『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』(天野暢子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、ニュース番組の内容や文字をチェックする「校閲」の仕事を通じてテレビと関わっているという人物。ふだんはプレゼンテーションの現場で指導にあたっているそうですが、数年前からその仕事に関わってから、大切なことに気づいたのだといいます。それはずばり、映像をはじめとして音声、音楽、文字、地図、図解などさまざまな情報が詰め込まれているテレビの可能性。テレビは、視聴率10%で視聴者が約1,000万人といわれています。つまり、1,000万もの人たちが一瞬で内容を理解できるように極限まで工夫されているだけに、いわばテレビは「見せる」「聞かせる」「理解させる」ことを研究しつくした、究極のプレゼンテーションだというのです。だとすれば、テレビで用いられている手法の数々は、ビジネスのさまざまな場面で応用できるということにもなるはず。そこできょうは、すぐに応用できそうなポイントをひとつご紹介したいと思います。■大切な3つのキーワードいうまでもなく、テレビは視聴者が気まぐれに見るメディア。だとすれば当然のことながら、いつチャンネルを変えられるかわからないわけです。だからこそテレビ制作側は、視聴者が一度スイッチを入れたら、チャンネルを変えさせない工夫を重ねているのだといいます。そこで必要となるのは、「楽しい」「ためになる」「好きなタレントが出ている」など、視聴者を引きつけるためのフック。そして、その際の重要なキーワードが「お得感」「意外感」「期待感」の3つなのだそうです。これについては、思い当たることがあるのではないでしょうか?たとえば情報番組内で、松阪牛のハンバーグ・ランチで大繁盛しているお店を紹介するとします。そのとき、映像を番組内で流すにあたって重要な要素は、司会者の言葉とテロップ(字幕)。具体的には「次は、あの高級肉がたったの1,000円で食べられる店を突撃取材です!」とコメントし、画面上には「銀座に大行列そのワケは?」と短いテロップを出すわけです。コーナーがはじまる前の数秒だけで、「高いお肉がたったの1,000円で食べられるらしい」という「お得感」をアピールし、「高級店の多い銀座にそんな激安店が?」という「意外感」も伝え、さらに「それはどんなメニューなんだろう?」という「期待感」も視聴者にインプットするわけです。別な表現を用いるとすれば、そうやって視聴者を囲い込んでいくということでもあると著者。■プレゼンにも必要不可欠そして同じように、プレゼンで最初から相手の心をつかむためにも、この手法を応用することが可能だといいます。やはり最初から押さえておくべきポイントは、「お得感」「意外感」「期待感」の3点の「つかみ」。逆にいえば、これらが存在しないプレゼンには、だれも興味を示してくれないということ。だからこそ、もしもない場合はあとづけでもかまわないので、考えて加えることが大切だというのです。そしてこの3点の「つかみ」に対し、それぞれ次のような「あおりキーワード」を組み合わせます。(1)「お得感」のあおりキーワード:激安、無料、行列、完売、殺到、穴場(2)「意外感」のあおりキーワード:秘密、秘話、マル秘、珍◯◯、涙、潜入(3)「期待感」のあおりキーワード:話題、仰天、驚きの、豪華、絶品、逸品つまり、これらを組み合わせて、表したスライドのタイトルで目立つように見せることが大切。なお、これらをレイアウトやフキダシを利用してキャッチコピーやサブタイトルのように使ってみたり、本編の見出しや図解の表題などに使ってみたりしてもいいといいます。*このように、紹介されている数々の手法はとてもシンプル。しかも大きな効果が期待できるだけに、プレゼンの機会が多い人は特に、ぜひとも本書に目を通しておきたいところです。B5サイズなので大きくて見やすく、イラストなどの図版もふんだんに盛り込まれているので、気軽にページをめくることができます。(文/書評家・印南敦史)【参考】※天野暢子(2015)『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年02月21日キーエンスはこのほど、包装機械や容器・ラベルについての基礎知識が学べるWebサイト「包装技術入門」を公開した。「包装」にかかわる技術は、製造ラインにおける生産性や、製品自体の品質を高めるために欠かせないものとなっている。その一方で、包装にはさまざまな種類があるため、製品特性にマッチした最適な包装形態を選ぶためには、それぞれの違いや特長を把握する必要がある。「包装技術入門」ではこうしたニーズに応えるため、包装機の種類ごとの解説をはじめ、容器・ラベルなどの各種包装形態の概要・特長が掲載されている。具体的には、製袋充てん機/容器成型充てん機などの「包装機械」、缶/ビン/軟包装などの「容器の種類」、シュリンクラベル/グルーラベルなどの「ラベルの種類」の3カテゴリに関するトピックのほか、賞味期限印字など、印字工程に関する改善事例集も用意されている。
2016年02月16日VSNは2月9日、IT技術者を対象に実施した、「今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術に関する調査」の結果を公表した。有効回答数は164件。調査期間は2015年9月16日~10月7日。今後、現場におけるニーズが高まると思うOS・サーバ・ストレージ・データベース分野におけるIT技術については、「仮想化」「クラウド」に関する技術ニーズが「1年以内」では最も高いニーズとなった。「3~5年以内」で「1年以内」よりニーズが高くなりそうな技術は「Windows Server 2016」「OpenStack」「Hadoop」が挙げられている。ネットワーク・セキュリティ・運用関連では、「1年以内」にニーズが高まる技術として「SDN」「次世代ファイヤーウォール」「総合運用ツール」が上位に挙げられた。「3~5年以内」で「1年以内」よりもニーズが高くなりそうなのは「IPv6」、「ITプロセスオートメーション」という結果となった。開発ツール・方式・言語に関しては、「IoT」が「1年以内」「3~5年以内」共に上位となる結果に。「1年以内」では、次いで「Java」「Python」が挙げられている。「3~5年以内」のニーズでは、「Java」「DevOps」のニーズが「1年以内」のニーズと比べて低い予想となった。
2016年02月09日集英社は1月25日、フリーライター小山田裕哉氏執筆による『売らずに売る技術 ―高級ブランドに学ぶ安売りせずに売る秘密』(1,700円+税)の刊行を記念して、東京代官山の蔦屋書店でスペシャルトークショー「【代官山ビジネススタイルカレッジ】~レクサスと考える、日本発ブランドビジネスのゆくえ~」を開催した。この本では、世界各国のラグジュアリーブランドの「ブランド」戦略を最新の事例を多数集め分析し、紹介している。トークショーに参加したのは小山田氏のほか、Lexus International レクサスブランドマネジメント部 部長 高田敦史氏とNewsPicks 編集長 佐々木紀彦氏の3名だ。○そもそも「売らずに売る技術」とはそもそも、本のタイトルにもなっている「売らずに売る技術」とは、何なのだろうか? 小山田氏はそれは「ブランド」だと本の中で指摘している。そして、その理由を次のように記述している。「企業が必死にブランドのイメージを高める広告を作り、多額の予算をつかってメディアに掲載してもらっても、ユーザーは広告よりもソーシャルメディアから流れてくる友人の口コミを重視しています。(中略)では、新しい消費者と向き合っていくうえで、カギになるものは何か。私はそれが『ブランド』であると思います。(中略)ブランドによって消費者との絆が生まれれば、商品に特別な意味が与えられ、新機能や安売りに頼らなくても、ほかの商品との差別化が実現できるようになります。つまり、絆を感じ、そのブランドのファンになった人にとっては、そのブランドの商品は『特別なもの』であり、容易に『ほかの商品では替えられない価値』を抱くようになるのです。」(本書より引用)そしてトークイベントでは、本の中でも紹介されているトヨタレクサスのブランディング戦略を例として、今後日本のブランドが世界で戦っていくためのヒントを探っていった。○レクサスはなぜブランド戦略を変更したのか?レクサスは、1989年より米国内での展開が開始されたトヨタ自動車の高級ブランドで、当初は海外専用ブランドだったが、2005年からは国内での販売も開始された。高田敦史氏が所属するLexus Internationalは、2012年に設立されたレクサスのためのトヨタの社内カンパニーだ。レクサスブランドマネジメント部は、それまで各国でバラバラに行っていたマーケティング活動を、グローバルで統合的に行う部署だという。高田氏によれば、レクサスは2012年から第2チャプターに入り、それまでセダンを中心とした「快適で静か」をうたっていたラインナップに、高性能なスポーツカータイプやSUVを追加したという。それに合わせブランディング戦略も変更し、顧客の期待を超える驚きと感動を提供し続けるというビジョンを「AMAZING IN MOTION」というスローガンに込めて展開している。そして同社は、車がほとんど出てこないCM(下記の動画)や、車を置いていないショールーム&カフェレストンの展開など、一見すると売上増につながらないようなマーケティング活動を開始した。その背景を高田氏は次のように説明する。「1989年に販売を開始したレクサスは、徹底的に品質が高いものをつくり、プレミアムなブランドとして展開し成功しましたが、2000年前半からユーザーが高齢化し、若い人に受け入れられないブランドになっていました。その対応を始めたのが2012年からです。これには、販売面での危機感もありましたが、社長がレクサスブランドを1段上に上げていくためには、いいものを作っているだけではなく、戦略的なブランド展開が必要だといったことも影響しています」(高田氏)では、なぜぞれが車がほとんど出てこないCMや、車を置いていないショールーム&カフェレストンの展開になるのか? それには次のような理由があったのだという。