アイドルグループ・関ジャニ∞の村上信五、安田章大、大倉忠義がMCを務めるテレビ朝日系音楽特番『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』(30日19:00~21:48)では、ピアノ部門で前回覇者の浅川真己子が参戦。葉加瀬太郎が送り込んだ刺客たちと対決する。今回は、浅川をはじめ、日本と海外から選び抜かれたピアニスト9人が参戦。新ルールが導入され、1回の対戦で3曲の演奏が挑戦者に課されるが、1曲の中で10回以上のミスが出たら、その時点で挑戦は終了となる。また、オリジナルの課題曲には、途中で曲が2段階にわたってスピードアップするなどのさまざまな"難所"が設けられ、世界レベルの挑戦者たちを苦しめることになる。番組初の連覇を狙う浅川の前に立ちはだかるのは、世界三大テノール・パヴァロッティのツアー伴奏者に抜てきされたステファニー・フォンタナロッサ、ドイツピアノ界の重鎮ゲルハルト・オピッツに弟子入りした森本麻衣、エリザベート王妃国際音楽コンクールではファイナリストに選出された岡田奏など。予選の対戦カードは、以下の通りとなっている。●Aブロック高木里代子 VS 松下日花里 VS ステファニー・フォンタナロッサ課題曲:「誰も寝てはならぬ」「春」「ハンガリー舞曲第5番」●Bブロック原田真衣 VS 森本麻衣 VS 榊原大課題曲:「交響曲第5番"運命"」「山の魔王の宮殿にて」「カルメン組曲 前奏曲」●Cブロック東李苑(SKE48) VS 岡田奏 VS 浅川真己子課題曲:「白鳥の湖」「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」「剣の舞」
2016年09月29日アイドルグループ・関ジャニ∞の村上信五、安田章大、大倉忠義がMCを務めるテレビ朝日系音楽特番『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』(30日19:00~21:48)では、カラオケブロックで初のアマチュア・オーディションを開催。動画審査を勝ち抜いた、小学5年生から大学2年生までの16人によるトーナメント戦が、24日(14:00~16:25)に放送される。このトーナメントは、小中学生ブロック8人と、高校生以上ブロックの8人から勝ち上がった2人が、本戦への出場をかけたラストマッチで対戦。家族の声援を受けながら、驚きの歌唱力と度胸の良さ、個性を発揮し、見届け人の大友康平、黒沢かずこ(森三中)、SHELLY、本田望結、LiLiCoの中には、涙をこぼす姿も見られる。トーナメントの出場者は次の通り。小口拓利(中1/兵庫)、高橋明日香(小6/千葉)、平内真矢(中1/広島)、上原一花(中2/大阪)、戸田桃香(中3/大阪)、絹井愛佳(小5/広島)、石橋陽彩(小6/千葉)、米田みいな(中3/広島)、岡部多恵(高2/東京)、樋口咲季(高3/大阪)、山口愛未(高3/栃木)、重本蓮(高3/広島)、石井敦子(大1/東京)、鈴木瑛美子(高2/千葉)、中上綾女(大2/兵庫)、アルメリノ・アナリン(高2/徳島)。プロのミュージシャンを親に持つサラブレッドや、コンテスト荒らしのほか、Perfumeを輩出した広島アクターズスクールからは2人が参戦。このトーナメントで勝ち抜いた挑戦者は、本編で女子高生シンガーの當山みれいと対決する。
2016年09月23日ものもねタレントで歌手の青木隆治が、30日(19:00~21:54)に放送されるテレビ朝日系音楽特番『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』のカラオケ王No.1決定戦に登場。得意の美空ひばり「川の流れのように」を封印して対戦に挑む。「川の流れのように」は、青木にとってものまねレパートリーの代表格。今回の対戦曲に同曲が用意されたが、青木はものまねを封印し、自分の声で勝負すると宣言する。その理由は、誰のまねでもない自分の歌声で認められたいという、歌手志望の夢を持ち続けているため。体に染み付いた"美空ひばりを抜く"という作業を行った上で、ステージに上がる。青木の対戦相手は、路上ライブ出身の女性歌手・erica。実力者ながら、ゴールデン番組への出演経験はゼロだが、動画再生数3,500万回という実力を引っさげて対戦に臨む。このほかの1回戦の対戦は、平井堅「瞳を閉じて」で、May’n(ロックシンガー)vs北川大介(演歌歌手)。Superflyの「愛をこめて花束を」で、『モーツァルトへの道』勝者(アマチュア)vs當山みれい(ダンサーソングライター)。セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」で、鷲尾麻衣(オペラ歌手)vs新妻聖子(ミュージカル女優)となっている。
2016年09月09日アイドルグループ・関ジャニ∞の村上信五、安田章大、大倉忠義がMCを務めるテレビ朝日系音楽特番『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』の放送が、30日(19:00~21:48)に決まった。この中の『カラオケ王No.1決定戦』の収録がこのほど、東京・六本木のテレビ朝日本社スタジオで行われ、3連覇を狙うミュージカル女優の新妻聖子と、それに挑む7人の挑戦者が熱戦を繰り広げた。番組では今回、初めてのアマチュア・オーディションを行い、全国から集まった歌唱自慢16人が、本戦への出場をかけて2日間にわたってトーナメント戦を実施。この模様は『モーツァルトへの道』と題し、24日(14:00~16:25)に放送される。そして本戦では、女王・新妻も他の挑戦者と同様に1回戦から出場し、精神的プレッシャーから「生きた心地がしない」と、マイクが手で震えるほどの緊張の様子。初戦では、世界を舞台に活躍するオペラ歌手・鷲尾麻衣と、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」で対戦する。ほかにも1回戦では、平井堅「瞳を閉じて」で、May’n(ロックシンガー)vs北川大介(演歌歌手)。美空ひばり「川の流れのように」で、erica(シンガーソングライター)vs青木隆治(ものまね)。Superflyの「愛をこめて花束を」で、『モーツァルトへの道』勝者(アマチュア)vs當山みれい(ダンサーソングライター)が対戦する。
2016年09月05日アイドルグループ・関ジャニ∞の村上信五、安田章大、大倉忠義がMCを務める、テレビ朝日系の音楽バラエティ特番『関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦』の第3弾が、今秋放送されることが3日、明らかになった。この番組は、カラオケの採点だけでなく、ピアノなど楽器の演奏も機械で点数化して競い合うというもの。前回(昨年12月)の第2弾では、ピアノ部門の新垣隆、カラオケ部門の新妻聖子が活躍を繰り広げたが、今回もピアノ部門にクラシック界・ジャズ界・アイドル界などから異色のピアニストが多数エントリーし、カラオケ部門にも実力者が参戦することになっている。また、聴きどころや対戦の面白さなどを解説する"グランドマイスター"として、バイオリニストの葉加瀬太郎が、引き続き出演することも決まった。さらに今回は、広く「カラオケ王」を発掘することを目指し、番組初のアマチュア・オーディションを開催することも決定。課題曲の歌唱を収録した動画を番組ホームページから応募する形で、締め切りは8月9日23時59分まで。これを通過すると、8月下旬に二次審査が行われる。
2016年08月03日歌手の桑田佳祐のが、7月16日に放送されるTBS系音楽番組『音楽の日』(14:00~29:00)に出演することが14日、明らかになった。計12時間を生放送で送る今年の『音楽の日』は、「ツナグ」というテーマで放送。すでに87組のアーティストの出演が決定しているが、このたび、桑田佳祐の出演が決定した。数々の名曲を世に送り出してきた桑田。先月末にもソロとして約3年ぶりのシングル「ヨシ子さん」をリリースし、60歳を迎えた今なお衰えることない音楽への情熱を日本中に"ツナグ"。番組では、スペシャルユニットやテレビ名曲メドレー、さらに、5元同時生中継による300人の大合唱などを予定。司会は、6年連続のコンビとなるSMAPの中居正広と安住紳一郎アナウンサーが務める。(C)TBS
