全米公開から60周年を迎えるディズニーの名作『ピーター・パン』が“ダイヤモンド・コレクション”として、来年3月20日(水)に初のブルーレイとなって発売される。『ピーター・パン』予告編全米では1953年に、日本では1955年に公開された本作は、美しい映像や、ピーター・パン、ティンカー・ベル、フック船長、チクタクワニなどの魅力的なキャラクター、そしてファンタジックなストーリーで世界中を魅了した。2008年からは、ティンカー・ベルを主人公とした作品がシリーズとして製作されるなど、時代を越えて愛され続けるディズニーの代表作だ。このたび発売される“ダイヤモンド・コレクション”は、最新のデジタル修復技術によって、製作当時の美しい映像や臨場感あふれる音声を再現しているほか、ボーナス・コンテンツとして、『ピーター・パン』の未公開シーン&未発表曲の数々が収録される。さらに、ウォルト・ディズニー・スタジオに在籍し、多大なる貢献を果たした伝説的なアニメーターたち“ナイン・オールド・メン”のインタビュー映像『素顔のナイン・オールド・メン』や、製作の舞台裏に迫る『メイキング・オブ ピーター・パン』などが盛り込まれ、名作をより深く楽しむことのできる内容となっている。『ピーター・パン』ダイヤモンド・コレクション2013年3月20日(水)発売ブルーレイ1枚+DVD1枚セット3990円(税込)『ピーター・パン&ピーター・パン2』Movie Collection2013年3月20日(水)発売ブルーレイ2枚組 6090円(税込)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2012年12月12日ピーター・ジャクソン監督が世界中を席巻した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続き、英文学者J・R・R・トールキンのベストセラーを映画化した『ホビット 思いがけない冒険』がついに完成。1日に“ジャパン・ホビット・フェスティバル”と銘打ち、都内で来日記者会見とジャパンプレミアが開催され、来日したジャクソン監督をはじめ、主人公ビルボ・バキンズ役のマーティン・フリーマン、ドワーフのトーリン・オーケンシールドを演じるリチャード・アーミテージ、ゴラム役のアンディ・サーキス、フロド・バキンズに扮するイライジャ・ウッドが新たな“冒険”の幕開けをファンと祝した。その他の写真トールキンの『ホビットの冒険』を原作に、『ロード…』から60年前の“中つ国”を舞台にした壮大な冒険を描くファンタジー巨編。「再び冒険に出た理由? それは他の誰にも『ホビット』は渡したくなかったからさ(笑)。私が再び中つ国に戻る方法は、この映画を撮る以外ない。実際、今までで一番楽しい冒険だったよ」(ジャクソン監督)。ホビット族のビルボが、魔法使いのガンダルフ、13人からなるドワーフの一団らと挑む旅路が、最新鋭の3D技術、HFR3D(ハイ・フレーム・レート3D)で撮影され、「映画鑑賞の手段が増えた現在、映画館で映画を観る理由を求めていた。観客の皆さんを映画館に呼び戻す機会になれば」と期待を寄せていた。大役に抜擢されたフリーマンは、「世界レベルの大がかりな作品なのに、まるで学生映画を撮っているような和気あいあいとした雰囲気。僕が迷ったときには、常に誰かが手を差し伸べてくれる親密な現場だった」。アーミテージはもともと『ロード・オブ・ザ・リング』のファンだったといい、「責任や期待の重さも感じたのは事実。それでも(ロケ地)ニュージーランドでの18か月は人生で最も思い出深い、貴重な時間だった」と振り返った。一方、『ロード…』3部作から続投したサーキスとウッドは、「ニュージーランドの旧友との再会ほどうれしいことはない。それに僕にとってゴラムは一生の友人だからね」(サーキス)、「フロドは原作には登場しないから、今回映画に出演できるのは文字通り“思いがけない”こと。フロドとして戻れたことが大きな贈り物になったよ」(ウッド)と感無量の面持ちだった。『ホビット 思いがけない冒険』12月14日(金)、丸の内ピカデリー他全国ロードショー『ホビット スマウグの荒らし場』2013年12月13日(金)、全国ロードショー『ホビット ゆきて帰りし物語』2014年7月18日(金)、全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年12月03日ウディ・アレン監督の最新作『恋のロンドン狂騒曲』が12月1日(土)から公開される。毎作、人気俳優がズラリと顔を揃えるアレン映画だが、なぜ、彼のもとにはこうも多くの有名俳優たちが集まるのだろうか? その秘密の一端が垣間見える本作の特別映像が公開された。特別映像本作は、ロンドンを舞台に、2組の結婚生活の破綻が4つの新たな恋の物語へと発展していく過程をシニカルに描いたラブ・コメディ。死の恐怖にとりつかれ、若さに執念を燃やす老年の男と、彼に去られて自分を見失う妻、その夫婦の娘と夫のドラマが展開する。アレン作品はそのほとんどが低予算で、スターであっても全米映画俳優組合が定める最低の出演料しか支払われないが、アレンの下で演技したいという俳優は多い。このほど公開された特別映像は、本作のリハーサル風景から始まるが、ナオミ・ワッツは「自由にやらせてくれる一方で、細かい指示もある。いろいろ提案してくれるの。でもこう言う。“しっくりこないなら無理しなくてもいい”。だから自然に演じられる」と言い、ジョシュ・ブローリンは「人生で最も苦しい(撮影中の)10日だった。ウディを喜ばせたいと強く思うからだ」と語る。ちなみに映像で、妻役のワッツと言い争うブローリンの口調は、カットがかかった後に喋り出すアレンとそっくり! 