『オーメン』『スーパーマン』『グーニーズ』のリチャード・ドナー監督が、月曜日(現地時間)にロサンゼルスで亡くなった。91歳だった。妻でプロデューサーのローレン・シュラー・ドナーが「Deadline」に明かした。多くの映画人が哀悼の意を表している。『グーニーズ』で原案・製作総指揮を務めたスティーヴン・スピルバーグ監督は、「彼はいつだって子どもの心を忘れない人でした。彼が逝ってしまっただなんて信じられません。彼のハスキーで元気のよい笑い声はこれからも忘れないでしょう」と追悼。マーベルのケヴィン・ファイギは、「リチャード・ドナーは人が空を飛べるということだけでなく、コミックの登場人物たちに心、ユーモア、人間らしさ、真実味を持たせ、スクリーン上で息を吹き込ませることができると信じさせてくれました」とふり返り、「ディック(ドナー監督の愛称)とローレンは私のキャリア初期のメンターであり、MCUの誕生のあらゆる点でキーサポーターでした」とつづった。ほかにも『リーサル・ウェポン』シリーズのメル・ギブソン&ダニー・グローヴァー、『グーニーズ』のショーン・アスティンらがお悔やみの言葉を発表している。ドナー監督は『オーメン』で知名度を上げ様々な映画を監督し、また、妻のローレンと立ち上げた製作会社を通じて『フリー・ウィリー』シリーズや『X-MEN』シリーズの製作を手掛けた。(Hiromi Kaku)
2021年07月06日甘いキャンディに包まれた猛毒が全身を駆け巡るような復讐劇を描く、キャリー・マリガン主演『プロミシング・ヤング・ウーマン』。今回は、作中の衣装や装飾などにフォーカス、場面写真や貴重なスケッチ画と共にその魅力に迫った。本作ではキャリー演じる主人公キャシーのファッションや、彼女が働くカフェ、ライアンとのロマンスシーンなど多くの場面において色彩豊かなカラーが取り入れられている。“復讐劇”というブラックでセンシティブなテーマとは対照的な、ポップでカラフルなビジュアルも話題の1つとなっている。テーマと相反するポップなビジュアルを構築した、その意図とは?■エメラルド・フェネル監督が緻密に練った装飾フェネルは「“女の子が好きなもの”を再利用して恐ろしいものを作りたかった」と話し、この作品をあえて鮮やかな色彩で彩った。また「女性はうまくいっていないときほど 自分を奇麗に着飾ります」と、昼間のキャシーにはリボンやギンガムチェックをたくさん着せ、“私は元気”という雰囲気を醸し出したとも言う。これは観る者にある種の違和感を抱かせ、キャシーの人生の何かがゆがんでいることを示唆している。■主人公の表情と共に変わる色彩ポップな彩り以外にも、キャシーの心情を表現するビジュアルにも注目。キャシーの両親が暮らす家は、ゴージャスな家具を用いて80年代を感じさせる幻想的な空間である。だが、家具たちはどこか色あせ、長年手入れをされていないような状態となっている。これは、ある事件から“時”が止まり、現実の世界に直面しないキャシーの生活=心と結びついているようにも感じられる。一方、夜な夜な出歩くキャシーには、特定の男性に魅力的に見られるための武装ともいえる様々なスタイルがデザインされた。ある晩は華やかなヒップスター、ある晩は仕事帰りのキャリアウーマン風、そしてボディコンシャスのドレスに身を包む夜もある。■ナンシー・スタイナーのこだわり抜いた衣装衣装を担当したナンシー・スタイナーは、ソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』『ロスト・イン・トランスレーション』、ヨルゴス・ランティモス監督の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』など、個性派映画監督とのコラボレーションで知られる。本作においては、全米衣装デザイナー組合賞(CDGA)で衣装デザイン賞(現代映画部門)を受賞。そんな彼女が描いたデッサン画は、コスチュームだけでなく背景も色彩を取り入れ、映画の世界観そのものを描いている。カフェでのスケッチ画を見ると、パステルカラーを使ったトップスは、ラフでありつつもカフェ自体が彼女の空間としてマッチ。だが、ナースのコスプレのスケッチ画を見ると、木目の背景に派手な髪色でポーズを決め、彼女なりの勝負服といった印象。彼女は医大を中退しているが、なぜこのユニフォームを着なければいけなかったのか、興味をそそるビジュアルだ。ポップな絵からも、スリリングで重要な問題を訴える本作のテーマ(猛毒)が引き立つものとなっている。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷・梅田にて先行公開。7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロミシング・ヤング・ウーマン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷、シネクイントほか全国にて公開© 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
2021年07月02日キャリー・マリガンがキャリア最高の演技と絶賛され、米アカデミー賞ではエメラルド・フェネルが監督&脚本賞のWノミネートにより脚本賞を受賞した『プロミシング・ヤング・ウーマン』。ブリトニー・スピアーズの「Toxic」やパリス・ヒルトンの「Stars Are Blind」などに彩られた、この復讐エンターテインメントのサウンドトラックの魅力に迫った。アップビートでポップ、そしてスリリングなサウンドトラックで彩られた本作。『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』や人気ゲーム「フォートナイト」の楽曲も手掛けたアンソニー・ウィリスが音楽を担当した。このサウンドトラックについてフェネル監督は「居心地が良い魅力的な世界を作りながら、心の中では他者に対し過剰な同情心を持っているのが、本質的には女性だと感じたのです。そして物事を砂糖でごまかす感覚、つまり本作のトーンやサウンドトラックは、スプーン一杯の砂糖なのです」と話す。そして、「内容がハードだからと言って、見るのがつらい映画である必要はない」との言葉も。重いテーマの中に、ポップで花束のようなサウンド、そしてスローながら毒々しい弦楽器の音が流れ、そこに込められたブラックユーモアがキャシーのうごめく復讐心とともに確実に近づいてくるようなサウンドトラック。特筆すべきは、日本版の予告編でも使用され注目の的になった、ブリトニー・スピアーズの「Toxic」のアレンジ。スリリングにしてエキサイティング、ロマンティックなのに恐ろしい、その全てを表現させたのは、甘くも危険な香りが漂うこのメロディがあればこそ。エッジの効いた魅力が詰まる本作に、まさにぴったりのサウンドとなっている。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷・梅田にて先行公開。7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロミシング・ヤング・ウーマン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷、シネクイントほか全国にて公開© 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
2021年06月26日キャリー・マリガン主演映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』が7月16日(金)日本公開。この度、この全国公開に先駆けて、1週間前倒して7月9日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷と梅田にて先行公開することが決定した。本作は、本年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞脚本賞受賞、主要5部門のノミネートを果たした、話題の復讐エンターテインメント作品。日本版予告編が公開されると大きな注目を集め、「待ち切れない」「早く観たい!」と、熱烈な声が寄せられている本作。今回、アカデミー賞に輝き、監督がネタバレ禁止と願った『パラサイト 半地下の家族』と同様の措置が取られる形となっており、本国プレスは「復讐は鮮度が命。この映画を観たあとキャシーの計画をバラさないで下さいね。なぜなら、これは彼女が語るべきストーリーだから」とコメントしている。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷・梅田にて先行公開。7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:プロミシング・ヤング・ウーマン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷、シネクイントほか全国にて公開© 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
