三菱電機は3月7日、板金加工向けレーザー加工機の稼働状況などを遠隔地からリアルタイムで確認・診断する新サービス「iQ Care Remote4U」の提供を4月1日に開始すると発表した。同サービスはNECのIoT技術を活用し、レーザー加工機の生産性向上・ランニングコスト低減に貢献するとともに、遠隔診断による保守サービスの向上を実現する。具体的には、市販のPC、スマートフォン、タブレットで専用ソフトなしでレーザー加工機の稼働情報・加工予測時間などをリアルタイムで確認することが可能となる。また、加工・稼働実績や電力・ガス消費量などをNECのIoTプラットフォームで収集・蓄積し、複数の情報をまとめて表示すると同時に汎用の表計算ソフトに出力することで、生産プロセスの改善およびランニングコスト低減に貢献するとしている。さらに、NECのソフトウェアVPNサービスを活用し、三菱電機のサービスセンターに設置した端末から直接顧客のレーザー加工機の状況を遠隔診断することで予防保全情報を提供し、故障時の迅速な対応を実現する。サービスセンターからはソフトウェアのバージョンアップや加工条件変更なども実施可能となる。
2016年03月07日理化学研究所(理研)は2月17日、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」において2本のビームラインで同時にX線レーザーを発振させることに成功したと発表した。同成果は理研放射光科学総合研究センター先端ビームチームの原徹 チームリーダーらの研究チームによるもので2月16日に米国科学誌「Physical Review Accelerators and Beams」オンライン版に掲載された。「SACLA」は理研と高輝度光科学研究センターが共同で建設した日本初のXFEL施設。XFELはX線領域のパルスレーザーで、半導体や気体を発振媒体とする従来のレーザーと異なり、真空中で高速で移動する電子ビームを媒体とするため、原理的な波長の制限がない。従来の放射光源と比較して10億倍もの高輝度のX線がフェムト秒(1000兆分の1秒)の時間幅を持つパルス光として出射され、高い輝度を活かして、ナノメートルサイズの小さな結晶を用いたタンパク質の原子レベル分解能での構造解析や、X線領域の非線形光学現象の解明などのために用いられている。しかし、直線形の線形加速器を使うXFEL施設では、加速した電子ビームを通常は1本のビームラインに送るため、複数の実験を同時に行うことができない。そのため、利用機会の拡大には複数ビームラインの同時稼働が必要とされていた。今回の研究では、線型加速器の終端に高精度キッカー電磁石を設置することで、電子ビームをパルス毎に2本のビームラインへ振り分けることを目指し、「1m先で見たときビームの位置が1000万分の1メートルしかずれない」高い精度で電子ビームパルスを振り分けることが可能となった。ただ、同じエネルギーの電子ビームパルスをただ振り分けるだけでは、2本のビームラインのレーザー波長を独立に大きく変えることができず、実験で大きな制約となってしまう。そのため、線型加速器の一部の加速空洞の繰り返し周波数を変えることで電子ビームパルスごとに異なるエネルギーまで加速させる、マルチエネルギー運転の技術を開発することで、2本のビームラインそれぞれのX線レーザーの波長を、広範囲にわたって独立に制御することに成功した。今回の成果では、30Hzの電子ビームパルスを2本のビームラインに交互に送ることで、同時に2本のビームラインで安定なレーザー発振を達成し、ビームライン間のレーザー波長も4~10keVの広い範囲で変えることが可能であることを実証したが、現行のマルチビームライン運転では、電子ビーム輸送路におけるコヒーレント放射の影響を抑制するため、電子ビームパルスのピーク電流を低減する必要があり、レーザー出力が制限されている。同研究グループは今後、強いレーザー出力を要する実験がマルチビームライン運転下で実施できるよう、電子ビーム輸送路におけるビーム光学系の改善によって、レーザー出力の向上を図るとしている。
2016年02月17日NECエンジニアリングは2月16日、極薄金属板などの微細溶接が可能な電子ビーム溶接機「NEB-FFシリーズ」を発売し、1号機として航空計器などの開発・製造を手掛ける東京航空計器へ納入したことを発表した。同製品では、電子ビーム溶接の特長である高エネルギー密度に加え、電子ビームを安定的に細く絞ることで、歪みが少なく高精度な溶接が可能となっている。これにより、融点が低く加工が難しい板厚0.05mmの極薄銅板の突合せ溶接や難溶接素材、異種金属などの微細溶接を実現。また、真空チャンバサイズのカスタマイズに対応したことにより、装置自体の小型化も可能となっている。基本設定を除く操作は、部材をセットしボタンを押すだけで完了するため、熟練技術者でなくとも容易に作業を行うことができる。また従来の顕微鏡に加え、真空チャンバ内の様子を映すモニタを搭載したことにより、複数人にて作業内容の確認が可能になり、熟練技術者の「感覚」を視覚的に伝えることができるようになった。納入先の東京航空計器では、製造時間が約6分から約2分に短縮し、歩留まりもほぼ100%と生産効率が向上したという。
