伝説のシンガー、ダイアナ・ロスを母に持つ女優トレイシー・エリス・ロスがキャリアの岐路に立たされる歌姫を演じ、ダコタ・ジョンソンがそのアシスタントを演じる『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』。本作から、グレースの圧倒的パフォーマンスやレコーディング風景も収めた貴重な特別映像が到着した。本映像は、岐路に立つ歌姫グレースと同じ音楽界の伝説“ダイアナ・ロス”を母に持つトレイシーが、本作で初めて歌声を披露したことに「グレースを演じることは夢であり、恐怖でもあった。怪物と対面する気分でレコーディングを迎えた」と打ち明ける特別映像。そんなトレイシーを音楽面で支えたのは、ビヨンセ、ジェニファー・ロペス、レディー・ガガといった世界的カリスマアーティストたちの楽曲を手掛けた伝説的プロデューサー、ロドニー・ジャーキンス。映像では、ロドニーからの的確なアドバイスやバックアップのなか真剣な眼差しでレコーディングに挑むトレイシーの姿が映し出され、信頼できるプロフェッショナルによるサポートやトレイシー自身の類まれなる表現力が融合し、歌唱デビューとは思えない圧巻の歌声を披露する。そんなトレイシーについて、プロのミュージシャンであり、本作で共演を果たしたアイス・キューブも「本物の歌手みたいな見事な歌声だ。すごく存在感がある」と大絶賛、合間に登場するライブシーンでも堂々としたパフォーマンスで伝説の歌姫グレースの存在感を際立たせている。さらにトレイシーは自身の役について「グレースのアイデンティティの支えは黒人女性であること。彼女はこれまで歩んできた道を捨て、秘密を力に変えて心を解き放つ決心をする」とも明かしているように、いまを生きる黒人女性のロールモデルともなっているトレイシーが演じるからこそ胸を打つメッセージの説得力も大きな見どころ。前向きな気持ちになれる数々のオリジナル楽曲を見事に歌いあげるトレイシー。その美しい歌声に酔いしれながら、勇敢に自分の道を突き進むグレースの挑戦する見届けてみて。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 2020年12月11日より全国にて公開©2020 UNIVERSAL STUDIOS
2020年12月14日トレイシー・エリス・ロスとダコタ・ジョンソンが主演し、ハリウッドの音楽業界を舞台に贈るサクセスムービー『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』(原題:THE HIGH NOTE)が12月11日(金)より全国公開が決定。日本版予告編映像とポスタービジュアルが解禁された。20世紀のポップ・ミュージック・シーンの代表格ダイアナ・ロスの娘であり、ドラマ「Black-ish」(原題)で黒人女性として35年ぶりにゴールデン・グローブ賞TV部門女優賞(ミュージカル・コメディ)を受賞したトレイシー・エリス・ロス。そして女優メラニー・グリフィス&俳優ドン・ジョンソンの娘であり、自身をスターダムに押し上げた『フィフティ・シェイズ』シリーズ主演の座をオーディションで勝ち取ったダコタ・ジョンソンが共演。これまで『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』『イエスタデイ』などの数々の感動ドラマを放った「ワーキングタイトル」が製作。煌びやかだが厳しい音楽業界を舞台に、「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という共通の夢のもと、頂点を極め、現状から脱却したいと悩む歌姫と、そのアシスタントが周囲の人々を巻き込んで大奮闘、紆余曲折を描く。ハリウッドの音楽業界に君臨するも、現状の評価を失うリスクを背負ってでも新曲制作にチャレンジしたい伝説の歌姫、グレースをトレイシーが微笑ましく華やかに演じる一方、ダコタが伝説の歌姫の下っ端アシスタントで、業界での成功を夢みるマギー役に。そのほか『WAVES/ウェイブス』のケルヴィン・ハリソン・Jrがプロのミュージシャンを目指すデヴィッドを、ミュージシャンで俳優のアイス・キューブがグレースのマネージャー、ジャック役で出演。信念が強くポジティブだが、独りよがりなマギーと業界で大御所ゆえに孤独なグレース。一人で考えるだけでは叶わない夢も、二人なら、もっと多くの人となら、その夢は実現できる。互いの誤解から生まれる確執を乗り越え、“人との絆”が奇跡を起こす。本作は、「『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせる」(エスター・ザッカーマンThrillist)と評され「ダコタ史上最高にキュート!」との呼び声高く、さらに“歌唱デビュー”となるトレイシーが圧巻の歌声を披露。アメリカでは新型コロナウイルス感染症の拡大により、劇場の再開を待たずに、少しでも観客の気持ちを前向きにと応援すべく、いち早く配信となった。今回解禁されたポスターは、パワフルに歌うグレースと夢へ期待を膨らませるマギーの姿が。希望に満ちた未来を連想させるようなビジュアルに。