ピート・デビッドソンが『Wizards!』に主演することになった。A24とプランBが製作するコメディで、ナオミ・スコットが共演する。監督、脚本はオーストラリア人のデビッド・ミショッド。ストーリーはミショッドとジョエル・エドガートンが考案した。海辺のバーの経営者が意外な物を見つけたことからトラブルに巻き込まれていくという物語らしい。撮影はオーストラリアで行われる。人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演するデビッドソンは、キム・カーダシアンの現在の恋人としても有名。昨年の『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』にも出演した。次回作はマシンガン・ケリーが監督するコメディ映画『Good Mourning』。文=猿渡由紀
2022年05月18日ブレイク・ライヴリーが本格的に監督業に進出する。このたび、「スコット・ピルグリム」シリーズの著者ブライアン・リー・オマリーのグラフィックノベル「Seconds」が実写映画化されることが決定。この映画でブレイクが長編映画監督デビューを飾るという。「The Hollywood Reporter」が報じた。製作には「スコット・ピルグリム」シリーズの実写映画『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』を監督し、脚本を執筆したエドガー・ライトとプロデューサーのマーク・プラットが参加。ライトは今作の脚本も担当しているという。原作の「Seconds」は「スコット・ピルグリム」シリーズが完結後、オマリーが初めて手掛けた作品で2014年に発売された。主人公は才能豊かな若きシェフ、ケイティ・クレイ。ケイティにはいま経営しているレストランよりも、さらに大きなレストランをオープンさせたいという夢があった。しかし、そこに様々な不幸が襲い、夢は遠ざかる。ある夜、不思議な少女との出会いによって、“間違い”をノートに書いてマッシュルームを食べて寝ると、そのミスを修正できるというパワーを授かったケイティ。人生をパーフェクトにしたいがあまりにパワーを乱用し、さらなる問題を引き寄せてしまうのだという。ブレイクは昨年、親友テイラー・スウィフトのMV「I Bet You Think About Me」で監督デビューを果たしていた。(Hiromi Kaku)
2022年05月02日2019年に「ゲーム・オブ・スローンズ」(以下、「GoT」)の前日譚ドラマとして企画されるも製作中止となったナオミ・ワッツ主演のドラマが、パイロット版の製作に3000万ドル(約34億円)以上を費やしていたことがわかった。ジャーナリストのジェームズ・アンドリュー・ミラーの著書「Tinderbox: HBO’s Ruthless Pursuit of New Frontiers」で、明らかになった。タイトルが決まることなくお蔵入りになったこのドラマは、『キック・アス』や『キングスマン』シリーズの脚本家ジェーン・ゴールドマンがショーランナー、「ジェシカ・ジョーンズ」などの数多くのテレビドラマを手掛けてきたS・J・クラークソンが監督に決まっていた。しかし、当時ワーナーメディアの会長だったボブ・グリーンブラットはパイロット版の一部分を見て、製作続行のGOサインを出さなかったのだ。ミラーによるインタビューで、グリーンブラットは「私が会長に就任したとき、彼らは『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚ドラマのパイロット版に3000万ドル以上を費やしていました。それから数か月後に私はパイロット版の一部を見て、(HBOのチーフ・コンテンツ・オフィサーの)ケイシー(・ブロイズ)に、『これはうまくいかない。オリジナル版からの期待に応えられるとは思えない』と言ったところ、彼も否定しなかった。それで正直ホッとしたんです」と語ったという。同ドラマにはナオミのほか、ジェイミー・キャンベル=バウアー、ナオミ・アッキーらの出演も予定していた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2021年12月03日リドリー・スコットが、自身の監督作『ブレードランナー』と『エイリアン』をテレビドラマ化することを、イギリスのテレビ局「BBC」に認めた。どちらもすでにパイロット版の脚本が仕上がっているという。「『ブレードランナー』のパイロット版の脚本と指針は完成しています。すでに最初の10時間分くらいは作れるようになっています」と語っており、『エイリアン』についても同様で、こちらは8~10時間分の指針は決まっているとのこと。『エイリアン』のドラマは、2020年12月に米ケーブル局FXで企画が進んでいることが報じられた。ショーランナーは同局の「レギオン」で製作総指揮などを務めたノア・ホーリー。1979年に公開されてから42年経ってもなおドラマ化されるほどの人気を獲得し、インパクトを与えてきた『エイリアン』。間違いなくスコット監督の代表作の一つだが、最近、「AV Club」とのインタビューで、監督に起用された自分はファーストチョイスではなく、「5人目の候補だった」と明かしている。「私の前の候補は、とっぴな感じが否めないけれど、巨匠のロバート・アルトマンだった。一体全体なんであのロバート・アルトマンに『エイリアン』のオファーを?」と驚いたという。しかし、美大出身で美術監督としての才能も自負しているスコット監督は、『エイリアン』で自分ができることのビジョンが想像でき、「私がやります」とオファーを受けたという。(Hiromi Kaku)■関連作品:エイリアン 1979年7月より公開ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.
2021年11月24日リドリー・スコット製作総指揮、全米の“ドーナツ王”と呼ばれたテッド・ノイの人生に迫ったドキュメンタリー『ドーナツキング』より本編映像と監督のコメントが到着した。この度、解禁となったのは軽快なはじまりの本編冒頭映像。“テッドがカンボジア系のコミュニティを作った” “生ける伝説” “ドーナツ王だ” “ドーナツ最高”…ドキュメンタリーの幕開けを告げる、人から人へ漏れ聞こえてくるうわさの声。車社会のアメリカ・ロサンゼルスの街を伝説のプロスケーター、デーウォン・ソンが軽やかにトリックを決めながら疾走し、まるでスーパーマリオブラザーズでお馴染みのブロックのようにアタックしすり抜けていくのはアメリカンドーナツの象徴“ピンクの箱”。ポップでカラフルなドーナツが私たちの手元にサプライされるまでの過程をスピーディーに切り取り、そして本ドキュメンタリーの最重要人物、≪ドーナツ王≫テッド・ノイが現れる。本作が長編初監督デビュー作となったアリス・グーは、生まれ育ったカリフォルニア州で、アメリカの象徴といえる食べ物のひとつであるドーナツのほとんどが、カンボジア人オーナーによって作られているという事実を知り、「映画にしよう」と約2か月後にはカンボジアのテッドの元へ赴きカメラを回していたという。グー監督は「テッドのストーリーを語る上で、カンボジアで起きたクメール・ルージュの歴史的な背景や歴史的なパートはとても重要でした。私自身もとより興味がありましたが、観客のことを考えると、『ヒストリーチャンネル』ばかり見ている人だけではないと思いますしね(笑)。この物語をより多くの人に興味もってもらうために、スイートとビターのバランスについてはとても考えました。スイートに比重を置きすぎるとそれもまたこの物語に失礼になってしまうから」と製作秘話を明かす 。製作総指揮に名を連ねたリドリー・スコットも「まだ味わったことのない新たな発見と驚きに満ちたとびきりのドーナツタイムをぜひとも堪能してほしい」絶賛。大胆で繊細、スイートでビター、両面を合わせ持ち多層的に語られる数奇な実話をぜひ劇場で味わっていただきたい。『ドーナツキング』は11月12日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドーナツキング 2021年11月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020- TDK Documentary, LLC. All Rights Reserved.
