「嵐」相葉雅紀と女優の有村架純が司会を務める「第67回NHK紅白歌合戦」。初出演歌手やゲスト審査員の発表で連日注目を集める本番組に、『シン・ゴジラ』のゴジラ、渡辺直美、ピコ太郎の出演が決定。さらに「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる作曲家・鷺巣詩郎が初めて「紅白歌合戦」オープニングテーマを書き下ろしたことが分かった。2016年大晦日放送の「第67回NHK紅白歌合戦」では、宇多田さんをはじめ、大竹しのぶ、「欅坂46」、「PUFFY」、「KinKi Kids」、「RADWIMPS」、「THE YELLOW MONKEY」、桐谷健太らが初出場。ゲスト審査員には、朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロインを務め上げた高畑充希や、一大ブームを巻き起こしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で主演を務めた新垣結衣が出演。新垣さんは、ドラマで相手役を務めた星野源が、ドラマ主題歌「恋」を歌唱予定とのことで、再び2ショットが期待されている。さらに、スペシャルゲストとしてタモリとマツコ・デラックスも出演が決定しており、豪華コラボレーションの実現に大きな注目が集まる。そしてこの度、新たな出演者が発表。長谷川博己、竹野内豊、石原さとみを迎え、脚本・編集・総監督を庵野秀明が務め、樋口真嗣がメガホンを取った今年大ヒット作『シン・ゴジラ』が、「紅白」と夢のコラボ。なんと、大晦日の夜に“ゴジラがNHKホール”に襲来!この重大事態を受け、本作でゴジラを封じた英雄たちが再び立ち上がるという。渋谷に現れたゴジラにどんな作戦で挑むのか?“紅白 対 ゴジラ”の展開の結末に注目だ。そして、「紅白歌合戦」初の試みとして、前半終了時に「スーパーボウル」の「HALF TIME SHOW」さながらのワールドワイドなステージ「紅白 HALFTIME SHOW」を開催。登場するのは、今年ワールドツアーで大成功を遂げた“世界的歌姫・ビヨンセ”のモノマネで人気爆発の渡辺直美。そして、全米ビルボード・ソング・チャートでトップ100を果たしたピコ太郎。渡辺さんは初紅白出演に「心臓バクバクでかなり緊張していますが、世界のピコ太郎さんについていきたいと思います!」とコメント。一方のピコ太郎さんは「これドッキリですよね。カメラ回ってますよね。もしこれがドッキリでないとしたらとんでもなくうれしいことだピコ」と大喜び。“世界的アーティスト”の2組がどんなエンターテインメントショーを繰り広げるのか、期待大。さらに、『シン・ゴジラ』をはじめアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの音楽を手がける作曲家・鷺巣詩郎が、自身初となる「紅白歌合戦」のオープニング曲を作曲。「Fly into the Sun」と名付けられた本楽曲は、合唱を交えたゴージャスで荘厳な一曲に仕上がったとう。「明るい未来のシンボルである初日の出に向かって、今宵みんなで飛躍しよう」というポジティブなメッセージが込められているという。そのほか、ネット・デジタルならではのスペシャルコンテンツとして「紅白楽屋トーク」をライブ配信。こちらには、生放送で活気づくNHKホールのまさに楽屋にスタジオを設置。パフォーマンス直後の出場歌手や、ゲストが、ここだけの裏話を展開する予定。MCは渡辺さんが務める。「第67回NHK紅白歌合戦」は、12月31日(土)19時15分~NHK総合、ラジオ第1にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年12月22日7月29日(金)に公開された『シン・ゴジラ』が、11月16日(水)までの111日間で、観客動員数5,513,652人、興行収入は8,001,673,200円を記録したことが分かった。シリーズ第1作が公開されたのは1954年。それから60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。29作目として公開された『シン・ゴジラ』は、『ゴジラFINALWARS』以来、12年ぶりとなる日本製作作品。公開以来空前の大ヒットを記録し、迫力の映像、圧倒的な情報量、緻密な取材に基づくリアリティで、これまでのゴジラシリーズでは考えられないほど幅広い層の観客を獲得、数多くのリピーターも生み出し、社会現象ともなっている。そして、今回の興行収入80億円超えの記録は、邦画実写映画としては、2013年公開の『永遠の0』(最終興行収入87.6億円)以来となる記録となっている。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年11月17日「お金持ちで優しい男VS平均収入で誠実な男」選ぶならあなたはどちらですか?条件的にはどちらも申し分無いと思います。つまりここで私が何を聞きたいかというと、どちらの男性を、あなたはより好きになると思いますか?あなたの心が求めているのは、どのような男性でしょうか?迷う方もいらっしゃるでしょうし、はっきりと答えが出ている方もいらっしゃるかと思います。 自身の価値観によりけりですが、言ってしまえば「あなたは、お金、刺激が好きですか?あるいは堅実で真面目、安定が好きですか?」 と言い換えてしまう事も出来ます。結婚を視野に入れるかどうかでも意見は変わってくるかもしれませんが、実際のところ、結婚するかどうかというのは、付き合ってみなければ何も分かりませんよね。パンドラの箱の中身は、開けてみなければ分からない、のですから。。 箱の蓋を開けずとも、分かっている事は、お金持ちで優しい男性はお金にも心にも余裕があるという事。平均収入で誠実な男性は謙虚でひた向きだという事。やはり、どちらを選んでも不正解ではありませんよね。 では、人は余裕があると、何をするでしょうか?趣味や遊び、新しい事業やボランティアなど、様々にやりたい事をするでしょう。その中でも、必ず誰もがする事といえば遊びです。遊びは、その人を豊かにする憩いの大切な時間ですから、互いに束縛せず、大切に尊重していきたいですよね。それが例え女遊びだったとしても、火遊び程度なら良いという考えの女性は、まさにお金持ちで優しい男性を選ばれるかもしれません。「お金持ちで優しい」この二拍子は、浮気する男性の特徴ベスト5以内に入っています。必ず浮気をする、という訳ではありませんが「浮気の可能性が高い条件を兼ね備えている男性」という捉え方は出来ますね。 続いて、お金持ち・優しい・平均収入・誠実。この4つの中で、いくら使っても減らないのはどれでしょうか?モノは使えば減ります。お金も同じですね。しかし優しさと、誠実はどちらも使っても減るものではありません。ですが、お金が無くなると、連動して減ってしまいそうなのは、どちらでしょうか?お金に余裕がなくなると、心にも余裕が無くなり、優しさも徐々に減り兼ねません。誠実はお金に余裕があっても無くても、謙虚さという土台がある故に、丈夫な構造でなかなか崩れないのではないかなと思います。これはあくまでも統計上のお話で、教科書の方程式の様な理論上のお話です。 では、ハートでのお話をさせていただくと、誠実ほど心を魅了されるものは他にないのではと思います。嘘と真実の境界線が見えずらい世の中で、バレなきゃ何をしても構わないと思えるのか、そこに後ろめたさが残ってしまうのか、バレるバレないではなく欲や周りに流されず自身の誠をただ貫ぬきたいと思うのか。誠実さ故に世渡りが得意ではなく、平均以下の収入でも、お金は互いに努力して増やす事は出来ますが、心の在り方は本人にしか創り出せないものだからこそ、魅了されるのかもしれません。周りに言われて簡単に変わるものでもありません。でも、どんな相手であっても、自身の誠を貫く武士の様な人なんて今時、滅多に居なそうですよね。モノに溢れ、誘惑に溢れ返る昨今だからこそ、皆目が肥えています。だから心の在り方こそ世の中を照らす光の様に尊く輝いて映し出されるように感じます。金の斧・銀の斧の童話の様に、ここがチャンス?!かもしれない時に、正直にどちらでもないですと答える誠が心に実っている人、募集中!という方も多いでしょう。 一度、本当に自分が選びたい男性の条件について考えてみることも婚活のひとつではないでしょうか。
2016年11月10日『GODZILLA ゴジラ』『パシフィック・リム』のレジェンダリー・ピクチャーズが2017年新たに贈る、トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソンら出演の『コング:スカル・アイランド』(原題) 。このほど、その日本公開タイトルが『キングコング:髑髏島の巨神』に決定、秘密のベールに包まれていた“キングコング”の姿を目撃する初映像が解禁となった。神話の中にだけ存在するとされた謎の島に、派遣された調査遠征隊。彼らの任務は、未知なる生物を発見すること。しかし、そこは人が決して足を踏み入れてはいけない場所、髑髏(ドクロ)島だった。島に着くやいなや、状況は一変する。島には至るところに、骸骨が散らばり、岩壁には血塗られた巨大な手跡までも…。そして、ついに姿を現す神なる存在、巨大なる王コング。人間はなすすべもなく、逃げ惑うしかない。髑髏島の秘密とは?彼らは島から生きて脱出できるのか?果たして、コングは人類の敵なのか、味方なのか――?スクリーンの王者“キングコング”を描くアドベンチャー超大作となる本作。今回解禁となった特報映像は、“人類立ち入り禁止”のテロップに重なり、3機のヘリコプターが謎の島へと向かうシーンから始まる。ヘリから身を乗り出した隊員(サミュエル・L・ジャクソン)は、岩壁には血塗られた巨大な手跡に目を見張る。だが、次の瞬間、1機のヘリが地上から放たれた椰子の木によって撃墜。ジャングルでは巨大な謎の影がうごめき、ヘリは川に立つ巨大な未知の生物に向かって飛んでいく。やがて、その巨大なモンスターを目撃した調査遠征隊員たちが驚愕する姿が映し出される!調査遠征隊リーダーのコンラッド(トム・ヒドルストン)や、戦争写真家ウィバー(ブリー・ラーソン)たちだ。彼らが目にした巨大な影は夕日の中に浮かびあがり、巨大な手が近づくヘリを容赦なく振り払う。その圧倒的なパワーに、なすすすべなく宙を舞う人々。そして、山頂に追いつめられた調査隊員の眼前に、ついに“髑髏島の巨神”=キングコングがその姿を現す!いま映画界注目の新鋭ジョーダン・ボート=ロバーツ監督がメガホンをとり、製作スタジオは『GODZILLA ゴジラ』『パシフィック・リム』で世界に旋風を巻き起こしたレジェンダリー・ピクチャーズ。なお、人類が決して足を踏み入れてはならない髑髏島の巨神=キングコングは、2020年、日本が生んだキング・オブ・モンスター=“GODZILLA(ゴジラ)”と“神”対決することも発表されている。『キングコング:髑髏島の巨神』は2017年3月25日(土)より全国にて公開(全米公開:3月10日)。(text:cinemacafe.net)
