この4月には関西・伊丹空港が民営化での経営を開始する。そのほか、2月には仙台空港が新経営権者の設立した新会社のもとで6月から空港運営を開始、その後も、高松空港、福岡空港が経営権売却のプロセスに入る。そのため、2016年は「空港民営化元年」とも言われている。"コンセッション"と呼ばれるこの経営構造の転換は、今後の空港運営にどのような変化と影響を及ぼすのだろうか。○関空・伊丹の新会社はどう動く?まず、関空・伊丹から見てみよう。4月にはオリックスとフランスのVINCIグループが関西・伊丹の経営を開始するため、3月末に現在の新関西空港(NKIAC)が行っている空港運営業務が、オリックスグループが設立した新会社(関西エアポート)に移管される。NKIACは会社としては存続するものの役割を大きく変え、新経営権者からの毎年490億円に上る料金の収受や国有地等の管理などを行うのみ。NKIACの社員は原則そのまま新会社に転籍し、現在の業務を続行することとなる。これだけでは、経営主体が変わっても関空・伊丹の空港運営には大きな変化がないように見える。新会社である関西エアポートは喫緊の課題としては、まず空港稼働の向上、すなわち新規就航や増便化の促進を挙げている。これは、他空港に先駆けて空港営業を推進してきた現在のNKIACの営業チームでの活動を継続強化しようというものだ。新会社はLCC(低コスト航空会社)誘致の象徴となる第3ターミナルの建設を着実に進めながら、経営移管後の事業運営を安定軌道に乗せることを最優先としていると思われる。○関空・伊丹に期待できる変化では、完全民営化による変化とはどのようなものがあり得るのか。利用者目線で見ると、まずは商業エリアの充実が考えられる。特に、免税エリアはNKIACが自社で仕入れから販売までを行ってきたが、海外の空港では大手免税業者に入札させ、売り場を任せることで30%を超える高い利益率を確保しているケースが多い。自社仕入れでは自分たちで仕入れの交渉や目利きを行わなければならない関係上、扱うブランドの数も限られ、管理コストも結構かかる。空港会社の利益を最大化するノウハウの観点から見てみると、専門免税事業者には及ばないというのが実情だ。4月以降、委託方式がどれだけ導入されるかはまだ分からないが、新しいブランドや海外での話題商品が増え、利用者の選択肢が広がっていくだろう。また、VINCIの海外空港運営のノウハウを活用した安価なグランドハンドリング会社の設立や、着陸料等の空港使用料の弾力化(思い切った新規就航路線への値引き・優遇策等)など、エアラインのコスト削減につながる施策が実行されることも期待できる。さらに、経営改善といえばNKIAC時代のコスト構造の改善も重要だ。特に同社が多く抱える関連会社は関空・伊丹の統合以前に設立されたものが多く、伊丹に関わる旧OAT(大阪空港ビル)の関連会社の役割は関空の関連会社と重複するものも多い。これらは完全民営化を機に、大胆な整理統合を含めた効率化を図ることが可能と思われる。○仙台は誘致の活性化へ一方の仙台空港の経営権移行形態は、よりシンプルとなるだろう。仙台空港ビルは2月より、新たに仙台空港の経営権を取得した東急グループと豊田通商、前田建設が設立した新会社「仙台国際空港」の所有となった。空港運営の移管は6月に行われることになっている。まず、空港ビル会社を新運営権者が100%購入した上で空港運営を引き継ぐ。すでに宮城県、仙台市、航空会社などのビル会社への出向者は親元に帰っており、新会社の仙台国際空港がビル経営を行いながら、6月からの空港経営のあり方を練り直している。仙台空港で期待されるのは、民間の柔軟で豊富な運動量によるエアライン誘致の活性化と商業施設の充実だろう。新会社の岩井卓也社長はすでに、「旅客数に連動する着陸料=エアラインの閑散期リスクの軽減」を検討していることを言明しており、新規就航会社・路線へのインセンティブをひねり出す新たな工夫が行われていると見られる。既存の料金決定プロセスにとらわれない、柔軟な機軸が打ち出されるものと思われる。また、経営移行後の事業運営が軌道に乗った後は、関空・伊丹、仙台の空港周辺開発において、コンセッショネアであるオリックス、東急グループのノウハウ導入により今後いろいろな新しい開発アイデアが飛び出すだろう。空港内外に貨物、物流、サービスなどの新事業が創出され、両空港の活性化が図られることを期待したい。○空港料金負担のあり方にも変化ありもうひとつ、民営化で変化が起きそうなのが旅客が支払う空港施設使用料だ。関空・伊丹、仙台での運用を意識したのか、国交省は旅客空港施設使用料(PSFC)のより柔軟な設定を認めることについて提起し、1月27日までパブリックコメントを募集し、現在、取りまとめを行っている。従来は新たに行った旅客向け施設の設備投資を回収するためのPSFC課金しか認められていなかった。しかし、今後は空港運営者が事業運営に要する費用の回収のため、柔軟にPSFCを徴収することが認められるという方針である。「単に増収を図るための旅客負担増」というだけではなかなか新設・増額は認められないとは思われるが、例えば、エアラインの着陸料負担を軽減するための財源としてPSFCを活用するなど、総合的な課金根拠があれば新たな制度変更は認められるべきものと思われる。新たなPSFCの設定は一時的には利用者に負担増を強いるものであり、単純に消費者保護を主張する層からの反発も予想される。しかし、今後の空港運営のあり方を考える際、従来のような空港事業者への課金で空港収支を埋めるという単純な構図は、理想的ではないように思われる。利用者によるPSFC負担を原資としてエアラインの着陸料負担を軽減し、エアライン側はさらに低価格運賃の商品を増やす。その上で新規就航・増便を行う。結果的に総旅客数が増加し、商業収入などが増加して空港運営が改善されるという、「三方一両得」の好循環を実現させるためにも、PSFCの柔軟な設定は必要だろう。当然、PSFCの運用に当たっては課金根拠・数値の透明性が求められる。関空・伊丹、仙台に続いて、2016年度以降、高松空港、福岡空港が経営権売却のプロセスに入る。また、これらに続く空港民営化と喧伝(けんでん)されているのは、北海道、広島、静岡、新潟の空港だ。しかし、今後の民営化の進展は空港によりいろいろな思惑が交錯しており、複雑化する可能性がある。これについては、また後半で考察したい。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2016年03月11日パナソニックは2月15日、成田空港にてウェアラブルカメラと位置測位技術を活用したインタラクティブ警備システムの実証実験を行うと発表した。同システムは、人が多く集まる場所を狙ったテロなどの凶悪犯罪や混雑による雑踏事故に対する警備の強化を目的に、ウェアラブルカメラやスマートフォンなどを活用し、警備員の位置と現場映像を防災センターでリアルタイムに集中管理・確認。問題発生時に迅速で的確な対応を可能にする。また、警備に関連する画像やテキストメッセージなどの情報を警備員のスマートフォンに配信・共有することで、正確な情報伝達を行い効率的な警備を実現するとしている。実証実験の概要はウェアラブルカメラなどを装着したパナソニック社員および成田空港の警備員が空港内を移動し、位置測位精度の検証やシステムの有効性の確認を行う。実施期間は2月22日~3月4日まで、実施場所は第2旅客ターミナル1F~4F(一般エリア)となる。2月22日~同26日までは位置測位精度やウェアラブル映像伝送など技術検証を行い、同29日~3月4日の期間で実際の警備員で運用し、ウェアラブルカメラの使用感などを含めシステムの有効性など運用検証を実施する。
2016年02月15日東京空港交通と京王バス東は1月25日より、成田・羽田空港~新宿駅西口の「リムジンバス乗車券」利用者で、新宿西口・東口地区のホテル等まで利用する乗客を対象に、「新宿 WE バス乗車券」の無料配布を開始する。新宿 WE バスは新宿駅の東西を循環するバス。このバスの乗車券を無料で配布することにより、成田・羽田空港間のリムジンバスが直接運行できない東口の各ホテル、また、希望の時間にリムジンバスの運行がない西口の各ホテル利用者の利便性が高まる。なお、新宿 WE バスは1月25日より、外国人旅行者にも人気の高い歌舞伎町地区に乗り入れる路線を新設する。新宿 WE バス 乗車券の配布は、成田・羽田空港~リムジンバス新宿駅西口線利用者が対象で、リムジンバス片道乗車1回につき新宿 WE バス乗車券1枚となる。券種を問わず乗車当日有効なリムジンバス乗車券を所有者全てが対象となり、配布する新宿 WE バス乗車券は新宿 WE バス全系統で利用できる。配布箇所は、新宿駅西口バス停23番24番(ホテルグレイスリー新宿、ホテルヴィラフォンテーヌ新宿、イーホテル東新宿、ホテルサンライト新宿、サンルート東新宿、京王プラザホテル、パークハイアット東京、新宿ワシントンホテル、ハイアットリージェンシー東京、ヒルトン東京)。