2021年11月12日ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)とアディダス オリジナルス(adidas Originals)のコラボレーションコレクション「ジェレミー・スコット ディップド」が、2021年11月12日(金)よりアディダス オリジナルス フラッグシップストア原宿などで発売される。アディダス オリジナルス×ジェレミー・スコット第2弾2021年10月に登場した「ジェレミー・スコット ディップド」の第2弾となる今回は、フットウェアやウェアなど、幅広いアイテムを展開する。“キャンディー風”スニーカーに新色中でも注目は、溶かしたキャンディーに浸したような質感のスニーカー「フォーラム(FORUM)」。ハイカットのモデルベースに、独特なツヤと光沢感を纏ったアシッドミント、カーボンの2色を取り揃える。迷彩柄テディベア付きサンダルアッパーに大きなテディベアをあしらったスライドサンダル「アディレッタ(ADILETTE)」も用意。新作は、テディベアとアッパーにカモフラージュ柄をあしらい、黒のソールを組み合わせた。カモフラージュ柄&ネオンカラーのウェアもウェアは、第1弾よりもバリエーションを拡充して展開。カモフラージュ柄のトラックトップトップやフーディーなどには、遊び心溢れるグラフィックを描いたパッチがあしらわれている。また、ホワイトのボディにネオンカラーの袖を組み合わせたTシャツなど、ヴィヴィッドなカラーを指し色に用いたウェアも用意する。【詳細】「ジェレミー・スコット ディップド」発売日:2021年11月12日(金)販売店舗:アディダス オリジナルス フラッグシップストア(原宿、新宿)、アディダス ブランドセンター(レイヤード ミヤシタパーク、渋谷)、アディダス ブランドコアストア名古屋、アディダス オリジナルスショップ(心斎橋、福岡、ラゾーナ川崎プラザ、六本木ヒルズ、池袋P’PARCO、ダイバーシティ東京プラザ)、ZOZOTOWN、ミタスニーカーズ オンラインショップ、アンディフィーテッド オンラインショップ、アトモス オンラインショップ、アディダス オンラインショップ、アディダス アプリ、コンファームド アプリ(フットウエアのみ)※取り扱い商品は店舗により異なる。価格例:・スニーカー 20,900円・スライドサンダル 12,100円・フーディー 16,500円・トラックトップ 24,200円・ウィンドブレーカー 19,800円・トラックパンツ 23,100円・Tシャツ 8,239~9,889円【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2021年11月11日アディダス オリジナルス(adidas Originals)からジェレミー・スコット(Jeremy Scott)とのコラボレーションシューズ「JS フォーラム マネー ロー(JS FORUM MONEY LOW)」が、2021年10月21日(木)よりアトモスなどで発売される。“羽”付きコラボスニーカーにローカットの新作が登場「JS フォーラム マネー ロー」は、2021年8月に登場したコラボレーションスニーカーのローカットモデルだ。前回同様、今回のモデルにも、着脱可能な“羽”があしらわれている。シューズのベースとなるのは、アディダスの「フォーラム ロー」。アッパーと“羽”には、100ドル札をモチーフにしたグラフィックを配している。これは、「フォーラム」がリリースされた1984年当時、100ドルで販売されていたことに由来する。なお、本シューズが発売されるアディダスの新ショッピングアプリ「コンファームド(CONFIRMED)アプリ」では、「ゴールデンチケット(GOLDEN TICKET) キャンペーン」を実施。当選者には、「JS フォーラム マネー ロー」の購入権利が与えられる。【詳細】JS フォーラム マネー ロー発売日:2021年10月21日(木)販売店舗:アトモス、ミタスニーカーズ、アンディフィーテッド、ビリーズエンター、ABCマート グランドステージ渋谷店、コンファームドアプリ※コンファームドアプリの応募期間は2021年10月14日(木)23:00~10月21日(木)16:30。価格:20,900円■コンファームドアプリ ゴールデンチケットキャンペーン応募期間:2021年10月14日(木)15:00~21日(木)14:30当選発表:2021年10月21日(木)15:00ゴールデンチケット有効期間:2021年10月21日(木)15:00~11月20日(土)23:59※上記期間中に実施される抽選発売商品が対象。【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2021年10月22日マット・デイモンとベン・アフレックと組み、アダム・ドライバー、そしてジョディ・カマーを迎えた『最後の決闘裁判』の公開が控える名匠リドリー・スコット監督。本作以降も、アダムが参加する『ハウス・オブ・グッチ』をはじめ新たな作品に挑んでおり、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる稀代のヴィジュアリストはまだ留まるところを知らない。今年、ヴェネチア国際映画祭とカルティエが創設した、優れた映画製作者に敬意を表し、現代の映画業界にとりわけ独創的な貢献をした人物に贈る「Cartier Glory to the Filmmaker Award」の初代受賞者に輝いたリドリー・スコット監督。デビュー作でまさに「決闘(duel)」を題材とした『デュエリスト/決闘者』(77)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。1979年に手掛けた『エイリアン』が世界的大ヒットとなり、『ブレードランナー』(82)、『テルマ&ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ブラックホーク・ダウン』『ハンニバル』(01)、『アメリカン・ギャングスター』(07)、『プロメテウス』(14)など、SFからクライム・サスペンス、歴史劇まで幅広いジャンルでのヒット作を生み出し続けてきた。さらに、来年1月公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』、ジョディを再登用し、ホアキン・フェニックス共演でナポレオン1世を描く『Kitbag』(原題)、その後には『グラディエーター』の続編着手も囁かれている。スコット監督は、ウェストハートルプール美術大学、ロンドン王立美術大学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに入社し、退社後はCM制作会社RSAを設立してCM監督として活躍、という経歴を持つだけに、様々なジャンルの映画に挑戦し、撮影・音楽・衣装など芸術面や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得。その手腕は、複数のカメラを用い、360度全方向による撮影方法で知られている。アカデミー賞作品賞受賞監督でもあるベン・アフレックは、「リドリーのとても特徴的な撮影方法を間近で見られるのは、とても興奮することでした。各カメラがそれぞれの方向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが生じます。演じている者たちは、自分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すのです」と、その手法を絶賛。「リドリーは、光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを非常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知しています」と語るのはマット・デイモン。続けて、「リドリーは、トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに自分で歩いて行って、そのシーンを自分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対してダリウス(『プロメテウス』で一緒に仕事をして来た経験がある撮影監督ダリウス・ウォルスキー)が照明を提供します。それから(リドリーは)トラックの中に戻って、自分でカメラを操作したら何が映るかを確認します。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた方法の、より手の込んだバージョンといえます。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、方法が分かります。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指示を受けてショットの調整をしていくわけです」と、この独特な撮影方法がダイナミクスを生んでいると説明。いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を行う数少ない監督のひとりでもあるという。また、本作で監督を支えるのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』を皮切りにスコットと組んだ13作目の映画『オデッセイ』でアカデミー賞ノミネート)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』でアカデミー賞受賞)、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞受賞)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』『オデッセイ』)などの、突出した才能の集結により、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させるのに成功したといえる。とはいえ、監督は「これまでにやっていない素材を見つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探しています」と言う。「ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを見つけようとしています。だが、この作品に関して言うと、この時代はとても親しみが持てて、十字軍の物語なんかも同じような時代のものですよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが、最も大事なのは、コンセプトであり文脈なんです。この作品についていえば、三つの違う視点があるという点がとても興味深くてね、それがどの時代か、どの世紀かなんてことは関係はありません。私にとってはそれが一番大事なことだったんです。文脈がね」と主張する。視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな目利きを持つ映画監督リドリー・スコットの渾身の最新作は、それぞれが昇華して、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現がなされているはずだ。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月08日アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』などの名匠リドリー・スコット監督が、アカデミー賞脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅⽴ち』のマット・デイモンとベン・アフレックが⿊澤明監督の『羅⽣⾨』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして 2019年にエミー賞主演⼥優賞を受賞した注⽬の演技派⼥優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』が⽇⽶同⽇の10⽉15⽇(⾦)に公開となる。決闘裁判とは、その名の通り、⼀向に解決を⾒ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法⼿続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に⾏われた“最後の決闘裁判”をモデルに、スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史⼤作として注⽬を集めている。リドリー・スコットといえば、デビュー作でまさに「決闘(duel)」を題材とした『デュエリスト/決闘者』でカンヌ国際映画祭新⼈監督賞を受賞。1979 年に⼿がけた『エイリアン』が世界的⼤ヒットとなり、その名を知らしめ、『ブレード・ランナー』(82)、『テルマ・ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ハンニバル』(01)、『アメリカン・ギャングスター』(07)、『プロメテウス』(14)と、SFからクライム・サスペンス、歴史劇まで幅広いジャンルでのヒット作を⽣み出し続け、さらに、来年公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』、ジョディ・カマーを再登⽤し、ホアキン・フェニックス共演のナポレオン1世を描いた『Kitbag(原題)』、そしてその後には『グラディエーター』の続編着⼿も囁かれている。御年83歳にしてなおエネルギッシュに⻤気迫る圧巻の映像を作り上げるビジュアリストとして名⾼い。本⼈の、ウェストハートルプール美術⼤学、ロンドン王⽴美術⼤学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに⼊社し、退社後は、CM 制作会社 RSA を設⽴してCM監督として活躍、という経歴からすれば、様々なジャンルの映画に挑戦し、撮影・⾳楽・⾐装など芸術⾯や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得。その⼿腕は、複数のカメラを⽤い、360度全⽅向による撮影⽅法で知られている。アカデミー賞(R)作品賞受賞監督でもあるベン・アフレックは「リドリーのとても特徴的な撮影⽅法を間近で⾒られるのは、とても興奮することだった。各カメラがそれぞれの⽅向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが⽣じる。演じている者たちは、⾃分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すんだ」と、その⼿法を絶賛。「リドリーは、光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを⾮常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知している」と語るのはマット・デイモン。続けて、「リドリーは、トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに⾃分で歩いて⾏って、そのシーンを⾃分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対してダリウス(『プロメテウス』(14)で⼀緒に仕事をして来た経験がある、著名な撮影監督ダリウス・ウォルスキー)が照明を提供する。それから(リドリーは)トラックの中に戻って、⾃分でカメラを操作したら何が映るかを確認する。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた⽅法の、より⼿の込んだバージョンといえる。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、⽅法が分かる。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指⽰を受けてショットの調整をしていくわけです。」と、この独特な撮影⽅法がダイナミクスを⽣んでいると説明した。いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を⾏う数少ない監督のひとりでもあるという。また、本作で監督を⽀えるのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』を⽪切りにスコットと組んだ13作⽬の映画、『オデッセイ』でアカデミー賞(R)ノミネート)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』でアカデミー賞(R)受賞)、⾐装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞(R)受賞)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』、『オデッセイ』)などの天才的な才能であり、その集結により、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させるのに成功したといえる。とはいえ、監督が重視しているのは、「私はこれまでにやっていない素材を⾒つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探している。ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを⾒つけようとしている。だが、この作品に関して⾔うと、この時代はとても親しみが持てて、⼗字軍の物語なんかも同じような時代のものだよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが、最も⼤事なのは、コンセプトであり⽂脈なんだ。この作品についていえば、三つの違う視点があるという点がとても興味深くてね、それがどの時代か、どの世紀かなんてことは関係がない。私にとってはそれが⼀番⼤事なことだったんだ。⽂脈がね」と主張。視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな⽬利きを持つ映画監督、リドリー・スコットの渾⾝の最新作は、それぞれが昇華して、⽣々しくも鮮烈なアクションと、⾒落とすことのできない繊細な映像表現が為されているのは間違いない。ぜひ期待してほしい。『最後の決闘裁判』10⽉15⽇(⾦)より公開