「最初のレクサスは『完璧さ』を求めていましたが、それだけでは限界があり、人々の左脳スイッチを切ることはできません。『AMAZING IN MOTION』は『いつも驚きを』という意味ですが、そういう部分はそれまで(2013年より前)のレクサスにはなかったと思います。レクサスの強みはトヨタ車を超えるスーパークオリティと販売店でのおもてなしサービスですが、これと『驚き』の両方をお客様に伝えることは難しいと思いました。そこで当面は驚きだけを伝える、レクサスの世界感を伝えることに集中しようと思いました。これまでは、エンジニアが作ってくれた『いい車』に頼りっきりでしたので、ここでマーケッターとしての物語を付加していくことにしました」(高田氏)○日本でブランディングが定着しないのはなぜか?では、こういったブランディングを日本企業はなぜできないのだろうか?これについて高田氏は、「マーケッターがいつも戦うのは営業や経理です。営業部門は、『そのマーケティングをやれば何台売れるんですか?』という問いを投げかけますが、われわれマーケッターはそれに対し明快に答えられません。答えられないと認めないといけないですし、最後は負けてしまいます。だから、勝負しないようにしないといけないのだと思います」述べ、小山田氏も「やはり、それを答えなくでもいい環境をつくらないと、ブランドは作れないと思います。ただ、こういったことは日本の企業風土と相容れないものがあり、それが日本で世界的なブランドが育たない1つの原因だと思います。日本がブランディングというものをそもそも認めていないという印象があるのは、ブランディングはお題目みたいなもので、『余裕があったらやるよ』という考えが根っこにあるんじゃないかと思います」と続けた。また、佐々木氏はブランディングを行う上でベースとなる「理念」について触れ、「米国は世界をリードしていくという考えがあるので、まずは理念から入ります。一方日本は、理念より前に『とにかく作ってみよう』という感じでやるので、理念が必要なかったのだと思います。ただ、グローバル化していく中では、無理にでも理念をつくらざるを得ない時期に来ていると思います」と指摘した。そして最後に小山田氏は、企業がブランディングする上でのヒントとして、次のようにアドバイスした。「ブランディングは、シャネルやステーブジョブスのように人が体現するのが一番いいと思います。一人の人間の哲学が会社全体を覆っていて、製品にもしっかり反映されているのは強いと思います。でも、そうじゃない方法もあると思います。それは、ブランドのすべてを尽くしてフラグシップをつくることだと思います。日本企業は、売れ線モデルで海外で勝負しようとしますが、未開の地に出ていくのであれば、利益はさておき、『このブランドはすごい』という印象をつくらないといけないと思います。下から積み上げていくものだと、どこでも手に入るものだという印象を受け、そのあとで『余裕が出てきたから高級品もやってみよう』というのはすごく難しい。『ここまでやるなんてすごい』と思わせることで、ブンランド全体の価値が上がり、それによってメインの商品が売れる。そのためにも、ほかの人が真似できないフラグシップが必要だと思います」(小山田氏)
2016年01月28日1月12日から15日まで東京ビッグサイトで行われていたウェアラブルEXPOでは、さまざまな新技術や製品がお披露目されていた。ここではセンサー類と、技術そのものについて触れてみたい。○5cmの高低差もわかる気圧センサーやスマホから使える統合センサーオムロンブースでは圧力センサーを発表。感度を最大に上げると、5cm単位の上下移動を検知できるという。利用例としては、腕の位置で計測値が変わる血圧計に組み込み、腕の高さを合わせるというデモを行っていた。歩数計に組み込めば、「坂を上っている」と「平地を歩いている」の差を判断して消費カロリー推測に役立つと、自社のコンシューマー製品を意識した説明だった。また、各種センサー(温度、湿度、照度、音量、気圧、加速度)を、腕時計くらいの大きさに統合した環境複合センサーをコンセプト展示。現場での熱中病防止、オフィスでの環境チェック、見守り用といった応用例を紹介していた。ロームは、複数のセンサーを集めた「ロームセンサーメダル」を展示。圧力・加速度・地磁気センサーと管理用プロセッサ、そして通信用のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを一体型にしたものだ。得られたデータをスマートフォンアプリで処理・表示させるという、ロームのセンサーデバイス評価キットとなっている。センサーメダルという名前が示す通り、33mmの円形だ。体のあちこちに取り付けてセンシングする使い方も想定している。○非接触給電規格の違いを気にせず使える端末用ICスタートアップブースでは、MAPSがワイヤレス給電のICを展示していた。現在のワイヤレス給電は、WPA(Qi)、A4WP(Rezence)、PMAという3つの規格があるが(正確にはA4WPとPMAが統合してAirFuelという名称になっている)、MAPSが開発したICはこの3規格すべてに対応する。使用している無線の周波数がA4WPとWPC/PMAで異なるため、3規格すべてに対応するにはアンテナが2本必要。だが、アンテナを1本にしてWPCとPMAだけ対応という設計も可能だ。ワイヤレス給電のデファクトスタンダードが確立する前に、ユーザーが対応規格を気にせず利用できるのは嬉しい。○おまけ(あまりウェアラブルではないもの)NTTアドバンステクノロジは、高騒音下の中でもクリアな音声を伝えるマイク「R-Talk HS310」を展示。元々はソフトウェアライブラリとして発売していたが、単体製品を望む声に応えたそうだ。アミューズメント施設や工場、コンサート会場といった騒音レベルが高い場所でも、スタッフが円滑に音声連絡や音声認識を行えるという効果が期待されている。ヘッドセットには、音声収録用のマイク(2本)と環境音取得のマイク、合計3つのマイクがあり、音声のみをきれいに拾い上げる。アミューズメント施設を想定したデモでは、ややエコーなどの不自然さがあったものの、騒音が見事にカットされていた。セメダインブースでは、同社の導電性接着剤SX-ECAシリーズを使用した光る服を展示。正確には製品版ではなく、抵抗値を下げて配線として使いやすくした試作品を使用しているそうだ。単に導電性のある接着剤のほか、配線にも利用できるという。現在は一般市販されていないが、発表以来かなり反響があったため、販売を検討しているそうだ。イノテック、ローム、スター精密の合同ブースでは、電源なしのBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを使ったソリューション提案をしていた。スーパーやショッピングモールでの行動調査として、BLEビーコンを使って位置を判断するというのはよくある話だが、提案ではカートにBLEビーコンを取り付けている。しかも、車輪の動きで発電(エナジーハーベスト)するため、電池交換が不要だという。カートが止まっているとデータが送られてこないが、止まっているカートからもデータが来ると不必要なデータが増えるので、これで問題ないという説明だった。データ収集用の機器は、蛍光灯型の照明機器に組み込むため、工事も容易だという。
2016年01月19日マッキンゼー・アンド・カンパニーは、世界有数のコンサルティングファーム。出身者の多くが、各界で活躍していることでも有名です。『マンガで読める マッキンゼー流「問題解決」がわかる本』(大嶋祥誉著、SBクリエイティブ)は、マンガを主軸とした構成により、マッキンゼーの問題解決の方法をざっと読んで理解できる書籍。そして、マーケティングの基礎をも無理なく学べることもポイントとなっています。きょうは同書のなかから、「競争戦略などで使われる『3C分析』」に焦点を当ててみたいと思います。■「3C分析」はどう使えばいい?「3C分析」は、競争戦略や市場参入戦略を考えるとき、一般的によく使われているフレームワークです。「3C」とはCustomer(市場)、Competitor(競合)、Company(強み)とそれぞれの頭文字をとって簡略化したもの。「市場はどうなんだろう?」「自社にはどんな強みがあるんだろう?」「競合はどうなんだろう?」という3つのCに分けて分析する手法です。たとえば本書には、倒産の危機を迎えた地方の老舗和菓子店「清古堂」が登場するのですが、同店の状況を主人公は次のように分析しています。・市場(Customer)=スイーツブームは続いているし、外国人観光客も増え、「和菓子」の市場は確実にある・競合(Competitor)=和菓子をつくって実績を上げている他社は安価なものが中心・強み(Company)=職人の高い技術この分析をもとに、他社との差別化にもなる職人の高い技術を活かし、スイーツブームに乗れる商品がつくれないかと考えたわけです。■3C分析も「MECE」も大切!ところで問題解決について考えるためには、いつでも「MECE」(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)を意識することが重要。簡単にいえば、「モレなく、ダブリなく」リストをつくることで、無駄をなくすことができるということです。ムダ、ヌケ、ダブりがある状態では情報の整理は不可能ですし、だからこそ大切な要因なのです。そして上記の「市場・競合・強み」という分析も、MECE感覚で考えることが可能。逆にこうしたフレームがないと、自社のことばかりで競合のことを考えられなくなってしまうわけです。すでに同じような商品があるとか、市場を見ていなくて、「そもそも、市場がなかったね」ということになってしまうということ。■「3C」の視点を持つ重要性とは3Cで見ていくことは、市場の変化が激しい昨今において、とても重要。その例としてここでは、レコードプレイヤーの市場が取り上げられています。きれいな音が出るように改善して販売したとしても、現在の市場においては「楽曲データを1曲いくらで買う」といった購入方法が中心になっています。