2016年10月28日この夏の映画業界は興行成績の面ではもちろん、話題性においても『シン・ゴジラ』と『君の名は。』が圧倒的な強さを見せた。当初は『ファインディング・ドリー』と『ONE PIECE FILM GOLD』の金メダル争いを予想していたが、いまとなってはまったくの的外れだった。予想は的外れに終わったが、東宝が優れた企画力と宣伝力を発揮し、この夏巻き起こした2大旋風は、続編ものに頼りがちだった映画業界にゴジラ級、そして1000年ぶりの彗星並みの強烈なインパクトを残した。もちろん『シン・ゴジラ』は「ゴジラ」シリーズの最新作ではあるが、作品の成り立ちが非常に個性的であり、「ゴジラを見たことない」ファン層の取り込みに成功した点で、オリジナル性の勝利。『君の名は。』旋風は、もはや説明不要だ。SNSを通じた口コミも、大ヒットの要因になっており、今年で言えば『ズートピア』にも同じ現象が起こった。もちろん、映画業界もその重要性は承知しており、プロモーションの段階で「SNS発信力の強い10代~20代前半の女性にアピールすべし」と各社が躍起になっている。合言葉は「とにかく、バズりたい!」。確かに公開前は、仕掛けが功を奏し“バズる”こともあるが、いざ駄作だとわかれば、その反動たるや恐ろしいものがある。そして、こじつけだとしても『ズートピア』『シン・ゴジラ』『君の名は。』には、「音読するとタイトルが5文字」という共通点があり、人から人に伝わる文字通りの“口コミ”を検証する上で、見逃せない。職場や学校、電車のなかや街中で…。5文字のタイトルは、現代人の耳にスーッと入る語感の良さがあるのだろうか?同時にネットニュースの見出しの文字数を考えると、「最大でも題名は5文字」という意識が働きつつあるかもしれない。今後公開される映画のなかでは、『デスノート』(正式タイトル『デスノート Light up the NEW world』)、『ローグ・ワン』(正式タイトル『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』)に注目。もしどちらも大ヒットを記録すれば、「タイトル5文字=ヒットする」説が認めてもらえるかも?『ファンタビ』(正式『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』)も文字数をカウントすると5文字なので、こちらのヒットにも期待したい!(text:Ryo Uchida)
2016年09月17日現在公開中の『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』。この度、公開40日時点(9月6日現在)で興行収入は6,134,929,000円。観客動員は4,208,608人と、平成『ゴジラ』シリーズ以降最高動員達成したことが分かった。『ゴジラFINALWARS』以来、日本で12年ぶりに製作された本作。『ゴジラ』シリーズでは54年の『ゴジラ』以降初めて、“ゴジラが初めて現れた世界”を描いた作品となっており、主演の長谷川博己ほか、石原さとみ、竹野内豊ら、ジャンルに富んだ総勢328名の豪華なキャストが出演。空前の大ヒットを記録した本作は、迫力の映像、圧倒的な情報量、緻密な取材に基づくリアリティーで、これまでのゴジラシリーズでは考えられないほど幅広い層の観客を獲得。数多くのリピーターも生み出し、もはや社会現象となっている。シリーズ第1作が公開されたのは1954年。それから60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨する『ゴジラ』。先日、本作が8月1日までの公開4日間で観客動員71万人、興行収入10億円を突破したことが報じられ、同時にこの動員数をもって、『ゴジラ』シリーズが累計観客動員数で1億人を達成したことが大きな話題を集めていた。そして、このほど発表された40日間で観客動員420万人突破は、1984年公開の『ゴジラ』以降(いわゆる平成ゴジラシリーズ以降)、第19作『ゴジラVSモスラ』(1992年)の動員420万人を超え、最高の動員数を記録したことになる。『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月07日日本版シリーズ12年ぶりとなる『シン・ゴジラ』が先月29日(金)より公開され話題を集めているが、この度ゴジラシリーズを上映し続けてきた“日劇”にて、9月2日(金)から16日(金)まで、15日間の限定上映が決定した。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、「崩落の原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占める中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。さらに米国国務省からは、女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣されるなど、未曽有の脅威に対し、日本のみならず世界もその行方を注視し始める。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか――?「ゴジラ」シリーズ29作目となる『シン・ゴジラ』。主演には長谷川博己を迎えるほか、共演に石原さとみ、竹野内豊らジャンルに富んだ総勢328名の豪華なキャストが出演していることでも話題だ。そして公開日以降、爆発的な口コミの拡散や各方面からの絶賛の声が相次ぎ、公開1か月にして入場人員360万人突破、興行収入53億円(7月29日~8月28日まで31日間の成績)、今年公開の邦画実写映画の興行収入成績1位を走り続けるなど、現在も大いに盛り上げている。そんな本作の大ヒットを受け、このほど「TOHOシネマズ 日劇」での期間限定上映が決定!本作は「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」をメイン館として公開されているが、かつて日本映画界を象徴する大劇場として親しまれていた「日本劇場」(現・TOHOシネマズ 日劇)時代から数多くのゴジラシリーズを上映し続けてきた“日劇”だけに、12年ぶりの国産ゴジラである本作も、上映を求むファンからの声が数多く寄せられていた。そして、1954年公開の第1作目「ゴジラ」では、都心部を襲うゴジラの代表的なカットとして、そこには日本劇場の建物がしっかりと映し出されているなど、まさに聖地と言える場所なのだ。約60年以上、日本を代表するシリーズ映画として君臨し続けてきた「ゴジラ」。先日、シリーズ累計動員数は1億人を突破したことが報じられたが、多くの日本国民が慣れ親しんだゴジラ映画の聖地ともいえる“日劇”での上映で、またさらなる大ヒットにつながるだろう。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月30日俳優・オダギリジョー主演映画『オーバー・フェンス』(9月17日公開)の特別映像が公開され、『鉄男』シリーズなどでも知られる監督で、『シン・ゴジラ』の間准教授を演じていることでも話題の塚本晋也監督がカメオ出演していることが明らかになった。原作は、映画化されてきた『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志氏による「函館三部作」の同名タイトルで実体験に基づいて執筆された最終章(『黄金の服』に収録)。『マイ・バック・ページ』(11年)や『リンダ リンダ リンダ』(05年)で知られる山下敦弘監督がメガホンを取る。主人公は、家庭を顧みず妻(優香)に見限られ、故郷の北海道・函館に戻りつつも実家へ顔を出さず、職業訓練校に通いながら暮らす男・白岩(オダギリ)。彼はある日、訓練校の仲間にキャバクラへ連れて行かれ、風変わりな若いホステス・聡(蒼井優)と出会い、強く引かれていく。公開された映像で描かれているのは、白岩が暗いアパートで独り、元妻の父親から届いた手紙を読んでいるシーンだ。元義父からの手紙は、書き出しから「君の無責任で冷たい仕打ちには腹も立ち、娘ももうそちらに返す気は全くありません」という辛辣(しんらつ)な文言が。いら立ちを隠せない白岩は、ポケットから取り出したライターで手紙に火を放つ。さらに、手紙に書かれているのは「今後のことは一切口出し無用に」「子供については一応君は父親だが会わせる気はなく、もし異論があるならば法的に異議を申し立てるよう」「今後いかなる音信は不要で直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」といった突き放した言葉の数々。反感を燃やすかのように、白岩のつけた火は鮮やかな色を放ちながら手紙を灰にしていく。塚本監督のカメオ出演とは、この元義父の声。厳格な父の役で、娘の元夫を激しく叱責する演技を見せている。『シン・ゴジラ』(公開中)でも主要な役どころで登場するなど俳優としても活躍する塚本監督だが、偶然が重なり、かねてより交流のあった山下監督とのタイミングも合ったことで、このカメオ出演に至った。なおTwitterにおいても、このシーンの一部が公開されており「#オーバーフェンスこれ誰クイズ」というハッシュタグで、声の主が誰か当てるキャンペーンが行われたが、「大杉漣さん?」「松尾スズキさん?」といった解答もある中、塚本監督だと正答している視聴者も見られる。(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年08月27日●上映前のCMで合唱、コスプレ&ペンライト&応援うちわで興奮7月29日の公開以来、観客動員320万人、興行収入46億円を超え、今も快進撃を続ける映画『シン・ゴジラ』。進化するゴジラの圧倒的な強さ、そしてゴジラに対処する日本のトップたちの姿が人気を呼んでいるが、その物語に熱い視線を注いでいるのは、”ゴジラ好き”の男性だけでなかった。女性限定の鑑賞回開催が発表されるとチケットは即完売となり、激戦を制した女性たちが24日、「発声OK・光りものOK・コスプレOK」の『シン・ゴジラ』女性限定鑑賞会議に集ったのだ。○開演前からの賑わいコスプレOKなだけあり、会場となった東京・新宿バルト9には思い思いの格好をした女性たちが集合。石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースン特使、市川実日子演じる尾頭ヒロミ、さらには片桐はいり演じる従業員などの人気女性キャラクターだけでなく、作中で重要となる”ヤシオリ作戦”の一員、キングジムのファイルを抱え防災服を身につけた官僚など、”作品のどこかに出ていてもおかしくない誰か”の格好をしている女性も多かった。