太田記念美術館は4月2日~21日、「江戸の女子力-ファッション・メイク・習い事」展を開催する。近年ファッションや習い事などを通して自分の魅力を磨く「女子力」という言葉があるが、江戸時代の女性たちもまた、女性としての魅力を磨くことに熱心だったという。同展では、「ファッションを楽しむ」「江戸美人のメイク法」「江戸の習いごと事情」「働く女性たち」のテーマごとに浮世絵を展示。流行の着こなしやメイクに挑戦し、教養として読書や書道などを嗜み、三味線や踊り、お茶やお花などの稽古事を楽しむ女性たちの姿を、浮世絵を通して紹介する。開催日時は、4月2日~21日10時30分~17時30分(入館は17時まで)。4月8日、15日は休館。会場は、太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)。入館料は、一般700円 、大高生500円、中学生以下は無料。また、4月6日、9日、13日には、同展の担当学芸員によるスライド・トークを開催、同展の見どころを案内する。各日14時より40分程度。申し込み不要で、参加無料(要入場券)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月07日「LOVE展:アートにみる愛のかたち」展が2013年4月26日(金)から森美術館で開催される。注目は、愛をテーマに走り続けてきたアーティスト草間彌生が新作インスタレーションを出品するほか、ヴァーチャルな世界からボーカロイドの歌姫、初音ミクも登場。世界的な拡がりを見せる「初音ミク現象」を通して、今日的なつながりと熱狂を伝える。さらに、森美術館のアドバイザリーを務める、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロンドンのテート(テート・モダン美術館、テート・ブリテン美術館)の協力により、フリーダ・カーロ、フランシス・ピカビア、ジョルジョ・デ・キリコ、ルネ・マグリットらの名画が集結。特に、フリーダ・カーロの「私の祖父母、両親そして私(家計図)」、フランシス・ピカビアの「恋人のポートレート」は日本初公開となる。また、デヴィッド・ホックニー、デミアン・ハースト、トレイシー・エミン、ソフィ・カル、ジャン・シャオガン、オノ・ヨーコなど、現代美術界のスターたちの作品も集結する。同展では、人間の根源的な希求であり、古今東西、あらゆるジャンルの芸術家たちに多彩なインスピレーションを与え続けてきた「愛」に注目。時代や地域を超えて選ばれた美術史を彩る名作、意欲的な新作など約100点の作品が、「愛ってなに?」、「恋するふたり」、「愛を失うとき」、「家族と愛」、「広がる愛」の5つのセクションに分かれて展示される。【展覧会情報】「LOVE展:アートにみる愛のかたち」会期:2013年4月26日(金)から9月1日(日)会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53 階開館時間:10:00から22:00 火曜のみ10:00から17:00※いずれも入館は閉館時間の30 分前まで※会期中無休入館料:一般1,500 円、学生(高校・大学生)1,000 円、子供(4歳から中学生)500 円出展作家:アーデル・アービディーン(Adel Abidin)、リチャード・ビリンガム(Richard Billingham)、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)、ソフィ・カル(Sophie Calle)、マルク・シャガール(Marc Chagall)、チャン・エンツー(張恩慈)、ジョン・コンスタブル(John Constable)、サルヴァドール・ダリ(Salvador Dalí)、ゴウハル・ダシュティ、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)、ジム・ダイン(Jim Dine)、トレイシー・エミン(Tracey Emin)、ギムホンソック(Gimhongsok)、ナン・ゴールディン(Nan Goldin)、シルパ・グプタ(Shilpa Gupta)、デミアン・ハースト(Damien Hirst)、デヴィッド・ホックニー(David Hockney)、アルフレッド・ジャー(Alfredo