動物に対する正しいケアを怠ったため、『ホビット』の撮影現場で27匹の動物が死んだという報道に対し、ピーター・ジャクソン監督と映画のプロデューサーが否定の声明を発表した。一方で別の動物愛護団体は製作側のケアの怠りを非難する声明を出している。その他の情報『ホビット』の現場で動物が死んだと非難しているのは、動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)。動物が管理されていた場所に危ない要素が多数あったことが原因だったという。映画の現場における動物の扱いを監視するアメリカン・ヒューマン・アソシエーションは、この映画の撮影中に動物のケガはいっさいなかったとしているが、同団体は通常、動物が管理されている場所まではチェックしていない。この報道を受けて、アメリカン・ヒューマン・アソシエーションは「私たちには、撮影現場の外まで監視することはできません。現場の外での事故は、あまりに多すぎます。この状況を止めるべきです。製作中のどの段階にあっても、動物を守らなければいけません」と声明を発表した。一方でピーター・ジャクソンとプロデューサーは、動物のケアに怠りはなかったと主張。「我々は動物に対して最高の基準のケアをしています。事故があった場合は即座に検証し、正しい処置を取っています。27匹の動物が死んだという報道を、我々は断固として否定します。動物が出てくるショットの55%はCGで、アクションやストレスを与えるシーンに動物は使っていません」とコメントしているようだ。(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.
2012年11月20日9月に東京芸術劇場リニューアル・オープン第1弾として、ハンガリーから招かれる劇団オルケーニ制作のジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター~よいこのえほん~(以下SHP)』が、5月にハンガリー・ブダペストで上演された。小学生から祖父母の世代まで楽しめる上質のミュージカルだが、“お子様向け甘口娯楽”とは大違い。親に逆らう子供たちがたどる恐ろしい運命が描かれている。音楽劇『ショックヘッド・ピーター』チケット情報原作は19世紀にドイツの精神分析医ハインリヒ・ホフマンが書いた絵本『もじゃもじゃペーター』。日本でも翻訳出版されているベストセラーを、1998年に舞台化したのは3人の英国人だ。演出と美術を手がけたジュリアン・クラウチとフィリム・マクダーモットは、エッジのきいた作風で物議をかもす。音楽はエスニックからオペラまで多彩な要素を織りなす、パンク・バンド「タイガー・リリーズ」のマーティン・ジャック。英国最高の演劇賞であるオリヴィエ賞2冠に輝く英国版では、ジャックの妖しい歌声にのって家庭教育を嘲るホラーショーが展開した。今回来日するハンガリー版は、物語と曲は英国版と共通だが、演奏も装置や衣裳のデザインも大きく変更されている。優れた芸術性で知られるオルケーニ制作の舞台には、1920年代のキャバレーを連想させるバンドと、仕掛けに富む装置が配される。空間全体がグロテスクな美意識に包まれ、工夫を凝らした流血シーンには客席から歓声が上がる。母親役に男優が扮するなど、多くの役が性を交換する演出は滑稽さを増しつつ、「この残酷劇は虚構」と若い観客に伝える。いっぽう成熟した観客は、“しつけ”の力関係を通して現実の社会に向き合う。たとえば、子供を型にはめる親の姿は、国民を抑圧する政治家に重なって、「権力者は法律や暴力で他者を支配できるか?」と問いかける。観客に多彩な視点をもたらす悲喜劇の背景について、演出家アシェル・タマーシュは「僕が演出を始めた40年前のハンガリーはソビエトの影響下にあり、表現活動は政府の検閲を受けた。だから、ひとつの話を複数のレベルで捉える方法を磨くようになったんだ」と語る。ブラック・ユーモアが炸裂するSHPは、戦後の東欧の苦い歴史を反映している。近年アシェルは国際的にも評価を高めている。オスカー女優ケイト・ブランシェットの依頼でオーストラリアの劇団のために演出したアントン・チェーホフ作『ワーニャ伯父さん』は、7月に米・ニューヨークのリンカーン・センター・フェスティバルで賞賛された。深いドラマ解釈に基づき俳優の身体をいかすアシェルは、SHPの登場人物たちにも特異な魅力を与えている。親の言いつけに抗い、火遊びして炎に包まれる少女も、しゃぶった指を切られる赤ちゃんも、悲惨な目に合う瞬間さえ可愛さを失わない。風雪に耐えて生き抜いてきた東欧のアーティストの強さを秘めた怪作は、新鮮な刺激で日本の観客を挑発してくれるだろう。公演は9月1日(土)から9日(日)まで東京芸術劇場・シアターイーストにて上演。チケットは発売中。取材・文:桂真菜
