「赤ちゃんって眠ったりミルクを飲んだり泣いたりしているだけだし、おもちゃなんて必要ないかな…?」そう思っている人もいるかもしれません。6ヶ月の赤ちゃんに適したおもちゃの選び方や、おすすめのおもちゃを紹介します。赤ちゃんにおもちゃは必要なの?個人差はありますが、多くの赤ちゃんは生後6ヶ月ぐらいになると昼間に起きている時間が長くなり、「見る」「手や指を動かす」などの動作も多くなってくる頃です。ママやパパの顔もしっかりと認識ができるようになってくるので、親子のふれあいを大切にしたい時期でもあります。実は、この時期の赤ちゃんに、おもちゃが与える影響は大きいものです。おもちゃは赤ちゃんにとってどんなメリットがあるのかを見てみましょう。脳・手指の発達など知育におもちゃで遊ぶことは、赤ちゃんの「知育」の発達に役立つといわれています。「知育」とは物事について考えたり判断したりする知的な能力を育てることです。例えば、赤ちゃんはおもちゃを触って感触を確かめたり、じっと見つめたり、振ったり叩いたりといった行動をします。おもちゃで遊ぶという行為は脳に刺激として伝わり、自然に知能の発達を育む手助けをするのです。手作りおもちゃでもOK赤ちゃんのおもちゃはベビー用品店やネット通販で数多く販売されていますが、あれもこれもと購入していると意外とお金がかかるものです。また、赤ちゃんによっては市販のおもちゃに興味を示さないこともあります。そんなときにはおもちゃを手作りしてもよいでしょう。「手作りは難しそう」と思う人もいるかもしれません。ですが、身近にある材料で簡単にできるものも多くあります。例えば、布素材ではタオルで作る「にぎにぎ」や「フェルトの指人形」が有名です。音が鳴るおもちゃの場合は、ペットボトルに大豆やビーズを入れた「マラカス」などもあります。赤ちゃんにとっては見る物・触れる物全てが新鮮で、おもちゃとなり得ます。愛情をたっぷり込めて、世界で1つのアイテムを作ってみるのもよいでしょう。おもちゃを購入する際の選び方は?購入する場合は、月齢の発達に合わせたおもちゃを選ぶとよいでしょう。特に、手先を使う物・音が出る物・色合いがはっきりした物・能動的な遊びができる物がおすすめです。知育の目的に加えて、衛生面・安全面で注意したいポイントを2つまとめました。「購入する」「手作りする」のいずれの場合にも気を付けたいところです。柔らかい素材など危なくないか赤ちゃんのおもちゃは安全性を重視して選びましょう。赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、傷付けないよう布製やシリコン製などの柔らかい素材がおすすめです。さらに、この時期の赤ちゃんは物を口に入れて確認することも多いものです。プラスチックや木製のおもちゃでも、口に入れても安全な素材・飲み込めないサイズの物であることが大切です。市販のおもちゃの場合は、安全性テストを通過した証拠である「STマーク」または「CEマーク」の表示があるかどうかもチェックするとよいでしょう。清潔に保てるかもポイント衛生面にも気を付けたいところです。赤ちゃんは雑菌への抵抗力がまだ弱いため、不潔なおもちゃを口にすることで病気になる恐れもあります。そのため、赤ちゃんのおもちゃは水洗いができる物がおすすめです。洗えない素材の物については除菌・消毒スプレーなどを活用して、常に清潔に保つようにしましょう。人気のおもちゃランキング6ヶ月の赤ちゃんに与えるおもちゃは、安全・衛生的・知育に適した物がよいということを紹介しました。では、具体的にはどんなおもちゃが人気なのでしょうか?ランキング形式でまとめてみました。1位 音が楽しいリズム系おもちゃ6ヶ月の頃の赤ちゃんは、いろいろな音に対して興味が出てくることも多いものです。握ると音が鳴るブロック・動物などの形をしたガラガラ・ボタンを押すと音が鳴ったり光ったりする電子おもちゃなどは、赤ちゃんも楽しく遊べるでしょう。叩いたり振ったりすることで音が鳴ると分かると、興味津々で何度も繰り返して1人で遊ぶ赤ちゃんもいます。1人遊びに慣れることにも適したおもちゃであるといえます。2位 洗える点がうれしい布絵本柔らかく手触りがよい素材で作られた布絵本も喜ばれるアイテムです。紙製の絵本のように、破れた切れ端を赤ちゃんが誤飲することもなく、また落としたり投げたりしても衝撃がないので安全です。水洗いができるため衛生的に保つことができる点もメリットでしょう。「ガサガサ・パリパリといった音を出せる箇所がある」「歯固め・ラトル・鈴が付いている」など、触りながら音も色も同時に楽しめる仕掛け絵本が特に人気です。3位 触り心地のバリエーションが豊富なボール赤ちゃんの目の前で転がしてみる・赤ちゃんに持たせてみる・赤ちゃんの顔に近付けたり離したりするなど、ボールもいろいろな使い方ができるおもちゃです。赤ちゃんが手でつかみやすいように網目模様になった物・タグが付いている物・布製の柔らかい物など、それぞれの触り心地が味わえるボールを何種類かそろえておくと楽しいかもしれませんね。赤ちゃんのお気に入りを見つけよう人の好みは千差万別ですが、赤ちゃんの好みも本当にいろいろです。同じおもちゃでも興味を持つ赤ちゃんと持たない赤ちゃんがいるのは自然なことといえます。いろいろ試しつつ、たくさんの種類の中からあなたの赤ちゃんが興味を持つおもちゃを見つけてあげましょう。赤ちゃんの発達を促す刺激になることはもちろん、お気に入りのおもちゃで遊ぶことによって親子のふれあいの時間もいっそう楽しむことができるでしょう。
