『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で監督と主演を務めているケネス・ブラナーの、本シリーズにおけるこだわりについて、ケネス自身やスタッフが明かしている。ケネス・ブラナーは、ポアロ役に初挑戦した『オリエント急行殺人事件』で、共演者に「彼はカメラが回った瞬間にポアロに切り替わる」と言われるほどの名演技を魅せてきた。『ナイル殺人事件』ではケネス自身も「この役は監督の仕事に刺激を与える」と語っていたが、本作では製作陣も「彼の異常なこだわりはまるでポアロ」と、カメラが回っていない時にさえポアロらしさが滲み出ているといい、演じる度にケネスの“ポアロ化”が加速しているようだ。アガサ・クリスティが作り出した「名探偵ポアロ」は、自身を“世界一有名な探偵”と称するほどの自信家であり、容疑者の感情の機微も見逃さず、数々の難事件を華麗に解決してきた名探偵。推理外でも細やかなところに目が行き届く観察眼で、衣装の乱れにも人一倍敏感、曲がっているものがあればまっすぐに直さずにはいられないという性格の持ち主でもある。そんなポアロを演じるケネスについて、『オリエント急行殺人事件』で共演したデレコ・ジャコビは「彼は、とてつもない能力を持っていて、監督もやっているのにカメラが回った瞬間にポアロ役に切り替わることができるんだ」と語っていたが、“サー”の称号を持つシェイクスピア俳優として知られるケネスは、アカデミー賞に6度のノミネート歴を誇るその演技力をいかんなく発揮し“世界一の名探偵”を演じ上げた。2作目の『ナイル殺人事件』では、ケネス自身が「容疑者を尋問する時にポアロは、真実を引き出すために普段とは違う側面を見せるが、監督という仕事もまた役者に合わせて、様々な側面を見せて指示を出すので私との共通点でもあり、この役は仕事にも刺激を与えてくれる」とポアロを演じることが自身の監督業にも影響を与え始めていることを明かしていた。プロダクション・デザイナーのジョン・ポール・ケリーはケネスについて「本作のストーリーテリングや、この特殊な設定への彼のこだわりが信じられないほど細やかなのです」と語る。さらに「非常に興味深いと思うのは、ポアロというキャラクターもまた同様に、テーブルの上のカトラリーの位置に異常にこだわるように自分の世界を、細部にわたってとことん観察しています」と、ケネスのポアロらしさが製作現場などあらゆる部分に及んでいたと解説。ケネス自身も「アートワーク、壁の処理、水による影響、ミステリアスなボートハウス、ゴンドラ、仮面、マント、衣装などすべてにおいて、我々は極めて強烈なテイストに合わせて作っていくのを楽しんでいました。まさに“神は細部に宿る”というわけです」と、ベネチアの街を訪れ、細部まで徹底的に観察したと語っている。美しくも、事件の始まりを予感させる不穏な雰囲気が立ち込める水上都市を見事に映し出し、ケネスの“ポアロ級”のこだわりが詰まった映像美も必見だ。『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 2023年9月15日より全国にて公開Ⓒ2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月20日ケネス・ブラナー監督・製作・主演による最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』。この度、“亡霊も悪魔も存在しない”と主張するポアロが、ミシェル・ヨー演じる霊能者レイノルズによる“超常現象”に挑む本編映像が解禁となった。最新作で世界一の名探偵ポアロが挑むのは、亡霊の仕業としか説明のできない“人間には不可能”な殺人事件。死者との会話を試みる降霊会の様子が描かれており、恐怖に満ちた事件の幕開けに相応しいミシェル・ヨーの怪演は注目だ。解禁された映像では、ポアロが疑惑の目を向ける中、事件のキーパーソンである霊能者レイノルズが、死者との会話を試みる降霊会の一部が描かれる。元オペラ歌手ロウィーナの亡き娘アリシアに「声を見つけて」と話しかけるレイノルズ。その周りを招待客が囲むなか、ポアロは一歩引いた場所から彼らの様子を伺っている。「誰かいるの?」と問いかけたレイノルズが空中で指を曲げると、誰も文字盤に触れていないにもかかわらず、鈍い音と共に「Y(イエス)」の文字がタイプライターに打たれる。周囲は一斉にどよめき、ロウィーナの家政婦オルガは「こんなのよくない」とうろたえ、アリシアの元婚約者マキシムは「気づかないだけ」とそれぞれに苦悶とも驚愕とも区別のできない表情を浮かべる。招待客たちが恐怖に支配されていく中、レイノルズがさらに「誰かに苦しめられた?」と聞くと、再び「Y」の文字がタイプライターに打ち込まれる――。今年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア人初のアカデミー賞主演女優賞を獲得したミシェル・ヨーは、死者の霊に向けた「聞いています」という印象的な囁き声が耳に残る、エキセントリックなレイノルズという役柄に挑戦している。脚本に惹かれて本作の出演を決めたというミシェルは「脚本には恐怖があり、あらゆる影の背後に何かが潜んでいるような感覚があります。ポアロが自分の正気を疑い始める、そこが脚本の最も巧妙な部分でした」と語っており、百戦錬磨のポアロにとっても不可解な殺人事件が待ち受けていることをほのめかしている。ケネスが「レイノルズは死者と会話できると信じている霊能者。作品に大きな重み をもたらすんです。それは代償を伴うものであり、彼女はそれがどのようなものであるかを見事に表現してくれました」と絶賛するように、 ポアロすらも脅かすレイノルズを演じたミシェルに注目だ。『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は9月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 2023年9月15日より全国にて公開Ⓒ2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月12日“名探偵ポアロ”シリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』よりケネス・ブラナーやミシェル・ヨーらへのインタビュー含む特別映像が解禁された。この度解禁されたのは、脚本賞受賞以外にも5度ものオスカーノミネート歴を持つケネスや、今年悲願のオスカー受賞を果たしたミシェル・ヨーら“レジェンド級の映画人”が、予測不能なミステリーの世界へと誘う特別映像。事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送るポアロは、謎めいた霊能者のトリックを見破るため、子どもの亡霊が出現するという、謎めいた屋敷での降霊会に参加する。そこで様々な超常現象が起こり、招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害されてしまう…。映像では、“サー”の称号を持つシェイクスピア俳優でもある“英国の至宝”ケネスや、「エブエブ」こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア人初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェルらの口から、本作の予測不能さや上質さが次々語られていく。ケネスは、「過去の作品では復讐や強欲さを扱ったが、本作では人間の理解を超えた存在が重要になる。疑い深いポアロでさえ恐怖に陥れられる」と解説。本作はこれまでの作品とは異なり、犯人が“人間”か“亡霊”かすら分からないし異色の本格ミステリー。超常現象の存在を信じないポアロと、死者の声を話せると豪語し彼の前に立ちはだかる、ミシェル・ヨー演じる霊能者レイノルズの対決の行方にも注目したい。ミシェルは本作について、「巧妙なストーリー」と言葉少なに自信を覗かせている。そして今回の事件では、“世界一の名探偵”ポアロすらも翻弄され、遂には彼の命までも狙われてしまう。この手に汗握る展開について、ケネスも「誰もが身を乗り出して見たくなる」「結末は予測不能」と熱を込めた。さらに映像ではケネスが、この誰にも予測できない物語の質をより高めるべく、「何が起こるかは誰にも教えなかった。光や風、ドアの開き方も」と手法を明かす。一部演出をキャストにすら明かさないことで、閉ざされた屋敷の中で起こる混沌と恐怖を増幅させたと語っている。犯人候補のひとりである“秘密を抱えた医師”ドクター・フェリエを演じるジェイミー・ドーナン(「フィフティ・シェイズ」シリーズ、『ハート・オブ・ストーン』)も、「ベネチアが幻想と闇を現実のものにした。セットには驚いた」と撮影をふり返り、「信ぴょう性があるから本気で驚いてもらえるはず」と力説している。さらに、公開日でもあるクリスティの誕生日の前夜9月14日(木)に、TOHOシネマズ 新宿(18:30開映)、TOHOシネマズ 梅田(19:00開映)にて特別先行上映が行われることが決定。チケット発売情報などは後日公式サイト等で発表される。『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は9月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 2023年9月15日より全国にて公開Ⓒ2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月06日『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』のケネス・ブラナーによる“名探偵ポアロ”シリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』より特別映像が解禁された。アガサ・クリスティが手掛けた“名探偵ポアロ”シリーズの中でも人気の高い「ハロウィーン・パーティ」を映画化した本作では、数々の難事件を解決してきた名探偵が、亡霊の仕業としか説明のできない“人間には不可能”な殺人事件に挑む。この度解禁されたのは、ケネス・ブラナーが本作で描かれる謎について語る特別映像。映像の中でポアロが「今夜は皆、恐れている」と語るように、今回の謎は世界一の名探偵さえも恐怖と混沌へ陥れるものだ。事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。