『哀れなるものたち』で第96回アカデミー賞を獲得したヨルゴス・ランティモス監督による日本未公開短編『NIMIC/ニミック』と、『オールドボーイ』『別れる決心』で知られるパク・チャヌク監督幻の未公開短編『審判』の2作品が、映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」にて5月から日本初・独占配信開始。『NIMIC/ニミック』からは予告とランティモス監督のコメントも解禁された。ヨルゴス・ランティモス監督『NIMIC/ニミック』5月5日(日)から配信がスタートするのは『女王陛下のお気に入り』や『哀れなるものたち』でアカデミー賞を席捲、まもなく開催される第77回カンヌ国際映画祭でも新作『憐れみの3章』がコンペティション部門への出品が発表されるなど、話題作が続く鬼才ヨルゴス・ランティモス監督による2019年に発表された12分の短編『NIMIC/ニミック』。妻と3人の子どもがいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄内で奇妙な女と遭遇する。女は地下鉄をおりた後も男を追いかけ家にやって来ると、男のふりをして家族に溶け込み始める…。人間の精神を迷宮へと追い詰めていくようなサイコロジカルサスペンス&ホラーである本作。主演は『ドラッグストア・カウボーイ』や『ハウス・ジャック・ビルト』のマット・ディロン、共演は『ベネデッタ』『ジャム DJAM』のダフネ・パタキアが務め、撮影は『光りの墓』『ワイルドライフ』のディエゴ・ガルシアが担当。2019年ロカルノ映画祭でプレミア上映され、トロント国際映画祭やサン・セバスチャン国際映画祭など数々の国際映画祭でも上映。高い評価を獲得し、待望の日本初配信となる。ランティモス監督は本作について「わたしたちは脚本を作成するにあたって、最初にとても興味深いアイディアとコンセプトを基にしてストーリーを発展させていきました。そして、自由に創造したものが映画になっていく過程を楽しみました。既成概念に捉われずに、様々なアイディアと向き合っていくことは、僕にとっていつ何時も刺激的なことです」とコメント。併せて解禁された予告では、<ある1人の男が、偶然電車で出会った女性と会話を交わしたことで、その運命の歯車が少しずつ歪んでいく>。不協和音のような音楽とともに、見る者の心をさらに不安定な状態へと誘い込むような映像に仕上がっている。パク・チャヌク監督『審判』5月25日(土)から配信がスタートするのは『オールドボーイ』『別れる決心』のパク・チャヌク監督による幻の未公開短編『審判』。パク・チャヌクが、現在でも傑作として知られる大ヒット社会派サスペンス『JSA』を発表する1年前に監督した本作は、百貨店崩壊事故により亡くなった女性の遺体を巡り、事故を取材する記者、遺体は自分たちの娘だと主張する複数の人たちによる思惑が<混迷うずまく26分間>。カンヌに愛される監督の特集もこのほか、まもなく始まる第77回カンヌ国際映画祭を記念し、テリー・ギリアムやミヒャエル・ハネケら、カンヌで話題となった監督たちの話題作や関連作を3作品連続で配信。『ロスト・イン・ラ・マンチャ』が5月7日(火)スタートすることを皮切りに、5月11日(土)からは第71回カンヌ国際映画祭のクロージング作品『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』、5月15日(水)からは第62回カンヌでワールドプレミア上映された『Dr.パルナサスの鏡』の<テリー・ギリアム監督>3作品が連続で配信スタート。続く5月13日(月)からは第62回カンヌパルム・ドール受賞作『白いリボン』、5月17日(金)からは第54回カンヌ審査員グランプリを受賞した『ピアニスト』、5月27日(月)からは第50回のカンヌでワールドプレミア上映された『ファニーゲーム』を生み出した<ミヒャエル・ハネケ監督>の3作品連続配信される。また、5月の<ジャパニーズ・ディスカバリー特集>の新作も決定。若手映画監督の登竜門としても知られる第17回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門でも上映、人間と“ちょっと”だけ違う遺伝子を持つ、実験用生物ホモ・アミークスとその飼育員との奇妙な友情物語を描いた、馬淵ありさ監督による『ホモ・アミークス』が5月21日(火)からJAIHO独占で配信スタートする。『NIMIC/ニミック』は5月5日(日)0時より、『審判』は5月25日(土)0時よりJAIHOにて配信開始。(シネマカフェ編集部)
2024年04月30日本年度アカデミー賞4部門ほか多数のアワードを受賞したヨルゴス・ランティモス監督と盟友エマ・ストーンとの最強タッグが贈る『哀れなるものたち』のブルーレイ+DVD セットの発売、デジタル配信(レンタル)が5月8日(水)より開始。それを記念してマーク・ラファロが演じた、主人公ベラと駆け落ちする弁護士ダンカンを紐解く特別映像がボーナス・コンテンツから独占公開された。風変わりな天才外科医、ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)の手によって死から蘇った若き女性ベラ(エマ・ストーン)は、世界を知るために、ダンカンと共に大陸横断の冒険の旅に出る。時代の偏見から解き放たれ、真の自由と平等を知ったベラは驚くべき成長を遂げるがーー。この度公開された映像では、マーク・ラファロの撮影現場での様子について、ゴッドウィン役のウィレム・デフォが「マークは最高に面白い」と話す場面から始まる。さらに、自身もリハーサルを好まないと語る監督・製作を務めたヨルゴス・ランティモスにも、「マークが現場で提案する案が面白くて、リハ中はずっと笑ってた」と言われるほどのムードメーカーぶり。周囲から愛され、現場を盛り上げるラファロの人柄を感じることができる。ラファロ自身は、ダンカンについて「アナーキスト気取りだが、本質は怒れるナルシシストだ」と分析。そんな彼の演技について、ベラ役を演じたエマ・ストーンは、「ダンカンをあれほど情熱的かつ繊細に演じられるのはマークしかいない」と大絶賛。監督も「彼はダンカンそのものだ」と断言するほど、ラファロがダンカンの人柄やベラと出会った後の感情の変化を分析し、演じていたことが伝わる映像となっている。『哀れなるものたち』ブルーレイ+DVDセット販売、デジタル配信(レンタル)は5月8日(水)より開始。デジタル配信中(購入)。『哀れなるものたち』・デジタル配信中(購入)・5月8日(水)デジタル配信開始(レンタル)・5月8日(水)発売ブルーレイ+DVD セット5,390円(税込)発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月29日『哀れなるものたち』に続き、再びヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組んだ最新作『憐れみの3章』よりカンヌ版特別予告とティザービジュアルが解禁された。先日発表された第77回カンヌ国際映画祭のラインアップで、コンペティション部門への出品とワールドプレミア上映の決定が公式発表された本作。前作『哀れなるものたち』から時を空けず、再び、権威あるカンヌ国際映画祭の舞台に登場するヨルゴス・ランティモス監督の最新作だ。この度到着したカンヌ版の特別予告映像では、スウェーデンのアーティストCOBRAHによる「BRAND NEW BITCH」に合わせ、ランティモス作品お約束の斬新すぎるダンスをエマ・ストーンが踊り狂う。その最中、次々と本作の世界を彩る豪華キャストが映し出されていき、一目見たら忘れられない超高濃度の“ランティモスワールド”を否応なく体感させてくれる。スピーディーに切り替わるシーンの連続は、そのどれもが怪しげで独創的なものばかり。音楽との相乗効果も相まってどこか中毒性を秘めた映像となっている。併せて解禁されたティザービジュアルには、水滴滴る血まみれの手、切断された指、壊れたラケットの3つのモチーフが描かれており、観る者の胸をざわつかせる不穏な気配が漂っている。「憐れみの3章」と掲げるタイトルの通り、“3章”で展開される物語を紐解く「鍵」になるのか?まだ多くの謎に包まれた物語へと、想像と期待が膨らむビジュアルとなっている。『憐れみの3章』は2024年公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憐れみの3章 2024年、全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月19日本年度アカデミー賞4部門を受賞した天才監督ヨルゴス・ランティモスと盟友エマ・ストーンとの最強タッグが贈る『哀れなるものたち』が4月24日(水)よりデジタル配信(購入)開始。これを記念して、主人公ベラの自由奔放な振る舞いや独特なダンスシーン、過去をにおわせる重要なシーンを含む本編の無料プレビューが公開された。優秀で型破りな科学者ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)によって生き返った若き女性、ベラ(エマ・ストーン)。学ぶことに貪欲で、未知なる世界を知りたくてたまらないベラは、話術巧みな放蕩者の弁護士、ダンカン(マーク・ラファロ)と駆け落ちし、大陸を横断する目まぐるしい旅に出る。解禁された本編映像は、ダンカンに連れられてリスボンに到着したベラが、たくさんの初めての経験に歓喜し、貪欲に外の世界を吸収していく姿を描いている。ディナーの席では自由奔放に振る舞い、独特なダンスを踊るベラ。最初は遊びのつもりだったベラに、だんだん本気でのめりこんでいくダンカンの心の動きにも要注目。多くの女性と付き合ってきた色男ながら、ベラに予想外の思いを募らせていくダンカンを演じたラファロは、「ベラがありのままでいることを許容できたら、彼にとって彼女は完璧な女性なのです」と話している。また、初めて1人でバルに出かけたベラが帰ってきたホテルで、人違いながらも女性から声をかけられる場面は、ベラの過去にも繋がる重要な伏線となるシーンだ。『哀れなるものたち』は4月24日(水)よりデジタル配信開始(購入)、5月8日(水)よりデジタル配信開始(レンタル)、ブルーレイ+DVDセット発売。『哀れなるものたち』4月24日(水)デジタル配信開始(購入)5月8日(水)デジタル配信開始(レンタル)ブルーレイ+DVDセット発売5,390 円(税込)© 2024 20th Century Studios.発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月16日『哀れなるものたち』『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンという映画界最高峰の最強タッグが送り出す衝撃の最新作『憐れみの3章』が、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出決定、ワールドプレミア上映されることになった。