アナログ盤の人気が復活しているといっても、アナログレコード自体、一部のコアなユーザーにしか売れないものであることは事実です。だとすれば、レコードプレイヤーを懸命につくったとしても、広く売れるとは考えにくいわけです。レコードからCD、データというように大きな代替があると、その市場ではやっていけなくなるということ。だからこそ3Cを利用し、市場をもれなくちゃんと見ることが大切だというわけなのです。■定番の「4P」分析でわかることさらに注目すべきは、マーケティングの代表的なフレームワークである「4P」。製品(Product)、価格(Price)、どんな販売をするのか(Place)、売り方(Promotion)の4つによって、もれなくダブりなく、他社と比較したりして分析していくのです。たとえば、ある商品のマーケティング戦略について競合と自社を比較する場合、・商品はどうなの?・価格はどうなの?・どこで売ってるの?(店頭、卸、インターネット、訪問販売)・プロモーションはなにをやっているの?という4つの視点から分析し、もれなくダブりなく、検証ができるフレームワークだということ。そうやって整理していくことによって、「どんな会社がどんな人を対象にどんな施策をしているか」がわかるのです。また、ひいてはそれが、自社に足りないところ、差別化のために自社がやるべきこともわかるようになるということ。*こうしたマーケティングの基礎が、わかりやすく解説されているところが本書のポイント。しかも実際にはマンガでわかりやすく解説されているため、さらに理解しやすいわけです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※大嶋祥誉(2015)『マンガで読める マッキンゼー流「問題解決」がわかる本』SBクリエイティブ
2016年01月03日こんにちは、恋愛心理カウンセラーの木田真也です。恋愛専門のカウンセラーとして活動していてよく思うのが、恋愛がうまくいかない方は「感情のコントロール」がうまくない、といった傾向にあります。それというのも、恋愛というのはノウハウを知っているだけで有利に事を運べるわけではなく、その人の精神状態から醸し出す雰囲気とか、嫉妬や好きという気持ちを抑えるべき忍耐の力が恋愛の成否に大きくかかわってくるからです。なので恋愛上手は感情コントロール上手とも言えます。そこで今回は、恋愛において重要な「感情を上手くコントロールするコツ」を4つお伝えしていきたいと思います。■1.姿勢を正す感情的に不安定になったときは姿勢を正すことが重要です。人は姿勢で心理状態が変わる傾向があります。たとえば試していただきたいのが、背筋を丸め、目線を下に持って行くことをしてみてください。どうでしょうか?だんだんと気持ちが暗くなってきませんか?逆に背筋を伸ばし、目線を上の方に持って行くとどうでしょうか?割と冷静になりますし、気持ちが前向きになる性質があります。ケンカをしてついつい感情的になりそうなときは、この性質を利用してみてください。■2.紙に思っていることを書くシンプルですが紙に気持ちを書き出すことはとても重要です。A4一枚の紙にぎっしり書く感じでいいでしょう。なぜ書くことが重要なことかというと、カッときても書いているうちに気持ちが落ち着いてきますし、可視化されることで自分の気持ちを客観的に見つめることができるからです。実践するとすっと気持ちが楽になってくるはずです。■3.呼吸法を変えるゆっくりと鼻から息を吸いましょう。そして一気に口から吐き出すようにしましょう。その時にイメージでいいのですが、鼻から息を吸うときはキラキラした空気が入ってくる様子をイメージします。また吐き出すと同時に一気に胸にある灰色のモヤモヤとしたネガティブなものがでていくことをイメージしましょう。それだけでも気持ちが落ち着きます。■4.何もしないことも大切これがとっても重要なのですが、何もしないことが大切です。感情的になっているときはいつものあなたではありません。思ってもいないことを言ってしまったり、普段しないような行動もしてしまうことがあります。あとから、「なんであんなこと言ってしまったのだろう・・」と後悔してしまった経験はありませんか?こんなときは動かないこと。「メールしない、電話しない、会わない」それにつきます。そして一人の時に、紙に思ったことを書いてみたり、呼吸法を試してみて本来の自分を取り戻しましょう。■おわりに感情的になっているとだいたいネガティブな言動や行動をしてしまいます。また本来の自分でない態度をとるのであなた自身の後悔も多くなりやすいのです。普段からストレスをためないようにしたり、趣味を持つなどして精神状態を安定化させておくことも大切です。今回お伝えしたことを参考にし、あなたの恋愛に役立ててみてくださいね。(木田真也/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年12月25日PTCはこのほど、Bosch Software Innovationsと技術提携を行うと発表した。同提携のもと、両社はThingWorx PlatformとBosch IoT Suiteという2つのプラットフォームの連携を推進する。具体的には、新たに開発した「Bosch IoT Suite M2M Connector for ThingWorx」をIoT開発者が活用することで、さまざまなデバイスやシステムの接続・制御、複雑なIT環境向けのIoTアプリケーションの高いコスト効率かつ短期間での開発、各企業や業種のニーズに合わせたIoTソリューションの迅速な適応を可能にする。なお、「Bosch IoT Suite M2M Connector for ThingWorx」はThnigWorx Marketplaceで提供する。PTCは今回の提携について「Bosch Software Innovationsとの提携は、両社にとって戦略的に最適な組み合わせです。この世界最高のテクノロジーを組み合わせることで、 両社の方向性やビジネスを再定義し、市場に向けて確固たる意志を表明することができます。企業がIoT事業に参入することは容易ではありません。この新たなテクノロジースタックは、成熟度の高い複雑な環境を有する企業にさえ業務プロセスに大きな影響を与え、 最適化することに寄与します」とコメントしている。
2015年12月22日あと1か月足らずで、2016年。年があらたまるのを機に、「2016年こそ、●●を達成!」と目標を掲げる女性はきっと少なくないでしょう。しかし、目標達成のために最初こそがんばるものの、いつのまにやらうやむやに…。よくあることですよね。2016年こそ目標に向かって「続けたい」人のために、行動学のスペシャリストに教えていただいた「続けるための行動コントロール術」をご紹介します。続けるためにするその行動は、「増やす」・「減らす」どっち?朝のウォーキングを始めたい、スキルアップのための勉強をしたい、ダイエットのために甘いものやお酒を控えたい…。人によって続けたいことはそれぞれ違いますが、どんな目的であっても、その行動は「増やすこと」か「減らすこと」かのどちらかに分けられます。たとえば朝のウォーキング、勉強などは、目的のために新たな行動を「増やす」こと。甘いもの、お酒を控えるなどは、目的のためにこれまでの行動を「減らす」こと。まずは、自分が目的のために「続ける」行動が、どちらに当てはまるかを見極めてみましょう。それによって、続けるための工夫の仕方も異なります。■「ライバル行動」を知り、上手にコントロール続けたいけれど続けられないのは、意志が弱いせいではありません。そもそも脳は飽きっぽくできていて、手っ取り早く「ラク」なほうが好きだから。続けられないほうが自然といえるのです。そんな脳のクセを知り、続けることを妨げる「手っ取り早くラクちんなこと=ライバル行動」を意識することが、無理なく続けるためのコツです。では、「増やす」・「減らす」それぞれのパターン別に、「続けられるヒント」を具体的に見ていきます。・続けたいことが「増やす」パターンの場合たとえば「勉強をする」のライバル行動が、ネットやスマホなどです。ライバル行動は何かがわかったら、パソコンやスマホを棚にしまうなど、ライバル行動が発生しにくい状況をつくります。ライバル行動が何かを理解しているだけで、意識が変わり意図的にライバル行動を遠ざけられるようになります。・続けたいことが「減らす」パターンの場合甘いものやお酒など、減らしたいそのものこそが、ライバルです。その発生を抑えるのは難しいことではありますが、就業後はコンビニに寄らないルートで帰り、減らしたいものが簡単に手に入らない状況をつくる、代わりになるものをつくるなどでライバル行動をコントロールします。■ストレスをためずに無理なく続ける、3つのヒント頭ではわかっていても、ライバル行動をいきなりコントロールするのはハードルが高いもの。そこで、上手にライバル行動をかわし、無理なく続けるためのポイントがこちら。・いきなり「ゼロ」を目指さないライバル行動をある日突然ゼロにしようと考えると、ストレスがたまって当たり前です。勉強であれば、週に1度からスタート、甘いものを減らしたいなら一日おきにするなど、現実的に取り組みやすい目標を立てて、少しずつ続けたいことを増やしていくのが良いでしょう。スケジュール帳などにその日の行動を記録し、目でわかるようにしておくとよりモチベーションがアップします。・いつもの習慣にくっつける続けたいことを「増やす」パターンのときに効果的なのが、いつもの習慣にくっつけること。通勤中に勉強をする、お昼休みの10分間だけ勉強にあてる、などです。・違うことをして脳の飽きをかわす脳は飽きっぽいので、続けているうちにどうしてもやる気が低下することも。そんなときには「いつもと違う行動」で飽きをかわします。ウォーキングであればいつもと違うルートにする、ダイエット中でもときには自分を甘やかしてごほうびをあげるといった具合です。こうすることで脳のやる気スイッチが入り、続けやすい性質に。目標をもつこと自体が、とてもすてきなこと。2016年はその目標に向かって無理なく続け、達成の快感を味わってください!