2016年02月16日STマイクロエレクトロニクス(ST)は1月18日、FlightSense技術を採用した第2世代のレーザー測距センサ「VL53L0」を発表した。同製品はToF(Time of Flight)法に基づくモジュールで、940nmVCSEL光源、SPAD光子検出器、高性能マイクロコントローラを集積。発光が肉眼では見えない発光波長940nmの光源を使用すると共に、赤外線フィルタと組み合わせることでクラス最高の周辺光耐性を実現している。また、内蔵マイコンとデジタル・アルゴリズムにより、最終アプリケーションにおけるホスト処理とシステム消費電力を最小限に抑える。「VL53L0」は、2m以上離れた距離で、1つの画像フレームにおける完全な測定動作を通常30ms未満で実行することができ、動画モードとバースト・モードの両方でインスタント・フォーカスが実現する。従来の技術では、低照度や低コントラストの場面のインスタント・フォーカスは困難だったが、FlightSense技術を採用したことで、対応可能となった。また、測距精度にも優れているため、デュアルカメラ・ベースの奥行きマッピングなどのスマートフォン・アプリケーションが強化され、ロボット、ユーザ検出、ドローン、IoT、およびウェアラブルなどのさまざまな分野に応用することができるようになる。同製品の発表によりSTは「測距性能の新たな基準を確立し、ロボット・IoT分野における新たなアプリケーションの可能性を切り開きます。」とコメントしている。
2016年01月18日プロントコーポレーションは26日より、金粉入りの「金のジムビームハイボール」を、「カフェ&バー プロント」のバータイムで販売する。○新春におめでたい"金粉入り"のハイボールを販売同商品は、ジムビームのもつバニラやキャラメルのフレーバーと、すっきりとした後味が特徴の、金粉が入った"新春におめでたい"ハイボール。バーボンになじみのある40代~50代には懐かしい味を、また20~30代にはすっきりとした味わいを楽しむことができるという。販売期間は、12月26日~2016年1月30日。価格は500円(税込)。また、2016年1月1日(金)~1月13日の期間限定で、「金ハイでイイ夢☆初夢!キャンペーン」を実施。同商品を注文すると"初夢スクラッチ"を1枚進呈、東京初夢宝くじが2,016名に当たる。
2015年12月25日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は12月2日、自律型無人探査機(AUV)搭載式3Dレーザースキャナーを用いて、伊豆大島南方約20kmの大室ダシ・大室海穴内部にある海底熱水噴出域の3D可視化に成功したと発表した。同成果は、JAMSTEC 海洋工学センター海洋技術開発部 石橋正二郎 主任技術研究員らの研究グループによるもので、12月2日に大崎ブライトコアホールで行われる「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)第2回シンポジウム~これからの海洋資源調査はこう変わる!~」にて紹介される。今回開発されたAUV搭載式3Dレーザースキャナーは、一次試作機で得られた知見を踏まえ、仕様・性能を大幅に向上させた技術検証機となる。寸法・重量を大きく削減しつつも、スキャニング解像度および検出感度は一次試作機の数倍にまで向上。また、AUVが出力する姿勢や速度などの各航行情報をリアルタイムにシステムに取り込むことにより、AUVの姿勢による僅かな位置情報の変化を正確に反映してスキャニングすることが可能となった。JAMSTECは10月31日、同3DレーザースキャナーをAUV「おとひめ」に搭載し、伊豆大島南方約20kmの大室ダシにおいて海域試験を実施。おとひめは大室海穴付近まで深度制御にて自航していき、海穴内部に潜入すると、高度制御により海底から15mの距離を保持して目的の測線上を逸脱することなく航行した。この結果、大室海穴内部の多くの特異点を海中レーザースキャニングにより3D可視化することに成功。特にごく小規模のチムニーやマウンドなどが、従来の音響観測技術では表現できない精度で可視化され、また熱水噴出域では、通常のカメラ観測技術では撮影が困難な熱水噴出状態までもが複数、鮮明に可視化された。さらに、これらすべての3D可視化画像からは長さ・面積・体積など、任意の幾何学情報を取得することが可能であり、チムニーの全高や頂部面積、熱水噴出の噴出高に至るまで、数cm単位での正確な計測に成功。1測線で全長600m、幅50mにおよぶ広範囲の海底地形が可視化され、AUVを適用する中距離からの新たな観測技術の実用性が示されたといえる。
2015年12月02日三菱電機は11月12日、大形レーザー加工機「XLシリーズ」の新製品「ML6030XL-F40」の販売を同日より開始すると発表した。同製品は発振効率に優れた4kWファイバーレーザー発振器、独自の高効率サーボモーター・サーボアンプ、インバーター制御冷却装置などの採用により、同社製炭酸ガスレーザー発振器と比べて消費電力を約60%削減。さらに、加工完了後に発振器・冷却装置などを段階的に停止させる「eco モード」により、待機時の消費電力を炭酸ガス大形レーザー加工機「ML6030XL-45CF-R」との比較で最大70%削減できるとしている。また、板厚25mm までの軟鋼切断に最適化した独自の制御・加工技術により、炭酸ガスレーザー加工機と同等の切断面粗さとテーパーを実現したほか、板厚12mmから25mm までの軟鋼切断において、ハイピークピアス技術の採用により、板厚25mmの軟鋼ピアシング時間を「ML6030XL-45CF-R」と比べて最大50%短縮している。さらに、板厚3mmまでのステンレス加工に独自の高速レーザー切断技術「F-CUT」を適用し、加工時間を「F-CUT」非使用時に比べ最大で50%短縮することに成功した。