本作は、監督・脚本を務めるヨルゴス・ランティモスと脚本家のエフティミス・フィリップコンビにとって、カンヌ国際映画祭の4度目のコンペティション部門出品作品となる。過去3回ではすべて主要賞を受賞しており、15年前の2009年、カンヌデビューとなった『籠の中の乙女』で第62回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門 作品賞を受賞し、世界的な注目を集めるきっかけとなった。続く2015年に初の英語作品『ロブスター』をコンペティション部門で上映され審査員賞を受賞し、2017年の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』では脚本賞を受賞している。ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン Photo by John Shearer/Getty Images for Critics Choice Association今回、カンヌ国際映画祭にはランティモス監督に加え、エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファーら豪華スターキャストが参加する予定。また、今回の出品決定に合わせて新たなる場面写真が解禁。本作は、選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女、という3つの奇想天外な物語から構成される。ランティモス監督が描く、全く異なる展開を繰り広げる3つの物語で豪華キャストたちはどのような運命をたどることになるのか。『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』と映画界に未知の衝撃を送り続ける、ランティモス監督&エマ・ストーンの最強コンビが、超豪華キャストとともに未体験の高みへと私たちを導く最新作のゆくえに注目だ。『憐れみの3章』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憐れみの3章 2024年、全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月11日映画『憐れみの3章』が2024年に日本公開。監督はヨルゴス・ランティモス。エマ・ストーン、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーなどが出演する。映画『憐れみの3章』3部構成の強烈な物語ヨルゴス・ランティモスが監督を務める新作映画『憐れみの3章』は、ストーリーやキャスト陣が演じる役柄がすべてが異なる3部作で構成。選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女といった3つの奇想天外な物語を描き、“信念・強制・支配”がうごめく強烈な世界を映し出す。ヨルゴス・ランティモス×エマ・ストーン、3度目のタッグ出演者は、映画『哀れなるものたち』でプロデューサーと主演を務めたエマ・ストーンをはじめ、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーが再集結する。ヨルゴス・ランティモスとエマ・ストーンは、映画『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続く、3度目のタッグだ。そのほか、マーティン・スコセッシが監督を務めた映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』に出演したジェシー・プレモンス、映画『ザ・ホエール』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、ディズニー&ピクサーのアニメーション映画『マイ・エレメント』など話題作で活躍するママドゥ・アティエ、さらに映画『ハンガー・ゲーム0』で主人公のいとこを演じた新鋭ハンター・シェイファーなどが名を連ねる。エフティミス・フィリップが共同脚本共同脚本は、ランティモスが監督した映画『ロブスター』や『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でも脚本を務めたエフティミス・フィリップが担当する。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品なお、『憐れみの3章』は第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映される。監督・脚本を務めるヨルゴス・ランティモスと脚本家のエフティミス・フィリップのコンビにとって、カンヌ国際映画祭の4度目のコンペティション部門出品となる。【作品詳細】映画『憐れみの3章』公開時期:2024年監督:ヨルゴス・ランティモス出演:エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファー原題:KINDS OF KINDNESS
2024年04月01日映画『憐れみの3章』が2024年に日本公開されることが決定。併せて予告編が公開となった。『憐れみの3章』は、今年度の賞レースを賑わせた『哀れなるものたち』の監督を務めたヨルゴス・ランティモスと、同作の主演を務めたエマ・ストーンが再びタッグを組んだ作品。ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーといったキャストに加え、『哀れなるものたち』とともに今年度の賞レースで熱戦を繰り広げた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』など話題作に多数出演するジェシー・プレモンス、『ザ・ホエール』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』や『マイ・エレメント』(声の出演)など多数の大作で活躍するママドゥ・アティエ、さらに『ユーフォリア/EUPHORIA』、『ハンガー・ゲーム0』で注目を浴びる新鋭ハンター・シェイファーが出演する。公開された予告編には、ランティモス監督が贈る鮮烈で独特な物語を、その存在感で彩るキャスト陣が次々に投影される。本作はストーリーもキャスト陣が演じる役柄もすべてが異なる3部作で構成されており、信念、強制、そして支配が日常である強烈な物語が息つく間もなく展開されていく。共同脚本には、『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』などで知られるエフティミス・フィリップが名を連ねた。映画『憐れみの3章』予告編<作品情報>映画『憐れみの3章』2024年公開公式サイト: 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月29日エマ・ストーン2度目のアカデミー賞主演女優賞をはじめ2024年の賞レースを賑わせた『哀れなるものたち』の日本公開から約2か月。ヨルゴス・ランティモス監督とエマの最強タッグ最新作『KINDS OF KINDNESS』が邦題『憐れみの3章』として、2024年に日本公開決定。併せて、再び世界の度肝を抜く問題作となる予感満載の予告編が解禁となった。ランティモス監督とエマは『哀れなるものたち』で、第80回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞、主演女優賞を受賞。さらに第96回アカデミー賞では主演女優賞ほか、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門に輝いた。ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン Photo by John Shearer/Getty Images for Critics Choice Association今回もランティモス監督のもとには『哀れなるものたち』で壮麗で芸術的な唯一無二の世界を監督と共に作り上げた、エマ・ストーン、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーが再集結。マーガレット・クアリー Photo by Theo Wargo/Getty Imagesさらに『哀れなるものたち』とともに今年度の賞レースで熱戦を繰り広げた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』や、数々の賞を席巻した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をはじめとする話題作に多数出演するジェシー・プレモンス、『ザ・ホエール』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』や『マイ・エレメント』(声の出演)など多数の大作で活躍するママドゥ・アティエ。ホン・チャウ Photo by Gilbert FloresVariety via Getty Imagesさらに「ユーフォリア/EUPHORIA」、『ハンガー・ゲーム0』で注目を浴びる新鋭ハンター・シェイファーといった、折り紙つきの実力者が勢ぞろいし、共同脚本に『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』のエフティミス・フィリップとの最強タッグが復活。ランティモス監督ならではのユーモラスでありながらも、ときに不穏で予想不可能な、独創的世界を描き出す。今回解禁となった予告編には、ランティモス監督の鮮烈で独特な物語をその存在感で彩るキャスト陣が次々に登場。異常なスピードを出すビビッドカラーのスポーツカーや、廊下を引きずられていく脱力した女性は、未体験かつ高濃度のランティモスワールド到来を予感させる。本作はストーリーも、豪華キャスト陣が演じる役柄も全てが異なる三部作で構成されており、信念、強制、そして支配が日常である強烈な物語が息つく間もなく展開されていく。『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』と映画界に未知なる衝撃を送り続けるヨルゴス・ランティモス監督と、俳優としての才能を遺憾なく発揮し続けるエマ・ストーンの三度目のタッグは、超豪華キャストとともに映画をさらなる高みへと導くだろう。『憐れみの3章』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月29日ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』のブルーレイ+DVDセットが5月8日(水)に発売されることが決定。4月24日(水)にはデジタル配信(購入)が開始される。