2016年01月25日成田国際空港は1月21日、成田空港第1旅客ターミナル第5サテライトにおいて、3月15日に現在増築工事中の固定ゲートを58A・58B番ゲートとしてオープンすることを発表した。このオープンにより、第1旅客ターミナル全体の固定ゲート数は37スポットから39スポットへ増加する。固定ゲートに駐機できる航空機が増加することで、ターミナルと航空機間の移動がよりスムーズとなるなど、利用者の利便性が向上し、航空会社の定時運航にも寄与するという。新しいゲートラウンジは、連続したガラス面で構成することでパノラマビューを実現し、開放感のある空間となる。内装は12月にオープンした67・68番ゲートと同様、シンプルで洗練されたデザインとし、落ち着いた色調のじゅうたんやモノトーンの壁・天井でゆったり快適に過ごせる空間を演出する。
2016年01月25日九州観光の玄関口といえば福岡空港が筆頭。そんな中、"九州におけるゲートウェイ空港"を目指して1月16日に新愛称「九州佐賀国際空港」をスタートさせたのが佐賀空港だ。そこで、九州旅行に欠かせないレンタカーの活用テクニックを、前回の福岡空港に続いて佐賀空港の場合も見てみよう。○福岡ではなく佐賀を使うメリットまず福岡空港を見てみると、レガシーキャリアからLCCまでバラエティーに富んだ飛行機の就航をはじめ、大都市にして空港からターミナル駅や市街地への距離が近いメリットが挙げられる。バスや鉄道の利便性も高く、レンタカー会社も一般店から格安店までそろっている。一方、LCCの就航という点に着目すると、春秋航空日本(スプリング・ジャパン)が就航する佐賀空港の存在も興味深い。同社のベースである成田空港を起点に考えてみると、筆者の経験では、福岡空港に就航している成田発のLCCは日によって料金変動幅高く、春秋航空日本の成田発の佐賀便は安値安定している印象がある。なにより、「九州佐賀国際空港」として国内外のハブ空港との路線開設を積極的に進める動きがあるので、これから利便性も高まっていく空港だろう。また、福岡県内のホテルに比べて隣の佐賀県内のホテルの方安くて予約がとりやすいというメリットもある。福岡旅行・出張で航空券やホテルを探す場合、福岡空港ではなく佐賀空港を起点にするという選択もありだろう。○閑散期でもできるだけ事前予約を大空港だと探すのに難儀することもあるレンタカー会社のカウンター。佐賀空港は規模が小さいので、レンタカー会社のカウンターはすぐに見つけることができる。到着口の目の前に各社のカウンターが並んでいるが、各社スタッフひとりが座れる程度のスペースになっており、スタッフ不在のカウンターも多く見られる。就航数が限定的な空港ゆえ、スタッフを常駐させる必要はないのだろう。そのため、車両に余裕のある閑散期といえども、事前に予約をしておいてウォークイン(飛び込み)は避けるようにしたい。スタッフ不在のカウンターでも電話でアポイントはできるが、事前に到着便を知らせ予約しておけばスムーズに借り受けできる。なお、10月~11月にかけ佐賀で行われる気球イベント「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」のような大規模なイベントがある場合は、限られたカウンタースペースなので大混雑必至。余裕を持ったタイムスケジュールで臨みたい。○車両の受け渡しは隣接駐車場で空港でレンタカーを借り受ける場合、空港内のレンタカー会社カウンターで受け付けはするものの空港内で車両の受け渡しはできず、空港から離れた場所にあるレンタカー会社へ送迎バスで移動し手続きの上借り受けるケースが多い。つまり、空港内での車両の受け渡しができない。そのため、空港に到着してすぐ受付をしても、送迎バスの待ち時間やレンタカー会社への移動時間などを勘案すると、30分~1時間程度要することもある。その点で佐賀空港は秀逸だ。空港に隣接する駐車スペースに各社のレンタカーが並ぶ。空港の到着ロビーから徒歩1分でレンタカーにご対面だ。到着口の目の前にあるレンタカー会社カウンターで受付と手続きを済ませ、駐車スペースへ移動。スムーズに手続きできれば、10分~15分程度で出発可能だ。○レンタカー代1万円が3,000円になる時もバラエティーに富む福岡空港の格安レンタカーと比較して、佐賀空港はやや割高感がある。筆者が2015年12月に利用した時には格安店で24時間3,000円程度で借り受けられたが、2016年1月現在、24時間8,000円~1万円といった設定が続いているようだ。日程を選べる旅であれば、格安になるタイミングを見て旅の予定を組むのもいいかもしれない。なお、大型空港で格安レンタカーを借り受ける場合、空港からかなり離れたオフィスというケースも散見されるが、佐賀空港の場合は一般の会社でも格安会社でも前述した隣接駐車場から出発できるので、格安店のデメリットは感じられない。その点を踏まえて、格安会社といえる「タイムズカーレンタル」と「オリックスレンタカー」には注目したい。○高速道路へのアクセスに問題あり空港を基点としてレンタカーで各地へ旅立つ場合、高速道路のインターチェンジが近いことは相当のメリットとなるが、その点で佐賀空港は厳しい。最寄りの長崎自動車道佐賀大和インターチェンジまでは約20km。その間、交通量の多い佐賀市内を抜けなくてはならず、混雑状況にもよるが40分以上は必要だ。長崎方面へ向かうならば武雄北方インターチェンジへ、九州自動車道を熊本方面へ向かうならば八女インターチェンジへ直行した方が便利という空港の立地である。とはいえ、福岡空港レンタカーが繁忙なケースでは、九州旅行のスタート地としての佐賀空港を選ぶメリットは充分ある。特に九州南部や長崎方面へのアクセスに優れ、何より空港で簡便に借り受けができるシステムは、ストレスがなく気持ちのいい出発ができそうだ。※記事中の情報は2016年1月取材時のもの○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2016年01月21日佐賀空港は1月16日、新しい愛称として「九州佐賀国際空港」の使用を開始し、同日に九州佐賀国際空港2階出発ロビーにてキックオフイベントを開催した。新愛称「九州佐賀国際空港」は、佐賀県が2015年9月に取りまとめた「佐賀空港がめざす将来像」において、「基幹路線である東京便を中心としながら、LCCの拠点空港化を進め、九州におけるゲートウェイ空港としての地位を確立している」姿を目指したところからネーミングされている。空港は佐賀県のみならず、福岡県、長崎県、熊本県、大分県をはじめとする九州各地の人々にも国内外の旅行の出発点として、また、海外から多くの観光客を佐賀や九州の観光の起点として利用してもらうことを狙う。そのために現在就航している路線の増便のほか、国内外のハブ空港との路線開設を積極的に進め、気軽に便利に使える空港を目指すとしている。九州佐賀国際空港のロゴにある三角形は飛行機をモチーフにしており、飛行機の動きは「佐賀から人が飛び立つ、佐賀に人が集まる」という、アウトバウンドやインバウントを表現している。また、キャッチコピー「Smart&Casual」には、国際空港であっても気張らず肩肘張らず利用できる、これからの国際空港という狙いが含まれている。16日に行われたキックオフイベントには、佐賀県知事の山口祥義氏をはじめ、有明佐賀空港活性化推進協議会会長の井田出海氏、佐賀県議会議長の中倉政義氏、佐賀県出身のトータルペインターのミヤザキ ケンスケ氏とミヤザキ氏が出席。また、空港内に掲出される巨大絵を制作した子どもたちも会場に集った。山口知事は九州佐賀国際空港の使用開始にあたり、「これからみんなで協力して、もっともっとこの空港を活用して多くの人と出会いをして、九州というこの大地がもっともっと開かれて振興するようにみなさま方にお願いしたい」とコメントした。また会場には、九州佐賀国際空港を記念して、空港内の施設や佐賀県内各所の情報、旅行先のオススメ情報等を案内する専属コンシェルジュのパーソナルロボット「Pepper」が登場。自己紹介を行った後、佐賀の名産品と言えばと質問され、大きな声で「有田焼~! 」と回答し、会場を盛り上げた。新愛称とともに登場した巨大絵は、九州各県(佐賀、福岡、長崎、熊本、大分)の7カ所で開催されたワークショップを通じて、100人以上のこどもたちとミヤザキ ケンスケ氏がコラボして制作したもの。キックオフイベントでは巨大絵の除幕式も行われた。
2016年01月17日中部国際空港(セントレア)を拠点に2016年就航を目指すLCC(低コスト航空会社)エアアジア・ジャパンは、2016年1月8日に仙台空港勤務のグランドスタッフ選考会を仙台で実施する。仙台空港で働く空港旅客係員で、2-3人を採用予定。募集職種は「ゲスト・サービス・オフィサー」と「ゲスト・サービス・アシスタント」の2つあり、オフィサーは国際線業務を含む3年以上の接客経験が必須、アシスタントは1年以上の接客経験者を評価ポイントとしている。同社は2014年7月に日本市場再参入を発表し、2015年10月に初号機エアバスA320を受領。2015年10月に行われた記者発表では、2016年就航時にA320を2機そろえ、中部をハブに新千歳・仙台・台北に就航し、今後は年間5機ずつ増やしていくことを発表した。
