シャープは1月26日、コンビニチェーンのコミュニティ・ストアと連携し、コミュニティ・ストアに設置する同社製マルチコピー機を使った行政サービス対応を2月に開始すると発表した。同サービスは、住民基本台帳カードを利用し、自治体が発行する住民票の写しなどの各種証明書をコンビニエンスストア店舗に設置のマルチコピー機から取得できるもの。2016年1月からの「個人番号カード」交付開始を控え、今後の利用拡大が見込まれている。同サービスの開始に合わせ、新聞などのコンテンツを有料でプリントできる「コンテンツプリントサービス」、専用サイトにデータを登録して最寄り店舗で出力できる「ネットワークプリントサービス」も提供を開始する。同サービスは2月2日に港区の芝浦カピラ店で開始された後、全国のコミュニティ・ストア約100店舗で順次展開される予定。
2015年01月27日シャープは1月22日、同社製「家庭用エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の3品目において、特定家庭用機器再商品化法(以下、家電リサイクル法)にもとづくリサイクル料金を引き下げると発表した。リサイクル料金の改定が実施されるのは4月1日から。家庭用エアコンは旧価格の1,500円から1,300円に、内容積170L以下の冷凍庫・冷蔵庫は旧価格の3,600円から3,400円に、内容積171L以上の冷蔵庫・冷凍庫は旧価格の4,600円から4,300円に、洗濯機・衣類乾燥機は旧価格の2,400円から2,300円に引き下げられる(価格はいずれも税別)。このたびのリサイクル料金引き下げは、解体後の素材回収技術が向上したことや、素材市況の価格動向を踏まえて決定された。
2015年01月22日シャープは1月20日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス) H20」シリーズを発表した。ラインナップは、40V型の「LC-40H20」と32V型の「LC-32H20」の2モデル。発売日は2月10日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はLC-40H20が90,000円前後、LC-32H20が60,000円前後(いずれも税別)。H20シリーズは、直下型のLEDバックライトを採用した液晶テレビ。明るさのムラが少なく、クリアな発色を実現している。パネルの解像度は、LC-40H20が1,920×1,080ドットで、LC-32H20が1,366×768ドットだ。搭載しているチューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×各1。USB接続HDDへの録画機能を備えており、バッファロー製の長時間録画HDD「レコロング」にも対応する。同HDDを使用した場合、BSデジタル放送で4倍、地上デジタル放送では3倍の長時間録画が可能だ。入力端子はHDMI×2に、D端子×1、AV入力×1、PC入力(ミニS-Sub15ピン)×1、USBポート×1、LAN端子×1を装備する。HDMI端子は1080/24p入力とARCに対応している。また、HDMI 2端子はMHLと兼用になっており、スマートフォンなどのコンテンツを大画面で利用することも可能だ。USBポートは、録画用HDDのほかにUSBメモリも接続することができる。写真データを保存したUSBメモリを接続すると、H20シリーズをフォトスタンドとして使用することが可能だ。LAN端子は双方向通信用で、ネットワーク機能は装備していない。本体サイズは、LC-40H20がW926×D200×H603mmで、LC-32H20がW733×D170×H488mm。質量は、LC-40H20が約11.5kgで、LC-32H20が約6.3kg(いずれもスタンド込み)。年間消費電力量は、LC-40H20が76kWh/年で、LC-32H20が35kWh/年となっている。
2015年01月20日●精細感や色の美しさ、そして音にこだわるシャープは、米ラスベガス開催の2015 International CESにおいて、Beyond 4Kと呼ぶ次世代テレビなどを展示。同社の水嶋繁光副社長が、「新たなテレビ、新たなディスプレイはシャープが切り開いていく。それを見せたい」と意欲を見せたように、シャープ独自の最新技術を採用したテレビおよびディスプレイに集中したブース構成だった。なかでも力を注いでいたのが、Beyond 4Kと呼ぶ次世代テレビだ。4Kパネルを利用しながら、独自の画像処理エンジンの搭載により、8K相当の超高精細感や、色の美しさを実現。「4Kを超える次世代AQUOS」の世界を見せた。実際、ルーペを用いて表示された小さな文字や細い線を見ると、4Kではつぶれて見えなかったり、線にギザギサ感が残っていたりするが、Beyond 4Kではきれいに表示されているのが分かった。8Kディスプレイでは、2014年10月に日本で開催されたCEATEC JAPANで披露した85型のフルスペック対応8Kディスプレイを展示した。ここで特徴的なのは、8Kスーパーハイビジョン放送規格であるBT.2020に準拠した表示性能だけでなく、音に関してもこだわっている点だ。上下に30個ずつの小型スピーカーを配置し、波面合成によって、立体的に音を再生できるという。「音を制御する技術によって、映像に合わせた形で、その場所から音が出るような表現ができる。花火の映像であれば、打ち上げた場所から音が鳴っているように聞こえる。しかも、低価格のスピーカーを利用することで、これを再現できる。大画面化すればするほど、音が別の場所で鳴っていると違和感があるので、映像の高精細化に伴って音についてもこだわっていく必要がある」とする。さらに、これまでのAQUOSシリーズに比べて、約3分の1となる約8mmの薄さを実現した70型の「スーパースリムAQUOS」も展示した。●円形、曲面、MEMS-IGZO、量子ドットなどの次世代ディスプレイ○円形、曲面、MEMS-IGZO、量子ドットなどの次世代ディスプレイ一方で、次世代ディスプレイとして、ディスプレイの奥が見えるシースルーディスプレイや、ハーフミラーに変わる素材を使用し、鏡の上に情報を表示するミラーディスプレイ、スマートフォンのAQUOS Crystalで実現したフレームレスデサインを採用した70型、46型のフレームレスディスプレイを展示した。急遽、展示を決定したというのが、量子ドットを採用した液晶ディスプレイだ。「各社ともに量子ドットを採用した展示を行っており、赤の発色に優れているという特徴を訴求している。シャープの場合は、赤の発色性の良さをより自然な形で表現することに力を注いだ」という。今回のCESではBtoB領域にも力を注いでおり、これまでのCESにおけるシャープの展示では見られなかったものだ。BtoB領域で目玉となるのは、世界最大サイズとなる120型の4K2K液晶サイネージ用ディスプレイだ。さらに104型の5Kディスプレイでは、縦型設置で等身大表示が可能である点を訴求。「直接床に設置すれば、反対側に続いた空間があるような演出ができる」(水嶋副社長)とする。また、円柱に巻き付け可能な60型曲面ディスプレイも展示。各社が投入している曲面ディスプレイが凹型であるのに対して、シャープは凸型の加工を行うことで、円柱に巻けるようにした。展示では、水槽のなかに魚が泳いでいる様子をデモンストレーションしたが、まるで円柱のなかに水槽があるような演出が行われていた。四角いディスプレイ形状にとらわれない自由な形状を実現するフリーフォームディスプレイ(FFD)では、新たに丸い形状のものを展示。これまでは一辺が直線形状であることが前提となっていたが、初めて全面丸いディスプレイを実現してみせた。時計などへの応用のほか、自動車のハンドルの中心部に配置し、ハンドルを回転させても表示は常にドライバーに向いているといった使い方もできる。加えて、カメラやセンサー技術を組み合わせた360度フリービューシステムなどの、車載用デバイスを展示した。そのほか、Qualcommの子会社Pixtronixと共同開発した7型のMEMS-IGZOディスプレイ搭載のタブレットや、暗いところでもカラーで撮影ができるカラー暗視カメラ、Android を搭載した2015年モデルのAQUOSシリーズを展示。水嶋副社長は、「米国向けにはほぼすべての機種にAndroidを搭載することになる。日本向けには、徐々にAndroid搭載モデルのラインナップを増やしていく。将来的にはすべての製品で、Androidを搭載することになるだろう」と語った。
