お月見イベント「あま弥生の観月会」が、大阪高槻市の安満遺跡公園で2023年9月30日(土)に開催される。お月見イベント「あま弥生の観月会」「あま弥生の観月会」は、2023年で開催5回目を迎える人気お月見イベント。月、土星、木星など秋の夜空を観望する天体観測の企画をはじめ、夜店やキッチンカーによる月見団子の販売、高槻伝承民謡、邦楽、吟詠といった伝統芸能演奏会などを行う。広々とした安満遺跡公園で仲秋の名月をゆったり鑑賞する、風情溢れる時間を過ごしてみてはいかがだろう。【詳細】「あま弥生の観月会」開催日:2023年9月30日(土)時間:16:00~20:30場所:安満遺跡公園住所:大阪府高槻市八丁畷町12-3参加費:無料内容: 紙芝居、わらべ歌あそび、影絵劇などの子ども向けプログラム、高槻伝承民謡、邦楽、吟詠などの伝統芸能演奏会、天体観測、各種夜店とキッチンカーによる飲食販売など※子ども向けイベントは定員に達したため申込終了。その他イベントも入場制限を行う場合あり。※月見弁当は100食限定にて予約販売(1食2,700円)。予約は安満遺跡公園事務室まで。申込期限9月23日(土)。【問い合わせ先】安満遺跡公園事務室TEL:072-648-4725
2023年09月14日重要文化財であった遠軽町の白滝遺跡群の出土品が6月27日に、文部科学省告示により国宝に指定となりました。後期旧石器時代(約3万年前~1万5千年前)のものとしては、質量ともに国内では群を抜き、世界的な価値を持つと専門家からも高い評価を受けています。白滝遺跡群の出土品が重要文化財から国宝への格上げまで足かけ12年。旧石器時代の遺物が国宝に指定されるのは初めてで、国宝の中で最古となります。北海道内の国宝指定は2007年の中空土偶(函館市)に続く2件目で、オホーツクでは初となります。大形尖頭器国宝「北海道白滝遺跡群出土品」の代表的な石器photo by M.Sato【ポイント】◎石器群や接合資料から石器製作技術の変遷が確認できる◎黒曜石原産地における原石の搬入や石器の搬出により当時の人類の活動がわかる◎白滝産黒曜石の分布から人の移動や流通を知る手がかりとなる2023年6月27日、文部科学省告示により北海道のオホーツク、遠軽町・白滝遺跡群の出土品が国宝指定されることが決定しました。白滝遺跡群出土品の多くは遠軽町白滝地域の北部にそびえる赤石山(標高1,147メートル)一帯で採取された黒曜石を素材として、これまで約760万点の石器や破片が出土し、このうち1,965点が国宝指定されました。今回、高い評価を得たのは、その資料の豊富さです。発掘調査の成果から、旧石器時代の石器製作技術の変遷や生活の様子、さらに白滝産黒曜石はサハリンから東北地方にまで分布していることから当時の人の行動範囲を裏付けるものとして重要な役割を担っています。これらの出土品は、遠軽町白滝にある「遠軽町埋蔵文化財センター」で常設展示しています。センターでは、本物の黒曜石から世界に1つだけの石器(やり先)を作る、ものづくり体験も実施中。予約なしで、学芸員や専門のスタッフが指導しますので、いつもでも気軽に楽しく安全に体験できます。【黒曜石とは】約220万年前の火山活動によって噴出したマグマが急速に冷え固まった火山岩です。黒く輝くさまは、別名「天然ガラス」と呼ばれるほど美しく、割っただけで鋭い刃物になるため、旧石器時代や縄文時代など金属器が普及するまでは、様々な道具の主要な材料でした。遠軽町白滝地域の赤石山は、国内最大級の黒曜石産地であり、いくつもの黒曜石露頭が確認されています。露頭では大形の黒曜石の原石を入手することができます。特に旧石器時代には大形石器を製作する傾向にあることから、良質な黒曜石を求めて赤石山の山頂部まで入っていたと考えられます。【遠軽町埋蔵文化財センターのご案内】〒099-0111 北海道紋別郡遠軽町白滝138-1 白滝総合支所内TEL:0158-48-2020●開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)●休館日/夏期(5月~10月) :無休冬期(11月~翌4月):土・日・祝日、年末年始(12/31~1/5まで)休館日●埋蔵文化財センター入館料(2階)【常設展示室】 :一般320円(*団体260円)、高校生以下160円(団体130円)*団体料金は10名以上から適用となります。*未就学児は無料です。*高校生以下とは、小学生、中学生、高校生をいいます。【年間パスポート】:一般1,050円、高校生以下530円*発行日から1年間有効です*体験学習室使用料も適用となります●学芸員による展示解説【常設展示室】:無料*埋蔵文化財センターには、考古学専門の学芸員が常駐しています。展示室の解説をご希望の方はお気軽にお声かけください。【一般の問い合わせ先】一般社団法人えんがる町観光協会〒099-0414 北海道紋別郡遠軽町南町3丁目事務局長 小林 昌樹(こばやし まさき)TEL/FAX : 0158-42-8360e-mail : niji@engaru-kankou.jp お問い合わせ日時: 平日9時~17時 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月28日企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」が、大阪・堺のさかい利晶の杜にて、2022年9月17日(土)から10月16日(日)まで開催される。茶陶の名品約100点を展示堺環濠都市遺跡として土中に埋もれているという、室町時代から江戸時代にかけての大阪・堺のまち。特に慶長20年(1615)の大坂夏の陣で被災したまちの跡は、良好な状態で広範囲に残っており、町屋・蔵・道路・濠の跡や、自治都市・貿易都市として繁栄していた当時を物語る数多くの土器・陶磁器などが出土している。中でも、千利休や武野紹鷗などの茶人が活躍したことから、“茶の湯”に関連する陶磁器が多数発見。企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」では、これまで1,300件を超える調査で見つかった茶陶のうち、大坂夏の陣で被災したまちの跡からの出土品約100点を中心に展示し、千利休没後のいわゆる「織部様式」の茶の湯を探る。茶入と酒盃を組み合わせた珍品「備前建水」例えばミニチュアの茶入と酒盃が貼り付けられた「備前建水」は、他に例を見ない珍品。建水とは茶碗を清めた湯や水を捨てる際に用いる茶器だが、これは堺の茶人が窯元に特別注文した作品と見られる。茶会を象徴する茶入と、懐石料理を象徴する酒盃が組み合わされた「備前建水」からは、客を迎える“おもてなし”の心が感じられる。中国で造られた名品「肩衝茶入」異国の地・中国で作られた「肩衝茶入」。