ARMは2月23日(英国時間)、消費電力に制約のある次世代の32ビット組み込みアプリケーションにARMv8-Aアーキテクチャの利点を提供する新たなプロセッサ「ARM Cortex-A32」を発表した。同プロセッサは1コアから4コアまで構成を柔軟に変えることができ、既存プロセッサであるCortex-A7比で25%の効率向上を実現しつつ、より低消費電力での動作を実現。28nmプロセスを用いた場合のシリコン面積は0.25mm2未満で、100MHz時の総消費電力は4mW以下だという。また、セキュリティ技術であるTrustZoneも搭載しているほか、認証と保護を効率的に処理する暗号化命令を備えているため、TrustZone CryptoCell-700シリーズ製品と併用することで、暗号化ハードウェアアクセスセラレーションの強化と高度なRoT(Root of Trust)の実現が可能となる。なお、すでにCortex-A32はTSMCの28nmプロセスおよび40nmプロセスに対応するARM ArtisanフィジカルIPを利用して実装することが可能となっているほか、同社ではCortex-A32のサポートとしてソフトウェアおよびハードウェアに関するトレーニングの提供なども開始している。
2016年02月24日米AMDは2日(現地時間)、デスクトップ向けプロセッサの新モデルとして、「A10-7860K」「A6-7470K」「Athlon X4 845」を発表した。米国での参考価格は「A10-7860K」が116.99ドル、「Athlon X4 845」が69.99ドル。日本国内における発売時期や価格は未定。また、これに合わせて静音を意識した新CPUクーラーの投入も予定する。いずれもFM2+プラットフォームに対応したデスクトップ向けプロセッサ。このうち「A10-7860K」「A6-7470K」は、Godavari世代の倍率アンロックに対応APUで、オーバークロックに対応する。CPUコアにSteamroller、GPUに第2世代GCNベースのRadeon R7/R5 Graphicsを統合する。TDPは既存モデルの「A10-7870K」や「A8-7670K」が95Wのところ、65Wまで引き下げられている。既存モデルとのスペック比較は以下の通り。一方の「Athlon X4 845」はGPUを搭載しないCPU。CPUコアに"Excavator"コアを採用。同コアはモバイル向けAPU「Carrizo」でも採用されたものだが、デスクトップ向け製品では初となる。CPUコアは4基、L2キャッシュが2MB、動作周波数はベースが3.5GHzで、ブーストが3.8GHz、TDPは65W、8レーンのPCI Express 3.0をサポートする。○A10-7860KやAthlon X4 845では静音重視の新クーラーが付属さて、AMDは2016年1月のCES 2016で新しいリテールクーラー「THE AMD WRAITH COOLER」を発表した。ヒートシンクやファンを改良し、冷却性能を向上させつつも、既存のクーラーと比べてノイズを10分の1に低減した高い静音製を備えるという。今回発表されたA10-7860KやAthlon X4 845では、この「THE AMD WRAITH COOLER」に迫る静音性を実現するという新クーラー「95W Quiet Thermal Solution」が付属する。また、「A8-7670K」「A8-7650K」「Athlon X4 870K」「AMD Athlon X4 860K」といった既存製品にも今後出荷するものについては、「95W Quiet Thermal Solution」が付属するとしている。「95W Quiet Thermal Solution」には、ヒートシンクにヒートパイプが組み合わさった大型のものと、ヒートシンクの背が高めな小型のものの2種類が用意されるようだが、どのプロセッサにどちらのクーラーが付属するかはいまのところ不明。
2016年02月03日英ARMはこのほど、4K表示に対応したモバイルディスプレイプロセッサ「Mali-DP650」を発表した。ハイエンド向けのタブレットをはじめとするモバイルデバイスが、フルHD(1,920×1,080ドット)を超える高解像度をサポートしつつあるなか、Mali-DP650ではWQXGA(2,560×1,600ドット)やWQHD(2,560×1,440ドット)といった2.5Kフォーマットの表示に最適化したという。また、割り込み管理のI/O MMUのMMU-500と効率的に接続し、60fpsでの4K表示にも対応するとしている。このほか、可変リフレッシュレートにより、パネルの消費電力を削減し、バッテリ寿命を延長するという。
2016年01月26日米AMDはこのほど、同社が2016年中に投入を予定するデスクトップ向けプロセッサに関する情報をアップデート。次世代x86コア"Zen"を採用するCPUは「Summit Ridge」、既存の"Excavetor"コアを採用する第7世代APUは「Bristol Ridge」の開発コード名であることが明かされた。AMDは2015年5月に2015年~2016年にかけてのロードマップを発表し、2016年にハイエンド向けとして新x86コア"Zen"を採用したCPU「AMD FX」、メインストリーム向けに第7世代APU「AMD Aシリーズ」投入するほか、プラットフォームを現行の「AM3+」や「FM2+」から刷新し、「AM4」に統一することやDDR4メモリのサポートなどを予告していた。今回の発表はこれに続くもので、2つのプロセッサが「Summit Ridge」「Bristol Ridge」の開発コード名で呼ばれることが明らかとなった。またロードマップでは「AMD FX」(Summit Ridge)では"Zen"を採用すると明記していた一方で、第7世代APU「Bristol Ridge」ではCPUコアが明確ではなかったが、これについても既存のモバイル向けAPU「Carrizo」と同様に"Excavetor"が採用されることが明かされた。Zenは新設計のCPUコアで、パフォーマンスと効率の向上を実現するという。2015年5月にAMDが公開した資料では、"Excavator"コアと比較して、IPC(Instruction per Clock)が40%向上するとしている。○新APU「A10-7890K」や新リテールクーラーなども投入また、AMDは「A10-7000」シリーズAPUの新モデル「A10-7890K」を発表した。既存の最上位モデル「A10-7870K」では最大4.1GHz(ターボ時)のところ、最大4.3GHzまで引き上げる。これ以外のスペックに加え、発売時期や価格は不明となっている。さらに、次世代CPU向けとして新しいリテールクーラー「THE AMD WRAITH COOLER」を発表した。ヒートシンクやファンを改良し、風を受けるフィンの面積を24%、風量を34%増加させたほか、クーラーが発生させるノイズも従来と比べて10分の1に減少したという。○現行プラットフォームで最新インタフェースをサポートこのほか、Socket AM3+やSocket FM2+といった現行プラットフォームを採用したマザーボードで、USB 3.1やM.2スロットといった最新のインタフェースをサポートすることも明らかとなった。すでにGIGABYTEやMSIから対応マザーボードが発表されている。