数々の賞に輝き、高額出演料を得るようになった俳優もいつかはアレンの演出を受け、アレンのように自由で自然に演技をしたい、と思っているのかもしれない。また、大監督でありながら、皮肉屋で、市井の感覚を忘れない部分も、多くのスター俳優から支持されているようだ。特別映像の後半では本作がカンヌ映画祭で上映される模様が登場するが、アレンは「普通はありえないよ。タキシード姿でレッドカーペットを歩き、大勢に名前を叫ばれ、カメラのフラッシュを浴びる。リアリティがないね」と言い放つ。彼の宣伝嫌い、式典嫌いは有名で、『アニー・ホール』が米アカデミー賞を受賞した際にも、授賞式には出席せず、地元でクラリネットの練習をしていたという。誰もが憧れる映画人でありながら、虚栄心のかけらもなく、文句とグチばかりを言いながら驚異的なペースで新作を発表するウディ・アレン。最新作『恋のロンドン狂騒曲』でも彼の演出の下で名優たちの活き活きとした演技が観られそうだ。『恋のロンドン狂騒曲』12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ ほかにて全国ロードショー(C)2010 Mediapro. Versatil Cinema & Gravier Production. Inc
2012年11月27日映画館のない中目黒に生まれた無料の移動式映画館「中目黒シネマズ」。2013年1月からの本格始動に向け、11月24日(土)にプレイベントとしてウディ・アレン監督の傑作『アニー・ホール』(’78)が上映された。上映後には映画文筆家の松崎健夫と映画解説者・中井圭による作品解説トークショーが行われ、熱い“ウディ・アレン”論を繰り広げた。中目黒の街全体を映画館として、月に1度、無料で誰でも映画を鑑賞できるスペースを提供する映画プロジェクト「中目黒シネマズ」。今後は、同じく中目黒で定期開催される、食と体験のプロジェクト「中目黒マルシェ」と連動していく構想もあるという。壁一面を覆う巨大スクリーン、そして通常の映画館の客席とは違い、アンティークなソファや椅子、また前方にはラグを敷いた床に座て鑑賞するゆったりとしたスタイル。今回の本映画祭で上映されたのは、名作中の名作『アニー・ホール』。中井さんは「『中目黒シネマズ』プレ開催第一回目の作品選定に大変悩みましたが、『アニー・ホール』が一番ふさわしく、みなさんに面白いと思っていただけて本当に良かった」と安堵の表情。一方の松崎さんは「当時、『アニー・ホール』は斬新だと言われていました。ネクタイやパンツなど、アニーが着ている男っぽい服など、ちょうどウーマンリブが活発になり始めた頃ですね。ファッションの面でも『アニー・ホール』は影響を与えていたんです」とウディ・アレン作品の時代を掴むアンテナの鋭さに改めて賞賛を送る。さらに「『アニー・ホール』では、イングマール・ベルイマン監督の『野いちご』(’62)にオマージュを捧げているんですね。冒頭では突然観客に話しかけ、敬愛する監督の作品を取り入れ、それはとても当時斬新でした。取り込んで自分のものにし、そして新しく見えるものに変えているんです」と解説し、知られざる映画秘話についても言及。監督がどんな映画に影響を受けたのか考えながら作品を観るというのも映画鑑賞の楽しみの一つではあるが、「ウディ・アレンが好きな日本映画は『羅生門』(’50)、『七人の侍』(’54)、『蜘蛛巣城』(’57)」と松崎さん。日本人として大変誇らしいこの事実に、中井さんも「ウディ・アレンが影響を受けていると思って、次は黒澤映画を観る。映画は数珠繋ぎですね」と深々とうなずいていた。今回のプレイベントに寄せられた意見・リクエスト・アドバイスを反映させ、12月下旬には第2回目のプレイベントを開催予定、そして2013年1月より本格的にプロジェクトのスタートを迎える「中目黒シネマズ」。新たな映画鑑賞スペースの誕生に、多くの注目が集まっている。(photo:Horiba Toshiaki)「中目黒シネマズ」公式サイト:公式Facebook:公式Twitter:■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月27日動物に対する正しいケアを怠ったため、『ホビット』の撮影現場で27匹の動物が死んだという報道に対し、ピーター・ジャクソン監督と映画のプロデューサーが否定の声明を発表した。一方で別の動物愛護団体は製作側のケアの怠りを非難する声明を出している。その他の情報『ホビット』の現場で動物が死んだと非難しているのは、動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)。動物が管理されていた場所に危ない要素が多数あったことが原因だったという。映画の現場における動物の扱いを監視するアメリカン・ヒューマン・アソシエーションは、この映画の撮影中に動物のケガはいっさいなかったとしているが、同団体は通常、動物が管理されている場所まではチェックしていない。この報道を受けて、アメリカン・ヒューマン・アソシエーションは「私たちには、撮影現場の外まで監視することはできません。現場の外での事故は、あまりに多すぎます。この状況を止めるべきです。製作中のどの段階にあっても、動物を守らなければいけません」と声明を発表した。一方でピーター・ジャクソンとプロデューサーは、動物のケアに怠りはなかったと主張。「我々は動物に対して最高の基準のケアをしています。事故があった場合は即座に検証し、正しい処置を取っています。27匹の動物が死んだという報道を、我々は断固として否定します。動物が出てくるショットの55%はCGで、アクションやストレスを与えるシーンに動物は使っていません」とコメントしているようだ。(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.