2015年12月29日国土交通省は12月25日、羽田空港の跡地第2ゾーンにおいて空港用地(行政財産)を事業者に貸し付け、宿泊施設や複合業務施設等を導入する形で事業者を公募することを発表した。第2ゾーンは国際線地区に隣接することを活かした交流ゾーンと位置づけ、2018年4月1日から2068年3月31日までの原則50年(一般定期借地権)貸し付ける。第2ゾーンの基本的な考え方としては、羽田の24時間国際拠点空港化に伴って求められる機能の早期実現を図る、国際線地区との補完的役割や一体的な土地利用、また、親水性や景観に配慮しつつ第1ゾーンや水際線との連続性を確保するとしている。事業者の選定は、国際旅客等のニーズに合った質の高いサービスを提供し首都圏の国際競争力の向上に資する、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け宿泊施設を確保する、貸付期間における整備・運営の実施体制に係る着実性などの点を評価する。内容評価の必須項目は、「宿泊施設および複合業務施設を導入すること」「施設計画において、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会までに少なくとも宿泊施設の一部を開業させる計画とすること」「国際線旅客ターミナルビルと第2ゾーンのアクセスとして空中歩廊の整備を行うこと」としている。なお複合業務施設に関しては、航空・空港関連、観光関連、国際交流関連など、国際線地区に隣接したエリアにふさわしい施設(貸会議室またはバンケットルーム等)と定義している。さらに内容評価の加点項目には、「訪日外客対応」「バリアフリー等ユニバーサルデザイン」「景観に配慮した動線計画」なども含まれている。これらの評価に価格(貸付料)評価をあわせ、内容評価点を50点、価格点を50点の計100点満点とし、最も高い評価者を落札者とする一般競争入札(総合評価落札方式)にて行う。対象地は国際線ターミナルに接した約4.3haで、2017年末には隣接する道路の供用を予定している。事業者選定までのスケジュールは、入札説明書の各種手続き(2016年1月15日まで)を経て、3月25日までに入札書と提案資料を提出、6月17日に落札者を決定、7月頃に基本協定の締結し、9月頃に事業協定・国有財産定期借地権設定契約書を締結する予定となっている。
2015年12月29日セブン銀行は25日、北海道の旭川空港でATMサービスを開始した。このたび設置された旭川空港のセブン銀行ATMは、日本の顧客はもとより、海外からの顧客も利用できる。○セブン銀行ATMは国内外で発行されたカードが利用可能セブン銀行ATMは、日本で発行された590社以上の提携金融機関のカードが利用可能なほか、海外で発行されたキャッシュカード、クレジットカードで「日本円」を引出すことが可能だという。セブン銀行によると「国際線の増便により、旭川空港を利用する海外からのお客様がとても増えています。セブン銀行のATMは、日本国内で発行されたカードだけではなく、海外で発行されたカードでもお取引できますので、多くの方にご利用いただきたいと思います」としている。セブン銀行では、今後も顧客のニーズに合った様々な場所にATMを設置し、より多くの顧客の利便性向上に努めていくとしている。同時に、海外からの顧客へATMで日本円を提供するサービスを通じて、日本政府が推進するビジット・ジャパン事業に貢献していくとしている。○旭川空港のATMサービスの概要サービス開始日:12月25日(金)設置場所:旭川空港1階到着ロビー内 ATMコーナー設置台数:1台営業時間:7時45分~20時30分(年中無休)利用可能カード:(1)海外で発行されたVISA(PLUSを含む)、MasterCard(MaestroとCirrusを含む)、中国銀聯、AmericanExpress、DinersClub、JCB、Discoverのカード。(2)銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンク、JFマリンバンク、商工組合中央金庫、証券会社、生命保険会社、クレジットカード会社、信販会社、消費者金融会社、事業者金融会社など日本で発行された590社以上のカード
2015年12月25日オーランド・ブルームが19日(現地時間)、インドから国外退去させられた。オーランドは仕事でイギリスからインドのデリーに赴き、ガンジー国際空港に降り立ったが、ビザに問題があるとして入国を拒否され、折り返し便でロンドンに戻った。インド政府の観光事業プロモーションの一環で国賓として招かれていたオーランドは、数週間前にビザ取得の手続きをしていたが、入国時に無効を言い渡された。インド側の担当者によると、オーランドは11月にビザを申請し、返事をもらわないまま出発日を迎えたが、オーランドのオフィス側は現地到着時にビザを受け取るものと考えていたという。オーランドはインドへ向かうフライト中に胃痛を訴え、午前1時30分にデリーに到着後は医師から入院をすすめられたが、午前4時の便でロンドンに戻るはめになった。事態を受けて、インドの外務大臣は直ちにビザ発行の便宜を図り、オーランドは翌20日にインド入国を認められた。(text:Yuki Tominaga)
2015年12月22日●東京2020商戦から羽田空港アクセス線が離脱、蒲蒲線は京急次第か2020年の東京オリンピックに向けて、羽田空港アクセスの関心が高まっている。JR東日本の新線計画、東京モノレール改良、大田区の新空港線(蒲蒲線)、首都高速改良事業などが林立。供給過剰・投資過剰の声もあるなかで、競争が始まるとしたら勝者は誰なのか。○既存ルートも策を講じる羽田空港アクセスが注目される理由は主に2つある。ひとつは訪日外国人の増加と羽田空港発着便増加への「受け入れ体制整備」が必要だから。もうひとつは羽田空港が持つ「集客施設としての魅力」だ。少子高齢化が進むなかで、羽田空港アクセス路線は大規模な投資に見合う稀少な案件。首都圏の玄関とも言うべき羽田空港関連整備の公共性と、交通事業者の利益が合致した格好だ。現在の羽田空港へアクセス手段は、軌道系ルートとして東京モノレールと京急電鉄、道路系ルートとして中近距離路線バスとタクシー、マイカーがある。そこに新規参入を狙う事業体として、JR東日本の「羽田空港アクセス線」がある。間接的なルートとして、大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」や、国が検討している「都営浅草線新線(都心直結線)」も控えている。既存ルートも無策ではない。東京モノレールには浜松町から北、新橋、東京方面に延伸する構想がある。京急はすでに京急蒲田駅周辺の高架化事業を完成させたうえで、ダイヤ改正で品川方面、横浜方面からの空港アクセス改善を続けている。バス路線やタクシーにとって朗報は首都高速中央環状線の全通だ。大井JCTで首都高速湾岸線と接続されたため、混雑しがちな首都高速都心環状線と首都高速羽田線を迂回できる。ちなみに、首都高速羽田線は海岸部の掛け替え計画が進行中だが、これは純粋な掛け替えで車線は増えないため、輸送力には影響しない。○「羽田空港アクセス線」は間に合わずいきなり期待を裏切る結果になってしまうが、JR東日本「羽田空港アクセス線」は2020年の東京オリンピックには間に合わない。この計画は東海道本線の田町駅付近から分岐して、旧貨物線を活用しつつ、新たな海底トンネルを設置して2020年に羽田空港貨物ターミナル付近で暫定開業。その後、羽田空港ターミナルビル地下へ延伸する構想だった。暫定開業は「羽田空港ターミナルビル付近の調整に時間がかかるため」である。しかし、2015年4月5日にその暫定開業も断念すると報じられている。JR東日本が交通省交通政策審議会で説明したという。理由は予算面で折り合いがつかなかったため。この計画は総工費が約3,000億円で、JR東日本としては国と東京都に1/3ずつ負担してもらう想定だったが、その調整がつかなかったようだ。8月に公表された国土交通省の平成28年度予算概算要求にも記載されていないため、同年度中の着工も難しい。その後、「JR東日本は2024年度に全線開業の意向」と報じられている。○「蒲蒲線」は2020年暫定開業を目指す大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」計画は2020年の暫定開業を目指している。この計画は大田区役所がある蒲田地区において、JR東日本と東急電鉄池上線・東急多摩川線の蒲田駅と、そこから約800m離れた京急電鉄京急蒲田駅を結び、さらに延伸して京急空港線の大鳥居駅に接続する路線だ。全線を地下鉄とし、京急の規格で建設する。この計画は当初、離れた位置にある蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ地下鉄を作り、大田区の東西方向の鉄道を整備する目的だった。その後、羽田空港の再国際化と発着回数増大の方針を受けて、羽田空港アクセス路線の意味合いを持たせた。東急多摩川線は目黒線と東横線に接続するため、東急多摩川線が新空港線と接続すると、西武鉄道、東武鉄道、東京メトロのネットワークから羽田空港へのアクセスルートになる。蒲田駅では東急多摩川線のホームの一部を地下化し、同じホームで乗り換えができるようにする。これは東急の線路の規格と京急の線路の規格が異なるためだ。将来的にはフリーゲージトレイン方式(車輪の幅を変えることで異なる軌間に対応させた車両)で、東急多摩川線と京急空港線を直通運転する構想である。この計画は東急側が関心を寄せており、同社の投資家向けの説明会で紹介している。しかし、フリーゲージトレインの実用化の目処が立っておらず、京急側にとっては利点が少ないことから進捗がない。京急にとっては、いままで品川で乗り換えて京急を利用していた人が、蒲田経由に奪われる格好になるからだ。