六本木の森アーツセンターギャラリーでは、2017年3月18日(土)~6月18日(日)の期間中、「大エルミタージュ美術館展オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が開催されます。サンクトペテルブルクからやってくる美しい展示品をチェックしましょう。トマス・ゲインズバラ 《青い服を着た婦人の肖像》 1770年代末-1780年代初め©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18エルミタージュ美術館とはウィギリウス・エリクセン 《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》 1760年代©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-181712年からロシア革命後にモスクワへ首都機能が移るまでの約200年間、帝政ロシアの都として栄えたサンクトペテルブルク。この街でひときわ優雅で壮麗な姿を誇るのが、エルミタージュ美術館です。ヤーコプ・ヨルダーンス 《クレオパトラの饗宴》 1653年©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-181764年にエカテリーナ2世(在位1762-1796)が取得し、美術館の基礎となったコレクションから、歴代皇帝が国家の威信をかけて収集した美術品、個人蒐集家のコレクションまで、エルミタージュ美術館の所蔵品はおよそ310万点。そのうち絵画作品だけでも1万7千点に及びます。ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール《盗まれた接吻》 1780年代末©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18エカテリーナ2世は、親しい人々にこれらの美術品を見せる場所を作り、そこを“エルミタージュ(フランス語で「隠れ家」の意)”と呼びました。名画の裏に秘めた想いとは…見どころをご紹介ルカス・クラーナハ 《林檎の木の下の聖母子》 1530年頃©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18エカテリーナ2世が34年の治世の間に収集した絵画作品は、約2,500点ともいわれています。彼女は、強大な財力と絵画への深い理解に加え、フランスの啓蒙思想家ヴォルテールや、美術評論家など、国内外の目利きの助言を参考に精力的に収集を続けました。ポンペオ・ジローラモ・バトーニ 《聖家族》 1777年©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18本展には、エカテリーナ2世の最初のコレクションに含まれていたフランス・ハルスの《手袋を持つ男の肖像》、息子パーヴェル1世(在位1796-1801)が母のために購入したポンペオ・ジローラモ・バトーニの《聖家族》、さらに美術館の形成に多大な貢献をしたパーヴェル1世の息子アレクサンドル1世(在位1801-1825)やニコライ1世(在位1825-1855)が収集した作品も出展されます。絵画収集の歴史や、名画の裏側に隠された想い、皇帝の嗜好などを知ることも、鑑賞の楽しみの一つとなりそうです。魅惑的なアートの世界を堪能しましょう。イベント概要展覧会名大エルミタージュ美術館展オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち会期2017年3月18日(土)~6月18日(日)休館日5月15日(月)開館時間午前10時~午後8時(火曜日は午後5時まで、但し5/2は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで会場森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)所在地〒106-6150東京都港区六本木6-10-1お問い合わせ03-5777-8600(ハローダイヤル)巡回情報名古屋展:会期2017年7月1日(土)~9月18日(月・祝)会場愛知県美術館神戸展:会期2017年10月3日(火)-2018年1月14日(日)会場兵庫県立美術館
2017年02月16日ジェニー ファックス(Jennyfax)は、少女絵画家の高橋真琴とのコラボレーションアイテム「MACOTO WITH JENNY」を発表。2017年2月18日(土)より、ヴィレッジヴァンガード(Village Vanguard)一部店舗・ウォール(WALL)全店舗で販売する。ジェニーファックスのデザイナー、シュェ・ジェンファン(Shueh Jen-Fang)は昔から高橋真琴の作品の大ファンであったこともあり、念願叶ってのコラボレーションとなった。アイテムは、高橋真琴のアーカイブ作品からシュェ・ジェンファンが自らイラストをピックアップ。スウェット、バッグ、ペンポーチなど、ポップなアイテムがラインナップした。スウェットは、中央に高橋真琴の少女画が大きくプリントされたデザインで、カラーは白・水色・赤・黒の4色展開。なお、ヴィレッジヴァンガードのみでの販売となる。バッグ、ペンポーチは、赤のビニール素材にそれぞれ少女、猫のイラストがプリントされたレトロなアイテム。注目は、ウォール限定で販売される“WALL スペシャルセット”だ。バッグとペンポーチに加え、シュェ・ジェンファンがセレクトしたノベルティをラッピングした豪華なセットとなっている。なお、ヴィレッジヴァンガードでは、バッグ、ペンポーチは個別で販売される。■高橋真琴(たかはしまこと)1934年、大阪に生まれる。貸本漫画でデビュー後、 雑誌『少女』にカラー連載「あらしをこえて」などを発表する。以後、雑誌の表紙、口絵、挿絵を描くほか、スケッチブックや筆箱 といった文具類などで、数多くの少女画を手がける。1992年から現在まで定期的に新作個展を開催し、精力的に作品を発表している。■シュエ・ジェンファン1979 年、台湾生まれ。台湾の服飾専門高等学校で3年間服飾のテクニック全般を学んだ後、渡仏。パリの「エスモード インターナショナル パリ」にて、ファッションデザインとパターンを学んだ後、ベルギーへ。ベルギー・ブリュッセルにあるアートスクール「ラ・カンプル国立高等視覚芸術学校」でファッション科を専攻。その後、MIKIO SAKABE 立ち上げにともない、2006 年日本へ活動拠点を移し、坂部三樹郎氏と共に、デザインやパターンを手掛ける。【アイテム詳細】MACOTO WITH JENNY発売日:2017年2月18日(土)■スウェット(ヴィレッジヴァンガード限定販売)価格:7,500円(税込)サイズ:M/Lカラー:4色展開■WALL スペシャルセット(ウォール限定販売)価格:12,960円(税込)内容:バッグ、ペンポーチ、ノベルティ■バッグ価格:8,000円(税込)■ペンポーチ価格:1,800円(税込)
2017年02月14日東京・目黒の日本民藝館にて3月26日まで、創設80周年特別展「柳宗悦と民藝運動の作家たち」が開催されている。それまで顧みられることのなかった、民衆が用いる日常品の美しさに着目した柳宗悦により創設された同館。創設80周年を記念して今回の展覧会では、柳とともに民藝運動を牽引した河井寛次郎や濱田庄司を始め、バーナード・リーチ(Bernard Leach)、芹沢けい介、棟方志功などの作品を展示する。さらに、彼らに続く片野元彦、舩木道忠、黒田辰秋、柳悦孝、金城次郎、鈴木繁男、岡村吉右衛門、島岡達三、武内晴二郎、柚木沙弥郎、舩木研兒などの作品も紹介する他、柳の著書や原稿、関係書籍なども展示し、民藝美に触発された作家たちの仕事を全館にわたって紹介する。1階の第1室では「柳宗悦の仕事」と題し、柳による自著の装幀や関連書籍、自らの心境を記した短句などを中心に紹介。第2室では「バーナード・リーチの仕事」と題し、幼少期を日本で過ごし、再来日した際に柳らとの親交をきっかけに作陶をはじめたイギリス人・リーチによる詩情溢れる版画や素描などを、第3室では「柚木沙弥郎の仕事」と題し、柳の思想と芹沢作品に啓発され染色家となった柚木の多彩な作品群を紹介する。また、2階の第1室では「芹沢けい介の仕事」と題して、柳の『工藝の道』を読んで深い感銘を受けた芹沢による作品を紹介。第2室では「河井寛次郎の仕事」と題し、柳との親交を契機に技巧を凝らした作品から実用を意識した制作へと作風を一変させた河井による色鮮やかな釉薬の仕事などを紹介する。第3室では「棟方志功の仕事」と題し、日本民藝館が作品を買い上げたことを機に柳らと親交を深めた棟方による柳との交流期の代表作を、第4室では「濱田圧司の仕事」と題し、リーチを介して柳と出会った濱田の碗や鉢、土瓶など食器類を中心に紹介する。※芹沢けい介の「けい」は金偏に土二つが正式表記【展覧会情報】「柳宗悦と民藝運動の作家たち」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:17年1月8日~3月26日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