2021年06月22日本年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞脚本賞を受賞、主要5部門のノミネートを果たした映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』から、キャリー・マリガン演じる主人公・キャシーの新場面写真が解禁された。今回解禁されたのは、キャリーが演じるキャシーの感情の移ろいが読み取れる場面写真3点。ある事件によって医大を中退した彼女は、カフェで働きながら起伏のない日々を送っている様子。そんなキャシーはある日、大学時代のクラスメイトのボー・バーナム演じるライアンと再会、これまで封じ込めていたポジティブな感情が芽生えているかに見えるが…。だが、次の写真のキャシーは仁王立ちで、バールを右手に道路に立ち尽くしている。その様子はどこか哀し気にも映り、心の葛藤と向き合うような印象も感じさせる。揺れ動く心情、ライアンとの関係性や復讐劇の展開がますます気になる3点だ。また、先日行われたアカデミー賞で、初めて手掛けた長編作品で脚本賞を受賞したエメラルド・フェネル監督のカットも到着。受賞は予想していなかった様子で、「オスカー像ってこんなに大きくて冷たいものなんですね」と茶目っ気たっぷりの反応を見せたフェネル監督。スピーチを「何も用意してなかった」と慌てた様子を見せたものの、妊娠中の撮影をふり返り、キャストやスタッフに感謝を述べながら見ている者を笑顔にさせ、受賞の喜びを露わにしていた。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロミシング・ヤング・ウーマン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷、シネクイントほか全国にて公開© 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
2021年05月10日独創的な自身の脚本で長編監督デビューを飾ったエメラルド・フェネルが、アカデミー賞脚本賞に選ばれたキャリー・マリガン主演『プロミシング・ヤング・ウーマン』の日本版予告が解禁となった。第93回を数えながら、初めて監督賞候補に複数(2名)の女性がノミネートされ、大きな話題となった米・アカデミー賞。長編デビューを飾った、女優でもあるフェネルは監督と脚本賞のWノミネートを果たし、脚本賞を見事に受賞した。主人公を演じたキャリー・マリガンは同主演女優賞にノミネートされ、批評家たちから「キャリア最高の演技」と絶賛を浴びている。解禁となった予告編では、キャシー(キャリー・マリガン)がバーで酔ってソファーで眠り込むシーンから始まる。その様子を見て「まるで誘っているみたいだ」と居合わせた男たちの無分別な言葉が反響し、気づいたときにはベッドの上に…。しかし、これは全てキャシーの計画通り。「何やってんの?って聞いたんだよ」と、完全シラフの彼女が放った言葉に驚愕する男たち。そんな日常の中、いまは小児科医となったハンサムな元クラスメートのライアンと偶然再会する。この出会いをきっかけに“ゲームチェンジ”。前途有望だったキャシーの過去に起きた、ある事件への復讐劇の幕が開く。キャシーの怒りは限界突破。ブリトニー・スピアーズ「TOXIC」のメロディに乗って、どぎつい色の甘いキャンディで包んだ猛毒が全身を駆け巡るかのように観る者をいざなう。最後の、キャシーの言葉にも注目だ。ジャンルレスな本作は、多くの観客の共感を獲得しつつ、激しい論争を巻き起こしている。その理由は、女VS男という対立構造の中で男性側を断罪して終わるのではなく、社会にはびこるジェンダーバイアスを浮き彫りにしているから。彼女の落とし前の矛先は“ナイスガイ”だけに留まらず、女性の同調圧力などにも向けられ、痛烈に批判する。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロミシング・ヤング・ウーマン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷、シネクイントほか全国にて公開© 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.
2021年04月30日映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』が2021年7月16日(金)にTOHOシネマズ 日比谷と渋谷・シネクイントほかで全国公開される。アカデミー賞作品賞ノミネート“復讐エンターテインメント”映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、ロマンティック・コメディと復讐劇を融合させた独創的な“復讐エンターテインメント”作品。2021年度の賞レースを席巻する話題作でもあり、アカデミー賞では作品賞含む5部門に、ゴールデングローブ賞でも4部門にノミネートされた。映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』あらすじ主人公は、ある事件によって医大を中退した若い女性・キャシー。彼女はカフェの店員として平凡な毎日を送る一方で、夜にはバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちを待ち構えていた。そんなある日、キャシーが働くカフェに小児科医となったハンサムな元クラスメートが訪れる。この偶然の再会によって、キャシーは忌まわしい過去へと引き戻されることになる……。主人公キャシーにキャリー・マリガン主人公・キャシーを演じるのは、映画『17歳の肖像』で、思春期特有の葛藤・悩みを繊細に表現し、観客たちの心を鷲掴みにした実力派女優 キャリー・マリガンだ。『プロミシング・ヤング・ウーマン』では、“前途有望な若い女性”だったキャシーのあふれる哀しみ・怒り・絶望を見事に表現。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞では“主演女優賞”にノミネートされた。キャシーを取り巻く人物(キャスト)ライアン(ボー・バーナム)医大を中退後、閉ざされた環境に身を置いていたキャシーの前に突然現れる同級生。ゲイル(ラヴァーンコックス)キャシーが働くカフェの同僚。マディソン(アリソン・ブリー)医学部時代の同級生で、キャシーの復讐ターゲット。“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”。監督&脚本はエメラルド・フェネル監督・脚本は、本作『プロミシング・ヤング・ウーマン』が長編監督デビュー作となるエメラルド・フェネルが務める。スリリングで痛快な“復讐エンターテインメント”を大スクリーンで堪能してみてはいかがだろう。作品詳細『プロミシング・ヤング・ウーマン』公開日:2021年7月16日(金)脚本・監督:エメラルド・フェネル編集:フレデリック・トラヴァル出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー他2020年/アメリカ/英語/113分/シネスコ/ドルビーデジタル/原題:PROMISING YOUNG WOMAN日本語字幕:松浦美奈ユニバーサル映画配給:パルコ映倫:PG-12
2021年04月12日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、ジョニー・デップの名演に感動……映画『グッバイ、リチャード!』を紹介します。■『グッバイ、リチャード!』Blu-ray3月3日発売。価格/5,280円(税込み)。発売元/キノフィルムズ、木下グループ。販売元/ハピネット・メディアマーケティングジョニー・デップ演じる大学教授のリチャードは、ある日医師から余命半年の宣言を受ける−−。そして妻から不倫、娘からlレズビアンのカミングアウトを立て続けにされ、なかばヤケクソ気味にはじけていく……。死を突きつけられ、最期へ向かう残された日々をどう生きるか。主人公が余命宣告された作品はいくつも作られてきましたが、本作は死を目前に感傷的にならず、家族との絆物語もさほど紡がれず、突如不良中年と化したリチャードが、生の意味を不良中年の目線で伝える型破りともいえる作品です。物語に花を添えるのはリチャードの娘や妻ではなく、同僚のピーター。ちょっと間抜けだけど人がいいピーターの存在がなければ、本作のリチャードは成立しないほど重要な登場人物です。正直、破綻した夫婦関係といえども妻が薄情すぎない?病状についてもっと聞かないの?とツッコミながら見ていましたが、愛情が消えるとあのようになるのでしょう。ジョニデは今年58歳に。ハサミを持たず、海賊でもない、市井の人として渋い役柄が違和感なく似合う年代になりました。ボロボロになりながらも時おり隠しきれないオーラはスターの証しでしょう。最後の講義シーンは冗談とも本気ともつかない熱量で、生徒たち同様、見ているほうもポカーンとしますが、あとからじわりじわりと効いてきます。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月08日キャリー・マリガンがキャリア最高の演技を披露し、本年度の賞レースを賑わせている『Promising Young Woman』(原題)が『プロミシング・ヤング・ウーマン』として今夏に全国公開が決定。併せて、キャリーのこれまでのイメージを覆すような場面写真が解禁となった。