2015年12月03日ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は11月26日、人工知能ベンチャーであるクロスコンパス・インテリジェンスの人工知能技術を導入したソリューションを開発し、ルネサスグループのルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場の製造ラインで試験運用した結果、製造装置や産業機器などのリアルタイム異常検知が可能となる技術的な見通しが立ったと発表した。ルネサスが開発したソリューションは、同社のR-INプラットフォームに人工知能技術を実装したもの。同社のR-INエンジンは低電力で高速通信・高速処理が可能なため、大量のデータを上位のネットワークに低電力かつ高速で転送することができ、CPUの処理余力に人工知能技術を実装することで、データを高度な解析モデルで処理し、上位が必要な情報のみを送信することが可能となる。これにより、これまで見ることができなかった異常をエッジデバイスで検知し、リアルタイムに生産に反映させることができるようになるとする。また、上位の分析・解析との連携で装置間状態を詳細にモデリングすることで柔軟な生産が可能となり、エッジデバイスの解析結果を上位で時系列に解析し高度な予兆保全を実現することができる。なお、同社は12月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される「システム コントロール フェア2015」に出展し、那珂工場で検証した異常検知の成功事例および人工知能技術によって異常検知を簡単に確認できる技術のデモンストレーションを披露する予定となっている。
2015年11月26日ブリヂストンは11月25日、同社のタイヤセンシング技術「CAIS」のコンセプトに基づく路面状態判別技術の実用化に成功したと発表した。同社によると、このようなタイヤセンシング技術の実用化は世界初だという。同技術は、タイヤのトレッド(路面との接地面)内側に装着した加速度センサにより、タイヤのトレッドの振動を検出し、その情報を無線で車載解析装置へ送信するというもの。タイヤ内に装着された独自の発電装置を用いて駆動している。この技術により、降雪などによる路面状態の急激な変化をリアルタイムに感知することが可能で、「乾燥」「半湿」「湿潤」「シャーベット」「積雪」「圧雪」「凍結」といった7つの路面状態を車載解析装置によって判別できる。また、路面状態の判別結果は車内ディスプレイを介して、ドライバーへタイムリーに伝達される。同社は、2011年11月からネクスコ・エンジニアリング北海道と共同で同技術の試験を進めており、今回ライセンス契約を締結した。
2015年11月26日11月18日~20日、組込み総合技術展「Embedded Technology 2015」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2015」が神奈川・パシフィコ横浜にて開催されている。本稿では富士通グループのブース展示についてレポートする。○非接触で人の視線を検出できるシステム「EyeExpert」富士通コンピュータテクノロジーズが提供する視線検出システム「EyeExpert」は、人の視線の位置を非接触で検知することができるものだ。同システムは7.1cm × 1.2cm × 1.2cmの小型視線センサーと制御ソフトウェアから構成されており、たとえば小型視線センサーを店舗に設置し、得られたデータを分析することで、陳列改善や商品開発などのマーケティングへ活用するなどといった利用方法が考えられる。ほかにも、作業時の視線を記録して見落としを防止するなどといった業務支援、ユーザーが機器操作をする際のアシストに役立てるといった利用例が想定されている。小型視線センサーは50~80cmの距離にある視線を検出。また1個につき60cm × 40cm程度の範囲の認識が可能で、最大4個の視線センサーから収集したデータを記録することができる。同社は導入支援サービスなども提供するとしている。○手のひら静脈センサー「PalmSecure」現在、本人確認の手段として「バイオメトリクス(生体)認証」が注目されつつあるが、そのなかでも手のひらや指などの静脈パターンを読み取る「静脈認証」は、高精度でかつ偽造やなりすましなどの不正行為に対する技術として有力だ。 富士通が開発した非接触型の静脈認証は、静脈認証装置から離れた位置にある手のひらに近赤外線光を照射することで、皮下組織にある静脈中の還元ヘモグロビンが近赤外線光を吸収し、黒く映し出される。このパターンと比較照合することで本人認証を行うものとなっている。センサーに直接触れる必要がないため衛生的であり、またIDカードも不要なので災害などに強いソリューションであるといえる。
2015年11月18日NECはこのほど、人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術の開発や、AI技術を活用したソリューション展開を強化すると発表した。これに伴い体制面の強化も図り、研究・開発やコンサルティングなどに関わるAI関連要員を、2020年度までに約1000人に拡充していくという。本稿では、NECのAIへの取り組みについてお届けしたい。○AI要員を1000人体制に拡充NECはAI技術の定義について、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」といった人間の知的活動をコンピュータで実現するものとしている。1980年代から関連技術の開発を進めるなど、同社のAIへの取り組みの歴史は長く、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御等の主なAI関連技術に関して、世界初もしくは世界トップレベルの技術を有しているという。同社の執行役員を務める江村克己氏は、AI関連事業への注力について次のようにコメントした。「当社は社会価値創造の取り組みを進めており、社会課題を解決する社会ソリューション事業に注力している。その中核となるビッグデータ・IoT・セキュリティなどの分野に、長年にわたり研究開発を続けてきたAI技術を積極に取り入れ、進化させていきたい。こうしてAI関連事業の強化を図るとともに、安全・安心な社会づくりなど、より大きな社会価値創造を実現していく」○防犯やマーケティングへの期待が高い新たなAI技術とは?NECは同日、「一歩進んだAI技術」として、新たに開発した「時空間データ横断プロファイリング」も発表した。この技術は、複数の場所で撮影された長時間の映像データから、特定のパターン(時間・場所・動作)で出現する人物を高速に分類・検索するというもの。NECが得意とする顔認証技術などと組み合わせることで、AI技術としての利用が可能となる。時空間データ横断プロファイリングは、大量の映像データから顔の「類似度」をもとにグループ化し、特定の出現パターンに合致する対象の発見が可能なアルゴリズム。この技術により、顔の類似性から同一人物と見なせる出現パターンを分類し、出現時間・場所・回数等での検索を行うことが可能となる。例えば、カメラ映像中の「同じ場所で頻繁に出現する人物」や「複数の場所に現れた人物」を発見し、防犯や犯罪捜査など、従来人手ではできなかった新たな知見や気づきを見いだす高度な解析を実現する。街角に設置されたカメラ映像中ののべ100万件の顔データを時空間データ横断プロファイリングにより解析したところ、同じ場所に長時間・頻繁に現れる人物の検索・抽出をたった10秒で行ったという。「この技術のポイントは、未知の事象を検出できることにある」と江村氏は強調した。NECは2016年度中に時空間データ横断プロファイリングを実用化し、今後、道に迷った観光客へのおもてなしや、振る舞い・表情から心情を理解するマーケティングなどへも展開していく予定。そのほか、江村氏は11月2日に発表した、予測に基づいた判断や計画をソフトウェアが最適に行うAI技術「予測型意思決定最適化技術」について解説を行った。同技術を適用した水需要予測に基づく配水計画では、浄水・配水電力を20%削減する配水計画を生成できたという。最後に江村氏は、将来を見据えた取り組みとして、脳型コンピュータの開発に向けた学術機関との連携の取り組みについても言及。「こうした新しいAI技術も非常に重要だ。NECとしてはオープンイノベーションで推進していく」と力強く訴えた。