2015年11月13日NECディスプレイソリューションズは16日、「ビューライトシリーズ」の新製品として、レーザー光源を使用したDLPプロジェクタ「NP-P502HLJD」を発表した。2016年1月12日より発売する。価格はオープン。レーザー光源を用いた明るさ5,000ルーメンのDLPプロジェクタ。1,920×1,080ドットの投写に対応する。レーザー光源の寿命が約20,000時間と長いことに加え、「循環冷却防塵構造」を採用することでメンテナンスフリーを実現する。上下360度に設置できる「チルトフリー」に対応するほか、本体を90度傾けて縦長画像を投写する「ポートレート投写」も可能。また、レンズシフト機能により、本体を動かすことなく投写画面の位置を調節できる。レンズは光学1.7倍のマニュアルフォーカスで、焦点距離は18.2~31.1mm、F値は2.0。補正機能は「台形歪み」や「幾何学歪み」に対応。水平が最大±25度 / 垂直が最大±30度まで手動調整が可能となっている。PCのブラウザを経由して、投写中の画面を共有したり、データの保存が行える「WEBシェアリング機能」を搭載。「Miracast」にも対応し、ワイヤレスでスマートフォンなどの画面を投写できる。このほか、無線LAN機能にも対応し、最大50台の端末とのワイヤレス接続に加えて、最大16分割のマルチ画面表示が可能で、分割パターンは2×1、2×2、3×3、4×4、1+12の5通りとなっている。主な仕様は、投写方式が1チップDLP方式、最大表示解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、明るさが5,000ルーメン、コントラスト比が15,000:1(ダイナミックコントラスト:オン時)、光源がレーザーダイオード。映像入力インタフェースはHDBaseT×1、HDMI×2、D-sub×1。映像出力インタフェースはD-sub×1。10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LANポートとUSB×1基を搭載。本体サイズはW469×D365×H137mm、重量は約8.7kg。
2015年09月17日パイオニアは9月2日、レーザーディスク(LD)プレーヤーの3機種が、国立科学博物館の「重要科学技術資料(未来技術遺産)」に登録されたと発表した。未来技術遺産は、科学技術の発展を示す技術的な資料や、国民生活や社会、文化に大きな影響を与えた科学技術資料の保存と次世代への継承を目的に、2008年に制定された制度。昨年度までに184件が登録されている。今回、未来技術遺産として登録されたのは、世界初の業務用LDプレーヤー「PR-7820」、家庭用のLDプレーヤー「LD-7000」、そして世界初のコンパチプレーヤー(LDのほかにCDの再生も可能)「CLD-9000」だ。レーザーディスクは、パイオニアが開発した光学式ディスクの規格。アナログで記録されている映像と音声を、レーザーピックアップで読み取る方式を採用している。1979年に業務用プレーヤーの「PR-7820」を発売した後、1981年に民生用の国内向けモデル第1号として「LD-1000」を発売。映像を再生できるディスク媒体として一時代を築いた。その後、DVDやBDなどの普及に伴い、2009年にプレーヤーの製造から撤退しているが、レーザーディスクプレーヤーの開発によって培われたピックアップ技術やサーボ技術などは、現在でもさまざまな製品に生かされている。
2015年09月02日ZMPは8月26日、独Ibeo Automotive Systems(IBEO)と自動運転車の共同開発に合意し、IBEOのレーザースキャナを搭載した自動運転車両RoboCarの販売を同日より開始すると発表した。IBEOのレーザスキャナを前後計2個搭載した市販ハイブリッド車ベースのRoboCar HVの価格は2200万円(税別)で、カスタマイズにより最大5個のIBEOレーザースキャナの搭載・統合が可能となっている。今回の協業についてZMPは「世界でもっとも優れたレーザスキャナメーカーの1つであるIBEOとの協業を発表できることにとても興奮しています。IBEOとZMPの組み合わせにより、高効率かつ高性能な自動運転技術の提供が可能となると考えます」とコメントしている。
2015年08月26日キヤノンは25日、A4対応のカラーレーザー複合機「Satera MF726Cdw」「Satera MF722Cdw」「Satera MF628Cw」を発表した。9月10日から発売し、価格はオープン。「キヤノンオンラインショップ」での価格(税別)は、「Satera MF726Cdw」が76,800円、「Satera MF722Cdw」が71,800円、「Satera MF628Cw」が59,800円。○Satera MF726Cdw「Satera MF726Cdw」は、毎分20枚の印刷が可能なA4カラーレーザー複合機。コピー / プリンタ / ファックス / スキャナという4つの機能を内蔵する。3.5型のカラー液晶タッチパネルを備え、フリック操作などによって直感的に操作できるようになっている。ホーム画面には使用頻度の高い定型業務のボタンも作成でき、業務の効率化にも役立つ。IEEE802.11b/g/n対応無線LANを搭載し、シリーズ初となるNFC機能を搭載した。NFC対応のAndroidスマートフォンをかざして印刷が可能。スマートフォンのダイレクト接続もサポートする。PC向けには「MF Scan Utility」ソフトを用意し、スキャンしたデータをEvernoteやDoropboxなどのクラウドストレージにアップロードできる。モバイル機器用アプリ「Canon PRINT Business」も刷新されており、モバイル機器との連携も強化した。スキャン機能の1つ「サーチャブル PDF」では、紙文書をPDFとして保存できる。「Compact PDF」では、画像を文字と写真に分離してそれぞれに適した圧縮をかけることで、サイズの小さいPDFを生成。そのほか主な仕様は、トナー定着方式がオンデマンド定着方式、コピー時解像度が600×600dpi、ウォームアップタイムが23秒以下、リカバリータイムが約8秒、ファーストコピータイムがカラー17秒以下・モノクロ16秒以下。給紙容量は標準カセットに約250枚、手差しトレイに約50枚、オプションの給紙カセットを装着することで最大550枚まで拡張できる。排紙トレイ積載枚数は最大125枚で、両面印刷にも対応。インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズは約W430×D484×H479mm、重量は約31kg。○Satera MF722Cdw「Satera MF722Cdw」は、「Satera MF726Cdw」からファックス機能を省略したモデル。そのほかの仕様はほぼ共通。○Satera MF628Cw「Satera MF628Cw」は、毎分14枚の速度で印刷が可能なモデル。基本仕様は「Satera MF726Cdw」とほぼ共通。主な相違点は両面印刷に対応していないことや、ファーストコピータイムがカラー / モノクロとも19秒以下、給紙容量が標準カセットに約150枚、手差しトレイに1枚であることなど。本体サイズは約W430×D484×H429mm、重量は約26kg。
