映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『ゾンビランド:ダブルタップ』です。終末社会は笑いでサバイブせよ!お杉:意外なヒットとなった前作から10年。ゾンビ人気も高まるなか、終末社会をサバイブした草食男子コロンバスと仲間たちが帰ってきた!人間関係がちょいとめんどうなことになってる。B子:コロンバスはウィチタとの結婚を考えているけれど、彼女はその気なし。妹のリトルロックは思春期を迎えて、父親気取りのタラハシーが鬱陶しくてたまらない。恋もしたくてたまらないお年頃なの。お杉:いろいろあって、行方不明になったリトルロックを捜すことになるんだけど、生き残りのカワイコちゃんマディソンが絡んで、人間関係がますますややこしくなるわけ。B子:その一方で、ゾンビは進化して手ごわくなってる。新種ゾンビの名前が超ブラックだけど、アクションシーンも迫力が倍増よ。リトルロックまで射撃がうまくなってる。お杉:もちろん、このシリーズの肝であるポップカルチャーネタも満載。エルヴィス・プレスリーから『ウォーキング・デッド』、さらにはライドシェアまでまな板の上に載せちゃってる。B子:タラハシーが高校時代にプレスリーの物真似で美少女を魅了した逸話が語られ、歌うの。それがめちゃ上手なの。芸達者だわ~。お杉:芸達者といえば、マディソン役のゾーイ・ドゥイッチもよ。ウィンクや口の開け方ひとつに、終末社会を生き延びてるとは思えないお気楽さを滲ませつつ、コロンバスとウィチタの関係を危うくする。実は名女優だったのね。B子:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリー・トンプソンの娘だもん。おバカな役もリアルだったわ。完全に彼女に持っていかれたね。お杉:と思いきや、最後にすごいおまけがあるのよ。この仕掛け、マーベル映画に負けてないね!『ゾンビランド:ダブルタップ』監督/ルーベン・フライシャー出演/ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーンほか11月22日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©Sony Pictures Digital Productions Inc. ALL rights reservedお杉とB子『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』(11月15日公開)の予想外の展開に興奮しまくり。最近、ほんとインドが面白い。(お杉)今年はマイル修行を頑張りました。でも最後の最後で目標に届かなそうで悲しい。近場の海外に弾丸日帰り旅かしら?(B子)※『anan』2019年11月20日号より。(by anan編集部)
2019年11月16日