2016年01月13日SynopsysとTOPPERSプロジェクトは11月18日、ウェアラブル端末やIoT機器向け低消費電力・高性能プロセッサ「DesignWare ARC EMファミリ」に「TOPPERS/ASP(Advanced Standard Profile)カーネル ver1.9.2」が対応することを発表した。TOPPERS/ASPは、TOPPERS新世代カーネルの基盤となるリアルタイム・カーネルで、TOPPERS新世代カーネル統合仕様に準拠。μITRON4.0仕様のスタンダード・プロファイル準拠のリアルタイムカーネルであるTOPPERS/JSPカーネルを拡張・改良する形で開発されており、現在、TOPPERS/ASPの次期バージョンであるTOPPERS/ASP3カーネルの開発が進められている。このTOPPERS/ASPがARC EMシリーズで利用可能なリアルタイムOS群に加わることで、ソフトウェア開発者は、TOPPERSプロジェクトが提供している設計資産およびミドルウェアなどの機能を利用できるようになり、より短期間で製品を市場投入できるようになる。また、ARC EMシリーズへのTOPPERS/ASPのポーティングは、ARCアクセス・パートナーであるエーアイコーポレーションが、DesignWare ARC EM Starter Kitをターゲットシステムとして実施したという。なお、TOPPERS/ASPカーネルがサポートするプロセッサにARC EMが加わった成果はTOPPERSプロジェクトにより公開される予定のほか、ARC EMへのTOPPERS/ASPのポーティングは、2016年第4四半期に提供開始が予定されているという。
2015年11月20日マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」から、第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)や、ディスクリートGPUとしてNVIDIA GeForce GTX 970Mを搭載した15.6型ゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i5710」シリーズが登場している。全6モデルのラインナップで、ブロンズモデルが3種類、シルバーモデル・ゴールドモデル・プラチナモデルが各1機種だ。いずれもBTOによるカスタマイズに対応する。ブロンズモデル(標準構成)で共通の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700HQ(2.60GHz)、チップセットがMobile Intel HM170 Express、メモリがPC4-17000 8GB(8GB×1、最大32GB)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970M 3GB、OSがWindows 10 Home 64bit版。光学ドライブは搭載しない。ストレージの違いでモデルと価格(以下すべて税別)が異なり、500GB SATA HDDの「i5710BA1」が159,800円、ウエスタンデジタル製WD Blackデュアルドライブ(120G SSD+1TB HDD)の「i5710BA1-BK2」が164,800円、120GB M.2 SATA SSD+500GB SATA HDDの「i5710-SP」が164,800円。主なインタフェースは、SD/SDHC/SDXCメモリーカードリーダー、200万画素Webカメラ、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE、USB 3.0×4、HDMI×1、Mini DisplayPort×2、ヘッドホン出力、マイク入力、S/PDIF×1など。15.6型の液晶ディスプレイは、IPS方式のノングレア(非光沢)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリ駆動時間は約5.8時間(JEITA 2.0)。本体サイズは約W385×D275×H27mm、重量は約2.5kg。○シルバーモデル・ゴールドモデル・プラチナモデルシルバーモデル・ゴールドモデル・プラチナモデルの主な仕様で上記ブロンズモデルと異なるのは、メモリ容量とストレージ、価格。それ以外(CPUやGPU、インタフェース類など)は共通となる。シルバーモデル「i5710SA」のメモリ容量は16GB(8GB×2)、ストレージは120GB M.2 SATA SSD+1TB SATA HDD、価格は179,800円。ゴールドモデル「i5710GA」のメモリ容量は32GB(8GB×4)、ストレージは256GB M.2 SSD+1TB SATAHDDで、SSDはPCI Express Gen3 x4接続。価格は219,800円。プラチナモデル「i5710PA」のメモリ容量は32GB(8GB×4)、ストレージはPCI Express Gen3 x4接続の512GB M.2 SSDと2TB SATA HDD、価格は249,800円。
2015年11月01日MicrosoftはDOS時代から、ストレージ上に構築したファイルシステムの整合性を確認するチェックディスク(スキャンディスク)機能を用意していた。Windows 10も同様の機能を搭載しているが、GUI上から実行すると簡素なメッセージしか表示されない。今回はチェックディスクの実行結果(ログ)を確認する方法を紹介する。○Windows 8時代で変わったチェックディスクMicrosoftはOSのバージョンアップに伴ってチェックディスクを改良し、Windows Vista時代はパフォーマンスの改善、Windows 8時代は機能自体を見直し、チェック対象となるデバイスが使えなくなる"オフライン"状態を避けるため、破損時の修正方法を変更した。具体的には、NTFSなどファイルシステムの状態を、「正常」「オンラインスポット検証が必要」「オンラインスキャンが必要」「オフラインスポット修正が必要」の4段階に区別している。オンラインスポット検証レベルではユーザー操作を必要とせず、オンラインスキャンやオフラインスポット修正時も、オフラインスポットが必要な状況になるとユーザーにPCの再起動を求め、その際にチェックディスクを実行する仕組みだ。これらの操作を手動で行うのが、ドライブのプロパティダイアログから起動する「エラーチェック」である。本来はこの呼称を用いるべきだが、Windows NT系は「チェックディスク」という呼称を採用してきた経緯があるため、本稿ではチェックディスクで統一する。