2015年01月11日ゼブラは1月8日、シャープペンの芯折れによる集中力への影響を調べることを目的とした脳波を計測する実験の調査結果を発表した。同実験では、どれだけ力を込めても芯が折れないシャープペン「デルガード」と従来のシャープペンを使って、集中力に違いが出るかどうかを、脳科学的に検証した。具体的には、高校3年生男子1名に脳波記録用電極を装着してもらった後、従来のシャープペンと「デルガード」を使って計算問題を解いてもらい、計算問題に取り組んでいる最中にランダムに短い雑音を聞かせ、脳がどれくらい反応(注意散漫)するか、を脳波で計測した。この実験では、集中していればしているほど「外界からの刺激(雑音)」に対して人間の脳が反応する度合いが小さくなることが予測されるという。問題は、マークシート式計算問題150問で、シャープペンシルは両条件とも、3回ノックして芯を出した状態で使用した。実験の結果、従来のシャープペンを使用して芯が複数回折れる状態では、雑音に対して脳が反応しやすく、集中力が大きく低下する様子が見られたのに対し、「デルガード」を使用して芯が折れない状態では、実験中の雑音に対する脳の反応が従来品と比べて、36%抑えられたという。
2015年01月09日シャープは1月5日、米・ラスベガスで6日(現地時間)より開催される家電展示会「2015 International CES」に合わせて、4K(3,840×2,160ドット)表示対応の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」シリーズ新モデルなどを発表した。発表されたのは4K表示対応の「UH30」「UE30」「UB30」の3シリーズなど。フラッグシップの「UH」シリーズとミドルクラスの「UE」シリーズでは、Android TVプラットフォームが採用されており、スマートフォンなどからコンテンツを転送して映し出したり、ボイスサーチを利用したりできる。また、「Google Play」経由でアプリやゲームをダウンロードすることも可能だ。2シリーズともに、「SmartCentral 4.0」も採用しており、ブラウジングを行ったり、1つの画面内でケーブルTV、衛生放送、ストリーミングの映像サービスなどから横断的にコンテンツサーチを行ったりすることが可能だ。なお、「UB30」シリーズでは「SmartCentral 3.0」が採用される。ラインナップされるサイズは「UH30」シリーズが80型、70型、「UE30」シリーズが80型、70型、60型、「UB30」シリーズが65型、55型、50型、43型となっている。「UH30」シリーズは広色域技術「リッチカラーテクノロジー」や、残像低減技術「AquoMotion 960」を、「UE30」シリーズは「AquoMotion 480」をそれぞれ搭載。また、同社はフルHD(1,920×1,080ドット)表示のAQUOSや、8K(7,320×4,320ドット)表示に対応する85型液晶ディスプレイなども発表・展示している。
2015年01月06日シャープは19日、車載用のプラズマクラスターイオン発生機を3モデル発表した。カップホルダーにセットする「IG-GC15」、カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」、フィルター(空気清浄機能)を搭載した「IG-GCF15」をラインナップする。いずれも発売は2015年1月9日で、価格はオープン。車載用のプラズマクラスターイオン発生機は、2009年12月に1号機を発売して以来、5年で約250万台、他社ブランドも含めると累計900万台を売り上げている。車という限られたスペースに設置することで効果を実感しやすく、タバコやペット、汗のニオイ、カーエアコンのカビ臭さなどが軽減した、というユーザーの声が寄せられているという。軽自動車が売上の上位を占めるようになった自動車市場の変化や、PM2.5など空気環境への不安増大を背景に、このたび用途に合わせた3機種を発売する。○カップホルダーにセットする「IG-GC15」IG-GC15は、車のカップホルダーに設置するプラズマクラスターイオン発生機。タンブラーのようなデザインで、350mlペットボトルと同じくらいのサイズだ。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能を搭載した。また、背面には10μm以上の微細なゴミを約80%キャッチできる「花粉キャッチフィルター」を備える。サイズは上部直径76mm・下部直径65mm・高さ157mm、重量は280g。カラーはレッド系、ブラック系、ゴールド系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」IG-GC1は、カップホルダーが少ない軽自動車での使用が想定されている。カーエアコンの気流を利用してプラズマクラスターイオンを車内に送り出す。エアコンをオフにしている場合は、運転者の顔周辺にプラズマクラスターイオンを集中して放出。イオンを取り囲む水分子が肌をうるおし、保湿効果も見込めるとしている。また、USB端子から電源を取れるので、車だけでなくデスクや外出先でも使用可能だ。同梱のUSB-カーシガー変換アダプタだけでなく、別売のモバイルバッテリーやUSB ACアダプタ、パソコンのUSBに接続しても使える。サイズはW44×D20×H76mm、重量は約42g。カラーはピンク系、ブラック系、ベージュ系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○フィルターを搭載した「IG-GCF15」IG-GCF15は、プレフィルター、洗える脱臭フィルター、集じん・脱臭一体型フィルターを搭載したプラズマクラスターイオン発生機。イオンを発生するだけでなく、フィルターで空気清浄も行い、車内の空気をすばやくきれいにする。PM2.5にも対応。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能も搭載する。車内のニオイと空気の汚れ具合を2段階で知らせるセンサーを搭載しており、自動で適した風量に調節する。ベルトでアームレストやヘッドレスト背面に固定して取り付ける。サイズはW184×D77×H243mm、重量は1.1kg。カラーはブラック。推定市場価格は税別25,000円前後だ。○デモの様子製品説明会では、実車を用いたデモも行われた。ドライアイスに湯をかけて発生した白煙を除去したり、車内に置かれたチーズバーガーのニオイを比較したりできた。
