「ジュディ・ガーランド」について知りたいことや今話題の「ジュディ・ガーランド」についての記事をチェック! (1/3)
歌手でタレントの早見優が10日に自身のアメブロを更新。歌手のジュディ・オングとの2ショットを公開した。この日、早見は9日に東京・国立代々木競技場の第一体育館で開催された『高嶋ちさ子のザワつく ! 昭和歌謡祭』に出演したことを報告。自身について「トップバッターで『夏色のナンシー』で登場」したことを明かし「客席のライトを見て感動!」「皆さん、元気よくYES!と掛け声もかけてくださり、気持ちよかったです」と感激した様子でつづった。続けて「ジュディ・オングさん、山本リンダさん、渡辺真知子さん、狩人さんとご一緒させていただきましたが、先輩方がかっこいい」と述べ「パワフルで、エネルギッシュで素敵でした」とコメント。ジュディについて「大学の先輩で、いつも優しくお声掛けしてくれます」と明かし「衣装の羽を広げた時の、13,000人の感動のおお!!の声はすごかったです!」と2ショットとともにつづった。また「昭和歌謡っていいですね!」と述べ「素敵なイベントに出演させていただき、感謝です!」とコメント。最後に「今回のアイドルメドレーのために作った衣装」と衣装姿の全身ショットを公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「ホントに凄い衣装」「素敵」「行きたかったです」などのコメントが寄せられている。
2024年12月11日名優ジュディ・デンチが英紙「タイムズ」にオープンレター(公開状)を寄せ、Netflixドラマ「ザ・クラウン」での英王室の描き方が「ひどく不当」であり、Netflixに対してフィクションであることを強調すべきであると主張した。「このドラマ(のエピソード)が現代に近づくほど、歴史の正確さと粗野な扇情主義の境界線を自由に、あいまいにしようとしているように見えます」と「ザ・クラウン」に苦言を呈したジュディ。11月から配信開始のシーズン5で描かれると言われる具体的なエピソードの例を挙げ、危惧していることを伝えている。「たとえば、チャールズ王が母親の退位を画策したとか、母親の子育てが不十分で実刑に値すると示唆したとか、どちらもひどく不当で、個人にとっても彼らが代表する王室にとってもダメージになります。私ほど芸術の自由を信じる人間はいません。でも、これを見過ごすわけにはいかない」。ジュディはNetflixが同ドラマの各エピソードの冒頭に「フィクションである」という注意書きを掲載するべきなのに、その声を受け入れないと指摘。「考え直すべきです」と批判した。実際に、オリヴァー・ドーデン文化相(当時)も2020年12月に同じ声を上げ、Netflixに個人的な手紙を書いて注意書きを付けるように要請したことを明かしていた。ジュディは英王室から1988年に「デイム」の称号を授与されている。(賀来比呂美)
2022年10月20日A24製作の映画『MEN 同じ顔の男たち』が、2022年12月9日(金)に公開される。監督は、アレックス・ガーランド。A24製作の新作映画、アレックス・ガーランド監督とタッグ『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』をはじめ、クオリティの高い映画を世に送り出してきたA24の新作映画『MEN 同じ顔の男たち』が公開へ。SF スリラー『エクス・マキナ』でアカデミー賞 視覚効果賞を受賞したアレックス・ガーランドが監督を務め、圧倒的映像美によって不穏な物語を紡ぎ出していく。“全員同じ顔”の男たち、不穏な出来事の連鎖物語の主人公は、夫の死を目撃してしまった女性ハーパー。心の傷を癒すため、自然あふれる美しいイギリスの田舎街を訪れたハーパーだったが、そこで現れる男たちは全員、同じ顔をしていた。目の前に現れた男は突然姿を消し、木からは大量の林檎が落下、そして恐ろしい叫びと共に襲い来る何か……。不穏な出来事が連鎖し、正体の見えない恐怖を掻き立てられていく。度肝を抜かれる衝撃の展開『MEN 同じ顔の男たち』は第75回カンヌ国際映画祭の「監督週間」で上映され、その衝撃的な展開に度肝を抜かれる観客が続出。特にラストへと繋がる20分間は、永遠のトラウマになること必至の怒涛の展開となっている。目を見張るような視覚効果VFXにも注目だ。主演はジェシー・バックリー、“同じ顔の男”はロリー・キニア主人公・ハーパーを演じるのは、ジェシー・バックリー。夫の死を目撃した過去のトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する主人公を見事に体現する。また、1人で何役もの“同じ顔の男たち”を演じるのはロリー・キニア。■主人公ハーパー…ジェシー・バックリー夫ジェームズの死を目の前で目撃したことから心の傷を負った女性。癒しを求めてイギリスの田舎町を訪れる。ハーパーを演じるジェシー・バックリーは、『ワイルド・ローズ』『ジュディ 虹の彼方に』をはじめ、NETFLIX オリジナル映画『もう終わりにしよう』など話題作に出演し、マギー・ギレンホール監督作『ロスト・ドーター』でアカデミー賞 助演女優賞へノミネートを果たした注目女優だ。■ジェフリー、同じ顔の男たち…ロリー・キニア豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリーをはじめ、次から次へと現れる同じ顔をした男たち。演じるのは『007 慰めの報酬』から『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』までの「007」シリーズにビル・タナー役で出演したロリー・キニア。〈映画『MEN 同じ顔の男たち』あらすじ〉ハーパー(ジェシー・バックリー)は夫ジェームズ(パーパ・エッシードゥ)の死を目の前で目撃してしまう。彼女は心の傷を癒すため、イギリスの田舎街を訪れる。そこで待っていたのは豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリー(ロリー・キニア)。ハーパーが街へ出かけると少年、牧師、そして警察官など出会う男たちが管理人のジェフリーと全く同じ顔であることに気づく。街に住む同じ顔の男たち、廃トンネルからついてくる謎の影、木から大量に落ちる林檎、そしてフラッシュバックする夫の死。不穏な出来事が連鎖し、“得体の知れない恐怖”が徐々に正体を現し始める―。【詳細】映画『MEN 同じ顔の男たち』公開日:2022年12月9日(金) TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開監督・脚本:アレックス・ガーランド出演:ジェシー・バックリー、ロリー・キニア、パーパ・エッシードゥ、ゲイル・ランキン、サラ・トゥーミィ製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ音楽:ジェフ・バーロウ、ベン・ソールズベリー配給:ハピネットファントム・スタジオ2022年/イギリス/カラー/シネスコ/英語/字幕翻訳:松浦美奈/原題:MEN/100分/R15+
2022年09月11日『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドが監督を務める『MEN』(原題)が、『MEN 同じ顔の男たち』の邦題で12月9日(金)より全国公開されることが決定。特報が解禁された。ハーパー(ジェシー・バックリー)は夫ジェームズ(パーパ・エッシードゥ)の死を目の前で目撃してしまう。彼女は心の傷を癒すため、イギリスの田舎街を訪れる。そこで待っていたのは豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリー(ロリー・キニア)。ハーパーが街へ出かけると少年、牧師、そして警察官など出会う男たちが管理人のジェフリーと全く同じ顔であることに気づく。街に住む同じ顔の男たち、廃トンネルからついてくる謎の影、木から大量に落ちる林檎、そしてフラッシュバックする夫の死。不穏な出来事が連鎖し、“得体の知れない恐怖”が徐々に正体を現し始める…。アレックス・ガーランド監督 Photo by Amy Sussman/Getty Images監督を務めるのは2015年長編デビュー作となるSFスリラー『エクス・マキナ』が第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、脚本賞にもノミネートされるという快挙を果たしたアレックス・ガーランド。完璧な構図と鮮やかな色彩で織りなす圧倒的映像美で不穏な物語を紡ぎ出す。ジェシー・バックリー Photo by Tim P. Whitby/Getty Images For Society of London Theatre主役を務めるのは『ワイルド・ローズ』『ジュディ 虹の彼方に』、そしてNETFLIXオリジナル映画『もう終わりにしよう』で脚光を浴び、2021年マギー・ギレンホール監督作『ロスト・ドーター』でアカデミー賞助演女優賞にミネートされた注目女優ジェシー・バックリー。夫の死を目撃した過去のトラウマと目の前に現れる同じ顔の男たちの恐怖に対峙する主人公を見事に体現する。ロリー・キニア Photo by Gareth Cattermole/Getty Images次から次へと現れる同じ顔をした男たちを演じるのは『007/慰めの報酬』から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』までの007シリーズにビル・タナー役で出演した英国俳優ロリー・キニア。一人で何役もの不気味な男たちを怪演している。この度解禁された特報映像は、ジェシー・バックリー演じる主人公ハーパーが車を運転し、田舎街へやってくるシーンから始まる。「とても美しい家ね」と宿泊先を気に入った様子で庭先にあるリンゴをおもむろにかじるハーパー。散策しているうちに見つけたトンネルでハーパーが発声するとトンネル内に反響し始める。すると、その声に呼応するかのように不穏な出来事が連鎖していく。目の前に現れた男は突然姿を消し、木から大量の林檎が落下、恐ろしい叫びと共に襲い来る何か。場面は再びトンネルに戻ると、遠くにいる男が不気味な声を上げながらこちらに向かってくるところで映像は終わる。まだ正体の見えない恐怖への想像を掻き立てられる特報となっている。本作は第75回カンヌ国際映画祭の<監督週間>で上映が行われ、その衝撃的な展開に度肝を抜かれる観客が続出。特にラストへと展開する怒涛の20分は永遠のトラウマになること必至だ。『ベイビー・ドライバー』『ラストナイト・イン・ソーホー』のエドガー・ライト監督も本作を鑑賞し、絶賛。「熱を帯び、眩暈(めまい)を誘うアレックス・ガーランド監督の『MEN』は最高だった。想像を超える役者たちの演技と目を見張るVFXも見逃せない!」とコメントしている。A24とアレックス・ガーランド監督が仕掛ける、美しくも不穏な物語に期待が高まる。『MEN 同じ顔の男たち』は12月9日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MEN 同じ顔の男たち 2022年12月9日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2022 MEN FILM RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年09月08日イギリス英語を習得し、体重を増やして原作に限りなく近い主人公を演じきった『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ、ジュディ・ガーランドを完璧に演じてアカデミー主演女優賞を獲得した『ジュディ 虹の彼方に』など、徹底的な役作りに定評があるレネー・ゼルウィガー。最新作となるリミテッド・シリーズ「The Thing About Pam」(原題)では、実在の犯罪者パム・ハップを演じており、再び別人級の変身ぶりを見せている。先日公開された予告編で、特殊メイクとファットスーツによる外見上の変化に加え、パムの不気味さ、ふてぶてしさも体現していることが見て取れる。「The Thing About Pam」は、2011年に起きたベッツィ・ファリア殺人事件について描いたドラマ。ベッツィは自宅で身体の複数か所を刺されて殺害された。その後、帰宅してベッツィの遺体を発見した夫のラスが犯人として逮捕される。ラスは一貫して無罪を主張していたが、有罪判決を受ける。ところが判決は覆され、ベッツィの親友であるパムが犯人として浮上。パムの残忍な計画が明らかに。予告編を観たファンは、「レネー、この作品で今度はぜひエミー賞を!」「こんなことを言うのは変かもしれないけれど、パム・ハップは自分をレネーに演じてもらえて光栄だろう」「これは楽しみすぎる」と期待の声を寄せている。(Hiromi Kaku)
