで、’10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』から佐藤健と仕事をしている、本シリーズの大友啓史監督(54)にお話を伺いましたーー。■革新的な本格アクション「手前味噌ですが、映画『るろうに剣心』は、日本のアクション映画の道を切り開いた作品だと思います。今までの日本映画のアクションは専門の人がやるイメージで、俳優が芝居の延長として体を張ったアクションをやってこなかった。若い佐藤健が先陣を切って果敢に挑んだといえるでしょう。また、新しいアクションを可能にするには、今までの時代劇のやり方では不可能で、衣装はゼロから作るなど、あらゆる発明が必要でしたね」(大友監督・以下同)■貫禄が増した佐藤健の存在感「最終章に臨む今回の健は、座長感がより増した印象でした。それは共演者が落ち込んでいるときに励ますとか言葉にしやすい気遣いではない。役を演じるうえで俳優としてやるべきことを一人黙々とこなし、自分の背中を見せることで周りの人のパフォーマンスも引き上げていく。その姿はまさに孤高の存在です。10年前のクランクアップのときは『やった!終わった!』と無邪気に喜んでいた健が、今や貫禄も十分。器が大きくなりました」■新田真剣佑(24)との化学反応「今作の敵である縁は、剣心にとって本来最も戦いたくない相手。復讐したい一心で攻撃してくる縁を、剣心はすべて受け止めなくてはならない。なので今回は、アクションチームに『とにかく感情が見えるアクションを構築してください』と伝えました。シリーズの最後を飾る見せ場を作るためには、真剣佑がいかに健に刺激を与えて突き上げていくかが課題で、彼はその役割を十分に担ってくれました」「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月23日実写版『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』をもってついに完結する。これを記念してシネマカフェではキャスト陣のリレーインタビューを敢行! シリーズ完結への思い、いまだから言える“あの”話などを語ってもらう。第1回に登場してくれたのは、我らが緋村剣心役・佐藤健! 読者から寄せられた質問にもじっくり丁寧に答えてくれた。このエピソードをやらずして終わることはできない――前作の『京都大火編/伝説の最期編』が終わった後、もう一度、剣心を演じることになるだろう(=原作の「人誅編」の映画化があるだろう)と感じていましたか?最終章は、いつかどこかでやる時がくる――僕も大友(啓史)監督もそれはずっと思っていたことですが、前作の撮影の過酷さがなかなか消えなくて見て見ぬふりをしてきました。(前作から約5年後に)最終章の話をもらって、ついにその時が来たかと。『るろうに剣心』シリーズとしても、今回のエピソードをやらずして終わることはできないなと思っていました。――その間の剣心という役柄との距離感みたいなものはどんな感じだったのでしょうか?仲は良いけど会わない親友という感じですかね。そのくらいの距離感だと思います。――武井咲さんや青木崇高さん、江口洋介さんらおなじみの面々と今回の現場で久々に顔を合わせたときの気持ちを教えてください。高校の同級生に久々に会う感覚じゃないですかね(笑)。今までで一番“潔い”驚きのアクション――『京都大火編/伝説の最期編』で、見ている側にとっては「もうこれ以上の激しいアクションはないのではないか…?」と思わせるくらいの激しく素晴らしいアクションを披露されていましたが、今回、それをさらに超えるアクションをしなくてはいけないということへのプレッシャーはありませんでしたか? アクション監督の谷垣健治さんとどのように話し合い、作られていったのでしょうか?基本はやはりアクション部がどんどん新しいアイデアを出してくれて、よりパワーアップしたアクションを提案してくれたというのが一番です。例えば「『京都大火編』『伝説の最期編』で壁を走ったから次は天井を走りたいね」とか、「屋根走ったけど、走っただけだったから飛び降りるところまで一連で撮ってみようか?」とか。そういった話から始まりました。今回のアクションは、今までで一番“潔いアクション”にしたかったんですよね。