ソニーは19日、デジタル一眼カメラ「α」シリーズのEマウントに対応した新レンズシリーズ「G Master」を発表した。「FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)」「FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)」「FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)」の3モデルをそろえ、「FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)」「FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)」は4月、「FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)」は6月の発売を予定する。Eマウント対応として最上位となるレンズシリーズ。新開発の超高度費球面レンズ「XAレンズ」の採用や最新のシミュレーションソフトを導入することにより、高い解像感に加え、年輪ボケを抑えた美しいボケを実現したという。また、独自のコーティング技術「ナノARコーティング」により、逆光時に発生しやすいフレアやゴーストの軽減するほか、高コントラストで黒が締まったクリアな描写が得られるという。また、防塵防滴に配慮した設計となっている。○FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM)焦点距離85mm、F1.4の短焦点レンズ。4月発売予定で、推定市場価格は税別225,000円。αレンズとして初となる11枚羽の円形絞りによって自然なボケ表現が可能。3枚のEDガラスを配置し、軸上色収差補正する。また、2つの位置検出センサーで、フォーカスレンズ位置の検出精度を高めることで、高いAF精度を備えるという。このほかの仕様は、最短撮影距離はAF時が0.85m、MF時が0.8m。最大撮影場率が0.12倍。フィルター径が77mm。絞りリング、MFリング、AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタンを備える。本体サイズは最大径が89.5mm、全長が107.5mm、重量は約820g。フード、フロントキャップ、リアキャップ、ケースが付属する。○FE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)FEレンズで初となる全域F2.8の標準ズームレンズ。4月に発売予定で、推定市場価格は税別278,000円。「XAレンズ」を含む3枚の非球面レンズを採用するほか、EDガラスとスーパーEDガラスで色収差を補正し、シャープな描写を実現するという。AFの駆動にダイレクトドライブSSMを採用することで、高精度かつ静粛性の高いAFが可能で、動画撮影時などで駆動音を低減できるという。絞り羽は9枚の円形絞り。このほかの仕様は、最短撮影距離は0.38m。最大撮影場率が0.24倍。フィルター径が82mm。MFリング、AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタンを備える。本体サイズは最大径が86.7mm、全長が136mm、重量は約886g。フード、フロントキャップ、リアキャップ、ケースが付属する。○FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)「FE 24-70mm F2.8 GM」と同じく、全域F2.8の望遠ズームレンズ。6月に発売予定で推定市場価格は未定。最短撮影距離0.96m、最大撮影倍率0.25倍の近接撮影性能を備える。αレンズで初めてズームレンズのフォーカスにフローティング機構を採用し、近接撮影時の諸収差を補正する。AF駆動はリングドライブSSMと2つのリニアモーターで行う。また、光学式手ブレ補正機構や着脱式三脚座を搭載する。絞り羽は11枚の円形絞り。このほかの仕様は、フィルター径が77mm。レンズ表面にフッ素コーティングを施している。本体サイズは最大径が88mm、全長が200mm、重量は約1,480g。フード、フロントキャップ、リアキャップ、ケース、三脚座が付属する。また、これにあわせてEマウント初のテレコンバーターレンズ「SEL14TC」(1.4倍)、「SEL20TC」(2倍)を用意する。こちらも発売は6月を予定。本体サイズと重量は「SEL14TC」が最大径33.6mm、全長62.4mm/167g。「SEL20TC」が最大径42.4mm、全長62.4mm/207g。
2016年02月19日ソニーは2月19日、APS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「α6300」を発表した。3月11日の発売を予定する。価格はオープンで、推定市場価格は本体が税別135,000円前後、交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属するレンズキットが税別50,000 円前後。ミラーレス一眼タイプの「α」シリーズの新フラグシップモデルで、2014年4月に発表した「α6000」の上位モデルとなる。425点の像面位相差AF測距点を持つ最新版「4Dフォーカス」システムにより、世界最速0.05秒の高速AFを実現したという。また、拡張フレキシブルスポットや瞳AFのAF-C対応、AF-A搭載などAF機能も拡張している。さらに、動く被写体の周辺に200点以上の測距点を発生させる高密度追従テクノロジーを備える。EVF/液晶モニタへの表示アルゴリズムを新たにすることで、光学ファインダーに近いライブニュー表示において秒間8コマ、従来の表示方法では秒間11コマの高速連射が可能となった。撮像素子に新開発の有効約2,430万画素APS-C Exmor CMOSセンサーを搭載。銅配線の採用と回路プロセスの進化で、読み出しスピードと集光効率が改善した。画像処理エンジンBIONZ Xとの組み合わせにより、4K動画の内部記録やハイスピード撮影、ISO100~25600 (拡張51200)の感度をサポートするほか、14bitRAW出力に対応する。また、α7S IIと同様に、全画素読み出し・画素加算なしの4K/30p動画撮影が可能だが、動画撮影時のダイナミックレンジが14段に拡大されている。加えて、6K相当の信号を4Kにオーバーサンプリングすることで、より高画質が得られるとしている。フルHD解像度では120pのハイフレームレート動画を記録できる。電子ビューファインダーはXGA解像度の有機EL方式。60fpsの表示のほか、120fpsの高フレームレート表示モードを新たに追加した。背面のモニターは3型・92万ドットのTFT液晶。Wi-FiやNFC機能、電子水準器、マイク端子を搭載する。本体サイズはW120.0×H66.9×D48.8mm。ボディのトップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバーすべてにマグネシウムを採用し、重さは約404g(バッテリーとメモリーカード含む)となっている。
2016年02月19日ソニーは2月18日、ノイズキャンセリング対応のBluetoothヘッドホン「h.ear on Wireless NC」と、Bluetoothイヤホン「h.ear in Wireless」を発表した。発売は3月12日で、価格はオープン。推定市場価格(税別)は、h.ear on Wireless NCが35,000円前後、h.ear in Wirelessが21,000円前後。ともに、米ラスベガスで開催された「CES 2016」に合わせて海外発表していたが、このたび日本での発売を正式にアナウンスした。○h.ear on Wireless NCh.ear on Wireless NC(型番:MDR-100ABN)は、密閉型ヘッドホン「h.ear on」に、Bluetoothとデジタルノイズキャンセリング機能を加えたモデルだ。Bluetoothのバージョンは4.0で、コーデックはSBC、AAC、apt-Xのほか、ソニー独自のLDACに対応。ノイズキャンセリング機能では、周囲の音を分析して自動でモードを選択する「フルオートAIノイズキャンセリング」を備える。このほか、圧縮音源をクリアに再生する音質補完技術「DSEE」も採用した。チタンコートドーム振動板を採用した専用ドライバー(40mm)を搭載。