2022年02月28日歌手や俳優、木版画家として活躍しているジュディ・オングさん。1979年に発表した楽曲『魅せられて』は大ヒットを記録し、今もなお、多くの人に歌い継がれています。そんなジュディ・オングさんの現在や経歴など、さまざまな情報をご紹介します!ジュディ・オングの現在は?ジュディ・オングさんは現在、歌手活動のほかに開発途上国の子どもたちを支援する『ワールドビジョン・ジャパン』の親善大使や、世界保健機関などがサポートするポリオ根絶大使を務めています。2019年7月9日には、医療分野へ向けたチャリティ活動を行ったと自身のツイッターで報告しました。シンガポールに来ています。後にはマリナベイサンズ!マーライオンにちょっとあって、海南チキンライスを食べて、ココナツジュースを飲んで、パワー全開で医療活躍をサポートするチャリティーをやってきました。もちろんジャズアルバムのPRも!うん?隣はブロデューサーリムさん! pic.twitter.com/C71Hzy3x6S — ジュディ・オングJudyOngg (@JudyOngg) July 9, 2019 また、日本介助犬協会の介助犬サポート大使にも任命されており、介助犬育成支援プロジェクトに参加しています。歌手活動にも精力的に取り組んでおり、2021年4月17日と18日の2日間で行われた作曲家・筒美京平さんを偲ぶトリビュートコンサートに出演。名曲『魅せられて』をダイナミックに歌い上げました。そして、同年7月30日に行われたコンサート『めざましクラシックス サマースペシャル 2021 Produced by ちさ子&軽部』にも出演。すばらしい歌声で会場を盛り上げました。さらに、2021年8月より、公式YouTubeチャンネルを開設。「ポジティブなことをやりたい」という思いで始めたそうです。ジュディ・オングです。YouTubeチャンネルはじめました!- Welcome to Judy Ongg’s YouTube channel!!このチャンネルでは料理や気功のレッスンなどジュディ・オングさんのプライベートが分かる動画が配信されており、ファンを楽しませています。健康の秘訣は食です。薬膳についてやさしく解説いたします! - “Yakuzen/Medicinal Cuisine” is not so difficult!ジュディ家定番の”熱とり”お料理「番茄肉絲」をご紹介します - Quick, Easy, Tasty!! My Family’s Cooking Recipe!ジュディの氣功レッスン「昇降開合」- Judy’s Qigong Lesson!【氣功シリーズ#3】ジュディ・オングが教養番組にサプライズ出演!ジュディ・オングさんが、2021年2月放送の教養番組『植物に学ぶ生存戦略話す人・山田孝之10分版「カラスウリ」』(NHK Eテレ)に出演。進行役を務めるアナウンサー・林田理沙さんを驚かせました。俳優の山田孝之さんが、植物のユニークな生態を擬人化によって視聴者に伝えるという番組にドレープがたっぷり入った白いドレスを着て登場したジュディ・オングさん。名曲『魅せられて』を歌い上げ、林田理沙さんを感動させていました。すると、山田孝之さんは「『魅せられて』がなぜレコード大賞を受賞し、何年も愛される名曲となったのか。それは衣装に白いヒラヒラがあったからです」とコメント。さらに、「白を効果的に使って存在を目立たせるカラスウリスタイルは、ジュディ・オングさんだけでなく、いろいろなアーティストが応用してパクっています」と付け加えました。この言葉にジュディ・オングさんは困惑した表情に。一連の流れを見ていた視聴者は「まさかのジュディ・オング…」「山田孝之が辛辣すぎる」とコメントしていました。ジュディ・オングは現在、一人暮らし?コロナ禍での生活について語るジュディ・オングさんが、2020年8月13日にトークバラエティ番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演。新型コロナウイルス感染症の影響によるステイホーム中の生活について語りました。現在、一人暮らしをしているというジュディ・オングさんは、台湾に住む母親とテレビ電話を楽しんでいるそう。親子の間で身支度チェックを行い、外出しなくても身なりを崩さない生活を心掛けているといいます。また、自宅には愛犬がおり、我が子のようにかわいがっているとか。趣味のお裁縫や家庭菜園などに取り組みながら、ゆったりとした暮らしを送っているようです。久しぶりに3匹揃いました。左からアイリス(母)アポロ(長男)ニコラ(次女)。アイリスママのお誕生日ケーキを食べに行きました。ちなみに左から「おすまし」「中笑」「大笑い」。家の中は運動会! pic.twitter.com/f5facWjY6Z — ジュディ・オングJudyOngg (@JudyOngg) June 8, 2021 ジュディ・オングはどんな人?恩師への追悼コメントを発表台湾出身のジュディ・オングさんは11歳の時に日米合作映画『大津波』で俳優としてデビューしました。その後も数々のテレビドラマや映画、舞台を経験。演技のスキルを高めながら、16歳で歌手デビューを果たしています。そして、1979年に発売したシングル『魅せられて』で日本レコード大賞を獲得。発表の瞬間は喜びと感動と驚きがごちゃ混ぜになってしまったといいます。その後も歌手活動を続けながら、世界の子供たちに向けた支援活動もスタート。アジアの地域では、チャリティイベント『台湾大地震ハート・エイド』や『ハートエイド四川』をプロデュースし、たくさんの人を笑顔にしています。また、25歳の時に木版画の製作に取り組むようになり、2003年に完成させた木版画『鳳凰迎祥』は宇治・平等院に奉納されています。このようにマルチに活躍するジュディ・オングさんに2021年7月、悲しい知らせが飛び込みます。それは『魅せられて』をプロデュースしてくれた酒井政利さんの訃報でした。ジュディ・オングさんは、自身の恩人として尊敬していた酒井政利さんにこのようなコメントを発表しています。「どれだけ泣いても、涙が止まりません。私の大好きな酒井さんが、もういらっしゃらないなんて。。。歌手としての私を信じて制作してくださった『魅せられて』は、私の宝物です。残された者が輝いて歌うことが一番の供養であり、喜んでいただけると思い、歌い続けていくつもりです。いつまでもずっと、空から見ていてください。ご冥福をお祈り申し上げます」サンケイスポーツーより引用ジュディ・オングさんが活躍する姿を酒井政利さんは笑顔で見守っているに違いありません。これからも素敵な歌声を世界中に届けてほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月02日映画史に残るホラー・アイコン“ブギーマン”を生み出した『ハロウィン』の続編『ハロウィン KILLS』。この度、母娘役で共演したジュディ・グリアとアンディ・マティチャックのインタビューが到着した。本作では、前作からの強力なスタッフ布陣が再集結したほか、主人公ローリー・ストロード役のジェイミー・リー・カーティス、ローリーの娘カレン役のジュディ・グリア、孫娘アリソン役のアンディ・マティチャックが続投し、三世代でブギーマンに立ち向かっていく。完成した本作について、「私は見ていない」とジュディ。目を覆っていたからだそうで、「そこで何が起こっているかはわかっていて、怖くて、ゾッとしたけれど(笑)」と言いつつ、「でも、ワクワクもしたし、興奮した(笑)」と感想を語る。一方のアンディは「強烈で、混沌としていて、ワイルドで残酷な映画なのかと思った(笑)」と話している。また本作は、前作<『ハロウィン』(’18)>と同じ日という設定。「変化をどのように自然な形で描くかについては話し合いをした」というアンディは、「2018年の映画(の最後)でトラックに乗っていた彼女は、今作で『私が彼を見つけてやる』と立ち上がる。人は、それぞれの形で悲しみに向き合うものだと思う。彼女が今何を乗り越えようとしているのかを、私たちは考えなければいけなかった」とふり返った。母/祖母役のジェイミーとの共演については、ジュディが「彼女はとてもパワフルな人で、強さとエネルギーがある。彼女のことが本当に好き。彼女が近くにいると、怠け者になることはできない。このストーリーをとても大切に思っている」と語ると、「ジュディが今言ったことに全部賛成」とアンディ。続けて「ジェイミーがアイコンと呼ばれるのには理由がある。ジェイミー・リーとしてはもちろんだけれど、ひとりの人間としても、彼女は素敵。彼女を知ることができ、一緒に仕事をすることができてクール」と魅力を述べ、「彼女はどのテイクでも毎回全力を尽くす。すごく真剣。おかげで私たちは良い意味でいつも緊張していて、そこから正直さが生まれた。彼女と仕事をすることで現場にいるみんながより良い仕事をできたと思う」と撮影での姿を明かした。そしてジェイミー自身も、娘・孫娘のカレンとアリソンについて「前作のラストで戦士として覚醒した娘たちは、今やローリーを信じ、彼女と同じ道を歩み始めている。トーチは手渡された」と言う。さらに今回、怯えている様子のアリソンをカレンが抱きしめる新場面写真が到着。一体、母娘に何が起こったのか?気になるカットとなっている。『ハロウィン KILLS』は10月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハロウィンKILLS 2021年10月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©UNIVERSAL STUDIOS
2021年10月16日大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」のスタッフ&キャストとアカデミー賞女優ジュディ・デンチが贈る、英国発ラブシックストーリー『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』。本作では、映画の舞台である1930年代英国のエレガントなファッションを作り上げるための徹底ぶり、“幽霊”である主人公の妻のファッション、そして、霊媒師という仕事柄、様々な場所を放浪するジュディ・デンチ演じるマダム・アルカティの個性的な衣装なども見どころとなっている。■イギリス国中をめぐって調達し、キャラクターごとにイメージ設定された1930年代アンティークファッションベストセラー小説家であるチャールズ(ダン・スティーヴンス)は、初めての映画脚本執筆を前にスランプに陥り、高名な霊媒師マダム・アルカティ(ジュディ・デンチ)に依頼し、彼の亡くなったかつての妻エルヴィラ(レスリー・マン)を呼び戻す。夫とともにハリウッド行きを企むチャールズの現在の妻ルース(アイラ・フィッシャー)は当然困惑し、複雑な思いにかられ…。そんな個性的なキャラクターたちが身にまとうのは、30年代英国のエレガントなファッション。これらは、可能な限り映画の舞台となる当時の素材が調達された。コスチュームデザイナーのシャーロット・ウォルターは、「衣装作りに使える当時の生地や、着ることが可能な当時の服を見つけることは至難の業でした。イギリス国中をめぐり、バーミンガムとウェールズでいくつか買い付けています」とふり返る。キャラクターごとにイメージも設定されており、ウォルターはチャールズについて「チャールズのキャラクターを考えると、彼は多分、元気な女性たちに囲まれて穏やかにいられるタイプ。だから淡いピンクやベージュといった優しい色を使うことにしました。ダンによく似合っていたと思います」と語り、「エルヴィラのカラーパレットは黒とクリーム色と赤。彼女は幽霊なので、とがっていて映画に出てくる他の誰とも全く違う感じにしたいと思いました」というこだわりがあったそう。エルヴィラのシーンごとに目まぐるしく変わるぶっ飛んだファッションは、観る者を楽しませてくれるだろう。一方で、デンチ演じるマダム・アルカティは霊媒という仕事を通して様々な場所を放浪する人物であるため、インドの織物生地やターバン、フェザーなどを使って多様な要素が織り交ざっている。このファッションは、デンチ自身も気に入ったようで「これは私の私服ではないんです。すばらしい衣装でしょ?」と、マダム・アルカティの衣装をまといながらの自身のインタビューで答えている。そして、ルースのヘアメイクを作り上げる上で、イメージしたのはキャロル・ロンバード(30~40年代に“スクリューボール・コメディの女王"といわれたアメリカ人女優)のような親しみやすさだったという。■物語を彩る“本物”のロケーションの数々も必見原作の戯曲となるノエル・カワードの物語に信ぴょう性をもたせるため、“本物”のロケーションを最大限活用しているところにも注目。チャールズとルースが暮らす豪邸は、1930年代にロンドン郊外のサリーヒルズに建てられた現存する邸宅を使っている。プロデューサーのジョン・ポール・ケリーは、「私たちは、この映画を1930~40年代のイギリスというスタイルではなく、近代主義的なアール・デコ住宅という、もっと現実離れしたイギリスの設定で、ハリウッドに刺激を受けた英国的な雰囲気へとリセットすることに決めました。これは、舞台での解釈とは少し違っています」と、映画独自の工夫があったことを説明する。そのほか、『007』シリーズの撮影拠点として知られるパインウッド・スタジオ、1899年にロンドン南西部に建てられたリッチモンド劇場、近代ホテルの先駆けといわれる名門サヴォイ・ホテル、そしてイギリスの大自然観光の定番スポットであるカックミア・ヘブンなど、数々の名所も物語を彩っている。『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』は9月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブライズ・スピリット ~夫をシェアしたくはありません! 2021年9月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© BLITHE SPIRIT PRODUCTIONS LTD 2020