2015年08月26日キヤノンマーケティングジャパンは23日、プレゼンテーション用のレーザーポインター2機種を発表した。発売日は8月20日。希望小売価格は、グリーンレーザーモデル「PR10-GC」が35,000円、レッドレーザーモデル「PR100-RC」が18,000円(いずれも税別)。カラーは、PR100-RC-BKがブラックのみ、PR100-RCがブラックとホワイトの2色を揃える。PR10-GCとPR100-RCは、PowerPointやKeynoteの使用時に、PCから離れた場所でもワイヤレスでスライド操作できるレーザーポインター。ワイヤレス操作ができる範囲は、PR10-GCでは約30m以内、PR100-RCでは約15m以内だ。両機種ともプレゼンテーションの残り時間をバックライト付き液晶で確認できるタイマー機能や、設定時間に近づくと本体が振動して通知する機能を備えている。PR10-GCでは、波長650nmの一般的なレッドレーザーに比べ、人の目が光の明るさを感じる「比視感度」が約8倍高いというグリーンレーザーを採用。PR100-RCでは、一般的なレッドレーザーに比べ約2倍見やすいという波長635nmのレッドレーザーを採用している。PR10-GCの本体サイズはW33×D136×H26mm、重量は71g(電池含む)、電池寿命は約4.5時間。PR100-RCの本体サイズは、W33×D136×H26mm、重量は66g(電池含む)、電池寿命は約16時間。電源は、どちらのモデルも単4形乾電池×2本を使用。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1、およびMac OS X 10.5~10.1
2015年07月24日キヤノンマーケティングジャパンは23日、プレゼンテーション中に役立つバックライト付き液晶タイマーやバイブレーション通知機能を搭載したレーザーポインター2モデルを発表した。8月20日に発売する。価格は、グリーンレーザー採用モデル「PR10-GC」が35,000円、レッドレーザー採用モデル「PR100-RC」が18,000円(いずれも税別)。カラーは、PR100-RC-BKがブラックのみ、PR100-RCがブラックとホワイトの2色を揃える。PR10-GCとPR100-RCは、プレゼンテーションに役立つ機能を複数搭載したレーザーポインター。プレゼンテーションの残り時間をバックライト付き液晶で確認できるタイマー機能や、設定時間に近づくとバイブレーションで知らせる機能を備えている。また、PowerPointやKeynoteに対応し、PCから離れた場所でもワイヤレス操作でスライド送り・戻りなどの操作が行える。ワイヤレス操作できる範囲は、PR10-GCでは約30m、PR100-RCでは約15m。PR10-GCでは、波長650nmの一般的なレッドレーザーに比べ、人の目が光の明るさを感じる「比視感度」が約8倍高いというグリーンレーザーを採用。PR100-RCでは、一般的なレッドレーザーに比べ約2倍見やすいという波長635nmのレッドレーザーを採用している。PR10-GCの本体サイズはW33×D136×H26mm、重量は71g(電池含む)、電池寿命は約4.5時間。PR100-RCの本体サイズは、W33×D136×H26mm、重量は66g(電池含む)、電池寿命は約16時間。電源は、どちらのモデルも単4形乾電池×2本を使用。対応OSはWindows Vista/7/8/8.1、およびMac OS X 10.5~10.10。
2015年07月24日パイオニアは7月21日、体を傷つけることなく、動きながら血流量の測定が可能なウェアラブルタイプの「研究用レーザ血流計」を発売した。同製品は、小型血流センサー素子を内蔵したプローブを、手・脚などに接触させることで血流量の測定ができる。プローブ先端にはクリップが付いており、測定部位に挟み込むことで、指や耳たぶなど突起した部位での測定を容易に行うことが可能。小型なため、持ち運びができ、Bluetoothでのワイヤレス接続またはUSB接続によりデータをPCなどへ転送することができる。また、ケーブルをファイバレスにすることで、測定結果のデータノイズを低減し、動きながらでも安定した血流量計測が可能となっている。計測には本体と専用プローブが必要となり、いずれもオープン価格となっている。なお、同製品は研究用であるため、医療機器として臨床で使用することはできない。
2015年07月21日三菱自動車は16日、オールラウンドSUV「パジェロ」に、三菱車として初めて「オートマチックハイビーム」を採用するなどの一部改良を施して発売した。今回の一部改良では、ロングボディの「SUPER EXCEED」「EXCEED」グレードと、ショートボディの「VR-II」グレードに、ヘッドライトシステム「オートマチックハイビーム」を標準装備。同システムは、夜間走行時に周辺状況や先行車・対向車の有無によって、ハイビームからロービームへの切り替えやハイビームへの復帰を自動的に行い、自動切り替えによる利便性と夜間走行時の視認性を向上させ、安全性を高めている。エクステリアでは、上記3グレードのボディカラーに「ディープレッドマイカ」を新たに追加し、ロングボディで全7色(「GR」は3色)、ショートボディで全4色(「VR-I」は3色)の展開とした。また、ガソリン車ロングボディの「GR」グレードとショートボディの「VR-I」グレードのアルミホイールを7本スポークの17インチアルミホイールに変更し、より高級感のある外観としている。インテリアにおいては、インストルメントパネル素材にソフトな触感の新表皮素材を採用して質感を向上させた。なお、パジェロのクリーンディーゼル車は、エコカー減税及び自動車税のグリーン化特例の対象となり、自動車取得税や自動車重量税が免税となるほか、新規登録された翌年度の自動車税が概ね75%軽減される。また、CEV補助金の対象となり、制度を利用した場合は最大14万円の交付が受けられる。パジェロの価格は、292万6,800円~495万1,800円(いずれも税込)。
