ソニー企業は、東京・銀座のソニービル6F「ソニーイメージングギャラリー 銀座」にて、無人航空機"ドローン"をテーマとした写真展「空飛ぶ写真機 ~ドローンで見た日本の絶景~」を開催している。入場は無料。会期は5月28日まで。「空飛ぶ写真機 ~ドローンで見た日本の絶景~」では、写真家・林 明輝(りん めいき)氏がドローンによる空撮で捉えた日本各地の風景写真を展示。上空数十メートルから約150メートルという普段見られないアングルから各地を見下ろすことで、新たな日本の魅力が楽しめるという。会期前半(5月1日~14日)は春夏編、会期後半(5月15日~28日)は秋冬編の2部構成となっており、5月17日14:00からは同氏によるトークイベントも開催される(入場料・事前予約不要)。また、同ビル1Fエントランスホールにある外国人観光案内所「Multi Communication Window」では、本展の一部作品を紹介する外国人観光客向けイベントを開催。85型の大型ディスプレイで日本の絶景写真が楽しめるほか、映し出された風景の前で記念撮影も可能。"空飛ぶ写真機"の展示もあるという。
2015年05月08日東京都・府中市美術館では、江戸時代の動物絵画を紹介する「動物絵画の250年」展を開催している。開催期間は5月6日まで(5月4日を除く月曜は休館)、開場時間は10:00~17:00(入場は16:30まで)。入場料は一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円。同展では、歌川国芳や円山応挙、伊藤若冲ら、江戸時代の画家たちが動物たちを描いた多彩な「動物絵画」を紹介。現在は会期後半となり、中世からの伝統を受け継ぐ作品や、個性的な画家による想像の世界を描いた作品など、83点が展示されている。また、5月2日は「江戸の動物絵画その多彩さを生んだもの」、5月4日は「動物絵画外国と日本」というテーマで、それぞれ同美術館の学芸員による講座も開催される。なお、本展は2007年に同美術館にて開催した「動物絵画の100年 1751-1850」の続編となっている。
2015年04月30日現代アート展「第2回CAF賞作品展」が5月23日から24日まで、東京・神田の「3331Arts Chiyoda」で開催される。同展では日本の現代芸術の復興、及び学生の創作活動への支援を目的に、昨年よりスタートした学生向けのコンペティション「CAF(Contemporary Art Foundation)賞」の入賞作品を展示。日本全国の高校、大学、大学院、専門学校の学生より絵画や彫刻、映像作品などを募集し、数百という応募作品の中から選ばれた23名による全25作が展開される。昨年に引き続き、アーティストの名和晃平、アート月刊誌『美術手帖』編集長の岩渕貞哉、東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗、アートプロデューサーの山口裕美の4人が審査員を担当。23人の中から選ばれた最優秀賞1人には50万円の賞金、及び海外研修渡航費用50万円が授与される。その他、優秀賞2人には20万円、審査員特別賞4人には10万円の賞金が贈られる。なお、同展は前澤友作が会長を務める公益財団法人現代芸術振興財団によって運営される。前澤はファッションECサイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイの代表取締役も務めている。【イベント情報】第2回CAF賞作品展会場:3331Arts Chiyoda住所:東京都千代田区外神田6-11-14会期:5月23日から24日まで時間:12:00から19:00まで
2015年04月29日日本最大級のInstagramユーザーグループであるInstagramersJapan (IGersJP)は4月13日、「史上最強のインスタグラム展 - Ultimate Instagram Exhibition」の参加者募集を開始した。募集人数は最大300名。参加費は無料だが、応募者多数の場合は審査の上、当選者を決定する。IGersJPが主催する「史上最強のインスタグラム展」は、東京・浅草橋の「Photons Art Gallery」をビルごと一棟借り切って、6月15日~21日の期間、開催される。総参加者数は500人の予定。展示会にかかる経費はすべてIGersJPが負担し、参加者は無料で約20cm四方の5mm厚のスチレンボード台紙に作品のプリントを展示できる。同展の参加を希望するInstagramユーザーは、署名(ウォーターマーク)を入れた作品をメールに添付し、IGersJPに送ることで応募受け付けとなる。詳細はIGersJPのWebサイトを参照。
2015年04月14日3月31日、株式会社ブリヂストンは、ブリヂストンサイクル株式会社及びブリヂストンスポーツ株式会社と共に、「第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール表彰式」を開催しました。本コンクールは、未来を担う子供達に、絵を描くことを通して自然の大切さについて考えてもらいたいという想いで始まり、今年で12回目の開催を迎えました。今年は「みつけよう おもしろい しぜん」をテーマに全国各地から述べ38,929点の応募がありました。今回表彰されたのは、ブリヂストン大賞5点をはじめとするブリヂストンサイクル賞10点、ブリヂストンスポーツ賞10点、ブリヂストン賞76点の合計101点。表彰式にはブリヂストン大賞5名を受賞したお子さんと、そのご家族が参加しました。ブリヂストン大賞「ハワイエコツアー」に選ばれたのは八木喬基(やぎ・たかき)くん(9歳)。絵画教室へ通い続けている彼は「なぜ虫は、かたちが変わるのか?」という作品で、審査員一同を唸らせました。1歳から習い始めて既にペラペラという英語の実力も、ハワイで発揮されるはずです。「オーストラリアエコツアー」に選ばれたのは、梁田菜摘(やなだ・なつみ)さん(7歳)。愛犬、ココちゃんが捕まえて飼い始めたカエルがモチーフの作品「雨にぬれてたのしそうにしているカエル」で受賞しました。自宅に飾られた多数の自作絵画は愛犬ココちゃんを描いたものが多く、受賞作以外も逸品でした。「北海道エコツアー」に選ばれた開澤快(かいざわ・かい)くん(9歳)が描いたのは、「見上げたら、松」。見上げる視点で松を描く斬新な発想で、4回目の応募にして受賞。小さい頃から車が大好きで「ブリヂストンのみなさんも頑張って下さい」とコメントし会場をわかせていました。伊沢直留(いさわ・なおと)くん(10歳)は「ウシの親子」で「沖縄エコツアー」に選ばれました。名門絵画教室に通い、数多くの受賞歴を持つ作品に対して審査員のみなさんは「ウシの毛並みの表現力がすごい!」と大絶賛。ぜひ近くで観ていただきたい秀作です。「屋久島エコツアー」に選ばれたのは内田百奏(うちだ・ほのか)さん(9歳)の「なにが見えるかな?」。将来、水泳のオリンピック選手を目指し水泳では数々の賞を受賞していますが、絵画では初受賞。「絵画の道へ進みたくなった?」と聞かれ「水泳がいいです」と断言し、会場を笑いの渦に包みました。上記5点を含む101点の入賞作品は、日産自動車株式会社の100%電気自動車「日産リーフ」にデザインされ、4月1日(水)以降、企業博物館「ブリヂストンTODAY」(東京都小平市)に展示される予定です。入賞作は4月以降、各地での展示も予定されています。「子供」と「マイカー」には縁が遠いと独身女性のみなさんは感じるかもしれません。ですが、子供がいないと目にする機会が少ない、子供ならではの自由でのびのびとした作品を観ると、発想力や発見力が刺激されること確実です。さらに101点の絵画がデザインされた「日産リーフ」を見れば、ブリヂストンが提唱する「2050年の環境目標を考える」という、自分達世代だけの地球ではないことも痛感できるはず。見ると自然の中にいるような感覚になれる作品達の鑑賞は、デートでも女友達同士でもネタになるため、ぜひ展示期間中に足を運んでみてはいかがでしょうか。・ブリヂストン 公式サイト