2021年08月17日大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」のスタッフ&キャストとオスカー女優ジュディ・デンチが贈る楽しくも切ない英国発ラブシックストーリー『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』が、9月10日(金)より全国公開決定。併せて、日本版予告編が解禁された。今回解禁された日本版予告編では、犯罪小説のベストセラー作家として名を馳せるチャールズ(ダン・スティーヴンス)が、初の映画脚本執筆を前にして重度のスランプに悩み、霊媒師のマダム・アルカティ(ジュディ・デンチ)に頼んで、7年前に事故死した最初の妻エルヴィラ(レスリー・マン)を呼び戻す様子が切り取られている。自分が幽霊で、チャールズには新しい妻ルース(アイラ・フィッシャー)がいることを知ったエルヴィラがどんな行動を取るのか。コミカルでありながら、ふたりの日々の終わりも予感させる予告編になっている。またチャールズの依頼で降霊を行い、劇中重要な役割を担うことになる霊媒師を演じるジュディ・デンチは、「この映画を観るのは、今が完璧な時期だと思う。観客の皆さんが素敵な時間を過ごして、少しの間、笑って夢中になれることを願っている。それが、皆が映画に望むこと。映画は短い間だけれど、誰かの何かを一時的に止めることができるから、観客の皆さんは心配事を忘れることができる。それが、私が望んでいること」とコメント。脚本家&プロデューサーのひとりであるメグ・レナードは、原作を書いたノエル・カワード自身が「胸躍る素晴らしい作品に仕上がったと心から思う」と評した80年前の戯曲を現代にアップデートするにあたり、「現代にふさわしい脚色にすることが最も重要だった。特に女性の登場人物たちに、現代の観客が共感できる立ち居振る舞いや意見、行動をさせようと考えた。たとえばルースは、ハリウッドへ行きたいという野心を抱いていると描くことで、男性キャラクターを喜ばせる存在ではないことを表現してるんだ」と話している。『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』は9月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブライズ・スピリット ~夫をシェアしたくはありません! 2021年9月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© BLITHE SPIRIT PRODUCTIONS LTD 2020
2021年07月08日ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)の「スペード フラワー ジャカード コレクション」から、2021年夏の新作バッグが登場。2021年5月27日(木)より、一部を除く全国のケイト・スペード ニューヨーク ショップなどで発売される。アイコンバッグに新色グリーン「スペード フラワー ジャカード コレクション」は、4つのスペードを組み合わせたアイコニックなフラワーモチーフ柄のバッグコレクション。2020年秋コレクションで誕生以来、毎シーズン、マテリアルやカラー、デザインを変えて新作を展開している。ジャカード織のファブリックは、イタリア北部にある老舗ファブリックメーカー・リモンタ社と共に作り上げたものだ。今季は美しいグリーンの新色がシリーズに仲間入り。落ち着きのあるダークグリーンの“スペード フラワー”パターンをベースに、アクセントとしてライトグリーン&ダークグリーンのダブルストライプを配している。アイテムは、ラージトートやハンドバッグ、ポーチなどを揃えた。21年夏のキャンペーンに登場なお、「スペード フラワー ジャカード コレクション」の新作は、ケイト・スペード ニューヨーク 2021年夏のキャンペーンムービー&ビジュアルにも登場。ニューヨーク在住のパフォーマーを起用し、ジュディ・ガーランドの名曲「Get Happy」にのせたダンスパフォーマンスを制作することで、ローカルアーティストたちの前向きな気持ちや、コレクションに流れるポジティブなムードを表現した。【詳細】「スペード フラワー ジャカード コレクション」2021年夏の新作発売日:2021年5月27日(木)販売店舗:一部を除く全国のケイト・スペード ニューヨーク ショップ、公式オンラインショップ※一部店舗は通常と営業状況・営業時間が異なる場合あり。事前確認を推奨。アイテム例:・everything spade flower jacquard stripe large tote 58,300円(H31xW40xD21.5cm)・everything spade flower jacquard stripe medium tote 49,500円(H25xW32xD15.5cm)・market spade flower jacquard stripe medium tote 41,800円(H26.5xW35xD14cm)・spade flower jacquard stripe large dome cosmetic 24,200円(H14xW20xD8cm)※価格は全て税込。※2021年夏のキャンペーンに際し、ケイト・スペード ニューヨークはニューヨーク在住のアーティストたちを支援するために「The National Council for Mental Wellbeing」とパートナーシップを組み、100,000ドルの寄付を実施。【問い合わせ先】ケイト・スペード カスタマーサービスTEL:050-5578-9152(平日10:00~18:00)
2021年05月30日映画に携わる人であれば誰もが憧れてやまない、アメリカの映画賞の最高峰の1つ『アカデミー賞』の授賞。授賞はもちろん、ノミネートされるだけでも十分名誉な『アカデミー賞』で、かつて『常連』と呼ばれた女優がいました。それが、日本では『ブリジット・ジョーンズの日記』などで知られる女優のレネー・ゼルウィガー。アカデミー賞だけでなく、ゴールデン・グローブ賞など、主要映画賞の賞レースで必ずといっていいほどノミネートされていたレネー・ゼルウィガーですが、それも2000年代前半まで。2006年公開の映画『ミス・ポター』でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にノミネートされたのを最後に、しばらくは賞レースから遠ざかっていました。そんなレネー・ゼルウィガーが、2019年、久々に賞レースにカムバック!しかも、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の両方で主演女優賞を授賞するという華々しい復活劇は世界中を驚かせました。賞レースの常連女優の栄光と挫折、そして復活までを画像とともに振り返ります。『ベティ・サイズモア』『第58回 ゴールデン・グローブ賞』受賞時のレネー・ゼルウィガーレネー・ゼルウィガーが初めて主要映画賞を受賞した作品が、2000年公開の映画『ベティ・サイズモア』でした。夫が殺される現場を目撃したことで、夢と現実の区別がつかなくなっていく女性を演じたレネー・ゼルウィガー。同作でレネー・ゼルウィガーは、2001年に行われた『第58回 ゴールデン・グローブ賞』のミュージカル・コメディ部門で主演女優賞に輝いています。『ブリジット・ジョーンズの日記』『第74回 アカデミー賞』受賞式に参加した際のレネー・ゼルウィガー『第74回 アカデミー賞』の主演女優賞に加え『第59回 ゴールデン・グローブ賞』のミュージカル・コメディ部門の主演女優賞にレネー・ゼルウィガーがノミネートされた映画『ブリジット・ジョーンズの日記』。恋に悩む主人公をレネー・ゼルウィガーが等身大で演じた同作は日本でも大ヒットし、彼女の当たり役の1つとして知られています。『シカゴ』『第60回 ゴールデン・グローブ賞』でのレネー・ゼルウィガー。リチャード・ギアも主演男優賞を授賞するなど、この年の賞レースの話題を独占した歌にダンス、綿密に作りこまれたストーリーに加え、豪華俳優陣の圧巻の演技があってこその映画『シカゴ』。ミュージカル作品とはまた違った魅力を放ち、その年の賞レースの話題を独占しました。レネー・ゼルウィガーは、2003年に行われた『第60回 ゴールデン・グローブ賞』のミュージカル・コメディ部門で主演女優賞を授賞したほか、『第75回 アカデミー賞』で主演女優賞にノミネートされました。『コールド マウンテン』『第76回 アカデミー賞』受賞時のレネー・ゼルウィガー南北戦争を背景に、愛する人が暮らす故郷を目指して旅を続ける脱走兵の愛の物語である『コールド マウンテン』。主人公の脱走兵をジュード・ロウが、彼の帰りを待ちわびる女性、エイダ・モンローをニコール・キッドマンが演じています。レネー・ゼルウィガーは、ニコール・キッドマン演じるエイダ・モンローを支える女性、ルビー・シューズ。これまでさまざまな映画賞を授賞してきた実力派のレネー・ゼルウィガーですが、とりわけ『コールド マウンテン』での演技は「ほかの作品とは一線を画す」との声も上がっていたほど。『第61回 ゴールデン・グローブ賞』、『第76回 アカデミー賞』の助演女優賞を授賞しています。『ミス・ポター』『第64回 ゴールデン・グローブ賞』に出席した際のレネー・ゼルウィガー『ピーターラビット』の生みの親、ビアトリクス・ポターの半生を描いた『ミス・ポター』。ビアトリクス・ポターが、身分の差を乗り越え愛を育むも、悲劇に見舞われる…というヒューマンドラマをレネー・ゼルウィガーが表情豊かに演じています。同作で、レネー・ゼルウィガーは『第64回 ゴールデン・グローブ賞』のミュージカル・コメディ部門で主演女優賞にノミネートされるなど、ここでも高い評価を得ますが、残念ながら授賞を逃しています。『ジュディ 虹の彼方に』『第77回 ゴールデン・グローブ賞』受賞時のレネー・ゼルウィガー『ミス・ポター』を最後に、しばらくの間賞レースから遠ざかっていたレネー・ゼルウィガーは、2010年に突如として休業を宣言します。休業期間中は、ほとんど表舞台にも姿をあらわさずにいたレネー・ゼルウィガーですが、2016年、彼女のヒット作にして当たり役『ブリジット・ジョーンズの日記』の第3弾とともにスクリーンにカムバック。2019年には、47歳で亡くなったミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』で主演を務め、『第92回 アカデミー賞』、『第77回 ゴールデン・グローブ賞』で主演女優賞を授賞し、キャリアの完全復活をアピールしました。レネー・ゼルウィガー、「顔が変わった」の指摘を完全否定2010年から6年間、休業期間に入っていたレネー・ゼルウィガーですが、その間も世間の関心を集め続けていました。2014年には、久々にイベントに出席したレネー・ゼルウィガーの顔が「激変している」として話題に。休業に入る前と雰囲気が大きく異なった姿に、一部では整形を疑う声が出たほどでした。