2017年01月10日和菓子の老舗とコラボ! 個包装だからお土産にもぴったり◎江戸時代から続く老舗の和菓子店「榮太樓總本鋪」とのコラボ商品「ひとくち羊羹」(800円)。北海道産小豆の風味を活かした食べ切りサイズの羊羹は1つずつ小分けにされているから配りやすく、お土産におすすめ。パッケージはモネの「グラジオラス」とゴッホの「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」の2種類です。ヨーロッパ絵画×えびせん!?ヨーロッパ絵画×海老せんべいという意外なマッチングが目を引く「海老せんべい」(800円)は、もちろん日本での展覧会ならでは。マヨネーズ風味の海老せんべいは老若男女問わず人気の一品です。こちらも個包装されていて日持ちがするので、ちょっとしたお土産にも◎。集めて飾りたい 名作モチーフのマグカップルノワールとモネの作品をそれぞれあしらった「マグカップ」(各1890円)は内側が鮮やかなピンクやブルーになっていて、両方揃えたくなる可愛さです。マグを使うたびに憧れの名画を鑑賞したら、センスアップも期待できるかも?! 他にも、ゴッホのマグカップもあるのでじっくり選んでみて。取材・文/藤井ちひろ店舗情報店名:デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~TEL・予約:03-5777-8600(ハローダイヤル)住所:東京都台東区上野公園1-2上野の森美術館アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分営業時間:9:30~16:30(但し、毎週金曜日9:30-20:00)※入館は閉館の30分前まで)2016年10月7日(金)~1月21日(土)
2016年12月30日世界的ファッションデザイナーであり、写真家としても活躍するカール・ラガーフェルドの写真展「VERSAILLES A L'OMBRE DU SOLEIL太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」が、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて開催される。1987年、シャネルの広告キャンペーンを制作するためにカメラのレンズを覗く側に自らが立つことを決意したラガーフェルド。直感と第一印象による被写体への愛情が込められた作品の数々は権威あるファッション誌に掲載され、世界中で披露された。今回の展覧会では、08年に開催された写真展「VERSAILLES A L'OMBRE DU SOLEIL太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」より選りすぐった作品を日本初公開。ヴェルサイユ宮殿の型破りで私的な光景を、映画のような世界観で表した作品の数々が展示される。羊皮紙を模した紙を用いてスクリーンプリントによって制作されており、鑑賞者が紙の質感や画像の細部まで堪能できるよう、ガラスやフレームなどで額装せずに直接壁に取り付けるというシンプルな方法で展示される。この展示方法により、ラガーフェルドが重きを置いたコントラストの表現を際立たせる。【展覧会情報】「VERSAILLES A L'OMBRE DU SOLEIL太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階会期:17年1月18日~2月26日時間:12:00~20:00入場無料会期中無休
2016年12月19日伊勢丹新宿店本館5階のアートギャラリーにて、毎年恒例の展覧会「猫・ネコ・NEKOアート展」が、2017年1月17日(火)から24日(火)まで開催される。今回のテーマは、「おしごと猫となまけ猫」。気まぐれでなまけものの猫から働くおしごと猫まで、30組を超える作家の絵画・彫刻・雑貨など、幅広い作品の数々が展示される。会場にはオーダー作品を製作してくれる作家も来場するので、自分の愛猫をモチーフにした思い出の品を依頼してみるのも良いだろう。新たな1年をスタートしたばかりの1月、縁起の良い猫に溢れた本展に是非足を運んでみては。【開催概要】~おしごと猫となまけ猫~「猫・ネコ・NEKOアート展」開催期間:2017年1月17日(火)〜24日(火)場所:伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー住所:新宿区新宿3-14-1TEL:03-3352-1111(大代表)■主な出店予定作家飯沼由貴、石黒亜矢子、泉水、小黒アリサ、市川知美、伊藤清子、大塚玲子、小黒アリサ、小山内保夫、cokets.(金子昌見)、カマノレイコ、久下貴史、佐藤恵美、佐野暁、佐山泰弘、島田紘一呂、高橋行雄、髙橋幸恵、玉淵文雄、中嶋弘樹、NoriQuet.、西野美津子、ヒカリタケウチ、藤田嗣治、布施和佳子、堀口晴名、正木卓、MIKA、宮地乃梨子、ミロコマチコ、山岡康子、山本雅子、ルイ・シン
2016年12月18日「おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展」が2017年1月28日(土)から4月9日(日)までの期間、国立国際美術館にて開催される。日本からの影響を強く受けた前衛画家 アレシンスキーピエール・アレシンスキーは今年で90歳を迎えるベルギーの前衛画家。日本の書道に影響されたダイナミックな筆致が特徴的だ。ショートフィルム「日本の書」を撮影したり、書家としての活動も行ったりするなど日本との関わりの非常に深いアレシンスキーは、今なおヨーロッパ現代絵画に大きな影響を与えている。日本初の本回顧展は1940年代から最新作までを網羅した80点もの作品が展示予定だ。アレシンスキー初期の大作、『夜』『夜』はアレシンスキーが絵と文字の相違点と共通点を意識する過程で創り出した作品。表象とも文字ともつかないものが全面を覆い尽くしている。このころの興味がのちに彼が書に共感するきっかけとなった。円熟期の傑作、『写真に対抗して』・『肝心な森』『写真に対抗して』・『肝心な森』はアレシンスキーが彼のスタイルを確立した時期の傑作といえる。即興的な制作スタイルに向いたアクリル絵具との出会い、マンガのように枠で囲まれた独特のスタイルは彼の強烈なエネルギーを深みのある絵として落とし込むのにぴったりであった。【イベント詳細】おとろえぬ情熱、走る筆。ピエール・アレシンスキー展会期:2017年1月28日(土)〜4月9日(日)料金:一般900(600)円 大学生500(250)円※高校生以下・18歳未満無料※かっこ内は20名以上の団体料金会場:国立国際美術館 地下2階展示室住所:大阪市北区中之島4-2-55開館時間 10:00〜17:00 (入場は閉館の30分前まで)※金曜日は19:00まで開館休館日 月曜日(ただし、3月20日(月・祝)は開館し翌日休館)【問い合わせ先】国立国際美術館TEL: 06-6447-4680
2016年12月09日展覧会「ランス美術館展」が、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催される。会期は2017年4月22日(土)から6月25日(日)まで。本展は、16世紀のルネサンスから21世紀の現代アートまで幅広い所蔵品を有し、フランス絵画の宝庫として知られるランス美術館のコレクションを紹介する展覧会。時代ごとに4つの章に分けられ、本展を鑑賞すればフランス絵画の歴史を一望して知ることができる。第1章国王たちの時代イタリアやフランドルの影響を受けていたフランス美術が、しだいに独自の様式を確立するようになった時代を紹介。17世紀のルイ14世治で築かれた豪華絢爛なバロック様式と、18世紀のルイ15世治下で発展した優美なロココ様式から、貴族の肖像画などの絵画が展示される。第2章近代の幕開けを告げる革命の中から1789年のフランス革命で没落した貴族の芸術の代わりに、知的な新古典主義が登場する。その後、新古典主義に対抗する形で、自由な表現を求めたロマン主義が出現。ここでは、新古典主義の巨匠ジャック=ルイ・ダヴィッドの作品や、写実主義の画家ギュスターヴ・クールベの作品などが展示される。第3章モデルニテをめぐって―印象派からポスト印象派―鮮やかな色彩と自由なタッチで近代的な主題を新しい技法で表現した、シスレーやピサロなど印象派画家たちのの作品を紹介。さらに、印象派の影響を受けながらより新しい絵画を探究したゴーギャンら、ポスト印象派の作品も並べて鑑賞することができる。第4章フジタ、ランスの特別コレクション晩年にフランスに帰化したレオナール・フジタ(藤田嗣治)は、ランスのノートル=ダム大聖堂で洗礼を受け、自らが眠る礼拝堂をこの地に建立するなど、ランスと縁が深いことで知られている。2013年と2014年にはフジタの遺族が作品をランス美術館に寄贈し、ヨーロッパで最もフジタの作品を有する美術館となった。本展では、フジタを象徴するモチーフである猫を描いた作品や、館外初貸出となるフジタ礼拝堂のフレスコ画やステンドグラスのための素描が出展される。【詳細】「ランス美術館展」期間:2017年4月22日(土)~6月25日(日)※月曜休館会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,300(1,100)円、大学・高校生 800(650)円、シルバー(65歳以上) 1,100円※中学生以下無料※括弧内は前売り及び20名以上の団体料金※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその付添いの 方1名は無料。被爆者健康手帳をお持ちの方はご本人のみ無料。アクセス:新宿西口より徒歩5分【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年12月09日12月10日・11日にお出かけしたい、東京のおすすめのイベント5選をご紹介します。大人気の「ダリ展」や「平安の秘仏展」もいよいよ会期終了。冬の酒フェスも開催されます。今週末だけの見逃せないコンテンツをチェックしましょう!暖だんマーチ(マーチエキュート神田万世橋)マーチエキュート神田万世橋が、暖かな光のイルミネーションで彩られます。クリスマスマーケットをテーマにしたショップが並び、いつもとひと味違った楽しげな雰囲気に。各店舗で発売されている、期間限定商品も注目です!冬限定の酒フェス(青山・EDITION)「冬限定の酒フェス」では、様々なお酒をホットで飲み比べが可能です。イタリアンとスイーツのビュッフェも付いているので、お酒だけでなく食事を楽しむこともできます。冬に飲む温かいお酒は至福の極み。年末にピッタリのイベントで盛り上がりましょう。平安の秘仏-滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち(東京国立博物館)東京国立博物館で開催中の特別展が、日曜日で会期終了です。滋賀県・櫟野寺に伝わる重要文化財の仏像20体が寺外で展示されるのは初めての試み。美しく表現された穏やかな表情をながめながら、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。ダリ展(国立新美術館)世界的なダリ・コレクションが一同に集結した展覧会も、いよいよクライマックス!初期から晩年まで、ダリの創作の軌跡を堪能しましょう。不思議なダリの世界へ迷いこんでみませんか。限定グッズも魅力的なものばかりなので、ぜひチェックしてください。SWEETS by NAKED(表参道ヒルズ)表参道ヒルズで開催中の「SWEETS by NAKED」も見逃せません。8つのスイーツブランドとコラボした魅惑の世界を堪能しましょう。実際にスイーツが食べられるコーナーもあるので、女子にはたまらないイベントです。