建設にあたっては、JR東日本の「羽田空港アクセス線」と同様、大田区が1/3を負担、国と運行事業者が1/3ずつ負担という枠組みとしているが、こちらも国土交通省の平成28年度予算概算要求に記載されていないため、2016年は進捗がなさそうだ。報道によると、大田区は全線開業時期を明確にしていないものの、2020年の東京オリンピック開催までに東急多摩川線側の蒲田駅と南蒲田駅間を暫定開業させたいという。南蒲田駅は京急蒲田駅に近いため、乗り換えが必要とはいえ鉄道による羽田空港アクセスルートになる。しかし、地下駅と地上2階または3階との乗り換えは便利とは言いがたい。この区間だけを京急が運行してくれるかどうかも未知数だ。●都心直結線も間に合わず、東京モノレール延伸は可能性アリか○「都心直結線」は平成28年度予算概算要求に計上京急電鉄は羽田空港に乗り入れる。京成電鉄は成田空港に乗り入れる。両者は東京都営地下鉄浅草線で結ばれ、相互直通運転を実施している。両空港を結ぶ列車も1日に約20本走っており、最速列車の所要時間は約1時間半だ。この所要時間を短縮するため、追い越し設備のない都営浅草線のバイパス路線を作る。これが「都営浅草線新線(都心直結線)」構想だ。同路線上には、東京駅丸の内地区東京駅を設置する。これが実現すると、羽田空港=成田空港間は59分、東京=羽田空港間は18分、東京=成田空港は37分で結ばれることとなる。この案は国土交通省が検討しており、平成28年度予算概算要求に1億2,900万円を計上している。平成27年度予算概算要求の2億3,600万円のほぼ半額だが、要求の内訳が「調査費」から「整備に向けた検討」の費用に変わったためだ。計画が後退したわけではない。この路線の原形は2000年に策定された運輸政策審議会答申第18号だ。「2015年度までに整備着手することが適当」と示されている。当時は都営地下鉄浅草線から東京駅丸の内付近へ支線を建設する案だったが、現在は押上駅(新駅)と東京駅と泉岳寺駅を直接結ぶ案になっている。ただし、東京駅ではつくばエクスプレスの新駅と合わせて開発する案があり、品川駅の再開発で京急の駅が地上に移設されるなど、他のプロジェクトとの調整が必要だ。着工まではしばらくかかり、2020年には間に合いそうもない。○東京モノレール延伸はすぐ始めれば間に合う?東京モノレール延伸計画は、現在の起点の浜松町駅から北へ3kmの東京駅へ延伸する計画だ。途中駅は設けない。2014年8月に国土交通省の交通審議会で東京モノレールが構想を説明したという。直前には親会社のJR東日本が羽田アクセス線構想を発表しており、親子対決という報道もあった。しかし、これは対決どころか協調である。JR東日本自身も2002年にモノレールの新橋延伸構想を発表している。当時、すでにJR東日本の線路敷地にモノレールの橋脚を設置する約束ができていたとみられる。この計画では目標年度が明らかにされていない。国土交通省の平成28年度予算概算要求にも関連する文言はない。しかし、もっとも手間取る用地買収がほぼ不要だから、2020年に間に合わせるとしたらもっとも現実的だ。問題があるとすれば、浜松町駅は貿易センタービル建て替え工事に伴う再開発計画があり、浜松町駅の建て替えも検討されている。再開発全体の計画が定まるまでは、東京モノレール単独では動けない。モノレール駅周辺だけでも早期決着したいところだ。親会社のJR東日本にとっても、羽田アクセス線が2020年に間に合わないというならモノレール、という選択はアリだろう。●首都高の中央環状線全線開通でバスに追い風○高速道路の開通が空港連絡バスを活気づける羽田空港周辺のバス、タクシー、マイカーにとっては朗報が続く。前述の通り、首都高速中央環状線の開通で都心方面のスピードアップと遅延解消が達成された。これに加えて、今後は川崎、横浜方面の開通が続く。まず、2016年度に「首都高速横浜環状北線」が開通する。ルートは首都高速羽田線の延長にあたる横浜線の生麦ジャンクションから新横浜を経由して港北インターチェンジまで。ここで第三京浜道路と接続する。これで神奈川県東部、東京へのベッドタウンとなっている地域からのバス連絡がスピードアップする。さらに、港北インターチェンジから東名高速横浜青葉インターチェンジまでの「首都高速横浜環状北線」が建設中だ。こちらの開通は2021年で、2020年には前倒しできるかどうか、といったところ。開通すれば、首都圏南西部からの羽田空港行きバスのルートが変わり、スピードアップになりそうだ。空港周辺では、内閣府地方創生推進室の羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会が、旧羽田空港跡地と多摩川の対岸にあたる神奈川県川崎市の再開発計画を進めている。両地区を結ぶため、多摩川に片側2車線の橋を架ける予定だ。首都高速湾岸線に平行する国道357号線についても、多摩川をトンネルでくぐり抜けて川崎臨海地区に達する。こちらは2015年度内に工事着手が予定されている。この道路が開通すると、川崎港から大田区城南島、昭和島、平和島の流通拠点や品川区大井の東京貨物ターミナルを結ぶ最短ルートとなる。現在は混雑が激しい産業道路大師橋、首都高羽田線の混雑解消も期待できる。そうなると、羽田空港連絡バスにとってますます渋滞要因が除かれる。○オリンピック輸送はバスによる波動輸送、鉄道は長期視点これらの情報から俯瞰すると、2020年東京オリンピックに関する海外旅行客急増に対しては、軌道系交通は既存のルートの改良に留まり、新規路線開通には期待できない。着々と整備が進む道路を利用するバスに活躍の期待がかかる。東京駅八重洲口バスのりばも改装を終え、2016年春にはJR東日本の新宿駅直上に「新宿高速バスターミナル」が開業予定だ。オリンピック波動輸送の主役はバスになりそうだ。一方、鉄道・モノレールなど軌道系アクセスは、オリンピック需要には間に合わないものの、長期的視点から羽田空港利用客の増加に対応していく。政府が2003年に開始した外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の効果もあって、2003年当時は約520万人だった訪日外国人数は、2014年に約1,340万人に増加した。2015年は10月現在で約1,630万人となっており、増加傾向が続いている。ホテル不足になるわけだ。羽田空港は訪日客の重要拠点であり、国際線発着回数も増やす計画になっている。オリンピックがピークとしても、その後も多くの外国人が日本を訪れるだろう。羽田空港アクセス路線の公共性、ビジネスの魅力は衰えない。もっとも、全ての計画が完成すると、羽田空港アクセス路線は供給過多となるおそれもある。そこからは競争の始まりだ。価格、スピード、快適性、いずれにしても利用者にとってはいい形で還元されるだろう。筆者は、羽田空港の軌道系アクセスについてはサービス面に課題が多いと感じている。成田空港アクセスについては、京成電鉄のスカイライナーやJR東日本の成田エクスプレスなど、座席指定の快適な列車がある。しかし、羽田空港は京急も東京モノレールも通勤仕様だ。海外旅行の始まりと締めくくりのルートとしては寂しい。「近距離だから指定席不要、並んで立って待て」ではバスに負ける。既存ルートも含めて、アッパークラスの設置を望む。その意味でも、JR東日本の羽田アクセス線に期待している。○筆者プロフィール: 杉山淳一鉄道&ゲームライター。PC、ゲーム雑誌の広告営業職を経てフリーライターに転職。マイナビニュースでは鉄道コラム「鉄道トリビア」「読む鉄道、観る鉄道」「列車ダイヤを楽しもう」などを執筆。近著は『A列車で行こう3Dビギナーズパック同梱ガイドブック』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。達人のとっておき日本全国列車旅33選』など。
2015年12月18日日本空港ビルデングとビックカメラは、羽田空港及び国内外の空港等における家電製品等の消費税免税販売、ならびにその他の合弁事業の検討を推進するための合弁会社設立で基本合意したと発表した。両社は、これまで培ってきた免税事業に関するノウハウ、商品調達力など、それぞれの経営資源を融合することで、羽田空港等、国内の空港での免税事業に加え国外での展開も視野に入れた空港型の家電製品を中心としたセレクトショップの展開を推進するため、共同出資による合弁会社を設立する。合弁会社の名称や住所は未定だが、出資金は1億~5億円で、出資比率は日本空港ビルデングが51%、ビックカメラが49%。
