「A24」配給で全米大ヒットを記録した話題作『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』日本版予告編と新場面写真が解禁された。2023年のサンダンス国際映画祭で上映され大きな話題を呼んだ本作。この度公開された予告編では、主人公らが体験する、霊を憑依させる「#90秒憑依チャレンジ」の様子が映し出される。主人公の高校生ミアは2年前に母親を亡くし、その死と向き合えないでいた。そんなミアの周りで流行っているゲーム「#90秒憑依チャレンジ」。映像ではこのルールが一つずつ説明される。ルール1<呪物の“手”を握る>、ルール2<トーク・トゥ・ミー(話したまえ)と唱える>、すると霊が憑依するのだ。そのスリルと強烈な快感に虜になり、一度憑依させると誰もがハマってしまう。しかし、このゲームには必ず守るべき3つ目のルールが存在する。それは、霊を憑依させる時間は<90秒を超えてはいけない>。しかし、友人に憑依したのが亡くなった母親の霊だったと分かったミアの取った行動が、全てを狂わせていく!SNSで流行りのゲームに参加しただけだったはずなのに…。彼女たちに降りかかる恐怖とは!?果たしてどんな運命が待ち受けるのか?その後の展開が気になる予告編になっている。併せて新場面写真8点も一挙解禁に。ミアをはじめチャレンジにハマるティーンたちや息を呑みながらスマホで撮影する仲間たちの姿を捉えているほか、彼女が亡くなったはずの母と手を握り合う様子、彼女と元カレが至近距離で見つめ合う姿などを切り取っている。「#90秒憑依チャレンジ」を行なう時に使う不気味な呪物の「手」について、脚本も担当したダニーは、「脚本の初稿では、霊を呼ぶためのアイテムが何なのかはハッキリしていませんでした。でも、書き終えたものを読んでみたら、“手”とか“触る”とかコネクションについての描写がたくさん出てきて、このホラーのシンボルになるものが“手”だとたどり着いたんです」と語っている。その“手”の先には一体何があるのか…。すでに監督続投でA24製作による続編『Talk 2 Me』(原題)が早くも決定している本作に、ますます期待が高まる。『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は12月22日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー 2023年12月22日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia
2023年10月23日第36回東京国際映画祭が10月23日(月)に開幕。東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われ、国内外220人を超える豪華ゲストが駆けつけた。同日、オープニング上映されたのは『PERFECT DAYS』(役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督)。世界の国際映画祭で注目された話題作や、邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインアップされ、ゴジラ生誕70周年記念作品となる最新作『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)がクロージングを飾ることになっている。山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波/第36回東京国際映画祭レッドカーペット『ゴジラ-1.0』(クロージング作品)レッドカーペットの先頭を切った『ゴジラ-1.0』主演の神木隆之介は、「このチームで歩けて、光栄に思っています」と共演する浜辺美波、山崎貴監督との登壇に誇らしげ。「ゴジラは、日本が世界に誇るコンテンツ」だと力説し、「画面いっぱいに顔がありますので、迫力満点でアトラクションのように楽しんでいただければ」とアピールしていた。稲垣吾郎、新垣結衣/第36回東京国際映画祭『正欲』(コンペティション)また、コンペティション部門に出品されている『正欲』に主演する稲垣吾郎は、会場を見渡しながら、「華やかな映画の祭典にお招きいただきまして、誠にありがとうございます」と感謝の言葉。「出演者の覚悟が必要とされた作品でしたが、それが報われる作品に育てていただきました」と手応えを示した。自身が演じる役柄については、「ずっと眉間にしわを寄せています(笑)。皆さんと対峙するので、嫌なやつに思われるかもしれません」と話していた。役所広司、ヴィム・ヴェンダース監督/第36回東京国際映画祭『PERFECT DAYS』(オープニング作品)映画祭の柱であるコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。チャン・イーモウ/第36回東京国際映画祭『満江紅』(ガラ・セレクション)今年は4年ぶりのフィジカル開催となる映画祭併設のマーケット「TIFFCOM」をはじめ、国内外の独自で豊かな映画文化を紹介する「第1回丸の内映画祭」、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また昨年復活した「黒澤明賞」や「Amazon Prime Videoテイクワン賞」「交流ラウンジ」、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性たちに光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、ヴェネチア国際映画祭生涯功労賞受賞の俳優トニー・レオンによる主演作『2046』上映後のマスタークラスなど、バラエティ豊かな関連イベントが予定されている。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月23日映画『ゴジラ-1.0』(11月3日公開)に出演する神木隆之介、浜辺美波が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに、山崎貴監督とともに登場した。クロージング作品として上映される『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じた。レッドカーペットのトップを飾った神木と浜辺。神木は「このチームでレッドカーペットを歩くことができて光栄に思っています」と喜びを語った。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル事務局が主催する、クレイや人形アニメーションでおなじみのコマ撮りアニメに特化した映画祭が2023年11月18日~12月17日に東京のミニシアター、Morc阿佐ヶ谷にて開催いたします。そして映画祭のメインイベントである国際コンペティションプログラムは94の国・地域から応募総数1337本、グランプリには副賞100万円、現在第一次選考中で、12月1日~4日にザムザ阿佐谷を会場にして上映やトークイベント等開催します。【国内では未配給の作品もラインナップ。】<長編アニメーションプログラム>TAAF2023コンペティション部門グランプリを受賞した「イヌとイタリア人、お断り!」、新潟国際アニメーション映画祭とEUフィルムデーズ2023で上映されたチェコのベストセラーの児童書を映画化した人形アニメ「ネズミは天国がお似合い」の2本は国内未配給作品。ネズミは天国がお似合いイヌとイタリア人、お断り!加えて今年公開したばかりの「愛しのクノール」はザ・プロディジーのミュージック・クリップ制作などを手掛ける女性映像作家 マッシャ・ハルバースタッドによるキュートで楽しい人形アニメ。そして第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート、新しいコマ撮り映画の潮流を予感させる「マルセル 靴をはいた小さな貝」、30年の歳月かけ完成させた特殊効果の巨匠フィル・ティペットによる「マッドゴッド」といったジャンル横断した手作りの人形アニメーション映画たち。愛しのクノールマルセル 靴をはいたちいさな貝マッドゴッドそして、故・川本喜八郎の呼びかけで集まった総勢35人のアニメーション作家による「連句アニメーション 冬の日」の久しぶりのスクリーン上映、特撮映画の古典、無声映画「ロスト・ワールド」を活弁上映。連句アニメーション冬の日ロスト・ワールドその他、ヘンリー・セリック監督の名作「コララインとボタンの魔女」、数々の特殊造形アーティストとクリーチャーとの関係性に迫るドキュメンタリー「クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち」を含めた9本の長編作品を上映。コララインとボタンの魔女【国内外作家・スタジオ特集】<短編アニメーションプログラム>映画祭のメインは国際コンペティション、その審査員をつめる土屋萌児とアニータ・キリの短編をほぼ網羅する短編集や、国内の主要コマ撮りスタジオの作品集を上映。■『土屋萌児の実験と挑戦(短編作品集)』ポカリスエットwebムービー「スカフィンのうた」などのミュージックビデオやEテレ「シャキーン!」の「惑星家族」「はったけさん」など愛らしくもシュールなキャラクター、カラフルな色づかいと、描かれ切り抜かれた大量の素材によるアニメーションが圧倒する気鋭のアニメーション作家 土屋萌児の初期作品から最新作までおよそ18年間の表現の実験、手探りで見つけ出すその表現の変遷を10本以上の短編作品をまとめて上映します。(土屋さんは今回の国際コンペティションの審査員も務めています。トークは12月3日予定)スカフィンのうた青春おじいさん (C)HojiTsuchiya■ノルウェー発の切り紙アニメ『アニータ・キリ 作品集』母と娘の関係や問題を抱えた家庭などの社会的な問題を温かみのある切り紙アニメで寓話的に描き出すノルウェーのアニメーション作家アニータ・キリによる1992年から2020年までの主要5作品を上映。今回は国際コンペティションの審査員も務めており、12月1~4日のコンペティションプログラム期間中には来日も決定。(12月3日トーク予定)AngryManMother didn't know■『ドワーフ20周年記念プログラム(1)&(2)』2003年に合田経郎がそれまでのCMディレクターのキャリアからアニメーションへと活躍の場を広げるべく立ち上げたドワーフは、今年でなんと20年。「どーもくん」や「こまねこ」などの数々の魅力的なキャラクターを生み出し、Netflixシリーズ「リラックマとカオルさん」、木彫り人形によるストップモーション時代劇「HIDARI」、ゼスプリ「キウイブラザーズ」TVCMや「コジコジ」、アニメ「BEASTARS」のOP映像など、卓越したコマ撮りの技術をもつアニメーションスタジオから、初期作品から代表作、新作まで2つのプログラムに分けてたっぷりご紹介。こま撮りえいが こまねこ (C)dwarfドワーフ20周年記念 (C)dwarfその1「こまねこコレクション」(「こま撮りえいが こまねこ」「こまねこのかいがいりょこう」他、こまねこシリーズ 計1時間27分。その2「コマ撮りコレクション」は「ぼくもくま」や「とうときょう」「モリモリ島のモーグとペロル」などスタジオドワーフでの様々な短編集を。■『スタジオTECARAT 作品集』太陽企画にてCMディレクターとして活動する傍ら、様々なコマ撮りの手法も扱ってきた八代健志が2015年に立ち上げたスタジオで、主に映像・美術制作を行う。2019年制作、新美南吉原作の「劇場版 ごん GON,THE LITTLE FOX」は、世界中の映画祭で受賞し高い評価を得る。八代による木彫りをベースとする人形が日本の里山といった作品世界と深く調和している。プラネタリウムで上映されている数々短編映画やスタジオワークスや最新の作品などを2つのプログラムに分けて上映します。ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~ (C)TECARAT劇場版 ごん GON,THE LITTLE FOX (C)TECARATTECARAT作品集 (1)「ノーマン・ザ・スノーマン~北の国のオーロラ~」「kanjigram1&2」「眠れない夜の月」「プックラポッタと森の時間」TECARAT作品集 (2)「ノーマン・ザ・スノーマン~流れ星のふる夜に~」「kanjigram3」「11月うまれの男の子のために。」「劇場版 ごん GON,THE LITTLE FOX」ほか■『「PUIPUIモルカー」シーズン1 全12話一挙上映』2021年に大ヒット。