また、長谷川博己演じる矢口蘭堂、松尾諭演じる泉修一など、人気男性キャラの手作り応援うちわはかなりの出来栄え。まるでアイドルのコンサート会場かと見間違えるような賑わいの中、大杉漣の演じた「総理」うちわを手にした女性の姿もあり、そこかしこで撮影大会となっていた。開演時間をむかえると、通常の上映通りCMや予告編も流れるが、この時点で会場は大盛り上がり。セブンイレブンのCMソングにあわせて合唱が起こり、色を緑と赤に変えられたペンライトが揺れ、スクリーンに映るサンドイッチに「おいしそー!」と声がかかっていた。●ゴジラに巻き起こる”一気”コール!?○コールのタイミング本編の上映が始まると、まず「東宝」のロゴに対して「東宝~!!」「ありがとう~!!!」と、会場全体から感謝の声が上がる。良い作品を送り出したことに、直でポジティブな反応が返ってくるという結果になっていた。また、『シン・ゴジラ』名物となっているテロップは基本読み上げの姿勢で進んでいく。キャラクターが登場するたびに場内は歓声に包まれるが、特に矢口蘭堂、泉修一、花森麗子(余貴美子)、志村祐介(高良健吾)、尾頭ヒロミ(市川実日子)、安田龍彦(高橋一生)などの人気キャラクターには、ひときわ大きな声が上がる。竹野内豊演じる赤坂秀樹には「いい声!」「顔がいい!」と声がかかり、歌舞伎の「大向こう」のような味わいに。カヨコが「ここから先はPersonal Service」「win-win」などの名台詞を英語を話すと会場全体が真似をするなど、キャラクターにあった反応が自然と発生していた。さらに泉が激昂する矢口をおさめ、「まずは君が落ち着け」と水を渡す名シーンでは、観客が皆ペットボトルを掲げ、囃し立てるように「ヒュ~」と歓声が上がっていた。総理に決断を迫るシーンでは「ご決断を!」の声が上がり、京急が破壊されるシーンでは「京急ーーー!!」と大絶叫。巨災対の活躍シーンで流れるBGMのリズムに合わせて手拍子が巻き起こり、”ヤシオリ作戦”ではゴジラに向かって「一気! 一気!」と一昔前の飲み会のようなコールが行われ、クライマックスにふさわしいような、ふさわしくないような、しかしとにかく一体感だけは抜群となっていた。ゴジラが出てくると赤、自衛隊が活躍すると緑、レーザー光線が出ると青・紫など、場面に合わせて様々に色を変えるペンライトも雰囲気作りに一役買った。○役者の反応は?この日は上映後に市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりの4人が登場したが、出演者陣もこの盛り上がりには驚いた様子で、映画を一緒に見ていたという塚本は怯えたように「怖い!」を連発。「なんでタイミングが合うの? どこで練習してきたの?」と客席に語りかけると、「自主練!」と響くように回答が返ってくる。しかし、塚本演じる間邦夫のトレードマークである、首からかけたタオルをかけている女性を見ると、うれしそうに頷くなど、普段と違った体験を楽しんだ様子だった。最初は怪訝そうにしていた市川も、尾頭ヒロミの長ゼリフをその場で披露すると、大歓声を受けて力強いガッツポーズに。松尾は名台詞をアレンジし「まずは君たちが落ち着け」「まずは君が落ち着け」と声をかけ、集まった女性たちを興奮させ、さらに「この方は落ち着いていますね」客いじりまでしてみせる余裕を見せた。片桐もひょうひょうと登場し、客席ともスムーズに会話。それぞれの反応を見せた役者陣だったが、通常の舞台挨拶とは違った熱狂の雰囲気に、笑顔で会場を後にした。
2016年08月25日現在『シン・ゴジラ』が公開中のゴジラシリーズ。そんなゴジラが新たな領域となるアニメーション映画『GODZILLA』の製作が決定した。長谷川博己が主演する『シン・ゴジラ』は、公開20日間で累計観客動員数268万人、累計興行収入38億円を突破し、早くも2014年夏に公開されたハリウッド版第2作目『GODZILLA ゴジラ』の最終興収32億円上回り、さらには8月1日にはシリーズ第1作の『ゴジラ』(1954年)から『シン・ゴジラ』までの国内計29作品の累計観客動員数が1億人を突破し、邦画実写シリーズ作品で史上初の快挙を達成している。そんな話題が絶えない“ゴジラ”だが、このほど決定したアニメーション映画『GODZILLA』では、これまで29本製作された国産ゴジラ映画や2本製作されたハリウッド映画とも一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという。TVアニメーションとしては、これまでに米国にてハンナ・バーベラ・プロダクションが1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦となる。今回、新たな“ゴジラ”を創り出すために、日本アニメーション界一級のクリエイターが集結。監督には『名探偵コナン 純黒の悪夢』の静野孔文と、「亜人」の劇場版アニメからTVアニメまで総監督として一貫したクオリティを引き出した、CG作品の名手・瀬下寛之を迎えたW監督体制。そして、ストーリー原案・脚本はTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」で第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した虚淵玄(ニトロプラス)が担当することも決定。静野監督と瀬下監督は本作について「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」(静野監督)、「壮大な世界観と人間ドラマを目指します」(瀬下監督)とそれぞれ意気込みを語る。虚淵さんは「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエイターとして最高の名誉であると思っています」と喜び、「ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」とコメントしている。今回の発表に併せて、タイトルロゴとティザービジュアルも初公開。これまでの“ゴジラ”とは全く違うビジュアルイメージになっている。また、今後2019年にはレジャンダリーピクチャーズ制作第2弾(ハリウッド版第3作目)『GODZILLA ゴジラ2』(仮題)、さらに2020年には『ゴジラVSコング(仮題)/Godzilla vs. Kong』の全米公開が控えており、全世界的にゴジラムーブメントが継続していく中で、世界初、日本発のアニメーション映画『GODZILLA』がそのバトンを繋ぐ担い手となっていく。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年08月19日2016年8月6日、7日の全国映画動員ランキングは、『シン・ゴジラ』(全国348館)が公開2週目も首位を守り、2位の『ファインディング・ドリー』(全国362館)、3位の『ONE PIECE FILM GOLD』(全国346館)も順位をキープした。その他の画像/動員ランキング週末に封切られた『劇場版仮面ライダーゴースト100の眼魂とゴースト運命の瞬間』(全国302館)は初登場4位。『ルドルフとイッパイアッテナ』(全国332館)は初登場5位。『秘密 THE TOP SECRET』(全国304館)は初登場6位につけており、次週、TOP3内がどのように変動するのか注目だ。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『シン・ゴジラ』2位『ファインディング・ドリー』3位『ONE PIECE FILM GOLD』4位『劇場版仮面ライダーゴースト100の眼魂とゴースト運命の瞬間』5位『ルドルフとイッパイアッテナ』6位『秘密 THE TOP SECRET』7位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』8位『ターザン:REBORN』9位『HiGH&LOW THE MOVIE』10位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
2016年08月08日映画『キングコング:髑髏島の巨神』が、2017年3月25日(土)より全国の劇場で公開される。美女を片手にエンパイア・ステート・ビルで大暴れした『キング・コング』(1993年)以来、1976年のジョン・ギラーミン版、2005年のピーター・ジャクソン版と3度映画化されているほか、日本の『ゴジラ』シリーズにも登場している“コング”。キング・コング誕生、その真実とは?その“キング・コング”誕生の起源を描くアドベンチャー『キングコング:髑髏島の巨神』。舞台となるのは、南太平洋に浮かぶ神秘の島「髑髏島」。神話の中だけに存在すると思われていた島が実際にあることが分かり、派遣される遠征隊。驚異と危険に満ちた楽園の自然と人間との間で壮絶な闘いが展開されるなか、映画史上もっとも象徴的なクリーチャー“コング”の驚くべき真実が明らかになっていく。主要キャスト&制作陣主人公はトム・ヒドルストン演じるコンラッド。もともとイギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)の隊員としてベトナムに派遣され、ジャングルでの戦いとサバイバル手法をアメリカ軍に教えたスペシャリストだ。島の調査を編成する米政府特務機関「モナーク」がリーダーとしてスカウト。ベトナム戦争が終わり、喪失感と幻滅を感じていたコンラッドは、5倍の報酬と、生きて帰れたらボーナスを追加することを条件に、仕事を引き受ける。その他、『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが女性カメラマン役を演じる。そのほか、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーら豪華キャストが名を連ねる。さらに、“サムライ・ギタリスト”の異名を持つ、アーティストMIYAVIも出演。なお彼は、2016年の『不屈の男 アンブロークン』に続き、ハリウッド映画2度目の登場となる。また監督は、ジョーダン・ヴォート=ロバーツが務め、制作には2014年に公開された映画『GODZILLA ゴジラ』のスタッフが参加している。なお、2020年には“ゴジラvsキング・コング”の映画公開も発表されており、ますます目が離せない。両者の対決は、1962年に日本のゴジラシリーズ3作目『キングコング対ゴジラ』で描かれており、公開予定作品はそのハリウッド版となる。日本語吹き替えキャストにGACKT、佐々木希日本語吹替版の声優として、調査隊リーダーのコンラッドにGACKT、写真家ウィーバーに佐々木希が抜擢された。