アメリカで人気のクリスマスショー『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』の日本初公演が12月16日(金)、開幕した。『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』チケット情報アメリカでは伝統的なクリスマスの風物詩となっている“クリスマスショー”。1933年の初演以来、80年以上の間ニューヨークの冬の名物となっている『ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー』をはじめ、各地でさまざまなショーが上演され、幅広い年代に楽しまれている。そんなクリスマスショーのなかでも人気の『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』が、このたび日本に初上陸した。ブロードウェイのプロデューサーが、会場となる東急シアターオーブにふさわしいアレンジを加えたという本公演は、まさにクリスマスに必要なものすべてが詰まっている。舞台には巨大なツリーやクリスマスカード、プレゼントやラッピングのリボンが登場し、「White Christmas/ホワイト・クリスマス」、「Let it Snow/レット・イット・スノー」、「Joy to the World/ジョイ・トゥ・ザ・ワールド(諸人こぞりて)」、「Santa Claus is Coming to Town/サンタが街にやってくる」など、お馴染みのクリスマスソングの数々を、ミュージカル界で活躍するシンガーたちが歌う。スタイル抜群のダンサーたちがラインダンスやタップダンスを軽快に踊るなか、貫禄たっぷりのサンタクロースが登場し、会場のクリスマス気分も最高潮に。さらに、舞台の上にはスケートリンクまで出現。「When a Child is Born/ウェン・ア・チャイルド・イズ・ボーン」や「Carol of the Bells/キャロル・オブ・ザ・ベル」といった、力強くも繊細に響く歌声にあわせて、アレクサンドラ・シャウマンとルーカス・ルジツキのペアが優雅に紡ぐアイスダンスに魅了される。また、初日に続いて24日(土)には、フィギュアスケーターで女優の本田望結がスペシャル出演し、ソロスケーティングを披露する。「Deck the Halls/ひいらぎかざろう」にあわせて自ら振り付けを手がけ、クリスマスを意識した真っ赤な衣装についてもリクエストしたとのこと。公演に先駆けて行われたプレスコールでは、「ブロードウェイクリスマス・ワンダーランドの日本初公演に参加させていただくことがとても嬉しいという気持ちと、物語を壊さないようにきれいに滑れたらいいなと思います」と意気込みを語った。ひらひらと可憐に舞うその姿は、ショーをさらに盛り上げることだろう。ほかにも、心躍る“クリスマスプレゼント”が随所に散りばめられた『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』。会場を出るときには、心にポッと明かりが灯されたような温かい気持ちになり、そこまで気に留めていなかったクリスマスが急に待ち遠しくなった。公演は12月25日(日)まで、東急シアターオーブにて。本田望結は12月24日(土)の16:30公演に出演。取材・文:とみたまい
2016年12月16日“ブロードウェイ・レジェンド”ヒントン・バトルがプロデュースする世界的なダンサー育成アカデミー「ヒントン・バトル・ダンス・アカデミー(HBDA)」の開講発表記者会見が、10月18日(火)ルミネtheよしもとにて行われた。本アカデミーは、演劇やミュージカル界において世界最高峰の栄誉とされるトニー賞を3度受賞し(「ソフィスティケイテッド・レディ」「タップ・ダンス・ キッド」「ミス・サイゴン」)、ダンサー・シンガー・役者として活躍するヒントン氏と吉本興業がタッグを組み、真に独創的で表現力豊かなダンサーの発掘、育成を行うというもの。開校を心待ちにしているというヒントン氏は、第1期生オーディションに向け、「最も重要なのことはダンスに対する愛情。ダンスがなければ生きることができないいという魂の叫びが聞こえるようなダンサーを求めています」と呼びかけ。そして、競争率の高いブロードウェイで成功するためには「やる気や心意気も大切ですが、何よりも重要なのはあきらめない心。オーディションに落ちたとしても、なぜ受からなかったのかをしっかり分析して修正していくことが大切。HBDAでは、あきらめない気持ちをテクニックと合わせて教えていきたい」と育成への意欲を語った。また、MCとして登場した「タカアンドトシ」のトシは「もう40歳だから(ダンスは)見るだけでいい」と話すもヒントン氏は「やらなきゃ!いまがダンス始めるのにいい歳!カモン!」と熱烈に勧誘! しかし「綾部に任せます」と来年4月から活動拠点をニューヨークに移し海外進出を目指す「ピース」綾部を引き合いに出し答えていた。会見では、講師を務めるプリンストン・ダッカー三世(バレエ)、ディオン・フィギンス(モダン)、ドミーシャ・サンブリィ=エドワーズ(タップ)によるダンスパフォーマンスも披露。彼らはヒントン氏のアカデミーで講師を務めることができる喜びを話し、また11年に渡りマイケル・ジャクソンの専属タップ講師を務めたドミーシャ氏は、「完璧主義者という言葉では足らないほどの完璧主義者。MVでのタップのステップを教えるだけでなく、全てを学びたいということでイチから教えました」とマイケルとの思い出も明かしていた。なお、本会見を皮切りに年末まで生徒募集を実施することも発表。来年1月~2月にかけ、全国6都市で行われるオーディションを通過したダンサーには、世界で活躍するためのプログラムが最大3年間無償で受けられるようだ。(cinemacafe.net)
2016年10月21日2014年に宝塚歌劇100周年を祝して元トップスターたちによって上演されたブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇OGバージョン。今年は日本のみならず、ニューヨーク公演にも初挑戦するなどワールド・ツアーで大きな注目を集める本公演の、幕開けの地となる横浜公演にて、限定特典付きチケットの販売が決定した。宝塚歌劇の元トップスターたちで作り上げるブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇OGバージョン。本公演は、女性キャストのみで作られ、“世界一エレガントで華々しいシカゴ”と評されるなど、「セクシーでスタイリッシュな世界」が観客を魅了する。今年は、7月9日(土)KAAT神奈川芸術劇場を皮切りに東京・大阪の国内公演に加えて、本場ニューヨークでも上演。ニューヨーク公演では演出家・三木章雄が構成する特別なレビュー・ショー「宝塚アンコール」も上演される。