2015年04月07日エルメス(HERMES)がヴェロニク・ニシャニアンによる15SSメンズプレタポルテコレクションのイメージムービーを公開した。シュールなマジックを用いた不可思議な映像でコレクションの魅力を表現した今回のムービーシリーズ。15年のエルメスの年間テーマ「フラヌール―いつでも、そぞろ歩き」に合わせ、2人の男性の気ままな散歩シーンが映し出された。各作品は「本当のフラヌールなら」から始まる1文が画面に映し出されるところから始まる。「ほかの人には見えないものが見える」と続くムービーでは、街を歩く男性が、セーヌ川沿いに並ぶ書店を横目にチラリ。すると、置かれた書物が一斉にペラペラとめくれ出し、男性の纏ったコートと同じデザインを浮かび上がらせる。一方、「まっすぐ進もうなんて思わない」では、柱の迷宮を進む男たちが、たどり着く先を気にすることなく、自分の思いのままに歩いて行く。その他、「どっちに回るかなんて気にしない」や「シャツを着替えるみたいに考えを変える」を含む全4タイトルを公開。エルメスの思い描く「フラヌール(遊歩者)」の姿がユーモラスに表現された。
2015年03月25日国立新美術館で開かれている「ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が大盛況です。世界有数のコレクションを誇るルーヴル美術館の展覧会は、今回で3回目。毎回大変な人気で、約6年ぶりとなる今回の開催を待ちわびていた人も多いと思います。まずはルーヴル美術館の説明から。フランスの国立美術館であるパリのルーヴル美術館は、アメリカのメトロポリタン美術館、ロシアのエルミタージュ美術館とともに世界三大美術館の一つに数えられています。年間800万人の来館者数を超える、世界で最も入館者の多い美術館です。その入館者の70%が観光客で、日本人も毎年約20万人が訪れているそう。そんな多くの人が、花の都パリへ旅行に行っているなんて羨ましいかぎりです。地下1階から地上3階まで4フロアからなり、展示面積はナント6万平米以上! 世界中から集められた30万点を超える多様なコレクションを所蔵し、常設展示数は約2万6000点。全ての作品を鑑賞するのは1週間以上かかるといわれています。今年12月に、アラブ首長国連邦のアブダビにルーヴル美術館の別館が誕生するということでも話題を集めています。今回の展覧会は、ルーヴル美術館のコレクションから厳選された83点を通して、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどることができます。風俗画とは、その時代を生きる人々の日常生活の情景を描いた絵画のこと。物乞いの少年や庭園に集う貴族の男女など、その時代の人々の暮らしぶりを知ることができます。さらに日常の装いの中に複雑な道徳的・教訓的などの意味が込められていることもあり、これらを読み解くことも風俗画ならではの醍醐味です。ここで今回展示される作品で、絶対に見ておきたい3作品をご紹介します。目玉は初来日となる17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールの傑作『天文学者』。この油絵は、ユダヤ系の銀行家一族、ロートシルド家に旧蔵され、第二次世界大戦中にヒトラー率いるナチス・ドイツに略奪されたそう! そんな数奇な運命を経た後、1983年にルーヴル美術館に収められたものです。同館に所蔵されるフェルメール作品は、2009年に来日を果たした『レースを編む女』と『天文学者』の2点のみ。そのためルーヴルを離れることは極めて稀! 日本で鑑賞できるのはまたとない機会なのです。室内に拡散する窓からの光、天球儀や布の上にきらめく白い粒のような反射光など、フェルメールならではの繊細な描写が素晴らしいです。次は天秤に金貨をのせ、重さを量る男性とその夫の手元に視線を注ぐ妻が描かれた、クエンティン・マセイスの『両替商とその妻』。ベルギーのアントワープで活動していたマセイスが本作を描いた1514年頃は、同市がヨーロッパ経済の中心として非常に繁栄していたそう。両替商や銀行業を営む人々は、貪欲を罪とする信仰生活と貨幣経済に基づく商業活動の両立に迫られていました。妻のまなざしは、信心に根差した正しい商いをするように見守っているようにみえます。そして最後はこちら。16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した画家、ティツィアーノの『鏡の前の女』。鏡に向かって身づくろいする美しい女性が描かれた作品です。16世紀当時、ヴェネツィアでは麗しくも官能的な女性を描いた美人画が流行していました。美人画の流行は、絵画や詩、彫刻など異なる芸術分野の優劣を競う比較論争とも結びついており、この女性の金色に輝く豊かな髪や大理石のように白い肌といった色彩の豊かさを描くことで、詩や彫刻にはない絵画の優位を主張する工夫と考えられます。どれも絵画の奥に込められたメッセージを読み解くと、とてもおもしろいですね。そのほかミレーやレンブランドなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。史上空前の風俗画展は、6月1日まで国立新美術館で開催されます。その後6月16日~9月27日まで京都市美術館で行われるので、お見逃しなく! ・ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 公式サイト
2015年03月15日日本最大級のファッション総合展「ファッション ワールド 東京 2015 【春】」が、4月1日から3日まで東京ビッグサイトで開催される。あらゆるジャンルのファッションアイテムが世界中から一堂に集まる同展示会は、14年4月より1年に2回のペースで毎年春秋に開催されてきた。規模を前回の2倍に拡大する今回は、総勢410社が出展。「国際アパレルEXPO」、「国際バッグEXPO」、「国際シューズEXPO」、「MEN’S TOKYO 国際メンズファッション」に加え、新進気鋭のファッションデザイナーが出展する「デザイナーズゲート」が展開される。会場では業界活性化や若手応援を目的としたセミナーも開催。4月1日は『WWDジャパン』及び『WWDビューティ』編集長の都築千佳が、世界の最新コレクションから15AWのファッショントレンドを予測。更に、デザイナーの丸山敬太は自身が描くファッション業界の未来地図を語る。また、2日には、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役の大西洋による“ファッション業界に必要なイノベーションとは”や、数多くのブランドを手掛けるパルで代表取締役会長を務める井上英隆による“売れ続けるパルグループ その躍進の秘訣を語る“などの講演を予定。最終日の3日には数々のブランドを運営するサザビーリーグ リトルカンパニーのプレジデント、三根広毅が“最先端のトレンドを発信し続ける、ロンハーマンのスタイル”について語る。その他、セレクトショップの運営、小売業店長向け研修などを行う企業の代表者が売上げアップに直結するノウハウについて語るセミナーも開催される。
2015年03月13日東京・六本木の国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」とコラボした料理やスイーツが、6月1日まで六本木ヒルズ内のレストランで提供される。期間中には会場に展示される絵画などにインスピレーションを得たメニューが登場。そのうちの1つが、グリル&レストランバー「エーダブリュ エレメンツ」で用意される、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」(税込2,041円)だ。霧島連山の天然水で育った和牛を赤ワインで煮込むという手法は、「煮込み肉用銀製壺」「農民の食事」からインスピレーションを受けたもの。更に、“衝撃の人参”と言われる甘さを備えた彩誉(あやほまれ)のローストを丸ごと1本使用した。イタリアンレストラン「アンディアーモ」で用意される「アンティパスト・ルーヴル」(税込1,728円)は「カナの婚礼」をイメージした一皿。ロックフォールチーズのマリネ、白ワインで煮込んだレーズン、生ハムといちじくのクロスティーニ、バニラ風味のはちみつの盛り合わせで、水をワインに変えたイエスの奇跡を再現した。ワインバー&カフェ「シャポー マルゴ」で提供する「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」(税込1,800円)は、ピーテル・デ・ホーホ作の「酒を飲む女」をイメージ。鮮やかなロゼ色の仔羊のローストは、羊と相性の良い赤ワインをベースに、季節のフルーツを加えた甘酸っぱいソースを添えた。カフェバー&レストラン「ブラッセリー ル デュック」にて1日15食限定で提供される「モンド」(税込800円)は、ヨハネス・フェルメールの「天文文学」に登場するアンティークな天球儀をイメージしたデザート。キャラメルムースの中にはバナナのガルニ、胡桃入りのブラウニーが潜み、香ばしい匂いで食欲をそそる。