最初は無言をつらぬていたレネー・ゼルウィガーですが、世間の心無い声は、彼女の心を傷付けていたのでしょう。2016年に、レネー・ゼルウィガーは整形疑惑を否定。さらに、人の容姿を憶測でおもしろおかしく書き立てるメディアへの問題提起をつづったエッセイを『ハフポスト』に寄稿しています。レネー・ゼルウィガーの現在と今後6年間の休業期間を振り返り、日本のメディアに対し「まったく違う見方ができるようになり、健全になった」と語っていたレネー・ゼルウィガー。これまで出演作は映画が中心でしたが、2019年にはネット配信ドラマ『WHAT / IF 選択の連鎖』で主演を務めるなど、活躍の舞台を広げています。心身ともに生まれ変わったレネー・ゼルウィガーの快進撃は、まだ始まったばかりなのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年10月09日イギリス映画界を代表する名女優ジュディ・デンチを主演に迎え、イギリス史上、最も意外なスパイの実話を映画化した『ジョーンの秘密』が、8月7日(金)に公開されることが決定。併せて、本編映像も解禁された。米アカデミー賞に7度ノミネートされ、『恋に落ちたシェイクスピア』で助演女優賞を獲得。80歳を超えてなお、数々の作品に出演し続けている、イギリス映画界・演劇界の至宝、ジュディ。そんな彼女が本作で演じるのは、核開発の機密情報をロシアのKGBに漏洩していた“核時代最後のスパイ”だったとMI5に暴かれ、半世紀以上も前の罪で突然逮捕された80代の老女ジョーン。今回、解禁された本編映像は、取調室で隣に座る息子のニックに「謝るわニック」と静かに謝罪するジョーンの横顔から始まる。「捕まったことを?」と尋ねるニックに、「全てよ」と答えるジョーン。こみ上げる感情を堪えるように天井を仰ぎ見ながら「謝罪じゃ足りない」とニックが吐き捨てると、弁護士でもあるニックにジョーンは「お願いがあるの裁判になったら弁護を担当してくれない?罪は認める偽証は頼まない」と依頼するという、こちらの胸が痛くなるような親子のやりとりが続く。そして、「偽証は犯罪だからな情状酌量を訴えるしかない」と弁護士として考えながらも、祖国を裏切っていたという母にかけられた思いもよらぬ疑惑と、その罪の大きさ、自身の知らない母の過去に耐え切れず、「なぜこんなことを?」「世界を救いたくて国家機密を残忍な指導者に?」と激高するニック。そんなニックに、ジョーンも「あなたは信念に生きるでしょ私も同じよ」「彼の本性を知らなかった」と必死に訴えるが、「ねえニック弁護を?」と尋ねるジョーンにニックは「分からない」と冷たく答える。事の重大さに事態を飲み込めないニックと、頼れるのは息子だけ…というジョーン、理解するにはあまりにも短い時間と、伝えきるにはあまりにも短い言葉が、2人の間にただ流れていくシーンに、思わず引き込まれてしまうこと請け合いだ。『ジョーンの秘密』は8月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月24日Amazonは、劇場公開から間もない人気新作映画をレンタル配信する「Prime Video シネマ」を始動させた。ラインアップは7作品。福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト・門田隆将のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原作にした『Fukushima 50』や、若者たちよる運動“ロック・アゲインスト・レイシズム”を追った社会派音楽ドキュメンタリー『白い暴動』(字幕版)。『スキャンダル』(字幕版)、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』、『ナイチンゲール』(字幕版)は現在配信中。さらに5月1日(金)からは、レネー・ゼルウィガーがミュージカル女優ジュディ・ガーランドを演じ、彼女の晩年の知られざる実話を描く『ジュディ 虹の彼方に』(字幕版)、ジェニファー・ロペスやコンスタンス・ウーが演じるストリップクラブで働くダンサーたちが、ウォール街のリッチな男たちから大金を奪う計画を企てた実話を描く『ハスラーズ』(字幕版)の配信がスタートする。なおこれらは、Prime Videoのサイトの内の「レンタル・購入」のタブをクリックすると、“Prime Video シネマ”のカルーセル上に対象作品が現れ、オンライン環境下のデバイスで映画を再生開始してから48時間視聴が可能となる。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会ハスラーズ 2020年2月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ナイチンゲール 2020年3月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2018 Nightingale Film Holdings Pty Ltd, Screen Australia and Screen Tasmania.
2020年04月30日3月7日、8日の全国映画動員ランキングは、東日本大震災時の福島第一原発事故を題材にした人間ドラマ『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』(全国346館)が初登場で首位になった。知念実希人の同名小説を坂口健太郎の主演で映画化したミステリードラマ『仮面病棟』(全国322館)は初登場2位に。公開9週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国337館)は先週1位から3位になった。そのほか公開3週目の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(全国319館)は先週2位から4位に。公開5週目の『犬鳴村』(全国204館)は先週4位から5位になった。新作では、映画『オズの魔法使』で知られるミュージカル女優、ジュディ・ガーランドに焦点を当てた人間ドラマ『ジュディ 虹の彼方に』(全国273館)が初登場8位に入った。次週は『エキストロ』『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』『コロンバス』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』2位『仮面病棟』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』5位『犬鳴村』6位『劇場版 SHIROBAKO』7位『ミッドサマー』8位『ジュディ 虹の彼方に』9位『1917 命をかけた伝令』10位『野性の呼び声』
2020年03月09日「ぴあ」調査による2020年3月6日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、伝説の名女優で歌手のジュディ・ガーランドの実話を基にした感動作『ジュディ 虹の彼方に』が第1位になった。ランキングは以下の通り。1位『ジュディ 虹の彼方に』89.4点2位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』88.8点3位『仮面病棟』87.8点4位『星屑の町』85.7点5位『酔うと化け物になる父がつらい』82.2点『ジュディ 虹の彼方に』は『オズの魔法使』や『スタア誕生』などの作品で知られるハリウッド黄金期の大スター、ジュディ・ガーランドの晩年のエピソードを主軸に、彼女の人生や不屈の精神を描いた作品。ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーの演技が高く評価されており、第92回アカデミー主演女優賞をはじめ、数々の映画賞に輝いている。映画館にはゼルウィガーのオスカー受賞をきっかけに映画を知った観客が多く来場。男女比は劇場にもよるがほぼ半々で、40代以上の観客の心をグッととらえたようだ。出口調査では「歌が素晴らしいだけでなく、彼女の本質的な部分や心の奥底がうまく描かれていた」「主演のレネー・ゼルウィガーの演技がすべてにおいてすばらしくて、アカデミー賞に値する演技だと思った」「これだけすごい人なのに、人はみな悩みを抱えているのだなと、ジュディの人間らしさが見えました。彼女のことをもっと詳しく知りたくなりました」など絶賛コメントが続出。劇中の歌唱や演技を高く評価する声はもちろん、幼少期からハリウッドで活躍したことで数奇な人生をおくったジュディ・ガーランドの人生そのものや、彼女の根底にある想いや精神について語る観客が多かった。(本ランキングは、3/6(金)に公開された新作映画5本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)直近1か月の満足度ランキング結果■2月28日、29日公開作品のランキング1位『劇場版 SHIROBAKO』93.6点2位『架空OL日記』93.0点3位『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』92.8点4位『娘は戦場で生まれた』92.5点5位『ママをやめてもいいですか!?』90.5点6位『子どもたちをよろしく』89.3点7位『黒い司法 0%からの奇跡』88.8点8位『PMC:ザ・バンカー』87.5点9位『初恋』87.1点10位『レ・ミゼラブル』86.5点■2月21日、22日公開作品のランキング1位『スウィング・キッズ』92.1点2位『世界一初恋プロポーズ編』90.5点3位『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』90.2点4位『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』88.2点5位『名もなき生涯』87.8点6位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』86.5点7位『スキャンダル』84.1点8位『ミッドサマー』82.5点9位『Red』80.1点10位『チャーリーズ・エンジェル』79.2点■2月14日、15日公開作品のランキング1位『MAN WITH A MISSION THE MOVIE ‐TRACE the HISTORY‐』93.9点2位『阪神タイガース THE MOVIE~猛虎神話集~』92.9点3位『ACCA13区監察課 Regards』92.8点4位『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』91.8点5位『山中静夫氏の尊厳死』91.3点6位『1917 命をかけた伝令』89.8点7位『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』88.4点8位『ふたりのJ・T・リロイベストセラー作家の裏の裏』80.0点9位『影裏』77.9点10位『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』75.9点
2020年03月09日第92回アカデミー主演女優賞をはじめ、数々の映画賞に輝いている『ジュディ 虹の彼方に』が公開されている。本作は、47歳の若さでこの世を去った伝説の女優ジュディ・ガーランドの実話を描いている。ジュディ・ガーランドは『オズの魔法使』や『イースター・パレード』『スタア誕生』などの作品で知られるハリウッドの大スター。映画は彼女の晩年を中心にしながら、その生涯、華麗なステージパフォーマンス、彼女の苦悩に満ちた時間、そして不屈の精神を描き出す。レネー・ゼルウィガーが主演を務め、劇中歌もすべて本人が歌唱。以前からジュディ・ガーランドの大ファンだったというゼルウィガーは1年前からリサーチとトレーニングを積んで、入念にリハーサルを繰り返して、ジュディの歌い方やしぐさ、ステージでの動きを徹底的に研究! 多くの映画賞に輝いていることからわかる通り、彼女の代表作のひとつになった。本作は舞台『End of The Rainbow』が原作で彼女がロンドンでコンサートをする日々を中心にしているが、回想シーンやジュディのセリフや歌で彼女の波乱に満ちた人生が垣間見えるように構成されている。上映後も彼女の言葉や描かれるシーンを振り返りながら、ジュディの人生やその色褪せぬ魅力に想いをはせることのできる作品になっている。『ジュディ 虹の彼方に』公開中