『女王陛下のお気に入り』(18)のヨルゴス・ランティモス監督と、エマ・ストーンが再タッグを組んだ本作は、主人公・ベラの数奇な運命と壮大な旅を通して描く、現代にも通ずる、社会における女性の真の自由と平等についての物語。第96回アカデミー賞で衣装デザイン賞や美術賞含む4部門を受賞し、奇想天外な脚本から壮麗かつ緻密な美術、ユーモラスで情感あふれる音楽、華麗かつ大胆さを極めた衣装、度肝を抜くカメラワークを駆使した撮影により、唯一無二の作品世界を構築した。本編は劇場版と同じオリジナル無修正R18+バージョンを収録するなど、ランティモス監督の世界観を余す事なく堪能できる。■遂に映画化が実現したゼロから始める女性の物語2020年初め、ヨルゴス・ランティモスは受賞歴のあるプロデューサーであるエド・ギニー、アンドリュー・ロウ、彼らの会社エレメント・ピクチャーズ、そしてエマ・ストーンに、本作の製作に参加しないかと声を掛けた。ランティモスとストーンは、彼女がベラを演じることについて2017年より話し合いを続けていて、脚本、キャスト、スタッフについての意見交換も行なっていた。彼女がプロデューサーとしても大きな戦力になることは明らかであり、彼女自身も参加を快諾する。ギニーは『哀れなるものたち』についての初期の会話をこうふり返る。「ヨルゴスは長年映画化したいと望んでいたグレイの本について触れ、今は亡き著者ともかつて連絡を取り合っていました。彼は早い段階から極めて情熱的で、この物語と深い関わりを持っていました。アラスターはヨルゴスが彼の小説を真に理解してくれて、安心して任せられると感じていたと思います」。■全てを歩き回るのに30分はかかる巨大かつ壮麗なセット製作陣は当初、ブダペストやプラハといった都市をロケ地として探し始めたが、1930年代の映画にインスピレーションを受けたランティモスは、ゼロから自分たちの世界を作り上げるというアイディアを模索し始めた。彼はセットを作り込んでスクリーンで表現すること、それが究極的に映画の一部となることを望んでいた。「ベラが住む世界を作り上げる必要がありました」とランティモスは説明する。「それは単に現実的なものではだめです。私たちは時代を押し広げ、特定の時代をほのめかす要素を入れつつも、さらにおとぎ話や物事のメタファーとなるようなものを目指しました。ですから、SF的であったり、時代錯誤的であったり、空想的であったり、様々な要素が入り混じっているのです」。■エキセントリックな人物を作り上げたヘアメイクアップ・デザイナーヘア・メイクアップ&特殊メイクデザイナーのナディア・ステイシーは、ベラに対してその時代の究極のフェミニストであるという考えを持ち続けていた。ヴィクトリア朝時代の女性についての文献を読んだ際、彼女たちが従うべきルールについて多く書かれていることに気がついたのだ。ベラには何の足枷もなく、それが彼女を魅力的にし、そしてヴィクトリア朝時代のイギリスで期待されていたことに背を向ける存在の完璧な例だった。当時、女性的で男性から魅力的だと思われていたのはとても長い髪でしたが、その髪を下ろすのは家の中だけだったという。ステイシーは、ベラが髪をアップにすることはないと決めていて、自由に振る舞うスペインのリスボンでは特にそうだと語っている。『哀れなるものたち』ブルーレイ+DVDセットは5月8日(水)発売。4月24日(水)デジタル配信開始(購入)、5月8日(水)デジタル配信開始(レンタル)。『哀れなるものたち』4月24日(水)デジタル配信開始(購入)5月8日(水)デジタル配信開始(レンタル)、ブルーレイ+DVDセット発売© 2024 20th Century Studios.発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月25日クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』やヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』などの話題作と並んでアカデミー賞作品賞にノミネートされた新人女性監督セリーヌ・ソンの『パスト ライブス/再会』。この度、本作の主演グレタ・リーに、『パラサイト 半地下の家族』で注目を集めた“通訳の天才”シャロン・チョイが関わっていることが分かった。監督自身が12歳のとき、家族と共に韓国ソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った体験を基に執筆したオリジナル脚本となる本作。監督の分身のような主人公ノラ役を演じたグレタ・リーは、L.A.出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育ったグレタ本人はアメリカ国籍を持つ英語ネイティブ。これまでアジア系アメリカ人の役を英語で演じてきたグレタは、本作『パスト ライブス/再会』のオファーを受けた際に韓国語を話す役柄に大変驚いたそう。役の詳細も監督・脚本のセリーヌ・ソンのことも知らなかったが、脚本を読むと涙があふれ、すぐに迷いは吹き飛んだという。「脚本には心を打たれるものが沢山あって、この作品は特別なものになると確信した」とグレタはふり返る。そこでグレタはセルフテープでオーディションを受けたが、そのときは残念ながら役を得ることはできず、「何年もやっていると、役を手放すことが本当につらく、傷つくこともありますが、この作品の役を逃したときも同じでした」と当時の心境を明かす。やがて、1年後セリーヌ・ソン監督から作品のリキャストを決めたと連絡があり、グレタは一度失ったノラ役を得て本作で初主演を飾ることになった。しかし、グレタはアメリカ生まれのアメリカ育ち。幼いころに韓国から移住して英語で暮らしてきたノラとはバックボーンが異なり、英語ネイティブのグレタがノラを演じるためには【韓国人が話す英語】を習得する必要があり、ソウル出身の女性のような印象を与えるために言語コーチが必要となった。そこで白羽の矢が立ったのが、アカデミー賞作品賞を獲得した『パラサイト 半地下の家族』でポン・ジュノ監督やソン・ガンホの英語通訳を務め、授賞式で彼らの受賞スピーチを手伝ったシャロン・チョイ。ポン・ジュノ監督&シャロン・チョイ Photo by Kevin Winter/Getty Images賞レースを席巻した『パラサイト 半地下の家族』のスピーチやインタビューでは、監督らの微妙なニュアンスを汲み取った通訳を披露し、業界関係者や聴衆から称賛を集め、“誰もが認めるオスカーシーズンのMVP”とも評された。シャロンの活躍はアメリカ観客に知れ渡り、彼女の存在がアメリカでの『パラサイト 半地下の家族』旋風を生んだと韓国でも評判高く、まさに陰の立役者といえる重要人物。そんなシャロンが本作のダイアレクト・コーチ(発音コーチ)を務め、「韓国語を母国語としながら流暢な英語を話す人」の特徴をグレタに授けると、指導を受けたグレタはシャロンを「天才」と手放しで称賛。また、グレタは普段は英語で演技をしているため「韓国語を話す役はとても難しく、大きなチャレンジだったが、同時に俳優として最高の喜びでもあった」と韓国語での演技を語っている。そんなグレタの自然体の演技はリアリティを後押しして賞賛を集め、賞レースを席巻したが、『パラサイト 半地下の家族』同様、本作でも名通訳シャロン・チョイが重要な役割を果たす陰の立役者となっていたのだ。今回併せて、主人公・ノラと24年ぶりに再会した幼なじみヘソンが韓国語で会話するひとときを切り取った新場面写真も解禁された。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。★映画『パスト ライブス/再会』3日間限定先行上映★日程:3月22日(金)、23日(土)、24日(日)各一回上映上映劇場:TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 梅田鑑賞料金:通常料金詳細は追って、実施劇場HPでお知らせ予定(シネマカフェ編集部)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDパスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年03月15日『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーンが再タッグを組む『Kinds of Kindness(原題)』の全米公開日が、6月21日に決定した。配給会社のサーチライト・ピクチャーズが発表した。キャストはエマのほか、ランティモス監督作からは『哀れなるものたち』のウィレム・デフォーとマーガレット・クアリー、『女王陛下のお気に入り』のジョー・アルウィンが出演する。また、ジェシー・プレモンス(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)、ホン・チャウ(『ダウンサイズ』)、ハンター・シェイファー(「ユーフォリア/EUPHORIA」)、ママドゥ・アティエ(『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』)の出演も発表されている。公開まであと約3か月だが、本作の内容については明らかになっておらず、「アンソロジー映画である」ことは判明している。つい先日、『哀れなるものたち』でアカデミー主演女優賞を獲得したエマとランティモス監督の再タッグ作が、予期せぬ早さで公開されることにファンは大喜び。「6月って…明日みたいなものじゃないか!」「え?もう?心の準備ができていない!」「なんというサプライズ!」などのコメントをXに寄せている。ランティモス監督は、韓国映画『地球を守れ!』のリメイク版のメガホンを取ることが決定しており、この作品にもエマが出演する可能性がある。先月、エマが出演交渉中であることが報じられた。(賀来比呂美)■関連作品:女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Fox哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月15日3月10日(現地時間)に開催される第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)など11部門でノミネートされている『哀れなるものたち』。同作を手掛けたギリシャ出身の鬼才ヨルゴス・ランティモスが、韓国映画『地球を守れ!』の英語リメイク版のメガホンを取ることが分かった。「Variety」誌が報じた。製作は『哀れなるものたち』のプロデューサーで「Element Pictures」のエド・グイニー&アンドリュー・ロウ。彼らに『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が率いる「Square Peg」、韓国の「CJ ENM」が加わる。アスター監督と「Element Pictures」のコラボは今作で6度目となる。脚本は『ザ・メニュー』のウィル・トレイシー。韓国オリジナル版『地球を守れ!』は、『1987、ある闘いの真実』のチャン・ジュナン監督がメガホンを取り、脚本も担当した2003年製作の作品。地球がエイリアンに侵略されていると思い込む青年と、彼に宇宙人だと間違われた男性との闘いを描くブラックコメディだ。本作のリメイク企画は2020年からささやかれており、当初はジュナン監督が自らメガホンを取ると伝えられていた。映画ファンは「風変わりな監督と風変わりな映画のペア」「アリ・アスターとヨルゴス・ランティモスが組む?カオティックでクレイジーな映画になるだろうね!」「とんでもないことになりそうだ」と本作に期待を寄せている。(賀来比呂美)