2021年10月08日10月15日(金)に日米同時公開となる『最後の決闘裁判』。この度、巨匠リドリー・スコット監督が“極意”を語る特別映像が公開となった。アカデミー賞(R)作品賞を受賞した『グラディエーター』などのスコット監督が、アカデミー賞脚本賞(R)を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅⽴ち』のマット・デイモンとベン・アフレックが⿊澤明監督の『羅⽣⾨』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして 2019年にエミー賞主演⼥優賞を受賞した注⽬の演技派⼥優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く。決闘裁判とは、その名の通り、⼀向に解決を⾒ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法⼿続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に⾏われた“最後の決闘裁判”をモデルに、スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史⼤作として注⽬を集めている。今回到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎⼠・カルージュ(マット・デイモン)と従騎⼠ル・グリ(アダム・ドライバー)の激しい決闘シーンや、⼿書きされた決闘シーンの絵コンテが登場し、彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンが切り取られた。スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指⽰する貴重なメイキングシーンも映し出されている他、監督⾃らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、⾒応え抜群の映像だ。あわせて、甲冑に⾝を包み、半分切り取られたヘルメットから前⽅を⾒据えるデイモン演じるカルージュの場⾯写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、スコット監督は、誰が誰に何をしているか分かるように、という部分を重視して、あえて前⾯を半分切り取ったヘルメットを映画⽤に⽤意したのだとか。デイモンとアフレックが24年ぶりにタッグを組んで⼿掛けた脚本は、⼀つの事象を登場⼈物それぞれの視点で描いた映画『羅⽣⾨』に影響を受けており、本作でも、⼥性が声を上げることのできなかった時代に、裁判で闘うことを決断した勇気ある⼥性・マルグリット(ジョディ・カマー)と、その夫であり、命をかけた決闘裁判に挑む騎⼠・カルージュ、そして、疑いをかけられながら無実を主張し、決闘裁判に臨む従騎⼠ル・グリが、それぞれの視点で物語を展開する、3部構成が採⽤されている。そんな脚本に惹かれたというスコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもスコットならではのこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いや息を呑む声、響き合う甲冑の⾳、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、リアリティある圧巻の映像を作り上げた。映像内では、「ダイナミックさが肝⼼。⾺が速く⾛る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際⽴たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、⻤気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。『最後の決闘裁判』メイキング映像『最後の決闘裁判』10月15日(金)より公開
2021年10月05日リドリー・スコット監督の最新作となる、実話ミステリー『最後の決闘裁判』から、中世フランスの甲冑を纏ったマット・デイモン&アダム・ドライバー、そしてジョディ・カマー、ベン・アフレックと主要キャラクター4名が並ぶキャラクター・ポスターが解禁された。史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者(ジョディ・カマー)、被害者マルグリットの夫(マット・デイモン)、訴えられた容疑者(アダム・ドライバー)の登場人物3人の視点で描かれ、日本が誇る黒澤明監督の『羅生門』から影響を受けたマット、ベンの脚本が話題となっている本作。1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”は、600年以上経った現在もなお、この“決闘裁判”における判決が歴史家たちの間で物議を醸している世紀を越えたスキャンダルといわれている。この度解禁となったのは、生死を賭けた“決闘裁判”にいざ挑もうとする直前の緊迫した雰囲気を切り取ったビジュアル。左から、数々の戦地で生き抜いてきたことを物語る右頬の傷跡が生々しいカルージュ(マット)。もしも夫が負ければ自身も偽証の罪で火あぶりの刑を受ける身の上であるマルグリット(ジョディ)。かつては旧友の仲であった相手を見据え、兜から眼光の鋭さをのぞかせるル・グリ(アダム)。裁判の行く末を見守るピエール伯(ベン)。それぞれ異なる立場の異なる思惑を抱いたコピーも添えられている。このシーンに対し、スコット監督は「あれは6日間かかったかな。そのくらいかけて詳細な暴力を描いたわけです。それがとても大事だったから」と、製作秘話も明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年09月27日トロント映画祭で世界プレミアされた『Lakewood』は、ナオミ・ワッツがほぼ一人芝居状態のサスペンススリラーだ。ある1日の朝から午後までの物語。エイミー(ワッツ)いつものように高校生の息子を起こしにいくと、息子は、今日は学校に行きたくないと言った。そんな息子に、学校に行ったほうがいいと言い残して、エイミーはジョギングに出る。走っている途中、何台かのパトカーがすごい勢いで通り過ぎていくのを見たエイミーは、まもなく、息子の通う学校で銃撃事件があったことを知った。息子は今日、学校に行っていないはず。そう信じたいものの不安を拭えないエイミーが知人に連絡を取ると、息子が乗るトラックが学校の駐車場に停まっているという。結局、息子は学校に行ったのだ。急いで駆けつけたいが、彼女がいるのは森の中。携帯でできるかぎりの人々と話ししつつ、エイミーは走り続ける。そんな中で電話を通じて得られる情報は交錯し、エイミーのパニックは極限に達するのだった。脚本を書いたのは、ライアン・レイノルズのほぼ一人芝居だったスリラー『リミット』のクリス・スパーリング。監督は、『今そこにある危機』『ボーン・コレクター』『ソルト』のフィリップ・ノイス。パンデミックのため、トロント入りをしなかったノイスは、上映前のビデオメッセージで、この脚本に惹かれたのは、親になって以来、常に抱える恐怖について語りたかったからだと述べた。また、同じオーストラリア出身のワッツについては「彼女が10代の若手女優だった時から知っている」と語っている。ワッツは今作でプロデューサーも務めている。ノイスがこの脚本を読んだのはちょうど1年前で、撮影はパンデミックの中で行われた。登場人物がとても少なく、ほとんどの舞台がアウトドア、しかも誰もいない森の中という設定のこの映画は、コロナ対策をしながら作るのにもってこいだ。配給はまだ決まっていないが、この映画祭中に動きがあるか注目される。文=猿渡由紀