○チェックディスクを実行するこのチェックディスクは、ドライブのプロパティダイアログにある「エラーチェック」セクションから実行可能だ。こちらからGUI版チェックディスクを起動し、ドライブの状態を容易に確認できる。問題はチェックディスクの結果表示だ。GUI版チェックディスクは簡素なメッセージしか現れないため、経年劣化や初期不良などさまざまな理由から異常をきたしたストレージを使うことに不安がある。そこで確認すべきは「詳細の表示」だ。こちらをクリックすると、イベントビューアーにおいて、GUI版チェックディスクの実行結果を落ち着いて見ることが可能だ。詳しくはお手元のPCでご覧いただくとして、ログを見るとGUI版チェックディスクは、「ファイルシステム構造」を検査し、次に「ファイル名と実データの連係」を検査して、最後に「セキュリティ記述子」と、3段階による整合性チェックを行っていることが分かる。チェックディスクの表示結果は、GUI版もCUI版も同じだ。コマンドライン操作で確認してもいいし、GUI版チェックディスクを実行してイベントビューアーで結果を見てもいい。ただし、基本的にこれらの操作は自動的に行われるため、何らかのトラブル発生が発生したときの問題切り分けに役立ててほしい。阿久津良和(Cactus)
2015年10月30日トレンドマイクロは22日、メモリとディスクを最適化するMac用アプリ「ライトクリーナー」の販売をMac App Storeにて開始したと発表した。価格は税込600円。発売記念として11月1日までは無料提供する。対応OSは、Mac OS X 10.9以降/10.10以降/10.11以降。「ライトクリーナー」は、全世界で170万ダウンロードされている「Dr.Cleaner」の有償機能強化版。ボタンを押すだけで、メモリの利用状況をチェックし、必要ない領域を開放する。また、自動最適化オプションをオンにすると、メモリが不足している場合やスリーブからの復帰時に、自動でメモリの最適化を行なう。各種ログ、キャッシュ、ダウンロードファイルなどの一時ファイル、ごみ箱の中のファイル、指定したサイズ以上の容量を持ったファイルを削除する機能も搭載する。このほか、ファイルの名前、種類、サイズを指定して重複ファイルを検索でき、その検索結果からファイルを削除することも可能。同じファイルを複数回ダウンロードした場合などに役立つ。
2015年10月22日米AMDは21日(現地時間)、組み込み向けプロセッサ「R」シリーズの新モデル(開発コード名:Merlin Falcon)を発表した。医療機器やアミューズメントマシンといった高い性能が求められる組み込み機器用の製品で、APUを3モデル、GPUを統合しないCPUも2モデルラインナップする。コンシューマ向けAPUの"Carrizo"と同様に、CPUにExcavatorコア、GPUに第3世代GCNベースのRadeon GPU Coreに加えて、新たにサウスブリッジ機能を統合した。1チップのSoCとすることで前世代の"Bald Eagle"と比べて、システムにおける実装面積を30%削減できるという。メモリはDDR4とDDR3をサポート。ECCメモリにも対応する。HSA(Heterogeneous Systems Architecture) 1.0に準拠し、CPUとGPUを共通のメモリ空間で扱う「hUMA」などの機能を備える。また、DirectX 12や4Kに対応したHEVC / H.265のデコード、マルチディスプレイにも対応する。AMDが公開したベンチマークテストの結果によると、グラフィックス性能は、Bald Eagle世代のRX-427BB比で最大22%、Broadwell世代のIntel Core i7-5650U比で最大58%上回り、CPU性能はRX-427BB比で最大25%優れるとしている。各モデルの仕様は以下の通り。configured TDPに対応し、12W~35Wまで1Wずつ調整することができる。
2015年10月21日ARMは10月16日、SoC設計者に対し、設計やプロトタイピングに利用できる無料のARM Cortex-M0プロセッサIP、および商業化に向けた低コストの簡易ライセンシングパッケージの提供を開始したと発表した。同パッケージにはCortex-M0プロセッサのほか、システムIP、ペリフェラル、テストベンチ、ソフトウェアを含むシステムデザインキット、ARM Keil MDK開発ツール完全版の無料90日間ライセンスが含まれており、ARM DesignStartポータルから利用することができる。これにより、初回のライセンス取得に必要な初期コストをかけずに、コンフィグレーション済みのCortex-M0プロセッサを利用して新しいSoCの設計、シミュレーション、テストを実行することができるとする。また、995ドルのARM Versatile Express FPGA開発ボードでプロトタイピング段階に移行するオプションが用意されている。完全な商業生産に向けてはARM Cortex-M0 プロセッサIPの商業利用、SDK、Keil MDK開発ツールのほか、ARMのテクニカル サポートを含む簡易版および標準版のファーストトラックライセンスを40000ドルで購入することができる。ARMは「新しいポータルパッケージは、業界をリードするARMテクノロジーと業界で最も幅広い組み込みソフトウェアエコシステムを活かし、設計と生産のスピードアップに貢献します。」とコメントしている。
2015年10月16日日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は10月15日、同社のアプリケーションプロセッサファミリ「Sitaraシリーズ」に新たに「Sitara AM57xファミリー」5製品を追加した事を発表した。この発表に先駆けて同社で記者説明会が開催されたので、この内容を基にAM57xファミリーの紹介をしたい(Photo01)。Sitaraシリーズは同社のアプリケーションプロセッサ向けシリーズであり、Cortex-A8ベースながらコストパフォーマンス性を追求したAM335xとか、Cortex-A9に加えてPRU(Programmable Real-time Unit)やGPUを統合したSitara AM437x、Quad Core Cortex-A15構成で32bitアプリケーションプロセッサとしては飛びぬけて高い演算性能を誇るAM5K2Exなどが現在ラインアップされている。今回発表されたAM57xは、演算性能こそAM5K2Exには及ばないが、リアルタイム処理とマルチメディア機能を統合した製品ということになっている。製品のターゲットはPhoto02に示すように、比較的高い演算性能とグラフィック性能が求められる部分である。要するにAM437xではやや演算性能が不足し、一方AM5K2ExではGPUを統合しておらず使えない、といった用途に向けた製品と考えれば良いだろう。さてその内部であるが、演算部はDual Cortex-A15とDual C66 DSP、それにDual Cortex-M4とQuad Core PRUが搭載されるという中々重厚な構成である(Photo03)。