2012年08月15日二部作の予定で製作されている『ホビット』が、三部作になるかもしれない。撮影を終了したピーター・ジャクソン監督は、3つ分の映画を作るに十分な素材があると判断し、スタジオも大賛成のようだ。しかし決定するには、権利の保持者や出演俳優の同意が必要となる。その他の情報『ロード・オブ・ザ・リング』のプレクエルにあたる『ホビット』は、第一部が今年12月、第二部が来年12月に公開される予定。撮影は2作まとめて行われ、最近終了した。しかし、今になってジャクソン監督が、三部作にしたいと考え始めたようだ。そのほうが当然全体の興行成績がより大きくなるため、配給のニューライン・シネマを傘下に持つワーナー・ブラザースも大賛成。『ハリー・ポッター』に次いで、『ダークナイト』という大ヒットシリーズが終了してしまう今、ワーナーにとっては、まさに大歓迎のニュースと言える。しかしゴーサインが出るためには、出演俳優や、この作品の権利を分かち合うさまざまな人たちの同意を得なければならない。俳優たちは2作分の契約をしているため、3作できるとなると、当然ギャラは再交渉ということになる。マーティン・フリーマン、イアン・マッケランとの交渉は、すでに始まっているらしい。『ハリー・ポッター』や『トワイライト・サーガ』シリーズは、最終章をふたつの映画に分けて成功した。『ハンガー・ゲーム』シリーズも原作は三部作だが、3作目をふたつに分けることが決定している。だが、これらの作品では、ふたつに分割することは最終章の撮影開始前に決められており、『ホビット』のように撮影が終わってから変更されるのは珍しいことだ。文:猿渡由紀
2012年07月27日ドラマ「泡沫(うたかた)の夏」やNHKドラマ「上海タイフーン」などに出演し、日本でも人気のピーター・ホー。台湾では「恋人にしたいドラマ俳優No.1」に選ばれ、ここ5年間は仕事漬けの多忙な日々を送り、最近初めて2か月近くの長期オフがとれたという。そんな彼がドラマ「僕らはふたたび恋をする」のプロモーションで来日したところをキャッチ!ピーター演じるジアカイはイケメン&仕事もバリバリこなし、女子の心をわし掴みにする要素満載の理想の男性。ピーター本人も同性として魅力的だと語る。「ジアカイは物事の対処能力がすごく高いんですよね。女性を気遣って、何かあったら適切に解決して正しい道に導いてあげる。それも嫌味なくサラッと自然にね。そういうところは僕も見習いたいです(笑)。ただ彼は育った環境や父親との関係から人と距離を取るタイプ。僕は実際には父親とも仲が良いし、人に対しても溶け込みやすいタイプなのでその部分では違うかな」。そんなデキる男の見えない心の傷を少しずつ癒していくのが、ヒロインのシャオシャン。事故で亡くなった先輩の娘を養女として育てるため、仕事探しに奮闘し、幼稚園のママたちからの嫌味にも健気に耐える女性だ。「シャオシャンは優しい心を持っていてまっすぐなところが魅力的。頭は良いんだけど、頭を使って打算的に何かをするというのがないところがいい。いまって自分が得をしたいという気持ちがついつい出てしまうことが多かったりするじゃないですか?彼女はそういうところが全くない。演じた(チャン・)チュンニンも、最初は正直ちょっと傲慢で冷たい印象だったけど(笑)、自分のイメージをあまり考えないで大声で笑ってたりするんで、自然なところはシャオシャンと似てますね」。「僕らはふたたび恋をする」は、偶然エレベーターに閉じ込められたジアカイとシャオシャンが出会い、惹かれ合うものの、想いを告げられずに別れ、その8年後に運命の再会を果たし、数々の偶然に導かれていく物語。「本作のような運命って信じますか?」と質問すると、ピーターは自身が体験したロマンティックなこんな話を披露してくれた。「運命ってありうるんですよ!小学生のとき、フェンス越しにいる名前も知らない相手とお互いに石を投げ合って遊んでたんです。その後、18歳の夏休みのときにラスベガスから台湾にやってきた女性と親しくなって彼女が昔話をしたんです。『子供のときにフェンス越しに石を投げ合ってた意気地のない男の子がいて、私が投げた石が当たってその子が泣いちゃったのよ』って。その意気地のない男の子は僕だったんです(笑)。これって運命ですよね?世の中は広いようで狭いと思いましたよ(笑)」。ピーターも現在36歳。「40歳までに結婚したい」とも話すが、ジアカイのように運命の人に出会っているのかも気になるところ。「僕は28歳のときに『30歳で結婚したい』と言ったことがあります(笑)。