72歳のヘレン・ミレン、79歳のジェーン・フォンダのベテラン女優たちが「パリ・ファッションウィーク」で開催された「ロレアル(L’Oreal)」のファッションショーでランウェイを闊歩した。ヘレンとジェーンは「ロレアル」のアンバサダーを務めている。ヘレンは163センチとモデルとしては小柄ではあるが、長身のスーパーモデル、アドリアナ・リマやウィニー・ハーローに負けない存在感を発揮。ワイドパンツにトレンチコート、マニッシュなレースアップシューズと黒い杖をアクセサリーに、堂々とキャットウォークを披露した。ランウェイの先端では仁王立ちポーズも!クールにキメたヘレンとは対極に、ジェーンはトラ柄のグラマラスなロングドレスで登場。先日のエミー賞授賞式で、アリアナ・グランデ風のポニーテールに劇的イメチェンした髪型もすっかり元通りで観客を安心させた。エミー賞では「ワースト・ドレッサー」として各メディアに取り上げられ、憂き目を見たジェーンだったが、この日のドレッシーな出で立ちは淑女そのもの。ランウェイからフロントロウに座っていたナオミ・キャンベルを見つけて握手とキスを交わしたり、歩きながらピースサインをするなど、終始ご満悦だった。(Hiromi Kaku)
2017年10月02日今秋、2014年に上演、大好評を博したブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』が再演される。橋本さとし、真琴つばさ、昆夏美、今井清隆ら続投キャストに加え、壮一帆、村井良大、樹里咲穂、戸井勝海、梅沢昌代らが新たに参加。パワーを増したステージを見せてくれるに違いない。中でも、ルーカスを演じる村井は前回に引き続き演出を担当する白井晃の作品に出演することを熱望していたと語る。【チケット情報はこちら】「白井さんの演出は、稲垣吾郎さん主演『No.9―不滅の戦慄―』が印象的でした。映画の1シーンのような雑踏の表現が素敵で。プレイヤーとしては、『趣味の部屋』が僕のベスト・オブ・ベスト。白井さんのコミカルでミステリアス、的確な芝居が勉強になりました。だから今回のお話は“ようやく来た!”。がんばってくらいついていきたいですね」ルーカスはアダムス家の長女・ウェンズデーのボーイフレンド。両親と共にアダムス家を訪ねるが、お化けである彼らの言動に翻弄され、ウェンズデーとの恋も暗雲がたちこめる。「とてもかわいらしい話なんですよね。爽快な音楽で、思わず楽しくなっちゃうナンバーも多い。でもすごく切なくてやるせなかったり、お化けと人間のギャップがシュールでおかしかったり。心に響く言葉も多くて、ぜひ家族やカップルで観てほしい作品です」ルーカスとウェンズデーのピュアな恋心も、ときめきと笑いが交錯する。「ふたりのかけ合いは、すごく変(笑)。ウェンズデーは人間の感覚からは相当ズレているし、ルーカスも“作家か検死官になりたい”っていうセンスの持ち主だし。第1幕ではウェンズデーに対してまっすぐで、男の子らしいところも見せるルーカスですけど、第2幕で少し雰囲気が変わる。そこからが、いかにもアメリカンで“楽しんだ者勝ち” なおもしろい展開なんですよ(笑)。これはぜひ、劇場で楽しんでいただきたいです」『アダムス・ファミリー』はチャールズ・アダムスが雑誌『ニューヨーカー』に発表した1コマ漫画を原作にTVドラマやアニメが作られ、1991年に製作された映画も大ヒット。日本でも映画に加えて車のCMに起用され、ゴシックかつポップなキャラクターとテーマ曲が子どもから大人まで幅広く知られるようになった作品。それがどのようにミュージカルとして調理されているのか、確かめたい人はぜひ劇場まで。公演は10月28日(土)から11月12日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉にて上演。10月1日(日)にはMARK IS みなとみらいにて制作発表&楽曲披露イベントの開催も決定。チケット発売中。取材・文:金井まゆみ
2017年09月28日ジェーンマープルのハイエンドライン、ジェーンマープルドンルサロン(Jane Marple Dans Le Salon)より、2017年秋の新作「The good old」シリーズが登場。「The good old」シリーズは、古き良きロンドンをモチーフにしたシリーズ。懐かしい電話ボックスやオールドカーを描いたオリジナルプリントがドレスやスカート、カーディガンを遊び心いっぱいに彩る。プリントの細部に注目すると、2階建てバスやロンドンの近衛兵など、ロンドンの街並みが目に浮かぶようなイラストがポップなタッチで描かれている。ポストやバスのレッド、オールドカーのブルーが、ブラックやパステルブルー、クリーム色の生地に映え、上品でレトロな世界観が広がる。「Cheer up!」などの言葉と一緒に、オールドカーの立体的な刺繍を施したニットやスカートも登場。ユーモアたっぷりにノスタルジックなロンドンを表現した、表情豊かなコレクションに仕上がっている。【詳細】ジェーンマープルドンルサロン 「The good old」発売時期:2017年9月23日(土)取扱店舗:ジェーンマープル取り扱い直営店、そのほか取扱店舗■アイテム詳細・The good oldのカーディガン 29,500円・The good oldのブラウス 28,500円・The good oldのダンドールスカート 38,500円・The good oldのコクーンスカート 34,500円・The good oldのフリルヨークドレス 44,500円・The good oldのワーキングドレス 43,500円・The good old EMBのセーター 24,500円・The good oldのcar EMBポケットスカート 29,500円【問い合わせ先】St Mary Mead co.,ltd.TEL:03-3468-0232
2017年09月23日この秋、待望の再演を果たすミュージカル『アダムス・ファミリー』。お化け一家の主人ゴメスを演じる橋本さとしと、その長女ウェンズデー役の昆夏美は、初演でもユニークな役作りで大評判を取った。ミュージカル『アダムス・ファミリー』チケット情報「よく集めたなというくらい個性的なキャスト揃いで、初演の稽古場には日本人が欧米の作品をやる時の違和感が一切ありませんでした。今回また家族で集まることができると思うと、嬉しいです」と語るのは橋本。初演では、妻と娘を愛するチャーミングなパパを熱演し、読売演劇大賞優秀男優賞も受賞した。昆が「さとしさんが(妻モーティシア役の)真琴つばささんと一緒にノリノリでタンゴを踊られる姿、とても素敵だったんですよ。私はそれまでコメディタッチの舞台に出た経験があまりなかったので、さとしさんをはじめ皆さんの演技は勉強になりました」と振り返ると、橋本は「いやいや、滅多に笑わないウェンズデーだけど、ほくそ笑み方がめっちゃ上手で、しかも笑顔が可愛くなくて絶妙だった!劇中、ゴメスがウェンズデーに対して『娘が成長して嬉しいけど寂しい』という気持ちを表す場面があるのですが、これが実に微笑ましくて泣けるんですよ」と笑顔を浮かべた。再演では、キャストの一部が新メンバーに。モーティシア役には、初演からの真琴に加え、新たに壮一帆が参加。橋本と昆はふたりの妻/母を相手に演じる。橋本は「妻ひと筋のゴメスなのに、こっちにもあっちにも妻が!複雑ですよ」と笑いつつ「壮さんとは舞台『魔都夜曲』でもご一緒し、チークダンスを踊ったので、良い距離感ができています。新しく入って来られる方々から、僕らも新しいものをみつけさせてもらうのが楽しみですね」と期待をにじませる。また、橋本が「恋愛もので相手が複数キャストの場合、この人好き、この人好きになれない、とかあるの?」と昆に質問し、昆が「好きになれないことはないのですが、人によって、与える愛だったり受け入れる愛だったりと、ポイントが変わります。相手の方と一緒に呼吸し、反応しながらお芝居を作る面白さも難しさも、近年ますます感じています」と答えると、橋本も「そうだよね。役者としての技量だけでなく、人間としての度量や大きな意味での愛が試される」と頷いた。「とにかく愛が充満している舞台だし、家族や人種のことなど社会風刺もしている。そして白井晃さんの演出も絵本のような美術も本当におしゃれなので、ぜひ観ていただきたいですね」(橋本)「 ブラックなところもありつつ、ユーモアと家族愛がいっぱいのハッピーな作品。私自身は初演では手探りでしたが、今回は戦略的な笑いにも挑んで、お客様とのキャッチボールを楽しみたいです」(昆)本公演は10月28日(土)から11月12日(日)までKAAT神奈川芸術劇場ホールにて。10月1日(日)にはMARK IS みなとみらいにて製作発表&楽曲披露イベントの開催も決定。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2017年09月21日ジェーンマープルのハイエンドライン、ジェーンマープルドンルサロン(Jane Marple Dans Le Salon)2017年秋コレクションから、完全国内生産にこだわったライダースジャケットが登場。2017年9月3週目より発売を予定している。ジェーンマープルドンルサロンが8年ぶりに挑む、レザーライダースジャケットは、完全国内生産は希少な一着。牛革を選び、なめし加工を施すことでソフトな肌触りに仕上げた。デザインのベースになったのは、フランスのヴィンテージライダース。それにリメイクを加え、女性らしいコンパクトなシルエットに仕立てている。ブラックレザーで一見ハードな印象だが、タグの上にあしらわれたゴールドのチェーンなど、ジェーンマープルドンルサロンらしいフェミニンな遊びも添えられている。また、前身頃にはジップ付きポケットも配され機能性も抜群だ。丁寧に作られているため、長い時を一緒に歩めるのもポイント。着古すごとに独自の味わいが出て、魅力が増していくはず。【アイテム詳細】ジェーンマープルドンルサロンレザーライダースジャケット95,000円+税発売日:2017年9月3週目取扱店舗:ジェーンマープル取り扱い直営店、そのほか取扱店舗【問い合わせ先】St Mary Mead co.,ltd.TEL:03-3468-0232
