●最新技術を投入したプレミアムな仕上がりマンフロットは10月16日、GITZO (ジッツオ)ブランドの新製品発表会を都内の本社で開催した。今回リリースされたのは、センターボール雲台 3種類、トラベル三脚 8種類、トラベラー一脚など。マンフロットブランドのミニ三脚「PIXI EVO」も同時に発表した。発表会の冒頭、マンフロット 代表取締役社長の川﨑剛氏がそれぞれのブランドについて解説した。マンフロット、ジッツオともにイギリス拠点の企業グループ「Vitec Group」に属するブランドであり、マンフロットは入門用からプロ向けまで幅広いラインナップを展開する総合映像ブランドとのこと。一方、ジッツオは三脚のプレミアムブランドとして位置づけられており、それゆえ高価なプロ用機材という色合いが強いとのことだ。両ブランドの違いは製造工程にも表れており、マンフロットの工場は大量生産を念頭に置いてあるためオートメーション化が進んだ設備となっているのに対し、ジッツオはセル方式によりイタリアの職人が一つ一つ手作業で製造しているそうだ。○最新技術を投入したセンターボール雲台今回新たに発表した「センターボール雲台」は、GH1382TQD、GH1382QD、GH3382QDの3種類。動きのスムーズさとロックの精密度を最重視しており、従来とは全く異なるメカニズムを採用した。雲台の動きのキモとなるボール部分には、二硫化タングステンをコーティングし摩擦を軽減。ロック機構は最小限の力でブレなく固定できる機構となっている。独立型のパンロックにより、パノラマ撮影時などにおいて水平調整がしやすくなったのもポイントだ。カメラを固定するプレート部分もスクリューノブタイプのロックに変更し、小型・軽量化を実現。直感的な操作も可能となっている。また、GH1382QDとGH3382QDではフリクションコントロールを新たに装備。ロックノブとは別に機能するため、少ない回転で確実にボールをロックできる。希望小売価格は、GH1382TQDが49,000円、GH1382QDが57,000円、GH3382QDが69,000円。GH3382QDのみ2016年1月の発売予定となっている。●高剛性素材「Carbon eXact」を採用○新型三脚は自転車にも使われる高剛性素材を採用携帯に便利な「トラベラー三脚」と「トラベラー一脚」は、堅牢性とユーザビリティが向上。三脚は従来の1型、2型に加えて、よりコンパクトな0型も新たにラインナップに加わった。トラベラー三脚は、0型4段のGT0545Tから、2型4段のGT32545GTまでの4種類で10月29日発売。トラベラー一脚は2型6段のGM2562Tの1種類で11月27日発売。仕様と価格は下図の通りだ。脚部分は最新のマウンテニア三脚と同様、より堅牢性の高い「Carbon eXact」チューブを採用し、チューブ径も大きくなっているため、安定性が向上している。こちらの素材は高級ロードバイクのフレームにも使われているもので、剛性の高さは折り紙付きとのこと。トラベラーGロックというコンパクトなロックにすることで前モデルよりも伸高がアップ。人間工学に基づいたデザインはすっぽり手に収まり、脚を伸ばす際にすべての脚ロックを一度に解除することも可能だ。内部にはOリングが封入されているので、埃の侵入を低減してくれるのもありがたい。そのほか、交換が可能になった石突、ローアングル撮影に便利なショートポールの標準同梱、携帯性を向上させるストラップも付属している。
2015年10月19日オーディオテクニカは10月8日、都内で新製品発表会「audio-techinica experience」を開催した。発表会では19製品を初公開したほか、試聴ブースを開放。試聴ブースには、ハイレゾ音源とアナログレコード音源を聞き比べるコーナーが用意されていた。ともに音楽ファンを惹きつける高品位パッケージでありながら、立ち位置としては真逆にある両者。どちらもリスニングシステムを整える手間と費用がかかることもあり、実現はなかなか難しいものだ。20代の筆者も実際に聴き比べてみたが、「どちらも良い」というのが正直な感想である。ただし音の性質はまったく異なるので、ここは好みが分かれるところなのではないだろうか。アナログレコードの音源は、なにより温かみがある。ヘッドホンで聴くと音が割れるようなノイズも多少感じるが、それも「味」という言葉で噛み締められるような深みがある。音が全体を通して閉鎖的で、スピード感はあまりない……と表現すると悪いもののようだが、低域が体の奥にしみ、高域が小節単位でしばらく耳に残るところに余裕とぬくもりを感じる。特に、アコースティックギターの音には、弦を弾く手が見えるかのような臨場感があった。ハイレゾ音源は解像度が圧倒的に高く、リズムセクションが鋭利に尖ったように聴こえる。音場が広く、バンドの配置もはっきりと把握できるのが良い。高域は上に美しく抜け、低域は耳の後ろ方向にとどまる。アナログレコードの音源と比べるとやはり軽さを感じるが、大量の情報がスピード感をもって一気になだれ込んでくるので、脳が覚醒するような感覚におちいる。個人的には、気分が暗く落ち込んだ夜にはメロウなアナログ音源を、テンションが高く脳が冴え渡っている日中には情報量の多いハイレゾ音源を聴きたいところだ。ハイレゾとアナログの両者が、今後コンシューマー向け市場でどのように飛躍して行くのか。オーディオテクニカの鋭い視点が光った発表会であった。
2015年10月09日●スモークの中から現れた比嘉愛未さんパナソニックは7日、「Let’snote」シリーズの2015年秋冬モデルを発表した。同日開催された記者発表会では、2012年2月に登場した「Let’snote SX1」から約3年半ぶりのフルリニューアルを果たした、秋冬モデルの注目機種「Let’snote SZ5」が、プロモーションキャラクターを務める比嘉愛未さんが手に持って登場する形で披露された。ドライブ内蔵で世界最軽量、フルモデルチェンジした12.1型「Let’snote SZ5」パナソニック、全機でSkylake・Windows 10を載せた「Let’snote」秋冬モデル店頭モデルでは、光学ドライブ搭載の12.1型ノートPC「Let’snote SZ5」、745gの10.1型モバイルPC「Let’snote RZ5」、12.5型液晶を搭載した2-in-1ノートPC「Let’snote MX5」、14型液晶を搭載したノートPC「Let’snote LX5」の4シリーズを提供。記者発表会では、パナソニックITプロダクツ事業部 国内営業部の向坂紀彦部長が新製品のラインナップを、パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部の坂田厚志氏が製品の特徴を紹介した。○3年半ぶりに刷新された「Let’snote SZ5」「Let’snote」秋冬モデルの中でも、注目機種は「Let’snote SZ5」。夏モデルからフルリニューアルし、光学ドライブ搭載の12.1型ノートPCで世界最軽量の929gを実現した。坂田氏は、「Let’snote SZ5」について、「世界最軽量を実現するため、素材や構造を進化させた」とする。軽量化については、「逆ドーム型ボンネット構造」「光学式ドライブセンター配置構造」「デバイスの軽量化」の3つポイントを紹介。「逆ドーム型ボンネット構造」は、ボンネット中央部を0.2~0.3mm程度へこませ、逆ドーム型の凹形状にすることで天板のたわみを抑制。従来と同じく、ボンネットの一部を補強したスリムタフボンネット構造と組み合わせ、剛性を保ちながら、天板を薄肉化した。「天板を薄くするとたわみやすくなるが、最初からたわませる構造によって強度を保ち、ものづくりの課題を解決した」とする。「光学式ドライブセンター配置構造」では、フットプリントの最小化を実現するため、内部構造を変更。基板の上に光学ドライブを重ねて配置することで本体を小型化し、軽量化を図った。これに加え、ガラスの薄型化、ヒートスプレッダ一体型ファンの採用、約81gの軽さとした光学ドライブの搭載など、「デバイスの軽量化」も行われた。この上で、従来の「Let’snote」と同じ耐久試験をクリアしている。●画面解像度やキーレイアウトも改善「Let’snote SZ5」では、ユーザーから要望のあった"使いやすさ"も改善した。具体的には解像度の向上、キーボードレイアウトの変更、インタフェースの拡張性、ホイールパッドの採用、LTE対応モデルの提供などだ。画面解像度は、従来の1,600×900ドットから向上し、WUXGA解像度の1,920×1,200ドットに強化。これにより表示情報量は従来から1.6倍に増加したという。キーボードも新レイアウトとなり、10.1型モデル「Let’snote RZ」で好評だったという均等幅の右下特殊キーや独立カーソルキーを採用。搭載端子類は変わらないが、USBポートは全てUSB 3.0へ強化された。また、夏モデルから提供しているLTE搭載モデルについて、対応SIMカードが従来の標準サイズから、一般的に売られているmicroSIMサイズへ変更されている。○「大丈夫、大丈夫」 - "デキる"先輩役を演じる比嘉愛未さんプロモーションキャラクターは、夏モデルに続き比嘉愛未さんを採用する。Webプロモーション映像の中で、比嘉さんはビジネスで「Let’snote SZ5」を使いこなし、後輩のミスも「大丈夫、大丈夫」とカバーする、頼れる先輩役を演じる。撮影は4日間にわたったといい、比嘉さんは「頼りになる先輩を表現できるよう、常にびしっと、かっこよく、クールに過ごすことを意識した。(SZ5は)光学ドライブ内蔵なのに軽い。地方ロケに行くこともあり、持ち物は軽さを重視しているので助かっている」とコメントした。
2015年10月07日デルは10月6日、個人向けPCを13製品と、ゲーミング向けの液晶ディスプレイ(1モデル)を発表するとともに、都内で記者発表会を開催。ここでは発表会でのプレゼンテーションを中心にお伝えする。各製品の概要については、以下の記事を参照いただきたい。発表会ではまず、デル ビジネス&コンシューマー事業統括本部の原田氏が、前回の発表会で打ち出したパートナーとノートPCの強化と結果を説明。従来、デルは直販とデスクトップが強みだったが、一層の顧客ニーズをつかむためにノートPCと量販店での販売を強化している(2015年5月に方針を発表)。その効果として、2015年第1四半期から第2四半期にかけて、量販店での販売数が2倍になり、マーケットシェアの向上が得られたという。その上で、いま注視している要素として、過去から行っている取り組みでもある「写真・動画編集」、「マルチユース」、「ゲーミング」と、これからの取り組みとなる「信頼・安心」、「上質・洗練」という5つの要素を挙げた。信頼・安心という観点については、古くから日本でビジネスを行っていることによって、デルというブランドに力があり、これをもっと高めていく。上質・洗練に関しても、原田氏が以前ブランドマネージャーを行っていた時代は、デルのPCは「黒いおっきな箱」であったが、年々の改良でそれなりに洗練されてきた。こちらも、さらに向上させるとした。こうした方針とユーザーニーズに応えるため、今回はPCで13製品と、かなり大幅なリニューアルを行った。最新の第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)を搭載した製品も、32モデルを投入する。コンシューマーに関して、5つの注力分野に投入する製品群を紹介したのは、デルの添田氏だ。「画像・動画編集」に対しては、XPS 8900とInspironデスクトップ、それにInspiron 17 5000シリーズをリニューアル。各シリーズともSkylake世代のIntel Coreプロセッサを搭載しており、XPS 8900にはCore i7、InspironデスクトップにはCore i5、そしてInspiron 17 5000シリーズではCore i7とCore i5のモデルをそろえた。また、Inspironデスクトップは、前モデルと比べて約45%、筐体サイズを小型化。これから写真・動画編集を行う人にとって、扱いやすい本体サイズを重視している。「マルチユース」では、市場で好評を得ている2in1タイプを大きく強化。