2024年02月20日現在上映中の最新作『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督が手掛けた『ロブスター』と『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』が、シネ・リーブル池袋にて2月9日(金)より緊急上映することが決定した。アカデミー賞脚本賞ノミネートの『ロブスター』は、独身でいることが許されない不条理な近未来の世界を描く、ディストピアムービー。コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、オリビア・コールマンら、ランティモス作品常連となる豪華キャストに加え、レア・セドゥ・ベン・ウィショーらの共演でも話題を呼んだ。カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したA24製作・配給の『聖なる鹿殺し』は、引き続きコリンを主演に迎え、ニコール・キッドマン、バリー・コーガンら共演し、父が起こしたあることをきっかけに、無情な災いに巻き込まれる一家を描く物語。いずれの作品も、ランティモス監督が共同で脚本を手掛け、唯一無二の舞台設定、不穏さの中のユーモア、タイトルや劇中での独創性溢れる動物の忍ばせ方など、変わらぬランティモス・ワールドが炸裂している。鑑賞料金は1,000円均一。各作品数量限定で先着入場者特典をプレゼント。『ロブスター』ではオリジナルアートワーク版のクリアファイル、『聖なる鹿殺し』では劇中で忘れられないインパクトを放つマーティンがパスタを口にする一瞬が切り取られたステッカーが配布される。▼『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』緊急上映企画【上映劇場】シネ・リーブル池袋【鑑賞料金】特別料金 1,000円均一※各種割引、各種招待券、その他優待券、株主優待券、利用不可【上映時間】2/9『聖なる鹿殺し』19:50~2/10『ロブスター』19:50~2/11休映2/12『聖なる鹿殺し』19:20~2/13『ロブスター』19:20~2/14『聖なる鹿殺し』19:20~2/15『ロブスター』19:20~『哀れなるものたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 2018年3月3日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limited
2024年02月05日『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結して描く映画『哀れなるものたち』が日本公開され、興収1億円を突破。アカデミー賞に絡んだ『ブラック・スワン』、『シェイプ・オブ・ウォーター』に次ぐサーチライト・ピクチャーズ史上第3位の大ヒットスタートとなった。昨年行われた第36回東京国際映画祭以外、一切の一般試写を実施せず、1月19日に1回限りの“有料試写”となる先行上映を全国200館で実施。1月26日の公開日目前、1月23日にはアカデミー賞11部門にノミネートと期待の高まりの中、待望の劇場公開となった本作は、公開3日間(特別先行含む)で公開中洋画1位となる興行収入9,615万800円、動員6万5,445人を記録(355スクリーン。18Dolby Atmos含む)。1月19日の先行上映を加えると公開初週成績は興行収入1億189万4,860円、動員6万9,168人とすでに1億円を突破。アカデミー賞受賞の『ノマドランド』や『ジョジョ・ラビット』(ともに最終興収4.3億円)を大きく上回り、『ブラック・スワン』(最終興収23.9億)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(最終興収8.9億円)に次ぐ数字となった。SNS上でも「問答無用の大傑作!!」「映画館で観て良かったなあと心底思った」「間違いなくエマ・ストーンの代表作になる」「美しく、痛快。」「生涯ベスト級!」「いろいろ話したくなる作品!」「エマ・ストーンがかっこよかった。序盤の演技と終盤の演技の振り幅に痺れます」「衣裳、美術、ストーリー何をとっても最高!」「既に2024年の1位が決まってしまった」といった絶賛と熱狂の声が上がっている。なお、北米では公開8週目となる今週末に一気に2,300スクリーンに拡大公開され、興収ランキング7位に浮上。同週末公開のスペイン、イタリア、メキシコも大ヒットを記録、公開中のイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなどでも驚異的な支持で客足が衰えず、このヒットは世界的な現象となっている。<生まれたての女性>という前代未聞の設定を持つ主人公ベラ。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望に駆られ、身を投じたベラのヨーロッパ横断の旅は激動の果てにどんな結末をもたらすのか。鑑賞者からは日本時間3月11日(月)発表の第96回アカデミー賞でも、ベラを演じたエマ・ストーンの2度目の主演女優賞受賞を有力視する声が高まっており、作品賞も、ゴールデン・グローブ賞で作品賞を分け合った『オッペンハイマー』との一騎打ちに注目が集まっている。『哀れなるものたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年01月29日『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督と、エマ・ストーンが再集結した映画『哀れなるものたち』。第80回ヴェネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞。さらにアカデミー賞の前哨戦として注目される第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(エマ・ストーン)の2部門で受賞を果たした。ランティモス監督にしか成し得ない世界最高峰の才能を集めて構築された本作にはアカデミー賞最有力候補作品として期待が高まっているが、今回は本作と『女王陛下のお気に入り』、そして同じくエマ主演の『クルエラ』の3作品を支えた“ヘア・メイクアップデザイナー“の華麗なる仕事に注目。主人公をエキセントリックに彩るヘア・メイクの2つのポイントを探った。『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞をはじめとする各映画賞で主演女優賞に輝いたエマ・ストーン。続く『女王陛下のお気に入り』(18)、『クルエラ』(21)でも映画賞にノミネートを果たし、記憶に残るキャラクターを演じ人々を魅了してきた。本作『哀れなるものたち』では“生まれたての女性”として蘇るという前代未聞の設定を持つ主人公・ベラを演じる。エマはこのエキセントリックなキャラクターを『クルエラ』で共にアカデミー賞にノミネートされ、『女王陛下のお気に入り』でも協働したヘア・メイクアップデザイナーのナディア・ステイシーと3度目のタッグを組み作り上げた。エマはステイシーと取り組んだ3作品は「ある意味似ている」と語っており、壮麗かつ華麗な世界観で彩られた本作のヘア・メイクのポイントとなる【歴史的要素へのひねり】と【ベラの長くおろした髪】について、ステイシーと共に解き明かした。おとぎ話にも見える【歴史的要素へのひねり】1つ目のポイントは、リアルでもあり、おとぎ話にも見える世界で一層際立つ【歴史的要素へのひねり】。本作はランティモス監督のアイデアにより、ゼロの状態からベラが住む世界を作り上げており、時代設定はあいまいになっている。ストーンはその設定こそがステイシーと取り組んだ『女王陛下のお気に入り』『クルエラ』と本作の似ている点だと挙げ、その理由を「あまり私たちと馴染みのあるような世界ではないからです」と説明する。続けて、「ステイシーはそれを見事に実現します。歴史的要素とリファレンス(文献)を組み合わせ、思っても見ないような方法でひねりを効かせるのです」と語り、馴染みのない世界観のなかでも歴史的要素をもとに、観る者にインスピレーションを与えるキャラクターを作り上げるステイシーの手法を明かす。本作では、女性に時代と場所を問わずまとわりつく偏見や社会的制約をテーマにしているが、ステイシーととmに作り上げたベラの真の自由と平等を見つける力強さを彼女のビジュアルから見出すことができるだろう。社会通念に左右されない、アレンジしない【ベラの長くおろした髪】2つ目のポイントは美しい佇まいの中で特に目を引く【ベラの長くおろした髪】。ベラは生い立ちや社会のルールを持たない自由な存在であり、ステイシーもそこに彼女の魅力を見出していた。その中でステイシーがベラのヘア・メイクアップを手掛けるうえで参考にしたのはヴィクトリア朝時代だ。当時、女性の長い髪は男性から見て魅力的だとされており、女性は家の中でだけ髪をおろすことが常であり従うべきルールであったという。だからこそステイシーは“ベラの髪をアップスタイルにすることはない”と決めた。「社会には常に、その時代のルックにそぐわない人々がいます。私たちはそのような人たちがどうだったのか、もし彼らが違う考え方をしていたらどうだったのかを探っていました。ヨルゴスの映画を常に面白くしているのは、そうした点だと思います」と語り、ベラをはじめとする一見エキセントリックに見えるキャラクターでもその内面を掘り下げてヘア・メイクアップを手掛けたことを明かした。本作にはベラだけでなく、自由を体現し自立した女性が続けて登場するが、彼女たちのビジュアルに込められた意図にも注目だ。一流スタッフが集結し、“生まれたての女性”という前代未聞の設定を持つベラの空前絶後の冒険を描いた『哀れなるものたち』。“社会における女性の自由について”を描く物語のなかで、世界を急速に吸収し、知性に目覚めていく彼女が冒険の末にたどり着く結末は必見。期待が高まるアカデミー賞ノミネートの発表は、現地時間1月23日の予定となっている。