2021年09月14日アディダス オリジナルス(adidas Originals)からジェレミー ・スコット(Jeremy Scott)とのコラボレーションシューズ「JS FORUM WINGS 1.0 MONEY」が、2021年8月24日(火)よりアディダス 直営店などで発売される。100ドル札グラフィックをあしらった“羽”スニーカー「JS FORUM WINGS 1.0 MONEY」は、2003年の両者のコラボレーションによって誕生したスニーカー「Forum Money Wings 1.0」をオマージュしたもの。着脱可能な羽を配した、ユニークなビジュアルが特徴のモデルだ。ベースとなるのは、オリジナルモデルと同じく、アディダスのハイカットモデル「フォーラム ハイ」。「フォーラム」が登場した1984年当時、100ドルで販売されていたことに由来する100ドル札のグラフィックが、シューズとウィングに隙間なくあしらわれている。また、サイドのスリーストライプスやシューズの内側にはグリーンを配し、まとまりのあるビジュアルに仕上げている。【詳細】JS FORUM WINGS 1.0 MONEY発売日:2021年8月24日(火)販売店舗:アディダス 直営店、ミタスニーカーズ オンラインショップ、アンディフィーテッド オンラインショップ、アトモス オンラインショップ、ビリーズエンター オンラインショップサイズ:22.5~30.0cm(0.5cm刻み)価格:26,400円■アディダス アプリ先行抽選販売抽選受付:8月18日(水)23:00~8月24日(火)16:30当選発表:8月24日(火)17:00■アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 新宿受取の抽選販売抽選受付:8月18日(水)23:00~8月20日(金)17:30当選発表:8月20日(金)18:15受取日時:8月24日(火)8:00~21:00受取場所:アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 新宿【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2021年08月21日映画『最後の決闘裁判』が、2021年10月15日(金)より公開される。リドリー・スコット最新作は実話をもとにしたミステリー映画『最後の決闘裁判』は、アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』や『オデッセイ』、『ブレードランナー』など数多くの名作を世に送り出している監督リドリー・スコットの最新作。『ハウス・オブ・グッチ』の公開も控える彼が、歴史を変えた“世紀のスキャンダル”をもとに、衝撃の実話ミステリーを作り上げた。脚本は、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞脚本賞を受賞したマット・デイモンとベン・アフレックが約25年ぶりに再タッグを組む。映画『最後の決闘裁判』あらすじ物語の元となったのは、1386年、百年戦争のさなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”。騎士カルージュの妻マルグリットは、夫の旧友ル・グリに乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。そこで真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。それは、神による絶対的な裁き──勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死刑になる。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。果たして、裁かれるべきは誰なのか?事件を告発した被害者マルグリット、被害者マルグリットの夫カルージュ、訴えられた被告ル・グリの、3⼈の視点で描く三幕構成のストーリー展開にも注目だ。マット・デイモンやアダム・ドライバーなど豪華俳優陣が集結作品を彩る豪華なキャストにも注目。女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリットを「キリング・イヴ/Killing Eve」でエミー賞主演女優賞を受賞した注目の新星ジョディ・カマー、マルグリットと共に決闘裁判に挑む夫ジャン・ド・カルージュを『オデッセイ』や『オーシャンズ』シリーズのマット・デイモンが演じる。また、『スターウォーズ』シリーズや、アカデミー賞をはじめ賞レースを席巻した『マリッジ・ストーリー』、『パターソン』など話題作に多数出演している実力派俳優アダム・ドライバーは、マルグリットを襲った犯人だという疑いをかけられるが無罪を主張する従騎士のジャック・ル・グリを熱演。さらに、カルージュとル・グリの運命を揺さぶる主君ピエール伯役を、マット・デイモンの盟友ベン・アフレックが務める。<主な登場人物&キャスト>マルグリット(ジョディ・カマー)...カルージュの妻。裁判で闘うことを決断。ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)...騎士でマルグリットの夫。マルグリットと共に決闘裁判に挑む。ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)...マルグリットを襲った犯人だという疑いをかけられるが無罪を主張する従騎士。カルージュとは旧友。ピエール伯(ベン・アフレック)...カルージュとル・グリの運命を揺さぶる主君。壮大なスケール描かれる“決闘裁判”予告映像には、権力が全てであった時代に、国家に逆らい、自らの身に起きた悲劇を証明するため立ち上がった女性マルグリットの毅然とした姿が。そして、真実を明らかにするために地位や名誉、そして命をも賭けて決闘裁判に挑む夫カルージュや、「私は無実だ」と反論し正義を示すために裁判の申し出を受け入れるル・グリの壮絶な闘いの様子が、壮大なスケールで描かれている。スクリーンの前の“あなた”がこの裁判の証人に史実を基にした映画『最後の決闘裁判』。実際に“決闘裁判”を目撃した当時の人々は、カルージュとル・グリのどちらが裁かれるべきかをめぐり真っ二つに分かれたという。そして600年以上経った今もなお、この判決は歴史家たちの間で物議を醸している。“本当に裁かれるべきはいったい誰なのか”──豪華キャストが贈る壮大な“歴史的スキャンダル”を、その目で確認してほしい。【詳細】映画『最後の決闘裁判』公開日:2021年10月15日(金)原題:「THE LAST DUEL」監督:リドリー・スコット脚本:ニコール・ホロフセナー、マット・デイモン、ベン・アフレック出演:ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2021年08月06日ラッパーのトラヴィス・スコットと彼のレーベル「Cactus Jack」が、『ミッドサマー』や『ミナリ』などを世に送り出してきた「A24」と映画製作契約を結んだという。「The Wrap」が報じた。トラヴィスと「A24」は、映画の脚本の画像をSNSで公開して伝えている。真ん中には一部が黒で塗りつぶされ「IA」とだけ読めるタイトルと、そのすぐ下に「by トラヴィス・スコット」とある。左下には原案(ファースト・ドラフト)と書かれ、その下には「A24」と「Cactus Jack」、それにまたしても黒塗りが登場し、なにかが隠されているようだ。トラヴィスは4枚目のアルバム「Utopia」のリリースを控えており、インスタに掲載した脚本の写真に「人生は映画だ。このアルバムと同じく。『Cactus Jack』と『A24』が、未来のためにすばらしいコンテンツに着手した。映画とメディアを通して」とキャプションを添えていることから、映画はアルバムに関連しているとうかがえる。ファンの反応は「ついに『Utopia』のリリースが決まったのかと思ったよ!」「映画のタイトルも『Utopia』でしょう?」「大好きな映画会社と大好きなアーティストがコラボするなんて最高すぎる」など。「A24」とトラヴィスという意外な組み合わせの実現に驚く声もあった。(Hiromi Kaku)
2021年08月03日アカデミー賞(R)作品賞を受賞した『グラディエーター』のリドリー・スコット監督最新作『THE LAST DUEL』の放題が、『最後の決闘裁判』に決定。10月15日(金)より日米同日公開されることが決定した。本作はスコット監督が、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー。舞台となるのは、中世フランス。騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えていた。しかし、彼は無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。それは、神による絶対的な“裁き”。勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。果たして、裁かれるべきは誰なのだろうか。この度、運命を賭けた壮絶な闘いの幕開けを予感する特報映像が公開となった。今回の特報では、権力が全てだった時代に、国家に逆らい、自らの身に起きた悲劇を証明するために立ち上がった女性マルグリットの毅然とした姿、そしてその真実を明らかにするために地位や名誉、そして命をも賭けて決闘裁判に挑む夫カルージュと、「私は無実だ」と反論し正義を示すために裁判の申し出を受け入れるル・グリの壮絶な闘いの様子が壮大なスケール感で描かれる。本作のテーマの元となったのは、1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”。当時の人々はカルージュとル・グリ、どちらが裁かれるべきかをめぐり真っ二つに分かれたという。そして600年以上経った今もなお、この“決闘裁判”における判決が歴史家たちの間で物議を醸している、世紀を超えたスキャンダルだ。 ぜひスクリーンで、この裁判の証人となってほしい。『最後の決闘裁判』(原題:『THE LAST DUEL』)特報『最後の決闘裁判』10月15日(金)より公開