2016年07月15日音楽がキーとなる映画作品の上映イベント「観る音楽、聴く映画」が、4月24日(日)に下北沢レインボー倉庫にて開催される。映画と音楽が交差し、様々な交流ができる空間を目指し開催される同イベント。音楽がキーとなっている短編・中編映画やミュージック・ビデオの上映をはじめ、DJ(音楽)とVJ(映像)のコラボレーションや、監督とミュージシャンのトークなどを通して作品の魅力を深めることができる。上映作品には、様々なミュージック・ビデオに出演しているモデルのアリスムカイデ主演の『H◎LE』や、「plenty」の楽曲にインスパイアされて作られた『東京』などの短編映画・MV作品がラインアップ。さらに、「COUNTRY YARD」のミュージック・ビデオ「Starry Night」の続編をイメージした『眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した』の監督であり映像作家の池田圭と、映像クリエイターで日本初の野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」の代表・佐藤大輔のトークや、「MOOSIC LAB2016」に参加することが決まった劇団「□字ック」主宰の山田佳奈が初監督した『ワールドワールド ワールド』の上映と、「THEラブ人間」の金田康平とのトークも行われる。当日は、雑誌「なんとなく、クリティック」「nu」「DO」の編集者3人によるリトルプレス「なnD」第4号や、2015年9月に発刊された旅行誌「モウタクサンダ・マガジン」の販売をはじめ、フォトブース、展示、フード・ドリンクコーナー、オリジナルカクテルが用意される。「観る音楽、聴く映画」は。4月24日(日) 14:00~21:00まで下北沢レインボー倉庫にて開催。料金は2,000円(+入場時1ドリンク500円)。(text:cinemacafe.net)
2016年04月23日先日発表された「第73回ゴールデングローブ賞」で主要2部門を受賞したAmazonスタジオ制作のオリジナルドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のシーズン3の制作が、このほど決定した。本作は、実在のプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールが、クラシック業界の裏側を綴った小説「Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical Music」を原作に、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描いたヒューマンドラマ。本作でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナルが、主人公の天才指揮者・ロドリゴを演じ、『ゴーン・ガール』『ブルックリンの恋人たち』などに出演するイギリスの若手注目女優ローラ・カークが、駆け出しのオーボエ奏者を演じている。交響楽団の指揮者交代を描き絶大な人気を誇る本作は、全米では2015年12月にシーズン2の配信を開始。先日発表された第73回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演男優賞の主要2部門で受賞するなど人気に違わぬ高い評価を獲得している。シーズン1では、伝統あるニューヨーク交響楽団に新任した天才指揮者・ロドリゴが次々と引き起こす大騒動と、若いオーボエ奏者・ヘイリーのサクセスストーリーを中心に展開。続くシーズン2では、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルやメキシコシティのベシャス・アルテス宮殿でもロケを行い、その天才指揮者のモデルになったベネズエラの実在の指揮者、グスターボ・ドゥダメルやラン・ラン、エマニュエル・アックス、ジョシュア・ベルら著名な演奏家の豪華ゲスト出演もあり、ロドリゴと楽団員たちの音楽への情熱と共にますます盛り上がりを見せていくようだ。製作総指揮兼監督を務めた『グランド・ブダペスト・ホテル』などへの出演で知られるジェイソン・シュワルツマンは、今回のシーズン3制作にあたって、「私たちは、Amazonに我々のオーケストラに、もう一つの“シーズン”を与えてくれたことに感謝いたします。地下鉄のプラットホームやヨーロッパの壮大なコンサート・ホールで演奏するかどうかではなく、音楽という広大な世界を通して作品を作り続けられることが待ち切れません」と喜びのコメントを寄せている。天才指揮者ロドリゴの不安をよそに、世界ツアーと色恋沙汰で楽団は大混乱。さらにはストライキの話、と目の離せない展開のシーズン2。今回制作が決定したシーズン3に期待しながら、まずは本日配信されるシーズン2を堪能してみて。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2は「Amazonプライム・ビデオ」にて配信中。(cinemacafe.net)
2016年02月12日App Annieは12月2日、音楽ストリーミングアプリの市場トレンドと今後の傾向を分析したレポート「世界に波及する音楽業界の変革 - 音楽ストリーミングアプリ市場レポート」を発表した。同レポートでは、音楽ストリーミングアプリを「アクティブユーザー数」や「ダウンロード数」「収益データ」に基づいて分析。これによると、世界の音楽ストリーミングアプリ市場において、Spotifyが市場をリードする一方、アジア地域の市場では、日本はLINE MUSICやAWA Music、中国はQQMusic、台湾はKK BOX、韓国はMelOn、インドはSaavnとGaanaが人気になるなど、現地のストリーミングサービスが優勢を保つという傾向が見受けられるという。また、全体として、ダウンロード・収益・アクティブユーザーので各ランキング上位10位を前年と比較すると、ダウンロード数が約15%増加、アプリ内課金による収益が倍増、Androidスマートフォンのアクティブユーザーあたりのデータ消費量が25%増加という結果となった。○日本のアクティブユーザー数ランキング、トップはradiko.jp日本では、ダウンロード数ランキングにおいて、LINE MUSICやAWA Musicがランキングトップに。通信キャリアとなるKDDIが提供する「Uta Pass (うたパス)」やNTTドコモの「dヒッツ」が手がける音楽ストリーミングサービスも急上昇し、上位にランクインした。一方、アクティブユーザー数ランキングでは、LINE MUSICやAWA Musicをおさえ、radiko.jpが最も多い結果となった。
2015年12月03日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日エイベックス・ミュージック・クリエイティヴは10月16日、音楽プレーヤーと目覚まし時計が一体化した音楽目覚まし時計「ランダムキューブ」を発売した。購入時から楽曲がプリインストールされており、ランダムに目覚まし音楽を選んでくれる。価格12,000円(税別)。ランダムキューブはシリーズ化する予定で、モデルごとにプリインストールされる楽曲とボディデザインが異なる。第一弾となる「Wake up! MOZART(ウェイクアップ!モーツァルト)」では、モーツァルトの曲を100曲(10時間41分)プリインストール。ボディデザインにも、モーツァルトの肖像画と古楽器をイメージした木目調を採用している。今後は、アーティストやジャンル別のさまざまなランダムキューブをリリースしていく。機能面では、設定時間に音楽を鳴らす「デジタルアラームクロック」、トラック順に音楽を再生する「音楽再生プレーヤー」、設定したイベントの日時までをカウントダウンする「マイカウントダウン」などを搭載。本体にはモーションセンサーを内蔵しており、本体をパタパタと90度回転させることで、各機能を切り替える仕組み。音声出力は内蔵モノラルスピーカーのほか、ステレオイヤフォンジャックも備える。プリインストールされている楽曲の消去や、新しい楽曲のインストールはできない。音楽圧縮方式はMP3形式。本体サイズは一辺85mmの正六面体で、重量は約250g。電源には単3形乾電池とCR2032電池を使用する。