2020年03月08日レネー・ゼルウィガーがジュディ・ガーランドを演じ、第92回アカデミー賞で主演女優賞を獲得した映画『ジュディ 虹の彼方に』から、公開を記念して本編映像多数収録、劇中歌3曲が堪能できるスペシャルMVが到着した。『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのレネーが、リハーサルのさらに1年前からトレーニングに挑み、徹底した役作りにより歌や訛り、声色からパフォーマンスまでジュディの全てをマスターした圧巻の表現力が見どころの本作。公開直前の今回到着したMVは、「トロリー・ソング」「カム・レイン・オア・カム・シャイン」「オーバー・ザ・レインボー/虹の彼方に」の3曲を聴くことができる豪華仕様。なお、劇中歌は全てレネーの歌唱によるものとなっているので必聴だ。また歌唱シーンだけでなく、子どもたちを抱きしめる姿やミッキーとの結婚式、ケンカなど、ステージ以外の本編映像も多数収録されている。『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日(金)より全国にて公開。<関連CD>「ジュディ~虹の彼方に オリジナル・サウンドトラック」、「ベスト・オブ・ジュディ・ガーランド」、「ジュディ・アット・カーネギー・ホール」は発売中。(cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年03月05日レネー・ゼルウィガーが映画『ジュディ 虹の彼方に』で伝説的な女優・歌手のジュディ・ガーランドを演じ、第92回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた。ジュディは映画史に名を刻むアイコン的な存在のひとりだが、ゼルウィガーは「ジュディには、他のアイコン的な存在とは一線を画している点がある」と分析する。1922年にアメリカで生まれたジュディ・ガーランドは幼少期からショービジネスの世界に入り、圧倒的な歌唱力と美貌で人気を博した。『オズの魔法使』では主演に抜擢され、劇中で歌唱した『Over The Rainbow(虹の彼方に)』は現在も歌い継がれる大スタンダードナンバーになった。しかし、実生活の彼女は幼いころからダイエットを強いられ、そのために服用していた薬によって体調を崩し、私生活は乱れ、トラブルを次々に起こす波乱の人生をおくった。映画は彼女が47歳の若さで亡くなる少し前の出来事を描くもので、ゼルウィガー演じるジュディが愛する子どもたちをアメリカに置いて単身渡英し、クラブでコンサートをする日々が描かれる。そこで明らかになるのは幼少期の思い出、苦しい生活、愛する子どもたちへの想い、どんな時も圧倒的なパフォーマンスで観客を圧倒する彼女の才能、そして何があっても前へと進み続けるジュディの強い意思だ。ゼルウィガーは『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなコミカルな役どころから、オスカー助演女優賞に輝いた『コールド マウンテン』のようなシリアスな役まで見事に演じる女優だが、今回は少し事情が違う。本作の主人公は膨大な数の記録が残る実在の人物。それも幼い頃からショービス界で活躍し、観客を魅了し続けてきた伝説的な存在だ。「いま思い返すと……すべてが“そこ”にあったのだと思うのです」とゼルウィガーは穏やかに振り返る。「映画が撮影されたステージセットに彼女を演じる上で必要な空気がすべて備わっていて、私はそれにリンクすればいいだけでした」彼女はそう言って謙遜するが、実際にはゼルウィガーは1年かけて準備を積み、撮影前の3か月間トレーニングを繰り返した。「撮影の準備期間から撮影が終了するまで、いつもジュディ・ガーランドの“レガシー(遺産)”がそこにあって、生きているように流れ続けていました。監督との会話の中にも、聴いている音楽や、写真や記録映像、本の中にも彼女はいました。それはまるで“触れられるようなもの”でした。もちろん、撮影現場にジュディの霊がいたとかいうことではありませんよ(笑)。でも私は素敵なセットを前にしても、そこに自分が立って演じることをすんなり想像できました。きっと私たちは彼女のレガシーに触れて、そこに身を浸して撮影していたからでしょうね」ステージ上から観客の視線や興味をくぎ付けにし、緩急のあるボーカルでステージを作り上げていくジュディの姿をゼルウィガーは見事に演じている。その一方で本作は、ステージを降りた“哀しい”彼女の姿も容赦なく描いている。ジュディは幼い頃からショービズの世界にもまれ、ダイエットのために薬を飲まされ、同年代の子どもたちが経験することも止められ、外に出ればファンに追いかけられ、私生活はトラブル続き……彼女の生涯は“自分ではどうすることもできない哀しみや苦しみ”と“それでも前へと進もうとする意思”の間で揺れ動く。「そうですね。撮影時にそのことだけを意識していたわけではありませんが、彼女の人生をリサーチする中で、そのふたつ=“自分ではどうすることもできない哀しみや苦しみ”と“それでも前へと進もうとする意思”は、何度も何度も出てきたテーマでした。彼女は、自分自身ではなく、周囲の人間が彼女のためにした選択によって生み出された葛藤や問題と戦わなければならなかったのです。それでも彼女は最後の最後まで『虹の彼方に』を、つまり希望の歌を歌い続けた。これこそが彼女を定義づけるものだと思いますし、彼女を他のアイコン的な存在とは一線を画している点だと思います」華やかなステージを降りれば、孤独で苦しい時間もある。伝説のスターと呼ばれる存在とは思えないほど、つらい想いをすることがある。それでも彼女は前へ進む。歌うことをやめない。歌唱、動き、視線、そのすべてに強い意思を宿したラストのパフォーマンスは圧巻だ。「あのシーンの彼女は、自分自身の名前をあの場所に刻みたいという意識が強かったと思います。自分の才能が比類なきものだとみんなに知ってもらうために、成功するかどうかわからない不安を抱えながら、自分の持っているもののすべてを出して挑もうと彼女は意識していたと思います」『ジュディ 虹の彼方に』3月6日(金) 全国ロードショー
2020年03月05日おとな向け映画ガイド『ジュディ 虹の彼方に』『星屑の町』が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/02(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は18本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのが『仮面病棟』『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』『ジュディ 虹の彼方に』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が15本です。当初8日に公開予定されていた『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は公開延期となりました。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ジュディ 虹の彼方に』ラストで泣きました。 映画はこれでなくては! まさに感動必至の作品です。ジュディ・ガーランドの最晩年を描いています。子役時代の『オズの魔法使』はミュージカル映画の象徴ともいえる1本、その中で歌った『虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)』が不朽のスタンダードソングになりました。ショービジネスに燦然と輝くまさに星のような存在です。が、そういうひとに限って、実人生は、そんなに恵まれていないんですね。1954年に『スタア誕生』(最近レディー・ガガがリメイク)に主演。アカデミー賞では本命視されながら、最優秀主演女優賞を逸し、女優から歌手に軸足を移したとされています。60年代はショービジネスの第一線で活躍、カーネギー・ホールでの名パフォーマンスなど、レコードでも名盤を残しています。この映画が描く1968〜69年は、ジュディが47年の人生を終える直前。長年の酒と薬、金銭問題、愛する子どもたちとの別離など、心身ともに疲れ果てていたといいます。最後の舞台はロンドンのナイトクラブ「トーク・オブ・ザ・タウン」での長期公演。このロンドン時代を中心に物語は進みます。ジュディ役を演じたレネー・ゼルウィガーに圧倒されます。『ブリジット・ジョーンズの日記』で、アラサーの悩める独身女性を演じた、ややふっくらした印象の強いあの女優さん。その後『シカゴ』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート、『コールドマウンテン』では助演女優賞を受賞した実力派。この作品でも、女優魂というか、相当の練習を積まれたのでしょう。吹き替え無しで歌い、ジュディが憑依しているかのようです。クラブで歌う『トロリー・ソング』『カム・レイン・オア・カム・シャイン』などのスタンダード・ナンバーの楽しいこと……、そして感動の『虹の彼方に』。レネーはこの作品で、ジュディがなしえなかったアカデミー賞最優秀主演女優賞受賞を果たしています。ちょっといいエピソードが心に残りました。ジュディが、舞台がうまくいかず、打ちひしがれて、もう世界に自分の味方はいないと絶望した夜。「出待ち」のファンが彼女を救います。ショーに通いつめる中年のゲイのカップルです。彼らのもてなし、というか心配りがどれほど力になったか。LGBTQコミュニティでは、ジュディと『虹の彼方に』がシンボル的な存在であるといいます。『星屑の町』こちらもショービジネス!ですが、うって変わって、売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の歌と涙の人情喜劇。シリーズ化し、25年も演じられてきた、下北沢あたりじゃ評判の、舞台の映画化です。例えば、内山田洋とクール・ファイブのように、前川清のバックでわわわわーとコーラスをつけている人たち、いますよね。どこか謎の存在でありますが、かれらに着目したアイデアが面白い。舞台と同じメンバーが出演、これがまた実に絶妙のキャスティングです。映画を観る前の予備知識として、グループ結成のいきさつを書いておくと。元大手レコード会社社員の山田修(コント赤信号の小宮孝泰)が、担当の演歌部門が縮小になったのを機に、それなら自分でとこのグループを作りました。メンバーは、行きつけのスナックのマスター(同じく赤信号のラサール石井)、そして店の客(渡辺哲と有薗芳記)。これに大阪ミナミからボーカルの大平サブローが参加し、グループが誕生。さらに、博多の焼き鳥屋の親父(でんでん)が、グループの経済的な救世主となり、途中から加わります。以後、解散と再結成を繰り返し現在にいたる、というわけです。東北巡業、といっても温泉の余興がほとんど。今回は山田修の故郷、東北の田舎町、廃校になった小学校で公演です。主催は山田の弟(菅原大吉)が率いる町の青年団。ゲストというか前座歌手で「キティ岩城」(戸田恵子)もやってきます。公演前日に行ったスナックで、歌手志望の愛ちゃんにまとわりつかれ、すったもんだあり…。愛ちゃん役はのん。久しぶりの映画出演です。彼女がグループに加わってからの展開はちょっとした「スター誕生」風。かっこよくいえばショービジネス・エンタテインメントですが、どこかしょぼいのが逆に魅力です。大平サブローが歌う『宗右衛門町ブルース』『中の島ブルース』『ほんきかしら』や、グループのオリジナル『MISS YOU』。戸田恵子が歌う『手紙』など、昭和歌謡がたっぷり味わえます。すべて歌詞が字幕になってでます。のんちゃんが歌う『新宿の女』『恋の季節』はよく考えた選曲ですね。脚本は、お芝居のときから、演じる役者の個性を活かす「当て書き」で書かれています。小宮はいかにも気が弱そうだし、一見コワモテだが優しい渡辺、謎がありそうなでんでん、すねものの有薗。なかでもラサール石井が傑作です。舞台での大平との関西弁の漫才のようなやりとりなんて、最高です。