東京藝大大学院映像研究科卒の見里朝希監督や、熟練から若手までさまざまなコマ撮りスタッフも参加した1話2分40秒のコメディアニメ。シーズン1を全話一挙上映。スクリーンの大画面で楽しもう!PUIPUI モルカー (C)見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ【人形劇から、人形アニメーション映画へ】■『高橋克雄 作品集』1932-2015。テレビ開局時代、移動困難な人形劇を撮影して、人形劇映画を初放送。EXPO'70大阪万博では多数の万博映画を制作。また日本の文化を海外へ紹介する目的で制作された「かぐやひめ」「一寸法師」は海外で多数配給され東洋人初の「レオニード・モギー賞」を受賞。放送規格としての初のビデオ・アニメーション・システムを開発するなど、独自の撮影技法を展開。その高橋の代表作「かぐやひめ」「野ばら」「一寸法師」「メルヘンシアター」「ピーターうさぎのおるすばん」など普段見ることのできない貴重な作品を上映。野ばら (C)KatsuoTakahashiその他『NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ-発明中毒篇』や国際コンペティション審査員の、伊藤有壱、宮澤真理や一次選考員を務めるやたみほ、細川晋らの作品も上映。審査・選考員プログラム「ハーバーテイル」「Walts」「アメチャウ国の王様」「DINO!」「ファウスト 蚤の歌」★国際コンペティション作品は現在選考中です。11月上旬に上映作品を発表いたします。ハーバーテイル (C)ITOON.ltdWaltz (C)MariMiyazawa■展示と特別上映「ねじ式」1968年漫画界のみならず作家、芸術家らに大きすぎる衝撃を与えた、つげ義春の「ねじ式」を原作にした人形アニメーションが現在製作中。美術セットなどの企画展示や映像の一部を特別上映!共同監督で熟練のアニメーター野中和隆ほかメインスタッフも多数登壇予定。■そして選考員・審査員らによるトークイベント、ワークショップも開催!ビギナー向けで親子でも参加できる毛糸アニメワークショップから、少しステップアップの方向けの半立体カットアウトや経験者向けのマスタークラスといった、コマ撮りを楽しむファンの方からはじめてみたい方、進行形の制作者の方まで参加できます。11月23日(木・祝) 合田経郎「こまねこコレクション」上映後トーク11月19日(日) やたみほの毛糸でつくるポンポン人形アニメワークショップ12月1日(金) 伊藤有壱オープニングセッション(上映+トーク)真賀里文子 トーク12月2日(土) 八代健志 トーク(上映+トーク)宮澤真理 マスタークラス12月3日(日) 土屋萌児 トーク(上映+トーク)アニータ・キリ トーク(上映+トーク)12月4日(月) 野中和隆、角井孝博、中川晋介ほかメインスタッフ登壇12月9日(土) 鈴木沙織 半立体マルチカットアウト ワークショップ12月17日(日) 細川晋 マスタークラス※ワークショップやマスタークラスへの参加には事前に申込みが必要なものもございます。スケジュールや料金などは映画祭公式サイトにて最新の情報をご確認ください。<チケット種類>・一般 1,200~1,500円/学生・シニア 1,000~1,300円/会員 800円~1,200円(※一部を除く)・【回数券】 5回券 3,500円/3回券 2,500円・【おやこ券】 1,500円(おとな1名+子ども(小学生以下)1名、子ども1名追加につき+500円)・【フリーパス】 10,000円※回数券、おやこ券、フリーパスはMorc阿佐ヶ谷の劇場窓口での販売のみとなります。また回数券、おやこ券、フリーパスの方は鑑賞時オンライン予約できません。(上映日を含め1週間前より窓口にて発券することで予約可能です)■MORCコマ撮りアニメーションフェスティバル2023開催場所:Morc阿佐ヶ谷、ザムザ阿佐谷、アート・アニメーションのちいさな学校開催期間:2023年11月18日(土)~12月17日(日)@Morc阿佐ヶ谷映画祭コンペティションプログラム上映は12月1日(金)~4日(月)@ザムザ阿佐谷映画祭公式サイト : Morc阿佐ヶ谷 ホームページ: 主催:株式会社ふゅうじょんぷろだくとアート・アニメーションのちいさな学校、Morc阿佐ヶ谷助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月23日●東京国際映画祭ナビゲーターとしてのゴールは「光」今年で36回目を迎える東京国際映画祭が明日23日に開幕する。今回、映画祭でフェスティバル・ナビゲーターを務めるのが、映画監督の安藤桃子氏だ。父は俳優の奥田瑛二、妹も女優の安藤サクラと映画一家と言える安藤にとって、映画とはどんなものなのだろうか――話を聞いた。昨年までフェスティバル・アンバサダーという名称で映画祭の顔となっていた役割が、今年から“ナビゲーター”という肩書きに変更された。「この変化の意味をすごく考えました。車などナビゲーションシステムを使われる方は多いと思いますが、それってゴールを設定しないと起動しませんよね。その意味で、この映画祭をナビゲートするという役割に置いて、我々の行く先、ゴール設定を、と思いました」安藤監督が東京国際映画祭をナビゲートする役割を担うと決まったとき、設定したゴールは「光」だという。「この映画祭で上映される作品は219本。年間公開される映画も1,000本以上あるなかで、すべてを観ることは叶わない。時に人によって全然響かない映画というのも存在する。でも、どんな作品でも人の心を描いていて、その奥にはドラマがある。誰かの心に刺さって、観た人の進む道に光を照らしてくれる。ロマンチックに表現すれば、映画は『光と影』でできています。映写には『光』がなければ、スクリーンに何も映らない。私たちの心を照らしてくれるメディアなんですよね」こうした安藤監督の考える“映画愛”を象徴するのが、生誕120周年、没後60年となる小津安二郎さんの特集だという。「小津安二郎監督は日本映画の父であり、小津監督作品が象徴しているものというのは、どこまでも優しく謙虚な目線。人生に偉いとか順位などはなく、どこを切り取っても愛がある視点というのは、今回の東京国際映画祭のテーマであると思います。戦争やシビアなテーマも心が震えるような温かさや愛で包んでいる。そんなことを感じていただければと思っています」○■ポスタービジュアルで父・奥田瑛二と共演映画の持つ“愛”へと観客をナビゲートする役割を担う安藤監督。そして映画人としては、先人から受け継いだものを、これからの人たちに繋いでいくという役目もある。そんな思いを象徴するのが、映画祭のメインビジュアルだ。安藤監督と父である俳優・奥田瑛二が並んでいる姿が印象的だ。「ポスター撮影のとき、父が『俺らの世代は、映画だけではなく白黒はっきりさせなければいけない時代で育った。納得しなくても歯を食いしばってこらえて物事を成し遂げてきた。そういうメンタリティを教えられた時代』と話していました。確かに父の世代というのは、映画界も男性社会でした。でも今は女性監督の活躍も珍しくないですし、世界中を見ても性別、年齢などを超えた多様性が求められています」父親が苦しい思いをしながらも努力して受け継いできた映画界。そんな世界を知りつつも、新たな時代へと移り変わる過渡期にいる安藤監督。「父親の時代の映画界と今の映画界、そして未来の映画界。父がビシッとした黒のスーツを着ているなか、私は白のフワッとした衣装です。風になびいたら揺れ動いて変化する柔らかさがあります。どんな方向からの風でも柔軟に対応できるような……そういう存在として未来に映画を繋いでいけたらと思っています」●映画を通じて子供たちに優しさを伝えていきたい安藤監督は現在、高知に在住。市内でミニシアター「キネマミュージアム」を主催し、子供向けに映画製作のワークショップなども行っている。「これから生まれてくる子供たちを含め、未来に向けて、映画というメディアの魅力と本質を伝えられたらうれしいです。『老人や子供たちという社会的に弱い人たちを敬うことで、中間層の世代が元気に活躍する』というのを聞いたことあります。まさにそうだなと思っていて、社会的に立場が弱い人に優しい視線を持つことで、社会全体が優しくなる。だからこそ、映画を通して子供たちに優しさを伝えていくことはとても重要だと思います」世界中の映画を通して“愛”をナビゲートしていくという安藤監督のミッションは非常に重要だ。それだけ“伝える”価値があるのが映画というメディアだという。「映画って本当に奥深いです。特に映画館で映画を鑑賞するということは、とても尊い。以前、大林宣彦監督が、1秒24コマのフィルムにはコマとコマの間に、目に見えない黒みがあって、そこに答えがあるとおっしゃっていました。人は目を閉じて、心で亡き人を思ったり、記憶を蘇らせる。映画の黒みは瞬きで、心の奥の記憶を呼応する。そういったことを体験できるのも映画館ならではなんです」コロナ禍で海外ゲストが減ってしまった東京国際映画祭も、今年は600人以上の映画関係者の来日が見込まれている。安藤監督は「映画は世界を変えると思っています。今年はたくさんの作り手が海外から東京のスクリーンにやってきます。この機会を逃すことなく体験してほしいです」と映画への熱い思いを語った。■安藤桃子1982年3月19日生まれ、東京都出身。ロンドン大学芸術学部卒。高校時代にイギリスに留学、大学卒業後、ニューヨークで映画作りを学び、2009年『カケラ』で映画監督デビュー。2011年、小説『0.5ミリ』(幻冬舎)を出版。同作を実妹・安藤サクラを主演に自ら映画化し、多数の賞を受賞。2014年、高知県へ移住し、ミニシアター「キネマM」を開設し代表を務めるほか、子供たちが笑顔の未来を描く異業種チーム「わっしょい!」では、農・食・教育・芸術などの体験を通し、全ての命に優しい活動にも愛を注いでいる。父は俳優で映画監督の奥田瑛二で今年度の「東京国際映画祭」のビジュアルには親子で登場。現在、日本テレビ系情報番組『DayDay.』に隔週水曜レギュラーとして出演中。
2023年10月22日映画と美食の街として名高い、スペインのサン・セバスチャンで毎年9月に開催されるサン・セバスチャン国際映画祭。スペイン最大の国際映画祭であり、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置づけられるこの映画祭を舞台にした、ウディ・アレン監督『Rifkin's Festival』(原題)が2024年1月19日(金)より公開決定、海外版予告が解禁された。ニューヨークの大学の映画学の教授で、売れない作家のモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。妻は有名なフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)の広報を担当している。モート・リフキンが映画祭に同行したのには理由がある。いつも楽しそうな2人を横目に妻の浮気を疑っているのだ。モート・リフキンが街を1人ふらついていると、突如、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』の世界が目の前に現れる!さらに夢の中では、自分がオーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』、ジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』に出ていたりと、傑作クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々に巻き起こる。そんな中、妻への疑惑のストレスで心気症となったモート・リフキンは医師ジョー(エレナ・アナヤ)と出会うのだった――。今回解禁された海外版予告では、モート・リフキンが映画の広報をする妻に同行してサン・セバスチャン映画祭に訪れるところから始まる。妻スーと映画監督フィリップは、美しい街と高揚とした映画祭の空気の中で、急接近。ひとり苦虫を噛み潰したような顔のモート・リフキンは、自分は何者なのか? 何を求めているのか? と自問自答しながら街を彷徨う。なぜかボンゴを叩くフィリップ。踊る妻。スペイン人医師ジョーとの出会い。そして「人生は、まるで映画だ。人生は、ときに喜劇だ。ドラマチックで、ロマンチック。そしてミステリーだ」のコピーが現れ、最後はモート・リフキンが男性に、「今までの人生を振り返ってみて気づいた。間違った決断ばかり。ここまで聞いて僕に何か言いたいことは?」と語りかけるシーンで締めくくられる。