これはニューヨーク公演限定のプログラムなのだが、ニョーヨーク公演に先駆けて開幕する横浜公演でも毎公演終了後に行われる「お見送りセレモニー」にて「宝塚アンコール」の一部が披露。曲目は当日発表というサプライズで、元トップスターたちのパフォーマンスにファンの期待は膨らむばかりだ。ファン必見の横浜公演に、さらに見逃せないチケット情報が発表。横浜の老舗「近沢レース店」のオリジナルレースをあしらった、横浜限定で販売されているミニタオルハンカチと、みなとみらい限定で販売されている薄くソフトなカステラ生地に栗餡をやさしく包み込み、しっとりとした食感が絶妙な横濱ハーバーダブルマロンが特典として付いてくるチケットが発売中。予定枚数終了次第、受付終了なので気になる方はお早めにチェック!また、稽古も大詰めに差し掛かっている本公演から、ロキシー・ハート役(ダブルキャスト)として出演する大和悠河が「シカゴ」の公演を行うニューヨークでロケを行った番組「徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました 2時間スペシャル!!」が、今夜6月22日(水)21時より日本テレビにて放送予定。さらに、6月23日(木)9時半より放送「フォンデュ」(TOKYO MX)には大和さんをはじめ和央ようか、星奈優里も出演するという。ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」宝塚歌劇OGバージョンは、7月9日(土)よりKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて横浜公演を上演。以降、7月20日(水)よりデビット・H・コーク・シアター(リンカーン・センター内)にてニューヨーク公演。8月10日(水)より東京国際フォーラム ホールCにて東京公演。8月25日(木)梅田芸術劇場メインホールにて大阪公演。(text:cinemacafe.net)
2016年06月22日大ヒット映画『アナと雪の女王』のミュージカルがブロードウェイで上演されることになった。ディズニーは2013年の大ヒット作の舞台版を2018年春から上演すると発表しており、2017年夏には関連イベントが予定されているという。今回のニュースの発表にあたり新たに開設されたツイッターアカウント「@FrozenBroadway」には「『アナと雪の女王』が2017年夏のブロードウェイ上演前イベントを経て、2018年からブロードウェイで公演予定」と投稿されている。ゴールデン・グローブ賞やトニー賞にもノミネート経験があるアレックス・ティンバースが舞台監督を務める予定になっており、トニー賞受賞歴のあるピーター・ダーリングが振り付けを担当。脚本家のジェニファー・リーや作曲家のクリステン・アンダーソン・ロペスとロバート・ロペスをはじめ、映画版からも数多くのスタッフが舞台制作に携わることになるようだ。キャストはまだ発表されていないものの、アニメ版でエルサの声を務めたブロードウェイ女優のイディナ・メンゼルは以前、同作が舞台化されることがあればぜひ出演していたいとの意向を表していた。舞台化作品への出演の可能性を尋ねられた際、イディナは「もちろんよ!」「ディズニー作品に関わってアニメの女王になれたことは私にとって夢のようなことだったわ」と答えている。映画版『アナと雪の女王』は世界で13億ドル(約1500億円)の興行成績を上げるアニメ史上最高のヒット作となっており、アカデミー賞では長編アニメ映画賞と主題歌『レット・イット・ゴー』で歌曲賞を受賞している。(C)BANG Media International
2016年02月11日シンディ・ローパーが全曲書き下ろし、演劇のアカデミー賞ともいわれるトニー賞を受賞した話題のブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」が、ついに日本人キャストで初上演決定。主人公チャーリー役を小池徹平、そして、三浦春馬が美のカリスマ・ドラァグクイーン役を演じる。イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平)。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。従業員のひとり、ローレン(ソニン)に倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグ・クイーンのためのブーツ“キンキー・ブーツ”をつくる決意をする。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが…。2013年、演劇のアカデミー賞ともいわれるトニー賞で13部門にノミネートされ、作品賞をはじめ、オリジナル楽曲賞、主演男優賞を含む6部門を受賞する快挙を成し遂げたブロードウェイミュージカル「Kinky Boots」。経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリーがドラァグクイーンのローラに出会い、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程が描かれており、2005年公開のイギリス映画をミュージカル化。シンディ・ローパーが全曲作詞作曲を務めたことでも大きな話題を呼び、いまなおブロードウェイで人気を集める大ヒット作だ。今回、満を持して本作が日本人キャストで初上演されることが決定。主人公の優柔不断な靴工場の4代目、チャーリー・プライス役には、高い歌唱力を武器に「デスノート The Musical」のL役で高い評価を獲得し、今年は帝国劇場にて主演ミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」が控える小池徹平。「ブロードウェイミュージカルの名作に挑戦させていただけること、いまからとてもわくわくしてます」「豪華なキャストの皆さんと共に、また新たなる自分の発見、そして進化できるように、引き締めて頑張りたいと思います!」と意気込みを寄せた。また、美のカリスマ・ドラァグクイーン、ローラ役を演じるのは、主演映画『進撃の巨人』で世界的に注目を浴び、現在ドラマ「わたしを離さないで」に出演中の三浦春馬。本作でブロードウェイミュージカルに初挑戦となる三浦さんは、出演を受けてニューヨークに渡り、シンディのヴォイストレーナーによるヴォーカルレッスンを受け、さらにシンディ・ローパーから直接アドバイスを貰うなど、並々ならぬ準備を行ったそう。「2013年夏、ブロードウェイで観劇し、強く憧れた役を演じることができ、とても嬉しくおもいます。と同時に大きなプレッシャーも感じてきていますが、自分が本国の劇場で包まれたミュージカル・キンキーブーツの感動を少しでもお客様に受け渡せるよう、努力して行きます」と、強い思いを語った。初タッグを組む小池さんと三浦さんが、音楽・演出・振付はそのままに、困難な中でも自分らしく生きることの大切さを教えてくれる、笑いと感動に溢れたブロードウェイミュージカルの最高傑作を舞台で繰り広げる本舞台を期待して待ちたい。ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」は7月21日(木)より東京・新国立劇場を皮切りに大阪オリックス劇場で上演予定。10月には、東急シアターオーブにてブロードウェイ版「Kinky Boots」の来日公演も決定。(text:cinemacafe.net)