『哀れなるものたち』は1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Foxクルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年01月21日『女王陛下のお気に入り』のエマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督が再集結して描く『哀れなるものたち』。ランティモス監督やマーク・ラファロらも大絶賛するエマが本作で挑んだ役柄は<生まれたての女性>。映画史上、前代未聞の主人公に迫る特別映像が解禁となった。『ラ・ラ・ランド』ではアカデミー賞をはじめとする各映画賞で主演女優賞に輝き、『女王陛下のお気に入り』『クルエラ』でも様々な映画賞にノミネートされるなど、その比類なき活躍で世界中の注目を集め続けるエマ・ストーン。本作では主人公ベラを演じるだけでなく、プロデューサーとしても企画の立ち上がりから製作に参加している。この度解禁となったのは、ランティモス監督に加え、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォーといった名優らがエマの貢献ぶりを絶賛するとともに、彼女が挑んだ映画史上初となる前代未聞のキャラクターであるベラに迫る特別映像。エマが、人生に絶望し自ら命を絶ったものの、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって<生まれたての女性>として奇跡的に蘇ったベラを「今までで一番難しい役だった」とふり返りながらも、俳優とプロデューサーの両面から大胆かつ唯一無二の魅力を放つキャラクターを創り上げた揺るぎない自信と確かな才能を感じられる映像となっている。「2017年にヨルゴスと構想を練り始めました。“真新しい脳”を持つとどうなるのか」と、この壮大な物語の始まりをふり返るエマ。誰も出会ったことのないキャラクターをともに掘り下げていったランティモス監督は「ベラという役柄に驚かされました。これまでにない存在です。エマのおかげでより撮影に力が入りました」と、彼女によって本作に多くのインスピレーションがもたらされたことを明かした。また、ベラというキャラクターについてエマは「彼女は“あるべき姿”を教えこまれていません。それって素敵なこと」と楽しげに語る。続けて、ベラを誘惑し外の世界に連れ出そうとするものの、徐々に彼女の魅力にのめり込み翻弄されていく弁護士ダンカンを演じたマークは「女性が生涯求められるあらゆることに彼女は縛られない。面白い展開になります」と、ベラの社会の偏見にとらわれない純真無垢さが物語を大きく動かしていくことを明かした。しかし、前代未聞の設定を持つベラを表現することは相当な胆力が必要とされること。本作の撮影の裏側について、自宅兼実験室であったゴッドウィンの邸宅でベラを観察していくうちにその魅力に惹かれていくマックスを演じたラミー・ユセフは「エマはすごい。脳の成長はとても微妙なんです。撮影の順番が前後しても彼女は過程を演じ切った。声に加えて体でもね」と、<生まれたての女性>が世界を吸収しながら<自立した女性>へと成長していく様をストーンがそのすさまじい演技力で表現したことを明かし、賞賛の言葉を贈っている。“女性の自由についての物語“を描く本作では、ダンカンやマックス、そして天才的な外科手術によってベラを蘇生させたゴッドウィン・バクスター博士といったベラと密接に関係する様々な男性が登場するが、“ベラをコントロールしたいという男性たちの欲望”も1つのテーマとなっている。ベラと男性たちとの関わりについて、エマは「男性たちはそれぞれ独自のやり方でベラをコントロールしようとしますが、彼女はそれを受け入れようともしません。彼女はあまりにも自立しているのです」と語る。エマとともにプロデューサーとして本作に参加したエド・ギニーは「エマはストーリーテリングに関して素晴らしい素質を持っています。プロデューサーとして、どのように物語を発展させ、どのようにそれをこの世界に生み出すかという点において、彼女は極めて重要な存在です」と、ベラの冒険物語において、役者としてだけでなくプロデューサーとしてエマの感性や才能が発揮されていることを明かしている。『哀れなるものたち』は1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年01月01日『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結して描く映画『哀れなるものたち』。本作で、エマ・ストーン演じる主人公ベラを誘惑し、“新しい世界”へと連れ出す放蕩者の弁護士を演じたのは、マーベル作品のハルク役で知られるマーク・ラファロ。不純な心を隠しながら大人の雰囲気を醸し出すダンカン・ウェダバーン役で新境地を魅せている。世界的大ヒットとなったマーベルスタジオの『アベンジャーズ』シリーズでブルース・バナー/ハルク役を演じた俳優マーク・ラファロ。『キッズ・オールライト』(10)でアカデミー賞、英国アカデミー賞に、『フォックスキャッチャー』(14)でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされた後、実話を基に製作された『スポットライト 世紀のスクープ』(15)で実に3度目のアカデミー賞にノミネートを果たしているハリウッドきっての実力派だ。その確かな演技力は本作でも遺憾なく発揮されており、先日発表された第95回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では助演男優賞を見事受賞。さらに第81回ゴールデン・グローブ賞でも共演のウィレム・デフォーとともに助演男優賞へノミネートされ、アカデミー賞をはじめこれからの映画賞にも期待がかけられている。そんなマークが本作で演じるのは、籠の鳥だった主人公ベラ(エマ・ストーン)をリスボンへ連れ出す弁護士ダンカン・ウェダバーン。ベラを生みだした天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)から彼女と助手のマックス(ラミー・ユセフ)の結婚契約書の作成を依頼されゴッドウィン邸にやってくるものの、いままで自身が出会ってきた数多くの女性とまるで違うエキセントリックな魅力を放つベラを一目で気に入り、「世界を自分の目で見たい」と瞳を輝かせるベラを誘惑して旅へと誘う。マークにとって、この役はこれまでにない経験となったという。「邪悪で、淫らで不遜なユーモアに満ちていました」とふり返り、「私はヨルゴス(監督)の大ファンなので、出演して彼を失望させないかと緊張していました。そしてこれまで英国アクセントの役を演じたことがなく、この時代設定も初めてです」と打ち明ける。「最終的には、友人から“常に不安に挑戦することで成長できる”と言われました」と続け、輝かしい彼のキャリアをもってしてもダンカンという役は挑戦となった様子だ。また、欲望にまみれ、ときには目も当てられないほどベラに翻弄されていくダンカンを彼が演じていることについて、エマは「ヨルゴスのキャスティングが見事だったということです。マークのように感情豊かで繊細な人が、この種の人物を演じるなんて想像もしないでしょう。そして彼は見事に演じました。彼がこの領域に踏み込むのを見るのは衝撃的でした」とコメントし、ヒーローや温厚な役柄を演じるイメージの強いマークが本作で魅せた新境地について賞賛を贈っている。反抗的で大胆なベラと支配欲が強く猛烈なナルシストのダンカンは、まるで「ヴィクトリア朝時代のシドとナンシー」とマークは表現。強烈に惹かれ合い、恋に落ちていく危うい2人の関係性にも注目しつつ、ベラの冒険の旅を見守ってほしい。『哀れなるものたち』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年12月24日エマ・ストーン主演・プロデュース、『女王陛下のお気に入り』ヨルゴス・ランティモス監督とともに描く『哀れなるものたち』。12月8日より全米での公開を迎え、昨年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を大きく超える、この秋最高の館アベレージを記録。さらに豪華キャスト&スタッフ集結のN.Y.プレミアも実施された。原作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説「哀れなるものたち」(早川書房刊)。その類稀な世界が映画界随一の鬼才ヨルゴス・ランティモスの手によって映像化。物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まり、蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンと壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。第80回ヴェネチア国際映画祭では惜しみない大絶賛を受け、最高賞である金獅子賞を受賞し早くもアカデミー賞最有力との声が鳴り響く。そんな本作がついに12月8日より、アメリカ4都市9劇場で公開を迎え、週末の3日間で興行収入64万4,00ドル(館アベレージ7万2,000ドル)を稼ぎ出した。この館アベレージは今年の秋公開作品として群を抜く成績で、より少ない館数で公開した『アステロイド・シティ』(6劇場)、『ボーはおそれている』(4劇場)に次ぐ今年3位。さらに、昨年アカデミー賞を独占し、10劇場でアメリカ公開スタートした『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の興行収入50万1,305ドル(館アベレージ50,130ドル/最終全世界興収1億3940万ドル)をしのぐ大ヒットスタートを切った。また、現地時間12月6日にニューヨークで行われたプレミアのレポートも到着。主演のエマ・ストーンを始め監督のヨルゴス・ランティモス、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフなどの豪華主要キャスト&スタッフ陣が参加、ハリウッドにおける歴史的な大規模ストライキが明けた後のプレミアはマスコミからも大きな注目を集め盛り上がりを見せた。また、エマとは10代の頃からの友人という人気歌手のテイラー・スウィフトも登場し、エマとカメラに向かう貴重な場面も!テイラー・スウィフト、エマ・ストーンエマは本作について「この映画は一人の女性の自己発見の物語です。(主人公の)ベラは彼女自身から生まれた存在ですが、いろんな経験に積極的かつ興味津々で、大胆な女性です。彼女のキャラクターは私のお気に入りで、とても想像をかき立てられました」とコメント。「この作品は人によっていろんな受け取り方ができますが、それ以上に多くの疑問を投げかける映画かもしれませんね」と自身が演じた自由奔放で好奇心旺盛なヒロイン・ベラと、観る者によって受け取り方が変化するという本作の魅力について語った。