2016年12月09日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)、リトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和が、初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」を12月16日から25日、表参道ROCKETにて開催する。山縣良和は2005年、セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業し、ジョンガリアーノのデザインアシスタントを務めたのち帰国。2007年にリトゥンアフターワーズを設立して、2014年にベーシックラインであるリトゥン バイを発表。昨年はファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人初のノミネートを果たした。絵画展では、山縣良和が学生時代から現在までに描いたデザイン画、ラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いた原画等を展示・販売。コレクション発表時に使用されたビジュアルの原画も見ることが出来る。【イベント情報】「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」 会場:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F 会期:12月16日~25日時間:11:00~21:00 (12月18日は20:00まで、22日~24日は22:00まで)入場無料会期中無休
2016年12月04日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)やリトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和による初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」が表参道ヒルズにある、表参道ROCKETで開催される。期間は、2016年12月16日(金)から12月25日(日)まで。山縣が、学生時代から現代に至るまでに描いたデザインがやラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いられた原画等を展示・販売する本展。コレクション発表時などに使用されたビジュアルの原画を実際に見ることができる貴重な機会となる。ファッションやアートが好きな人はもちろん、これからのクリスマスシーズンに向けて、アーティスティックなプレゼントを探している人にもおすすめ。入場も無料となっているので、表参道の美しいイルミネーションを楽しみつつ、日本のデザイナーによるアートの世界にも触れてみてはいかがだろう。【概要】Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata会期:2016年12月16日(金)〜12月25日(日)時間:11:00〜21:00(12月18日(日)〜20:00、12月22日(水)〜24日(土) 〜22:00)場所:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3FTEL:03-6434-9059※一部展示・販売されない作品有り。
2016年12月03日「endless 山田正亮の絵画」展を東京国立近代美術館にて開催。会期は、2016年12月6日(火)から2017年2月12日(日)まで。山田正亮は1970〜90年代に特に活躍した日本の画家だ。生涯で約5,000点もの作品を残した彼は、自らを世間から隔離し、孤独の中で来る日も来る日も絵を描き続けた。そんな彼の作品は、線や色面のみで構成された抽象的なものが中心だが、それらにはドラマチックな物語を描いた具象画以上に観るものの感覚を揺さぶるものがある。本展は山田の初めての本格的な回顧展となる。彼の膨大な作品の中から約200点の油彩画と紙作品約30点を厳選した個展史上最大規模の約230点を紹介。また、スケッチが描きこまれた制作ノートを初公開し、孤高の画家の真意に迫る。初期に描かれた静物画「Still Life」シリーズと、直線で構成された「Work」シリーズ、そして単一な色彩で塗りこめた晩年作「Color」シリーズで構成。「Still Life」シリーズは、ワインやフルーツといった静物画の典型的な題材を使用しながらも、それらは一つの個体として存在するのではなく背景に溶け込むように描かれ、画面全体が一体に。抽象と具象の間を彷徨うような不思議な世界が広がる。彼の代名詞である直線で構成された作品は、シンプルな枠組みにも関わらず、その色彩や筆触、線は静と動や強弱、リズムを持っている。さらに、会場にもこだわりが。50年もの画家人生で、様々な様式で描いた彼の画業の変遷を一望できる、様式展開の見取図を本物の作品も使って展示する。また、最新型高演色性 LED 照明を用いた空間演出や、彼のアトリエの雰囲気を再現したスペースも用意した。【詳細】endless 山田正亮の絵画会期:2016年12月6日(火)〜2017年2月12日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園 3 - 1開館時間:10:00〜17:00 (金曜は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(1月2日(月)、9日(月)は開館)、年末年始(12月28日(水)〜2017年1月1日(日))、1月10日(火)料金:一般 1,000(800)円、大学生 500(400)円※全て税込※( )内は20名以上の団体料金。※高校生以下および18歳未満は無料※障害者手帳の提示で付添者1名を含め無料※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は学生証または教職員証の提示で団体料金※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F - 2F)、「瑛九1935-1937闇の中で「レアル」をさがす」(2Fギャラリー4)も観覧可■ストライプ割引開催期間:2017年1月11日(水)~1月15日(日)※期間中に何か1点、一部でもストライプを身につけ、チケット購入時にその旨を自己申告された方に限り、通常観覧料から100円割引。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年11月27日「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が六本木・森アーツセンターギャラリーにて開催。会期は、2017年3月18日(土)から6月18日(日)まで。その後は2会場を巡回する。名古屋展・愛知県美術館では2017年7月1日(土)から2017年9月18日(月・祝)まで、神戸展・兵庫県立美術館では2017年10月3日(火)から2018年1月14日(日)まで開催。帝政ロシアの首都として栄えた街、サンクトペテルブルク。この伝統ある文化の街でひと際優雅な佇まいを誇るエルミタージュ美術館は、1万7千点以上もの絵画作品を所蔵する。本展では、その膨大なコレクションの中から特に充実している「オールドマスター」、16世紀ルネサンスから17・18世紀バロック時代に活躍した偉大な巨匠たちの傑作85点が一挙に集まる。16世紀ルネサンス時代のティツィアーノ、クラーナハなどから17世紀バロックのレンブラント、ルーベンス、ヴァンダイフなどを経て、18世紀ロココのヴァトー、ブーシェなどに至る、誰もが名前を一度は聞いたことがあるような各時代の大巨匠たちの傑作を国・地域ごとに分けて6章で紹介する。本展では、イタリア・ルネサンス画家、ティツィアーノの《羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像》も出展。今作は、じわりと広がっていくような穏やかな色彩やふくよかな肉体美、また作品全体を支配する調和が感じられるイタリア・ルネサンスらしい一点だ。さらに、ドイツ・ルネサンスを代表するクラーナハの作品も。ティツィアーノと同じルネサンス画家でも北方、ドイツを拠点とするクラーナハの絵には、大らかなイタリアとは全く違ったピリッとした空気感を感じる。その他にも、オランダのバロック画家、レンブラントや17世紀フランドルのルーベンス、ブリューゲルも登場。イタリア、オランダ、フランドル、スペイン、フランス、ドイツ・イギリスの各章にわたり、エルミタージュ美術館の顔ともいうべき作品群を観ることができる。