2021年08月03日アカデミー賞作品賞『グラディエーター』をはじめ、多くの名作を世に送り出しているリドリー・スコット監督が、『フリー・ガイ』「キリング・イヴ/Killing Eve」のジョディ・カマーに、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックら豪華キャストを迎えた実話ミステリー『The Last Duel』。この度、邦題『最後の決闘裁判』として日米同日の10月15日(金)に公開決定、特報映像が到着した。中世フランス。騎士カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)から性暴行を受けたと訴えるが、ル・グリは無実を主張する。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられた。それは、神による絶対的な裁き――。勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。果たして、決闘裁判の行方は…?マット・デイモンとベン・アフレックがアカデミー賞脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来のタッグを組んで共同脚本を担当、巨匠リドリー・スコット監督が映画化する歴史大作。女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリットを演じるのは、「キリング・イヴ/Killing Eve」でエミー賞主演女優賞を受賞したジョディ・カマー。マルグリットと共に、決闘裁判に挑む夫ジャン・ド・カルージュをマットが演じ、マルグリットから告発されるが無罪を主張する従騎士のジャック・ル・グリに、『スター・ウォーズ』シリーズや『マリッジ・ストーリー』『ブラック・クランズマン』など、出演オファーが絶えないアダム・ドライバー。カルージュとル・グリの運命を揺さぶる主君ピエール伯をベンが演じる。特報では、権力が全てだった時代に、国家に逆らい、自らの身に起きた悲劇を証明するために立ち上がった女性マルグリットの毅然とした姿が鮮烈な印象を放つ。真実を明らかにするために地位や名誉、そして命をも賭けて決闘裁判に挑む夫カルージュと、「私は無実だ」と反論し正義を示すために裁判の申し出を受け入れるル・グリの壮絶な闘いの様子が壮大なスケール感で描かれる。本作のテーマの元となったのは、1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”。当時の人々はカルージュとル・グリ、どちらが裁かれるべきかをめぐり真っ二つに分かれたといい、600年以上経ったいまもなお、この“決闘裁判”における判決が歴史家たちの間で物議を醸している。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年08月03日スーパーモデルのナオミ・キャンベルが、50歳にしてママになったことをインスタグラムで発表した。「美しく小さな恵みが私を母親に選んでくれました。私の人生に、この穏やかな魂を迎えられたことをとても光栄に思います。一生続いていく絆を私の天使と築いていくということ。言葉では言い表せません。これ以上の愛はありません」と感慨深げな文をつづった。赤ちゃんの誕生日、性別、名前などの詳細は明かしていないが、投稿された写真には花柄のドレスらしきものを着ている赤ちゃんの両足が写っている。ナオミの母ヴァレリーさんはナオミと同じ写真をインスタグラムに投稿し「私も大喜びしています。おばあちゃんになるのを、長い間待ち望んでいましたから」とコメント。マーク・ジェイコブスは「オーマイゴッド。今日がその日だったんですね。なんて素晴らしいことでしょう。それに、赤ちゃんもあなたもなんてラッキーなんでしょう。あなたはとても素敵なお母さんになります」と祝福し、その他にもジェシカ・チャステイン、ゾーイ・サルダナ、キム・カーダシアン、ヘレナ・クリステンセンら多くのセレブがお祝いメッセージを寄せている。ナオミは2017年に「Evening Standard」紙に「子どもを持つことはいつも考えています。いまの科学なら、自分がそう望むときに実現できると思います」と語っていた。(Hiromi Kaku)
2021年05月19日ハリウッドの大物プロデューサー、スコット・ルーディンが、現在製作中の映画から降板すると発表した。ジェニファー・ローレンス主演の『Red, White and Water』や、ジョエル・コーエン監督、デンゼル・ワシントン主演の『The Tragedy of Macbeth』などが含まれる。この決断は、今月、『The Hollywood Reporter』に掲載された、ルーディンのパワハラ暴露記事を受けてのもの。この報道の後、ルーディンはブロードウェイの製作から離れることを発表したが、映画はどうするのかが注目されていた。ルーディンが製作した映画には、『レディ・バード』『キャプテン・フィリップス』『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』などがある。文=猿渡由紀
2021年04月21日リドリー・スコットが監督する『Kitbag』に、ジョディ・カマーが出演することになりそうだ。ナポレオン・ボナパルトの伝記映画で、主演にはホアキン・フェニックスが決まっている。カマーの役は、ナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌ。カマーは、昨年末に撮影を終えたスコットの『The Last Duel』にも出演している。スコットは、この映画でのカマーの演技に感心し、早速次の役をオファーしたようだ。スコットはこの次に犯罪スリラー『House of Gucci』を撮影する予定で、『Kitbag』はその後になる。『House of Gucci』には、レディ・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレド・レトらが出演する。文=猿渡由紀
2021年03月03日スコット・イーストウッドやケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、オーランド・ブルームら出演で、アフガニスタンで繰り広げられた14時間にも及ぶ過酷な戦闘と人間模様を描く映画『アウトポスト』から、ポスターと予告編が解禁された。2009年10月3日、アフガニスタンの山奥に設置された前哨基地で勃発した「カムデシュの戦い」での知られざる実話が描かれる本作。この度解禁する予告編では、至るところから銃弾が降り注ぎ、爆破音が止まず、逃げ場などどこにもない前哨基地=アウトポストで、圧倒的な数のタリバン兵による猛攻撃に、死にもの狂いで立ち向かう米軍兵の姿が描かれる。観る側も戦場に放り出されたかのような、息つく暇を与えない臨場感溢れる映像だ。周囲を山に囲まれ、攻撃されやすい場所にある前哨基地は常に攻撃を受ける日々だったが、ようやく撤退が決まり兵士たちが喜んでいたのも束の間、それを知ったタリバン兵たちの苛烈な総攻撃が開始される……。ポスタービジュアルもスコットをはじめとする豪華出演陣の鬼気迫る表情が収められ、米国陸軍史上最大の悪夢といわれた激戦の凄まじさを物語っている。『アウトポスト』は3月12日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アウトポスト 2021年3月12日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2021年02月09日クリント・イーストウッドの息子で俳優として活躍するスコット・イーストウッド主演、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、オーランド・ブルームらの共演で、アフガニスタンで実際に起こった激戦を描く『アウトポスト』(原題:THE OUTPOST)が、3月12日(金)より公開が決定した。2009年10月3日、アフガニスタン。その基地はタリバンの精鋭部隊による総攻撃を受け、14時間にも及ぶ過酷な戦闘が繰り広げられた。その一部始終を、生々しい人間模様とヒリつくようなアクションで描いたのが本作。ジェイク・タッパーによるノンフィクション小説「The Outpost: An Untold Story of American Valor」(原題)に基づき、2009年、アフガニスタンの山奥に設置された前哨基地で勃発した「カムデシュの戦い」での知られざる実話。