エマ・ストーンエマとは『女王陛下のお気に入り』以来2度目の強力タッグとなったランティモス監督は「自分自身の視点で世界を体験する女性の物語です」と紹介し、「キャストの皆さんは素晴らしかった。私たちはお互いに多大な信頼を置き、一緒に取り組みました。このチームを続けたいとさえ思います」と絶賛。マーク・ラファロ、ラミー・ユセフ、ウィレム・デフォー「私は映画の撮影中に緊張していましたが、キャストの皆さんはリハーサルの時から大いに楽しんでいました。映画そのものがとても面白い作品なので、(私自身も)色々と考えをめぐらせることは非常に楽しかったです。(この映画を観た方が)私たちがどのように社会や社会常識を作り、それぞれの経験や背景など様々なことに興味関心を持ってくれると嬉しく思います」と本作の出来栄えについて自信を覗かせた。ヨルゴス・ランティモス監督なお、全米での大ヒットを記念して、唯一無二の世界観へと没入できるオリジナル・サウンドトラックも配信されている。『哀れなるものたち』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。<R18+>(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年12月11日第80回ヴェネチア国際映画祭にて最高賞となる金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』より監督のコメントが到着した。『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再集結した本作。ヴェネチア国際映画祭で現地時間9月1日、ワールドプレミア上映され、上映が終了するやいなや場内から10分以上の鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションが会場を熱狂の渦に包み込み、早くもアカデミー賞最有力候補として話題沸騰となった。現地時間9月9日の受賞式では、世界最高峰の才能を集めて構築された、色彩感溢れる壮麗かつ大胆な美術、音楽、衣装、撮影を背景に、ランティモス監督にしか成し得ない奇想天外なエンディングと、独特の作品世界に惜しみない賛辞が集まった。プロデューサーとしても参加した盟友エマ・ストーンのキャリアベストの演技も大きく後押しし、ランティモス監督としては、前作『女王陛下のお気に入り』での審査員大賞受賞に続き、念願の最高賞、金獅子賞受賞となった。受賞を受けてランティモス監督はスピーチにて「私のチームは、ここまでくるのに、全てにおいて助けてくれました。(ストの影響で)素晴らしいキャストのみなさんと一緒にここで祝うことができませんが、彼らがすぐに参加できるようになることを祈っています。何よりも、主人公であり信じられない人物であるベラ・バクスターは、エマ・ストーン無しには存在しませんでした。エマはもう一人の信じられない人物です。この映画は彼女の映画です。カメラの前にも、カメラの裏にも彼女はいてくれました。本当にありがとうございます。みなさん、ありがとう」と主演のエマ・ストーン含めキャストとスタッフへ向けて感謝の気持ちを表した。また本作の日本劇場公開は、オリジナル無修正R18+バージョンでの上映が決定。飛躍的にファン層を拡大しながらも、妥協なく大胆で唯一無二の作品世界を展開し続けるランティモス監督の世界観を余す事なく堪能できるはずだ。『哀れなるものたち』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月12日ヨルゴス・ランティモス監督最新作『哀れなるものたち』が、第80回ヴェネチア国際映画祭にて最高賞である金獅子賞を受賞した。現地時間9月9日の受賞式では、世界最高峰の才能を集めて構築された色彩感溢れる壮麗かつ大胆な美術、音楽、衣装、撮影や、奇想天外でありながらもカタルシス溢れるエンディングに導く脚本、そして個性豊かな俳優陣の才能を最大限に引き出した唯一無二の作品世界に惜しみない賛辞が集まった。さらに、プロデューサーとしても参加した盟友エマ・ストーンのキャリアベストの演技も大きく後押しし、ランティモス監督としては、前作『女王陛下のお気に入り』での審査員大賞受賞に続き、念願の最高賞受賞となった。名誉ある受賞を受けて、ランティモス監督はスピーチにて「私のチームは、ここまでくるのに、全てにおいて助けてくれました。(ストの影響で)素晴らしいキャストのみなさんと一緒にここで祝うことができませんが、彼らがすぐに参加できるようになることを祈っています。何よりも、主人公であり信じられない人物であるベラ・バクスターは、エマ・ストーン無しには存在しませんでした。エマはもう一人の信じられない人物です。この映画は彼女の映画です。カメラの前にも、カメラの裏にも彼女は居てくれました。本当にありがとうございます。みなさん、ありがとう」と主演のエマ・ストーン含めキャストとスタッフへ向けて感謝の気持ちを表した。原作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説『哀れなるものたち』(早川書房刊)。物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。貪欲に世界を吸収していくベラは平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった──。主人公ベラを演じるのは『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ランティモス監督作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞ノミネートのエマ・ストーン。今回はプロデューサーとしても名を連ねるエマ・ストーンがヒロインを熱演。そして、天才外科医のゴッドウィン・バクスターを名優ウィレム・デフォー、ベラを誘惑し大陸横断の旅に連れ出すダンカンを『アベンジャーズ』シリーズのハルク役で知られるマーク・ラファロが演じる。併せて、本作の日本劇場公開がオリジナル無修正R18+バージョンでの上映となるほか、公開日が2024年1月26日(金) に決定した。『哀れなるものたち』予告編<作品情報>『哀れなるものたち』2024年1月26日(金) 公開監督:ヨルゴス・ランティモス出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ ほか公式サイト: 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月12日エマ・ストーン主演、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』の公開日が2024年1月26日(金)に決定。新ビジュアルが解禁された。スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説「哀れなるものたち」(早川書房刊)を映画化した本作。この度解禁されたポスタービジュアルは、エマ・ストーン演じるヒロイン・ベラがこちらを見据える表情を捉えた一枚。華やかなドレスのフリルと思いきや、そこにはベラに翻弄されることになる男性たちのミニマムなサイズとなった姿が。ランティモス監督の唯一無二のセンスに加え、本作の壮大なスケールとベラの果てしなく広がる未来を予感させる、美麗かつ大胆なデザインとなっている。また本作は、現在開催中の第80回ヴェネチア国際映画祭で、現地時間9月1日にワールドプレミア上映された。午後6時45分から公式上映がスタートし、終映と同時に大歓声の“ヨルゴス”コールとともに、今年最長となる10分以上の鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションで会場を熱狂の渦に包み込んだ。さらに、翌日9月2日にはテルライド映画祭で北米プレミアも行われ、映画批評サイトRotten Tomatoesでは100%Fresh(レビュー数33、9/4現在)となっており、「完璧に魅惑的(Hollywood Reporter)」、「壮麗な自由への讃歌(Deadline)」、「ランティモス監督の最高傑作。奇妙だがゴージャスなこの作品は登場人物と観客の感受性を広げる(TIME Magazine)」、「『哀れなるものたち』でエマ・ストーンは2度目、マーク・ラファロとヨルゴス・ランティモスは初のオスカーを獲得するかもしれない(Variety)」など多くのメディアでも絶賛の声が溢れている。早くもアカデミー賞最有力との呼び声も高まっており、来年1月の日本公開へ向けさらなる盛り上がりが予想される。『哀れなるものたち』は2024年1月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月06日エマ・ストーン主演、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』の北米公開日が、9月8日から12月8日に延期された。俳優のストライキのため、ストーンをはじめとする出演者が宣伝活動にたずさわれないことを受けてのもの。映画は8月末にスタートするヴェネツィア映画祭で上映されるが、ストーンらキャストは出席しない。全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)は、労働条件の交渉相手である全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)と関係がないインディーズ映画の場合は、ケースバイケースで撮影や宣伝活動に参加することを組合員に認めている。しかし『哀れなるものたち』はディズニー傘下のサーチライトの配給であるため、そこには該当しない。ストライキが長引く中では、公開を延期する作品がほかにも出てくることが予想される。『哀れなるものたち』(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年07月26日エマ・ストーン主演のヨルゴス・ランティモス監督作『哀れなるものたち』の公開日が11月17日(金)に決定し、本予告映像とポスタービジュアル2種が解禁された。本作は、アカデミー賞10ノミネートされ全世界で大ヒットを記録した『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督が、再びエマ・ストーンとタッグを組んで描く、未知の驚きと未体験の感動に満ちた最新作。解禁された新たな予告編では、天才外科医バクスターの手によって自らの胎児の脳を移植され不幸な死から蘇った美女ベラが描かれ、より一層彼女の魅力が詰まった映像に仕上がっている。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめていくベラを演じるエマ・ストーン。これまでみたことのない、新たなエマの演技に魅了されるだろう。