器厚が薄く大振りで、使用されていた当時も“大名物”として珍重された品だという。他にも、珍しくもどこか温もりを感じる茶陶の名品を間近で目にすることができる。“推しうつわ”投票企画&出土品に触れるコーナーもまた、より展覧会を楽しめる企画として、観覧者が展示品の中から自分のイチオシのうつわに投票する“推しうつわ”投票企画や、出土品に実際に触れることができるコーナーを設置。展示室での学芸員による解説や、環濠都市遺跡の現地見学会などの関連イベントも催される。約400年前の桃山時代の歴史ロマンを体感してみては。展覧会概要企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」会期:2022年9月17日(土)~10月16日(日)会場:さかい利晶の杜 企画展示室住所:大阪府堺市堺区宿院町西2丁1番1号休館日:9月20日(火)開館時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)観覧料:大人300円(240円)、高校生200円(160円)、中学生以下無料※常設展(与謝野晶子記念館、千利休茶の湯館)と共通料金※( )内は10名以上の団体料金※小中学校と引率教職員は無料※堺市内在住の65歳以上は無料(要証明書)【問い合わせ先】さかい利晶の杜TEL:072-260-4386
2022年09月10日津軽海峡フェリー株式会社(本社:北海道函館市・代表取締役社長:村上 玉樹(むらかみ たまき)、以下 「津軽海峡フェリー」)は特別割引商品「縄文遺跡応援割引」を2022年1月8日(土)ご乗船分より販売再開いたします。本商品は「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録を記念して、2021年9月から11月の期間限定で販売していましたが約900台、1,500名の方にご利用いただき、大変ご好評をいただいておりました。お得で快適な船旅をもっと多くの方にご提供したいとの思いから2022年1月以降、通年で販売することを決定いたしました。津軽海峡フェリーではこれからもお客様目線を追求し、利便性向上を目指しながら船旅をより身近に感じていただけるフェリー会社になれるよう努めて参ります。画像1■縄文遺跡応援割引~マイカーでいざ(13)行こう(15)縄文遺跡~とは函館~青森航路をマイカーで往復ご利用のお客様を対象とした特別割引商品です。世界文化遺産に登録された、北海道、青森県、岩手県、秋田県の4道県に点在する縄文遺跡群への観光を応援するべく「いざ(13)行こう(15)」にちなんだ割引料金でお得にフェリーを利用することができるよう企画いたしました。縄文遺跡群までのアクセスはマイカーが便利です。この機会に縄文遺跡群を巡る旅、北海道・東北観光、ビジネスや帰省でのご利用にもご活用ください。■「縄文遺跡応援割引~マイカーでいざ(13)行こう(15)縄文遺跡~」商品概要商品名称 :縄文遺跡応援割引~マイカーでいざ(13)行こう(15)縄文遺跡~実施目的 :北海道・北東北の縄文遺跡群世界文化遺産登録を記念して、縄文遺跡群までのアクセス利便性向上の面から縄文遺跡群への来場を応援する利用条件 :(1)函館~青森航路限定(2)マイカー往復利用限定 ※往復の期限は14日以内(3)スタンダード限定 ※等級変更不可(4)事前支払いが必要予約開始日:2021年12月24日(金)対象期間 :2022年1月8日(土)~2022年12月31日(土)※4/29~5/8、8/5~8/14を除く販売価格 :【車輌】普通車 片道13,000円(税込)/軽自動車 片道10,500円(税込)【同乗者】大人 片道1,500円(税込)/小人 片道750円(税込)利用方法 :(1)往復の乗船日時を決めて予約取得【電話予約】乗船の5日前まで予約受付。お電話にて「縄文遺跡応援割引」とお伝えください。※予約番号とお支払いに必要な番号をお伝えしますので、メモのご用意をお願いします。〈ご予約・お問い合わせ〉※電話予約受付時間:9:00~18:00函館支店:0138-43-4545青森支店:017-766-4733大間支店:0175-37-3111【WEB予約】乗船の2日前まで予約受付。予約ページより「縄文遺跡応援割引」でご予約ください。※コンビニ支払いは5日前まで、クレジットカード決済は2日前までの予約となります。※その他のプランや割引でご予約された場合は縄文遺跡応援割引が適用になりませんのでご注意ください。(2)ご予約後、支払い期限内に料金の事前支払い(3)当日は出航の40分前までに発券カウンターまたはスマートチェックインにて乗船手続き■商品紹介ページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月24日リアル謎解きゲームを使ったプロモーションを提案する株式会社ハレガケ(本社:東京都豊島区、代表:黒田洋介)と株式会社マッシュは、安満遺跡公園パートナーズ(所在地:大阪府高槻市)主催で、「歴史リアル謎解きゲーム」イベントとして「タイムスリップ安満遺跡~弥生文化の開拓者~」を2021年11月1日(月)から2022年3月31日(木)まで開催します。イベントメインビジュアル安満遺跡公園イメージこのイベントは安満遺跡公園内をめぐる謎解きゲームを楽しみながら、弥生時代の歴史を学ぶことが出来るイベントです。ファミリーや友達同士でなど、弥生時代のムラを再現した公園内の展示で弥生時代の生活を知りながら、実際にあった遺跡の上で楽しむことができます。また、謎解きゲームではありつつ、ストーリーは弥生時代の歴史を学べるものになっている上、自由参加・行動のイベントであり、密を避けられるイベントとなっているため、校外学習での利用も可能です。内容弥生時代初期の集落が出土した安満遺跡を体験的に楽しめるリアル謎解きゲームです。ゲームストーリーに沿って昔の墓や水田など、実際に入り込める弥生時代のムラの展示を巡りながら、弥生時代について学べます。3密を回避できる広大な公園で楽しめる体験型レジャーです。難易度は大人1人、または、親子で解けるくらいの内容です。参加方法・進め方安満遺跡公園パークセンター公園事務室の受付にてキットを購入してゲームスタートです。考古学者のたまごとして安満遺跡で発掘調査をしていると、弥生時代にタイムスリップしてしまったところから物語が始まります。安満遺跡公園内をめぐり、謎を解きながら、弥生文化について学びを深めることができます。謎の答えを受付に報告することで、エンディングとなりゲームクリアです。イベントページ : 用語補足リアル謎解きゲーム参加者の「ひらめき」が鍵となる体感型ゲームイベントです。頭と体を使い、次々現れる謎や暗号を解くことでゲームストーリーが展開します。