2017年09月16日ジェーンマープルのハイエンドライン、ジェーンマープルドンルサロン(Jane Marple Dans Le Salon)2017年秋コレクションから、2017年8月初旬より順次展開される新作ウェア&小物を紹介する。”動きのある”スカート&ワンピースジェーンマープルドンルサロンの2017年秋は、”動きのある”スカートやワンピースに、ポップな色柄のオーバーニーを合わせるのがムードだ。「FRESH CREAM」の名がついたスイーツモチーフのワンピースは、ウエストから斜めにギャザーを配して、アシンメトリーなシルエットに。ウエストリボンのフレアスカートは、プリーツ加工を施して広がりを持たせた。また、コットンタイプライター地のスカートは、数段フリルを重ねてダンドールスカートへとアレンジ。花柄&ボーダー模様オーバーニー、リボンのヘッドリボン足元は、小花模様の「The little flowers オーバーニー」や、マルチボーダー柄の「カラーパレット オーバーニー」で決めて。ヘアに、コットンベルベットのヘッドリボンを纏えば、頭の先からつま先までクラシック&ガーリーなルックが完成する。【アイテム詳細】ジェーンマープルドンルサロン 2017年秋コレクション展開時期:2017年8月初旬より順次展開予定取扱店舗:ジェーンマープル取り扱い直営店、そのほか取扱店舗<アイテム例>・FRESH CREAM ワンピース 23,500円+税・The little flowers オーバーニー 4,000円+税・カラーパレット オーバーニー 4,000円+税・タイプライター フレアプリーツスカート 32,500円+税・コットンベルベット ヘッドリボン 6,000円+税・コットンタイプライター ダンドールスカート 25,500円+税
2017年07月31日2014年に白井晃演出で日本初演され、大好評を博したミュージカル『アダムス・ファミリー』が帰って来る!原作はアメリカの人気漫画で、1991年に映画化され、2010年にブロードウェイでミュージカル化された作品だ。おばけ一家の女主人モーティシアを、初演に続いて演じる真琴つばさは「再演は嬉しい」と声を弾ませる。【チケット情報はこちら】「一見、変わったキャラクターばかりのアダムス一家ですが、実はどこにでもいる普通の家族。家庭それぞれに事情があるように、黒い服を着ていたり人の不幸が好きだったりするだけ。不幸が好きと言っても、彼らが人を不幸にするわけではなく、ちょっと面白がっている程度ですし。その奥にあるのは普遍的な家族愛で、親が子供を心配する気持ちや嫁姑問題など、身近な事柄が描かれている。こういう人、いるよね!と楽しんでいただける、“エンタテイメント・ファミリー・ドラマ”だと思います」初演では、映画顔負けの迫力と慈愛に満ちたモーティシア役を見事に造形。夫ゴメス役の橋本さとしを相手に、息の合った夫婦ぶりを見せた。「橋本さんは、ちょっと尻に敷かれているような旦那さんの雰囲気がうまい、マルチェロ・マストロヤンニみたいな方。妻をいい気分にして、させてくれるんです。モーティシアは“私が全てを操っているわよ”という顔をしているけれど、実は少女のようなところがあり、家族に助けられている。皆さんにも共感していただけるポイントではないでしょうか。私自身も演じながら、例えば夫とつき合っていた頃のことを思い出すシーンなどで、何度か涙ぐみそうになりました」男声でも女声でもない音域と独特の声を持ち、他の声とハーモニーになりにくいという真琴にとって、キーを変えずに挑むことができたモーティシア役はまさにはまり役だが、今回は壮一帆とのWキャストということで、新たなモーティシア像の誕生にも期待がかかる。「Wキャストって、自分にないものを見ることができて面白いんです。相手の方が描くモーティシアは最高の教本ですよ。壮さんは関西人だから物怖じせず、誰とでもしっくりいくでしょうし、目線の使い方なども巧いと思うので、そこは参考にしたいです。私より年下の壮さんを見習って、心は若く、でも年齢分の経験値は活かそうかと(笑)。初演以上に、母として、女性として、さらに思いやりや艶っぽさを出したいですね」今春には乃木坂46メンバーとの『あさひなぐ』、秋には『にんじん』、そして本作と、ポピュラーな題材の舞台が続く。「『あさひなぐ』は客席がほぼ男性で新鮮でした。そこでは尼さんを演じ、『にんじん』では家政婦さん、そして『アダムス・ファミリー』では妖怪のお母さん。レパートリーがどんどん広がっています(笑)。宝塚歌劇団時代にも狼男からヴィヴィアン・リー(スカーレット・オハラ)までを演じた年がありましたが、女役を演じた後は男役の演技にも変化が起き、優しさや柔軟性が出たんです。ですから、今年の仕事の経験で自分の演技がどう変わるかも楽しみですね」取材・文:高橋彩子
2017年07月20日ジェーン・バーキンが8月19日(土)に東京・オーチャードホールで来日公演「バーキン - ゲンズブールザ・シンフォニック」を開催する。今回の公演はジェーン・バーキンがセルジュ・ゲンズブールの曲を東京フィルハーモニー交響楽団の演奏をバックに歌う一夜限りのスペシャルライブ。【チケット情報はこちら】彼女は4月26日に発売した最新アルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』において、ゲンズブールの楽曲をオーケストラ・アレンジでカバー。同作は東日本大震災直後に来日した際に出会った日本の作曲家、中島ノブユキと共に作り上げたアルバムで、公演にも中島はオーケストラ編曲・ピアニストとして参加する。ジェーン・バーキンはインタヴューでセルジュ・ゲンズブールがこのアルバムにどんな言葉をかけてくれると思いますかという質問に「泣いたと思います、絶対に。感動して。セルジュが生きていたら、ノブのような作曲家がこうして人生の一部を捧げてくれたことに喜ぶのではないかしら。心打たれるに違いありません」と答えている。来日公演に際し、彼女の動画メッセージが公開中。下記リンクより。チケットは本日5月26(金)午後11時59分までプリセールを実施中。一般発売は5月27日(土)午前10時より。■バーキン - ゲンズブールザ・シンフォニック日時:8月19日(土)開場17:00 / 開演18:00会場:オーチャードホール(東京都)オーケストラ編曲・ピアノ:中島ノブユキ指揮:栗田博文管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団料金:S席25,500円 / A 席13,500円 / B席11,500円(全席指定・税込)※S席には最新アルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』付き