ちなみにDual Cortex-M4のうち片方は電源管理用に使われ、もう1つはユーザーが自由にプログラミング可能ということになっており、例えばリアルタイム制御などに使える仕組みだ。またPRUは複数の通信ポートを自分の配下で構成可能で、これを利用して(本体のGbEポートとは別に)10/100BASE-Tポートを利用するといった事も可能になっている。周辺部としては、2.5MBのSRAMや暗号化アクセラレータなどに加え、特にグラフィックとビデオ入出力は強化されており、最大で2つのSGX544 GPU+GC320 2D、さらに6本のカメラ入力と4本のビデオ出力をサポートする(Photo04)。製品ラインアップとしては、GPUを持たないAM5716/AM5726、GPUを搭載するAM5718/AM5728の4系統5製品となる(Photo05)。消費電力ははっきりとは明言されなかったが、「通常このレンジの製品の場合、大体2W~10Wの範囲になる」との事で、今回の製品の場合500MHz駆動のAM5716が概ね2W前後、Dual Coretex-A15+Dual GPUのAM5728が10W程度となる模様だ。ちなみにTIからはLinuxとTI-RTOS、LinaroのTool Chain、OpenCL対応APIといったものが標準で提供される事になる。開発環境としては、およそ199ドルの金額でBeagleBoard-X15が提供される(Photo06)。ただしBeagleBoard-X15単体は「2015年第4四半期の遅い時期」ということで実際には12月あたりまでずれ込むかもしれない。これに先立ち、このBeagleBoard-X15に7インチのタッチ液晶やカメラなどを組み込んだ「TMDXEVM5728」が、AM57xファミリと同じく10月15日より発売となる。ただしこちらは599ドルになる予定だ。ちなみに先に述べた通りTI自身はBSPとしてはLinuxおよびTI-RTOSのみを提供する形になっているが、これ以外にエコシステムからさまざまなOSやミドルウェアが提供される予定となっており、この中にはAndroidあるいはWindows Embeddedなども含まれるとしている(Photo07)。さて、説明会での内容は概ね以上であるが、もう少しだけ補足をしておく。実はこの製品、本当はもう少し早期に発売を行いたかったようだ。実は記事公開前にすでに製品ページは公開されているし、これを搭載したBeagleBoaded-X15のページに至っては2014年11月に公開されている。またTIのE2E Communityではこんな質疑応答(リンク先参照)があり、少なくとも昨年11月の段階ではある程度動作する製品が存在していたのは間違いないと思われる。この辺を突っ込んだところ「我々は製品を出す正しいタイミングを図っていた」という公式見解が出てきたあたりは、要するに余りおおっぴらに言えない事情(通常はBug Fixなど)があったのかもしれない。実際Cortex-A15という、パワフルではあるが今となってはやや古いコアを利用しているのもこのあたりが関係していそうだ。今だったら32bitならCortex-A17があるし、64bitならCortex-A57が相対的に手頃なコアとして利用できる。64bitについては「現状ではEmbedded Marketで64bitは必要とされていないと思う。もちろん将来ニーズが出てきたらそれに対応してゆく」としており、このあたりは今後の展開次第であろう。想定よりもやや遅れた(こちら参照の議論を見ていると、当初は今年2月~3月前後の発表を予定していたらしい)とは言え、32bitの汎用MPUとしては類を見ない高性能な製品なだけに、色々な展開が期待できそうである。
2015年10月15日ユニットコムは5日、「iiyama PC」ブランドのミニタワーPC「MN5」シリーズにて、"Skylake"こと第6世代Intel Coreプロセッサを搭載した「MN5100-i5-HF」と「MN5100-i7-HF」を発売した。価格は「MN5100-i5-HF」が税別66,980円から、「MN5100-i7-HF」が税別84,980円から。「MN5100-i5-HF」は2.7GHz駆動のIntel Core i5-6400、「MN5100-i7-HF」は3.4GHz駆動のIntel Core i7-6700を搭載する。このほかの仕様は共通で、チップセットがIntel H110、メモリがDDR3L-1600 4GB×1、ストレージが1TB SATA3 HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、電源が350W 80PLUS BRONZE、OSがWindows 10 Home 64bit。また、ケース内部にマージンを持たせ、ストレージの増設やグラフィックスカードの追加といったカスタマイズに幅広く対応する。
2015年10月05日ユニットコムは2日、「iiyama PC」ブランドのミニタワーPC「MN5」シリーズにて、Windows 10とAMD製A4プロセッサを搭載した即納モデル「MN5040-A4-SDM」を発売した。標準構成価格は税込47,499円から。AMD製デスクトップ向けAPU「A4-7300」を搭載したミニタワーデスクトップPC。Webブラウジングやメールチェックなどの作業に適するエントリーモデルとなる。MN5040-A4-SDMの標準構成時の主な仕様は、APUがAMD A4-7300(3.8GHz)、チップセットがAMD A78、メモリがDDR3-1600 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがAMD Radeon HD 8470D(統合GPU)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が350W 80PLUS BRONZE認証、OSがWindows 10 Home 64bitなど。
2015年10月02日ユニットコムは25日、CPUに第6世代Intel Coreプロセッサを採用した、「パソコン工房」ブランドのミドルタワーデスクトップPCを2モデル販売開始した。BTOに対応し、税込価格は91,779円から。CPUにCore i7-6700(3.40GHz)を搭載した「MD7500-i7-HF」の標準構成価格は、111,219円(税込)。CPU以外の仕様は、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがDDR4-2133 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が80PLUS BRONZE認証取得の350W電源、OSがWindows 10 Home 64bitなど。CPUにIntel Core i5-6400(2.70GHz)を搭載した「MD7500-i5-HF」の標準構成価格は、91,779円(税込)。CPU以外の仕様は、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがDDR4-2133 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が80PLUS BRONZE認証取得の350W電源、OSがWindows 10 Home 64bitなど。