有線接続のh.ear onに搭載しているものとは異なるドライバーだが、同じような音傾向になるよう調整されているという。なお、付属のヘッドホンケーブル(1.2m)をつなぎ、電源をオンにした場合のみ、ハイレゾ音源の再生に対応する。そのほかの仕様は、バッテリー駆動時間が約20時間(ノイズキャンセリング機能を使用し音楽を再生した場合)、再生周波数帯域が5Hz~40kHz、有線接続時の感度が98dB(1kHz、電源オフ時)、重量が約290gとなっている。付属のヘッドホンケーブル、充電用USBケーブルのほか、キャリングケースが付属する。○h.ear in Wirelessh.ear in Wireless(型番:MDR-EX750BT)は、ハイレゾ対応イヤホン「h.ear in」をBluetooth対応にしたモデル。ノイズキャンセリング機能は備えていない。Bluetoothのバージョンは4.1。コーデックはSBC、AAC、apt-Xのほか、LDACに対応する。有線接続のh.ear inに使用しているものと同じドーム型ダイナミックドライバー(9mm)を使用。付属ヘッドホンケーブルでつなぐと自動で電源がオフになり、ハイレゾ音源の再生が可能になる。音声ガイダンス機能を搭載し、デバイスの動作状況を「Power ON」「Power OFF」などといった音声で通知する。また、ネックバンドの左側に通話用のマイクを装備。マイクには通話音声の高音質化技術「HD Voice」を投入している。そのほかの仕様は、バッテリー駆動時間が約7時間、再生周波数帯域が5Hz~40kHz、感度が105dB、重量が約38g。キャリングケースとケーブルクリップが付属する。○MUC-M2BT1また、ソニーのイヤホン「XBA-Z5」「XBA-A3」「XBA-A2」「XBA-H3」「XBA-300」に対応したネックバンド型ケーブルも同時に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別19,000円前後。バッテリー駆動時間は7.5時間。重量は33g。
2016年02月18日ソニーは2月17日、エントリー向けのアクションカム「HDR-AS50」を発表した。発売は3月4日で、価格はオープン。推定市場価格は税別25,000円前後。新型ライブビューリモコン「RM-LVR2」を同梱したキット「HDR-AS50R」(推定で税別40,000円前後)も用意する。HDR-AS50は、有効1,110万画素のExmor R CMOSセンサー、画像処理エンジンBIONZ X、広角18.4mm (35mm判換算) のZEISSテッサーレンズを搭載した、フルHDアクションカム。1080/60pの動画撮影が可能なほか、720/120pの高速撮影、XAVC S/50Mbpsの高画質撮影にも対応する。また、ブレ補正機能を前モデル(HDR-AZ1)の約3倍に強化している。Bluetoothを新たに内蔵したことで、ライブビューリモコンのRM-LVR2やスマートフォンからHDR-AS50の電源オン/オフが可能に (録画開始などの操作はWi-Fi経由のみ)。60m防水対応のハウジング「MPK-UWH1」が標準で付属する。HDR-AS50の静止画800万画素インターバル撮影機能と、PCソフト「Action Cam Movie Creator」を組み合わせれば、4K画質のタイムラプス映像を作成することもできる。本体サイズと撮影時の重量は、W24.2×H47.0×D83.0mm/約83g。充電はUSB経由。記録メディアは、メモリースティックマイクロもしくはmicroSD/SDHC/SDXCカード(128GBまで対応)。2chステレオマイクの搭載は前モデルと同様。一方、前モデルが備えていたGPSやNFC、本体の防滴仕様は省かれている。ちなみに、ボディカラーを前モデルのホワイトからブラックに変更したのは、防滴仕様ではないことを示す意味合いもあるとのことだ。
2016年02月17日ソニーは2月15日、新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)にて開発された、複数の家電を1台で操作できるリモコン「HUIS(ハウス) REMOTE CONTROLLER」の販売を開始した。クラウドファンディングとWeb通販サービスを兼ね備えたサイト「First Flight」での直販価格は税込27,950円。HUIS REMOTE CONTROLLERは、「自分が使うボタンだけをまとめたリモコンが欲しい」という想いから開発されたスマートリモコン。クラウドファンディングにて資金提供を募り、製品は支援者に発送されたが、このたびFirst Flightでの販売を開始した。テレビ、エアコン、照明、ブルーレイレコーダー、オーディオ機器、プロジェクターなど、各家電のリモコンから必要なボタンのみを登録し、30台までの家電を操作可能。家電のリモコンとHUIS REMOTE CONTROLLERは赤外線で通信する。今後開発されるスマートクレードルを使用すると、Wi-FiやBluetoothを内蔵したデバイスとも通信できるようになる予定だ。操作部には電子ペーパーの技術を採用。2016年春には操作画面のフルカスタマイズアプリを無料で提供する予定だ。バッテリー持続時間は約1カ月(1日に100回リモコン信号を送信した場合)。本体サイズはW68×D24×H123mm。重量は130g。充電用のUSBケーブルなどが付属する。
2016年02月15日●家電にひそむ「違和感と制約」ソニーは2月10日、東京都渋谷区のアルフレックスショップ東京にて、ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」の発売イベントを開催。イベントでは、両製品の開発秘話や、空間そのものを活用して新しい体験を創出する「Life Space UX」の展望について、開発者を交えたトークセッションが行われた。Life Space UXは、ソニーがCES 2014で発表した空間活用プロジェクト。住空間になじむ洗練されたデザインを特徴としており、これまでにLED電球とBluetoothスピーカーが一体化した「LSPX-100E26J」、壁際から147インチの大画面を映し出す4K超短焦点プロジェクター「LSPX-W1S」がリリースされている。今回ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」が加わったことで、ラインナップは4製品となった。今回のイベントではソニー TS事業準備室 室長の斉藤博氏が登壇。斉藤氏はLife Space UXのコンセプトについて、家電にひそむ「違和感と制約」を解消することであると話す。斉藤氏はまず、雑誌に載っているような住空間の写真に家電の姿がないという「違和感」を指摘。見た目が空間になじんでいない、操作の不便さがストレスを生んでしまうなど、家電と人との間にはある種の距離感があることを問題提起した。また、家電のある場所にユーザーが移動しなければならないことや、配置が電源コンセントの位置などに左右され自由に決められないことを「制約」と表現。こういった違和感や制約を取り除くことがLife Space UXの目的であり、コンセプトの実現にあたっては「住空間」という角度からミッションに取り組む必要があるとの見解を示した。今後も住空間のエキスパートから協力を仰ぎ、一人ひとりが自分らしく過ごせる空間を実現するような製品を開発していくと話す斉藤氏。また、ユーザーに対しては「家電にひそむ違和感に対する解を一緒に探してもらいたい」と呼びかけた。●置くだけで映像を投影イベントの中盤には、アクシス取締役で多摩美術大学教授の宮崎光弘氏を中心に、2回のトークセッションを実施。1回目はポータブル超単焦点プロジェクターやグラスサウンドスピーカーの各設計開発担当者と、両製品の開発経緯やコンセプトについて語った。ポータブル単焦点プロジェクターの設計開発担当である松田氏は、コンシューマーに向けた小型プロジェクターがこれまでに存在していなかったことを指摘。プロジェクターを身近な存在として体験してもらうべく「置くだけでストレスなく絵を出せる」というテーマを設定し、ポータブル単焦点プロジェクターの開発に着手したという。同製品はオートフォーカス機能を搭載し、まさに「置くだけで」映像を投影できるよう設計。さらに、電源ボタン以外の操作キーや電源ケーブルを排除したシンプルなプロダクトデザインを採用した。静音化にも取り組んでおり、ユーザーが愛着をもって使用できる製品に仕上げたという。製品化にたどり着くまでの取り組みも紹介。