2012年11月20日『恋のロンドン狂騒曲』が12月1日(土)に日本公開予定のウディ・アレン監督が俳優として出演する『Fading Gigolo』(原題)が、ヴァネッサ・パラディやシャロン・ストーンも参加しニューヨークで撮影中だ。監督・脚本は『バートン・フィンク』(’92)、『トランスフォーマー』シリーズのジョン・タトゥーロで、タトゥーロは金に困っている友人・マレーを助けるためにジゴロ稼業に乗り出す主人公も演じる。そのマレーに扮するのがアレンだ。「こういうテーマの作品はほとんどない。『真夜中のカーボーイ』(’69)くらいだろう」とタトゥーロは体を売る男性について描こうと思ったきっかけを語る。「女性ばかりじゃなく、男性の話があってもいいじゃないか」。主人公の顧客を演じるのはシャロン・ストーン、ソフィア・ヴェルガラ、そしてヴァネッサ。ほかにリーヴ・シュレイバーも出演しているという。ちなみに、タトゥーロとアレンは同じ理髪店に通っており、理髪師を通じてタトゥーロの新作の話がアレンに伝わり、出演を快諾したという。といっても、アレンは自分の出演シーンに関しては脚本のリライトと編集を行ったそうだ。(text:Yuki Tominaga)© Evan Agostini/Invision/AP/AFLO■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月20日とにかくしゃべる。ウディ・アレンのファンたちにはお馴染みですが、彼のコメディは、登場人物があることないことよくしゃべるのです。「あることないこと」と言いましたが、不思議なのは、なぜか彼らの本音と建前が、怒涛の会話劇からにじみ出てきているところ。それが分かるからこそ、思わずくすっと笑ったり、にんまりしたりしてしまう。本音と建前が見えてくる人間たちは、滑稽なのに可愛らしく、やっかいなのに憎めないのです。新作『恋のロンドン狂騒曲』にも、そんな可愛らしくやっかいな人々が登場。今回、主軸となるのは、人生の転機に重大な選択を迫られていく2組の夫婦。彼らの関係が破綻したことを機に、4人の男女が再び“恋の市場”に躍り出て、恋の幻想に囚われていく様が描かれています。一組は、結婚40年目のアルフィ(アンソニー・ホプキンス)とヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)。ある夜、アルフィはベッドで死の恐怖に襲われ、それをきっかけに若返りのためのトレーニングや日サロ通いを始め、妻の元を去り、若い金髪のコールガールに走ります。夫に捨てられたヘレナは、失意の中で出会ったインチキ占い師に傾倒していきます。さらには、精神世界に興味を持っている老紳士と出会い恋心を抱きます。もう一組は、彼らの娘・サリー(ナオミ・ワッツ)とその夫、一発屋作家のロイ(ジョシュ・ブローリン)。サリーは一日中ぶらぶらしているロイとの生活に行き詰まり、勤め先のギャラリー・オーナー(アントニオ・バンデラス)に恋心を抱き始めます。一方のロイは、だらだらとした生活を送るうち、自宅の窓から見える向かいのビルの赤い服の美女に胸をときめかせるようになります。つまり、2組の夫婦関係は、それが終わるやいなや、4つの恋へと枝分かれしていくのです。物語だけ読むと、4人はかなり難しい状況に直面しているところですが、そんな現実すら、どこまでも軽妙なタッチで描いていくのがウディ流。これほどのドロ沼劇なのにどこまでもスタイリッシュなのは、徹底的に彼らの恋模様を滑稽に描き、笑い飛ばしていく突き抜け感。久しぶりの恋へと心を暴走させていく大人たちの姿は、愚かで、切なくて、可笑しくて。でも、決して他人事ではないのです。恋愛は当人にとっては一生に関わる一大事。それだけに最も愚かな部分も露見しやすい。そして、その愚かさを知っているのは傍観者だけ。そう、この作品で笑ってしまうみなさんだって、他人から見れば滑稽な恋に身を焦がしているかもしれないのです。そんなロジックが隠されているなんて、さすがはウディ。恋愛に関しても、いろいろやらかしてきた彼ですから、何度失敗しても懲りることなく、決してめげない人間のたくましさに愛おしさを感じるのかもしれません。そういえば、ウディの映画ではよく滑稽な人間が多く登場し、滑稽なエピソードを展開しています。そして今回も。ネタバレにならない程度にご紹介すると、筆頭はヘレナ。夫に去られてからの彼女は、占い師に人生のすべてを決めてもらっているかのよう。すべて他人(占い師)の言いなりで、家族をイラッとさせています。でも、結構いますよね、自分で何も決められず、人に相談しまくる人。人生の一大事ほど、自分の決断が大事だというのに。実は、本作の原題は「You Will Meet a Tall Dark Stranger」。これは占い師が使う常套句だそうで、「あなたは背が高くて、色の浅黒い誰かに会うでしょう」という意味。他人が聞けばかなり曖昧でいい加減なたわ言ですが、信じたい人にとってはまさに“予言”。色の浅黒い背の高い人って、結構いそうですけれど…。ただ、傍観者になれば誰だっていつも冷静でいられるもの。この作品を観ていると、人とは多かれ少なかれ、早かれ遅かれ、他人に振り回される生き物だということが分かります。そう、人は常に傍観者などではいられないのですから。恋にまつわる、いえ、人生にまつわる、あらゆる可笑しみ、切なさ、悲喜こもごもまでもが詰まった『ロンドン狂騒曲』。劇中で奏でられる狂騒曲に、時に耳が痛くなることもありますが、それでも私たちが学べることは多そうです。所詮、登場人物たちも、観客である私たちも、同じ穴のムジナですから。(text:June Makiguchi)■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月14日アカデミー脚本賞に輝いた『ミッドナイト・イン・パリ』が日本を含む世界各国で大ヒットを記録し、新たな絶頂期到来を鮮烈に印象づけたウディ・アレン監督の最新作『恋のロンドン狂騒曲』。アンソニー・ホプキンスを始め、ナオミ・ワッツ、アントニオ・バンデラスら豪華キャスト陣を迎え、ロンドンの街角で芽生える4つのラブ・ストーリーを描く本作のコメントチラシが遂にお目見えとなった。アルフィー(アンソニー・ホプキンス)がコールガールのシャーメイン(ルーシー・パンチ)を追い求め、妻・ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)の元から去ったのをきっかけに、ヘレナはインチキ占い師にハマってしまう。結婚生活が不満なサリー(ナオミ・ワッツ)は上司のグレッグ(アントニオ・バンデラス)に心惹かれ、夫で小説家のロイ(ジョシュ・ブローリン)は、近所の神秘的な女性・ディア(フリーダ・ピント)に惚れてしまう。ロンドンの街で起こるちょっとした不協和音が、次第に大きな騒動へと発展していく――。2組の夫婦の結婚生活の破綻があれよあれよと“4つの恋”に枝分かれしていくスピーディーなストーリーが見どころとなる本作。もがけばもがくほど愚かな過ちを重ねてしまう男と女の運命を、アレン監督が意のままに軽妙かつ残酷に操り、シニカルとユーモアたっぷりに描き出す。そして今回公開となったのは、映画やファッションの雑誌や本を手がけるエッセイスト、イラストレーターとして活躍する石川三千花さんが描いたとびきりステキなコメントチラシ!4人を取り巻く人々との関係が一目で分かるこのイラストの中央に描かれているのは、「人生は剣幕ばかりの空騒ぎ意味など何ひとつない」というシェイクスピアの言葉。ただ幸せのありかを探し求めているだけなのに、必死にもがき愚かな過ちを重ねてしまう彼らの姿を見事に言い表した言葉かも…?このコメントチラシは11月10日(土)より全国上映劇場にて配布されるそう。劇場に足を運んだ際には、ぜひチェックしてみて!『恋のロンドン狂騒曲』は12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。ウディ・アレン監督が描くドキュメンタリー作品『映画と恋とウディ・アレン』は、11月10日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.ミッドナイト・イン・パリ 2012年5月26日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開Photo by Roger Arpajou -(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.