2015年09月25日米Qualcommは9月15日(香港時間)、ミッドレンジ端末向けのプロセッサ「Snapdragon 430」「Snapdragon 617」を発表した。Snapdragon 430はX6 LTEモデムを搭載。LTE Cat.4の最大150Mbpsの転送速度に対応し、CPUには最大1.2GHzのオクタコアCortex A53、GPUにはAdreno 505を搭載した。メモリはLPDDR3 800MHzとなっている。採用端末製品は2016年第二四半期に発売される見込み。Snapdragon 617はX8 LTEモデムを搭載し、LTE Cat.7の最大300Mbpsの転送速度に対応。CPUには最大1.5GHzのオクタコアCortex A53を、GPUにはAdreno 405を搭載した。メモリはLPDDR3 933MHzで、採用端末製品は2015年中に発売される見込みだ。どちらも28nmプロセスで製造され、IEEE802.11n/ac(2ストリーム&MU-MIMO)のWi-Fiや、高速充電規格「Quick Charge 3.0」に対応している。
2015年09月15日米AMDは9日(現地時間)、同社の事業部門を再編し、ディスクリートGPUやAPU、セミカスタムプロセッサといったGPU事業を統合した「Radeon Technologies Group」の設立を発表した。トップにはRaja Koduri氏(Senior Vice President and Chief Architect, Radeon Technologies Group)が就任する。「Radeon Technologies Group」を設立することで、グラフィックス事業における権限を集約。従来型のGPUビジネスを強化し、シェアを奪回するともに、Virtual Reality(VR:仮想現実)やAugmented Reality(AR:拡張現実)といった新規市場に向けた投資に注力するとしている。
2015年09月11日ユニットコムは3日、「パソコン工房」ブランドとして、第6世代Intel Coreプロセッサ搭載のデスクトップPCを3モデル発売した。BTOに対応し、価格は79,899円(税込)から。今回発売されるモデルは、開発コード名「Skylake」で知られる第6世代Intel Coreプロセッサの新モデルを搭載。前世代のCPUと比較して、グラフィックス性能が向上したほか、消費電力が低減している。MD7500-i7-TMの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700(3.40GHz)、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがDDR4-2133 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、80PLUS SILVER認証取得の500W電源 、OSがWindows 10 Home 64bit。標準構成価格は159,819円(税込)。MN7150-i5-RMの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-6400(2.70GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがDDR3L-1600 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960 2GB、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、80PLUS SILVER認証取得の500W電源、OSがWindows 10 Home 64bit。標準構成価格は109,059円(税込)。MN7150-i5-HFの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-6400(2.70GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがDDR3L-1600 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、80PLUS BRONZE認証取得の350W電源、OSがWindows 10 Home 64bit。標準構成価格は79,899円(税込)。
2015年09月03日Intelは9月1日(米国時間)、14nmプロセスを採用したSkylake(開発コード名)ベースの第6世代Coreプロセッサファミリとして46製品を発表した。今回発表されたのは、モバイル向けにTDP45W/35WのHシリーズ、同28W/15WのUシリーズ、従来Core Mの名前が付けられていたが、今回、新たにCore m3/m5/m7/Pentium(第6世代Core m)へと呼び名が変更となったYシリーズ、そして45Wながら、モバイルワークステーションやCADなどへの用途を想定したXeon、デスクトップ向けのSシリーズとそれぞれ同一アーキテクチャながら、それぞれの用途別に分けられている。また、モバイル向け初となる倍率ロックフリーのK型番や、クワッドコアCore i5などもラインアップされている。なおIntelでは、2015年末から2016年春にかけて、Iris/Iris Proグラフィックスを搭載した第6世代Coreプロセッサや、企業向け第6世代vProプロセッサなどを提供するとしているほか、IoT向けに、複数のTDPレベルで最大7年間の長期供給とECCに対応した25以上の製品を提供していく予定としている。