2013年に行われた夏祭りイベントの最中に、当時のプロトタイプを使って平井社長にプレゼンしたこともあったという(プレゼンの際には担当者が「RGB」とプリントされたTシャツを着てアピールしたという秘話も明かされた。しかし平井社長の反応は「ふつう」だったそう)。本格的に製品化に向け動き始めたのは、Life Space UX事業を行うTS課が発足した2014年のこと。製品としてのポータブル単焦点プロジェクターは、Life Space UXのコンセプトと出会うことで完成したことが伺える。グラスサウンドスピーカーの設計開発担当者である鈴木氏は、インテリアに溶け込む「音の噴水」を作りたかったと語っていた。製品のキーワードであり条件は、1本でスピーカーとして成立すること(One Speaker)、360度音が広がること(360 degree Sound)、透明であること(Transparency)の3つ。これらの実現のため鈴木氏は、加振器で有機ガラス管をたたき360度方向に音を広げる「バーティカル・ドライブ・テクノロジー」を独自開発。同技術は2008年に発売された全長約1m・約1,000,000円のガラス製スピーカー「サウンティーナ」に採用された。開発陣は、サウンティーナのオリジナル価値をより多くの人に届けたいとし、大胆な小型化と高音質化、低価格化を実現したグラスサウンドスピーカーの開発に着手した。完成した製品は、サイズがワインボトル程度、価格が税別74,000円前後となり、サウンティーナよりもユーザーとの距離が近くなっている。2回目のトークセッションのゲストはデザインエンジニアの田川欣哉氏とジャーナリストの林信行氏。「音と光と空間の可能性と、体験のデザイン」をテーマに、Life Space UXの取り組みを語った。田川氏は今回発表された2製品に、背面、裏面、側面という概念が存在しないことに着目。「技術的制約がある中、このように全方位からアプローチできる製品が形になったことがすばらしい」と話した。ジャーナリストの林信行氏は「これがあれば一日豊かな気持ちで過ごせる」というような、空間×家電が生み出す体験に期待を寄せていた。ポータブル単焦点プロジェクター「LSPX-P1」とグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」は今後、アルフレックスショップ・ショールームでの体験イベント、星野リゾート・デザイナーズコテージへの設置、製菓メーカーベイクとのコラボレーションイベントなど、通常の家電とは異なる切り口でプロモーションを行っていくとのこと。空間×家電という体験を、ユーザーにより深く訴求することが目的だ。家電が持つ「違和感と制約」に問題提起し、家電の新時代に向けてアプローチを仕掛けるLife Space UX。今後のラインナップ拡充と、さらなる提案に注目したい。
2016年02月12日●ベジタリアンにも嬉しい! 社内ビュッフェ2015年5月、社員食堂をリニューアルしたソニー。バラエティに富んだメニューを楽しめる「ビュッフェアイランド」と、食事や会議など自由に利用できる「リラックスゾーン」が新たに設立された空間といった噂をきいて、実際に社員食堂に足を運んだ。○社員の好奇心を刺激する、社内環境へそもそもなぜ社員食堂をリニューアルしたのか。そこには、会社のミッションがあったそうだ。ソニーでは、「ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける」ことをミッションに掲げている。「社員が元気でクリエイティブでなければ、感動をもたらす商品やサービスを生みだせませんから」 と話してくれたのは、ソニーコーポレートサービス 総務センター 蔵並絵里子さん。今回のリニューアルには、仕事の合間にリラックスや気分転換し、十分に能力を発揮してもらいたい! という社員への期待が込められている。○テイクアウトできるビュッフェスタイル一番大きな改革は、社内食堂の一番奥にあったフルサービス形式の和食レストランをビュッフェスタイルに変えたことだ。以前の社食は、奥まったエリアで人が集まりにくかったことや、メニューが和食のみという、社員の食のニーズへの配慮不足などの課題があった。リニューアルによって同社が特に強化したのは、「リフレッシュ」「社員間のコミュニケーション」「グローバル対応」「ワクワク感」「社内交流」の5点。そこで、実際に社内食堂に新設された2つのスペースをみせてもらった。まず「ビュッフェアイランド」は、豊富なメニューから好きな量・種類を選べるビュッフェスタイルの食堂。「計量カウンター」にプレートを置くと、食事の値段が表示される仕組みとなっている。料理の重さによる料金制で1g=1.2円。食べたいものを食べたい量だけ購入できるのが魅力的だ。専用のプレート に入れればテイクアウトできるのも、時間に追われる社員には嬉しいだろう。料理は日替わりで、20種類の和食・洋食・中華料理が展開されている。さらにベジタリアンの多い外国人社員や外国人の来客などに備え、「ベジタリアンメニュー」を導入することで、社員の多様性に対応している。このほか、中華、宮城県の郷土料理、北海道のグルメなどの料理フェアを月に1回開催し、社員を飽きさせないための工夫がなされている。●ビュッフェに隣接するのは……まるで"公園"!?○"目線"の変化で気分転換できる、リラックスゾーン次に紹介するのは、「リラックスゾーン」。社員から“休息”を求める声があったために、創設された。通常のオフィスにはないポップな色彩と形状で、見る人をワクワクさせるようなテーブルやイスが並ぶ。家のリビングをイメージした「ミニハウス」に入ると、オフィスなのにプライベート空間にいるようだ。さらに、ランチやミーティングなどコミュニケーションの形に合わせ、フレキシブルに利用できるテーブルとソファが並んでいる。これらのイスに共通するのは、座席の背もたれをあえて高くして設計していることだ。周囲からの目線を遮り、リラックスした時間を共有できる。○"段差"をつくることで"目線"をズラす「リラックスゾーン」の端にあるL字型スペースは、床に公園の芝生をイメージしたカーペットを使用し、他のスペースから一段下がったつくりになっている。イスとイスの間には、隣に人がいても目線が気にならないように、人工植物が置かれている。さらに、設置されたテーブルは縦横自由に動かすことができる。実際に、個人作業の際はテーブルを縦にしてメモ帳を置いたり、複数人の場合はテーブルを横にして床に座って話したりと、利用の仕方もさまざま。このように家具のレイアウトを変えることで、ケースバイケースにリラックスした空間を楽しめるのも魅力的だ。また、はしごを登って利用できるロフト形式の個人スペースもある。左右に壁があるので、隣にいる人のことを気にせず、自分の部屋のように集中して作業に取り組めそうだ。デザインを担当した乃村工藝デザイナー 上田 薫さんは、「公園の遊具と同様に、段差によって目線の位置が変化する仕掛けづくりをしています。普段自分達が見えない光景が見えてくるので、気分も変わるのではないでしょうか」とその効果に期待を寄せる。○これからの展望は?今回の社内食堂のリニューアルの効果について、ソニーコーポレートサービス企画管理部統括部長の白石憲一さんは「2008年以降、ソニーの業績が大変苦しい時期でしたが、2015年度より色々な施策を打った結果、回復傾向にあります。業績回復の一部に、今回のリニューアルも貢献していると感じています」とコメントした。ビュッフェアイランドの平均利用人数は、リニューアル前の80名(2014年5月)から528名(2015年12月)まで増加している。ビュッフェアイランドに対しては「以前よりも味が美味しくなりメニューバリエーションも増えた」「時間がないときにテイクアウトができるのが便利」といった声も寄せられているそうだ。リラックスゾーンも、「人の目線が気にならず、落ち着いて食事ができる」「個人作業に集中できる」などの好評価を得ている。今後、社内食堂を通してどのような取り組みをしていきたいかを聞いたところ、蔵並さんは「課題の一つである社員間のコミュニケーションの活性化です。今後としては、スペースを活用してイベントや懇親会などの機会をつくっていきたいと考えています。お昼以外の時間にも、人が集まる空間をつくることができると思っています」と意気込みを語った。○まとめさまざまな製品を生み出すソニー。その舞台となるオフィスでは、"人々に感動をもたらす商品やサービスを届けたい"という想いから、より社員の好奇心を刺激するための仕掛けづくりがなされていた。以前本誌が取材したジョンソン・エンド・ジョンソン でも、社内の組織変更に応じてオフィスのレイアウト改善が行われていた。このような会社の方針やミッションを紐付けた社内環境の改変は、企業成長と密接なところにあるのかもしれない。