佐々木希は本作がハリウッド映画の吹替声優初挑戦となる。また、“暴走キングコング”というプロレスラーとしてのニックネームをもつ真壁刀義が、ソルジャー役を務める。髑髏島の怪獣たち映画内では、キングコングはもちろん、日常からは想像もできない進化を遂げた生物が登場。1,000年以上知られることがなかったからこそ生まれた、特異な生態系の中にある怪獣を紹介する。キングコング・体長:31.6m、体重:158t髑髏島の生態系を守る守護神。あるものにとっては悪魔であり、あるものにとっては神。髑髏島の王として、自分の両親を殺した巨大生物と生涯を賭して戦う、成長期の若者。スカル・クローラー・体長:3.65~28.95m、体重:40~100t2本の力強い腕と、恐ろしいッズ骸骨のような顔を持つ、巨大ヘビに似た巨大生物。島の大地の下に隠れて待ち伏せている獰猛なハンターで、コングの祖先を殺した宿敵でもある。バンブー・スパイダー・体長:5~7m髑髏島のミステリアスなバンブー・フォレスト(竹林)に生息する巨大グモ。密集した竹林の中に完璧に溶け込み、木々と同じ高さでそびえ立つ。鉄のように強く粘り気のあるクモの巣に獲物を誘い込み仕留める。スケル・バッファロー・体長:13m、角の長さ:19m、体重:22t髑髏島に住む巨大生物の中では、比較的おとなしく、優しい存在。数日間ぶっ通しで水中にいることができ、水面下では完璧に周囲に溶け込むことができるため、背中の表面がサンゴ状になっている。これらの怪獣以外にも、体長27mを超える海のモンスターや15mまで成長するナナフシなど、あらゆる生物が登場。ストーリーと合わせ、多彩な怪獣達に注目したい。ストーリーそれは簡単な任務のはずだった…。1973年、ベトナム戦争が終結した頃、人類が足を踏み入れたことのない謎の島、未知の生物を求め、調査遠征隊が潜入する。調査チームを編成する米政府特務機関「モナーク」は、ベトナムのヘリ部隊に加え、イギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)の隊員としてベトナムに派遣され、ジャングルでの戦闘とサバイバル術をアメリカ軍に教えたスペシャリスト、コンラッドをリーダーとしてスカウトする。ベトナム戦争が終結し、喪失感と幻滅を感じていたコンラッドは、報酬は5倍、生きて帰れたらボーナスを追加することを条件に、髑髏島の案内人を引き受ける。しかし、そこは人が決して足を踏み入れてはいけない場所、髑髏(ドクロ)島だった。島に着くやいやな、状況は一変する。島には至るところに、骸骨が散らばり、そして岩壁には血塗られた巨大な手跡までも。そして、遂に姿を現す神なる存在、巨大なる王コング。正体不明の巨大生物達。人間は為すすべもなく、逃げ惑うのみ。髑髏島の秘密とは。彼らは島から生きて脱出できるのか。果たして、コングは人類の敵なのか、味方なのか―。作品情報映画『キングコング:髑髏島の巨神』公開日:2017年3月25日(土)キャスト:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーほか監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ©2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年08月05日12年ぶりの“国産ゴジラ”映画として、全国公開された『シン・ゴジラ』が快進撃を続けている。スマホ片手に小さなモンスターを捜し歩く人々が街にあふれる一方で、多くの日本人がスクリーンで大暴れする伝説の巨大怪獣にクギづけになっているのだ。さる7月29日(金)から全国で封切られ、公開3日間で興収8.47億円、動員56.5万人を記録。興行通信社が週末動員ランキングを開始した2000年以来、初めて日本版「ゴジラ」シリーズがランキングで1位に輝いた。すでに興収10億円を突破しており、1954年の第1作から本作を含めたシリーズ29作品の累計動員数が1億人を突破するビッグニュースが飛び込んだばかり。アニメ優勢と思われた夏休み映画シーズンに、大きな足跡を刻みつけている。この快進撃の理由として、まず挙げられるのが徹底した秘密主義。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明総監督×豪華キャスト328名という一大プロジェクトでありながら、題名や公開日、全身ビジュアルや予告編を除くとほとんど事前情報が明らかにならず、報道陣に向けた試写もわずかしか行われなかった。新作が待たれる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』同様、「まっさらな気持ちで見てほしい」という庵野氏の思いが強く打ち出された結果だ。そんな飢餓感が高まるなか、公開の10日前にあたる7月19日(火)に都内で行われた完成報告会見を機に、テレビやウェブなどを中心にしたプロモーションを大展開。ゴジラを迎え撃つ日本政府のごとく、「短期決戦」の様相でお茶の間から、ポケモンを探すスマホにまで情報が「集中砲火」された。公開日には、329人目のキャストとして狂言師の野村萬斎が、モーションキャプチャでゴジラを演じたことも明らかになり、大きな話題を集めた。改めて“庵野人気”の高さも証明された。気づけば『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開から早4年。昨年4月に『シン・ゴジラ』製作が発表されると、「そんなことより『シン・エヴァ』は?」とイラ立ちにも似た声もあがったが、いまでは『シン・ゴジラ』と「エヴァ」の共通点を見出すファンも多いようで、作り手とファンの幸福な愛憎関係は健在だ。庵野氏本人も『シン・ゴジラ』完成に「救われた」と発言しており、今後の動向が注目される。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(text:Ryo Uchida)
2016年08月04日「どうしてもやりたい!」――。『ゴジラ』新作製作の話を聞いたとき、石原さとみは出演を熱望した。だからこそ、正式にオファーが来たときは喜びに打ち震えた。そして、届いた『シン・ゴジラ』の脚本を読んで、その中身の面白さに圧倒された。と同時に、自身の役柄の難しさに絶望と孤独の淵に突き落とされ、「それまでの喜びが一切、吹っ飛んだ」という。ここ数年、舞台、ドラマ、そして映画と次々と挑戦的、挑発的な役柄を引き受け、圧倒的な存在感を示し、見る者を魅了してきた。そんな彼女にとって、30代を目前に控えた20代最後の一大チャレンジと言えるのが、この『シン・ゴジラ』である。完全新作として製作された本作。人々が“ゴジラ”なる存在を全く認識していない現代社会に、突然、まるで自然災厄のように、未知なる怪獣ゴジラが海から現れ、東京に上陸する。主人公の内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)をはじめ、この未曽有の危機において、国民・国家を守るべく対応、決断を迫られる政府や各官庁の者たちのドラマが展開する。石原さんが演じたのは、日本人の祖母を持つ日系アメリカ人で、未来の大統領候補とも目される米国国務省の官僚カヨコ・アン・パタースン。独自のルートでゴジラの存在を認識し、管轄下に置こうとする米国と日本を繋ぐ存在でもある。「この物語の中でカヨコという登場人物がどんな立ち位置か、それは映画が完成したいまでも考えさせられます。彼女に課された“役割”や“立場”というのはすごく考えたし、現場に入る前は不安と怖さでいっぱいでした。正直、脚本を読んで『このキャラクター、私じゃないんじゃない?』と思う部分もあったし、プレッシャーもすごく感じてました。一方でスタッフさんに『石原さとみでやりたいんだ』という意味の言葉をいただいて救われて、頑張れた部分もありました。本当にいろんなことを考えて、積み重ねて作り上げていった役柄ですね」。日本にルーツを持ちつつも、米国の利益を代表する立場にある人物。ネイティブの英語を随所に交えた日本語でまくし立てる強烈なパーソナリティを含め、見る者を微妙にイラつかせつつ、外部から日本の政治・官僚機構に風穴をあけていく。一方で矢口とのやり取りや祖母が愛した祖国への思いから、少しずつ彼女自身も変化もしていくという難しい役柄である。「日本チームが情報不足で何をどうしたらいいか分からない状況で、新たな情報を持ってくる存在であり、現場の空気を変えて、事態をものすごいスピードで動かさなくちゃいけない。“日本人じゃない”空気を見せつつ、物語が進む中で、祖国の血や歴史に思いをはせ、日本人の国民性や矢口たちに感化されていく。準備段階で知り合いに海外で働いている政治家の方がいたのでお会いしたり、大統領特使についても深く調べていくことで、カヨコらしい感覚がはっきりしてきました。数少ない、感情を思いきり出す登場人物でもあるので『強くいなきゃ!』という思いで現場にしました」。そもそも、1954年に制作された第1作目の『ゴジラ』は、ビキニ環礁で行われた水爆実験に着想を得たと言われている。怪獣映画というエンターテインメントの中に鋭い社会風刺が挟み込まれているが、この『シン・ゴジラ』も同様に現代社会を反映した描写が数多く登場する。特に、強く感じさせられるのは5年前の東日本大震災のこと。未曽有の危機への対応を迫られる政府の人間を主人公とした設定を含め、見る者の心を大きく揺さぶる。石原さんも庵野秀明監督が脚本に込めたメッセージを強く意識させられたという。「そこは否応なく考えさせられましたね。台本を読み込めば読み込むほど、調べれば調べるほどに…この描写の意味は何なのか? この数字は何を暗示してるのか?そもそもゴジラってどうやって生まれたのか?ゴジラが歩く道筋って何を示してるんだ?とか…。おそらく、私自身もまだわかっていない部分がたくさんあると思います。3.11を経験した人間だからこそ演じられたとも思うし、いま、届けなきゃいけない作品であり、いまの日本だからこそ多くの人の心に刺さると思います。ある意味で、見る者に委ねられ、見る者を試している作品ともいえるのかなと感じてます」。本作だけでなく、昨年の『進撃の巨人』における人気キャラクターのハンジ、2年前のドラマ「失恋ショコラティエ」の“小悪魔”ヒロインのサエコなど、タイプは違えども、ここ数年、見る者の心にクッキリと“爪痕”を残すような強烈なキャラクターを多く演じてきた。もっと言えば、10代、20代前半では演じてこなかったようなタイプの役柄を楽しんでいるようにも見える。石原さん自身、変化は「確実にあった」と自覚している。「女優という仕事をする上で、目的意識がはっきりしたというのは大きな変化ですね。まず何より、多くの人に見てもらうってことを意識するようになったし、連ドラに関しては特に感情表現で、敏感な10代、20代の若い人たちの琴線に触れるような役柄を演じたいという思いが強いです。