医学生だったキャシー(キャリー・マリガン)は、“明るい未来が約束された若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)”と誰もが信じて疑わなかった。ある事件によって、不意にその有望な前途を奪われるまでは……。いまでは平凡な生活を送っているかに見えるキャシーだったが、実はとてつもなく頭が切れ、皆の知らない“もうひとつの顔”を持っていた。夜ごと出掛ける彼女の謎の行動の、その裏には確かな目的があった――。多くの受賞歴を持つ海外ドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」のシーズン2でクリエイターを務め、「ザ・クラウン」ではカミラ役を演じているエメラルド・フェネルが監督・脚本を手掛けた本作。プロデューサーには主演のキャリーほか、マーゴット・ロビーも名を連ねている。キャリーの演技が絶賛され、本年度の賞レースを席巻。その今日的なテーマとフェネルの脚本・監督賞候補も相まって、いま最もホットで旬な話題作に。先日発表されたゴールデン・グローブ賞では作品賞・主演女優賞など4部門にノミネート。スリリングで痛快、ワイルドで型破りな復讐エンターテインメントが、ついに日本に上陸する。『プロミシング・ヤング・ウーマン』は今夏、TOHOシネマズ 日比谷、シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月25日カップ焼きそば「ペヤング」史上最大級の「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」が、2020年11月16日(月)に発売。コンビニエンスストアでは、11月2日(月)より先行発売される。「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」は、通常の「ペヤングソースやきそば」の約7.3倍の量を誇る“超爆盛り”の新商品。これまでのペヤング史を大きく塗り替えるそのビッグサイズにちなんで、その名には、膨大な数の大きさを示す単位「ギガ」や「テラ」を超える「ペタ」を起用しているのがユニークだ。また調理時に必要な水の量は、なんと2,2L。さらにカロリーは、大人の1日分に必要な摂取量を優に超える4184キロカロリーであることから、パッケージには、「絶対に1人で食べないでください」と、注意喚起が記載されているほどだ。とはいえ、通常と変わらず時短で作れる「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」は、家族をはじめとする大人数の食卓シーンで活躍すること間違いなし。気になる人は是非購入してみてはいかがだろう。【詳細】「ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス」先行発売日:2020年11月2日(月)コンビニ限定発売日:11月16日(月)価格:980円+税 ※メーカー希望小売価格内容量:878g荷姿:4食×2合わせ待ち時間:3分
2020年10月30日新国立劇場が2009年より続けてきたシェイクスピア歴史劇シリーズが、本日10月2日(金)に開幕する『リチャード二世』をもっていよいよ完結する。通しで観ると9時間を超える上演時間となった2009年の『ヘンリー六世』三部作に始まり、2012年の『リチャード三世』、2016年の『ヘンリー四世』二部作、そして2018年の『ヘンリー五世』まで。毎回ほぼ同じスタッフ・キャストが集結するだけでなく、『ヘンリー六世』と『リチャード三世』、『ヘンリー四世』と『ヘンリー五世』では同一俳優が同じ役を引き継いで演じるという、世界的にみても珍しい趣向で演劇界の話題をさらってきた。今回は役こそ異なるが、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子らお馴染みの面々が再集結。演出はもちろん、鵜山仁が務める。文・町田麻子
2020年10月02日秋田書店主催のミスコン「ミスヤングチャンピオン2020」のお披露目プレスイベントが12日、東京・浅草の浅草花劇場で行われ、グランプリにオオタリンリン、香月わかな、瀬戸ローズ、戸奈あゆみ、柳川みあが選ばれた。今年で11回目を迎える秋田書店主催の同コンテスト。今年は約300人が応募して選ばれた40人をオーディションによって20人に絞り、その20人をオーディションで選んだ9人のファイナリストが激しいバトルを展開。この日は9人のファイナリストが登壇し、グランプリにオオタリンリン、香月わかな、瀬戸ローズ、戸奈あゆみ、柳川みあ、優秀賞に白藤有華、竹花有紗、細元優希乃、山腰美月が選ばれた。現役レースクイーンとしては初めてのグランプリ受賞となった香月は「出るからにはグランプリしか獲りたくないと思っていましたのでそのつもりで来ましたが、グランプリの経験がないので全く想像できませんでした」と信じられない様子。「本当に長期間、たくさんの方が付いてきてくれて本当にありがとうございました。『ミスヤングチャンピオン』の名を飛躍させるように自分自身頑張っていきたいと思います」と今後の活躍を誓った。予選3部門で1位を獲得するなどオーディションからファンの注目を浴びていた戸奈あゆみは「グランプリの受賞は本当にうれしいんですが、驚きの方が大きいです」と話し、「ファンの方はもちろん支えてくれた家族や友人、マネージャーさんに撮影の時に声を掛けてくれたスタッフさんや候補者の皆さん、そしてコロナの状況で例年以上に運営が大変だった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。長期間本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。瀬戸ローズはグランプリに特別賞となるイーネット・フロンティア賞のダブル受賞。特別賞の副賞としてグラビアDVDのリリースが決定した。「DVDは今までお断りをしていたんですが、指名していただいたのでDVDをやっと発売することができます。恥ずかしい気持ちとワクワクの気持ちでいっぱいです」と初めてのDVD撮影に緊張感をにじませながらも「これからDVDの撮影が始まると思うんですが、近況報告とかをTwitterとかで上げたいと思います」とファンに約束していた。
2020年09月14日ラフォーレ原宿にて、『ヤングマガジン』とのコラボ―ション企画「ヤングマガジン 40th アニバーサリー イン ラフォーレ原宿」が、2020年8月29日(土)から9月13日(日)までの期間で開催。ラフォーレ原宿館内一部ショップにてコラボレーションアイテムを販売する。「頭文字D」「攻殻機動隊」など人気作品モチーフのTシャツやスウェット講談社『ヤングマガジン』の創刊40周年を記念して実施する、本コラボレーション企画。『行け!稲中卓球部』『頭文字D』『監獄学園』『ギャルと恐竜』『攻殻機動隊』『座敷女』『シガテラ』『賭博破戒録カイジ』『花とみつばち』『ヒミズ』『BE-BOP-HIGHSCHOOL』『xxxHOLiC』といった人気作品をデザインに取り入れたユニークなアイテムが、ラフォーレ原宿館内15ブランドから登場する。ラインナップに並ぶのは、ミルクフェド(MILKFED.)、ジュエティ(jouetie)、サイラス(SILAS)といった各ブランドのデザイナーが創意工夫を凝らしたTシャツやスウェット、登場人物の衣装をモチーフにしたワンピースやカーディガンなど。キャラクターのイラストを大胆に配したTシャツやスウェットはインパクト抜群。街中で目を惹く事間違いなしだ。『ヤングマガジン』40年の歴史を振り返る展示イベントもまた、ラフォーレ原宿6階・ラフォーレミュージアム原宿では、8月29日(土)から9月6日(日)までの期間、『ヤングマガジン』40年の歴史を一挙に振り返る展示イベントを開催。30以上の人気作品の複製原画の展示や、60名以上の漫画家の描き下ろしイラストを繋げた10m超えの巻物の展示など、スペシャルなコンテンツを用意する。【詳細】ヤングマガジン 40th アニバーサリー イン ラフォーレ原宿開催期間:ファッション企画 2020年8月29日(土)~9月13日(日)、展示イベント 8月29日(土)~9月6日(日)会場:ラフォーレ原宿一部ショップおよびラフォーレミュージアム原宿■コラボレーションアイテム・B1.5階 ミホ マツダ『賭博破戒録カイジ』羽織風カーディガン 30,800円(税込)・B1.5階 エンジェリックプリティ『xxxHOLiC』ワンピース 51,480円(税込)・B1.5階 アビエタージュ『xxxHOLiC』ロングスカート 27,500円(税込)・B1階 ヘイヘイ『頭文字D』ロングスリーブTシャツ 16,500円(税込)・B1階 シヴァ―ライズ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』ロングシャツ 12,980円(税込)・B0.5階 リルリリー『花とみつばち』スウェット 18,480円(税込)・B0.5階 コビナイ『攻殻機動隊』スウェット 13,200円(税込)・1階 ジュエミ シンクレティック『シガテラ』Tシャツ 6,820円(税込)・1.5階 ゴノタン『xxxHOLiC』ヘアバンド 各2,420円(税込)・3階 サイラス『攻殻機動隊』Tシャツ 6,600円(税込)・3階 フラクタル『BE-BOP-HIGHSCHOOL』Tシャツ 7,700円(税込)・3.5階 ミルクフェド『攻殻機動隊』Tシャツ 4,950円(税込)・4階 ダブルネーム『行け!稲中卓球部』ラグランTシャツ 6,050円(税込)・4階 ジュエティ『監獄学園』フーディー 6,600円(税込)■展示イベント詳細開催時間:11:00~20:00(最終入場 19:30予定)料金:入場無料<施設情報>ラフォーレ原宿営業時間:11:00~21:00住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6