『Rifkin's Festival』(原題)は2024年1月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月21日10月28日(土) から30日(月) に丸ビルホールで開催される、第1回『丸の内映画祭』に登場するゲスト陣が発表された。本映画祭では、アジア最大級の国際映画祭「東京国際映画祭」に参加する国際的な映画人と、日本映画の未来を担う若手映画人にフォーカスし、様々な角度から映画を紹介。第1回は、新作『PERFECT DAYS』の公開も控える巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督と、1年に2本のペースで新作を発表し続けている今泉力哉監督を特集。ふたりの監督作をはじめとする7作品の上映と、ここでしか見ること、聞くことのできないトーク&レクチャーが行われる。10月29日(日) のヴィム・ヴェンダース監督特集企画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』上映回には、本作に主要楽曲を提供し、ヴェンダース監督とも親交の深い音楽家・三宅純がアフタートークを実施。また同日夜『東京画』上映後には、ドイツのバンベルク大学教授でヴィム・ヴェンダース研究家として国際的に知られているイェルン・グラーゼナップ教授が来日し、「小津安二郎とヴィム・ヴェンダース」と題したレクチャーを行う。そして10月30日(月) の「ヴェンダースの世界に強く共鳴した若手映画人が語り合う」企画には、ヴェンダース監督作『夢の涯てまでも』と併映する『裸足で鳴らしてみせろ』の工藤梨穂監督と語り合うゲストとして、『愛がなんだ』『ケイコ 目を澄ませて』などで知られる俳優・岸井ゆきのが登壇する。また、10月28日(土) の日本映画企画「今泉力哉監督 創作の秘密を語る」の開催に向けて、今泉監督からメッセージ動画が到着。メッセージ動画では、「(自身が監督を務めた)『ちひろさん』は『ハッシュ!』に影響を受けたところ、真似した部分もありまして、2作品上映して創作の秘密を話したいと思います」と意欲を明かし、ヴェンダース監督については、「僕の『街の上で』という作品の中で、ヴェンダース作品について語っていまして、いつか、ヴェンダース監督に見てもらえたら、と思っています」と告白する場面も。映画祭当日のビデオトークでは、今泉監督が両作の関連性と創作秘話を深掘りして語る予定だ。今泉力哉監督 メッセージ動画<イベント情報>第1回『丸の内映画祭』10月28日(土) ~30日(月) 丸ビルホール第1回『丸の内映画祭』メインビジュアル特設サイト:チケット情報:
2023年10月19日第36回東京国際映画祭が、10月23日(月) から11月1日(水) にかけて開催される。このたび、新たなプロモーションキャンペーン「Tokyo Cinema Days」の実施が発表された。「Tokyo Cinema Days」は、世界中の映画が一堂に会する東京国際映画祭をフックに、改めて東京の多様な映画館で多彩な映画を観る愉しさを広げたいという思いから、都内の全映画館を対象に実施。10月20日(金) から11月5日(日) までの間に「#Tokyo映画(ハッシュタグトーキョーエイガ)」をつけて東京都内の映画館名を入れた形で、そこで上映中の作品の感想をX(旧Twitter)、Instagram、noteへ投稿(インスタのストーリー投稿は対象外)した人の中から抽選で映画グッズがプレゼントされる。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区「Tokyo Cinema Days」の詳細はこちら:公式サイト:
2023年10月19日実写映画『美女と野獣』のライブオーケストラ公演が、2024年1月4日(木)・5日(金)に東京・有楽町の東京国際フォーラムにて開催される。映画実写版『美女と野獣』のライブオーケストラが開催シネマオーケストラとも呼ばれるライブオーケストラ公演は、大スクリーンで上映される映画を、フルオーケストラによる生演奏とともに楽しむ新感覚のコンサート。映画のセリフや効果音はそのままに、劇中に流れる音楽をオーケストラが生演奏することで、より深く作品の世界に没入することができる。オーケストラによる生演奏とともに映画鑑賞今回の上映作品は、2017年に公開されたエマ・ワトソン主演映画『美女と野獣』。心に孤独を抱えながらも、自分の輝きを信じて生きる主人公・ベルと、魔女によって野獣の姿に変えられ、心を閉ざしてしまった美しい王子。2人の運命の出会いを描いた、ディズニー・アニメーション不朽の名作『美女と野獣』を実写化した作品だ。『美女と野獣』のほか、『リトル・マーメイド』や『アラジン』でアカデミー賞を受賞した、作曲家のアラン・メンケンが紡いだ楽曲の数々。その美しい旋律とオーケストラの響きを感じながら、新たな視点で本作を鑑賞してみてはいかがだろう。開催概要実写版『美女と野獣』ライブオーケストラ公演日時:・2024年1月4日(木) 17:00開場 / 18:00開演・1月5日(金) 12:00開場 / 13:00開演※英語上映・日本語字幕あり会場:東京国際フォーラムホールA(東京都千代田区丸の内3-5-1)指揮:齋藤一郎管弦楽:オーケストラジャパン<チケット>価格:S席 9,900円、A席 7,900円、B席 4,900円販売スケジュール:・主催者先行 10月16日(火)~10月27日(金)・ローソン シネマ×オーケストラ会員先行 10月16日(火)~10月27日(金)・プレイガイド先行 10月28日(土)~11月10日(金)・一般発売日 11月11日(土)〜問い合わせ先TEL:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00)【作品情報】『美女と野獣』監督:ビル・コンドン製作:デビッド・ホバーマン、トッド・リーバーマン脚本:ステファン・チボスキー、エヴァン・スピリオトプロス出演者:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス他音楽:アラン・メンケン
2023年10月19日「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」で上映された映画『怪物の木こり』から、主演の亀梨和也と監督の三池崇史がスペインに上陸。映画祭を楽しむ2人のスチールが公開された。現地時間の10月13日、オービタ部門のクロージング作品として上映された本作のプレミアイベントには、約1,200人の観客が集まり、大熱狂。亀梨さんと三池監督は、レッドカーペットを歩いた。「スペインに着いた当日のホテルのロビーや取材の合間でも、温かく出迎えてくれている感じがして、三池監督の作品を愛してやまない方たちの熱量の高さはもちろんですが、自分のことを知って来てくれる方たちもいてくださって、すごくありがたいですね」と確かな手応えを感じていた様子。その夜に控えるワールドプレミアを前に、取材の合間を縫って亀梨さんと三池監督はシッチェスの街中を訪れ、スペインの空気を存分に堪能、そして映画祭オフィシャルフォトコール&記者会見にも参加した。12日、ホテルを出て、映画祭の会場ともほど近い旧市街や海岸沿いを散策。過ごしやすい気候に恵まれ、雲一つない空と海、絶好の環境の中で迎える映画祭に2人のテンションも自然と上昇し、今回が人生初のスペインとなった亀梨さんは、「僕はバルセロナに到着して、衣装がロストバゲージになるというところからはじまりまして(笑)」と到着早々に起こったまさかのトラブルを告白。またこの日の取材では、街を歩きながら「どこを見ても絵になりますね。ワクワクします!」と終始笑顔だった。そして翌日のワールドプレミアを前に、映画祭主催のフォトコールと記者会見に臨んだ2人。ロストバゲージとなった衣装が無事見つかり、亀梨さんはフォトコールと記者会見にはそれぞれ事前に準備した衣装で、ワールドプレミアにはスペインで用意した衣装で参加。フォトコールは海をバックにした絶好のロケーションで写真撮影が行われ、撮影後にはサインや記念撮影を求める現地の映画ファンが殺到。2人とも終始笑顔で応じ、ファンとの交流を楽しんだ。その後の記者会見では、「初めての三池監督との仕事はいかがでしたか」という記者からの問いに、「今回の作品にはもちろん血もたくさん出てきますし、壮絶な現場になるのかなと思いきや、非常に穏やかな現場でした。笑顔が素敵な監督でいらして、現場は作風とはまったく逆で、非常に楽しく過ごさせていただきました。作品についても、絵の強さはもちろんのこと、人間ドラマがしっかりと描かれていて僕も大好きな映画の1本になりました。次回またご一緒させていただける機会があるのであれば、さらに激しい、このシッチェスの皆さんが好きなものを存分に詰め込んだ作品でまた戻ってこられたら光栄です」と亀梨さん。続いて、「サイコパス役をどのように自分の中に注入していったか」という、役へのアプローチ方法についての質問には、「派手にサイコパスというころを意識しないということを心がけていました」とした上で、「二宮というキャラクターの変化という点では、目の使い方、首の動かし方、目線の送り方というのは、僕なりに細かくこだわって演じました」とこだわりを明かした。夕刻より行われたワールドプレミアでは、血しぶきの出る描写や衝撃的なシーンでは拍手や歓声が何度も起こるなど、観客は熱狂。上映後、三池監督は思わず「血に飢えているんですかね。スペインの人って(笑)」と笑い、亀梨さんも「皆さんから満足だというようなリアクションがいただけたので、すごく安心しましたね」と安堵の表情を見せた。なお本作は、「第36回東京国際映画祭」ガラ・セレクション部門(Gala Selection)での特別招待上映も決定している。『怪物の木こり』は12月1日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物の木こり 2023年12月1日より公開©2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年10月19日品川インターシティ セントラルガーデンでは、アウトドアシアター「品川国際映画祭」を11月6日(月)より開催。品川インターシティの開業25周年となる今年は、映画上映を行うメインシアターのほか、サブシアターも登場。さらに、毎年恒例のイルミネーションもエリアを拡大して実施する。同イベントでは、幻想的なアウトドアシアターを敷設し、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を手掛けるショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」と、五感で体感できる移動式野外映画館プロジェクト「CINEMA CARAVAN」(シネマキャラバン)がコラボし、世界各国から厳選されたショートフィルムを中心とした全10セレクション26作品を上映。フランスのコメディ・ドラマ『誕生日おめでとう』、井上博貴監督の『おばあさんの皮』や、最終日には特別上映プログラムとして、『恋愛小説家 AS GOOD AS IT GETS』を上映する。さらに、「煮込屋赤ねこ」「TOKYO CAMP」などのキッチンカーの出店、EMINATA、金子巧ら注目のアーティストによる音楽ライブも催され、初日オープニングイベントには齊藤工、永野、金子ノブアキ、映像ディレクター・清水康彦を加えた、映像制作プロジェクトチーム「チーム万力」が登場。品川インターシティ屋外広場のメイン会場のほか、品川グランドコモンズ・イベントプラザに「チーム万力シアター」を増設し、「チーム万力」が手掛けた4作品を上映する。オープニングイベントでは、「チーム万力」のほかにも、井桁弘恵が登壇し、トークとイルミネーション点灯セレモニーが行われる。「品川国際映画祭」は11月6日(月)~11月11日(土)品川インターシティ セントラルガーデンにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月17日日中平和友好条約締結45周年を迎える今秋、10月17日(火)から10月24日(火)まで第36回東京国際映画祭の提携企画として開催する「2023東京・中国映画週間」の最終日、10月24日(火)に「第8回ゴールドクレイン賞授賞式」を有楽町朝日ホールにて開催いたします。「ゴールドクレイン賞授賞式」は、今年で18回目の開催となる「2023東京・中国映画週間」のクロージングイベントとして開催する企画で、各賞のプレゼンターとして、日本の映画界を代表する素晴らしい豪華ゲストが登壇する予定です。「ゴールドクレイン賞」の発表式・授賞式後に行うクロージング作品の上映には、中国のトップ俳優ホアン・ボー(黄渤)とワン・イーボー(王一博)が初共演&ダブル主演で贈るサクセスストーリー『熱烈(原題:熱烈)』を上映します。