常に生活には変化が起きていますから、理想通りにはなかなかうまくいきませんよね。でも焦らなくていいと思ってます。神様はちゃんと自分に合う人をこの世の中に必ず1人用意してくれていると思うんです。焦りを持ってしまうと間違った人と結婚してしまうと思うので、正しい人と結婚するのがいいと思います」。ちなみに、ピーターの理想の女性の条件は「料理上手」が必須とのこと。「僕は料理が下手なので料理上手で優しい人がいいですね。頭はそんなに良くなくて大丈夫。僕が抱く日本人女性のイメージも“料理上手”なんですよ。小学生のときに母親が日本人の同級生がいて、家に遊びに行くとお母さんがいつも優しくて、美味しそうな料理を作っていたので。子供の頃からそういうイメージです。香港や台湾でよく飲まれる薬膳やいろんな具を入れて作るスープが上手に作れる女性だったら、僕は心奪われてしまうかもしれません(笑)」。背が高く、見事としか言えない大きくてしなやかな肉体を持ち、さらにはいい意味で“開けっぴろげ”に自分の思いを素直に語ってくれるピーター。大人の余裕からくるその佇まいは、劇中のジアカイ同様、器の大きな人。きっと本作のピーターに触れれば、誰もがきっと、ふたたび恋をしたくなるハズ!!ぜひ、ご覧あれ。(text:Tomomi Kimura)特集「欲張り女子は華流を先取り!」「僕らはふたたび恋をする<台湾オリジナル放送版>」DVD−BOX112,600円(税込)リリース中!DVD−BOX212,600円(税込)8月3日(金)発売DVD−BOX312,600円(税込)9月5日(水)発売※同時レンタル開始発売元・販売元:エスピーオー公式サイト:© Dreamland Image Co. Ltd., Taiwan, 2011■関連作品:僕らはふたたび恋をする [海外TVドラマ]© Dreamland Image Co. Ltd.,Taiwan,2011.
2012年07月25日『ハンガー・ゲーム』のゲイリー・ロス監督が、ディズニー作品『ピーター・パン』の前日譚を描く『Peter and the Starcatchers』(原題)の監督を担当する可能性が出てきた。実は、『ハンガー・ゲーム』シリーズの第2弾となる『The Hunger Games:Catching Fire』(原題)の監督オファーを蹴っていたゲイリーは現在、このディズニー作品との交渉を行っているという。デイヴ・バリーとリドリー ピアスンが共著した原作「ピーターと星の守護団」(主婦の友社刊)を基に、ジェシー・ウィグトウが脚本を手がける本作は、ピーター少年がネバーランドに向かう船の中で友達となった少女・モリーから、海賊の黒ひげ団から守らなければいけないという魔法の星が詰まったトランクの存在を知らされたことをきっかけに、2人の冒険が始まるというストーリー。かの「ピーター・パン」の前日譚となるアクション・アドベンチャー作品である。同作は既に「PETER AND THE STAR CATCHER」とというタイトルでミュージカル化されており、トニー賞を5つも授賞している。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年07月19日台湾ドラマ「僕らはふたたび恋をする」の日本放送開始&DVD発売を記念して、主演のピーター・ホーとヒロイン役のチャン・チュンニンが来日。7月4日(水)に都内劇場で行われたファンが見守る中での公開記者会見に出席した。ドラマ「泡沫(うたかた)の恋」や『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』のピーターと台湾版「ハチミツとクローバー~蜂蜜幸運草~」のチャンの共演作として注目を浴びる本作。エレベーターに閉じ込められたことをきっかけに互いに惹かれ合うも想いを伝えきれずに別れた男女が、それぞれのパートナーとの別れを経て再会し不器用ながらも恋を紡いでいく姿を描く。大きな歓声で迎えられたピーター。大好きな日本食を楽しんでいるようで「こっちに着いてからずっとお腹がいっぱいです。今回は3日の滞在ですが、夜食も入れて全部で12回食事する機会がありますね(笑)。さっきもつい昼を食べすぎて眠たかったんですが、みなさんの顔を見て目が覚めました」と満面の笑みを浮かべた。チャンは「ピーターとは大の仲良しなので楽しく撮影できました。日本に彼とこうして一緒に来ることができて、同窓会のような気分です」とこちらも笑顔を見せた。2人は昨年、チャリティイベントで共にベトナムを訪れたそう。チャンはそこで初めて接したピーターについて「人の良さがすごく印象的で、家に帰ってから30分くらい母に彼の話を延々としてたくらいなんです」と語る。