以前からあるIn11.3型のspiron 11 3000シリーズ 2-in-1は、Skylake世代のCore i3プロセッサを搭載した。13.3型のInspiron 13 7000シリーズ 2-in-1は、同じくCPUをSkylake世代のCore i3/i5/i7と取りそろえ、SSDモデルも用意。さらに、15.6型という大きめの2-in-1となるInspiron 15 7000シリーズ 2-in-1も投入。フルHD(1,920×1,080ドット)の画面解像度を持ち、一般的なスタンダードノートPCとして使いやすく、シーンに応じてタブレットスタイルなどに変形させられる。今回もっとも目を引いたのは「ゲーミング」だ。「ゲーミングPCは欲しいけど、デルのAlienwareほどの尖ったデザインと価格では厳しい」というニーズに応えるべく、Inspiron 15 7000シリーズを投入する。Skylake世代のCore i5プロセッサとNVIDIA GeForce 960Mを搭載し、ハイブリッドHDDやデュアルクーリングファンも採用。普段使いにも問題ないゲーミングPCを目指した。「安心」面では、一つ上のサポートが受けられる量販店モデルを紹介。量販店で販売される製品はユーザーサポートのレベルが一段高く、コンシューマーのベーシックサポートを担当する中国・大連の非日本人オペレーターでなく(日本語会話は可能だが)、プロサポートや法人向けサポートとして使われている宮崎のコールセンターで対応するという。加えて、包括的なケアが行える(直販モデルではオプションとなる)サポートがついているのが特徴だ。量販店モデルは、直販モデルにないカラーリングも特徴となっている。現在はInspiron 15 5000シリーズとInspiron 20 3000シリーズオールインワンの投入が決定しており、発売は10月末からを予定。量販店モデルに関しては後日さらに増える可能性があると述べた。最後の「上質・洗練」というポイントに関しては、XPSシリーズの新製品が該当するそうだが、これは後日になるかもと、追加投入を示唆していた。○大画面かつハイスペックの27型ゲーミング液晶ディスプレイ最後に、ゲーミングディスプレイの新製品をデルの河田氏が紹介。10月27日から発売となるS2716DGは、ゲーミングディスプレイに求められる高い応答性能(1ms)と144Hzのリフレッシュレートを持つだけでなく、2,560×1,440ドットのQHD解像度とNVIDIAのG-SYNCテクノロジに対応する。G-SYNCを簡単にいうと、GPUとモニタが協調して動作することによって、画面表示内におけるフレーム描画の違いが原因で画像がズレるティアリングやカクつきを減らす技術・機能だ。S2716DGは、10月26日まで先行予約販売を行う(量販店およびオンラインショップ)。
2015年10月06日フジテレビは30日、10月1日に、東京・台場の同局社屋をピンク色にライトアップすると発表した。乳がんの知識を広める啓発キャンペーン「ピンクリボン月間」の初日に合わせて実施するもので、以降もさまざまな社会運動に合わせて、特別なライトアップを行っていく。同局では、社屋の壁面全体を使ったイルミネーション「GLITTER8」で、これまでも今年4月2日の「世界自閉症啓発デー」に青のライトアップを、9月21日の「国際平和デー」に白のライトアップを実施。お台場のランドマークである同局社屋のライトアップは、海を渡った都心部からも大きく目立ち、視覚効果は抜群だ。このような、社会運動のシンボルカラーを支援・賛同する色は「アウェアネスカラー」と呼ばれ、同局では、今後も定期的にライトアップを実施していくことを決定。10月1日は18時30分頃から21時30分まで、ピンク色のライトアップを実施し、同じ湾岸エリアにある東京ゲートブリッジでも、ピンク色のライトが同時点灯される。以降は、10月16日の臓器移植医療への理解を深める「グリーンリボンデー」は緑色、11月1日の「児童虐待防止推進月間」初日はオレンジ色、11月12日の「女性に対する暴力をなくす運動週間」初日は紫色、12月1日の「世界エイズデー」は赤色にライトアップする予定となっている。
2015年09月30日日本デザイン振興会は29日、「2015年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。このたびグッドデザイン賞を受賞したのは、審査対象となった3,658件のデザインから選ばれた1,337件(受賞企業は909社)。これらの中には、「グッドデザイン大賞」をはじめとする特別賞各賞の候補となる100件である「グッドデザイン・ベスト100」が含まれるほか、同会が東日本大震災からの復興促進を目的に2011年から実施されている特例措置枠での受賞が60件、海外事業連携の一環となるタイ、インド、シンガポールからの受賞51件が含まれる。また、10年以上の長きにわたり生産と販売が続けられ、ユーザーから親しまれてる製品などに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」には、ニコンの「Nikon F6」やニベア花王の「ニベアクリーム」など33件が受賞した。すべての受賞対象は、グッドデザイン賞の公式Webサイトで確認できる。今回の審査について、2015年度グッドデザイン賞の審査委員長・永井一史氏は公式Webサイト上で、「今回のグッドデザイン賞では、デザインがいま向き合うべき重要な領域を「フォーカス・イシュー」として定め、さまざまな社会課題とデザインとの関わりに評価のポイントを置くととともに、応募されたデザインの意義や価値をこれまでにも増して深く読み解くことを心がけました。」とコメントしている。なお、グッドデザイン賞およびグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の受賞対象は、10月30日~11月4日に東京都・六本木の東京ミッドタウンにて開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2015」(G展)に出展され、10月30日に「グッドデザイン特別賞各賞」および「グッドデザイン大賞候補」が、11月4日には「グッドデザイン大賞」が決定、発表される予定となっている。
2015年09月30日●独自コンテンツ満載の配信サービスアマゾンジャパンは24日、動画配信サービス「プライム・ビデオ」と、新型「Fire TV」に関して記者発表会を開催した。本稿では、発表会で明かされた新サービスの特徴と、製品デモンストレーションの様子をお届けする。○Amazonプライム会員専用サービス新サービス「プライム・ビデオ」は、Amazonプライム会員に向けた動画ストリーミングサービス。これまでプライム会員は、「当日お急ぎ便」「お届け日時指定便」など配送オプションのほか、「先行タイムセール」などを利用できたが、プライム・ビデオも会員専用サービスに追加されるかたちで提供される。プライム・ビデオを利用するための追加料金は不要で、Amazonプライムの年会費3,900円を支払うと、他の会員専用サービスと同様に利用できる。アマゾン ジャパン 代表取締役のジャスパー・チャン氏は「日本はプライム会員数の増加率が世界で最も高く、年間で50%以上伸びている」と話し、日本でのさらなる会員増加に期待を見せていた。○独自コンテンツ多数の「プライム・ビデオ」プライム・ビデオの配信映像は、日本のコンテンツが7割を占める。主なラインアップは日米の映画(新作含む)、テレビドラマのほかアニメや音楽ライブ、バラエティ番組などだ。音楽ライブ配信では、DVD化されていないアイドルのステージ映像を独占配信するなど、競合サービスにないコンテンツを持つ。コンテンツ確保のため、Amazonは2014年だけで13億ドル(約1500億円)を投資しており、さらにコンテンツを拡充させていく姿勢だ。また、発表会では独自の映像制作プロジェクトAmazon studiosによるオリジナルコンテンツ「モーツァルトイン・ザ・ジャングル」「タンブルリーフ」「BOSCH」「トランスペアレント」などを前面に押し出していた。アニメやドラマのほか、日本人俳優を起用したオリジナル作品なども随時追加していく。配信コンテンツはすべてオフライン再生に対応。事前にダウンロードしておくと、外出先でも通信環境に左右されることなくコンテンツを視聴できる。●「Fire TV」のデモンストレーション○動画をサクサク再生する「Fire TV」新モデルまた、プライム・ビデオにマッチする端末として、新型「Fire TV」を発表。同製品は米Amazon.comにおいて9月17日(現地時間)から予約を開始していたが、今回日本での発売がアナウンスされた。価格は12,980円となっているが、26日までに予約すると9,980円で購入できる(以下、価格はすべて税込)。Fire TVはテレビと有線接続し、Wi-Fiネットワークにつなぐだけで設置が完了する。4Kストリーミング映像の再生にも対応しているが、リモコンはボタンが少なく、Amazon.comのピーター・ラーセン氏は「できるだけシンプルで使い勝手のよいものを、という目的は達成された」とコメントした。デモンストレーションを見ていると、各コンテンツの選択から再生までの時間がかなり短いことに驚かされる。スムーズなコンテンツ再生に一役買っているのが標準搭載の「ASAP機能」だ。ASAPとは「学習予測による事前の再生準備」のことで、利用者の視聴履歴などを学習し、視聴する可能性が高いコンテンツは事前に再生準備を整えるという。また、音声認識機能を搭載したリモコンを提供。リモコンのマイクボタンを押し、検索ワードをアナウンスすると自動でコンテンツ検索を開始する。検索ワードは作品タイトル、ジャンルのほか、出演者名や登場するキャラクター名にも対応している。このほか、カスタマーサービスへの問い合わせ機能「Mayday」に対応。自身の操作画面をカスタマーサービスの担当者に共有し、操作方法を問い合わせることができる。動画コンテンツ視聴のほか、ゲームプレイも可能。ライブラリには各種ゲームがそろっており、それぞれダウンロードしてプレイ可能だ。また、スティック型ストリーミング端末「Fire TV Stick」も同時に発表。4K再生には対応せず、音声認識リモコン付きのモデル(6,480円)と音声認識機能なしのモデル(4,980円)を用意している。また、ゲームプレイ時の操作性を向上させるゲーム用コントローラも別売。こちらの価格は5,980円だ。