2015年07月16日サンワサプライは14日、レーザーで測定箇所がわかる非接触温度計「CHE-TN430」を発売した。直販サイト「サンワダイレクト」での価格は税込7,980円。CHE-TN430は、測定対象に触れずに-38度から365度までの温度を測定する放射温度計。放射率は、測定対象の素材や表面状態に合わせて2段階から選択できる。測定時に安全基準クラス2のレーザー光を照射させ、測定箇所を明確に表示する。60分間連続で温度計測できる「連続測定モード」のほか、暗所での使用に役立つバックライト機能、電池残量表示機能、オートパワーオフ機能を用意している。本体サイズはW153×D114.3×47.6mmで、重量は177g(電池含む)。
2015年07月14日三菱電機は7月13日、最新のビーム制御技術を採用することで従来機比で板厚12mmの軟鋼加工速度を最大10%、板厚6mmのステンレス加工速度を最大40%向上し、薄板から厚板まで幅広い板厚の加工時間を短縮することを可能にした炭酸ガス二次元レーザ加工機「ML3015SR-32XP」を9月1日より発売すると発表した。同装置は、加工時間の短縮に加え、加工前の準備動作を高速化する独自制御技術により、加工開始までの準備動作時間を従来機比で最大70%短縮したほか、板厚10mmのステンレスの切断面粗さを最大80%低減することが可能だという。また、電力・ガス消費量モニターの搭載による生産現場での省エネを可能としたほか、加工完了後、発振器・冷却装置などを段階的に停止させる「ecoモード」を搭載することで、待機時の消費電力を従来機比で最大93%削減することを可能としたとする。さらに、操作画面上の加工状況に類似した写真を選択するだけで、作業者の熟練度によらず高品位な加工を可能としたほか、加工状態を見ながら、簡単なダイヤル操作で加工条件の補正を実現している。なお、標準価格は9050万円(税別)で、年間70台の生産が計画されているという。
2015年07月13日東京大学(東大)は、ナノワイヤ量子ドットレーザの室温(300K)での動作に成功したと発表した。同成果は、同大ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構の荒川泰彦 教授、舘林潤 特任助教らによるもの。詳細は「Nature Photonics」に掲載された。ナノワイヤレーザは、従来の半導体レーザと同様の動作原理ながら、1万~10万分の1の体積でレーザ発振が可能なほか、出力先の方向・形状を制御しやすいため、次世代半導体技術として期待される光電子融合集積回路へオンチップで実装することが可能だ。これまで、さまざまな材料系でのレーザ発振が報告されてきたが、それらのほとんどがバルク材料の光利得を用いてきたが、今回、研究グループでは、量子ドットを活性層に持つナノワイヤレーザ(ナノ量子ドットレーザ)を作製し、共振器構造の最適化を行うことで室温でのレーザ発振を実現したとする。実際にデバイスの評価を実施した結果、光励起による室温発振を確認。性能の指標となる特性温度は133Kと、従来のナノワイヤレーザに比べても高く、これについて研究グループでは、量子ドット導入によるキャリアの効率的な閉じ込めが起きていることが示唆されると説明する。なお研究グループでは今後、ナノレーザ光源の高性能化や多機能化が見込めることから、成長・プロセス・評価技術のさらなる開発による低しきい値動作化や長波長化、実用化に向けた電流駆動によるレーザ発振動作を目指すとしいている。
2015年06月30日三菱電機(三菱電)は6月23日、高精度GPS移動計測装置であるモービルマッピングシステム(MMS)の新技術として、リアルタイムレーザー点群生成技術を開発したと発表した。MMSは車両にGPSアンテナ・レーザースキャナー・カメラなどの機器を搭載し、走行しながら道路周辺の3次元空間位置データ(レーザー点群)を高精度で取得するシステム。道路の維持管理に必要な道路台帳附図作成業務をはじめとした公共測量や路面調査、トンネルの調査点検などに活用されているが、従来法では取得したデータをGPS位置補正情報と組み合わせる事後処理が必要となり、計測結果がすぐに確認できないという課題があった。同社が開発した新技術では、車で走行しながらリアルタイムに3次元空間位置データを作成することができるため、測量現場での確認が可能となり、測量業務の効率化を図ることができる。また、短時間のデータの差分を抽出することができ、イベント会場などでの不審物の早期発見に活用することもできるという。今後、同技術を従来のMMSが活用されてきた測量分野に加え、災害対策、警備・監視、社会インフラ管理、ITSなどの新たな分野に展開し、顧客ニーズに合わせて今年度から順次製品化する予定だ。