2015年11月18日今回からはTkinterというPythonのGUIライブラリを使って、GUIアプリケーションの使い方について学んでみたいと思います。GUIは初心者向けとは言いづらいところがありますが、自分が作りたいものを想像しやすいオブジェクト指向に慣れ親しむのに向いているという点から、初級者から中級者になるためのステップとしてはベストなものだと私は考えています。PythonでGUIを使うといってもさまざまなライブラリがあり、Tkinterがベストではない場合もあります。また、そもそもPythonではなくほかの言語を用いて作るべきである可能性すらあります。今回はあくまでも学習目的メインなので、そのあたりのことはご容赦ください。また、本連載はGUIをメインとしているわけではないので、当然ながらTkinterのすべてはカバーしきれません。簡単な使い方紹介や実例をとおして、GUIの仕組みやオブジェクト指向について理解してもらうことを目標にしているので、興味があるかたはほかのWebページや本などを活用してください。○Tkinterの紹介と本連載で作るサンプルWindowsやMac上のアプリケーションも当然ながらプログラムで作られています。それらを思い浮かべると、ある共通点があることがわかりませんか。まず一般的にアプリケーションはウィンドウという形で提供され、そのなかにボタンやテキストを書く領域、それにメニューなどが存在しています。GUIはこれらの「見た目」を作ることに特化したライブラリです。ライブラリの特定の関数を呼び出すことでウィンドウやメニューを作成したり、場合によってはライブラリのクラスを継承することで細かい挙動や見た目を作ったりします。TkinterもこういったGUIのライブラリであり、Pythonで利用されます。ただ、TkinterはPythonで一から作られたものというよりは、Tkという汎用のGUIのツールキットをPythonで利用できるようにしたものです。この仕組みを以下の図に記します。上記図にあるように、まずTkと呼ばれているGUIのツールキットがあり、Pythonがそれを「ラップ」しているようなイメージです。そのラップされたPythonのライブラリをTkinterと呼んでいます。Tkはほかの言語でも利用されていて、たとえば図にあるように、Rubyでも利用されています。今回はこのTkinterとPythonを使って、以下のようなカウンターを実装することを目標にします。見てもらうとわかりますが、clickと書かれているボタンを押すと表示されているカウンターの数が増えます。○GUIの基本的な考え方GUIといってもブラウザ上で動くものやデスクトップアプリとして動くものなどいろいろあります。ただ、ある一定の規模のGUIのアプリを構築する場合、基本的にGUIのウィンドウは入れ子構造で構成されている場合が多いです。たとえば以下の図のようになります。左側にアプリの画面の概念図、右側に GUIのパーツの階層構造が書かれています。みてわかるようにFrame1はFrame2, 3を内部に持っていて、それらを縦に並べて表示させています。そしてFrame2も中にWidget1,2,3,4を持っており、それを横に表示。Frame3はWidget5,6を持ち、縦に表示といった具合です。このとき大切なのは、Frame1,2,3 やWidgetは必要に応じて適切なものが選ばれ、場合によっては「継承」でカスタマイズされているということです。このあたりの話は後半で扱います。○Tkinterの作法詳しいGUIの使い方を理解するためには、まず基礎となる作法を学ぶ必要があります。そのため、簡単なものから順を追って説明していきたいと思います。まず最初に以下の図のものを作ります。これを実現するコードは以下となります。import Tkinter as tkfont=("Helevetica", 32, "bold")label = tk.Label(text="Hello Tkinter", font=font, bg="red")label.pack()label.mainloop()コードの解説をすると、まず最初にTkinterを使うためにライブラリをインポートしています。import X as Yとすると、XというライブラリをYという名前で使うことができます。Tkinterという名前が長いのでtkとしています。次にfontの定義ですが、これは単にタプルでフォント、文字サイズ、大文字と指定しているだけです。tk.Label()関数でGUIのパーツである「ラベル」と呼ばれているWidgetを作成します。名前付き引数を使って作るパーツの詳細をオプションとして指定していますが、今回は表示する文字列を "Hello Tkinter" とし、フォントは定義したもの、背景色(BackGround)を赤としています。そして、作成されたラベルのpack()と呼ばれているメソッドで label を配置し、mainloop()メソッドでGUIを表示するという流れになります。今回はラベルひとつだけを表示するので比較的簡単でしたが、複数のウィジェットと呼ばれているGUIパーツをまとめたアプリケーションを作る場合はもうちょっと複雑になってきます。○複数のWidgetの利用先程はラベルひとつだけの単純なパーツ構成だったので、今回はもう少し複雑なものを作ってみます。とはいっても単純で、以下のような2つのラベルを表示するだけのアプリケーションです。これを実現するためにはFrameを使うのが簡単です。Frameはその中にWidgetを複数持つことができ、それらをどのように表示するかを管理してくれます。まぁ、まずは簡単なのでコードを見てみましょうか。import Tkinter as tkframe = tk.Frame()font=("Helevetica", 32, "bold")label1 = tk.Label(frame, text="Hello Tk", font=font, bg="red")label2 = tk.Label(frame, text="Hello Python", font=font, bg="blue")label1.pack()label2.pack()frame.pack()frame.mainloop()上記のコードで気をつけてもらいたいのは、まずtk.Frame()関数によりFrameのインスタンスを作っているところです。そして次に、先ほどと同じようにtk.Label()関数でラベルを作っているのですが、その第一引数に親となるFrameを与えています。このようにすることで新しく作られたラベルは先程のFrameの中に格納されます。要するにラベルがFrameの子要素となったということです。そして、ラベル、Frameというように内側から順にpackメソッドを呼び出していき、最後に一番外側のFrameに対してmainloop を呼び出します。簡単ですね。GUIのフレームワークにより、このパーツの親子関係の指定方法は変わってきます。今回は子に親を指定していますが、どちらかというと親に対して "親のパーツ.addChild(中のパーツ)" というような形で指定することのほうが一般的かもしれません。基本となる思想はそれほど変わらないので、フレームワークの流儀に合わせてください。○Frameの表示オプション先ほどのフレームでの表示はちょっと雑だったので、オプションを付けてもう少し丁寧に表示してみます。オプションはpackメソッドの中で「どのように表示するか」を指定できます。たとえば以下のようなものがあります。基本的にFrameの中に「縦に並べるか」「横に並べるか」を指定し、あとは細かい調整をするという考え方でいいと思います。今回は割愛していますが、中に格納するWidget間のスペースといったことも調整できます。○Frameの入れ子構造複雑なWidgetの配置をしたい場合は、Frameの中にFrameを入れるという入れ子構造にします。たとえば以下のような配置にしたいとしましょう。これは次のようにすれば大丈夫です。import Tkinter as tkframe1 = tk.Frame()# Child1frame2 = tk.Frame(frame1)font=("Helevetica", 32, "bold")label1 = tk.Label(frame2, text="Hello Tk", font=font, bg="red")label2 = tk.Label(frame2, text="Hello Python", font=font, bg="blue")label1.pack(side=tk.LEFT)label2.pack(side=tk.LEFT)frame2.pack()# Child2label3 = tk.Label(frame1, text="Hello Wodld", font=font, bg="green")label3.pack(fill=tk.X)frame1.pack()frame1.mainloop()注目して欲しいのはframe2の親にframe1が指定されていることです。frame2の中には2つのラベルが入っていますが、これはframe1から見るとframe2というひとつの要素に過ぎません。そしてlabel3は、frame1にとってframe2と同じく自分の子供となります。つまりframe1にとってはlabel1,2は孫で、label3は子供になります。誰が誰の親で、中から外に順にpackしていくということに注意を払えばそれほど難しくないですね。○Widgetの継承今まで利用してきたGUIのパーツはFrameとLabelだけでしたが、実際にはボタンやテキストボックスなど、さまざまなものが存在しています。ただ、よく考えてください。ボタンやラベルにはそれぞれ共通した役割である「フレームに格納可能」「画面に表示される」「クリックなどのイベント処理が可能」といった共通した特性があります。これらの共通した特性を複数のクラスで実現する必要がある場合は、前回お話ししたように「継承」が便利です。GUIはコンポジションより継承をするべき場面です。たとえばTkinterというよりも、一般的なGUIのライブラリでは、以下のようにラベルやボタンといったパーツは基本となるWidgetから継承される場合が多いです。こうすることで基本機能はWidgetに搭載し、その差分のみ子クラスであるボタンやラベルで実装すれば機能を実現できます。この基本ルールは自分でGUIのパーツを新しく作る際もあてはまります。確認のために簡単なGUIのパーツを作ってみます。冒頭でお話したカウンタを作ります。これを実装する場合、別に継承を使わないでも実現可能です。たとえば以下のようなものもそうです。import Tkinter as tkclass Counter:def __init__(self, value):self.value = valueframe = tk.Frame()font = ("Helevetica", 32, "bold")self.label = tk.Label(frame,text=self.getText(),font=font, bg="red")button = tk.Button(frame, text="Click",command=self.clicked)self.label.pack()button.pack()frame.pack()frame.mainloop()def clicked(self):self.value += 1self.label.configure(text=self.getText())def getText(self):return "Count:{}".format(self.value)c = Counter(0)コードを読んでみるとわかりますが、クラスCounterは、特にTkinterのパーツを継承しておらず、その初期化の際にFrameを作り、その中にラベルとボタンを格納して表示するという仕組みになっています。