2017年05月26日エイミー・アダムスが主演を務め、『ブレードランナー 2049』の監督も務める奇才ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとる『メッセージ』。このほど、日本でもそのビジュアルが話題となっている巨大な“謎の飛行体”の内部に、ついにエイミーたちが初潜入するシーンの本編映像が解禁となった。突如、世界12の都市に降り立った巨大な球体型飛行体。米軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、謎の知的生命体と意志の疎通をはかるため、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを物理学者イアン(ジェレミー・レナー)らとともに探っていくが――。“映像化不可能”といわれた傑作SF短編小説を、ヴィルヌーヴ監督が独創的な映像美と世界観で表現した本作。巨大飛行体から受け取った美しくも哀しいメッセージと、“娘を亡くした母”ルイーズの切なすぎる決断に、すでに公開された世界各国で称賛が続出。今回解禁となったのは、そんな“世界絶賛の感動作”とは信じ難いようなビジュアルの飛行体に、ルイーズたちが初潜入する瞬間の本編映像。冒頭は“彼ら”との対面におびえるルイーズの不安な表情が映し出され、飛行体にゆっくりと近づく様子からは静かな緊張感が伝わってくる。そして、ついに“飛行体の内部”へ進んでいくのだが、驚きなのはその潜入の仕方。工事現場で見かけるようなリフトに乗り込み、奇妙な四角いトンネルに向かって上昇していくのだ。飛行体の内部に入ると、その先からは重力がなくなり、人は“側面”に立ちながら天に向かって歩き出すことに。異彩を放つ飛行体の存在感と、摩訶不思議な現象には思わず圧倒されてしまう。このシーンは、実際にセットを制作して撮影されていたという。監督は、「ルイーズたち人類が“彼ら”と接触するためのツールは、現実社会にある技術を使わせたかったんだ」と語り、観客たちに共感を呼ぶ工夫があると明かしている。そんな監督のこだわりに、ジェレミー・レナーは「僕らはリフトに乗り、約10mも昇って巨大なトンネルに入っていった。こんなリアルな環境があったからこそ、その不思議な体験を肌で感じられたんだ」と明かし、役者たちの演技にも影響を与えてくれたと語る。さらに、主演のエイミーは「この映画で起こったことは、もしかすると私たちの世界で明日、起こることかもしれない。世界がどう反応するのかを描いているのよ」と語り、非現実的な題材でありながらリアリティが追求されていることに言及した。こうしてルイーズたちは飛行体の中へ入っていき、先に待ち受ける“彼ら”との初対面を果たす。そして、“彼ら”と対話を繰り返すことで、ルイーズは“美しくも哀しいメッセージ”の真相にたどり着く。監督は、「“彼ら”は心を開いているルイーズに言語を解読する鍵を垣間見せ、彼女は間違いを何度も重ねながらその言語に迫っていく。実はその間違いの1つからドラマが生まれるんだ」とも語り、ラストに繋がるキーワードも明かしている。飛行体の内部で待ち受ける驚きの展開は、まさにこの映像から始まっていくのだ。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年05月12日エイミー・アダムスを主演に、『ブレードランナー 2049』の監督にも抜擢されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が独創的な映像美と世界観で作り上げたSF感動作『メッセージ』。このほど、その姿から“ばかうけ”“柿の種”“ハッピーターン”などに例えられ、早くも話題となっている謎の飛行体の不可思議な動きをとらえた本編映像が解禁となった。エイミーをはじめ、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカーら実力派キャストで贈る本作。優れたSF作品に贈られる文学賞“ネビュラ賞”をはじめ、名だたる文学賞を数多く受賞している米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にし、アカデミー賞をはじめ世界中の映画賞を席巻している。今回、そんな“世界絶賛の感動作”であるとは信じ難い、独特のビジュアルの球体型飛行体が、奇妙に動く様子が収められた本編映像が到着。言語学者ルイーズら人類がぼう然と立ち尽くす前で、空中へ急浮上する衝撃の様子がとらえられている。まず、映像冒頭では、突如地上に現れた巨大な飛行体に混乱する人類と、“彼ら”がどこから、何のためにやってきたのかを必死で探ろうとする言語学者ルイーズの緊迫感がひしひしと伝わってくる。その謎の飛行体といえば、ビジュアルが解禁となって以来、日本では“ばかうけ”“柿の種”“ハッピーターン”など、なぜかお菓子に例える人が続出。今回の映像で初めて、飛行体の動く様子が明らかになったが、やはりその見た目は、まるで“日本を代表するお菓子”のよう…。だが、“映像化不可能”といわれた原作に挑んだヴィルヌーヴ監督は、「この飛行体にはモデルがある」と衝撃的発言をする。彼は「当初から、小石のような卵型の宇宙船にしようと考えていた。いままでにも見たようなものであり、それほど不吉な感じも奇妙な感じもしないと思ったからね。そして太陽系内の軌道を公転しているエウノミア(別名、第15 番小惑星)という小惑星を参考にして形を決めたんだ」と、驚きの事実を明かしている。本映像のラストでは、速すぎず、遅すぎず、奇妙な動きで上昇していく飛行体の不可思議な滑稽さと、それを真剣なまなざしで見つめるルイーズたちとのギャップが、何とも言えないリアリティを感じさせている。実は、そこにも「観客たちの先入観を超えたい」という制作陣の並々ならぬこだわりが隠されていた。本年度アカデミー賞撮影賞ノミネートを果たした撮影監督ブラッドフォード・ヤングは、「“もし人間がこれまでエイリアンとまったくコンタクトをとったことがなかったら?”と、一歩退いているんだ。地球上の人間の生活、そしてエイリアンの知能、両者が“いかにシンプルで未熟であり得るか”という新鮮な視点を意識したんだ」と、このシーンの秘密を明かしている。常識を覆すような謎の飛行体で地球にやってきた“彼ら”のメッセージを解読したルイーズ。この映像からは想像もつかない、“誰も観たことがない感動のラスト”を、楽しみにしていて。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年04月06日現在公開中の『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で悲運のファーストレディを演じるナタリー・ポートマンが、プロデュース・主演を務めた映画『ジェーン』のBlu-ray&DVDが発売日を迎え、これを受けてポートマンとユアン・マクレガーのコメントが到着した。本作は愛する家族を守るため、過酷な運命に立ち向かう一人の女性ジェーンの戦いを描いた本格アクションドラマ。『ザ・コンサルタント』のギャヴィン・オコナーが監督を務め、主演のナタリーに加え、『ブラック・スキャンダル』のジョエル・エドガートン、『T2 トレインスポッティング』『美女と野獣』など、2017年度は公開作が目白押しとなっているユアン・マクレガーというハリウッドのトップスターが豪華競演を果たしたことでも話題に。ジェーン・ハモンド役のナタリーは、「ギャヴィンは本当に力強いリーダーね。自分の描くビジョンに対して非常に具体的で、すぐにみんなの尊敬を集めて指揮を執る。さらに彼は、自分がどのようにストーリーを語りたいのか、そして歴史的に何を意味するのかを明確に理解しているの」とオコナー監督との共同作業についてコメント。ジョン・ビショップ役のユアンは、「悪い奴だからこう、良い奴だからこう演じるというような取り組み方はできない。演じなければいけないのは、人間なんだ。だからほかの役を演じるのと何の違いもなく取り組んだよ」と、演じがいのあるキャラクターについて回想した。特典映像として、「撮影の舞台裏&ジョエル・エドガートンほかインタビュー」「海外版TV SPOT集」「海外版予告編」「日本版予告編」などを収録。また初回限定特典も実装する予定。『ジェーン』Blu-ray&DVDは4月5日(水)より発売中。※同日レンタル(text:cinemacafe.net)
2017年04月05日トランプ大統領就任式翌日、女性権利デモに参加したジェーン・フォンダ(写真:REX FEATURES/アフロ) 二度のアカデミー賞に輝いた女優ジェーン・フォンダ(79)が、オンラインガジン「Edit」で行ったブリー・ラーソンとの対談の中で、10代のときにレイプ被害に遭っていたことを明かした。 ヘンリー・フォンダの娘であるジェーン・フォンダは、幼い頃から舞台に立っていた。1960年に映画デビューし、『コールガール』(1971)、『帰郷』(1978)でアカデミー主演女優賞を獲得。女優として輝かしいキャリアを築き続ける一方で、反戦運動や女性の権利向上を訴えるフェミニズム活動にも力を注いだ。 ラーソンに「なぜフェミニストになったのですか」と問われたフォンダはこう答えた。 「私は50年代に育ち、フェミニズムに目覚めるまでには長い時間がかかったわ。これまでに会った男性の多くは素晴らしい人たちだったけれど、父権制度を信じこまされた犠牲者でもあった。私は貶められていると感じていたの。(中略)私はまだ子どもだった頃にレイプされ、性的虐待を受けていた。ボスと寝ることを拒んだら、仕事をクビになったこともあったけれど、それは自分が悪いんだと思い込んでいた。私がしたのは正しいことじゃなかった、とね。他にもレイプされた女の子たちがいたのを知っていたけど、それがレイプだとは思っていなかった。彼女たちも『いや』と言うことが間違っていると考えていたのよ」 男性優位のハリウッドで、女性は虐げられ、食い物にされ続けてきた。性的搾取を受けた経験が、フォンダをフェミニズムへと駆り立てたのだ。 大先輩の告白を受けて、ラーソンは「私は性的虐待被害に遭う役を2度演じたことで、被害女性と共にたくさんの活動を行っています。虐待が自分の責任だと考えることを被害者に許すべきではありません。それは“人を喜ばせたい病”なんですよね」と続けた。 レイプ被害に遭うと、女性は自分に非があったと思い込み、心を病んでいく場合が多い。フォンダはこの精神状態を「疫病」と表現した。今年80歳になる彼女は、今後も女性のための活動を続けていく。
