ヤフーは11月12日、ソーシャルメディア上の投稿を検索できる「リアルタイム検索」において、「つぶやき感情分析」の正式版を公開した。「リアルタイム検索」では、ソーシャルメディア上の情報を楽しく有効に活用できるよう、投稿内容の検索だけでなく、件数グラフやランキングの表示など、さまざまなコンテンツを提供してきた。「つぶやき感情分析」もその1つで、日常の利用に加えて、ソーシャルメディア分析などのビジネスシーンにおける活用も見込んでいる。β版は2013年9月に公開され、Twitter上の投稿を分析し、検索したキーワードに対してどのような感情を持っているのかを「ポジティブ・ネガティブ」にて判定し、結果を表示してきた。またβ版では、分析できる言葉が1万1000語、分析対象となる投稿は新着のものと限定していたが、正式版では過去30日間のすべての投稿を対象に、あらゆる言葉で分析が可能になった。期間の絞り込みにも対応し、最長30日から最短15分まで任意の期間を指定して分析できる。そのほか、ポジティブ・ネガティブの割合を示す円グラフに加えて、ポジティブ・ネガティブの推移を時系列で表示するグラフを追加。これにより、ある出来事に対して、どのような感情の変化があったかということが把握できる。なお、正式版では分析システムを辞書方式から機械学習方式に変更したため、今後、学習を重ねていくことで分析精度を高められるという。
2014年11月13日ヤフーは12日、ソーシャルメディア上の投稿を検索できる検索サービス「リアルタイム検索」で提供してきた「つぶやき感情分析」の正式版を公開した。スマートフォンで同機能は、iOS向けに「リアルタイム検索」アプリとして、Android向けに「Yahoo!リアルタイム検索」アプリとして提供されている。「つぶやき感情分析」はTwitter上の投稿を分析し、検索キーワードに抱く感情をポジティブ・ネガティブで判定して結果を表示する機能。ベータ版として、2013年9月に公開されたが、本日正式版が公開された。正式版では、分析可能な言葉、分析対象となる投稿の範囲を拡大。ベータ版では、分析対象用語が11,000語、分析対象となる投稿は新着のものに限定されていたが、正式版では過去30日間の全ての投稿を対象に、あらゆる言葉で分析可能となった。期間の絞り込みにも対応し、最長30日から最短15分まで任意の期間を指定した分析も行える。正式版ではさらに、ベータ版で提供してきたポジティブ・ネガティブの割合を示す円グラフのほか、ポジティブ・ネガティブの推移を時系列で表示するグラフを追加した。これにより、特定の事象に対して、時系列的な感情の変化を把握することができる。また、正式版では、学習を重ねることで分析精度を高められるという。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月12日ヤフーは11月11日、2015年4月までに終了するサービスとアプリを公表した。今年の上半期にも同様の発表を行っており、今回で2回目。主だったところでは、芸能ニュースや恋愛コラムなどを掲載している「ネタりか」のアプリや子供向け「Yahoo!きっず」のアプリが提供を終了する。なお、どちらもPCやスマートフォン向けWeb版はサービスを継続する。一方で、1月に提供を開始した「Pict Garage」や、3月に提供を開始したばかりの「コミュカメラ」もアプリの提供を終了する。その他の終了するアプリやサービスは以下の通り。○アプリ版ヱヴァンゲリヲン検索ウィジェット(Android) : 12月3日終了予定『進撃の巨人』公式アプリ‐検索の巨人‐(Android) : 12月5日終了予定Yahoo!きっず(iOS) : 12月17日終了予定 ※LocoClip(Android) : 12月26日終了予定Yahoo!コミュカメラ(iOS/Android) : 12月上旬終了予定Rent RoomS(iOS/Android) : 12月末終了予定HouseeS(iOS/Android) : 12月末終了予定Yahoo!英語(iOS/Android) : 12月末終了予定ネタりか(iOS/Android) : 2015年1月29日終了予定 ※Pict Garage(iOS) : 2015年3月31日終了予定わたし応援ワーク(Android) : 2015年4月15日終了予定お薬手帳(iOS) : 2015年4月15日終了予定○パソコン・スマートフォンWeb版サービスYahoo!懸賞 : 11月末終了予定Yahoo!英語 : 11月終了予定Yahoo!プロフィール : 2015年3月終了予定○携帯電話(iモード、EZweb、Yahoo!ケータイ)版サービスcarview! : 12月18日終了予定 ※Yahoo!占い : 2015年3月31日終了予定 ※※付きのものは、パソコン・スマートフォンWeb版でサービス提供を続ける予定。
2014年11月11日ヤフーは11日、2014年11月から2015年4月に終了するアプリやサービスを公表した。同期間内に12のアプリ版サービス、3つのパソコン・スマートフォンウェブ版サービス、2つの携帯電話版サービスが終了する。公表されたサービスには、「ネタりか」のように、アプリ版は終了するものの、パソコンやスマートフォンウェブでは引き続きサービス提供されるものもある。なお、ダウンロード済みのアプリはサービス終了後も継続利用が可能だが、アップデートやサポートは実施されない。一部機能が停止される場合もある。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月11日ヤフーの米国現地法人「YJ America,Inc(YJ America)」は11月10日、米国ワシントン州において保有するデータセンターについて、来春(2015年4月予定)の正式稼働に向け、2014年12月よりテスト稼動を開始すると発表した。ヤフーでは、これまでに自社サービスの開発やコンテンツ格納において、連結子会社であるIDCフロンティアが運営するデータセンターや自社で保有するサーバーなど、国内に設置している基盤を利用していた。来春からは従来の環境に加え、米国データセンターの利用も開始する予定だという。なお、同データセンターの利用により、Yahoo! JAPANグループで保有するデータセンターは国内での分散(東日本エリアと西日本エリア)のみならず国外への分散となるため、BCP(自然災害や大規模停電などに対応した事業継続計画)のさらなる強化が実現するとしている。また、米国データセンターが設置されている地域の電気料金が非常に廉価であることから、Yahoo! JAPANグループ全体のサーバー運用費の削減もはかれる見通しだ。データセンターへは、Yahoo! JAPANから3名がYJ Americaに出向し、現地に常駐の上、当該データセンターのネットワーク構築および保守運用にあたる。