2012年11月08日『ミッドナイト・イン・パリ』で世界中を陶酔させたウディ・アレン監督が満を持して贈る、軽妙洒脱なラブ・コメディ『恋のロンドン狂騒曲』がこの冬公開となる。世代の異なる2組の夫婦の結婚生活が破綻し、あれよあれよという間に“4つの恋”へと枝分かれしていくスピーディーなストーリーが展開する、本作の予告編がどこよりも早く到着した。アルフィー(アンソニー・ホプキンス)がコールガールのシャーメイン(ルーシー・パンチ)を追い求め、妻・ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)の元から去ったのをきっかけに、ヘレナはインチキ占い師にハマってしまう。結婚生活が不満なサリー(ナオミ・ワッツ)は上司のグレッグ(アントニオ・バンデラス)に心惹かれ、夫で小説家のロイ(ジョシュ・ブローリン)は、近所の神秘的な女性・ディア(フリーダ・ピント)に惚れてしまう。ロンドンの街で起こるちょっとした不協和音が、次第に大きな騒動へと発展していく――。思いがけず人生の転機に差し掛かり、重大な選択を迫られていく男と女の姿を描いた本作。ロンドンの街角で芽生える4つのラブ・ストーリーは、年の差カップルあり、不倫カップルありとまさに四者四様だが、全てのキャラクターに共通するのは身も心もすっかり“恋の幻想”に囚われてしまっていること。ただ幸せのありかを探し求めているだけなのに、必死にもがけばもがくほど愚かな過ちを重ねてしまう人間の性を、シニカルとユーモアたっぷりに描いている。今回、解禁となった予告編からも怒涛の“セリフの応酬”が垣間見えるはず。結婚生活にまつわる諸問題を抱え込んだ30代の夫婦サリー&ロイに扮する、ナオミ・ワッツとジョシュ・ブローリン。サリーの両親でもあるアルフィー&ヘレナの離婚後の波乱に満ちた行く末を演じるのは、オスカー俳優アンソニー・ホプキンスとジェマ・ジョーンズ。4人の演技功者が、“ああ言えば、こう言う”爆笑のセリフ合戦を披露し、各キャラクターのジェットコースターのような人生模様を生き生きと体現しているのが、予告編からも伝わってくる。また、アレン監督の私生活から仕事までを1年半かけて撮影したドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』が11月より公開されるが、こちらの公開も楽しみなところ。まずは、人間洞察に長けたウディ・アレン監督の真骨頂とも言うべき本作の予告編から、夢見る男女の“幻想”を覗いてみて。『恋のロンドン狂騒曲』は12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年10月11日9月に東京芸術劇場リニューアル・オープン第1弾として、ハンガリーから招かれる劇団オルケーニ制作のジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター~よいこのえほん~(以下SHP)』が、5月にハンガリー・ブダペストで上演された。小学生から祖父母の世代まで楽しめる上質のミュージカルだが、“お子様向け甘口娯楽”とは大違い。親に逆らう子供たちがたどる恐ろしい運命が描かれている。音楽劇『ショックヘッド・ピーター』チケット情報原作は19世紀にドイツの精神分析医ハインリヒ・ホフマンが書いた絵本『もじゃもじゃペーター』。日本でも翻訳出版されているベストセラーを、1998年に舞台化したのは3人の英国人だ。演出と美術を手がけたジュリアン・クラウチとフィリム・マクダーモットは、エッジのきいた作風で物議をかもす。音楽はエスニックからオペラまで多彩な要素を織りなす、パンク・バンド「タイガー・リリーズ」のマーティン・ジャック。英国最高の演劇賞であるオリヴィエ賞2冠に輝く英国版では、ジャックの妖しい歌声にのって家庭教育を嘲るホラーショーが展開した。今回来日するハンガリー版は、物語と曲は英国版と共通だが、演奏も装置や衣裳のデザインも大きく変更されている。優れた芸術性で知られるオルケーニ制作の舞台には、1920年代のキャバレーを連想させるバンドと、仕掛けに富む装置が配される。空間全体がグロテスクな美意識に包まれ、工夫を凝らした流血シーンには客席から歓声が上がる。母親役に男優が扮するなど、多くの役が性を交換する演出は滑稽さを増しつつ、「この残酷劇は虚構」と若い観客に伝える。いっぽう成熟した観客は、“しつけ”の力関係を通して現実の社会に向き合う。たとえば、子供を型にはめる親の姿は、国民を抑圧する政治家に重なって、「権力者は法律や暴力で他者を支配できるか?」と問いかける。観客に多彩な視点をもたらす悲喜劇の背景について、演出家アシェル・タマーシュは「僕が演出を始めた40年前のハンガリーはソビエトの影響下にあり、表現活動は政府の検閲を受けた。だから、ひとつの話を複数のレベルで捉える方法を磨くようになったんだ」と語る。ブラック・ユーモアが炸裂するSHPは、戦後の東欧の苦い歴史を反映している。近年アシェルは国際的にも評価を高めている。オスカー女優ケイト・ブランシェットの依頼でオーストラリアの劇団のために演出したアントン・チェーホフ作『ワーニャ伯父さん』は、7月に米・ニューヨークのリンカーン・センター・フェスティバルで賞賛された。深いドラマ解釈に基づき俳優の身体をいかすアシェルは、SHPの登場人物たちにも特異な魅力を与えている。親の言いつけに抗い、火遊びして炎に包まれる少女も、しゃぶった指を切られる赤ちゃんも、悲惨な目に合う瞬間さえ可愛さを失わない。風雪に耐えて生き抜いてきた東欧のアーティストの強さを秘めた怪作は、新鮮な刺激で日本の観客を挑発してくれるだろう。公演は9月1日(土)から9日(日)まで東京芸術劇場・シアターイーストにて上演。チケットは発売中。取材・文:桂真菜