また、「大エルミタージュ美術館展」の開催を記念して、会場と隣接するミュージアムカフェ「THE SUN」では、ロシア発の人気キャラクター、チェブラーシカをイメージしたデザート「チェブラーシカのオレンジパフェ」が登場する。柚子の香りのシャーベットをグラスに詰め、トップにかわいらしいチェブラーシカの形のクッキーが飾られている。提供されるのは2017年3月18日(土)から31日(金)までの期間限定だ。【詳細】大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち会期:2017年3月18日(土)〜6月18日(日)会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー52階休館日:5月15日(月)開館時間:10:00〜20:00 (火曜日は17:00まで。ただし5月2日(火)は20:00まで)※入館は閉館の30分前までチケット:一般 1,600円(1,400円) / 大学生 1,300円(1,100円) / 中高生 800円(600円)※( )内は前売り、団体料金※小学生以下は入館無料※団体料金は15名以上で適用。添乗員は1名まで無料※障害者手帳の提示で、介助者1名まで含め、当日料金の半額前売券販売期間:2017年1月16日(月)~3月17日(金)■ミュージアムカフェ「THE SUN」の限定メニュー「チェブラーシカのオレンジパフェ」価格:1,000円(税込)提供期間:2017年3月18日(土)~31日(金)提供時間:11:00~21:00(L.O.)場所:Museum Cafe & Restaurant THE SUN & THE MOON Cafe Area 「THE SUN」(森タワー52F)【巡回】■名古屋展会期:2017年7月1日(土)~9月18日(月・祝)会場:愛知県美術館■神戸展会期:2017年10月3日(火)~2018年1月14日(日)会場:兵庫県立美術館【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年11月25日ニューヨークが生んだ伝説の写真家、ソール・ライターの想像の秘密に迫る日本初の回顧展「写真家ソール・ライター展」が17年4月29日から6月25日まで、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催される。1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら58歳の年にスタジオを閉鎖、商業写真から退き世間から姿を消したソール・ライターはドイツのシュタイデル社から出版された作品集で再び脚光を浴びるとことなり、12年に公開されたドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」でその名と作品がさらに多くの人々の知るところとなった。今回開催予定の回顧展は、ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力を得て、同財団所蔵のモノクロ、カラーの写真作品、絵画作品の他200点あまりの貴重な資料を一同に集めた日本初の回顧展となっている。【イベント情報】「写真家ソール・ライター展」会場:Bunkamuraザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1会期:17年4月29日~6月25日予定
2016年11月25日「鼻ぺちゃ展」の巡回展と柴犬「巻きしっぽ展」が大阪なんばパークスで開催される。開催日は12月17日(土)、18日(日)と23日(金・祝)から25日(日)まで。フレンチブルドッグやボストンテリア、シーズーなど鼻の短い犬種“鼻ぺちゃ犬”に特化した合同写真&物販展「鼻ぺちゃ展」。2015年秋には東京・浅草橋、2016年夏には千葉・柏で開催され、累計10,000人以上を動員している。初の大阪巡回となる本展では、インスタグラムで不動の人気を誇る、たらちゃん&ふねちゃん、パグのはちべえ、そして本格写真家として活躍するtetsu ishiharaらが参加。人気作品はもちろん、冬の季節感あふれる作品や、クリスマスをイメージした作品も展示予定だ。生の写真だから伝わる濃密な“ぶひ可愛さ”を心行くまで楽しめる。また、特設コーナーで同時開催となる柴犬をメインとした「巻きしっぽ展」は、大阪初の企画。ふわふわの巻きしっぽをもつ柴犬たちの愛らしい姿は、訪れるひと皆を癒しのひと時へ誘う。なお、会場内には人気犬の素顔に迫る動画コーナーも併設。SNS未公開動画などが多数用意される。【開催概要】「鼻ぺちゃ展」in 大阪なんばパークス「巻きしっぽ展」開催日時:2016年12月17日(土)、18日(日)、23日(金・祝)~25日(日)開館時間:11:00~19:00休館日:なし会場:大阪なんばパークス 7階 パークスホール住所:大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70入場料:300円
2016年11月14日ロシアのエルミタージュ美術館が所蔵する絵画85点を展示する美術館展「大エルミタージュ美術館展オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」が2017年3月18日(土)より開幕。同展のテーマソングに宇多田ヒカルの『人魚』が決定した。【チケット情報はこちら】フランスのルーヴル美術館、アメリカのメトロポリタン美術館とともに、世界三大美術館のひとつと言われているエルミタージュ美術館。同展では、美術館の絵画コレクションの中でも、質・量ともに群を抜く、16世紀ルネサンスから17世紀、18世紀のバロック、ロココの “オールドマスター”に焦点を当てて展示。ティツィアーノ、クラーナハ、レンブラント、スルバラン、ブーシェ、フラゴナールなどの作品から、油彩画のみ85点を国・地域別に紹介する。今回、テーマソングに決定した宇多田ヒカルの『人魚』は、9月にリリースした8年半ぶりとなるニューアルバム『Fantome』に収録。同作はオリコン週間CDランキング4週連続1位を獲得し、話題を呼んでいる。「大エルミタージュ美術館展オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」は6月18日(日)まで、東京・森アーツセンターギャラリーで開催。その後、愛知、兵庫へ巡回する。現在、チケットぴあでは、東京展の早割チケットを販売中。■『大エルミタージュ美術館展オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち』【東京展】森アーツセンターギャラリー(東京都)2017年3月18日(土)~6月18日(日)【名古屋展】愛知県美術館(愛知県)2017年7月1日(土)~9月18日(月・祝)【神戸展】兵庫県立美術館(兵庫県)2017年10月3日(火)~2018年1月14日(日)※『Fantome』の「o」はサーカムフレックス付きが正式表記。
2016年11月04日特別展「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」が広島市現代美術館で開催される。会期は、2016年10月28日(金)から2017年1月22日(日)まで。立石大河亞のコマ割り絵画を含む油彩、60年代から80年代に制作した漫画原画、そして、横山裕一が初期に手がけた絵画、新作漫画『アイスランド』、本展のために描き下ろした漫画原画を紹介する「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」。我々の世界を参照しながらも、現実を引きずることなく、もうひとつの世界を大胆に提示する。不条理に満ちた、妙な世界の住人が繰り広げる意味不明な会話、 ナンセンスな行為など、一見“なんでもあり”の状況がもたらすユーモア。現実と距離のある世界観に触れることで、自分たちが今いる世界を見つめ直す良い機会をあたえてくれる。立石大河亞立石大河亞(タイガー立石/立石紘一)は、1963年、第15回読売アンデパンダン展に出品し、美術家としてのキャリアをスタートさせた。65年からは漫画を描き始め、ほどなく新聞や雑誌に連載をもつまでになり、漫画家としての地位を確立する。ミラノへと拠点を移した69年には、漫画の手法である「コマ割り」を絵画にもちこみ、ストーリー性や時間的要素を取り入れた絵画を手がけた。横山裕一横山裕一は、漫画家、イラストレーターとして活躍。ベニヤ板にペンキで風景や人物を描きながら、自身の絵画のスタイルを模索する日々の中、イラストの仕事を通じて、2004年に『ニュー土木』で単行本デビューを果たす。「ネオ漫画」 と称される横山の漫画に明確なストーリー展開はなく、複数の登場人物による非友好的かつ目的不明な行為、謎の物体が移動、変形する様子を描写することにより、純粋な時間の流れが表される。【概要】世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画会期:2016年10月28日(金)〜2017年1月22日(日)会場:広島市現代美術館住所:広島県広島市南区比治山公園1-1開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月27日〜1月1日)、1月4日(水)、1月10日(火)観覧料:一般 1,030(820)円、大学生 720(620)円、高校生・65 歳以上 510(410)円※中学生以下無料※11月3日全館無料※ ( )内は前売り及び30人以上の団体料金