なお、ボタンが押されたときのアクションは、登録されたメソッドが呼び出されるというものになっています。一方、同じことを継承を使って実現することもできます。こちらのほうが一般的な GUIアプリの作り方だと思います。import Tkinter as tkclass Counter(tk.Frame):def init(self, master=None, value=0):self.value = valuetk.Frame.__init__(self, master)font = ("Helevetica", 32, "bold")self.label = tk.Label(self,text=self.getText(),font=font, bg="red")self.button = tk.Button(self, text="Click",command=self.clicked)self.label.pack()self.button.pack()def clicked(self):self.value += 1self.label.configure(text=self.getText())def getText(self):return "Count:{}".format(self.value)f = tk.Frame()c1 = Counter(value=0, master=f)c2 = Counter(value=5, master=f)c1.pack()c2.pack()f.pack()f.mainloop()ちょっとコードが複雑になっていますが、Counterはtk.Frameを継承して作り、自分自身の中にラベルとボタンを配置するという構成になっています。また、継承を使わないコードと使うコードの最後の部分を見比べてもらうとわかりますが、継承をしない場合はあくまでも「俺ルール」で表示をさせているのに対して、継承を使う場合はほかのtkのウィジェットのGUIパーツとほとんど違いなく利用できています。ほかのGUIパーツのように使えるので、今回はFrameの中に入れて2つ利用するということをやっています。これは継承を使わないコードでは「俺ルール」で仕組みを作らないと実現できませんし、そんなコードは汎用性が低くて使いにくいです。GUIのアプリケーションはパーツとパーツが複雑に絡み合うため、大規模なものを作るとなると難易度が一気に増えます。ただ、そのような問題をいかに乗り越えるかということに四苦八苦し、自分でいろいろ考えたアイディアを試したり先人の知恵を借りたりして解決していくということを繰り返すことでプログラマとしてのレベルが上がってくれるのではないかと思います。今回でオブジェクト指向編は終わりです。また演習の解説と回答、およびコラムを挟んだうえで、今までの話でカバーできなかった例外処理などの話題を扱っていきたいと思います。
2015年11月16日NECは、大量の文書データにおいて、文の意味ごとに自動でグループ化するとともに、各グループの概要を見出しで表示できる「含意クラスタリング技術」を使い、コンタクトセンターやアンケートに寄せられる意見や要望、SNSの口コミなど、大量のテキストから、特定の意味を含む情報を抽出し整理・分類する「お客さまの声分析ソリューション」に、音声認識技術、感情認識技術の機能を拡張した「お客さまの声分析ソリューション(会話解析)」を、11月10日より発売した。音声認識技術により、通話音声をテキスト化し、コンタクトセンター応対時のメモ等のテキストに加えて、通話音声もお客さまの声として分析可能にする。また、感情認識技術により、声の大きさや高さなどを基に、通話音声から顧客の怒りやオペレータの謝罪の気持ちを自動で判断し、その出現パターンから顧客の不満・苦情を検出する。これにより、コンタクトセンター部門のスーパーバイザーは、従来行っていた通話音声を聞き直すことなく、通話音声から苦情原因の把握が可能になり、オペレータ応対の改善を支援し、顧客の満足度向上を実現する。同社では、これらによりオペレータ応対の改善を支援し、より広く顧客の意見の定量的な集計を実現。経営者は商品サービスの改善要望や経営課題を把握することで、迅速な意思決定が可能となるとしている。会話解析 音声VOC解析は12月から出荷され、価格は2500万円~(音声認識+テキスト含意認識(100席ライセンス))。会話解析 感情認識は、2016年4月から出荷され、価格は未定。
2015年11月10日多忙な日々を送るアラフォー世代。職場でも家庭でも、周囲に必要とされることに喜びを感じる一方で、体力的にも精神的にもさまざまな負担・不安を抱えています。元気がないわけではないのだけれど、なんとなくしっくりこない… などと感じることもあるでしょう。そんな時にオススメしたいのがネイルでの「色遊び」。手や指をキレイにしているだけで、心は落ち着き、穏やかになっていきます。どんな時でも気分もコントロールできて、自分を高めることができるネイルカラーの選び方についてご紹介しましょう。ネイルカラーは最高の「元気ツール」職場でパソコンをさわる時も、電車やバスでつり革や手すりにつかまるときも、携帯をチェックする時も、視線を向ければ必ず目につく「ネイルカラー」は、女性にとって最高の元気ツール、モチベーションアップの色と言えます。指先に「色」があると、名刺交換の際や何かを手渡すとき、不思議と背筋が伸びるものです。きちんと手入れをしているという印象をネイルカラーから感じとれるからです。これは自分だけに言えることではありません。受け取る方も美しい指先に心を奪われることでしょう。肌だけでなく、爪も「乾燥」している!手荒れがひどい時は「何もしないのが一番」とついつい爪も放置してしまいがちですが、荒れている時こそハンドクリームやネイルオイルなどの基本の保湿ケアをした上で、しっかりと爪に「色」をつけてみてください。荒れて若々しくない手を見て、しょんぼりとしてしまった気分が復活してきます。気分が上がることで意識も変わり、手荒れの早期回復につながるとも言えるでしょう。また、ケアをしていないと爪の水分量は減ってしまい、乾燥してしまいます。指先や爪の保湿ケアをした上で「きちんとネイルをする」という習慣は、気分が上がるだけではなく結果的に「乾燥予防」にもつながるので、一石二鳥というわけです。ネイルの色で、“オン・オフ” をコントロール!そして、もっと効果をもたらすにはネイルの色で、“オンオフ” のコントロールを行うこと。ジェルネイルだとすぐに色を変えることはできませんが、マニキュアであれば仕事とプライベートの時で色分けをすることができます。この色分けも、ただ好きな色にするのではなく、いま自分に足りていない色をあえて塗ってみたり、洋服がモノトーンが多いという方は爪だけは鮮やかな色を選んで楽しんでみてもよいでしょう。とくに“オン” の時は、やる気を掻き立てる「赤」やコントラストが凛とした雰囲気を醸しだしてくれる「フレンチネイル」がおすすめ。また、誰からも愛される「ピンクベージュ」にしても素敵です。▼忙しい時こそ、余裕のある「ピンクベージュ」を 【オン】ピンク+ベージュという、どちらも女性に人気の高い色を組み合わせたピンクベージュ、実は若い女性がつけても似合いません。仕事も恋愛も十分なキャリアを積んでいるアラフォー女性だからからこそ似合う色、と言えます。なぜならば、色そのものには特に主張がないからです。中身が伴うからこそ、つけて輝ける色。言い換えれば、ピンクベージュが似合う女性というのは「中身と外見どちらもバランス良く整い、大人にしか出せない艶っぽさが滲み出ている人」なのです。一見地味に見える色ですが、心も身体も輝いている女性が身に付けることで、その優しい色みも一気に華やいで見えるのです。多忙な時こそその優しい色を見て、本来の余裕な自分を取り戻しましょう。▼10本の指を「3色」で遊ぶ、大人女性の働きネイル 【オン】勤め先の自由度にもよりますが、敢えてベタ塗りで3色のカラーを取り入れるのもおすすめです。例えば青(ロイヤルブルーやミッドナイトブルーといった紺系)を3本、ゴールドラメを4本、残り3本をアクセントカラーとして、オレンジやワインレッド、黄緑(アップルグリーンなど)にするなど。こうした色選びは、遊びゴコロのある大人の女性の証です。仕事はしっかりとこなすけれどネイルでは自由な雰囲気を演出してみましょう。▼プライベートでは「パステルカラー」を 【オフ】日頃から常にがんばっている “オン” モードだからこそ、プライベートではあえて「色」を抜いて “オフ” モードへとコントロール。クリアネイルでもよいけれど、やはり薄っすらでも「色」をつけたいのが女心というものです。そこでおすすめなのは「パステルカラー」です。この場合、服装は敢えてモノトーンでまとめるのがポイント。服もピンクや水色といった同系色になると、ただの若作りしている人になってしまいます。ネイルがかわいいからこそ、服は黒やグレーといった大人の色で染めてみてください。また、指先だけでなく足の爪にもネイルをすると、さらに気持ちが高まるのでおすすめです。職業柄どうしても指先にネイルをすることが出来ないという方は、足の爪だけでも塗って、気分をコントロールしてみてくださいね。秋模様に相応しく、自分を高めてくれる「ネイルの色選び」を楽しんでみましょう。