カフェレストラン「エッグセレント」では、リュバン・ボージャンの「チェスのある静物」をモチーフにした「チェスボードパンケーキ」(税込1,620円)を用意。黒ごまの隠し味を添えたオリジナルチョコレートソースで、濃厚かつ甘過ぎない、ワインにも合う大人の味わいに仕上げた。その他、ルーヴル美術館のピラミッドをモチーフにしたメニューも提供される。シュークリーム専門店「クレーム デ ラ クレーム」にて1日10食限定で販売されるレアチーズケーキ「ルーヴル ルージュ」(税込540円)は、プチシューを忍ばせたレアチーズムースを、真っ赤なラズベリーのグラサージュでコーティング。イタリアン「ヒルズ ダルマット」では、ピラミッドと葡萄にちなんだ「ピラミッドのレアチーズケーキ & 葡萄のスパークリングワイン or 葡萄ジュース」(税込1,296円)を用意。モザイク模様のピラミッド型ケーキの中には、レアチーズムースと葡萄が詰められた。その他、フランスをイメージしたメニューとして、カフェ「イー・エー・グラン」では「フロマージュ・マカロンタルト」(税込700円)を提供。フロマージュクリームを乗せたカスタードタルトを、カラフルなマカロンとベリー系のフルーツで飾りつけた。一方、ブラッセリーカフェ&パティスリー「ブラッセリーカフェ ユイット」では、17世紀頃のフランス民衆の素朴で家庭的な料理を再現。パテ・ド・カンパーニュ、サーモンマリネ、ラタトゥイユの前菜に加え、鶏モモ肉のコンフィを1日30食限定で提供する。また、パリの高級チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では、本場パリのチョコレート専門店のショコラティエが、生チョコのアントルメとドリンクのセットメニュー(税込1,458円)を特別に用意する。これらのメニューは基本的に営業時間内で提供。ただし、「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」はカフェ、ディナータイムのみ、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」はディナータイムのみの提供となる。
2015年03月10日「食べるアート展 製作委員会」はこのほど、東京都・日本橋のCOREDO室町1の日本橋三井ホールにて「食べるアート展 L’art de Rosanjin -魯山人と新・美食倶楽部-」を開始した。会期は3月24日まで。同展は書画、陶芸、料理などで妥協なく美を追求した美食家・北大路魯山人を「ナビゲーター」として展開するデジタルアート展。日本の若い世代や日本に住む海外の人々、訪日外国人旅行者など、国や世代を越えて日本の食文化を伝えることを目的としている。コンテンツ「新・美食倶楽部」では、桜の木のオブジェと春をイメージしたプロジェクションの演出の下で、和食店「銀座 久兵衛」「紀尾井町 福田家」のメニュー"美食の一品"が楽しめる(別料金)。「銀座 久兵衛」は3月24日までの毎日、「紀尾井町 福田家」は3月21・22日に出店。1日200食限定で提供する。「食のLABORATORY」では、フランスにおいて28歳で外国人最年少のミシュラン1つ星を獲得した松嶋啓介シェフの料理が楽しめる(別料金)。フランスで実際に起きた魯山人とカモ料理のエピソードから着想を得たというメニューは、1日600食限定で提供する。「季節の食卓プロジェクション」は、テーブルの上に魯山人の器と一流料亭の会席の映像をプロジェクションで投影する。江戸の伝統を引き継ぐ一流料亭の器の柄や料理が体験できる。「美食音響カウンター」は、一流天ぷら店のもてなしを映像と音で体験できるコンテンツ。カウンターに座ると、プロジェクションにより揚げたての天ぷら一品一品が、まるでその場にあるかのように目の前に現れる。幅2メートルの魯山人の「器」の巨大模型も登場する。日本有数の立体造形会社が「銀座 久兵衛」の銘品をモデルに再現。大きな「器」にしたことにより、ディテールがよく理解できるという。その他にも物販コーナーや、新発売のウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」を、3月10日から提供する限定バーも登場する。同展の開催時間は11時~23時。入場料(税込)は一般1,000円、学生800円、小学生以下600円、3歳以下無料。
2015年03月09日食べるアート展製作委員会は、日本の美と食を「見て」、「食べて」、「体験する」デジタルアート展「食べるアート展 L’art de Rosanjin -魯山人と新・美食倶楽部-」を開催する。会場は日本橋 COREDO 室町1の5階にある日本橋三井ホール。会期は3月6日~3月24日 11:00~23:00(最終入場は22:30)。入場料は大人1,000円、学生800円、小学生以下600円(3歳以下無料)。同展は、日本の若い世代や在日外国人、 訪日外国人旅行者など国や世代を越えて日本の食文化を伝える事を目的として、画家や陶芸家、書道家など多彩な顔を持ちつつ、美食家としても名を馳せた北大路魯山人の文脈を紐解き、日本の美食をテーマに和食の世界を体験型アートで表現するイベント。主なコンテンツとして、食卓に魯山人の器と一流料亭による旬の盛りつけの数々がプロジェクションによって投影される「季節の食卓プロジェクション」や、日本橋の老舗「てん茂」のおもてなしを映像と音でバーチャル体験できる「美食音響カウンター」、幅2メートルの魯山人の「器」の巨大模型を展示する「巨大魯山人器」、会場の入り口に取り付けられた幅4.5メートル、高さ2メートル「巨大暖簾」など、さまざまなデジタル技術によって日本の美を体験できる内容となっている。さらに、フランスにおいて28歳で外国人として最年少でミシュラン一つ星を獲得した松嶋啓介シェフの料理を、1日600食限定(11時~23時)で提供する「食の LABORATORY」(入場料とは別に各食1,300円)や、花見空間を演出する桜の木のオブジェと春をイメージしたプロジェクションの演出の下、「銀座 久兵衛」(毎日 18:00~21:00予定)や「紀尾井町 福田家」(21日と22日の2日間、昼の時間帯予定) といった一流店の「美食の一品」を、1日200食限定(各食1,800円)で提供する"食べて楽しむ"コンテンツも用意されている。このほか、日本の食文化を象徴する「箱膳」を日本各地からセレクトしたものや、イベントオリジナル商品などを販売する物販コーナーも設置されのに加えて、3月10日以降は日本の匠の技を結集させたウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」の限定バーも出店するとのことだ。
2015年03月05日代官山ヒルサイドテラスで「emotional journey -大宮エリー、初の大絵画展-」が開催されている。期間は2月15日まで。大宮エリーは作家や脚本家、映画監督など様々な分野で活躍するアーティスト。12年に行われた個展「思いを伝えるということ展」では、『立ちはだかるドア』や『心の箱』など、参加者が物語の主人公となる作品8点を発表。以来、「生きているということ展」、「星空からのメッセージ展」など体験型の個展を開催してきた。一方、12年には上野で「お祝いの調べ:直島」のライブドローイングを行い、画家としての活動をスタート。今回の絵画展では、そんな彼女がこれまでに制作してきた絵画の数々が展示された。その中には展覧会にあたって観客の前で描き上げられたものから、深夜の会場で一気に仕上げられたものまで、いくつもの巨大な作品が集められている。絵画展を主催した小山登美夫は、大宮について「大宮エリーさんは展覧会というメディアを使って、観客に空間インスタレーションとともにイメージや言葉を伝えていくという、その場でのリアルな体験を大事にしてきました。彼女の絵は、アウトサイダーアートのようでもあり、与謝蕪村のようでもあり、ジャン・コクトーのようでもあり、まさに縦横無尽に地域や時間を横断し、彼女という個から発した「生の芸術」からは圧倒的な強さと狂気が放たれています」と話している。【イベント情報】emotional journey -大宮エリー、初の大絵画展-会場:代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラム住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階会期:2月3日から15日時間:11:00から21:00(13日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:300円