アカデミー賞脚本賞受賞のほか5度のノミネート歴を誇る“英国の至宝”ケネスによる「ミステリー・ファンの皆さん、ケネス・ブラナーです。あの名探偵が再び難事件に挑みます」との“ご挨拶”から始まる映像では、彼のナビゲートで観る者を謎だらけのミステリー世界へと誘っていく。『オリエント急行殺人事件』では“復讐”、『ナイル殺人事件』では“強欲”を扱ってきたが、「今回の殺人事件は超常現象も謎のひとつです」と本作のミステリーについて語るケネス。流浪の日々を送るポアロは、謎めいた霊能者のトリックを見破るため、子どもの亡霊が出現するという降霊会に参加することから物語が始まる。ポアロの前に立ちはだかるのは、“エブエブ”こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー演じる霊能者レイノルズ。彼女の降霊会で起きる様々な超常現象、そしてその招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害されはじめる…。ケネスが「ポアロにとって初めての経験だ」「一夜の事件がポアロの常識を変えてしまう」と語るように、犯人が本当に実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、“合理的な答えがある”と信じて真相に迫っていくポアロ。しかし、“超常現象”は容赦なく襲い掛かり、遂にはポアロの命すらも狙われてしまう…。ケネスが「すべてに裏がある」と断言するこの難解な殺人事件の犯人は、果たして“人間”か“亡霊”か…?映像の最後は、「あなたはこの謎を映画館で解き明かせるか?」というケネスの挑戦的でミステリアスな一言で締めくくられている。『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』を成功に導いてきたケネス・ブラナーが満を持して贈る、“予測不能”な迷宮ミステリーの衝撃と結末に期待が高まる。『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は9月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 2023年9月15日より全国にて公開Ⓒ2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月01日2011年に起きた悲劇的事件を基に、無実の黒人が白人警官に殺害されるまでの90分間をリアルタイムで描いた『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』から、主演フランキー・フェイソンの熱演に引き込まれる本編映像が解禁された。2011年11月19日。双極性障害を患うケネス・チェンバレンは就寝中に医療用通報装置を誤作動させてしまう。安否確認で3人の白人警官が到着すると、ケネスはドア越しに通報は間違いであると伝えるが聞き入れてもらえず、入室を頑なに拒むケネスに警官たちは高圧的になっていく。今回解禁された本編映像は2シーン。前半のシーンでは、主人公のケネス・チェンバレンが心配した家族からの電話に落ち着いて話し、父親や祖父としての顔をみせていたが、電話を切ると同時に表情が一変、過去の海兵隊時代の記憶が蘇り、鏡に向かって独り言を呟き始める。また、後半のシーンでは、警官がピストルを持ったまま強くドアを叩いたことで、補聴器をつけたケネスは混乱し、パニック状態に陥る。なんとか気を落ち着かせて医療警報センターに助けを求めたものの、警官が部屋に入るまで帰らないことを聞いたケンスは、人が変わったかのように、「ダメだ!彼らは私の部屋には入れない!」と強い口調を見せる。この2シーンだけでも双極性障害を持つケネスの複雑な感情の変化を、主演のフランキー・フェイソンが熱演していることが分かり、ゴッサム賞の主演男優賞を受賞したことがうなずける。彼のキャスティングについて、デビッド・ミデル監督は「彼の大ファンで、脇役で素晴らしいキャリアを築いた彼に主演として最初から最後まで感情的な演技をしてほしかった」と話し、撮影現場でも「彼はプロフェッショナルで、キャラクターに深く入り込み、一緒に仕事をして素晴らしい俳優で、チェンバレン一家とも素晴らしい関係を築き、その関係は今も続いている」と絶賛を贈っている。『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』は9月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月24日ケネス・ブラナーが“名探偵ポアロ”を演じるシリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』より最新ポスタービジュアルが解禁された。本作は、アガサ・クリスティが手掛けた“名探偵ポアロ”シリーズを映画化した『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続くシリーズ最新作。今回はシリーズの中でも隠れた名作とされる「ハロウィーン・パーティ」を映像化した。解禁されたビジュアルに立ち並ぶのはミシェル・ヨーが演じるレイノルズ夫人をはじめ、本の執筆のために謎を追求し、事件の犯人は亡霊だと主張するポアロの知人のオリヴァ(演:ティナ・フェイ)、死んだ娘の声を聞くために、事件の発端となる降霊会の開催を依頼するロウィーナ(演:ケリー・ライリー)、未だ謎に包まれた精悍で怪しい目つきをした男(演:ジェイミー・ドーナン)など、全員が何らかの“思惑”を抱き怪しい表情を浮かべる降霊会の参加者たち。真実を突き止めるべく鋭い眼差しのポアロが彼らに背後を取られていることが象徴するように、本作ではポアロの命すらも狙われている。これまで華麗な推理力で真相を解き明かしてきた“世界一の名探偵”が、追い詰められるような状況下で解き明かすのは、“人間”による殺人事件か?それとも“亡霊”による超常現象か…?ケネス・ブラナーが「ベネチアという美しい謎の中にポアロを閉じ込めることで、彼を常識が通用しない超常現象ミステリーの世界に突入させる物語にすることができた」と自信を語る本作。満を持してケネスが贈る、“殺人事件”か“超常現象”かさえも分からない迷宮ミステリーの衝撃と結末を劇場で体験してほしい。『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』9月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月10日モーガン・フリーマン製作総指揮の『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』より、予告編と場面写真が解禁された。本作は、2011年に起きた悲劇的事件を基に、無実の黒人が白人警官に殺害されるまでの90分間を実際の事件とほぼ同時間で描くリアルタイム進行形サスペンス。企画に感銘を受けたハリウッド俳優のモーガン・フリーマンが、『インビクタス』のプロデューサー、ロリ・マクレアリーとタッグを組み、製作総指揮を担った。モーガンは、「この映画は、警官がいかに間違った対処をしているかを真にドラマチックに描いたものです。そして、この事実を広めることが私たちにできる最善の方法だと思います」と語っている。主演のフランキー・フェイソンは手に汗握る熱演で、アカデミー賞の前哨戦であるゴッサム賞で最優秀主演男優賞を受賞。衝撃的な内容が様々な議論を呼び起こし、各国の映画祭で圧倒的な存在感を残した。さらに、映画批評サイト「ロッテントマト」では驚異の満足度97%を記録するほどの評価を獲得し、映画ファンも注目の一作だ。この度解禁された日本版予告では、不穏なBGMの中、11月19日朝5:30、医療警報装置を誤作動させたまま寝ていた黒人の男が、警官にいきなりドアをノックされ、その眠りがさえぎられるところから始まる。最初は冷静に対応をしていた両者だったが、ドアを開けようとしない男に不信感を募らせた警官らは、徐々に横暴となり、男と激しく衝突する。部屋に侵入しようとする警官らに対し、ナイフを持ち出し自分の身を守ろうとする主人公…。最後には、「あなたはこの緊張に耐えられるか?」という言葉が投げかけられ、主人公の男とともに体感することになるリアルタイムの緊張感が本編を覆っていることがうかがえる。併せて、場面写真も解禁。不安げにドアから外をうかがう男の姿や乱暴にドアを破壊しようとする警官の様子など、緊迫の一部始終が切り取られている。『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』は9月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日Appleとスカイダンスの長編アクション・アドベンチャー映画に、ライアン・レイノルズとケネス・ブラナーが主演するという。Apple TV+が発表した。ライアンは製作陣にも名を連ねている。タイトルは『Mayday(原題)』。『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』の監督と脚本を務めたジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリーのデュオが、今作でも監督と脚本を担当。現在、全米脚本家組合によるストライキが行われているが、今作の脚本はストライキ前に完成しているとのこと。2人は『スパイダーマン:ホームカミング』の脚本執筆に参加したことでも知られる。映画ファンはゴールドスタイン&デイリーデュオの『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を高く評価している人たちが多く、「2人が撮る映画ならすごく楽しみだ」「いいね。でも『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の続編もぜひ撮って!」などの声を上げている。今回のプロジェクトは、スカイダンスがAppleと締結したファーストルック契約の一環で、両社は4月にクリス・エヴァンス&アナ・デ・アルマス主演の『ゴーステッド』、今後Apple TV+で配信されるマーク・ウォールバーグ主演の『The Family Plan(原題)』、アニャ・テイラー=ジョイ&マイルズ・テラー主演の『The Gorge(原題)』も製作した。(賀来比呂美)