2014年12月19日シャープは12月18日、カラー電子辞書「Brain(ブレーン)」の新製品「PW-SB2」「PW-SA2」「PW-SH2」「PW-SJ2」を発表した。発売はPW-SB2とPW-SA2が2015年2月6日、PW-SH2とPW-SJ2が2015年1月23日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はPW-SB2とPW-SA2が34,000円前後で、PW-SH2とPW-SJ2が38,000円前後(いずれも税別)。キーボードを使用するスタイルと、画面を反転させてタブレット端末のようなタッチ操作スタイルの2Wayスタイルで利用できる電子辞書。画面には5.2型・WVGA(800×480ドット)のカラー液晶を採用する。共通の新しい特徴としては、「柔和」を「じゅうわ」というように誤って入力(正しくは「にゅうわ」)した言葉でも正しいものを調べられる「あいまいチェック」機能や、音声入力機能を備える。「あいまいチェック」機能では、誤って言葉を入力した際に正しい言葉の候補をBrainが表示してくれる。本体は落下や加圧、振動などの衝撃に強い「パワーボディ」を採用。アルミ合金液晶フレームが2014年2月発売の従来モデル「PW-SH1」より約30%強化されている。PW-SB2ビジネス・語学向けのモデル。「リーダーズ英和辞典 第3版/リーダーズ・プラス」「新和英大辞典 第五版」(研究社)、「ロングマン現代英英辞典 6訂版」「LONGMAN Collocations Dictionary and Thesaurus」(ピアソン・エデュケーション)、「ATR CALL TOEICテスト対策」(ATR Learning Technology)、「はじめての新TOEICテスト全パート総合対策」(アスク)、「完全攻略!TOEFL iBT テスト」(アルク)などの学習コンテンツから「1週間でマスター 時事&一般常識の完璧対策 2015年度版」(日経HR)のような就職活動対策コンテンツまでを収録する。PW-SA2は生活・教養向けのモデル。「日本語大シソーラス 類語検索大辞典」(大修館書店)、「接客指さし会話帳 4カ国18業種対応」(情報センター出版局)、「アナウンサーが読む 聞く教科書 山川詳説日本史/世界史」(山川出版社)、「NHKラジオ講座 基礎英語1~3 for Brain」(NHKエデュケーショナル)などを収録する。PW-SH2は高校生向けのモデル。「総合英語Forest 7TH EDITION」(桐原書店)、「ATR CALL for Brain」、「ATR CALL TOEICテスト対策」「ATR CALL 理工系学生のためのCOCET」 (ATR Learning Technology)、「完全攻略! TOEFL iBTテスト」(アルク)、「アナウンサーが読む 聞く教科書 山川詳説日本史/世界史」(山川出版社)、「ジーニアス英和/和英辞典」(大修館書店)など、英語学習や試験に役立つコンテンツを収録する。PW-SJ2は中学生向けのモデル。「ATR CALL for Brain」(ATR Learning Technology)、「レインボー英和/和英辞典」(学研)、「英検過去6回全問題集*」「英検でる順パス単」(旺文社)などを収録する。ハードウェア仕様は、ディスプレイが5.2型のタッチパネル式カラー液晶(800×480ドット、タッチパネル部分のサイズは5.6型)で、計算機能の桁数が12桁(加減乗除、メモリー、パーセント計算などが可能)、電源がリチウムイオン充電池となっている。充電池での使用時間は連続表示時で約70時間、連続使用時で約40時間、動画の連続再生時で約5時間。本体サイズはW152.4×D96.5×H18.7mm(突起部含む)で、重量は約300g(充電池、タッチペン、ダミーカード含む)。
2014年12月18日シャープは12月16日、イオングループの書籍専門店「未来屋書店」が運営する「電子書籍ストア mibon(ミボン)」に、汎用のWebブラウザだけで電子書籍が手軽に閲覧できるソリューション「EBLIEVA(エブリーバ)ブラウザビューア」が採用され、サービスの提供を開始したと発表した。また、カタログ通販サービスのニッセンと連携し、ニッセンのサービスサイトを訪れた会員に対して、電子書籍(雑誌)を無料で楽しめる「コンテンツギフト」ソリューションを提供。会員は、雑誌の最新号をスマートフォンなどで楽しめる。さらに、マーケティングソリューション企業のCDGと連携し、サービス業や飲食店の待合室など、訪れた場所でのみ電子書籍(雑誌)を閲覧できる「マガジンスポット」ソリューションを提供。利用者は、待ち時間に自身のスマートフォンなどで雑誌を無料で閲覧できる。シャープは今後も同ソリューションの利便性を活かし、様々な業種に電子書籍の活用を提案していくという。
2014年12月17日シャープは26日、同社のエアコン「SXシリーズ」の新製品発表会を開催した。冷房能力6畳用から23畳用までの8機種を、2015年1月20日に発売する。シャープのエアコンは、独自のイオン発生技術"プラズマクラスター"機能や、上下両側に開いて送風もできる"ロングパネル気流"などを備えている。これらに加えて、前年の2014年度モデルでは、"足冷えまセンサー"と呼ばれる機能を搭載したほか、業界で初めて足元の温度を設定できる製品を発売し、"ママと赤ちゃんにやさしいエアコン"を謳った販売戦略を展開した。今回発表されたSXシリーズは、エアコンの"清潔さ"に主眼を置いた新機能や改良が図られたのが特徴だ。特にカビ対策に重きを置き、従来のプラズマクラスターによるカビの抑制に加えて、カビを発生させないための機能や機構が採用されている。まず1つが運転中の機能として、"ホコリブロックフィルター"を採用。これはエアコン内部にホコリを侵入させないようにするためのもので、フィルターの目を従来の1/4にあたる、1マス5万5300マイクロ平方メートルに小さくした。さらに、フィルターの目に入り込める細くてしなやかな毛と、ホコリをボックスに掻き出せる弾力のある毛からなる"ハイブリッドブラシ"により、従来比で約1.8倍のホコリ除去が可能になっている。また、ファン・送風路・新パワー集中ガイドと呼ばれる部品に"静電反発型チタニア"をコーティング。これは「酸化チタン複合物」ともいわれる物質で、成田国際空港ターミナルの天井ガラス面にも採用されている。この素材の採用により、静電反発の力で電荷を帯びたホコリを弾くことができる。これら機能によってもなお付着してしまったホコリは、従来機種にも搭載されていた"熱交換器クリーニング"機能により、洗い流す。次に運転停止後には、エアコン内部の除湿が行われる。これはプラズマクラスター内部清浄と呼ばれる従来の機能。メーカーによると、冷房・除湿運転時のエアコン内部の湿度は90%以上にもなるとのことだ。ホコリと水分を栄養源にして、空気中の浮遊カビが着床しやすくなることから、エアコン運転後に不可欠な行程としている。最後に停止中の機能として、"プラズマクラスターパトロール"を搭載。室温20度・湿度70%以上というカビが生育しやすい環境になると自動でエアコン内部の空気を動かし、1立方センチメートルあたり10万個の高濃度イオンを放出。さらに、ファンが逆回転することにより、エアコン内部全体にプラズマクラスターを行き渡らせる。シャープでは、これら一連のカビ対策機能を総称して"風クリーンシステム"と呼ぶ。一般的に、カビ菌は室内の空気中1立方メートルあたり100~1000個存在すると言われる。同社が日本食品分析センターに依頼して行った試験では、空気中1立方メートルあたり920個の浮遊カビ菌が含まれる環境下において、エアコンの運転前後のカビ菌数を比較したところ、風クリーンシステム非搭載の前年モデルでは6,500個に増殖していたのに対して、新製品では860個と逆に減少していたという。