2014年11月11日ヤフーは11月7日、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」で大相撲に関する分析を発表した。ヤフーのビッグデータレポートチームは、若手力士の活躍や満員御礼の日の増加などから最近の大相撲の人気に着目。その人気が本物なのかをYahoo!検索での検索回数などで調査・分析した。○2014年は大相撲の注目度が急伸調査結果によると、大相撲に関連するキーワード検索回数は2014年は2013年に比べて大幅に増えていることがわかった。プロ野球やJリーグと比べると回数こそ少ないが、昨年からの伸び率は大相撲のほうが上回った。2014年になって大相撲の注目度が高まっていることがわかる。特に注目が集まるのは、大相撲の開催中の期間。その中でも優勝が決定する千秋楽が最も高く、次いで初日だ。どちらも力士たちの命運を占う重要な取り組みがある日なので、自ずとファン以外の多くの人からも視線が向けられる。支持層の男女比は、男性が65%、女性が35%という構成。プロ野球やJリーグと比べると女性の割合がやや高めだった。年齢層は50代~60代以上で、ほかのスポーツ比べてると一回り以上高い(プロ野球は10代以下~20代、Jリーグは20代~30代が主要な支持層)。2014年になってからの大躍進を支えているのも50代~60代以上の関心度が高まっているためだ。都道府県別では、島根県と石川県で大相撲への関心が高い。石川県は人気力士「遠藤」の出身地であること、島根県は「隠岐の海」の出身地であることや相撲発祥の地ということで県民の関心が高いと推測できる。○イケメン力士の遠藤は10代以下~30代に特に人気力士ごとの注目度についても分析している。男女別の人気は、白鵬、勢、遠藤、豊真将が女性からの注目度が比較的高く、一方の男性からは関脇に昇進した逸ノ城への関心が高い。年代別では、遠藤は10代以下~30代、白鵬は30代~40代、勢は50代、豊真将と逸ノ城は50代~60代以上からの注目が高かった。遠藤は、敢闘賞を受賞した1月場所、3月場所、金星を挙げた5月場所に注目度が伸びている。鶴竜は幕内優勝した3月に注目度を伸ばした。白鵬は1月、5月、7月、9月と幕内優勝したそれぞれの場所で千秋楽に向けて注目度が上昇。それ以上に5月場所の優勝会見のキャンセル理由が公になった際に注目度が急伸した。豊真将は、日馬富士との取り組みの際に負傷が響き、途中休場となってしまった7月場所前半に注目が高まった。高安と豪栄道は、7月場所でそれぞれ敢闘賞、殊勲賞を受賞する活躍を見せ、注目度が大きく伸びた。勢は、敢闘賞を受賞した5月にも注目度を上げたが、9月場所7日目に、それまで白星続きだった逸ノ城に勝利した日はそれ以上に注目度が伸びた。逸ノ城は、9月場所で殊勲賞と敢闘賞を受賞し、14日目の幕内優勝がかかった白鵬との取り組みに大きく注目度を伸びた。なお、常に高い注目度を維持しているジャニーズに対して、大相撲は2012年頃まで大き差が付けられていたが、2014年に入っては場所ごとに肉薄し、9月場所では瞬間的に逆転した。
2014年11月10日ヤフーは11月7日、病気や薬、健康にかかわる情報を提供する「Yahoo!ヘルスケア」が取り組むプロジェクト「HealthData Lab」において、病気発症リスクや体質が調べられる一般向けゲノム解析サービスの提供を開始すると発表した。同サービスでは、肺がん・大腸がん・前立腺がんなど、がん(22種)をはじめ、2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞・肥満などの病気発症リスクや、血中尿酸値・飲酒量・筋力・血圧などの体質を含めた約290項目を解析。また、母親から受け継ぐミトコンドリアDNAから、自分と同じ遺伝子を持つグループがどこで生まれてどう移動してきたのかをたどることができる祖先解析も行える。利用するには、まずYahoo!ショッピング内「Yahoo!ヘルスケア HealthData Lab」ストアより解析キットを購入。解析キット到着後、マイページの利用登録や唾液試料の返送、マイページでの生活習慣調査への回答を行うと、後日解析終了後にマイページで解析結果を閲覧できるようになる。価格は4万9800円(税込)だ。なお、6月と8月に募集した無料先行モニターに対しては、当選通知(解析キットの郵送)が完了しており、11月中旬より、6月募集モニター分から順次解析結果を閲覧できる。また、解析結果について公式サイト上の情報だけではわからないことを専門家に問い合わせたい場合に備え、臨床遺伝専門医などの遺伝カウンセリングを受けられるサービス(有料)の提供を今後予定。そのほか、自分で取り入れられる生活改善についてアドバイスを受けたい方には、医師や栄養士などにウェブ上で相談できる有料サービス「Doctors Me」(運営:サイバーバズ)を公式サイト上で紹介していく。
2014年11月10日ヤフーは11月11日に「検索結果とプライバシーに関する有識者会議」を開催する。これは、検索サービスにおけるプライバシーのあり方をヤフーとしてまとめるもので、2014年度内を目標に複数回に渡って会議を開催し、考え方を整理した上で、公表する予定だ。7日朝に一部報道で「忘れられる権利」をヤフーが適用基準を検討するとのニュースが流れたが、同社広報部によると「忘れられる権利を含む、検索とプライバシーのあり方全体を検討する会議」になるという。10月にはGoogleに個人の検索結果を削除するよう東京地裁が命令を行い、EU域内でも同様の判決からGoogleに個人情報の削除申請フォームが用意されるなど、プライバシーと検索に関する議論が広がっている。ヤフーによると、これまでもプライバシーと表現の自由、知る権利のバランスに配慮しながら裁判所が削除の適否を判断しており、同社もそれに協力してきたが「削除を求める方々への対応が不十分だと受け止められないように対応していく必要がある」と考え、今回の有識者会議設置に至ったという。具体的な検討事項としては、検索サービスの「社会的意義」「中立性と信頼性、表現の自由、知る権利への貢献」「提供者の社会的責務」が挙げられる。有識者会議の委員長には、東京大学名誉教授で弁護士の内田 貴氏が就任。委員には元最高裁判所判事で弁護士の泉 徳治氏、東京大学大学院法学政治学研究科教授の宍戸 常寿氏、早稲田大学大学院法務研究科教授の長谷部 恭男氏、元東京高等裁判所判事で中央大学大学院法務研究科 教授の升田 純氏で構成される。
2014年11月07日ヤフーは11月5日、Anroid搭載のスマートフォン/タブレット端末向けの無料フィルタリングアプリ「Yahoo!あんしんねっと」および「アプリ機能制限」機能の提供を開始したと発表した。アプリはGoogle Playで配信している。Yahoo!あんしんねっとは、子どもの年齢に合わせて、有害または不適切なサイトの閲覧規制をするフィルタリングアプリ。「Yahoo!きっずモード」「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」「高校生モード+EMA」の5つのモードがあり、それぞれフィルタリングの設定内容が異なる。これまで「Yahoo!あんしんねっと for SoftBank」として、ソフトバンクのスマートフォンのみにアプリを提供してきたが、今後はすべてのキャリアのAndroid搭載スマートフォン/タブレット端末向けに提供する。今回、保護者が子どもに使わせたくないアプリを制限できる「アプリ機能制限」を新たに追加した。これは、フィルタリングの対象外であるブラウザーアプリにも適用される。