物語の世界に入り込み、自分が一人のキャラクターとしてストーリーを進める「主人公体験」が人気を集めています。ストーリー弥生時代の古代遺跡“安満遺跡”。発掘調査中に小さな勾玉を見つけたあなたは――なんと弥生時代へタイムスリップしてしまった!?突然放り出された古代の地で出会ったのは、ムラを拓こうとする開拓者たち。弥生文化の謎を解き、あなたは元の時代へ戻ることができるのか!?タイムスリップ安満遺跡~弥生文化の開拓者~日程:2021年11月1日(月)から2022年3月31日(木)予定休 催 日:年末年始(2021年12月29日から2022年1月3日まで)※新型コロナウイルス感染症などの影響により予告なく休止する可能性がございます。会場:安満遺跡公園(〒569-0096大阪府高槻市八丁畷町12番3号)受付場所:安満遺跡公園パークセンター公園事務室受付時間:9:00~15:00(最終解答受付 18:30)目安プレイ時間:2~2.5時間程度アクセス:阪急京都線「高槻市駅」から徒歩10分、JR京都線「高槻駅」から徒歩13分参加方法:イープラスにてチケットを購入し、受付場所でキットを受け取る(現地のパークセンター公園事務室でも販売があります)チケット 参 加 費:1,500円(税込)主催:安満遺跡公園パートナーズ協力:オープンたかつき運営会議(高槻市・高槻市観光協会・高槻商工会議所)企画制作:株式会社マッシュ、株式会社ハレガケ(NAZO×NAZO劇団)イベントページ : 【安満遺跡公園へのお問い合わせ】(9:00~17:00まで)電話:072-648-4725FAX:072-648-4726【取材/掲載の問い合わせ窓口はこちら】Tel: 03-6912-7596 /Email: info@haregake.com (対応時間:平日9:00〜18:00)安満遺跡公園 : 株式会社マッシュ | 世の中を少しだけ楽しくしてみたい : 株式会社ハレガケリアルプロモーションとしてリアル謎解きゲームを使ったイベントの企画提案から制作までを専門に行うイベント会社です、これまで200以上の実績を持っています。(創業:2012年)住所: 東京都豊島区高田3-21-2 ユニハイト東京ビル4階株式会社ハレガケ謎解きプラス|リアル謎解きゲームの企画から運営まで : [リアル謎解きゲーム] NAZO×NAZO劇団(ナゾナゾ劇団) : 株式会社ハレガケ|お祭りが日常に。リアル謎解きゲーム企画・制作・プロデュース会社 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月29日新発見に沸く古代マヤ文明。その海底に沈んだ遺跡が未体験の恐怖の舞台となる海洋パニックスリラー『海底47m 古代マヤの死の迷宮』が、7月23日(木・祝)の「海の日」に公開が決定、予告編も到着した。本作は、ダイビング中に海底に落下、深海で檻に閉じ込められた姉妹が決死の脱出に挑む姿を描き、全世界で大ヒットを記録した『海底47m』のシリーズ第2弾。あれから3年、スケール、アクション、ロケーション、そして何よりもスリルと恐怖が進化と深化を遂げて帰ってきた。今作では前作のコンセプトをしっかりと受け継ぎつつ、ダイビングの中で最も危険が伴うとされている「洞窟ダイビング」という要素を新たに追加。作品の目玉となる水中の撮影には、イギリスのバジルドンにあるプールと、『スター・ウォーズ』や『007』シリーズの撮影でも知られるパインウッド・スタジオの2か所にセットが組まれた。メインとなるマヤ文明の都市、迷路のようなトンネル、高くそびえる柱、らせん状の石の階段、堂々たる彫像、そして目玉の「祭壇」と、かつてマヤ族が生贄を捧げた壮大な洞窟が完全再現され、500年前の海底遺跡で決死の撮影の末に作品が完成した。また、キャストにはジェイミー・フォックスの娘であるコリーヌ・フォックス、シルベスター・スタローンの娘のシスティーン・スタローンと、名優たちの子どもが本作で映画デビュー。『やさしい本泥棒』のソフィー・ネリッセ、米Huluのティーンホラー「Light as a Feather」(原題)のブリアンヌ・チューと海底へ向かう。太陽の日差しが降り注ぐ夏のメキシコ。4人の女子高生たちは、メキシコの<海底に沈むマヤ文明の遺跡>を探検しようと危険な洞窟ダイビングに挑戦する。しかし、突如大きな衝撃が走り神殿は崩落。そこに現れたのは、巨大な人食いホオジロザメだった!必死で逃げる4人だが、命綱は切断され、助けを呼ぼうにも無線は通じない。ようやく見つけた逃げ道は激しく渦巻く潮流で塞がれており、残りの酸素もごくわずか...脱出確率0%の迷宮を4人は突破できるのか――。未体験のパニックに、緊張と興奮、そして悲鳴が無限ループする、緊張感あふれる予告編に仕上がっている。『海底47m 古代マヤの死の迷宮』は7月23日(木・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HiGH&LOW THE LIVEライブ・ビューイング海底47m 2017年8月12日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開© 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED
2020年06月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「戦争遺跡」です。戦争の恐ろしさを忘れず次世代に伝える努力を。8月15日に74回目の終戦記念日を迎えますが、戦争体験者が高齢となり年々減っていき、戦争を後世に伝えていくことが難しくなってきています。戦争遺跡をどうやって残していくかがいま、ひとつの焦点になっています。広島県の原爆ドームは、核兵器の脅威を伝えるものとして、1996年に世界文化遺産に登録されました。また、同県の大久野島には旧陸軍の毒ガス製造所がありました。自治体はその歴史を残そうとしています。鹿児島県奄美諸島にはトーチカや高射砲台の跡が残り、地元の人々が戦争の記憶を残すための観光資源として守ろうと、掘り起こし作業を進めています。しかし、東京には、戦争の歴史に触れられる施設がけっして多くはありません。ドイツのベルリンには、街の中心にナチスドイツの秘密警察「ゲシュタポ」の本部だった建物が残され、写真資料館になっています。また、ブランデンブルク門の隣には、ユダヤ人を虐殺した証に石棺をイメージしたモニュメントが建てられ、過去の過ちを忘れぬようにしています。それでも、ドイツ人の知人は「私たち30~40代は、まだ祖父母や両親から直接戦争の体験談を聞けたから伝えられます。でも、次の若い世代は聞く機会もないため実感が持てず、戦争はひとつの物語にすぎなくなるでしょう」と話していました。