2020年08月24日ジョニー・デップ演じる“余命180日”の崖っぷち男が、人生の愛おしさを見つけるライフ・ファインディングドラマ『グッバイ、リチャード!』。本作では、物語冒頭でジョニー扮するリチャードが突然余命宣告されるが、このシーンについてとある実体験が思い起こされたという。ジョニーが本作で演じたリチャードは、博学でエレガント、真面目な夫として美しい妻と素直な娘との何不自由ない暮らしを送る大学教授。しかし、突然の余命宣告を告げられ、彼の人生は一変してしまう。そんな医師からの余命宣告シーンをふり返ってジョニーは「最初リチャードは“誰の話しをしてるんだ?まさか自分ではないよな?”と思ってしまう。実際に誰でもそう思うだろう」と主人公の気持ちを代弁。また「私の娘のローズが7歳だったころ大怪我をし、医者から手術を乗り越えられるか分からないと言われたことがある」と自身の娘リリー=ローズ・デップに起った出来事を回想し、「最初は“誰の話をしてるんだ?私の話ではない。自分にこんなこと起こるはずがない。”と思い、徐々に冷静になって事態を理解していったのを覚えている」と実体験をもとに死を身近に感じた際の感情を明かす。さらに「これが自分の命ではなく、娘の命の場合は必死に闘った。自分の命であったとしても、みんな怒って闘ってもいいと思うけど、私個人としてはリチャードのように振舞いたいと思っている」とコメント。リチャードは宣告を受け、残りの人生を自分のために謳歌しようと決心。あけすけにものを言い、授業中には酒やマリファナを楽しむようになる。「リチャードは残された時間を最大限に活用する。闘って、生きて、死が迫っていても生き生きとする。生きれるうちに生きる。その時間に感謝して祝福する。そしてある日死がドアをノックしてきたらそのまま受け入れるんだ」と残された人生をありのまま生きると決意したリチャードの姿を自身の考えと重ねている。『グッバイ、リチャード!』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ、リチャード! 2020年8月21日 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開©2018 RSG Financing and Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年08月17日ジョニー・デップが再びインデペンデント作品への回帰を果たした『グッバイ、リチャード!』。“余命180日”の崖っぷち男を演じた本作から本編映像が解禁。また、斎藤工、滝藤賢一から、その等身大の演技に絶賛を寄せるコメントが到着した。この度解禁となったのは、残された人生をありのまま生きると決めた大学教授のリチャードが、一風変わった授業を始める様子を切り取った本編映像。授業中に生徒からタバコをもらい口にするも、いままでタバコとは無縁の生活を送っていたリチャードは咳き込み「マズすぎる」とひと言。また、ゾーイ・ドゥイッチ演じる学生のクレアが妻の不倫相手である大学学長の姪だと判明すると「奴は大嫌いだ」と露骨に言い放つ。そしてリチャードは「この続きはバーでやらないか?」と学生たちに前代未聞の提案を持ちかける――。こうして始まった特別授業で、リチャードは彼らに何を教えていくのか。死を前に奔放になったリチャードを、ジョニーお得意のコミカルだが、どこか憂いを漂わせた演技で演じている。そんなジョニーの姿に、俳優・フィルムメーカーである斎藤工は「こんなジョニー・デップが観たかった」と絶賛。「演者と役柄が交点を持つ瞬間が幾度もあり 途中から何を観ているのか分からなくなった そのくらい今のジョニー・デップ そして今までのジョニー・デップの生きて来た時間がフィクションを超えて リチャード教授に落とし込まれていた気がしました つくづく映画を愛し映画に愛された男なのだと」と語り、合わせて「作品毎の七変化振りには 毎度心の二度見をさせられる 目の離せない新星」とクレア役のゾーイにもコメント。滝藤賢一は「生きているということは必ず死と隣り合わせであると突きつけられた。そんな当たり前のことを忘れてしまう。誰しもその時は間違いなくやってくる。果たして自分はジタバタせず受け入れられるのか...今の生き方でいいのか...この世に生まれてきた意味を考えずにはいられない。ジョニー・デップの芝居が響いた、このご時世だからこそ観るべき映画」と、コメントを寄せている。『グッバイ、リチャード!』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ、リチャード! 2020年8月21日 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開©2018 RSG Financing and Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年08月14日ジョニー・デップが余命180日の大学教授を演じるライフ・ファイディングドラマ『グッバイ、リチャード!』から、映画開始30秒で余命宣告をされる衝撃の冒頭シーンが届いた。エキセントリックな役柄が多いジョニーだが、本作で扮するのは、ある日、余命180日と宣告されたことから、残りの人生を自分のために謳歌しようと決心し、やりたい放題の生活を始める大学教授のリチャード。抑えた演技ながら、様々な感情に揺り動かされるリチャードを魅力たっぷりに演じている。そんなジョニーは本作の見どころを「映画が始まって30秒でリチャードが余儀なくさよならを言わなければならないことを知る。彼は自分の残り僅かな時間しか残されていないことを知り、そこから自分の魂にとって何が大事かを探る時間がとても美しい」と語っているのだが、解禁された映像はまさにその余命宣告のシーン。「正直かなり悪い状況ですリチャードさん」と深刻な表情で切り出した医師が、「率直に言わせてもらいます」と断ると、「ステージ4の肺ガンです」と病名を告げる。眉間にしわを寄せた険しい表情でその話を聞くリチャードは、前のめりの姿勢で「背中の痛みは肺の悪性腫瘍によるものでだいぶ前から腫瘍があったようです」と詳細に続く病状を聞いていたが、「大学に知らせてください奥さんのヴェロニカと娘さんにも」という言葉に、宙を見つめて考えを巡らせる様子を見せる。そして、「残った時間は?」と尋ね、「治療すれば1年です運がよければ1年半」という医師の言葉を視線を落としたまま聞くと、「治療しなければ?」と再び質問し、「半年でしょう」という答えに呆気にとられながら苦笑いを浮かべる…という、一瞬にして人生が変わってしまった場面が淡々と描かれる。果たしてこの後、リチャードはどうなってしまうのか、気になる映像となっている。『グッバイ、リチャード!』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ、リチャード! 2020年8月21日 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開©2018 RSG Financing and Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年07月24日ジョニー・デップが余命180日と宣告された大学教授を演じる『グッバイ、リチャード!』。本作から、ジョニーのコミカルな表情を堪能できる場面写真が届いた。本作でジョニーが演じるのは、大学教授のリチャード。博学でエレガント、真面目な夫として美しい妻と素直な娘との何不自由ない暮らしを送っていたはずが、ある日突然「余命180日です」と告げられたことから、残りの人生を自分のために謳歌しようと決心し、やりたい放題の生活を始めるのだが…というのが、今回の役どころ。この度、解禁された場面写真は全部で10枚。ゆるくウェーブのかかった茶色の髪に、口ひげ、スーツという出で立ちで、落ち着いた雰囲気を漂わせるジョニーの姿を見ることができる。しかし、中には、そのスーツ姿のまま池の真ん中で、背中を丸めてずぶ濡れになっている姿も。視線はどこか遠い一点を見つめており、深刻な事態を感じさせる。さらに、病室のベッドの上で、八の字眉で誰かを見つめる情けない表情のカットもあり、リチャードが置かれた「余命180日」という状況が伝わってくる。その一方で、学生たちに講義をしたり、バーらしきところで真剣な表情で学生たちに何かを話したり、学生たちと並んで座り何かを見たりしているカットからは、やりたい放題でもしっかりと学生たちと関係が築けている様子が伺える。さらに、家で妻と娘とうつむきながら食事をしているシーンや、笑う妻の横でランプを倒して壊してしまい、なにやらハイな様子のカットなどもあり、家庭ではいったいどんな夫・父となっていくのか、その展開は気になるばかり。残された180日をリチャードがどう過ごし、人生の最後に何を見つけるのか、期待は膨らむ。『グッバイ、リチャード!』は8月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月25日リチャード・ギア(70)の妻アレハンドラ・シルヴァ(37)がニューヨーク州内で男児を出産したと24日、「Hola!」誌が伝えた。ギアとシルヴァは再婚同士のカップル。’14年、シルヴァがイタリアで経営するホテルで、共通の友人を通して出会った。約4年の交際の後、’18年に結婚し、翌年2月にはアレクサンダーくんが誕生。2人はそれぞれ以前の配偶者との間に息子を一人ずつもうけている。同誌の報道によると、プライバシーを守るため、パウンド・リッジに所有する牧場で自宅出産し、家族で穏やかに過ごしているという。