2015年11月04日PFUは10月28日、標的型サイバー攻撃対策として新たな検知技術を開発したと発表した。新技術は、多くの技術が採用している、マルウェア自身の特性や振る舞いに基づくものではなく、攻撃者の行動に着目したものだという。標的型サイバー攻撃は一般的に、侵入前に標的組織の情報を入手する「情報収集」から、標的型メールのURLをクリックさせることで、ツールをダウンロードさせて遠隔操作し、情報を窃取する「組織内部侵入」といったプロセスを踏む。これに対して同社の研究チームは、組織内部侵入における攻撃者の行動プロセスに着目した「攻撃者行動遷移モデル」を構築した。このモデルを利用したものが、標的型サイバー攻撃の検知を実現する新たな検知技術「Malicious Intrusion Process Scan」となる。複数の協力組織において実証実験を重ねており、セキュリティ対策が施された実際の業務環境(合計約10万端末)における複数の標的型サイバー攻撃を検知し、効果を確認しているという。検知技術は「リアルタイム把握」と攻撃者行動遷移モデルを特徴としている。攻撃者は標的とした端末と通信して攻撃活動を行うため、端末の通信を監視する。エージェントレスで監視することで、攻撃者に気づかれることなくリアルタイムに攻撃者の行動を把握できるとしている。攻撃者行動遷移モデルでは、前述の攻撃行動の通信が通常の業務上行われる通信を装っているケースがあり、正しく検知できないことがありうるという。そのため、侵入直後から攻撃行動に移るまでの流れを「攻撃者行動遷移モデル」と照合し、検知精度を高める。この新技術は、千葉県・幕張で行われる情報セキュリティEXPOのPFUブースで公開される。
2015年10月28日みずほ銀行は10月14日、米SimpleEmotion(SE)と、コールセンターにおけるオペレータの応対品質向上を目的に、同社の音声感情認識技術を同行のコールセンター業務へ試行導入することで合意したと発表した。同行によると、SEとの試行は国内銀行では初の試みという。SE社は、スタンフォード大学生のMatthew Fernandez氏とマサチューセッツ工科大学生の Akash Krishnan氏が2012年に共同設立したベンチャー。SEの音声感情認識技術は、人の声の周波数などから話者の感情を、どの言語でも識別可能としている。SEはその技術の活用領域をコールセンターの他、ロボティクスやヘルスケアなどの多様な分野とし、各社の業務特性に合ったソリューションの提供を行っているとのこと。同行は2015年2月から、コールセンターにおいてIBM Watsonテクノロジーを導入し、より正確でよりスピーディな応対の実現を目指しているという。今回SEの技術力をコールセンターで利用することで、オペレータのさらなる応対品質向上を目指すとしている。将来的には、利用客とのコミュニケーションにおいて、Watsonテクノロジーと連携させた最適なワン・トゥ・ワン応対や、店頭やロボットなど他チャネルへの応用を展望していくとしている。
2015年10月15日「コバラセンサー技術」採用の炭酸飲料大正製薬株式会社は、新カロリーコントロール飲料「コバラサポートりんご風味」を10月1日より全国の主要コンビニエンスストアにて発売する。「コバラサポートりんご風味」は、2014年7月1日に発売した「コバラサポートゆず風味」に続いての発売となり、バリエーションを広げ、楽しみながら美味しくカロリーコントロールをし、美容や健康に意識の高い人、カロリーが気になる人をサポートする飲料となっている。製品概要製品名:コバラサポートりんご風味製品区分:清涼飲料水名称:炭酸飲料原材料:果糖ぶどう糖液糖、難消化性デキストリン、増粘剤(ペクチン)、酸味料、香料、保存料(安息香酸Na)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)内容量:185ml希望小売価格:1本200円(消費税抜)(ニュースリリースより引用)特許取得の「コバラセンサー技術」同社が特許を取得した、同炭酸飲料を、空腹時に強酸性となる人工胃液に加えた場合にはゼリー状に変化し、満腹時に弱酸性となる人工胃液に加えた場合には一般の飲料と同様に変化をしないという特性を有する飲料設計技術である。空腹時を想定した強酸性の人工胃液では、「コバラサポート」がゼリー状に変化しゼリーの中に溶け込んでいる炭酸が気体となり、ゼリーが膨らみ、しばらくその状態をキープする。その「コバラセンサー技術」を採用した新感覚の炭酸飲料「コバラサポート」は、すっきりとした微炭酸飲料で、1缶(185g)あたり30kcalとカロリーも控えめで飲みやすいりんご味がおなかも心も満たしてくれる。(画像はニュースリリースより)【参考】・大正製薬株式会社ニュースリリース
2015年10月02日婚活中の迷える子羊をモテ女子へと華麗に変身・変心させる「シンデレラ恋活プロジェクト」もいよいよ佳境!7回目となる今回は、内面についてのレクチャーです。講師は、婚活の悩みにズバリ答えてくれるLOVEコーチの立川ルリ子先生。つい感情的になってうまくいくはずの恋もダメにしてしまう女性のために、自分の心をコントロールするコツを教えてもらいました。●恋愛がうまくいくために必要なモノって?立川先生によれば、恋愛がうまくいくために必要なのは「不安に負けない」という強いマインド。相手の一挙手一投足が気になるのは自然なことなのですが、不安に飲み込まれてしまうと、うまくいくはずの恋愛も失敗してしまいます。とくに陥りやすいのが、「メールの数が少なくなった」「素敵なレストランへのお誘いがなくなった」という悩み。先生いわく、男性は過去の恋愛での成功体験に基づいて行動するので、もしあなたに好意があっても、効果的なアプローチ法ができているとはかぎりません。つまり、彼の態度に一喜一憂しても無意味なのです。また、女性慣れしていない男性の場合、メールの返信もデートのお誘いもあまりしてくれないことが多々あります。それなのに、感情にまかせて「どうしてメールをくれないの」「もう私に飽きたの?」などと責めるのは逆効果。「こういうふうにしてくれたら、私はうれしい」ということをさりげなく伝えましょう。●メールの返信がないのは、迷惑だと思っているサイン?また、なかなか返信が来ないなあと思ったら、「時間に余裕があるときに返事くださいね!」と送ってみて。そうすれば、もしうっかり忘れていただけだとしても、彼は「ゴメン、忙しくて返事できなかった(汗)」と言い訳できて、返信しやすくなります。間違っても、「すみません、私のメールは迷惑だったでしょうか…」なんてメールを送らないように!返信のスピードが、彼の気持ちのバロメーターではないのです。●うんと愛される女性になる“おまじない”最後に、立川先生が教えてくれたのは、男性から愛される女性になるための“おまじない”。それは、自分自身を宝石だと思うことです。先生によれば、女性は1人の例外なく、全員が“美しく輝く宝石”。ただ、宝石の扱い方は、人によって違います。普段はしまっておいてときどき眺めたい人もいれば、ずっと身につけていたい人もいるし、一度手に入れたら満足して手入れをしない人もいます。男性が“あなた”という宝石をどう扱うかはわかりません。でも、宝石が輝き続けるのに相手は関係ありませんよね。久しぶりに開けたとき、くすんでいるのか、まぶしいくらいに輝いているのか――それは、あなたしだいです。どんなときでも、自分が自分自身の一番の味方でいることを心がけましょう。自分を大切にしない人は、人を大切にする感覚がわからないから、人を大切にすることができないのです。もし恋愛がうまくいかないと悩んでいるなら、まずは自分を“宝物”として大切にするところからはじめてみてくださいね。●シンデレラ恋活プロジェクトとは?今まで恋活・婚活がうまくいかなかった女性たちを、魔法にかけられたシンデレラのように約3カ月間かけて変身&変心させ、運命の人を一緒に探すプロジェクトです。・公式サイト:・シンデレラ恋活ブログ:【シンデレラ恋活プロジェクトの記事一覧】・恋愛にも「マーケティング理論」が有効!?:・男性が思わず触れたくなる“赤ちゃん肌”の作り方:・本当に似合うマイファッションスタイルの見つけ方:・プロが教える「また会いたい!」と思われる会話テク3つ:・素敵な出会いがない、長続きしない…婚活の悩み“あるある”解決法:・モテすぎ注意!? 男目線で見た“真のモテメイク”のポイント3つ":(取材/文:ASUKA取材協力:シンデレラ恋活プロジェクト)
2015年09月15日オーシャンブリッジは9月7日、同社のリモートコントロールツール「ISL Online(アイエスエル・オンライン)」で、ワンタイム接続と常駐接続を備えたリモートコントロールツールである「プライベートクラウドライセンス」の提供を開始した。同社によると、この機能の提供は日本初だという。ISL Onlineは、離れた場所のPC同士で画面共有を行う「ワンタイム接続」、遠隔地にあるサーバーや出先でiPhone/iPadなどから社内のPCに接続可能な「常駐接続」と「Web会議機能」を1ライセンスで利用できるリモートコントロールツール。セキュリティポリシーに合わせて、オンプレミスライセンス、プライベートクラウドライセンス、パブリッククラウドライセンスの3つのライセンスから選択できる。提供が始まったプライベートクラウドライセンスは、LinuxOSベースのISL Online中継サーバーがAWS上にセットアップされた状態のサービスで、企業のサーバー構築やサーバー管理が不要となっている。また、複数の企業で共用するマルチテナントと異なり、契約企業専用のシングルテナントでのサービスとなる。オンプレミスサーバー台数は、契約接続数に応じて追加し、さらに、サーバー台数に応じてインスタンスも追加するため、高い障害耐性を実現。これに加え、Active-Activeバックアップにより、接続サーバーが故障しても別のサーバーが自動で継続運用するとともに、一部サーバーに偏った負荷も全体で分散処し効率運用を実現した、冗長構成での提供となる。プログラムアップデートやセキュリティパッチなどの適用などは、その都度契約企業と相談の上で実施し、サービスが停止するほどのサーバー障害が発生した場合には、契約企業の了承のもと、遠隔での緊急メンテナンスを行う。ISL Online プライベートクラウドライセンスの税別年間価格は、同時接続数10で300万円、20で400万円、50で750万円、100で1,300万円、200で2,400万円、300で3,000万円、無制限では5,000万円となる。