2012年にドイツで『帰ってきたヒトラー』という小説がベストセラーとなりました。’15年には映画化され大ヒット。ヒトラーが現代にタイムスリップするというコメディなのですが、街頭で民衆と接する場面は実はノンフィクション。まだドイツにシリア難民が流入する前ですが、そのときすでに移民に対する不満の声が上がっていました。この作品は、国民がまた英雄的な存在を望む状況に陥っていることに、警鐘を鳴らしたのです。イタリアでリメイクされ、日本では9月に『帰ってきたムッソリーニ』というタイトルで公開されます。生活に不満が募れば、排外主義やナショナリズムの台頭に火がつきかねません。戦争遺跡を残し、その惨禍を伝えない限り、あっという間に時代が後戻りしかねないことに、危機感を抱いたほうがよいと思います。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年08月13日©TRIPPING!インドネシア・ジャワ島の世界遺産、「ボロブドゥール遺跡」。インドネシアで最もポピュラーな観光名所で、たびたび“世界の七不思議”のひとつとしても名が挙げられている、世界最大の仏教遺跡だ。 仏教宇宙観を表現した構造©TRIPPING!9世紀、シャイレーンドラ王朝により建てられた寺院は、仏教理論の多層を表現するため、丘陵に岩石を積み上げられ造られた巨大モニュメント。123メートル四方をベースにしたピラミッドには2,672枚のレリーフ、504体もの仏像が飾られ、同規模のものは類を見ない。©TRIPPING!東南アジアの宗教的建造物として有名なカンボジアの「アンコールワット」と比較しても、「ボロブドゥール」は約300年も早く完成していたというから驚き! 1,000年もの間、ジャングルに眠っていた寺院©TRIPPING!時代とともにジャワの権力は東側へ移り、「ボロブドゥール」は1,000年もの間、自然の荒廃にさらされることとなった。再発見されたのは1815年。英国のスタンフォード・ラッフルズ卿が火山灰に埋もれていた寺院を発掘したが、それは巨大寺院のほんの一部。その後も発掘、修復が試みられたが、本格的な修復が行われたのは1970年代に入ってから。ユネスコの全面的支援のもと、8年をかけて修復が行われ、1991年には世界遺産に認定された。©TRIPPING!「ボロブドゥール」という名は、サンスクリット語で“丘の上の仏教寺院”を意味する“Vihara Buddha Uhr”に由来するという。上空から見ると、寺院は伝統的な仏教の曼荼羅の形をし、10の層は、仏教的宇宙観である三界(Kamadhatu=一般の人々が住んでいる現象世界、Rapadhatu=人間は俗事から解放されている過渡的世界、Arupadhatu=神々が宿る最高の世界)を表している。©TRIPPING!「ボロブドゥール」は仏教徒にとってインドネシア各地から集う合流地点であり、参拝者はもちろん地元観光客も絶えない。©TRIPPING!アクセスはジョグシャカルタから車で1時間程。各社ツアーが便利で、神秘的な景色に出会えるサンセットやサンライズツアーは特に人気だ。 尚、ビジターセンターの隣には、ボロブドゥールの歴史を解説したムービー(英語)を上映するシアターもあるので、見学の前に立ち寄れば予習も可能だ。©TRIPPING!毎年6月には「ボロブドゥール」の野外劇場でジャワ舞踊の特別イベントが開催。また仏教カルチャーに興味があるなら、毎年5月から6月の満月の日に行われる仏教徒最大の祭典、ワイサックの日にあわせて訪れてみては。仏陀の生誕を祝おうと世界中から集まる約15,000人の参列者が成す華やかかつ神聖な光景は圧巻だ。 ボロブドゥールの仏教寺院群・住所:Borobudur Archaeological Park・入場時間:6:00~17:00・入場料:US$25(10歳〜)、US$ 15(子供 3歳〜9歳) 初回投稿日:2016年3月23日情報更新日:2017年5月12日入場料更新
2017年05月12日バンテアイ・スレイ photo:世界遺産イェーイ!カンボジアの至宝アンコールの遺跡群!アンコール・ワットとアンコール・トムが有名ですが、それ以外にどこを観光すれば良いのだろう?と悩んでしまう方もいらっしゃるかと思います。実は世界遺産「アンコールの遺跡群」には数々の遺跡が世界遺産として登録されているのです。 その中でも今回の記事ではちょっと郊外の遺跡4つをご紹介!トレッキングをしながら川の中に彫られた遺跡を観光したり、ジャングルに埋もれたままの手つかずの遺跡の中を歩いたりできるのです!クバル・スピアン photo:世界遺産イェーイ! こちらが今回ご紹介する遺跡4つです!1. バンテアイ・スレイ(世界遺産:アンコールの遺跡群)2. クバル・スピアン(世界遺産:アンコールの遺跡群)3. ベン・メリア(世界遺産:アンコールの遺跡群)4. プレア・ヴィヘア(世界遺産:プレア・ヴィヘア)ベン・メリア photo:世界遺産イェーイ!アンコール・ワットやアンコール・トムはカンボジアのシェムリアップから車に乗って20分以内で行くことができるアクセス良好な遺跡です。今回ご紹介する4つの遺跡はシェムリアップから車で約1時間~3時間のところにあり、少々遠いのですが半日あれば行けるものもあるので、ぜひ旅の日程に組み込んでみて下さい! 1. バンテアイ・スレイ東洋のモナリザと呼ばれているデヴァター(女神)像 photo:世界遺産イェーイ!郊外の遺跡の中では一番人気のバンテアイ・スレイ!ここの目玉は何と言っても東洋のモナリザ!10世紀後半に作られた古くて小さな寺院ですが、紅色砂岩で作られているためアンコール・ワットなどと違って赤みを帯びているのと、びっしりと彫られた細密なレリーフが特徴です。午前中は観光バスが何台もやってきて、観光客でいっぱいになります。日本からのパックツアーでも訪れるようです。残念ながら現在は遺跡保護の観点から東洋のモナリザに近づけないようなので、望遠レンズや双眼鏡などを持参した方が良いかもしれません。 アクセスシェムリアップから車で約1時間。バンテアイ・スレイからクバル・スピアンまで車で約30分なのでセットで訪れるのが良い。 2. クバル・スピアンphoto:世界遺産イェーイ!暑いアンコール遺跡の中に、こんな涼しげな世界遺産があることにびっくり!バンテアイ・スレイから車で約30分。森林の渓流のそばの川底や岩場にヒンドゥーの神や神話が彫られている珍しい遺跡があります。photo:世界遺産イェーイ!入り口で車を降りてから、こんな緑溢れる道を片道40分程度トレッキングしながら歩いていきます。そこまで激しいトレッキングではないですが、歩きやすい靴が安心でしょう。photo:世界遺産イェーイ!