2016年10月03日日本ならではの美と技が織りなす伝統工芸の世界。伝統工芸の保存と後継者の育成を目的とし、公益社団法人・日本工芸会が開催する国内最大の公募展「日本伝統工芸展」が日本橋三越本店で始まった。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸という7部門の重要無形文化財保持者の最新作を始め、一般公募作品より厳正な審査を経て選ばれた入選作品約600点が展示されている。昭和29年3月に始まり、今年で63回目を迎える「日本伝統工芸展」。日本工芸会の副理事長であり、漆芸の重要無形文化財保持者である室瀬和美さんは「普段使いの道具から美の極致の芸術品まで、幅広い層の作品があることが工芸の魅力です。その魅力を国内はもちろんですが、海外にもっと発信していきたい。工芸を“craft”と訳したこともありましたが、日本独自の文化“kogei”として海外へ伝えていきます」と語った。今年の「日本伝統工芸展」では、7部門すべてに受賞作品が存在している。これはなかなか珍しいことだそう。まずは大賞ともいえる日本工芸会総裁賞の丸山浩明作「蝋引楓造象嵌飾箱」(ろうびきかえでつくりぞうがんかざりばこ)が展示されている木竹工エリアへ。柔らかな曲線や水紋のような木目が印象的な作品は「木目の美しさを出すために、漆ではなく蝋引きで仕上げました。内側の箱は黒漆で仕上げ江戸小紋のフランス縞を線象嵌であしらっています」と丸山浩明さん。普段は、木工職人として木の椅子などを手掛ける丸山さん。同作品は8ヶ月かけて完成させたそうだ。「曲線を出すのが難しかった」と日本工芸会総裁賞を受賞した丸山浩明さん。英語でJapanと称される漆。日本美を代表する工芸である漆芸部門では、山岸一男作・沈黒象嵌合子「能登残照」(ちんこくぞうがんごうず・のとざんしょう)と寺西松太作・蒔絵箱「夜景」に注目。山岸さんの作品からは能登の海に沈んでいく夕日が、寺西さんの蒔絵箱からは日本海の漁火の光景が浮かんでくる。昔から変わらぬ日本の風景美がどちらの作品にも描かれている。漆芸の重要無形文化財保持者の室瀬和美さんが手掛けた蒔絵螺鈿飾箱「春映」。桜が川面に映しだされる様を描いている。出品数が群を抜く陶芸部門。九谷焼ベテランの田島正仁作・「彩釉器」(さいゆうき)、京都で作品を手掛ける加藤清和作・藍三彩「1670」(らんさいさい「いちろくぜろなな」)、若手女性作家の高橋奈己作・「白磁水指」(はくじみずさし)の3作品が受賞している。なかでも日本工芸会新人賞を受賞した「白磁水指」は、ほとんどの作家が大きな作品を出品するなか、両手におさまるほどの小さな作品。しかしフォルムのおもしろさ、プリーツのような造形など小さな水指に込められた美の技巧は、観るものに強い印象を与えるはずだ。着ることで完成する“芸術”、着物が飾られた染織部門へ。受賞作の海老ケ瀬順子作・穀織着物「海に聞く」(こめおりきもの「うみにきく」)、穀織(こめおり)とは米粒を並べたような文様の絹織物。植物染料で染めた透明感あふれる水色、穀織の間に施された絣が海の波を感じさせて、まさに“海に聞く”というイメージを想起させる。重要無形文化財保持者の鈴田滋人さん作・木版摺更紗着物「舞花」。白粉花(おしろいばな)が着物一面に咲き誇っている。そしてガラス、七宝、硯、玉、屏風など幅広い分野をカバーする諸工芸ゾーンへ。高松宮記念賞を受賞した松本三千子作・省胎七宝鉢「蒼海」(しょうたいしっぽうはち「そうかい」)。金属製の下地(胎)を用いた通常の技法に比べて、下地を酸で腐食させて表面の七宝部分だけにする省胎七宝焼きには高い技術が要される。青々とした海に果てしなく続く波の動きも、その技あっての表現なのだ。審査・鑑査委員の白幡明さんの「剥貫蓮弁の蓋物」。木を削るようにガラスを削り出し、ガラスの柔らかさを表現。最高峰の工芸を手に取るように近くで鑑賞でき、受賞作品についてはイヤホンガイドで解説を聞くことができるので、この機会に伝統工芸の美と技を体感してほしい。そして万が一、手に入れたくなった場合もご安心を。展示されている工芸品は、ほぼすべてが販売品(非売品もあり)なのだ。芸術の秋、日本橋で伝統工芸に触れてみませんか?【展覧会情報】第63回日本伝統工芸展会場:日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリー住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1会期:9月21日~10月3日時間:10:30~19:30(最終日は18:00まで)入場無料
2016年09月23日「ピエール・アレシンスキー展」が、10月19日から12月8日まで、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。筆で描くことによる表現の究極に辿り着いた、ベルギー現代美術を代表する画家ピエール・アレシンスキーは、90歳近い今も精力的に活動を続けている。1948年に結成の前衛美術家集団コブラの活動を通じ、戦後アートシーンに躍り出たアレシンスキーは、洒脱な禅画で知られる仙がいを師と仰ぎ、前衛書道家の森田子龍と交流。日本を訪問した1955年には、「日本の書」という短編映画を撮影している。また、アレシンスキーはコミック本に刺激を受け、枠を設けて描く独特のスタイルを生み出した。さらに、第一級の文筆家であり、1965年以降、随筆を中心とした多くの著書が大手出版社から出されているアレシンスキーの絵画作品には、文字や言葉に対するこだわりが随所に見受けられる。コブラの目指したものの中に「専門外への挑戦」があったが、アレシンスキーは、左手による絵と右手による文の両方でこれを実践し、独自の境地に達した。日本・ベルギー友好150周年を記念して開催される日本初の回顧展となる本展では、1940年代から最新作までを網羅した約80点を展示。会場では、表象とも文字ともつかないものが全面を覆い尽くしている《夜》をはじめ、コミック本のような枠を作った中に墨で絵を描いた和紙の短冊を、横150cmほどの絵の周りにめぐらせ、何かの物語が展開しているような予感を観る者に与えている《肝心な森》、不要になった紙類を、パリや南仏の蚤の市、古物商、古本屋などで見つけ出して再利用し、独特の効果を生み出している《あなたの従僕》などが公開される。具象と抽象を織り交ぜ、日本の書に影響を受けた書法で絵画を制作してきたアレシンスキーの画業を辿る絶好の機会となっている。なお、本展は、2017年1月28日から4月9日まで大阪・中之島の国立国際美術館に巡回する。【イベント情報】「ピエール・アレシンスキー展」会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1会期:10月19日~12月8日時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)、毎週金・土は10:00~21:00(入館は20:30まで)料金:一般1,400円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円休館日:10月24日のみ休館
2016年09月21日今年で結成20周年を迎えるDELAWAREによる“デジタル絵画”と“デジタル彫刻”が、伊勢丹新宿店3階のデザイナーズイースト・ウエストに展示されている。DELAWAREは、音楽アルバムや展覧会、映像、ビットマップグラフィック、文章、ウェブ、携帯電話、クロスステッチ、ライブショー、TVCM、ファッションなど幅広い分野で活動を行っている。現在のメンバーは、サマタマサト、岡村浩志、奥村建、山口崇司の4人。今回伊勢丹新宿店で展示される作品は、歴史に残る名作に現代のアレンジを加えて制作したデジタル絵画「Four Frames」とデジタル彫刻「Ballerina」。ウエストに展示される「Four Frames」は、モナリザや真珠の耳飾りの少女などの名作が現代版にアレンジされた作品となっている。一方、イーストに展示される「Ballerina」は、動かないブロンズ彫刻にアレンジを加え、動くデジタル彫刻を完成させた。モナリザまた、作品はインターナショナルデザイナーズイースト・ウエストが発信するトレンドカラーをキーカラーに使用するなど、伊勢丹新宿限定のオリジナル仕様にカスタマイズされており、大迫力の90インチモニターで鑑賞することができる。
2016年09月19日カレンウォーカー(KAREN WALKER)が、2017年春夏コレクションを発表した。インスピレーションを与えたのは、画家サルバドール・ダリが愛したペットのオセロットだ。ネコ科の生き物・オセロットはBabouと名付けられ、都会の人々を楽しませながら誰にも属さず生きていた。その飄々とした姿をデザインに落とし込み、現代に生きる私たちに愉しみを届けていく。スウェットトップスに配されたキャットプリントは、牙を持ち少し毒っ気のある表情。花柄や幾何学模様など様々な柄がパッチワークされ、ユーモラスに描かれている。また、黒地にイエローで表現された猫のイラストは、Tシャツの中央に配置され、ボタニカルプリントのアウターを飾り、ロックな雰囲気を醸し出す。一方、ブランドのアイコンであるドレスは、フリルやラッフルをあしらっていつもより柔らかな印象に。袖はふわりと広がり2重にフリルがデコレーションされ、胸元には細かなギャザーが寄せられている。色鮮やかなブルーの鳥プリントも自由なムードを吹き込んでいる。その女性らしい世界観に、ボリュームあるタッセルピアスや民族調の飾り付きベルトがリズミカルなアクセントを差し込んでいる。また、マスキュリンなテーラードジャケットやウォッシュドデニムといったウェアを合わせることで、甘さだけではない、野生的な側面や大胆さを表現している。