さらに、10月24日(火)は中国の映画興行収入で20億元突破した作品『封神~嵐のキングダム~(原題:封神第一部:朝歌風云)』の舞台挨拶付き上映をTOHOシネマズ日本橋にて行います。その他、「2023東京・中国映画週間」では、映画を見ながら唐詩(中国の唐時代の詩)を暗唱する「勉強を兼ねた映画鑑賞」で話題を呼んだ中国アニメ『長安三万里』等、計13作品をTOHOシネマズ日本橋にて上映いたします。■閉幕式(クロージング上映)&第8回ゴールドクレイン賞授賞式 概要日時 :2023年10月24日(火) 15:00~時間 :15:00~16:30 (開場14:00~、映画上映17:00~)※式典により映画の上映開始時間が前後する可能性がございます。会場 :有楽町朝日ホールアクセス:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F司会 :佳永馨璃、井手麻渡生中継 :ニコニコ日中ホットラインチャンネル 授賞式プレゼンター(日本側ゲスト)来日ゲスト(中国側ゲスト)■舞台挨拶付き上映会 概要作品 :封神~嵐のキングダム~日時 :上映 …2023年10月24日(火)15:15~舞台挨拶…18:00~18:30上映会場 :TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1登壇ゲスト:監督 烏爾善、主演 費翔アクセス :東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 3F■2023東京・中国映画週間 一般上映概要上映期間:2023年10月17日(火)~10月24日(火)上映会場:TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1アクセス:東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 3F上映作品一覧■イベント概要<主催>NPO法人 日中映画祭実行委員会<後援>中華人民共和国駐日本国大使館/外務省/経済産業省/文化庁/観光庁/東京都/独立行政法人国際交流基金/日本政府観光局(JNTO)/独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)/中国駐東京観光代表処/公益財団法人ユニジャパン/中国映画監督協会/協同組合日本映画監督協会/公益社団法人日本中国友好協会/一般財団法人日本中国文化交流協会/一般財団法人日中経済協会/一般社団法人日中協会/公益財団法人日中友好会館/日本国際貿易促進協会/日本孫中山文化基金会<メディアパートナー>ニコニコ動画日中ホットラインチャンネル/株式会社中国電視/人民網日本株式会社/株式会社MediaBank<企画運営>株式会社ムーランプロモーション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月17日濱口竜介監督作『悪は存在しない』がロンドン映画祭で最優秀作品賞を受賞した。審査員全員一致の決定だったという。「繊細で、シネマティック、そして完全に悟った演技によって強調された、濱口監督の確信に満ちたドラマ」「家族とコミュニティ両者の抒情的な肖像画であり、土地開発の倫理についてのニュアンスを含む考察でもある」と評された。濱口監督は同映画祭のXアカウントに動画で喜びのコメントを発表。「『悪は存在しない』がロンドン映画祭で最優秀賞受賞という本当にうれしいニュースを聞いて、驚きました。ありがとうございます」と感謝を述べた。キャストやスタッフの仕事ぶりをカメラ越しで見ていて、濱口監督自身も「素晴らしい」と思っていたため、それが評価されたことに「勇気づけられる」と語った。また、前作『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当し、今作では音楽と共に企画・発案も担当した石橋英子氏の名前を挙げ、「彼女の音楽の存在が、この映画を完成まで導いてくれた」と説明した。『悪は存在しない』は今年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞も受賞した。日本公開は2024年GWを予定している。(賀来比呂美)
2023年10月16日「このミステリーがすごい!」大賞受賞小説を三池崇史監督が映画化した『怪物の木こり』が、スペインで開催された「第5回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」にてワールドプレミア上映。現地時間10月13日19時より、サスペンス・アクションなどの作品がセレクトされるÒRBITA(オービタ)部門を締め括るクロージングイベントが開催され、主演の亀梨和也と三池監督が登場した。シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭は、ベルギー・ブリュッセル、ポルトガル・ポルトと並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の1つとして知られ、毎年10月に開催を続け、今回で56回目の開催となる歴史ある映画祭。過去には『十三人の刺客』がヴェネチア国際映画祭、『一命』『藁の楯 わらのたて』『無限の住人』がカンヌ国際映画祭に出品されるなど世界にその名を轟かせる三池監督の最新作というだけあり、本作上映のチケットは事前の発売後、即完売。会場には1,200人の観客が集結した。三池監督「映画ファンが集まる映画祭だからハードルは高い」ワールドプレミア前には現地メディアによるフォトセッションと記者会見に臨んだ亀梨さんと三池監督。取材前にはシッチェスの街並みを散策するなど、街の空気を感じた亀梨さん。「この『怪物の木こり』という作品と三池監督にせっかく連れてきていただいた舞台なので、しっかりとたくさんの方たちの印象に残れるように過ごしていきたいです」と意気込みを語った。その後、レッドカーペットには、亀梨さんは光沢のある鮮やかな黒いスーツで三池監督とともに登場。拍手と歓声を受けながら、「日本は12月1日に公開なので、ひと足先にワールドプレミアという形で、初めて関係者以外の方たち、それも世界の方のリアクションを感じられるというのは本当に貴重ですね。ドキドキしますし、ちょっとそわそわもします」とコメント。三池監督も「映画ファンが集まる映画祭だからハードルは高いんですけど、でもエンターテイメントですから。みんな『これはどういうもんだ』っていう点数つけに来てるわけじゃないので。どうやってこの映画を見て楽しもうかという、そういう人たちなので、きっとそういう人たちに楽しんでもらえる映画だと思います」と、久々のシッチェスの地を噛みしめるように、映画祭の魅力を語った。その後、亀梨さんと三池監督は上映前のステージに大歓声を受けながら登壇。スペイン語で自己紹介した亀梨さんは「今回三池監督と共に、『怪物の木こり』という作品でこのシッチェス映画祭に来られたこと、本当に光栄に思っています」と満員の会場を見渡し、喜びを噛みしめた様子。三池監督も「シッチェスでは毎年のように僕の映画を上映していただいて本当に感謝しています。自分の最新作をここでワールドプレミア、世界で一番最初にシッチェスの観客の皆さんに観てもらえることを本当に幸せに感じています」と感謝を込めて挨拶した。上映が始まると、血しぶきが飛ぶシーンでは歓声があがるなど、世界最大のファンタスティック映画祭にふさわしい盛り上がり。終了後は拍手喝采となった。観客と一緒に本編を鑑賞していた亀梨さんと三池監督は、上映終了後、「すごく緊張しましたね。上映中に一つ一つリアクションがあり、この作品は物語の展開をしっかり集中して観ていただくことによって、さらに楽しめる作品だと思うので、みなさん本当に集中して観てくださっていたのかなと思います」と興奮冷めやらぬなかコメント。さらに上映中の観客のリアクションに対して亀梨さんは「最後の方は本当にネタバレなので言えないですけれど、一番最後、この物語がずっと積んできたもののクライマックスのようなところは、ぶわっと沸いてくれていたので。あそこは鳥肌が立ちました」と感無量。三池監督も「シッチェスのお客さんってお祭りみたいに、ストーリーとかそんなことよりも楽しめるところでワイワイやるっていう感じなんだけれど、今回は真剣に見ていて。こんなにスペインの人も真剣に映画を見てくれるんだっていう感じがあって(笑)。最後に起こった拍手も、楽しんだというより、いい物語を観た、いい映画を観たっていう、あったかい拍手で。普段とは違うリアクションだったんですよね」と確かな手応えを感じていた。ワールドプレミア後には、本作を鑑賞した批評家や観客から「三池崇史は『怪物の木こり』で私たちに新しいスリラーを見せてくれる」「最高のスリラー!テンポもよくあらゆるタイプの観客に強くお勧めします!」「機敏な脚本のひねりでサイコパスを探求しており、全編を通じて私たちを魅了します」といった絶賛の声が早くもXに溢れている。なお、本作は10月下旬、東京国際映画祭「ガラ・セレクション部門(Gala Selection)」での特別招待上映にてジャパンプレミアが開催される。『怪物の木こり』は12月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物の木こり 2023年12月1日より公開©2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年10月16日第61回ニューヨーク映画祭にて、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』のプレミア上映が現地時間10月11日に行われ、上映後に主演・役所広司と、共同脚本・プロデュースの高崎卓馬がQ&Aに登壇した。ヴィム・ヴェンダース監督による本作は、役所さんが第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。さらに第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第43回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待。先日、米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定し、10月23日(月)から始まる第36回東京国際映画祭ではオープニング作品としてアジアプレミア。世界80か国での配給が決定している。この日、1,086席の客席は即座にソールドアウトとなり、いち早く本作を観ようと駆けつけた観客の熱気あふれる場内。上映後、2階席の役所さん、高崎さんにスポットライトがあたると会場は大歓声に包まれた。役所広司「台詞は少ないけれどもとても美しい脚本」役所さんのために書かれた平山という役を演じるにあたり準備したことを問われると、「こんなにもすばらしい役を高崎さんとヴィム・ヴェンダース監督が書いてくれて幸せです。役を演じるにあたって一番大切だったことはやはり、トイレの掃除をきちんとプロのようにみえるように練習することでした」と役所さん。ヴィム・ヴェンダース監督と共同で脚本を担当した高崎さんは、その脚本づくりをふり返り、「最初からヴィムとは、フィクションの存在をドキュメンタリーのように撮ろうと話していました」と語り、「ヴィムも僕も心がけていたのは、書いていないものをちゃんと書く、スクリーンに映っていない部分がちゃんと出るように、ということです。そして脚本に書いていないものを映像にするというのはやっぱり役所さんじゃないとできなかったなと思います」と語り、役所さんの“平山”としての佇まいを絶賛した。平山の行動や感情を、脚本からどのように捉えて演じたのか問われると、役所さんは「台詞は少ないけれどもとても美しい脚本で、そこから想像されるキャラクターに近づくために、毎日毎日トイレの掃除をしながら、サンドイッチを森の中で食べて、お風呂に入って、好きな本を読みながら満足して眠りにつく男というのは、どういう人だろうと思い浮かべながら撮影をしていました」と回答。「本当にドキュメンタリーのように、ほとんどテストがなく、本番だけを繰り返して撮っていたので、まるでそこで本当に生活をしているような撮影でした。もう二度と訪れない、今のこの瞬間瞬間を大切に生きるという風に心がけて演じました」と、撮影時のことを思い返すように丁寧に語った。ヴィム・ヴェンダース監督は「映画における音楽の使い方が世界最高」印象的な音楽の使われ方、選曲について問われると、「みなさんご存じの通り、ヴィム・ヴェンダースという方は映画における音楽の使い方が世界最高のディレクターだと思います」と高崎さん。