2017年03月03日昨年10月、日本でも公開されたナタリー・ ポートマン主演作で製作にも名を連ねた『ジェーン』。この度、本作のBlu-ray&DVDの発売が4月5日(水)に決定し、合わせて日本語吹き替え版のキャストとして人気声優の坂本真綾や森川智之らが担当することが明らかになった。アメリカ西部で夫と娘とともに穏やかに暮らしていたジェーン(ナタリー・ポートマン)。しかしある日、夫が撃たれ、逃げ帰って来たことでその平穏は奪われてしまう。相手は悪名高きビショップ一家。地の果てまで追い続け、全てを奪い去るビショップ(ユアン・マクレガー)の恐ろしさを知るジェーンは、瀕死の夫と愛する娘を守るため、わらにもすがる思いから南北戦争の英雄でかつての恋人・ダン(ジョエル・エドガートン)に助けを求める。迫る敵を前に、徐々に明らかになるそれぞれの過去、そして人生の真実。 運命に抗い、戦うことを決意したジェーン。彼女はいま、愛のために銃を取る――。『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、新作『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』でも再度同賞にノミネートされ注目を集めているナタリーがプロデュースし、主人公ジェーンも務めた本作は、命に翻弄されながらも家族のために生きる、勇気ある女性の姿を描き出す物語。またジェーンの宿敵役には、『スター・ウォーズ』シリーズエピソード1~3で共演経験のあるユアン・マクレガー、ジェーンのかつての恋人役を『ブラック・スキャンダル』に出演し、『ザ・ギフト』の監督・脚本など製作側にも活動の場を広げるジョエル・エドガートンが演じている。そして今回、Blu-ray&DVD発売決定に伴い、吹き替えを担当する豪華声優陣が決定!ナタリー演じる主人公ジェーン役には、かつて『スター・ウォーズ』シリーズや『ブラック・スワン』などでナタリーの声を演じてきた坂本さん、ユアン演じるジェーンの宿敵ジョン・ビショップ役には、同じく『スター・ウォーズ』シリーズなどでユアンの声を演じた森川さんが担当。坂本さんは、「西部劇という埃っぽい舞台の中でも変わらず凛とした美しさのナタリー・ポートマン。彼女自身も母親になり、本作ではジェーンの“母”としての強さが表現されていたので、そこに力強く寄り添えたら、と思い吹き替えを演じました」と役作りについて語り、「恋をしている若い頃から、苦労を重ね“母”として周りを圧倒していくまで、主人公ジェーンが変貌していく姿を楽しんで演じたので、ぜひその変化を感じていただけたら」とメッセージ。また、ユアンが臨むその新境地をどう演じているのかなと考えながら、痛いところをつくやっかいなキャラクターを意識して演じたと言う森川さんは、「ユアンの悪役姿、とてもはまっているので、その姿をぜひ楽しんでもらいたいですね」とコメントを寄せた。さらに、ジョエル演じるジェーンのかつての恋人ダン・フロスト役を、本作の監督であるギャヴィン・オコナー監督が手掛ける『ウォーリアー』でもジョエルの吹き替え務めた咲野俊介が担当する。なお、Blu-ray&DVDの特典映像には、撮影の舞台裏&キャストインタビューや、海外版&日本版予告編などが収録予定となっている。『ジェーン』Blu-ray&DVDは4月5日(水)よりリリース。※レンタル同時スタート(cinemacafe.net)
2017年02月07日NARS(ナーズ)と、ジェーン・バーキンの娘であるシャルロット・ゲンズブールのコラボレーションコレクション「シャルロット・ゲンズブール・フォー・ナーズ・コレクション(CHARLOTTE GAINSBOURG FOR NARS COLLECTION)」が、2017年5月19日(金)より発売される。「シャルロット・ゲンズブール・フォー・ナーズ・コレクション」からは、アイ・リップ・チークなど全6アイテム16種が限定発売される。シャルロットおなじみのアンニュイな目もとや、紅潮した頬、自然な輝きのある肌などをNARSの視点で再解釈した、特別なメイクアップコレクションに仕上がっている。チーク・リップ・アイなどに使えるマルチスティックが"ティント"タイプにナチュラルでフレッシュなシャルロットの魅力をメイクアップで引き出すために、ナーズはティントアイテムに注目。「NARS マルティプルティント」は、アイ、チーク、リップ、ボディーなどマルチに使用できるナーズの定番スティック「ザ マルティプル」を、ティントタイプで目元と唇用に仕上げたものだ。シアーなテクスチャーで、肌にほのかな輝きと色味をもたらしてくれる。官能的な目元を演出するアイシャドー&アイライナーアイシャドー2色がセットになった「デュオアイシャドー」と、クリーミーな描き心地のアイペンシル「コーライナー」には、印象的な目元を演出する限定カラーが登場。アイシャドーは、深みのあるブルーと煌めくシャンパンゴールドの組み合わせと、グリーンとラメが輝くフロストシャドーのセットの2種類。アイライナーの限定色は、ディープネイビー、ディープモスグリーン、グレーの3色。アイシャドーと同色なので、一緒に使うとさらに効果的に仕上がるカラーが揃っている。フレンチビューティを叶えるフェイスティントシャルロットのリクエストによって誕生したというジェルクリーム「ハイドレイティンググローティント」は、本コレクションならではの個性的なアイテムだ。重ね付け可能な爽快な付け心地で、くすんだ肌に健康的な輝きをもたらすテクスチュア。4色から選べるシェードカラーは、シャルロットが提案するフレンチビューティーを叶えてくれる。特別なハンドルデザインのブラシセットさらに、ハンドルデザインが1本1本異なるブラシ5本がセットになった「ブラシセット」も登場。アイブレンディングブラシ、コンシーラーブラシ、アイシャドーブラシ、フェイスハイライティングブラシ、フェイスブラシと、ブラシロールケースが付属する。シャルロット自身が、本コレクションの中でもお気に入りのアイテムだと話す「ブラシセット」は、伊勢丹新宿店、銀座三越、⻄武百貨店池袋本店、阪急うめだ本店の4店舗限定での販売だ。詳細「シャルロット・ゲンズブール・フォー・ナーズ・コレクション(CHARLOTTE GAINSBOURG FOR NARS COLLECTION)」発売日:2017年5月19日(金)アイテム:・NARS マルティプルティント 限定3色 各4,800円+税<数量限定品>・NARS リップティント 限定3色 各3,300円+税<数量限定品>・NARS ハイドレイティンググローティント 限定4色 各4,500円+税<数量限定品>・NARS デュオアイシャドー 限定2色 各4,200円+税<数量限定品>・NARS コーライナ― 限定2色 各4,200円+税<数量限定品>・NARS ブラシセット 19,500円+税<数量・店舗限定品> ※伊勢丹新宿店、銀座三越、⻄武百貨店池袋本店、阪急うめだ本店のみの販売。■シャルロット・ゲンズブールフランスの女優であり、歌手、ミュージシャン、ファッションアイコン。イギリスの女優ジェーン・バーキンとフランスの歌手で作詞家セルジュ・ゲンズブールの娘としてロンドンで生まれ、パリで育った。彼女はキャリアを通して、様々なミュージック・アルバムをリリースし、2009年カンヌ映画祭で主演女優賞を獲得した映画『アンチクライスト』を含め、たくさんの映画に出演してきた。彼女の影響力は、音楽やフィルムの分野を越え、バレンシアガ(BALENCIAGA)のフレグランスやルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のアイコンとなるなど、ファッションの領域にも及ぶ。また2017年には、ソロアルバムのリリースも予定している。【問い合わせ先】NARS JAPANTEL:0120-356-686