2016年02月03日ソニーとソニー・ミュージックレーベルズは2月2日、アーティストのライブ映像をハイレゾ音源で楽しむイベント「Hi-Res ROCK FES 2016 Powered by Ki/oon Music in GINZA」の開催を発表した。開催期間は2月16日~3月6日で、会場はソニービル銀座。入場料は無料となっている。上映アーティストは、KANA-BOON、チャットモンチー、ユニコーン、POLYSICS、NICO Touches the Walls、ASIAN KUNG-FU GENERATION、電気グルーヴ、L’Arc~en~Cielの8組。会場は8階と4階の2カ所に分かれており、8階ではアーティストのライブ映像を200インチの大型スクリーンに投影する。ハイレゾ音源の再生には、ソニーの3ウェイスピーカー「SS-AR1」やプリメインアンプ「TA-A1ES」を使用。4階のソニーショールームでは、アーティストのライブ音源をハイレゾウォークマンなどで試聴できる。
2016年02月02日ソニーは1月28日、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」とコラボレーションしたハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX100」「NW-A25HN」「NW-A25」、ヘッドホン「h.ear on(MDR-100A)」「MDR-1A」をソニーストア限定で販売開始した。3月18日11時までの期間限定で取り扱う。コラボレーションモデルのウォークマンやヘッドホンには、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのロゴをあしらう。また、NW-ZX100にはアルバム「Wonder Future」に収録された全11曲、NW-A25HNとNW-A25にはシングル「Right Now」に収録された全4曲のハイレゾ音源をプリインストールする。コラボレーションモデルの税別価格は、NW-ZX100が77,000円、ハイレゾ対応イヤホンが付属するNW-A25HNが33,000円、ハイレゾ非対応イヤホンが付属するNW-A25が28,000円、MDR-1Aが31,000円、h.ear on(MDR-100A)が25,500円。また、ウォークマンとヘッドホンのセットも販売し、NW-ZX100とMDR-1Aのセットが105,500円、NW-A25とh.ear on(MDR-100A)のセットが51,500円となっている。なお、銀座、名古屋、大阪のソニーストアで、NW-A25とh.ear on(MDR-100A)のセットを購入した人に、MDR-100A専用のオリジナルヘッドホンケースをプレゼントする。
2016年01月28日ソニーは1月27日、Bluetoothスピーカー「SRS-XB3」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は、SRS-XB3が18,000円前後。SRS-XB3は、2015年1月に発売されたBluetoothスピーカー「SRS-X33」の後継モデル。EDM (Electric Dance Music)など、音圧や重低音が求められるジャンルの再生を想定し、新開発の48mm径フルレンジスピーカーユニットを搭載している。SRS-X33で注力していた低音域60Hz付近の音作りはそのままに、新たに100Hz付近の音圧を強化。パッシブラジエーターをデュアル搭載するほか、重低音の迫力をさらに増強する「EXTRA BASS」ボタンを装備している。内蔵アンプにはフルデジタルの「S-Master」を採用。MP3などの圧縮音源を音質補完する技術「DSEE」も採り入れている。このほか、ワンタッチでソニー推奨の音質に設定できる「Clear Audio+」も使用できる。容量8,800mAh相当のバッテリーを搭載し、駆動時間は約24時間。Bluetoothのバージョンは3.0+EDRで、コーデックはSBC、AACのほかソニーが開発したLDACをサポート。NFCにも対応する。Speaker Add機能を搭載し、同機能を搭載したBluetoothスピーカー2台でステレオ再生を行える。主な仕様は、再生周波数帯域が60Hz~20kHz、実用最大出力が15W×2、本体サイズがW211×H80×D83mm、重量が約930g。ACアダプターが付属する。
2016年01月27日ソニーは1月27日、Bluetoothスピーカー「SRS-XB2」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、推定市場価格(税別)はSRS-XB2が13,000円前後。SRS-XB2は、2015年5月発売の「SRS-X2」を継ぐモデル。IPX5相当の防水性能を持つ。小型ながら42mm径のフルレンジスピーカーユニットとパッシブラジエーターを内蔵しており、音圧と重低音を強化。また、重低音の迫力をさらに増強する「EXTRA BASS」ボタンを装備している。内蔵アンプにはフルデジタルの「S-Master」を採用。MP3などの圧縮音源を音質補完する技術「DSEE」も採り入れている。このほか、ワンタッチでソニー推奨の音質に設定できる「Clear Audio+」も使用できる。バッテリー駆動時間は約12時間。Bluetoothのバージョンは3.0+EDRで、コーデックはSBC、AAC、LDACをサポート。NFCにも対応する。主な仕様は、再生周波数帯域が80Hz~18kHz、実用最大出力が10W×2、本体サイズがW191×H62×D65mm、重量が約480g。ACアダプターとmicroUSBケーブルが付属する。
2016年01月27日ソニーは1月26日、LTEモデムチップの開発を行うイスラエルのAltair Semiconductor(アルティア)を約250億円で買収すると発表した。買収完了は2月初旬を予定している。アルティアは、LTE向けモデムチップ技術と関連ソフトウェアの開発を行っており、高性能ながら低消費電力、低コストのモデムチップを提供している。従業員は約220名で、アメリカと中国、台湾に子会社を持つ。IoT(Internet of Things)に注目が集まっている中、LTEがIoTを実現するコアの技術とソニーは位置づけている。昨今、さまざまな"モノ"に通信モデム機能が搭載され、クラウド・コンピューティングの導入が進む中でビジネス拡大を狙えることから、買収に至ったという。ソニーは、既存ビジネスの拡大だけでなく、買収によって「センシングデバイスの新たな技術開発」も図る。ソニーが保有するGNSS(Global Navigation Satellite System)やイメージセンサーなどのセンシングデバイス技術と、アルティアのモデムチップ技術を組み合わせて「通信機能を持った新たなセンシングデバイスの開発」を行うとしている。アルティアの主な取引先には、ZTEやサムスン、ファーウェイ、エリクソンなどのベンダーのほか、米Verizon Wirelessや英Vodafoneなどのキャリア、日本のソフトバンクも名を連ねている。
2016年01月27日ソニー・インタラクティブエンタテインメントLLC.の設立にともない、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、2016年4月1日(金)付けで社名を株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントへと変更する。【新会社の概要】1. 商号 : 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント2. 所在地 : 東京3. 代表者役職・氏名 : 代表取締役社長 アンドリュー・ハウス4. 事業内容 : 「プレイステーション」に関するハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ、ネットワークサービスの企画、開発、販売5. 資本金 : 1億円6. 商号変更日 : 2016年4月1日(金)7. 株主 : ソニー株式会社8. 議決権所有割合: 100%9. 決算期 : 3月31日【新会社の取締役および役員】代表取締役 : アンドリュー・ハウス取締役 : 三浦 和夫(みうら かずお)取締役 : 盛田 厚(もりた あつし)取締役 : 伊藤 雅康(いとう まさやす)取締役 : 金川 文彦(かながわ ふみひこ)監査役 : 岡野 康(おかの やすし)監査役 : 武田 和彦(たけだ かずひこ)社長 : アンドリュー・ハウス副社長 : 三浦 和夫(みうら かずお)副社長 : 伊藤 雅康(いとう まさやす)エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント : 金川 文彦(かながわ ふみひこ)ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア プレジデント: 盛田 厚(もりた あつし)