映画では、この『シン・ゴジラ』はまさしくですが、風刺などで社会を反映しつつ、しかもそれをエンターテインメントとして届けられるような作品に出たいという思いが強くあります。映画はお金を払ってスケジュールをあけて見に来てもらうものなので、それに見合うものを届けたい。それから、世界で見てもらえるということも大事にしていきたいです」。では、そこまではっきりとした意識の変化はどのようにもたらされたのか?「マネージャーさんが変わったり、いろんな人との出会いがすごく大きかったのかな? そこで女優という仕事について以上に、人生に対する意識、人生の中での仕事の在り方を考えるようになったんだと思います。それまで、どこかで他力本願だった自分がいて、誰かのせいにして生きてたところがあった。でも人生、自分で責任持つしかないって思えるようになったり、親との関係もこれまで絶対的な“保護者”だったのが、少し肩の力を抜いて、友達感覚で付き合える関係になった。周りの人間を幸せにするってどういうことなのか? より影響力のある人間になるにはどうしたらいいか? いろいろ考えたし、哲学も学びました。アフリカを訪れたことも大きかったですね」。三池崇史監督の『風に立つライオン』で彼女は初めてアフリカの地を踏んだ。「海外で撮影をしたい」というのも、この数年での彼女の目標のひとつだったそうだが、実際に現地を訪れ「人生観が変わった」とも明かす。「私にとってはものすごい衝撃の連続でしたけど、一方で現地の人々にとっては、私がアフリカに来たことなんて、どうでもいいことなんですよね。当然ですけど、私のことなんて誰も知らないから、ひとの心を変えるには、まずは自分を知ってもらわないといけないんだなと。逆に言うと、日本では少しは私のことを知っている人たちがいるわけで、ドラマや映画を通じてそういう人たちに何かを伝えることができるかもしれない。仕事=人生ではなく、生きていく上で、私には女優という仕事がある。そこで改めて、女優という仕事が大切なものになりました」。演じている瞬間に、楽しさや幸せを感じることは少ないという。「作品が公開され、人々にどう届くか?そこから得られるものの方がずっと大きい」とうなずく。30代を前に『シン・ゴジラ』は石原さとみに何をもたらすことになるのか?楽しみに待ちたい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年08月03日1954年に第1作目が公開され、最新作『シン・ゴジラ』も大ヒットを記録している国産ゴジラシリーズの累計動員が1億人を突破した。その他の写真日本で『ゴジラ』シリーズはこれまでに29作品が製作され、小さな子どもをワクワクさせ、大人には深いメッセージを与える一大娯楽シリーズとして愛され続けている。先週末から公開になった『シン・ゴジラ』のエグゼクティブプロデューサーを務めた山内章弘は「『シン・ゴジラ』のコンセプトは“ニッポン対ゴジラ。”ですが、今回、シリーズ動員1億人突破という記録を打ち立てられたのは、日本国民皆さんにゴジラを愛していただいた、まさに“ニッポン愛ゴジラ”の賜物です。本当にありがとうございました。1954年に誕生した初代『ゴジラ』の精神を受け継ぎ、進化した今回の『シン・ゴジラ』も、今までの作品同様、50年、100年と皆さんに愛して頂ければこんなに嬉しいことはありません」とコメントした。『シン・ゴジラ』は、配給が最終興収が40億円を見込む大ヒットで、公開後から口コミが広がっており、“累計1億人”の大記録をさらに更新することになりそうだ。『シン・ゴジラ』公開中
2016年08月03日「ゴジラ」シリーズ29作目として、先月公開された『シン・ゴジラ』。この度、本作を含めたシリーズ29作品の累計動員数が1億人を突破していたことが分かった。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、「崩落の原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占める中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。さらに米国国務省からは、女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣されるなど、未曽有の脅威に対し、日本のみならず世界もその行方を注視し始める。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか――?シリーズ第1作が公開されたのは1954年。それから60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。シリーズ最新作となる『シン・ゴジラ』は、先日公開3日間で興収8.47億円、動員56.5万人を突破。近年でも激戦と言われる今夏の夏興行において、堂々の週末動員ランキング第1位を獲得したことが発表された。興行通信社が週末動員ランキングを開始した2000年以来、初めて日本版「ゴジラ」シリーズがランキングで1位を獲得。国民的映画作品の名にふさわしいスタートを切った。そしてその動員数、興行収入は伸び続け、8月1日(月)までの公開4日間では、観客動員71万人、興行収入10億円を突破! この動員数をもって、「ゴジラ」シリーズが累計観客動員数で1億人を達成したのだ。邦画実写シリーズ作品でシリーズ累計動員数1億人突破は、最高記録。夏休み、お盆と今後ますます観客増員に期待がかかりそうだ。今回の1億人突破の記録に、エグゼクティブプロデューサー・山内章弘は「『シン・ゴジラ』のコンセプトは『ニッポン対ゴジラ。』ですが、今回、シリーズ動員1億人突破という記録を打ち立てられたのは、日本国民皆さんにゴジラを愛していただいた、まさに『ニッポン愛ゴジラ』の賜物です。本当にありがとうございました」と感謝を述べ、「1954年に誕生した初代『ゴジラ』の精神を受け継ぎ、進化した今回の『シン・ゴジラ』も、今までの作品同様、50年、100年と皆さんに愛して頂ければこんなに嬉しいことはありません」とコメントしていた。『シン・ゴジラ』は、『ゴジラFINALWARS』以来、日本で12年ぶりに製作された最新作。「ゴジラ」シリーズでは54年の「ゴジラ」以降初めて、“ゴジラが初めて現れた世界”を描いた作品となっており、主演の長谷川博己ほか、石原さとみ、竹野内豊ほか、ジャンルに富んだ総勢328名の豪華なキャストが出演。ド迫力の「ゴジラ」をぜひとも見逃さないで欲しい。『シン・ゴジラ』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月03日『ハイ・ライズ』の日本公開を控え、いま何かと話題のトム・ヒドルストンと、『ルーム』のオスカー女優ブリー・ラーソンらが出演するアドベンチャー超大作『コング:スカル・アイランド』(原題:『KONG:SKULL ISLAND』)の日本公開が2017年3月25日(土)に決定!早くも、コングの巨大すぎる姿が分かる貴重な場面写真が解禁となった。“コング”といえば、1933年に美女を片手にエンパイア・ステート・ビルで大暴れした『キング・コング』以来、1976年のジョン・ギラーミン版(’86には2も公開)、2005年のピーター・ジャクソン版と計4度も映画化されており、日本の『ゴジラ』シリーズにも2度登場するなど、後の映画史やカルチャーに多大な影響を与えたモンスター映画の1つ。今回の作品では、コング最大の神話のひとつである、これまで一度も語られることのなかった“コングの起源”を探る未知の旅がテーマとなる。神話の中だけに存在すると思われていた島が実際にあることが分かり、ある遠征隊が派遣される。地図にも載っていないその“楽園”は、驚異と危険に満ちていた。人間と自然との間で壮絶な闘いが展開するなか、映画史上もっとも象徴的なクリーチャー、コングの驚くべき真実が明らかになっていく――。本作は、2014年に『ゴジラ』シリーズをリブートして世界的に成功を収めた、レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが再びタッグ。大自然の真の“キング”を新たな視点で描きながら、パワフルな人間ドラマを映し出すスペクタクル超大作となっている。監督は、ニック・ロビンソン主演の青春“夏休み”映画『The Kings of Summer』(’13/原題)がサンダンス映画祭などで高く評価された、映画界でいま最も注目されるジョーダン・ヴォート=ロバーツ。出演は、『マイティ・ソー』シリーズのロキ役で知られ、『ハイ・ライズ』『アイ・ソー・ザ・ライト』と公開作が続くトム・ヒドルストン。『ルーム』のブリー・ラーソンに、『ターザン:REBORN』のサミュエル・L・ジャクソンら豪華キャストが顔を揃えている。7月24日(現地時間)、米サンディエゴで開催された「コミコン」にてプレゼンテーションされ、同時配信されたコミコン・トレーラーは、瞬く間に延べ1,900万を超える視聴回数を記録する大反響ぶり。そして、今回公開された場面写真は、大人の2倍以上はある超巨大なスカルの前を探索する4人の遠征隊の姿が!中央のトムヒは、ライフルを手にして緊張した表情。その隣には、カメラを携えた姿のブリー。これまで、ジェシカ・ラング、ナオミ・ワッツらが演じてきた、“コング”のヒロインとはまた異なる魅力を放つ佇まいだ。さらに、ジョン・グッドマンとアーミースタイルのジョン・C・ライリーの4人が、“スカル・アイランド”を調査する緊張の一瞬をとらえた場面となっている。すでにハリウッド版ゴジラとの究極の対決も予定されているという本作。“コング”がいかにしてキングとなったのか、その“起源”に引き続き注目していて。『コング:スカル・アイランド』(原題)は3月25日(土)より全国にて公開(2017年3月10日全米公開)。(text:cinemacafe.net)