ポップでゴージャスかつ壮大なセットの中で、この世の喜びに心を開いていくベラの姿と、純粋かつ恐れを知らない彼女の行動に身も心も奪われる男たちの間にどのような物語が展開されるのか。彼女の成長の先には何が待ち受けているのか…?本作の独特の世界観を感じられる予告編となっている。併せて2種類のポスタービジュアルも到着。1点はイノセントなベラの顔に塗られた3人の男性の姿が、魅力溢れる女性に夢中になっていく彼らの姿を暗示している(“Makeup”)。そしてもう一方は、エレガントな大人の女性から、いままさに誕生しようとするもう1人の女性の姿を斬新に表現しており(“Rebirth”)、ランティモス・ワールド全開の仕上がりになっている。『哀れなるものたち』は11月17日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月30日映画『哀れなるものたち』が、2024年1月26日(金)に公開される。監督はヨルゴス・ランティモス、主演はエマ・ストーン。なお、一部劇場では1月19日(金)より先行上映される。死から蘇った女性の大陸横断の旅映画『哀れなるものたち』は、スコットランドの作家、アラスター・グレイ著の傑作ゴシック奇譚『哀れなるものたち』を原作とする物語。原作は2008年に日本でも翻訳されており、その類稀な世界観が魅力となっている。風変わりな天才外科医ゴドウィン・バクスターの手によって死から蘇った若き女性ベラが 、世界を知るために大陸横断の冒険の旅へ出るところから、物語は始まる。時代の偏見から解き放たれたベラは 、平等と解放を知り、 驚くべき成長を遂げていく。未知の驚きと、未体験の感動に満ちたベラの旅路に注目だ。尚、日本の劇場公開においては、オリジナル無修正バージョンにて上映される。主演はエマ・ストーン主人公のベラを演じるのは、『女王陛下のお気に入り』 でもヨルゴス・ランティモスとタッグを組み、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエマ・ストーン。『哀れなるものたち』では、主演を務めるほかプロデューサーとしても作品に携わっている。主人公・ベラ…エマ・ストーン自ら命を絶った女性。バクスターの手によって自身の胎児の脳を移植されて死から蘇り、ダンカンとともに大陸横断の旅に出る。大人の身体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめ、恐れを知らずに行動する。ゴドウィン・バクスター…ウィレム・デフォー風変りな天才外科医。移植を行い、ベラを蘇らせる。ダンカン…マーク・ラファロベラを誘惑し、大陸横断の冒険の旅に連れ出す。監督はヨルゴス・ランティモス監督を務めるのは、『女王陛下のお気に入り』『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス。不思議なダンス、斬新なカメラアングルといったランティモス作品の定番も組み込みつつ、独特な色合いや刺激的なカット、壮大で奇天烈なビジュアルにより、『哀れなるものたち』のファンタジーワールドを映し出す。ダイナミックでありながら緻密に表現された、鮮烈な世界観に注目だ。本作におけるテーマは、“女性の自由についての物語”。同時に、“ベラをコントロールしたいという男性たちの欲望”ももう一つのテーマといえる。ベラに関わる男性たちは独自のやり方でベラをコントロールしようとするが、ベラは男性たちの思惑を受け入れようとせず、自由の中で人生に熱意を燃やす存在として描かれている。第81回ゴールデングローブ賞で主要2部門受賞映画『哀れなるものたち』は、第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門へ出品され、ワールドプレミア上映を実施。最高賞の金獅子賞を受賞した。『哀れなるものたち』を制作したサーチライト・ピクチャーズは『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』なども手掛けており、過去10年で3度目の金獅子賞受賞となった。また、第81 回ゴールデングローブ賞では主要2部門を受賞。ミュージカル・コメディ部門の作品賞に輝いたほか、エマ・ストーンが主演女優賞を受賞した。第96回アカデミー賞でエマ・ストーンが主演女優賞受賞加えて、第96回アカデミー賞においては、11部門ノミネートを果たし、エマ・ストーンが主演女優賞に輝いた。また、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞している。【作品詳細】映画『哀れなるものたち』公開日:2024年1月26日(金)※一部劇場では1月19日(金)~先行上映。監督:ヨルゴス・ランティモス出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、ジェロッド・カーマイケル北米公開:2023年12月8日原題:Poor Things原作:『哀れなるものたち』(早川書房刊)R18+
2023年05月20日『女王陛下のお気に入り』の鬼才ヨルゴス・ランティモス監督最新作「Poor Things(原題)」が邦題『哀れなるものたち』として2023年に公開されることが決定した。風変わりな天才外科医ゴドウィン・バクスターの手によって死から蘇った若き女性ベラが、世界を知るために大陸横断の冒険の旅へ出る。時代の偏見から解き放たれたベラは、平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げていく…。原作は日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック奇譚「哀れなるものたち」(早川書房刊)。主人公ベラを演じるのは、ランティモス監督作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエマ・ストーン。今回はプロデューサーとしても加わったエマ・ストーンが再びヒロインを演じ、前作を超える最高のコラボレーションに期待が高まる。また、天才外科医のゴドウィン・バクスターをウィレム・デフォー、ベラと共に大陸横断の冒険の旅に出るダンカンをマーク・ラファロが演じ、一癖も二癖もある芸達者たちが脇を固めている。この度解禁となったティーザー予告映像は、不思議なダンス、斬新なカメラアングルといったランティモス作品の定番は見えつつも、これまでにない壮大かつ奇天烈なビジュアルが広がり、想像を超えるファンタジーワールドが展開されていく。美しくも奇妙な色合いの世界観が広がり、刺激的なカットの数々に心躍る仕上がりとなっている。併せて解禁された場面写真には、漆黒の黒髪ヘアでこれまでにない表情を見せるエマ・ストーンの姿が。ウィレム・デフォー演じる天才外科医ゴドウィンの独特な雰囲気も印象的だ。さらに、観る者を幻惑へと誘う、魅力的な世界観が切り取られ、ランティモス監督が描く未知の世界への旅路が垣間見られるカットとなっている。『哀れなるものたち』は2023年公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月17日『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督最新作『Poor Things』(原題)のティザー動画が公開された。同作の脚本を手掛けたのはトニー・マクナマラ、主演はエマ・ストーンと『女王陛下のお気に入り』の面々が再タッグを組んだ作品となっている。原作はアラスター・グレイの小説「哀れなるものたち」。エマは、才能豊かで型破りな科学者(ウィレム・デフォー)の手によって生き返ったベラ・バクスターというキャラクターを演じており、共演はウィレムのほか、マーガレット・クアリー、マーク・ラファロ、キャサリン・ハンター、ラミー・ユセフらがいる。ティザー動画は摩訶不思議な雰囲気を放っている映像で、「いろんな面で混乱させられる。そしてそれがすごくイイ!」「この作品を好きになりそうということはわかっている。それに、トラウマになりそうだということも」「ティム・バートンとウェス・アンダーソンの世界観をミックスさせた感じ」といった感想が寄せられている。また、「ハルク(マーク)、グウェン・ステイシー(エマ)、グリーンゴブリン(ウィレム)が一つの作品で共演しているなんて!これは観るしかない!」とアメコミの代表作を持つ3人の共演を喜ぶ声も。『Poor Things』は2023年9月8日に全米公開予定。(賀来比呂美)
2023年05月12日『女王陛下のお気に入り』を手掛けたギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の幻の日本未公開作『アルプス』が、新しい映画配信サービス「JAIHO」にて日本初公開&初配信されることが決定、予告編も到着した。本作は、アカデミー賞(R)作品賞&監督賞ノミネート作『女王陛下のお気に入り』の監督ヨルゴス・ランティモスによる日本未公開作品。人間の生と死について、ランティモス監督ならではのシニカルなユーモアと鋭利で独特な視点で描き、2011年の第68回ヴェネチア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。“アルプス”とは、救急救命士、看護師、新体操選手とそのコーチから成る謎の集団。愛する人を亡くした人々のために故人を演じ、共に時間を過ごし、全ての要望を叶えることで喪失感を癒すサービスを提供する。彼らには秘密厳守や報告義務など外部には知られてはいけない厳しい掟があったが、看護師は故人を演じるうち、現実と演技の境界線が分らなくなり、掟を破ってしまう…。解禁された予告編でも、愛する人を亡くした人々の喪失感を癒すため、故人を演じる“アルプス”の者たちが登場、ランティモス監督の幻の未公開作の常識を超えた設定と予測不可能な展開を期待させる。ランティモス監督は、ギリシャ・アテネ出身。2009年、『籠の中の乙女』が第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、世界的に注目を集める。初の英語作品『ロブスター』(15)ではコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ベン・ウィショー、レア・セドゥなど豪華キャストが集結。第68回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、アカデミー賞(R)脚本賞にノミネートされた。その後も『聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)ではカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞、『女王陛下のお気に入り』(18)ではヴェネチア国際映画祭審査員グランプリ受賞を皮切りに、アカデミー賞(R)9部門にノミネートされるなど、世界を驚かせている。『アルプス』は9月3日(金)より映画配信サービス「JAIHO」にて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルプス 2021年9月3日よりJAIHOにて配信