2015年09月02日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日マウスコンピューターは2日、同社のゲーミングブランド「G-Tune」から、最新の第6世代Intel Coreプロセッサを搭載したデスクトップPCを6モデル発売した。BTOに対応し、税別価格は99,800円から。今回発売されるモデルは、開発コード名「Skylake」で知られる第6世代Intel Coreプロセッサを採用したゲーミングPC。前世代プロセッサを搭載したPCと比較して、処理能力が約16%向上しているという。マザーボードはIntel H170 Expressチップセットを搭載。PCI Express 3.0 x4接続のM.2規格にも対応している。○NEXTGEAR-MICRO im580SA1NEXTGEAR-MICRO im580SA1の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-6400(2.70GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 8GB(8GB×1)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960 2GB、ストレージが500GB SATA HDD、電源が500W 80PLUS SILVER。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は99,800円(税別)。○NEXTGEAR-MICRO im580SA1-SPNEXTGEAR-MICRO im580SA1-SPの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700(3.40GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 8GB(8GB×1)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960 2GB、ストレージが500GB SATA HDD、電源が500W 80PLUS SILVER。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は119,800円(税別)。○NEXTGEAR-MICRO im580GA1NEXTGEAR-MICRO im580GA1の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700(3.40GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 8GB(8GB×1)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、電源が500W 80PLUS SILVER。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は129,800円(税別)。○NEXTGEAR-MICRO im580GA1-SPNEXTGEAR-MICRO im580GA1-SPの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 16GB(8GB×2)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、電源が500W 80PLUS SILVER。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は149,800円(税別)。○NEXTGEAR-MICRO im580PA1NEXTGEAR-MICRO im580PA1の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 16GB(8GB×2)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 4GB、ストレージが1TB SATA HDD、電源が700W 80PLUS BRONZE。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は179,800円(税別)。○NEXTGEAR-MICRO im580PA1-SPNEXTGEAR-MICRO im580PA1-SP1の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがPC3-12800 32GB(8GB×4)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 4GB、ストレージが256GB M.2 SSDと2TB SATA HDD、電源が700W 80PLUS BRONZE。OSはWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW196×D430×H417mm。光学式USBマウス、日本語USBキーボードが付属する。本構成の価格は219,800円(税別)。
2015年09月02日Intelは、PCゲーマーやオーバークロッカー向けに設計された次世代デスクトップPC用プロセッサ「Intel Core i7-6700K」と「Intel Core i5-6600K」、ならびに対応チップセット「Intel Z170」を発表した。これらのプロセッサは、「Skylake」(開発コード名)として開発が進められてきたデスクトップPC向け第6世代Coreプロセッサの第一弾製品。メインストリームのデスクトップ向けプロセッサとして初めてDDR4メモリを完全サポートしたほか、最大4コアで4GHzの周波数などの特長を備えている。なお、希望小売価格はCore i7-6700Kが350ドル~、Core i5-6600Kが243ドル~となっている。
2015年08月07日米Intelは5日(現地時間)、"Skylake"の開発コード名で知られていた第6世代Intel Coreプロセッサを発表した。型番にKが付いた倍率アンロックモデル「Intel Core i7-6700K」と「Intel Core i5-6600K」の2モデルから市場に投入する。米国での価格は前者が350ドル、後者が243ドル。"Skylake"は、前世代の第5世代Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)と同じ14nmプロセスで製造されるCPUだが、より高速で動作するとされている。上位のCore i7-6700Kではベースの動作周波数が4.0GHz、ブースト時が4.2GHzで駆動し、従来世代と比べて10~30%の性能向上を実現したという。ソケットがLGA1151に変更となったほか、プラットフォームがIntel Z170 chipsetに刷新されたことにより、メモリはDDR4-2133/DDR3L-1600に対応する。Z170 chipsetではDMIが8GT/s×4のDMI 3.0に高速化し、チップセットから最大20レーンのPCI Express 3.0をサポートする。また、オーバークロック関連の新機能として、従来はBCLKを100/125/166MHzで調整できたが、Skylakeでは1MHz刻みで殉難に変更できるようになった。内蔵グラフィックスの命名規則が変更となり、Intel HD Graphics xxxx(4桁の数字)からIntel HD Graphics xxx(3桁の数字)との表記となった。Core i7-6700Kでは1150MHz駆動のIntel HD Graphics 530を統合する。グラフィックス関連ではこのほかにも、H.265のハードウェアエンコーダ/デコーダを新たに搭載した。Skylakeは、「Intel Core i7-6700K」と「Intel Core i5-6600K」の発売を皮切りに、8月18日のIDF(Intel Developer Forum) 2015で、アーキテクチャの詳細について解説が行われる予定で、2015年第3四半期にはハイエンドノートPC向けなど、さらに多くのラインナップが登場するとしている。