2020年04月24日クリント・イーストウッド監督がアトランタ爆破事件の真実に迫る、実話サスペンス映画『リチャード・ジュエル』が、本日4月15日(水)よりデジタルセル先行配信開始。これに合わせて、5月20日(水)よりリリースのブルーレイに収録される映像特典からメイキング映像が一部公開された。1996年、アトランタ爆破テロ事件で爆弾を発見し、多くの命を救ったヒーローから一転、容疑者となった実在の男リチャード・ジュエル。FBI内部からのリークによるメディアの実名報道、それに便乗する世間の誹謗中傷によって引き起こされた冤罪事件がリアルに描かれた本作。イーストウッド監督が「実在の人々を描いたストーリーなのだから、その通りに描きたい」と語っていた通り、本作は20年前に実際の出来事が起きた街アトランタで撮影が行われた。その中には爆破事件の現場である記念公園も含まれており、撮影タイミングもアトランタオリンピックが開催された時期に合わせるという徹底ぶり。今回解禁された映像の中で、カメラスタッフは、多くの資料をもとに作品を忠実に再現することに注力したと話している。特に“メディアの目線”にはこだわったといい、「1990年代らしい映像を再現できた。画角も当時のサイズに合わせたから、より再現性が高い」と説明する。編集スタッフは、「観客がメディアのカメラを通して映像を見ることで実際にそこにいる感覚を味わえる。リチャードのそばで共に恐怖を感じることができる」とその意図を明かしている。また、美術スタッフによると、イーストウッド監督が実際の現場での撮影を望み、リチャードの母ボビ・ジュエルが住んでいたアパートの外観をつかった撮影も行われていたという。そして、全ての物語が始まる重要な場所である記念公園での撮影もかなり苦労したようで、本映像では触れられていないが、この20年間で公園のサイズ自体が変わっていたため、限られた時間の中で当時と同じような画にするため様々な工夫が必要だったことが明らかにされている。1996年当時をリアルに再現するためのイーストウッド監督とスタッフのこだわりが本編にちりばめられている本作。特典映像の「メイキング」にはその全容が収められている。『リチャード・ジュエル』はデジタルセル先行配信中、5月20日(水)よりブルーレイ&DVD発売・レンタル、デジタルレンタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年04月15日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Cowboy』Richard Princeアメリカの写真家・アーティスト、リチャード・プリンスが40年に渡り、アメリカの象徴として繰り返し取り上げてきたカウボーイのイメージについてまとめたボリュームたっぷりの1冊。1970年代中頃、当時画家志望でタイム誌のティアシート部門で働いていたリチャード・プリンスは、ライターのために記事を切り抜いた後に残った商品やモデルの広告写真に着目。それらを再撮し、切り取り、拡大した自身の作品を制作し販売し始めた。中でも特に惹きつけられたのは、煙草「マルボロ」の広告に登場するカウボーイのモチーフ。彼はその後、アート界に爆発的な影響を与え、訴訟を引き起こし、現代写真のオークション記録を樹立した。近年は1980年代、90年代のTIME誌をもとに今の技術を使って新シリーズを生み出し、インスタグラム時代においてもカウボーイへの熱中を継続している。本書は、リチャード・プリンスが過去40年間に製作した作品の中でアメリカ西部神話をどのように発掘してきたかを示す。プリンスは従来の写真の限界に再び挑戦し、カウボーイと西部を見るレンズを通して40年前に彼が引き起こした議論を再燃させる。【書籍情報】『Cowboy』写真:Richard Prince出版社:Prestel言語:英語ソフトカバー/484ページ/310×230mm発刊:2020年価格:1万290円■Shelfオフィシャルサイトで『Cowboy』を購入する
2020年03月21日今年生誕250年のメモリアルイヤーを迎えるベートーヴェン。彼の作品をプログラミングしたコンサートが目白押しだ。交響曲からオペラや室内楽など、あらゆるジャンルに傑作を残したベートーヴェンだけに、通常のメモリアルイヤーとは一味違うベートーヴェン尽くしの時間が楽しめる。そんな中、室内楽の世界に目を向けてみれば、「宮田大&田村響」という注目の若手共演によるベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏会がとても気になる。共にソリストとしての実績も十分な二人の顔合わせは、(1+1=2)以上の相乗効果が生まれること間違いなし。その相乗効果が(3)になるのか(5)になるのかがライブの楽しみに違いない。しかも会場となる浜離宮朝日ホールは、室内楽を聴くにはうってつけの響きと大きさをもつ会場だ。1月28日の第一回に続いて3月3日には第二回の開催が予定される同公演を通じて、ベートーヴェンがチェロとピアノで描き出した巨大な世界をご体験あれ。●宮田 大 (チェロ)Dai Miyata, cello栃木県宇都宮市出身。音楽教師の両親のもと3歳よりチェロを始める。幼少よりその才能は注目をあつめ、9歳より出場するコンクール、第74回日本音楽コンクールを含むすべてに第1位入賞を果たす。2009年、第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝。第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第20回出光音楽賞、第13回ホテルオークラ音楽賞など華やかな受賞歴を持つ。第35回江副育英会奨学生。ローム・ミュージックファンデーション奨学生。桐朋学園音楽部門特待生、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。2009年にジュネーヴ音楽院卒業、2013年6月にクロンベルク・アカデミー修了。チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジの各氏に師事する。これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、S.K.ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などと共演している。小澤征爾、E.インバル、L.スワロフスキー、C.ポッペン、D.エッティンガーなどの指揮者や、L.ハレル、G.クレーメル、Y.バシュメット、M.ヴェンゲーロフ、A.デュメイ、日本を代表する多くの演奏家・指揮者と共演し、国内外の音楽祭やソロ活動を活発に行っている。マスメディアへの出演も多く、「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~」(芸術祭参加作品)、「カルテットという名の青春」「NHKワールド "Rising Artists Dai Miyata"」などのドキュンメントのほか、「クラシック倶楽部」「らららクラシック」「題名のない音楽会」などにも複数回出演している。CDは「Dai First」、「宮田大/チェロ一會集」、SACD「宮田大/チェロ一會集」、DVD&ブルーレイ「小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 2012 ~チェロ独奏 宮田 大~」をリリース。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製ストラディヴァリウス"シャモニー(Cholmondeley)"である。オフィシャルサイト: ●田村 響 (ピアノ)Hibiki Tamura, piano(c)武藤章愛知県安城市生まれ。3歳よりピアノを始める。18歳でザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学。2015年大阪音楽大学大学院修了。これまでにクラウディオ・ソアレス、クリストフ・リースケほか各氏に師事。2007年10月ロン・ティボー国際コンクールにおいて弱冠20歳で第1位に輝き、一躍世界に注目されるに至った。以来、ザルツブルク・モーツァルテウムで研鑽を積み、国際的な演奏活動を展開している。