2015年02月10日資生堂ギャラリーは第9回「shiseido art egg」展を開催する。期間は1月9日から3月29日まで。「shiseido art egg」展とは、一般から広く公募した作家にギャラリーを解放するという、若手アーティスト育成のためのプログラム。今年は340件の応募があり、そのうち審査員に選ばれた3人の作品が、各21日間に渡って展示される。9日から2月1日にかけて開催される川内理香子の個展では、“食”をテーマとした絵画が出品される。身体に取り込んだ異物をエネルギーに変換し、体や精神を形作る食事。川内はその人間と食の不可分な有様を描き続けており、ギャラリーでは壁面を活かして食べ物の持つ存在感が表現される。その後、2月6日から3月1日には、“家族の記憶”をテーマに現代における家族の在り方を模索する彫刻家、飯嶋桃代の作品を展示。そのうちの一つ、家形のパラフィンワックスには、実際に使われていた古食器が閉じ込められた。表面に露出した部分は切断され、地縁や血縁が希薄となった現代社会を象徴している。3月6日からの最後の21日間に展示されるのは、狩野哲郎によるインスタレーション。その作品では陶磁器などの人工物、枝や果実などの自然物が本来の役割から解放され、狩野によって生み出される新たな風景のパーツとなる。今回の展示ではギャラリーに鳥が放たれ、その自由な振る舞いによって、コントロール不能な秩序を出現させる。各展示の2日目には、作家によるギャラリートークが開催される予定。さらに、4月下旬にはサイト上にて、shiseido art egg賞が発表される。【イベント情報】第9回「shiseido art egg」展会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3東京銀座資生堂ビル地下1階会期:1月9日から3月29日時間:11:00から19:00(日曜日・祝日は18:00まで)料金:無料休館日:月曜日
2015年01月09日伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーでは、2015年1月2日から6日まで「中原亜梨沙・宝居智子 華やぎの色 日本画二人展」を開催する。また、同会場では「浅香弘能の彫刻展 -華BUKIMON- 」も行われる他、同館6階催物場では若手アーティストによる作品展(5日まで)も開催。同店では正月、新春にふさわしいアート作品を随所でフォーカスする。中原亜梨沙と宝居智子による日本画展は、同年齢の2人が新春をイメージした華やかで麗しい作品を制作、両名とも約10点ずつ新作を発表する。中原が描く作品『はじまりの朝』(23×27.3cm/17万円)は、雲肌麻紙(くもはだまし)という福井県越前市で生産される和紙に、岩絵具や水干絵具などで描き、華やかな和装ながらも、凛とした眼差しの女性の顔が描かれる。この他、正面を見つめた女性の目元が美しい印象の『とばり』(3号サイズ/12万円)も販売。中原は1984年生まれで、東京藝術大学大学院修了後、三菱アートゲートプログラムに入選。現在は生活の友社の『アートコレクターズ(ART collectors’)』(2014年4月号)や『美術の窓』(2013年6月号)の表紙などを手掛けた。宝居が描く作品『扇面紅白梅図』(38×45.5cm/18万円)は、雲肌麻紙に金箔や金泥、白金泥なども画材に取り入れ、琳派(りんぱ)の要素も感じられる華やかな紅白梅図だ。『牡丹の乙女』(3号サイズ/10万円)は、絹本(けんぽん)着色という絹に色彩をつけて描く技法で女性の横顔を描いた。宝居も1984年生まれで、女子美術大学卒業後、2011年には第22回 臥龍桜日本画大賞展に桜入選。現在は日本の美しさをテーマに美人画や動植物を中心に作品を制作している。両氏は、1月2日から4日まで、各日11時から17時まで来場する。また、同会場で開催される浅香弘能の彫刻展では、刀や手裏剣などの古武器が大理石や御影石で制作され、素材特有の質感に加え、細部にまで施される彫りなどを表現。同氏のモダンで斬新な和の世界を見ることができる。会場では、黒御影石や白大理石を始め、プラチナ箔まで施される薙刀(なぎなた)の「華BUKIMON -昇炎龍- 」(230×45×125cm/220万円)、太刀(105×15×27cm/88万円)や小刀(70×15×25cm/68万円)まで販売される。同館6階催物場では「アートのチカラ -若手アーティストのWA- 」と題し、現役美大生から現在活躍中の作家まで、次世代アーティスト90名の絵画や立体作品、約400点を一堂に紹介するイベントが行われる。同イベントでは、新年の干支“未(ひつじ)”と“縁起”をテーマに、参加アーティスト全員が1人1点ずつ制作した作品と絵馬も紹介。各アーティストの作品を購入した客には、そのアーティストが制作したオリジナル年賀状がプレゼントされる特典もあるという。
2014年12月26日米国のケーキデコレーションブランドウィルトン(Wilton)社が、設立85周年を記念して「ケーキデコレーションコンテスト」を開催した。その日本予選の入賞作品展が、11月18日から20日まで東京・表参道のアニヴェルセル 表参道店で公開されている。同コンテストは、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの各国から選ばれたオリジナルのデコレーションケーキの中からナンバーワンを決定するもの。第1回にあたる今回は、「アニバーサリー」をテーマに作品を募集した。アニヴェルセルで展示されるのは、香港で開催されるアジア大会に向けて行われる国内予選の優勝作品および予選通過作品約30点。17日の審査には、審査員として、ファッションデザイナーのハン・アン・スン(Han Ahn Soon)も参加した。また会場には、ウィルトン社の歴史を紹介するコーナーも設け、その代表作品なども展示する。来場者向けにワークショップも予定されており、同社のアイシングを体験することが出来る。85年に渡るウィルトン社の歴史は、1929年にデューイ・マッキンリー・ウィルトンが、洋菓子のシュガー・デコレーティングの技術を教える「ウィルトンスクール」を開校したことに始まる。ウィルトンスクールは、ヨーロッパの伝統的なバタークリーム・アイシング(焼き菓子をクリーム状の砂糖ペーストで覆う技法)とアメリカのシンプルなベイクドケーキを融合させたケーキデコレーション技法を、「ウィルトンメソッド」として世に広めた。現在では、アメリカでトップシェアのケーキデコレーションツールのブランドとして知られている。日本の総代理店はアントレックス。【イベント情報】アメリカ Wilton社主催 第一回ケーキデコレーションコンテスト作品展会場:アニヴェルセル 表参道店 【LOUNGE】住所:東京都港区北青山3-5-30会期:11月18日から20日時間:11:00から20:00 (20日は18:00まで)
2014年11月18日阪神電気鉄道のグループ会社である六甲山観光は2015年1月9日から3月18日まで、六甲山上で運営する六甲オルゴールミュージアムで、企画展「からくり人形 西洋と日本~不思議や魅力~」を開催する。○ロマンあふれる「からくり人形」の世界を堪能同展では、19世紀後半に西洋で盛んに制作された「自動人形(オートマタ)」と、日本で独自に発達した「江戸からくり」を比較しながら、それぞれの歴史や仕組みを紹介。1日7回行う実演では、出展品が実際に動く様子を見ることができる。また、それぞれの技術(金属の加工技術、木工技術など)の特徴や文化背景の違いなどをパネルで解説する。出展品の一例は、「エクリヴァン(自動人形)」、「アクロバットをするピエロ(自動人形)」、「弓曳童子(江戸からくり)」、「茶運人形(江戸からくり)」などとなる。実演が行われるのは、10時30分から16時30分までの毎時30分からで、1日7回。各回約15分間となる。また、毎時00分からはオルゴールコンサートを実施する。入館料のみで参加可能。同施設の所在地は、神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145。休館日は木曜日。営業時間は10時から17時まで。入館料は、大人(中学生以上)が1,030円(税込)、小人(4歳~小学生)は510円(税込)となる。