2015年12月17日東京商工リサーチは12月4日、全国の主な空港ターミナルビル経営会社(以下、空港ビル会社)58社の2014年度決算(2014年4月~2015年3月期)をもとに「2014年度 空港ターミナルビル経営動向」を発表。売上高2,901億円で前年度より12.3%増加し、売上高トップはインバウンド(訪日外国人旅客)の大幅増が寄与した日本空港ビルデング(羽田)が2位以下を大きく引き離した。同調査は2008年度より5回目となり、TSRデータベース(294万400社)から主な空港ターミナルビル運営会社58社の2014年度の決算から分析した。58社の2014年度の売上高合計は2,901億3,233万円で、前年度より12.3%(318億925万円)増加。このうち増収は40社、減収は18社だった。LCCの就航や円安を背景に訪日外国人が増加し、2014年度の航空旅客数は国内線2.9%増、国際線9.1%増(対前年度比、国土交通省調べ)の伸びを示している。その中で、売上高トップは日本空港ビルデング(羽田)の1,410億2,400万円となり、訪日外国人の増加で羽田空港は国際線旅客数が前年度比40%の利用増となった。また、売上高も前年度比19.2%増加し、2位の北海道空港(新千歳)の2.8倍で、国内空港ビル会社58社の売上高の半分を同社が占めることなった。売上高ランキング上位10社は2013年度調査と同一となり、大都市圏のほか、東京へのアクセス手段として航空機の利用が一般的な九州の空港ビルが上位を占めた。また、函館空港ビルデングは中国をはじめ、国際線チャーター便の就航が売上高増につながり、前年度比8.7%増で前年度10位から8位にランクアップしている。売上高増加率を見てみると、但馬空港ターミナルが前年度比55.0%増を記録している。同空港は民活空港運営法に基づき2015年1月から全国で初めて空港運営が県から空港ビル会社に移管し、前年度比6,187万円増を達成した。2位の富士山静岡空港(同37.9%増)は、人気の訪日観光ゴールデンルート(東京、富士山、京都、大阪)を結ぶ拠点として、中国路線やチャーター便の増加が増加に寄与したようだ。経常利益率ランキングは、1位は壱岐空港ターミナルビルが57.6%、2位は仙台空港ビルが33.6%となった。仙台空港は9月にコンセッション(運営権)方式による民間委託の運営権者として東京急行電鉄、前田建設工業、豊田通商などの企業連合と基本協定を結び、2016年6月をめどに完全民営化が予定されている。なお、経常利益率20%以上は12社(構成比21.4%)、10%台が26社(同46.4%)で、10%以上が約7割に達している。
2015年12月11日●ユニバーサルデザインの最先端施設東京国際空港ターミナル、日本空港ビルデング、NTT、パナソニックの4社は、羽田空港の国際線および国内線旅客ターミナルにおいて、12月3日より世界初の情報ユニバーサルデザイン高度化の共同実験を開始すると発表。デモンストレーションが行われた。この共同実験は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、訪日する外国人観光客、障がいのある人、ベビーカーや車いすの利用者、高齢者などを対象とし、より適切に観光客を誘導することが狙い。そのために、「音」「光」「画像」「無線」といった最先端技術を活用する。羽田空港の国際線の旅客ターミナルは2010年に開業しているが、国際ターミナルを作る前から「ユニバーサルデザイン検討委員会」を立ち上げており、障がいのある人をはじめ当事者参加型でユニバーサルデザインを作ってきたという経緯があるようだ。東京国際空港ターミナル 代表取締役社長 土井勝二氏は、「イギリスに本拠を置く"スカイトラックス"という空港や航空会社の評価機関があるが、羽田空港は去年と今年で2年連続5つ星の評価。日本では羽田空港のみ。国際線・国内線のユニバーサルデザインのレベルが高いというのが評価要因として大きい」と語る。そして2014年に行われた向上委員会では、訪日する外国人観光客への情報提供、情報伝達とコミュニケーション方法の改善を考えており、これをふまえてIT活用の提言がされている。その結果による共同実験のスタートというわけだ。今回の実証実験では、NTTが「かざして案内」と「インテリジェント音サイン」と「プロジェクションサイン」を、パナソニックが「光IDサインと高指向性ビーコンを使用したナビゲーション」を行う。●NTT実証実験○NTT実証実験① -かざして案内-NTTのデモンストレーションは、案内板にスマートフォンやタブレットのレンズ部分をかざす(向ける)ことで、さまざまな情報が得られる「かざして案内」。案内板の内容を母国語に翻訳して表示するほか、現在位置の提示や目的地までのナビゲーション、交通機関の運賃・時刻表を提示するなど、おもに外国人観光客に向けた機能となっている。担当者によると、外国人観光客が空港に到着後に困ることとして「次にどこへ行けばいいのか、どの交通機関を使えばいいのか」という心配事が最も多いようだ。日本人が海外の空港に到着したときも同様だろう。看板にタブレット端末のカメラ部分をかざすと、インフォメーションの看板が読み込まれ、画面が交通案内などに切り替わった。これはカメラに映った物体を分析する「アングフリー物体検索技術」。事前に画像を撮影して登録しておけば、その後はどんな角度からでも、また一部が隠れていてもかざすだけで物体を認識できる。実際にデモンストレーションでは斜めからタブレット端末をかざし、問題なく認識された。またHTML5ベースのため、アプリをインストールすることなくWebブラウザだけで動作する。今後、お店の写真やサンプル食品をかざすと、画像を認識して料理内容を表示する予定。宗教上食べられないものがある場合も考慮するようだ。○NTT実証実験② -インテリジェント音サイン-続いて、視覚障がいのある人向けの「音サイン」をより分かりやすくする「インテリジェント音サイン」と呼ばれる技術の実験。「聞こえやすい音声案内」「分かりやすい音声案内」「いろいろな所で音声」という3つの特徴を挙げている。インテリジェント音サインには、合成音声の明瞭化技術が使われている。周囲がうるさく聞き取りにくい環境でも全体のボリュームを変えることなく、音サインがはっきり聞こえるのが特徴だ。目を閉じてよく耳をすませてみると、通常の音声ガイダンスとは違いがあるのが分かった。また、空港内に設置されたビーコンにウェアラブル端末やスマートフォンを持ち歩くと、反応して自動で音声が聞こえてくる仕組みも公開された。例えば、各国の言語に合わせた「こちらは男子トイレです」と端末から案内が聞こえてくるシステムとなっている。○NTT実証実験③ -プロジェクションサイン-空港では混雑の発生頻度が上がり、問題となっている。それを解決する技術が「プロジェクションサイン」と呼ばれるもの。これは「プロジェクション・マッピング」を用いた案内サインで、人の流れる傾向に応じて案内の内容や場所を動的に変更する。また緊急避難を視覚化。災害時のアナウンスなど、聴覚に障がいのある人への情報提供メディアとして機能する。人の流れをビッグデータで解析し、刻々と変化する混雑状況を先読みして緩和するのが狙いだ。チェックインカウンターの付近に映像が投射されているため、すぐに目につき分かりやすい印象を持った。●パナソニック実証実験○パナソニック実証実験 -光IDサインと高指向性ビーコンを使用したナビゲーション-パナソニックは、2つの技術についてデモンストレーションを行った。パナソニックの「光IDサイン」は、独自開発した「光ID」という技術を使っている。LED光源を高速点滅させることで、さまざまな情報を送ることが可能となった。この光IDの発信機を搭載した照明看板や照明器具、デジタルサイネージ(ネットワーク接続型のディスプレイ)などにスマートフォンのカメラをかざすことで、関連したコンテンツを表示することができる技術。最大の利点は、光源にスマートフォンをかざすだけで使用できること。混雑していても光が届く位置であれば情報が取得できる点。実際にスマートフォンを赤いかばんのデジタルサイネージにかざしてみたところ、瞬時に反応した。手前に人だかりがあっても問題ないそうだ。この技術によって、外国人観光客が自国語で商業施設の情報を取得することができる。前述のNTTの技術である「かざして案内」同様、外国人観光客の需要を掘り起こした形だ。「高指向性ビーコンを使用したナビゲーション」は、従来のビーコンでは実現できなかった位置情報サービスが可能になる。GPS電波の届かない室内でも、ナビゲーション機能が利用できる。パナソニックの担当者によると、音声のナビゲーションもあるため、視覚に障がいのある人も安全に利用できるとのことだ。実際に高指向性ビーコンが設置された発表会場内を回ったところ、問題なく感知していた。GPS電波が届かない場所は多いので、これが実現すれば、外国人観光客、視覚に障がいのある人、ベビーカーや車いすでの移動者、大きな荷物でエスカレーターが使えない人などの移動の大きな手助けとなるだろう。○羽田空港の「おもてなしアプリ」にNTT、パナソニックの技術が集約上記で述べたNTTとパナソニックの技術は、羽田空港が提供するひとつのアプリで使うことを想定しているという。空港に到着後、フリーWi-Fiに繋がり、ダウンロードページが表示されるようになる予定だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、有効活用されることが期待される。