そのほか冷暖房の機能では、"スピード暖房"と、エアコンの内部を予熱して暖房運転開始後すぐに温風を出せる"即温風タイマー"を追加。2つの機能により、6分以下で部屋全体を設定温度まで温めることができるとしている。また、"やさしさ冷房"も搭載。温度と湿度を検知し、28度設定の冷房運転とリズム風を送る扇風機モードを自動で切り替える機能で、主に就寝時の使用を想定している。前年モデルで搭載された、室温15度で弱運転する"やさしさ暖房"が好評だったことから、今回冷房バージョンとして新たに追加された。記者発表会で登壇したシャープ 健康・環境システム事業本部 空調システム事業部・副事業部長の苅田英之氏は「自社で行った、お母さんを対象にしたアンケートでは、家庭内でカビが気になる場所としてお風呂の次にエアコンと答えた人が多かった。しかし、エアコンのお手入れをしている頻度は半年か1年に1回という人が多く、意識と実態がかけ離れていることがわかった」と説明。「お手入れしなくてもエアコン自身で清潔さを保てるのが大切。カビを予防するという発想で今年のモデルは商品づくりを行った。カビ取りの専門業者など、社内外のカビの専門家にヒアリングを実施してカビ発生のメカニズムに着目して開発した」(苅田氏)と、新製品にいたる経緯を明かした。市場想定価格は、冷房時の定格出力7.1kW (23畳用)のAY-E71SX2が35万円前後。以下、20畳、18畳、14畳、12畳、10畳、8畳、6畳用の順に各33万、30万、28万、27万、26万、24万、23万円前後となっている。
2014年11月26日シャープは26日、プラズマクラスターエアコン「SXシリーズ」8機種を発表した。吹き出す風を清潔にする「風クリーンシステム」を採用している。発売は2015年1月20日。価格はオープンで、推定市場価格は機種によって異なり、税別220,000円から350,000円前後だ。SXシリーズは、エアコン内部を清潔に保ってきれいな風を送り出す「風クリーンシステム」を採用したルームエアコン。目の細かい「ホコリブロックフィルター」、ホコリが風の通り道に付着することを防ぐ「チタニアコート」、熱交換器のホコリを洗い流す「熱交換器クリーニング」を採用し、エアコン内部にホコリがたまらないようにする。そのほか、冷房・除湿運転後にエアコン内部を乾燥させる「内部清浄」、使用しない期間もエアコン内部の環境を見張り、必要に応じてプラズマクラスターイオンを放出する「プラズマクラスターパトロール」機能を搭載し、エアコン内部のカビ発生を防ぐ。運転開始後に設定温度まで一気に暖める「スピード暖房」、エアコン内部を予熱することですぐに温風を吹き出せる「即温風タイマー」を新たに搭載した。また、足冷えまセンサーとロングパネル気流制御による「足もと暖房」機能では、足もと周辺を21度から35度の範囲で暖められる。子育て中の女性たちにヒアリングして生まれた機能「やさしさ冷房」を搭載。部屋の空気と湿度を見張り、冷やしすぎないよう、冷房運転と扇風機モードを自動で切り替えて運転する。そのほか、約15度に部屋を暖める「やさしさ暖房」機能を備える。同社の加湿空気清浄機と連動する機能も搭載。エアコンの暖房運転時に空気清浄機が加湿運転するなど、空気のトータルケアが可能だとしている。また、運転状態や操作方法などを音声でガイドする「ココロエンジン」を搭載。家電ワイヤレスアダプター「HW-A01AY」(別売)を用いればクラウドと連携し、ユーザーは無料の専用アプリ「ココロボ~ド」を通じて、スマートフォンなどからエアコンのメンテナンスについてや天気予報にもとづくアドバイスを受け取れる。主な仕様と推定市場価格は以下のとおり(いずれも税別)。
2014年11月26日●B2C・エネルギーソリューション・B2Bの3分野をバランス良く展開シャープは18日、国内事業についての説明会を開催した。日本国内は経済状態が厳しいものの、2015年度には営業利益率5%を目指し、目標に向けて「目の付け所がシャープという商品を出していきたい」(宮永良一・執行役員 国内営業本部長)と意気込んでいる。シャープは、中期計画初年度となる2012年度に営業利益で黒字回復をしたのち、13年度に当期純利益の黒字化となり、2014年度からは「再成長ステージ」として収益体質のさらなる強化を図っている。通期の営業利益予想は1,000億円で、「上期は市況が厳しくちょっと足りなかったが、14年度では数字を達成するよう努力している」(宮永氏)という状況だ。2015年度には営業利益率5%を目指している。基本戦略として「勝てる市場・分野」へ経営資源をシフト、自前主義からの脱却とアライアンスの積極活用、ガバナンス体制の変革による実行力の強化、という3点を挙げており、取り組む製品としてはB2C、エネルギーソリューション、B2Bの3分野を強化していく。どれかに偏るのではなく、3分野をバランス良く展開していく方針だ。B2C事業では、国内の社会情勢が、高齢化社会、女性の社会進出、世帯数増加という変化にある中、高齢化社会では「平均寿命から健康寿命への関心が高まっている」と、国内営業本部副本部長の細尾忠弘氏は語る。健康をキーワードにした商品の提案や販促活動が大きなポイントになるという。女性の社会進出では、働く女性の人口が過去最高になり、家事と仕事を両立する人が増えたことで、家事の効率化がチャンスになる。さらに、独身世帯の増加による新たな商品需要の増加も見込めるという。さらに、社会インフラでも2016年の電力・ガス自由化、SIMロック解除による通信の自由化、そして4K、8Kの高精細テレビ放送も大きな変化。電力・ガスの自由化では新たなビジネスが出てくると予想。2000年と比較して、世帯ごとで最も支出が伸びた項目が通信費で、この通信費の支出を少なくする商品がビジネスチャンスになるとみる。高精細テレビ放送では、「4K放送が見えてきて、年末を皮切りに一気に4Kが伸びてくる」(細尾氏)と見込む。細尾氏は、家電製品では「日本文化が見直されてきている」として、新たに赤と黒の市松模様デザインの「MiYABi」ブランドを立ち上げ、「和の持つ良い文化を商品にも取り入れることを狙った」という。普及率が100%近い冷蔵庫は、なかなか買い替えが進まないが、こうした商品で訴求を図る。同シリーズは今後も拡大していきたい考えだ。●ヘルシオお茶プレッソにコードレスサイクロン掃除機など意欲的なチャレンジさらに、細尾氏が語る「チャレンジ商品」の第1弾として投入したのが「ヘルシオお茶プレッソ」。健康をキーワードにお茶文化を広げていこうとしてリリースしたが、「発売以来、大変な勢いで売れている」という。第2弾ではコードレスサイクロン掃除機「FREED」。細尾氏いわく「簡単に持ち歩けて新しい掃除の文化を提案することを目指した」。第3弾としては、プラズマクラスターイオン発生器を投入する。シャープ独自の製品として力を入れているプラズマクラスターイオン発生器だが、「1世帯に1台は終わり、各部屋、TPOにあわせた需要の拡大」(細尾氏)を図っていくという。その1つが天井設置型の発生器で、E26口金の電球ソケットに装着して天井からプラズマクラスターイオンが降り注ぐ、というもの。LED電球と人感センサーを内蔵。人が近づくとLED電球がつき、人が離れると電気が消えてプラズマクラスターイオンが発生する。トイレやクローゼットなどに設置することを想定しており、除菌、消臭ができるというのが売りだという。住宅市場は縮小しているが、リフォーム需要は微増している、と細尾氏。そのタイミングでの導入を期待しており、しかも各戸に複数設置できるため、市場規模は大きいとしている。