2015年09月24日アユートは9月15日、beyerdynamicとAstell&Kernによるコラボイヤホン「AK T8iE」の製品発表会を行った。本稿では、発表会の内容とAK T8iEの試聴レポートをお届けする。AK T8iEは、2015年8月にグローバル発表された密閉型イヤホン。9月にドイツ・ベルリンで開催された家電見本市「IFA2015」にも出品しており、試聴の機会を設けていた。AK T8iEは、これまでヘッドホンにのみ用いられていた設計技術「テスラテクノロジー」を、世界で初めてイヤホンに採用したことで話題を集めている。AK T8iEの周波数特性は8~48,000Hzで、インピーダンスは16Ω。出力音圧レベルは109mWとなっている。国内発売は10月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は150,000円前後。○ハイエンドサウンドに熱さをみせる両社beyerdynamicとAstell&Kernはこれまで、ポータブルヘッドホンアンプ「AK10」(2013年)と、ヘッドホン「AKT5p」(2015年)を共同開発した。今回のAK T8iEで、3回目のコラボレーションとなる。妥協のないハイエンドサウンドを追求してきたという点で、共通のフィロソフィーを持つ両社。Astell&Kernブランドを展開するiriverのJames Lee氏は、「世界一のオーディオメーカー、beyerdynamicとコラボできることは非常に光栄だ」と、リスペクトを示していた。○「テスラテクノロジー」と「Made in Germany」両社は、2013年の夏からAK T8iEの開発をスタート。AK T8iEの最たる特徴である「テスラテクノロジー」は、ドライバーに磁力の高いリング型マグネットを搭載することで、ドライブ効率と解像度を高める技術だ。元々はbeyerdynamic「T1」などのハイエンドヘッドホンに採用していた技術で、今回イヤホンに搭載するにあたり劇的な小型化をはかった。ドライバーには11mmと大型の振動板を搭載するが、その厚さも100分の1mmとかなり薄い。また、生産を完全にドイツの工場で行っていることも特徴のひとつ。ドイツ工場ではAK T8iE用の製造機械を自社で製作。さらに、細かい作業はデジタルマイクロスコープを使って手作業で行っており、スイス時計を組み立てるかのような精密さで製造している。ハウジングは数千ものイヤーシェイプデータをもとに設計。従業員の耳で何百回とテストを行い、最終的に製作された7つのプロトタイプからハウジングデザインを選んでいる。表面には銅やクロムなど3層のコーティングを施しており、傷つきにくくなっているほか、冬場に使用しても冷たさを感じないという。ケーブルは着脱式で、端子にはMMCXを採用。ケーブルには細くて軽いケブラー素材と、タッチノイズを抑えるTPE(エストラマー)素材を使用している。ケーブルには40,000回、プラグ部分には100,000万回の屈曲テストを実施し、耐久性をテスト済みだ。○AK380とともに試聴プレゼンテーションの後は試聴会を実施。筆者はAK T8iEをAstell&Kern「AK380」に直接つなぎ、オーケストラをバックにした合唱曲、女性ボーカルのポップス、男性ボーカルのロックを試聴した。再生ボタンを押した瞬間に驚かされたのは、その解像度と立体感だ。ボーカルは、低音が体の深いところで鳴る一方で、高音は頭の上を抜けるように響く。さ行など口先で出す音も非常にリアリティを感じさせる。ボリュームをかなり上げても音が割れる気配がなく、ボーカルのシャウトも「音」というより「声」として鳴っていた。パーカッションの音自体もやはり粒子が細かいが、ストレートに振動として体に響くため、演奏したその現場にいるかのような臨場感を味わえた。ピアノの音は一音一音が独立して鳴っているように感じたが、音にスピード感があるため、ボーカルと合わさったときの流れがスムーズだった。
2015年09月15日●より優雅に、より薄くなったOCEANUS Mantaカシオ計算機の2015秋冬・時計新製品発表会、今回のテーマは「The PREMIUM INNOVATION より革新的に、より独創的に。」だ。昨今、腕時計におけるイノベーションを考えると、どうしてもGPSに目が行きがちだ。しかし、ことビジネスウオッチにおいては、そのほかにも革新的技術をもってなすべき課題が数多くある。優美なフォルム。快適な操作性……。ここでは、研ぎ澄まされた技術の数々が集約されたメタルアナログウオッチの新製品をご紹介しよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○より優雅に、より薄くなったOCEANUS Mantaフルメタルアナログウオッチ「OCEANUS」(オシアナス)のプレミアムライン「Manta」(マンタ)に、新製品「OCW-S3400」が登場。GPS機能は搭載しないが、その代わりにMantaのアイデンティティともいえる優美なスタイリングと仕上げの美しさを徹底的に追求。タフソーラーや電波時計機能を搭載しながら、ケース厚わずか10.7mmを実現した。ケースやバンドの素材はチタン。チタンカーバイト処理で硬度をアップ、ケースやベゼルの一部には、高級時計の研磨技術であるザラツ研磨で美しいミラー面を創出した。裏ぶたはより硬度の高い64チタン製で、ケースが薄くても十分な強度を確保できる。フェイスもワイド化。大きくエッジのシャープなインデックスは、表面にスパッタリング処理を施して美しさと視認性を向上。カシオ独自の遮光分散型ソーラーセルにより受光効率を上げることで、漆黒のダイヤルと見事なコントラストを実現している。OCEANUSのアイデンティティである「オシアナスブルー」も美しい。そのほか、最新のMT-G「MTG-G1000D」にも搭載されたデュアルコイルモーターをワールドタイムのインダイヤルに採用。表情のある回転動作を楽しめるとともに、電子式りゅうずの直観的な操作性と合わせて快適な時刻設定が可能だ。価格は18万円で、10月発売予定。詳しくは別記事『カシオ、ワールドタイム機能が使いやすくなった最上級「OCEANUS Manta」』を参照いただきたい。●クレイジーケンバンドとコラボした「OCW-G1000CK」○500本限定! クレイジーケンバンドとコラボした「OCW-G1000CK」OCEANUSのアンバサダーとしても活躍する「クレイジーケンバンド」。その音楽への飽くなき追求心と大人の粋な遊び心が、OCEANUSの妥協のない物作りの姿勢と優雅なお洒落さに共鳴。そして誕生したのが「CRAZY KEN BANDコラボレーションモデル Limited Edition」だ。GPSハイブリッド電波ソーラー搭載の「OCW-G1000」をベースモデルに、ボーカルの横山剣氏こだわりのブラック(DLCコーティング)を採用。ダイヤルには、バンドのルーツともいえる横浜のレンガ模様が描かれている。また、通常「GLOBAL POSITIONING SYSTEM」の文字が入る位置に「CRAZY KEN BAND」と入っていたり、りゅうずトップに「69」と刻まれていたりするのも洒落が効いている。世界限定500本で、裏ぶたには横山剣氏のシルエットとシリアルナンバー入り。スペシャルギフトボックスが付属。価格は24万円で11月発売。●スポーティー&ダイナミックが魅力のフルメタルウオッチ「EDIFICE」○電波時計でより幅広い層にアピールする「EQW-T630D」スポーティーでダイナミックなデザインが魅力のフルメタルウオッチ「EDIFICE」からは、デュアルダイヤル・ワードタイム仕様の電波ソーラーモデル「EQW-T630D」だ。Bluetoothによるスマホ連携でヒット中の「EQB-510」。そのボールドなダイヤルデザインを継承しつつ、スマホ連携機能の代わりに電波時計を搭載することで、より幅広いユーザー層にアピールする。アクセントカラーをライトグリーン(EQW-T630D)、ライトブルー(EQW-T630DB)、ピンクゴールド(EQW-T630DC)とする3モデルのバリエーションで展開、「EQW-T630DB」はベゼル、「EQW-T630DC」はベゼルとケース、バンドがIP処理されたブラックとなる。価格は、EQW-T630Dが3万9,000円、EQW-T630DBが4万2,000円、EQW-T630DCが4万9,000円。
2015年09月15日●複数のエンジニアが協力して開発Cerevoは9月10日、都内で開催された記者発表会において、ライブ配信機器新製品「LiveShell 2」の発売をアナウンスした。同社の直販サイト「Cerevo official store」では同日より販売が開始されており、9月下旬から順次出荷される予定。発表会会場では新製品の実機も用意され、機能はほぼ同等ながら小型・軽量化した本体と、既存製品のサイズなどを比較することができた。ここでは、その様子をお伝えしよう。○ひとつの製品を複数のエンジニアが担当発表会では、製品開発を担当したフロントエンドエンジニアの國舛等志氏がプレゼンターとして登壇し、Cerevoという会社の企業理念や新製品についての説明を行った。"グローバル・ニッチ"を掲げ、他にない製品の開発を目指すCerevoでは、ひとつの製品を開発するため複数のエンジニアが協力する形でプロジェクトを進めており、「私のようなフロントエンドのエンジニアだけでなく、電気やメカ、組み込みソフトウェア、サーバサイドのエンジニアなど、複数のエンジニアが関わっている」とする。そういったエンジニアたちによって開発された製品は、現時点で世界40カ国以上で販売されており、そのなかには大きな反響を呼んだ製品も少なくない。たとえば、今年1月のCESで披露されたスノーボード用のスマホ連携バインディング「SNOW-1」や、アニメ「PSYCHO-PASS」に登場する拳銃を精巧に再現した玩具「DOMINATOR MAXI」、鍵を回すという物理的な行為でWebサービスを制御できるキースイッチ「Hackey」などは国内外で大きな注目を集めた。今回新モデルが加わった「LiveShell」シリーズも、そうしたヒット商品のひとつ。同シリーズは2010年に発表された世界初のUstream配信対応コンパクトカメラ「CEREVO CAM live!」に源を発するライブ配信機器で、「LIVEBOX」および「LiveShell」(2011年)、「LiveShell PRO」(2013年)、「LiveWedge」(2015年)などの製品がこれまでに発売されている。●デジタルに特化して小型・軽量化を実現新モデル「LiveShell 2」は、2011年に発売された初代LiveShellの後継機となる製品。LiveShellには搭載されていたオーディオ入力やアナログの映像入力を省略してデジタル入力(HDMI)に一本化したことで、上位機種のLiveShell PRO並みの機能を持ちながら小型・軽量化と低価格化(直販価格:39,800円)を実現したことが特長となっている。映像配信のクオリティはLiveShell PROと同じで最高720/30p(1,280×720ドット)、音声は最大256kbpsのAAC-LCに対応している。本体のHDMI端子にビデオカメラを直接接続することで、PCを介さずにライブ配信することもできる。また、LiveShell 2本体がサーバとなって再生用端末から1対1の配信環境を構築できるRTSPサーバ機能や、インターネットに接続することなく特定LAN内でのみ配信可能なローカルモードなども搭載しており、さまざまな形でのライブ配信が可能だ。インターネット接続は有線LANと無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)に両対応する。國舛氏は「5GHz帯に対応しているので、ネットワークが混雑しやすいイベント会場などでも、より安定した配信が可能」とメリットを挙げた。なお、本体に内蔵されるリチウムイオンバッテリは、容量自体は初代LiveShellより少なくなっているが、アナログ入力を排除したことで駆動時間は逆に伸びており、最大約3.3時間の連続配信が行えるという。充電には付属のmicroUSBケーブル付きACアダプタを使用するが、モバイルバッテリの利用も可能という。○LiveShell PROは併売、11ac無線LANアダプタも発売予定発表会では、LiveShell 2の開発に関わった他のエンジニアも登壇し、それぞれ製品にかける思いが語られた。外装デザイン・設計を担当した鈴木氏は、「LiveShell 2は、撮影機材と対になって初めて役に立つデバイス。カメラはいろんなプロダクトの中でも洗練されたフォルムを持ったものなので、それに引けを取らないような、それでいて自己主張しすぎず使いやすくなるようデザインした」とコメント。また、電気設計を担当した森田氏は「今回はコストダウンが重要だったので、できるだけ中の構造をシンプルにしながらも、それが機能制限にはならないように設計した。より多くの人に使っていただけると嬉しい」と語った。タッチ&トライコーナーではLiveShell 2の実機が用意されており、実際に手に取ることができた。前モデルの初代LiveShellと上位機種のLiveShell PROも一緒に並べられておりサイズを比較できたが、サイズ感は初代LiveShellとほぼ同じで、LiveShell PROよりはかなり小さく感じた。LiveShell PROはアナログ入力が必要なユーザー向けに引き続き販売される。同機では後日オプションとして無線LANアダプタが発売される予定で、それを使用することでIEEE802.11ac(5GHz帯無線LAN)が使えるようになるとのことだ。