「そうしたら年末にこの作品の脚本が届き、共演者がピーターと聞いて即決しました」と出演に至る経緯を明かした。そんなチャンに「撮影に入ったら30分くらい文句を言われてたけど」とおどけつつ「ベトナムで子供たちと接し、涙する彼女の姿を見て、優しい彼女の一面に触れ、共演してみたいなと思ってました」と語る。改めて共演を経ての印象について尋ねると、チャンは「役と同じですべてのことに自分の考えを持っている男性です。“台湾一の肉体美を持つ俳優”という称号通りでしたね」とニッコリ。劇中、たびたびピーターはその鍛え上げた肉体を披露しているが「彼はいつも自分と向き合ってるから(脱ぐことに対して感覚が)麻痺していたかもしれませんが、私たちは毎回、楽しませてもらってました」と語り、会場を沸かせた。一方のピーターは「か弱い女性に見えますが、彼女はすごい瞬発力の持ち主です。最初の出会いのシーンでの大泣きする姿には驚きました。これまでこんな演技をする女優さんと共演したことはなかったので」と称賛を送っていた。ちなみにピーターは、撮影中に誕生日を迎えたチャンの顔にバースデイケーキをぶつけるというイタズラを実行したそうだが、「彼女はすごく意志が強いんです。追いかけられて、しっかりとリベンジされました(苦笑)」と明かすなど、劇中さながらに仲の良い様子を見せた。「僕らはふたたび恋をする」は「アジアドラマチックTV★So-net」で放送中。「僕らはふたたび恋をする」<セル>「DVD-BOX1」発売中「DVD-BOX2」発売日:8月3日(金)「DVD-BOX3」発売日:9月5日(水)価格:各12,600円(税込)<レンタル>vol.1~vol.5レンタル中vol.6~vol.108月3日(金)より開始vol.11~vol.159月5日(水)より開始公式サイト:■関連作品:僕らはふたたび恋をする [海外TVドラマ]© Dreamland Image Co. Ltd.,Taiwan,2011.
2012年07月04日ジェンベなどのアフリカの伝統打楽器を使い、観客がパフォーマーと一緒になって楽しめる『ドラムストラック』と、ファンタジーミュージカルの『ピーターパン』が、GWに合同イベントを開催。4月30日、東京・江東区のショッピングセンター『アリオ北砂』で、このイベントのために南アフリカから来日したパフォーマーと、ピーターパン役の高畑充希が歌やダンスを披露した。このイベントは、今夏、全国各地で開催される公演に先駆け、子どもたちにその楽しさを体感してもらいたいと企画されたもの。イベントは前半と後半に分かれており、前半は『ドラムストラック』のパフォーマーが登場。各席にひとつずつ、ジェンベ(アフリカの伝統打楽器)が用意され、パフォーマーが演奏する陽気な打楽器のリズムと絶妙な掛け声に合わせて、観客もセッションに参加。次第にジェンベの響きがヒートアップすると、場内のボルテージも上がり、子どもたちはステージの上でキャストと一緒に踊ったりと、アフリカの伝統音楽やパフォーマンスを楽しんだ。後半は、「ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』」の劇中歌を高畑が歌うミニ・コンサート。『アイム・フライング』『いばろうぜ』の2曲を伸びやかな歌声で披露した高畑に、観客から多くの拍手が寄せられた。また、ピーターパン役でお馴染みのフライング(空中アクション)について質問が飛ぶと、高畑は「本番では歌いながらお客様の上を飛ぶシーンがあります。見上げるお客様の顔が呆気に取られていて、その顔を見るのが楽しいです(笑)。頑張りますのでぜひ、観に来てください」と答え、公演をアピールした。【公演情報】『ドラムストラック』7月28日(土)・29日(日)大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!8月1日(水)兵庫・神戸文化ホール大ホール8月4日(土)・5日(日)愛知・名古屋市公会堂8月11日(土)宮城・名取市文化会館大ホール8月12日(日)広島・呉市文化ホール8月15日(水)~26日(日)東京・天王洲銀河劇場大阪、兵庫、愛知、東京公演のチケットは発売中。広島公演は5月19日(土)、宮城公演は5月26日(土)より一般発売開始。「ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』」7月20日(金)~8月1日(水)東京国際フォーラムホールC8月4日(土)・5日(日)大阪・梅田芸術劇場8月8日(水)・9日(木)石川・金沢歌劇座東京、石川公演のチケットは発売中。大阪公演は5月12日(土)より一般発売開始。
2012年05月02日