エネルギーソリューション分野では、太陽光発電のソーラーパネルと蓄電池、エコキュート、省エネ家電との連携、といった賞品・サービスを展開。16年の電力小売り自由化によって、7.5兆円規模の電力市場が一般家庭に開放されることで、「大きなビジネスチャンスになる」とシャープエネルギーソリューション真鍋政尚社長はみている。ソーラーパネルでは、屋根全体を覆うように設置でき、1.5~1.6倍の容量増になって美観的にも有効なコーナーモジュールをアピール。さらに、HEMUSと組み合わせたクラウド蓄電池でより効率的に電力を利用できることを提案。今後は認知度向上のためにテレビCMも放映し、蓄電池売り場でお茶プレッソを出しつつ、ゆっくりと説明できるような場を作って訴求を図っていくなど、販売に力を入れていく。○"目の付け所がシャープ"の伝統に戻った宮永氏は、「シャープはニーズを見極めて新たな市場を開拓していった。それが"目の付け所がシャープ"の伝統だった」と指摘。お茶プレッソも、顧客のニーズが店頭などの現場から上がってきて、それを商品化したことでヒットに繋がったとしており、現在はその伝統に「戻っていったといえるのではないか」(宮永氏)という。消費増税に天候不順が重なり、足元の市況は停滞しているが、「欲しいものがあったら買いたいという意欲は折れていない」と宮永氏は見る。厳しい状況ながら、「"目の付け所がシャープ"のような商品を出していく」(同)ことで需要を喚起していく。その中でテレビは、エコポイント終了移行低迷しているが、50インチ以上は4K中心となり、金額的にもフルHDを逆転。4Kが刺激となっていると分析する。ロボット掃除機を始め、海外メーカーが人気の分野もあり、細尾氏は「海外勢に後れを取った」という認識を示す。これに関しても、「日本の文化にあう商品を作って出していきたい」(細尾氏)考えで、先行する海外勢に対抗していく考えだ。
2014年11月19日シャープは11月17日、ロボット掃除機「シャア専用ハロ型ココロボ」を2年前に開発していたことを公式Twitterで明らかにした。同日が「機動戦士ガンダム」の登場人物であるシャア・アズナブルの誕生日であることから公開に踏み切ったようだ。Twitterで公開されたプロトタイプの画像から「シャア専用ハロ型ココロボ」は、シャア専用モビルスーツではおなじみの赤とあずき色のツートンカラーで塗装され、前頭部に隊長機を表すブレードアンテナがあしらわれている。また、ロボット掃除機であるココロボに、ロボットマスコットであるハロのイメージを重ね合わせるためか、縦長な楕円形の目も見受けられる。製品化に至らなかった理由として、「3倍速く掃除できなかった」「足がついておらず、シャアが気に入らなかった」「シャア専用なのに、『アムロ、元気か?』としゃべる」などが考えられるが、同社公式Twitterは「さまざまな大人の事情です」と明言を避けている。
2014年11月17日シャープは11月13日、従来比約4倍のイオン濃度10万個/cm3の空間を実現し、ダニのアレル物質低減に最適なプラズマクラスターイオン発生機「IG-GA130」を発表した。同製品は、イオンの発生量を高めたプラズマクラスターイオン発生デバイスを搭載し、高濃度でも安全性が確認されているプラズマクラスターイオンの濃度を、約8畳(約13m2)の空間において10万個/cm3まで高めた。加えて、ベッドやカーペットなどに付着した、もしくは舞い上がったダニのアレル物質を低減するために上下2つの吹出口を設け、寝室や子ども部屋などの空気環境を整える。また、24時間の生活シーンに合わせて最適運転に切り替える"おまかせ運転"を搭載する。例えば、人感センサで人がいないことを検知すると自動で最大風量運転になるので、留守の間に部屋にあるダニのアレル物質を低減することができる。なお、同製品は、調剤薬局の他、医療・衛生サービス関連企業での展開を予定している。価格は20万円(税抜き)。2015年1月中旬より発売する。
2014年11月17日シャープは11月15日より、「AQUOS 4K」のWebキャンペーンを実施する。「お子様へ夢のある未来をプレゼントする」というコンセプトの下、12月14日までの募集期間に応募した全員にサンタクロースからビデオレターを配信するキャンペーン。「お子様へ夢のある未来をプレゼントする」というコンセプトの下、12月14日までの募集期間に応募した全員にサンタクロースからビデオレターを配信するキャンペーン。さらに300名の応募者には抽選で、子どもそれぞれのプロフィールに応じて別々に撮影したオリジナルビデオレターがプレゼントされる。応募受付を行うキャンペーンサイト上では、「8K技術が開花した未来」を知っているサンタクロースが8K技術の説明、および8K技術に基づいている「AQUOS 4K」の4K画質の説明を行う。
2014年11月14日シャープは11月13日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス) W20」シリーズを発表した。ラインナップは50V型の「LC-50W20」のみとなっている。発売は11月30日。価格はオープンで、推定市場価格は138,000円前後(税別)。LC-50W20は、2014年5月に発表された「LC-52W10」の後継となるフルHD(1,920×1,080ドット)モデル。LC-52W10は、ネットワークやMHLによるスマートフォンとの接続に対応した大画面スタンダードモデルだ。バッファローが発売している長時間録画ハードディスクにも対応している。LC-50W20でも、それらの機能は継承。さらに、W10では地上デジタル×2基、BS/110度CSデジタル×1基だった内蔵チューナーが、地上デジタル×2基、BS/110度CSデジタル×2基に増やされている。また無線LAN機能も標準搭載。より手軽にホームネットワークやインターネットに接続できるようになった。デザインも狭額スタイルに変更。よりすっきりとした印象となっている。カラーは、従来のブラックのみから、ブラックとホワイトの2色に増やされた。入力インタフェースはHDMI×3系統に、D端子×1系統、AV入力×1系統、PC入力(ミニD-Sub15ピン)×1系統を装備。HDMI端子 2はMHLとの兼用となっており、スマートフォンを接続して大画面でアプリなどを楽しむことができる。USBポートは写真・音楽・動画用に1基に、録画HDD接続用に1基を装備している。本体サイズはW1,123×D315×H684mmで、質量は約21kg(いずれもスタンド込み)。消費電力は約103Wで、年間消費電力量は76kWh/年となっている。なお、W20シリーズは、11月10日に発売された「AQUOSクアトロンプロ XL20」シリーズと同様に、セガの知育エンターテインメント・サービス「テレビーナ」に対応している。