2016年02月09日アル・パチーノ主演舞台『チャイナ・ドール』がブロードウェイで開幕した。ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)が衣装協力をしている。『チャイナ・ドール』の脚本を手掛けたのは、劇作家で脚本家のデイヴィッド・マメット。ストーリーは、全てを捨て新たな人生に向けて歩み始める裕福な男と若く美しいフィアンセ、飛行機を主軸に展開する。突然かかってきた一本の電話がきっかけで運命の歯車が狂い始めるというストーリーになっている。同作の中でアル・パチーノは、グログラン・シルクのタキシードにイブニングベストと白いイブニングシャツ、ボウタイをつけて登場する。なお、ジョルジオ アルマーニとの関係は、アル・パチーノが1993年公開の映画『セント・オ ブ・ウーマン/夢の香り』でアカデミー賞を受賞した際の授賞式で同ブランドのタキシードを纏ったときから始まっている。
2015年12月22日プロデューサーとして、また演出家として『ウエスト・サイド・ストーリー』『キャバレー』『オペラ座の怪人』等々を手がけ、“ミスター・ブロードウェイ”と呼ばれる巨匠、ハロルド・プリンス。彼の新作がここ日本で開幕する……というのは、演劇界の大事件だ。まもなく開幕するその注目公演『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の稽古場を10月15日、取材した。チケット情報はこちらまず、稽古場の豪華さに驚かされる。あのハロルドがいる。共同演出として『プロデューサーズ』『クレイジー・フォー・ユー』等の演出家、スーザン・ストローマンもいる。ハロルドの隣には新進気鋭の演出家ダニエル・カトナーの姿も見える。まるで、ブロードウェイそのものが日本にやってきたような、きらびやかな顔ぶれ! 米演劇界最高の名誉・トニー賞の常連だらけである。そんな中ハロルドが取材陣に「どうぞ楽しんでいってくださいね」と声をかけ、稽古はスタートした。軽快なテンポのオーバーチュアに、『オペラ座の怪人』『エビータ』…と、聞き覚えのあるフレーズが山ほど盛り込まれていて、これも、あれも巨匠の作品だったか……と、改めてその凄さを思い知る。作品は、ハロルド・プリンス自身の人生を、彼が手がけた作品群を絡めて振り返っていく形で進む。演じているのも、ブロードウェイを代表する豪華な出演者たち。シュラー・ヘンズリーが朗々たる歌声で『屋根の上のヴァオリン弾き』を歌えば、『CHICAGO』で来日経験もあるトニー・ヤズベックは迫力のタップダンスで魅せる。ジョシュ・グリセッティは『キャバレー』のMCを飄々と演じる。そして圧巻はやはり、現在『オペラ座の怪人』にクリスティーヌ役で出演中の新星ケイリー・アン・ヴォーヒーズと、伝説のファントム役者ラミン・カリムルーの同作のシーン! 数曲の短いシーンながら、怪しく哀しいパリ・オペラ座の地下湖の世界がふたりから立ち上がる。ほか、ラミンのスーパーマン姿など、ここでしか観られなさそうな意外なシーンもふんだんにあり、笑ったり、うっとりしたり、観る側は嬉しい悲鳴だ。さらに日本から唯一出演している元宝塚トップスター・柚希礼音も、『くたばれ!ヤンキース』のナンバーなどをコケティッシュに披露。歌もダンスもブロードウェイのトップランナーたちに引けを取らず、日本代表として堂々たるパフォーマンス。もともとダンスの名手として知られるが、彼女のポテンシャルの高さも改めて感じる公演になりそうだ。途中、あるシーンで舞台袖にあたる部分に目をやると、上述のスターたちがコーラスを担当していた。ブロードウェイの第一線で活躍する彼らが、コーラスも担当するなんて、なんと豪華な公演か。ブロードウェイも羨むに違いないこの公演、東京・東急シアターオーブにて10月23日(金)に開幕。東京公演は11月22日(日)まで。その後11月28日(土)から12月10日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。ぴあ貸切公演では来場者全員に、柚希礼音生写真をプレゼント。
2015年10月16日キーラ・ナイトレイが出演中のブロードウェイの舞台を怪我のために休演した。キーラは現在、ニューヨークのスタジオ54で舞台「Therese Raquin」(原題)で主演を務めているが、7日(現地時間)の公演を休演。軽傷だという以外、キーラの体調の詳細は明らかにされていない。実は舞台初日の1日には、開演してキーラが舞台に登場した直後にファンの男性が立ち上がり、「結婚してくれ」などと騒ぎ立て、公演が中断するアクシデントが発生している。フランスの文豪、エミール・ゾラの小説「テレーズ・ラカン」を舞台化した作品でヒロインを熱演していたキーラと共演者は無視して舞台を続行しようとしたが、男は「返事を待つには5秒だって長すぎる!」などと叫び続け、劇場スタッフに取り押さえられた後、精神病院に送られた。キーラは、彼女に向かって「天国で一緒になろう」と叫んだこの男が今後ストーカー化することを恐れて、警察に通報したと伝えられている。舞台「Therese Raquin」は現在プレビュー公演中で、今月29日(現地時間)に正式な初日を迎える予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2015年10月09日アメリカ演劇界最高の栄誉であるトニー賞を、これまでに史上最多の21度受賞している、ブロードウェイを代表する巨匠ハロルド・プリンス。その彼の新作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が、日本で初演の幕を開ける。6月17日、都内で製作発表会見が開かれ、ハロルドほか、出演する柚希礼音らが登壇した。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』チケット情報プロデューサーとしては『ウエスト・サイド・ストーリー』等々、演出家としては『オペラ座の怪人』等々を手がけ、“ミスター・ブロードウェイ”と呼ばれるハロルド。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』は、彼が生み出した数々の名曲・名場面とともに、彼自身の人生を綴るミュージカル・ショーだ。