2020年03月02日第92回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた映画『ジュディ 虹の彼方に』の本編映像の一部が公開になった。本作の主人公ジュディ・ガーランドの若い頃を描いたシーンで、レネー・ゼルウィガー演じる“大人になったジュディ”を理解する上で極めて重要な場面だ。本作の主人公ジュディ・ガーランドは実在の人物。ハリウッドの黄金期を代表する伝説の女優・歌手だ。彼女は歌手、子役として活動をはじめ、17歳で『オズの魔法使』のドロシー役に抜擢され、世界的なスターになった。しかし、幼いころからショービジネスの世界にもまれ、スタジオから過剰な要求をつきつけられ、ジュディはスポットライトを浴びるのと同時に数々のトラブルに巻き込まれ、苦悩を抱えた人生を歩むことになった。映画は、生活が苦しくなった彼女が愛する子どもたちを元夫に預けて、ロンドン公演に赴いた日々を描いたもので、彼女の晩年を描きながら、彼女のこれまでのキャリア、苦しみ、そしてどんな時も希望を失わない姿勢と精神がゼルウィガーの圧倒的な演技と歌唱によって描かれる。このほど公開になった映像は、ジュディが『オズの魔法使』の撮影セットで、映画会社の社長ルイス・B・メイヤーと対話する場面。まだ右も左もよくわかっていない幼いジュディにメイヤーは普通の女の子の生活ではなく、自分の声や歌唱力、美貌を生かして日常とは“別の世界”で生きることを勧める。ふたりが歩くのは“黄色いレンガ道”。劇中のドロシーは我が家に帰りたい一心でこの道を進んでいくが、演じたジュディは逆に、レンガ道を歩みながら故郷を離れ、我が家を離れ、普通の女の子からも遠く離れていく。本作は基本的に晩年のジュディの日々を描いているが、要所に幼いころのジュディが登場する。まだスターではなかった、まだ人生の苦しみを知らない、未来は希望に満ちていると信じて疑わないジュディの姿が描かれる。時が流れ、世界中から賞賛を浴びるも、多くのものを失った晩年のジュディは、ロンドンのステージで何を歌うのだろうか? あの日の幼いジュディが心に秘めていたものは、まだ彼女の中に残っているだろうか?短い映像だが事前にチェックしておくと、作品の理解がグッと深まるシーンになっている。『ジュディ 虹の彼方に』3月6日(金) 全国ロードショー
2020年02月28日伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドが再起をかけて挑んだ1968年冬のロンドン公演の日々を鮮烈に描いた『ジュディ 虹の彼方に』。この度、レネー・ゼルウィガーのアカデミー賞主演女優賞受賞を記念したイベントをロサンゼルスにて実施。ゆりやんレトリィバァが憧れのレネーと対面を果たした。イベントは、ジュディ・ガーランドの出世作『オズの魔法使』(’39)の主人公ドロシーを意識した水色のワンピースと赤いスニーカーで登場したゆりやんの、レネーへのお祝いの言葉からスタート。本作でレネーが全曲歌唱する劇中歌の中でも、メインの楽曲で、ジュディが『オズの魔法使』のドロシー役以来歌い続けた「Over the Rainbow」にちなみ、ゆりやんが虹色の和傘をサプライズプレゼント!受け取ったレネーは、傘を回したり、ゆりやんと相合傘をしたりと、日本との美しいコラボに興奮しきりだった。本作は「これまでの映画とは全く違う経験」続いて、イベントはトークセッションへ。本作を観た感想についてゆりやんは、「本当に感動しました。ステージパフォーマンスはもちろん、ハリウッド黄金期を支えたジュディという一人の女性に、少し自分を重ねて、感情移入しながら観ました。観終わってからもずっと心に残っています」と、感動の余韻にまだ浸っている様子。するとレネーは、「私も演じていてすごく感動したのは、彼女は2歳の時からずっと演技の場で活躍していて、苦労もあったし正にレガシーとしての人生を送っていたからなんです」と、ジュディの偉業について触れる。今回、実在した伝説のミュージカル女優・ジュディの役を演じるにあたり、どのような準備をしたのかとゆりやんが質問すると、「ルパート・グールド監督が、ジュディの残したレガシーについて、毎日いろいろ発見してシェアしていたのです。だから、私はもちろん他の共演したキャストも、これまで知らなかったジュディについてのことを発見できたから、これまでの映画とは全く違う経験が出来ました」とコメント。以前からジュディの大ファンだったというレネーは、リハーサルの1年前からトレーニングを積むほどの気合いの入りよう。演じるにあたって、ジュディについてより深く知ることができた理由をふり返った。ゆりあんに「あなたはコメディアンなの?それとも女優?」さらに、レネーがゆりやんに「あなたに会えてうれしい。あなたはとてもチャーミングで面白いから。元々コメディアンなの?それとも女優?」と聞くと、「全部やりたいんです!」とゆりやん。「わかります、パフォーマンスという意味では同じですよね、コメディはより大胆で勇気がないとできないと思うからすごいと思います」と話すと、ゆりやんは「あなたのすべてを尊敬します!」と応じるひと幕も。本作で、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞をはじめとして、世界の映画賞で主演女優賞を総なめにしているレネー。今後演じたい役について、ゆりやんに質問されたレネーは、「コラボレートして、物事を作り上げていく過程を愛しているんです。次はコメディアンかな」と答えると、ゆりやんも思わず、「ぜひお願いします! 日本人がみんな、あなたの演技から勉強させてもらいます!」と目を輝かせた。するとレネーは「ありがとう、そうですね、やってみちゃおうかな! 観ててくださいね。でも既に別の人からのオファーを受けてしまっているから、どうしましょう(笑)」と微笑み、次回作に期待が高まるコメントも飛び出した。オーディション番組経験のゆりあんに「私にコメディを教えて」やがてトークは、米人気オーディション番組「アメリカン・ゴッド・タレント」にも出演し、英語でパフォーマンスしたゆりやんの話題へ。大スターのレネーに、「私もアメリカのオーディション番組を受けているのですが、良いときもあれば受け入れられない時もあって…何かアドバイスを頂けたら光栄です!」と質問。するとレネーは、「私が教えたりしなくて全然大丈夫ですよ! ゆりやんさんは、楽しい自分に対しての情熱を持っているのが今でも充分伝わってきますから」とコメント。続けて、「Sensei(先生)! むしろ私にコメディを教えてね」と日本語を交えて、ゆりやんにいたずらっぽい微笑みでまさかの逆オファー! ゆりやんは恐縮しながらも、光栄すぎるコメントに笑顔。すっかり意気投合した様子の2人は、「今日は本当に来てくれてありがとう」と、笑顔で熱いハグを交わしていた。最後に、日本のファンに向けてレネーは、「ここに居られて嬉しいです。これから公開になるのは、ジュディ・ガーランドの物語です。『オズの魔法使』でご存知かもしれません。素晴らしい才能の持ち主で、ステージでもミュージカルでも、パフォーマーとしても素晴らしいものを遺してくれました。観て、気に入ってくれたら嬉しいです。彼女の人生を祝福し、みんなで共作したジュディ・ガーランドへのラブレターでもあります。是非みなさんご覧ください」と、熱くコメントし、イベントを締めくくった。『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月26日レネー・ゼルウィガーが歌、訛り、声色、パフォーマンス…ジュディ・ガーランドの全てを徹底した役作りによりマスターし、第92回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた『ジュディ 虹の彼方に』。60年代のロンドンを舞台にした本作で、レネー本人が“変身”のために重要だったと語る衣装とヘアメイクの裏側が明らかになった。自身もジュディの大ファンだというレネーは、「このチャンスを絶対に逃したくない」との思いで役と向き合い、歌唱トレーニングのみならず、ジュディの歌や話し声、彼女の歴史を研究するなど、とことんジュディに浸ることで入念な役作りを重ねていった。本作でメガホンを取ったルパート・グールド監督も、「彼女の演技で僕が一番好きなのは、肩の置き方だ。ジュディは背骨が湾曲していたから、晩年は年齢より上に、また弱々しく見えた。それを表現したレネーを初めて見た時、これこそプロの俳優だと感心した」と、彼女の完全憑依を大絶賛している。そんなレネーをジュディに“変身”させたのは、「ハリー・ポッター」シリーズや『ブリジット・ジョーンズの日記』を担当した衣装デザイナーのジェイニー・ティーマイムと、ヘア・メイクアップデザイナーのジェレミー・ウッドヘッド。レネーは特に衣装に関して、「ジュディの身のこなしと私とは少し違うのだけれど、ジェイニーはサイズ合わせをした後でジュディに合わせてくれました。つまり、ドレスに合わせて立つことで、ジュディの姿勢になれたのです」と、役作りにおいて非常に重要な存在であったことを明かしている。本作でレネーがまとうジュディの衣装は、1930年代のハリウッド全盛期を象徴するスタイルと、1960年代のロンドンのファッションを再現したもの。ステージ上で披露する舞台衣装は、ジュディが実際に着ていたキラキラしたゴールドの高価な衣装からヒントを得たゴージャスなデザインに。普段の生活シーンで登場するものには、ジュディが普段からパパラッチに備えていたと考え、サングラスや「エルメス(HERMES)」のスカーフを取り入れているという。さらに、ジュディがミッキー・ディーンズ(演:フィン・ウィットロック)との結婚式で着用した、インパクト抜群のドレスも登場。美しいパウダーブルーのカラーに羽根がたくさんついた個性的なデザインは、ジュディ本人がデザインしたとされる1着がモデルとなっている。ヘアメイクでは、ジュディとレネーの顔の形がかなり違うことから、当時のジュディの様々なヘアスタイルに手を加えた上で、レネーに一番似合うものが採用された。当時ロンドン公演でジュディの世話をしていたロザリン・ワイルダー本人(劇中で演じるのはジェシー・バックリー)は、劇中でのレネーの変身ぶりに「人生の中であんなに人が変わる姿を見たことがなかった」と、驚きを隠せなかったという。こだわりの衣装やヘアメイクと、レネーの圧倒的な演技力とのコラボレーションで生み出された渾身のジュディ像を、スクリーンで堪能してほしい。『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月19日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞に『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーが輝いた。レネーはこれまで主演女優賞に3度(本作と『シカゴ』『ブリジット・ジョーンズの日記』)ノミネートされたほか、『コールドマウンテン』では見事第76回アカデミー賞助演女優賞を受賞。主演女優賞を手にするのは、これが初めてとなる。数々のヒット作に出演し、トップ女優に君臨した時期もあったが、その後は低迷期を迎え、自ら映画業界から距離をとった時期も…。それだけに、全盛期を過ぎたミュージカル女優のジュディ・ガーランドが“再起”をかけて、命がけのロンドン公演に挑む姿を描いた『ジュディ 虹の彼方に』は、女優レネー・ゼルウィガーにとっても、まさに復活のステージとなった。自らもジュディ・ガーランドの大ファンと語るレネーは、正式なリハーサルの1年前からアメリカで歌のコーチとトレーニングを開始。その後、音楽監督のマット・ダンクリーと一緒に4か月のリハーサルを行い、ジュディの動き全てをマスターし、圧倒的な存在感を見せつけた。ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦でも快進撃を続け、堂々のオスカー受賞を果たした。受賞コメントオスカー像を手にしたレネーは「特別なコラボレーションであり、意味のある経験を私の人生においてできました。美しい映画に出演できてうれしく思います」と感謝のコメント。さらに「この1年間、ジュディ・ガーランドについて様々なことを話してきました。私たちはヒーローによって団結することができるということが分かりました。ジュディ・ガーランドはこのように祝福されることはありませんでしたがこの瞬間、レガシーを祝福するものであると考えています。この賞はあなたに差し上げたいと思います」とジュディへの想いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月10日日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞授賞式」を、WOWOWではアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより独占生中継。案内役を務めるのは、いまや名コンビと言っても過言ではないジョン・カビラと高島彩だ。助演男優賞はブラッド・ピットで決まり?俳優として初受賞かカビラさんは2007年(第79回)から案内役を務めており、今回がなんと14回目。高島さんとのコンビは8回目となり「もうね、盤石ですから。