こちらはアナンタ竜に横たわるビシュヌ神。このような精巧な彫刻が水辺にたくさんあります!美しい滝もありマイナスイオンたっぷりの世界遺産!トレッキングもそこまでハードではないので、涼を求めて行ってみましょう! アクセスシェムリアップから車で約1時間半。バンテアイ・スレイからクバル・スピアンまで車で約30分なのでセットで訪れるのがオススメ。 3. ベン・メリアphoto:世界遺産イェーイ!密林の中に埋もれた遺跡、ベン・メリア。アンコール・ワットと作りが似ているのですが、修復がほとんどされていないため、崩壊した遺跡の石が散乱していたりして、神秘的な雰囲気を味わうことができます。photo:世界遺産イェーイ!こちらは中央塔ですが、完全に崩壊しています。photo:世界遺産イェーイ!ヒンドゥー教の天地創造神話を描いた「乳海攪拌」のレリーフ。神々と魔人が大蛇の胴体を引っ張っているシーンです。鬱蒼と生い茂る樹木の中に遺跡がひっそりとたたずんでいる、ベン・メリアはそんな世界遺産です。喧騒から離れて静かな雰囲気かと思いきや、実際は現地の可愛い子供達がワラワラ~とやってきて、勝手にガイドを始めたり土産物を売ったりしてくるので少々賑やかだったりもします。 アクセスシェムリアップから車で約1時間半。 4. プレア・ビヒア天空の秘境遺跡プレア・ビヒア。カンボジアで2番目に登録された世界遺産で、タイとカンボジアの国境付近にあるダンレック山地の頂上、高さ約600mの崖の上に6世紀頃に建てられたヒンドゥー教の寺院です。photo:ひさほ ゆうプレア・ビヒアは5つの塔門が800mに渡って一直前上に配置されているので、山頂へ向けて階段を登りながら観光して行きます。車を降りてなだらかな岩を登りましょう。郊外の遺跡は歩きやすい靴が必須です!photo:ひさほ ゆうところどころ、内戦で破壊されたと思われるところがあります。photo:ひさほ ゆう何といっても必見なのは、山頂から見下ろすカンボジアの大地!!photo:ひさほ ゆうカンボジアとタイとの領有権問題で緊張状態が続いていたプレア・ビヒアですが、近年少しずつ緊張が和らいできていて、観光できるようになってきました。訪れる前に、現地の情勢をしっかり確認しましょう! アクセスシェムリアップから車で約3時間。ベン・メリアとプレア・ビヒアは方向が同じなので、一緒にまわる1日のツアーなどが便利。 世界遺産豆知識!■アンコールの遺跡群 (文化遺産)登録:1992年登録基準:「人間がつくった傑作」、「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」■プレア・ビヒア(文化遺産)登録:2008年登録基準:「人間がつくった傑作」・アンコールの遺跡群へのアクセス日本からカンボジアへの直行便はプノンペン線のみのためプノンペン経由、もしくはタイのバンコク、またはベトナムのホーチミン経由も可能。【カンボジア・プノンペン経由】日本からプノンペンは直行便で約6時間半。プノンペンからシェムリアップは飛行機で約45分。【バンコク経由】日本からバンコクは直行便で約6時間半。バンコクからシェムリアップは飛行機で約1時間。【ホーチミン経由】日本からホーチミンは直行便で約6時間。ホーチミンからシェムリアップまで飛行機で約1時間。 ※記事中の情報は、全て2016年8月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】 4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
2016年09月06日ベトナム中部の世界遺産、「ミーソン遺跡」。近年ビーチリゾートとして注目集まる都市・ダナンから2時間ほどで訪れることが出来るということもあって、人気の観光スポットだ。 謎が多く残された、ジャングルの中に佇む遺跡©TRIPPING!特長的な煉瓦づくりの建物が深いジャングルの中、静かに佇む神秘的な光景は、歴史好きならずとも観たいもの。国内8つの世界遺産のうちのひとつで、ヒンドゥー教シヴァ派の聖地であることから「ミーソン聖域」とも呼ばれる。©TRIPPING!緑濃い山々と、港町ホイアンへと続くトゥーポン川に囲まれた自然豊かな地。4世紀から13世紀にかけて建てられた建造物は古代チャンパ王国初期の政治的、宗教的中心を担っていたとされる。20世紀初頭、フランスの考古学者らにより発見され、修復、補強が進められたが、大部分は戦争により破壊。 特にベトナム戦争時の爆撃によるダメージは大きく、その爪あとは展示されている発掘品にも見ることが出来る。1975年の南北統一後から修復は本格的に行われ、1999年にはUNESCOの世界文化遺産に登録。今なお修復は続けられていて、なかなか進まない地雷撤去作業が発掘を阻んでいることもあり、手がつけられていない部分は多数。まだまだ謎が多く残された遺跡なのだ。©TRIPPING!大小71か所にも及ぶ遺跡群は集合体ごとにA~Hまで、8つのグループに区分されている。セメントや漆喰などの接着剤を使わずに積み上げられた煉瓦作りの建物は、当時のチャンパ人の建築技術の高さを示すもの。ヒンドゥー教の女神や象徴的シーンが描かれた繊細なレリーフが刻まれ、訪れる人を魅了する。©TRIPPING!最も注目されるのはグループAの中心にある煉瓦積み祠堂。比較的保存もよく、インドなどから影響を受けたチャンパ美術、美しい装飾文様をじっくり観ることが出来る。©TRIPPING!敷地内にある演舞場では、一日に3回(9:30、10:30、14:30)、伝統舞踊が披露されている。アクセスはダナンから車で2時間、ホイアンから1時間ほどで、ツアーを利用するのがおすすめ。また現在「ミーソン遺跡」の石像の一部はダナンの「チャム彫刻博物館」に展示されているので、時間が許せば合わせて覗きたい。 ミーソン遺跡(My Son Sanctuary)・住所: Duy Phu Commune, Duy Xuyen District, Quang Nam Province・入場時間: 6:30~17:00・入場料: 100,000VND
