今年6月から行われる宝塚歌劇月組公演『ロミオとジュリエット』の制作発表が4月26日、都内にて行われた。これは先週末に宝塚を卒業した霧矢大夢の後を継ぎ、月組新トップスターとなった龍真咲(りゅう まさき)のお披露目公演。会見には龍のほか、新娘役トップスター愛希(まなき)れいか、準トップスターに就任した明日海(あすみ)りお、演出の小池修一郎らが出席した。宝塚歌劇月組『ロミオとジュリエット』チケット情報はこちらお披露目公演に選ばれた作品は、シェイクスピアの古典的名作を原作に、2001年にフランスで初演、全世界で500万人以上の観客動員を誇る大ヒットミュージカル。日本では2010年に宝塚星組が初演、昨年は雪組での再演とともに、宝塚以外でも城田優・山崎育三郎主演バージョンとしても上演されている。演出を手がける小池修一郎は「昨年の雪組公演の最中に震災があった。当日は2幕は中止、数日後に公演が再開されてからも、交通事情もあり来られないお客さまももちろんいたが、来てくださるお客さまも大勢いた。当時はこんな状況下でロマンチックな甘い愛の名作をやるのはどうなのだろうと思ったが、逆にこれを観るから明日も生きていくことに向かい合えると仰ってくださる方もいて、私自身、宝塚歌劇の強さや存在価値を改めて認識できました。この作品が多くの方の心にとって安らぎや、愛というものを信じることができる力になればと思っています」と語った。また、今回は主人公のロミオと、ジュリエットを挟み彼と対立するティボルトを、龍と明日海が役替わりで演じることも話題。トップお披露目の主人公を役替わりにするというめずらしい形態になるが、これについて、小林公一理事長は「月組は龍がトップになり、非常に若い組になった。フレッシュな組なのでいろんな可能性が出てくる。また明日海も愛希も、そして龍自身もまだ伸び盛りなので、その中で月組全体が切磋琢磨していけるためにと考え、主役の役替わりもひとつの手段と思った」とその狙いを話した。この作品でトップお披露目となる龍真咲は2001年に初舞台。宝塚生活12年目でのトップ就任で、5組の中で最も若い。その彼女は「月組生一丸となって楽しい舞台を作ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と爽やかに挨拶。役替わりに関しても「いろんなことを経験させていただくというのは舞台人としてとても恵まれていること。真摯に受け止めてしっかり務めていきたい」と意気込んだ。また愛希は「『ロミオとジュリエット』という名作でジュリエット役をさせていただくことが本当に嬉しく、幸せな気持ちでいっぱい」、明日海は「『ロミオとジュリエット』という物語自体のファンでしたので、今回ふたつの役で作品に関わることができてとても幸せ者だなと実感しています。体力とガッツをしっかり蓄えて頑張りたい」とそれぞれ話した。公演は6月22日(金)から7月23日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、8月10日(金)から9月9日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。チケットは兵庫公演が5月12日(土)、東京公演が7月1日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2012年04月26日佐藤健が初舞台にして初主演を務める『ロミオ&ジュリエット』の製作発表が2月21日、都内にて行われた。ヒロインのジュリエットは石原さとみが務める。登壇者はほかに賀来賢人、菅田将暉、尾上寛之、姜暢雄、石野真子、長谷川初範、橋本さとし、演出のジョナサン・マンビィ。『ロミオ&ジュリエット』チケット情報はこちらシェイクスピアがこの作品を生み出してから400年以上、時代も国境も越えて上演され続けている不朽の名作『ロミオとジュリエット』。敵対する名家の娘と運命的な恋に落ちる青年ロミオに、人気・実力とも屈指の若手俳優、佐藤健が扮する。初舞台でいきなり演劇人が憧れるシェイクスピア作品に挑む佐藤だが「王道的作品を王道的に演じて、数年後に『ロミオとジュリエット』と言ったらこの作品だよね、と言われるような舞台にしたい。決定版『ロミオ&ジュリエット』にします」と意気込みを語る。演出を手がけるのは、イギリス演劇界で最注目の若手演出家、ジョナサン・マンビィ。