2009年2月ビシュコフ指揮ケルン放送交響楽団の定期演奏会デビューと日本ツアーを行った他、これまでに、N響、都響、新日本フィル、名古屋フィル、京響、大阪フィル、仙台フィル、群響などと共演。また、ライプツィヒ、パリ、ザルツブルクなどを始めとするヨーロッパ各地でのリサイタル、日本各地でのリサイタルを活発に行っている。室内楽活動にも力を入れており、マキシム・ヴェンゲーロフ、堀米ゆず子、篠崎史紀、宮田大、三浦文彰の各氏等と共演している。また、2019年3月にはマニュエル・ルグリがプロデュースするバレエ作品にも出演し、自身初となるダンス・ステージとのコラボレーションを果たした。2002年、エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクールB部門第2位及びハイドン賞、第26回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、第18回園田高弘賞ピアノ・コンクールにて園田高弘賞第1位を受賞。2004年デビューCDをリリース、2008年8月には「ロン・ティボー国際コンクール優勝記念」と称した2枚目のCDを、2010年2月には3枚目のCDをトリトンレーベルにてリリースした。受賞歴としては、2003年アリオン賞、第14回大幸財団丹羽奨励生、(財)江副育英会奨学生、2006年第16回出光音楽賞、 2008年文化庁長官表彰・国際芸術部門、2009年第10回ホテルオークラ音楽賞、2015年第70回文化庁芸術祭音楽部門新人賞、2017年度京都市芸術新人賞などがある。京都市立芸術大学専任講師。
2020年01月23日サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日今年90歳を迎えるクリント・イーストウッド監督の、実に第40作となる最新作『リチャード・ジュエル』は、1996年のアトランタ爆破事件を描く実話サスペンス。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など実在人物をめぐる“真実”を描き続けてきた巨匠が、「この物語は、今、我々の周りで起きていることとすごく似ている」と語るのは、同事件の第一発見者として数多くの人々を救ったはずのリチャード・ジュエルの物語。警備員として献身的な働きが讃えられ一躍ヒーローとなるが、数日後にはFBIの捜査情報が漏洩し、地元メディアが「リチャードを捜査中」と実名報道したことで状況は一転。爆弾犯扱いされたリチャードは、名誉もプライバシーも奪われてしまう。今回、その主人公リチャードを演じたポール・ウォルター・ハウザーの特別インタビューが届いた。イーストウッドからの特別なオファーを受け初主演本作の映画化に向けて、イーストウッド監督は「リチャード役にはポール・ウォルター・ハウザー以外考えていなかった」という。実話を基にしたマーゴット・ロビー主演の傑作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観ていたイーストウッドは、迷うことなくキーパーソンを演じていたハウザーに出演オファーを送った。「映画の撮影でタイに滞在していたとき、クリント・イーストウッド監督が次の映画の主役のひとりに僕を考えているという電話をもらった。信じられなかった」とハウザーは言う。「キャスティングのジェフ・ミクラットと製作のティム・ムーアから『ほかの仕事は保留しておいてほしい。どうしても君に出演してほしい』と依頼された」と、そのオファーに驚いたそう。「3週間後タイから帰国した後、ワーナー・ブラザースの撮影所でクリント・イーストウッド監督に初めて会った。僕を見た監督は、少しニヤリと笑った。まるで僕に会った瞬間、彼の予想が完璧だったと証明されたかのように」と、初対面は「監督から自分がリチャード・ジュエルと思ってもらえたことは、僕にとっても安心する出来事」となった。そのミーティングの後で脚本を渡された。「もともと僕は、脚本を書いたビリー・レイの大ファンなんだ。僕が大好きな映画、ピーター・サースガード(&ヘイデン・クリステンセン)の『ニュースの天才』を書いている。だから彼が書いたセリフを演じられることは光栄だった。この脚本の強みは、重い物語のなかに可愛らしい瞬間や面白いシーンが描かれていることだ」とユーモアも交えた人物描写に惹かれ、「さらに映画のなかでは現実とは違い、リチャードが英雄として描かれているところが気に入った」とも言う。リチャードを等身大の人間として体現するやがてハウザーは役作りを進めた。「監督は、リチャードの声質や喋り方、また動き方や仕草をマスターするために、たくさんの映像を観てほしいと言った。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』での僕の演技を観て、現実の男を演じられると思ってくれていたようだ。でも僕は有名なスポーツ選手や政治家などセレブリティを演じたわけではなく、すべてを完璧に真似する必要はなかった」と明かす。「僕なりの演技であっていいと思ったし、重要なのは脚本に敬意を払って演じることだった。でもたくさんの映像を観て学び、体重も増やしたよ」と、彼なりにアプローチを進めていったという。最も意識したことが、等身大の人間としてのリチャードを体現することだった。「僕が避けたかったのは、リチャードをアメリカ南部の典型的な田舎者として描くことだった。彼をただひとりの人間として演じたいと思っていた。南部なまりがあるのは、たまたま生まれた場所で身につけた副産物のようなものだ」。そして、リチャードの潔白を信じる弁護士ワトソン役のサム・ロックウェルを始め、「この映画に関わった人は全員、登場人物をリアルで地に足が着いた人間として描くことを目指していた」と、キャストもスタッフも等身大のリアリティを追求したとふり返る。実母ボビ、弁護士ワトソン氏との面会で得たものさらに、リチャードを演じる上でハウザーにとって欠かせないミーティングもあった。「リチャード・ジュエルを知る人、母ボビ・ジュエルと弁護士のワトソン・ブライアント氏に会った。僕らは数時間に及ぶ長いミーティングをして、リチャードについていろいろと教えてもらった」と、親密な会話を通して役作りを進めた。最も重要だったことが「この物語について彼ら自身がどう感じたかを尋ねること」だった。「何が真実なのか、何がねじ曲げられたのか」ハウザーは当事者の言葉に耳を傾けて空白を埋めていった。「僕らがわからなかったところを彼らに埋めてもらうことができた。しかもイーストウッド監督が僕のキャスティングに自信を持っているからこそ、ふたりは僕を信頼すると言ってくれた」といい、そうして現場に臨む準備が整っていった。サム・ロックウェルと初めて会った夜、ふたりで『レインマン』を観た!「サム・ロックウェルは僕にとって演技の英雄だ。共演は興味深い経験だった」というハウザーは、彼に対してさらにリスペクトを深めたようだ。「サム自身がロバート・デュバルやジーン・ハックマンに対して感じるものを、僕は彼に感じている」と敬意を込める。「彼に会えてとても嬉しかったし、僕が憧れとともに感じていた壁を壊してくれた。ただひとり人間や仲間として話すことができた」と、共に俳優として現場に臨む準備を進めていった。「サムに初めて会った夜、チョコレートとウイスキーを楽しみながら、彼のソファでダスティン・ホフマンとトム・クルーズの『レインマン』を観た。僕の人生のなかで最も不思議で最高の瞬間のひとつ」だったと告白する。「でもその瞬間がすばらしかったのは僕らが打ち解けるチャンスになったからだと思う」とハウザー。互いに異なるふたりの旅路を描く『レインマン』から、2人の関係性を確認していったという。「リチャードとワトソンのようにお互いの理解を深めていく。脚本の演技を考えていないときにただ一緒に過ごす瞬間が大きな影響を与え、スクリーン上の相性の良さを作り上げていってくれた」と、撮影前にサムと過ごした3日間は特別な時間となった様子だ。「人に対して温かい」俳優に最大の敬意を表するイーストウッドの演出ハウザーにとって、クリント・イーストウッドは雲の上の存在だ。ひとりの映画ファンとして、「僕が初めて観たクリント・イーストウッド映画は、ケビン・コスナーとともに主演を務めた『パーフェクト ワールド』だったと思う」とふり返る。成長した彼のお気に入りは、「アンジェリーナ・ジョリー主演の『チェンジリング』だ。ドラマ映画のお気に入りの一作だ。『ミスティック・リバー』や『ミリオンダラー・ベイビー』も忘れられないすばらしい映画だ。いろんな映画を観てきたけど、クリント・イーストウッド監督の映画は常にどこかで観てきている」という。そんな巨匠の現場に入ったハウザーは、監督の人柄について「監督はやさしく、自信があり、人に対しては温かい人だ」と、俳優たちを包み込むかのような人柄に魅了されたという。「だから彼を恐れる気持ちがあるなら、それは彼が映画製作のビッグネームで、物語を綴るマスターだからだ。彼はカウボーイにも見えるし、恋人にも見える。またファイターでもあり、映画を象徴する存在だ。そういう意味では圧倒されたよ」と、撮影現場のイーストウッドと、映画人なら誰もが敬愛する偉大なる存在であるイーストウッド、ふたつの顔を間近に体験することになった。「この映画における僕らの監督と俳優としての関係は、とてもオープンで率直なものだった。何か気に入らないことがあれば正直に伝えられたし、もう一度テイクをやらせてほしいとも言えた。