2014年11月13日シャープは11月12日、4K表示に対応した70V型インフォメーションディスプレイ「PN-H701」およびフレーム幅3.5mmの狭額縁デザインを実現したフルHD対応の55V型インフォメーションディスプレイ「PN-V551」を発表した。PN-H701の仕様はエッジ型のLEDバックライトを採用し、輝度400cd/m2(標準値)、コントラスト比3000:1(標準値)を実現。アルミフレームを採用したベゼル幅は左右上部が9mm、下部が14mmと狭額縁を実現しているほか、厚みも約69mm、重さも約38kgと軽量薄型化を実現している。また、PCレスで運用可能なメディアプレーヤ機能を搭載。写真や動画、音楽ファイルを記録したUSBメモリを挿すだけでコンテンツを再生することが可能であり、対応フォーマットは静止画がjpeg(8Kまで対応)、動画がm2ts/mp4/3gp/mov(フルHDまで)、音声がmp3/wav/wma/m4aとなっている。一方のPN-V551の仕様は、LEDバックライトを採用し輝度は700cd/m2(出荷時550cd/m2)(標準値)、コントラスト比は3500:1(標準値)となっており、色度/輝度の面内均一性を向上させる独自機能「SHARP UCCT(Uniform Color Calibration Technology)」も搭載している。UCCTは各RGBの色度/輝度のハイブリッド補正技術で、各種RGB入力信号に対する表示特性を細かいエリアで測定し、特定サイズ領域のRGB信号ごとに色度、輝度を補正することが可能となる。また、本体重量は現行モデル比で約40%減となる約27.5kgを実現したほか、ハンドルを左右4カ所に配置することで、運搬や設置のしやすさを向上させたという。同社では、ディスプレイ本体だけでなく、システム、設置機器などを含め、空間デザインやコンテンツ、施工、保守運用などをトータルにサポートしていく体制を強化することでデジタルサイネージ市場での存在感を高めていくとしており、パブリック空間や商業空間、CADなどの特定業務、法人・教育などの分野を中心に「"見せるサイネージ"」から「"魅せる"サイネージ」を掲げて市場の拡大を図っていくとしている。なお、2製品ともにすでに受注を開始しており、2015年2月からの出荷が予定されているという。
2014年11月12日シャープは11月11日、IGZO技術を活用し、736ppiの精細度を実現した4.10型WQXGA(2560×1600画素)液晶パネルを開発したと発表した。同技術は、一般的なスマートフォン(スマホ)の液晶パネルである4.7型HD720(1280×720画素)の精細度約312ppiに対し、IGZO-TFTの構造をシンプルにするといった高開口率化技術を採用することで画素サイズを約4分の1にすることに成功。約4倍以上の画素数(画素密度は2倍以上)を実現。これにより、従来は低温poly-Si(LTPS)が得意としていた高精細化分野に対し、IGZO技術でアプローチすることが可能になったとする。なお同社では、最先端パネルの取り組みは三重第3工場にてLTPSを用いて続けていく一方、4K対応の携帯機器向けパネル需要の増加に向け、亀山第2工場におけるIGZO技術を進化させ、LTPS並の高精細パネルの生産が可能となる体制の構築を進め、2016年ころに4K向けスマホ用液晶パネルの製品化を目指すと説明している。
2014年11月11日シャープのお茶メーカー「ヘルシオお茶PRESSO(プレッソ)」は、「フード・アクション・ニッポン アワード2014」の研究開発・新技術部門において、最優秀賞を受賞した。フード・アクション・ニッポンとは、農林水産省が推進する国産農産物などの消費拡大を促す活動だ。ヘルシオお茶プレッソは、シャープが2014年4月に発売した家庭用お茶メーカー。本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯を注いでお茶を淹れる。お茶プレッソがこのたび受賞したのは、「フード・アクション・ニッポン アワード2014」の研究開発・新技術部門の最優秀賞。食品製造・加工の技術や機器開発など、国産農産物の消費拡大に貢献する研究や新技術に贈られる賞だ。
2014年11月10日シャープは10月30日、「メガフリーザー」搭載冷凍冷蔵庫の限定モデル「MiYABi(型番:SJ-GTR500)」を発表した。300台のみの限定生産となっており、発売は11月7日。価格はオープンで、推定市場価格は340,000円前後(税別)。SJ-GTR500は、2014年9月に発表した「SJ-GT50A」をベースにしたモデル。高品位なガラスドアに赤黒の市松模様に配色を施した"和モダン"デザインが採用されている。同社では、和モダンなデザインを採用した製品群を「アート家電」として展開しており、これまで、「ヘルシオジュースプレッソ EJ-CP10B」「ヘルシオ AX-XP100」「ヘルシオお茶プレッソ TE-GS10A」「ヘルシオ炊飯器 KS-PX10B」の4製品が発表されている。SJ-GTR500の冷蔵庫としての性能はSJ-GT50Aと同一。定格内容積501Lの6ドア(フレンチドア)モデルだが、600Lクラス並みの収納力を持つ大型冷凍室を備える(上段20L、下段132L)。また、冷凍ケース内に仕切りを設けることで、食品の縦収納を可能にした「4切り(しきり)名人」を採用。サイズ感以上の収納性を実現している。本体サイズはW685×D699×H1,820mmで、質量は102kg。年間消費電力量は230kWh/年となっている。
2014年10月31日シャープは10月27日、タッチパネル対応16型液晶テレビにネットサービスなどのIT機能を一体化した「ITテレビモニター<SC-16TV1>」を100台、医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)に納入、同月より運用を開始したと発表した。このモニターは、ネットサービスや業務用システムと連携し納入先ごとにカスタマイズが可能なソリューション型テレビで、入院病棟のベッドサイドに設置。患者は、見やすい位置に画面を移動しテレビ放送を視聴できるほか、インターネットや病院施設の案内情報などをタッチパネル操作で手軽に見られる。また、病院内の売店で販売する物品の注文やビデオレンタル(VODサービス)にも対応し、利便性の高いシステムを実現した。シャープは今後も、病室やホテルの客室、スポーツクラブのフィットネス施設など法人向け市場において同機を幅広く提案していくとしている。
2014年10月28日シャープは24日、「ヘルシオ お茶PRESSO(プレッソ)」で作った粉末茶を活用した「お茶料理」レシピのコンテスト「お茶料理の人気投票」を開始した。8種のメニューのうち、もっとも人気の高かった料理に投票した人から抽選で100名に景品をプレゼントする。「ヘルシオ お茶PRESSO」は、本体に備わったセラミック製の「お茶うす」で茶葉を粉末状にしたうえで、湯を注いでお茶を淹れてくれるお茶メーカーだ。「お茶料理の人気投票」は、大妻女子大学の学生が考案した独自の料理8つのうち、Webページ上で人気投票を行うコンテスト。投票期間は2014年10月24日から2014年11月13日だ。投票結果の発表は2014年11月20日に行う。1位になった料理に投票した応募者のうち、抽選で100名にハウス食品の商品をプレゼントする。応募はシャープの会員サイト「SHARP i CLUB」から行う。応募には会員登録(無料)が必要だ。また、2014年11月1日と2日に農林水産省が主催する「ジャパンフードフェスタ2014」で、考案した料理の一部が提供される。