2016年01月26日ソニーは1月26日、スポーツ向け「ウォークマン W」の新モデルとして、「NW-WS410」シリーズを発表した。発売は2月13日で、価格はオープン。推定市場価格(税別)は、内蔵メモリ8GBの「NW-WS414」が14,000円前後、4GBの「NW-WS413」が11,000円前後。NW-WS410は、ランニングや水泳などスポーツ中の使用を想定したヘッドホン一体型ウォークマンの新モデル。耳にかける部分を従来の「NW-WS270」より上向きに設計しており、装着感を向上させている。内蔵マイクで周囲の音を集め、音楽再生にミックスする「外音取り込み機能」を採用。音楽再生中も周囲の音を聞くことができる。IPX5/IPX8相当の防水性能およびIP6X相当の防塵性能を搭載。従来モデルは真水やプールの水にのみ対応していたが、塩水の中でも使用できるようになった。また、新たにアルバムスキップ、早送り、巻戻しに対応。ハウジングに装備したコントロールボタンで操作できる。バッテリー駆動時間は約12時間(外音取り込みモードオフ時)。3分の充電で1時間使用できるクイックチャージ機能を搭載している。対応ファイル形式はMP3、WMA、ATRAC、AAC、WAV。重量は約32g。8GBのNW-WS414はブラック、ブルー、アイボリーの3色を、4GBのNW-WS413はブラックを用意する。通常イヤーピース(S/M/L/LL)、水泳用イヤーピース(S/M/L/LL)、USBクレードル、USBケーブル、調整バンドが付属する。また、専用アクセサリーとしてソフトケース「CKS-NWWS410」も同時に発売する。価格はオープンで、推定市場価格(税別)は2,500円前後。NW-WS410のほか、「NW-WS610」でも使用できる。
2016年01月26日ソニーは、長方形でメタル素材のUSBメモリ「USM-W3」シリーズを発表した。発売は2月17日。USB 3.1 Gen 1規格に対応したUSBメモリ。細身のスリムタイプで、隣接端子との干渉を抑える形状だ。ラインナップは8GB / 16GB / 32GB / 64GBの4種類。価格はオープンで、「ソニーストア」直販価格は、8GBモデルが税別1,580円前後、16GBモデルが税別2,880円前後、32GBモデルが税別4,980円前後、64GBモデルが税別8,380円前後。ファイル暗号化ソフトウェア「LBファイルロック2」、データ復旧ソフトウェア「Memory Card File Rescue」の無償ダウンロードも行える。
2016年01月22日ソニーは、USB Type-CとUSB Type-Aの両方に使える、メタルボディのUSBメモリ「USM-CA1」を発表した。2月17日から販売開始する。価格はオープン。ラインナップは16GB、32GB、64GBの3種類で、直販価格は16GBモデルが税別3,380円、32GBモデルが税別5,880円、64GBモデルが税別9,880円。USB Type-CとType-Aの2種類のコネクタを搭載する、2-in-1タイプのUSB 3.0メモリ。Type-CコネクタはUSB 3.1 Gen 1に対応し、規格上の最大読み出し速度は130MB/s。ストラップホール付きのシリコンカバーが付属するほか、データ復旧ソフトウェア「Memory Card File Rescue」が無料でダウンロードできる。両端子の同時利用はできない。
2016年01月22日ソニーは、4,240万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラ「RX1R II」(DSC-RX1RM2)を2月19日に発売する。2015年12月に、生産上の都合による発売延期を発表していた。RX1R IIは2015年11月に国内発表されたコンパクトデジタルカメラ。当初、12月中旬発売としていたが、生産上の都合を理由に発売が延期されていた。2016年1月中旬頃に変更後の発売日を案内すると告知していたが、このたび正式に2月19日に決定。価格はオープンで、推定市場価格は税別430,000円前後だ。RX1R IIは4,240万画素の裏面照射型「Exmor R」センサーを搭載した高級コンパクト機。世界で初めて、光学式可変ローパスフィルターを採用した。カメラの設定でローパスフィルターの効果を、オフ/標準/強の3段階に切り替えられる。
2016年01月20日ソニーは1月20日、空間活用コンセプト「Life Space UX」シリーズのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、推定市場価格は税別93,000円前後。LSPX-P1は、22~80インチの映像を投影できるポータブルプロジェクター。本体にバッテリーとスピーカーを内蔵し、ケーブルレスで使用できる。プロジェクターの操作は専用のiOS・Androidアプリで行う。明るさは100ルーメンで、バッテリー駆動時間は約2時間。ワイヤレス使用には、同梱のWi-Fi内蔵ワイヤレスユニットを使う。ワイヤレスユニットにはHDMI入力とHDMI出力を1基ずつ装備している。ワイヤレスユニットとプロジェクター本体はWi-Fi経由で通信する。プロジェクターの超短焦点レンズは、4K超短焦点プロジェクター「LSPX-W1」用に開発されたものをベースに小型化。オートフォーカス機能を搭載し、プロジェクターを壁際やテーブルに置くだけで自動で焦点を合わせる。内蔵スピーカーには、ソニー独自のオーディオ再生レベル強調技術「xLOUD」を搭載し、迫力あるサウンドを再生する。本体サイズはW81×H131×D131mmで、重量は約930g。側面にはレザー調のテクスチャを採用している。また同時に、LSPX-P1設置用のフロアスタンド「LSPX-PS1」も発売。価格はオープンで、推定市場価格は税別19,000円前後となっている。サイズはW200×H200×D878mmで、重量は約2.2kg。
2016年01月20日ソニーは1月19日、ハイレゾ音源の録音に対応したICレコーダー「ICD-SX2000」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、推定市場価格は税別30,000円前後。ICD-SX2000は、2013年2月に発売されたICレコーダー「ICD-SX1000」の後継モデル。ICD-SX1000と同様に、リニアPCM 96kHz/24bitの録音とリニアPCM 192kHz/24bitの再生に対応。また、新たにFLAC 192kHz/24bitを再生できるようになった。録音シーンに応じて内蔵マイクの周波数特性を最適化するMFO(Microphone frequency Optimizer)を搭載した新開発マイクを採用。音楽再生用アンプは、ハイレゾ対応ウォークマンに搭載している「S-Master HX」を使用した。このほか、幅広いダイナミックレンジと高いS/N比を実現する「Dual ADコンバーター」、入力音声がより自然に聞こえるようチューニングする「インテリジェントAGC」、ノイズを低減し会話の録音をクリアに聴こえるようにする「クリアボイス機能」を採り入れている。マイクは可動式で、講演会やセミナーなどの録音に適した「ズームポジション」、フィールド録音や会議の議事録などに適した「ワイドステレオポジション」、楽器演奏の録音に向いた「X-Yポジション」の3種類にポジションを切り替えられる。マイクを守るガード部分は、内部に金属を使用し、剛性を高めた。また、操作用アプリとの連携もサポート。iOS・Android用アプリ「REC Remote」に対応し、録音開始、一時停止、停止のほか録音モードやフォーマットなどの設定、トラックマーク(4種類)の付与などをスマートフォンから遠隔操作できる。内蔵メモリは16GBで、microSDカードスロット(microSDXCカードで64GB以上、microSDHCカードで最大32GB対応)×1を搭載。ネットワーク機能はBluetoothを内蔵し、NFC機能もサポートしている。バッテリー駆動時間はリニアPCM 96kHz/24bit録音時で約15時間、再生時で約12時間となっている。主な仕様は、スピーカー径が16mm、実用最大出力が200mW、対応ファイル形式がFLAC/MP3/WMA/AAC、サイズがW44×H120×D14.5mm、重量が約98g。