2016年08月02日“キング・コング”誕生を描く『コング:スカル・アイランド』(原題:KONG:SKULL ISLAND)の公開が、来年3月25日(土)に決定し、場面写真が解禁になった。コングはいかにしてキングになっていくのか? その起源が描かれる。その他の情報コングがスクリーンに初登場したのは、美女を片手にエンパイア・ステート・ビルで大暴れした1933年の映画『キング・コング』(メリアン・C・クーパー監督)。その後、ジョン・ギラーミン版、ピーター・ジャクソン版と3度映画化され、日本の『ゴジラ』シリーズには2度登場している。新たに製作される『コング:スカル・アイランド』は、2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』を手がけたレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが再びタッグを組み、新シリーズとして今後“ゴジラ”と対決することが発表されている。このほど公開になった場面写真には本作に出演する、トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーが登場。神話の中だけに存在すると思われていた島“スカル・アイランド”が実際にあることがわかり、遠征隊として派遣された彼らが、巨大なスカル(髑髏)の前で、緊迫した表情を浮かべている。人間にとっては驚異と危険に満ちた“楽園”で、明らかになるコングの真実とは? 本作は大自然の真の“キング”を新たな視点で描くスペクタクル大作になるという。『コング:スカル・アイランド』2017年3月25日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年08月02日キング・コング誕生の起源を描くアドベンチャー大作『コング:スカル・アイランド(原題)』が、2017年3月25日に公開されることが決定し、場面写真が2日、公開された。"コング"は、美女を片手にエンパイア・ステート・ビルで大暴れした『キング・コング』(33)以来、1976年(86年には『2』も公開)のジョン・ギラーミン版、2005年のピーター・ジャクソン版と3度映画化されており、日本の『ゴジラ』シリーズにも2度登場。本作では、これまで1度も語られてこなかった"コング"の起源を探る。劇中では、神話の中だけと思われていた島の実在が判明。その地図に記載のない驚異と危険に満ちた"楽園"に遠征隊が派遣され、人間と自然との間で壮絶な闘いが展開される中、"コング"の驚くべき真実が明らかになっていく。今回の映画にあたって、2014年に『ゴジラ』シリーズをリブートして世界的な成功を収めたレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが再タッグ。パワフルな人間ドラマで、大自然の真の"キング"を新たな視点で映し出す。メガホンを取るのは、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督。キャストとして、『マイティ・ソー』シリーズのロキ役で知られるトム・ヒドルストン、『ルーム』(15)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンに、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーといった俳優陣が顔をそろえている。現地時間7月24日、サンディエゴのコミコンでプレゼンされると同時に配信もされたコミコン・トレーラーは、YouTubeから世界に拡散し、1,900万を超える視聴数を記録。なお、本作とハリウッド版『ゴジラ』との対決も予定されている。公開された場面写真は、"スカル・アイランド"の巨大なスカル(どくろ)の前を探索する遠征隊4人の姿を捉えたもの。中央のヒドルストンは緊張した表情でライフルを手にしており、その隣では、ラーソンがカメラを携えながら緊迫感のある面持ちを浮かべる。また、左奥にはジョン・グッドマン、右手前にはアーミースタイルのライリーも、その姿を現している。(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2016年08月02日2016年7月30日、31日の全国映画動員ランキングは、国内シリーズ12年ぶりとなる新作『シン・ゴジラ』(全国348館)が初登場で首位に立った。本作は2Dのほか、IMAX、MX4Dなどで上映されている。その他の画像『シン・ゴジラ』は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本・総監督を、実写版『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督・特技監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみら豪華キャストが出演している。2位は先週と変わらず『ファインディング・ドリー』(全国362館)。3位は『ONE PIECE FILM GOLD』(全国346館)。初登場4位に『ターザン:REBORN』(全国306館)が入った。そのほか『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』(全国185館)が、順位を上げて9位につけている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『シン・ゴジラ』2位『ファインディング・ドリー』3位『ONE PIECE FILM GOLD』4位『ターザン:REBORN』5位『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』6位『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』7位『HiGH&LOW THE MOVIE』8位『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』9位『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』10位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』
2016年08月01日庵野秀明が総監督を務め、12年ぶりに日本で製作された『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』が7月29日、全国441スクリーンで封切られた。同日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台あいさつが行われ、狂言師の野村萬斎がモーションキャプチャの技術を駆使し、劇中のゴジラを“演じている”ことが明らかに。撮影は昨年夏に行われ、萬斎の出演はこれまで極秘扱いだった。その他の写真ビデオメッセージを寄せた萬斎は「狂言650年のDNAを引き継ぐ私が、ゴジラというDNAを継承しております。嬉しいですし、光栄です」とコメント。シリーズ最大となる全長118.5メートルのゴジラを演じるにあたり、「狂言や能の様式美を意識されたんだと思う。どっしりとゆっくりした動きの中で表現したいと思った」といい、「神なのか、罪(SIN)を負うものなのか、深いゴジラというものの存在感が、とても引き込まれました」と話していた。舞台あいさつには長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、樋口真嗣監督が登壇し、「霊的ともいえるゴジラは、まさに萬斎さんの動き。メイド・イン・ジャパンを再確認させてくれる」(長谷川)、「(海外では)絶対にマネできない。見ていて嬉しくなるし、興奮しました」(竹野内)、「ただいるだけ、ただ歩くだけのゴジラを見て、切なくて苦しくなった」(石原)と“萬斎ゴジラ”に興奮しきり。樋口監督は『のぼうの城』で萬斎とタッグを組んでおり、「今回のゴジラはCGだが、器に魂を入れたいと思った。やはりゴジラは人が演じることで初めてゴジラになる。まさに新しいゴジラ」と強い自信を示した。『シン・ゴジラ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年07月29日映画『シン・ゴジラ』が7月29日(金)に公開を迎え、主演の長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、樋口真嗣監督が舞台挨拶に登壇。この場で、本作におけるゴジラの動きを、狂言師の野村萬斎が担当していることが発表された。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が総監督を務め完全な新作として製作された本作。東京湾から突然現れた謎の巨大生物に政府・内閣をはじめ国家の中枢が一丸となって対処していくさまをスリリングに描き出す。この日、登壇したメインキャスト陣を含め、総勢328人もの豪華俳優の出演が公開前から話題となっていたが、エンドクレジットには萬斎さんの名が。これまでのゴジラシリーズでは、着ぐるみでゴジラが表現されてきたが、今回は萬斎さんの関節にセンサーを付けて、モーションキャプチャでゴジラの動きを表現。これを元にCGによるゴジラが作り出された。この日、ビデオメッセージを寄せた萬斎さんは「タイトルロールを演じました野村萬斎です」と挨拶。本作でゴジラを演じることに「650年の歴史を持つ狂言のDNAが(『ゴジラ』シリーズに)入ったことを嬉しく思います。(オファーに対し)そう来たかっ!って思いました。今回、わたくしに白羽の矢を立てていただいたのは、狂言や能の様式を意識されたんでしょうし、人間臭くない一種、無機的な神や幽霊のような侵しがたい存在感を期待されていたように思ったので、チョロチョロと動くのではなく、どっしりと動くことを意識しました」と振り返った。樋口監督は『のぼうの城』で萬斎さんと仕事をしており、その縁で狂言を見に行く機会があり、そこで狂言では人ならざる存在が表現されていることに気付き「(着ぐるみではなく、CGで作られるゴジラの)空っぽの器に魂を入れる一手」として萬斎さんの起用を思いついたと明かし「21世紀の新しい着ぐるみ的なものの在り方」と自信をのぞかせた。萬斎さんとは10年来の付き合いだという長谷川さんは「ゴジラが東京で止まるシーンは、まさに萬斎さんの止まり方だと思いました。やはり、能の少し霊的というか、日本の伝統芸能が入って、この映画はオール・メイド・イン・ジャパンだなということを再確認しました」と語る。石原さんも「ゴジラは海から現れてただ歩いてるだけ。ただそこにいるだけというのが、なぜこんなに切なくて苦しくて…何なんだろう?と思ってました。見ていて鳥肌が立ちました」とゴジラの衝撃を口にしていた。『シン・ゴジラ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日今週公開を控える『シン・ゴジラ』に出演する長谷川博己と石原さとみが大阪・道頓堀川 とんぼりリバーウォークにてイベントを行った。第1作が公開されてから約60年。現在までに28作品が製作され、1億人に迫る累計観客動員数を記録する「ゴジラ」シリーズ。日本で製作されたシリーズ前作から12年の時を経て製作される本作は、「エヴァンゲリオン」シリーズを手がける庵野秀明が生み出す、全く新しい“ゴジラ”。そして『日本沈没』『進撃の巨人』シリーズなど多くのヒット作を手がけてきた樋口真嗣も監督・特技監督として参加。