2016年03月30日©TRIPPING!インドネシア、ジョグジャカルタを訪れるなら外せない観光名所といえば、世界遺産「ボロブドゥール遺跡」。世界最大の仏教遺跡とあって、国内外を問わず連日多くの観光客で賑わっている。 遺跡公園内のホテル「マノハラ・ホテル」でランチ©TRIPPING!ジョグジャカルタから車で1時間半ほどの場所に位置するボロブドゥール遺跡。ちょうどお昼時に訪れるなら、遺跡を眺めながら優雅にランチタイムを過ごすはいかがだろうか?そこで、今回ご紹介するのが、遺跡公園内にロケーションする、マノハラ・ホテルのレストラン「Witarka Resto」。オープンエアーになったダイニングエリアは、美しい芝生の庭に面していて、その先にはボロブドゥール遺跡を望むことができる。 リーズナブルに楽しめるインドネシア料理料理は、伝統的なインドネシア料理が中心。ホテルのレストランというと、価格設定に驚いてしまうこともあるが、こちらのレストランは良心的なのでご安心を。©TRIPPING!・ナシゴレン スペシャル マノハラ(Rp.45,000 =約390円)・ミーゴレン ボロブドゥール(Rp.42,500=約360円)・ビンタンビール(瓶)(1本 Rp.40,000=約340円) ゆっくりとした時間の流れるマノハラ・ホテルのレストランで一息ついてから、いざ世界遺産巡りへ繰り出してみよう! こちらも合わせてCheck!“世界の七不思議”にも選ばれた世界遺産「ボロブドゥール遺跡」
2016年03月25日©TRIPPING!2世紀~17世紀、ベトナム中部から南部にかけて発展したチャンパ王国の彫刻や遺物を集めた「チャム彫刻博物館」。王国の中でも、宗教の中心地であったミーソン遺跡から出土したコレクションは必見。 チャンパ王国の彫刻が収蔵©TRIPPING!チャンパ王国時代の、主に7世紀~15世紀の遺物を集めた「Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)」。1902年に構想、1919年に開館したこの美術館にて披露されたのは、フランスの考古学者やフランス国立極東学院の専門家らによって集められた、チャンパ王国時代の石像彫刻を中心としたコレクションだ。1931年代と2002年の2度にわたる増設で現在は2階建てになったチャム彫刻美術館。オープン当時の建築部分もそのまま残されている。 ミーソン遺跡のコレクションは必見©TRIPPING!ギャラリーは時代や地域によって8つのギャラリーから成るが、中でも、My Son Gallery(ミーソン・ギャラリー)は、チャンパ王国の首都から西に約30キロに位置する、宗教の中心地「ミーソン」から出土したコレクションを有する貴重なギャラリー。山に囲まれた地形は、70もの石像を比較的損傷の少ない綺麗な形で保存していた。そのほとんどが、シヴァ神に捧げられたものだと言われている。©TRIPPING!チャム彫刻美術館へは、ダナン中心地から徒歩で10分~15分程度。かつてのチャンパ王国の栄華を垣間見ることができるため、ミーソン遺跡群を訪れる前に立ち寄りたい美術館だ。 Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)・住所:02 2/9 st, Hai Chau District, Danang・営業時間:7:00~17:00・電話:(+84)511 3470114・入場料金:大人40,000VDN、学生5,000VDN、16歳以下無料※5名以上ガイドツアー有り・アクセス方法:ダナン中心地から徒歩約10分~15分
2016年03月20日著者撮影先日、タイ東北部(イサーン)にあるブリーラム県を訪れる機会があり、ブリーラム最大の観光名所といわれる「パノムルン遺跡」を見学することができました。こちらの遺跡、日本人には存在をあまり知られていないようなのですが、タイに残るクメール遺跡としては規模も大きく、保存状態も良好と言われています。死火山の山頂に建つ神殿クメール遺跡というと、カンボジアの遺跡を思い浮かべる方が多いと思うのですが、タイ東北部にもクメール王朝時代に建てられた寺院跡が遺跡として点在しています。今回ご紹介する「パノムルン遺跡」もそのひとつ。10~13世紀にかけて増築されてきたとみられており、元々はヒンドゥー教の寺院だったものが後に大乗仏教寺院に改修されたと言われています。17年にも及ぶ復旧作業が行われたのち、現在は歴史公園として一般に開放されています。著者撮影名前の「パノムルン」はクメール語で「大きな丘」の意味。この寺院が建つのは海抜400mの死火山の山頂なんです。神殿の美しい装飾は必見!お土産物店が並ぶ参道を抜け、階段を上ると、美しい石畳が広がっています。その先には神殿が。著者撮影この石畳の通路、きれいに整備されており、周囲の景観と見事に調和しています。緑地部分では地元住民と思われる人たちがのんびりと寛いでいる姿を見ることができました。著者撮影最後の階段を上りきると、ピンク色の砂岩で作られた神殿が目前に。著者撮影建物に残る美しい装飾は一見の価値があります。著者撮影思わず写真に収めたくなるような場所がたくさん。著者撮影「パノムルン遺跡」は首都バンコクから約360キロの距離にあり、ブリーラムの中心地からも車で1時間程かかる場所にあります。アクセスが良い場所とは言えないのですが、観光地化され過ぎていない静かな雰囲気が個人的にはとても気に入りました。バンコクからは近隣の遺跡と組み合わせたパッケージツアーもあるようですので、バンコク旅行の際に少し足を延ばしてみるのも良いかもしれません。こちらに行かれる際は歩きやすいスニーカーで行かれるのをおすすめします。
2016年02月19日©TRIPPING!一生に一度は訪れたい憧れの観光地「アンコール遺跡群」。歴史的地理的意義とそのスケールの壮大さで、名実ともに東南アジアを代表する世界遺産の一つ。今回は60以上の遺跡群の中から、ぜひ押さえたい人気の遺跡5か所をご紹介!遺跡群の代名詞「アンコール・ワット」©TRIPPING!東京都23区ほどの広大な土地に悠然と立ち並ぶ数々の遺跡群の中でも、圧倒的な人気と知名度を誇る観光名所「アンコール・ワット」。12世紀前半に30年もの歳月をかけて建築された、石造りとしては世界最大のヒンズー教寺院だ。日の出とともに、太陽の逆光を浴びて水面に浮かび上がるシルエットは、息をのむほどの絶景。アンコール・ワットの記事はこちら>王宮を囲む古代都市遺跡「アンコール・トム」©ASEAN-Japan Centre 南大門一辺3キロの外壁に囲まれた正方形の古代都市遺跡「アンコール・トム」。12世紀後半に造営された、クメール王朝最後の都市だ。構内の仏教寺院「バイオン」の塔や第一回廊の浮彫は、見応え満点。アンコール遺跡群が一望できる「プノン・バケン」の絶景スポットなども有する。アンコール・トムの記事はこちら>多くの謎を残す「アンコール・トム」内の「バイヨン寺院」©ASEAN-Japan Centre古代都市遺跡「アンコール・トム」の中央に位置する仏教寺院「バイヨン寺院」。54基にも及ぶ塔の四面には、巨大な観音菩薩の顔が。その顔には笑みが浮かび、“バイヨンの微笑” “クメールの微笑”と呼ばれる。建造期間は3つの王朝に渡り、その回廊や構造は複雑。そもそもの原型や、寺院建立の意義は現在でも謎に包まれている。