2015年10月19日みなさんは音楽をよく聞きますか? 最近では、携帯できる音楽プレーヤーとか、iPhoneとかのおかげでどこでも音楽を聞けるようになりましたね。「音楽なに好き?」なんて会話も良く耳にします。音楽の趣味が合うもの同士は、やっぱり簡単に仲良くなりやすいですが、それはカップル間でも一緒です。2人で同じ音楽が好きだと、2人の関係にもいろいろなメリットがあるみたいですよ。そこで今回は、20代男子20人に「彼女と音楽の趣味が同じでよかったと思うこと」について聞いてみました。■1.ライブに行けば絆が深まる「フェスとかライブとか一緒に行くと最高。やっぱり音楽って魂の解放みたいな部分があるから、そういう瞬間を共有すると、たとえ一言も話さなくても心が通じ合う気がする」(大学生/21才)私もじつは、彼氏と一緒に野外フェスに行ったことがあります。たしかに楽しいって思いましたね。ロマンチックすぎる言い方になるけど、私も音楽にはそういう特別な力があるって思ってますよ。■2.波長が合う「いつも聞いてる音楽が同じだと、ものごとのペースとかが似てきて、一緒にいても居心地がよくなるって聞いたことがあるよ」(音大生/24才)たしかに、クラシック好きな人とパンク好きな人はイメージ的に合わなそうです(笑)。そうそう、スーパーなんかでは、ゆっくり買い物をしてもらうためにのんびりな音楽を流したりするそうで、たしかにそういう効果もあるんでしょうね。■3.恋愛観も似てくる「どの歌手でも、だいたい何曲かは恋愛ソングを歌ってると思うけど、その歌手によってロマンチックだったり、ちょっと卑屈だったり、いろんなテイストがあるけど、どうしてもみんな自分が好きな歌手の歌うラブソングの価値観に寄せられていくと思う」(営業/24才)これはたとえば、同じ恋愛小説をいいって思う人同士が、恋愛観も似てるのと同じ感じかもしれませんね。ちなみに私は、超幸せって感じの歌より、フラれた歌みたいなのが結構好きかも。■4.その歌手への愛も深まる「これはカップル間の話じゃないけど、だれかと一緒にハマると、ひとりでハマるよりも相乗効果でぐいぐいその歌手が好きになるよね」(公務員/25才)負けたくない!って思うんでしょうかね(笑)。「未発表だけど、新曲出るの知ってた?」みたいに、どっちが好きかの勝負みたいになって楽しそうです。■5.別れにくく、復縁しやすい「同じアーティスト好きだと、定期的にライブのチケットもとってるだろうから、なかなか別れにくいと思う。あと別れてからも、その歌手の曲を聞くたびに思い出して、ヨリ戻したくなりそう」(大学生/21才)別れたいけど、チケットとったしもったいないな・・・・・・。とか考えているうちに、もう少し付き合ってみるか、みたいになるのでしょうね。思わぬ形で、2人をつなぎ留めてくれることもありそうです。■おわりにどうでしたか?音楽以外でも、カレと同じ趣味を持つメリットは似た感じでたくさんありそうですね。2人が共通で楽しめるもの、みなさんも作ってみてくださいね。(遣水あかり/ハウコレ)
2015年05月26日「子どもの頃からたくさんの音楽に触れさせたい!」と思っているママやパパは決して少なくないはず。音楽教育というと、幼児期のクラシックミュージックというイメージが強いですが、音楽はクラシックだけではありません。クラシック、ラップ(ヒップホップ)、JAZZ、ロック、ソウルミュージックなどなど、世の中には実に多彩な音楽のジャンルが存在します。しかし、幼児期を過ぎると子どもの音楽の好みも徐々にでき上がり、なかなか異なるジャンルの音楽を聴かせることが難しくなってくることもあるでしょう。今回は、子どもにさまざまな音楽を抵抗なく聴かせながら、楽しく遊べる遊びを3つ紹介します。■子どもと楽しめる音楽遊び(1)フリーズ好きな音楽を流して、子どもたちには音楽が流れている間、自由に体を動かしたり、ダンスをしたりしてもらいます。音楽が止まったら、動きも止める(=フリーズする)。動いてしまっていた人が負け、という「だるまさんがころんだ」に似たゲームです。幼児期に行うリトミックと同じような効果もあり、子どもが3~4人集まれば、じゅうぶんに楽しむことができます。■子どもと楽しめる音楽遊び(2)ダンス&フォールダウン先ほど紹介した「フリーズ」に似ている遊びです。こちらも音楽を流して、子どもたちに体を自由に動かし、ダンスをしてもらいます。そして、音楽が止まったら、しゃがんで(=フォールダウン)もらいます。しゃがむ動作が入ることで動と静のメリハリが際立つので、小さな子がいる場合は、こちらの遊びのほうが楽しめるかもしれません。■子どもと楽しめる音楽遊び(3)ビーンズ並べ今度は一転、体を動かすのではなく、心を落ち着ける遊びを紹介します。まずは、小豆などの豆やビーズ、マカロニのように、細かくて数がたくさん用意できるアイテムを準備しましょう。そして、それらを使ってお皿やテーブルの上に、ハートや鳥など好きな形を描いてもらいましょう。その間にバッハやモーツアルトなどのゆったりしたクラシック音楽を流すと、不思議と子どもは落ち着きを取り戻します。1人からでも遊べる遊びです。子どもさんにはぜひ、幼稚園や保育園、学校では教えてもらえないような、さまざまなジャンルの音楽に触れさせてあげてください。
2015年04月19日人気テノール、錦織健のプロデュースで2月22日(日)より上演されるモーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」。先日行われた通し稽古は、このオペラの普遍性と個性が生き生きと伝わってくる画期的なものだった。錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」の公演情報モーツァルト・オペラは、声楽的には大変几帳面できっちりしており、オーケストレーションも端正(モーツァルトによる直筆譜も大変綺麗)。その一方で、オペラそのものはとても奇抜でセンセーショナル、という性格を持っている。特に「後宮…」は形式的には厳密でありつつ、ストーリーと登場人物のキャラクターはとてもユニークなのだ。錦織自身がこのオペラに愛着をもっているのは、「古典的な世界を愛し、なおかつ精神は新しくありたい」というスピリットが、このオペラには渦を巻いているからではないだろうか。トルコ太守の後宮(ハーレム)に捕らわれた恋人を取り戻そうとするスペインの貴族ベルモンテを演じる錦織健と、太守の家臣オスミンを演じる志村文彦の掛け合いは、冒頭からモーツァルトの魅力全開で、音楽はロココな優美さと端正さを湛えながら、設定はシリアスなのに、お腹がよじれるほどおかしい。吉本新喜劇に実際に足を運んでコメディの研究しているという錦織とベテラン志村の呼吸感には、オペラ歌手としての極意を感じる。「芸術的に価値のある古典を、生き生きと鮮烈に新しく演じる」という使命感。型崩れさせることなく、面白くする、これはいつ何時でも美しく保たれる錦織健の歌唱法にも通じている。恋人コンスタンツェを演じる佐藤美枝子は正統派中の正統派ソプラノ。超難役として有名なドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」のルチア役を完璧に歌える佐藤美枝子だからこそ、今回のコンスタンツェ役での超絶技巧も光っていた。コケティッシュなブロンデ役の市原愛、愉快な召使ペドリロ役の高柳圭も大活躍し、台詞のみで歌わないトルコ太守の役にバス・バリトンの池田直樹が配役されるという豪華さも見逃せない。そして、太守の寛大さによって平和がもたらされるというエンディングには、戦いなき公平な世界を目指す芸術家の理想が託されている。困難な社会情勢の中、「タイムリーに」イスラム教の寛容さが描かれているのは偶然なのだが、この作品の上演が今行われることは、とても大きな意味をもつはずだ。◆錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」2月22日(日) サンシティ越谷市民ホール2月25日(水) 静岡市民文化会館3月1日(日) 栃木県総合文化センター メインホール3月7日(土) 神奈川県民ホール3月13日(金) 東京文化会館3月15日(日) 東京文化会館3月22日(日) フェスティバルホール3月24日(火) アクロスフ福岡 福岡シンフォニーホール