2017年01月26日映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』の試写会イベントが1月18日(水)、都内にて開催され、コラムニストでラジオパーソナリティのジェーン・スーが音楽ジャーナリストの高橋芳朗を相手に作品の魅力を語った。略奪婚した夫を前妻に返そうとする現在の妻、夫、前妻の不思議な三角関係を描いて話題の同作は、ダメ夫を前妻に“お返しします”という、なさそうでありそうな(?)ヒロインの活躍を描くハートフル・コメディ。『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグがおせっかいだけど愛すべき主人公マギーを、実力派俳優イーサン・ホークが2人の女性の間で揺れるダメ夫ジョンを、アカデミー賞女優ジュリアン・ムーアが前妻ジョーゼットを演じる。メガホンをとったのは、『50歳の恋愛白書』で年の差がある男女の恋愛描写が高評価を受けた女性監督レベッカ・ミラー。ニューヨークの大学で働くマギーは、妻子持ちの文化人類学者ジョンと恋に落ちる。ジョンの妻ジョーゼットは教授としてバリバリに働き家庭を顧みない。ジョンは離婚を決意し、自分の小説を好きだと言ってくれるマギーと再婚した。数年後、娘も授かり幸せに見えたジョンとマギーだが、マギーは、仕事を辞めて小説家の夢を追い続けるジョンとの結婚生活に不安を感じる。一方、マギーは忙しいジョーゼットの子どもたちの面倒を見るうちにジョーゼットと親しくなり、ジョーゼットがいまでもジョンを愛していることに気が付く。トークショーは女性たちが多く詰めかけた会場で行われた。ジェーンさんは、最初の話題として、イーサン・ホークがある時期から「男の情けなさみたいなもの」を上手に演じる俳優として磨きが掛かってきていると指摘し、「今回も、益々、その情けなさに磨きが掛かっておりました」と声を弾ませた。続けて、ジェーンさんは、同作が広義のラブコメディーであるものの「いままでになかったような内容」と紹介。「一番心に残ったのは、(いままでなら)前の嫁のジョーゼットとマギーは対立構造にしか絶対ならないのです。お互いを憎み合ったりとか、嫌い合ったりとか」といい、「何を思ったのかこの2人が、いい友達になってしまう」と目を輝かせた。ジェーンさんは、「男の敵は男」という言葉は聞かない一方で、「女の敵は女」という言葉がよく使われていることを例にして、「女は一枚岩でなければいけない」とする通念が存在することや、一枚岩を壊した(=略奪婚などをした)女性が悪く言われることを指摘。ジェーンさんはそんな通念や現象に疑問を感じていたところで同作と出会ったそう。「『そうじゃないよ』ということをちゃんと、映像で、物語で見せてくれたので、そこはすごく感激しました」と、「女は一枚岩でなければいけない」などという通念に対して同作から「そうじゃないよ」というメッセージを受け取り感動したことを実感を込めて語った。ほかにも、「私は夫を奪われた悲劇の妻でいるつもりはないわ」などの劇中の印象的なセリフを紹介。また、観終わってニューヨークに行きたくなったそうで、「こういう映画を観ちゃうと、住んでいる人のふりをして、斜め掛けのバッグでポケットに手を突っ込んで」などと願望を語るなど、同作の魅力がたっぷりと語られた。『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』は1月21日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)
2017年01月19日アカデミー女優のナタリー・ポートマンが製作・主演を務め、運命に翻弄されながらも家族のために生きる、勇気ある女性の姿を描き出す『ジェーン』。「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のイメージモデルとしても活躍し、プライベートでは第2子を妊娠中と、躍進を続ける彼女に注目した。雄大な西部の大地を舞台に、瀕死の夫と愛する娘を守るため、銃を手に取る女性・ジェーンの姿を描き出す本作。彼女を追い詰める敵役には、本人と分からぬほどの怪演で批評家を唸らせたユアン・マクレガー。絶体絶命のジェーンに救いの手を差し伸べる、かつての恋人役には『ザ・ギフト』『ブラック・スキャンダル』のジョエル・エドガートンが扮している。映画『レオン』の、ジャン・レノ扮する殺し屋と出会う少女マチルダ役で鮮烈なデビューを飾ってから20年。『スター・ウォーズ』など人気シリーズにも出演し、『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、ハリウッドを牽引するトップ女優として走り続けてきたナタリー・ポートマン。本作のみならず、12月には巨匠テレンス・マリック監督『聖杯たちの騎士』も控え、ジャクリーン・ケネディを演じた最新作『Jackie』(原題)が早くも高い評価を獲得。現在、第2子を妊娠中の彼女は、先日、リリー・ローズ・デップと姉妹役を演じた『Planetarium』(原題)がプレミア上映されたヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットにマタニティ姿で登場し、世界中のメディアの話題をさらったことも記憶に新しい。また、以前よりイメージモデルを務める「ディオール」では、新作の真っ赤な口紅をまとったセクシーなCMが日本だけでなく世界中を虜にし、その人気はいまもなおとどまることを知らない。子役の時代から世界中に愛され、現在は1人の母親となったナタリーが、ハリウッドにおける優秀脚本“ブラックリスト”選出の脚本を読み、ほれ込んだという本作は、西部の時代に翻弄されながらも、自らの意思で人生を切り開いていく女性の物語。ナタリーは、自身の役について「ジェーンが多くのことに向き合い、自分自身の強さを見出していく過程がとても気に入ったの」と語り、また「ジェーンのプロセスは私のプロセスでもあったのよ。それは、いかにして自分の立場を築き、困難な時期に立ち向かい、“崩れ落ちないようにするか”を学ぶ点で、(私自身と役柄が)同時に進行していくような感覚だった」と、強い女性を演じるうえでの役へのアプローチを明かす。さらに、ジェーンのかつての恋人のダン・フロストを演じたジョエルも、「ジェーンは実にタフな女性にならなくてはならない。ナタリーには優しいところがあるけれど、彼女の中に本当の強さへのスイッチがあることも分かる。彼女はもろさとともに、鋼のような強さを持ち合わせている。あの強さは内面からやってくるんだ」と大絶賛、「さらに興味深いのは、ナタリーがスクリーンで演じる役柄の中にもその強さを垣間見ることができるんだ」と、母親になった現在のナタリーだからこそにじみ出る、女性としての強さにコメントを寄せている。今回、出演だけでなく、プロデュースも買って出た理由は「結婚&出産を経たいま、本当に描きたかった愛の形がそこにあったから」とも語っているナタリー。母になったナタリーだからこそ説得力を持って演じることができた、新たな代表作に注目だ。『ジェーン』は10月22日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月10日2013年の『アメリカン・ハッスル』でアカデミー主演女優賞にノミネートされるほどの演技派として活躍しているエイミー・アダムス。現在42歳の彼女の名前が知られるようになったのは2005年の『Junebug』(原題)で、世界的に注目を浴びたのは2007年の『魔法にかけられて』であり、女優としてはかなり遅咲きであった。その出世作『魔法にかけられて』の続編制作が決定し、主役のジゼル姫を引き続きエイミーが演じると「The Hollywood Reporter」が報じている。監督は『ヘアスプレー』や「glee/グリー」などのミュージカルドラマに定評のあるアダム・シャンクマンとディズニーが交渉中であり、ディズニーは2017年の夏に撮影を開始したいと希望しているという。関係者によると、タイトルは1作目の原題が『Enchanted』だったのに対し、2作目はその否定語『Disenchanted』になるようだ。物語の舞台は現実と同じ1作目から10年経った世界。おとぎ話のエンディングの定番である「いつまでも幸せに…」状態の自分の生活に疑問を抱いたジゼル姫が、現実世界とアニメの国アンダレーシアの人々の生活を大混乱に陥れるきっかけを作ってしまうというストーリーだそうだ。前作の主要キャストであるパトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデンらが出演するのかは明かされていないが、ジェームズはかねてより続編への出演に前向きな発言をしていた。(Hiromi Kaku)
2016年10月07日カナダ出身のアーティスト、ブライアン・アダムスが2017年1月23日(月)に大阪・大阪市中央体育館、24日(火)に東京・日本武道館で5年ぶりの来日公演を行うことが決定した。【チケット情報はこちら】ブライアン・アダムスは1980年にアルバム『ギヴ・ミー・ユア・ラヴ』でデビュー。1983年発表の3rdアルバム『カッツ・ライク・ア・ナイフ』がヒットし、世界的な人気を獲得。昨年10月には13作目となるアルバム『ゲット・アップ』をリリース。来日公演は同作を引っ提げて行われる。チケットの一般発売は9月17日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて先行抽選プレリザーブを実施中。受付は9月5日(月)午前11時まで。■ブライアン・アダムス「GET UP TOUR 2017」2017年1月23日(月)大阪市中央体育館(大阪府)2017年1月24日(火)日本武道館(東京都)