2023年06月09日第94回アカデミー賞脚本賞を受賞した『ベルファスト』では自ら監督・脚本を手掛けるなど、マルチに活躍するケネス・ブラナーが主演するHuluプレミア「This イングランド~ボリス・ジョンソンの軌跡~」。今回、特殊メイクでボリス・ジョンソン英首相を演じ切ったブラナーのインタビューコメントが到着、撮影風景を捉えたメイキング写真と新たな場面写真も解禁となった。コロナ禍初期におけるボリス・ジョンソン英首相の激動に満ちた数か月を基に、パンデミックの第1波が英国に与えた影響をたどる本作。ジョンソン首相(ケネス・ブラナー)のコロナ禍とイギリスのEU離脱=ブレグジットに対する取り組みとともに、物議を醸した公私における行動に着目して権力の中枢に切り込む。ウイルス解明のために時間と戦う専門家や科学者、ウイルスを封じ込めて克服しようと勇敢に働き続ける最前線の医師、看護師、介護施設職員、そして混乱の渦に放り込まれた国民の物語が政府内の出来事と織り交ぜて描かれていく。劇中で見事にボリス・ジョンソン英首相に成りきったブラナーは、まず身体を大きくするスーツに着替え、それから様々な身体パーツを装着するのに毎日3時間ほど費やしていたという。特に首まわりのパーツは人工皮膚をなじませて、つなぎ目が分からないようにするのに時間がかかったそう。そんな特殊メイクでの撮影について、「ボリスの上唇はかなり厚みがあるので、新しい唇をあつらえてもらった。とても見事な出来栄えだったが、それを付けている間の食事はスープだけだった。あのパーツは、“咀嚼可能な世界”にいさせてくれなかったんだ」と苦労をふり返る。また、撮影現場では本物のジョンソン英首相と勘違いしてしまったスタッフもいたらしく、「例えば、現場に新人のスタッフがいたとき、トイレから出てきた私をボリスだと思って口をあんぐり開けていた。その瞬間、“ああ、自分はボリスだった”と気付かされるんだ」とリアルすぎたエピソードを明かす。「ボリスの格好をしていないときに、誰にも会わなかった気がする。だから、誰とも世間話はしなかったね。いったん撮影が始まったら、その日はボリス・ジョンソンとして過ごした。誰よりも早く現場にいて、誰よりも遅く帰っていたよ」と語るブラナー。本作ではその見事な変貌ぶり、完成度の高さも堪能できる。本作において「さまざまな社会層が織り交ぜて描かれていることにとても心を引かれた。特に、介護施設や医療従事者、パンデミックによって強烈な体験をした人々の話は、いかに真摯にリサーチしたかが伝わってきた」とブラナー。「私には、この作品が『危機の瞬間におけるわが国のクロニクル』のように思えた」という。「パンデミック中に何が起きたかを描こうとしていた」という脚本の焦点は、「大量の情報、ウイルスの猛烈な拡散スピード、パンデミックの間に生まれた新たな生活様式に対し、人々がどう対処したかにある。そのほとんどは後れを取っていた。私たちはこのドラマの中で、猛スピードで襲いかかってくるものに対処しようとする人々の姿を正確に描こうとした」と話している。Huluプレミア「Thisイングランド ~ボリス・ジョンソンの軌跡~」(字・吹)は3月31日(金)より毎週金曜日に2話ずつ追加配信予定(全6話)。(text:cinemacafe.net)
2023年04月02日舞台『ロビー・ヒーロー』が2022年5月6日(金)から新国立劇場小劇場にて上演される。本作は、映画脚本家・監督としても有名なケネス・ロナーガンの作。日本初演となる今回は、小川絵梨子芸術監督によるシリーズ「声議論,正論,極論,批判,対話...の物語」の第二弾としての位置づけで、新国立劇場初登場の桑原裕子が演出、浦辺千鶴が翻訳を担う。中村 蒼、岡本 玲、板橋駿谷、瑞木健太郎が出演する。4月下旬、稽古場の様子をオンラインで見学した。物語の舞台は、マンハッタンにある中間所得層向け高層マンションの広いロビー。警備担当のジェフ(中村 蒼)は、人生の目的もなくこの仕事に就いている。真面目で向上心のある上司ウィリアム(板橋駿谷)は、不良の弟が殺人罪に問われ、心配していた。見回りに来た有能な警察官ビル(瑞木健太郎)と、相棒の新人見習いのドーン(岡本玲)。どうも二人は仲がいいようだ。ロビーで待っているドーンに、ビルの訪問先は女性だと口を滑らせてしまうジェフ。動揺したドーンはビルにかみつくが、本採用されないぞと逆に圧をかけられてしまう。翌日、弟のアリバイを偽証したウィリアムに対して、自分が何をすべきか悩むジェフ。ドーンは本当のことを話すのがあなたの責任だと説明するがーー。非常に濃密な会話劇。この日の稽古は、まず冒頭のシーンであるウィリアムとジェフの2人だけのシーンを繰り返した。膨大なセリフはすでに俳優たちの頭に入っていて、今は細かいニュアンスあるいは全体の流れの調整をしている段階。桑原の演出は、基本的に俳優たちのプランを信頼していると思うが、気になったことは細かく指摘する印象を持った。たった4人の登場人物たちが織りなす芝居ゆえ、丁寧につくりあげているのだろう。登場人物たちそれぞれが悩んだり迷ったりしつつ発言し、その発言が思わぬ方向に人を動かしてしまったり、自分の正義や価値観が他人には通じなかったり......。マンションのロビーという空間で繰り広げられる人間模様が描かれているが、それは人種やジェンダー、階層などさまざまに絡み合う差別の実情と、それに抗い、葛藤する人々の姿でもある。自己承認欲求がSNSであふれ出す現代で、さまざまな角度から考えられ、また身近に感じる戯曲。どんな仕上がりになるのか、開幕を待とう。公演は5月22日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2022年05月06日アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、主題歌賞、音響賞の7部門でノミネートされた、ケネス・ブラナー監督の自伝的作品『ベルファスト』より特別映像が解禁された。激動の時代にゆれる故郷ベルファストの厳しさと愛情深さを力強いモノクロ映像で描き出した本作。抗うことのできない時代の変化に俯くことなく、ユーモアと笑顔と共に懸命に生きる人々を描いた心揺さぶる物語だ。この度、解禁されたのは、本作のメイキング風景や本編映像がふんだんに盛り込まれ、ブラナー監督やバディ一家を演じた英国・アイルランドの名優たちが勢揃いした豪華特別映像。映像内では、ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、カトリーナ・バルフ、キアラン・ハインズらの実力派俳優陣が集結し、愛に溢れた人々と家族のような暖かさが感じられたベルファストについて語る中、暴動に巻き込まれ変化していく街の様子を描いた本編シーンが差しはさまれていく。一方で、恋する女の子と結婚を夢見るバディに対し、ハインズ演じる祖父のポップとデンチ演じる祖母のグラニーとで会話の掛け合いが楽しい一コマや、「ばあちゃんと結婚して50年だが今も言葉が通じない」と冗談交じりで語る祖父の言葉など、チャーミングでユーモア溢れる本編シーンも切り取られている。そして「お前なら大丈夫だ。自信を持て。近所の人も皆、友達だし母さんも父さんも皆お前の味方だ。お前がどこに行こうと一生変わらん」とのポップの言葉には、思わず熱いものが込み上げてくる。また映像内では、ブラナー本人の貴重な幼少期の画像も映し出され、本作が監督にとっていかに大切な作品であるかがうかがえる特別映像となっている。『ベルファスト』は3月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年03月23日2月25日(金)についに公開される『ナイル殺人事件』。この度、ケネス・ブラナー監督が、本作の特徴である圧倒的な没入感と映像美に関しての想いを明らかにした。原作は、今もなお全世界で愛されるアガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する『ナイルに死す』。これを前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化した。“世界一の名探偵”ポアロが挑む、エジプトの神秘ナイル川をめぐる極上のミステリー・クルーズ。大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で殺人事件が起こる。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員……。豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか?そして、ポアロの人生を大きく変えた「衝撃の真相」とは?愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う、禁断のトライアングル・ミステリーの幕が開く。本作の撮影には65ミリのフィルムが用いられ、スクリーンいっぱいに広がる豪華客船やエジプトを舞台に、没入感と旅情感溢れるミステリー・クルーズが完成した。監督を務めたケネス・ブラナーは、本作について「しばらくの間、実際に旅することが叶わない観客に、素晴らしいシネマチックな旅とエキゾチックなロケ地の映像美を楽しんでもらい、現実逃避してほしかったのです。以前と異なる世界の状況の中で、私にとって重要なのは、映画製作で最善を尽くし、人々に娯楽を提供し続けたいと思っています」と語り、世界的に自粛を求められている中でも、観客に映画を通してまるで世界を旅しているかのような疑似体験ができる機会を作りたいという強い想いがあったことを明かした。また、「エジプトが舞台であるだけに、その歴史について意識せざるを得ないものです。クレオパトラやナポレオンなどこの国につきまとう幻影に思いを馳せないわけにはいきません。観客はナイル川を下る旅をして、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と語り、本作が単なるミステリーに留まらず、没入感たっぷりの旅情感豊かな体感型ムービーに仕上がっていることを明かした。さらに本作には、エジプトの観光地としても有名なアブ・シンベル神殿が登場するが、なんとこのセットは実物大で建設されたという。40人に及ぶ彫刻師が4か月かけて高さ約21.3メートル、幅約30.5メートルという圧巻のサイズで神殿を再現。本作で豪華客船に乗り合わせた歌手の養女でありマネージャーであるロザリーを演じたレティーシャ・ライトは、撮影について「グリーンスクリーンで処理してそこにいるふりをするだけではなく、セットまで徹底して創り上げられていて実際に感じることができました。実際にその場にいてこの世界がよくわかり信じることができるのは全然違うものであり、本当に見事なものでした。解体されないとよいと思うほどです(笑)」と語り、ブラナーの創り上げたゴージャスな世界に感嘆していた。アブ・シンベル神殿の前にそびえたつのはラムセス2世の巨像。ラムセス2世は、王妃ネフェルタリを深く愛し、この神殿を捧げたとされている。本作では、第一被害者となるリネット(ガル・ガドット)と夫のサイモン(アーミー・ハマー)、そしてジャクリーン(エマ・マッキー)の愛と欲望にまみれたトライアングル・ミステリーが描かれるが、エジプトの歴史に刻まれた二人が、劇中の情熱的な愛のドラマをさらに趣深いものにしている。『ナイル殺人事件』2月25日(金)全国ロードショー