アフガニスタン東部、パキスタンとの国境付近に位置する米軍のキーティング前哨基地が、夜明け前にタリバンの戦闘員300人以上による襲撃を受け、約50名の米軍兵が圧倒的な勢力を誇るタリバン兵による組織的な猛攻撃に立ち向かった。『ワイルド・スピード ICE BREAK』『パシフィック・リム:アップライジング』など大作への出演が続くスコット・イーストウッド、そしてアカデミー賞作品『スリー・ビルボード』『ゲット・アウト』などで強烈なインパクトを残す若手演技派ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、オーランド・ブルームら豪華出演陣が集結。『エクスペンダブルズ』『エンド・オブ・ホワイトハウス』『ハンターキラー 潜航せよ』などの製作陣と『ザ・コンテンダー』などで知られる名匠ロッド・ルーリーの下、実際の戦闘に参加した本物の兵士までもキャスティング。米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で92%(※1月12日時点)の好評価を獲得。戦場のリアルを観るものに突きつけるミリタリー・アクションが誕生した。『アウトポスト』は3月12日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アウトポスト 2021年3月12日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2021年01月18日ジュード・ロウとナオミ・ハリスが主演を務め、プランBエンターテインメントとHBO(R)がタッグを組んだドラマ「サード・デイ ~祝祭の孤島~」を独占配信中。今回、12月11日より配信される「冬」で主演を務めるナオミと、人気ドラマ「ザ・クラウン」「コール・ザ・ミッドワイフ~ロンドン助産婦物語」のエピソード監督なども務めたフィリッパ・ロウソープの貴重なインタビューが届いた。本作は、「夏」と「冬」3話ずつの2部構成で贈るミステリードラマとなっており、ロンドン郊外の孤島を舞台に、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手に、「夏」ではジュード演じるサムが、「冬」ではナオミ演じるヘレンが奇妙で恐ろしい体験をし、それぞれのトラウマと向き合わされ精神を追い詰められている姿が描かれている。本作のテーマである、超自然的な空間や空想的な世界を舞台に実世界で経験した悲しみについて、ナオミは「役者として私は真実を演じることに忠実であることをいつも心がけているから、空想的な世界観においても出来る限り掘り下げて、逆に空想の世界での真実を追い求めて演じたつもり」と演技のポイントを語る。2部作となる本作は、共通するテーマを描きながらも全く異なった作風であるが、ロウソープ監督は「私はこのプロジェクトはそれぞれ別の作品だと考えていて、マーク(・マンデン)が監督した『夏』は主人公のサム(ジュード)の島での冒険を描いているのに対し、私が監督した『冬』では主人公もビジュアル的なアプローチも違うし、違いを明らかにすることを重視した。主人公が母親と娘2人なので、たとえ舞台が同じでもビジュアル的なスタイルを変えることが大切だった」と制作意図を明かす。■「3人ともすぐに仲良くなったし絆も深まった」娘たちとの交流明かす心理的なスリラーを撮影している現場の雰囲気について、ナオミは、「主な共演者が私の娘を演じる2人の女の子。特にシャーロット(・ゲアドナー・ミヘル/タルーラ役)は今回が初めてのお芝居だから本当に心配だったんだけど、それがナチュラルで予測不能な演技に繋がって私の演技も引き上げられた気がする。ニコ(・パーカー/エリー役)も素晴らしい女優で、私たちは3人ともすぐに仲良くなったし絆も深まった。撮影が終わった時は本当に自分の娘と別れるような気持ちになって悲しかった」と3人に生まれたケミストリーについて語る。続けて撮影場所であるオシー島について、ロウソープ監督は「撮影するには素晴らしい、魔法のような光景を見せてくれる場所だった」と言うが、ナオミは「オシー島は本当に奇妙な島。私は撮影に行くまではとっても楽しみにしていたんだけど、実際に行ってみると何か変なエネルギーが流れていて、『早く家に帰らせて』って思った」と明かす。「でも私の家族はすごく気に入ってしまった。魔法のような素晴らしい光景は作品のもう一人のキャラクターと言ってもいいくらいだと思う」と特異な雰囲気を持つ島の印象を回想した。彼女が演じたヘレンは時にヒステリックになるくらい過剰に娘を守ろうとする母親だが、その役柄については「私は子どもを守るためなら何でもするという母親の獰猛さを見せたかった。母親として優しく包み込むような一面もあり、いざとなったら命がけで守ろうとする。それは私の母親へのオマージュでもある。母親と子どもってとても複雑な関係。ドラマではその関係性がとても美しく描かれている」と母娘の関係がより明らかになる第5話(『冬』第2話)への期待を高めるコメントを寄せている。(text:cinemacafe.net)
2020年12月08日スコット・イーストウッドが『Dangerous』に主演することになった。アクションスリラーで、監督は『ソウ5』のデビッド・ハックル。イーストウッドが演じるのは、人生をやり直すべく離れ島に移り住んだ男性。だが、そこには強力なギャングがおり、自分の身を守るために戦うという物語らしい。共演はメル・ギブソン、タイリース・ギブソン、ファムケ・ヤンセン。撮影は今月、カナダで始まる。イーストウッドの次回作は、ガイ・リッチー監督の『Wrath of Man』。共演はジェイソン・ステイサムとジョシュ・ハートネット。文=猿渡由紀
2020年11月13日ジュード・ロウとナオミ・ハリスが主演を務め、ブラッド・ピット率いる制作会社「プランBエンターテインメント」とHBO(R)がタッグを組んだドラマ「サード・デイ ~祝祭の孤島~」が、11月20日(金)よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて独占配信されることが決定。謎が深まる予告編が解禁された。本作は、「夏」と「冬」3話ずつの2部構成で贈るミステリードラマ。ロンドン郊外の引き潮の時しか渡れない孤島を舞台に、島の伝統と文化を守るためには手段を選ばない謎めいた島民を相手にして、「夏」ではジュード・ロウ演じるサムが、「冬」ではナオミ・ハリス演じるヘレンが奇妙で恐ろしい体験をし、それぞれのトラウマと向き合わされ精神を追い詰められている姿が描かれていく。また、ケルト文化を取り入れた祝祭のシーンも印象的で、『ミッドサマー』にも影響を与えたとされる『ウィッカーマン』(1973)など閉鎖空間や排他的世界を彷彿とさせている。ジュード・ロウ、ナオミ・ハリスのW主演と豪華英国人キャストの競演ジュード演じるサム、ナオミ演じるヘレンは異なる季節にオシー島で恐ろしい体験をすることで自身のトラウマに向き合っていく。また、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のキャサリン・ウォーターストンとジュードの再共演も見どころ。ほかにも、「チェルノブイリ」エミリー・ワトソン、「アウトサイダー」パディ・コンシダインら豪華英国人キャストが謎めいた島民として“怪演”しているのも必見。「ウエストワールド」タンディ・ニュートンの娘ニコ・パーカーも出演する。ブラピ率いる“プランB”と体験型シアターの先駆者“パンチドランク”がTVでタッグ英米で人気の体験型演劇「イマーシブ・シアター」の先駆者であるシアターカンパニー「パンチドランク」の創設者で、オフ・ブロードウェイミュージカル「スリープ・ノー・モア」で知られるフィリックス・バレットと、イギリスで人気を博したスリラー「Utopia -ユートピア-」のクリエイターたちがテレビドラマの新しい形に挑戦。監督やスタッフも変えて3話ずつ制作した2部構成となっており、製作総指揮はブラッド・ピットのほか、彼が率いる「プランB」から『ムーンライト』『それでも夜は明ける』でアカデミー作品賞を受賞したプロデューサー、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーが参加。映画級クオリティの作品を生み出していく。舞台となるオシー島は実在の島…ドラマの舞台となった「オシー島」は、幻想的で閉ざされた実在する島。さいわい新型コロナウイルスの感染拡大前に撮影を行っていたプロダクションは、実際に「オシー島」でロケを敢行。ロンドンから約80km、干潮の4時間を過ぎると本土に戻ることのできない離島で、キャストやクルーも携帯電話の電波が届かない不自由な環境の中で撮影を行ったという。美しい自然や英国カントリー調の町並みが保存されている島の風景美も必見。(text:cinemacafe.net)