2014年11月06日ヤフーは11月5日、Twitterの提供するTwitterプロモ商品の提供を11月19日より開始すると発表した。Twitterプロモ商品は、Twitterのタイムラインや検索結果に広告を掲載するサービスで、サービスの成約につながる可能性が高い見込み顧客の獲得につながるほか、既存のフォロワーだけでなく、ターゲットしたいユーザーにツイートをリアルタイムで届けることができる。プロモツイートやプロモアカウントなど、プロモーション広告とは異なる「詳細なターゲティング」も可能で、指定したカテゴリーに興味関心のあるユーザーや、指定したTwitterアカウントのフォロワーに共通する興味関心をもつユーザーへのリーチを実現する。また、プロモツイートでは、指定したキーワードを検索したユーザーや、指定したキーワードを含むツイートを投稿、またはその投稿に反応したユーザー、地域ターゲティングなどの設定もできる。今回の連携で、広告主は、スポンサードサーチやYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)をオンラインで出稿・管理すると同様に、Twitterプロモ商品の「プロモアカウント」と「プロモツイート」を利用可能となる。同社は、Twitterプロモ商品を利用する広告主に、電話サポート窓口を提供するなどサポート体制を構築。Twitterプロモ商品の基本的な使い方から活用方法までを支援することで、中小企業の広告主のソーシャルメディアマーケティング導入を推進したい考えだ。
2014年11月06日ヤフーは10月29日、2014年度第2四半期の決算説明会を開催した。同四半期の売上高は前年同期(1007億円)に比べ2.5%増の1033億円であったものの、eコマース新戦略やセキュリティ強化、ビッグデータ関連の減価償却費の増加により、営業利益は460億円と、前年同期(498億円)の7.6%減にとどまった。なお、2014年度通期見通しは増収増益を想定している。今期業績についてヤフー 代表取締役社長 宮坂 学氏は「2013年7月-9月期(前年同期)からのeコマース新戦略が一巡するまでは成長率が落ち着くが、今回で1年回った。広告売上高の成長率は、プレミアム広告の成長率が鈍化しているものの、YDNが引き続き好調だ」と語り、成長率についてはヤフオク!やYahoo!ショッピングの手数料無料化による減収効果が今期で終わることを強調した。広告関連売上では、ディスプレイ広告がYDNの好調ぶりから18.2%の伸びを示す一方、検索連動型広告は1.7%増と小幅な増加にとどまった。これは、スマートフォン経由の売上が大きく伸びたものの、PCが減少し、全体として小幅増にとどまったのだという。スマートフォンの伸長ぶりはデバイス別広告売上高増減にも表われており、スマートフォン広告売上高が14年度上半期で前期比174億円の大幅な増収を記録する一方で、その他広告売上高が87億円のマイナスとなっている。四半期でのスマートフォン広告売上高は、大台の200億円を突破(203億円)し、前年同期比で86億円増、73.9%の成長率を記録した。これにより、スマートフォン広告の売上比率は全体の33.7%まで上昇している。一方で四半期のeコマース流通総額は、前年同期比11.9%増、298億円プラスの2811億円となった。ショッピング、オークション共に2桁成長を記録しており、スマートフォン経由比率も32.5%と高まっている。○スマートフォン対応は順調に続いて現在のYahoo! JAPANについて。PC時代にはポータルの王者として君臨したが、スマートフォン時代ではどうなのか問われることが多いと宮坂氏は切り出した上で、スマートフォンとPC(タブレット、フィーチャーフォン含む)の各種ユニークブラウザ比率を明かした。上位20サービスで、すでにスマートフォン利用者が過半数となっており、全サービス累計でも過半数になっているという。月次でも大きくスマートフォン比率の上昇、全体のブラウザ数が増加の一途をたどっており、PV数も半数弱にまで迫っているという。ヤフーの要である検索クエリについては半数弱とその他数字に比べてやや軟調といえるが、ヤフーへの利用回数、滞在時間も増加しており、結果としてスマートフォン利用者の73%がヤフーに訪問しているため「及第点ではないか」(宮坂氏)としていた。同時に、スマートフォン時代に最適化したUIも発表(「ヤフー、スマートデバイス向けトップページにタイムライン表示を導入へ」)しており、今後もスマートフォンへの最適化を図っていくという。タイムライン型のUIは同時に、ヤフーの今後の広告事業成長の柱としても期待されており、データソリューション広告やビデオ広告、コマース広告、アプリ広告と並び立てて展開を図っていく。質疑応答では、第3四半期も引き続き増収減益予想ながら、通期で増収増益となる予想について同社 取締役最高財務責任者である大矢 俊樹氏が「2013年度第4四半期は減損処理などで数十億マイナスだった。今年度についてはKCカードの買収もあり、ワンタイムで利益が数十億出るため、あわせてプラスになる」と話す。また、9月末に起きたYahoo!メールの障害問題について宮坂氏は「あってはならないことだった」とユーザーへのお詫びを口にした上で「システムの多重化をこれまで以上に進めていく」と障害への備えを更に強化していく考えを示した。
2014年10月30日ヤフーの代表取締役社長 宮坂 学氏は10月29日、同日に行なわれた2014年度第2四半期の決算説明会の中で、スマートフォンとタブレット向けにYahoo! JAPANトップページのリニューアルを計画していることを明らかにした。これまでもスマートフォンやタブレット端末向けに最適化サイトを提供してきたが、「進化したポータルの実現」に向けて、数%のユーザーを対象にタイムライン型のUIを試験提供しているという。これまでの最適化サイトは「PCスタイル」であったとのことで、「スマートフォン時代に成功している会社は、タイムライン型のUIを採用しているケースが多く見られる。広告による収益化など、マネタイズに適しているタイムライン型のUIを導入し、タイムラインの会社にならなくては」と宮坂氏は語る。現状、テスト経過は順調とのことだが、いつ完全に移行するかについてはテスト導入の結果次第とのことで「慎重に移行していく必要があると思う。もちろん、タイムライン型のUIは広告配信のしやすさという点では一つの型になると思う」(同社 取締役最高財務責任者 大矢 俊樹氏)としていた。
2014年10月29日ヤフーは10月28日、「Yahoo! JAPAN アド・クリエイティブ・ハッカソン2014」を11月1日に開催する。同イベントは、広告主・クリエイター・メディアが一堂に会し、広告クリエイティブの表現の可能性を議論することで、新しいアイデアや表現を創造し、広告テンプレートの魅力を最大限に引き出すことを目的とする。今回は、サントリービジネスエキスパート(サントリー)と、インタラクティブ領域のインターネットコンテンツ制作に関わるプロダクション団体となるインタラクティブ・コミュニケーション・エキスパーツ(I.C.E)との共催。イベントにおいて、ヤフーは新たな広告テンプレートを提供し、サントリーは同社商品のブランドメッセージを提供する。それを受け、I.C.Eのクリエイターや、サントリーと取引のある広告会社から選出されたクリエイターが、広告クリエイティブを制作・発表し、厳正な審査のうえ優秀な作品を表彰するほか、表彰作品の中から1作品を選出し、実際にYahoo! JAPANのトップページにおいて掲載する。ヤフーは今年度、広告領域において「アート&テクノロジー」をテーマに掲げており、今後もこれまでにない広告表現と商品化を目指していく考えだ。