2016年08月30日妻・ジェーンとの胸打つロマンスあふれるドラマと、迫力の爽快アクションが評価を集め、日本でも大作ひしめく中、“洋画実写NO.1”を獲得した『ターザン:REBORN』。このほど、本作最大の見せ場となる、捕らわれのジェーンを追うターザンの激走をとらえたクライマックスシーンの一部が解禁となった。世界中を魅了し、これまで何度も映画化されてきた名作「ターザン」が、『ハリー・ポッター』シリーズの監督&スタッフによって現代に生まれ変わる本作。全米では、スピルバーグ監督の新作『BFG』や『インデペンデンス・デイ』続編を大きく引き離し、ターザン映画の歴史を塗り替える2週連続実写No.1を記録。すでに全世界では興行収入3億ドルを突破している。そして、ついに日本での公開を迎えた本作は、人気俳優・桐谷健太の日本語吹き替え版ターザン役への起用、日本版主題歌に音楽業界でいま最も勢いのあるバンド[Alexandros]が起用されたことでも話題に。10~20代男女や女性層を中心に観客を集めている。そんな本作から解禁となったのは、本編クライマックス映像の一部。ターザン(アレクサンダー・スカルスガルド)とともに、地響き鳴らす数万匹のヌーの大群による疾走が圧倒的スケールで描かれるシーンだ。捕らわれた妻のジェーン(マーゴット・ロビー)を救うため、2万人を超える強大な軍隊を前に身体ひとつで立ち向かうターザン。貴族として持てる全てを捨て、ジャングルの王として再び目覚めた彼は、百獣の王・ライオンや、森の精霊・ゴリラなど、かつての“旧友”たちと心を通わせ、ジェーン奪還に挑む。映像では、圧倒的戦力を従え、ターザンを待ち構えるロム(クリストフ・ヴァルツ)に対し、“旧友”たちとともに草原にいたヌーの大群を向かわせ、ジェーンが捕らえられている港町へ正面突破を試みるという、ド迫力アクションが映し出されている。また、SNSなどでも「ターザンとジェーンの絆の深さ」に胸をときめかせ、感動したと明かす女性が続出している中、身体ひとつで傷つきながら、命懸けでジェーンのもとへと走り続けるターザンの勇ましい姿は、女性なら誰もが胸を打たれること間違いなし。だが、目前まで迫ったものの、あと1歩のところで再び連れ去られてしまうジェーン。ターザンはジェーンを救い、ジャングルを救うことができるのか。2人を待ち受ける運命を、スクリーンで確かめてみて。『ターザン:REBORN』は丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて2D/3D同時公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月04日『ブラック・スワン』でアカデミー賞を獲得し、その年の主演女優賞を総なめにしたナタリー・ポートマンが製作と主演を務め、ユアン・マクレガーと共演する『ジェーン』。このほど、本作の初映像となる、壮大な愛を感じさせる予告編がポスタービジュアルとともに解禁となった。アメリカ西部で夫と娘とともに穏やかに暮らしていたジェーン(ナタリー・ポートマン)。しかしある日、夫が撃たれ、逃げ帰ってきたことでその平穏は奪われてしまう。相手は悪名高きビショップ一家。地の果てまで追い続け、全てを奪い去るビショップ(ユアン・マクレガー)の恐ろしさを知るジェーンは、瀕死の夫と愛する娘を守るため、わらにもすがる思いから、南北戦争の英雄でかつての恋人ダン(ジョエル・エドガートン)に助けを求める。迫る敵を前に、徐々に明らかになるそれぞれの過去。運命に抗い、戦うことを決意したジェーンが愛のためにした選択とは…?『ブラック・スワン』から5年。母となったナタリーが、ハリウッドにおける“未映画化の名脚本”「ブラックリスト」に選出された物語にほれ込み、自ら製作・主演を務めた本作。運命に翻弄されながらも、家族のために生きる女性ジェーンの姿を体現する。彼女を追い詰める敵役で怪演を見せるのは、『スター・ウォーズ』新3部作で彼女と共演してきたユアン。また、絶体絶命のジェーンに救いの手を差し伸べるかつての恋人役には、『ブラック・スキャンダル』『華麗なるギャツビー』などの演技派ジョエル・エドガートンが務めている。今回到着した予告編には、南北戦争直後のニューメキシコ周辺で、ならず者に追われる身のジェーンが「もう逃げない」と決心し、自ら銃を手に取り、戦う決意を固める姿が収められている。さらに、全米批評家を唸らせる怪演を見せつけたヒゲ面のユアンにも注目。本人と気づかないほどのカメレオンぶりで見事に演じきった悪役は、圧巻の一言だ。「この愛だけは、奪わせない。」という力強いコピーとともに、ナタリーが描きたかった愛の形が伝わる、期待高まる映像を、こちらから確かめてみて。『ジェーン』は10月22日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月15日マックス マーラ(Max Mara)が10月19日、12月発売予定の女優のエイミー・アダムスとコラボレーションを行った「A Bag」のローンチパーティーをニューヨークのフォーシーズンズホテルにて開催した。「A」は14AWシーズンよりマックスマーラ アクセサリーの広告キャンペーンのモデルを務めているエイミー・アダムスとのコラボレーションによるバッグ。最高品質の柔らかなレザーを素材に用い、すべてイタリア・トスカーナの工房で製造された。丸みを帯びた長方形のフォルムや個性的なトップステッチ、彫刻的なクロージャー、リラックスした雰囲気が特徴のバッグとなっている。カラーは、ブラック(14万9,000円)、ブラウン(15万4,000円)に、エイミー・アダムス自身がセレクトしたシリアルナンバー入りの限定カラーであるブラッシュカラー(21万4,000円)を加えた3色で展開される。同バッグは、マックスマーラ青山店、及び銀座店にて12月より数量限定で販売される。同バッグの発売を記念して開催されたパーティーには、エイミー・アダムスを始めとした多数のセレブリティが登場し、バッグの発売を祝福した。コラボレーションについて、エイミー・アダムスは「過去何年かマックスマーラと仕事をしてきた中で、ブランドが長年続けているアイコニックでタイムレスな物作りの姿勢にとても惹かれました。こうして共に新たなステージを迎えられることはとても光栄です」と語っている。
2015年11月04日ハリウッドセレブにも愛用者多数のミネラルコスメのカリスマ的ブランド「ジェーン・アイルデール」から2015クリスマスコフレ「トータルメイクアップキット」(16,201円)が11月7日(土)より数量限定で発売となる。ミネラルコスメの先駆的ブランド「ジェーン・アイルデール」が今年のクリスマスに贈るのは、“クリスマスマジック in リトルエコバッグ”をテーマに、ナチュラルな成分を使いながらも、ミネラルコスメならではの仕上り、抜群のメイク持ちでホリデーシーズンのメイクをシックでエレガントに演出してくれる日本限定のコフレ「トータルメイクアップキット」だ。「ジェーン・アイルデール」のミネラルメイクに欠かせない美容液ファンデーション「リキッドミネラル」をはじめ、デリケートな唇をヒマシ油やビタミンEがケアしながら、クリスマス気分を盛り上げるレッドに染めてくれるソフトでクリーミーな使用感の「リップクレヨン」、唇や肌に乗せると皮膚のPHに反応してやさしく発色する人気のリップ&チーク「フォーエバー」の限定バーション「フォーエバーレッド」、リキッドタイプとペンシルタイプの良さをあわせ持つジェルタイプの最新アイライナー「ジェルアイライナー」の全4点セットになって、エコバッグに詰められている。リキッドミネラル以外はすべて限定商品となっていおり、ファン必携のクリスマスコフレと言えそうだ。(text:Miwa Ogata)
2015年11月04日ファッション界でも改めてその存在感や変わらない魅力が注目されているイギリス出身の女優、ジェーン・バーキン。「元祖ロリータ」と言われるほど、可愛らしい顔立ち。華奢なボディラインに素敵なロングヘア。見た目から一目置かれることは必然ですが、その中身は外見に劣ることなく素敵だったのです。モデルや女優からも憧れのアイコンとして名が挙がる彼女は、いったいどんな人物なのでしょうか?まず、彼女の名前、“ジェーン・バーキン”にあるように、高級ブランド、エルメスのバッグ「バーキン」の誕生と深い関係があることでおなじみ。それはジェーン・バーキンと、エルメスの社長が偶然同じ飛行機に乗り合わせ、ジェーンがバッグにしていた藤のかごに荷物が詰め込まれていたのを見て、エルメスの社長が何でも入れられるバッグをプレゼントさせて欲しいと申し出たことから生まれたといいます。このエピソードだけでも、彼女がどれだけ魅力溢れる女性なのかを感じることができますね。また、彼女のファッションは、今でも世界中の女性たちのお手本になっています。いたってシンプルなTシャツとデニムパンツをスタイリッシュに着こなし、片手にはお約束のかごバッグを持っているのが印象的。ほかにも、トレンチコートやワンピース、ニットを取り入れた定番のスタイリングも、彼女が着ているとどうしてか真似したくなるもの。そして、チャーミングな笑顔、年齢やコンプレックスをすべて自分らしさと受け入れている気持ちの持ち方!実際、60代の現在の彼女の笑顔は若き頃と変わらず、とてもキュート。そして、ファッションもシンプルながらも自分らしさを貫いています。自然体でいるからこそ魅力が最大限に引き出され、まわりを虜にしてしまうのかもしれません。着飾ったり、無理をしたりするのでは疲れるだけ。ジェーン・バーキンを見習って、飾らない“あなたらしさ”を最大の武器にしませんか?