2015年12月06日トリップアドバイザーはこのほど、「口コミで選ぶ 日本の空港レストランランキング」を発表。1位には成田空港第1ターミナル制限区域内に店を構える「すし京辰」が選ばれた。同ランキングは、旅の起点となる日本国内の空港施設内にあるレストランをトリップアドバイザーに投稿された口コミでの評価をもとに集計したもの。上位20位を見てみると、寿司やうどん、そばなどの和食を中心とした施設が半数以上を占める結果となった。その中でも成田空港と羽田空港が各5施設と最も多くランクインしているが、伊丹空港のお好み焼き、中部空港のエビフライ、千歳空港のスープカレー、那覇空港の沖縄そばなど、各空港のご当地メニューも支持されていることが分かる。1位の「すし京辰」は保安検査後の制限区域内にある寿司店。飾り包丁を入れたり、酢で締めたりと、一手間かけた一貫を楽しめるところになっている。口コミでは、「海外に出る前の最大の憩いスポット」「大きな窓から一面に見える飛行機はこの立地ならでは。そこに座って食べるお寿司はまた格別」などの意見が寄せられている。2位は羽田空港第1ターミナル内の「ヒトシナヤ」で、「どんぶり」「あさごはん」「らーめん」の3つの専門店がひとつの軒先でつながったお店になっている。和の出汁にこだわった上品な味付けと、白木の落ち着いた雰囲気が人気で、「味付けは薄味でとても上品」「広々としているので出発ロビーに隣接しているにも関わらず静かで落ち着く」などと評価されている。3位は和食のファストフードとしてだし茶漬けを提供している、成田空港第1ターミナル内の「だし茶漬けえん 成田空港店」。出汁に昆布にかつお節や醤油などと素材にこだわっており、「帰国するとかなりの確率で食べています。ちょうどよい軽さでするする食べられます」「日本出発前の最後の日本食にピッタリです。出発後に2時間程で機内食が出るので、それもおいしくいただくにはお茶漬けは消化がいいです」等と手軽さもうけているようだ。「口コミで選ぶ 日本の空港レストランランキング」1位: すし京辰(成田空港第1ターミナル制限区域内)2位: ヒトシナヤ(羽田空港第1ターミナル)3位: だし茶漬けえん 成田空港店(成田空港第1ターミナル)4位: かつくら大阪国際空港店(伊丹空港中央ブロック)5位: 杵屋 成田空港店(成田空港第1ターミナル)6位: 551蓬莱 関西空港店(関西空港第1ターミナル)7位: 寿司田 成田空港店(成田空港第2ターミナル)8位: まるは食堂中部国際空港店(中部空港ターミナル)9位: エアターミナルグリル キハチ(羽田空港第1ターミナル)10位: 羽田エクセルホテル東急「フライヤーズテーブル」(羽田空港第2ターミナル)11位: えびそば 一幻 新千歳空港店(新千歳空港国内線ターミナル)12位: 又こい家 羽田空港2号店(羽田空港第2ターミナル制限区域内)13位: 朝市食堂(活・鮮・旬・酒)(新千歳空港国内線ターミナル)14位: そじ坊 関西国際空港店(関西空港第1ターミナル)15位: つるとんたん 羽田空港店(羽田空港国際線ターミナル)16位: Lavi 新千歳空港店(新千歳空港国内線ターミナル)17位: お好み焼 たこぼん(伊丹空港中央ブロック)18位: 唐朝刀削麺 成田空港店(成田空港第1ターミナル)19位: 天龍(那覇空港国内線ターミナル)20位: レストラン風月 那覇空港店(那覇空港国内線ターミナル)
2015年11月25日飛行機に乗って旅行・出張をする際、空港まで・空港からのアクセスは何かと車の方が便利なことは多いもの。特に荷物が多かったり車社会の地方だったりすると、車を利用するメリットは大きい。そこで今回、成田空港利用でお得に駐車場を使う方法を紹介しよう。○格安な早朝LCC狙いで成田へ現在、成田空港ではLCC(低コスト航空会社)の就航も増え、LCC専用の第3ターミナルも完成。成田空港は"国際線の空港"のみならず、特にリーズナブルな旅を求める国内・国際線LCC利用者にとってもなじみ深い空港になりつつある。LCCをさらにお得に利用しようとすれば、概して安価な早朝便に注目だ。現地へ早着すれば時間の有効活用もできる。とはいえ、成田空港早朝着のハードルは高い。LCCの就航当初と比べれば、東京駅や銀座からの1,000円バスなどでアクセスは改善されてはいるが、その出発が銀座や東京駅などから早朝4時頃ともなると、都心部以外の在住者にとっては難儀するだろう。特に大きな荷物がある場合や同行者がいる場合は、自宅と成田のドア・ツー・ドアという点においても、車でアクセスできるのは理想的。早朝なので渋滞の心配はなく、午前4時前に東関東道のインターチェンジを通過すれば高速料金の割引もある。一般道も空いているので、出発地によっては高速道路を使わないアクセスも選択肢になる。○割安な民間駐車場の利用駐車場を選びではもちろん成田空港直結の駐車場利用が理想だが、24時間で2,060円(第3ターミナル最寄りの駐車場「P2」の場合)、例えば7日間駐車すると1万2,880円と、長期の旅になれば車を利用してまで早朝LCCを利用する理由が薄れる。一方、民間駐車場であればお得である。筆者がよく利用する民間駐車場はネット予約割引利用で1日500円、7日間で約4,000円だ(駐車料金の他に基本料金が必要)。ポイントカードもあり、1,000円利用で1ポイント、20ポイントで次利用時に2,000円割引というのも魅力。空港との無料送迎が5分~10分間隔というのもうれしい。○空港周辺ホテルの宿泊者無料駐車場を狙え駐車場に関してはもうひとつ、裏ワザがある。それが成田空港周辺のホテルの利用だ。周辺ホテルでは、LCC早朝便利用者をターゲットにした宿泊プランを割安で提供しているところもある。時期によっては1泊4,000円以下というケースもあり要チェックだ。そして注目なのが、宿泊者を対象に長期間駐車場を無料にするホテルもあるところだ。例えば、「東横INN成田空港」の公式サイト予約で駐車場が10日間無料になるプランや、「ホテルスカイコート成田」ではなんと20日間無料となる。ただしスカイコートの場合、空港への無料送迎バスは6時45分が始発なので注意しよう。なお、宿泊のタイミングも出発前の「前泊」と到着後の「後泊」、いずれかの選択ができるホテルもある。駐車期間によっては、無料駐車場付きのホテル宿泊料金よりも、一般の駐車料金が上回る「逆転現象」も見られる。もちろん、各ホテルで成田空港への無料送迎バスも運行している。成田空港周辺のホテルに宿泊し余裕を持って出発、しかも駐車場が長期無料というおいしいテクニック、車利用者はぜひ活用してみていただきたい。※記事中の情報は2015年11月取材時のもの○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2015年11月18日成田国際は11月1日、4月8日に開業した空港第3旅客ターミナルが日本デザイン振興会主催の2015年度グッドデザイン賞において、金賞に選ばれたことを発表した。空港の金賞受賞は今回が初となる。成田国際空港第3旅客ターミナルは日本初のLCC専用ターミナルとして誕生し、日建設計・良品計画・PARTYが合同で行ったプロジェクト。2015年の審査対象数は3,658件にのぼり、そのうち1,337件がグッドデザイン賞を受賞。さらにその中からごく一部のプロジェクトにのみ、金賞が送られる。審査員からは、「LCCのための空港をローコストでつくるために、空間や素材、サインや家具など、様々な観点から徹底的に追求して生まれた、全く新しい空間の質を持った空港である。その結果、分かりやすさ、歩きやすさ、使いやすさ、静かさ、楽しさなど、従来の空港の概念を覆すほどに新しい数々の価値が、誰にでも分かりやすいかたちで提示されている」と評価された。同ターミナルは、第1・第2ターミナルの半分の予算で建設されている。予算の都合上、空港で見受ける動く歩道や電照式のサイン看板、革張りチェアが設置できない上、入り口がある第2ターミナルから長い距離を歩かなければならないなどの課題があったという。それらの対策として、例えば床面に誘導サインを組み込んだ陸上トラックを導入することで、見た目の分かりやすさとともに足の負担の軽減効果を狙っている。また、待ち時間も長く深夜便も多いLCC利用客のために、できる多くの人が長時間快適に座れる機能と、時には仮眠をとることもできる機能を兼ね備えたオリジナルソファを無印良品がデザインしている。
2015年11月02日世界最高クラスの空港として名高い「シンガポール・チャンギ国際空港」。アジアのハブとして世界中から人々が集まるこの場所では、免税店の高級ブティックやローカルブランドでのショッピングはもちろん、飲食店街では本格中華料理も楽しめ、屋上のプールでリフレッシュも出来る。緑豊かな屋上庭園やバタフライ・パークもあり、空港自体がまるで一つのテーマパークのよう。世界最高レベルの顧客満足度!多数の受賞歴も1981年、増え続ける旅客に対応するため、当時パヤ・レバにあった民間空港を移転し、シンガポール島の最東端に誕生した「Singapore Changi Airport(シンガポール・チャンギ国際空港)」。当時のチャンギ空軍基地と、基地に面する海を埋め立てて造られた。現在は全3ターミナル、100以上の航空会社が就航。2017年には第4ターミナルまで完備予定の世界最大級のハブ空港だ。490もの様々な賞を受賞しているのも、サービスや施設の質の高さを物語る。トランジットの時間も苦にならない!?充実した施設チャンギ空港を利用する際は、空港を満喫するための時間も確保してみてもいいほど!免税店では、エルメス、ボッテガ・ヴェネタなどの高級ブランドはもちろん、Charles & Keith(チャールズ・アンド・キース)などのローカルブランドでのショッピングも楽しもう。Crystal Jade Restaurant(クリスタルジェイド上海レストラン)やPeach Garden Noodle House(ピーチガーデン)、Soup Restaurant(スープ・レストラン)では、ローカルにも人気の高い本格中華を味わうことができ、Ya Kun Kaya Toast Family Café(ヤ・クン・カヤ・トースト)やKilliney Kopitiam(キリニー・コピティアム)では、シンガポール名物「カヤトースト」が食べられる。