2016年09月15日スペインの鬼才サルバドール・ダリの過去最大規模となる本格的な回顧展が7月・8月・9月の京都展に続き、9月14日に東京・国立新美術館で開幕した。【チケット情報はこちら】本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン・フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(米国・フロリダ州セント・ピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(スペイン・マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加えて、約250点によって多面的なダリの世界を紹介する、日本では約10年ぶりとなる回顧展である。展覧会は油彩画のほかドローイング、オブジェ、ジュエリー、書籍など多岐に渡る作品で構成されている。ダリの様々なジャンルに対する才能は観るものを圧倒し、独特な世界にお誘いすること間違いない。また、本展の特設グッズショップ内にはダリ応援団に任命された歌手・タレントのはいだしょうこが描いた「ダリ肖像画」が展示されている。ダリ本人の写真にインスピレーションを受けて描いた肖像画がどんなものかは美術館でご確認あれ。ダリ展は12月12日(月)まで東京・国立新美術館にて開催。チケットは発売中。
2016年09月15日スペインが生んだ奇才、サルバドール・ダリの大規模な回顧展「ダリ展」が、12月12日まで、東京・六本木の国立新美術館で開催されている。本展はシュルレアリスムの旗手として多くの絵画を描き、さらに映画や演劇など多方面でも才能を発揮したダリの軌跡を振り返る、国内最大規模の展覧会となる。ダリと言えば、まず尖った口髭とギョロリとした目の異様な風貌を思い浮かべる方も多いことだろう。芸術に“セルフプロデュース”の概念をいち早く取り入れ、自らもメディアに盛んに登場したダリは、それまでの芸術や芸術家のあり方を大きく変えた存在として世間の注目と人気を集めてきた。この展覧会では、全8章を通してダリの独特な世界が生み出された背景に迫っていく。まずはダリが生まれ育った街、フィゲラスの風景や自画像、身近な人々を描いた「第1章 初期作品」から始まり、自らの芸術のスタイルを模索した「第2章 モダニスムの探求」を経て、芸術の都、パリの訪問をきっかけに「第3章 シュルレアリスム時代」へ。若きダリは、さまざまな芸術家たちから刺激を受け、現実を越える世界を描くシュルレアリスム画家として頭角を現していく。そして、妻であり敏腕マネージャーとしても生涯を共にする「第4章 ミューズとしてのガラ」との出会い。この運命的な出会いにより“芸術家ダリ”は完成され、戦火を逃れて辿り着いた地「第5章 アメリカへの亡命」で大きな成功を手にすることとなる。『タイム』誌の表紙を飾り、映像作品の制作やジュエリーのデザイン、ウォルト・ディズニーとのコラボレーションなど、多岐に及ぶ仕事ぶりで文字通り「第6章 ダリ的世界の拡張」をしていく。ところが、第2次世界大戦の終結が再びダリの転機となる。広島、長崎への原爆投下に大きなショックを受け、「第7章 原子力時代の芸術」の追求が主題に。原子核分裂の様子や爆撃、爆弾のモチーフのほか、宗教観、古典絵画へのオマージュが色濃く表れた作品を描くようになる。そして晩年、「第8章 ポルトリガトへの帰還」では、ベラスケスやラファエロといった巨匠たちにインスピレーションを受けた作品を制作。故郷フィゲラスに暮らしながら日本、ロンドン、オランダ、フランスなどで大規模な展覧会を開き、世界中でその名を知られる芸術家として活躍し続けた。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という3つの主要なダリ・コレクションを中心に構成され、さらに国内所蔵の重要作品を加えた約250点によってダリの魅力を紹介する。その中でも、スペインのフィゲラスにあるダリ劇場美術館からこの展覧会のために持ち込まれた『メイ・ウエストの部屋』は、特に見逃せない展示だろう。現実を越える超現実(シュルレアリスム)を多面的に表現したダリ・ワールドを、ぜひ会場で体感してほしい。【展覧会情報】「ダリ展」(東京展)会場:国立新美術館 企画展示室1E 住所:東京都港区六本木7-22-2会期:9月14日~12月12日時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)※毎週金曜日は20時まで※ただし、10月21日、22日は22時まで料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料休館日:火曜日22222
2016年09月14日「ダリ展」が2016年9月14日(水)から12月12日(月)まで、国立新美術館で開催されています。日本で開催されるダリの展覧会としては過去最大規模の回顧展とあって、開催前から多くの注目を集めています。asoview!編集部が気になるダリの世界を早速取材してきました!世界的なダリ・コレクションが一同に集結!今回の「ダリ展」では、スペインのガラ=サルバトール・ダリ財団、国立ソフィア王妃芸術センター、アメリカのダリ美術館のダリ・コレクションが初めて一同に会します。初期から晩年まで、ダリの創作の軌跡を約200点にもわたる作品を鑑賞しながらたどれる展示になっています。奇抜なイメージでとらえられがちなダリですが、その全貌を網羅していきます。ここが入り口です。早速ダリ・ワールドへ飛び込みましょう!ダリ・ワールドに圧倒される!絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作、執筆活動などマルチに活躍したダリ。観るものを圧倒するパワーあふれるダリ・ワールドが展開されます。無料でもらえるこちら、「ジュニア・ガイドブック」とありますが、とてもわかりやすくまとまっているので大人もぜひゲットしてください。●音声ガイドを借りよう入り口で音声ガイドの貸出があります。料金は1台500円。ナビゲーターは俳優の竹中直人さん!かなり面白いので、これを借りてガイドを聞きながら鑑賞することをおすすめします。作品の点数が多いので、かなりボリュームのあるガイドになっています。※無料貸出しは取材日のみです●CHAPTER1 初期作品(1904~1922)サルバドール・ダリはスペイン・フィゲラスで生まれました。芸術や文化に造詣が深く、自由な気風の家庭だったそうです。カタルーニャ地方のフランス国境に近い町で、彼は少年時代から絵画の才能を賞賛されます。聖十字架祭のためのポスターサルバトール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.このころの絵はまだ油絵で、独特のタッチです。ラファエロ風の首をした自画像ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは子どものころから母親の眉墨やおしろいをつけて目立とうとしていたそうです。このころから個性派の片鱗が伺えますね!●CHAPTER2モダニズムの探求(1922~1929)アス・リャネーの浴女たちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリは1922年にマドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入学します。国外の美術などを自ら探求していたダリにとって、学校の教育は退屈なものでした。そしてキュビズム、ピュリズム、未来派など、新しい芸術の影響を受けた作品を制作しました。学生寮では、後の映画監督であるルイス・ブニュエルや詩人となるフェデリコ・ガルシア・ロルカなどと交友を結びました。ルイス・ブニュエルの肖像国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.1925年にバルセロナで初の個展を行い、大盛況のうちに終了。1926年4月にパリを訪れ、アトリエでピカソと出会います。これ以降ダリの作品とピカソのキュビズムとの類似性がはっきりとわかります。ダリはこの年にアカデミーを退学しましたが、賞賛を得た彼には後悔はありませんでした。ここからダリの芸術家としての人生が始まったといえるでしょう。●CHAPTER3シュルレアリスム時代(1929~1938)1929年に学友のブニュエルと共同で脚本を執筆した映画「アンダルシアの犬」がパリで公開され、大きな反響を呼びました。「アンダルシアの犬」は実際に映像も見られますが、かなりショッキングなシーンが続きます…。閲覧注意です。奇妙なものたちガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリはパリのシュルレアリスト・グループに参加し、シュルレアリスムの中心的な画家として活躍するようになります。引出しのあるミロのヴィーナスサルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリは次第に「無意識」への関心を高めていきます。無意識に見る夢のイメージを現実に探す、ということもテーマになってきます。また、複数のモチーフを重ね合わせた「ダブルイメージ」「トリプルイメージ」と呼ばれる表現の追究もはじまります。1930年代のシュルレアリスムを代表するスタイルを確立していくことになります。子ども、女への壮大な記念碑国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.もうすでに今のイメージの「ダリっぽい」作品が見られますね。●CHAPTER4ミューズとしてのガラ1929年、ダリは詩人のポール・エリュアールの妻・ガラと出会い、いっぺんに恋に落ちてしまいます。ガラはポールと離婚し、ダリと結婚。常にダリに寄り添い、ダリの芸術にインスピレーションを与えるミューズとしてだけではなく、プロデューサーとしてもダリを支援し、作品の管理から販売までを一手に担います。雲の中の戦い(立体鏡絵画)国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ダリの作品には、ガラをモチーフにした女性がたびたび登場します。ガラの3つの輝かしい謎国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.ガラが亡くなった後に描かれた作品です。ガラはダリの半身のような存在でもあったため、喪失感ははかりしれません。