監督も決して僕の意見をさえぎることはなく、僕が必要だと言うテイクを撮らせてくれた」と、俳優として最高のパフォーマンスを引き出されたと実感している。イーストウッド監督も「私が君を選んだのは、君を信頼していて、自分なりの選択をしてほしいからだ。自分を信じて、君なりの考えでこの役を演じてほしい」とハウザーに演技を委ねた。リチャード・ジュエルの1枚の写真に心を震わせた撮影が終わり、「リチャードが泣いている写真を見た」ハウザーは大きく心を動かされたという。「大人の男性が泣いている様子に感情を揺さぶられた。彼はただ泣いているだけではなかった」。「意志が強く、強い男であるイメージを保つことを大切にしている男が、公共の場で泣き崩れている」姿を目の当たりにして、「この事件が彼をどれほど傷つけたのかということに気がついた。彼は壊れてしまった。悪夢のような状況下で、彼ほどに壊れた男性をどう扱えばいいのか、またこのおぞましいほどの窮地から彼を救うためには何が必要なのか」を深く考えさせられたのだ。イーストウッド監督が24年前に起こった事件を描く本作で主役に抜擢されたハウザーは、SNSが定着し、情報の真偽が確認されぬままに世界に伝播していくいまだからこそ、この映画が重要だと指摘する。「この映画から感じ取ることができることがひとつあるなら、それは見た目で物事を判断してはいけないということだ。誰かに対して、勝手に予想を立てて壁を作り、決めてかかってはいけないということだ。その人についての事実を知るべきだし、誰と対するときも適正で万全の注意を払ってその人を知っていく必要がある」と、いまを生きる我々自身が情報に対して意識的に生きる必要があると力を込める。「さらに正義が明らかになるのはときに自分が思うよりも時間がかかると理解することも必要だ。この映画が描くリチャード・ジュエルの物語で、人々は正義になんか興味がなかった。彼らが気にしていたのは、謎を解明して事件を終わらせることだけだった」と締めくくる。ハウザーが体現したリチャード・ジュエルの姿は、いまを生きる全ての人に響くに違いない。『リチャード・ジュエル』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月11日クリント・イーストウッド監督が1996年に起こったアトランタ爆破事件を描く『リチャード・ジュエル』。本作で、爆発物の第一発見者でありながら第一容疑者と実名報道された警備員リチャードの母ボビを演じているのは、『ミザリー』(’91)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、数多くの作品で確かな演技を披露し続けている名女優キャシー・ベイツ。本作では第77回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。多くの人々から敬意を集め、長いキャリアを誇るベイツだが、イーストウッド監督と組むのは今回が初。「ぜひ出たいと思ったのは、クリントと仕事ができるからだったということは認めなくちゃね」と笑うベイツは、「やっとその機会を得られたなんて、とにかく感激したわ」と語っている。イーストウッドは、なぜ『リチャード・ジュエル』の映画化を決めたのか?イーストウッド監督に最初に尋ねたことは、「なぜこの映画を作りたいと思ったの?」ということだったというベイツ。すると監督は「自分が観たい映画だからだと言ったの。それが彼の最初の言葉。リチャード・ジュエルがFBIからひどい扱いを受けたのは悲劇だと心から感じたそうよ。FBIは、訓練用の映画を作るのに協力してくれとリチャードに頼んだのだけど、それは彼にミランダ警告で被疑者に認められている権利を放棄させるための策略だったの」と、監督が感じた憤りを耳にして驚いたという。ミランダ警告とは、アメリカの法執行機関が被疑者の取り調べを開始する前に、権利を告知する義務を指す。「黙秘権があること」「供述が不利な証拠になりうること」「弁護士の立ち会いを求める権利があること」「公選弁護人をつけてもらう権利があること」を知らせなければならないのだ。だが、FBIはリチャードにこのルールを遵守しなかった。「私はとにかく驚いた。もちろん、あの爆破事件のことは知っていたけれど、リチャード・ジュエルと彼のお母さんにとってそれがどれほど悲惨な体験をしたのか、全然知らなかったから。その部分を脚本で読んで、ほんとうに恐ろしかったわ」と、映画が描く事実に衝撃を受けたという。実母との特別な時間から生まれたキャシー・ベイツの熱演ベイツは、自分が演じた実母ボビとも時間を共にした。「彼女は、リチャードが若くして亡くなった(2007年44歳で逝去)のは、あんなひどい体験をしたことが大きな原因だと思うと言っていた」とふり返る。「彼らが体験したことは、誰にでも起こりうる。彼は物心ついてからずっと警官になりたかった。ほかの人たちの世話をしたり、人助けをしたいと思っていた。彼は自警団っぽいところが強かったために、FBIはそれを捻じ曲げて考えて、何か悪いことのように見せたの。そして彼は殺人犯のプロファイルに完全に一致すると考えられた」と、プロファイリングによる捜査を優先させたFBIはリチャードが容疑者だと断定したと指摘する。「ボビは脚本を1ページずつめくりながら、その当時の気持ちを話してくれたの。FBIから送り込まれた15~20人ぐらいの捜査官たちが家をあさり、彼女の私的な文書や日記まで調べたときの気持ち」を聞かされたベイツ。「家宅捜索のときに彼女の下着が入った引き出しまであさったのよ」と、容疑者捜査という大義を振りかざすFBIのやり方に苦言を呈する。この場面は、悲嘆に暮れるボビが捜査員に噛みつくシーンとなって本編でも再現されている。また、製作のティム・ムーアはこう語る。「私たちみんなの心に響くのは、ひとりの人間の人生が完全に破壊されただけでなく、彼の母ボビが、自分の息子がアメリカでいちばん憎まれている人間として扱われるのを見なければならなかったという点だ。彼女は息子を誇りに思っていたし、実際、あのときの彼の行動は誇りに思って当然だった」。「キャシーは“強打者”だ。この役でホームランを打った」一方、リチャード・ジュエルを演じたポール・ウォルター・ハウザーは、脚本を読んだ瞬間に母親ボビはキャシー・ベイツが演じるべきだと確信したという。「脚本を読んで、まず『これはキャシー・ベイツだ。キャシー・ベイツが僕の母親を演じている』と思った。実際に演じると知る前に僕はそう思った。完璧なキャスティングだ。キャシーは“強打者”だ。この役でホームランを打ったと思う。彼女が演じることでほんとうに特別なキャラクターになっている」と、イメージ通りにキャスティングされたベイツの演技を絶賛する。そしてベイツも、ハウザーとの共演を喜んだ。「ポールを『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』(18)で観たとき、『すばらしい俳優よ。若くて、楽しくて、みんなを盛り上げるタイプ』だと思った。この作品で私は彼にすっかり惚れ込んでしまったのよ。彼は善良な人なので、その母親を演じるのは楽だったわ」とふり返っている。誰もが“加害者”にも、“被害者”にもなり得るSNS社会に巨匠が警鐘を鳴らす2020年に90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッドは、『アメリカン・スナイパー』を超える緊迫感と共に、“知られざる真相”への興味と感心を絶えず刺激し続けながら、心優しい男がなぜ全国民の敵となってしまったのかを追うサスペンスドラマとして描き出した。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが“被害者”にも“加害者”にもなり得る。この他人事ではない実話を通じて、イーストウッドが時代に警鐘を鳴らす。息子の潔白を信じる母ボビと犯人扱いされた息子リチャードに待ち受ける、FBIの徹底的な捜査と、スクープという獲物に群がるメディアリンチの罠。その顛末をスクリーンで確かめてみてほしい。『リチャード・ジュエル』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月07日『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』のクリント・イーストウッド監督が贈る、1996年アトランタ爆破事件の実話を描いた衝撃の問題作『リチャード・ジュエル』から、日本版オリジナルポスターが解禁となった。1996年アトランタ爆破事件の容疑者にされた男の実話を描いた本作。監督は、2020年に90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッド監督。主人公のリチャードをポール・ウォルター・ハウザー、弁護士ワトソンをサム・ロックウェル、リチャードの母のボビをキャシー・ベイツ、女性記者をオリビア・ワイルド、FBI捜査官をジョン・ハムが演じた。今回解禁された日本版ポスターは、実名報道されたことでメディアに取り囲まれ、沈痛な表情でうつむくリチャードを捉えている。後ろには、巨大権力に立ち向かう決意をした弁護士のワトソンが厳しい表情で寄り添い、リチャードの隣で母ボビが悲嘆にくれて涙ぐんでいる。報道陣の中には、アトランタ・ジャーナルの女性記者キャシー・スラッグスとFBI捜査官トム・ショーの姿がある。