「彼と“平山は何を聴いているのか”と、一緒に選曲をしていきました。脚本の段階で音楽のリストはほとんど出ていたのですが、いちばん驚いたのは、平山が聴いている音楽以外使わないということをある段階で決めたことでした。感情を説明する音楽を入れるんじゃなくて、平山さんが聴いているもの、観ているものを僕たちは受け取るという、その線をきちんと引いたということが彼の素晴らしいディレクションだなと感じました」と明かしてくれた。最後に役所さんは、平山という人物についての思いを「財産といえるものは何も持っていないけれども最低限の生活で日々満足して眠りにつける人物。東京でもニューヨークでも、お金さえあればどんなものも手に入るけれど、手に入れても満足することがない生活をしている人が僕を含め多い中、平山さんは、コンクリートだらけの大都会の中でもひとりだけ、テレビもインターネットもなくて、彼に情報が入ってくるのは彼の耳と目で見るものだけ」と語りながら、「森の中で心地よく住んでいるような感じがしました。都会の人たちが、そういえばこんな生き方もあるな、と思ってくれるといいなと感じました」と観客へのメッセージを送り、Q&Aは締めくくられた。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』など数々の名作を発表し、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など多くのドキュメンタリーも手掛けたヴィム・ヴェンダース監督と、『うなぎ』から『すばらしき世界』などまで多くの主演作を持つ役所さんとの美しきセッションで生まれた本作。フィクションの存在をドキュメントのように追い、ドキュメントとフィクションを極め、ヴェンダースの最高傑作との呼び声も高い。『PERFECT DAYS』は12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。10月24日(火)~ 30日(月)TOHOシネマズ 日比谷にて特別先行上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月16日10月23日(月) より開催される第36回東京国際映画祭の上映プログラム『小津安二郎生誕120年記念企画“SHOULDERS OF GIANTS”』にて、ヴィム・ヴェンダース監督が小津監督の魅力を語るインタビュー映像「ヴェンダース、小津を語る」と、小津安二郎生誕120年メッセージムービー「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」が上映されることが決定した。「ヴェンダース、小津を語る」は約8分の映像になっており、なぜ小津にここまで惹かれるのか?極めて日本的と言われる物語がなぜ世界で受け入れられたのか?かつて小津の足跡を追ったドキュメンタリー『東京画』を作ったドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、小津との出会いの衝撃とその影響の大きさを自身の言葉で語る2023年ベルリンでのインタビュー(世界初公開)となる。ヴィム・ヴェンダースの『PERFECT DAYS』で脚本・製作を担当した高崎卓馬が監督を務めた。「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」は1分45秒の映像で、東京国際映画祭で上映される小津安二郎作品の中から選ばれたシーンで構成されたメッセージムービーになっている。ナレーションは、今年カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した俳優・役所広司、演出は映像作家・辻川幸一郎、音楽はovallが担当した。それぞれ本編は小津作品の先付けとして上映されるほか、公式YouTubeチャンネルにてショートバージョンが公開される。「SHOULDERS OF GIANTS~普遍」また、小津安二郎監督生誕120年記念プロジェクトとして、生誕120年メインビジュアルや第76回カンヌ国際映画祭で好評を博した『長屋紳士録』海外向けポスターにあしらわれた小津安二郎監督の肖像ロゴに加え、『東京物語』をはじめとする7作品の代表的な場面を描いたアーティストの長場雄によるアートワークを使った東京国際映画祭とのオリジナルコラボグッズの販売も決定。小津安二郎生誕120年記念×TIFFのステッカー3種(各500円、税込)とリングノート2種(各1,000円、税込)の全5種となっている。東京国際映画祭の上映会場、JR有楽町駅前チケットセンター、東京国際映画祭オンラインショップ「TIFF SHOP」にて販売される。『東京物語』ステッカーArtwork: Yu Nagaba(C)SHOCHIKU CO., LTD.『東京暮色』リングノートArtwork: Yu Nagaba(C)SHOCHIKU CO., LTD.<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年10月16日映画『怪物の木こり』(12月1日公開)が「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」でワールドプレミアを迎え、亀梨和也、三池崇史監督が登場した。同作は倉井眉介氏による同名小説の実写化作。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(亀梨和也)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なサスペンスとなる。10月5日~10月15日にスペイン・シッチェスで開催された「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」。同作は、スリラー・サスペンス・アクションなどの作品がセレクトされる ÒRBITA(オービタ)部門と、アジアの新作のショーケースであるFocus Asia部門の2部門に出品された。この度、現地時間の10月13日19時より、ÒRBITA部門を締め括るクロージングイベントが開催され、ワールドプレミアに主演の亀梨和也と三池崇史監督が登場。現地からオフィシャルレポートが届いた。○亀梨和也、スペイン語で挨拶シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭は、ベルギー・ブリュッセル、ポルトガル・ポルトと並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の一つとして知られ、毎年10月に開催を続け、今回で56回目の開催となる歴史ある映画祭。過去には『十三人の刺客』 (10)がヴェネチア国際映画祭、『一命』(11)、『藁の楯 わらのたて』 (13)、『無限の住人』 (17)がカンヌ国際映画祭に出品されるなど世界にその名を轟かせる三池監督の最新作というだけあり、本作の上映のチケットは事前の発売後、即完売!上映会場には1,200人の観客が集結。期待に胸を高鳴らせ、2人が登場する前から会場周辺は熱気に包まれ大きな盛り上がりを見せていた。ワールドプレミア前には現地メディアによるフォトセッションと記者会見に臨んだ亀梨と三池監督。取材前にはシッチェスの街並みを散策するなど、街の空気を感じた亀梨は「この滞在期間、シッチェス映画祭の空気感を存分に感じたいと思います。自分としても、この『怪物の木こり』という作品と三池監督にせっかく連れてきていただいた舞台なので、しっかりとたくさんの方たちの印象に残れるように過ごしていきたいです。ここ最近、結構激しめのスケジュールの中で生きているので、そんな刺激的な時間の中で、ときにはこうやって街の空気を感じられる時間がすごくご褒美だと思っているので、贅沢に楽しみたいなと思います。いま細胞、うずいています。しっかり目覚めましたから。」と意気込みをコメント。初めてのシッチェス映画祭への参加に期待を高鳴らせていた。そしていよいよレッドカーペットの時間となり、亀梨は光沢のある鮮やかな黒いスーツで三池崇史監督とともに登場。実は今回、事前に用意していた亀梨の衣装が空港にてロストバゲージとなり、映画祭前に衣装を急遽現地で用意することになるハプニングも発生。スペインの地で、自身で選んだ衣装に身を包み、レッドカーペットに登場した亀梨は、拍手と歓声を受け、「日本は12月1日に公開なので、ひと足先にワールドプレミアという形で、初めて関係者以外の方たち、それも世界の方のリアクションを感じられるというのは本当に貴重ですね。ドキドキしますし、ちょっとそわそわもします。」とコメントし、詰め掛けたファンとの交流を楽しんだ。三池監督も「映画ファンが集まる映画祭だからハードルは高いんですけど、でもエンターテイメントですから。みんな『これはどういうもんだ』っていう点数つけに来てるわけじゃないので。どうやってこの映画を見て楽しもうかという、そういう人たちなので、きっとそういう人たちに楽しんでもらえる映画だと思います。」と、久々のシッチェスの地を噛みしめるように、映画祭の魅力を語った。その後、亀梨と三池監督は上映前のステージに大歓声を受けながら登壇、亀梨が笑顔で、「Buenos días! Mucho gusto. Me llamo Kazuya Kamenashi(こんにちは!はじめまして。私は亀梨和也です。)」とスペイン語で挨拶すると会場からは歓声があがった。亀梨は「今回三池監督と共に、『怪物の木こり』という作品でこのシッチェス映画祭に来られたこと、本当に光栄に思っています。」と満員の会場を見渡し、シッチェスのファンを前に喜びを噛みしめた。三池監督は、「シッチェスでは毎年のように僕の映画を上映していただいて本当に感謝しています。自分の最新作をここでワールドプレミア、世界で一番最初にシッチェスの観客の皆さんに観てもらえることを本当に幸せに感じています。楽しんでいただけるように願っています。」と挨拶。それぞれの挨拶で会場はさらなる熱気に包まれた。亀梨は「監督が作り上げてくださった素敵で豊かな映像の中に、それぞれのキャラクターの心情の変化、生きるとは何か、人とは何か、自分とは何か、観ていただいた後に、皆さんに何かを持って帰っていただける映画になっていると思います。こうしてワールドプレミアで、この場に立たせていただいていることを本当に光栄に思います。皆さんぜひ楽しんでください!Gracias!(ありがとう!)」と上映を心待ちにする多くの観客に対してコメントし、上映がスタート。血しぶきが飛ぶシーンでは歓声があがるなど、世界最大のファンタスティック映画祭にふさわしい盛り上がりを見せる上映となり、終了後は拍手喝采となった。上映終了後、観客と一緒に本編を鑑賞していた亀梨と三池監督は、シッチェス映画祭の圧巻の景色に「すごく緊張しましたね。上映中に一つ一つリアクションがあり、この作品は物語の展開をしっかり集中して観ていただくことによって、さらに楽しめる作品だと思うので、みなさん本当に集中して観てくださっていたのかなと思います。」と興奮冷めやらぬ中コメント。さらに上映中の観客のリアクションに対して亀梨は「最後の方は本当にネタバレなので言えないですけれど、一番最後、この物語がずっと積んできたもののクライマックスのようなところは、ぶわっと沸いてくれていたので。あそこは鳥肌が立ちました。」と感無量。三池監督も「シッチェスのお客さんってお祭りみたいに、ストーリーとかそんなことよりも楽しめるところでワイワイやるっていう感じなんだけれど、今回は真剣に見ていて。こんなにスペインの人も真剣に映画を見てくれるんだっていう感じがあって(笑)。最後に起こった拍手も、楽しんだというより、いい物語を観た、いい映画を観たっていう、あったかい拍手で。普段とは違うリアクションだったんですよね。」と確かな手応えを感じていた。最後に、日本での公開を待つファンに向けて、三池監督は「ちゃんと作品を届けられて、受け取ってくれる人たちもいたので、自分の仕事としてはこれで半分は終わって。12月1日から皆さんに日本の皆さんにできるだけたくさんの方に観ていただきたいです。これはビジネス的なところではなくて、いい物語なので。良い芝居もしているし、みんな素晴らしいので。物語もいいし。是非それは心から味わっていただきたい、と心から思っています。」とコメント。亀梨は「とにかく本当に劇場でぜひ楽しんでいただきたい作品になっております。映画を観終わった後に、観た方同士でお話をしてもらえるような作品になっていると思いますし、何か感じ取ってもらえることもたくさんある作品に仕上がっております。ぜひご覧ください。