この日ハロルドは「日本も好きだし、日本で仕事をするのも好き」と始終笑顔。作品については「ミュージカルは古き良き時代のものから、ポピュラー音楽が加わり、ロックなどの音楽が使われるようになり、音楽の形態も少しずつ変わってきています。そんな、あるひとつの芸術形態に60年の長い期間かけて起こった変化を描きたい」と構想を語った。キャストも豪華で、ブロードウェイのトップクラスの俳優たちが集結する。そんな中、日本から唯一参戦するのは、星組トップスターとしてカリスマ的人気を誇り、5月に宝塚を退団したばかりの柚希礼音。「夢のようなお話を頂き幸せ。まさか本当に現実になるとは思いませんでしたが、今日製作発表をやっているので本当のことかもしれない(笑)」と会場を笑わせつつ、「挑戦が過ぎるお仕事ではと思いましたし、宝塚時代より高い壁だと思いますが、思い切り挑戦したい」と意気込みを語った。ハロルドとともに共同演出、そして振付を手がけるスーザン・ストローマンも、これまで5度トニー賞を受賞したビッグネーム。振付作『クレイジー・フォー・ユー』、演出・振付作『コンタクト』は日本でもたびたび上演されている。そのスーザンからは柚希に対し「彼女はとてもパワフルなパフォーマー。舞台に立った時の存在感も、技術の確かさもある。彼女のために新しく振付けすることを楽しみにしています」という絶賛と期待の言葉が飛び出していた。さらにこの日は、声の出演としてハロルド・プリンス役を市村正親が務めることも発表に。市村は「ハロルドとは『オペラ座の怪人』からの付き合い。彼の演出作には10本くらい出ている」と話し、「彼の声として、彼の才能を劇場で皆さんに伝えることができたら」と意気込みを語った。会見ではほかにシュラー・ヘンズリー、ケイリー・アン・ヴォーヒーズも出席。シュラーの「プリンスとスーザン、このふたりと仕事をするというのは、アメリカの俳優として夢。どちらかひとりと仕事をするということでも素晴らしいのに、ふたり一緒の現場に入れる。こんな最高のことはない」という言葉からも、この作品の規模の大きさが伝わってきた。公演は10月23日(金)から11月22日(日)まで、東京・東急シアターオーブ、11月28日(土)から12月10日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは7月25日(土)に一般発売を開始する。
2015年06月19日ブルース・ウィリスが、ブロードウェイの劇に初出演することになった。作品はスティーブン・キングの小説を原作にした『ミザリー』だ。その他の情報『ミザリー』は90年に、ジェームズ・カーンとキャシー・ベイツ主演で映画化もされている。雪山で事故に遭遇した恋愛小説家が、大ファンに助けられ、看護を受けるが、そのうちに彼女は少しずつ狂気を見せるようになっていく。公演は今年の秋。ウィリスの最近作は、『シン・シティ復讐の女神』で、次回作は11月北米公開予定のコメディ『Rock the Kasbah』。共演はビル・マーレイ、ケイト・ハドソンら。現在は、スリラー映画『Extraction』を撮影中。文:猿渡由紀
2015年03月06日ブルース・ウィリスがブロードウェイの舞台で主演を果たすことが決まった。ブルースが出演するのはスティーヴン・キングの小説「ミザリー」の脚色作。女性ヒロイン“ミザリー”の活躍を描く小説シリーズの作者が熱狂的ファンの女性に監禁されるストーリーで、1990年の映画化作では鬼気迫る演技を見せたキャシー・ベイツがアカデミー賞主演女優賞を受賞している。ブルースは映画版でジェームズ・カーンが演じた小説家のポール・シェルドンを演じる。もともとはオフ・ブロードウェイの舞台で俳優デビューを果たし、80年代半ばにはサム・シェパード作の「フール・フォア・ラブ」などに主演したこともある。数年前に雑誌インタビューで「また舞台をやりたい」と語ったこともあり、念願がかなったようだ。ファンの女性・アニーを演じるのはエリザベス・マーヴェル。舞台中心に活動しているが、『ボーン・レガシー』や『リンカーン』、TVシリーズ「ハウス・オブ・カード野望の階段」などにも出演している。「ミザリー」は2005年に舞台化されているが、今回の演出は2012年に初演された舞台版を手がけたウィル・フリアーズが務める。脚本は、映画版も手がけたウィリアム・ゴールドマンが担当。現時点では、会場および上演日程は決定していない。(text:Yuki Tominaga)
2015年03月06日前回に続き、今月は海外ドラマスターとブロードウェイの関係に注目。海外ドラマファンにはおなじみの存在であり、ブロードウェイの舞台でも華麗なパフォーマンスを見せている2人のスターをピックアップし、その舞台レポートをお届けします。2人目は、「グッド・ワイフ」のイーライ・ゴールドと言えばこの人、アラン・カミング!「グッド・ワイフ」では抜け目ない政治コンサルタントをチャーミングに演じている彼ですが、最近では主演映画『チョコレートドーナツ』の大ヒットも記憶に新しいところです。そんなアラン・カミングが現在、ミュージカル「キャバレー」に出演中。演じるのは、ストーリーテラー的キャラクターにして、物語の舞台となるキャバレー“キットカットクラブ”で司会を務める男・エムシー役です。この役は彼の十八番とも言えるもので、1998年からの公演で同役を演じた際にもトニー賞の「主演男優賞」を受賞しました。前回の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」同様、映画版も広く知られている演目ですから、ストーリーをご存じの方も多いはず。ナチスの影が忍び寄るベルリンを舞台に、“キットカットクラブ”の歌姫・サリーと作家志望の青年が繰り広げるロマンスを軸にした映画版は、アカデミー賞で計8部門を制覇しました。大まかなストーリーラインは舞台も映画も同じですが、映画版はヒロインのサリーにより寄り添った印象で、演じたライザ・ミネリがアカデミー賞「主演女優賞」に輝いたのも納得。舞台では、物語を見つめるエムシーの目線がより強調された群像劇になっており、アラン・カミングのトニー賞「主演男優賞」受賞に相応しい構成が特徴です。ちなみに、今回の舞台でサリーを演じるのは、ミシェル・ウィリアムズ。今や映画界のスター女優ですが、彼女の出世作と言えば青春ドラマ「ドーソンズ・クリーク」も思い出されるところです。この舞台がユニークなのは、上演する劇場全体が“キットカットクラブ”に見立てられていて、1階席はすべて4人掛けのラウンドテーブルになっているところ。舞台の観客はまるで、キャバレーのお客さんになったかのような気分を味わえます。もちろん、テーブルでは飲食のオーダーも可能。アルコールや軽い食事を楽しみながら鑑賞している人がほとんどでした。その中を時に練り歩いたり、かと思えば舞台上で耽美なパフォーマンスを披露したり、キャバレーの司会者らしく客席に語りかけたり、はたまた観客の1人を舞台に上げてダンスをしたり(!)するのがエムシーという存在。上裸にサスペンダーで妖しさと怪しさを放出し、シニカルな眼差し鋭く、卑猥さもたっぷりに30年代ベルリンの退廃を体現するエムシーは、「アラン・カミング以外の誰が演じられるの?」と言いたくなるほどの役でした。そして、物語の衝撃過ぎる結末もまた、彼の表情と存在感あってこそ。まさに、アラン・カミングの舞台なのだと実感させられました。『チョコレートドーナツ』でも美声を披露し、観客の心をつかんだアランの生パフォーマンスを体験できるのはブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」だけ。11月11日からはエマ・ストーンがサリー役で出演することも決まっており、引き続き目が離せません。(text:Hikaru Watanabe)