2015年09月19日ジェーン・バーキンが高級ブランド「エルメス」に、自身の名前を冠したバッグ「バーキン」の名称変更を求めていることがわかった。「バーキン」は、ジェーンのために「エルメス」が作った革のバッグ。1984年の発売以来、人気カラーは常に入手困難状態が続くベストセラーだが、動物保護団体「PETA」がワニ革の製造過程の“残酷”な手法を非難するリポートを発表。これを知ったジェーンは「私の名前を冠したエルメスのハンドバッグを製造する過程で、クロコダイルが残酷な処置をされていることを知りました。バッグの製造過程が国際的な基準に改善されるまで、“バーキン”という名を変更するよう、エルメス・グループに依頼しました」と声明を発表した。「PETA」のリポートによると、バッグ1つ制作するのにクロコダイルは2、3頭が必要で、エルメスは「バーキン」以外のワニ革製品に使用する目的でワニを養殖しているという。ジェーンの行動に「PETA」は「Ms.バーキンのエルメスに対する態度に感謝します」と賛同を表明している。「バーキン」は荷物の多くてもエレガントに持ち運べることから、セレブにもファンの多いバッグ。ミランダ・カーやキム・カーダシアン、ヴィクトリア・ベッカムなど、小さな子を持つママ・セレブに特に人気が高い。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月30日人気ドラマ「glee/グリー」の意地悪教師“スー先生”の役で有名な女優ジェーン・リンチが、配偶者で心理学博士のララ・エンブリーとの離婚を発表したのは去年の6月のことだった。ジェーンは離婚を発表した時に「お互いのことを思いやっている」との声明を出し、友好的な別れであることを明言していた。離婚も成立し晴れて自由の身かと思いきや、お金の問題がまだ残っているのだという。離婚における資産分配は同性婚も異性婚と変わらず、一家の稼ぎ手がもう一方に資産の半分を渡すのがルールであるようだ。二人の場合は人気俳優であるジェーンが主な稼ぎ手であるのは疑いようもないだろう。「TMZ」が報じたところによると、ララはなんと120万ドル(約1.2億円)を2年間に渡りジェーンから受け取るのだという。しかもそれだけではなく、分配には、複数の銀行預金口座の資産の半分、401K(年金制度のこと)の半分、「glee」で得た全ての出演料の半分、税の払い戻しの半分、LAヨットクラブのメンバーシップが含まれるようだ。有名人の離婚が金銭を巡って泥沼化するのは古今東西よくある話だ。ジェーンの場合はドラマ「glee/グリー」で一躍有名になり、多額のお金を稼いだことも裏目に出てしまったのかもしれない。(text:cinemacafe.net)
2014年10月30日5回のアカデミー賞「助演女優賞」ノミネートという輝かしいキャリアと実力を持つエイミー・アダムス。これまでも名監督たちと仕事を共にしてきた彼女だが、今回選んだのは、ハリウッドの鬼才スパイク・ジョーンズの最新作『her/世界でひとつの彼女』だ。AIと人間との恋を軸にした奇想天外な物語ながら、恋の真実を描いた本作へは、「ホアキン・フェニックスに惹かれて出演した」というエイミー。彼女の役どころは、ホアキン演じるセオドアの良き理解者である女友達のエイミーだ。2人の関係について彼女はこう語る。「2人の共通点は、私たちのどちらもが岐路に立っていることね。感情的な岐路に立ち、物事を違う目で見ているのだと思うわ。2人を結びつけているのは友情。皮肉も遠慮もない純粋な愛といえるわね」。『ザ・マスター』以来2度目となるホアキンとの共演をとても楽しんだという。「実は、私たちが本当に心を通わせる場面は1シーンしかないの。あとは、ホアキンからとても遠ざかっているわ。私のキャラクターと彼のキャラクターは、別のチームで動いていたから、あまり一緒に演じていないの。でもすでに共演していたから、及び腰にならずに済んだわ。私は簡単に怖気づくのよ。でも、今回は心地良かった。ホアキン自身と、セオドアとしてのホアキンの両方と知り合えて楽しかったわ」。本作では、セオドアと彼のために最適化されたAI型OS“サマンサ”との関係が描かれている。エイミー自身は、テクノロジーとどのように付き合っているのだろう?「私たち昔はどうしていたのかしら?もう思い出せないぐらい(笑)。トーマス・ガイドという地図があったわよね?オーディションに行くのに、トーマス・ガイドを持ってロサンゼルスを回ったものよ。400ページくらいあって、必死になって場所を見つけようとしていたわ。いまでは地図の使い方なんて分からなくなったわ。グーグルマップとかに打ち込むことに慣れ過ぎたから。でもいま、娘には地図の読み方を教えておく必要があると思っているわ!」。「アーケイド・ファイア」がオリジナルサウンドトラックをプロデュースし、レコーディングしていることについては?「『アーケイド・ファイア』のことは知らなかったの。流行に敏感じゃなくて、全然ダメなの、本当よ。でも映画に素晴らしい価値を加えてくれたと思うわ。映画を台無しにすることも、目立ちすぎることもない。ただ孤独と希望を伝える手助けをしているの。スパイクはこの作品に完璧な音楽を見つけたと思う。彼は完璧なものを見つける方法を知っているわ。スパイクの審美眼は見事だし、完璧な素材を完璧に混ぜ合わせるのよ」。最後に、テクノロジーを超えて、人間には他者との繋がりが必要であることを描く本作についてはこう語ってくれた。「スパイクの素晴らしいところは、何事も明らかで現実的な方法ではやらないことなの。それは会話やディテールを通して表現されるの。素晴らしい台詞からも分かるわ。彼はキャラクターたちの居場所を書いているの。この2つのキャラクターが素晴らしいのは、2人が常に人生を探求していること。その探求を通して2人は繋がるために必要な会話をしていくの。アカデミー賞を始め、ここまで多くの賞を受賞したことは、スパイクにとって本当の勝利だと思う。もちろん、ホアキンは素晴らしいし、ほかの俳優たちもいつもながらに素晴らしいわ。この作品のように、型にはまらない映画が人々を感動させ、評価を得られるなんて素晴らしいことだと思うわ」。(text:June Makiguchi)■関連作品:her/世界でひとつの彼女 2014年6月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2013 Untitled Rick Howard Company LLC All rights reserved.