旅の締めくくりにふさわしい一品を探してみて。リフレッシュにピッタリの自然派空港時間に余裕のある人は、屋上庭園の自然に触れてリフレッシュするのもおススメ。Skytrains(スカイトレイン)で繋がる3つのターミナルを巡ってみよう。T1(ターミナル1)のCactus Garden(カクタス・ガーデン)では、40種類ものサボテンの庭が広がり、T2のSunflower Garden(サンフラワー・ガーデン)では、約500本のひまわりがお出迎え。Orchid Garden(蘭園)には、シンガポールの国花the Vanda Miss Joaquim(バンダ・ミス・ジョアキム。蘭)が咲き誇る。有名なButterfly Garden(バタフライ・ガーデン)は、T3の2、3階に。6メートルの滝が目印だ。約1000匹、30から40種類の蝶が飛び交う憩いの空間は、ぜひ足を踏み入れたい。子供にも嬉しい施設空港には、無数の授乳室やオムツ台があり、お手洗いも清潔。広いターミナル内を運転手付きカートで移動できるサービスは、子連れ旅行には大助かり。気軽にスタッフに声を掛けてみよう。その他、出発前に目いっぱい体を動かして遊べるプレイジムも人気。飛行機に乗ったとたん、疲れて寝てしまう子供も。お手洗いの清潔度の他、出入国審査のスムーズさ、チェックインの待ち時間など、あらゆるサービスに対する満足度をデジタルで投票するスクリーンが至る所に設置されており、満足度への自信やサービス向上への意欲も見て取れる。ここまで充実した施設があるシンガポールの玄関口チャンギ国際空港。旅行者を気持ちよく出迎え、そして見送ってくれることだろう。©All photos to Singapore Tourism Board
2015年11月01日成田国際空港は10月29日、成田空港第2旅客ターミナル本館南側において、現在増築工事中の固定ゲート(小型機を駐機する場合は4スポット、大型機を駐機する場合は2スポット使用することができるマルチスポット)を、年末年始繁忙期前の12月17日にオープンすることを発表した。このオープンにより、第2旅客ターミナル全体の固定ゲートは28スポットから32スポットへ増加する。またこのゲートは、固定橋内の扉を開閉することにより、国際線・国内線に使用できるスイングゲート機能を備えている。さらに出発コンコースは、案内サインによる誘導のほか、動線に沿うようにデザインされた天井により、直感的に行き先が分かるよう工夫されている。なお、年度内には第1旅客ターミナルにも固定ゲート2スポットの増設を予定している。
2015年10月30日名鉄バスは11月2日より、名古屋鉄道犬山線・西春駅と名古屋空港間を結ぶ西春・空港線の「ノンストップ便」の名称を「快速便」に改め、新たに「豊山町社会教育センター」に停車する。快速便は従来のノンストップ便の停車停留所が増えるのみで、西春駅および名古屋空港を発車する時刻・本数は変わらない。なお、快速便の豊山町社会教育センター停留所は、名古屋空港交差点の西側で通常便とは異なる。
2015年10月29日佐賀県は10月26日、佐賀空港の愛称を「九州佐賀国際空港」と定めるとともに「『九州佐賀国際空港』戦略的広報事業」を実施することとし、業務委託先を選定するための企画提案募集を発表した。佐賀県は9月に策定された「佐賀空港がめざす将来像」を目指し、北部九州(佐賀県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県)を中心とした九州全域において、佐賀空港の利便性の高さ(良好なアクセス、豊富なLCC路線、無料駐車場等)の認識を高める試策として、愛称を「九州佐賀国際空港」と定めた。これにあわせて九州北部における佐賀空港の露出を高め佐賀空港利用者数増加につなげるため、「『九州佐賀国際空港』戦略的広報事業」を実施する。委託業務内容は、3年程度の広報戦略の策定、「九州佐賀国際空港」キャッチコピーやロゴマーク作成、「九州佐賀国際空港」の新愛称発表に係る広報業務、新愛称発表から2016年3 月31日までに実施する広報業務(「九州佐賀国際空港」使用キックオフイベントの企画・運営、パネルディスカッション抄録の記事広告(または記事体広告)の作成および掲載、プロモーションの企画および実施、各種広報ツール作成)の実施を求めている。業務委託期間は契約締結の日から2016年3月31日までで、委託料は3,958万5,000円(消費税額および地方消費税額を含む)を上限としている。事前説明会は10月30日14時より、佐賀県立図書館会議室を実施する。参加は自由であり、企画競争への参加にあたって同オリエンテーションへの参加は必須ではない。
2015年10月28日中部国際空港では10月31日~11月1日、空港内で働く車両などを一斉に展示する。旅客機を引っ張るトーイングカーや空港で使われる消防車など、様々な"働くクルマ"を間近に見て触れて乗れる機会となっている。展示する車両は、給油車(乗車不可)や除雪車(乗車不可)、航空機牽引車(乗車不可)、コンテナドーリー(乗車不可)、スノースイーパー(乗車可)、トーイングトラクター(乗車可)、パトカー(乗車可)など。会場には7月にセントレアに寄贈されたボーイング787飛行試験初号機「ZA001」を臨時駐車場特設会場近くの27番スポットへ移動させる(予定)。なお、航空機牽引車を使用した「ZA001」の移動も、イベント開催時間内に予定している。10月31日10:00頃~に現在の駐機位置付近から27番スポットへ移動し、11月1日15:45頃~に27番スポットより従来の駐機位置へ移動する。また、空港消防所給水車と綱引き対決や放水実演、常滑消防署はしご車体験も実施する。綱引きは13:00~13:15に(整理券を事前配布し、なくなり次第終了)、放水実演は14:00~14:15に、はしご車体験は10:30~11:30に(整理券を事前配布し、なくなり次第終了)それぞれ実施する。
2015年10月27日JALは、10月22日からの約1カ月間、位置管理ソリューションを活用し、空港で貸し出すベビーカーや車いす、空港スタッフの所在を遠隔地からリアルタイムに把握する実証実験を羽田空港で開始すると発表した。JALでは、2014年7月にBeaconとスマートウォッチを活用したスタッフの所在を把握する実証実験を実施。今回は、Jibe Mobileが開発した位置管理ソリューション「Blu-trail」を活用して、羽田空港国内線第1旅客ターミナルの出発ロビー、および到着ロビー内の人や物品の所在を把握する実証実験を実施する。実験内容は、羽田空港内にあるベビーカーや車いすなど約200台に装着したBeaconをもとに、その所在を空港スタッフがスマートフォンや、タブレット、PC上の管理画面にて所在位置をリアルタイムに把握するというもの。これにより、顧客からの要望に対し、スピーディーに対応できるほか、混雑状況を考慮した、貸出品の効率的な配置を検討できる。今後の展開として、実証実験による効果検証を踏まえ、他の空港への導入も視野に入れた位置管理ソリューションの導入を検討していく。
2015年10月23日前回、前々回と、国内主要空港のラウンジが利用できるカードを紹介したが、今回は特定の空港を使う機会が多い人に適したカードを紹介する。基本的な情報は前々回の記事を参照してほしい。○「新生アプラスゴールドカード」関西国際空港を利用する人は、「新生アプラスゴールドカード」を検討してほしい。年会費は初年度無料で、2年目以降は5400円。家族カードは年1080円。利用できるラウンジは、新千歳、成田、羽田(国内線のみ)、中部、伊丹、神戸、岡山、福岡、長崎、那覇の国内10空港と、ハワイ・ホノルル、韓国・仁川の海外2空港となっている。関空のラウンジは含まれていないが、「ホテル日航関西空港」館内のレストランで飲食代が10%オフとなり、さらに1500円分が無料となる特典(1日1回までで、当日の航空券が必要)がある。使い方次第ではラウンジ以上におトク度が高いと言えるだろう。海外旅行傷害保険は最高5000万円補償を自動付帯、国内も最高3000万円を利用付帯。成田、羽田、中部、関西の4空港で国際線を利用する際は、出発時・帰国時ともに手荷物1個を無料で宅配してくれるサービスも利用できる。このほかに、全国主要都市の対象レストランで、所定のコースメニューを2名以上で利用すると1名分が無料になる「アプラスプレミアムグルメサービス」など、通常はプラチナクラスのカードにしかないサービスも付帯している。○「KIX-ITM CARD」なお、関西国際空港では年会費無料の「KIX-ITM CARD」も発行されており、クレジット機能はないものの、関空内の「KIX エアポートラウンジ」が50%オフ(同伴者は1名まで10%オフ)で利用できる優待がある。また、空港内ショップや外貨両替所、駐車場などで割引が受けられる優待もあるので、こちらも併せて持っておけば、より安心だろう。○「セントレアカード」中部国際空港を利用する人であれば、「セントレアカード」を候補に入れよう。年会費3240円の「プレミアムカード」の場合、利用できるラウンジは同空港のみだが、駐車場の料金3日分(4500円相当)が無料となるサービス券が毎年発行され、毎回の精算ごとに駐車料金が300円割引、予約駐車場利用時の予約料金1000円も無料となる。旅行傷害保険は、海外・国内ともに最高2000万円補償を利用付帯。