2014年10月29日9月に公開されたヤフーのSNS連動型バーチャルジェットコースター「ヤフー トレンドコースター」。東京レジャーランドやアドテック東京での展示を経て、現在はヤフー社内にコースターが設置されている。今回、試遊体験をさせてもらったので、その感想をお伝えしたい。まずは筆者が試遊した映像を見てもらうと一番わかりやすいだろう。トレンドコースターの試遊映像は、サービス紹介サイトで一般公開されており、多くのユーザーが楽しんでいる様子を確認できる。この映像は、ヤフーが提供するショートムービーサービス「Yahoo! Chocotle(チョコトル)」を利用して配信されており、ヤフーのサービスを随所に生かして"トレンドコースター"の魅力を打ち出している。このコースターを体験すると「無条件に晒されるの?」と心配するかもしれないが、バーチャル体験の"キモ"である、ヘッドマウントディスプレイの「Oculus Rift」を頭に被るため、誰であるかは特定しづらく、心配はない。現在は社内に設置されているコースターだが、今後一般にも公開される予定があるとのことで、サービス紹介サイトで日程を確認できる。直近ではアドテック関西(11月26、27日)で公開される予定だ。なお、ヤフーと取引のある企業の社員であれば社内設置時に体験申込みができるほか、イベントの運営者が希望することで「運搬費を負担していただける場合」には、イベントへの出展を行うという。もし、「コースターを我が町に!!」という気概がある方は、同社までお問い合わせを。話は脱線してしまったが、コースターの感想に戻ろう。詳しいコースターの仕様は9月の記事をお読みいただきたい。一つ言えるのは、筆者が初体験となる「Oculus Rift」自体の製品完成度の高さだ。頭の向きを変えた時の映像の傾き具合に違和感がなく、左右に激しく動かしても、遅延なく映像が付いてきた。一つ難点があるとすれば、コースターの激しい動きで頭がシェイクされると、「Oculus Rift」がズレてしまうこと。こればかりは、装着感など個人差があるので試す時は「バンドをキツくお締めください」と言うほかない。コースター全体の造りについても、上手く作り込まれており、サーキュレーターから来る風の向きや風量とコースター実機の角度が見事にマッチし、なおかつ視界が完全に遮られているため、本物にかなり近い感覚でコースターを体験できる。コースをすべて回った後の"脱力感"も筆者は味わったため、からだ自体が「コースターに乗ったんだ」と騙されていることを実感した。なお、検索したワードは「巨人」。筆者が大の読売ジャイアンツファンであり、体験した前週にクライマックスシリーズで阪神タイガースに惨敗するなど、直近で散々な思いをしたため、敢えて検索ワードに選んだ。だが、コースに現れた画像やニュースは30日前まで遡って取得するため、巨人がペナントレースを優勝した際の原監督胴上げ写真が多く見られて幸せであった。ちなみに"巨人"に関連するキーワードと言えば、読売ジャイアンツ以外にも「進撃の巨人」が存在する。そのため、原監督や坂本選手の画像以外にも、エレンやアルミンの写真が多く表示されていたことを付け加えておきたい。こうした影響か、かなり高所まで上るコース設定がなされており、東京スカイツリーの634mを超える地点までバーチャルで上り詰めていた。○ヤフーが面白いと思ってもらえるようになお、コースターの体験と同時に、機材の開発にあたったヤフー MSC マーケティングイノベーション室 コミュニケーションプランニング部 マネージャーを務める那須 岳志氏と同部の峯浦 望氏にも開発の裏側を伺った。那須氏をリーダーとして6月から製作に取りかかり、発表までわずか3カ月半で乗り切った。時間的な制約がかなりキツかったとのことで「さまざまなAPIをうまく連携させましたが、ハードウェアとの連携も難しかったです」と那須氏は振り返る。「リアルタイム検索やニューストピックス、チョコトルなどの社内APIを持ってきてデータ連係を行い、筐体を動かす加速度の計算や、(サーキュレーターによる)風の送り込み方など、複雑な連携が大変でした」(那須氏)前回の記事でも触れているが、この取り組みは広告が主眼に置かれている。「オフィシャルスポンサーとして日産さまとアディダスさま、カップヌードル(日清)さまが付いています。トップブランド3社と組むことで、未来の広告の形とはなんぞや、ブランドの形とはなんぞやという視点で考え、それをしっかりセールスできたと思います」(那須氏)ただ、消費者に対しての視点もなくしては広告は成り立たない。「その視点では、ヤフーが面白い、ワクワクする会社だと思ってもらえるように、ファンになっていただけるように考えました。コースターによって、ネットは使い方が定まっているものではないということを伝えたく、また、新しいネットの使い方だよということを見せられたと思っています」(那須氏)「私の一番印象に残っていることは、試乗した方々から『想像以上にリアルだ』という反応をもらったことです。遊び心溢れるものを、好意的に受けてもらえたこと、それが良かったなと思います」(峯原氏)今後、この取り組みはどのように発展していくのだろうか?「このプロジェクトはプロトタイプです。中短期的な視点で、ビジネスにしたいというのは少し違いますが、ネットサービス、ウェブというものは閉じこもるのものではなく、今や普段の生活の一部として存在するものになりました。必要であれば、ほかのサービスとも連動させていきたいですし、こうした取り組みを通してファンになってもらえるよう、『ヤフーって楽しいよね』と思ってもらえるようにしていくことが大事だと考えています」(那須氏)
2014年10月27日ヤフーとソフトバンクテレコムは、ヤフーが提供する金融情報の総合サイト「Yahoo!ファイナンス」に銘柄ページがある上場企業向けのIR(投資家向け広報)を支援する「Yahoo!ファイナンス IRコーナー」を共同開発し、11月1日からソフトバンクテレコムが独占販売すると発表した。「Yahoo!ファイナンス」は、ヤフーが運営するポータルサイト「Yahoo! JAPAN」内で提供する金融情報の総合サイトで、投資に関心がある方をメーンターゲットとし、株式や為替(FX)、投資信託、J-REIT(不動産投資信託)などの金融商品情報を幅広く提供し、来訪者数、ページビューとも日本最大級の規模を誇る。今回開発した「Yahoo!ファイナンス IRコーナー」は、「Yahoo!ファイナンス」内にある各上場企業の株価をはじめとする投資関連情報をまとめた銘柄ページ上で、各上場企業が独自にIR関連情報を発信することを支援する。同コーナーに掲載するバナーやテキストにリンクを設定することで、自社のIR情報サイトへの導線を作ることができ、個人投資家の利便性の向上が実現。このほか決算発表日や決算説明会のインターネット中継実施、IR関連プレスリリースなど、最新情報を発信することもできる。料金は、初期費用は無料で、年契約(自動更新あり)が300万円。月契約(自動更新なし)が50万円(消費税別)。ソフトバンクテレコムでは「スタートアップキャンペーン」を実施し、2015年3月末までの期間限定で、月契約通常価格50万円を特別価格30万円(いずれも消費税別)で販売する。
2014年10月23日ヤフーは10月22日、同社の連結子会社で自動車情報サイトを運営する「カービュー」対して株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化を目指すと発表した。ヤフーは、オークションサイト「ヤフオク」とカービューを連携させるなど、同社が目標に掲げているEコマースの拡充を図る方針だ。カービューが発行する普通株式の52%を現時点で取得しており、残りのすべての買い付けを目指す。買い付け価格は1株当たり863円で、買い付け代金の合計は50億2200万円になる見通し。期間は10月23日~12月8日までの31営業日。