2015年08月05日シー・シー・ピーは7月22日、調理家電ブランド「BONABONA(ボナボナ)」から、2つのアタッチメントが付属するフードプロセッサー「BZ-FP77」を発表した。発売は7月27日。価格はオープンで、推定市場価格は税別5,980円前後だ。BZ-FP77は、スープやパスタソース作りに役立つ「みじん切りカッター」と、大根おろしや粉チーズ作りに役立つ「すりおろしプレート」が付属するフードプロセッサー。一度に調理できる容量は最大520mlだ。間欠カット機能を持ち、食材の刻み具合などの微調整が可能だとする。サイズはW186×D155×H255mm、みじん切りカッターとカップ、ふた装着時の重量は1.2kg。回転数は1分間に3,500回。
2015年07月22日Freescale Semiconductorは、ARM Cortex-A7およびCortex-M4コアを搭載したアプリケーションプロセッサ「i.MX 7シリーズ」を発表した。同シリーズは、i.MX 7Soloファミリとi.MX 7Dualファミリの2ファミリが第一弾製品としてラインアップされており、いずれも最大1GHz動作のCortex-A7と、最大266MHz動作のCortex-M4コアを搭載。コア電力効率は最大15.7DMIPS/mWとするほか、LPSR(低消費電力状態保持)モード時の消費電力250μWを提供するとしている。また2種類のコアは、必要に応じて個別に電源投入が可能。第4世代EPDコントローラも統合しており、これまで継続して行ってきた電子書籍端末市場向けサポートも継続されている。さらに同社では、コンパニオン・チップであるパワーマネジメントIC(PMIC)「PF3000」を組み合わせることで、ウェアラブル・コンピューティングやIoTに向けたセキュアかつ高い電力効率の製品を実現できるようになるとしている。すでにi.MX 7はサンプル出荷を、PF3000は量産出荷をそれぞれ開始しており、評価ボードなども利用可能となっている。
2015年07月10日MSソリューションズは、ペン先に透明なディスクを搭載したスタイラスペン「匠の一筆」を7月中旬より発売する。価格は税込み2,980円。「匠の一筆」は、先端に透明なディスクを搭載したスタイラスペン。ディスクが透明であるため、ペン先で文字が隠れることがない。また、画面に接触すると内蔵されたスプリングが曲がり、最大20度まで傾けても使用できる。本体の素材にはアルミニウムを採用。パッケージにはペン先の保護としてキャップが付属する。サイズ/重量は、直径約10mm×長さ約135mm/約23g。ペン先ディスクの直径は約8.5mm。カラーバリエーションはブラック、レッド、ブルー、シルバーの4色。
2015年06月28日○LGAパッケージとしては初となるIres Pro Graphics統合モデルインテル24日、都内で第5世代Coreプロセッサの新モデルに関する説明会を開催した。第5世代Coreプロセッサそのものは2015年1月に発表済みだが、その時点では2in1 PCや薄型ノートPCに向けた低電圧モデルのみの投入だった。今回は2015年6月に発表されたデスクトップPCやゲーミングノートPCに向けたモデルについての説明となる。主な説明を行ったチャネル戦略企画室の小澤 剛氏は、Iris Pro Graphicsが初めてデスクトップ用のLGAパッケージに搭載され、またCore i5プロセッサにも搭載されたと説明。すべてのユーザーを対象としていないもの(外付けグラフィックスチップを使うことなく)80%程度のユーザーをカバーできるという。新たに追加されたデスクトップPC向けCPUは、型番に"C"または"R"が付いた準ハイエンドという位置付けのモデル。このうち、"C"型番の製品はLGAパッケージで、"R"型番の製品はBGAパッケージだ。いずれもTDPは65Wで、グラフィックスにIntel Iris Pro Graphics 6200を統合する。さらに"C"型番の2モデルは倍率アンロック仕様となっている。"Haswell"こと第4世代Coreプロセッサから、CPUアーキテクチャにはそれほど大幅な変化がなく、プロセス技術が変更されたのみではあるが、それをIris Pro Graphicsで補った形となる。Iris Graphicsは、Intelの内蔵GPUとしては高性能なもので、中でもIris Pro Graphicsは描画などに使われているバッファメモリをパッケージ内に用意し、性能向上につなげている。小澤氏はCPUのダイ写真を見せ、第5世代のCoreプロセッサでは、プロセス技術の更新によるトランジスタ数増大をグラフィックスに割り振り、ダイ面積のほぼ半分を占めていることと、(Iris Pro Graphicsに必要な)eDRAMコントローラーが含まれていると説明した。今回紹介されたデスクトップ向けの第5世代Coreプロセッサは、すべてTDPを65Wに抑えた製品だ。このため小型のSFF筐体やAIO製品といったフォームファクタへの搭載が可能で、Iris Pro Graphicsの内蔵と合わせて高い効率性・拡張性を持つという。○Iris Pro 6200によって2006年比100倍の3D性能を実現続いて、パフォーマンスについても紹介があった。Iris Pro Graphics搭載の第5世代Coreプロセッサの場合、2006年に発表されたプロセッサと比較して、グラフィックスの性能が100倍に向上したという。デモとして、キヤノンの現像ソフトウェア「Canon Cinema RAW Development 1.3」を使ったパフォーマンス比較を紹介。「Canon Cinema RAW Development」は4Kシネマカメラで撮影したRAW動画を現場でプレビューチェックするために開発されたものだ。RAW動画はストレージだけでなく、表示するためにも重い負荷がかかり、従来はワークステーションクラスの能力が必要であったが、後述するインテルのSDKとIris Pro Graphicsによって現場でプレビューできるようになったという。比較対象として"Devil’s Canyon"ことIntel Core i7 4790Kを用意。同じマザーボード、メモリ、ストレージで比較再生した。「Canon Cinema RAW Development 1.3」は、Iris Pro Graphicsを前提にしたソフトウェアということもあり、およそ2倍のフレームレート差となった。「Canon Cinema RAW Development」を支えているのがインテルのソフトウェアツール「インテル Integrated Native Developer Experience(Intel INDE)」だ。「Canon Cinema RAW Development」では、静止画・動画のRAWの処理について、Intel HD/Iris/Iris Pro Graphicsでハードウェアアクセラレーションを行う「INDE Media RAW Accelerator」を活用し、従来の圧縮静止画/動画に加え、非圧縮静止画/動画でもプロセッサの機能を発揮することできるようになっているという。