2012年08月15日二部作の予定で製作されている『ホビット』が、三部作になるかもしれない。撮影を終了したピーター・ジャクソン監督は、3つ分の映画を作るに十分な素材があると判断し、スタジオも大賛成のようだ。しかし決定するには、権利の保持者や出演俳優の同意が必要となる。その他の情報『ロード・オブ・ザ・リング』のプレクエルにあたる『ホビット』は、第一部が今年12月、第二部が来年12月に公開される予定。撮影は2作まとめて行われ、最近終了した。しかし、今になってジャクソン監督が、三部作にしたいと考え始めたようだ。そのほうが当然全体の興行成績がより大きくなるため、配給のニューライン・シネマを傘下に持つワーナー・ブラザースも大賛成。『ハリー・ポッター』に次いで、『ダークナイト』という大ヒットシリーズが終了してしまう今、ワーナーにとっては、まさに大歓迎のニュースと言える。しかしゴーサインが出るためには、出演俳優や、この作品の権利を分かち合うさまざまな人たちの同意を得なければならない。俳優たちは2作分の契約をしているため、3作できるとなると、当然ギャラは再交渉ということになる。マーティン・フリーマン、イアン・マッケランとの交渉は、すでに始まっているらしい。『ハリー・ポッター』や『トワイライト・サーガ』シリーズは、最終章をふたつの映画に分けて成功した。『ハンガー・ゲーム』シリーズも原作は三部作だが、3作目をふたつに分けることが決定している。だが、これらの作品では、ふたつに分割することは最終章の撮影開始前に決められており、『ホビット』のように撮影が終わってから変更されるのは珍しいことだ。文:猿渡由紀
2012年07月27日ドラマ「泡沫(うたかた)の夏」やNHKドラマ「上海タイフーン」などに出演し、日本でも人気のピーター・ホー。台湾では「恋人にしたいドラマ俳優No.1」に選ばれ、ここ5年間は仕事漬けの多忙な日々を送り、最近初めて2か月近くの長期オフがとれたという。そんな彼がドラマ「僕らはふたたび恋をする」のプロモーションで来日したところをキャッチ!ピーター演じるジアカイはイケメン&仕事もバリバリこなし、女子の心をわし掴みにする要素満載の理想の男性。ピーター本人も同性として魅力的だと語る。「ジアカイは物事の対処能力がすごく高いんですよね。女性を気遣って、何かあったら適切に解決して正しい道に導いてあげる。それも嫌味なくサラッと自然にね。そういうところは僕も見習いたいです(笑)。ただ彼は育った環境や父親との関係から人と距離を取るタイプ。僕は実際には父親とも仲が良いし、人に対しても溶け込みやすいタイプなのでその部分では違うかな」。そんなデキる男の見えない心の傷を少しずつ癒していくのが、ヒロインのシャオシャン。事故で亡くなった先輩の娘を養女として育てるため、仕事探しに奮闘し、幼稚園のママたちからの嫌味にも健気に耐える女性だ。「シャオシャンは優しい心を持っていてまっすぐなところが魅力的。頭は良いんだけど、頭を使って打算的に何かをするというのがないところがいい。いまって自分が得をしたいという気持ちがついつい出てしまうことが多かったりするじゃないですか?彼女はそういうところが全くない。演じた(チャン・)チュンニンも、最初は正直ちょっと傲慢で冷たい印象だったけど(笑)、自分のイメージをあまり考えないで大声で笑ってたりするんで、自然なところはシャオシャンと似てますね」。「僕らはふたたび恋をする」は、偶然エレベーターに閉じ込められたジアカイとシャオシャンが出会い、惹かれ合うものの、想いを告げられずに別れ、その8年後に運命の再会を果たし、数々の偶然に導かれていく物語。「本作のような運命って信じますか?」と質問すると、ピーターは自身が体験したロマンティックなこんな話を披露してくれた。「運命ってありうるんですよ!小学生のとき、フェンス越しにいる名前も知らない相手とお互いに石を投げ合って遊んでたんです。その後、18歳の夏休みのときにラスベガスから台湾にやってきた女性と親しくなって彼女が昔話をしたんです。『子供のときにフェンス越しに石を投げ合ってた意気地のない男の子がいて、私が投げた石が当たってその子が泣いちゃったのよ』って。その意気地のない男の子は僕だったんです(笑)。これって運命ですよね?世の中は広いようで狭いと思いましたよ(笑)」。ピーターも現在36歳。「40歳までに結婚したい」とも話すが、ジアカイのように運命の人に出会っているのかも気になるところ。「僕は28歳のときに『30歳で結婚したい』と言ったことがあります(笑)。常に生活には変化が起きていますから、理想通りにはなかなかうまくいきませんよね。でも焦らなくていいと思ってます。神様はちゃんと自分に合う人をこの世の中に必ず1人用意してくれていると思うんです。焦りを持ってしまうと間違った人と結婚してしまうと思うので、正しい人と結婚するのがいいと思います」。ちなみに、ピーターの理想の女性の条件は「料理上手」が必須とのこと。「僕は料理が下手なので料理上手で優しい人がいいですね。頭はそんなに良くなくて大丈夫。僕が抱く日本人女性のイメージも“料理上手”なんですよ。小学生のときに母親が日本人の同級生がいて、家に遊びに行くとお母さんがいつも優しくて、美味しそうな料理を作っていたので。子供の頃からそういうイメージです。香港や台湾でよく飲まれる薬膳やいろんな具を入れて作るスープが上手に作れる女性だったら、僕は心奪われてしまうかもしれません(笑)」。背が高く、見事としか言えない大きくてしなやかな肉体を持ち、さらにはいい意味で“開けっぴろげ”に自分の思いを素直に語ってくれるピーター。大人の余裕からくるその佇まいは、劇中のジアカイ同様、器の大きな人。きっと本作のピーターに触れれば、誰もがきっと、ふたたび恋をしたくなるハズ!!ぜひ、ご覧あれ。(text:Tomomi Kimura)特集「欲張り女子は華流を先取り!」「僕らはふたたび恋をする<台湾オリジナル放送版>」DVD−BOX112,600円(税込)リリース中!DVD−BOX212,600円(税込)8月3日(金)発売DVD−BOX312,600円(税込)9月5日(水)発売※同時レンタル開始発売元・販売元:エスピーオー公式サイト:© Dreamland Image Co. Ltd., Taiwan, 2011■関連作品:僕らはふたたび恋をする [海外TVドラマ]© Dreamland Image Co. Ltd.,Taiwan,2011.