2015年02月20日モーツァルトの音楽の愛好家団体である日本モーツァルト協会が、創立60周年を記念して「モーツァルト交響曲全45曲演奏会」を3月7日(土)・8(日)にサントリーホールで開催する。日本モーツァルト協会創立60周年記念「モーツァルト交響曲全45曲演奏会」「モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会」の公演情報この記念演奏会では、モーツァルトの交響曲全曲を作曲年代順に連続して演奏。天才モーツァルトの音楽の変遷と円熟、その一生を辿るというもの。モーツァルトの交響曲の総数については様々な説があるが、今回はモーツァルト研究の第一人者、ニール・ザスローの最新研究などを参考とし、モーツァルトの真作として確実な39曲、真偽不明の作品から偽作の疑いが強いものを除外した6曲、合計45曲を取り上げる。演奏は、シアターオーケストラトーキョー(1日目)と東京フィルハーモニー交響楽団(2日目)。指揮は、曽我大介、金聖響、湯浅卓雄(以上1日目)、三ツ橋敬子、井上道義、大植英次(以上2日目)の6人が担当する。モーツァルト協会の理事長であり、作曲家の三枝成彰は「歴史上、交響曲とオペラの両ジャンルで、今日でも愛されるほどの傑作を多数残した作曲家は、モーツァルトだけではないでしょうか。きっと右脳・左脳ともに秀でた作曲家だったのだと思います。今回はその偉業の一端にたった2日間でふれるという、世界的に見ても極めて稀なイベントになります」と述べた。演奏会の初回の指揮を担当する曽我大介は「非常に瑞々しい初期の作品から、芸術性が高まっていく後期まで、モーツァルトの交響曲の時代の変遷を一緒に体験しましょう。あと、偉大な先輩である井上さん、湯浅さん、大植さん。僕を挟んで、才能溢れる後輩の金さん、三ツ橋さん。世代の異なる6人の指揮者のバリエーションも見どころです」と抱負を語った。また、同協会の創立60周年記念公演として「モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会」7月4日(土)・5日(日)軽井沢大賀ホールで開催。ピアノ・ソナタ全19曲と幻想曲の計20曲を、日本を代表するピアニストのふたり、仲道郁代、横山幸雄の演奏が披露される。最新の研究を参考にした真作(K547a)披露や、両者の演奏による聴き比べ(イ短調K310)など、モーツァルトの作品を多彩に楽しめる演奏会となる。
2015年02月06日ヒーリングやクラシック音楽は、ストレス解消が期待できるとか。ゆったりとしたテンポの音楽には、心を落ち着かせる効果があると言われています。今回は音楽でストレスを解消して、ぐっすりと眠るための方法をご紹介します。音楽に意識を向けることで、日常のストレスを忘れる!ストレス緩和のための心理療法として、「受動的音楽療法」というものがあるのだとか。受動的音楽療法とは、リラックスした状態で音楽に聴き入る療法のことです。何か作業をしながら聴くのでは「受動的音楽療法」にはならないそうです。人間は一つのことにしか意識を集中できない性質があると言われています。この心理療法の目的は、音楽を聴くことに意識を集中させることによって、日常のストレスから解放させることです。受動的音楽療法は、意識的に聴き入る姿勢が大切です。ある調査では、受動的音楽療法によって、何もしていないときに比べて脳波が安定したそうです。また、別の調査ではヒーリングミュージックによって心拍数が減少し、ノンレム睡眠ができたという報告もあります。安眠にはどんな音楽が効果的?眠りにとってよい音楽は、ゆったりとしたテンポの曲だと言われています。睡眠との関係性を測るべく、大学生に、寝る前に45分間、リラックス効果のあるクラシック音楽を聴かせるという実験が行われました。結果、血圧が低下して脈拍が遅くなり、リラックスしているときに働くと言われる副交感神経が優位になったそうです。しかし、音楽に安眠効果があるからといって、どんなジャンルでもよいわけではありません。ロックなどのアップテンポの音楽は、逆に交感神経を高ぶらせ、脳を興奮させてしまうといわれています。また、適正な音量であることも、安眠のためには大切な条件。40デシベル以上の音量は寝つきが悪くなるそうです。深夜の市街地の音がちょうど40デシベルに該当します。快適な寝室の音環境をつくろう!クラシックのようにゆったりとしたテンポの曲には安眠作用があることがわかりました。では、ぐっすり眠るためにはどのような音環境をつくればよいのでしょうか?まず、いくら安眠に良いからといって、音楽をかけっぱなしで寝ないようにしましょう。受動的音楽療法でも、入眠前に集中して音楽を聴くことがほとんどです。また、周りの音をきちんと遮断することが大切です。周辺の音が気になる人は、耳栓を活用してみてはいかがでしょうか。クラシックやヒーリング音楽を寝る前に聴くことは、快適な睡眠をサポートしてくれるはず。音楽を聴いてゆったりとした気分になって、ぐっすり眠りましょう。Photo by Βethan
2015年01月21日人気ミュージカル『モーツァルト!』で2002年の初演以来、4回にわたり、主役のヴォルフガング・モーツァルト役を務めてきた井上芳雄。5度目の今回が主役として最後の出演となる井上に、現在の心境を聞いた。ミュージカル『モーツァルト!』チケット情報「最後といっても別に引退するわけではないですから(笑)。稽古では冗談で『芳雄先生、ここはどうでしたか?』と聞かれるぐらい僕にとっては居心地のいい作品。でも僕はひとつの場所に留まっているのはあまり良しとしない。15年間の役者人生の中ですべてを教えてくれた役ですが、新しいところに行くためには、何かを手放すことも必要だと思っています」。天才音楽家、モーツァルトの一生を青年ヴォルフガングと、彼の才能をつかさどる分身アマデのふたりで表現する。ヴォルフガングの父親との確執や、作曲家としての苦悩を力強い楽曲で描いた力作だ。「初演では、僕は経験も少ないし、ヴォルフガングみたいに激しい人生でもない、分からないことだらけで、なかなか彼に共感できなかった。でも今は、天才ではないけれど、表現者の苦しみは分かりますし、何か運命に導かれてここまでやってこられたと思う。それに、人生が思い通りにいかなかったり、良かれと思ってやったことが裏目に出たり、現状と戦うことは多い。前よりも、今はずっと彼に共感できますね」。井上も35歳で亡くなったモーツァルトと同じ年を迎えた。「モーツァルトは神に愛された人で幸福だけど、同じ分だけの不幸もあったはず。その振れ幅が激しいだけで、結局は凡人である僕たちの人生と変わらないかもと思うんです」初演からモーツァルトの父、レオポルトを演じ、病気で療養していた市村正親が本作で復帰するのも注目だ。「以前よりお元気です。市村さんのすごいところは心のありようと若さ、そのエネルギーですね。『モーツァルト!』でオファーがきたとき、父親役ではなく、ヴォルフガング役と思っていらっしゃったぐらいですから(笑)。今回で辞めると言った僕には、またリターンしろと言って下さっています(笑)」今やミュージカルは井上にとって「運命の相手と結婚しているようなもの」だという。「別れ話も出ていないですし、結婚生活は順調です(笑)。でも、子供ができて、親も年を取り役割が大きくなった。法事を取り仕切る長男の感じですね(笑)」。その結婚相手との幸福な時間をじっくりと見届けたい。ミュージカル 『モーツァルト!』は1月15日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演中。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2015年01月07日米YouTubeは11月12日(現地時間)、YouTubeで音楽を楽しむユーザー向けに「あなたへのおすすめ」に音楽タブを用意し、また広告が表示されないサブスクリプション型の有料音楽サービス「YouTube Music Key beta」を発表した。