これまでも『ロミオとジュリエット』の演出のオファーは何度もあったがずっと断ってきたと話し、「自分の国ではない文化のレンズを通すことでフレッシュな『ロミオ&ジュリエット』が出来ると思った。西洋と東洋の融合で私たちだけのユニークな舞台が生まれると思うし、物語の核には希望があるこの物語を、今の日本でやる意味がある」と語る。また佐藤とはすでにワークショップで時間を共有したことを明かし、「生まれながらに舞台の上で演じる資質を持っている」と絶賛した。そのロミオと恋に落ちるジュリエットを演じるのは、ドラマ、映画のみならず舞台でも着実にキャリアを積んでいる石原さとみ。「実は人生で一度も『ロミオとジュリエット』を観たことがないので、真っ白な状態で、ジョナサン色に染まっていきたい」とにっこり。彼女については「ジュリエットに必要な要素を完璧に備えている。役者としての才能はもちろん、外見も本当に美しいし、内面も美しい」とジョナサン。また、佐藤と石原は意外にも今回が初共演とのことだが、お互いのことを「舞台を拝見しましたが光り輝いていました。(自分は初舞台なので)頼っちゃうかも……」(佐藤)、「テレビで見て可愛らしい方かと思っていましたが、実際に会ったら男らしい。ロミオをどう演じるんだろうと楽しみです」(石原)と話していた。公演は5月2日(水)から27日(日)まで東京・赤坂ACTシアター(4月29日(日・祝)から5月1日(火)にプレビュー公演あり)、5月31日(木)から6月10日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて。チケットはともに発売中。
2012年02月22日250年の時を超えてなお、私たちをその素晴らしい音楽で魅了させる、天才モーツァルト。生誕の地として有名なザルツブルクから、原資料収集や学術研究で世界的に知られるコレクションが、この度日本へやってくる。モーツァルトが足掛け8年間を過ごした住家“舞踏教師の家”を、第一生命保険株式会社が復興事業支援によって、18世紀往時のままに復元したことから、その友好関係の証として、第一生命創業110周年の記念イベント、「モーツァルトの顔~18 世紀の天才をめぐる6つの物語」の開催が決定した。今回の展示会には、「ピアノに向かうモーツァルト」や、「トルコ行進曲」、「キラキラ星変奏曲」をはじめとする自筆譜、初版楽譜、家族の肖像画など、貴重な財団のコレクションがお目見えする。また、モーツァルトが生涯愛用した、ヴァイオリンとヴィオラも日本初上陸となる。写真左より:モーツァルト・ヴァイオリン、モーツァルト・ヴィオラ © Wolfgang Lienbacherこちらの楽器は、関連イベント「海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート」のみでの公開となり、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の名手たちによって、モーツァルト愛用楽器を使った演奏を実際に楽しむことが出来る。神童、家庭人、友人、知人、そして作曲家、ここでしか味わうことのできない様々なモーツァルトの“顔”を感じてほしい。モーツァルトの顔 ~18 世紀の天才をめぐる6つの物語~第一生命保険本社 1F ギャラリー東京都千代田区有楽町1-13-1 DNタワー2111月19日(土)~11月25日(金)9 時30分~19時30分 ※入館は閉館の30 分前まで (入場無料)展示品:日本初上陸のランゲによる肖像画『ピアノに向かうモーツァルト』、『トルコ行進曲』、『キラキラ星変奏曲』などの自筆譜、DNA鑑定を経た毛髪付きのリトグラフなど海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート~モーツァルトの愛したヴァイオリン&ヴィオラと共に~第一生命ホール (晴海トリトンスクエア内)東京都中央区晴海1-8-911月24日(木) 19:00開演 ※全席指定出演: 海老澤 敏(お話)フランク・シュタードラー(第1 ヴァイオリン) ※モーツァルト・ヴァイオリンを使用ヴェルナー・ノイゲバウアー(第2 ヴァイオリン)ヘルバート・リンツベルガー(ヴィオラ) ※モーツァルト・ヴィオラを使用フローリアーン・ジンマ(チェロ)
2011年11月10日