2014年11月05日中野ブロードウェイに7月10日、アートギャラリー「Gallery リトルハイ」がオープンする。22日まで初回展示として造形作家・小林和史の個展「小林和史 ムシウム(MUSISUM) ―造形昆虫思考―」が行われる。展示タイトルは「虫」と「アニミズム(万物に霊魂が宿っているという考え方)」を掛け合わせた造語。小林のライフワークでもある、1枚の紙からハサミによって即興で切り抜き立体に折り上げた、本物の虫も騙されたほどリアルな切紙虫たちを展示する。「人間が自然の一部でしかないとすれば、人間も昆虫も同じ存在。視点を変えて昆虫の立場になって人間界を眺めたってイイ訳で、僕は子供の頃からそうしている」と小林氏はコメント。小林はイッセイミヤケのデザイナーを経て独立。伊勢丹新宿店、メゾンエルメス、銀座ソニービル、六本木のリッツカールトンホテルなどで展示を行う。「自然」「身体性」をテーマとするコスチュームデザインや舞台、映像、CMなどのトータルデザインを手掛け、「U2」ギタリストのジ・エッジ(The Edge)や「ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」ギタリストのロン・ウッド(Ron Wood)も作品を所持。Gallery リトルハイは、国内外から年間800万人が来館するサブカルチャーの聖地・中野ブロードウェイに出店。誰もが気軽に立ち寄れる「路面店のアートギャラリー」として誕生した。主宰する小高均氏は、「中野ブロードウェイの来館者はモノに対する感度が高く、潜在的なアート需要があると思う」と話す。小さくてコンパクト(LITTLE)な空間で上質(HIGH)なアートに出合える「人とアートを結びつける企画&レンタルギャラリー」がコンセプト。【イベント情報】「小林和史 MUSISUM ―造形昆虫思考―」会場:Gallery リトルハイ住所:東京都中野区中野5-52-15ブロードウェイセンター4階会期:7月10 日から22日時間:12:00から19:00(最終日は17:00まで)休廊日:水曜日入場無料
2014年06月27日次世代のミュージカルスターをめざす若者たちが、珠玉のミュージカル・ナンバーを披露する人気シリーズ第3弾『恋するブロードウェイ♪ vol.3』が、東京・EX THEATER ROPPONGIに登場。全編が名曲!ミュージカルのおいしいところ詰め合わせ。ミュージカルのディープなファンから初心者まで、誰もが楽しめるステージだ。『恋するブロードウェイ♪ vol.3』チケット情報出演は、ミュージカルなどで活躍中の太田基裕、大山真志、小野田龍之介、海宝直人、菅俣翔、内藤大希、西川大貴、法月康平、味方良介というフレッシュな9名。作・演出は、芸術性とエンターテインメント性を兼ね備えた作品世界に定評のある演出家、鈴木勝秀。大人気海外ドラマ『glee/グリー』のカバーでも知られるジャーニーの「Don’t stop believin’」をはじめ、『レ・ミゼラブル』『コーラスライン』『レント』など数々の傑作ミュージカルの名曲をダンスとともに届ける。その魅力を探るべく、稽古場に潜入。この日は、2週間の歌とダンスの稽古を経て、初めての立ち稽古。ステージ上のセットは数脚の“イス”のみ。ミュージカルスターへの道は、まさにイス取りゲーム(=Musical Chairs)。イスは、その象徴でもあり、ステージの上で様々に形を変え、効果的に使われる。物語の舞台はNY、ブロードウェイ。雑踏の中、西川は、通りかかった大山をタップで挑発し、ふたりのタップ合戦がスタート。次第に熱を増すバトルに、街ゆく人々がひとり、またひとりと引き寄せられていく…。ステージ上の面々とともに、お客の気持ちも引き寄せなければならない重要なシーン。ふたりのタップ対決では、西川が「複雑なリズムにしよう」と提案し、大山と様々なリズムを試していく。鋭いリズムで斬りこむ西川。ユーモラスな動きを織り交ぜ受けて立つ大山。一方、ふたりのタップ合戦に足を止める太田、小野田、海宝、菅俣、内藤、法月、味方。“何だろう?”と引き寄せられる。演出の鈴木からは、「感情を出さなきゃ、教わった振りで歌を歌う発表会になってしまう。そこに自分なりのストーリーを作って」と指示が飛ぶ。すると「ダメだ。さっきは銀行に行って戻ってきた気持ちで歩いてた」と小野田。みんなの笑いを誘う。本番までに、それぞれがどんなストーリーを作って、それをどう表現するのか?個性が見えるシーンとなりそうだ。ふたりで始まったタップ合戦は、周囲を巻き込み大きな渦となり…オープニング曲「Don’t Stop believin’」(全米ロックミュージカルの金字塔『ROCK OF AGES』より)へ。9人の交錯する心を表すかのような多彩なフォーメーションチェンジによる振付で、視覚的にも期待感をあおる。そして、この曲のラスト、9人の若いエネルギーが爆発。鈴木からは、「エネルギーの出し方のメリハリが大事。いちいち言わないから、それぞれ“ここだろう”と思ったら出してみて」と指示。本番では、観客はのっけから“ガツン”とやられることになりそうだ。公演は2月28日(金)から3月2日(日)まで。チケット発売中。