●CHAPTER5アメリカへの亡命(1939~1948)第二次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各地が戦場となりました。ダリとガラはアメリカに亡命し、戦争が終わった後の1948年まで過ごしました。アメリカで大衆の評価を得たダリは、注文によって制作を行なうことが増えてきます。こうした亡命後の商業的な仕事や出版などを通じてさらにダリの名声は高まり、シュルレアリスムを体現する名士としての地位を確立します。左:幻想的風景暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)中:幻想的風景英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)右:幻想的風景夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)横浜美術館蔵 © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この3連の大作は、化粧品によって財をなしたクライアントからの注文です。ディズニーとのアニメーション制作、「デスティーノ」。制作当初、ダリが習作を10枚ほど作っていましたが、戦争による資金難などの問題で作品は完成には至りませんでした。その後ウォルト・ディズニーの甥であるロイ・E・ディズニーにより制作され、2003年に発表されました。いわゆるディズニー作品とは一線を画した不思議な世界が見られます。●CHAPTER6ダリ的世界の拡張ダリはアメリカ滞在中に絵画のみならず、舞台芸術や映画などの美術の仕事を多数行いました。さらにファッションの分野にも進出。ダリの芸術から派生したイメージは、大衆の支持を得ました。「ドン・ファン・テノーリオ」のための5つの衣装のスケッチ国立ソフィア王妃芸術センター蔵Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, FundacióGala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この舞台衣装のスケッチは、細かいところまで描かれているのがよくわかります。エンターテインメント性が高く、見ていておもしろい章です。記憶の固執(ピン)サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.ダリのデザインした宝石。絵画の世界そのままに、個性的なデザインです!タルトを盗んだのは誰か?ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-SalvadorDalí, JASPAR, Japan, 2016.これはなにか?というと、なんと「不思議の国のアリス」の挿絵です!アリスとは思えない!?独特の世界が展開されています。●CHAPTER7原子力時代の芸術(1945~1950s)1945年の広島と長崎への原爆投下は、ダリに強いショックを与えました。ダリの世界は今までと変化していきます。物質の真の姿を探ろうとするダリの想いは、量子学的真実を描こうという方向に向かっていきました。原子力や核兵器をつくりだす最新の科学の動向の研究を行い、それを反映した作品を制作していきます。素早く動いている静物サルバドール・ダリ美術館蔵Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí,Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016. In the USA: © Salvador Dalí Museum Inc. St.Petersburg, Florida, 2016.「素早く動いている静物」。絵画内の物体の停止された動きと空間の分離というかたちで描かれています。ポルト・リガトの聖母福岡市美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.この当時、さらにカトリックへの回帰がみられます。ラファエロなど古典の研究を行なっています。「ポルト・リガトの聖母」は愛妻ガラを聖母に見立てて描いています。●CHAPTER8 ポルト・リガトへの帰還、もしくは晩年の作品(1960s~1980s)ダリとガラはアメリカから戻ると、小さな漁村ポルト・リガトに居を構えて過ごします。1960年代以降は古典芸術に回顧し、巨匠たちに触発された作品を制作します。テトゥアンの大会戦公益財団法人諸橋近代美術館蔵© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.さらにダリ芸術のさまざまな要素を集めた集大成的な作品「テトゥアンの大会戦」のような大作絵画も次々と制作していきます。1974年には生まれ故郷フィゲラスにダリ劇場美術館が開館しました。ダリ劇場美術館の一室「メイ・ウエストの部屋」を再現したものです。一見ちょっと変わった部屋ですが、正面から見てみると…女優、メイ・ウエストの顔があらわれました!ダリの絵画作品にも多用されている「ダブル・イメージ」を3次元で楽しめるこの部屋は、来館者からの人気も高い展示です。オリジナルグッズもチェックダリ展ではグッズが大充実!ショップを見ているだけでも楽しくなります。その中でもおすすめはガチャガチャ。まずはレジで300円を支払い、1ドル紙幣ならぬ1ダリ紙幣を入手します。これ1枚でふくびき風のガチャガチャを1回引けます。ぐるりと回すと、卵がコロコロ…ゲット!中にはダリの作品をモチーフにしたピンバッジと、シールが入っています。全部で7種類あります。絵画をモチーフにしたキーホルダーや時計も。時計はインテリアとしても面白そうです。ダリのデザインした宝飾品のレプリカもあります。トートバッグやTシャツも。ダリがデザインした香水、気になります。思わず買ってしまいそうになるポストカード、そして図録。気づいたら散財していた!なんてことにならないように!?とにかく作品が多く、これを日本で見る機会はもうしばらくないのでは、と思える充実ぶりです。各章ごとにギャラリーのような作りになっているので、ダリの頭の中に迷い込んだように感じることもありました。1回だけではなく、2回、3回と見ても色々な感じ方ができるのではないでしょうか?asoview!編集部員も絶対にもう一度行きたい!と心に決めています。ダリの不思議な世界、夢と現実の世界が曖昧になってくるような感覚を、じっくりと楽しんでみませんか。イベント詳細名称:ダリ展会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2会期: 2016年9月14日(水)~12月12日(月)開館時間:10:00~18:00 ※ただし、10月21日(金)・22日(土)は22:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2016年09月14日ドイツが世界に誇る最も重要な写真家のひとり、トーマス・ルフの日本初となる本格的な回顧展が8月30日より、東京・東京国立近代美術館で開幕。開幕前日の8月29日には、トーマス・ルフ本人を迎えての記者発表と開会式が行われた。【チケット情報はこちら】今回の個展は作品選択や展示構成にルフ自身が参加。初期から最新シリーズ、未発表の新作まで、主要シリーズで作品世界を紹介。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用い、自身の世界観を表現。初期の作品である『Interieurs』。評価を高めた高さ2メートルを超える作品『Portraits』。少年時代からの宇宙への関心を背景とする『cassini』や『ma.r.s.』。インターネット時代の視覚・情報空間を問う『nudes』や『jpeg』など、東京会場では全18シリーズ、約120点の作品を展示。中でも、読売新聞社から提供されたプレス写真を使用した最新作『press++』シリーズは世界初公開となる。ルフは記者発表で「今回の展覧会では、アナログ時代からセミ・デジタル時代を経て、完全なデジタルに至るまでの、写真の変移の全容をご覧いただけると思う。写真のテクノロジーはこれからも飛躍、発展することは間違いない。すばらしい未来が拓かれていることを確信している。」と語った。『トーマス・ルフ展』は、11月13日(日)まで東京・東京国立近代美術館、12月10日(土)から2017年3月12日(日)まで金沢21世紀美術館にて開催。チケットは発売中。