2014年11月18日日本科学未来館は11月29日より、企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」を開催する。チームラボはプログラマーから建築家、グラフィックデザイナーまで多彩なクリエイターが集まるテクノロジスト集団。高精細ディスプレーやプロジェクションマッピングなど、先端テクノロジーを用いた現代アートを発表し続けている。この企画展ではチームラボが発表してきたアート作品を発表する他、クリエーションの裏側も一部が公開されている。中でも、代表的な作品となっているのが「Nirvana」だ。これは高さ5メートル、幅20メートルのディスプレーで江戸時代の“升目画”を再現したもの。この画法は画面全体に無数の升目を描いたうえで、個々の升を彩色し、一つの絵を完成させている。機能的な制限が今なおCG界で人気のピクセルアートを彷彿とさせ、隣り合わせた色が遠目には混じって見える“視覚混合”の現象を巧みに取り入れた。その他、アニメーションにおけるデフォルメを3次元空間に落とし込み、光の八咫烏が飛び回る姿を様々な視点から追った「Light in Dark」。日本古来の空間認識を元に、空間上へと描いた水墨画「生命は命の力で生きている」と、そのテクスチャを引きはがして情報体としての絵画をむき出しにした「冷たい生命」などを展示。新作としてはコンピュータープログラムによって花が咲き、散り行く様を描き続けるインスタレーション作品「Untitled」が初公開される。その一方でこの企画展のもう一つの顔となっているのが、インタラクティブな遊具を一堂に集めた遊園地だ。子供たちが描いた絵を取り込んで、“3Dお絵かきタウン”では車が3Dの街を走り出し、“お絵かき水族館”では水槽内を魚がプカプカ泳ぐ。大小様々なボールが無数に転がる「光のボールでオーケストラ」では、ボールを叩いて音を鳴らしたり、色を変えたりと、みんなで遊びながらオーケストラを奏でられる。子供から大人までが楽しめるこのアート展は、チームラボでも世界初の試みとなる。日本では初の大規模展示ということもあり、この冬、多くのアートファンや家族連れから人気を集めそうだ。【イベント情報】チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地会場:日本科学未来館住所:東京都江東区青海2-3-6会期:11月29日から3月1日時間:10:00から17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人1,800円小学生から18歳1,200円(土曜1,100円)小学生未満900円休館日:火曜日(12月23日、1月6日は開館)、12月28日から1月1日
2014年11月18日10月20日から3日間、日本最大のファッション総合展「ファッションワールド 東京 2014秋」(リード エグジビション ジャパン主催)が東京ビックサイトで開催された。出展社数は昨年比250社増の610社、来場者は約3万人を見込む盛況振りとなった。展示会の目玉となる特別セミナーでは、22日に三越伊勢丹執行役員紳士・スポーツ統括部長の近藤洋が登壇。消費における価値観が多様化する中で、顧客感心の重要性について触れながら、伊勢丹メンズ館の立ち上げ背景から今後の戦略について語った。「今は、自分の好きなものにはこだわり、それ以外は無駄を省くという消費の二極化が進んできている。2000年以降、他の百貨店では紳士の売り上げが低迷する中、伊勢丹は売り上げを伸ばすことが出来た。それは、顧客創造をして様々な仕掛けをしてきたから。当時、紳士売り場では女性の代理購入が多かったが、ファッションに関心が高く、自ら商品を選んでコーディネートすることが出来る男性の潜在ニーズを想定。男性が選ぶ店づくりを目指し、2003年に“男である幸福”をコンセプトにしたメンズ館をオープンした。ブランドの壁を取り払い、世界最高峰のファッション、こだわりの品を取りそろえ、今までにないメンズコスメやメンズアクセサリーの売り場といった、お客様の“思ってもみなかった”“あったらいいな”(という潜在ニーズ)を幅と奥行をもって提案してきた」更に近藤氏は、オープン1年後に、売り上げは伸びていたが新規顧客が40%増えたのに30%流出してしまっていたことについても言及。2007年には、“ウェルネス”や“趣味”をテーマにメンズライフスタイルフロア(8階)を設け、スパやカフェ、男の趣味・書斎をイメージしたライブラリーのコーナーを新設するなど、リニューアルを進めた。「何度でも売り場に足を運んでもらえるような仕掛けとして、“心の豊かさ”に着目した。日本の技術が詰まった良い品を集め、“日本”の良さを再発見できるような新しい価値を提案するということ。また、お客様間の価値共有のきかけとなるよう、元プレイボーイ編集長の島地勝彦氏によるバー『サロン ド シマジ』をオープンした。これによりファッション、シングルモルト、シガーといった男の憧れのライフスタイル、彼の生き方に共感する人が集まるようになった。これからもメンズ館って面白いって思っていただければ」と述べた。これからのメンズファッションビジネスの方向性、伊勢丹メンズ館の今後の課題について、「これから次の10年、価値観の変化(スペンドシフト)に対応するには、ニーズ対応ではなく、“これが欲しかった”と思わせるようなウォンツ対応の品ぞろえを実現し、心が豊かになる共感価値を創出し、伊勢丹メンズ館のファンづくりのマーケティングへの転換が必要。インナーブランディングによる、“これが伊勢丹メンズ館だよね”という価値共有を行ってもらえるように、人・生きざま・生き方までを表現できるような“存在”、チャリティイベントなどの心の表れ方としての“活動”、モノ・コトだけではなく、作り手の思いまで伝える“作品”を軸に取り組んでいく。日本の優れた製品に込められた和の精神気質は、グローバ ル戦略の際に強みにもなる。常に一歩先を読み、新しい情報を発信して挑戦し続けていく」と話した。同展示会では他にも、パルコ代表執行役社長・牧山浩三、バーニーズジャパン代表取締役・上田谷真一、ビームス取締役副社長・遠藤恵司、アーバンリサーチ専務取締役・竹村圭祐による基調講演が行われ、メンズバイヤー達が熱心に耳を傾けていた。なお、今回会場では世界中のハイファッション商材が一堂に集まる特設エリア「PLUS+ ハイファッション ゾーン」が新たに設けられた。メンズでは「サルヴァトーレ ボサ(SALVATORE BOSA)」のシャツや「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)」の靴、ウィメンズでは、「ジュリアン・ヘイクス(Julian Hakes)」の“底のない”デザインで話題となったユニークなシューズや、日本初上陸の韓国ブランド「BRHAS PATI」などが注目を集めていた。その他、アパレル、アクセサリーやシューズ、バッグなどの出展ゾーンでも、熱心に商談する姿が見られにぎわいを見せた。
2014年10月24日●手紙の良さを伝える、体験する、メッセージフェスタ2014 in KITTE日本郵便は10月11日から13日の3日間、手紙をテーマにしたイベント「メッセージフェスタ2014 in KITTE」を、JPタワー・KITTEにて開催した。手紙という、古来よりあるコミュニケーション手法に新たなエッセンスを加え、その魅力を再確認できるイベントだ。"文化の秋"にちなみ、「みる、きく、つくる」といった要素にこだわった。オープニングセレモニーでは、まず日本郵便 代表取締役社長の髙橋亨氏と、来賓代表挨拶としてカシオ計算機 代表取締役 社長執行役員の樫尾和雄氏がスピーチ。髙橋氏「手紙に関する文化をお楽しみください。『みる、きく、つくる』で構成しているメッセージフェスタですが、『みる』は頭上に展示された『ぽすくま』のぬいぐるみでしょう。弊社の女性アーティストが生み出したキャラクターで、2年間でここまで大きく育ったかと感慨もひとしおです。手紙のさまざまな表現方法『レターレシピ』や、若者による手紙提案をながめ、手紙を書くきっかけにしていただければ。そのほか、ゲストスピーカーのトークショーを『きく』、手紙をしたためる文房具や和紙のハガキ、自由に参加できるワークショップで『つくる』と、存分に楽しんでください。」樫尾氏「時計、電卓、楽器など多彩な製品を生み出しているカシオ計算機ですが、実はまだ世に出ていない製品が2つあるのです。ひとつは、絵画です。平面的な絵画を立体的にできないかという事業にチャレンジし、日本郵便の精緻な切手のデザインを、立体的にアート化できないかと考えています。もうひとつが、立体映像です。今日展示されている『ぽすくま』のような素敵なキャラクターを、立体映像として映し出すことに挑戦しています。日本郵便のアーティストと弊社の技術を融合することで、新たな事業に貢献できればと思っています。」ゲストとして、"ミキティー"ことタレントの藤本美貴さんも登場。