2014年02月21日サブカル文化の聖地として知られる「中野ブロードウェイ」。この複合ビルには、アニメグッズやホビーショップはもちろん、アパレルや飲食店、食料品店まで様々な店が軒を連ねている。今回は、初めて訪れる人でも気軽に買い物を楽しめる雑貨スポットを紹介。聖地ならではのショッピングを楽しんでみて。○「非オタク」も楽しめる基地JR中野駅北口を出て、駅前のサンモール商店街を抜けるとそこはサブカルチャーの発信基地「中野ブロードウェイ」。いわゆる“オタク”の聖地だと思っている人もいるはずだが、“非オタク”でも十分楽しめるスポットなのだ。ビル内には雑貨を扱う店やアパレルショップなども入っており、日常をちょっと楽しくしてくれるグッズが手に入る。他ではなかなか手に入らない物を置く店が多いので、気の利いたプレゼントをお探しの人にも最適だ。今回は、キャラもの雑貨をそろえる「BLOX2」、自主制作の本や雑貨、CDを販売している「タコシェ」、ヨーロッパ系のボードゲームや輸入雑貨の「ドロッセルマイヤーズ」の3店舗を紹介する。○オリジナリティーを追求した雑貨の宝庫“あまりないもの”“心にひっかかるもの”をテーマに、生活雑貨や文具、小物、衣類などを集めたセレクトショップが、「BLOX2」。独自の仕入れルートを持ち、オリジナリティーの強い品ぞろえを目指している。特に注目したいのが、手塚治虫や水木しげる、赤塚不二夫、藤子不二雄作品など、誰もが良く知る漫画やアニメのキャラクターグッズ。楳図かずお作品のプリントTシャツ(6,090円)は、同店でしか購入できない限定商品だ。ほかにも大人が使いやすいおしゃれなデザインのものがそろう。また、横尾忠則や中原淳一、岡本太郎、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングを始め、独特の作風を持つアーティストたちのグッズや和物雑貨、文具類も人気だ。●informationBLOX2(ブロックスツー)住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:11:00~21:00休み:なし○ふだんお目にかかれない作家たちの自主制作グッズ自主制作の本や雑貨、インディーズ系CD、映像作品、絵画など、なかなか一般流通に乗らないものを取り扱うショップ「タコシェ」。作家による渾身(こんしん)の作品が1万点近くそろうので、宝探し気分でお気に入りを見つけるのがオススメだ。雑貨はポストカードやしおりなど、アーティストのイラストがデザインされた紙ものが目立つ。しかし、時期によって様々なグッズが入荷するので、何度行っても飽きることなく楽しめそうだ。また、店内で展覧会やイベントを実施していることがあるので、そちらもチェックしてみよう。●informationタコシェ住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:12:00~20:00休み:年末年始○大人の好奇心をくすぐるヨーロッパ系アイテムヨーロッパ系のボードゲームやカードゲームを中心に、雑貨やタロットカードなどもそろう「ドロッセルマイヤーズ」。どこか謎めいた雰囲気を持つ同店のアイテムは、どうやって使うのか好奇心をくすぐられるものばかりだ。中でも同店オリジナルのカードゲーム「アダムとイブ」は、初心者にもおすすめ。2人のプレイヤー同士がお互いの考えを推察しながら遊ぶ協力型のゲームなので、相性診断の要素もある。ゲームに慣れたら、より難易度の高いルールで遊ぶこともでき、2セットそろえることで多人数プレーも可能だ。この他にも、多彩なアイテムがそろう同店。遊ばない時はインテリアとしてもオシャレなゲームや雑貨をぜひ手に取ってみて。●informationドロッセルマイヤーズ住所:中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3Fアクセス:JR中野駅北口より徒歩5分営業時間:12:00~20:00休み:水・木曜ここ以外にも、地下1階から4階まで、強烈な個性を放つ店が集まった「中野ブロードウェイ」。とにかくたくさんの店が並んでいるので、何度行っても新たな発見があるはずだ。まずはこの3店舗を起点に、じっくり歩いてお気に入りを発見してみるのもいいだろう。
2013年11月26日村上隆がプロデュースした初のカフェ「バー・ジンガロ(Bar Zingaro)」が、中野ブロードウェイ2階にオープンした。バー・ジンガロのテーマは「コーヒー」「カクテル」「アート」の3本柱。店内にはオーナー・村上隆によるアート作品の他、彼がセレクトしたアートも展示されている。現在展示されているのは、22日より中野ブロードウェイ4階の「Oz Zingaro」で「三人展」を行う陶芸作家の上田勇児、大谷工作室、熊谷幸治の作品。内装はノルウェーの首都オスロに本店を構え、東京にも出店するカフェ業界でグローバルに知られる「フグレン(Fuglen)」が手掛けた。コーヒーやエスプレッソを中心としたカフェメニューの他に、カクテルやビール、ワインなど酒類がラインナップ。パンやケーキなどの軽食も用意されている。今後は、現在中野ブロードウェイ内に4店舗展開しているギャラリー「Kaikai Zingaro」「Hidari Zingaro」「pixiv Zingaro」「Oz Zingaro」をつなげるコミュニケーションの場、イベントスペースとして展開していく考え。
2013年11月16日スカーレット・ヨハンソンが、ブロードウェイ劇『熱いトタン屋根の猫』の出演料として、1週間あたり4万ドルをもらうことがわかった。舞台の出演料としては、相当に高額だ。テネシー・ウィリアムスの名作劇のリバイバル版で、ヨハンソンが演じるのはセクシーな女性マギー。今月18日にプレビューが始まり、1月17日(木)に初演が行われる。ヨハンソンは、1週間あたり4万ドルの基本給のほか、53万ドル以上チケットが売れた場合、7.5%のコミッションを受け取るらしい。また、投資家が、投資額プラス10%を受け取った後、ヨハンソンのコミッションは売り上げの10%にアップし、さらに収益の5%ももらえることになるようだ。お芝居の出演料としては相当においしいディールだが、現在ブロードウェイで『摩天楼を夢みて(Glengarry Glen Ross)』に主演中のアル・パチーノにはかなわない。パチーノは、1週間あたり12万5000 ドルの基本給と、収益の5%をもらう契約になっているということだ。文:猿渡由紀
2012年12月12日トム・ハンクスが、新作舞台「Lucky Guy」(原題)でブロードウェイ・デビューを果たすことになった。タブロイド紙で活躍し、数々の賞を受賞しているジャーナリストのマイク・マカラリーをトムが演じる予定の同舞台は、『めぐり逢えたら』(’93)や『ユー・ガット・メール』(’99)などでタッグを組み、今年6月に71歳で死去したノーラ・エフロン監督が生前に脚本を執筆した作品だ。マイクは、アブナー・ルイマへの警察による暴行事件を扱った報道によって1998年にピュリッツァー賞を受賞しており、今回のブロードウェイ作品はアブナー・ルイマ事件を含めたマイクの波乱万丈の人生を舞台化するものだという。トムは1979年にニューヨークにてリバーサイド・シェイクスピア・カンパニーと共に舞台を経験しているが、それ以来初めてのステージ・パフォーマンスになる。さらに、近日中にトム以外のキャストも発表される予定だ。2度のトニー賞受賞経験を持つジョージ・C・ウルフが本舞台の演出を担当し、来年3月1日(現地時間)にブロードハースト劇場でプレビューが行われ、4月1日(現地時間)にオープニングを迎える予定だ。■関連作品:クラウド アトラス 2013年、全国にて公開© 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.