Jaar)、フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)、メアリー・ケリー(Mary Kerry)、ルネ・マグリット(Rune Magritte)、ジョン・エヴァレット・ミレイ(John Everett Millais)、ザネレ・ムホリ、ジャン=ミシェル・オトニエル(Jean-Michel Othoniel)、フランシス・ピカビア(Francis Picabia)、オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)、榮榮&映里、デヴィッド・シュリグリー(David Shrigley)、ローリー・シモンズ(Laurie Simmons)、ワッソーX. ワッソーとR. ヴィジェイ、エンタン・ウィハルソ、ジャン・シャオガン(張暁剛)、荒木経惟、浅田政志、初音ミク、出光真子、草間彌生、森 淳一、村山留里子、西山美なコ、岡本太郎、オノ・ヨーコ、澤柳英行、TANY、梅沢和木、吉永マサユキほか
2012年12月26日神奈川県・箱根の「彫刻の森美術館」は、俳優・井浦新さんの撮影による2013年カレンダーの発行を記念して、同氏の写真活動を紹介する展覧会「井浦新 空は暁、黄昏れ展」を、12月22日から3月3日まで開催。同館の本館ギャラリーが会場となる。同展では、同氏が今まで撮りためた写真や、カレンダー撮影のために当館の風景を納めた写真、箱根を含めた自然や文化、風土、歴史を撮影した写真を3つのセクションにわけて展示。また、同氏のアイデアで構成した、五感で感じる写真展会場を構築する。ギャラリー入り口のガラス面には、箱根旧街道の石畳の写真を展示。石畳の写真は1階展示室の床面にも貼りめぐらし、同氏の考える「新・富嶽シリーズ」や、箱根のさまざまな祭りや自然を納めた写真のほか、床一面を使った巨大な作品を展示する。中2階展示室は、モノクロームの部屋となり、小田原ぢょうちんをはじめ、和紙を使った作品などを展示。2階展示室は”映画館”をコンセプトにし、展覧会に向けての撮影を追ったドキュメンタリー映像と、同氏が撮り続けた写真をスライドショーで投影する。開館時間は9時から17時まで、入場料は一般1,600円、65歳以上1,100円、大学生・高校生1,100円、中学生・小学生800円。詳細は、同館公式ホームページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日パナソニックの企業美術館・パナソニック 汐留ミュージアムは、「日本の民家一九五五年二川幸夫・建築写真の原点」展を、2013年1月12日から3月24日まで開催する。同展は、1959年に毎日出版文化賞を受賞した同名の写真集「日本の民家」(全10巻・美術出版社)に収められた、日本各地の民家を写した280点の中から厳選。また新たに約70余点を選び、最新のデジタル出力技術により新たにプリントして紹介する。「日本の民家」で数々の美しい日本の民家を撮影した二川幸夫氏は、確かな評価眼を通して見たものを建築写真として、60年にわたって作品を発表してきた。フランク・ロイド・ライトの全作品集を始め、近現代の名建築を撮った写真は世界で高く評価されている。80歳を超えた今も現役で活躍し、年の半分近くを海外取材に費やしているという。同展では、国・県文化財指定を受けた一流の民家や、日本人の自然風景の中に溶け込んだ民家の写真を展示。完璧な構図とディテールの素晴らしさ、民家の気品を感じることができる。本質的な美しさとたくましさを引き出す新しい視点、若き日の二川氏が体当たりで撮ったダイナミズムあふれる写真を鑑賞できる。同展は2013年1月12日~3月24日の10時~18時まで開催。入館料は一般700円、大学生500円、中・高校生200円、小学生以下は無料。なお、展覧会と同時に二川幸夫自身による新たな編集で、同書の“決定版”も出版されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日兵庫県立美術館(神戸市中央区)では、2013年3月23日から5月19日にかけて、「超・大河原邦男展 - レジェンド・オブ・メカデザイン - 」を開催する。大河原邦男(おおかわらくにお)氏は、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」や「科学忍者隊ガッチャマン」「装甲騎兵ボトムズ」などのメカデザインを手がけた、メカニカルデザインの第一人者。