2015年09月11日●今度の「s」はここに注目今回の発表会は、筆者が記憶するかぎりもっとも"淡々とした"イベントだったように思う。発表された製品そのものは置くとして、内容の多くは事前に飛び交った「噂」とほぼ同じであり、その意味でサプライズに乏しかった。他社に製造を委託するビジネスモデルであり、しかもその量が膨大なため、やむを得ない部分はあるが、意外性の低さはオーディエンスの熱度を確実に下げてしまう。iPhone 6s/6s Plusに関しては、「s」が付くモデルらしい熟成を見せる。ボディサイズ/デザインはほぼそのままに(重量は約12%UPしたが)、CPUがA8からA9に進化し、指紋認識機構のTouch IDは高速な第2世代へと進化。アウトカメラ(iSightカメラ)の解像度は12Mピクセルに向上、4Kビデオ撮影もサポートされた。とはいえ、この辺りはAndroid端末のほうが先行している機能が多く新味に乏しい。Appleらしさの強弱でいえば、やはりApple Watch以降iPhoneでの採用が確実視されてきた感圧機構だろう。Force Touchならぬ「3D Touch」だ。感圧機構の採用自体は驚かなかったが、それを利用したUIの実装はかなり興味深いものだった。ホーム画面にあるアイコンを強く押すとサブメニューがポップアップ、「メール」ならばメールの新規作成やメールボックスの表示、「マップ」ならば現在地の登録や送信を指示できる。ディスプレイが小さいApple Watchは画面遷移を伴う処理となるため、"操作ステップ"を踏む印象が強いが、コンセプト映像を見るかぎりはメニューが現れるまでのつながりがスムーズに感じられる。実際に試してみなければスムーズさの確信は持てないが(スムーズさが欠ければ諸々台無しになる操作体系だ)、iPhone/iOSのUIにおけるターニングポイントとして記憶される変化であることは確かだろう。Craig Federighi氏のハンズオン・デモでは、メールをプレビューする様子を見せていたが、これはOS Xの「Quick Look」-- ファイルを選択した状態でスペースキーを押すと対応アプリを起動せず内容を画面に映す機能 -- に近い。ポップアップ表示に近い処理であり画面遷移を伴わないため、作業後に1つ前の画面に戻るような"行って戻って"的な操作にならない。画面遷移の回数が減ればそのぶん消費電力も減るはずで、そのぶんがTAPTICエンジン(画面に振動を伝える部品)の追加による消費電力増と相殺されている可能性を思うと、UIをお家芸とするAppleの面目躍如の新機能といえるだろう。●Apple TVで何を狙うか○売れるのか? 「Apple TV」iPhone同様、新モデルが発表されると確実視されていた「Apple TV」。初代はOS X、2代目以降はiOSと、いずれも他製品向けのOSをカスタマイズすることでシステム対応してきた。それが、4代目となる今回から「tvOS」なる独自OSが用意されるという。iOSのカスタマイズ版と推測されるが、敢えて分岐を明確にしたのはAppleの意気込みゆえだろう。意気込みありと判断した最大の要因は、App Storeのサポートだ。iOS向けアプリを流用するのではなく(ソースコードレベルでは高い互換性がありそうだが)、tvOS用に最適化されたアプリを展開することでクオリティを維持する。はっきり言えば、狙いはゲームだろう。そのため、リモコンを「Siri Remote」に一新。タッチ対応およびSiriボタンを追加、加速度センサーとジャイロスコープを内蔵するということは、エンターテインメント路線に重力配分するという意思の表れだろう。従来のApple TVはオーディオ&ビジュアル指向のSTBだったが、今後はゲームコンソールに近くなる。スペックからいえば、ライバルはPS4やXbox Oneではなく、Android TV、あわよくばWii Uというところか。売れるか売れないかでいえば、苦戦するのではないかと見ている。iPhoneでゲームを楽しむユーザは多く、それを支えるApp Storeを含め一大プラットフォームに成長しているが、その強みは常に持ち歩くiPhoneという導線あってこそ。Apple TVの場合、自宅に帰り電源を入れ、テレビの入力をHDMIに切り替え(現状放送波からの導線は期待できないだろう)、さらにApp Storeへとアクセスしなければゲームを選べない。その導線の部分では、テレビのOSとして採用が進むAndroid TVのほうが上。4K対応はなく、ブラウザ(Safari)は見当たらず、価格も149ドルと微妙だ。個人的に、歴代Apple TVの強みは「AirPlay」だと考える。コンテンツはiPhone/iPadで入手し、Apple TVはそれを受信して映すだけ。レシーバーというかレンダラーというか、DLNAでいうところのDMRとしての機能に徹したほうが導線が生きると思うのだ(アクションゲームには向かないが)。新しいApple TVは、デバイスとしての個性を発揮する余地は少ないにせよ、主役のiPhone/iPadを盛り上げる脇役に徹すべくChromecastの方向へ舵を切るべきだったように思うのだが、いかがだろう?●iPadはビジネス路遷に転換か○プライベートからビジネスへ向かう「iPad」、そしてApple Watchは……明言されることはなかったが、AppleはiPadに関してひとつの決断を下しているように思う。見出しに書いたとおり、「プライベートからビジネスへ」という決断だ。今回のiPad関連の発表には、そんな雰囲気がそこかしこに漂う。それを象徴する新機能……ならぬ新機軸が「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」だ。これまでAppleは、iOSデバイスに関してはキーボード/マウスという(おそらく彼らも「レガシー」かどうか判断しかねる)デバイスを排除した設計を貫いていたが、オプションとはいえそれをApple純正品として用意した。さすがにマウスはスタイラスペンの形状を採用したが、より直感的なUIへと突き進んできたここ10年ほどのAppleの動きからは違和感がある。「iPad Pro」というデバイスは、その路線にピタリとはまる。重く大きいiPadの役割はもっぱらCPU兼表示装置で、机に置き「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」で操作する、PCとタブレットの間を行くようなデバイスを目指したということだ。これが、AppleなりのSurfaceや2in1型PCへのひとつの回答なのだろう。であれば、4Kの解像度を備えるがiTunes Storeは4K動画配信に対応しない、という状況も説明がつく。スリムでパワフルな、ビジネス用デバイスなのだ。一方、我が道を行くのが「Apple Watch」。こちらは発売から半年という事情もあってか、Appleからは新色(ゴールド/ローズゴールド)とレザーバンドの追加と「watchOS 2」のリリース日発表にとどまった。エルメスから高級レザーバンドが、という話はイベントに添える花だと解釈するにしても、今後このプラットフォームをどう進化させるのか。大規模な発表会はそれほど多くないだけに、もっと饒舌にビジョンを語って欲しかったように思う。
2015年09月10日●シンプルで美しいデザインの洗濯機パナソニックは9月9日、ななめドラム洗濯機の新シリーズ「Cuble(キューブル)」を発表した。同日に開催された新製品発表会には、パナソニック アプライアンス社の原昭一郎氏や、同社で洗濯機を担当する西村淳吾氏が登壇。ゲストとして、パナソニックのイメージキャラクターを務める俳優の西島秀俊さんも登場した。○「ふだんプレミアム」Cubleは、ななめ10度のドラム槽を採用した「ななめドラム洗濯機」の新シリーズ。新たに、水平・垂直の本体形状「キュービックフォルム」を採用している。投入口の面積を138%に拡大するなど、デザインだけでなく使い勝手の向上も図った製品だ。詳細についてはこちらの記事を参照のこと。今回、Cubleというプロダクトだけでなく、パナソニックは「ふだんプレミアム」というコミュニケーションテーマも発表。家電としての機能だけでなく、インテリアにマッチする空間価値も重視し、「感性に響く家電」を提案していく。○進化を遂げてきたななめドラム洗濯機発表会には、パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 副本部長 原昭一郎氏が登壇し、パナソニックのななめドラム洗濯機の進化や、今後の目標について語った。原氏によれば、2003年に世界初の「30°ななめドラム」洗濯機を発売して以来、パナソニックのななめドラム洗濯機はさまざまな進化を遂げてきた。累計販売台数は300万台になるという。ドラム式洗濯機の購入意向と満足度を調査したところ、約54%の人が「ドラム」の購入意向があると回答し、満足度についても約95%という結果になった。これを踏まえ、洗濯機としての機能価値を持ったうえで、インテリアにマッチするなど空間価値も持った新シリーズ「Cuble」を開発したとする。Cubleで、2016年度はパナソニックのななめドラム洗濯機における販売構成比(金額)、市場シェア(金額)とも50%以上を目指す。○居心地の良いサニタリー空間へ続いて、パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 洗濯機チーム 西村淳吾氏が登壇した。西村氏は、Cubleの開発やデザイン設計について「サニタリー空間に思いを馳せた」と語る。Cubleの特徴はなんといっても、その直線的でシンプルなデザインだ。「家電製品としてのノイズを極力排除したい」という思いから、キュービックフォルムを採用。立方体のような本体形状だけでなく、操作部の表示やドラム部分を縁取る銀色のリングなどは主張しすぎず、インテリアになじみやすいデザインに。前面のフラットフェイスは見た目だけでなく、掃除しやすいというメリットももたらしてくれる。西村氏は「サニタリー空間を、作業場から居心地の良い場所へ」と語り、洗濯機のデザインが変わることで、洗濯という家事への価値観も変わってくると述べた。なんでもない毎日を心地よく過ごせることで、家事そのものも楽しくなり、「ふだんプレミアム」を実現できるとする。次ページでは、ゲストの西島秀俊さんも登場したトークセッションの様子を紹介する。●西島秀俊さん出演のムービーも公開○西島さん「シンプルだけど質感高い」「ふだんプレミアム」のコンセプトムービーやCMに出演する俳優・西島秀俊さんがゲストとして登場した。西島さんはこれまでもパナソニックのイメージキャラクターを務めており、CMなどにも出演。「教えてあげたい」と思っている「西島部長」の印象が強いが、今回の「ふだんプレミアム」のムービーでは、夫として父としての顔をのぞかせる、やわらかい雰囲気のキャラクターを演じている。西島さんは「撮影には全部で4日かかりましたが、とても良い雰囲気で楽しく撮影できました。Cubleについては、みんな『かっこいい』『ほしい』と言っていましたね。シンプルだけど質感も高いし、美しいし、実際に僕もほしいと思いました」と撮影時のエピソードを披露してくれた。パナソニックの西村氏とのトークセッションでは、「洗濯はもともと好きですね。道具は使い込みたいと思っているタイプで、デザインも含めて愛着を持てることが大事です」と語った。「仕事人間ですが、土台は家にあると思っています。心地よい我が家があるからこそ、生活が全体的に豊かになる」と、「ふだんプレミアム」というコンセプトにも共感していた。○雨の二子玉川にて二子玉川駅から「二子玉川ライズ」へ向かう途中、「ふだんプレミアム」の特設ステージを発見。あいにくの雨模様ではあったが、発表会会場の「イッツコム スタジオ&ホール」では、9月9日15時から19時まで、パナソニックの最新家電を体験できる催しもあったようだ。
2015年09月09日バリュープレスは9月2日、プレスリリース配信サービス「ValuePress!」に登録のある記者100名を対象に、「企業担当者からの情報収集に関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。これによると、企業担当者から初めて連絡をもらう際に希望する方法として、対象者の95%が「メール」と回答。次いで、電話が24%、FAXが20%、展示会等のイベントで直接話すが18%となる。また、情報提供時に企業担当者に求めるものとして、7割以上が「旬なネタ」、6割以上が「ユニークなネタ」と回答したほか、5割以上が「丁寧で誠実な対応」、約4割が「早い対応」を希望しており、ネタそのものだけでなく担当者の「態度・対応」も重視される結果となった。なお、同調査では、「企業担当者から、自分の媒体に合う記事の切り口や企画を提案してほしい」という回答が6割以上にのぼった。その理由としては、「媒体側には気付かないようなアイデアがほしい」「編集部員とは異なる外部の方の視点によって、読者にとって有用な記事が制作できる可能性がある」などが挙げられた。残り約4割の「どちらともいえない」「提案してほしくない」と回答した理由では、「当社の掲載方法に合うかどうか分からないから」「本紙の内容に合致したものか、判断に迷うことがあるため」などとなった。