2015年06月24日富士通研究所は6月9日、5G通信システムの実現に向け、ミリ波ビーム多重化によるマルチアクセスに成功したと発表した。スマートデバイスの普及に伴い、無線データ通信のトラフィック量は1年で2倍弱のペースで増大している。そのため、10Gbpsの通信速度を実現する5G通信システムの無線通信技術の研究が進められている。ユーザーあたりの通信容量を増大させるには、携帯基地局などがカバーするエリア半径を小さくして収容数を減らすことや、ミリ波帯などの広い帯域幅を利用できる周波数帯を使用するなどの方法がある。ミリ波帯では、アンテナサイズを小さくすることができるため、アンテナ素子の数を増やすことで空間を小さく分割し、カバーするエリアを小さくした基地局に照射することが見込まれている。しかし、従来のアレーアンテナでは、ビーム形成時に、目的方向の電波とは別方向の電波が発生してしまうため、ユーザー多重化のために複数のアレーアンテナを設置するとビーム間で干渉が起き、多数のアレーアンテナを並べることが困難だった。富士通研究所は今回、60GHz帯のミリ波を用いて、別方向の電波が細い電波ビームで64パッチのアレーアンテナを開発。同アンテナを用いて、60GHzの周波数において1.2GHzの帯域幅で1ユーザーあたり3Gbpsの通信の通信容量を実現する無線機を試作したところ、4ユーザーで互いに干渉せずに、世界最高レベルとなる12Gbpsの通信容量を実現した。同社は今後、ミリ波無線機のさらなる高速化とビットレートあたりの低消費電力化を進め、2020年頃の実用化を目指すしている。
2015年06月09日理化学研究所(理研)は6月8日、高輝度光科学研究センター(JASRI)のX線自由電子レーザー(XFEL:X-ray Free Electron Laser)施設「SACLA」が新たなXFELビームライン「BL2」の共用運転を開始し、複数のXFELビームラインを同時に稼働させたことを発表した。従来のXFELビームライン「BL3」は、0.1nm以下のX線レーザーを安定的に供給することで、微細世界の研究に活用されてきたが、世界で共用運転を実施しているXFELビームラインはこのBL3と米国のLinac Coherent Light Source(LCLS)が有するビームラインの2本だけであり、国内外の大学や研究機関、産業界の利用者からXFELの利用機会の拡大ニーズが強かったという。今回、共用運転を開始したBL2はSACLAにとって2本目となる共用XFELビームラインという位置づけで、2013年度から整備が進められてきており、2015年4月16日には1パルスあたり100μJを超す出力を実現し、翌4月17日に、BL2による初めての利用研究課題として、理研放射光科学総合研究センターの大浦正樹ユニットリーダーらの研究グループが実験を実施したとする。なお、BL2は、XFEL利用研究の重要ターゲットの1つである生物科学分野における利用が想定されており、理研では、BL3とBL2を効果的に運用することでXFELの利用機会を向上させ、学術・産業の発展に貢献していきたいとしている。
2015年06月08日浜松ホトニクス(浜ホト)は4月15日、高出力半導体レーザー(LD)スタック2個を、ストライプミラーと単一面型VBG(Volume Bragg Grating)を用いて同時に波長制御することで、2個のLDスタックのスペクトル幅を2.59nmから0.31nm以下(8分の1以下)へと狭くし、高効率で高強度を実現したレーザー共振器を開発したと発表した。同成果の詳細は応用物理学会誌「Applied Physics Express (APEX) Online 5月号」に掲載予定で、4月14日付で電子版に掲載されたほか、4月23日にパシフィコ横浜・会議センターで開催される、レーザーに関する国際会議「OPIC(OPTICS & PHOTONICS International Congress)2015」にて口頭発表される予定だという。同技術を活用すると、全固体レーザーをはじめアルカリ蒸気レーザーなどのガスレーザーの励起用LD光源の高効率化と高性能化による大出力化が期待できるようになると同社では説明している。また今後は、発振波長885nm帯のLDスタックを開発することで個体レーザーの高効率化と高性能化を図り、大出力レーザーの開発を目指すとしている。
2015年04月15日ファナックと古河電気工業(古河電工)は4月14日、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である高出力レーザー・ダイオード・モジュール(LDM)の開発・製造・販売を行う新会社FFレーザを設立すると発表した。2015年度上期中の設立、2016年4月の営業開始を予定しており、両社が50%ずつ出資する。資本金などの詳細は今後協議の上、決定していくという。ファイバーレーザーは切断や溶接用途として金属加工分野で用いられており、炭酸ガスレーザーに比べて吸収率が高く、薄い板金切断で高速に加工ができる、消費電力が低いなどのメリットがある。
2015年04月15日キーサイト・テクノロジーは4月7日、ライトウェーブ・メジャメント・システム「8164B」の新モジュールとして波長可変レーザ光源「81606A」を発表した。同モジュールは新たなキャビティとレーザ・モジュール設計により、信号パワーの増加と自然放射の抑制を可能とし、15dBを超えるダイナミックレンジを実現したほか、新たな波長基準ユニットにより、リアルタイムトラッキング速度と分解能を向上させ、絶対確度を4倍改善した。また、フィードバック制御と駆動方法の最適化により、仕様値のダイナミック確度に影響を与えることなく、掃引速度を40倍高速化したという。それらの新技術の活用により、フルスピード、双方向掃引時においても、1pm以下の波長再現性と最高クラスの波長確度を実現可能となるほか、波長選択デバイスの自動調整にかかる時間も短縮できるため、テストエンジニアがより効率よくデバイスを検証できるようになると同社では説明している。なお、同モジュールはすでに販売を開始しており、価格は約780万円~(税別)となっている。