2012年07月25日『ハンガー・ゲーム』のゲイリー・ロス監督が、ディズニー作品『ピーター・パン』の前日譚を描く『Peter and the Starcatchers』(原題)の監督を担当する可能性が出てきた。実は、『ハンガー・ゲーム』シリーズの第2弾となる『The Hunger Games:Catching Fire』(原題)の監督オファーを蹴っていたゲイリーは現在、このディズニー作品との交渉を行っているという。デイヴ・バリーとリドリー ピアスンが共著した原作「ピーターと星の守護団」(主婦の友社刊)を基に、ジェシー・ウィグトウが脚本を手がける本作は、ピーター少年がネバーランドに向かう船の中で友達となった少女・モリーから、海賊の黒ひげ団から守らなければいけないという魔法の星が詰まったトランクの存在を知らされたことをきっかけに、2人の冒険が始まるというストーリー。かの「ピーター・パン」の前日譚となるアクション・アドベンチャー作品である。同作は既に「PETER AND THE STAR CATCHER」とというタイトルでミュージカル化されており、トニー賞を5つも授賞している。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年07月19日台湾ドラマ「僕らはふたたび恋をする」の日本放送開始&DVD発売を記念して、主演のピーター・ホーとヒロイン役のチャン・チュンニンが来日。7月4日(水)に都内劇場で行われたファンが見守る中での公開記者会見に出席した。ドラマ「泡沫(うたかた)の恋」や『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』のピーターと台湾版「ハチミツとクローバー~蜂蜜幸運草~」のチャンの共演作として注目を浴びる本作。エレベーターに閉じ込められたことをきっかけに互いに惹かれ合うも想いを伝えきれずに別れた男女が、それぞれのパートナーとの別れを経て再会し不器用ながらも恋を紡いでいく姿を描く。大きな歓声で迎えられたピーター。大好きな日本食を楽しんでいるようで「こっちに着いてからずっとお腹がいっぱいです。今回は3日の滞在ですが、夜食も入れて全部で12回食事する機会がありますね(笑)。さっきもつい昼を食べすぎて眠たかったんですが、みなさんの顔を見て目が覚めました」と満面の笑みを浮かべた。チャンは「ピーターとは大の仲良しなので楽しく撮影できました。日本に彼とこうして一緒に来ることができて、同窓会のような気分です」とこちらも笑顔を見せた。2人は昨年、チャリティイベントで共にベトナムを訪れたそう。チャンはそこで初めて接したピーターについて「人の良さがすごく印象的で、家に帰ってから30分くらい母に彼の話を延々としてたくらいなんです」と語る。「そうしたら年末にこの作品の脚本が届き、共演者がピーターと聞いて即決しました」と出演に至る経緯を明かした。そんなチャンに「撮影に入ったら30分くらい文句を言われてたけど」とおどけつつ「ベトナムで子供たちと接し、涙する彼女の姿を見て、優しい彼女の一面に触れ、共演してみたいなと思ってました」と語る。改めて共演を経ての印象について尋ねると、チャンは「役と同じですべてのことに自分の考えを持っている男性です。“台湾一の肉体美を持つ俳優”という称号通りでしたね」とニッコリ。劇中、たびたびピーターはその鍛え上げた肉体を披露しているが「彼はいつも自分と向き合ってるから(脱ぐことに対して感覚が)麻痺していたかもしれませんが、私たちは毎回、楽しませてもらってました」と語り、会場を沸かせた。一方のピーターは「か弱い女性に見えますが、彼女はすごい瞬発力の持ち主です。最初の出会いのシーンでの大泣きする姿には驚きました。これまでこんな演技をする女優さんと共演したことはなかったので」と称賛を送っていた。ちなみにピーターは、撮影中に誕生日を迎えたチャンの顔にバースデイケーキをぶつけるというイタズラを実行したそうだが、「彼女はすごく意志が強いんです。追いかけられて、しっかりとリベンジされました(苦笑)」と明かすなど、劇中さながらに仲の良い様子を見せた。「僕らはふたたび恋をする」は「アジアドラマチックTV★So-net」で放送中。「僕らはふたたび恋をする」<セル>「DVD-BOX1」発売中「DVD-BOX2」発売日:8月3日(金)「DVD-BOX3」発売日:9月5日(水)価格:各12,600円(税込)<レンタル>vol.1~vol.5レンタル中vol.6~vol.108月3日(金)より開始vol.11~vol.159月5日(水)より開始公式サイト:■関連作品:僕らはふたたび恋をする [海外TVドラマ]© Dreamland Image Co. Ltd.,Taiwan,2011.
2012年07月04日ウディ・アレンの監督最新作『ミッドナイト・イン・パリ』が26日(土)から日本公開される前に、アレン監督のコメントが届いた。その他の写真近年、米国を出て欧州で作品づくりを続けているアレン監督が本作で選んだ舞台はパリ。これまでも芸術家たちに多大なインスピレーションを与えてきた街だけに、アレン監督も「まず『ミッドナイト・イン・パリ』というタイトルを思いついた」と振り返る。「真夜中のパリに何が起きるのか、何が起きるべきなのかというのはまだ自分でもわからなかったんだけど、ある時ふと思いついたんだ。パリを愛する主人公が、パリの街を歩いていて、新しい冒険に出発することになる、というアイデアをね」。そこでアレン監督は、婚約者と一緒にパリにやってきた小説家志望の男(オーウェン・ウィルソン)がいつしか1920年代のパリに迷い込んでしまい、そこで暮らす名だたる芸術家たちと交流する、という物語を書き上げた。「1920年代のパリは、ボヘミアンで栄えていた時代だったからね。ヘミングウェイも、フィッツジェラルドも、ピカソも、マティスも、サルバドール・ダリもみんな知り合いで、パリに住んでいた。コール・ポーターもね。すなわち、その時代には非常に神話的雰囲気があったんだ」。“ボヘミアン”とは、それまでの慣習や常識に囚われずに自由奔放に生きようとする人たちのこと。1920年代は第一次世界大戦が終わり、第二次世界大戦が始まる前の激動の時代で、芸術家たちは感性を研ぎ澄まして、狂乱の時代に立ち向かおうとした。そんな1920年代のパリは、まさに“芸術の都”であったに違いない。しかし本作は、誰よりも皮肉屋で悲観的なアレン監督の新作だ。“あの時代は良かった”なんて映画になるわけがない。「1920年代のパリに行きたいし、ベル・エポック時代(“良き時代”の意味で、主に19世紀末から20世紀初頭までを指す。ちなみに1920年代は“レ・ザネ・フォル/狂乱の時代”と称される)のパリにも行きたい。でも1日だけで十分。その時代に住みたいとは思わないんだ。だってエアコンがないところには住めないし、抗生物質がないところにも住めない。僕は、今の時代の便利さに慣れすぎてしまったと思っているよ」。まるでアレン監督がこれまでの作品で演じてきたキャラクターが口にしそうな答えだが、アレン監督のこのバランス感覚が本作を魅力的にしているといって良いだろう。パリの街に現れる“美しい幻”と、抗生物質がないと生きていけない現代人のドラマを両立させるのは極めて困難だ。しかし、アレン監督はこの難題を本作で見事にクリアしている。『ミッドナイト・イン・パリ』5月26日(土)公開