2012年10月15日メリル・ストリープが、ジェームズ・コーデンとブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品『Into the Woods』(原題)で共演する可能性が出てきた。メリルは、『NINEナイン』の監督・振付・製作を務めたロブ・マーシャル監督が手がける同作品で、魔女役を希望しているようだ。ただ、キャスティング候補の俳優たちが集まって脚本の読み合わせがすでに行われているものの、メリルはその場に現れなかったという。本作は、呪いがかかってしまったとある家族の姿を様々なおとぎ話を交えながら描く作品で、1988年にスティーブン・サンドハイムが作曲を手がけた同原作のミュージカルは、トニー賞で10部門にノミネートされ、その内3つを受賞している。本作には、6月に第66回トニー賞で最優秀男優賞を受賞したジェームズのほかにも、アナ・ケンドリック、ニナ・アリアンダ、クリスティーン・バランスキー、タミー・ブランチャード、ヴィクトリア・クラークらが出演候補に挙がっているという。■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
2012年10月05日8月30日から赤坂ACTシアターでブロードウェイミュージカル『シカゴ』が上演中だ。主役のロキシーを演じる米倉涼子は7月に米・ブロードウェイデビューを果たしたばかり。その米倉に公演への思いを訊いた。ミュージカル『シカゴ』といえば、1996年に開幕以来16年もの間ロングランを続け、アメリカのミュージカル作品として歴代1位のロングラン記録を築いている人気作。2008年にこの日本版に初主演した米倉は、2010年の再演を経て、今年7月とうとう本場ニューヨークの舞台に立った。そして今回、本場のキャストと共に日本での凱旋公演が行われる。実に54年振りという日本人女優のブロードウェイ主演。その貴重な経験をくぐりぬけた米倉に感想を聞くと、「『日本人として54年振り』というフレーズは強いかもしれませんが、だからすごいでしょ、なんて気持ちは少しもありません。ただ、日本人でもロキシーという名のついたネイティブという存在であり得るように演じたいという思いです」と淡々と語る。ニューヨークのプロデューサーとの演技や歌、ダンスを収録したビデオのやり取りは1年前から始まり、英語の訓練なども過酷を極めたという。「最初の頃はひどいビデオを送ってたものだな、と今では思います。英語の発音も一語一語直されましたし、歌もダンスもまた一からやりました。終わりはないんだなと改めて思いました」。ただ、ブロードウェイ公演を経てロキシーを演じることが楽になったのだという。「『ロキシーはこうあるべき』という頑なな気持ちがなくなって、すごく素直に演じられるようになりました」。6日間の公演は連日溢れんばかりの満員。「すごくうれしかったけれど、何も覚えていないほど緊張したりする自分は本当にまだまだだなと思いました。達成感よりも、またブロードウェイに行きたいという思いのほうが強い。プロデューサーにも頼んで帰ってきました」と笑う。日本の凱旋公演については「とにかく必死にやるから見守ってほしい」と話す。「通常の来日公演は外国人ばかりで親近感はあまりないかもしれないけれど、そこに日本人である私がひとり入っているだけで、観てくださる方も安心感とともに『大丈夫なのかしら?』ってお母さんみたいな気持ちも持ってくださると思うんです。だから今回は、ふつうの来日公演とも日本版公演とも違う。私自身も同じロキシーだけど、日本公演よりもうちょっと『ワイルドだぜぇ』みたいな(笑)」。今までとは違う、新たなロキシー像が観られそうだ。公演は9月16日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2012年09月03日第69回ベネチア映画祭への出品も決まっている北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』の予告編がこのほど完成し、怒号と銃弾が休みなく飛び交う緊迫感あふれる映像の一部が公開された。『アウトレイジ ビヨンド』予告編本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。このほど公開された予告は、刑務所内にいる大友が片岡刑事(小日向文世)に「お前、俺死んだってウワサ、流したろ?」と問いかける場面から始まるが、穏やかな映像はここまで。そこから先は男たちの鋭い眼光と怒鳴り声と銃声が飛び交う衝撃のシーンがほぼ休みなく続く。関東で勢力を拡大した暴力組織の山王会の若頭・石原(加瀬亮)がハイトーンに怒鳴り声を上げれば、西の雄・花菱会の若頭・西野(西田敏行)はドギつい関西弁で相手を一喝する。さらに悪人たちの怒りは言葉だけでなく銃弾になって画面を飛び交い、次々と男たちの血が流される。これまで数々の賞を受賞し、映画作家としての地位を確立してきた北野監督が、あえて“エンターテインメント”に徹した本シリーズ。約2分ほどの予告編を見るかぎり、『アウトレイジ ビヨンド』は前作を超え、北野映画史上最も娯楽性の高い作品になるようだ。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月03日ショービジネスの聖地ニューヨーク・ブロードウェイで、女優・米倉涼子が現地時間の7月10日(日本時間の翌11日)、ミュージカル『シカゴ』の主役ロキシー・ハート役で主演デビューを飾った。日本人女優のブロードウェイ主演は、『フラワー・ドラム・ソング』のナンシー梅木以来54年ぶりの歴史的快挙。終演後、米倉と、共演のアムラ=フェイ・ライト、トニー・ヤズベックが囲み取材に応じた。ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」チケット情報ミュージカル『シカゴ』は、ブロードウェイの鬼才ボブ・フォッシーによる演出・振付で1975年に初演、1996年に開幕した再演版は現在ロングラン16年目に突入した大ヒット作。禁酒法時代のシカゴを舞台に、愛人や夫を殺害した罪で起訴されたふたりの悪女、ロキシー(米倉)とヴェルマ(ライト)が、敏腕弁護士ビリー(ヤズベック)の手を借りて一躍マスコミの寵児となっていくさまをシニカルかつユーモラスに描く。日本版『シカゴ』(2008年、2010年)でも同役で主演を務めた米倉は、今回のブロードウェイデビューに当たって英語を猛特訓。演出家が彼女仕様に特別にチョイスした短い日本語のせりふ1~2つを除き、すべて英語のせりふと歌でパフォーマンスを完遂した。