「その日、全国民が敵になった―」というコピーが添えられ、心優しい男がなぜ容疑者になってしまったのか、思わず真相を確かめたくなるビジュアルに仕上がっている。『リチャード・ジュエル』は2020年1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月13日クリント・イーストウッド監督映画『リチャード・ジュエル』が、2020年1月17日(金)に日本公開。アトランタ・オリンピックの爆破テロ事件を題材に『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』『運び屋』と、これまでも事実を基に物語を描いてきたクリント・イーストウッド。今年で89歳を迎えながらも現役監督を務める彼から、記念すべき40本目となる作品が到着。『リチャード・ジュエル』は、1996年のアトランタ・オリンピックで起こった爆破テロ事件の“真実”を描く衝撃の問題作だ。容疑者となってしまった1人の警備員物語の舞台は、アトランタ・オリンピックの開催真っ只中。突如爆破テロが勃発した会場はパニックに陥った人々で大混乱となる。そんな中、不審なバッグを発見した警備員リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)の迅速な通報によって、数多くの人命が救われた。…しかし事件は一転。爆弾の第一発見者であるジュエルが、FBIから容疑者の疑いがかけられ逮捕に追い込まれる。ジュエルの無実を信じるのは、実の母・ボピと、世界一無謀な弁護士ワトソン・ブライア(サム・ロックウェル)だけ。心優しい1人の男が、何故国民の敵となってしまったのか?姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会を舞台にしたサスペンスドラマが描かれる。“悪”はどこに潜んでいるのかー?公開された予告編では、彼の無実を信じる弁護士ワトソンが「容疑が晴れるまで黙認しろ」とジュエルにアドバイスする姿が。しかし声紋判定のためにボイスサンプルが欲しいFBIからは、執拗に「公園に爆弾がある、爆発まで30分」と言えと強要される様子が映し出されている。ジュエルを落とし込もうとしているのは、果たして政府やマスコミなのか?クリント・イーストウッドが描く衝撃の真実の結末を、是非シアターで確かめてみてはいかがだろう。ゴールデングローブ賞にノミネートなお第77回ゴールデングローブ賞においては、主人公の無実を頑なに信じ続ける母を演じたキャシー・ベイツが助演女優賞にノミネート。2020年2月9日(現地時間)に開催される第92回アカデミー賞においても、同じく助演女優賞にノミネートされている。息子の無実を世間に語りかける記者会見のシーンにおいては、6時間ぶっ続けで感情的な状態を保ち続けていたというキャシー。共演したサム・ロックウェルは、「あれほどの演技を見せる俳優を今まで見たことはない。キャシーは本当に大きな力をもつ女優だ」と、その集中力が生み出す渾身の演技に圧倒されたという。【詳細】映画『リチャード・ジュエル』公開日:2020年1月17日(金)監督/製作:クリント・イーストウッド原作:マリー・ブレナーバニティ・フェア「American Nightmare―The Ballad of Richard Jewell」脚本:ビリー・レイ『キャプテン・フィリップス』製作:ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、ケビン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン、ジョナ・ヒル出演:サム・ロックウェル(『スリービルボード』)、キャシー・ベイツ(『ミザリー』)、ポール・ウォルター・ハウザー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』 )、オリビア・ワイルド(『トロン:レガシー』)、ジョン・ハム(ドラマ『MAD MEN マッドメン』)
2019年11月10日リチャード・ギア(70)の妻アレハンドラ・シルヴァ(36)が、第2子を妊娠しているという。2人の間には、今年2月に第1子アレクサンダーくんが誕生したばかり。「Hola!」誌によるとアレハンドラは現在妊娠3か月で、出産は来春の予定とのこと。リチャードには元妻キャリー・ローウェルとの間に19歳の息子、アレハンドラには元夫との間に6歳の息子がおり、2人にとっての第1子アレクサンダーくんと、来春誕生予定の第2子を合わせると、リチャードは4人の父親となることに。2人から第2子妊娠を認めるコメントはまだ出てないが、第1子についてはダライ・ラマがアレハンドラのお腹に手を添えている画像(現在は削除)をインスタグラムに投稿し「数分前に、特別な出来事がありました。これから生まれる赤ちゃんに祝福を受けました。ダライ・ラマにお伝えする前に、妊娠を発表することはできなかったんです」というコメントで報告。第2子が誕生する前にも、何らかの形で発表するのではと期待されている。2人は2014年から交際を始め、2018年5月に結婚。リチャードは「ずっと求めていた、落ち着いたハッピーな生活を手に入れることができた」と語り、アレハンドラは「本当におとぎ話の世界にいるみたい。世界で一番幸せな女性だと思う。私たちの恋物語は最高に甘く、ロマンティックで、思い描いていたパーフェクトな夢のよう」と喜びを爆発させていた。(Hiromi Kaku)
2019年11月07日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Avedon Advertising』Richard Avedonファッション業界に多大な影響を与えたリチャード・アヴェドン(Richard Avedon)の広告関連作品の写真集。リチャード・アヴェドンは、1940年代から21世紀初めまで、アメリカでもっとも影響力のある人気広告写真家の一人として活躍。世界文化の頂点といわれる、広告業界中心地のマディソン街を代表する作品を制作し続けた。有能なモデル、ライター、アートディレクターと協力し、シャネル(CHANEL)、ディオール(DIOR)、ヴェルサーチ(VERSACE)、レブロン(REVLON)、カルヴァン クライン(Calvin Klein)などのキャンペーンを含む、特にファッションと美容の分野で、消費者に新商品を促す写真を作成した。本書は、戦後の消費者に新たな体験をもたらせた繁栄期の1940から1950年代から、活気のあった1960年代、そして有名な人々の文化やブランド認知が形づけられた時代の作品を展開している。【書籍情報】『Avedon Advertising』写真:Richard Avedon出版社:Abrams言語:英語ハードカバー/351ページ/360×250mm発刊:2019年価格:1万7,210円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Avedon Advertising』を購入する
2019年10月26日アイルランド出身のリチャード・マローン(Richard Malone)による2020年春夏コレクションがロンドンで発表された。
2019年09月27日モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)から、「0 モンクレール リチャード・クイン」2019-20年秋冬コレクションのウィメンズダウンジャケットなどが登場。2019年9月12日(木)より、一部のモンクレールブティック、主要セレクトショップで発売される。「0 モンクレール リチャード・クイン」は、2016年にセントラル・セント・マーチンズを卒業し、自らの名を冠したブランドを立ち上げた若手デザイナー、リチャード・クインが手掛けたもの。第1回「英国デザイン・クイーンエリザベスIIアワード」の初代受賞者であり、ロンドンを拠点に活動する気鋭デザイナーである。モンクレール ジーニアス初参加となる2019-20年秋冬シーズンでは、“プリントの可能性”をテーマに掲げたコレクションを展開。リチャード・クインが得意とする50年代や60年代風のシルエットや、カラフルなプリントを落とし込んだダウンジャケットなどを取り揃える。用意されるダウンウェアは、ダイヤモンドを飾ったボタンが目を惹くフラワー柄のオペラコートや、80年代スキーウェアを連想させるレインボーカラーのパフィージャケット、オーバーサイズなゼブラ柄パッディドコートなど。またダウンウェアの他にも、アニマル柄のボディスーツやバナナヒールが印象的なフラワー柄パンプスなどプレイフルなアイテムが展開される。【詳細】モンクレール ジーニアス「0 モンクレール リチャード・クイン」2019-20年秋冬コレクション発売開始:2019年9月12日(木)発売店舗:一部のモンクレールブティック、主要セレクトショップ、オフィシャルECサイトアイテム例:・LESLEY X(アウター) 463,000円+税・FATSIANFUR(アウター) 326,000円+税・AVA(アウター) 283,000円+税・BODY SUITS 124,000円+税・DALIA(シューズ) 95,000円+税【問い合わせ先】モンクレール ジャパンTEL:03-3486-2110
2019年09月12日