2015年09月03日BS-TBSは28日、東京・赤坂の同局で10月改編の説明会を開催し、平日の夕方に、民放で初めて米ドラマ『刑事コロンボ』全シリーズを放送することを発表した。同作は、トレードマークのベージュのヨレヨレコートに、「うちのカミさんが…」という口癖で、次第に犯人を追い詰めていく人気ミステリー。放送時間は、地上波でニュース番組が放送されている毎週月曜17時~18時54分の2時間枠で、10月5日からスタートする。さらに、10月3日18時30分からは、TVムービー版の『殺人処方箋』(1968年)、翌4日15時からは、パイロット版の『死者の身代金』(1971年)も放送する。同局は、全日視聴率1位という目標を掲げる中で、野球シーズンが終了する10月以降が勝負のタイミングと考えており、平日のベルト編成を強化すべく『コロンボ』の放送を決定。佐藤秀一編成局編成部長は「この編成が10月の大きなヘソになる」と、攻勢の中心的な位置づけであることを説明した。このほか、同局の人気番組『吉田類の酒場放浪記』(毎週月曜21:00~22:00)に続く、新たな看板番組を目指し、プライムタイムで2本の新番組を開始する。10月5日からは、TBS系列各局が制作するドキュメンタリーを、俳優・中村雅俊のナビゲートで紹介する『マンデードキュメント』(毎週月曜19:00~19:54)がスタート。初回は、中村の出身地である宮城県・女川が舞台の東北放送制作『震災の記憶 未来の命を守るために~大川小 遺族の2年』を放送し、中村はスタジオを飛び出して、現地の大川小学校から出演する。そして、10月7日からは、外国人特派員が日本のニュースを斬る『外国人記者は見た! 日本inザ・ワールド』(毎週水曜22:00~22:54)を放送。パックンことパトリック・ハーランと、TBSの出水麻衣アナウンサーがMCを務め、日頃のニュースに対する新たな視点を提供する。毎回日本人のジャーナリストもコメンテーターとして出演し、初回は田原総一朗氏が出演する。同局では、この2つの新番組によって、地方からの目線と、外国からの目線で、日本について考えていくということを、今回の編成に意図している。BS-TBSの高田卓哉常務は、今年4月から、機械式の視聴データが出るようになったことで「非常に環境が変わった」と説明。それでも"正解はCMの後"のような地上波で行っているテクニカルな視聴率向上策を行うのではなく、「企画内容、コンセプトに共感を得ていただくような、じっくり落ち着いた番組作りを目指す」と強い決意を語った。
2015年08月28日キヤノンマーケティングジャパンは8月26日、インクジェットプリンタ「PIXUS」の新CM発表会を開催した。PIXUSのコミュニケーション・パートナーを務める石原さとみさんが登場し、新製品「PIXUS MG7730」を使用した写真プリントのデモンストレーションを行った。PIXUS MG7730は、2015年の新モデルとなる「PIXUSタッチ」機能を搭載したインクジェットプリンタ。スマートフォンで撮影した写真をNFC通信でプリンタに送信し、即印刷できる。プリンタにスマホをかざすだけの操作だ。発表会ではまず、石原さとみさんを起用した新CM「キャ! 撮る! いいじゃん! ピッ!篇」が公開された。CMでは、被写体との出会い、スマホでの写真撮影、写真の選択、プリンタにスマホをかざし印刷、という一連の流れを「キャ!」「撮る!」「いいじゃん!」「ピッ!」という4つのサウンドで表現。サウンドを伴った4シーンがテンポよく流れることで、写真プリントの手軽さ・簡単さをアピールしている。上映後は、CMと同じ衣装を着用した石原さんが登場。「監督が『いいじゃん!』の言い方にこだわっていて、何回『いいじゃん!』と言ったかわからないくらい(笑)」と撮影時の苦労を語った。自宅の壁にたくさんの写真を飾っていたという石原さん。キヤノンの新コミュニケーション・パートナーに就任したことについて「プライベートでしていたことが、こうしてCMになってうれしい」とにこやかにコメントした。また、石原さんが実際に撮影し「PIXUS MG7730」でプリントしたプライベート写真を公開。写真にまつわるエピソードを紹介した。発表会の中盤では、CMのセットを再現したステージで、PIXUS MG7730を使用した写真プリントをデモンストレーションした。スマホのアプリで写真を選び、スマホをPIXUS MG7730のタッチパネル横に1~2秒かざすと、トレイが自動で開き30秒ほどで写真ができあがる。石原さんは、実際にPIXUS MG7730を使用した感想について「簡単でしかもキレイ。思い出は記憶に残すだけでなく、こうして記録に残すと見返せていいですね」とコメントした。このほか、写真の撮り方や飾り方などを紹介するサイト「P-note」をアピール。発表会では、リボンを使用した掲示などインテリア性の高い飾り方が紹介され、石原さんもお気に入りの様子だった。発表会の最後に石原さんは、「写真をデータで管理するのもいいですが、後から手にとることができる写真プリントは魅力的。皆さんにもそう感じてもらえるよう頑張りたい」と、コミュニケーション・パートナーとしての意気込みを語った。新CMは9月4日からオンエアされる。
2015年08月26日ジョージ・クルーニーが23日(現地時間)、スペインのイビサ島で自身がプロデュースするテキーラの発表会に出席、妻のアマルさんも一緒だった。パーティにはジョージとともにテキーラのオリジナルブランド「カーサミゴス」を立ち上げたランディ・ガーバーと妻のシンディ・クロフォードも出席したが、会場の注目を集めたのはゴールドのミニドレスを着たアマルさん。胸元が大きく開いたノースリーブのセクシーなドレスに黒のハイヒールの彼女に対して、ジョージはプレーンな白シャツに色あせたジーンズにスエード・シューズというカジュアルな装い。9月に結婚1周年を迎える2人は人目も気にせず、顔を寄せ合ったり、相変わらず仲むつまじい様子だった。「カーサミゴス」のスペインでのローンチを記念したパーティはウシュアイア・イビサ・ビーチ・ホテルで行なわれ、英国王室のシャーロット王女の洗礼式撮影を担当したカメラマンのマリオ・テスティーノやシンガーのジェームズ・ブラントと妻のソフィア・ウェルズリーなど、120人ほどが招かれた。(text:Yuki Tominaga)
2015年08月25日米Microsoftが10月にハードウエア製品の発表イベントを開催するとThe Vergeが報じている。Microsoftの製品発表会の計画については中国のWebサイトWPDangが最初に報じ、The Vergeが計画に詳しい情報筋から得た情報として、Lumiaスマートフォン2機種、Surface Pro 4、Microsoft Band 2を発表する予定だと伝えた。Lumia端末については以前からThe VergeはMicrosoftがフラッグシップモデルを開発していると報じており、Windows 10 Mobileのリリースに合わせてLumia 950とLumia 950 XLを投入する可能性を指摘している。このフラッグシップ端末に関しては、Lumiaブランドを使わずにSurfaceブランドに変更されるという噂もある。Surface Pro 4についてはノートPCとしても使えるタブレット型のPCというスタイルは変わらず、改善の可能性としてディスプレイのサイズや解像度の変更、スリム化・軽量化、指紋スキャナーの搭載、Surfaceキーボードのアップデートなどを挙げている。Windows Helloをサポートするという噂もあるが、薄さを犠牲にしてまでRealSenseカメラを搭載する可能性は低いと見ている。Microsoftはドイツのベルリンで開催される「IFA 2015」(9月4日~9日)で基調講演にNick Parker氏が登壇してWindows 10デバイスを披露する予定だが、サードパーティの製品が中心になり、The VergeによるとSurfaceの新製品やハイエンドスマートフォンの発表は10月になるという。
2015年08月21日GNネットコムジャパンは8月6日、都内で開催された記者発表会において、「Jabra」ブランドのスポーツ向けイヤホン「JABRA SPORT COACH WIRELESS」(以下、COACH)を発表した。発売は8月7日。価格はオープンで、推定市場価格は税別24,800円。COACHは、Track Fit モーションセンサーを搭載したBluetooth 4.0対応イヤホン。2014年に発売されたスポーツイヤホン「JABRA SPORTS PULSE WIRELESS」がアウトドア・ランニング向けであったのに対し、COACHはインドア・ジムワーク用プロダクトとして位置付けられている。イヤホンはトレーニング時の装着を考慮し、耐衝撃・防塵・防滴構造を採用した。本体サイズはW21×D32×H18mm、重量は16gで、左右のユニットをつなぐケーブルの長さは60cm、バッテリー駆動時間は約5.5時間となっている。○トレーニングの「プレイリスト」を作るCOACHの大きな特徴は、スマートフォン向けアプリと連動した「クロストレーニング」に最適化されていることだ。COACHの対応プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCP。スマートフォンとはNFCによるペアリングも可能だ。クロストレーニングとは、複数のエクササイズを組み合わせて身体を鍛えるトレーニング方法。連動アプリ「Jabra Sport Life」では、プリインストールされた5種類のトレーニングメニューを利用できるほか、オリジナルメニューも作れる。オリジナルメニュー作成画面では、屋内での筋力トレーニングを中心に50種類以上のエクササイズを用意しており、取り入れたいエクササイズを音楽のプレイリストを作るような感覚で組み合わせていく。各エクササイズの実施回数や秒数も設定可能だ。トレーニング中は、各エクササイズのノルマや開始の合図を知らせる音声ガイダンスが流れ、耳もとのCOACHから流れてくる。プラン通りにトレーニングが実行されているかを、スマートフォン画面を見ずに確認できるわけだ。そのほか、イヤホンに搭載されたモーションセンサーにより、ペース、歩数、ケーデンス、カロリー消費量、走破距離、トレーニング時間、走行ルート(屋外のみ)が測定可能。実行したトレーニングの内容を数字で管理する。また、スポーツアプリ「endomondo」「Runkeeper」「STRAVA」「MapMyFitness」「runtastic」とのデータ共有が行える。Jabra Sport Lifeの対応OSはiOS 7.0以降、Android 4.0.3以降。○音声ガイダンスも音楽も聴こえるもう1つの専用アプリ「Jabra Sound」は、「Jabra Sport Life」と連携して音楽を再生するアプリだ。Dolbyのサウンド技術に対応しており、Jabra Sport Lifeによる音声コーチングを受けながら、臨場感のある音楽を楽しめる。対応OSはiOS 6.1以降、Android 2.3以降。○クロストレーニング実演発表会の終盤では、フィットネスクラブ「GOLD’S GYM」所属の佐藤貴規氏が、実際にCOACHとJabra Sport Lifeを使用したトレーニングのデモンストレーションを披露。音声ガイダンスが指示するエクササイズを軽やかにこなす姿に、会場からは拍手が起こった。