夫である庄司智春さんとは、結婚記念日にあたる毎月11日に手紙を交換し合っているそうだ。また、結婚のとき夫婦二人でしたためた手紙をタイムカプセルとして埋めたのはいいのだけれど、現在はそれがどこだったか忘れてしまったという、手紙にまつわるお茶目なエピソードを披露してくれた。藤本さんは「メールもいいけれど、"書く"ことは大切だと思う。手紙を書くということを楽しんでもらいたい」と、手紙に対する想いや、手紙が持つ力なども語ってくれた。●カシオと日本郵便、立体デジタル絵画「カシオアート」のコラボレーション会場でひときわ目を惹いていたのが、クマのマスコット「ぽすくま」だ。JPタワー・KITTE(1階アトリウム)の中空に設置された全長5mの巨大ぽすくまバルーンをはじめ、会場に姿を現した「ぽすくま」の周囲には常に人だかり。愛らしい姿、郵便をイメージさせる帽子とたすき掛けのカバン。「ぽすくま」をデザインした日本郵便の中丸ひとみさんにお話をうかがったところ、2012年秋のグリーティング切手から「ぽすくま」はデビューした。老若男女に愛されているテディベアのような存在をコンセプトにキャラクターメイキングされ、平面から着ぐるみへ、そして数々のキャラクター商品まで幅広く展開中だ。今後もより一層、みんなから親しまれる存在として認知を拡大できればと意欲に燃えていた。親しみやすい「ぽすくま」の存在に加え、今回のイベントには数々の体験ができるコーナーやワークショップが目白押しだった。「手紙をよく出される方もそうでない方も、"気軽に手紙って書けるものなんだよ"と伝われば」とは、本イベントの企画責任者でもある在原真紀子さん。若者による手紙の提案、カシオ計算機や月光荘画材店メリーチョコレートなどとのコラボレーションによる新たなスタイル提案など、老若男女を問わず手紙に触れるきっかけになればとの思いを語ってくれた。また、日本郵便 切手・葉書室 担当部長の山下健一郎さんは「とかくコミュニケーションの手段となると、メールやLINE、FacebookなどのSNSになりがちだが、手紙が持つ生活シーンを提案したい」と、今回のメッセージフェスタ開催の経緯を語ってくださった。一言で「手紙」と表現しても、ハガキや便せん、鉛筆や万年筆といった文房具などはもちろん、手紙を書く空間や環境なども含まれてくる。そういった「手紙」を取り巻く環境について日本郵便から新たな提案を行い、来場者に手紙を書くきっかけやヒントになればとの狙いだ。「自分たちでアポイントを取って出演者を調整した」というトークショーも、手紙を書くという行為やそこに込められた想いを聴くことによってヒントを得てほしいとの思いがうかがる。また、山下さんは「手紙は相手に素直に想いを伝えることができるツール。相手に手紙が届けば何らかのリアクションがあり、そこからコミュニケーションを深めてほしい」と手紙に対する想いを語ってくださった。さて、メッセージフェスタ2014 in KITTEに出店していたカシオ計算機。今回、日本郵便のイメージキャラクター「ぽすくま」とカシオ計算機の立体アート「カシオアート」とのコラボレーション商品も用意されるなど力が入っていたが、その真意は何なのか?キーマンとなるカシオ計算機 執行役員 デジタル絵画事業部長の寺田秀昭氏にお話をうかがってみた。「印刷において平面から立体へ。日本最高峰のデザインが施された切手の図版を、サーマルディステントという技術を用いてアート作品としてコラボレーションしました。このイベントでは、皆さまに"あ、こんな立体的な印刷もあるんだな"と、カシオアートという存在を知っていただけたらと思います。今後も、日本郵便と密なコラボレーションを続けて、老若男女を笑顔にしたい」と述べていた。メールやSNSでのコミュニケーションが当たり前となっている今の時代。手紙を書くなんて気恥ずかしい、手描きはちょっと面倒だなどと思ってしまいがちである。しかし翻せば、そういった手間や想いを込めて送る手紙が持つ力は計り知れず、必ずや相手に強く伝わることだろう。手紙というアナログな手法、改めてその価値を見直してみたいと強く感じた。
2014年10月22日国土交通省 荒川下流河川事務所が運営する荒川知水資料館は11月14日まで、企画展「雨といきもの展」を開催している。○日本の雨の特徴、雨に関する研究成果などを紹介同展は、大学の学生や教員、気象キャスター、展示プランナー、デザイナー、国土交通省の職員ら有志のメンバーからなる「水の巡回展ネットワーク(JAWANET)」により企画・開発された巡回企画展。「いきものにとっての雨の恵み」をテーマとし、日本の雨の特徴、雨に関する研究成果などを紹介する。また、雨といきものに関する絵本展示やクイズ、雨音の楽器などの体験展示、映像で降ってくる雨の言葉と触れ合うインタラクティブ展示"ことばあめ"などを展示。普段と違った視点から雨を眺め、雨とのつきあい方について考える機会を提供するという。展示期間は、10月7日~11月14日。場所は、荒川知水資料館2階。開館時間は、9時30分~17時。入館は閉館時間の30分前まで。休館日は毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日。料金は無料。
2014年10月10日日本科学未来館は、チームラボと日本テレビ放送網、BS日テレとの共催により、企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」を開催する。会期は11月29日~2015年3月1日(火曜日と12月28日~1月1日は休館、12月23日と1月6日は開館)、開場時間は10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)。会場は東京都・お台場の日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン。入場料は大人1,800円、18歳以下1,200円、小学生未満900円。同企画展は、チームラボがこれまでに発表したデジタルアート作品や遊園地作品のほか、新作2点を含む計14点を一度に体験できるというもの。「踊る!アート展」と「学ぶ!未来の遊園地」のふたつのゾーンで構成され、「踊る!アート展」ゾーンでは、江戸中期の画家・伊藤若冲の作品をモチーフとした代表作「Nirvana」が高さ5メートル×幅20メートルで展示されるほか、無限に広がる空間に花が描かれ続けるという新作のインスタレーション作品が展示されるなど、迫力満点の映像美を体感できる空間が展開される。一方の「学ぶ!未来の遊園地」ゾーンでは、日本テレビの番組「スッキリ!!」の企画として、数カ月にわたり制作過程が放映された新作「3Dお絵かきタウン」が初公開されるほか、紙に描いた魚が泳ぎだす「お絵かき水族館」や、体験型のインタラクティブ作品「天才ケンケンパ」、「光のボールでオーケストラ」などが展示されるということだ。
2014年10月10日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE INC.)が展開する「ハート(HaaT)」が、日本で作るテキスタイルに焦点を当てた企画展「Heart in HaaT」テキスタイル展を9月8日まで、東京・港区のLA COLLEZIONE3階で開催している。ハートはテキスタイルデザイナー皆川魔鬼子と企画チームによる「テキスタイルから発想する」ブランド。2000年のブランドスタートから日本で作るテキスタイルにこだわり、日本の産地とともに開発した新しい技法を現代の服に生かしてきた。今回は00-01AWのファーストコレクションの有松絞りのジレや14-15AWで発表した京都西陣の階段絣(かすり)柄をジャカード織りで表現したテキスタイルなど、15年間のアーカイブの中から、厳選した服や小物67点を展示。絞り、丸編、加工、先染め、一本の糸を結んで多色 にすることで多品種小ロット織物生産システムを可能にする機械アレンジワインダーなど、技法別に分けることで、よりわかりやすく表現している。会場で渡される清水早苗編集によるテキストで、見ただけではわからないアイテムの詳細な説明や作られた産地、テキスタイルの混率なども知ることが出来る。また、空間デザイナーh220430の板坂諭によるルーペのように糸や技法の細部を拡大したように見ることが出来る、しずくや水滴をイメージした展示など、多くの人が楽しめるようになっている。トータルディレクターの皆川さんは企画展の開催について「10周年の時にできなかったので以前からこのような企画展をしたいと考えていた。次のステップに向けて新しい方向性を打ち出すためにも、これまで明かしていなかった技法や工夫を公開し、気持を新たにしたい、というのが一番大きな理由。日本ではこういうものが作られている、こんなことも出来る、ということをたくさんの人に知ってもらいたいという思いもある」と語った。また、日本での物づくりについて「リーマンショック以降、低価格商品の求められた頃が一番大変だったが、そういう時代に日本で何が出来るのかを考えて作ってきました。ブランドスタートから仕事をしてきた多くの企業は今も健在ですが、糸染めなどの各工程や最終の整理や加工をする企業が少なくなり、以前なら2ヶ月から3ヶ月で出来ていたものがさらに1ヶ月掛かるような状況になっています。日本にも、テキスタイルのきっかけになる糸をストックする企業が増えれば織りやすくなるし、若手のデザイナーも見本を作りやすくなる。そうした問題をデザイナーも考えなければいけないし、一般の人達にも知ってもらえれば」と話した。6日には18時半からトークイベントを開催し、22時まで開場する。