米国と欧州のいくつかの国で間もなく招待制のベータサービスとして提供開始する予定で、料金は月額9.99ドル。しばらくはサービス立ち上げ期間の割引価格として月額7.99ドルで提供する。トップレベルの音楽タブにはノンストップの再生リスト「YouTubeミックスリスト」、以前に聴いた音楽、ジャンル別の人気音楽ビデオ、ムード別プレイリストなどが表示される。プレイリストのおすすめはユーザーが過去に聴いた音楽やYouTube全体のトレンドを元に選ばれる。また検索結果に「人気の曲」や「アルバム」が表示されるようになり、ヒット曲やアルバム単位のプレイリストを簡単に再生できるようになった。数日中にアーティストのディスコグラフィの提供も開始する予定だ。YouTubeは現在、YouTube Music KeyのWebサイトで、サービス開始の通知を受け取るためのメールアドレスの登録を受け付けている。The Vergeによると、広告フリーで再生できるのはレコードレーベルからライセンスを受けた音楽ビデオのみ。YouTube Music Keyを契約しても、その他の動画コンテンツには広告が表示される。YouTube Music Keyはバックグラウンド再生とオフライン再生をサポートする。モバイル端末でスクリーンがロックされたり、他のアプリを使用し始めても音楽ビデオの再生が継続し、データサービスを利用できない環境でも楽しめる。Googleは、YouTube Music Key betaのサブスクリプションと同社の音楽サービス「Google Play Music」の有料サブスクリプション(月額9.99ドル)を統合する。YouTube Music Keyはしばらく招待制ベータサービスとして提供されるが、誰でも契約できるようになれば、どちらかを契約すると広告フリーの音楽ビデオ/音楽ストリーミング/オンライン音楽ロッカーを月額9.99ドルで利用できるようになる模様だ。
2014年11月13日ミュージカル『モーツァルト!』が11月8日、東京・帝国劇場にて開幕した。ウィーン発、日本でも上演を重ねる人気作。主人公のヴォルフガング・モーツァルトは、ミュージカル界のプリンス、井上芳雄と山崎育三郎のWキャスト。同日、開幕を目前に控えた出演者が意気込みを語った。ミュージカル『モーツァルト!』チケット情報2002年の日本初演から主役を務める井上は、5回目のヴォルフガング。この役を演じるのは今回がラストと公言しているが、「今回で卒業させていただきますが、“このメンバー”で作品を作るというのはいつも同じく“最後”だと思い、毎回演じています。(この顔ぶれでやることの)毎日が特別で、奇跡が起きていることだと思って演じたい」と語る。一方で山崎は、2010年公演に続き、2度目のヴォルフガング。「前回は本当に緊張で終わってしまったような感覚。あれから4年経って、いろんな経験をさせていただいた今の自分が、すべてを出し切って出来るヴォルフガングを演じたい」と意気込みを語った。ヴォルフガングの父・レオポルトを演じる市村正親は、この作品が胃がんの手術後の復帰第1作となる。「もう一回舞台に立てるのかと思うと、なんとも言えない気持ち。非常に感動。今は新人のようにドキドキしています。自分にこういう気持ちがあるんだな、まだまだ私もウブだなぁ」と笑顔で挨拶をするも、共演者たち、さらに記者たちからも復帰を祝う拍手が起こり、目頭を押さえる一幕も。「劇場に来てくださる方、今までずっと応援してくださっていた方に、帰ってきたぞと、元気な姿を見せたい。もちろん今日の初日は妻(篠原涼子)と上の子も観に来ますが、静かに支えてくれたので、その期待にも応えたい」と感謝の気持ちを口にしていた。市村の復帰を共演者たちも喜ぶ。井上は「稽古場に市村さんがいてくださるというだけで、全然雰囲気も違います。この『モーツァルト!』では12年間ずっとお父さん役を演じられていますので、やっぱり市村さんがいてくださらないとこの作品は始まらない。さらに以前より元気にエネルギッシュになって帰っていらしたので嬉しい驚き。市村さんの中はどうなっているんだろう?と思うくらい」と話し、山崎も「演出家の小池(修一郎)先生に、本当の親子のように見えたと言われたのが本当に嬉しかった。市村さんに気持ちをガッツリぶつけて今回のステージを務めたい」と感無量の面持ちで語っていた。共演は花總まり、平野綾、ソニンほか。公演は12月24日(水)まで帝国劇場にて、その後2015年1月3日(土)から15(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて行われる。チケットは発売中。
2014年11月10日11月8日(土)より東京・帝国劇場にて上演されるウィーン生まれのミュージカル『モーツァルト!』。『エリザベート』『レディ・ベス』など人気作を次々と生み出している、ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイの手による作品だ。日本では2002年の初演より上演を繰り返し、今回で5回目の上演となる。10月初旬、この稽古場を訪れた。『モーツァルト!』チケット情報はこちら台風一過の青空が晴れわたったこの日、稽古場にはキャスト全員が初めて顔を揃えた。花總まり、平野綾、ソニン、春野寿美礼といったニューフェイスもいるが、メインキャスト、アンサンブルとも初演から続けて出演している顔ぶれも多い。実力も安定感もあるキャスト陣に、演出の小池修一郎も「素晴らしいキャストでまたこの『モーツァルト!』をできることを本当に嬉しく思います。千秋楽までみんなで頑張っていきましょう」とひと言。その簡潔な挨拶に、演出家と出演者の間に確かな信頼が見える。その空気の中で行われたのは、「本読み」と呼ばれる、椅子に座って脚本を読み進めていく作業だ。だがその内容は言葉からイメージする以上に充実。セリフのみならず、流れに沿ってキャストは歌も歌えば、すべてではないものの音響も入る。そんな中、初演より主役のヴォルフガングを演じる井上芳雄は、自らの才能に自信を持ち奔放にふるまう反面、才能と自分自身の間で葛藤し苦しむひとりの青年をいきいきと演じる。ところどころアドリブも飛び出すのがさすが。何よりも、その身体から解き放たれる自在な歌声は、音楽の天才・モーツァルトを体現するかのよう。1幕ラストを飾るビッグナンバー『影を逃れて』は、まだ舞台本番まで1ヵ月あるとは思えない圧巻の熱唱だ。アンサンブルの熱量も素晴らしく、Wキャストでヴォルフガングを演じる山崎育三郎も作品に入り込んでしまったのか、一緒に口を動かす姿も見られた。そのほかにもおなじみのキャストが多いカンパニーだ。ヴォルフガングの父・レオポルトは初演から変わらず市村正親。市村は本作が病気療養からの復帰作となる。すでに稽古場でも豊かな歌声を響かせ、父親の厳しさと愛情を醸し出している。さらにやはり居るだけで場が引き締まるこの人の存在は、父と子の物語でもあるこの作品に欠かせないと改めて感じた。コロレド大司教を演じる山口祐一郎も時に憎らしく、時に愛らしい、彼ならではの役作りで作品を盛り上げる。一方で花總、ソニンといった初参加のキャストも、すでにキャラクター造形が出来ているようで、魅力的な横顔を見せていた。まだまだ稽古はこれからだが、この美しい楽曲揃いの作品、その命とも言える歌の魅力を存分に堪能できそうな充実のキャスト陣。2014年版の『モーツァルト!』も期待大だ。公演は11月8日(土)から12月24日(水)まで東京・帝国劇場、2015年1月3日(土)から15日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて行われる。チケットは発売中。