2015年08月06日三菱電機は7月14日、冷凍冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズの新製品発表会を開催した。発表されたのは、ドアにガラス材を使用した「WX」シリーズと、ドアに鋼板材を使用した「JX」シリーズ。WXシリーズは475Lから705Lまでの4タイプ、JXシリーズは475Lから605Lまでの3タイプが発売される。○冷蔵庫も「時短」がキーワードに製品発表会では、三菱電機 静岡製作所所長の松本匡氏が登壇し、冷蔵庫のニーズや製品開発の背景について説明した。現在、共働き世帯が増加しており、家事にかけられる時間は減少している。そのため、「時短」に対するニーズが高まっているという。2011年の社会生活基本調査によると、「主婦の一日の家事時間構成」の約6割を「炊事」と「買い物」が占める。この炊事と買い物の時間を減らすため、忙しい共働き世帯では食材のまとめ買いや作り置きをすることが増えている。こうした背景もあり、核家族化により世帯人数は減少傾向にあるものの、冷蔵庫は大容量化が求められているそうだ。また、三菱電機で冷蔵庫の不満に関するアンケートを実施した結果、おもな不満は電気代と、容量、製氷室の衛生面、そしておいしく冷凍できないという点だった。三菱電機では、従来から「置けるスマート大容量」「まるごとクリーン清氷」を採用。そこで、今回の新製品では「おいしく冷凍できない」という不満に注目したほか、コンパクトタイプのラインナップを拡充した。○おいしく冷凍、おいしく解凍三菱電機の冷蔵庫は、「過冷却現象」を利用した冷凍機能を搭載しているのが特徴。これは、氷点下を過ぎても凍らない現象だ。過冷却現象を利用している機能は「氷点下ストッカー」と「切れちゃう瞬冷凍」。氷点下ストッカーは、食材を氷点下(約-3℃から0℃)に冷やしつつも、凍らせずに保存するというもの。切れちゃう瞬冷凍は、冷凍した食材がサクッと切れるというもの。食材全体に一瞬で氷核を形成して均一に冷凍することで細胞破壊を抑え、解凍しても食材の食感やうまみ成分を維持する。氷点下ストッカーよりも低温(約-7℃)で長期保存が可能だ。新製品では、氷点下ストッカーに解凍機能が追加され、「氷点下ストッカーD」として進化した。「D」は「Defrost(解凍)」に由来する。タッチパネルで「氷点下保存・解凍モード」に設定すると、カチコチに冷凍した食材も約90分で包丁が入れられるかたさまで解凍できる。氷点下ストッカーDでは、氷点下で解凍するため、食材からドリップが出にくい。冷蔵室や電子レンジを使った解凍方法よりも、食材のうまみをキープしたまま解凍できるという。また、解凍といっても、氷点下ストッカーDではチルド室よりも低温(-3℃から0℃)で保存するため、そのまま保存しても鮮度が長持ちしやすい。「急な予定で解凍した食材を使わなくなった」あるいは「食材の一部だけ利用したい」といった場合にも役立つ。○大容量でも省スペース「置けるスマート大容量」シリーズの冷蔵庫は、断熱材に独自の「薄型断熱構造 SMART CUBE(スマートキューブ)」を採用することで、大容量をキープしたまま省スペース化を図っている。2014年モデルでは、奥行きサイズが73.8cmと69.9cmの2種類しかなかった。三菱電機の調査によれば、奥行き70cmの冷蔵庫を設置できる家庭は約68%だが、奥行き65cmの冷蔵庫ならば84%と、奥行きを5cm短縮することで、より多くの家庭で設置できるようになるそうだ。特に、マンションなどで見られるシステムキッチンなどは、奥行きが65cmのサイズが多く、奥行きがそれより長い冷蔵庫はキッチンのデザインを損なってしまう。そこで、新製品では、奥行きが65cmタイプの「MR-WX48Z」(容量475L)もラインナップに追加した。MR-WX48Zは、2006年に発売された「MR-G40J」とほぼ同じ奥行き、幅は3.5cmコンパクトになったにもかかわらず、容量は74L増えている。○湿度センサーによる省エネ機能もちろん、冷蔵庫の不満点のトップに挙げられた「電気代」についても改善。従来は温度センサーのみで室温をセンシングしていたが、新製品には湿度センサーも搭載。低湿度時の無駄な発熱を抑制し、結露防止用の冷媒の流し方も効率化できたという。外気の温度と湿度、両方の環境に合わせてコンプレッサーを効率的に運転し、余計な電力を使う必要がなく、省エネ性能をアップさせた。
2015年07月14日Wi-Fi Allianceは7月14日、近接情報認識の新技術である「Wi-Fi Aware」について記者説明会を開催した。現在、世界で65億人のモバイルユーザーと19億人のSNSアクティブユーザーがいるといわれている。時間軸とで見た場合、SNSでは「現在の近く」で起こっている出来事を知ることができるが、そこで重要となるのは発言の位置情報だ。例えば、小売店やイベント会場、自治体が近接情報を活用することで、より多くの収益を上げ、価値を高められる。2019年には、433億ドルの利益をもたらすと予想されている。近接情報の多くは、GPSやBluetoothビーコンなどの位置データ、あるいは「○店にいる」というチェックイン情報を元にしている。GPSは屋内では使えないか、または精度が大幅に落ちるうえ、サーバー情報をベースとした「近くにいる人」の情報は、少々古くなりやすい。また、大規模なイベントでデータ通信が多く発生すると、サービスレベルが低下する問題もある。○双方向の近接情報認識、新技術の「Wi-Fi Aware」そこで「Wi-Fi Aware」だが、これはWi-Fi Allianceの「Neighbor Awareness Networking」テクノロジーにもとづいた新しい近接情報認識技術で、各端末はサービス名と固有値を含めた小さなデータを発する。このデータ(ハートビート)を受信することで、近くに同じサービスの共有を希望するユーザーがいると、端末だけで判断できる仕組みだ。Wi-Fi Awareは、従来のBluetoothビーコンとは異なり、双方向でのデータのやり取りが可能であり、必要に応じてWi-Fi Directによる直接通信も行える。やや語弊はあるが、ニンテンドーDSの「すれちがい通信」を、多種のアプリケーションで使えるように標準化したようなものと思えばよいだろう。○チップベンダーからの支持は得ており、モバイルOSのAPIサポートが普及への課題フェルナー氏の説明によると、Wi-Fi Awareは、Wi-Fi Alliance内のチップベンダーから幅広い支持を受けている。すでに5社のベンダーが、対応チップを出荷しているという。ただし、Wi-Fi Aware対応アプリを作成するためには、モバイルOSがWi-Fi Aware用のAPIを提供しなければならない。現時点で対応を公表しているOSベンダーはないものの、水面下では動いているようだ。質問に対して「来年には対応スマホが出るだろう。あるいはOSに組み込まれる前に、一部ベンダーの独自実装でエコスステムを作るかもしれない」と回答していた。Wi-Fi Awareについては、YouTubeで「Wi-Fi Aware: Discover the world nearby」という日本語の説明ビデオが公開されているので、参考にするとよいだろう。
2015年07月14日メキシコのリゾート地カンクンで行われていたメディア向け発表会『Summer Of Sony 2015』が現地時間18日に閉幕した。会期中には『007 スペクター』やトム・ハンクス主演作『インフェルノ』、『ゴーストバスターズ』など映画ファンがその動向を注視している作品の会見やプレゼンテーションが行われ、さらにはアン・リー監督が手がける最新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も報道陣に披露された。その他の画像イベントでは、ソニー・ピクチャーズが今年から2016年にかけて公開する新作17作品に関する会見やプレゼン、フッテージの上映が行われ、全世界から集まった記者約200人が、まだ誰も観たことがない映像を観賞し、出演者や監督たちと質疑応答を行った。イベントでは『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー監督の新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も公開された。本作は、イラク戦争で奇跡的に助かった青年の“その後”をシニカルな視点を交えて描いた小説の映画化で、クリステン・スチュワートやヴィン・ディーゼルらが出演する。注目は、監督が本作で“120フレーム/秒”という最新の技術を駆使して撮影していることだ。通常、映画は1秒間に24フレームで映像を記録するが、本作ではソニーの新型カメラ“Sony CineAlta F65”を用いて通常の5倍の120フレームで撮影を敢行。会場では、アン・リー監督のメッセージ映像も上映され「ストーリーやキャラクターをよりリアルに感じさせるために、120フレームで撮影している」と語った。他にも製作中の作品の秘蔵映像や、完成したばかりの本編映像が披露され、連日、会見やインタビュー、プレゼンテーションが開催。ここでの情報は今後報道され、全世界の映画ファンをわかせることになりそうだ。■『Summer Of Sony 2015』で紹介された作品『THE 5TH WAVE』『ザ・ウォーク』『XMAS』『Sausage Party』『Hotel Transylvania 2』『The Lady in the Van』『ANGRY BIRDS』『ピクセル』『RICKI&THE FLASH』『インフェルノ』『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』『007 スペクター』『MONEY MONSTER』『Grimsby』『CONCUSSION』『ゴーストバスターズ』
2015年06月19日米Microsoftは6月17日(現地時間)、事業グループ改編およびシニアエグゼクティブの人事を発表した。ハードウエアデバイス全般を手掛けるMicrosoft Devices Groupを、Windows 10を開発するOperating Systems Groupに統合してWindows and Devices Group (WDG)とする。また、Dynamics開発チームがクラウド&エンタープライズ(C+E)チームに加わる。今回のグループ改編は「プロダクティビティとビジネスプロセスの再発明」「インテリジェントなクラウドプラットフォームの構築」「パーソナルコンピューティングの向上」という3つの事業目標に沿ったものであると説明している。2013年7月に「One Strategy、One Microsoft」を打ち出した際に、パソコンからモバイルデバイス、バックエンドシステム、クラウドサービスまでOSに関する全てを1つにまとめ、SurfaceやXboxといったハードウエアも1つのグループに一本化した。昨年のNokiaデバイス&サービス・グループの買収で、DevicesグループがLumiaシリーズなども扱うようになり、Windows 10のリリースを前にハードウエア製品の開発とWindows開発を協調して進められるように1グループにまとめた形だ。WDGは、これまでOperating Systemsグループを率いてきたTerry Myerson氏(エグゼクティブバイスプレジデント)が率いる。Nokiaのデバイス&サービス・グループ買収でMicrosoftに復帰した後にDevicesグループを率いていたStephen Elop氏はグループ改編の完了後に退社する。今後3つの事業目標に沿ってWDGがOSとハードウエアを担い、そしてApplications and Services Group (ASG)がサービスを担当する。ASGは引き続きQi Lu氏(エグゼクティブバイスプレジデント)が率いる。C+Eチームはクラウドプラットフォームおよび高付加価値インフラとビジネスサービスの構築を担い、Dynamics製品も扱う。同チームは引き続きScott Guthrie氏(エグゼクティブバイスプレジデント)が率い、Dynamics開発チームが属していたBusiness Solutionsグループを担当していたKirill Tatarinov氏は退社する。