2022年02月25日ケネス・ブラナーの自伝的作品『ベルファスト』より、監督を務めるブラナーが作品への想いとキャスティングへのこだわりを明かしたインタビュー映像が解禁となった。本作は、北アイルランド・ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め上げた自伝的作品。第94回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、主題歌賞、音響賞の7部門でノミネートされており、いまオスカーに一番近い作品の一つとして注目を集めている。この度解禁されたブラナー監督のインタビュー映像では、いまこの時代に、故郷であるベルファストを舞台に自伝的作品を作り上げた想いや、こだわりのキャスティング秘話、そして、自分自身を投影させた役柄を託した子役ジュード・ヒルへの絶大な信頼といった撮影エピソードを明かしている。「ベルファストは物語に事欠かない街だ。特に1960年代の後半のベルファストは街の歴史上最も過酷な激動の日々だった」と語り始めるブラナー。「あの日々はずっと僕の頭にあって"僕らが故郷で過ごしたあの時代の物語をいつか脚本にしようと思っていた」と長年、自身の幼少期の思い出を映画にしようしていたことを明かした。そんな中、コロナ渦というパンデミックが起こり、過激さは違えども、世界中の人が一瞬で世界が変わっていく様を目の当たりにしていると感じ、最初のロックダウンが始まった2020年頃に脚本を書き始めたという。故郷と自身の幼少期の想いを込めた本作を手掛けるにあたり、アイルランド出身のキャスティングにこだわったと語るブラナー。「あの国と縁が深いキャストだ。ジェイミー・ドーナンはベルファストの出身でホーリーウッドという街に住んでいた。祖父役のキアラン・ハインズは僕の実家からたった1キロ半の場所に住んでいたんだ」と驚きの事実も。カトリーナ・バルフやジュディ・デンチもアイルランドの血が流れている。「この映画では出演した俳優たちがとても前向きなエネルギーを加えてくれたと思う。彼らは“家族”だったね」との言葉からは役者陣へ絶大な信頼を寄せていたことが分かる。特に、自身を投影させた少年バディを演じたジュード・ヒルに対しては「すばらしい仕事をしてくれた。僕らがジュードを見つけ出した瞬間、彼の才能はまさに開花したんだ」と絶賛。ブラナーは、「この作品を観て、頑張る彼らの姿に力をもらってほしい」とも語っており、本作の、過酷な時代の変化に苦悩しながらも未来へと突き進んでいく家族の物語に、多くの人が感動とエネルギーをもらえることだろう。笑顔とユーモアを持ってたくましく生き抜く人々の力強さを描いた本作。ブラナーの熱い思いをうかがい知ることのできるインタビュー映像となっている。『ベルファスト』は3月25日(金)よりTOHO シネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年02月24日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの傑作ミステリーを、ケネス・ブラナー監督が『オリエント急行殺人事件』に続いて映画化する『ナイル殺人事件』。この度、ケネス・ブラナーが創り出す唯一無二の世界観の秘密が明らかとなった。これまで、ディズニーの名作アニメーションを実写化した『シンデレラ』やマーベル作品『マイティ・ソー』、シェイクスピア俳優の真髄を魅せた『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』、1818年に出版されたゴシック小説を忠実に映像化した『フランケンシュタイン』など、幾多の世界を描き出してきたケネス。本作でも、ミステリーの女王として文豪史に名を刻む作家アガサ・クリスティが1937年に発表した推理小説「ナイルに死す」の世界を、見事に再現した。ケネスは「セットのスペクタクルや豪華さに加えて、本作のようなミステリーの核となるのは人の心です。ですから、本作のゴールはアガサ・クリスティの世界の中でなるべく自由な演技を取り入れることだと思いました。そのことをクルー全員が理解し、大切にしながら、助け、支えていきました」と、ゴージャスなセットの中で、キャストや製作陣に自由な表現を与える環境づくりを何よりも大切にしたことを明かす。本作で最初に殺害されてしまう美しき大富豪の娘リネットを演じたガル・ガドットは、「ケネスとの仕事は私にとって驚異的に素晴らしい経験でした。彼は準備を整え秩序立っているから、彼がミスを犯す余地なんて少しも残されていませんでした。と同時に演者がやりたいと思ったことを何でも試させてくれる自由をくれるのです」と語り、ケネスの自由な演技へのこだわりを証明する。また、容疑者の1人で、リネットとかつて婚約していた医師ライナスを演じたラッセル・ブランドは、「ケネスはとても優雅に僕らをリードするんです。現場に創造性をもたらし、集中しやすい雰囲気を作りあげながら、とても陽気に振る舞ってくれるんですよ」と語り、監督への絶対的な安心感を明かした。一方ケネスは、本作の世界観を創り上げたキャスト陣について「俳優陣はみな心から素晴らしいと思う役者たちです。彼らと共演したいという思いが実現して、とても光栄です」と絶賛する。監督とキャストたちの信頼関係は、撮影の現場に良い空気を作り、それが作品の世界観にも影響を及ぼす。セットや美術へのこだわりに留まらない、総合的な演出がケネスならではの高い世界観の再現に繋がっているようだ。『ナイル殺人事件』は2月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年02月21日ケネス・ブラナー監督最新作『ベルファスト』の日本公開日が3月25日(金)に決定した。『ダンケルク』や『TENET テネット』などに出演し、ポアロ役を務め監督も兼任する『ナイル殺人事件』が公開を間近に控えるケネス・ブラナー。製作・監督・脚本を務めた本作は、自身の幼少期を過ごしたベルファストを舞台に、9歳の少年バディの目線を通し、時代に翻弄され様変わりしていく故郷の厳しい現実と、家族とともにそこで過ごした愛と笑顔と興奮に満ちた日々を力強いモノクロ映像で描きだした人間ドラマ。ブラナー監督の自伝的作品となっている。また本作は、第46回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。第94回アカデミー賞では、作品賞と監督賞をはじめ、助演男優賞(キアラン・ハインズ)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)、脚本賞(ケネス・ブラナー)、主題歌賞(DOWN TO JOY)、録音賞の7部門ノミネートを果たし、本年度アカデミー賞最有力候補として名乗りをあげた。ブラナー監督は、これまでに5回アカデミー賞にノミネートされているが、今回で初のオスカーを手にするかに期待が高まっており、そして、助演女優賞にノミネートされたジュディは今回で8回のノミネートとなり、『恋におちたシェイクスピア』での最優秀助演女優賞に続き、2度目のオスカーを手にするかも注目だ。『ベルファスト』は3月25日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年02月09日俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続け、世界中から絶大な評価を得るケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品として監督・製作・脚本を務めた『ベルファスト』。第46回トロント国際映画祭にて最高賞にあたる観客賞を受賞して以降、すでに世界中の55の映画祭・映画賞で33の賞を獲得、195ノミネートを誇る本作から、北アイルランド・ベルファストに暮らす家族をとらえた場面写真が一挙に解禁された。本作の舞台は、1969年の北アイルランド ベルファスト。9歳の少年バディは、住民全てが顔なじみで、まるでひとつの家族のような暖かさに包まれるこの街で、愛に溢れた完璧な日々を送っていた。しかし、突如、プロテスタントの暴徒が、街のカトリック住民への攻撃を始め、大規模な暴動が発生する――。本作に自身の幼少期を投影したというブラナーは、新星ジュード・ヒルが演じる9歳の少年バディの目線を通し、時代に翻弄され様変わりしていく故郷の厳しい現実と、家族とともにそこで過ごした愛と笑顔と興奮に満ちた日々を力強いモノクロ映像で描きだした。今回解禁された場面写真では、バディらが家族揃って映画を楽しむ美しい一瞬が切り取られた1枚や、父と母を演じたジェイミー・ドーナン、カトリーナ・バルフが笑顔でダンスを披露する幸せな日常を切り取った1枚。キアラン・ハインズ、ジュディ・デンチという名優たちが演じる祖父・祖母と共にはちきれんばかりの大きな笑顔を見せるバディを切り取った1枚。さらに、激怒する母から必死で逃げ切ろうとするバディの姿を切り取った、思わずくすっと笑ってしまう場面写真も到着した。ブラナーは、困難な状況におかれながらも、少しずつ成長していく1人の少年とその家族の愛と絆を、モノクロ映像でパワフルに魅せ世界中の批評家を魅了。ルーツ(故郷)への郷愁とリスペクト、そして移り行く時代を前に、決して変わることのない人間の気高さを、笑いあり涙ありの人生讃歌へと昇華させている。『ベルファスト』は3月、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年01月26日ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』が、2022年3月25日(金)に公開される。製作・監督・脚本はケネス・ブラナー。