2014年10月17日『ムトゥ・踊るマハラジャ』『スラムドッグ$ミリオネア』などの音楽を手掛けた“インドのモーツァルト”、A.R.ラフマーンが作曲をしたミュージカル『ボンベイドリームス』。インドの映画界“ボリウッド”を舞台に、若者の成長と恋を社会に巣食う貧困格差なども交えて描き出す、歌ありダンスありの賑やかな作品だ。この舞台に、歌手として俳優として乗りに乗っている加藤和樹の出演が決定。意気込みを訊いた。『ボンベイドリームス』チケット情報はこちら初演は2002年ウェストエンド。その楽曲に惚れ込んだ現代ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースをしたことでも話題を集めた。加藤も「単純に音楽がすごくイイ! 僕、踊れないんですが、思わず踊りたくなります(笑)」と、まずその楽曲のインパクトを語る。「それに、女性はセクシーでエキゾチック、男性はマッチョでカッコよく…。“心踊る”とはまさにこのこと、と思いました。独特の色気と雰囲気がある作品ですよ」。その加藤が演じるのは、弁護士ヴィクラム。ボリウッドスターを夢見る主人公アカーシュ(浦井健治)が思いを寄せる女性プリヤ(すみれ)の婚約者、ということで、敵役的な役どころになるが、「ヴィクラム自身は、プリヤのことを思ってだったり、信念を持って、より良い未来のために動き回ってるんです。だから単純な勧善懲悪ではないんですよ。何が正しくて何が悪なのかというのは人によって違う。でも本当に大事なものって、ココ(と言って胸を叩く)じゃない? ということが描かれている。メッセージ性もあり、ただ面白いだけじゃない作品になっています」と見どころを話した。この日の取材現場にはポスター撮影用の扮装で登場した加藤。宝塚スターもかくや、という麗しくきらびやかなビジュアルで、今まで演じた役柄ともまたひと味違う彼が堪能できそうだが、自らも「キラキラしてますよね」と照れ笑い。また彼の日本人離れした彫りの深さはインド人役もすんなりなじみそうだが、「この濃さで良かった! それにようやくこの地黒が活かせる役がきました(笑)。今まであまり焼けちゃダメだとか、健康的に見えてはダメとか、そういう役柄が多かったので…」とおどけてみせつつも、「おそらくインドで弁護士といったら相当裕福な人。一発で“ザ・金持ち”ってわかるようにしたい」と早くも役どころについて冷静な分析もしている様子だった。「エンターテインメントの要素がほとんど詰め込まれている作品です。予備知識がなくても大丈夫。映画を観る感覚で劇場に来ていただければ。帰り道には劇中歌を口ずさんでいると思います。ぜひワクワクして待っていてください」と加藤。ほかに出演は浦井健治、すみれ、朝海ひかる等。公演は2015年1月31日(土)から2月8日(日)にかけて東京国際フォーラム ホールCにて、その後2月14日(土)・15日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。チケットぴあでは10月14日(火)11:00まで、インターネット先行抽選販売「プレリザーブ」を受付中。
2014年10月08日ゴールデン・ウィークが近づいてくると、心待ちにしてしまうのが「ラ・フォル・ジュルネ 熱狂の日」音楽祭です。第1回は「ベートーヴェンと仲間たち」、第2回は「モーツァルトと仲間たち」というように、毎年、テーマとなる作曲家がフィーチャーされてきましたが、今年は開催10回目を迎える記念すべき年。これまで音楽祭を彩った10人の作曲家と仲間たちが、会場である東京国際フォーラムに集結し、17世紀から20世紀に至るクラシック音楽の流れを網羅する、10回目を祝うにふさわしい豪華な音楽祭になりそうです。(C)三浦興一クラシック250年間の歴史を楽しめる時間旅行その10人の作曲家は、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ラヴェル、ガーシュイン。バロックから古典派へ、そしてロマン派、近現代の作曲家へと受け継がれるクラシック音楽の流れが、個々の点から線へと結ばれ、今までとは違った見え方、聴こえ方がしてくるのではないでしょうか。それを体感できる貴重な機会だと思います。(C)TOKYO INTERNATIONAL FORUM CO., LTD.ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ラヴェルの「ボレロ」、モーツァルトの「レクイエム」、ショパンの「ノクターン第2番」といった超有名曲も、もちろん演奏されますよ!クラシック250年間の歴史を縦横無尽に駆け巡る時間旅行の始まり、始まり~♪ めくるめく音楽の旅へ、さあ、出発しましょうか!(C)三浦興一ベビー&キッズ大歓迎が嬉しい細やかな配慮の数々公式プログラムが公開された後に、ピアノの巨匠、マルタ・アルゲリッチの追加公演が発表され、大きな話題となっています(追加公演のチケット一般発売は4/12~)。そういったサプライズや独自の視点がキラリと光る趣向が盛りだくさんなのも、ラ・フォル・ジュルネならでは。5月3日から5日までの3日間、1公演45分、朝から晩まで様々な演目が開催されます。一流の演奏を1,500円からの低価格で楽しめて、無料イベントも充実しているのが、この音楽祭の特長のひとつでしょう。そして、一般的なクラシックコンサートには入場できない、赤ちゃんや小学以下の子供も参加できるところが、何より大きな魅力だと思います。キッズプログラム(C)三浦興一ベビー&キッズ大歓迎で、幼いうちから本物の音楽に触れてほしいと、恒例の「0歳からのコンサート」が、毎朝9:30から開かれています。今年は、優雅なバレエ音楽やダンサブルな「ハンガリー舞曲」が演奏予定。ベビーカーOKなのも嬉しいですね。また、開場・開演時間中は、オムツ交換スペース、授乳室、託児所(有料・要予約)も用意されるとか。日中、18:30までに開演する公演は、3歳以上のお子さんも入場が可能。大人に交じって鑑賞マナーも学べて、「コンサートデビュー」のいい機会になるのではないでしょうか。個人的には、毎年聴いている中で、数年前、この音楽祭で出会ったフランスのモディリアーニ弦楽四重奏団がご贔屓。ここ何年かは、演奏家チェックからプログラム選びを楽しんでいます。今年も、彼らが演奏する豊かな音色が魅力的なシューベルトの「弦楽五重奏曲」、モーツァルトとハイドンの「弦楽四重奏曲」などを楽しむつもり。今からワクワクしています。では、ラ・フォル・ジュルネの会場で、ぜひお会いしましょう♪モディリアーニ弦楽四重奏団・ ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭
2014年04月14日『エリザベート』『モーツァルト!』などを手掛けたミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)のゴールデン・コンビによる新作として、大きな期待が寄せられているミュージカル『レディ・ベス』。2月24日、この注目作の“顔寄せ”が都内にて行われた。『レディ・ベス』チケット情報はこちら“顔寄せ”とは、稽古の初期段階で、作品に関わる者すべてが一堂に会する場。この日はレディ・ベスをWキャストで演じる平野綾、花總まりをはじめ、山崎育三郎、加藤和樹、石丸幹二、山口祐一郎ら出演者からスタッフまで、大勢の関係者が顔を揃えた。大作ミュージカルらしく、その人数は数十人に及ぶ。主催者が「これ以上ない豪華キャスト」と呼ぶキャストの面々はミュージカル界でお馴染みのベテラン揃いで、そのせいか稽古初期段階のこの場でも和気藹々とした和やかな雰囲気だ。ただしヒロインとしてセンターに座る平野、花總はやはり少々緊張気味か。ふたりとも背筋をピンと伸ばして椅子に座っている姿が印象的。物語は約45年もの長きにわたってイギリスを統治した女王・エリザベス1世の、その青春時代を描くもの。作曲のシルヴェスター・リーヴァイは出演者に向かって「レディ・ベスは本当にたびたび命を脅かされるような危険に直面しますが、それをひとつひとつ乗り越えていく。彼女が直面した嫌なものの数々、それは体験すべきものであったし、だからこそあれだけの素晴らしい人物になれたのではないかということについて、皆さんにも思いを馳せていただきたい」と語りかけるとともに、「皆さんは素晴らしい。ただ音符を歌うのではなく、内容を連想して歌ってくださる。つまり稽古のいちばん最初から何が大事かということを皆さんはわかっていらっしゃる。それこそ観客の心を掴む才能。皆さんの幸運を祈ります」とエールを贈った。演出の小池修一郎も「皆さんと未知のものに向かっていくことを楽しみたい」と挨拶。クリエイターチームの熱意ある言葉に、キャストの眼差しにも熱いものがみなぎってくる。日本から世界に向けて発信する大作ミュージカル『レディ・ベス』は、4月11日(金)に幕を開けるワールドプレミアに向け、こうして船出した。公演は帝国劇場にて4月11日(金)にプレビュー公演開幕、東京公演は5月24日(土)まで。チケットは発売中。その後大阪、福岡、愛知でも上演される。