お願いします。」と力強くコメントし、スペイン・シッチェス・カタロニア国際映画ファンタスティック映画祭でのワールドプレミアは大熱狂の中、幕を閉じた。ワールドプレミア後には、本作を鑑賞した批評家や観客から、「三池崇史は『怪物の木こり』で私たちに新しいスリラーを見せてくれる。」「最高のスリラー! テンポもよくあらゆるタイプの観客に強くお勧めします!」「機敏な脚本のひねりでサイコパスを探求しており、全編を通じて私たちを魅了します。とてもクールでキャスト全員が大好きです!」といった絶賛の声が早くもXに溢れている!(C)2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年10月16日映画『熱のあとに』(2024年2月公開)が第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてワールドプレミア上映され、橋本愛、山本英監督が上映後のQ&Aに登場した。同作は、愛した恋人を刺し殺そうとした過去を持つ沙苗(橋本愛)が、自分の愛し方を全うしようとするさまを鮮烈に描いた愛の物語。主人公・沙苗のキャラクターは、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアを受けている。○第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門のワールドプレミアに登場した橋本愛来年2月の公開に先駆けて、釜山国際映画祭のコンペティション部門であるニューカレンツ部門でワールドプレミアを迎えた同作。釜山での3回の上映はすべてソールドアウトとなり、初回の8日の上映後には、山本英監督のサインを求める長蛇の列ができる人気ぶりとなった。主演の橋本と山本監督は、釜山での最後の上映となった11日のスクリーニング後に登壇。観客からの大きな拍手で迎えられ、橋本の韓国語による挨拶で始まったQ&Aは、若い観客から次々に手が挙がり、熱心な質問が飛び交った。『熱のあとに』というタイトルの意味を聞かれた山本監督は、「このタイトルは、企画の最初から映画の完成まで変わらなかった。自分が愛した男性への熱がこもったままで、治りきっていない感じが沙苗の状態に似ていると思い、このタイトルにした」と説明。橋本をキャスティングした理由を尋ねられると「脚本のイ・ナウォンさんとこの企画を立ち上げたときから橋本さんにお願いしていました。そういった意味では、僕とイ・ナウォンさんと橋本さんの3人が、一番長くこの作品に関わってくれています。橋本さんがこれまで出演された作品は拝見していて、素晴らしい俳優さんだということはもちろん思っていたのですが、橋本さん自身がSNSなどで発信しているのを見ていると、彼女は自分が信じているものを守っている人だと感じているので、沙苗役にふさわしいと思った」と答えた。役作りについて質問された橋本は「最初は、沙苗というキャラクターと自分自身の間に距離があった。沙苗自身が考える愛のかたちを、自分の中に少しずつ入れ込んでいくという作業をしていった。沙苗を演じることは、まるで夢のなかにいるような感覚だった」と回答。制限時間一杯まで観客の質問に丁寧に答えた2人は「釜山国際映画祭での『熱のあとに』の上映は今日で終わりですが、近いうちに是非、また韓国の方々に『熱のあとに』を観ていただける機会が持てればと思います」(山本監督)、「皆さんが本当に隅々まで映画を観てくれて、自分自身が撮影中には監督に尋ねることができなかったことをたくさん質問してくださって、あらためてこの作品を更に深く知ることができました」(橋本)と挨拶し、最後には観客と一緒に写真撮影をして、Q&Aを終えた。
2023年10月13日橋本愛主演、山本英監督最新作『熱のあとに』が来年2月の日本公開に先駆け、第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてワールドプレミア上映。橋本さんと山本監督が上映後のQ&Aに登壇し、役作りや作品についての思いを語った。本作は、愛した恋人を刺し殺そうとした過去を持つ主人公の女性、沙苗が自分の愛し方を全うしようとするさまを鮮烈に描いた愛の物語。沙苗のキャラクターは、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアを受けている。釜山国際映画祭のコンペティション部門であるニューカレンツ部門でワールドプレミアを迎えた本作。釜山での3回の上映は全てソールドアウトとなり、初回の10月8日の上映後には山本英監督のサインを求める長蛇の列ができる人気ぶりとなった。そして釜山での最後の上映となった10月11日のスクリーニング後には、橋本さんと山本監督が登壇。観客からの大きな拍手で迎えられ、橋本さんの韓国語の挨拶からQ&Aが行われた。『熱のあとに』というタイトルの意味を聞かれた山本監督は、「このタイトルは、企画の最初から映画の完成まで変わらなかった。自分が愛した男性への熱がこもったままで、治りきっていない感じが沙苗の状態に似ていると思い、このタイトルにした」と説明。橋本さんをキャスティングした理由を尋ねられると、「脚本のイ・ナウォンさんとこの企画を立ち上げたときから橋本さんにお願いしていました。そういった意味では、僕とイ・ナウォンさんと橋本さんの3人が、一番長くこの作品に関わってくれています」と回答。「橋本さんがこれまで出演された作品は拝見していて、素晴らしい俳優さんだということはもちろん思っていたのですが、橋本さん自身がSNSなどで発信しているのを見ていると、彼女は自分が信じているものを守っている人だと感じているので、沙苗役にふさわしいと思った」と明かした。また、沙苗というキャラクターに対しての役作りを質問された橋本さんは、「最初は、沙苗というキャラクターと自分自身の間に距離があった。沙苗自身が考える愛のかたちを、自分の中に少しずつ入れ込んでいくという作業をしていった。沙苗を演じることは、まるで夢のなかにいるような感覚だった」と答えた。制限時間いっぱいまで観客の質問に丁寧に答えた2人。「釜山国際映画祭での『熱のあとに』の上映は今日で終わりですが、近いうちに是非、また韓国の方々に『熱のあとに』を観ていただける機会が持てればと思います」と山本監督。橋本さんは、「皆さんが本当に隅々まで映画を観てくれて、自分自身が撮影中には監督に尋ねることができなかったことをたくさん質問してくださって、あらためてこの作品を更に深く知ることができました」と感謝を込めて挨拶し、最後には観客と一緒に写真撮影をして、Q&Aを終えた。アジア最大級の映画祭として知られる釜山国際映画祭は、韓国のみならずアジアの映画産業を発展することにも貢献している。今回正式出品となったニューカレンツ部門は、アジアの新進気鋭の映画監督の1~2作目が対象となる部門。近年は韓国映画『はちどり』(18)、日本映画『由宇子の天秤』(20)、『さがす』(22)などが出品され、いずれも国内外で高い評価を受けている。『熱のあとに』は2024年2月、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:熱のあとに 2024年2月、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかにて公開予定©2024 Nekojarashi/BittersEnd/Hitsukisha
2023年10月12日「第36回東京国際映画祭」にて、『Ryuichi Sakamoto | Opus』のトークゲストに役所広司が登壇することが分かった。『Ryuichi Sakamoto | Opus』は、坂本龍一最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画。坂本さんが時間をかけて選曲し、ピアノ・ソロ・アレンジを施した全20曲で構成された静謐で美しいモノクロ作品となっており、坂本さん自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成させた。東京国際映画祭では、<Nippon Cinema Now部門>にて上映。10月24日(火)と30日(月)の2回、上映が予定されている中、24日のトークゲストとして、生前、坂本さんと親交があり、『PERFECT DAYS』(12月22日全国公開)でカンヌ国際映画祭 最優秀男優賞を受賞した役所さんが登壇する。チケットは、10月14日(土)10時より一般発売開始となる。▼第36回東京国際映画祭『Ryuichi Sakamoto | Opus』上映スケジュール・【10月24日(火)】21:20トーク、21:40上映開始予定会場:TOHOシネマズ日比谷スクリーン12*車椅子スペースありトークゲスト:役所広司一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)・【10月30日(月)】20:40上映開始会場:丸の内ピカデリースクリーン2*車椅子スペースあり一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)「第36回東京国際映画祭」は10月23日(月)~11月1日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日2021年に『春原さんのうた』が第32回マルセイユ国際映画祭でグランプリを含む3冠を獲得し、その後もサン・セバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭など世界各地の映画祭を巡り、国内外で高く評価された杉田協士監督の長編4作目『彼方のうた』(英題:Following the Sound)。この度、2024年1月5日(金)より劇場公開が決定し、ポスタービジュアル、特報とともに全キャストが解禁された。書店員の春は、駅前のベンチに座っていた雪子に道を尋ねるふりをして声をかける。春は雪子の顔に見える悲しみを見過ごせずにいた。一方で春は剛の後をつけながら、その様子を確かめる日々を過ごしていた。春にはかつてこどもだった頃、街中で見かけた雪子や剛に声をかけた過去があった。春の行動に気づいていた剛が春の職場に現れることで、また、春自身がふたたび雪子に声をかけたことで、それぞれの関係が動き出していく。春は2人と過ごす日々の中で、自分自身が抱えている母親への思い、悲しみの気持ちと向き合っていく。今作『彼方のうた』は、短歌を原作として製作された『ひかりの歌』『春原さんのうた』を監督してきた杉田監督にとって、デビュー作『ひとつの歌』以来の12年ぶりのオリジナル作品。助けを必要としている見知らない人のことを思い、手を差し伸べ、丁寧に関係を築いていこうとする書店員の主人公・春を演じるのは小川あん。そして、春が自分自身と向き合うきっかけとなる雪子役に中村優子、剛役に眞島秀和。そして、飯岡幸子(撮影)、大川景子(編集)、黄永昌(音響)、スカンク/SKANK(音楽)と、これまでの杉田作品を支え続けるスタッフが揃った。特報映像とともに解禁となったポスタービジュアルは、3ショットのバージョンをメインビジュアルとし、ほか劇中に登場するカフェ(キノコヤ)や美術館(世田谷美術館)、映画館(上田映劇)に座っている、小川さん演じる春の様子をフレームに収めた計5種の展開。また、ほかのキャストとして、Kaya、野上絹代、端田新菜、深澤しほ、五十嵐まりこ、荒木知佳、黒川由美子、金子岳憲、大須みづほ、安楽涼、小林えみ、石原夏実、和田清人、伊東茄那、吉川愛歩、伊東沙保の出演が発表された。さらに本作は、ヴェネチア国際映画祭、釜山国際映画祭に続き、海外映画祭3か所目となる第61回ウィーン国際映画祭への正式出品も決定。杉田監督にとっては、『春原さんのうた』に続く2度目の出品となるウィーン国際映画祭。オーストリア最大都市のウィーンで開催される、ドイツ語圏で最も歴史のある映画祭の一つで、今年は10月19日から開催され、杉田監督も参加予定。なお、本作の国内でのお披露目は、10月23日(月)より開幕する第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門。10月24日(火)の上映後には杉田監督と出演の眞島さんのQ&Aも予定されている。『彼方のうた』は2024年1月5日(金)よりポレポレ東中野、渋谷シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:彼方のうた 2024年1月5日よりポレポレ東中野、渋谷シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国にて順次公開©2023 Nekojarashi Inc.