“今の日本”を描くことで、ゴジラによって生み出される“恐怖”をリアルに描き出している。この日、道頓堀に詰めかけた観客はなんと8,000人!登場した長谷川さんは「どうも!大阪のみなさん。石原さとみのマネージャー、長谷川博己です(笑)」とジョークを飛ばし、「オールCGのゴジラに圧倒され、そして、観た後に呆然としてください!日本の最高のスタッフたちが集結して作ったゴジラです。作品の中で『まだまだ日本はやれる』という言葉がありますが、まさにそれを体現した映画になっていると思います。もちろん、人間ドラマも楽しめるものになっていますので、ぜひとも大阪の皆さんで盛り上げてください!おおきに~!!おおきに~~~~!!」と作品について語った。一方、石原さんは「こんなに大勢の皆さんに囲まれてイベントをするのは初めて!!大阪は、私が人生で初めてひとり暮らしした思い出の街です。すごく親近感があるし、ホッとしますね」と語り、「撮影中は、プレッシャーの毎日でしたが、出来上がった作品は観る人によって感想が変わる作品です。情報量も多いので、ぜひ、集中して観てください!」とアピールしていた。そして、石原さんの船上トーク中に突如、爆音とともになんとゴジラが登場! 石原さんは「大阪使用のゴジラですね!なんと、歯がゴールド!!大阪でこんなに多くの人に盛り上げて頂けるなんて幸せです!」と大興奮でその出現を歓迎していた。過去のシリーズ中、たびたび大阪を襲撃してきたゴジラだが、道頓堀川に現れるのは今回が初めて。公開を前に本作は、北海道の石狩浜では実寸大のゴジラの足跡サンドアート、東京湾の海ほたるでは実寸大足型に加え、館内を『シン・ゴジラ』がジャック、北九州では、「シン・ゴジラジェット」を飛ばすなど、多数のコラボレーション企画が実施されてきており、今回も観客・キャスト共に喜ばせていたようだ。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月26日ほとんどの日本人がその存在を知っているゴジラ。でもキャラクターとして知ってはいても「実は、映画は1本も見たことがない」という若い人や女性も多いのではないでしょうか。最新作『シン・ゴジラ』の公開を前にしても「そもそもゴジラのこと詳しく知らないし」、「ハリウッドのSF大作は見るけど日本の怪獣映画は…」とイマイチ気分が盛り上がらずスルーしてしまおうとしているあなたへ、『シン・ゴジラ』はいま、日本人が見るべき作品であり、重厚なサスペンスでもあり、あろうことか働く者の胸を熱くさせてしまうお仕事映画の傑作でもあります! 何がそんなにすごいのか? ゴジラ初心者でも心をわしづかみにされる『シン・ゴジラ』の見どころをご紹介します。■「3.11」を思わせる大災厄! もしもゴジラが現実に東京に現れたら…?「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明が脚本・総監督を務めている本作ですが、そもそも『シン・ゴジラ』の“シン”って何なのか? 新? 真? 神? はたまた英語で“罪”を意味する「sin」ではないか? なんて意見も見られます。映画の中でも決して正解が示されるわけではなく、映画を見た人がそれぞれに考えるものなのでしょう。少なくとも本作は、過去に日本国内で製作されてきた28作のシリーズとは物語の上では全くつながりのない完全新作であり、舞台は現代。つまり、人々が怪獣など現実に存在するとは考えていない日本に文字通り、突然、謎の巨大不明生物としてゴジラが現れます。そして、本作の大きな特徴と言えるのが、明らかに東日本大震災とその後の原発事故を想起させる描写や設定を用いていることと、ゴジラに対処する政治家を主人公とし、彼らの目線で物語が展開していくこと。ゴジラによってビルや家屋が崩壊した光景やあふれた河川の水が津波のように人々に迫りくる描写は、5年前に何度もニュースなどを通じて見たあの光景を思い起こさせます。ちなみに、1954年に誕生した第1作の『ゴジラ』では、当時、ビキニ環礁で行われ大きな問題となっていた水爆実験に着想を得る形で、ゴジラは核実験により人類が生み出した存在として描かれていましたが、本作においてもそうした“元祖”『ゴジラ』の思いを汲んだ上で、現実の社会がしっかりと反映されています。広島・長崎への原爆投下から東日本大震災に至るまで、我々が映画の中のフィクションではなく、実際の歴史の中で遭遇してしまった現実の重みを、映画の中で随所に否応なく意識させられます。そして、主人公の内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)をはじめ、この事態に対処する登場人物たちの設定も、内閣から自衛隊、消防に至るまで全て現実のシステムや法律、社会制度に則したもの。もしも…もしも、本当に超巨大不明生物が現れたら、政府は、自治体は、自衛隊はどのような法律に則し、どのような命令系統で動き、どう対処するのか? 映画では、延々と続く閣議や仰々しく長ったらしい名前の非生産的な会議の模様が描かれます。話し合いは遅々として進まず、各省庁がそれぞれに責任をなすりつけ合うさまや、安全性ではなく経済を優先する思考、消去法による事なかれ主義、責任者がなかなか決断できない現実など、日本社会のお役所体質の弊害がこれでもかと繰り広げられます。■アメコミ映画の対極? 日本の日本人による日本的ヒーロー映画!一方で、主人公の矢口をはじめ、国民の命を第一に考え、この国の未来を真剣に案じる者たちの姿も描かれます。不眠不休で身を粉にして事態に立ち向かう政治家や官僚、研究者ら対策チームの面々、そして彼らが立案した作戦に文字通り命がけで従事する自衛隊や消防関係者などの姿は、絶望的な事態の中のひと筋の“光”であり、庵野監督が本来あるべき為政者の姿として物語の中に込めた希望、祈りと言えるでしょう。そして、いい意味でこの映画が“日本的”であるのが、主人公らが決して飛び抜けた大天才ではないというところ(もちろん、国家を動かす代議士、官僚、そしてその道の第一人者である研究者である以上、ひとりひとりが優秀であることは間違いないのでしょうが…)。矢口も、会議の席で突飛な発言をして煙たがられるなど政治家としてやや異端の雰囲気を持ってはいますが、あくまでも若手の一政治家であり、基本的に上司の顔を立て、部下を気遣い、実に日本的な根気のいる交渉と根回しでことを進めていきます。対策チームのメンバーたち(石原さとみ、高良健吾、市川実日子、高橋一生 etc…)も個性派で魅力的な面々ですが、あくまでもチームとして知恵を出し合います。その姿は「プロジェクトX」そのもの!スティーブ・ジョブズや“アイアンマン”トニー・スタークスのような一人の天才の存在や超人的なパワーに頼るのではなくチームワークの勝利を目指す――アメリカンドリームやアメコミヒーローとはある意味で対極にある、日本の日本人によるヒーロー映画といえるのかもしれません。先ほど、“お役所体質”と批判的に書きましたが、非常事態にあっても倫理と秩序を保とうとする姿勢は、一方で日本社会の美徳とも言えます。ある登場人物のセリフとして「役所のすること」という言葉が出てきますが、実に味わい深いセリフとして胸に響きます。長くなりましたが、最後にもうひとつ。東京湾に出現し、首都を蹂躙するゴジラをどうすべきか? という会議の中で「駆除するのか?」「捕獲するのか?」それとも「静観する(海に還っていくのを待つ)のか?」といった解決の選択肢が掲げられます。外の世界からやってきた異種の存在、招かれざるスーパーパワーを持った存在、人類が自ら生み出してしまったのかもしれない手に負えない存在――ゴジラをどう解釈するのかにもよりますが、そうした存在とどう付き合うべきか? ここでもまた現実の世界を反映しつつ、選択が突き付けられます。ここ10年ほどハリウッドでは、長くアメリカで親しまれてきたヒーローを最新の映像技術で現代版として映画化したアメコミヒーローシリーズが人気を博していますが、アメリカにおけるアメコミヒーローに日本で相当する存在がゴジラなどの怪獣なのかもしれません。バットマンという、アメリカ人が慣れ親しんだヒーローの物語をクリストファー・ノーラン監督が新たな解釈を加えて大ヒットに導いた『ダークナイト』三部作には、9.11の影響が多く見られると言われます。『シン・ゴジラ』はその意味で、約60年にわたって日本人が愛し続けてきた怪獣を用いて3.11以降の日本、現在の世界を改めて解釈した作品といえるかも知れません。ゴジラについての知識の有無や怪獣映画への理解の深さに関係なく、現代を生きるひとりの日本人として、まっさらな気持ちで、もしいま、ゴジラが現れたら…? という体験を味わってみてはいかがでしょうか?『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より公開。(text:Naoki Kurozu)
2016年07月26日12年ぶりに日本で製作された「ゴジラ」シリーズ最新作『シン・ゴジラ』は、ヒーローとしてのゴジラ作品と一線を画し、1954年の初代『ゴジラ』の再来といっても過言でないほどの強いメッセージの詰まった作品に仕上がった。主演を務める長谷川博己と、竹野内豊に話を聞いた。『シン・ゴジラ』/その他の画像CGのゴジラや、臨場感を出すためiPhoneによる撮影など、独特な制作手法が用いられた。長谷川は「ゴジラ映画にとどまらず、新しい日本の実写映画になったのではないでしょうか。発想も撮り方もカメラアングルも大胆で斬新でした」と振り返る。しかし、本作の魅力は映像だけではない。「脚本の発想や綿密なリサーチ、そもそもゴジラとは何か? など、すべてに意味を感じました」。淡々とした口調、しかし強い眼差しで語る長谷川からは、作品の重みが伝わってくる。竹野内もまた「とてつもなく大きくなってしまったゴジラは、鬱積していく現実の問題と重なるような気がして。人間のさまざまな欲望によって、これほどにもなってしまったのか。そんな印象を受けました」と同調する。長谷川の演じる矢口蘭堂は理想主義者の内閣官房副長官、一方、竹野内の演じる赤坂秀樹は、現実主義者の内閣総理大臣補佐。相反するキャラクターだ。竹野内は、「出来もしないのに意見を言う矢口は幼い。大人ならば、実行していかなければいけない」という庵野総監督の言葉が深く印象に残ったという。「庵野さんの中に、矢口と赤坂、両方の人物が存在しているような気がしたんです。一切媚びないで、やりたいことを貫いている理想主義の矢口的な要素と、日本や世界の現状についての庵野さんの胸中を現実的に映し出そうとする赤坂的側面。その両面が魅力ですし、庵野さんはすごい方だと改めて感じました」。「ゴジラの製作スタッフは、ゴジラはこうであるべきだ!というプライドを持って作り上げたと思うんです。ですが、今作はそういった回顧的な見方だけでなく、全世界の人類、未来に対しての純粋なメッセージとして見てもらいたいと思います。