2021年08月16日米・放送映画批評家協会が主催するクリティック・チョイス・アワードのノミネーションが発表され、ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』が作品賞、監督賞、主演女優賞(オリヴィア・コールマン)、助演女優賞(レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)など最多14ノミネートを獲得した。『ブラックパンサー』が12ノミネート、『ファースト・マン』が10ノミネート、『メリー・ポピンズ リターン』、『アリー/スター誕生』、『バイス』の3作品が9ノミネートと続く。日本からは是枝裕和監督の『万引き家族』が、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』(原題)などとともに外国語映画賞にノミネート。細田守監督の『未来のミライ』もアニメーション映画賞にノミネートされ、『インクレディブル・ファミリー』、『犬ヶ島』、『スパイダーマン:スパイダーバース』などと賞を競う。同アワードの授賞式は1月13日(現地時間)に開催。この日はオスカーのノミネーションの投票が締め切られる前日であるため、受賞者や受賞作品がオスカーに与える影響は大きいといわれている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther未来のミライ 2018年7月20日より全国東宝系にて公開ⓒ 2018 スタジオ地図メリー・ポピンズ リターンズ 2019年2月1日より全国にて公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.ファースト・マン 2019年2月8日より全国にて公開女王陛下のお気に入り 2019年2月15日より全国にて公開(C)2018 Twentieth Century Fox
2018年12月12日映画『女王陛下のお気に入り』が2019年2月15日(金)より全国ロードショー。監督はギリシャの鬼才・ヨルゴス・ランティモス、エマ・ストーン主演最新作となる。『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン主演最新作映画『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』で新境地を開いた女優エマ・ストーン。彼女の主演最新作となる映画『女王陛下のお気に入り』では、再び貴族の地位に返り咲くため必死に戦う、召使いの役を演じる。貴族へ返り咲くため戦う召使い役にエマ・ストーン演じるアビゲイルは、18世紀初頭フランスと戦争状態にあるイングランドの女王のもとに入った、新しい召使い。しかし、アビゲイルはただの召使いではなく、再び貴族の地位に登りつめたいと激しい野望を持つ人物だった。レイチェル・ワイズが女王の下で絶大な権力を振るう強者にそんなアビゲイルに惹かれたのが、レイチェル・ワイズ演じるレディ・サラ。レディ・サラは虚弱な女王・アンの幼馴染でありながら、病身で気まぐれな女王の世話をし絶大な権力を振るう強者。そんなレディ・サラと友情を育み、女王の近臣としてサラを手助けするアビゲイル。レディ・サラがサポートしてくれるものの、アビゲイルの行く手には数々の試練が待ち受けていた。共演はレイチェル・ワイズ&オリヴィア・コールマン共演はオスカー女優のレイチェル・ワイズ。ゴールデン・グローブ賞/エミー賞に輝く名女優オリヴィア・コールマンが女王役を担当する。また、実力派に加え、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィンといった、フレッシュな英国俳優たちの登場も作品の魅力の一つだ。監督は“ギリシャの鬼才”ヨルゴス・ランティモスメガホンをとるのは、『ロブスター』でカンヌ映画祭 審査員賞、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でカンヌ映画祭 脚本賞を受賞した、ヨルゴス・ランティモス。今最も注目されるギリシャの鬼才と呼ばれる人物だ。ベネチア映画祭&ゴールデングローブ賞で快挙、オリヴィア・コールマンが主演女優賞受賞なお、映画『女王陛下のお気に入り』は、第75回ベネチア映画祭のコンペ部門で、FOXサーチライト配給作品として出品されワールドプレミアを実施。審査員大賞の“銀獅子賞”を受賞した他、オリヴィア・コールマンが“女優賞”を受賞し、W受賞となった。またアカデミー賞の前哨戦となる第76回ゴールデングローブ賞においては、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、女優賞(オリヴィア・コールマン:ミュージカル・コメディ部門)、助演女優賞(レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)、脚本賞(デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ)の主要賞4部門5ノミネート。授賞式では、オリヴィア・コールマンが主演女優賞の受賞を果たした。アカデミー賞で最多10部門にノミネート新たに発表された第91回アカデミー賞においては、作品賞、監督賞(ヨルゴス・ランティモス)、主演女優賞(オリヴィア・コールマン)、助演女優賞(レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン)、脚本賞(デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ)、編集賞(ヨルゴス・モヴロブサリディス)、衣裳デザイン賞(サンディ・パウエル)、美術賞(フィオナ・クロムビー)、撮影賞(ロビー・ライアン)の9部門10ノミネートの快挙。ついにアカデミー賞も本格的になり、この賞レースから目が離せない。エマ・ストーンら着用の舞台衣装が六本木に第91回アカデミー賞で『女王陛下のお気に入り』『メリー・ポピンズ リターンズ』のWノミネート中の衣裳デザイナー、サンディ・パウエルの衣装展が、2月6日(水)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催。オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズが『女王陛下のお気に入り』の撮影で実際に着用した舞台衣装が展示される。ストーリー18世紀初頭、フランスとの戦争状態にあるイングランド。虚弱な女王、アン(オリヴィア・コールマン)が王位にあり、彼女の幼馴染、レディ・サラ(レイチェル ・ワイズ)が病身で気まぐれな女王を動かし、絶大な権力を振るっていた。そんな中、没落したサラの従妹アビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして参内し、その魅力がレディ・サラとアン女王を引きつける。レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きが続く中、急速に育まれるサラとの友情がアビゲイルにチャンスをもたらすが、その行く手には数々の試練が待ち受けていた。【詳細】映画『女王陛下のお気に入り』公開時期:2019年2月15日(金)監督:ヨルゴス・ランティモスキャスト:エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、オリヴィア・コールマン、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン2018年/アイルランド・アメリカ・イギリス映画配給:20世紀フォックス映画原題:The Favourite
2018年07月29日『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督が手掛ける最新作『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』。この度、主人公の妻を演じるニコール・キッドマンのインタビュー映像がいち早くシネマカフェに到着した。本作と『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』が第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、同映画祭で「70周年賞」を受賞し話題となったニコール。彼女が本作で演じているのは、コリン・ファレル演じる心臓外科医スティーブンの妻アナ。円熟してなお意欲作への出演が続く彼女だが、完成した本作を観た感想についてまず「強烈」と一言。続けて「でも、すばらしかった、ラストは感動したわ。観客の反応も感じられたし、監督の力になれてよかった」とコメント。また、役者の良し悪しは監督の腕にかかっていると話すニコール。「彼の作品に出演できるのは本当に喜ばしいこと。呼んでもらえて本当にうれしかった」と、ヨルゴス・ランティモス監督と組めたことを喜んでいる。そんなランティモス監督については、「スタンリー・キューブリックに似ていて、何を聞いても肩をすくめるだけ」と明かし、でもそういうのには慣れていたそうで、監督と共演したことのあるコリンに助けられた部分もあったと語る。一方で、人柄について「とても穏やかな人。演出もとても的確。でも決断力があって、パワフル」と特徴を挙げた。さらに本作について「私の夫は、この映画にはひどい拷問のような場面が時々あると言ってたけれど、同時に、素晴らしいジャズを聞いているようだとも言っていたわ。それから異次元の世界みたいだとか、経験したことのない旅に出ているようだとも言ってた。いままで観た中で最高の映画だったと言ってくれた人もいた」と周りの反応も上々のようだ。また、ニコールが自ら「私にできる役はない?」とランティモス監督へアプローチしたという本作。ランティモス監督への電話インタビューでニコール出演の決め手について質問すると、「ニコールは人間の持つ複雑さや奥行きを演じることができる俳優。アナ役には人間のあらゆる側面(恐ろしかったり、チャーミングだったり、強かったり、卑怯だったりする)を持ち合わせていて、その多様な要素を表現できる役者が必要だったので、彼女がぴったりでした」と答えている。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』は3月3日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 2018年3月3日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limited
2018年02月26日