2012年05月15日ジェンベなどのアフリカの伝統打楽器を使い、観客がパフォーマーと一緒になって楽しめる『ドラムストラック』と、ファンタジーミュージカルの『ピーターパン』が、GWに合同イベントを開催。4月30日、東京・江東区のショッピングセンター『アリオ北砂』で、このイベントのために南アフリカから来日したパフォーマーと、ピーターパン役の高畑充希が歌やダンスを披露した。このイベントは、今夏、全国各地で開催される公演に先駆け、子どもたちにその楽しさを体感してもらいたいと企画されたもの。イベントは前半と後半に分かれており、前半は『ドラムストラック』のパフォーマーが登場。各席にひとつずつ、ジェンベ(アフリカの伝統打楽器)が用意され、パフォーマーが演奏する陽気な打楽器のリズムと絶妙な掛け声に合わせて、観客もセッションに参加。次第にジェンベの響きがヒートアップすると、場内のボルテージも上がり、子どもたちはステージの上でキャストと一緒に踊ったりと、アフリカの伝統音楽やパフォーマンスを楽しんだ。後半は、「ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』」の劇中歌を高畑が歌うミニ・コンサート。『アイム・フライング』『いばろうぜ』の2曲を伸びやかな歌声で披露した高畑に、観客から多くの拍手が寄せられた。また、ピーターパン役でお馴染みのフライング(空中アクション)について質問が飛ぶと、高畑は「本番では歌いながらお客様の上を飛ぶシーンがあります。見上げるお客様の顔が呆気に取られていて、その顔を見るのが楽しいです(笑)。頑張りますのでぜひ、観に来てください」と答え、公演をアピールした。【公演情報】『ドラムストラック』7月28日(土)・29日(日)大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!8月1日(水)兵庫・神戸文化ホール大ホール8月4日(土)・5日(日)愛知・名古屋市公会堂8月11日(土)宮城・名取市文化会館大ホール8月12日(日)広島・呉市文化ホール8月15日(水)~26日(日)東京・天王洲銀河劇場大阪、兵庫、愛知、東京公演のチケットは発売中。広島公演は5月19日(土)、宮城公演は5月26日(土)より一般発売開始。「ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』」7月20日(金)~8月1日(水)東京国際フォーラムホールC8月4日(土)・5日(日)大阪・梅田芸術劇場8月8日(水)・9日(木)石川・金沢歌劇座東京、石川公演のチケットは発売中。大阪公演は5月12日(土)より一般発売開始。
2012年05月02日『シャーロック・ホームズ』のレイチェル・マクアダムスが、撮影中のウディ・アレン監督の『Midnight in Paris』(原題)で共演したマイケル・シーン(『ニュームーン/トワイライト・サーガ』)と交際中のようだ。3日にカナダのトロント市内で2人が手をつないで歩いている姿が目撃された。マイケルの新作映画『Beautiful Boy』(原題)のトロント・プレミアにも2人は揃って現れ、上映後のパーティでは離れることなく、ずっと会話していたという。少し前から熱愛のうわさがささやかれていたが、交際について公言せず、公の場でツーショットで登場することはほとんどなかっただけに、彼らを知る人々は「やっぱり」と思った様子。レイチェルは『きみに読む物語』で共演したライアン・ゴズリングと婚約までしながら、3年間の交際で破局、その後はジョシュ・ルーカスと短期間交際したり、先述の『Midnight in Paris』撮影中にはやはり共演者のオーウェン・ウィルソンとの交際がうわさされたことがある。マイケルには元恋人ケイト・ベッキンセールとの間に11歳になる娘のリリィがいる。『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルスとハビエル・バルデ厶に続いて、ウディ・アレンの撮影現場でまた1つ、大人の実力派俳優のカップル誕生となったようだ。(text:Yuki Tominaga)写真は『Midnight in Paris』撮影中のレイチェルとオーウェン・ウィルソン。© AFLO■関連作品:トロン:レガシー 2010年12月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.それでも恋するバルセロナ 2009年6月27日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:キャスト陣来場!東京国際映画祭『トロン:レガシー』フッテージ上映に5組10名様ご招待映画のヒロインに変身!「TIFF」ヘアデザインショーモデル体験に1名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】ウディ・アレンがぼやき節!マイケル遺児は学校へ?シネマカフェ的海外ドラマvol.168保存版!美女特集 第2回「Dr.HOUSE」7月に極秘挙式したペネロペ・クルスが妊娠を発表!現在4か月半