第94回アカデミー賞、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞した。ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』映画『ベルファスト』は、『ダンケルク』『TENET テネット』などに出演し、『シンデレラ』『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』では監督も務めるケネス・ブラナーの自伝的作品。俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるケネス・ブラナーが、自身の手で、故郷へのリスペクトや人間の気高さを描いた。ケネス・ブラナーは、映画『ベルファスト』について「とてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ。」とコメントしている。第94回アカデミー賞で脚本賞&7部門にノミネート映画『ベルファスト』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞、録音賞、キアラン・ハインズが助演男優賞、ジュディ・デンチが助演女優賞、ヴァン・モリソンによる楽曲「DOWN TO JOY」が主題歌賞と全7部門にノミネート。見事、ケネス・ブラナーが脚本賞に輝いた。なお、第46回トロント国際映画祭では最高賞にあたる観客賞を受賞、第27回放送批評界協会賞では最多11部門ノミネート、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞している。故郷へリスペクト&ひとりの少年の成長を描く物語は、北アイルランド・ベルファスト出身のケネス・ブラナーが、9歳の少年バディの目線を通して、自身の幼少期を描いたもの。愛と笑顔と興奮に満ちた日常と、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを、モノクロ映像で克明に映し出す。困難な状況にありながら、未熟な殻を破り、大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の力強い生きざまにも注目。変わりゆく故郷、移りゆく時代の中にあっても、変わることのない人間の気高さや生命力を描いた人生賛歌だ。登場人物&キャスト主人公・バディ...ジュード・ヒル9歳の少年。『ベルファスト』で長編映画デビューを果たすジュード・ヒルが、自然な存在感で物語をまぶしく輝かせる。バディの父...ジェイミー・ドーナン出稼ぎで家を空けがちなバディの父。金にはだらしないが家族を愛し守り抜く。演じるのは、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の若富豪クリスチャン・グレイ役で注目を集めたジェイミー・ドーナン。バディの母...カトリーナ・バルフ気丈で美しいバディの母。厳しさのなかにセンシティブな一面を併せ持ちながら、母親として妻として家族を正しく導いていく。担当するのは、モデル・女優として活躍するカトリーナ・バルフ。祖父ポップ...キアラン・ハインズいつもユーモアと遊び心を忘れないバディの祖父。バディの気持ちをくみ取り、ジョーク交じりで適切な助言を与える。演じるのは、ベルファスト出身のベテラン俳優キアラン・ハインズ。祖母グラニー...ジュディ・デンチ静かに家族を見守る祖母。わずかな出演ながら、世界的大女優のジュディ・デンチが圧倒的な存在感で魅せる。<映画『ベルファスト』あらすじ>1969年、激動の北アイルランド ベルファスト。僕が生まれ育ったその町には、歌があった、映画あった、家族がいた―そして、愛に輝く日々があった。ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。【詳細】映画『ベルファスト』公開日:2022年3月25日(金)※3月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ・TOHOシネマズ 梅田で先行公開。製作・監督・脚本:ケネス・ブラナー出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル2021年/イギリス/ビスタサイズ/98分/モノクロ・カラー/英語/5.1ch/原題『Belfast』配給:パルコ ユニバーサル映画
2021年12月12日俳優・監督・演出家ケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品『ベルファスト』(原題:『BELFAST』)が2022年3月に公開決定。第46回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、本年度アカデミー賞有力候補として名乗りをあげている。北アイルランド・ベルファスト出身のブラナー自身が監督・製作・脚本を努め、9歳の少年バディの目線を通して、愛と笑顔と興奮に満ちた日常と激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを克明に映し出し、困難な状況におかれながらも、未熟だった殻を破って大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の強く気高い魂をモノクロ映像でパワフルに魅せる。第46回トロント国際映画祭にて観客賞を受賞し、「これぞオスカーにふさわしい作品!」(ROLLING STONE)、「オスカー賞レースを新たな高みへと引き上げる作品」(VARIETY)、「熱狂!この映画を決して忘れることはできない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と各誌から絶賛の声が続出。世界中の批評家を魅了している。ブラナーは本作に対し、「『ベルファスト』はとてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ」とコメントしており、圧巻のモノクロ映像でルーツ(故郷)への郷愁とリスペクトを描きながら、変わりゆく故郷、移り行く時代を前に、決して変わることのない人間の気高さと生命力に溢れる人生賛歌を誕生させた。子役のジュード・ヒルほか、カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナンらが出演する。物語ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。『ベルファスト』は2022年3月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2021年12月09日アガサ・クリスティ傑作ミステリーの映画化、ケネス・ブラナーが監督を務める『ナイル殺人事件』より、ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネスが監督・主演を務める本作は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船を舞台にポアロが難事件に挑む。到着した特報映像では、ケネス演じるポアロの冷静沈着な語り口から始まる。そして女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人、美しき大富豪の娘が殺害される。「犯人はこの中にいる」と、容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だというポアロ。またナイフや、ドリンクに何かを入れる様子など、怪しいシーンが流れる。完全なる密室で起こった殺人事件の真相に迫っていくポアロだが、それはこれまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく変えてしまうのだという。またティザーポスタービジュアルは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が写し出されている。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月20日『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナーが主演&監督を務める、アガサ・クリスティの傑作ミステリーの映画化『ナイル殺人事件』。この度、本作の日本公開日が全米公開と同じ10月23日(金)に決定した。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた「名探偵ポアロ」シリーズ。中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称した「ナイルに死す」が、彼女の生誕130周年、シリーズ出版100周年という記念すべき今年、ついに公開。ケネスが再び、世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロを演じる本作。今回難事件に挑む舞台は、エジプトのナイル川を行く豪華客船。謎解きの面白さだけでなく、人間の心の謎にも迫っていく。ケネスのほかにも、アネット・ベニング、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、レティーシャ・ライトら、実力派から注目の若手まで出演している。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月05日『シンデレラ』『マイティ・ソー』を手掛けたケネス・ブラナーが監督するディズニー映画最新作『アルテミスと妖精の身代金』が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて8月14日(金)より独占公開決定、キャラクタービジュアルも解禁された。本作は、オーエン・コルファーの世界的ベストセラー小説「アルテミス・ファウル」シリーズを、ハリウッド一流キャスト&スタッフで映画化したファンタジーアドベンチャー映画。主人公アルテミス役は、1,200人のオーディションで選ばれた新星フェルディア・ショウが務め、さらにジョシュ・ギャッドやノンソー・アノジー、コリン・ファレル、名優ジュディ・デンチといった実力派俳優が共演。