“潔いアクション”というのは、アクションシーンって“待ち”になってしまう可能性があると思っていて。人と人が戦っていて、お客さんはそれを見ているんだけど、決着するまで待っている時があると思うんですよ。「すごいなぁ」って見ているんだけど、“観てる”ではなくて“待っている”時があるんです。アクションが決着したらまた集中して見始めるみたいな。それはやっぱり避けたいなと。そうなるくらいだったら一撃で決するくらいの方が逆に面白いんじゃないかと思っていて。練習をしながらアクションを構築していく時に「これはいらないな」って思ったことを積極的に「カットしましょう」と言っていました。そうするとアクション部が「いやいや、それだとすぐに終わってしまうから、こうしましょう」と言ってくださって、そのやりとりでより良い動きだけが残っていくんです。つまり待ちにならないための吸引力のある、観たことのない驚きのあるアクションだけ残ったと思っていて。そのようなことを目指してやっていました。「喜ばしい財産であるのと同時に、大きな壁」――今回の『The Final』では剣心はセリフが決して多くはない中で、「答え」を探し、苦悩する姿などを見せなくてはならなかったと思いますが、剣心の心情をどのようにとらえ、作り上げていったのでしょうか? 何かキーになった感情やセリフ、やり取りなどがあれば教えてください。基本的には現場ですね。自分の中にもう剣心はいたので、その剣心が何を感じ、何をセリフとして言って、どういう表情で敵と向き合っているのかということは、シーンごとで感じながら作っていきました。――読者からの質問です。「緋村剣心を演じたことで、佐藤さん自身が得たものはなんですか?また、成長したところはどのようなところですか?」今後、役者をやっていく上で、これだけ関わっている人たち全てが人生を懸けて、魂を削って作る作品はなかなかないと思います。そういった作品に出演させていただいたことは、ひとつとても大きな財産だと思いますし、やはりアクションに関してのノウハウが身についたと思っているので、今後、別の現場に行っても、より良いものを映像に残せると思います。あとこれは良くも悪くもだと思うんですが、ひとつ大きな代表作になったので、今後も佐藤健といえば『るろうに剣心』だよね? とか、僕を見るその陰に、剣心も同時に見る人たちがたくさんいると思うので。それは嬉しいことでもあり、今後、僕がさらに上に行くためには、この殻を突破しないといけないなという思いもあります。非常に喜ばしい財産であるのと同時に、大きな壁ともなっているんだと思います。(text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年04月23日俳優の佐藤健が主演を務める映画『るろうに剣心』シリーズのLINEスタンプが、22日より発売される。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。今回公開される「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。LINEスタンプはシリーズ初で、『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開を記念して発売された。剣心(佐藤健)、薫(武井咲)、左之助(青木崇高)、恵(蒼井優)、操(土屋太鳳)とお馴染みの神谷道場メンバーに加え、斎藤(江口洋介)、巴(有村架純)、桂(高橋一生)の絵柄が使用されており、トーク画面いっぱいに広がるBIGスタンプ仕様。「おろ?」「かたじけない」など、お馴染みのセリフに加え、逆刃刀を手に取った姿など、様々な表情を見せる剣心や、「おつかれさまです」「頑張って!」と剣心や神谷道場を支える薫ならではの、ねぎらいの言葉が使用されたものも。そして「いいじゃねえか」と神谷道場のムードメーカーである左之助らしいコミカルな仕上がりのスタンプに加え、「大丈夫?」といつも剣心や薫を心配する恵のスタンプも登場。「終わったな」「チョロい」と、いつもはつらつとしたストレートな物言いの操のスタンプもあり、神谷道場メンバーが勢ぞろいしている。「それは俺の仕事だ」と漢気溢れる、シリーズ全作品に登場する斎藤のスタンプや、「The Beginning」から「失礼します」とクールな表情の巴、「待っています」と物思いに耽る桂のスタンプなども登場し、『るろうに剣心 最終章』の世界観を表現する、充実のラインナップとなっている。