マスコミや世間を手玉に取り、夢に見るスターの座を手に入れようとするロキシーに扮する米倉は、コケティッシュな愛らしさと転んでもただでは起きない不屈の精神で周囲を虜にしていくキャラクターそのもの。くるくると豊かに変化する表情や、大舞台での計り知れない緊張感さえもエネルギーに代える圧巻の舞台度胸で観客を魅了した。日本で経験済みの役柄とあって、水を得た魚のように楽しんで演技していたのも印象的だ。気になる英語だが、日本人訛りは当然残りつつ、若干聞き取りにくい箇所もあったとはいえ、英語での演技が初挑戦とは思えないほど、見事なせりふ回しとこなれた発音を披露。ほんの一瞬言い回しに詰まった以外は、2時間半の舞台全編で流れるようなパフォーマンスを見せた。英語の歌も素晴らしい表現力で、デビュー公演としては100点満点と言えるのではないか。囲み取材での米倉は、「今でも手の震えが止まらないほど緊張しましたが、同時にすっごく楽しかった。稽古は苦労の連続でしたが、これぞ生きている証だと思えた。(共演の)アムラがいなかったら、この舞台をやり遂げる勇気も、ここまで来ようと思うチャレンジ精神も持てなかったはず。キャスト・スタッフ全員が本当に温かく迎えてくれて最高に幸せです」と、時折涙で声をつまらせながら、笑顔で初日の感動を打ち明けた。ニューヨークのアンバサダー劇場での主演は7月15日(日)まで。その後、8月30日(木)から9月16日(日)まで日本凱旋公演として、米倉、ライト、ヤズベックの主演3人とアメリカ版ツアーカンパニーが東京・赤坂ACTシアターで来日公演を行う。チケットは発売中。取材・文:武次光世(Gene & Fred)
2012年07月13日シェールが、自伝的ミュージカルをブロードウェイで上演する企画を検討中だ。ニューヨークのブロードウェイから始まった自身のキャリアを辿った自伝的ミュージカルの製作を現在、複数のプロデューサーと交渉中だというシェールは、そのミュージカルの脚本家をアシストすることに合意したという。シェールは「プロデューサーたちが私の音楽を使って、私の人生を描くミュージカルを企画中なの。3人のシェールが登場するのよ!私しか知らないストーリーだから、脚本の手助けをするわ!企画が実現してほしいの!」、「 私の音楽でミュージカルを作るのよ。しかもブロードウェイでね!でも企画の進むペースは遅いわ!もう結構な時間をかけて取り組んでいるのよ」とツイートした。さらに、シェールはその舞台に自身が出演するかもしれないと続けた。「私自身が老年のシェールを演じるかもしれないわ!年を取って賢くなった私が、若い頃の2人の私に、未来を恐れないように教え諭すのよ」。■関連作品:バーレスク 2010年12月18日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
2012年06月27日日本マクドナルドは2月17日、「ブロードウェイバーガー」を「マクドナルド」店舗にて発売した。3月上旬までの販売予定。同商品は「Big America」キャンペーンの第3弾商品。4種類のバーガーを展開する同キャンペーンでは、ビーフ100%で通常の約2.5倍となる1/4ポンドビーフパティを各商品に使用している。今回の商品は、ビーフパティに以外に、パストラミベーコン、レタス、パプリカを具材とし、濃厚なクリームチーズソースで味付け。「個性的な素材を組み合わせ、世界中から様々な才能が集うミュージカルの街を表現した一品です」(同社)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月17日今冬のマクドナルドの“Big America”キャンペーンのテーマは、アメリカのツアースポット。第1弾の「グランドキャニオンバーガー」、第2弾の「ラスベガスバーガー」に続いて、第3弾は世界中のエンターテインメントのメッカ・ブロードウェイをイメージした「ブロードウェイバーガー」。世界中からさまざまな才能が集う、ミュージカルの街を表現すべく、華やかな彩り野菜、こだわりのパストラミベーコン、濃厚なクリームチーズソースといった、個性的な素材を組み合わせている。はみ出すほどのベーコンとクリームチーズソースの、心おどるハーモニーが印象的な「ブロードウェイバーガー」の販売は、3月上旬までを予定している。溢れんばかりの才能の競演に、酔いしれてみては?お問い合わせ: マクドナルド公式ホームページ
2012年02月17日今冬、シリーズ最終作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝(前編)』が公開になるダニエル・ラドクリフが来年初め、ブロードウェイのミュージカルに出演することが決定した。演目は「努力しないで出世する方法」。シェファード・ミードの自己啓発本「努力しないで出世する方法」を原作に、1961年にミュージカル化され、初演したミュージカルで、トニー賞とピュリツァー賞に輝いた名作。最近ではサラ・ジェシカ・パーカーの夫で、『ザ・プロデューサーズ』などで活躍するマシュー・ブロデリックがブロードウェイで演じていた。ダニエルが演じるのは、ある会社の窓拭きから副社長にまで昇りつめていく男の出世物語。2008年、ブロードウェイの舞台「エクウス」に主演し、全裸シーンもいとわない果敢な役者魂で高評価を受けたダニエルが、舞台人としてさらにワンランク上を目指すステップとなりそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真は『ハリー・ポッターと死の秘宝』の一幕。© Everett Collection/AFLO■関連作品:ハリー・ポッターと死の秘宝(前編) 2010年冬、丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開ハリー・ポッターと死の秘宝(後編) 2011年夏、丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開■関連記事:ダニエル・ラドクリフの1日を追ったフォトブックが完成20歳にして3軒目の不動産。『ハリポタ』ダニエル・ラドクリフがNYの豪邸を購入ハリーのライバル・ドラコ役、トム・フェルトンに直撃「彼は、状況の犠牲者なんだ」【ハリウッドより愛をこめて】『ハリポタ』にもエコの波?別作品のお城セットを再利用ハリーのライバル、ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンが初来日&ダルマに目入れ
2010年04月19日