監督のケネス・ブラナーは製作も兼ね、製作総指揮に『イントゥ・ザ・ウッズ』『メリー・ポピンズ リターンズ』アンガス・モア・ゴードンと『ナショナル・トレジャー』マシュー・ジェンキンスが名を連ね、脚本はアイルランドの劇作家コナー・マクファーソンと『パディントン』ハーミッシュ・マッコールが手掛ける。ケネスは、本作について「壮大なファンタジーアドベンチャーで、まばゆいばかりの美しい風景と目を見張るような視覚効果がみなさんを今まで見たことのない魔法の世界にお連れします」と解説。「私たちは、困難に立ち向かう12歳の天才少年と驚きの旅に出るのです。知性にあふれ、面白みもあり、しかも非常にクールな主人公と忘れられないようなキャラクターたちと出会い、魔法に満ちた新しい世界を訪れるのです。アルテミスにとって(本人は認めないでしょうけど)家族が何よりも大切と思っています。ですので、今回世界中の家族も彼とともに、彼のとてつもない最初の冒険をディズニープラスで楽しんでいただけることを、私と同様に誇りに思っていることでしょう」と、今回の配信に際しコメントを寄せている。『アルテミスと妖精の身代金』は8月14日(金)よりディズニープラスにて独占公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年07月20日いまもなお愛され続ける英国の文豪ウィリアム・シェイクスピアが、故郷で過ごした晩年を描く『シェイクスピアの庭』。この度、本作の監督・主演であるケネス・ブラナーと、年上妻を演じた名女優ジュディ・デンチが語る特別映像が到着した。「ヘンリー八世」上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後に断筆し、故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンで過ごした知られざる最期の日々を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、舞台はもちろん、映画『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』などシェイクスピア作品と深く関わってきたケネス・ブラナーが映画化。一方、ジュディ・デンチといえば、オールド・ヴィック・シアターの舞台「ハムレット」でオフィーリア役を演じてから50余年、古典劇と現代劇の両方を見事に演じ、観客・批評家の両方から愛されてきたベテラン。『恋におちたシェイクスピア』(’98)では米アカデミー賞助演女優賞受賞、2016年にはローレンス・オリヴィエ賞で史上最多8度目の受賞を果たした英国を代表する大女優。本作では、シェイクスピアの8つ年上の妻アンを演じている。ブラナーとはロイヤル・シェイクスピア・カンパニー時代から共演を重ね、すでに35年以上のキャリアを共にした仲。ブラナーにとってデンチは“シェイクスピア劇の達人”として、絶大な信頼を寄せる存在でもある。デンチも、本作の出演オファーを受ける際、ブラナー本人が車で自宅まで来ると聞き「ガソリンの無駄使いはやめて、出ます」と即答したという。今回解禁となる特別映像内では、デンチが「ハムネットの死を扱ったのは、この作品が初めて」と、夭折したシェイクスピアの実の息子について触れながら、脚本を称賛。また、ブラナーはシェイクスピアの成功者としての一面よりも、彼の「トラウマから引き起こされた出来事に魅力を感じた」と本作の企画の意図について述べ、妻や娘たちに翻弄される“人間シェイクスピア”を描いた「家族の物語」であると語っている。『シェイクスピアの庭』は3月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイクスピアの庭 2020年3月6日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2018 TKBC Limited. All Rights Reserved.
2020年02月26日ケネス・ブラナーがシェイクスピアを演じ監督も兼任、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが揃う映画『シェイクスピアの庭』。この度、あたたかなポスタービジュアルと予告編が到着した。没後400年以上を経たいまもなお数々の名作が愛されている英国の偉大な文豪ウィリアム・シェイクスピア。本作は、断筆したシェイクスピアがロンドンを去り、故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンで過ごした“人生最期の3年間”にスポットをあて、知られざる<人間シェイクスピア>を描き出す感動作。公開された予告編では、ロンドンから故郷に戻ったケネス・ブラナー演じるシェイクスピアが、約20年ぶりに帰ってくるシーンからスタート。しかし、シェイクスピアの久々の帰還に妻と娘たちは戸惑いを隠せず。映像からは家族との溝が感じられる。また、シェイクスピアが幼くして亡くなった愛する息子のために庭を造ると言い出し、家族たちは長年秘めていた思いを打ち明ける場面も登場している。そして同時に到着した本ポスタービジュアルでは、「真実の愛はすぐそばにある」というコピーとともに、シェイクスピアに妻アン(ジュディ・デンチ)、長女スザンナ(リディア・ウィルソン)、次女ジュディス(キャスリン・ワイルダー)といった家族が、あたたかく寄り添う形で写し出されている。『シェイクスピアの庭』は3月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:シェイクスピアの庭 2020年3月6日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2018 TKBC Limited. All Rights Reserved.
2020年01月09日文豪ウィリアム・シェイクスピアの知られざる最期の日々を描いた、ケネス・ブラナー監督・主演作『ALL IS TRUE』が邦題を『シェイクスピアの庭』として公開されることが決定した。没後400年以上を経て、いまもなお愛され続ける幾多の名作を世に送り出した英国の偉大な文豪、ウィリアム・シェイクスピア。本作では、「ヘンリー八世」上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後に断筆した、シェイクスピアの知られざる最期の日々を描く。監督・主演を務めるのは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、舞台はもちろん、『ヘンリー五世』『から騒ぎ』『ハムレット』など映画でも監督・主演としてシェイクスピア作品と深く関わってきたケネス・ブラナー。「才能に溢れたシェイクスピアは、なぜ49歳の若さで引退したのか?」というブラナーの抱いた疑問から生まれた本作は、断筆したシェイクスピアがロンドンを去り、故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォンで過ごした人生最期の3年間にスポットをあてた、心揺さぶる感動作に仕上がっている。シェイクスピアの妻アンを演じるのは、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』『オリエント急行殺人事件』などに出演し、『恋におちたシェイクスピア』では米アカデミー賞助演女優賞に輝き、2016年ローレンス・オリヴィエ賞で史上最多8度目の受賞を果たした大女優ジュディ・デンチ。シェイクスピアの「ソネット集」の“美青年”のモデル、サウサンプトン伯爵に扮するのは、『美女と野獣』や『X-MEN』シリーズに出演し、映画・演劇・TVドラマなどでゴールデングローブ賞やトニー賞など60以上の受賞歴をもつ『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの名優イアン・マッケラン。また、衣装を『ある公爵夫人の生涯』で米アカデミー賞を獲得したマイケル・オコナー、音楽を『ハムレット』『いつか晴れた日に』で米アカデミー賞候補となったパトリック・ドイルが担当するなど、キャスト・スタッフともに名だたる才能が集結し、「シェイクスピアの晩年を描く初めての映画」というブラナーの“悲願のプロジェクト”を完成させた。『シェイクスピアの庭』は2020年3月6日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月10日ケネス・ブラナーが監督と主演を務めるミステリー映画『ナイル殺人事件』(仮題/原題Death of the Nile)の撮影が、英国ロンドン郊外のロングクロス・スタジオおよびエジプトの名所で開始したことが分かった。ケネスが本作で演じるのは、『オリエント急行殺人事件』と同様、名探偵エルキュール・ポアロだ。イギリスの女流作家アガサ・クリスティが1937年に発表した推理小説「ナイルに死す」は、1978年に『ナイル殺人事件』として公開もされ、いまも愛されている作品。今回、『オリエント急行殺人事件』(’17)に続き、ケネス演じる名探偵ポアロが、豪華客船での密室殺人の謎に挑む!古代の神秘に溢れるエジプトのナイル川を航行する豪華客船で、巨額の遺産の相続人となった新婚のアメリカ人美女が殺害された事件を解き明かすのだ。ケネスは「アガサ・クリスティは心奪われるようなエモーショナルな物語と強烈な犯罪を描き、マイケル・グリーンは再び実を結ぶ脚本を書いた。アーティスティックなコラボレーション、豪華キャストの名演技によりディズニー、フォックスとアガサ・クリスティが結びつき、ミステリーの金字塔を大スクリーンに甦らせる。65mmフィルムを使い、全く新しいエンターテイメントに生まれ変わらせる」と本作へ自信を覗かせている。そんなケネスも語る共演者“豪華キャスト”には、『ソーシャル・ネットワーク』『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーや『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライト、『ワイルド・スピード』シリーズや『ワンダーウーマン』ガル・ガドットといま注目の人物がずらり。そんなキャストたちも次々に自身のSNSでコメントと共にビジュアルをアップしている。さらに、『オリエント急行殺人事件』にも出演したトム・ベイトマン、『キッズ・オールライト』のアネット・ベニング、「ゲーム・オブ・スローンズ」のローズ・レスリー。ラッセル・ブランド、アリ・ファザル、ドーン・フレンチ、ジェニファー・サンダース、エマ・マッキーらが集結。脚本は『オリエント急行殺人事件』に続いてマイケル・グリーン。製作にはリドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス、ジュディ・ホフランド。製作総指揮にはマシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャードが名を連ねている。『ナイル殺人事件』(仮題)は2020年秋、公開予定。※全米:2020年10月9日(金)公開予定(cinemacafe.net)