2019年12月27日今年のNHK音楽祭の中でも特に注目されるのが、サイモン・ラトル&ロンドン交響楽団のコンビ初来日だ。ラトルは、ベルリン・フィルのポストを経験後、別の常設オーケストラの音楽監督に就任した史上初の指揮者。つまり我々は、歴史上初めて“ベルリン・フィルの先”を体験することになる。【チケット情報はこちら】英国リヴァプールに生まれたラトルは、バーミンガム市響を世界的な楽団に育て上げ、2002年から2018年にはベルリン・フィルの芸術監督として活躍。2017年9月、ロンドン響の音楽監督に就任した。彼は、常にクリエイティブな発想をもって、明晰かつ生気に溢れた音楽を創造する世界きっての名指揮者。しかし首都ロンドンの楽団を率いるのは生涯初となる。今年まだ63歳で指揮者としてはこれからが円熟期だけに、母国の雄とのコラボに熱視線が注がれている。1904年に創設されたロンドン響は、英国五大オーケストラの中でも最上位に位置する名門。世界トップクラスの高性能集団であると同時に、指揮者の持ち味に即したサウンドを奏で、『スター・ウォーズ』の華麗な響きも生み出すなど、柔軟な対応力を有している。すなわち今回は、最上の経験値をもつラトルの意図が隅々まで反映された、最高級の音楽が期待される。プログラムも実に興味深い。1908年作のラヴェルのバレエ音楽『マ・メール・ロワ』、1916年作のシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番、1926年作のヤナーチェクの『シンフォニエッタ』と、20世紀初頭の名作が時系列で続く。コンセプトも明確だし、どれもラトルの才気とセンス、ロンドン響の精緻な機能性が生きる作品だ。童話を題材にした『マ・メール・ロワ』は、精妙でフランスのエスプリに富んだ佳品。当コンビならば、この上なく緻密な演奏を聴かせるに違いない。『シンフォニエッタ』は以前、村上春樹の小説『1Q84』に登場して話題を集めた小交響曲。チェコの巨匠が描いた民族的な音楽で、トランペット9本をはじめ13本の金管別動隊を用いた壮麗なサウンドが聴きものだ。そしてシマノフスキのヴァイオリン協奏曲は、ショパン以来のポーランドの大家が全盛期に残した、エキゾティックで妖艶な音楽。ここでは、モデルのような長身と美貌を誇るオランダの人気奏者、ジャニーヌ・ヤンセンがソロを弾く。艶美な音色、高度のテクニック、繊細な感性を併せ持つ彼女は、官能的でいながら難技巧を要する同曲に相応しい名手だ。しかもこの曲は、多数の管・打楽器やハープ2本を用いた、協奏曲としては異例の大編成。それゆえ強力なバックも華麗な効果を発揮する。全てが生演奏でこそ真価がわかる演目。英国史上最強コンビでそれを堪能できる絶好機を逃してはならない。公演は9月27日(木)東京・NHKホールにて。チケットは発売中。文:柴田 克彦
2018年07月18日“世界最高峰のオーケストラ”ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、首席指揮者・芸術監督サイモン・ラトルとのコンビで、今年11月に東京・川崎公演を行うことが決定した。「ベルリン・フィル来日公演」のチケット情報2016年5月にサントリーホールで行ったベートーヴェン交響曲ツィクルス(全曲演奏)に続く今回は、ラトルが同ポストで来日する最後の日本公演となる(2018年に任期満了で退任)。2002年にベルリン・フィルの首席指揮者・芸術監督に就任して以来、“世界最高峰のオーケストラ”の能力を最大限に引き出すアプローチ、演奏レパートリーの拡大や教育プロジェクトの実施など、その手腕を存分に発揮してきたラトル。11月の来日公演では、これまでの在任期間を振り返るようなベストレパートリーを披露する。15年にわたって蜜月を築き上げてきた偉大なるマエストロと世界最高峰のオーケストラの集大成に期待が高まる。さらに1公演のみ、ソリストとして現代ピアノ界のスーパースター、ラン・ランが出演するのも注目だ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演は、11月23日(木・祝)にミューザ川崎シンフォニーホール、11月24日(金)・25日(土)にサントリーホールで開催。チケットの一般発売は5月27日(土)より開始。また、チケットぴあでは一般発売に先駆け、5月13日(土)より東京公演、5月18日(木)より川崎公演の先行販売を実施する。◆TDKオーケストラコンサート2017ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演指揮 サイモン・ラトル【日程・会場】11月23日(木・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール [プログラム(1)]11月24日(金) サントリーホール 大ホール [プログラム(2)]11月25日(土) サントリーホール 大ホール [プログラム(1)]【出演】ピアノ:ラン・ラン(※11月24日のみ出演)【演奏曲目】<プログラム(1)>ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)陳銀淑(チン・ウンスク):新作 (タイトル未定/ベルリン・フィル委嘱 2017年秋ベルリンにて世界初演予定)ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44<プログラム(2)>R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Sz.95 (ピアノ:ラン・ラン)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
2017年05月12日