2014年03月05日モーツァルトの人生をロックで綴り、世界的に大ヒットしているフランス産ミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』が2月9日、東京・東急シアターオーブにてプレビュー公演の幕を開けた。今回の日本公演では主役のモーツァルト役と宿敵サリエリ役を、山本耕史と中川晃教がダブルキャストで交互に演じるのが話題だが、初日のキャスト、モーツァルト=山本、サリエリ=中川の〈インディゴVer.〉で観たレポートをお届けする。『ロックオペラ モーツァルト』チケット情報18世紀のザルツブルク、神童の名を欲しいままにした天才音楽家モーツァルト。彼は新しい大司教コロレドに反発し、しきたりに縛られるザルツブルクを発ちマンハイムへ、そしてパリへと向かう。雇い主のいない音楽家は浮浪者同然という声や、オペラはイタリア語で作るものでドイツ語のオペラなどありえない、といった古い常識の壁にぶつかりながら、彼が求めるのはただ自由に自分の音楽を作ることだった……。フランスではCDが50万枚売れたという楽曲がとにかく印象的。山本・中川を筆頭に、歌唱力抜群の出演陣の歌がパワフルで、ナンバーに入ると一気にロックコンサートのようになる。物語は比較的シンプルな構成だが、その分、登場人物の感情はすべて歌にぶつけられ、強烈な楽曲が一層際立つ。さらにブロードウェイの演出家フィリップ・マッキンリーの演出、松井るみの美術、有村淳の衣裳はゴシックとロココ、モードが斬新に混ざり合い、視覚的にも華やか。さながらロックライブ×ファッションショーといった趣きで、今までの日本ミュージカル界にはあまりない、エキサイティングな舞台が生まれた。そしてやはり、主役のふたりが光る。山本はハスキーな声とロックな歌唱でモーツァルトの孤独、夢、衝動をパワフルに演じる。天賦の才能を持ちながらも、山本モーツァルトの抱える悩みや夢といったその心情は普遍的な若者のそれであり、観るものの共感を誘う。また中川は心の奥底に抑えた葛藤を炎のゆらめきで演じながら、ソロナンバーでは高低自在の歌唱力で感情を爆発させる。特に二期会の北原瑠美が歌うモーツァルトのオペラ『後宮からの逃走』のアリアにかぶさるようにして歌われる『痛みこそ真実』は圧巻だった。ラストシーン、モーツァルトとサリエリの唯一のデュエットナンバーがある。モーツァルトが光とすればサリエリは影。その光と影が認め合い、溶け合い、昇華するかのような幕切れは荘厳ですらある。日本ミュージカル界の新しいページを刻む名作が生まれた。中川がモーツァルトを、山本がサリエリを演じる〈ルージュVer.〉と交互上演。出演はほかに秋元才加、鶴見辰吾、キムラ緑子、高橋ジョージほか。公演は2月17日(日)まで同劇場にて。2月22日(金)から24日(日)には大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。チケットは発売中。
2013年02月14日2月に日本初演の幕を開けるミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』の公開稽古が1月30日、都内スタジオにて行われた。世界的に大ヒットしている、フランス発のミュージカル。山本耕史、中川晃教、秋元才加、鶴見辰吾、高橋ジョージら出演者が、マスコミの前で作品の一部を熱演、その魅力をアピールした。『ロックオペラ モーツァルト』チケット情報物語は音楽の天才・モーツァルトの人生を、彼の才能に嫉妬するサリエリの視点を絡めて描いていくもの。ブロードウェイの話題作『スパイダーマン』を手がけたフィリップ・マッキンリーが演出を手がけ、オリジナルのフランス版とも異なる新演出版として登場する。マッキンリーは「この4週間、稽古を進めてきましたが、日本のデザイナー、スタッフ、キャストの皆さんは、ブロードウェイと比べても劣らない素晴らしさ」と太鼓判。また、「この日本公演のために、台本が書き直されました。特にサリエリとモーツァルトの関係を表すためのセリフが追加されている」と日本版のポイントを解説した。この日は3つのシーンが披露されたが、いずれも「ロックオペラ」の冠にふさわしい、ロックでインパクトのあるナンバー揃い。山本耕史のロックテイストな声、中川晃教の伸びやかな声が、ともにその楽曲に相応しくパワフルに響く。また今回の上演の話題は、山本と中川がモーツァルトとサリエリの2役を日替わりで交互に演じていくこと。この日は山本はモーツァルト役のみだったが、両役を演じた中川は、衣裳・メイクのない中でも鮮やかに異なる役を演じわけ、圧巻。交互配役の醍醐味も存分に報道陣に披露していた。モーツァルトの妻・コンスタンツェ役の秋元才加も、モーツァルトをめぐり姉妹で火花を散らすシーンを堂々と披露。4つ打ちのリズムのダンサブルなナンバーを、姉を鋭く睨みつける目も印象的に演じていた。稽古披露後、山本は「今、僕は10分くらいを演じただけですが、汗がひかないくらい、パワフルで休む間もなくどんどん展開していく作品になっている。あっという間に終わってしまうような、毎秒毎秒が楽しめるような、そんな作品に演出のフィルがしてくれています」、中川は「耕史さんと僕でふたつの役を交互に演じますので、この2役をフィルの合図によって切り替えなくてはならないのが稽古で大変なところですが、その分、耕史さんとふたりでこの作品を作り上げていく過程が今はとても楽しいです。その楽しさがモーツァルトというキャラクターにも繋がっていければ」とそれぞれ挨拶。またモーツァルトの父役で初舞台を踏む高橋ジョージが「僕はフランス版のオリジナルを観て感動して泣きましたが、(日本版は)それを完全に超してますから!」とアピールするなど、それぞれが日本版への自信を覗かせていた。公演は2月11日(月・祝)から17日(日)に東京・東急シアターオーブ(プレビュー公演あり)、2月22日(金)から24日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。
2013年01月31日フランスで大ヒットを記録したミュージカル『ロックオペラ モーツァルト』が来年2月に日本初上陸する。主役のモーツァルト役と宿敵サリエリ役を、山本耕史と中川晃教がダブルキャストで交互に演じるという挑戦的な試みでの上演。さらに演出には、ブロードウェイの話題作『スパイダーマン』を手がけたフィリップ・マッキンリーを迎えるという注目作だ。この公演の製作発表が11月7日、都内にて行われ、山本、中川のほか、モーツァルトの父役の高橋ジョージ、コンスタンツェ役に抜擢されたAKB48の秋元才加が登壇した。『ロックオペラ モーツァルト』公演情報作品は2009年にパリで初演されたもの。宮廷のしきたりに縛られず自分の魂が欲する音楽の道に突き進む天才モーツァルトの運命と、その才能にいち早く気付きながらも彼の名声を疎ましく思う宮廷楽長サリエリの姿を描く物語だ。この2役を、ともにミュージカルへの出演経験も豊富で、確かな実力を持つ山本と中川が回替わりで交互に演じる。山本は「芝居を観ながら“自分だったらこうするのに”と思うことがあるのですが、今回はそう思ったら実際にその場で試していける楽しさがある。中川さんとどんな化学変化が起こるのかを楽しみたい」と意気込みを。またセリフも歌も2倍覚える必要があることに関しては「ほとんどひとりでやる作品もありましたし、そういう心配はしていない」と自信の言葉。対する中川は「19歳の時、初ミュージカル挑戦となったのがモーツァルト役でした。10年たって再び“運命の”モーツァルトに出会えました。歌とすべての力をこめてこの作品に挑んでいきたい。また耕史さんとモーツァルトを一緒に演じられる、しかも同じ舞台の上で耕史さんの演じるモーツァルトを観られる。リアルタイムで自分の中で(モーツァルト像が)変化していくんだろうなと思います」と語り、こちらもこの挑戦を楽しみにしているようだった。またモーツァルトの妻コンスタンツェ役の秋元は「既婚者の役は初めて。女性がひとりの男性と生涯をともにすることを決心するのはどんな思いかということから突き詰めていきたい。色々な事を吸収して刺激をうけて成長していけたら」と決意を語った。今回の上演は、フランス版の再演ではなく、マッキンリーが新たに構築する新演出となる。『スパイダーマン』という大きな話題となった作品の次に本作を選んだことについて「東京のみなさんとは、NYに比べて色々なことを試せます。何か新しいことやりたいと思った」と語り、「モーツァルトをレディー・ガガがやるとしたらどうなるだろう、ガガがやるモーツァルト、ということを考えています。ミュージカルというよりロックショーに近いものになる」と構想を話していた。公演は2月11日(月・祝)から17日(日)に東京・東急シアターオーブ(プレビュー公演あり)、2月22日(金)から24日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。