メカニカルデザイナーのパイオニアであり、硬質でリアリティーにあふれるものからユーモアに満ちたものまで、幅広いデザインが国境や世代を超えて支持を得ている。同展覧会では、門外不出とされてきた設定資料、宣伝ポスターや原画などのカラーイラスト、高さ4メートルの「1/1スコープドッグ(倉田光吾郎制作)」といった立体造形物など、貴重な資料や作品を約400点も展示する。そのほとんどが初公開になるという。展覧会では7つの章から構成。氏がアニメ史上初めてロボットなどのメカを専門にデザインした頃のメカニカルデザイナー誕生。そしてロボットアニメ黄金時代、兵器としてのロボット、ロボット・ヒーローの復活へ。最後には、「機動戦士ガンダムSEED」など2000年代に入ってからの仕事を追った「大河原邦男の今」、という構成となっている。超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-は、2013年3月23日~5月19日の10時~18時まで開催(金・土曜日は20時まで)。休館日は月曜日。ただし4月29日および5月6日は開館、4月30日および5月7日は休館。入場料金は、一般1,300円、大学生900円、高校生・65 歳以上650円、中学生以下無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日サントリー美術館(東京都港区)は11月21日より、「森と湖の国フィンランド・デザイン」展を開催している。同展はフィンランド・デザインの魅力を、18世紀後半から現代に至るまで、ガラス作品を中心に紹介している。18世紀後半から1920年代までの黎明(れいめい)期の作品では、ヨーロッパにアール・ヌーヴォーの波が押し寄せる中、建築から日用品まで、フィンランド・デザインの土台が築き上げられていく姿を見ることができる。また、1930年代の代表的なデザイナー、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻を中心としたフィンランド・デザイン躍進期の作品も展示。さらに世界に広く普及し、同デザインの黄金期である第二次世界大戦後の1950年代の作品も展示。戦後、モダンデザイン界を先導したフィンランド・デザインの数々を紹介している。さらに日用品としての美しさより、ガラス・アートへと発展した1960~1970年代の作品、そして今なお「生活の中の美」を提案し続ける、フィンランド・ガラスの作品を展示している。同館は11月21日~2013年1月20日まで開催。開館時間は10時~18時(金・土曜日は10時~20時)。休館日は毎週火曜日、12月30日~1月1日。入館料は一般1,300円、大学生・高校生は1,000円。中学生以下無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日青森県の「青森県立美術館」(青森県青森市安田字近野185)で10月6日より開催されている「奈良美智展~君や僕にちょっと似ている~」の入場者が10月27日で2万名に達した。記念すべき2万人目の来場者は東京都町田市から来た女性。奈良美智の作品は始めて見たとのこと。美術館から記念品の図録とぬいぐるみを授与され、「来てよかった!」と笑顔を見せた。奈良美智は青森県出身のポップアート作家。ニューヨーク近代美術館やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されているほど世界的に評価されているアーティストだ。にらみ付けるような女の子をモチーフとした絵画に特徴がある。奈良美智展では、ブロンズ彫刻や絵画など新作109点を展示。2013年1月14日まで開催している。開館時間は9:30~17:00。展覧会の情報は青森県立美術館のサイトで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日お笑い芸人・スギちゃんが10月30日、東京都美術館にて開催中の「メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅」で一日館長を務めた。同展で日本初公開となるゴッホの『糸杉』つながりで、一日館長に指名されたスギちゃん。絵画と対面して、「ゴッホこそワイルド。『糸杉』は他の絵と比べても大きくないのに、迫力がすごい。