2019年10月02日英俳優のケネス・ブラナーが12月5日(火)、都内で行われた主演・監督最新作『オリエント急行殺人事件』のジャパンプレミアに出席。日本語吹き替えを務めた草刈正雄、山村紅葉と対面を果たした。■「ハートに訴えかける映画になった」誰もが知る物語に新たな解釈を加えて、世界中で大ヒットを記録した『シンデレラ』のケネスが、今度はアガサ・クリスティーのベストセラー小説に挑戦!メガホンに加えて、主人公である世界一の名探偵エルキュール・ポアロを演じ、巨大な口ひげ&ベルギーなまりの英語も完ぺきに習得した。「監督、そして主演俳優として心がけたのは、観客の皆さんを列車に乗せて、ミステリーの旅に巻き込むこと。だから、迫力のある65ミリのワイドスクリーンで撮影を行ったんだ。とても有名な物語ではあるけれど、ひねりやサプライズ、笑いやロマンチックな要素を盛り込み、ハートに訴えかける映画になったと自負しているよ」(ケネス)■映画には豪華キャストが集結!冒頭いきなりジョニデが死亡ケネスに加えて、冒頭でいきなり殺害されてしまう富豪ラチェットを演じるジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を控えるデイジー・リドリーら豪華なキャスティングが実現した。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、起こった密室殺人事件。乗り合わせたのは、教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人という目的地以外に共通点がない乗客と車掌をあわせた13人、そして、名探偵のポアロだった…。「撮影期間は約4か月。最後の1か月は、豪華キャストが一堂に会していたから、本当に楽しかったよ。毎週金曜日には、キャスト同士が犯人と探偵で役割分担した“推理ゲーム”をしていたよ」と笑顔でふり返るケネス。すでに、ケネスの手によって、アガサ・クリスティー原作の「ナイルに死す」が映画化されることが決定しており、「ジュディ・デンチは『今回揃ったキャスト陣が、違う役どころでそのまま出演するのはどう?』って言っているよ」と冗談を交えて、話していた。■草刈正雄さん&山村紅葉さん、映画を漢字一文字で表すと?ポアロの日本語吹き替えを務めた草刈さん、ドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)の吹き替えを務めた紅葉さんは本作の魅力を、それぞれ“動”、“感”という漢字一文字で表現し「アクションがすごいし、スピード感もありますからね」(草刈さん)、「ポアロの直“感”、“感”性で見事な推理をしているから」(紅葉さん)。2つの文字を合わせると“感動”になると知ったケネスは、文字通り感動した様子!加えて、「日本のファンの皆さん、ここにいるお二人に感謝をお伝えしたいですね」と喜んでいた。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月05日名探偵ポアロに容疑者たち、そして豪華なオリエント急行車両が集結した『オリエント急行殺人事件』のロンドン・ワールドプレミアが、現地時間11月2日に開催。ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、デイジー・リドリーら、現在の映画界で考えうる最高の超豪華キャストがロンドンに集結した。会場となったのは、ヴィクトリア女王の夫・アルバート公に捧げられた演劇の殿堂である「ロイヤル・アルバート・ホール」。本作の豪華絢爛な世界観が反映されているかのような由緒正しき会場で行われた本作のワールドプレミアには、世界中から集まった150名以上の報道陣と、作品を待ちわびる1,500人以上のファンが集まり、L字型で100m以上となるレッド・カーペットでスタッフ・キャストの到着を待ちわびた。まず登場したのは、主人公エルキュール・ポアロを演じる、“サー”の称号を持ち、5度のアカデミー賞にノミネートされたケネス・ブラナー。監督も兼ね、多士済々なキャスト陣を束ねる。そして、オリエント急行の乗客を演じた超一流スターたちも次々にレッド・カーペットに登場。ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、デイジー・リドリー、ウィレム・デフォー、デレク・ジャコビら絢爛豪華なキャストが到着するたびに、会場からは大きな歓声が。日本でも『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』が公開中の、バレエ界のイケメン異端児セルゲイ・ポルーニンもキャストとして姿を見せた。本作は、プロデューサーのリドリー・スコット、サイモン・キンバーグらを含め、主要キャスト&スタッフの米アカデミー賞、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、カンヌ&ベルリン国際映画祭なども含めた受賞歴をトータルすると24の受賞数、80以上のノミネートに上り、まさに名実ともに超一級のスターが勢揃い。また、被害者となる傲慢なアメリカ人富豪を演じたジョニー・デップが別作品の撮影現場から駆け付けると、会場のヴォルテージはMAXに達した。さらにこの日は、パリからやってきた実際のオリエント急行が初めてロンドンのセント・パンクラス駅に到着!華やかな旅のアイコンであるオリエント急行がプレミアを祝して駆けつけるという、嬉しい演出となった。主演・監督・製作を務め、豪華絢爛な舞台を駆け巡る新たなポアロ像を描き、いまなお多くのファンに愛され続ける作品をスタイリッシュに生まれ変わらせたケネスは、「これまでの映画にはないキャラクターがあり、『誰が、どのようにして、なぜ』という意味でエンディングも変え、正義とはいったい何なのかということを掘り下げていった。だから物語を知っている人でも、新たな視点で見られる映画になったと思う」と本作について明かす。さらに「日本のみなさんが殺人ミステリー、特にアガサ・クリスティーが大好きで、中でもエルキュール・ポワロ、オリエント急行殺人事件がお気に入りなのだと知っています。一同、この新作を大変誇りに思っています。日本のみなさんに楽しんでもらえますように!」と、日本のファンに向けたコメントも。また、ジョニーは「僕はこの映画の美しさに感銘を受けたよ。ケネスによって本作は実に見事に構成され、すべての小さなパズルのピースが合わさっていくのを目の当たりにした。ケネスは真の天才だ。彼が望むものなら何でも一緒に撮りたいね」と、すっかり彼に心酔した様子。ミシェルは「ジョニーと一緒に仕事をするのは2度目(『ダーク・シャドウ』以来)だったのだけれど、素晴らしかったわ。毎日楽しくて仕方がなかった。一緒に演技をするのが楽しい相手で、多くのものを与えてくれ、遊び心があり、必要あれば邪悪な感じにもなるわ。素晴らしい俳優陣との仕事で、その一員であることがとても光栄だった」と、その共演をふり返ってコメント。“デイム”の称号を持つジュディは、「撮影現場ではデレク(・ジャコビ)もケン(ケネス・ブラナー)をはじめ、旧友がたくさんいたので、とても楽しかった。ケンがすべてを上手くアレンジしてくれたので、楽しいという思いに溢れていたわ」と撮影をふり返り、「伝説的と言えるクリスティーの代表作だけれど、あまりに多くの人がこの映画のエンディングを知らないのには驚かされる。でも、それは良いことよ。誰が犯人なのかを知らない若者たちが大勢観に来るというのは良いものね」と、若い世代の反応に期待を寄せている。ペネロペは「私が演じた女性は、大きな秘密を抱え、過去に大きなトラウマがあり、それを癒やす方法を模索している人物なの。私たちは誰もがトラウマを経験していますが、彼女の場合はそれがとても極端なの。それに向き合う方法を探している人物で、キャラクターを大事にして演じたわ」と、自身のキャラクターについて気になるコメント。そして、デイジーは『スター・ウォーズ』とはまた違う撮影現場に「とても緊張したのだけれど、すぐにリラックスでき楽しかったわ。以前は『スター・ウォーズ』の撮影が待ちきれなかったけど、今度はこの映画の撮影が待ちきれなかった。毎日、みんなと一緒にいられると思うとワクワクして仕事場に行ったわ」と明かす。「クリスティーは素晴らしいイギリス人作家で、時代を先取りしていたわ。彼女の作品にいつか出たいと思っていたけれど、このような形で実現するとは思っていなかった。素晴らしいわ。信じられなかった。そうして、いまここにいるというわけよ」と、本作に参加できたことを喜びいっぱいに語っていた。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月06日『ダンケルク』でもいぶし銀の名演を発揮するケネス・ブラナーが主演・監督を務める『オリエント急行殺人事件』。アガサ・クリスティーによるミステリーの名作を、“全く新しい”エンターテインメントに生まれ変わらせた本作から、新たな1分30秒の予告編とポスタービジュアルが公開された。到着した映像の冒頭では、トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、尊大な富豪ラチェット(ジョニー・デップ)と“正しき者の守護者”と世間から呼ばれているという世界一の名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)のやりとりが映し出される。ポアロが眼光鋭く見つめかえしたラチェットは、やがて刺殺されてしまう。「乗客全員が容疑者だ」と断言するポアロは、共通点といえば目的地のみ、境遇はさまざまな教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌の13名の捜査を開始する。列車の外へ逃げる影や、ポアロに詰め寄る者、拳銃を構える者、暴力を振るう者、泣き叫ぶ者…物語が激しく展開していく様子も見て取れる。