2014年10月24日シャープは24日、プラズマクラスターイオン発生機の新製品として、天井設置型の「IG-GTA20」と、ベッドサイド用の「IG-GBP1」を発表した。いずれもLEDライトを搭載している。発売はIG-GTA20が11月20日、IG-GBP1が11月6日。価格はオープンで、推定市場価格はIG-GTA20税別22,000円前後、IG-GBP1税別20,000円前後だ。○天井設置用の「IG-GTA20」シャープはこれまでにも、プラズマクラスターイオン発生機として卓上用や車載用など用途や設置場所に応じた製品を発売してきた。このたび発表したIG-GTA20は、主にトイレでの使用を想定して、天井に設置する照明としても機能するようにLEDライトを搭載している。プラズマクラスターイオンを放出することで、トイレの床などに付着しているニオイ原因菌を除菌・消臭する。IG-GTA20は、電源部に一般的な電球と同じE26口金形状を採用したことで、通常の電球のように取り付けられる。人感センサーを備え、人が入ってきた時に点灯し、人がいない時には自動で消灯する。また、消灯時にはプラズマクラスター運転を「強」モードで行う。サイズはW102×D102×H220mm、重量は540g。適用床面積は約1畳相当。光色は電球色で、明るさは485ルーメン。消費電力と運転音は、LEDライト点灯時で9.7W/22dB、LEDライト消灯時で2.1W/38dB。○ベッドサイド用の「IG-GBP1」IG-GBP1は、ベッドサイドに置いて使用するプラズマクラスターイオン発生機。寝ている間に「高濃度プラズマクラスター25000」を放出して肌をケアする「おやすみ運転」モードを搭載する。おやすみ運転モードは、顔にプラズマクラスターイオンを照射して、肌にツヤ・ハリを与えてキメを整えるというものだ。イオンを取り囲む水分子が肌表面に付着することで、この効果が生まれる。おやすみ運転モードは、睡眠の邪魔にならないよう、運転音が18dB(目安として、木の葉のふれあう音が20dB程度だとされている)と低騒音になっている。LEDライトを搭載することで間接照明としても使用可能だ。LEDライトは、昼白色に比べて癒し効果が高いとするさくら色を採用。明・暗の2段階で明るさを切り替えられるほか、30分かけてゆっくり暗くなって消灯するタイマー機能も用意する。また、枕などの寝具に高濃度のプラズマクラスターイオンを照射する「枕リフレッシュ運転」も搭載。汗のニオイや生乾き臭の消臭効果、ダニの死がいなどのアレル物質の作用抑制効果が見込める。枕リフレッシュ運転時の運転音は約33dBだ。サイズはW176×D176×H175mm、重量は545g。適用床面積は約70cm。プラズマクラスターイオンの吹き出し方向を調節できるノズル、ユニット清掃ブラシが付属する。
2014年10月24日シャープは2014年10月23日、大阪府八尾市のシャープ八尾工場において、メガフリーザー搭載冷蔵庫の出荷式を行った。今回、出荷した冷蔵庫「SJ-GT50A/GT47A」は、大きな食材もそのまま保存できる173リットルの大容量を持つメガフリーザーを採用した製品。冷却器ユニットのコンパクト化により、冷蔵庫各室の容量バランスが最適化されている。474リットルの容量ながら、600リットルクラスに搭載している大容量の冷凍室を搭載しているのが特徴だ。独自の冷凍ケースを仕切ることができる「4切り(しきり)名人」を採用し、収納量が20%増えているほか、冷凍食品がマイナス18度を上回ると味が落ちるところに着目。冷凍室を開閉しても、庫内温度変化が少なくする工夫を凝らしているという。また、プラズマクラスターも搭載し、庫内を清潔に保つことができるという。10月23日の午前10時30分から行われた出荷式では、シャープや協力会社などの関係者250人が参加。挨拶をしたシャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部の沖津雅浩本部長は、「今年の家電業界は4月の増税前の駆け込みにより賑わいを見せ、八尾の冷蔵庫工場も業界の伸びを上回る生産量となった。その後、増税の反動や夏場の天候不順により、家電業界にとって厳しい状況が続いている」と、業界の動向に触れつつ、「そのなかでシャープの健康・環境システム事業本部は9月以降、冷蔵庫や洗濯機、掃除機、空気清浄機をはじめとするプラズマクラスターイオン関連製品を発売し、今後も新たな需要を喚起する製品を投入することで、事業拡大を図る」と語った。そして今回出荷するメガフリーザー搭載冷蔵庫について、「冷凍食品に対するニーズにおいて、冷凍室の大型化、収納の高効率化、食品保存の高性能化という3つの特徴を持つ製品だ。顧客のニーズを捉えており、拡売できると確信している。シャープでは、450リットル以上の冷蔵庫の5割以上をメガフリーザーとし、大型冷蔵庫市場のシェアを高めたい。販売店からも好評であり、初期配荷する店舗数は通常の1.5倍の約5,000店舗になる」と自信をみせた。また、シャープ 冷蔵システム事業部・野間繁雄事業部長は、「メガフリーザーは、ニーズを的確に捉えた斬新な商品。前評判も高く、間違いなくヒット商品になると確信している」と前置きし、「メガフリーザーシリーズで、2014年度下期の新製品販売台数を前年同期比1.5倍にする。450リットル以上の大型冷蔵庫ゾーンにおいて、現在10%のシェアを13%に引き上げる。また、メガフリーザーの品位を高め、すべての方に満足してもらえる商品にする。そして、市場に出たときに傾向不良は起こさない。メガフリーザーでシャープ大賞の獲得を目指す」と5つの決意表明を行った。乾杯の音頭をとったシャープエレクトロニクスマーケティング・細尾忠弘社長は、「市場は厳しい状況にあるが、販売店においては回復基調に転じるための製品として、メガフリーザー冷蔵庫に期待している。これを出荷できることを社員に感謝したい」と語った。さらに、協力会社を代表して挨拶した多田プラスチック工業の前田政利社長は、「ついに出たなぁと感じた商品。日本の食文化が大きく変化するなかで、冷凍食品の増加とともに、冷凍庫を大きくして欲しいという声が大きかったのではないかと感じている」と冷蔵庫に求められる機能の変化に言及。「女性の心を掴んだ冷蔵庫であり、評価されるものと期待している。シャープの冷蔵庫は、霜がつかない冷蔵庫や3ドア冷蔵庫、両開き冷蔵庫といったエポックメイキングな製品を相次いで投入してきた。こうした流れのなかで出てきたのが、メガフリーザー冷蔵庫であると考えている。台数シェアが拡大傾向にあり、そこにメガフリーザー冷蔵庫が投入され、さらに弾みがつくと期待している。メガトン級の販売が可能になる」と新製品に期待を寄せた。その後、社員代表による必勝スローガン唱和のあと、初出荷のために生産された製品がトラックに積み込まれ、トラックが八尾工場を出発した。八尾工場で冷蔵庫の出荷式を行ったのは、4年ぶり4回目のことだという。それだけ今回の製品に同社が強い意気込みがあることを示しているともいえよう。以下、出荷式の様子を写真と動画で追ってみる。
2014年10月24日シャープは10月23日、ブルーレイディスク(BD)レコーダー「AQUOSブルーレイ」の新モデル「BD-T1650」を発表した。発売は11月12日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は80,000円前後(いずれも税別)。2014年5月に発表された「BD-T3600」などと同様に、「2画面見ながら操作」機能を搭載するBDレコーダー。録画データを見ながら番組予約や、録画データの編集・消去などを行える。録画番組を視聴している最中に録画予約や別の録画番組の消去を行うことが可能で、従来モデルのようにいったん録画データの再生を停止する必要がない。また、HDDの大容量化という最近のレコーダーの傾向に合わせて、「新・グループリスト」を搭載することで検索機能が強化された。録り溜めた録画番組がカテゴリーごとや人名ごとに自動的に整理される。デジタル機器に不慣れなユーザーなどを想定して、ネットワークを利用した機能として「あんしんリモートサポート」を搭載。操作で分からないことがあってお客様相談センターに電話した際、オペレーターがインターネットを経由してユーザーのAQUOSブルーレイを遠隔で確認できるようになっている。これにより、ユーザーの状況に応じたダイレクトなアドバイスを行うことが可能だ。HDDは容量1TB、チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各3基をそれぞれ搭載。接続インタフェースはHDMI出力×2系統、アナログ映像入力×1系統、アナログ映像出力×1系統、D端子(D1/D2/D3対応)×1系統、光デジタル音声出力×1系統、USBポート×2基(データ送受信用×1基、外付けHDD用×1基)、LANポート×1基となっている。また、Wi-Fi接続にも対応。サイズはW430×D236×H61mm(突起部除く)、質量は約3.3kgだ。