2016年08月31日日本民藝館にて9月1日から11月23日まで、創設80周年特別展第3弾となる「柳宗悦・蒐集の軌跡」が開催される。1936年、無名の職人による日用の工芸品「民芸(民衆的工芸)」の美の発見者として知られる柳宗悦らにより民藝運動の本拠として開設された日本民藝館。創設80周年を記念した特別展第3弾となる同展では、民藝運動の創始者としての柳宗悦ではなく、生涯にわたって“信と美”を追求し続けた蒐集家としての柳宗悦に注目し、柳宗悦が蒐集した作品の中から、蒐集年代が明らかな日本のコレクションを中心に展示する。同展は、作品が蒐集された順を追って構成される初の試みとなっており、ひとりのコレクションとしては極めて広範囲な分野に渡った作品を蒐集していた柳宗悦の蒐集作品が蒐集順に展示される。柳宗悦は1910年から1923年まで、21歳で創刊に参加した雑誌『白樺』に掲載される西洋美術の図版選定などに大きく関わる一方で、中国や朝鮮の陶磁をはじめとする東洋美術に関心を寄せ、1914年には朝鮮半島から訪れた浅川伯教が手土産として持ってきた「染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)」に大いに感銘を受け、当時評価されていなかった陶磁器をはじめとする朝鮮工芸を精力的に集めた。また、1924年から1931年には地方の下手な実用工芸「雑器」に眼を向け、1926年には「日本民藝美術館設立趣意書」を起草。同展では、日本民藝館の設立に向けて盟友の陶芸家・河井寛次郎や濱田庄司らとともに蒐集した工芸品の数々が展示される。さらに、1916年から1926年には、江戸時代に大津の追分付近で旅人に販売されていた大津絵に着目。館蔵の大津絵のうち、大正時代に集められた「初期大津絵」が紹介される。続いて、柳宗悦らが見い出した工芸品が次々に掲載された1931年創刊の雑誌『工藝』や同誌に掲載された様々な工芸品、日本民藝館開館記念号となった『工藝』70号の掲載作や、当時の展示写真によって確認できる戦前に陳列されたコレクションなども展示。1941年の「日本現在民藝品展」のために製作された大作「日本民藝地図」と合わせて、当時全国で命脈を保っていた新作工芸も紹介される。その他、柳宗悦が晩年の10年程の間に蒐集した古丹波焼も紹介。また、柳宗悦が晩年に、先住民族の造形に見られる原始的な抽象文や日本の鑑賞史で取り上げられてきた疵やゆがみなどに見られる“破形”の造形に注目していたことから、1958年の「抽象紋特集」の図版掲載品を中心に、“抽象”と“破形”の造形を紹介する。最後には、柳宗悦の思想形成に大きな影響を及ぼした浄土門の造形を中心に、仏教画や経典・仏教版画なども展示される予定だ。【展覧会情報】「柳宗悦・蒐集の軌跡」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:9月1日~11月23日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日振替休館)
2016年08月22日「春日大社 千年の至宝」展が上野・東京国立博物館で、2017年1月17日(火)から3月12日(日)まで開催される。春日大社は、奈良時代の初めに国家の平安と国民の繁栄を祈願するため、創建された。「式年造替」と呼ばれる社殿の建て替えや修繕が約20年に一度行われ、2016年はその60回目を迎える。「春日大社 千年の至宝」展では、この大きな節目に、春日大社に伝来し、社外ではめったに拝観することのできない貴重な古神宝の数々と共に、選りすぐりの名品をかつてない規模で展示する。期間中は、日本を代表する国宝の武具が勢揃い。歴史上の偉人たちから奉納された、多くの鎧や刀剣類は迫力満点だ。また、奈良と言えば鹿。鹿の群れを描いた屏風や、鹿に乗り春日の地に降臨した武甕槌命(たけみかづちのみこと)の絵画など「神鹿」の美術も豊富に揃う。他にも、「平安の正倉院」と呼ばれ、平安貴族の美意識を反映した国宝の品々が紹介される。なお、音声ナレーターは市川猿之助。また彼が務める音声ガイドに、歌手のさだまさし、春日大社の花山院弘匡宮司の特別出演も決定している。【詳細】「春日大社 千年の至宝」展会期:2017年1月17日(火)〜3月12日(日)会場:東京国立博物館 平成館※会期中に展示替あり場所:東京都台東区上野公園13-9時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前までチケット:一般 1,600円 (1,400円) / 大学生 1,200円(1,000円) / 高校生 900円(700円)※( )内は前売り価格。※団体は20名以上。 -団体券 一般 1,300円 / 大学生 900円 / 高校生600円※中学生以下無料。※障がい者とその介護者1名は無料。(入館の際に障がい者手帳などを提示。)※前売券は、10月1日(土)から2017年1月16日(月)まで、東京国立博物館 正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイトほか主要プレイガイドにて発売。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年08月21日「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展が、2016年7月30日(土)から8月28日(日)まで、東京・世田谷区の生活工房で開催される。1960〜80年代にかけてのレコード全盛期。その時代に多くの日本人の音楽風景を彩ったのは、まるでおもちゃのような、小さなポータブル・レコード・プレイヤーだ。人々が音楽を楽しむ機器として、作り捨てのように大量生産され、そして時代とともに使い捨てられてきた製品だが、中にはユニークな個体が数多く存在する。本展では、小さなハコにラジオ、カセットからエコー、リズム・ボックス、鍵盤など、様々な機能を詰め込むことで、デザイン的にも面白く、フォルムだけでも楽しめるような“オモシロかわいい”プレイヤー約100点を展示。その持ち主である高円寺・円盤の田口史人による解説とともに紹介する。オーディオメーカーだけでなく、おもちゃメーカーや、時には重工業の会社まで、幅広い業種が手がけたレコード・プレイヤーたち。高度成長期の日本人のさまざまなアイデアやデザイン性が活かされた品々を改めて鑑賞すれば、そこには現代にも通ずるヒントや発見があるかもしれない。【開催概要】「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展開催期間:2016年7月30日(土)〜8月28日(日)時間:9:00〜20:00 ※会期中無休/入場無料(関連イベントは有料)会場:生活工房ギャラリー住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー3階アクセス:東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋」駅直結<関連イベント>■ASUNA+田口史人パフォーマンス「100 Keyboards + 100 Portable Record Players」日時:8月14日(日)15:00〜18:00(予定)会場:生活工房 4F ワークショップルームB出演:ASUNA+田口史人参加費:1,500円定員:50名(事前申込制)内容:ASUNAによるキーボードやオモチャを駆使したライブ・パフォーマンス。田口史人のポータブル・レコード・プレイヤー100台とキーボード100台とのセッション。■出張円盤レコード寄席日時:7月31日(日)15:00〜16:30会場:生活工房 4F ワークショップルームBトーク:田口史人(円盤)参加費:1,000円定員:20名(事前申込制)内容:展示中のプレイヤーを使ったレコード試聴会。本展の企画制作・出品者の田口史人とともにプレイヤー10台の聞き比べをし、それぞれの個性を探る。
2016年07月23日matohu表参道本店5周年を記念して同店では7月23日から31日まで、ゲストアーティストイベント「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」展が開催される。立原位貫は、浮世絵版画の技法を独学で習得し、江戸時代に使われた紙や絵具や道具についての研究を重ね、本当の復刻、復元を行ってきた唯一の作家。夢枕獏や江國香織などの著作ともコラボレートしており、その挿画も手掛けてきた。14年にはmatohuのデザイナーである堀畑裕之と関口真希子と出会い、深い魂の交流を続けてきたが、昨年matohuでの展覧会の直前に急な病に倒れ急逝した。同展では、立原位貫の生前の意志を継ぎ、その画業の一端を紹介。日本の美意識に満ちた本物の木版画の世界をじっくり体験できる機会となっている。【イベント情報】「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」展会場:matohu表参道本店住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25会期:7月23日~31日時間:11:00~20:00
2016年07月19日「ランス美術館展 華麗なるフランス絵画 古典派、ロマン派、印象派 そしてレオナール・フジタ」が、7月16日から9月4日まで、熊本県立美術館本館で開催される。フランス北東部のシャンパーニュ地方に位置し、歴代のフランス国王が戴冠式を行ってきた大聖堂を擁する歴史ある古都、ランス市の中心街に1913年に開館したランス美術館。中世美術から現代美術まで幅広いコレクションを有し、とりわけフランス絵画の宝庫として世界的に知られている。シャンパーニュ地方はその名のとおりシャンパンの産地であるが、ランス美術館のコレクションもシャンパンで財を成した富豪たちによってその基礎が築かれた。熊本県立美術館の開館40周年を記念して開催する本展は、ランス美術館の所蔵する珠玉のフランス絵画を4つの章により一堂に紹介するもの。17・18世紀のバロック、ロココ絵画をはじめ、ウジェーヌ・ドラクロワやジャック=ルイ・ダヴィッドらのロマン派や新古典派の19世紀絵画、カミーユ・コロー、ジャン=フランソワ・ミレーらのバルビゾン派、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレー、ポール・ゴーギャンらの印象派やポスト印象派、そして、熊本ゆかりの画家でフランスに帰化した藤田嗣治(レオナール=ツグハル・フジタ)など、70点余の名品群で構成される。なお、本展は9月10日から10月30日まで静岡市美術館、11月5日から12月25日まで福井県立美術館、2017年2月11日から3月26日までひろしま美術館ほかに巡回予定。熊本では、藤田嗣治が京都のフランス総領事館(関西日仏学館)のために描いた大作《ノルマンディーの春》をはじめ、ひろしま美術館や熊本県立美術館の所蔵する藤田嗣治の名品もあわせて特別出品される。【イベント情報】「ランス美術館展 華麗なるフランス絵画 古典派、ロマン派、印象派 そしてレオナール・フジタ」会場:熊本県立美術館本館住所:熊本県熊本市中央区二の丸2会期:7月16日~9月4日時間:9:30~17:15(入館は16:45まで)料金:一般1,300円、高・大学生800円、中学生以下は入場無料休館日:月曜日(祝日の場合は翌日。なお、8月1日、15日は開館)
2016年07月15日