2015年06月18日6月9日、シャープは東京都内で、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」のプロモーションに関する記者発表会を開催した。6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。シャープは、4K液晶パネルで "8K解像度" を実現する「AQUOS 4K NEXT」をはじめとした新製品「AQUOS 4K」計7モデルの投入に合わせ、6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。今回は、きゃりーぱみゅぱみゅさんが出演するテレビCMの予告篇を、本人を招いてお披露目するとともに、プロモーションのコンセプトについての発表が行われた。まずはシャープ デジタル情報家電事業本部 国内営業統轄の戸祭正信氏から「AQUOS 4K」のプロモーション展開について説明があった。戸祭氏は、4Kテレビ市場が拡大基調にある動向に触れ、「めざしている映像は臨場感。そのために、本物感を醸し出す高解像度、実物感を生む光を表現する高コントラスト、自然の豊かな色を表現する広い色域を追求している」と語った。こうした映像へのこだわりを、シャープは「美は、細部に宿る。」というメッセージに込め、テレビCM、Web、交通広告、デジタルサイネージ、そして店頭を含めたトータルプロモーションとして展開。きゃりーぱみゅぱみゅさんが若い世代を中心に人気と共感を集め、クールジャパンのアイコンでもあることから、プロモーションに起用したと説明した。続いて、舞踏会のシーンを描いた新テレビCMの予告篇が放映。さらに新CM曲の「おしえてダンスフロア」が流れる中、CMでまとう和洋折衷の衣装に身を包んだきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場した。きゃりーぱみゅぱみゅさんは衣装について「マリー・アントワネットのような気品のあるドレスを、和の素材をモチーフに作っていただきました。『美は、細部に宿る。』ということで、メイクも細部にこだわりました。ドレスもすごく繊細なので、いつものパステルカラーとはちがって、すごく大人っぽいと思います」と感想を述べ、「新CMの見どころは、いつもより大人っぽい私になっているので、楽しみにしてほしい」と語った。このあと会場では、4Kカメラによる"日本の美"を描いたデモムービーが放映された。きゃりーぱみゅぱみゅさんは、つつじの花びらの立体感や、和菓子の臨場感、毬の糸の繊細感、着物の中間色や黒い部分を表現した広色域で高コントラストな映像を見て、「きれい」「おいしそう」「鮮やか」と感動していた。さらには、前日に自動車運転免許を取ったばかりであることを公表。「さっそく新橋まで運転して、焼き鳥を食べて戻ってきました」「この夏は海とかいろんなところに運転していきたいですね」と語った。新テレビCMの全国放映は6月26日から。9日より同社のWebサイトにおいて予告篇が公開されている。なお、このプロモーションに合わせてキャッシュバックキャンペーンも実施。発売から8月15日までのキャンペーン期間中、対象の「AQUOS 4K」を購入すると、最大2万円がキャッシュバックされることも発表された。
2015年06月09日シャープは6月3日、ウォーターオーブンレンジ「HEALSIO(ヘルシオ)」の新製品発表会を開催した。2004年の初代モデル発売以降、最初から最後まで過熱水蒸気で調理するウォーターオーブンとして、進化を続けてきた本シリーズ。2014年9月に"プレミアムヘルシオ"として発売した「AX-XP100」の後継機が、今回発表された「AX-XP200」だ。AX-XP200はヘルシオシリーズの最上位機種に当たる。○○いらず」でハードルを低く新製品のコンセプトは、これまでの「健康」「おいしさ」に加えて、「○いらずで毎日使える!」。発表会に登壇した、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部長の久保正史氏は「今までヘルシオユーザーの方から『メニューがいっぱいあって使いこなせない』『毎日使うにはちょっと難しそう』というハードルの高さに対する不満の声をいただいていた」と、製品コンセプトを追加した背景を説明する。ユーザーが不満を抱えているハードルの高さを解消するために、新しく搭載されたのが「まかせて調理」機能だ。まかせて調理機能とは、食材の種類や量、温度にかかわらず、一度に自動調理できるというもの。レシピに書いてある食材がなくても好みの材料で調理でき、食材の分量を計測する必要もなく、さらに冷凍・冷蔵・常温の食材が混在した状態でも同時に調理できるという、「レシピいらず」「はかりいらず」「解凍いらず」の3つを実現する機能だ。○「まかせて調理」はどうやって実現?まかせて調理機能は、従来から採用されているシャープ独自の「ウォーターヒート技術」と、新たに加わった「赤外線ムーブセンサー」の合わせ技で実現。庫内天面の赤外線ムーブセンサーがスイングすることにより、左右・中央の各エリア別に食材の温度を見分ける。温度を見分けたら、食材の状態に合わせて過熱水蒸気の量を制御しながら加熱を開始。さらに、加熱をスタートしてからも「温度センサー」によって温度をモニタリング。温度の上がり具合から食材の量を検知して、最適な加熱時間に調整する。ウォーターヒート技術は、温度が低いほうに、より多くの熱を与える特徴を持っている。これを利用することで、温度の異なる食材を一緒に調理しても、加熱ムラを抑えた仕上がりにできるとのことだ。○ケーキとプリンも同時調理シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部の川村有里氏は、商品説明とデモンストレーションを行った。川村氏は「おまかせ調理機能のおかげで、お弁当や朝食のおかずを一度で調理できるなど、子育て中のお母さんにとっては時短にもつながる。火の消し忘れが心配な高齢者にも、ボタンを押すだけで簡単に使ってもらえる」とメリットを語った。そのほか、従来機種とのちがいはメニュー数。8~10分で調理できる「スピードメニュー」は100種類となり、従来の67種類の約1.5倍となっている。また、上段で過熱水蒸気による焼き料理、下段でパワースチームによる蒸し料理を作れる「焼き・蒸し同時メニュー」には、「カンタンスイーツ」を追加。たとえば、上段でケーキを焼きながら、下段でプリンを蒸すなどが可能となり、同時調理メニューのバリエーションがスイーツにまで拡充されている。手動オーブン(熱風コンベクションとウォーターオーブン)の最高設定温度は、これまでの250℃から300℃にまで強化。庫内の気密性を高めたうえ、過熱水蒸気や熱風を効率よく循環させることで、よりすばやい加熱が可能に。予熱時間は300℃の場合が約18分、200℃の場合が4分台を実現した。一方で、外形寸法や庫内容量については従来機種を踏襲。横幅49cm×奥行き43cmというコンパクトな設計ながら、約41cmとワイドな庫内幅を実現している。
2015年06月03日フジテレビジョン(フジテレビ)と、オンライン動画サービス「Hulu」を運営する HJ ホールディングス合同会社はこのほど、それぞれの動画配信サービスにおいて、相互にコンテンツを調達・提供することに合意した。各サービスで配信を順次開始している。今回、Huluで配信が予定されているフジテレビのコンテンツは、「PSYCHO-PASS サイコパス」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「図書館戦争」「のだめカンタービレ」など、過去に同局の“ノイタミナ”枠で放送されたアニメ20作品。一方、フジテレビオンデマンドは、Huluで配信されている海外ドラマの一部の視聴が可能になる。具体的に配信が予定されているのは、「ウォーキング・デッド」「ダ・ヴィンチと禁断の謎」「ザ・ブリッジ~国境に潜む闇」「マスケティアーズ/三銃士」の4作品となる。フジテレビとの相互配信にあたって、Hulu・チーフ・コンテンツ・オフィサーの長澤一史氏は「Hulu に、在京6テレビ局のテレビコンテンツがいよいよ揃います。昨年より強化を図っている海外ドラマの国内最速配信や、今年4月より配信が始まったHuluのオリジナルコンテンツに加え、テレビ局コンテンツもさらに強化され、さらに充実することを大変嬉しく思います」と期待を語っている。なお、「Hulu」は月額933円(税抜)で約2万本の映画・ドラマ・アニメが見放題となるオンライン動画配信サービス。「フジテレビオンデマンド」は、フジテレビの放送番組に加え、映画、アニメ、フジテレビアナウンサーのオリジナル動画、コミックなど幅広いジャンルの作品を提供する総合エンターテイメントサービス。月額300円、500円、1,000円、2,000円(すべて税抜)のコースを用意している。
2015年06月03日英ARMはCOMPUTEX TAIPEI 2015開催前日の6月1日に台北にて記者説明会を行い、Cordio IPとCortex-Mに関する新IPを発表した(Photo01)。さて、発表の一つ目はCordio IPに関するものだ。CordioはARMが提供するRF関連のIPである。中核になるのは米Sunrise Micro Devicesが提供していた、Sub 1Vで動作するBluetooth IPである。Sunrise Micro Deviceはフロリダをベースとしていた会社で、ARMから出資を受けて作られた会社である。2014年3月まではStealth Modeで動いており、その後製品発表に合わせてStealth Modeから脱している。同社はBluetooth 4対応のRADIO IPをTSMCの55nm LPプロセスで開発しており、動作電圧は0.95Vと低いことが特徴であった。その後同社はARMに買収され、Cordio 4という製品がCordio IPとしてARMから発売されるようになった。今回の発表はこのCordio IPがBT 4.2に対応したといものだ(Photo02)。Cordioの最大の特徴は動作電圧が低いことで、この結果としてバッテリー電圧が定格ではもちろん、落ちてきた状況でも問題なく通信ができることである(Photo03)。アルカリバッテリーで最大60%、リチウムイオンでは最大2倍にバッテリー寿命を延ばせるというのは、そこまで電圧が降下する状況まで使い続けられる、という意味である。発表を行ったDipesh Patel氏(EVP of Technical Operations)は、実際に動作するCordioベースの評価チップ(Photo04)を示しながら、Wearable機器とか、あるいはBeaconなどにも最適だと説明する。ちなみにこのチップそのものはCortex-M0+コアにCordioを組み合わせ、実際に動作するものだそうだが、あくまで評価用ということでSRAM/Flash容量はそれほど大きくない。そのため、mbed OSは載らないとのことだ。もっともARMがチップ自身を製造するわけではないので、パートナーがmbed OSの動くCordioベースのチップを作ることは十分可能という話であった。2つ目の発表は、その55nmに関する話だ。ARMはIoT Subsystem for Cortex-M ProcessorというIPを発表した(Photo05)。これは何か?というと、TSMCの55nm ULPプロセスに最適化された、Memory ControllerとCache、Power Management、Interconnetなどをひとまとめにしたものだ。ターゲットとなるのはTSMCの55nmのEmbedded Flashで、これを使ってMCUを作る際に必要な機能をまとめた形になる。従来ARMはCPUコアのみを提供していた。そのため、SRAMの容量や構成、Flash Memory周りなどはライセンスを受けた各社がそれぞれ実装し、差別化を行ってきた。そこにARMがどうこうという話はあまりなかったのだが、今回はそこから一歩踏み込んだ形になる。これと組み合わされるTSMCの55nm ULPは0.9V動作が可能になるプロセスである(Photo06)。まだTSMCのWebサイトには55nm ULPの詳細が記載されていないが、基本は55nm LPプロセスの特徴を生かしつつ、Vddを0.9Vまで下げることで大幅な消費電力削減を可能にしているとする。実のところ55nmプロセスはすでに自動車向けのFlash MCUでは広く使われていた。