プロ中のプロでいらっしゃるから、なんの不安もございません」(カビラさん)、「年に1回、この季節だけ、椅子を引いてくださる男性とお会いできるので(笑)。あうんの呼吸でご一緒させていただいている」(高島さん)と全幅の信頼を寄せている。そんなお二人に、今年のアカデミー賞の行方を大胆予想してもらった。――まず、助演男優賞と助演女優賞からお話をうかがえれば。前哨戦と呼ばれる各映画賞で受賞を果たしている『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット、そして『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンが本命視されています。カビラ:ローラ・ダーンがすごいのは、あんな辣腕弁護士を演じているのに、嫌味が一切ないというところ。離婚裁判ですから、相手をいかに論破し、打ち負かせるかが勝負ですけど、そのセリフ回しが本当に魅力的ですよね。予想するという視点では、確かにローラ・ダーンが本命ですが、僕が推したいのは『リチャード・ジュエル』のキャシー・ベイツ。息子の無実を信じる姿に、無条件の愛を感じさせるし、何というか…、もはや聖母ですよ。高島:助演男優賞はやはりブラッド・ピットでしょうね。今年の候補者の中では、唯一、俳優としてアカデミー賞を手にしていませんし、今度は本業でと応援しています。受賞したら、自虐を交えたスピーチを披露することになるのでしょうか。色んな意味で楽しみです。本命はホアキン!見事な復活遂げたレネー・ゼルウィガーの受賞は?主演男優賞は、日本でも興収50億円突破の社会現象を巻き起こした『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが最有力。そして主演女優賞の本命は、往年の大スターであるジュディ・ガーランドの半生を描いた『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー。厳しいレッスンを経て、劇中の全曲を自ら歌いあげたパフォーマンスが高く評価されている。――やはり、主演男優賞はホアキン・フェニックスが決まりでしょうか?高島:これは硬いと思います。まるで悪魔の羽が生えるんじゃないかと思わせる後ろ姿…。狂気と悲しみがギュッと凝縮されていて、すごかったですよね。悪の存在ではあるんですが、思わず観客を共感させ、引きずり込む凄みが伝わってきました。カビラ:僕も本命はホアキンだと思いますね。もう1人は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。離婚を突き付けられた男の苦悩を演じるんですけど、演じ切ると同時に、重い絶望とは違う何かを残してくれる。妻を演じるスカーレット・ヨハンソンとの丁々発止のやり取り、そこから生まれるズレにも共感しましたね。――レネー・ゼルウィガーにとっては、近年の低迷を見事打破する“復活作”での受賞に期待がかかりますね。高島:そうですよね。スターとして再起にかける思いというのが、ジュディと彼女自身に重なる部分がありますよね。仕事がうまくいかず、心や体がついていかないというジュディの苦悩は、きっとレネー本人も体験しているでしょうし。演技のすばらしさはもちろんですが、歌唱も圧倒的で、実力を改めて見せてもらいました。どんな受賞スピーチを披露してくれるかも楽しみですよ。カビラ:もはや『ブリジット・ジョーンズ』のコミカルな印象はなくて、自分の弱さと向き合えない“もどかしさ”を鬼気迫る演技で表現しきっていますよね。彼女が演じる晩年のジュディ・ガーランドを通して、ショービジネスの光と闇も見え隠れしますし。うーん、やっぱり主演女優賞の本命は『ジュディ 虹の彼方に』だと思いますね。作品賞にひた走る『1917 命をかけた伝令』、はたまた『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす?9作品がノミネートされた今年の作品賞で、本命と目されているのが、全編ワンカット撮影も話題を集める戦争ドラマ『1917 命をかけた伝令』。さらに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『ジョーカー』、韓国映画初の候補となった『パラサイト 半地下の家族』など例年以上にバラエティに富んだラインナップとなった。――いよいよ作品賞の予想をお願いしたいのですが…。予想とは別に、応援している作品もあると思いますが。高島:そうですね。本命を予想すると、やはり『1917 命をかけた伝令』になりますね。本当に、あの臨場感はすごいの一言。戦場に引き込まれる感覚でしたし、兵士たちが味わう渇きまでも、体感できたというか。映画として新しい試みですし、撮影に至るまでの努力も、確かに高く評価されるんじゃないかと思いますね。カビラ:うーん、確かに『1917 命をかけた伝令』がフロントランナーではありますけど、僕は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を推したいですね。ちょうど映画の舞台になる1969年って、僕はホームステイで叔父が暮らすカンザスにいたので、シャロン・テートの事件は強烈に記憶に残っていて。映画としてもハリウッド最後の黄金期の息吹を伝えつつ、残照というか哀愁を描き切っている。同時に歴史を変えちゃう(笑)遊び心もあって、クエンティン・タランティーノに何かしらの功労賞を与えたいと考えるアカデミー賞会員は少なくないと思います。次回作で引退するとも言われていますし。――アメコミが原案となった『ジョーカー』、カンヌ映画祭でパルム・ドールに輝いたブラックコメディ『パラサイト 半地下の家族』といった、作品賞の歴史では“異色”といえる秀作も名を連ねています。カビラ:生中継の案内役としては、『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす瞬間を視聴者の皆さんと共有したいという気持ちがありますね。それにしても、今年は作品賞候補の振れ幅がすごいですよね。戦記物もあれば、古き良き時代へのオマージュも。『ジョーカー』や『パラサイト 半地下の家族』は格差社会の断絶を描いていますし、誰もがどれかを推したくなるチョイスになっている。もしかすると、投票者も驚く結果が待っているかもしれないし、アカデミー賞は「語り継がれること」にこそ価値があると思いますから。高島:カビラさんがおっしゃるように『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いたら、まさに新しい時代の到来ですよね。アジア作品初という点も含めて、応援しています。個人的にも大好きな作品で、コメディ色も強いので最初は大笑いしているんですけど、気づいたら転がるように、引きずり込まれる…。その恐怖というか、奇妙さは『ジョーカー』にも通じるものがありますね。笑いと恐怖は表裏一体なんだなと。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)午前8時30分~ [二] [同時通訳]/21時~[字幕版]WOWOWプライムにて放送。(text:Ryo Uchida/photo:Jumpei Yamada)
2020年02月06日映画『ジュディ 虹の彼方に』でジュディ・ガーランドに扮し世界の映画賞で主演女優賞を席巻しているレネー・ゼルウィガーが、本作を引っさげて来日することが決定した。ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(’39)で17歳にして一躍スターダムを駆け上がり、その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで伝説のミュージカル女優として知られるジュディ・ガーランド。彼女が47歳の若さでこの世を去る半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた映画が、本作『ジュディ 虹の彼方に』だ。世界の賞レースを席巻している本作は、第77回ゴールデン・グローブ賞では『シカゴ』以来17年ぶりに主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、第73回英国アカデミー賞でも主演女優賞を受賞。日本時間2月10日(月)に発表される第92回アカデミー賞で主演女優賞初受賞となるか、注目が集まっている。そんなアカデミー賞授賞式直後の2月下旬、レネーの5度目となる来日が決定。ジャパンプレミアの実施も予定されている。この来日決定を記念し、レネーが劇中で歌唱する「Come Rain or Come Shine」の本編映像が到着。以前からジュディの大ファンだったというレネー。リハーサルのさらに1年前から、ハードなトレーニングに挑み全曲自ら歌唱している本作。映像ではジュディが完全憑依したかのように、ステージ縦横無尽に動き回り歌い上げる姿が切り取られている。『ジュディ 虹の彼方に』は3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月06日アイドルグループ・V6の坂本昌行が、ミュージカル『THE BOY FROM OZ supported by JACCS』に主演することが24日、明らかになった。同作は、1970~80年代にアメリカを中心に活躍し「I Honestly Love You」「あなたしか見えない」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」などの名曲を生み出したオーストラリア出身のエンターテイナー、ピーター・アレンを主人公に、ジュディ・ガーランドとの出会い、その娘ライザ・ミネリとの結婚、離婚、同性愛にエイズなど波乱万丈な生涯を描くミュージカル。日本では2005年に坂本昌行主演で上演され、その後2度にわたって再演された。初演より主人公ピーター・アレンを熱演し続けた坂本は、12年振りに同作の主演を務める。演出のフィリップ・マッキンリー、振付のジョーイ・マクニーリーに加え、ジュディ・ガーランド役の鳳蘭、ライザ・ミネリ役の紫吹淳、ピーターの母親マリオン・ウールノー役の今陽子が再集結。さらに、ピーターの恋人グレッグ・コンネル役に寺西拓人(ジャニーズJr.)、敏腕マネージャー、ディー・アンソニー役に宮川浩という新メンバーも加わった。東京公演は東急シアターオーブにて5月2日~5月17日、大阪公演はオリックス劇場にて5月22日~5月26日。○坂本昌行 コメントお客様に再び、この作品とピーター・アレンという人間に触れてもらえることが非常に嬉しいです。前回の公演が12年前なので覚えていないことも多いのですが、音楽を聞くと当時の記憶が蘇ってきて、楽しさと緊張が高まってきます。初演の時はまだ30代前半でしたが、月日を経て、ピーター・アレンが亡くなられた年齢と同じ年齢で今回演じることができるのは、何かの運命のように感じています。共演者やスタッフの皆様の力も借りて、令和の『THE BOY FROM OZ』をお届けします。○紫吹淳 コメント再びこの役に出会えるとは思ってもみませんでした。12年経っているので若干の心配もありますが、この素晴らしい作品で、またライザに会えるということに幸せを感じております。前回も共演者の方と、こんなに物語も曲もすべてが良い作品にはなかなか出会えないとよく話していたので、観たことがないお客様にも楽しんでいただき、また後に語り継がれていく作品になるといいなと思います。○寺西拓人(ジャニーズJr.) コメント第一に、先輩である坂本さんとミュージカルで共演できることは目標の一つでもあったので、共演できることがすごく嬉しいです。作品を深く理解していくのはこれからですが、再演される作品に新しく出演するからには、意味がないといけない、と考えているので、稽古を通して、自分なりの表現を見つけて、お客様に楽しんでいただけたらと思います。○宮川浩 コメント初参加なので、皆さんが作られた世界を守りつつ、新しさも出せたらと思っています。二役を演じるので、どれくらい違う自分が出せるか楽しみですし声や動きでそれを表現したいと考えているので、お客様にも楽しんでいただきたいです。坂本さんは、出演作品を観ていつか共演したいと思っていた方で、鳳さんとも32年ぶりの共演になるので、とても楽しみにしています。○今陽子 コメントマリオン・ウールノーという役はとても大好きな役で、劇中で歌う曲をライブで歌うほど思い入れのある作品なので、再演できることが本当に嬉しいです。坂本さんとご一緒するのも久しぶりなのですが、気持ちは変わらず、初演の時のように良い親子を演じられたらいいなと思っています。慣れ親しんだメンバーと、新しく参加されるお二人やアンサンブルの皆さんと、また新しい『THE BOY FROM OZ』を作りたいです。○鳳蘭 コメントまた再演できるとは夢にも思っていなかったので、お話をいただいた時、まず喜びでいっぱいでした。『THE BOY FROM OZ』は、数あるミュージカル作品の中でも特別な作品の一つです。ジュディ・ガーランドという役は、自由奔放に演じられるので、前よりもパワーアップした姿を皆様にお見せできたらと考えております。