2016年01月19日ソニーは1月18日、Android向けのニュースアプリ「ニューススイート(News Suite)」を提供開始した。2012年にスタートした「ソーシャライフニュース(Socialife News)」の機能を刷新したもの。世の中のニュースを幅広く把握できる「ニュース」タブと、自分の好みでカスタマイズできる「マイマガジン」タブを用意する。ダウンロードは無料だ。「2 in 1」コンセプトのもと、「ニュース」と「マイマガジン」2つのタブで情報にアクセスできるニュースアプリ。ニュースタブでは、一般的なニュース情報をジャンルごとに閲覧可能だ。表示できるジャンルは、エンタメとスポーツ、テクノロジーなどで、左右にフリックすることで次々とジャンルを切り替えられる。マイマガジンタブでは、趣味やアーティストの記事などユーザーの興味あるニュースを表示する。気になるジャンルやキーワードを入力すると、そのキーワードに関連する記事を収集。一つのキーワードを多角的にチェックすることもできるほか、RSSの登録も可能だ。このほか、自分の星座の星占いや、住んでいる場所の天気予報もチェックできる。対応機種はAndroid 4.1以上のスマートフォン。ソニーのXperiaには出荷時にプリインストールされている。
2016年01月18日●LEDシーリングから家電を操作ソニーは1月13日、マルチファンクションライトと名付けられた照明器具を発表した。2015年5月にはBluetoothスピーカー内蔵のLED電球「LSPX-100E26J」を発売しており、今回の製品はそれに続くかたちとなる。マルチファンクションライトは単なる照明器具ではなく、Wi-Fiを搭載し、テレビやエアコンといった他の家電製品をコントロールする機能も持つ。東京ビッグサイトで1月13日から開催している「ライティングジャパン2016」のソニーブースには、このマルチファンクションライトが展示されている。実際にどんなことができるのか、レポートしたい。○重要なのは設置場所LEDシーリングライトの中央部分に、センサーやスピーカーなど集約したマルチファンクションユニットを埋め込むようにして使用する。マルチファンクションユニットには、スピーカーやマイクといったオーディオ系の機能に加えて、人感センサー、照度センサー、温度センサー、湿度センサーを搭載。外周部分の8カ所に赤外線を出すためのLEDが配置されており、ここからの信号で家電製品をコントロールできる。家電の操作は、スマートフォン向けの専用アプリから行う。Wi-Fi経由でスマートフォンとマルチファンクションユニットがつながり、家の中でも外でもアプリから家電を操作できる。一般的なリモコンと同様、赤外線を使って家電をコントロールする仕組みなので、すでに自宅で使っている家電製品もカバー。汎用性が高いのも特徴だ。スマートフォンアプリからコントロールするだけでなく、温湿センサーによる自動運転にも対応する。どうして家電のコントロール機能を照明器具に組み込んだかというと、シーリングライトの設置場所がポイントだったという。部屋の主照明が設置される天井は、部屋全体に信号が届き、かつ電源も確保しやすい絶好の場所だ。マルチファンクションユニットから赤外線が届く範囲は16畳程度までとなる。●照明でコミュニケーションも取れる○セキュリティにも役立つマルチファンクションユニットに搭載されているスピーカーは、音楽再生にも利用できるが、それはメインの目的ではない。スマートフォンとマルチファンクションライトの間で通話をする、インターホン的な機能を実現するのがねらいだ。マルチファンクションユニットはmicroSDカードスロットを装備しているが、これも音楽再生だけでなく、音声メッセージによる伝言板的な用途を想定したものだ。スマートフォンからメッセージを記録しておくと、家族が帰宅した際に人感センサーが働き、メッセージが自動再生される仕組み。留守中に侵入者を感知するとスマートフォンへ通知するといったセキュリティ用途にも使える。○ソニーが照明を作った?マルチファンクションライトの照明器具としての性能にも触れておきたい。マルチファンクションユニットをグルっと囲むように配置されているLEDシーリングライトは8畳程度の広さに対応。調光や調色機能なども搭載し、スマートフォンアプリから調節できる。スタンダードな「LGTC-10/MLJ J1」と、ハイグレードな「LGTC-100/WHJ J1」の2タイプが用意されており、LGTC-100/WHJ J1は照明の天井側にもLEDを配置しており、間接照明にもなる。照明部分はソニーではなく、東芝ライテックが製造を担当している。ソニーは照明器具を専門的に手がけてきたメーカーではない。この点を不安に感じる人もいるかもしれないが、その心配は必要なさそうだ。
2016年01月14日ソニーは1月13日、手ブレ補正機能を強化したHDハンディカム「HDR-PJ675」「HDR-CX675」「HDR-CX485」の3モデルを発表した。発売は1月22日で、価格はオープンとなっている。○HDR-PJ675HDR-PJ675は、25ルーメンで映像を投影できるプロジェクターを内蔵したHDハンディカム。HDR-PJ675で撮影した映像だけでなく、外部機器とHDMI接続してコンテンツを投影することも可能だ。投影画面サイズは10型~100型まで。出力解像度は640×360ドット。投写距離は約0.5m~。投影可能時間は同梱バッテリーを使用して約1時間35分となる。従来の「空間光学手ブレ補正機能」に加えて、5軸方向でブレを補正する「インテリジェントアクティブモード」と、HDハンディカムとして初となる「ファストインテリジェントAF」を搭載。従来モデルに比べて、最大約15倍の手ブレ補正を実現し、フォーカススピードは約30%高速になった。5.1chマイクでの録音にも対応。被写体や周囲の音はそのままで、撮影者の声を抑えて記録する「マイボイスキャンセリング」機能も持つ。主な仕様は、撮像素子が1/5.8型 Exmor R CMOSセンサー、総画素数が251万画素、有効画素数が229万画素(16:9)、液晶ディスプレイが3.0型(16:9)のタッチパネル式。レンズには、光学30倍(デジタル350倍)のGレンズを搭載し、焦点距離は動画時で26.8~804mm(35mm判換算、16:9時)、F値はF1.8~4.0、フィルター径は46mm。内蔵メモリは32GBで、記録メディアとしてmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカード、メモリースティックマイクロを利用可能だ。映像記録形式はMP4、AVCHD(いずれもMPEG-4 AVC / H.264)。通信機能はWi-FiとNFCに対応。本体サイズはW61.5×D121×H66mm、重量は約325g。バッテリの充電時間は約2時間45分。カラーはボルドーブラウンとホワイト。推定市場価格は税別80,000円前後。○HDR-CX675HDR-CX675は、HDR-PJ675からプロジェクター機能を省略したスタンダードモデル。映像記録形式はXAVC S、MP4、AVCHD(いずれもMPEG-4 AVC / H.264)に対応し、重量は約305g。そのほかの仕様はHDR-PJ675とほぼ共通だ。ブラックとボルドーブラウン、ピンク、ホワイトの4色を用意。推定市場価格は税別70,000円前後。○HDR-CX485HDR-CX485は、小型軽量のコンパクトモデル。「光学式手ブレ補正(インテリジェントアクティブ)」を採用する。映像記録形式はXAVC S、MP4、AVCHD(いずれもMPEG-4 AVC / H.264)に対応。本体サイズはW57×D119×H59.5mm、重量は約195g。そのほかの仕様はHDR-PJ675とほぼ共通だ。カラーはブラックとホワイト。推定市場価格は税別60,000円前後。