久しぶりにワイルドな絵が見られて、こっちも奮い立ってきたぜぇ」と絶賛しながら、「何層にも塗り重ねた絵の具をめくってやろうかと思ったぜぇ」とワイルドコメント。メトロポリタン美術館展 開催情報この日は、『糸杉』の即興写生も披露。完成した絵を見た司会役の女性から「意外とちゃんとしてますね」との言葉に照れ笑い。「値をつけるとしたら、500万円」と言ってはみたが、「来年には1円にもならないけど」と自虐ネタ、笑いを誘った。また、開館時には入場者のチケットのモギリ役もつとめ、ひとりひとりに声をかけながら来館者を笑顔で出迎えた。なお、スギちゃん作『糸杉』は後日写真パネル化して同展で展示される予定。■メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅開催中~2013年1月4日(金)会場:東京都美術館 企画展示室開室時間:9:30~17:30、(金)9:30~20:00、(土)9:30~18:00
2012年10月30日お笑い芸人・スギちゃんが東京都美術館にて開催中の「メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅」で、10月30日(火)に一日館長を務めることが決まった。メトロポリタン美術館展 開催情報同展では世界三大美術館のひとつ、ニューヨークのメトロポリタン美術館のコレクションから名品133点を一堂に集め、西洋美術4000年のエッセンスを紹介。中でも日本初公開となるゴッホの「糸杉」が注目を集めていることもあり、今回の「ワイルド館長、スギちゃん」が企画された。当日、スギちゃんは「糸杉」と対面、その場で即興写生を披露。はたしてどんな“傑作”が飛び出すか。写生風景は一般には非公開ながら、絵は後日、写真パネル化して美術館内に展示するという。また、一日館長として開館時間の午前9時30分から入場口でチケットのモギリも初体験、お客様をワイルドにお出迎えする。■ワイルド館長、スギちゃん【実施日】10月30日(火)モギリ体験: 朝9:30 ~ 9:35■メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅開催中~2013年1月4日(金)会場:東京都美術館 企画展示室開室時間:9:30~17:30、(金)9:30~20:00、(土)9:30~18:00
2012年10月26日旅行クチコミサイト「フォートラベル」を運営するフォートラベルは、同サイト会員のクチコミの評価をもとに「人気の美術館ランキング(国内・10月版)」を決定。1位に「金沢21世紀美術館」、2位に「大塚国際美術館」、3位に「三鷹の森ジブリ美術館」が選ばれた。1位の石川県「金沢21世紀美術館」は2004年にオープン。以来、金沢の人気スポットとして毎年たくさんの人が訪れているという。実際に訪れたユーザーのクチコミからは、「周りの雰囲気、建物の特徴、中身の充実度、どれをとっても日本の誇る美術館。アクセスもいいので観光にはもってこい」、「今までの美術館にはない楽しみがある。作家の自由な発想で作られた斬新な作品を楽しむことができる。空間そのものがアート」といった、ユニークな展示を楽しむ声が寄せられた。2位の徳島県「大塚国際美術館」に対するコメントとしては、「世界の名画などが陶板(陶磁器製の薄い板)を使って色・サイズ共に忠実に再現されている。陶板なので自由に作品に触れたり、写真を撮ったりすることができる」、「本物そっくり。でも本物以上に楽しめる。名画が修復後・修復前と並べて展示されているのが楽しい」など、絵画を再現した陶板や、館内の大きさに感嘆するクチコミがよせられている。3位の東京都「三鷹の森ジブリ美術館」には、「ジブリ好きにはたまらない癒やしの場所」、「ジブリファンはもちろんのこと、映画を見たことのある人ならきっと一日中楽しめる場所」、「何度行っても必ず新たな発見がある」など、工夫の凝らされた館内に、大人も子どもも楽しんでいる様子がうかがえるコメントが寄せられた。以下、4位には東京都「国立西洋美術館」、5位には神奈川県「箱根ガラスの森美術館」。6位以降は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得した庭園が有名な「足立美術館(島根県)」をはじめ「国立新美術館(東京都)」、「大原美術館(本館)(岡山県)」、「地中美術館(香川県)」、「彫刻の森美術館(神奈川県)」の順に、新旧問わずさまざまなジャンルの美術館がランクインする結果となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月16日東京・上野の森美術館にて8月に開幕し、連日大盛況の「ツタンカーメン展」が会期延長を決定、来年の1月20日(日)まで開催される。