2014年10月23日ステュディオス(STUDIOUS)は、ビームス創造研究所、ヤフー復興支援室と組み、被災地の復興支援をビジネスにするプロジェクトを実施する。本プロジェクトでは、東京デザイナーのクリエーションと東北のものづくりのコラボレーションによるスペシャルアイテムの製作、展示、販売を行う。東京ブランドのデザイナーが、被災地特産の素材や工場を使ったアイテムを作成。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、盛岡のさんさ裂き織工房・幸呼来ジャパンとブランドの残反を用いたメンズジャケットや小物を製作。「ファセッタズム(FACETASM)」と「サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHfabrix.)」が日本で唯一刺し子織り職人を擁する福島の三和織物、「ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.)」が石巻でウェットスーツ製作販売を行うモビーディックとそれぞれコラボ。デザイナーの選定及び展示内容等はビームス創造研究所とステュディオスが共同で行った。11月16日までステュディオス神南店にて展示販売、ECではヤフー復興セレクトショップで販売する。ビームス創造研究所とヤフー復興支援室は、14年5月に実施した「KENDAMA TOHOKU」プロジェクトでも東北の復興支援に尽力。スケートボードやBMXを好む海外の若者に人気のけん玉を「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」等によるデザインと掛け合わせ、各地でワークショップも行った。
2014年10月20日ヤフーは10月16日、「Yahoo!検索」の検索結果にリアル店舗で使用できるクーポンを表示する機能「けんさくーぽん」に、すかいらーくグループの4ブランドで利用できるクーポンを追加したと発表した。この機能は、特定のブランド名などで検索すると(例:「ロッテリア」「TOHOシネマズ」)、検索結果にキーワードに合わせたクーポンが表示される「Yahoo検索」の機能で、クーポンをリアル店舗で提示することで割引などの特典を受けることができる。2013年7月に全国のファミリーマート店舗で利用できるクーポンの提供から取り組みをスタート。1月にロッテリア、8月にはTOHOシネマズとの取り組みを実施。その後も多数の企業が参画し、今回のすかいらーくグループの4ブランドの追加により、計15ブランドのクーポンが利用できるようになった。また、近日中には「ABCマート」「吉野家」「フレッシュネスバーガー」のクーポンが追加される予定。消費に直接的な価値を持つクーポン情報を検索結果上で提供することで、特にリアル店舗との親和性が高いスマートフォンからの「Yahoo!検索」の利用促進・利用者拡大を目的とし、あわせて参画ブランドの店舗内では、ポスターやPOPなどを活用した本機能のプロモーションを展開し、リアル店舗における本機能および「Yahoo!検索」の認知拡大を図っていく。同社によると、この機能による「Yahoo!検索」の利用促進効果は着実に現れており、実施前と実施後の1日の平均検索数を比較すると、「ロッテリア」というキーワードでは検索数が352%に、「TOHOシネマズ」というキーワードでは検索数が229%の増加率を記録。参画ブランドの店舗集客にも結びつき、各企業から好評を得ている。今後、クーポン利用を開始する企業は次のとおり。ヤフーでは今後も、「けんさくーぽん」への参画ブランドを拡大するほか、「Yahoo!検索」にしかない独自の価値を持った検索結果を開発し、ユーザーへの回答力(課題解決力)の向上や生活を豊かにする情報の提供を目指す。
2014年10月17日ヤフーは10月9日、全国約1万店が加盟するインターネットグルメ予約サービス「Yahoo!予約飲食店」において、10月31日の"ハロウィン"にあわせた特別企画「ハロウィンを飲んで!食べて!820円で楽しむ方法」を公開したと発表した。「Yahoo!予約 飲食店」は今年8月20日に、同日を"ヤフーの日"と称して、東京都内のビアガーデン飲み放題プランを"820円"で提供する企画を開催。この企画は予約受付開始後、約2分で完売になるほどの好評を博し、参加いただいたユーザーより満足度の高い反響を得られた。今回は、国内でも年々浸透度を上げている"ハロウィン"当日に、日常から離れた空間が楽しめる「監獄レストランザ・ロックアップ」、仮装での来店で特典が得られる「メイドカフェ&バーめいどりーみん」といった、全国の個性的なカフェ、レストランの協力を得て、ハロウィン限定の目玉コースを "820円"で提供。目玉コースに関しては席数限定となり、すべて先着順での提供となるが、当コースが予約できなかった方のためにヤフー限定コースとして、お得なプランも用意した。対象店舗や予約受付日は、以下のとおり。また、このたび「Yahoo!予約 飲食店」では、ハロウィン特集にあわせ新機能である「コース予約」を実装。コース料理を設定している飲食店では、予約画面においてコース料理を手軽に選択できるようになった。今後は、コース対応店舗を増加させていくとともに、「Yahoo!予約 飲食店」のみで楽しめるヤフー限定コースの拡充にも力を入れていく。
2014年10月10日ヤフーは2日、多数のユーザーがYahoo!メールにアクセスできない問題について、明日3日中をメドに再開すると発表した。2日午前10時30分発表段階で、379万4777IDにサービスが提供できない状況が続いているという。Yahoo!メールのアクセス障害は9月30日午前9時20分頃に発生。原因は特定できていないものの、同システムにおいて、システムの冗長性やデータの保全性を維持できないレベルのハードウェア障害が発生したとしている。これにより、約400万ID、全ユーザー5000万IDのうち最大で約8%のユーザーがアクセスできない状況に陥った。同社では、サービスの復旧に向けて、システムの安定化やデータ保全を優先的に進め、システムが安定した後に、機材の再点検や新機材を投入し、明日3日の再開に向けて準備を進めているという。
2014年10月02日フォーティネットは9月29日、ヤフーがコンテンツ配信プラットフォーム(CDN)が稼働するデータセンターに高性能ファイアウォール「FortiGate-3700D」を導入したと発表した。関東・関西のデータセンターの両方で4組8台のFortiGate-3700Dを組み合わせてCDNシステムを構成する。FortiGate-3700Dは、40ギガビット・イーサネット(GbE)を4ポート、10GbEを28ポート搭載し、最大160Gbpsのファイアウォールスループットを実現。トラフィックログをロスを最大限に抑え20万cpsの処理能力を持つ。また、IPv4とIPv6のトラフィックで同等のパフォーマンスが出すため、自社開発のFortiASIC NP6プロセッサを搭載した。ヤフーは、これまで関東と関西のデータセンターで40Gbpsの帯域を備えるCDNが稼動させ、自社サービスインフラの一部を担ってきた。ただ、昨今のスマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの急速な普及、動画や画像などのリッチコンテンツの増加などにより、トラフィック量やセッション数、コネクション数が増大し、対応を急がれていた。2013年秋にCDNを刷新する方針を決めた。ファイアウォールの選定には、過去のコネクション数を参考に80万cpsを処理できるパフォーマンス、ファイアウォールによりトラフィックの状況を可視化、イベントログの解析よるCDNの保護のほか、省スペース、低消費電力などが求められていた。ヤフー システム統括本部 サイトオペレーション本部 インフラ技術2部 ネットワークセキュリティ リーダーの吉永伸司氏は「FortiGate-3700Dは期待通りの高パフォーマンスを発揮している。将来的なIPv6対応の準備ができたことや、コスト面でも満足しており、投資対効果の高い製品」とコメントしている。