2015年06月26日インテルは21日、秋葉原にて"Broadwell-K"の開発コードで知られるデスクトップ向け第5世代Intel Core i7プロセッサの発売記念イベントを開催した。デスクトップ向け第5世代Intel Coreプロセッサは、Intelが6月2日に発表した最新CPU。14nm製造プロセスを採用したBroadwellアーキテクチャベースで、内蔵グラフィックスにIntel Iris Pro graphics 6200を統合する。Core i7は、Intel Core i7-5775CとIntel Core i7-5775Rの2モデルをラインナップするが、このうちIntel Core i7-5775Rは組み込み向けのBGAパッケージで、LGA1150に対応するのはIntel Core i7-5775Cのみとなる。Core i5も含めた主なスペックは以下の通り。会場では、Intel Core i7-5775CとIntel Core i7-4790K(開発コード名:Devil’s Canyon)を使った性能比較を行っていた。3DMarkでは高速なeDRAMを搭載するIntel Iris Pro graphicsを内蔵する分、Intel Core i7-5775Cのパフォーマンスが大きく上回った。これはゲーム系ベンチマークテストでも同様で、ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークでは、ほぼ2倍のスコアを記録した。一方で、CINEBENCH R15によるテストでは、動作周波数の差からIntel Core i7-4790Kのパフォーマンスが上回った。また、Intel Core i7-5775CはIntel Core i7-4790Kに比べて、消費電力が約10%削減されたという。このほか、イベントではIntel NUCやIntel Compute Stickの展示に加えて、秋葉原のPCパーツショップを巡るスタンプラリーやトークセッションが行われた。○インテルのファンクラブ「Intel Club Extreme」でポイントプログラムが開始会場では、インテルが運営するファンクラブ「Intel Club Extreme」で、ポイントプログラムが開始されたとの告知があった。「Intel Club Extreme」は、インテルが映像制作やCGデザインに携わるクリエイターやPCゲーマーといった、ハイスペックなデスクトップPCを利用するユーザーを対象に立ち上げたサイトで、Intel製品の紹介や製品購入でオンラインゲームのアイテムがもらえるといったキャンペーンを実施している。新たに開始したポイントプログラムは、「Intel Club Extreme」で特定の行動をすることでポイントがたまるという。ポイントの単位は「Hz」。具体的にどういう行動でポイントが取得できるかは明かされていないが、筆者が試した限りでは、「Intel Club Extreme」内の特定コンテンツを閲覧する、あるいはプロフィールの内容を登録するといった行動でポイントが付与されるようだ。また、現在どの程度ポイントがたまっているかも具体的には分からず、グラフで示される。一定以上のポイントがたまると、「ウエハー」に変換され、その「ウエハー」を賞品と交換することができる。
2015年06月22日Texas Instruments(TI)は6月22日、ARM Cortex-A9コアを搭載しながら、量産数量時の参考価格7ドルを実現したSitaraプロセッサ「AM4376」を発表した。同製品は、300MHz/800MHz/1000MHzのクロック周波数ならびに0~+90℃の商業用、-40~+90℃の産業用、-40℃~+105℃の温度拡張用の各種グレード品が提供され、同じくCortex-A9プロセッサコアを搭載し、クロック周波数が800MHz/1000MHzの「AM4377」、「AM4378」、「AM4379」とピン互換性とソフトウェア互換性を提供するほか、ユーザー・インタフェース向け3Dグラフィクス・アクセラレーションのオプションも提供される。また、ARMプロセッサのタスク処理負荷を軽減するプログラマブル・リアルタイム・ユニット(PRU)および産業用通信サブシステム(PRU-ICSS)を統合しているため、従来、制御システム内でFPGAが実行してきた時間制約のあるリアルタイム演算処理が可能となりFPGAを不要にできるほか、PRUにより産業用オートメーション向けの各種通信プロトコルや、モーターの位置フィードバック制御を実現できるため、モーター、アクチュエータやセンサなどのリアルタイム制御を必要とする各種アプリケーションを構築することを可能とする。すでに同社の販売特約店にて注文を受け付けており、汎用の評価キット(EVM)や産業機器向け開発キットなども入手可能だという。
2015年06月22日ファーストサーバは6月3日、同社が提供する中小企業向けのクラウド型レンタル・サーバ「Zenlogic ホスティング」において、ディスク総容量を最大2TBまで追加できる「Zenlogic ホスティング ディスク容量追加オプション」を提供開始した。12カ月契約時の月額料金は、10GBあたり90円(税別)。同サービスは提供基盤にクラウドを採用しており、ディスク容量とCPUやメモリのリソースはそれぞれ個別に設定できるという。新オプションは、管理画面からの申し込みでディスク容量のみを10GB単位で最大2TBまで追加できる。これにより、設計図や画像など大容量データの保管・共有、日々増大するメール・データの蓄積など、ディスク容量だけを大量に追加したいニーズに応えるとしている。
2015年06月04日アイ・オー・データ機器は3日、高い信頼性を持つパイオニア製ドライブを使用し、最大16倍速の書き込みに対応したPC内蔵用ブルーレイディスクドライブ「BRD-S16PX」を発表した。出荷は6月下旬の予定で、価格は税別15,400円。1層BD-Rで最大16倍速書き込みを実現し、BDXLメディアやM-DISCにも対応。共振を抑えるスタビライザーや高精度な内部構造により、高速駆動を実現している。動画編集ソフト「Roxio Creator Premier BD」、BD/DVD再生ソフト「WinDVD」、書き込みソフト「B’s Recorder」といったブルーレイ/DVDドライブを活用するためのツールが無料でダウンロードできるようにもなっている。インタフェースはSATA、対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、サイズはW146×D175×H41.3mmで、重量は740g。
2015年06月03日