予告編では人々を熱狂させる歌姫グレースの華やかなステージから始まり、アシスタントのマギーが振り回されながらも前向きに働く様子が映し出される。日々雑用をこなしながらも、密かに音楽プロデューサーになるという夢を抱くマギー。一方、グレースは新境地となる新曲を制作したいと願うが、周囲の同意を得られず思い悩む。そんな二人が夢を叶えるために、周囲を巻き込みながら動き出す姿がエモーショナルに描かれている。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は12月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月16日●魔女役にかけた思いと歌への愛「年々、人間に対する好奇心が湧くんです。役を演じれば演じるほど、もっと知りたくなる」。これまで数々の役を演じ、『ソフィーの選択』(1982年)、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年)でアカデミー賞主演女優賞を獲得、『イントゥ・ザ・ウッズ』で自身が持つアカデミー賞ノミネート回数最多記録を19回に更新するなど、輝かしい実績を誇るメリル・ストリープだが、65歳になった今でも、飽きるどころか、ますます演じる楽しさを感じているという。公開を迎えた、おとぎ話の主人公の"その後"を描いたディズニー最新ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』では、魔女役を熱演。『マンマ・ミーア!』で美しい歌声を披露したことも記憶に新しいが、本作でもその歌声を存分に発揮している。先日来日した際に、本作の魅力やミュージカルの醍醐味、演技に対する思いなどをインタビュー。話の中で、挿入歌を歌ってくれたり、人のマネをして笑わせてくれたり、温かくて気さくな人柄も伝わってきた。――過去に何度か魔女役を断られたことがあるそうですが、本作の魔女を演じたいと思った理由を聞かせてください。40歳になったとき、1年で3回も魔女役のオファーを受けたけれど、それが私のキャリアの行き先なのかと理解したわ。業界の人たちは一定の年齢を越えた女優をどう扱っていいか分からないのね。だから私はそのオファーを断って、それ以来、魔女役には「ノー」と言い続けてきました。だけど、この役で気持ちが変わったのは、この魔女がほかとはかなり違うものだったから。何よりも彼女は変化する。彼女の存在理由は、彼女にかけられた呪いを解くためだけにあるんです。彼女はありとあらゆる手段をつくし始め、あらゆる人々の人生に劇的な変動をもたらせるの。おとぎ話というものは、訓戒の話から発展したものだと私は信じています。子供たちを怖がらせることで、人生で遭遇する可能性のある危険から遠ざけたり、若い女性にリッチな男性と結婚することを奨励したり。誰もが王子様を見つけて末永く幸せに暮らすことを奨励されるけれど、そううまくは行かないことだってあるんです。そこで『イントゥ・ザ・ウッズ』のおとぎ話は現実的なものとなり、本当にエキサイティングで、デタラメで、奇妙で、ほとんどリアルな人生と同じようになっていく。役者として、それはものすごく楽しいことだわ。――今回の魔女は、表面的な美を求めますが、メリルさんは人間の美しさとはどういうものだと思いますか?本作の魔女は、自分のための美しさではなく、美しくなれば娘がもっと愛してくれるんではないかと、外見上の美しさだけを求める。これが間違っているわけで、実際には美しさを取り戻しても娘は戻ってこないわけです。この若さと美しさは、私たちが執着を持っている文化。顔を整形したり、美しければ愛されるという勘違いがあるけれども、本当に美しいのは行動であって私たちがやること、行為。もちろん、美しさは憧れられる部分かもしれないけど、愛される部分はやはり、やること、その人のなすことね。――本作を見て観客には何を感じてもらいたいですか?これは頭脳が駆使されたミュージカルよ。ソンドハイムとラパインの作品だけに、知性が光っています。ビジュアル的に楽しく、心理的に満足できるものになっているけれど、それと同時に、アーティストである私たちを惹きつけ、自分の持っているすべてを注ぎ込みたいと思わせる特別な要素をたずさえている。音楽的には、とてもチャレンジングでスリリングだから、私がこの映画の観客に望むことは、そう、スリルとチャレンジを感じてほしいということね。――「すべてを注ぎ込みたい」と思わせられたということですが、本作で新たに引き出されたご自身の一面はありますか?この作品は、音楽、メロディーが記憶に残ります。私が初めてブロードウェイで見た時に、(サビの部分を歌って)「Children Will Listen」がすごく頭に残ったの。だから今回、あの歌を歌えるっていうのはものすごくうれしかったわ。でも、(作曲・作詞の)スティーヴン・ソンドハイムをがっかりさせてはいけない。彼は今世紀の一番偉大な作曲家だと思うし、一生懸命やりました。毎日1マイル泳いだわ。それは肺を強くするため。とっても力強い歌なので、それだけの肺を作らなきゃいけなかったの。音楽ってすべてだと思うの。みんな感情、気持ちを高ぶらせられ、音楽に引っ張られる。