2015年04月08日リコーは18日、A3モノクロレーザープリンタの新製品として、「RICOH SP 6400」シリーズ(4機種7モデル)を発表した。2月25日から発売する。価格(税別)は99,800円から。○RICOH SP 6440 / 6440M2009年12月に発売した「IPSiO SP 6300」シリーズの後継となるA3モノクロレーザープリンタ。価格は148,000円(税別)。自動両面印刷機能を搭載しつつも、本体をコンパクトにまとめている。印刷速度は片面38枚/分で、耐久性も120万ページと高い。独自の重合法による「PxP-MCトナー」を採用することによって、定着部の熱量を抑制し、コントローラーの低消費電力化に成功している。「ECOナイトセンサ」を内蔵し、周囲の明るさを検知して自動的に主電源をオンオフする。復帰時間は10秒以下。給紙容量は、標準トレイに275枚、手差しトレイに100枚。オプションを含めると最大2,025枚までを給紙しておける。操作用として4.3型のカラー液晶タッチパネルを装備。そのほか主な仕様は、印刷方式がLEDアレイ+乾式一成分電子写真方式、印刷解像度が最大1,200×1,200dpi、ウォームアップタイムが19秒、ファーストプリントタイムが6.5秒以下。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、USB2.0。本体サイズはW475×D392×H416mmmm、重量は19.6kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012R、Mac OS X 10.5以降。「RICOH SP 6440M」は、M-PaC保守契約専用モデル。導入の際にM-PaC保守契約を結び、トナー・定期交換部品の供給、定期保守サービスを実施する。○RICOH SP 6430 / 6430M「RICOH SP 6430」は、給紙容量が550枚に拡張されているモデル。価格は158,000円(税別)。最大給紙容量は2,300枚となっており、内蔵HDDはオプション。液晶は4行LCDに変更されている。本体サイズはW459×D392×H348mm、重量は20.4kg。そのほかの仕様は「RICOH SP 6440」とほぼ共通。「RICOH SP 6430M」は、M-PaC保守契約専用モデル。○RICOH SP 6420 / 6420M「RICOH SP 6420」は、給紙容量が275枚のモデル。価格は118,000円(税別)。最大給紙容量は2,025枚となっており、内蔵HDDはオプション。液晶は4行LCDに変更されている。本体サイズはW459×D392×H286mm、重量は19.1kg。そのほかの仕様は「RICOH SP 6440」とほぼ共通。「RICOH SP 6420M」は、M-PaC保守契約専用モデル。○RICOH SP 6410「RICOH SP 6410」は、印刷速度が32枚/分のエントリモデル。価格は99,800円(税別)。製品寿命が60万ページとなっているほかは、「RICOH SP 6440」とほぼ共通の仕様。
2015年02月18日NECディスプレイソリューションズは19日、レーザー光源を採用したDLPプロジェクタ「NP-PX602UL-WHJD」と「NP-PX602WL-WHJD」を発表した。2月下旬の発売を予定する。価格はオープン。○NP-PX602UL-WHJD「NP-PX602UL-WHJD」は、解像度が1,920×1,200ドットで、明るさが6,000ルーメンのDLPプロジェクタ。4,096x2,160ドット(24/30Hz)入力に対応した独自開発の新規ASICを搭載し、独自の解像度変換技術「アドバンスド・アキュブレンド」と「3rd SweetVision」により、映像の境界部分のコントラスト感を高め、メリハリのある映像を出力する。光源寿命約20,000時間のレーザー光源を採用。光源寿命が長くメンテナンスフリーなことから、コストを低く抑えられる。また光源パワーを調整することで輝度を20%~100%の範囲で設定できるほか、「輝度一定モード」では本体の内部センサーで輝度を検出し、設定しておいた輝度を長期に渡って維持できる。上下360度に設置できる「チルトフリー」に対応し、投写画面を90度傾けた「ポートレート」投写も可能。本体を動かすことなく上下左右の投写位置を調整できる「レンズシフト機構」を採用している。そのほかにも、台形歪み補正(水平 / 垂直ともに最大±40度まで) / 幾何学歪み補正などにも対応する。DisplayPortとHDBaseT端子から入力された映像信号のHDMI出力が可能で、複数台をHDMIケーブルを使ってデジタルデイジーチェーン接続することで、4K映像を投写できる。また、Xpand製3D対応のアクティブシャッター方式の3Dメガネと3Dエミッタを使用することで、3D映像の視聴も可能。主な仕様は、投写方式が単板DLP方式、最大表示解像度が1,920×1,200ドット、明るさが6,000ルーメン、コントラスト比が10,000:1(ダイナミックコントラスト:オン時)、液晶パネルサイズが0.67型、光源がレーザーダイオード、画面サイズが50~300型。映像入力インタフェースはHDMI×1、D-sub×1、DisplayPort×1、HDBaseT×1、BNC×5(ビデオ共用)。映像出力インタフェースはHDMI×1。有線LANポート×1、USB Aポート×1を搭載し、本体サイズはW484×D575×H217mm、重量は約18.5kg。○NP-PX602WL-WHJD「NP-PX602WL-WHJD」は、液晶パネルサイズが0.65型の1,280×800ドットモデル。「アドバンスド・アキュブレンド」により、アナログ入力時の最大表示解像度1,920×1,200ドットに対応する。そのほかの仕様は「NP-PX602UL-WHJD」とほぼ共通。
2015年01月20日コニカミノルタは1月13日、TOF(Time Of Flight)方式で垂直方向に最大24レイヤー、水平画角最大180度の広範囲スキャンが可能なレーザーレーダーを開発したと発表した。同製品は、上記の画角とリアルタイムを両立し、高精細な3D情報の取得が可能。測定距離は車両で100m以上、人で50m以上となっており、外乱光に強いなどの特長を持つ。同社は、自動運転/高度運転支援システムの開発や建物・物流搬送機器・移動ロボットなどさまざまな領域での活用を見据えているとのこと。なお、同製品は1月14日~16日に東京ビッグサイトにて開催される「オートモーティブワールド2015/第3回コネクティッド・カーEXPO」のZMPブースに参考出品される。