レビューや人の意見ではなく、そういうものを事前に一切見ないで、この映画を観て、ちゃんと議論してもらいたいです。それに値する映画です」(竹野内)「ストーリー自体は至ってシンプルで、巨大不明生物が日本にやって来る。それでみんながどうなるか? どうやって倒すか? を考える。エンターテイメント性もしっかりした話になっていて、日本でここまでの作品が作れるんだってことが自信にもなる気がします。ある意味問題作でもありますが、ヤバいものが観れると思いますよ」(長谷川)『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年07月26日俳優の長谷川博己が7月25日(月)に開催された主演作『シン・ゴジラ』のワールドプレミアに出席。「ポケットに入るモンスターを追いかけるのもいいですが、この夏は世界最大のモンスター、ゴジラを追いかけていきたい」とポケモンGOに対抗心を燃やした。12年ぶりの“国産ゴジラ”映画の世界初お披露目となったこの日、会場となった東京・歌舞伎町のセントラルロードには、本作に登場するゴジラと同じ全長118.5メートルのレッドカーペットが敷かれ、長谷川さんをはじめ、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、大杉漣、塚本晋也、尾上克郎准監督、樋口真嗣監督、庵野秀明総監督という超豪華なキャスト&スタッフが勢ぞろいした。会場に駆けつけたファンおよそ3,000人の大歓声を浴びた長谷川さんは、「まるで自分がトム・クルーズになった気分。すごい熱気で皆さんの期待を肌で感じました」と上機嫌。完成したばかりの本作は「熱く、そして皆さんの心に訴えかける激しさがある作品」だといい、「日本の伝統文化でもあるゴジラを、大きなスクリーンで体感してください」とアピールした。脚本・編集・総監督を務めた庵野氏は「公開を目前に控えて、まだいろんなことを秘密にしていますが、やはり何の先入観もない状態で純粋に楽しんでもらいたい」とこの日まで情報をシャットアウトしていた理由を説明し、「意外と正攻法で作っていますので、安心してご覧ください」と“王道”宣言も飛び出した。なお、レッドカーペットが敷かれた歌舞伎町のセントラルロードは、『シン・ゴジラ』の公開を記念し、“ゴジラ・ロード”に改名されることが発表された。ゴジラの名称が、地名に使用されるのはこれが初めて。“ゴジラ・ヘッド”を有するTOHOシネマズ新宿へと向かう道の名称として、これ以上のものはなく、今後歌舞伎町の新たな名所となりそうだ。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月25日12年ぶりに日本で製作された『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』のワールドプレミアが7月25日、東京・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で開催され、劇場前のセントラルロードで本作に登場するゴジラと同じ全長118.5メートルのレッドカーペットが敷かれた。また、この日『シン・ゴジラ』公開を記念し、同所が“ゴジラ・ロード”に改名されることが発表された。ゴジラの名称が地名に使用されるのは、史上初となる。『シン・ゴジラ』ワールドプレミアその他の写真記念すべきレッドカーペットには主演の長谷川博己をはじめ、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、大杉漣、塚本晋也、尾上克郎准監督、樋口真嗣監督、庵野秀明総監督が勢ぞろい。駆けつけたファン約3000人の熱烈歓迎を受け、長谷川は「すごい熱気で自分がトム・クルーズになった気分(笑)。ポケットに入るモンスターを追いかけるのもいいですけど、この夏は世界最大のモンスターであるゴジラを追いかけてもらえれば」とアピールにも熱が入った。さらに長谷川は「豪華なキャストと日本を代表する監督たちが揃って、すばらしい作品になりました。熱く、そして皆さんの心に訴えかける激しさがある作品。日本の伝統文化でもあるゴジラを、ぜひ大スクリーンで体感してください」と熱弁をふるった。「ぜひ女性にも楽しんでもらえれば」(竹野内)、「人それぞれ、受け取り方が違う作品。皆さんの感想を聞いてまわりたいです」(石原)、「ゴジラ対人間はもちろん、人間対人間のドラマにも、今だからこそ伝わるメッセージがこめられている」(高良)と共演陣も思い入れは格別。庵野総監督は「純粋に何の先入観も持たずに、見ていただきたい。正攻法で作っていますので、安心してください」と“世界初披露”に感無量の面持ちだった。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開取材・文・写真:内田 涼
2016年07月25日「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親にして、世界中にその名を轟かせている庵野秀明が脚本・総監督を務める『シン・ゴジラ』。完成報告会見で強い手ごたえを語った庵野総監督自らが構成・編集を務めた最新予告編がこの度公開された。今回、公開された予告編にはゴジラが襲撃する現代日本の政府関係者・矢口蘭堂役の長谷川博己、同じく政府関係者・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国エージェント、カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみに加え、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、市川実日子らが登場。話し合いが行われる間、日本中が混乱し、国民が逃げる様子が映し出されている。さらに自衛隊から攻撃を受けるゴジラや、映像の終盤には雄叫びと共に紫色の光を放つ姿も…。シリーズ初のフルCGで描かれる本作のゴジラは、史上最大の体長118.5mという、想像を遥かに超える最強の完全生物として日本に上陸するのだ。『ゴジラ FINAL WARS』以来、約12年ぶりの日本製作のゴジラシリーズとなる『シン・ゴジラ』。長谷川さん、竹野内さん、石原さん主要キャストほか斎藤工、前田敦子ら総勢328名豪華キャストが集結している。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日12年ぶりの“国産ゴジラ”映画『シン・ゴジラ』の完成報告会見が7月19日(火)、都内で行われ、脚本・編集・総監督を務める庵野秀明が出席。「僕自身、救われた気持ち。これからもエヴァを作り続けることができると思います」と決意を新たにしていた。関係者から「質問は本作に関するもののみ。エヴァに関してはご遠慮ください」とお達しがあったこの日の会見。一方、庵野監督は開口一番「最初に謝っておきたいのは、『エヴァ』の新作を長らくお待たせしてしまっていること。ファンの皆さんには深く深くお詫びします。申し訳ないです」と率直な心境を語った。さらに「僕自身にとって、エヴァンゲリオンは僕の魂であり、魂を削り取るような作品。前作(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』)で削り切ってしまい、何も作れない状況だった」と告白。『シン・ゴジラ』のオファーについては、「ゴジラの魅力は第1作に集約されているし、超える自信も近づく自信もなかったので最初はお断りした。もしも、わずかでも近づけるなら、(第1作と)同じようなことをやるしかなかった」とふり返った。特撮に造詣が深い庵野監督だが、本作ではあえてフルCGのゴジラを登場させ、「映像表現の選択の幅が広がったいま、CGがもっている人間的じゃない部分を活かしたかった」とコメント。「素晴らしい仕上がりで、日本のCGに対する印象が変わるはず。この映画で日本映画の何かが変われば」と強い手応えを示した。会見には庵野総監督に加えて、長谷川博己(矢口蘭堂役)、竹野内豊(赤坂秀樹役)、石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン役)が出席。物語の中心的人物を演じる長谷川さんは、「圧倒されました。誰にも真似できない新しいゴジラ、そして新しい日本映画」と興奮しきり。「メッセージ性が高い作品。久しぶりに『映画を観た』と実感した」(竹野内さん)、「怖くて震えました。撮影は孤独でプレッシャーもあり、胃が痛い毎日でした」(石原さん)と熱い思いを語っていた。同日、過去の『ゴジラ』シリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表された。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日12年ぶりに日本で製作された「ゴジラ」シリーズ最新作『シン・ゴジラ』の完成報告会見が7月19日、都内で行われ、脚本・編集・総監督を務めた庵野秀明が出席し、「日本映画の何かが変われば」と強い手応えを示した。同日、過去のシリーズとして最大規模となる世界100の国と地域での配給決定が発表された。その他の写真&予告編映像会見冒頭、「まずは『エヴァ』ファンの皆さんに謝っておきたいです。長らく(新作を)お待たせしてしまい、申し訳ないが僕自身にとって、魂を削り取る作品であり、前作(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q)で削り切ってしまった」と挨拶した庵野総監督は、『シン・ゴジラ』完成を機に「今は救われた気持ち。言葉にならない」といい、「これで今後もエヴァを作り続けることができると思います。『ゴジラ』も本気でやっておりますので」と決意を新たにしていた。当初は「最初の『ゴジラ』を超える自信も、近づく自信もないのでお断りしていた」といい、「わずかでも近づけるには、同じようなことをやるしかなかった」。本作ではフルCGのゴジラが大暴れしており、「CGが持っている人間的じゃない部分を生かした。CGも素晴らしい出来で、日本のCGに対する印象も変わるはず」と話していた。会見には庵野総監督をはじめ、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出席。「圧倒されました。誰にも真似できない、新しいゴジラ。新しい日本映画が完成した」(長谷川)、「メッセージ性が強い作品。フルCGの映画だが、SF感がないのも驚いた」(竹野内)、「怖くて震えました。残酷であり、3.11の経験もよみがえってきた。撮影中は胃が痛い毎日だった」(石原)と本作への思いを語った。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開
2016年07月19日