「バイヨン寺院の記事はこちら>樹木に覆われた寺院遺跡「タ・プローム」©ASEAN-Japan Centre東西約1000m南北約700mのラテライトの壁に囲まれた寺院遺跡「タ・プローム」は、アンコール遺跡群の中でも最大規模。12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が母を弔うために建てられた。内戦の間、長きにわたり放置された遺跡の周辺や下には、樹木が根を張り、遺跡を押しつぶす形に。樹齢300年とも言われるこの樹木は現在も成長中。まるでおとぎの国に迷い込んだようなファンタスティックな雰囲気も味わえる。タ・プロ-ムの記事はこちら>サンセットが美しい「プノンバケン寺院」©Tourism of Cambodiaアンコールの最初の都が置かれた地プノンバケン丘の頂上に立つのは「プノンバケン寺院」。約60メートルの丘に聳えるヒンドゥー寺院は、「アンコール・ワット」を一望できるビュースポットとしても有名。360度のパノラマビューが広がるピラミッド型の寺院の頂上から望むサンセットの圧巻の美しさは、訪れた人々を魅了する。プノンバケン寺院の記事はこちら>
2016年01月17日©Tourism of Cambodiaカンボジア「アンコール遺跡群」に囲まれた丘・プノンバケンの頂上にたつ「プノンバケン寺院」。「アンコール・ワット」の北1,300メートル、「アンコール・トム」の南400メートルに位置するヒンドゥー寺院は、「アンコール・ワット」を一望出来るビュースポットとしても知られ、とりわけサンセットの美しさが有名だ。「プノンクロム」、「プノンボック」とともに“アンコール三聖山”とされる「プノンバケン」。アンコール地域に遷都したヤショーヴァルマン1世が王都を定めた場所で、つまりアンコール最初の都が置かれた地である。9世紀後半から10世紀にかけて建てられたピラミッド型の寺院には108本の小祠堂が建ち、その中央に少し大きめの祠堂が存在感を放っていた。残された遺跡は小規模だが、繊細なレリーフなど見る価値がある。©ASEAN-Japan Centre約60メートルの頂上までは、麓の入場ゲートから山道を歩くこと徒歩20分程。夕方ならばゾウの背中に乗って連れて行ってくれるエレファントライドもある。頂上付近の階段は手すりがあるもののかなり急なので足元に注意。登ると周囲は開け、360度緑豊かなアンコールの大地を見渡すことが出来るパノラマビューは壮観の一言。ジャングルから顔出す「アンコール・ワット」の姿もここならではだ。©Tourism of Cambodia特にサンセットスポットとしてはアンコール一の人気!黄金の陽がジャングルを照らしゆっくりと沈んでいく姿は息を呑む美しさだ。ただし夕暮れ時は観光客で大混雑し、現在遺跡の上は一度に300人の入場制限がかけられるようになっている。時期にもよるが、行列が出来ることもあり、確実に入場するためには早めに向かいたい。プノンバケン(Phnom Bakheng)・住所:Angkor Archaeological Park, Siem Reap, Cambodia・入場時間:5:30~17:30・入場料: 遺跡共通で1日券20アメリカドル、3日券40アメリカドル、7日券60アメリカドル。11歳以下は無料。
2015年12月19日ASUSTeK Computerは18日、マヤ文明の遺跡を意識したきょう体デザインの小型ゲーミングPC「R.O.G. G20CB」2モデルと「R.O.G. G20BM」1モデルの合計3モデルを発表した。12月20日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格(税別)は99,800円前後から。○R.O.G. G20CB G20CB-I7G980「G20CB-I7G980」シリーズは、NVIDIA GeForce GTX 980を搭載するゲーミングデスクトップPC。店頭予想価格(税別)は259,800円前後。きょう体の幅が約10cmのコンパクトボディになっており、マヤ文明をイメージさせるパターンを刻んだ本体デザインを採用している。PC内部の冷却は自然対流を生かした放熱設計となっており、底面から上面に空気が抜ける煙突のようなシステムで、効率良く冷却する。大型のブロアーファン×2基も搭載。「AEGISソフトウェア」では、CPUやメモリの使用状況、インターネットの使用帯域をグラフでリアルタイム表示。異常がないか自動で監視する。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700(3.40MHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがDDR4-2133 16GB(最大16GB)、ストレージが250GB SSD+1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980(4GB)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ。OSはWindows 10 Home 64bit。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、USB 3.1×2、USB 3.0×4、USB 2.0×2、HDMI×1、DVI-I×1、DisplayPort×3、マイク入力 / ヘッドホン出力など。本体サイズはW104×D358×H340mm、重量は約6.38kg。○R.O.G. G20CB G20CB-I7G960「G20CB-I7G960」は、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 960を採用するモデル。店頭予想価格(税別)は174,800円前後。きょう体デザインや機能は、上記モデルとほぼ共通で、メモリがDDR4-2133 8GB(最大16GB)、ストレージが128GB SSD+1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960(2GB)となっている。○R.O.G. G20CB「R.O.G. G20BM」は、CPUにAMD FX-770K、グラフィックスにAMD Radeon R9 255を採用するモデル。店頭予想価格(税別)は99,800円前後。きょう体デザインや機能は、他2モデルとほぼ共通。主な仕様は、CPUがAMD FX-770K(3.50MHz)、チップセットがAMD A68、メモリがDDR3L-12800 8GB(最大16GB)、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがAMD Radeon R9 255(2GB)、光学ドライブがDVDスーパーマルチなど。OSはWindows 10 Home 64bit。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、USB 3.0×2、USB 2.0×6、HDMI×1、DVI-D×1、D-Sub×1、マイク入力 / ヘッドホン出力など。本体サイズはW104×D358×H340mm、重量は約6.38kg。