2014年06月27日ブラックコメディー映画のヒット作『アダムス・ファミリー』がミュージカルとなって再誕。ブロードウェイを沸かせた人気舞台の日本版が4月、青山劇場に登場する。“おばけファミリー”の強烈なビジュアルを見事に再現して、アクの強いキャラクターに扮するのは豪華キャストの面々だ。一家の長・ゴメス役の橋本さとし、その妻モーティシア役の真琴つばさ、娘ウェンズデー役の昆夏美、ウェンズデーの恋人ルーカス役の柳下大のほか、菅原永二、澤魁士、友近、鷲尾真知子、今井清隆といった実力派が集結。緻密な視点で舞台空間を操る白井晃演出のもと、変化球の笑いに挑むファミリーの稽古場での奮闘を覗いた。ミュージカル『アダムス・ファミリー』チケット情報目に入ってきたのは漆黒のストレートヘアとドレス姿で毅然と立つ真琴モーティシア、そして苦笑いを浮かべた橋本ゴメス。すでに雰囲気十分の面白夫婦のやりとりが進められていた。魅力の低音ボイスを響かせて一喝する真琴を、眉尻を下げて必死にとりなそうとする橋本。おばけも人間も変わらない普遍的な夫婦の会話が妙におかしく、共演者もスタッフも笑いを噛み殺して見つめている。その夫婦の前をただ通り過ぎていくだけの老婆役の鷲尾の姿がさらに珍妙で、真琴が思わず吹き出す一幕も見られた。アンサンブルを交えた賑やかなダンスシーンでは、白井が表現のイメージや動線などを振付のair:manに細かく指示。シニカルな歌詞を届ける美声、奇っ怪かつ愉快なダンスが展開する不思議楽しいパフォーマンスが徐々に立ち上がっていく。白井を始めとする稽古場中の人々が作品を愛おしく感じ、遊び心いっぱいに舞台作りに向かっている空気を熱く感じ取った。「まだアダムス家じゃなくて、橋本家なんですよ!」。歌やダンスなど課題の多さに悪戦苦闘しているという橋本の稽古後の第一声に、真琴が「さとしさんは間違えてヘンなこと言っても、ゴメスとして消化しているからすごい!」と信頼を寄せる。“ウェンズデーが人間の彼氏を連れてくる”というストーリーの発端を担う若いふたりも、役柄への接近に真摯に取り組んでいるようだ。「男の子を引っぱり回す女の子の役は初めて。優雅な真琴さんが演じるモーティシアの娘なので、余裕のある女の子を演じたい。あらためて家族っていいなと思える作品です」(昆)。「アダムス家の人々と会った時の、人間としての驚きや不思議な感覚を意識して演じたいですね。そのリアクションによってアダムス家を膨らませることができるので大事にやらないと、と考えています」(柳下)、思慮深い柳下の返答に「なかなかいい青年じゃない!?」(真琴)「ちょっと嫉妬する!」(橋本)と、アダムス夫婦が息の合った掛け合いを見せて爆笑を誘った。「おばけの格好じゃなければ(笑)普通の家族の、愛の物語です。極上のエンターテインメントを楽しんでほしいですね」(真琴)、「一生懸命生きようとしている人たちの……ま、死んでる人たちですが(笑)、イキイキとした面白さを味わっていただけたら。劇場全体がファミリーになれたらいいな」(橋本)。公演は4月7日(月)から20日(日)まで。取材・文:上野紀子
2014年04月04日エイミー・アダムスが演劇学校の名門、アクターズ・スタジオで行われるインタビュー番組「Inside the Actors Studio」に出演し、2日(現地時間)に亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンの思い出を語った。『アメリカン・ハッスル』で第86回アカデミー賞主演女優賞候補になっているエイミーは07年の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』、2008年の『ダウト -あるカトリック学校で-』、そして2011年の『ザ・マスター』で3度フィリップと共演している。司会のジェームズ・リプトンがフィリップの名前を出すと、エイミーは俳優を目指す学生である聴衆の方を向き、「あなたたち全員が彼と共演できればよかったのに」と語りかけ、「彼は素晴らしい人だったわ。とてもユニークで、人を見る目を持っていた。本当に相手を見抜くのよ。ただ眺めるだけじゃない」とフィリップについて語った。19日に放送された番組の収録はフィリップの急逝の3日後に行われた。「彼のことが大好きだったし、多くの人がそうだった」とふり返ったエイミーは「ごめんなさい。いまはこれ以上、何を話したらいいのか分からない」と悲しみを隠そうとしなかった。(text:Yuki Tominaga)
2014年02月24日ミュージカル『アダムス・ファミリー』が来春、上演される。原作はアメリカの人気漫画で、1991年に映画化されるや、大ヒットを記録。そして2010年、ブロードウェイ・ミュージカルとなって話題を呼んだ。今回は、白井晃演出による日本版のお目見えだ。ミュージカル『アダムス・ファミリー』チケット情報ゴージャスかつユーモラスなおばけ一家の中でも、妻として母として、ひと際強いインパクトを放つ黒髪の美女モーティシアを演じるのが、真琴つばさ。「私の声は低くて独特で、デュエットをした時に男声とも女声とも合いづらいんです。でも今回は、この声が生かせそうで嬉しいですね。自己主張が強い印象もあるモーティシアですが、実はとてもクールで、しかも家族を深く愛している。共感します」と微笑む。『アダムス・ファミリー』の魅力は、一見ホラーテイスト満載かと思いきや、普遍的な家族の姿を温かく愉快に描くところにある。「他の人には奇妙に見えることも、彼らにとっては普通のこと。国によって慣習が違うのと一緒ですよね。『色々な家族がいるんだな』『家族っていいな』と感じていただけるのではないでしょうか」夫ゴメス役には、ドラマティックな演技で現代劇からミュージカルまで幅広く活躍する橋本さとし。長女ウェンズデー役は、瑞々しい歌声と愛らしさが光る昆夏美。このウェンズデーと恋に落ちる人間の男の子ルーカスに、D-BOYSの選抜音楽ユニットD☆DATEの柳下大。さらに、ルーカスの母親として、お笑い界の美女・友近が登場するとあって、母同士のドラマも見逃せそうにない。長男パグズリーには、オーディションで選ばれた玉沢威穏と菊池銀河。「今回は初めて共演する方ばかり。皆さん個性的なので、新鮮ですね。橋本さんがどんな演技をなさるか楽しみですし、稽古場では私も出たとこ勝負でカードを切っていきたいです。ポスター撮影時、娘役の昆さんとは喋り易かったのですが、息子役のお二人は緊張している様子だったので、娘・息子との仲をどう構築していけるかも課題です」と、早くも妻・母の顔がちらり!?昨年はドラマ「七人の敵がいる」でドラマ初主演を果たし、今年は舞台『DREAM LADIES』を初プロデュースするなど、進境著しい真琴。再来年には、舞台生活30年という節目を迎える。「今、世界がどんどん広がってきていると感じます。映像のお仕事での経験は、映像のイメージが強い今回の舞台にもプラスになるかもしれませんよね。日本版『アダムス・ファミリー』もぜひ、映画と比較したり共感したり、自由に楽しんでいただきたいですね」公演は4月7日(月)から20日(日)まで東京・青山劇場、5月4日(日・祝)・5日(月・祝)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、4月26日(土)・27(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて。チケットぴあでは東京公演と神奈川公演のインターネット先行・いち早プレリザーブ、インターネット先行・プレリザーブを12月23日(月・祝)午前11時まで受付中。取材・文:高橋彩子
2013年12月20日「タッシェン(TASCHEN)」は12月、ジェーン・バーキン(Jane Birkin)とセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)一家を撮影した写真集『ジェーン&セルジュ、ア・ファミリー・アルバム(Jane&Serge. A Family Album)』(参考価格8,295円、英語版のみ)を発売する。フランスのミュージシャン・セルジュと、イギリスの女優・ジェーンの恋愛、デュエットなどの共演、2人の間に産まれた娘のシャルロット(Charlotte Gainsbourg)と過ごした12年間を、ジェーンの兄であるアンドリュー・バーキン(Andrew Birkin)が構成。ジェーンの16歳の誕生日から始まり、1979年のシャルロットとセルジュのスナップまで、プライベートな写真が満載の一冊となる。エディトリアルデザインを手掛けたのは、パリを拠点に活動するデザイナーユニット「M/M Paris」。ジェーンとアンドリュー兄妹によるセルジュの思い出、掲載写真の解説、バーキン家の家族写真、コンタクトシートブックレット、折り畳みポスター写真5枚、ステッカーシート、ワッペンなど、特典も付属する。ドイツの出版社より、今月発売。
2013年12月02日