理由はわからないけど、アーティストとして満足感のいくものだったわ。――メリルさんは女優としての初めての仕事もブロードウェイのミュージカルで、その後、『マンマ・ミーア!』などに出演し、本作で再びミュージカルに挑戦されました。ミュージカルへの思いや醍醐味を教えてください。私が大好きなのは、音楽なの。音楽は本当に観客にダイレクトにつながると思うし、セリフではつながらない、心をつかみとる魔力があると思うの。今、新しい作品に入ったところで、世界で一番下手なオペラシンガーの役をやっています。フローレンス・フォスター・ジェンキンスという実在の女性なんだけど、お金持ちだったので、いろんなコンサートを自分が払って自分が歌いたいって言い出し、とにかく下手っていう役。でも、音楽が大好きなので、若い時に音楽を追及したいと思って、今、夢がかなっています。(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.●ロブ・マーシャル監督の魅力と豪華キャストとの共演――本作で、ロブ・マーシャル監督から受けた演出で印象に残っていることはありますか?監督は、9.11が起きてオバマ大統領が遺族に「あなたたちは1人ではない」「だれも1人ではない」という言葉を言った時にこの映画は作られるべきだと感じたそうですが、あの言葉は、今のメッセージだと思います。私が魔女の役をやろうと思ったのも、そういう理由で、みなさんにそのメッセージを伝えたいと思ったの。今やる価値を見いだしたのよ。監督としては、彼はとても謙虚。普通はエゴが大きいけど(偉そうな人の動きをマネしながら)、そういうことはやらない。彼は優しくて、キャストが彼に集まってきて、誠意を持って演出をする。知的な人だし、彼は非常に珍しい人なんです。そして、準備もバッチリやってくる。まったく準備をしない人もいるのよ。今回は、1カ月リハーサルをやったわ。初日からカメラをどこに置いて、どういうアングルで撮ってとか。――キャストも豪華ですよね!素晴らしい出演陣よ。才能を持つ本物の役者たちの集まりね。自分が何をやっているのかしっかりと把握している人々をロブ・マーシャルは集めているわ。だけど、その誰もが、こういうタイプの強調されたリアリティ、ファンタジー、おとぎ話を演じる機会を得たことがない人たちばかり。とても珍しい機会だもの。出演者たちはそれをかみしめていたわ。パン屋の妻を演じたエミリー・ブラントと再び共演できたのはとてもうれしかった。彼女はものすごい才能の持ち主で、この役柄にピッタリな独特の温かさやユーモア・センスを持っています。しかもゴージャスな歌声もね。パン屋を演じたジームズ・コーデンは、ブロードウェイでやった『One Man, Two Guvnors』で、毎晩、進行中の物語の中から飛び出して観客に即興で話しかけることで伝説的な存在になっている。そして、アナ・ケンドリックは、『Pitch Perfect』が私のお気に入り映画のひとつだから、彼女との共演を心から楽しんだわ。彼女は素晴らしい仕事をして、王子様と本当に添い遂げたいのかどうか決めかねているシンデレラを演じているけれど、それは彼女の知性と自然な優雅さと寡黙さのなせる業ね。クリスティーン・バランスキーとは『マンマ・ミーア!』でも共演しているけれど、私の大好きな友人の1人よ。彼女はあの邪悪な継母とはまったく正反対な存在だけれど、とても楽しんでいました。それから、ジャックの母を演じたトレイシー・ウルマンは、私のとても古い友人の1人で、彼女がまだ21歳だった『プレンティ』以来の付き合いだから、またこうして一緒に仕事をするのが夢だったの。とにかく彼女のことが大好きよ。(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.●演じるたびに増していく人間に対する好奇心――これまで数々の作品に出演され、キャリアと実績を積み重ね、いまなお演じることに情熱を燃やされています。女優業の醍醐味を教えてください。とにかく好奇心が旺盛なの。年々、人間に対する好奇心が湧くんです。役を演じれば演じるほど、もっと知りたくなる。人間って謎で、神秘に満ちていて、感情的にその人を知る。頭では理解することはできても、本当に人間って違うんだなって思わせるところがあって、それがやりがいなの。――今後、挑戦してみたい役はありますか?男の役ね!――どうしてですか?何でって、やりたいじゃない!?(笑)『エンジェルス・イン・アメリカ』という作品で、1回だけ小さい役で男性役をやったことがあるけれど。老人のラビの役でね。男の人の心理がわかるかもしれないので、なりきって演じ切ってみたいです。――本作で19回目のアカデミー賞ノミネートを果たしました。次で20回のノミネートとなりますが、アカデミー賞への思いをお聞かせください。私はついているんだと思います。私がデビューした頃は、40歳以上の女優は仕事がなかったの。今65歳でまだ仕事があるっていうことが素晴らしいと思うし、仕事をくれる人がいるってことがとにかくありがたいわ。(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
2015年03月14日