2015年12月18日©ASEAN-Japan Centre「アンコール・ワット」で有名な世界遺産「アンコール遺跡群」のひとつ、「タ・プローム」。巨大樹木に覆われた姿が印象深い寺院遺跡で、その風景はまるでファンタジーや冒険小説のよう。アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画『トゥームレイダー』の撮影場所としても知られる。「アンコール・トム」の東側、深い森に囲まれた仏教寺院は、12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が母を弔うために建てたもの。東西約1000m南北約700mのラテライトの壁に囲まれた敷地の中にあり、「アンコール遺跡群」の中でも最大規模。当時は5000人近い僧侶と600人以上の踊り子が住んでいたという。後にヒンドゥー教に改宗したと考えられている。©ASEAN-Japan Centre他のアンコール遺跡とは違い、「タ・プローム」が特長的なのは、巨大樹木に包み込まれた姿。樹木は主にスポアンというガジュマルの一種で、鳥やコウモリの糞に混ざった未消化の種子が発芽し、長い内戦によって遺跡が放置されていた結果、周辺や下に根が張り、遺跡を押しつぶすようになった。樹齢は300年にもなると言われ、現在も少しずつ成長。メンテナンスは行われているものの、多くの樹木はそのまま残されているので、今でも遺跡発見当時の姿を見ることが出来る。©ASEAN-Japan Centre西側に位置する門には四方人面に囲まれた像がたち、森の中を通る道へと続く。樹木に覆われた遺跡は神秘的な雰囲気が醸し出され、まるで迷路のような、狭く薄暗い通路もあり、見学はまるで冒険気分。大自然のパワーや、自然の神秘を感じさせる「タ・プローム」は「アンコール・ワット」と並んで、特に日本人に人気の遺跡と言われている。大ヒット映画『トゥームレイダー』が撮影されたのは2000年。「バイヨン」「プノンバケン」等アンコール遺跡がいくつか登場するが、中でも「タ・プローム」で撮影されたシーンが印象的。もともと人気のある観光名所だったが、この映画公開で世界的に知られるように。以来、さらに訪れる人が増え、観光客や地元の人の間でも通称 “Tomb Raider Temple”(トゥームレイダー寺院)と呼ばれている。「タ・プローム」は早朝が特に美しいといわれ、観光客の混雑を避けるためにも早めに出かけたい。タ・プローム(Ta Prohm)・住所:Angkor Archaeological Park, Siem Reap, Cambodia・入場時間:5:00~18:00、無休・入場料: 遺跡共通で1日券20アメリカドル、3日券40アメリカドル、7日券60アメリカドル。11歳以下は無料。
2015年12月18日世界各地に存在する古代の文明の遺跡や、世界的な遺産の数々。歴史好きではない人でも、やはり実際に見に行ってみると感動してしまうものです。今回は、そんな歴史ロマンあふれる世界の古代遺跡や歴史遺産の数々を紹介します。参考までに、その遺跡までの行き方の例も紹介しますので、この秋の連休旅行の参考にぜひ!●マチュ・ピチュ(ペルー)アンデス山麓の一部であるウルバンバ渓谷の頂上に存在する「空中都市」とも称される南米ペルーの遺跡。インカ帝国の遺跡のひとつで、1911年に探検家のハイラム・ビンガムによって発見されました。日本からマチュ・ピチュのあるペルーへ行く場合、直行便がないためいったんアメリカを経由する必要があります。航空会社によって異なりますが、だいたい20時間ほどでリマに到着します。リマから飛行機でクスコへ行き、そこからさらに列車でマチュピチュ村へ向かいます。最後はバスに乗り、ようやくマチュ・ピチュ遺跡です。所要時間はだいたい24時間ほどになります。●モヘンジョ・ダロパキスタンにあるインダス文明の都市遺跡です。綿密な都市計画を基にして設計・建設されており、上下水道も整備されていたとされています。ユネスコの世界遺産にも登録されており、観光地としても有名ですが、治安があまり良くないので訪れる際は十分に注意を。日本からは直行便がないため、途中経由で向かう必要があります。航空会社によって経由地は異なりますが、パキスタンの都市・カラチまでは15時間ほどです。カラチからはサッカルまで飛行機で移動し、そこからさらにモヘンジョ・ダロ空港に向かいます。全部で18時間ほどの移動時間になります。●カッパドキアトルコの中央アナトリア地方にある奇岩地域。火山灰によって作られた不思議な形の大地や岩山が並ぶ壮大な風景を見ることができます。日本からはトルコの首都・イスタンブールまで直行便で約12時間。イスタンブールからカッパドキアのあるカイセリ空港までは飛行機で1時間30分ほどです。カッパドキアは個人で見学することができないので、観光ツアーなどに申し込むのがベストです。●イースター島日本から見て太平洋上の右下、南米側に浮かぶ島。モアイ像があることでも有名ですよね。モアイ像以外にはこれといって観光する所は少ないですが、南の島らしいのどかな観光を行えます。日本からイースター島に行く場合は、アメリカで乗り継ぎを行う必要があり、チリの首都サンチアゴまでが約21時間。サンチアゴからイースター島のマタベリ空港までは、ラン航空で約5時間。トータルで26時間ほどかかります。ほぼ地球の裏側ですので、やはり遠いですね。●ストーンヘンジ今年、夏季オリンピックが開催され盛り上がりを見せたイギリスにある、巨石が円状に並べられた遺跡です。イギリスのウィルトシャー州の州都・ソールズベリーの外れにあります。なぜ円状に並べられているのか、どういった理由で作られたのかなどはいまだ解明されていないそうです。日本からストーンヘンジ観光に行く場合は、まずロンドンのヒースロー空港までが約12時間。ロンドンからソールズベリーまでは鉄道で約1時間半かかります。そこからさらにバスで30分ほど移動。トータルで14時間ほどかかります。交通の便はあまりよくないので、観光ツアーなどに参加するのがベストかもしれません。有名どころかつ人気の遺産ばかりの紹介になりましたが、やはり人気遺跡はそれだけ壮大なのです。遺跡目当てではない海外旅行の場合でも、旅程にねじ込んでみる価値はありますよ!(貫井康徳@dcp)
2012年11月02日