2016年01月13日ソニーは13日、専用のLEDシーリングライトと、コントロール機能などを搭載するユニットを組み合わせたマルチファンクションライトを開発したと発表した。商品化は、2016年度前半を目標としている。ユニットは、専用アプリをインストール済みのスマートフォンとWi-Fiを介した連携が可能だ。照明のほか、ユニットと同室内にあるエアコンやテレビのオン/オフがアプリから遠隔で行える。また、人感センサーを内蔵しており、部屋に人が入退室するとテレビや照明を自動でオン/オフする。そのほか、ユニットはスピーカーとマイクも搭載している。これによりスマートフォン内や、microSDカード内の音楽再生が可能。さらに、ユニットを設置した部屋に対して、別の部屋からスマートフォンを使用して通話できる「会話(インターホン)機能」、ユニットに伝言メッセージを録音できる「伝言(ボイスメッセージ)機能」も備えている。ユニットの主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、直径225×高さ70mm/1.1kg以下。外部ストレージはmicroSDHC(32GB)。通信面ではIEEE802.11b/g/nに準拠したWi-Fiに対応する。LEDシーリングライトの主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、直径660×高さ95mm/3.9kg以下。適用畳数は8畳相当。消費電力は42W。専用アプリについては、同社広報によるとiOS版からリリースされる見込みとのこと。
2016年01月13日ソニーは1月13日、テレビやエアコンといった家電を操作できるなど多機能なシーリングライト「LGTC-100/WHJ J1」と「LGTC-10/MLJ J1」を発表した。2016年度前半での商品化を目指す。電材卸事業者や住宅会社へ販売する予定だ。専用のLEDシーリングライトと、マルチファンクションユニットを組み合わせて使用する多機能ライト。マルチファンクションユニットは赤外線リモコンとして動作し、エアコンやテレビを操作できるほか、Wi-Fiを介してスマートフォンと接続。専用アプリから外出先でも赤外線リモコン機能を利用できる。人感センサーを内蔵しており、人が入室すると照明を自動で点灯させたり、人がいないとテレビを自動で消したりといったことも可能だ。さらに、マルチファンクションユニットはスピーカーとマイクも搭載。スマートフォンに保存している音楽コンテンツや、ユニットに挿入したmicroSD/SDHCカード(2GB~32GBに対応)内の音楽を再生できる。そのほか、マルチファンクションユニットを設置した部屋と別の部屋からスマートフォンを介して通話できる「会話(インターホン)機能」、マルチファンクションユニットにメッセージを録音し、人を感知すると再生する「伝言(ボイスメッセージ)機能」を備える。家族の不在中に部屋の中で人の動きを感知すると、スマートフォンにメールを送信する機能も搭載。遠隔操作での照明点灯や、設定時間に照明を自動点灯させる機能とともに、防犯にも役立つ。マルチファンクションユニットの最大外形サイズは直径225×高さ70mm。重量は1.1kg以下。ユニット内スピーカーのドライバ直径は46mmで、最大出力は約5W。LEDシーリングライトは最大外形サイズが直径660×高さ95mm。重さは3.9kg以下で、適用畳数は8畳相当。色温度は電球色(2,700K)~白色(6,500K)まで。カラーはLGTC-100/WHJ J1がソリッドホワイト、LGTC-10/MLJ J1がトランスペアレントホワイト。
2016年01月13日アールエスコンポーネンツは12日、ソニーの透過式メガネ型ウェアラブル端末「SmartEyeglass Develope Edition(スマートアイグラス・デベロッパーエディション)」(SED-E1)の販売を開始した。同社直販サイト「RSオンライン」で取り扱い、価格は税別113,500円。アールエスコンポーネンツは、小型シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」シリーズの取り扱いなどで知られる、電子部品や半導体などの販売会社。「SED-E1」は、2014年9月にソニーが発表したアプリ開発者向けメガネ型の端末。Android 4.4以降のスマートフォンと連携し、テキストや画像などの情報を、メガネの視界に重ねて表示できる。製造現場での作業指示表示や警備現場での事故情報表示のほか、アプリと連携することで、チームの成績を確認しながらのスポーツ観戦、旅行先での観光ガイドなどとして活用できるとする。現時点では、ゼンリンデータコムのナビゲーションアプリ「いつもNAVI for SmartEyeglass」や、ソニーの音声コントロールアプリ「ボイスコントロールスマートプラグイン」などが提供されている。対応スマートフォンとの接続は、Bluetoothまたは無線LAN経由。電池持続時間は150分以上で、情報表示に加え、約300万画素の静止画撮影、QVGA相当(15fps/音声無し)の動画撮影も可能。電池持続時間は150時間以上。本体サイズはW180×D182×H39mm、重量は約77g。専用のコントローラも付属する。
2016年01月12日●アナログレコードとハイレゾ音源の意外な共通点ソニーと言えば、ハイレゾオーディオの仕掛人として筆頭格の存在だ。ここでは、CES 2016のソニーブースからオーディオ系デバイスの展示についてレポートしたい。○アナログレコードとハイレゾ音源の意外な共通点さて、ソニーはデジタルなハイレゾオーディオを推してきたわけだが、一方で世間ではアナログレコードの人気が静かに高まっていた。一見、ハイレゾ音源とアナログ音源はまったく相反するものに思えるが、実は根本的には近い要素を持っている。アナログレコードは高音においても低音においても、音楽CDや従来音質の圧縮音源(いわゆるSD音源)では切り捨てられていた領域の音要素を含んでいるからだ。さらにその発する音はデジタルのように安定したものではなく、その微妙な違いが聞くたびに新鮮さをもたらしてくれる。さらに、アナログレコードから音楽を取り込んでハイレゾ音源を作るということもマニアの間では行われていた。そんな流れをソニーが見逃すはずはない。「PS-HX500」というレコードプレイヤーが今回のCESで発表され、ブースには実機が展示されていた。PS-HX500は、アナログレコードの音をWAV 192kHz/24bitやDSD 5.6MHzに変換し、USB接続したパソコンに送ることができる。Windows PCやMac向けのハイレゾ録音・編集アプリ「Hi-Res Audio Recorder」も提供するという。今回の展示機は、他のオーディオデバイスやPCには接続されておらず、そのパフォーマンスを体験できなかったのが残念。また、タブレットなどを接続して変換はできないのか? と聞いてみたところ、処理速度的にやはりPCでないと難しいとのこと。価格は未定だが、ボディの質感や機能などから、飛びぬけた高級機になるとは思えない。多くの人が手を出しやすい、10万円を切る程度で発売されるのではないかと予想している。●重低音「EXTRA BASS」を拡充する理由とは○重低音でも攻めるここに、ソニーのプレスカンファレンスで示された1枚のスライドがある。何を示すものかというと、現在人気の曲を分析してみると、重低音域を有効に使った曲が多いのだという。僕の経験でいえば、低音は振動を生み、エモーショナルな情緒を引き出す。かくして人々は重低音域のビートに、深層から心を動かされてしまう。すなわち「KANDO!」するというわけだ。ソニーのブースでは、ウォークマンや「h.ear」シリーズのヘッドホン、イヤホンに加えて、「EXTRA BASS」シリーズの製品も試聴できるようになっていた。中でも目立っていたのは、ハイパワーオーディオ「GTK-XB7」。昨年同様、ハイレゾオーディオの試聴ルームを用意していたが、加えてEXTRA BASSの効果を体験できる部屋も用意され、まるでクラブのような様相だった。○死角をなくして進化したソニーオーディオ昨年、CES 2015におけるソニーの展示は、ハイレゾ音源に特化していた。確かにその方向性としては間違っていなかったのだが、とくに北米で盛り上がりを見せ始めていたアナログレコードという流れを無視していたように見えた。そんななか登場したレコードプレーヤー「PS-HX500」はその死角を埋め、ソニーのハイレゾオーディオに対するアプローチをよりスキのないものにした。今回は試聴できなかったのだが、発売されたら、ぜひ使ってみたいデバイスであり、これを読んでいる人のなかにも、そう思っている人は多いことだろう。