2021年04月22日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final』(6月4日公開)のIMAX&4DX特別映像、さらに各界からの鑑賞コメントが22日に公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。IMAXとは、世界最高レベルの解像度と鮮明な明るさ、そして繊細な小さい音から爆発などの大音響まで臨場感あふれる高精度なサウンドで再現する映画館の上映システムだ。IMAX上映鑑賞後、会場内はキャスト、監督、そして制作スタッフ一同含む客席からスタンディングオベーションが起こり、既に5回目の鑑賞という佐藤は「今までの集大成となる作品を(皆さんと)同時に、最高の環境で観られたことは幸せな時間でした。IMAXは本当にお勧めできます。全然違いますね。感覚が直接揺り動かされるような感動の仕方をすごくしました。みんな観るべきだと思います」と、通常上映との違いを力説した。武井咲も「これだけ細かい部分まで見えてくると、剣心が背負ってるものだったり、縁が背負っているものだったり、そういう物がすごく明確に見えてくる」と絶賛し、新田真剣佑は「音が綺麗、迫力がすごい、物凄く楽しかったです。終始体に力が入っていました」と極上の映画体験を満喫。大友啓史監督は「我々が現場で作り込んだ全てが全部観れる。臨場感が全然違う。いつも見ている映画とは全然違う体験ができるし、アクションの迫力も一番伝わります」と脚本段階から精緻に想定して製作したIMAX上映に自信を覗かせた。さらに今回、キャスト・監督は“ライド感”と“臨場感”を楽しめる4DX上映も鑑賞し、アクションとリンクして動く激しい揺れや現場を感じさせる匂いなどを体感し、撮影時を思い出して鳥肌が止まらないと大盛り上がり。4DX上映について佐藤は「まだお互い『好き』とか言い合えていない、どうなんだろうな? って思っている男女がいるなら是非4DXに行って、吊り橋効果でお互いのドキドキを高めていただいた後に告白していただければ、最高の一日になると思います!」と恋のアドバイスも。「1度観ただけでは分からないことが沢山あるし、僕自身も今回、全然違った感情になりました。皆さんにも色々な種類で楽しんでもらえるのはありがたい」とシリーズ10年の歴史で初のIMAX/4DX/MX4D上映に対し、喜びを露わにした。「The Final」に続き、「The Beginning」のIMAX/4DX/MX4D上映も決定している。また、アニメ『るろうに剣心』の緋村剣心役を務める女優・涼風真世、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』と同じく『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『NARUTO-ナルト-』の作者・岸本斉史など、各界からの鑑賞コメントも公開となった。○犬童一心(映画監督) コメント圧倒的、日本アクション映画の金字塔。 そして、何より、まさに今登場するべき作品。 描かれる怒りや悲しみが他人事でなく心に響く。 大友監督、よくぞやり遂げましたね。祝杯をあげたくなりました。○岸本斉史(漫画家) コメント剣心の細やかな所作「静」と激しい殺陣「動」のギャップがカッコいい!また美術が凄すぎていつのまにか世界に入り込んでいました。 ビギニングと合わせて剣心の人生を堪能させて頂きました。切なさが染み込んでくる…。○涼風真世(女優) コメント現代に再びよみがえった艶やかで狂気的な世界観に圧倒されました。剣心ワールドを的確に捉え、繊細に描き、魅せ、立ち回りでは迫力と鋭さに震え凄みを体感し、魂を抉られました。音楽も剣心の心情を見事なまでに表現し、涙が溢れました。…世界中の人々に届けたい最高の作品です。○三田紀房(漫画家) コメント瞬き、呼吸を奪い取られるスーパーアクション! 哀しく、儚くも凛烈とした美しい情景! 上映後、赤く焼けた鉄の球を胸へ叩き込まれた感覚に体は打ち震え、暫く席に貼り付けられた。大友監督はジャパンオリジナルが世界と戦って勝てることをこのシリーズで証明した!