2014年09月03日企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」を開催している東京・お台場の日本科学未来館が8月20日、開館以来1000万人目の来館者を迎え、記念セレモニーを行った。企画展「トイレ?行っトイレ!」チケット情報同館は平成13年7月9日の開館以来、参加体験型の展示をはじめ、科学の面白さにじかに触れることのできるイベントやセミナー、コンテンツ制作など、館の内外でさまざまな活動を行ってきた。この日の記念すべき1000万人目の来館者は、埼玉県狭山市からやって来た高屋新菜(たかやにいな)さん(18歳)で、毛利衛館長から、1000万人目の来館記念認定証と花束、記念品として企画展に特別協賛している株式会社LIXIL提供の「金のミニチュアトイレ」が手渡された。毛利館長は「おめでとうございますと言うより、ありがとうございますと申し上げます。未来館で科学に触れて、自分の世界が変わるようなさまざまな発見をしてください」とお祝いを述べた。また、現在開催中の企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」は、8月15日までに10万人が来館するなど、好評を博している。セレモニーでは企画展公式うんち大使でありフジテレビ「めちゃ2イケてるッ!」の人気キャラクター「光浦オンチ」も登場し、企画展で大人気のうんち型の帽子とオリジナルグッズが贈呈された。企画展「トイレ?行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」は10月5日(日)まで開催。
2014年08月25日豊かな木立ちと緑に囲まれ、恵まれた立地に佇む世田谷美術館。現在は「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展―印象派を魅了した日本の美」が開催中です。この世田谷美術館へはいつも、田園都市線用賀駅から美術館へと続くプロムナードと砧公園を通って10数分、散歩しながら向かうのが楽しみなのですが、会期中は用賀駅と美術館を往復する直行バスが出ていると知り、乗ってみたらすぐ着いてしまってびっくり。これは便利です。(休館日は除く)ジャポニスムとは、19世紀半ばの開国以来、日本の文物が浮世絵をはじめ、陶磁器、絹織物、扇子、団扇など、美術品から日用品に至るまで欧米に伝わり大流行しましたが、こうした日本美術や品々が西洋の文化芸術に与えた影響全体を現在はそう呼んでいます。その最たる作品たちに迫ります。世界初公開! モネの傑作《ラ・ジャポネーズ》の修復後世界屈指の印象派と日本美術のコレクションを所蔵するボストン美術館が、1年余という渾身の修復プロジェクトを経て、まず最初にお目見えさせたのが今展の日本です。クロード・モネが最初の妻カミーユを描いた、その名も《ラ・ジャポネーズ》。壁に散る団扇(うちわ)、手に持った扇子、謡曲「紅葉狩」の一場面が描かれているという赤綸子(あかりんず)と思われるゴージャスな打掛、床には絨毯でなくゴザ? と、たちまち細部に目を奪われてしまいます。クロード・モネ 《ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)》 1876年1951 Purchase Fund 56.147この打掛を目の当たりにしたモネに、チャレンジ魂をムラムラとさせたであろう気概が伝わる作品。最新技術の粋を駆使した修復により、1876年完成当時のカンヴァスが蘇ったと思うとドキドキしますね。修復って、別に大したことないんでしょ?と思ったら大間違い。ミケランジェロが描くシスティーナ礼拝堂の天井画は、洗浄によって明るくなったあまり、天動説と地動説の違いほどの衝撃を与えたし、近年、洗浄が完了したダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も、皿の中身が確認され、当時の風俗や文化研究に影響を及ぼしています。西洋人には斬新だった「浮世絵」のシンプルな構図と背景当時、日本で流行していた美人画に描かれるのは、美しくあることがプロフェッショナルの花魁(おいらん)、芸者たち。それが、西洋人を魅了し、日本といえば“フジヤマ、ゲイシャ”モードが長く続いているのはご存じの通り。浮世絵では、着物や装身具、仕草などは細部まで繊細に描き込まれていますが、顔は全部、線だけで表された誰もが同じツリ目の顔立ち。これが子供の頃は不思議でした。日本人の美意識は個々の顔より細部に宿るのですね。とはいえ、西洋人もさすがに日本人の顔は取り入れていません。でも、構図や背景には多大な影響を受けました。アメリカで生まれパリで活躍したメアリー・カサットは、熱烈な浮世絵ファン。1803年に描かれた喜多川歌麿の《母子図 たらい遊》を、1891年《湯浴み》(ゆあみ)という作品に反映させています。線が活かされたシンプルな構図、すっきりしたテクスチャーは、一見西洋画には見えず、とてもおもしろいです。(左)喜多川歌麿 《(母子図 たらい遊)》 江戸時代 享和3年(1803)頃 William Sturgis Bigelow Collection 11.22154(右)メアリー・スティーヴンソン・カサット 《湯浴み》 1891年頃 Gift of William Emerson and The Hayden Collection-Charles Henry Hayden Fund 41.806ゴッホと浮世絵の共通点「装飾性の強い背景」日本美術に表現された、女性たちの親密な生活空間、つまりインテリアや子どもへの優しいまなざしは、西洋の芸術家たちの心をワシづかみしたみたいです。カサットの《湯浴み》もそうですが、ゴッホの《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》の背景の壁紙が、歌川国貞(三代豊国)と歌川広重による《当盛十花撰 夏菊》に描かれた、花火のように華やかに背景を彩る大輪の菊から影響を受けていたとは、今まで知りませんでした。しばし絵の前に佇んで、ゴッホの胸中に思いを馳せました。(左)フィンセント・ファン・ゴッホ 《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》 1889年Bequest of John T. Spaulding 48.548(右)歌川国貞[三代豊国]・歌川広重《当盛十花撰 夏 菊 二代目沢村訥升、初代沢村由次郎 》安政5年(1858)William Sturgis Bigelow Collection 11.42317この展覧会は、世田谷美術館では2014年9月15日まで。その後、京都市美術館で2014年9月30日~11月30日、名古屋ボストン美術館に2015年1月2日~5月10日、巡回します。傑作揃いをこの機会にぜひ! ・「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展―印象派を魅了した日本の美」 ・ モネ《ラ・ジャポネーズ》の修復プロジェクト最新情報 <料金>・東京展(世田谷美術館) 一般:¥1,500/ 65歳以上:¥1,200 大高生:¥900 / 中小生:¥500・京都展(京都市美術館) 一般:¥1,500/ 大高生:¥1,000 / 中小生:¥500・名古屋店(名古屋ボストン美術館) 一般:¥1,300/ 大高生:¥900※前売/団体料金は異なります。詳しくは展示会公式サイトをご確認ください。All photographs(c)2014 Museum of Fine Arts, Boston.