「ツタンカーメン展」開催情報「ツタンカーメン展」は2004年スイス・バーゼルを皮切りにボン、ニューヨーク、ロンドン、メルボルンなど世界各都市を巡回、1000万人以上の入場者数を記録した話題の展覧会。日本では大阪開催を経て、現在東京で開催中。当初は12月9日(日)までの開催を予定していたが、好評につき会期を大幅延長することとなった。3300年前のエジプトに生きた、謎の少年王ツタンカーメン。同展ではツタンカーメンの内臓が保管されていた器、黄金のカノポスをはじめ、王のミイラが身にまとっていた黄金の襟飾りや短剣など、王墓から見つかった副葬品約50点など、日本未公開を含む全122点が展示されている。■エジプト考古学博物館所蔵ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~開催期間:開催中~2013年1月20日(日)開館時間:平日9:30~18:00/土日祝9:00~18:00(最終入場は17:00まで)
2012年09月24日滋賀県守山市の佐川美術館の樂吉左衞門館(らくきちざえもんかん)では、『樂吉左衞門襲名30周年記念17歳の初造りから今日までの自選茶碗展~「僕はこの茶碗一つを作って、家を出た」』を開催中だ。期間は9月23日(日)まで。同展は、樂吉左衞門襲名30周年と『ちゃわんや』(淡交社刊)の出版を記念したもので、樂吉左衞門が17歳時の初造りから現在までの自選茶碗に、折々を語るエッセイや詩を添えて展示している。これまで明かされることのなかった作品誕生の秘話をはじめ、己に課した激しくきびしい日々や、茶の湯に向き合う姿勢がつづられたエッセイや詩から、樂吉左衞門氏の作品制作の道程を一望できる。今回展示される樂吉左衞門の樂茶碗は、17歳初造りの「赤樂茶碗」(1966年)・「皪釉(れきゆう)樂茶碗雪千片」(1987年)、「焼貫(やきぬき)黒樂茶碗白駱」(1986年)、「焼貫黒樂筒茶碗天阿」(1993年)、「焼貫黒樂茶碗篠舟」(2002年)など27点。時を追って樂吉左衞門の作風の変化を見ることができる内容だ。第十五代に当たる樂吉左衞門は、京都に1946年に生まれ、東京芸術大学美術学部彫刻科を卒業。2年間のイタリア留学の後、1981年に第十五代樂吉左衞門を襲名。作品は、伝統に立脚しながらも安住することなく、常に斬新な感覚を示す造形美の世界を表現し続けている。1987年にプリンストン大学「ヴィジティングフェローシップ」を受け渡米。1997年には、ヨーロッパで「RAKUDynastyJapaneseCeramists」展を開催し、樂焼を初めて海外に紹介した。2000年にはフランス政府より「芸術文化勲章・シェバリエ」を受賞。世界的に高い評価を得ている陶芸作家である。国内では、「日本陶磁協会賞」はじめ数々を受賞。また、その作品は、京都の樂美術館、京都国立近代美術館、東京国立近代美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館などに、永久コレクションされている。佐川美術館の樂吉左衞門館の開館時間は、9時30分~17時(入館は16時30分まで)で、月曜日(祝日の場合翌火曜日)が休館日。入館料は、一般1,000円(800円)、高大生600円(400円)、中学生以下無料(保護者の同伴が必要)。※()内は20名以上の団体割引料金。障がいがある方は「障害者手帳」の提示により付添者1名まで無料 なお、佐川美術館は、佐川急便の創業40周年記念事業の一環として、比叡・比良山地を仰ぐ、琵琶湖のほとりに1998年3月22日に開館した。「水に浮かぶ美術館」称されるぜいたくな空間の中に、日本画家の平山郁夫(1930年~2009年)、彫刻家の佐藤忠良(1912年~2011年)、陶芸家の樂吉左衞門の展示館が設けられている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日東京・赤坂の米国大使公邸で、8月28日、ニューヨークを拠点に活動する音楽家の坂本龍一が、10月6日(土)から東京都美術館で開催される「メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅」のために書き下ろした楽曲「wind, cypresses & absinthe」を、ルース駐日大使や報道関係者らに初披露した。