2014年10月23日三菱鉛筆は、教科書のような表面が塗工された紙に書いても濃くはっきり書ける新開発のシャープ替芯「ユニナノダイヤ教科書対応芯」を発売する。発売日は11月14日。芯径は0.5mm(40本入り)。硬度はHB、Bの2種類。価格は税抜き200円。「ユニナノダイヤ教科書対応芯」は、学習において定番の筆記シーンである「教科書への書き込み」に着目した新製品だ。学習にシャープペンシルとカラー印刷の教科書などを組み合わせて使う場合、表面が塗工されたツルツルとした用紙にシャープペンで文字を書いても薄くなってしまい、滑るような書き味になることから、教科書を使って勉強する学生らにとって不満があったという。そうした声を受け、教科書のような低摩擦の紙にも濃くはっきり文字を書くことができるようシャープ替芯が開発された。教科書に多く使われるツルツルとした紙にはっきりと書くことを可能にするため、小さな摩擦でも摩耗しやすい芯構造を新規に設計。さらに、芯に特殊オイルを配合することで、低摩擦の紙に対しても固着性が高く、従来品よりも約60%濃く書くことができる新しい芯を実現した。加えて、ノートなどの普通紙に書くときは従来通りの濃さで書くことができるため、教科書の書き込みとノートへの筆記を両立できるということだ。
2014年10月21日シャープは10月20日、光出力180mWを実現したディスプレイ光源用赤色半導体レーザ「GH0631IA2G」を開発したと発表した。同製品は、車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)や小型プロジェクタなどのディスプレイ用光源で、半導体レーザチップの構造や材料の組み合わせを工夫することにより、25℃の動作時において、波長638nmで180mWの光出力を実現した。さらに、65℃の高温動作時でも120mWの高出力を維持する。また、HUD用光源に必要な3原色のうち、高輝度な赤色の表示が可能な他、33%の高い変換効率により、効率良く電気を光出力に変換するため発熱を抑制でき、搭載機器の放熱設計の簡略化や小型化に貢献する。なお、サンプル価格は5000円。10月21日よりサンプル出荷を開始し、12月22日より量産出荷を開始する。
2014年10月20日ゼブラは10月7日、筆圧や書く角度に合わせて芯をガードする新開発の内部機構により、どれだけ強い力をかけても芯が折れないシャープペン「デルガード」を11月12日より全国の文具取扱店で販売すると発表した。同製品では、「紙面に対し、垂直に強い筆圧が加わると、軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し折れを防ぐ」「斜めに強い筆圧が加わると、先端の金属部品が自動で出てきて芯を包み込みガードする」という2つの機構が、加わる力の角度や強さに合わせて自動で配分を調整して作動する(芯が出ていない状態から、4回以上ノックして書くと折れることがあるという)。金属部品が自動で出て芯をガードすることから「デルガードシステム」と命名された。また、軸内部にシャープ芯を誘導する部品を取り付けたことで、短い芯でもずれて詰まることを防ぐ。同社は、学生を対象にシャープペンを使用していて感じる不満を調査し、「芯が折れる」「芯がつまる」という回答が多く得られた。これを踏まえ、シャープ芯が折れる状況を把握するため、塾や学校で学生の行動観察を実施した。その結果、人によってペンを持つ角度や筆圧がさまざまであり、ノートや試験のマークシートなど使用状況によっても変わることに注目し、同製品が開発された。価格は486円、軸色はブルー、ブラック、ホワイト、ライトグリーン、ライトブルー、ピンクが用意されている。
2014年10月08日10月7日、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」が開幕した。シャープブースでは液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の4K対応モデルや、フルHD表示ながら4K相当の高画質を謳う「AQUOSクアトロン プロ」などが展示のメインとなっていた。○4Kのさらなる先 - 8Kの高精細表示に注目シャープでは他社に先駆け5月に、4K試験放送「Channel 4K」の受信に対応した「AQUOS 4Kレコーダー」を発表するほか、比較的リーズナブルな40V型からラインナップされる「U20」シリーズをリリース。テレビの4K化を強力に推進している。また、4Kと同様にシャープが注力する「AQUOSクアトロン プロ」もブースでは展示。「AQUOSクアトロン プロ」は、「超解像 分割駆動エンジン」によって、フルHD表示でありながら4K相当の高精細表示を実現するモデルだ。ブースでは、従来より色再現範囲が約12%広くなった最新モデルの「XL20」シリーズが展示されている。また、会場でひときわ多くの人を集めていたのが、2016年の試験放送開始が予定されている8K(7,680×4,380ドット)表示対応テレビ(ディスプレイ)。参考出品であるものの、初日の時点では8Kディスプレイの前は人だかりが常時できている状態だった。○MEMS-IGZOタブレットやフリーフォームディスプレイも会場ではそのほか、10月6日に発表されたMEMS-IGZOディスプレイ搭載タブレットや、自由な形状設計が可能で車載向け、ウェアラブル端末向けなど多様な用途が見込まれる「フリーフォームディスプレイ」なども展示されていた。
2014年10月07日10月7日、千葉県・幕張メッセにて最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」が開幕した。シャープのブースでは「Discover Good Life」をテーマとした展示を行っていた。本稿では、コミュニケーションを重視した豊かな暮らしを提案する「スマート・スイートホーム」ゾーンを紹介する。○家電は家族の一員に - 「ともだち家電」シャープブースの「スマート・スイートホーム」ゾーンでは、独自の人工知能「ココロエンジン」を活用した「ともだち家電」を体験できるコーナーを設けていた。「ともだち家電」は、「ココロエンジン」を搭載した家電製品が、クラウド上から天気などの情報を取得してユーザーに知らせたり、家電製品同士で連携してユーザーの生活により密着して情報を届けたりする。例えば、洗濯が終わったタイミングで洗濯機だけではなく、"冷蔵庫"が「洗濯が終わったみたいですよ」と音声でアナウンスしてくれるのだ。家電が人に寄り添い、ココロを尽くす存在になることを目指しているとのこと。スマートフォンアプリ「ココロボ~ド」では、家電を家族の一員に見立てて、メッセージをやり取りできる。すでに「ともだち家電」として発売されている空気清浄機「KI-EX100」は、部屋の空気の状態をアプリ上で知らせてくれる機能などを搭載。外出先からのリモート操作も可能だ。さらに、ただリモート操作するだけではなく、あくまでコミュニケーションを重視した方法で行うのが「ともだち家電」のポイント。家電とメッセージをやり取りするという形でリモート操作を行う。なお、「ココロボ~ド」は家電だけでなく家族との情報共有にも使える。
2014年10月07日