○赤ペン瀧川(映画プレゼンター) コメント凄まじい熱がスクリーンから溢れ出し、洪水のように観客席に降り注いできた。映画を浴びた。この映画、見終わった後に「ヤバい!」と「スゴい!」しか出てこなくなるから気を付けて!○相田冬二(Bleu et Rose/映画批評家) コメントより、はやく。より、つよく。より、ふかく。より、やさしく。より、あたたかく。見たこともない顔で、緋村剣心がわたしたちを抱きしめる。日本には佐藤健がいるんだぜ。気がつけば、世界中の空に向かって、さけんでいる。○よしひろまさみち(映画ライター) コメント冒頭の列車内シーンからして、これぞ「度肝を抜く」超高速アクションの連発。剣心サイドと縁たちの強烈なぶつかりあいに圧倒されるばかり。さすが大友監督&谷垣アクション監督の黄金タッグ!○酒井啓太(リニア/芸人) コメント人生で初めて、何軒も書店を回って、自分のお小遣いで集めた漫画が「るろうに剣心」でした。 この映画を観て「1番大好きな作品の実写化が素晴らしかった」という幸運に、胸が震えました。 この感動と出逢わせてくれた制作陣の皆様、本当にありがとうございます!(C) 和月伸宏/ 集英社(C)2020 映画「るろうに剣心最終章 The Final」製作委員会 IMAX is a registered trademark of IMAX Corporation.
2021年04月22日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の場面写真が20日、公開された。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。『るろうに剣心最終章 The Beginning』で描かれるのは、動乱の幕末。緋村剣心が、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍し、血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた時代が舞台。これまでのシリーズの“流浪人”である剣心の優しいイメージを根底から覆す、剣心の原点を描いた作品だ。今回到着した場面写真は、これまで誰も観たことのない、人斬り・緋村抜刀斎の危険で美しい姿、そして、彼の妻となり、斬殺されるという運命を辿る有村架純演じる雪代巴、さらには、高橋一生演じる桂小五郎、村上虹郎演じる沖田総司、そして江口洋介演じる斎藤一らの姿を収めている。人斬りの現場を見られ、巴を口封じのため側に置くことにした剣心。素性が謎に包まれていたものの、共に日々を過ごす中で、巴は人斬りとして日々人を殺めることで心をなくしそうになっていた剣心に、“大義は本当に何事にも優先するのか”を問いかけ、次第に剣心にとって大切な存在となっていく。悲劇的な憂いの中に、強い意志と限りない優しさを帯びている巴の美しくも儚い姿を見せる一方、剣心が巴に斬りかかろうとする姿も。また、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる長州藩志士・桂小五郎、そして当時、幕府側の浪士隊・新選組の三番隊組長だった斎藤一など、時代を守るか変えるか、それぞれの信念を貫き命懸けて戦っていた戦士たちの姿を捉えた場面写真も解禁され、“真剣”を手にし新選組一番隊組長・沖田総司と対峙する剣心の姿、刀を口にくわえた狂気溢れる姿や、そして頬がまだ一本傷の姿もなども公開された。
2021年04月20日6月4日(金)より公開となる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』から特報映像と本ポスターが到着した。日本映画の歴史を変え、エンタテインメントの頂点として君臨し続ける、アクション感動超大作『るろうに剣心』シリーズ。2012年8月25日『るろうに剣心』公開、2014年8月1日『るろうに剣心 京都大火編』公開、同年9月13日『るろうに剣心 伝説の最期編』公開。シリーズ累計興行収入120億円、観客動員数980万人を突破し、日本だけではなく世界中を熱狂させた本シリーズがついに10年という年月を経て、4月23日(金)と6月4日(金)より二作連続で公開される『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で完結を迎える。