殺人事件を描いてはいるものの、画面が煌びやかなのは、65mmフィルムで撮影されたからのみならず、「この列車には、名優たちが必要だった」とのポスターのコピーが示すとおり、“全員名優”だからこそ。クリスティーを曾祖母にもつアガサ・クリスティー社(ACL)会長兼CEOのジェームズ・プリチャードは、本作について「曾祖母は列車が大好きでしたし、実際に彼女はオリエント急行に乗車していろいろな旅に出てたくさんの経験をして、それら全てが彼女の描くストーリーにつながりました。『オリエント急行殺人事件』は、彼女にとって間違いなく“特別な作品”です」と明かしており、これだけの豪華キャストが実現した理由といえる。さらに「ケネスが演じるポアロは、いままでのポアロよりもスタイリッシュで、よりアクティブになっている。そして、これまでのポアロとは違ったアプローチで列車の外でのシーンもある」と、名探偵ポアロ演じるケネスに太鼓判を押し、原作を知っている人に対してもサプライズがあることをほのめかす。そんなポアロを演じたケネスは、全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせたことでも知られている。本作でも、監督も兼任しており、「アガサ・クリスティーの作品を描くには、素晴らしい娯楽作というだけでなく、喪失感や、悲しみという心の奥深くに触れることになる。本作でも登場人物は、多くの感情的な秘密を抱えている」とケネスは分析。続けて、感情的な秘密を表現するキャストについて「深い感情を見事に体現できる名優たちとキャラクターを組み合わせることに興奮したし、彼ら全員を描くプロセスにもワクワクした。そして、皆で、積み重ねたストーリーの層をはがし、人間性の層もはがしていったんだ」と名優たちとの共演をふり返っている。到着した映像やビジュアルでも確認できる、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォーといったアカデミー賞ノミネート・受賞俳優に、『スター・ウォーズ』シリーズのデイジー・リドリー、『僕のワンダフル・ライフ』のジョシュ・ギャッド、大ヒットミュージカル「ハミルトン」やミュージカルドラマ「SMASH」のレスリー・オドム・Jrといったキャストたち、ケネスとともにプロデューサーを務める巨匠リドリー・スコットや『シャーロック・ホームズ』脚本のサイモン・キンバーグなど、とにかく “豪華すぎる”本作。この冬、“世界一の名探偵”ポアロが豪華列車で、華麗な謎解きの旅へと誘う。『オリエント急行殺人事件』は12月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日マット・デイモンがプロデュース、ケイシー・アフレック主演、ケネス・ロナーガン監督の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が、5月13日よりいよいよ公開。本作でアカデミー賞主演男優賞に輝き、まさに俳優人生の代表作を手に入れたケイシー・アフレックのインタビュー動画が到着した。本作は、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに、二度と帰ることはないと思っていた故郷の“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく物語。映像では、主人公のリーを演じた感想を「最高だったよ。難しい場面や深刻な場面を撮影する日が多くて、1日の大半をセットで過ごす日々が延々と続いたけど、ルーカス・ヘッジズたちと会話を楽しんだよ」とふり返るケイシー。「共演したシーンにはとてもおもしろいシーンもあった。一見冗談っぽくないけど、大げさで馬鹿げたことよりおもしろくて、もっともらしいと感じた。僕が好きなタイプの“笑い”だった」と、撮影中は甥っ子役のルーカスと仲睦まじく交流を深めていたことを明かす。また、ロナーガン監督が手がけた脚本はアカデミー賞脚本賞に輝いた。ケイシーは、「脚本で重要なことは、物語の内容や登場人物たちの描写の仕方。彼の脚本は魔法みたいだよ。登場人物はみな複雑で、本物の人間みたいだ」と絶賛。ケイシーはじめ、どのキャストも本当にその土地で生きているかのようなリアリティがあり、強さも、弱さも併せ持った不器用な人間らしい姿がある。「素晴らしい脚本があったから、迷わずに信頼して進むだけだった」とケイシー。「だから僕がすべきことは、セットに現れて正しい感情を表現するのみだった。ケネスも共演者たちも素晴らしかったので、ただ、登場人物の感情を意識するだけでよかったんだよ」と、信頼のおける最高のチームワークのもとで演じられたことに喜びをにじませた。ケイシーは、兄で俳優・監督のベン・アフレックとは3歳違い、米マサチューセッツ州生まれ。『誘う女』(’95)で映画デビューし、2007年には兄ベンの初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で主演を務めた。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『オーシャンズ11』にも出演していたほか、ブラッド・ピット主演『容疑者、ホアキン・フェニックス』(’10)では監督・脚本・製作・撮影も手がけた。2002年、ロナーガンの舞台「This is our youth(これが僕らの青春)」でマットと共演し、同舞台で共演したサマー・フェニックス(故リバー・フェニックス、ホアキン・フェニックスの妹)と結婚していたが、昨年、離婚している。近年のアカデミー賞主演男優賞といえば、ノースタントで鼻を折るほどのストイック怪演をみせた『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオ、難病ALSと闘う博士を体当たりで演じた『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、エイズ患者を演じるために約22.5kgもの減量をして挑んだ『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーなど、外見で魅せるインパクトの強い役柄が多かった。だが、そんな中、本作におけるケイシーの場合は、外見の変化ではなく、内面からにじみ出る演技が注目を集めた。過去に壮絶な悲劇を体験して生きる意味を見失った、孤独と哀しみを見事に体現しており、“引き算”の演技が特徴的だ。感情を押し殺し、多くを語らず、目の動きひとつで感情の揺れ動きを表現する手法は、批評家陣からも「アメリカン・ニューシネマ的名演の再来!」「人生に打ちのめされて表情を失った顔をこれほど魅力的に演じられる俳優を見たことがない!」と大絶賛されている。そんなケイシーの演技力の高さはもちろんのこと、本作で演じたリーとケイシー自身の実人生のシンクロ率の高さも、オスカーを手にした理由の1つかもしれない。10代からテレビに出演し、その後、映画界でも活躍するものの代表作といえる作品にはなかなか恵まれず、さらには自ら監督した『容疑者、ホアキン・フェニックス』ではセクハラ疑惑をかけられてしまうなど、決して輝かしい俳優人生とはいえなかった。そんな彼が演じた、孤独を抱え生きることに不器用な男リーの生きざまは、まさにケイシー自身と重なり合う。主人公のリーはやがて、絶望の淵から雪解けのごとく再生へと向かっていく。ケイシーもまさに、この役でオスカーを手にしたことで映画界への復活を果たすことができた。これ以上のハマリ役はないほどの作品との運命的な出会いにより、「ベン・アフレックの弟」という殻を打ち破ったケイシーの名演を、スクリーンで確かめてみてほしい。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年05月14日ケイシー・アフレックがアカデミー賞主演男優賞に輝き、ケネス・ロナーガン監督が脚本賞を受賞した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。このほど、プロデューサーのマット・デイモンをはじめ、キャストのケイシー、ミシェル・ウィリアムズらのコメントと本編映像で構成された特別映像が到着した。本作は、ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リー(ケイシー・アフレック)が、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく物語。リーの絶望と再生を、時折ユーモアを交えながら丁寧に紡ぎ出した珠玉の人間ドラマだ。そんな本作の発案者は、誰あろう、マット・デイモン。彼は当初、監督・主演もつとめる予定だったが、スケジュールの都合により監督をロナーガン、主演をケイシーと、それぞれ信頼する友人へとゆだねた。裏方としてプロデューサーに徹したマットは、「これは、人々の心にずっと残る映画だ。力ある役者と脚本、演出によって、この映画は忘れられないものになった」と、そのすばらしい出来に感激のコメントを寄せている。今回の特別映像では、本編映像を交えながら、プロデューサーのマットや主演ケイシーらが本作について語る。「甥の面倒を見るために、故郷に戻る男のとても美しい物語だ」と本作を語るマットは、「人物描写が緻密で実在する人物のように思える」とロナーガンの脚本を絶賛。ケイシーも「物語と登場人物の人生にすっかり引き込まれたよ」と語り、主人公リーの元妻ランディを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたミシェルは「ケネスの作品に出演できると聞いてとてもうれしかった」と、かねてから監督の作品に出演を熱望していたことを明かしている。本編の映像では、予告編よりさらに踏み込んだ内容が紹介されており、兄が遺言で自分を甥の後見人に指名していたことを知って動揺するリーや、2人の女の子と同時につき合っている現代っ子の高校生パトリックとリーとのぎこちないやりとり、過去の悲劇を乗り越えることができないリーに思いをぶつける元妻ランディの姿など、登場人物たちのさまざまな表情が映し出され、本作が持つリアリティと豊かなユーモアを感じ取ることができる。また、舞台となったマンチェスター・バイ・ザ・シーの海でのシーンや美しい景色も印象的に切り取られたものとなっている。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は5月13日(土)、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年04月12日