2012年11月08日音楽活動が盛んに行われている熊本県玉名市で、花火と音楽の融合「音楽火」開催。10,001発の花火が打ち上げられる。花火と音楽の融合「音楽火」が開催されるのは、熊本県玉名市の菊池川高瀬大橋の上流一帯だ。日時は8月3日(金)18:00から21:00まで。花火の打ち上げは20:00からとなっている。玉名市はロビーコンサートや玉名市民音楽祭など音楽活動が盛んに行われており、音楽を通じて感性豊かな人間形成とまちづくり、芸術文化の向上を目指す。「音楽の都玉名」にふさわしい花火大会は「音楽火(おんらくか)」と題され、まさに花火と音楽が融合した幻想的なイベントだ。鑑賞場所は菊池川河川敷駐車場および高瀬大橋左岸下流(グリーンベルト)となる。前面に菊池川を挟んだビューは、上空に打ち上げられる光の輪が菊池川の水面に反射し、美しさを際立たせる。菊池川の高瀬大橋の周辺は1877年の西南戦争の折、薩摩軍と新政府軍との激戦の舞台であったことでも知られる。日露戦争の旅順攻略で有名な乃木希典は当時少佐でこの戦いに参戦し薩摩軍を打ち破り、有名な田原坂の戦いへと駒を進める。玉名市には装飾古墳で有名な大坊古墳に代表されるような古代の遺跡も残っており、歴史の深い街であることがうかがわれる。また高瀬大橋からほど近い場所に位置する玉名温泉は、1,300年前に発見されたという歴史を持つ温泉だ。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、動脈硬化症、慢性皮ふ病などに効能があると言われ、11軒の宿泊施設と5軒の日帰り入浴施設がある。「音楽火」が開催される8月3日が雨天の場合は、8月9日(木)に延期となるので注意が必要だ。また、会場周辺は19:00(一部18:00)~22:00の間交通規制が行われる。駐車場は18:00から利用できるが台数に限りがあるので公共の交通機関を利用するのが無難。アクセス・九州自動車道菊水インターチェンジを出て、右折。菊池川沿い県道16号線を南へ約15分・JR新玉名駅(九州新幹線駅)下車、徒歩約35分(距離:約2キロメートル)・JR玉名駅下車、徒歩約25分(距離:約1.5キロメートル)・当日はJR熊本駅、玉名駅間の臨時列車が運行される【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日3月16日(金)より上野で開催される恒例のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」のプレイベント「桜の街の音楽会」が、2月23日に台東区立千束小学校で行われた。「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」の公演情報「東京・春・音楽祭」は、明治初期に西洋文化が日本で花開いた地、上野を舞台に毎春開催。本格的なクラシック音楽はもちろん、日本の歌曲やタンゴ、美術展とコラボレートしたコンサートなど、様々な企画が催される。8年目を迎える今年は、上野界隈のコンサートホール、美術館などで約80公演(無料公演含む)が開催される。今回のプレイベント「桜の街の音楽会」では、東京オペラシンガーズが、台東区立千束小学校を訪問。声楽のパートや、コーラスの仕組み、歌の分かりやすい説明を交えつつ、「大きな古時計」、「フニクリ・フニクラ」、「闘牛士の歌」(歌劇『カルメン』より)、「乾杯の歌」(歌劇『椿姫』より)など、世界の歌やオペラの名曲を披露。体育館に集った児童たちは、オペラ歌手たちの迫力の生歌を間近で体験して大喜び。盛大な拍手を贈った。「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」は、3月16日(金)から4月8日(日)まで、東京文化会館ほか上野の各文化施設などで開催。今回の「桜の街の音楽会」に登場した東京オペラシンガーズは、3月21日(水)に旧東京音楽学校奏楽堂で開催される「にほんのうたII」と、4月5日(木)・8日(日)に東京文化会館で開催される「東京春祭ワーグナー・シリーズvol.3《タンホイザー》(演奏会形式・映像付)」に出演する。チケットはいずれも発売中。また無料プレイベント「桜の街の音楽会」も上野界隈を中心に、弦楽ソロや管楽器アンサンブルなど、様々なミニコンサートを予定(公演スケジュールは随時オフィシャルサイトにて発表)。
2012年02月24日250年の時を超えてなお、私たちをその素晴らしい音楽で魅了させる、天才モーツァルト。生誕の地として有名なザルツブルクから、原資料収集や学術研究で世界的に知られるコレクションが、この度日本へやってくる。モーツァルトが足掛け8年間を過ごした住家“舞踏教師の家”を、第一生命保険株式会社が復興事業支援によって、18世紀往時のままに復元したことから、その友好関係の証として、第一生命創業110周年の記念イベント、「モーツァルトの顔~18 世紀の天才をめぐる6つの物語」の開催が決定した。今回の展示会には、「ピアノに向かうモーツァルト」や、「トルコ行進曲」、「キラキラ星変奏曲」をはじめとする自筆譜、初版楽譜、家族の肖像画など、貴重な財団のコレクションがお目見えする。また、モーツァルトが生涯愛用した、ヴァイオリンとヴィオラも日本初上陸となる。写真左より:モーツァルト・ヴァイオリン、モーツァルト・ヴィオラ © Wolfgang Lienbacherこちらの楽器は、関連イベント「海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート」のみでの公開となり、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の名手たちによって、モーツァルト愛用楽器を使った演奏を実際に楽しむことが出来る。神童、家庭人、友人、知人、そして作曲家、ここでしか味わうことのできない様々なモーツァルトの“顔”を感じてほしい。モーツァルトの顔 ~18 世紀の天才をめぐる6つの物語~第一生命保険本社 1F ギャラリー東京都千代田区有楽町1-13-1 DNタワー2111月19日(土)~11月25日(金)9 時30分~19時30分 ※入館は閉館の30 分前まで (入場無料)展示品:日本初上陸のランゲによる肖像画『ピアノに向かうモーツァルト』、『トルコ行進曲』、『キラキラ星変奏曲』などの自筆譜、DNA鑑定を経た毛髪付きのリトグラフなど海老澤 敏 モーツァルト・レクチャー・コンサート~モーツァルトの愛したヴァイオリン&ヴィオラと共に~第一生命ホール (晴海トリトンスクエア内)東京都中央区晴海1-8-911月24日(木) 19:00開演 ※全席指定出演: 海老澤 敏(お話)フランク・シュタードラー(第1 ヴァイオリン) ※モーツァルト・ヴァイオリンを使用ヴェルナー・ノイゲバウアー(第2 ヴァイオリン)ヘルバート・リンツベルガー(ヴィオラ) ※モーツァルト・ヴィオラを使用フローリアーン・ジンマ(チェロ)
2011年11月10日