2020年01月24日伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが亡くなる半年前に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた『ジュディ 虹の彼方に』から、予告編が解禁となった。今回解禁された予告編では、『オズの魔法使』のドロシー役でスターとなってから30年が過ぎ、借金を抱え住む家もなくなった、レネー・ゼルウィガー演じるジュディがロンドンでのショーを提案される姿が描かれる。迎えた公演初日、「口がカラカラ。歌えない」と弱音を吐くが、ステージの上では超一流のエンターテイナーの姿を見せ、公演は連日満席。しかし、愛する子どもたちと離れ離れになり、疲労が溜まっていくジュディは終いにはステージで倒れてしまう…。全てを失いつつあるジュディ。しかし、自分が愛される場所はステージしかないと、輝くために、生きるために思いを込め歌唱する「オーバー・ザ・レインボー」。最後は万雷の拍手が響き渡る最後のステージに涙ぐむ彼女の姿で締めくくられ、感動の物語を期待させる予告編に仕上がっている。彼女を演じ、自らもジュディ・ガーランドの大ファンと語るレネーは、正式なリハーサルの1年前からアメリカで歌のコーチとトレーニングを開始。その後、音楽監督のマット・ダンクリーと一緒に4か月のリハーサルを行い、ジュディの動き全てをマスターし、圧倒的な存在感を見せつけている。『ジュディ 虹の彼方に』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月25日伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが亡くなる半年前に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描いた『ジュディ 虹の彼方に』から、日本版特報映像とポスタービジュアルが到着した。ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(’39)で17歳にして一躍スターダムを駆け上がったジュディ・ガーランド。その波瀾万丈の人生と圧倒的なステージパフォーマンスで“伝説のミュージカル女優”として知られ、47歳の若さでこの世を去った。そんな彼女を演じるのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズや『シカゴ』のレネー・ゼルウィガー。今回到着した映像では、彼女が歌う「オーバー・ザ・レインボー」がバックに流れ、『オズの魔法使』のセットを歩く様子や大スターの一面も。華やかな反面、一方で闇も覗けるようだ。「彼女の没後50年後にして、この映画に参加できたことは、本当に素晴らしいことだった」と今作への参加を喜んだレネーは、「彼女は、こんなに多くの人たちにとって大切な存在で、世界中で世代や文化の垣根を越えて、とてもたくさんの人々の人生に影響を与えている。本当に素晴らしい特別な経験だった」と撮影をふり返っている。さらに映像では、本作の最大の見どころとなるレネーの歌唱シーンの一部も登場。観客へ「私を忘れないでね」という切ない言葉を語りかけるシーンもあり、エモーショナルな特報となっている。映像と併せて公開されたポスタービジュアルでは、ジュディのシルエットの中に、本作の名シーンが詰め込まれている。『ジュディ 虹の彼方に』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年11月15日映画『ジュディ 虹の彼方に』が、2020年3月6日(金)に公開。主演を演じたレネー・ゼルウィガーは、第92回アカデミー賞受賞式において主演女優賞を受賞した。伝説のミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの感動の実話『ジュディ 虹の彼方に』は、ハリウッド黄金期を支え波乱に満ちた人生を送り、わずか47歳で急逝した伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの知られざる感動の実話。ジュディがこの世を去る半年前、1968年の冬に行われたロンドン公演の日々を鮮烈に描き出す。ジュディ・ガーランドとは?ジュディ・ガーランドは、1939年の映画『オズの魔法使』で若くしてスターの仲間入りを果たし、ハリウッド黄金期を支えたミュージカル女優。レディー・ガガとブラッドリー・クーパーが出演した2018年の映画『アリー/スター誕生』の、1954年版リメイク『スタア誕生』で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。アメリカやイギリスでは未だに根強い人気を誇るジュディは、圧倒的な演技力とステージパフォーマンスを数多く披露。また、プライベートでは5回の結婚、フランク・シナトラなど数多くのビッグネームとも浮名を流しトップスターとして頂点を極める。しかし、その一方では興奮剤などの薬物コントロールが原因で様々な不調に悩まされ、47歳で薬物の過剰摂取により波乱に満ちた生涯を閉じる。キャスト主演にレネー・ゼルヴィガー主人公のジュディ・ガーランドを演じるのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの主人公として知られるレネー・ゼルウィガー。「まるで命を燃やし尽くすようだった」と証言されている、ステージの数々を演じ切る。レネー自身がジュディの大ファンであり、なおかつ1969年当時のジュディとレネーの実年齢が同じという奇跡も重なり、レネーはリハーサルの1年前からトレーニングを開始する気合いをみせた。歌はもちろんのこと、ジュディの独特な訛りや声色、そしてステージパフォーマンスの動きもマスターし、圧倒的なカリスマ性を持つスターの姿を見事に体現。劇中の全曲を自ら歌い上げている。オスカー獲得!世界を魅了したレネー・ゼルウィガーまるで本人が乗り移ったかのようなプロフェッショナルな演技は、世界の映画祭でも数々の賞を受賞。第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式においては主演女優賞(ドラマ部門)を、全米映画俳優組合賞でも主演女優賞を受賞。さらに日本時間2月10日(月)に発表された第92回アカデミー賞においても、主演女優賞に輝く快挙を遂げた。レネーが劇中で歌唱する「Come Rain or Come Shine」の本編映像も解禁。撮影リハーサルのさらに1年前からハードなトレーニングに挑んだという、レネー渾身の仕上がりとなっている。ステージ上をステップで縦横無尽に立ち回り、圧巻の歌唱力で歌い上げる姿からは、ジュディが完全憑依した様子を垣間見ることが出来る。主演の脇を固める実力派俳優勢その他キャストには、『ラ・ラ・ランド』のフィン・ウィットロックや、ジェシー・バックリー、「ハリー・ポッター」シリーズのダンブルドア役で知られるマイケル・ガンボンなど、多彩な演技派俳優が集結。また、ブラッド・ピット製作総指揮の『トゥルー・ストーリー』で評価された、ルパート・グールドが監督を務める。ストーリー1968年、ミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨していたジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤により、映画出演のオファーも途絶え、巡業ショーで生計を立てている。住む家もなく借金も膨らんでいくばかりでどん底に立たされたジュディは、幼い娘と息子と暮らす幸せな生活のため、起死回生を賭けてロンドン公演に旅立つ──。詳細映画『ジュディ 虹の彼方に』公開日:2020年3月6日(金)原作:『End Of The Rainbow』監督:ルパート・グールド脚本:トム・エッジ、ピーター・キルター出演:レネー・ゼルウィガー、フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル、ジェシー・バックリー、マイケル・ガンボン ほか原題:JUDY
2019年11月10日『ブリジット・ジョーンズの日記』のレネー(レニー)・ゼルウィガーがハリウッド黄金期を駆け抜け、わずか47歳で亡くなったミュージカル女優ジュディ・ガーランドを演じる『JUDY』が、『ジュディ 虹の彼方に』の邦題で2020年3月6日(金)に公開されることが決定。当時のジュディが憑依したかのようなレネーの写真も解禁された。本作は、波乱に満ちた人生を送り、わずか47歳で急逝した伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年の知られざる実話を描く。映画『オズの魔法使』で一躍スターダムを駆け上がり、1954年版『スタア誕生』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなどハリウッド黄金期に活躍、「まるで命を燃やし尽くすようだった」と証言されるステージの数々をレネーが演じ切る。レネーといえば、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズで女性からの絶大な支持を受け、1作目ではアカデミー賞主演女優賞に初ノミネート。ミュージカル映画の名作『シカゴ』(’02)でもノミネートされ、『コールド マウンテン』(’03)でついにアカデミー賞助演女優賞を受賞。3年ぶりの主演作となる本作は、彼女自身がジュディの大ファンだったこと、そして本作の舞台となる1969年当時のジュディとレネーの実年齢が同じという奇跡も重なり、本作にかける思いは人一倍。リハーサルの1年前からトレーニングを開始する気合いの入りよう。『シカゴ』などで歌の経験はあったものの、伝説のミュージカル女優を演じるべく、歌はもちろん、ジュディの独特な訛りや声色、そしてステージパフォーマンスの動きも全てマスターするため、過酷なトレーニングを積んだ。そして、ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹き付けるスターとしての姿を見事に体現!劇中に登場する全曲を自ら歌い上げる魂の熱演を披露している。9月に開催された第44回トロント国際映画祭では、本作の上映終了後に会場が異様な熱狂に包まれる盛況ぶり。9月27日からアメリカで限定公開されると、上映館数が1桁多い作品群と肩を並べ、全米興行収入ランキングでベスト10入りを果たすというスマッシュヒット。作品はもちろん、レネー自身も本年度アカデミー賞大本命の1人とされている。そのほかのキャストには、『ラ・ラ・ランド』のフィン・ウィットロックや、賞レースを席巻するドラマ「チェルノブイリ」のジェシー・バックリー、『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドア役で知られるマイケル・ガンボンなど、多彩な演技派キャストが集結。ブラッド・ピット製作総指揮の『トゥルー・ストーリー』で評価され、ベン・ウィショー主演のドラマ「嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード二世」も手掛けたルパート・グールドがメガホンを取る。ジュディが見てきた希望と絶望、全身で味わった歓喜と痛み、その全てが聴く者の心の奥深くに届く、ラスト7分の「オーバー・ザ・レインボー」。その歌詞の本当の意味を知るとき、感動の瞬間が訪れるという。ストーリー1968年、ミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨していたジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤により、映画出演のオファーも途絶え、巡業ショーで生計を立てている。住む家もなく借金も膨らんでいくばかりでどん底に立たされたジュディは、幼い娘と息子と暮らす幸せな生活のため、起死回生を賭けてロンドン公演に旅立つ――。『ジュディ 虹の彼方に』は2020年3月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月07日