2010年10月08日ウディ・アレンが、今年もカンヌを大いに沸かせた。本国アメリカのアカデミー賞にもめったに現れないアレンだが、カンヌには毎年のように登場。今年も新作『You Will Meet A Tall Dark Stranger』(原題)がコンペティション外の招待作品に選ばれ、主演のナオミ・ワッツ、ジョシュ・ブローリンらと共にカンヌ入りした。『You Will Meet A Tall Dark Stranger』は、ロンドンを舞台に60代で離婚した両親と、その娘と作家志望のダメ夫がそれぞれ繰り広げる恋愛騒動を描いたコメディ。再婚した若い妻に嫉妬する父親をアンソニー・ホプキンスが演じ、ウディ自身は今回は監督、脚本業に専念している。公式会見で出演をしなかった理由について「もうこの年じゃ、ロマンティック・コメディの主人公は出来ないよ。僕は映画に出るなら、女の子にモテる役じゃなきゃ嫌なんだ。ほかの男に恋人を取られる老人役なんて、やりたくないんだよ」と語り、会場を爆笑させた。また、同じくカンヌに参加している、101才の監督マノエル・ド・オリヴェイラが「人生で確実な意味を持つのは、死だけだ」と言ったことに関して感想を聞かれると「100年以上生きている人はさすがだ。100パーセント賛成…しないね」と、74歳でまだまだ意気盛んなところを見せていた。(photo/text:Ayako Ishizu)第63回カンヌ国際映画祭 現地レポート■関連作品:第63回カンヌ国際映画祭 [映画祭] 2010年5月12日開幕© Brigitte Lacombe – ad design graphique■関連記事:【カンヌレポート 02】『ウォール・ストリート』シャイア&キャリー揃って登場成海璃子カンヌで“最後の”書道パフォーマンスを披露することが決定!【カンヌレポート 01】『ロビン・フッド』で開幕!会見でケイトがR・クロウに質問
2010年05月18日偉大なる偏屈者ウディ・アレンが、“ミューズ”スカーレット・ヨハンソンを主演に映画を撮ったというなら「またか…」で終わりそうだが、そこで共演するのがペドロ・アルモドバルのミューズ、ペネロペ・クルスだと聞いたら捨て置くわけにはいくまい。おまけに物語の舞台は、ウディ・アレンにとって“完全アウェー”のバルセロナであり、実生活でぺネロペと恋仲にあるハビエル・バルデムも出演。『それでも恋するバルセロナ』では明るくも複雑なる三角、いやレベッカ・ホールを加えて四角関係が展開される。ペネロペに、スペイン人女優として初めてのオスカー(助演女優賞)をもたらした本作。彼女にこの作品に込めた思いを語ってもらった。ウディ・アレンとの面接は…40秒!ペネロペは、この作品に出演する以前からウディ・アレン作品のファンだったと明かしてくれた。「新作が封切られたら、公開日の午後4時には観てるってくらいファンなの。スペインにいる私の友達もみんなそう。一番のお気に入りは、『地球は女で回ってる』。それから『マンハッタン』も『アニー・ホール』も『ブロードウェイと銃弾』も好き。とにかく彼の映画は全部好き。だから、彼と知り合うことができてとても嬉しいの。面接は40秒ほどだった。終わってからエージェントにそう言ったら、それは珍しく長い方だって言われたわ。通常、彼の面接はすごく短いんだって。15秒くらいのときもあるそうよ。でもね、短いからといって出演依頼がないってことではないらしいわ」。先述の通り、スペインを代表する巨匠、ペドロ・アルモドバルの数々の作品に出演してきた彼女だが、ずばりウディ・アレンとアルモドバルの違い、もしくは似ている点は?「2人とも、シリアスで深いことを話すけど、それが決して押しつけがましくなく、説教されているような感じがしないの。ウィットとユーモアに富んでいて、皮肉も混ざっているからよ。2人ともキャラクターが何か大変な思いをすることで笑いを生むという映画を作っている。それこそ私たちの人生だと思わない?」ちなみに、ペネロペを介して2人は互いに連絡を取り合っているとか…。「ウディもペドロもお互いをとても気に入っていて、私にメッセージを託すことも多いの。ペドロはこの作品の成功をとても喜んでいて、昨日も5分間、私を抱きしめた後、『ウディにもおめでとうって伝えてくれ』って頼んだの。ウディはウディで、ペドロについて私にいろいろ質問するのよ。私は2人の伝言係なんだけど、その役割をとても気に入っているわ」。マリアがもしも、全く違うタイプの人間に囲まれて暮らしていたら…彼女が演じたマリアは、激情的な天才肌の女性。マリアという存在から、どんなことを学んだかを尋ねてみた。「言葉にするのは難しいわ。だって、マリア自身になって、彼女の視点で考える時間がものすごく長かったから。彼女がクレイジーだって言われるのも理解できるけど…。マリアはとても頭が良いのよ。ただ、ものの見方がとても変わっているの。もし、彼女がいまとは全然違うタイプの人たちに囲まれた生活を送っていたら、きっと精神病院に入れられてしまったことでしょうね。彼女はその点、ラッキーだった。そして、人生を謳歌しているわ」。では、そんな彼女と自らを重ねることは?「キャラクターを理解する過程で、自分との共通点を見つけることができる。だからと言って、女優の仕事をセラピーに使うことはできないけど…。ただ、その過程で自分の生き方の改善方法みたいなものを見つけることもある。別の人格で長時間過ごすうちに全く違うものの見方をするようになるんだもの」。さらに、共演陣について聞いてみた。まず、スカーレットとのキスシーンが世の注目を集めているが…。「この5か月ずっと聞かれ続けてきたから、キスシーンについて話すネタはもうないの。ジョークも使い果たしたし…。唯一、覚えているのは、それまで見たこともないくらい大勢の人が現場にいたってこと。そう、関係者以外立ち入り禁止のセットなのに、みんな何かしら理由をつけて現場に顔を出していたわ(笑)」。「ハビエルはカラフルなパレットを持っている」では、俳優、そして人間としてのハビエルの魅力は?「俳優としての彼について話しましょう。なぜなら、彼は常に素晴らしい俳優だから。彼はカラフルなパレットを持っている。フアン・アントニオ役は、とても難しい役だから、もの凄く才能があって緻密な演技ができる俳優じゃないと無理。そんなキャラを、ハビエルは、とても魅力的に演じた。難しいシーンの数々も、彼は本当に素敵にこなしたわ。素晴らしい俳優よ」。クランクアップのとき、ウディ・アレンからメガネをプレゼントされたとか。「2つしか持ってないうちの一つをくれたの。私の宝物よ」。そう語った彼女の顔には太陽のような笑顔が浮かんでいた。(interviewer:Izumi Hasegawa/text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも恋するバルセロナ 2009年6月27日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.■関連記事:エビちゃん「好きになった相手と一生一緒にいたい」ウェディング姿で幸せアピール!“モラリスト”辛酸なめ子、ペネロペ・クルスを見て魔性の女への変身願望が芽生える?スカーレット・ヨハンソン、男を落とすコスプレ7変化は必見!「予測不可能な女よ」レディースデイは要注意!全国の“女子トイレ”で魅惑のタイプ診断実施中シネマカフェ×FRAU特別企画『それでも恋するバルセロナ』女性限定試写会に25組50名様ご招待
2009年06月26日