日本映画の歴史を塗り替えてきた本シリーズの究極のクライマックスを飾る『The Final』は、剣心の過去に深く関わる物語として、〈十字傷の謎〉を知るシリーズ最恐の敵・縁との戦いを描く。常に進化を続ける圧倒的なスケールで描かれるアクションに加え、剣心と縁の感情がぶつかるエモーショナルでドラマチックなラストバトルなど、10年の歴史で積み重ねた『るろうに剣心』の全てが凝縮された一本となっている。そして、物語は時空を超え、明治から幕末へ。これまでのシリーズとは全く異なる雰囲気で描かれる『The Beginning』は、「なぜ、剣心は二度と人を斬らないと誓ったのか?」というシリーズ最大の謎に迫る『るろうに剣心』始まりの物語で「絶対に描きたかったエピソード」と主演の佐藤健をはじめ、大友監督率いるスタッフ陣が並々ならぬ想いで作り上げたシリーズ最高傑作だ。今回、公開となった『The Beginning』特報映像では、黒い着物に身を包んだ<緋村剣心(抜刀斎)>が血しぶきも省みずに容赦なく人を斬り捨てていく衝撃の姿が初お披露目。そして、剣心に近づく巴の存在。のちに妻となる巴をなぜ斬殺することになるのか、十字傷に秘められた真実が描かれる。さらに、剣心を人斬りの任に就ける長州藩の志士・桂小五郎(高橋一生)や高杉晋作(安藤政信)、そして、剣心と敵対する幕府側の浪士隊・新選組の斎藤一(江口洋介)や沖田総司(村上虹郎)の姿などの動乱の幕末を生きた男たちの姿も収められており、『The Beginning』では、これまでの『るろうに剣心』シリーズとは全く違う世界が描かれていることが期待できる。また併せて公開となったポスタービジュアルでは、白い着物の至る所から血が滲んで満身創痍な剣心が、降りしきる雪の中で静かに横たわる妻・巴を抱きよせるという、美しく、儚いビジュアルに仕上がっている。一体彼らに何が起こったのか?『るろうに剣心』始まりの物語であり、10年続くシリーズの完結作となる本作のコピーは「これで終わる。ここから始まる」。異なる時代で描かれる壮大なフィナーレ。伝説の最後、そして伝説の幕開けにぜひ注目してほしい。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』特報映像■監督・脚本:大友啓史十字傷の謎、それに触れずして絶対にシリーズは終われない。シリーズ開始当初から、我々の意識の先には常にこの作品がありました。来るべき新時代を肩に背負い、孤独に囚われ、返り血を浴びながら、生涯ただ一度の恋に生命を煌めかせた、ある人斬りの「運命」をめぐる物語。それは僕にとって、「龍馬伝」の岡田以蔵に始まる佐藤健との十年に及び旅のまさに終着点であり、総決算に他なりません。人斬り抜刀斎そのものと化した佐藤健は、蒼白く燃える魂を心の奥底に秘め、巴との邂逅と不殺の誓いに至るプロセスを、美しく、ストイックに演じ切りました。その一瞬一瞬を噛み締め、愛おしみながら、僕たちは彼の姿を瞼に焼き付け続けました。いよいよシリーズ最後の作品、そして我々の集大成をお披露目する時です。「おろ?」っとおどける剣心とは別人格の、京都の夜を震え上がらせた人斬り抜刀斎の全貌が明らかになります。積み重ねてきた十年に渡る私たちの時間の結晶と、剣心と巴との生命の燃焼の物語「The Beginning」を、ぜひ劇場でご覧いただき、楽しんでいただければと思います。■主演:佐藤健『The Beginning』では、剣心を語る上で欠かせないエピソードである、剣心が抱える十字傷の正体が明らかになります。パート1から『The Final』で穏やかに微笑んできた剣心とは違い、闇の中で生きる人斬り時代の剣心の姿が描かれます。剣心のこのエピソードお客さんに知ってもらって初めて『るろうに剣心』が完結します。完成した映画を見ましたが、僕が思い描いたものを遥かに超えたクオリティで大友監督が映画として完成させてくれました。嬉しいですし、悔いはありません。僕自身絶対に演じたいエピソードしたので、早く皆様に届けたいです。ぜひ、『The Final』と合わせてご覧頂けると嬉しいです。『るろうに剣心 最終章』The Final 4月23日(金) / The Beginning 6月4日(金)より公開
2021年04月20日