2015年01月14日エレコムは13日、ワイヤレスマウス機能やボリューム調整機能、赤色レーザーポインタ機能が一体となった、レーザープレゼンター「ELP-R02BK」を発表した。1月下旬から発売し、価格は13,176円。プレゼンソフト「PowerPoint」において、スライドの「開始」「進む」「戻る」を操作できる専用ボタンや、ボリューム調整ボタンなどを装備。マウスポインタの操作ボタンも付いており、プレゼン中のマウス操作が可能だ。本体と合わせてUSBレシーバーを用いる。レーザーポインタ機能は、一般の赤色レーザー(650nm)より約2倍見やすいという波長(635nm)のレーザーを採用した。レーザーの到達距離も100mと長い。本体の照射ボタンはトリガータイプで、握りこむ自然な動作で操作できるため、安定性が良く疲れにくいとしている。電源は単4形乾電池×2本で、電池寿命はレーザー連続使用で約18時間、マウス連続使用で約60時間。本体サイズ/重量は、レーザープレゼンター本体が約W38.0×D130.0×H28.0mm/約70g、USBレシーバーが約W16.0×D34.5×H7.0mm/約3g。対応OSは、Windows Vista / 7 / 8 / 8.1、およびMac OS X 10.6~10.6.8 / 10.7~10.7.5 / 10.8~10.8.3 / 10.9 / 10.10となっている。
2015年01月13日エレコムは6日、最新のレーザーセンサーを採用したBluetooth 4.0対応の5ボタン無線マウス「M-BT13BL」シリーズを発表した。ブラック、ブルー、レッドの3色を用意する。1月中旬から発売し、価格は6,696円。一般的な左右ボタンのほか、チルトホイールと「戻る」「進む」の計5ボタンを搭載する。エレコムのWebサイトから無料でダウンロードできるソフト「エレコム マウスアシスタント」を使うことで、各ボタンの機能割り当てをカスタマイズ可能だ。カウント数は800カウントと1,600カウントを切り替えられる。電源には単4形電池×2本(アルカリ乾電池、マンガン乾電池、ニッケル水素充電池)を用い、想定電池寿命は約1年3カ月。対応プロファイルはHOGP(HID Over GATT Profile)で、対応OSはWindows Vista / 7 / 8.1 / RT 8.1となっている。Windows Vista / 7は、エレコム製のBluetoothアダプタ「LBT-UAN05C2」使用時のみサポート。本体サイズはW52.5×D92×H33.2mm、重量は約52g(電池を含まず)。
2015年01月06日東北大学と中央大学、岡山理科大学、名古屋大学は11月24日、有機金属中の電子の動きをレーザ光の照射によって凍結・秩序化することに成功したと発表した。同成果は、東北大学 大学院理学研究科の岩井伸一郎教授、石原純夫教授、中央大学 理工学部の米満賢治教授、岡山理科大学 大学院理学研究科の山本薫准教授、名古屋大学 大学院工学研究科の岸田英夫教授、東北大学 金属材料研究所の佐々木孝彦教授らによるもの。詳細は、英国科学雑誌「Nature Communications」に掲載された。一般に、光の照射は固体物質を加熱する。これは、物質を構成する電子や原子が光から運動エネルギーを得て、動きやすくなるためである。一方、真空中の孤立原子では、レーザ光の照射によって原子が"止まる"という現象(レーザ冷却)が知られている。レーザ冷却は、気相の原子に特有の仕組み(ドップラー冷却)によるものである。このため、光によって固体中の電子の運動を止めるためには全く異なる原理が必要となる。この固体中の電子を"止める"方法は、30年以上前に提案されていた。金属に電場を印加すれば、電子は加速され、電場の向きを反転させれば電子もそれに追随して向きを変える。また、電子が追いつけないほど素早く電場の向きを変え続けると、電子はどちらの方向へ動いたらよいのかわからなくなって、結局止まってしまうと考えられていた。電子の動きが追随できないほど素早く電場の向きを変えるためには、1秒間に百~千兆(1014~1015)回のスイッチングが必要となるが、この周波数はちょうど光の振動数に相当する。つまり、物質に光を照射すれば、電子に高周波数の交流電場をかけることができる。しかし、理論計算によればこうした高周波の電場によって電子を止めるためには、物質の破壊限界をはるかに超える強い光が必要となる。このため、物質を壊さずに電子を止めることは現実的には不可能だった。そこで、研究グループは7フェムト秒(fs)という極めて短いパルス幅の赤外(中心波長1.7μm)レーザ光を開発した。この波長の光において、7fsという時間は電場の振動の1.5周期しか含まない。また、7fsは原子が動く時間スケールよりも短いので、物質が原子の熱振動によって温度が上がったり、原子移動によって物質が壊れる暇もない。この短パルスを用いることによって、試料を壊したり、極端な高温にすることなく10MV/cmの大きな電場を印加することが可能になった。そして、典型的な有機金属の1つであり、BEDT-TTF分子とI3分子が層状に積層した電荷移動錯体である2次元有機金属(α-(BEDT-TTF)2I3)中の電子の動きをこのフェムト秒レーザ光を照射して凍結、秩序化することに成功したという。研究グループでは、より強度が大きく、よりパルス幅の短い光の開発を行っている。この新しい光によって、将来、物質の中の多数の電子を止めるだけでなく、好きな方向に動かしたり、並び方を変えたりすることによって、物質の色、電気抵抗、磁性を瞬時に自在にデザインすることが可能になることが期待できるとコメントしている。
2014年11月26日