2023年10月12日昨年の東京国際映画祭で『消えゆく燈火』のタイトルで上映された『A Light Never Goes Out(英語題)/燈火闌珊(中国語題)』が『燈火(ネオン)は消えず』の邦題で2024年1月12日(金)より公開されることが決定した。腕ききのネオンサイン職人だった夫のビル(サイモン・ヤム)の死後、夫がやり残した最後のネオンを完成させようと決意した妻メイヒョン(シルヴィア・チャン)。ある日、夫の工房へ行ってみると見知らぬ青年(ヘニック・チャウ)の姿があった。香港を離れ移住しようとする娘(セシリア・チョイ)と対立しながら、メイヒョンはやがて伝説の吹きガラス製のネオンの存在を知る…。青年は何者?伝説のネオンとは?そして、夫の最後のネオンの行方は…。台湾最大の映画賞である金馬奨で、主演のシルヴィア・チャンが1986年『最愛』以来36年ぶり、3度目の主演女優賞に輝くなど、高い評価を受けた本作。さらに、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞の対象となる香港代表作品に選出されたことが香港映画製作者連盟(香港電影製片家協會有限公司)より発表された。監督のアナスタシア・ツァンは「本当に驚いています。今年の香港では素晴らしい映画がたくさんあったので、私のデビュー作が香港代表に選ばれたことを大変光栄に思います。この機会により多くの香港映画が世界中の観客に届く扉が開かれることを願っています」と喜びを語った。また、香港文化をこよなく愛することで知られる名女優、シルヴィア・チャンは「香港のネオンをふたたび灯しましょう!」と熱く宣言。プロデューサーのサヴィル・チャンは「キャストとスタッフを代表して、私たちの映画に対する愛情と揺るぎない支援に感謝します」と感謝を述べた。2010年の建築法等の改正以来、2020年までに9割ものネオンサインが姿を消したと言われる香港。昨年、東京国際映画祭アジアの未来部門で上映された際には、独自の文化が少しずつ消えていく香港のいまと物語を重ね合わせながら、それでもその灯を消すまいと奮闘する香港人の心意気、ネオン職人たちによる映画のラストサプライズが大きな感動を呼んだ。また、『返校 言葉が消えた日』で知られる人気女優セシリア・チョイと本作で香港電影金像奨新人賞にノミネートされたヘニック・チャウが共演している。『燈火(ネオン)は消えず』は2024年1月12日(金)より Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日10月23日(月) から11月1日(水) にかけて開催される第36回東京国際映画祭で上映される「Amazon Prime Video テイクワン賞」のファイナリスト作品が発表された。この賞は、国内外でオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立。これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した15分までの短編作品を対象としたもので、7月5日から9月4日までの2カ月間で143作品の応募があった。厳正なる審査の結果、ファイナリスト作品として選ばれたのは、坂本憲翔監督の『窓辺のふたり』、木口健太監督の『GIRLS BRAVO』、岡本多緒監督の『サン・アンド・ムーン』、平田雄己監督の『凛として』、ヤン・リーピン(楊礼平)監督の『Gone With The Wind』、安村栄美監督の『ビー・プリペアード』、大黒友也監督の『ゴミ屑と花(short ver.)』、ジミー・ミン・シャム監督の『TALK TO ME』の全8作品。映画祭での上映は初日の10月23日(月) 午前11時半からTOHOシネマズ シャンテで行われ、受賞結果は11月1日(水) のクロージングセレモニーで発表される。今年度の審査委員長は昨年に続き行定勲監督が務め、そのほかの審査委員は玉城ティナ(俳優)、芦澤明子(撮影監督)、森重晃(プロデューサー)、戸石紀子(Amazon スタジオプロデューサー)が務める。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2023年10月12日10月10日に縦型映画祭『TikTok TOHO Film Festival 2023』の授賞式が開催され、審査員の池田エライザ、藤井道人、しんのすけに加え、グランプリ受賞者の新作映画に主演する斉藤由貴が出席した。グランプリに輝いたのは宮田和弥制作の『反復横跳び少女』。脚本賞においては、ストーリーテリングだけでなく総合的に高く評価されたことから準グランプリへと審査時に急遽変更され、『六月の嘘』を制作した齋藤博之が受賞。その他に、アニメ・CG技術を駆使することで高く評価されたアニメ・CG賞は『My Apollo Plan』を制作したMy Apollo Plan制作チーム、作品へのチャレンジが高く称えられるチャレンジ賞は『金太郎さま』を制作したNUTS FILMが受賞。さらに、審査員による選出とユーザーによる投票を加味して総合評価された観客賞は、グランプリを受賞した『反復横跳び少女』がダブル受賞となった。全受賞作品の発表が終了し、アンバサダーの池田エライザから「ノミネート作品に限らず沢山の作品を見させて頂いたのですが、その時間はとても豊かな時間でした。縦型という制約があったからこそ、まだ発見されていない可能性やアイデアがこんなにも溢れているんだなと勉強させて頂けて幸せです。今回受賞されなかった方々も、どんどん縦横映画の道を切り開いていってほしいと思います。私もいつか撮ってみたいです!」と、“縦型”という新たなカタチを通して映画の可能性を広げていくクリエイターたちにメッセージが贈られました。池田エライザそして、池田エライザ、斉藤由貴、藤井道人、しんのすけに、グランプリ受賞者の宮田和弥を加え、トークセッションがスタート。今年で3年目を迎える本映画祭の魅力について聞かれると、池田エライザは「縦型というと真新しく感じるのですが、実はスマートフォンで常に撮っている画角ではあるので、映画に携わっていない人たちのほうが美的感覚を持っているかもしれない。間口が広いことで、映画の可能性が広がっていくところが魅力だと感じています」と、自身も“縦型”に馴染み深い世代だからこその魅力を力説。過去2回の審査員も務め、実際にその進化を肌で感じているしんのすけは「この映画祭からは毎年、“映画”の可能性の広がりを実感しています。今年のグランプリ作品を見ていても、改めてTikTokを超えた新たな体験を実感しました」と魅力を語った。“池田エライザの撮る縦型映画に出演するなら?”と聞かれた斉藤由貴は「池田さんのイメージって“アート”なんですよ。人間臭いところではなく、縦型にアートを追及するとしたらどんな作品になるのか、見てみたいです」とコメント。加えて、グランプリ受賞者に向けて「難しいと感じつつ、だからこそ自分の発想力や自由度が生かせるのかなと思います。大変だと思いますが頑張りましょう!」と意気込みを語った。また、映画界の第一線で活躍する藤井道人は「ワンカットでアクションとか、没入感のあるものを撮ったら楽しそうだなと思います。ベースの制約がないとモノって作れないし、制約があるからこそ自問自答できるので。“縦です”と言われたら“わかりました!”と楽しむのが我々の力だと思います」と、“自分が縦型映画を撮るなら”とこだわりを明かした。そして最後に、これからどんどん広まっていくであろう“縦型映画”の持つ可能性について、グランプリを受賞した宮田和弥は「食卓を上から撮ったのですが、縦だと緊張感が伝わってきて。縦だからこそ感じるメッセージやストーリーってまだまだあると思うので、そこをもっとつきつめたいです。今後映画を作るときに縦横関係なく画角を選ぶようになったら面白いなと思います」と、熱い想いを告白。こうして、縦型映画の新たな可能性が熱く語られ、授賞式は大盛況のうちに幕を閉じた。今後、グランプリを受賞した宮田和弥は東宝サポートのもと、斉藤由貴を主演に迎えた新作の短編作品を制作する。<各部門受賞作品 / 受賞者コメント>■グランプリ / 観客賞『反復横跳び少女』宮田和弥とても嬉しいです。作ってよかったと思います。この作品は2021年の夏のニュースを元にしています。いつか物語にして世に出したいと思っていたストーリーを仲間と一緒に作った大切な作品です。鳥取の女子中学2年の方に御礼を言いたいです(笑)。真夏の暑い中撮影に挑んでくれた主演の方にも改めて感謝を伝えたいです。■準グランプリ『六月の嘘』齋藤博之この作品は主演の方と一緒に脚本から作りました。役者の作る脚本はお芝居をどう見せるかにフォーカスしがちで、私自身お芝居をしているのですが、最近は演出としてどう面白く見せるかというところに振り切っていました。そんな中で、少ない予算の中でいろんな方に助けて頂いて、様々な現場のスタッフに感謝の想いがあります。有難うございました。■アニメ・CG賞『My Apollo Plan』My Apollo Plan制作チーム 代表:畑野亮このような賞をいただけて本当に嬉しいです。私は監督として登壇させて頂いておりますが、本作品の企画は別の方に作っていただきました。初めて企画を見たとき、キリンの首が伸びていくというストーリーがコミカルにドラマ性のあるスタイルで描かれていて、この企画しかないと思いました。一生懸命形にすべく、監督として頑張りました。すべての方に感謝を申し上げます。■チャレンジ賞『金太郎さま』NUTS FILM 代表:有山周作スタッフと全力で挑んだ作品なので、このように評価され、斉藤さんからも言葉を頂けて光栄です。映画祭公式サイト:
2023年10月11日東京国際映画祭にて、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい映画人に贈られる“特別功労賞”が、この度、中国映画界を代表する監督であるチャン・イーモウ氏に授与されることが分かった。チャン・イーモウ氏は、73歳を迎えたいまもなお、多彩なヒット作を世に送り出し、各地の国際映画祭で数々の賞を受賞している。最新作『満江紅(マンジャンホン)』は、中国の旧正月に公開され歴史的大ヒットを記録(現時点で2023年公開の中国映画で第1位)、今年の東京国際映画祭のガラ・セレクション部門作品に選ばれている。会期中には来日を予定しており、国際交流基金と共催の「交流ラウンジ」でトークセッションも開催される予定だ。特別功労賞の授賞式は、10月23日(月)のオープニングセレモニーにて行われる。■チャン・イーモウ監督コメント今回「特別功労賞」をいただき、とても光栄です。「映画」は世界各国の人々を結びつける懸け橋となり、民族や文化を超える交流と相互理解を促進することができます。私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、「映画というものをまだしっかり掴んでいない」と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています。この賞を贈ってくださった東京国際映画祭に感謝いたします。また、皆さんからの励ましや応援に感謝申し上げます。これをひとつの起点と考え、今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月10日『PERFECT DAYS』のヴィム・ヴェンダース監督による短編映画『Some Body Comes Into the Light』が第36回東京国際映画祭にてワールドプレミア上映されることが決定した。本作は、役所広司主演の最新作『PERFECT DAYS』に出演する田中泯との奇跡のコラボレーションで生み出された短編映画で、『PERFECT DAYS』撮影最終日に日本で撮影されたもの。しかしあまりに鮮烈なその映像は引力があり、本編のなかにはおさまりきれなかったのだという。カンヌ国際映画祭の後、ヴェンダース監督はあの映像を一つの作品にすることを思い付き、『ピナ踊り続けるいのち』やヴェンダース財団などでヴィム・ヴェンダース監督とも創作をともにしている世界的に活躍する音楽家、三宅純氏の音楽と出会い、より美しく神秘的な作品として完成。美しい時と光の揺らぎ。言葉のない、唯一無二の物語となっている。本作は東京国際映画祭期間中に4回の上映を予定。ヴェンダース監督のもうひとつの新作、戦後ドイツを代表する画家、アンセルム・キーファーの美しきドキュメント『ANSELM』、そして第73回ベルリン国際映画祭にて最優秀脚本賞(銀熊賞)を受賞した『MUSIC』との併映となる。また、『MUSIC』との併映、丸の内TOEIでは、田中泯、高崎卓馬(映画『PERDECT DAYS』脚本・プロデュース)、三宅純(音楽)による舞台挨拶も実施される。【ヴィム・ヴェンダース監督 コメント】田中泯とは何年も前に出会い、彼の踊りを観たこともある。親しくしていた友人のピナ・バウシュにとって彼は偉大なヒーローで、大きなリスペクトとともによく話しを聞かせてくれました。だから、私たちの映画『PERFECT DAYS』で小さな役を演じることを泯さんが引き受けてくれたときは、本当に胸が踊りました。でもその一方で、不安を覚えました。泯さんの才能を見せるのに十分な時間が映画のなかに本当にあるだろうか、この映画で彼の存在を本当にうまく表現できるのだろうか、そう自分を疑ったのです。ほとんどの人からは「見えない」が、主人公の平山にとっては確実に存在する「ただの」ホームレスという小さな役を演じているとき、泯さんはかなり落ち着いていた。私はそれで心強い気持ちとともに、この役を大切にしようと心に誓いました。なのに撮影が終わりにさしかかった頃、再び同じ疑念がわいたのです。泯さんの大いなる才能を思えば、まだ存分に描ききれていないと感じたのです。撮影の最終日、この日は主役の役所広司さんは不在で、いつもであれば足りない街の実景の撮影に充てるのですが、私はその半日を泯さんの撮影に使いたいと皆に言いました。撮影スタジオを用意して、撮影のフランツ・ラスティグが本物の木をたくさん用意して、泯さんのパフォーマンスを余すところなく撮影しました。彼と木々のみで、他にセットは一切なく、ただ光と影だけでした。大きな木漏れ日のなかの田中泯、と言えるかもしれません。映画のなかの夢のシーンで、この映像をふんだんに使えるという期待がありましたがそれでも結局、泯さんの登場は少ないままでした。私は突然に(カンヌ映画祭の受賞式の最中に)思いついたことを、良き友であり脚本を一緒につくった高崎卓馬氏に話しました。