本楽曲のオリジナルCDは、展覧会場で、図録購入者に数量限定で贈呈される。詳細は同展HPまで。メトロポリタン美術館展 開催情報同展覧会では、ニューヨークのメトロポリタン美術館のコレクションの中から133点を出展。古代メソポタミア文明の工芸品から20世紀の写真作品まで、4000年にわたる歴史から各時代を代表する珠玉の作品を一堂に集める。レンブラント、セザンヌ、モネなど、西洋美術を代表する巨匠たちの油彩画も多数出品され、中でも日本初公開となるゴッホの傑作「糸杉」は早くも話題となっている。■メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅2012年10月6日(土)~2013年1月4日(金)会場:東京都美術館 企画展示室開室時間:9:30~17:30、(金)9:30~20:00、(土)9:30~18:00
2012年08月29日いわさきちひろ氏を中心とした絵本原画を展示する「ちひろ美術館・東京」では、8月29日~11月11日、「アンソニー・ブラウン展──ゴリラが好きだ」を開催する。会期中の10月6日と10月13日、ゴリラを飼育している上野動物園と連携し、コラボイベントを行なう。■教えて、飼育員さん! 上野動物園出前トーク「ゴリラのおはなし」 動物園で日々ゴリラの飼育にたずさわる担当者が、飼育の苦労や動物園でのゴリラのくらしぶりを紹介する。2009年に誕生したコモモが群れの中で成長していく様子や、父親ハオコの子育てぶり、そして、絶滅に瀕したゴリラを守るために行っている動物園の取り組みについても話をする。会場は「ちひろ美術館・東京」。・日時:2012年10月6日(土)14時~15時30分 ・対象:子どもを含む一般の人、60名(事前申込制) ・講師:北田祐二(上野動物園東園飼育展示係ゴリラ担当) ・参加費:無料 ・申し込み:ちひろ美術館サイトの申し込みフォームで、9月6日から受付開始。■ゴリラの絵本を読もう! ちひろ美術館による出張よみきかせ ゴリラやサルなどの動物をテーマにした絵本のよみきかせ。ゴリラの飼育担当者によるお話もあり。会場は上野動物園。・日時:2012年10月13日(土)第1回-11時から、第2回-14時30分から ・対象:子どもを含む一般の人、約30名(申し込み不要) ・講師:ちひろ美術館職員 ・参加費:無料 ・場所:上野動物園 東園 ゴリラ舎前(ゴリラの親子ブロンズ像付近) そのほか、アンソニー・ブラウン展の会期中(2012年8月29日~11月11日)、上野動物園入園券の半券を持参すると「ちひろ美術館・東京」の入館が100円引きとなる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日熊本県立美術館、本館2階展示室で加藤清正生誕450年記念展が9月2日まで開催されている。加藤清正は1562年に尾張で生まれ、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と縁戚関係であったため秀吉幕下となる。その後、本能寺での織田信長の死後、秀吉が柴田勝家と対立するに及び、秀吉側の武将として活躍し、賤ヶ岳(しずがたけ)合戦では、賤ヶ岳七本槍の一人として名を上げた。その後、佐々成政の後を継いで侍大将から一気に肥後19万5千石の領主となる。新田の開発、治水、貿易などの事業を行い、戦で荒れ果てた肥後の国を豊かにし、領民から愛される領主だった。もともと「隈本」と書かれていた地名を「熊本」としたのも加藤清正だ。熊本県立美術館では、武芸に秀で、領民からも愛された加藤清正ゆかりの品が一堂に展示される。中でも加藤清正のトレードマークとされる「片鎌槍」(東京国立博物館所蔵)は、戦で槍の片側が損傷したものをその後も愛用したという品だ。また、清正が賤ヶ岳七本槍として活躍した「賤ヶ岳合戦図屏風」(大阪城天守閣所蔵)、「加藤清正坐像」(名古屋市秀吉清正記念館所蔵)を始めとする16世紀から近代に至る貴重な品々を見ることができる。開館時間は9:30~17:15まで(入館は16:45まで)。月曜日は休館日だが、8月13日(月)は臨時開館。