理由は大容量のFlashである。特にECUに求められる機能が増えた上、機能安全を盛り込むという場合、大容量のFlash Memoryが必要になる。ただ、外付けで大容量Flashを接続するのは部品原価と実装面積の点で不利だし、外付けにする時点で故障確率が上がるからできれば避けたい。一方で、180nm~90nmプロセスのまま大容量Flashを搭載したら、ダイサイズが極端に肥大化する。55nmへの移行はこうしたジレンマを解決するための方法である。では汎用MCUではどうか? というと、ひとつは微細化による動作電圧低減で消費電力を増やそうという目的があるが、もうひとつはやはり大容量化が必須になりつつあることだ。例えばmbed OSはまだ正式にはMinimum Requirementが発表されていない。ただ、一通りのNetwork StackやSecurity Featureを載せて使おうとすると、SRAMが64KB程度は欲しいとされるし、プログラムの方もそれなりに肥大化するからFlashの容量は大きく取りたい。SRAM容量を増やすには微細化するのが一番で、例えば90nmで20KBの容量を確保するのと同程度のエリアサイズで、55nmならば64KBが確保できる。MCUに要求されるニーズが増えつつある現状では、微細化はまだ効果的である。Flashの方も同じで、複数のNetwork StackとかProtocol Stackを載せるためには、やはりそれなりのFlash Memoryが合ったほうが良い。また、最近On-the-Air機能、つまり複数バンクを用意し、片方のバンクからシステムを動かしつつ、もう片方のバンクをアップデート用に確保することで、稼動状態でのファームウェアアップデートを可能にしたいというニーズも増えているが、これを行うためには必要となるFlashの容量がきっちり倍になる。こうしたことへの対応にも、55nmへの以降は良い解になる。これに対して、ARMはCortex-M3をターゲットとしたTSMC 55ULP用のArtisan Physical IPを提供するとしており(Photo07)、これを使った製品は早ければ年末頃には登場するかもしれないとしている。うがった見方をすれば、これもmbed OS普及に向けた手のひとつなのかもしれない。55nmで製造されたCortex-Mは性能/消費電力比が現在のものよりずっと優れたものになりそうだが、それに向けたソフトウェアとしてmbed OSがすでに準備されているというのであれば、mbed OSを使わない理由はあまりない。本来なら明らかに逆な気がするのだが、単にWearable向けに最適なソリューションを提供、という以上の何かを感じさせるものであった。
2015年06月02日ファミリーマートは5月24日、企画集団「おたんじょうびかい」とフジテレビ「IPPONグランプリ」がコラボレーションした「IPPONグランプリアイスバー」(税込108円)を発売する。同商品では、世の中に"おもしろ"を増やしていく企画集団「おたんじょうびかい」と、お笑いタレント・松本人志さんがチェアマンを務めるフジテレビの芸人大喜利王決定戦「IPPONグランプリ」がコラボレーション。形状は、棒アイス型となっており、番組の黄色と黒のデザインをイメージしたチョコバナナ味を採用。バナナ味のカキ氷をチョコアイスで包み、中にはチョコソースを入れた。キャッチコピーは「おいしく一本、答えでイッポン」。スティックの持つ部分に"お題"が書かれており、アイスを食べ進めていくと棒の反対側に"回答"が現れる(全12種類)。パッケージは、スティック部分が透明になっているため、お題が見えるようになっている。IPPONグランプリ (C)FUJI TELEVISIONおたんじょうびかい (C)OTANJOUBIKAI
2015年05月22日三陽商会が、5月20日、15-16AW婦人服展示会および記者説明会を開催した。同社ブランドの「トゥー ビー シック(TO BE CHIC)」は、新ディレクター岩谷俊和による初のコレクションを発表した。新ディレクター就任後初となるトゥー ビー シックの15AWウィメンズコレクションは、1950年代をテーマに、大人のシックを利かせたアイテムを展開。Iラインのチュニックドレス、バレルラインのアウター、フレアスカートなどのクラシカルでエレガントなシルエットに、オリジナルプリントを施してモダンな要素を加えた。2003年に「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」でデビューした岩谷は、装飾的でパワフルなデザインにより独自の世界観を構築してきた。注目のデザイナーを迎えたトゥー ビー シックは、これによりブランド価値の向上と新規顧客の獲得を目指す方針。また、展示会全体としては、他ブランドや異業種とのコラボ企画が多く見られた。トゥー ビー シックは、帽子ブランド「AKIO HIRATA」やアクセサリーブランド「アトリエ染花」とのコラボ商品を、また「マッキントッシュ フィロソフィー (MACKINTOSH PHILOSOPHY) 」は、ロンドンの人気ブックストア「magMA BOOKS」とのコラボ商品を発表した。さらに、三陽商会全社においては、社会貢献活動の一環として行われている再生羽毛「グリーンダウン」の普及活動を下期の中核事業のひとつとしてあげられるだろう。昨年、国内で初めて衣料品に再利用ダウンを使用して大きな反響を呼んだが、今春から組織を一般社団法人化し、「Green Down Project」として新始動した。
2015年05月22日日立アプライアンスは5月20日、縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」の最新機種を発表。同日、東京都内で開催された新製品発表会では、新性能の検証デモなどが行われた。今回のモデルチェンジでは、たっぷりの水を循環させる洗浄力の高さはそのまま、「すすぎ」にもこだわっている。発売予定日は6月20日。価格はオープンだが、推定市場価格は最大容量11kgのフラッグシップモデル「BW-D11XWV」が税別24万円前後だ。○縦型洗濯乾燥機では業界初の大容量を実現今回発表されたのは、縦型洗濯乾燥機「BW-D11XWV」と、スリムタイプの「BW-D10WV」「BW-D9WV」「BW-D8WV」の計4モデル。加えて、乾燥機能を搭載していない全自動洗濯機「BW-10WV」「BW-9WV」「BW-8WV」「BW-7WV」の4モデルも同時に発売する。全モデルに強化ガラスを使用したガラストップデザインを採用。ガラストップは見た目にも美しいほか、プラスチックと比較して傷がつきにくく、凹凸が少ないため掃除も簡単だという。発表会での注目製品は、なんといってもフラッグシップモデルのBW-D11XWV。日立アプライアンスの調査によれば、カーテンや毛布といった大型のファブリックを自宅で洗濯する需要がある。そのため、1世帯あたりの家族構成人数は減っているにもかかわらず、洗濯機の大容量化が求められている。新モデルのBW-D11XWVは、洗濯容量が最大11kg、乾燥容量が最大6kg。11kgという洗濯容量は、縦型洗濯機としては業界で最大の容量だ(2015年5月20日現在。日立アプライアンス調べ)。また、槽内パーツの薄型化や、バランスリング設計の最適化などにより、従来モデルから外形寸法を変えずに、+1kgの容量アップを実現した。○遠心力ですすぎ残しを一掃する「ナイアガラすすぎ」前モデルからの大きな変更点は、「ナイアガラすすぎ」と呼ばれる新しいすすぎコースを搭載したこと。一般的な洗濯機は、キレイな水を通水させ、槽に水をためてすすぐという2ステップの方式を採用している。一方、ナイアガラすすぎではいったん槽内に水を貯めた後、毎分1,000回転という高速回転の遠心力で洗剤を絞り出す。それから、最大流量毎分約50Lというたっぷりの水で、繊維に潜んだ洗剤をさらに落とす。発表会では、従来モデル「NW-8TY」の洗濯機で脱水した衣類を、毎分1,000回転の遠心力にかけるデモを実演。一度NW-8TYで脱水を行ったにもかかわらず、1.4Lほどの水が絞り出された。また、すすぎ性能を比較するため、「すすぎ前の水」「従来型洗濯機の標準コースでのすすぎ後の水」「ナイアガラすすぎ後の水」「ボトルから注いだばかりのキレイな水」の4種類を、ブラックライトで照らすデモも実演。洗剤のすすぎ残しがある場合、洗剤の蛍光剤が青白く光るのだが、ナイアガラすすぎ後の水は、ボトルから注がれたミネラルウォーターとほぼ同じ色であった。○[温水]ナイアガラビート洗浄で黄ばみを除去洗浄は、大量のシャワー洗剤液を幅広く散布する「ナイアガラ循環シャワー」と、押し洗い・たたき洗い・もみ洗い効果のある洗濯羽根「ビートウイングX」を使用して行う。この「ナイアガラビート洗浄」に、新機能として約40℃のミストを吹き付ける「[温水]ナイアガラビート洗浄」を追加した。温水ミストを繊維の奥まで浸透させながら温めたら、温水を循環させて約30~40℃をキープしつつかくはん洗いをする。洗剤を温めることで酵素を活性化させ、黄ばみや皮脂汚れを落とす。○洗浄力以外の「使いやすさ」にも注目洗浄力以外の「使いやすさ」にもこだわった。一つは、洗濯槽の底までラクに手が届くこと。洗濯槽の底位置が高く、深くかがまなくても衣類を取り出せる。二つめは洗濯物を出し入れしやすいこと。投入口の幅が43cmと広く、大きな洗濯物も簡単に出し入れできる。三つめはからまりなくスルッと取り出せること。脱水後に羽根を小刻みに動かして、からんだ衣類をほぐし、一枚ずつ取り出しやすくしてくれる。○フラッグシップ機以外もガラストップデザインに発表会では、フラッグシップモデル「BW-D11XWV」の発表がメインだったが、スリムタイプの洗濯乾燥機と全自動洗濯機の発表もされた。BW-D11XWVのボディ幅が610mmであるのに対し、スリムタイプは幅570mmとコンパクトなのが特徴だ。スリムタイプはナイアガラすすぎ機能を持つものの、毎分900回転となる。乾燥機能を持たない全自動洗濯機の新モデルは、温水ミスト機能を搭載しないが、高濃度の洗剤液を衣類にかけて、じっくり洗う「つけおきナイアガラビート」に対応している。
2015年05月20日毎年恒例となるフジテレビ主催夏の大型イベントの本年度開催が決定した。「お台場夢大陸~ドリームメガナツマツリ~」と題し、フジテレビ男性アナウンサー9名がPR隊としてイベントを盛り上げる。「楽しくなければイベントじゃない!」を合い言葉に、2003年の「お台場冒険王」に始まり、2009年の「お台場合衆国」、昨年の「お台場新大陸」と、毎年進化を遂げてきたフジテレビの夏イベント。今回のイベントでは、世界に通用する日本の「夏祭り」をフジテレビ風にアレンジし、「ドリームメガナツマツリ」という全く新しいコンセプトのもとお祭りを開催。事務局長・齋藤秋水は「昨年お台場に生まれた新しい大陸は、今年、夢の大陸に進化します。暑い夏を涼しく!ファミリー層には初めての広大な水遊びの場所を。仕事終わりに一杯!会社員の方でも平日参加できる夜間営業を。生有名人に毎日会える!出演者と一緒に盆踊りを。もちろん、例年同様の人気番組とのコラボも最新テクノロジーでパワーアップ。フジテレビがお送りする全く新しい日本の夏祭りにご期待下さい!」とコメントし、開催への意気込みを語る。そして、イベントのPR隊としてフジテレビ男性アナウンサー9名が決定!昨年は女性アナウンサー15名が「新大陸ハンターズ」として盛り上げたが、今年は若手から中堅までそろった男性アナウンサーたちが「オマツリ男アナ9人衆」としてイベントを盛り上げる。彼らはPR活動だけではなく、フジテレビ公式HP内にあるアナウンサーページ「アナマガ」や、フジテレビオンデマンドでの動画企画などで、その活躍ぶりやスペシャルコンテンツを随時発信していく予定。「今年は僕らがカラダを張って盛りアゲます!!」と熱い意気込みを語った。毎年話題を呼ぶフジテレビの夏イベント。今年の夏も、お台場で“熱い”夏を過ごしてみては。■実施概要■名称:「お台場夢大陸 ~ドリームメガナツマツリ~」開催日程:7月18日(土)~8月31日(月)※45日間(予定)場所:フジテレビ本社屋 および お台場・青海周辺エリア(text:cinemacafe.net)
2015年04月26日