2016年01月08日1月5日ラスベガス、CES 2016の開催に先立って、ソニーのプレスカンファレンスが行われた。カンファレンスが始まる直前には、会場のスクリーンにカウントダウンが表示され、集まったプレス関係者はそれにあわせて歓声をあげていた。なんとなく、ふわっと始まるほかの多くのイベントに対して、聴衆のハートを同調させる効果があったのではないかと思う。オープニング映像に続いて登場した、社長兼CEOの平井一夫氏はまず、ソニーのビジネスが好調であることを紹介。そして、すっかりお馴染みとなった「WOW!」と「KANDO! (感動)」を多用しつつ、スマホ「Xperia」、テレビ「BRAVIA」、ゲーム機「PS4」などさまざまなデバイスを通じて、クリエイティブな喜びを提供していることをアピールした。○「FDR-AX53」や「α7S II」が切り開く4K動画撮影新製品の紹介にあたって登場したのは、Sony Electronics プレジデント兼COOのマイケル・ファスーロ氏。今はYouTubeからスターが生まれる時代であるとして、4Kハンディカムの新製品「FDR-AX53」を披露した。ファスーロ氏は機能の説明に加え、「解像度は4Kで値段は2K (2000ドル)、凄いでしょ?」と述べたことに、会場が無反応だったので、「今のは笑うところですよ!」とノリ突っ込みしたりした。さらに、自分の飼っているブルドッグの映像を出し、「細部までよく描写されている。自分で飼ってるから細かいところまでわかるんだ!」などと話した。続いて、Screen Gems社のグレン・ゲイナー氏も舞台にあがり、フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼「α7S II」の暗所撮影機能の素晴らしさに触れた。また、α7S IIは4K動画の撮影機能も4Kビデオカメラ並みに優れているとゲイナー氏は語った。ちなみに、α7S IIはすでに発売されている製品だ。○ワイヤレスでハイレゾ♪ レコードもハイレゾ♪続いて、ファスーロ氏はハイレゾオーディオの新製品を次々と発表した。ハイレゾ入門層向けの「h.ear」シリーズからはBluetooth対応のワイヤレス製品が3つ。ポータブルスピーカーの「h.ear go」、イヤホンの「h.ear in Wireless」、ノイズキャンセリングヘッドホンの「h.ear on Wireless NC」が登場した。そして、サプライズ的にアナログレコードプレーヤー「PS-HX500」も紹介。パソコンと接続することで、アナログレコードの音をDSD音源として取り込めるという。アナログレコードやハイレゾオーディオが注目されるなか、グッドタイミングな製品だ。そして、話はBASS周波数レンジ、つまりは低音に移った。80年代や90年代の楽曲に比べ、現在の人気曲はより重低音域にピークが移動しているという。これを受けて、ハイパワーオーディオ「GTK-XB7」などのEXTRA BASSシリーズを拡充する。○日々の生活に溶け込む「Life Space UX」「Life Space UX」は最近のソニーが力を入れている「自然な生活空間のなかでAVを楽しめるようにする」というようなコンセプトの製品だ。国内では発売済みの「LED電球スピーカー」のほか、今回は家のどこにでも置けそうな「ポータブル超短焦点プロジェクター」や「グラスサウンドスピーカー」が紹介された。○4K・HDR対応の「BRAVIA X93D」が登場続いてYouTubeのプレジデントであるルーカス・ワトソン氏が登場。YouTubeも4Kへの対応を推進しているという流れで、ソニーの新しい4Kテレビ「BRAVIA X93D」シリーズが紹介された。X93Dシリーズは、HDRにも対応したことが特徴で、より高い映像表現力を持っている。HDR対応製品は今回のCES 2016のトレンドといえるものだ。さらに、次世代技術として、超高輝度・高コントラストの「Backlight Master Drive」を用意。CES 2016で参考展示する、85インチパネルは最大4000nitsの明るさと、これまでにないダイナミックレンジの広さを実現したという。映像コンテンツ事業においては、新しい4Kストリーミング配信サービス「ULTRA」を米国で開始予定であることが明かされた。ULTRAでも、もちろんHDRコンテンツを拡充していく。
2016年01月07日ソニー銀行は6日、米国ネバダ州ラスベガスにて現地時間6日より開催される「2016 International CES」(国際家電ショー)のソニーブース内において、4日にサービスを開始したVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット)」および、指紋認証対応の残高照会アプリ(4月サービス開始予定)を展示すると発表した。○「Sony Bank WALLET」と指紋認証対応の残高照会アプリを展示する「Sony Bank WALLET」は、デビット機能としては日本初(3通貨以上の預金口座から支払いや現金の引き出しができるデビットカードとして日本初。ダイヤモンド・ザイ調べ、2015/9/30時点)という日本円・米ドル・ユーロなどの11通貨に対応したカードで、1枚で世界200以上の国と地域でショッピングに利用できるほか、海外ATMから現地通貨を引き出せる。この「Sony Bank WALLET」の利便性をさらに高めるのが、残高照会アプリだという。指紋認証(指紋認証の対応OSはAndroid6.0以上を予定)によるワンタッチログインで「Sony Bank WALLET」の取引履歴や口座残高を確認できる。カードとアプリを組み合わせて使用すれば、いわば11通貨のお財布と通帳を、簡単かつ安全に持ち歩くことが可能になるとしている。ソニー銀行によると「『Sony Bank WALLET』は、グローバルに活躍する方に『外貨を自国通貨のように使える世界を提供したい』という想いで開発した。ソニー銀行が『新しい通貨のカタチ』を通してこれからの外貨の利用方法を提案する」としている。また、このたびの出展を機に「Finance×Technology」に一段と挑戦し、個人の顧客へより便利で先進的な金融サービスを提供していくとしている。○Sony Bank WALLET商品概要日本初、11通貨対応のデビット機能付きキャッシュカード外貨残高不足でも安心の「円からアシスト」搭載(特許申請中)国内ショッピングの利用額に対し最大2.0%を現金キャッシュバック○残高照会アプリ商品概要(4月サービス開始予定)「Sony Bank WALLET」の取引履歴や口座残高を即時に確認指紋認証によるワンタッチログイン
2016年01月07日ソニーは1月5日(米国時間)、CES 2016の開幕に先がけ、ハイレゾ音源を再生できるBluetooth・ノイズキャンセリング対応ヘッドホン「h.ear on Wireless NC」と、Bletoothイヤホン「h.ear in Wireless」を海外発表した。h.ear on Wireless NCは、ハイレゾ対応ヘッドホン「h.ear on」にBluetoothとノイズキャンセリング機能を加えたモデル。ノイズキャンセリング用ソフトウェアを2基搭載し、ハウジングの内側と外側に1基ずつ備えたマイクを使用して周囲の音を低減する。また、「Automatic Al Noise Canceling」機能が常に周囲の音を分析し、効果的なノイズキャンセリングモードを選択する。バッテリー駆動時間は20時間。再生周波数帯域は5Hz~40kHzで、感度は97dB。h.ear in Wirelessは、ハイレゾ対応イヤホン「h.ear in」にBluetooth機能を搭載したモデルで、ハンズフリー通話用のマイクを装備している。バッテリー駆動時間は7.5時間(通話時、音楽再生時)。再生周波数帯域は5Hz~40kHzで、感度は105dB。
2016年01月06日ソニーは1月5日(米国時間)、CES 2016の開幕に先がけ、ハイレゾ音源の再生に対応するBluetoothスピーカー「h.ear go」を海外発表した。カラーはシナバーレッド、ボルドーピンク、ライムイエロー、ビリジアンブルー、チャコールブラックの5色。h.ear goは、ハイレゾ音源の再生に対応したポータブルBluetoothスピーカー。35mm径のフルレンジスピーカーを搭載し、独自のDSP信号処理により、パワフルな低音を実現する。内蔵アンプにはフルデジタルの「S-Master HX」を採用。MP3などの圧縮音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」も採り入れている。スマホとの連携には操作アプリ「SongPal」を利用。2016年夏のアップデートで、マルチルーム接続に対応する。ネットワーク機能はWi-FiとBluetoothを内蔵し、NFCにも対応。バッテリー駆動時間は12時間。出力は12W×2となっている。
2016年01月06日