2015年09月08日富士フイルムは9月3日、カラーネガフィルム「フジカラー F-II400」が国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産の登録制度は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年から実施されているもの。昨年度までに184件が登録されている。このたび登録された「フジカラー F-II400」は、富士フイルムが1976年10月に発売したカラーネガフィルム。それまでのカラーネガフィルムに比べて、感度を約4倍に引き上げ、世界初の高感度(ASA400)を実現した製品だ。フジカラー F-II400によって、ストロボがなければ撮影できなかった室内でも明るく撮れるようになったり、シャッタースピードを4倍速くできたことで手ブレの解消につながったり、とカラー写真の撮影領域拡大に貢献した。
2015年09月04日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日国立科学博物館は9月1日、「国立科学博物館重要科学技術仕様(愛称:未来技術遺産)」に、ソニーの「AIBO」など25件を選定した。「未来技術遺産」は日本の科学技術の歴史を示す事物で、科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの、ならびに国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものを、国立科学博物館が選定し登録するというもの。2008年から毎年発表されており、昨年は日本初の噴流式洗濯機「電機洗濯機 SW-53」や富士フイルムの「フジカラー 写ルンです」などが選出された。今年は「AIBO」のほか、世界初の産業レーザディスクプレーヤであるパイオニアの「PR-7820」、海軍航空本部が製作した「海軍航空機用塗料識別標準(色見本帳)」などが登録された。2015年度登録の「未来技術遺産」は以下の通り:
2015年09月01日インターコムは31日、遠隔地からPCのメンテナンスやサポートが可能なリモートコントロールソフト「LAPLINK 14」を発表した。9月16日に発売し、価格(税別)はパッケージ版1ライセンスパックが9,800円、2ライセンスパックが15,800円、5ライセンスパックが39,500円。LAPLINK 14を使用することで、現地で行う作業と同等の作業を、自分のPCからリモートで実行可能。主な用途として、遠隔地にあるPCのトラブル解決や、顧客へ納品した製品やシステムの保守業務などを挙げている。今回のバージョンアップでWindows 10に正式対応し、相手先のPCがWindows 10を使用していても問題なくリモートコントロールできる。前バージョンでは有償提供だった保守サポートサービスが、1年間分無償で付与されようになった(最大5年間への拡張も可能)。保守サポートサービスでは、最新プログラムの提供や電話サポートサービスなどを提供する。セキュリティは256bit暗号化に対応。通信回線としては、LANや電話回線などを使う。プッシュインストールをサポートしており、ホストPCからLAN上にある複数のPCへと、プログラムを自動インストール可能。大量のPCを更新する手間を省き、作業を効率化する。「バックグラウンド機能」では、リモート先のPC画面に表示することなく、DOSコマンドの実行やファイル転送などが行える。リモートコントロール補助機能では、デスクトップペン、レーザーポインター、ホストPCマウスカーソルといった表示機能を搭載。また、ファイル転送が途中で切れても、中断箇所からデータ転送を再開することも可能だ。対応OSはWindows Vista(SP2) / 7(SP1) / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2。
2015年08月31日ロジクールは11日、ゲーミングブランド「Logicool G」にて、低DPIでのマウスコントロール精度を向上させるゲーミング専用大型マウスパッド「ロジクール G640 ラージ クロス ゲーミング マウスパッド」(G640)を発表した。発売日は9月17日。同社直販サイトなどで販売する。価格はオープンで、直販価格は税別3,500円。低DPIでのマウスコントロール精度向上を図った適度な表面摩擦と、広い操作範囲を確保したマウスパッド。表面加工は同社製の「Logicool G」ゲーミングマウスのセンサーに最適化。裏面は滑り止め加工されたラバーベースが面全体を覆っており、プレイ中のずれを防ぐ。表面の素材は熱処理繊維、裏面の素材は天然ゴム。本体サイズはW460×D400×H3mm、重量は352g。カラーはブラックのみ。
2015年08月12日大分キヤノンは8月4日、デジタルカメラおよび交換レンズの生産技術力強化を目的として、大分キヤノン安岐事業所内に総合技術棟を新設すると発表した。2016年内の稼働を目指す。高性能かつ高品質の製品を継続して生産するために、キヤノンでは生産の国内回帰や内製化を推進し、カメラ生産技術をさらに高めていく必要があるとしている。こうした状況を踏まえ、大分キヤノンでは総合技術棟を建設することを決定。2016年年初に着工し、稼働予定は2016年第4四半期内だ。総合技術棟には生産技術部門、製品技術部門、生産工機部門などを集結させ、効率性の高い生産体制の確立を目指す。
2015年08月04日楽天は7月29日、インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」の海外拠点を、シンガポール(楽天技術研究所 Singapore)と米国ボストン(楽天技術研究所 Boston)に新設した。「楽天技術研究所」は、所属する研究者たちの専門性を生かした活動を支援し、インターネット全般における先進技術を革新的なサービスにつなげる研究機関で、インターネット企業の技術研究所として産学連携にも積極的に取り組んでおり、教育機関と人材交流を図りつつ、アカデミックな知識を取り入れながら研究を進めている。同社はこれまで、東京以外の研究所として、2010年6月にニューヨーク、2014年2月にパリに設立しており、今回の新設で4カ国5拠点での展開となる。今回新設した「楽天技術研究所 Singapore」は、心理学や行動科学、モバイルソーシャル分野を研究領域の主体とし、これらの知見に基づいた顧客満足度を高めるインターネットサービスの研究を実施。同成果は同社の各事業にフィードバックし、さらなるサービスの向上を図る。一方、「楽天技術研究所 Boston」の研究領域は、機械学習や深層学習、AI分野を主体とし、特に人工知能分野の研究を推進。世界の各開発拠点にいるビッグデータチームとも連携し、ビッグデータ活用のさらなる高度化を図る。また、新設の両研究所は、シンガポールおよびボストンを中心とした海外の大学・研究機関と積極的に連携し、海外における研究者の採用を進める。その第一弾として、「楽天技術研究所 Singapore」では同日より、アジア各国・地域のデータサイエンティストを対象に、楽天の子会社となるVikiの保有するデータを用いた課題解決のコンテスト「Rakuten-Viki Global TV Recommender Challenge」を行っていく。
2015年07月30日ニフティは7月27日、ニフティクラウドにおいて、これまで提供してきた従来のコントロールパネルを閉鎖すると発表した。8月5日にコントロールパネルログイン後の画面を新コントロールパネルへ変更し、8月26日に従来のコントロールパネルを閉鎖する。新しいコントロールパネルでは、エンジニアリングパーツのインタフェースと統合し、各メニューを目的ごとに再構成したことにより、必要な機能を迅速に見つけることができる。また、サーバー作成など各種作業手順の簡略化や、セキュリティとコスト管理における利便性を向上。さらに新しい機能として、ファイアウォールのグループコピー機能、SSH Keyのアップロード機能、料金明細に表示されるサービス/機能(「シンプルVPN」等)が追加される。
2015年07月29日東芝は、HDDの大容量化に向けた技術として、多層化した記録層の磁性体の磁化の向きを、層を選択して反転させることを可能とする技術を開発したと発表した。同成果の詳細は、7月8日にスペインで開催された国際学会「20th International Conference on Magnetism(ICM2015)」にて発表された。HDDの1プラッタあたりの記録密度向上に向けた研究として、フラッシュメモリのように磁気の記録層を多層化することが検討されてきたが、10Tビット/inch2の記録密度に達することができる記録原理の技術がこれまでなかった。今回、研究グループは、層ごとに特定の周波数に反応するマイクロ波磁界を印加する記録方式を用いることで、特定層のみ磁化反転を起こすことを実験で実証したという。この成果について研究グループでは、磁気記録に応用できる基本的な技術であり、高密度磁気記録製品への応用が期待されるとしている。なお今後については、微細な記録ビットを書き換えるため、局所的なマイクロ波磁界印加が可能なスピントルク発振素子の開発を進め、スピントルク発振素子を搭載可能な磁気ヘッドの開発を行っていくとするほか、多層記録に最適化した記録媒体の開発を行い、2025年ころを目標に3次元磁気記録の実現を目指すとしている。
2015年07月10日