また、通常時のポイント還元率は0.5%だが、同空港内の免税店ではポイント10倍、その他の対象ショップではポイント4倍となる特典もある。年会費1万800円の「ゴールドカード」であれば、国内27空港+ホノルル空港のラウンジが利用でき、駐車場のサービス券は10日分に、免税店でのポイントは16倍、その他同空港内対象ショップでのポイントは10倍。二輪車・四輪車とも対象のロードサービスも利用できる。なお、プレミアムカード、ゴールドカードともに家族カードには非対応だ。○「イオンゴールドカード」羽田空港の国内線ラウンジ限定だが、年会費無料で持てるのが「イオンゴールドカード」。ただし、招待制のカードとなっており、「イオンカード」や「イオンカードセレクト」などを保有したうえで、カード会社が定める一定の条件を満たす必要がある(招待基準は非公表)。同カードを保有していれば、羽田空港の国内線ラウンジに加え、全国のイオン内にある「イオンラウンジ」(15年3月現在、162店に設置)も利用可能だ。「イオンゴールドカード」は海外・国内とも最高3000万円を補償する旅行傷害保険も付帯(海外は自動付帯、国内は利用付帯)。年会費無料のカードとしては、破格の内容となっている。また、他のイオンマークのついたカードと同様に、全国のイオンなどで毎月20・30日は5%オフをはじめとした優待も受けられる。イオンでの優待については、詳しくは過去に特集した記事を参照してほしい。なお、家族カードは所定の条件を満たす一親等内であれば、3枚まで発行可能。羽田やイオンのラウンジは家族カードでも利用できる。国内主要空港だけでも3回に渡って紹介することになったが、これ以外に世界400都市以上で利用できる「プライオリティ・パス」に無料登録できるカードや、航空会社が運営するラウンジが利用できるカードもある。これらはまたの機会に紹介させてほしい。公式サイトは以下の通り。新生アプラスゴールドカードKIX-ITM CARDセントレアカードイオンゴールドカード(※クレジットカードの用語などは以下を参照)『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。<著者プロフィール>タナカヒロシ(ライター・編集者)普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。2015年3月発売の『最強クレジットカードガイド2015~本当にトクするカードの選び方・使い方~=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。
2015年10月23日ロサンゼルス国際空港の職員が19日(現地時間)、ハル・ベリーとオリヴィエ・マルティネス夫妻に暴行されたとして訴えを起こした。男性は今年1月、空港で夫妻がパパラッチに囲まれた際、オリヴィエが持っていたチャイルドシートが顔に当たって負傷したと訴えている。ハルたちは7歳の娘・ナーラ、2歳の息子・メイシオを連れていたが、訴えを起こした男性は彼らを携帯電話のカメラで撮ろうとしていたという。ゴシップサイト「TMZ.com」によると、男性はハルたちの歩行を妨げてはいなかったと主張。オリヴィエは何の前ぶれもなく彼を攻撃してきたが、ハルがオリヴィエをけしかけたと話している。男性は夫妻に対して500万ドル(約6億円)以上を要求している。(text:Yuki Tominaga)
2015年10月21日京成バスと成田空港交通、京成バスシステム、リムジン・パッセンジャーサービスの4社が共同運行する東京都心と成田空港を結ぶ高速バス「東京シャトル(TokyoShuttle)」では、11月1日~2016年1月31日までの期間中に出発する成田空港「行き」の運賃が800円になる「粋割」(いきわり)を実施する。東京シャトルはLCC(ローコスト航空会社)国内線就航に伴い、早朝・深夜時間帯の旅客輸送にも対応するため2012年7月3日から運行を開始した。早朝時間帯における成田空港へのアクセスも含めて1日113便を事前予約(決済)で900円という低価格運賃で提供することで、開業から3年を経て利用者は延べ200万人を超えている。今回の運賃割引キャンペーン「粋割」では日ごろの感謝を込め、東京都心(東京駅・東雲車庫・銀座駅・大江戸温泉物語)から成田空港「行き」の東京シャトルを事前予約(決算)で800円にすることで、今まで以上に利用しやすいものにする。実施期間は11月1日~2016年1月31日(予約受付期間は10月1日~2016年1月29日)で、運行経路は大江戸温泉物語・東雲車庫・東京駅(八重洲北口向かい京成バス3番のりば)・銀座駅(有楽町)から成田空港(第3ターミナル、第2ターミナル北、第2ターミナル南、第1ターミナル)まで。東京シャトルの運行本数は、東京発が1日54便、成田空港発が1日59便で、1日計113便となる。運賃は東京発を「粋割」で利用すると800円、成田空港発を事前決済して利用すると900円、未予約で利用すると1,000円となる。なお、深夜・早朝便(東京都心午前1:00~5:00発)を未予約で利用すると2,000円となる。
2015年10月20日東京国際空港ターミナル(羽田空港空港ターミナル、TIAT)と東京モノレールと京浜急行電鉄は10月21~11月30日まで、「HANEDAありがとうキャンペーン」を実施する。また、国際線ターミナル内では「TIAT 5th Anniversary ガチャぽんトラベルチャンス! 」も実施する。これらのキャンペーンは、10月21日に羽田空港国際線ターミナル(TIAT)と羽田空港国際線ビル駅(東京モノレール)、また、羽田空港国際線ターミナル駅(京急電鉄)がそれぞれ開業5周年を迎えることを記念し行うもの。国際化が進む羽田空港や羽田空港への交通アクセスの利便性・快適性をPRするとともに、5周年の感謝を込めて実施する。期間中、専用WEBサイトでクイズに挑戦して正解した人には、抽選でJTB旅行券30万円分を1名、ロイヤルパークホテルザ羽田スイートルームペア宿泊券(朝食付、10万円相当)を1名、ホテルメトロポリタン丸の内「Dining & Bar TENQOO」の前菜ビュッフェ&メインディッシュセットペア招待券(1万円相当)を3名など、様々な賞品をプレゼントする。さらに、10月21~25日までTIAT国際線ターミナル4階の特設会場にて、「TIAT 5th Anniversary ガチャぽんトラベルチャンス! 」を実施する。TIAT内の対象店舗で1,500円以上買い物をすると「ガチャぽん専用コイン」がもらえ、「ガチャぽん」を通じて「セルカレンズ」(50名分)やTIATで使えるショッピングクーポン(500名分)、マグネットクリップ(1万5,000名分)が当たる。さらに、羽田空港から就航している都市の中から好きな都市へのペア往復航空券が5組10名に当たる抽選も実施する。
2015年10月19日エアアジア・ジャパンの初号機が10月16日12:50頃、中部国際空港(セントレア)に到着した。2016年4月の就航を予定しており、中部空港をベースに新千歳/仙台/台北線を展開し、航空券は11月下旬から発売する。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。16日にエアバスA320初号機を受領し、就航に向けて各種手続きを進めていく。エアアジア・ジャパンは2011年にANAと合弁で設立し、2012年8月に成田=新千歳線などに就航したが、業績不振や方向性の違いにより2013年に合弁を解消。同年に日本市場から撤退した。エアアジア・ジャパンの代表取締役兼最高経営責任者であった小田切義憲氏は2013年にANAを退社し、2014年7月に改めてエアアジア・ジャパンの代表取締役社長として新生エアアジア・ジャパンを発表した。
2015年10月16日NTTコミュニケーションズは、訪日外国人向けにSIMカードの自動販売機を中部国際空港に設置する。29日から利用可能。SIMカードの自動販売機は、中部国際空港 国際線到着ロビーに設置される。自動販売機では、期間型プリペイドSIM「Prepaid SIM for JAPAN」を販売。7日間利用のタイプ(1日の利用容量100MB)が税別3,450円、14日間利用のタイプ(1日の利用容量100MB)が税別4,950円。このほか、SIMフリー不マートフォン、モバイルルーター、ACチャージャーなども販売する予定。自販機はタッチパネルが搭載され、英語、中国語による商品説明を確認しながら購入することができる。SIMカードの開通手続きでは、パスポートスキャンによる本人確認を行う。決済はクレジットカードのみ。
2015年09月25日新関西国際空港は9月18日、「関西国際空港及び大阪国際空港特定空港運営事業等」に係る第二次提案書類の提出について、第二次審査参加者であるオリックスとフランス空港運営会社大手ヴァンシ・エアポートの企業連合「オリックス、ヴァンシ・エアポート コンソーシアム(ORIX・VINCI Airports Consortium)」から第二次審査書類の提出があったことを発表した。新関西国際空港は「厳正に審査を行い、優先交渉権者を選定する」としている。今後のスケジュールとしては、11月頃に優先交渉権者の選定と基本協定の締結、12月頃に運営権の設定と実施契約の締結、2016年3月末に事業移管を予定している。
2015年09月23日