2014年09月30日「ユーザーの『めんどくさい』を解消したいという思いから、開発が始まりました」――ヤフーは10月28日から、Android端末向け「Yahoo! JAPAN」アプリに「スライド検索」機能を追加する。同機能は、「いつでもどこでも、すぐに検索できる」をコンセプトに、どんなアプリを起動しているときでも、すぐに検索できることが特徴だ。今回、スライド検索機能の企画・開発を行ったヤフー COO事業推進本部 起点獲得推進室 室長の岡 昌樹氏と、同本部 企画部 企画1(企画当時)の花井 陽子氏に開発の経緯などをうかがった。○Yahoo!検索はひと味違う?既報の通り、ヤフーはGoogleの検索エンジンを2010年より導入している。日本最大の総合ポータルサイトであるヤフーだが、Googleが近年、検索サービスで国内シェアをじわじわと伸ばしており、ヤフーに迫りつつある。花井氏は「Yahoo!で検索しようが、Googleで検索しようが同じでしょと思われるかもしれない」と前置きをした上で「『Yahoo!検索を使うと良いことがある』ということをユーザーに提供していきたい」と語る。詳細な内容は個別の記事を参照していただきたいが、Yahoo!検索に着せかえテーマ機能を導入したり、ファミリーマートとの提携により検索するとクーポンが提供されるといった取り組みを行っており、「良いことがある」をポイントに、Google検索との差別化を一歩一歩着実に行っている。また岡氏は、Yahoo! JAPAN検索サービスの1つである「リアルタイム検索」をスマートデバイス向けアプリとして提供している「話題なう」の開発も行った。Twitterだけではなく、Facebookも含めたソーシャルの盛り上がりをリアルタイムで知ることができるため、"今を知る"には便利なアプリ。これらサービスと同様の流れで「検索機能をより手軽に使って欲しい」(花井氏)という思いからスライド検索機能の開発に至ったという。○スライド検索の前には"ボツ"になった幻の検索機能も「ユーザーにとって手軽な検索機能とは何か」を分析するために、検索機能を使用する際のユーザー行動を調査した結果、大きく2つの目的に分けられることがわかったという。岡氏は「『結婚した芸能人って何のドラマに出ていた人だっけ』や『このニュースになっている場所はどこなんだろう』といった接触した情報から始まる検索行動と、『そういえば夜ご飯は何にしようか』といった初めから検索したい答えがない情報、もともと考えていた検索欲求からの検索行動があることが分かった」と当時を振り返る。二人は、後者の検索行動に注目。ユーザーにとって一番近い位置に検索窓を置けば検索してもらえるのではないかという考えから、「ロック画面を検索窓にする機能を最初に開発した」(岡氏)という。確かに、電源キーを押して最初に検索窓があれば、そのまま検索行動に移りそうだが「社内でテストを行ったところ、結果は散々だった」と岡氏は苦笑い。テストをしてもらった社員に「なぜ機能を利用しなかったか」と尋ねたところ、「検索窓の存在には気付いたけれど、(習慣的に)ロック画面から検索するという行動はとれなかった」という声が多く、ロック解除の場面ではユーザーニーズがないと判断したという。その後、スライド検索機能へと繋がって行ったわけだが、こちらは「ブレストを行っている中で、『アプリを利用している途中でわざわざホームに戻り、ほかのアプリで検索を行うといった行動がめんどくさい』という声が出てきて、この機能の開発が始まった」(岡氏)のだという。○ユーザビリティを考えたスライド検索スライド検索機能は下の動画を見ていただくと、どのような機能か分かりやすいだろう。マップアプリの起動中に、右サイドに表示されている"タブ"を画面外からスワイプすることで、検索画面を引き出していることが見て取れる。また、動画の途中でタブの位置を変更しているが、これは「ゲームアプリによっては、タブの位置が邪魔になる。位置を変更できるようにすることで、ユーザービリティを損ねないようにした」(花井氏)のだという。ほかに、動画の中では触れていないものの、検索してたどり着いたページはアプリ下部に配置したボタンから簡単に共有できる。「(ITリテラシーの高いユーザーからすると)意外かもしれないですが、Android端末で便利な共有機能を知らないユーザーは意外と多く、調査をしてみるとカカオトークやLINEで友達にURLを送る場合にブラウザのURLをいちいちコピーして貼り付けているケースが見られた」(花井氏)URLコピーボタンと共有マークのボタンを大きく見せることで、簡単に他アプリへのWebサイト共有が可能となり、元のアプリにも戻りやすくなる。○スライド検索でより良い検索体験を同機能の企画・開発は、岡氏と花井氏の2名で7月にスタート。現在はUIの微調整を続けているという。「スライド検索で重要な、機能を利用するための"タブ"が邪魔になっては元も子もないので、デザインやサイズを細かく調整している」(花井氏)ほかに気を使っている点としては「このアプリに限らず、ヤフーのアプリやウィジェットはバックグラウンドで動く機能を持つものが多い。常駐している以上、アプリが落ちてしまうということはあってはならない」と岡氏。毎日利用するプラットフォームが落ちてしまっては信頼を失ってしまうため、"安定して使える事"を第一に開発を行ってきたという。最近はAndroidバージョン4.0以上に限定したアプリも多い中で「Yahoo! JAPANアプリのいち機能ということもあってAndroid 2.1も対応端末に含まれている。お陰で検証しなくてはならない端末が非常に多く大変(笑)」(花井氏)という苦労も明かしてくれた。また、スライド検索はデフォルトで"オフ"にしている。「Yahoo! JAPANは幅広いユーザーに利用していただいており、ユーザーに不自由があってはならない。機能を提供する際に、スライド検索機能のお知らせを出して、チェックを入れてもらえば利用できるようになる」(花井氏)最後に、スライド検索機能を通して、Yahoo!検索をどのように使ってもらいたいかとの問いに、岡氏は「スマートフォン、とりわけAndroid端末はGoogle検索がしやすいように作られており、iPhoneと比較してYahoo!検索の一人あたり検索数が伸び悩んでいる。シームレスに使えることを重点に置いて開発したスライド検索を利用して『すぐに検索できる』というより良い検索体験をしてもらえれば」とユーザーへの思いを語った。