2020年10月24日フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトをテーマとした映画『Kitbag』(原題)で、リドリー・スコット監督とホアキン・フェニックスが再タッグを組むようだ。スコット監督は『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』でアカデミー監督賞ノミネート、ホアキンは今年『ジョーカー』でアカデミー主演男優賞を獲得した名監督&名優コンビ。20年前、ホアキンはスコット監督が手掛けた今作のような歴史モノの『グラディエーター』で、コモドゥス帝を演じた。『Kitbag』はナポレオンの生い立ちや、皇帝に登り詰めるまでの道のり、最初の妻ジョセフィーヌとの波乱万丈な関係についてフォーカスするという。もちろん、ナポレオン戦争についても描かれるとのこと。スコット監督は自身の制作会社「スコット・フリー」を通して製作も行う。脚本には、スコット監督が2017年にメガホンを取った『ゲティ家の身代金』のデヴィッド・スカルパを再起用した。スコット監督には来年3月にレディー・ガガが主演する『Gucci』(原題)の撮影が控えており、『Kitbag』は『Gucci』のあとに撮影開始となる。(Hiromi Kaku)
2020年10月15日リドリー・スコットが、ナポレオンの伝記映画を監督することになった。タイトルは『Kitbag』。主演にはホアキン・フェニックスが決まっている。脚本はスコットの『ゲティ家の身代金』を書いたデビッド・スカルパ。スコットは、コロナで撮影が中断されていた『The Last Duel』を撮り終えようとしているところ。出演はマット・デイモン、ベン・アフレック、アダム・ドライバーら。その次にはレディ・ガガ主演の『Gucci』が控えており、『Kitbag』の撮影はその後になる。コロナの影響で、『The Last Duel』の北米公開は、今年の年末から来年10月に延期されている。文=猿渡由紀
2020年10月15日ナオミ・ワッツが主演とプロデューサーを兼任する『Penguin Bloom』がトロント映画祭でお披露目された。実話にもとづく感動のストーリーで、ナオミは、海が大好きなオーストラリア人女性サマンサ・ブルームを演じる。サマンサは、夫、子供と一緒に旅行したタイで事故に遭い、胸から下が不随になってしまった。オーストラリアに戻り、絶望の日々を送っている彼女と家族に小さな喜びを与えてくれたのは、舞い込んできた飛べない鳥。娘がペンギンと名付けたその鳥が、サマンサに、新たな人生を生きていく勇気を与えてくれる。サマンサの夫キャメロンは、ペンギンと家族の毎日を写真に撮っては、インスタグラムに投稿した。やがてそれが本として出版され、プロデューサーで、ナオミの長年の友人でもあるエマ・クーパーに送られる。ヴァーチャル記者会見で、ナオミは、写真がたっぷりのこの本に「わが子もすぐ引き込まれた」と語った。「そして私は彼女のジャーニー、サバイバルの物語にも強く感動したの。彼女はどん底から立ち直っていく。役者として、それはとても魅力のあるキャラクターなのよ」とも、彼女は述べている。映画で使われる家は、ブルーム一家が実際に住む家。ブルーム一家に会いに行ったグレンディン・イヴィン監督が、ここで撮影させてくれないかと聞くと、夫妻はすぐに了承してくれたという。映画で描かれる出来事のひとつひとつも、「実際に起こったこと」と、キャメロン。撮影の初日、目の前で自分たちの人生が再び展開するのを見て、夫妻は泣いてしまったそうだ。それを見て駆けつけてきたナオミもまた泣いていたという。初日の後も、サマンサは現場をしょっちゅう見学に来ている。また、キャメロンは現場のフォトグラファーを務めた。「今も生きている人を演じることには、大きな責任が伴う。撮影が始まる前に彼女とはたっぷり会話をし、準備を整えていたけれども、ふと何か疑問が出た時に、そこにいる彼女にすぐ聞けるのはありがたかったわ」とナオミ。撮影で難しかったのは、車椅子に乗り降りすること。「ついつい、うっかり脚を使いそうになってしまう。下半身が動かないんだということを常に自分に思い出させなければいけなかった。それに、車椅子に乗っていて、後ろにひっくり返ってしまうアクシデントもあったわ。あれはかなり怖かった」(ナオミ)。アメリカ公開は決まっていないが、オーストラリアでは来年1月に公開される。文=猿渡由紀
2020年09月23日今年最大の話題作『TENET テネット』がついに公開。全米No.1ラッパー、トラヴィス・スコットのオリジナル楽曲「The Plan」主題歌による予告が解禁された。9月18日より日本でも公開を迎えた本作。全国で2館のみ導入されている「IMAX(R)レーザー/GTテクノロジー」のスクリーンを有するグランドシネマサンシャインでは、全国に先駆けて9月18日(金)0時の「IMAX(R)レーザー/GTテクノロジーの最速上映回」が先行販売されると開始10分で完売、9月18日の初日の回も数時間ですべて完売した。グランドシネマサンシャインでの最速上映終了後には、新たな伝説の幕開けを祝福するファンからの拍手が鳴り止まない事態に。SNSでは早くも「『TENET テネット』すごかった...。手の震え止まらないんだけど...」「彼(ノーラン)の映画はいつも新感覚をくれる。1秒見逃せないって本当にこの事!」といった声が。「『TENET』かなり難解でわからないことの連続なのに、ワクワクして引き込まれてそれに身を委ねてしまう。最高の没入感。観終わった直後に次いつ観よう、と考えた映画は初めてです」というコメントも。「TENET」がTwitterでもトレンド入りを果たしている。本作にオリジナル楽曲を提供したのは、カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバー、ザ・ウィークエンドなどとのコラボでもお馴染みのトラヴィス・スコット。アパレルやカルチャーシーンにも大きな影響力を持ち、今年4月には登録ユーザーが3億5000万人を超える世界的人気ゲーム「フォートナイト」上でのバーチャルコンサートが、コロナ禍において歴史的転換の瞬間だったと大きな話題となったことも記憶に新しい。そんな多方面で絶大な影響力を持っているトラヴィス・スコットが書き下ろした「The Plan」。映画音楽へは自身としては初めて作詞に挑戦し、作品鑑賞後に書き下ろしたというリリックと中毒性の高いトラックが本編映像のスリリングな展開に乗り、高い中毒性も相まって本作『TENET テネット』へ対する期待感を高める。本作で音楽を担当したルドウィグ・ゴランソンは米誌のインタビューで彼に対して「たくさんのレベルや領域でアートに触れている人だ。トラヴィスがアートと繋がるのは、一つだけの形ではない。たくさんの触覚があって、すべてが刺激的だ」と彼の持つカリスマ性を称え、クリストファー・ノーラン監督も「トラヴィスの声が、長年のパズルを完成させる最後のピースとなった」と作品にとっても重要な役割であったと話し、本作で「The Plan」が持つ重要性と必然性を明かしている。『TENET テネット』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TENET テネット 2020年9月18日より全国にて公開© 2020 W arner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
2020年09月19日人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」「Fleabag フリーバッグ」のアンドリュー・スコットが、中年の危機に陥ったスター俳優を演じる“ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)”『プレゼント・ラフター』から予告編が解禁。10月9日(金)より劇場上映される。本作は、イギリスで上演された舞台の中から英国ナショナル・シアターが厳選し収録した舞台を日本の映画館で楽しめるNTLiveの2020年新作第5弾。中年の危機に陥ったスター俳優を主人公にしたノエル・カワード作の傑作コメディで、海外ツアーへの準備中のスター俳優ギャリー・エッセンダインのもとに個性的な面々が会いに来て、彼の生活はハチャメチャに。現代の名声・欲望・孤独を見事に投影した作品となっている。1942年の初演時、カワード自らが演じて好評を博したギャリー役には、「SHERLOCK/シャーロック」のモリアーティ、「Fleabag フリーバッグ」の“ホット・プリースト”などでお馴染みのアンドリュー・スコット。喜劇を得意とする演出家マシュー・ウォーチャス(「ゴッド・オブ・カーネイジ」「マチルダ」)の手腕にも注目だ。本年度のローレンス・オリヴィエ賞ではリバイバル賞・主演男優賞(スコット)・助演女優賞(ソフィー・トンプソン、インディラ・ヴァルマ)がノミネートされ、英国演劇界から絶賛を浴びた。NTLive『プレゼント・ラフター』は10月19日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋、シネ・リーブル池袋、TOHOシネマズ 川崎、TOHOシネマズ 赤池、大阪ステーションシティシネマ、福岡・中洲大洋映画劇場にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月14日