2014年08月15日「ドリス・ヴァン・ノッテン, インスピレーションズ(DRIES VAN NOTEN, INSPIRATIONS)」展開催に合わせ、書籍『DRIES VAN NOTEN』が発刊された。日本では、5月3日より英語版の販売がスタートする。3月1日より8月31日まで、ルーブル美術館に隣接するパリ装飾美術館で開催されている同展。ドリス ヴァン ノッテンのメンズ・ウィメンズのコレクションの数々と、イヴ・クラインの「青いヴィーナス」や映画「時計じかけのオレンジ」の映像、デヴィッド・ボウイの写真などのヴィジュアルやアート作品、そして同館が所蔵するコレクションたちが共に並べられ、彼のインスピレーションの源を表現した展示となっている。展覧会の図録でもある『DRIES VAN NOTEN』も、そんなインスピレーション源が集約されたもの。モード、絵画、写真、映画、音楽などの多岐にわたる要素で構成されたパーソナルなコレクションが収録され、様々なアート作品とドリス・ヴァン・ノッテンの作品の類似性やコントラストなど、意外な関係性を知ることができる。また、コエン・デ・ワール(Koen de Waal)が撮影した彼の自宅と庭の写真も初公開。1986年からのコレクションもビジュアルとして要約されている。5月3日よりドリス ヴァン ノッテン 青山店で取り扱う。価格は9,200円。
2014年04月24日LIXILは4日、東京都江東区の日本科学未来館が開催する「トイレ」をテーマとした企画展「トイレ? 行っトイレ! ~ボクらのうんちと地球のみらい」に特別協賛すると発表した。○地球にとってよりよいトイレを探る企画展同展は、今まで大きな声で語られることのなかった「トイレ」という存在に注目した企画展。自分のうんちの匂いや形などの身近な話題から、排泄物と地球環境の問題に至るまでさまざまな情報に触れながら、環境に負荷をかけないトイレのシステムとは何か、そして私たち人間にとって幸せなトイレとはどのようなものかを探るものとなる。国内外においてトイレに関わる事業を幅広く展開している同社は、節水技術の向上や人にやさしいデザインの採用など快適なトイレ空間を追求していることから、同展の主旨に賛同し協賛を決定した。会期は7月2日~10月5日。時間は10時~17時(入館は閉館時間の30分前まで)。場所は東京都江東区青海2-3-6日本科学未来館1階企画展示ゾーンa。休館日は火曜日(祝日と夏休み期間中は開館)。入場料は大人1,200 円(予定・18歳以下と団体料金の設定あり)、6歳以下の未就学児は無料、障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料。常設展示入場可。詳細は「LIXILのプレスリリース」で確認できる。
2014年02月06日日本橋三越本店は、本館1階中央ホールで写真家山村善太郎の写真展「暮らしの中の ー御神木ー 日本人のこころ」を2月5日から11日まで開催する。入場無料 。日本全国にある御神木の写真を展示。写真家の山村が北は北海道、南は沖縄までの15都道府県を約2年半の歳月を掛けて撮りためた貴重な写真がそろう。樹齢数100年以上とも言われ、威厳と風格を持ち神のようにあがめられている巨木「御神木」。古来より日本人は四季折々の自然に対して畏敬の念を抱き、そこに神様を信仰するようになったと言われている。本来なら神社の境内や参道に存在している御神木だが、ここ100年の文明発展、都市化が進むに連れ元々あった神社境内などが脅かされ、神社は無くなったが御神木だけが残っている場所もあるという。そのような一風変わった御神木も含め、約100点の写真を披露する。
2014年02月04日高級時計ブランド「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」が、創業175周年特別企画「パテック フィリップ展―歴史の中のタイムピース―」を、1月17日から19日まで明治神宮外苑の聖徳記念絵画館で開催している。これに先駆け、16日にレセプションパーティーが開かれた。来日したスイス本社のティエリ ー・スターン社長は、「175年間、一族経営で時計だけを熱心に作り続けてきたことだ。これだけ多くのタイムピース(時計)が日本にやってきたので、多くの方にご覧頂きたい」とあいさつ。現在は、11月にジュネーブで開催予定の記念イベントへ向けて、プランを練っている最中という。会場では、サックス奏者による演奏や、ダンスパフォーマンスが行われた他、パテック フィリップ愛好家として知られる歌手の河村隆一が登場し、この日のために作曲したオリジナル曲「カラー・オブ・タイム(Colors of Time)」を披露。自身が所有するパテック フィリップを代表するモデル「ミニット・リピーター」が奏でる美しい音色へのオマージュを込めたもの。今回の特別展は、スイスと日本の国交樹立150周年記念も兼ねたもので、聖徳記念絵画館内で展示されている名画と共に、英ヴィクトリア女王やチャイコフスキーなど多くの歴史的偉人たちに愛されたタイムピース(機械時計)約100点を展示。16菊の彫金を日本で施されたとされる「十六菊の御紋彫り懐中時計」や、岩倉具視率いる使節団が欧米12ヶ国を視察した際に、スイスのパテック フィリップ社の工場を見学したと記されている、久米邦武編集「米欧回覧実記」の手稿と刊本も特別展示されている。【イベント情報】パテック フィリップ展―歴史の中のタイムピース―会期:1月17日から19日会場:明治神宮外苑 聖徳記念絵画館住所:東京都新宿区霞ヶ丘町1-1料金:当日/一般 500円、小中学・高校生200円前売り/400円※未就学児は無料/障害者手帳の所持者とその介護者1名は無料
2014年01月17日東京国立博物館、上海博物館、日本経済新聞社、毎日新聞社は10月1日~11月24日、東洋館リニューアルオープン記念 特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」を開催する。中国でも最大規模の収蔵を誇る上海博物館。同展は、その中から、宋・元時代から明・清時代まで、約千年に渡る中国絵画を代表する名画を一堂に展示するものとなる。初公開、一級文物をふくむ40件もの名品によって、五代・北宋から明清にいたる中国絵画の流れを辿ることのできる機会となるという。中国の絵画史は、宋・元時代に文人たちの高潔な精神を体現した文人画が生まれ、元末四大家(げんまつしたいか)と呼ばれる4人の文人画家の活躍で頂点を迎えた。今回はこのうち、中国文人画の最高峰と讃えられる倪瓚(げいさん)の代表作「漁荘秋霽図軸(ぎょそうしゅうせいずじく)」、および王蒙(おうもう)の代表作「青卞隠居図軸(せいべんいんきょずじく)」を展示。四大家の作品は日本では所蔵されておらず、観覧できる貴重な機会となる。明代には、元代の文人画を継承する呉派と、宮廷画家の系譜に属する浙派(せっぱ)とが対峙。その2つの流派の代表作、呉派の首領・文徴明(ぶんちょうめい)「石湖清勝図巻(せっこせいしょうずかん)」と、李在(りざい)「琴高乗鯉図軸(きんこうじょうりずじく)」を展示する。また、それら二派の正統派山水に反発して、奇抜な造形を好んだエキセントリックスクール(奇想派)代表的画家・呉彬(ごひん)「山陰道上図巻(さんいんどうじょうずかん)」を全巻公開する。開催日時は、10月1日~11月24日 9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)。ただし、会期中の金曜日および11月2日、3日は20時まで、4日は18時まで。また会期中、作品の展示替えを行う。前期:10月1日~27日、後期:10月29日~11月24日。会場は、東京国立博物館 東洋館8室(東京都台東区上野公園13-9)。観覧料金は、一般600円、大学生400円。総合文化展観覧料で観覧可能となる。高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。その他、詳細は同館Webページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年10月01日過去最大規模のポップアート展「アメリカン・ポップ・アート展」が8月7日より国立新美術館でスタートした。アンディ・ウォーホルの日本未公開作品を始め、ロイ・リキテンスタインやロバート・ラウシェンバーグといったポップアートの先駆者たちの作品が一堂に会する。本展では、全206点のアメリカン・ポップ・アート作品を展示。会場は作家毎に八つのパートで構成。1960年代の代表作を含め、絵画、彫刻、素描、版画、マルティプルなど総合的に紹介している。今回出展されている作品はすべて、アメリカ・コロラド州を本拠地とするコレクター、ジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻所蔵のもの。夫妻は日本美術および現代美術の両分野における、世界有数のコレクター。特に、ポップ・アートにおいては、黎明期である1960年代から、パトロンとしても積極的に活動。作家を直接支援することで、個人コレクションとしては世界最大級のポップ・アート・コレクションを築き上げた。日本初上陸となるウォーホルの『200個のキャンベル・スープ缶』はキミコ・パワーズ夫人が、ウォーホルが注目され始めた1970年代に友人より譲り受けたもの。1960年代より盛んになった大量生産・大量消費の大衆文化を主題とした一連の芸術活動であるポップアート。その象徴と言われるキャンベル・スープ缶は全3作品が制作され、そのすべてが本展で展示されている。ウォーホルと親交が深かったキミコ夫人のポートレート『キミコ・パワーズ』は1980年代にかけて三つのシリーズが制作された。マリリン・モンローやエリザベス・テイラーなど著名人中心だったウォーホルのポートレートが、1970年代以降、友人や社交界の名士へと徐々にその対象は広がり、やがてポラロイド写真に基づく規格化された発注肖像画に発展するターニングポイントとなった重要な作品となっている。また、夫人が共鳴している作家の1人、ジャスパー・ジョーンズについては、手にしていない作品は5点程度で、ほぼすべての作品を所蔵。2011年にはジャスパーの版画の研究・公開・普及などを行う「パワーズ・アート・センター」をオープンさせている。「今回の展示で最も良いプレゼテーションができた」と本展開催に合わせて来日したキミコ夫人。「ただ所蔵するのではなく、飾らなければ意味が無い。アートと一緒に暮らす。それが大切なこと。本展では、私が幸せな時間を過ごしたアメリカという国の文化を皆さんに知っていただければ嬉しい。特に、子供達には是非、見てもらいたい」と夫人は最後にメッセージを寄せた。【イベント情報】アメリカン・ポップ・アート展会場:国立新美術館企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:10月21日まで開館時間:10:00から18:00まで(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)料金:一般1500円、大学生1200円、高校生800円休館日:火曜日出展作家:ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)、ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)、ラリー・リヴァーズ(Larry Rivers)、ジム・ダイン(Jim Dine)、クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)、メル・ラモス(Mel Ramos)、ジェイムズ・ローゼンクイスト(James Rosenquist)、トム・ウェッセルマン(Tom Wesselmann)
2013年08月07日