2013年10月28日Yahoo! JAPANを運営するヤフーと、街コン公式ポータルサイト・街コンジャパンを運営するリンクバルは21日、サイトの連携を開始した。この連携により、Yahoo! JAPANが運営するイベント情報サービス「オトナト」、インターネットを通じた恋人探しサービス「Yahoo!パートナー」および結婚相手探しサービス「Yahoo!お見合い」と、リンクバルの運営する街コンポータルサイト・街コンジャパンにそれぞれのサイトへのリンクを設置、相互に誘導を実施する。仲間、恋人など”人との出会い”を求めるユーザーに対し、さまざまな出会いの選択肢を提供するという。また、Yahoo! JAPANの集客力と街コンジャパンの企画力・運営力を活かし、両社協力のもと、こだわりの街コンを企画・運営する。「オトナト」の特色である、中心となる参加者を30代以上に設定した「良識ある大人に安心して参加してもらえる街コン」の形をとりながら、それぞれの地域ならではの特色を最大限に生かしたイベントを開催。初めてその街を訪れる人にも街の魅力を十分味わってもらいリピーターを増やし、地域の活性化に貢献するとのこと。なお、リンクバルが「街コンの日」と提唱している2月2日に合わせ、のべ1万人以上の参加者を予定して開催されるイベント週間「街コンWEEK」(2013年1月26日~2月11日)には、複数の街コンを共催するという。詳細は決定次第、「オトナト」・街コンジャパンの各サイトでお知らせするとのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月27日サイバーエージェントは12日、同日開催の取締役会において、同社連結子会社のサイバーエージェントFXの株式を、ヤフーに譲渡することを決議したと発表した。なお、今回の株式譲渡に関しては、関係当局への届出などの手続きが完了することを前提としている。サイバーエージェントは株式譲渡の理由として、「選択と集中」という観点から、同社が100%を保有するサイバーエージェントFXの株式を全てヤフーに譲渡するとしている。スマートフォン向けコミュニティ&ゲームSNS「Ameba」を注力事業とし、「インターネット広告事業、ソーシャルゲーム事業、投資育成事業に絞り事業展開していく」(サイバーエージェント)。サイバーエージェントによると、サイバーエージェントFXの株式譲渡により関係会社株式の売却益が約100億円発生する見込み。2012年11月7日に告知したCygamesの株式譲渡益を含み、約160億円を2013年9月期の特別利益に計上予定だが、Ameba事業の大規模プロモーションの影響を見極めており、現時点では2013年9月期の業績予想の開示を見合わせている。合理的な算出ができ次第、速やかに公表するとしている。また、サイバーエージェントFXは、2013年2月1日よりサイバーエージェント連結業績から外れる見込み。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日GMOインターネットグループのGMOコマースとヤフー(Yahoo! JAPAN)はこのたび、「Yahoo!ショッピング」ストア数および取扱高の拡大を目的に提携した。GMOインターネットグループでは、EC支援として、ショッピングカートASPや決済サービス、セキュリティサービスといったネットショップの運営に関わるサービスを包括的に提供している。一方、Yahoo! JAPANは出店数2万406店舗(10月末現在)を誇る「Yahoo!ショッピング」を1999年から運営している。GMOインターネットグループのオンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」「MakeShop」と「Yahoo!ショッピング」は、10年11月からサービス連携を行なっており、GMOインターネットグループとYahoo! JAPANはECの分野においてこれまでも協力体制を構築してきた。このたび、今後のEC市場のさらなる拡大を見据えて、これまでの協力体制を一層強化するため、GMOコマースとYahoo! JAPANは、「Yahoo!ショッピング」のストア数および流通額の拡大を目的に提携した。GMOコマースによる「Yahoo!ショッピング」新規出店ストアの開拓GMOコマース経由での「Yahoo!ショッピング」に新規出店したストアに対するコンサルティングの提供【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日ヤフーのイベント情報サービス「オトナト」は12月2日、浅草の下町が舞台の街コン「したまち食べコン2012in浅草」を開催する。老舗の味と下町情緒が楽しめて、東京スカイツリーも話題の浅草を会場とした同イベント。「食」と「出会いのチャンス」がWで楽しめるものとして、浅草を愛する”地元っ子”が1人でも多くの人に浅草の魅力を知ってもらおうとと企画したという。浅草で120年以上続く老舗のほか、浅草が誇るおいしいお店がのれんとプライドをかけて下町の味を提供するとのこと。創業明治40年の「割烹 金泉」、厳選された国産うなぎを創業以来80年間つぎ足されてきたタレで調理している「うなぎ つるや」など。開催日時は12月2日15時~18時。参加資格は25歳以上の男女。参加費用は男性 6,500円、女性5,500円。詳細はしたまち食べコンin浅草 Facebookページで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月28日ヤフーが運営するYahoo! JAPANオークション(ヤフオク)はこのほど、”中の人”(同サイトのスタッフ)が独自の切り口で探し出した「珍品」や「レア物」をピックアップするコーナー「珍品・レア物オークション通信」を開始した。同コーナーは、出品中の商品だけでなくオークションが終了した商品も含んでいる。「珍品・レア物オークション通信」では、日本一の商品量を誇る同サイトに集まった珍品、レア物を独自の切り口でピックアップ。度肝を抜く高額落札商品や、「こんなモノが売っているの!」と驚く珍品、レア物を紹介していくという。同時に「珍品・レア物 発掘仲間」の募集も開始し、ユーザーが発見した珍品・レア物の投稿やエピソードを募っている。「ヤフオクの珍品・レア物ピックアップ」では、希少価値の高い「旧ソビエト ソユーズ宇宙服・操縦席」を紹介。ソビエト崩壊時代に流出したもので、今後二度と出てくることはないだろうとのこと。また、レア物の「カルピス 第1号瓶」は、16万8,000円で落札された。こうした骨董(こっとう)品を探すのも、同サイトの楽しさのひとつとなっているという。「珍品・レア物 発掘仲間」は、ヤフオクに出品しているものの中で、「こんな珍品発見しました」「これはおもしろい!」というものを見つけるコーナー。掲載ページが存在しているものに限るが、終了したオークション商品も可となっている。「珍品・レア物にまつわるエピソード」では、出品者のセンスが問われる「ネタ」カテゴリーなどの出品を募集。「ネタ」としては以前、「地球」が出品され、多くのメディアで取り上げられたいへんな話題となったことも。同社は今後も、シャレの効いた出品を期待しているという。これらの応募方法については、オークション通信を参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月15日ジェイアイエヌは機能性アイウエア「JINS PC(ジンズピーシ―)」を、GMOインターネットグループ、ヤフー、クルーズ各社において、福利厚生の一環として11月より導入開始したことを発表した。JINS PCは、ブルーライトカット機能を備えた機能性アイウェア。2011年9月にパッケージタイプ(ハイコントラストレンズ・度なし)を発売以来、普段メガネを必要としないユーザーを中心に人気を集めて話題となった。さらに、好みのフレームにブルーライトカット機能を備えた度付レンズを装着できる、「カスタマイズタイプ」サービスを追加。また、レンズは要望の高かったクリアレンズ(度付対応可)を、「カスタマイズタイプ」のラインアップに追加した。