『PERFECT DAYS』のためにまだやり残したことがある、泯さんのあの踊りの映像の完全版を編集することだ、と。それがついに完成して、この作品を、そしてあの映画のホームレスの存在が、平山だけでなく世界中のたくさんの人々の目に触れる。そのことをとても誇りに思います。泯さん、あなたは私が今まで出会った人の中でも、極めて素晴らしい人です!ヴィム・ヴェンダース『Some Body Comes Into the Light』は10月26日(木)より丸の内TOEIほか、第36回東京国際映画祭にて上映。『PERFECT DAYS』は12月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月09日ホラー映画『サンクスギビング』が、2023年12月29日(金)に全国公開される。イーライ・ロスによる幻のフェイク予告が長編映画化映画『サンクスギビング』は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などアカデミー賞を受賞している監督クエンティン・タランティーノと、『シン・シティ』などを手掛けたロバート・ロドリゲスが共同で監督を務めた作品『グラインドハウス』にて上映されたイーライ・ロスによるフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を長編映画化したもの。イーライ・ロスが自らの手により、16年の時を経て“感謝祭”の一夜を恐怖に陥れる。映画『サンクスギビング』の舞台となるのは、“感謝祭”発祥の地とされるアメリカ・マサチューセッツの田舎町。感謝祭は、家族や愛する人々と共に、収穫や恩恵に感謝し祝福する一年で最も盛大な祝祭のひとつだ。作中で描かれる不可解で凄惨な殺人事件の始まりは、町一番の大型量販店のブラックフライデー・セールでの暴動事件にて、ダイナーで働く女性が突如襲われ体を無残にも切断されたこと。しかし犯人は町の伝説の人物ジョン・カーヴァーの仮面を被っているせいで手がかりが掴めない。こうして、町は恐怖のどん底に突き落とされ、恐怖の感謝祭当日を迎えるのである。監督はイーライ・ロス映画『サンクスギビング』の監督を務めるのは、クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務めたホラー映画『ホステル』の監督として大ブレイクを果たしたイーライ・ロス。そのほか、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちを壮絶に描き、あまりの残虐性に物議をかもした『グリーン・インフェルノ』などを手掛けた。本作では、ホラー映画の鬼才とも称されるイーライ・ロスにより、感謝祭という饗宴の場が狂宴と化し、一夜が永遠のトラウマとなるような物語を描き出す。2025年には続編も公開なおイーライ・ロスは、映画について「これ以上の映画は撮れない。思い残すことはない」と断言。殺人シーンにかんしても最高の仕上がりを目指したと言い、「殺人シーンこそ名誉の印」と出来栄えに自信を見せている。そんなホラー映画をこよなく愛するイーライ・ロスが本気で作り上げた作品が、早くも続編公開が決定。シリーズ続編として、2025年に公開予定だ。映画『サンクスギビング』あらすじ感謝祭(=サンクスギビング)発祥の地マサチューセッツ州プリマス。一年に一度の祝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷なやり方で殺害されていた。街中が恐怖のどん底に突き落とされるなか、地元の高校の仲良しグループのジェシカたちは、メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒「ピルグリム・ファーザーズ」の指導者ジョン・カーヴァーを名乗る、謎のインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた。【作品詳細】映画『サンクスギビング』公開日:2023年12月29日(金)監督:イーライ・ロス脚本:イーライ・ロス、ジェフ・レンデル製作:イーライ・ロス、ロジャー・バーンボーム、ジェフ・レンデル出演:パトリック・デンプシー、アディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラーク、リック・ホフマン、ジーナ・ガーション配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
2023年10月08日先日開幕した「第28回釜山国際映画祭」に、映画『福田村事件』に出演する井浦新、田中麗奈、向里祐香、プロデューサーであり脚本の井上淳一が参加した。レッドカーペットとオープニングセレモニーに出席した4人は、シックで品のあるブラックコーデで統一感ある装いで登場。終始、笑顔でフォトコールに応じ、現地メディアと観客からの歓迎に笑顔で応えた。セレモニーの翌日は、井浦さん、田中さん、向里さんは釜山国際映画祭と世界的ファッション誌「マリ・クレール」が共同主催をする「マリ・クレール アジア・スター・アワード」(BIFF with Marie Claire Asia Star Awards)に参加。井浦さんはアジアで活躍するスターを表彰する「アジア・スター賞」を、向里さんは今後のアジアでの活躍が期待される俳優に送られる「フェイス・オブ・アジア賞」を受賞した。5年ぶり5回目の参加となった井浦さんは、「開催期間中は街が映画愛に溢れるこの映画祭が大好きです」と話し、「小さな小さな映画ですが、大切なテーマ性と大きな大きなひとりひとりの人間力で作り上げました。このような映画が、国境を超えて素直な目で観ていただき評価されることは、大変光栄です。個人賞ではありますが、この賞はクラウドファンディングで支えて下さった皆さん、いつもサポートしてくれている事務所の皆さん、そして勇気をくれる仲間たちと大切な家族の皆んなで頂くことができた受賞だと思っています」とコメント。田中さんは「今回、由緒ある釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩くことができ、大変光栄でした。現地の方だけではなく世界中から映画を愛す皆さんが集まって映画祭の開幕を祝う姿はとてもエネルギッシュで印象的でした」と参加した感想を述べ、「韓国の方々にどのように感じていただけるのか不安もあるのですが、どんな意見でも伺えれば嬉しいですし、またそれを日本の皆さんとも共有出来たら、とても意義のある事になるのではないかと思います」と反応に期待。向里さんは「賞を頂くのは今回が初めてで、それも国内ではなく海外の韓国でアワードを頂けるなんて想像もしておりませんでした。FACE OF ASIAに相応しい役者でいられるように、これからもお芝居と誠実に付き合って行こうと思います」と今回の受賞について語っている。『福田村事件』はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:福田村事件 2023年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開(c)「福田村事件」プロジェクト2023
2023年10月06日第36回東京国際映画祭公式プログラム「ウーマン・イン・モーション」トークが、ペ・ドゥナ、水川あさみ、プロデューサーの鷲尾賀代を迎え、10月27日(金)に開催されることが分かった。今回の「ウーマン・イン・モーション」トークでは、2018年のカンヌ国際映画祭のパルムドールをはじめ、国内外で数々の賞を受賞している映画監督・是枝裕和がオープニング・スピーチを行う。韓国を代表する俳優の一人でもあるペ・ドゥナは、ハリウッドでも活躍する一方で、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』(22年)や『空気人形』(09年)、山下敦弘監督の『リンダ リンダ リンダ』(05年)など日本人監督作品でも馴染みが深く、この度、待望の来日を果たす。水川あさみは、主演作『滑走路』(20年)や『喜劇 愛妻物語』(19年)が高い評価を受け、毎日映画コンクール女優主演賞、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞。2022年、短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」シーズン4の1作『おとこのことを』(22年)で監督業に進出し、その活動の場を広げている。鷲尾賀代は、WOWOWにてチーフプロデューサーとして国際共同制作と洋画配給を担当。直近では、共同制作を手掛けた映画『私たちの声』(23年)が2023年の米・アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。また、HBO Maxと共同制作した日本を舞台としたドラマシリーズ「TOKYO VICE」(22年~/マイケル・マンほか 監督)にもエグゼクティブ・プロデューサーとして参加。2021年3月には米・バラエティ誌の「世界のエンターテインメント界でインパクトを与えた女性」の一人に選ばれ、同年10月と2022年10月には、2年連続で米・ハリウッド・リポーター誌の「全世界のエンターテインメント業界で最もパワフルな女性20人」に選出された。この才能あふれる3人が韓国、日本、米国の映画業界における女性を取り巻く環境、そしてその課題と未来について、独自の視点から語り合う。東京国際映画祭における「ウーマン・イン・モーション」トークは今回で3回目の開催となる。東京国際映画祭公式プログラムTIFF スペシャルトークセッション ケリング「ウーマン・イン・モーション」は10月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月06日吉本芸人によるトークショーやDJプレイ、アコースティックライブを開催!株式会社京阪流通システムズ(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:松下靖)が運営する「KYOTO TOWER SANDO(京都タワーサンド)」は、2023年10月14日(土)・15日(日)に京都府内で開催される『京都国際映画祭2023』とコラボレーションし、B1F FOOD HALLにて吉本芸人によるトークショーや音楽イベントを開催いたします。吉本芸人のトークや音楽を楽しみながら、京都で話題の人気店が集まるFOOD HALL各店舗のお食事をお楽しみいただけます。詳細は以下の通りです。開催概要▶ 日程2023年10月14日(土)・15日(日)2日間▶ 場所京都タワーサンドB1FFOOD HALL▶ 内容・ミルクボーイが仲ええ後輩と着物でおしゃべり・京都国際映画祭打ち上げ 帰ってきたMUSIC NIGHT in KYOTO TOWER SANDOTOPICSミルクボーイが仲ええ後輩と着物でおしゃべり【内容】着物姿に身を包んだミルクボーイが、仲ええ後輩のヘンダーソンとここでしか出来ないトークを繰り広げます!さらに、有料エリア特典として2組との写真撮影会、直接質問コーナーなど盛りだくさんの内容となっております。【日時】10月14日(土)19:00~20:00【場所】京都タワーサンドB1F【出演者】ミルクボーイ、ヘンダーソン(仲ええ後輩)【料金】一部有料エリア1名様3,000円(3,000円分の京都タワーサンドお買物券付き)※先着30名様限定。※事前予約受付あり。京都国際映画祭打ち上げ 帰ってきたMUSIC NIGHT in KYOTO TOWER SANDO【内容】DJダイノジの「DJ NIGHT」が4年ぶりに復活!今回は、Runny Noizeのアコースティックライブも開催いたします。さらに、有料エリア特典としてメンバー全員の寄せ書きサインステッカーをプレゼント。お酒片手に音楽に酔いしれるひと時をお楽しみください。【日時】10月15日(日)19:00~20:00【場所】京都タワーサンドB1F【出演者】DJダイノジ・Runny Noize【料金】一部有料エリア1名様3,000円(3,000円分の京都タワーサンドお買物券付き)※先着30名様限定。※スタンディングでの観覧となります。※事前予約受付あり。有料エリアの販売についてイベント予約専用ページにて事前予約受付を実施いたします。事前予約期間:10月10日(火)10:00~10月13日(金)19:00イベント予約専用ページは、10月10日(火)10:00に京都タワーサンドHPにてお知らせいたします。事前予約いただいたお客様は、イベント当日18:00~19:00に京都タワーサンドB1F特設ブースまでお越しください。チケット代金と引き換えに、以下2点をお渡しいたします。・整理番号付き有料エリアチケット・京都タワーサンドお買物券3,000円分※先着順となります。予定枚数がなくなり次第、受付を終了させていただきます。※事前予約期間で予定枚数に満たない場合は、イベント当日にB1F特設ブースで有料エリアチケットの販売を行います。(販売時間:イベント当日18:00~)事前予約にて完売した場合は、当日の販売は行いませんのでご了承ください。■京都タワーサンド 施設概要施設名称:KYOTO TOWER SANDO(京都タワーサンド)所 在 地 :〒600-8216京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町721-1営業時間:B1F11:00~23:00/1F10:00~21:00/2F10:00~19:00※一部店舗は営業時間が異なります。※営業時間が変更となる場合がございます。営業状況につきましてはHPをご確認ください。アクセス:JR・地下鉄・近鉄電車・市バス「京都」駅下車徒歩3分京阪電車「七条」駅からステーションループバス「京都駅(ザ・サウザンド京都前)」下車徒歩約3分営業面積:約2,620㎡店 舗 数 :全42店舗URL: ■会社概要商号:株式会社京阪流通システムズ代 表 者 :代表取締役社長松下靖本社:〒540-0032大阪市中央区天満橋京町1-1KEIHAN CITY MALL 3FTEL:06-6944-3087FAX:06-6944-3047設立:2002年8月8日事業内容:ショッピングセンター等の商業施設の経営、プロパティマネジメント事業資 本 金 :100百万円URL: 231006_kyoto-tower-sando.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月06日