また、27日(月)は「障がいのある方々の鑑賞デー」として開館する。ただし、開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)となる。展示品保護のため、会期中に展示替えを行うので注意が必要。●アクセス JR熊本駅から熊本城周遊バスで「熊本城二の丸駐車場」下車、徒歩3分 JR/熊本電鉄上熊本駅からタクシーで10分 バスの場合は交通センターバス停から歩いて15分、またはセンターで乗り換え、熊本城周遊バスで「熊本城二の丸駐車場」下車、徒歩3分 市電「熊本城・市役所前」または「花畑町」下車、徒歩15分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月08日8月4日(土)より東京・上野の森美術館で「ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」が開催。その開幕を控え8月3日、オープニングセレモニーが行われ、本展のスペシャルサポーター・タカアンドトシが登場した。「ツタンカーメン展」は2004年スイス・バーゼルを皮切りにボン、ニューヨーク、ロンドン、メルボルンなど世界各都市を巡回、1000万人以上の入場者数を記録した話題の展覧会。先に公開されていた大阪では、総来場者数93万人を記録する人気ぶりだった。3300年前のエジプトに生きた、謎の少年王ツタンカーメン。本展ではツタンカーメンの内臓が保管されていた器、黄金のカノポスをはじめ、王のミイラが身にまとっていた黄金の襟飾りや短剣など、王墓から見つかった副葬品など50点を含む全122点が展示される。大阪開催から引き続きスペシャルサポーターをつとめるタカアンドトシ。「大阪で見せてもらったんですけど、想像をはるかに超える出来のよさというか」と話すタカに「出来のよさって言い方、何だよ。何千年も前からある貴重なものなんだよ」とすかさずトシが突っ込む。おすすめは、と聞かれてふたりは「やっぱり黄金のカノポス。こんな精巧に作られたものが何千年前にあったんだという(驚き)。これは一見の価値あります」(トシ)、「僕は一番でっかい棺(チュウヤの人型棺)。上から顔を見てたら、吸い込まれてしまうような、そんなパワー、目ヂカラを感じました」と同展の魅力をアピールした。開催は12月9日(日)まで。
2012年08月03日来年4月から東京・名古屋・京都を巡回する「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」の記者発表会が12月7日、都内にて行われ、同展覧会のテーマソングに起用されることが決まった杏が、特別ゲストに登場した。「大エルミタージュ美術館展」のチケット情報初のオリジナルソングが起用されることについて、杏は「素晴らしい企画に参加できることをとても光栄に思っています。ミュージシャンを始めてから初めてのオリジナル作品なので、これから頑張って制作していきます」と、意気込みを語った。アートへの関心も強いという杏は「小さい頃から美術館にたくさん行ってました。エッセイにイラストを書いたり、海外の美術館で模写をしてみたり。(ロシアのエルミタージュ美術館は)世界三大美術館のひとつなので、一度は行ってみたいと思っていたら美術館のほうから来てくれました! 大好きな画家の作品がたくさん来るので、凄い楽しみです」と笑顔をみせた。「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」では、世界三大美術館と称されるロシア・サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の膨大な所蔵品より、16世紀から20世紀の“顔”ともいうべき名作が上陸する。ティツィアーノ、ルーベンス、レンブラント、レノルズ、モネ、マティス、ピカソら83人の作家の全89点が展示される。なかでもマティスの最高傑作のひとつ《赤い部屋(赤のハーモニー)》は、約30年ぶり(名古屋は約20年ぶり)の来日で見どころのひとつだ。期間は4月25日(水)から7月16日(月・祝)まで東京・国立新美術館、7月28日(土)から9月30日(日)は愛知・名古屋市美術館、10月10日(水)から12月6日(木)は京都市美術館にて。東京展のチケットは2月25日(土)より一般発売開始。チケットぴあでは、早割りペアチケットを12月25日(日)より発売する。
2011年12月08日