こうした取り組みもあり、2012年10月末時点において、累計販売本数は80万本を突破した(度付含む)。現在、オフィスで働く人々のアイケアニーズの高まりを背景に、日本マイクロソフトなど、JINS PCを福利厚生に取り入れる企業が増加している。このほど導入を発表したのは、GMOインターネットグループ、ヤフー、クルーズ。日本を代表する大手IT企業が連続して導入したことにより、オフィスの新習慣としてJINS PCの活用が広がることが期待される。GMOインターネットグループは、目を酷使するスタッフの負担を軽減できるならと導入を検討。実験を行い、効果を確かめた上で、グループスタッフ約2,600人を対象とした導入に踏み切った。導入を本決定する役員会議でも反対意見は全く出ず、スムーズに制度化ができたという。社員全員にスマートフォンとタブレット端末を配布し、業務での活用を推進しているヤフーでは、目への負担も増加することを懸念していたという。このほど社員約4,000人にJINS PCを配布。使用した社員からは、「思った以上におしゃれでかけ心地もよく、目の負担が軽減された」と喜びの声が上がっているとのこと。クルーズでは、社長を含む役員に対して社員が新規プロジェクトを提案できる制度がある。そこで2012年7月に1人の社員が、JINS PCの導入をプレゼン。熱意あるプレゼンによって見事に採用となり、即、導入が決定した。度数の有無やフレームなどを、社員が好きなように選べる仕組みにこだわったという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日Yahoo! JAPANを運営するヤフー(以下Yahoo! JAPAN)は24日、日本一のコマースサイトを目指して、28日に24時間限定の「爆買いの日!」キャンペーンを開催すると発表した。「爆買いの日!」キャンペーンは、Yahoo!ショッピングとYahoo!オークションが連動するキャンペーン。Yahoo!ショッピングでは、午前10時から1時間ごとに「60型液晶テレビ9円」「国産電動自転車99円」「ブランドバッグ999円」など、破格値の商品が個数限定で登場する「爆買いバーゲン!」を開催し、安値日本一へ挑戦する。またファッション、家電、スポーツ、コスメ、インテリア、ジュエリーなど各カテゴリでのオリジナルセールや、「爆買い物リレーポイントキャンペーン」と題した、ポイントが最大30倍(Yahoo! JAPANが提供する倍率とYahoo!ショッピングの出店ストアが提供する倍率により獲得倍率が変動)になるポイントキャンペーンを実施する。Yahoo!オークションでは、マグロ(一本まるごと)、手書きイラストなどの限定商品や、海外メーカーのクルマやバイクなどの1円スタートオークションを開催。また「爆盛オークション」と題し、カニ100kg、肉100kg、海鮮100kgなどが山分け入札できる商品などを出品する。そのほかにも「誰でも入札キャンペーン」や、「5分に1人当たる!! ポイント還元キャンペーン」を実施する。「5分に1人」とはキャンペーン期間を当選者数で割った計算上の表現。落札者、出品者それぞれ「5分に1人」の計算で当選する。「5分に1人当たる!! ポイント還元キャンペーン」はYahoo!オークションでは初めての試みで、10月28日中に落札された商品を対象に、落札者にはその落札金額、出品者には落札システム利用料をYahoo!ポイントで還元する。落札者に対しては1万ポイントを上限に、落札額と同等のYahoo!ポイントを還元。出品者に対しては500ポイントを上限に、落札された商品にかかるシステム利用料と同等のYahoo!ポイントを還元する。さらに当日は、Yahoo! JAPANのトップページも活用したプロモーションを展開し、Yahoo! JAPANの総力を結集し、「爆買いの日!」を盛り上げていくとしている。■Yahoo!ショッピング「爆買いの日! 爆買いバーゲン!」のアドレス■Yahoo!オークション「爆買いの日! ヤフオク祭り!」のアドレス■「爆買いの日!」キャンペーンページのアドレス(28日公開予定)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日ヤフー(以下Yahoo! JAPAN)とソフトバンクテレコムは23日、店舗集客に貢献してクライアント企業の販売促進活動を支援する新たなO2O(※1)(オンライン・トゥー・オフライン)ビジネスで協業し、ネットと実店舗を結びつけ、消費者の来店促進と購買を拡大する従来にない新しいサービス「ウルトラ集客」(※2)を開始した。「ウルトラ集客」は、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」上での訴求力を生かした情報露出と、ソフトバンクテレコムが構築・運用するクーポン発券機およびクラウド上に蓄積したデータを活用したO2Oサービス。「Yahoo! JAPAN」のトップページを含むサービスページ上で、飲料・食品・日用品メーカーなどのクライアント企業の商品情報について大量の告知を行い、商品への認知と関心を高めるとともに、店頭にある商品と交換ができるといった、クーポン情報などの特典を訴求し、実店舗への誘導を促進する。「Yahoo! JAPAN」上での告知からPCやスマートフォンなどで特典のバーコードを受け取った消費者は、店舗に設置されたバーコードの読み取り・発券機「CouponGATE(クーポンゲート)」(※3)からクーポンなどの特典の引き換え券を受け取り、レジで商品と交換できる。ソフトバンクテレコムは「CouponGATE」を全国の大手総合スーパーをはじめ、主要なスーパーマーケットやドラッグストアなど5000を超える店舗に順次設置し、「CouponGATE」で収集したデータをソフトバンクモバイルの携帯電話網などを通じてクラウド上に蓄積する。蓄積された顧客属性やクーポン発券、受取履歴などの消費者の行動データと、アンケートデータについてさまざまな角度から分析し、クライアント企業に有用なマーケティングデータとしてフィードバックされる。新商品のサンプリングクライアント企業の新商品発表に合わせた大規模なサンプリングが、全国の大手総合スーパーをはじめ、主要なスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニ店舗などで迅速に実施できる。「ウルトラ集客」のサンプリングで得られた消費者の行動分析データで購買活動を把握することで、効果的な販促活動が実現できる。自社店舗への集客ファストフード店などの来店促進を目的とした特典クーポンの配布が効率化できる。新聞の折り込みや街頭でのチラシ配布のような従来の配布方法では、配布ロスや、クーポンの重複利用が防止できないという悩みがあったが、「ウルトラ集客」を活用したクーポン配布により、能動的にクーポンを利用したい顧客に対して重複することなく効率的なクーポン配布が可能となり、来店誘引の集客プロモーションとして活用できる。店頭での販促活動「CouponGATE」を設置している総合スーパーなどの店頭での販促活動として活用できる。チラシやその他の各種販促メニュー、あるいはテレビCMや各種キャンペーンと「ウルトラ集客」の対象商品を連動させることで相乗効果を発揮し、同該期間における対象商品の購買を最大化できる。今後もYahoo! JAPANとソフトバンクテレコムは、O2Oサービスを拡充していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月24日