スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)より、新作「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー フラペチーノ」&「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー」が登場。2017年3月15日(水)より全国のスターバックス店舗で発売される。マンダリンとマンゴーの華やかな香りと、アクセントに加えたココナッツミルクのハーモニーを味わう季節限定のティーベースドリンク「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー」シリーズ。春到来にワクワクする気分を、さらに後押ししてくれるティーベースのドリンクだ。「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー」は、華やかで甘い香りが特長の「ユースベリー」 のティーをドリンクのベースに選び、それと相性の良いフルーツとしてマンダリンとマンゴーを加え、フルーティーなホットドリンクに仕上げた一品。酸味が弱く濃厚な甘みを持つマンダリ、そして特有の香りと濃厚な味わいを持つマンゴーの2つのフルーツは、暖かな陽気を思わせ、さらにココナッツミルクをアクセントとして加えることで、軽やかでマイルドな後味となっている。「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー フラペチーノ」は、味わいと歯ざわりの両方で気持ちがワクワクと明るくなるドリンク。「ブラックティー」とミルク、そしてマンダリンとマンゴー、ココナッツで作ったベースを合わせ、軽快な食感が特徴のローストココナッツが加えられている。【詳細】「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー」Short 430円+税、Tall 470円+税、Grande 510円+税。Venti 550円+税「サンシャイン マンダリン マンゴー ティー フラペチーノ」Tall 570円+税販売期間:2017年3月15日(水)〜2017年4月12日(水)取扱店舗:全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く)※なくなり次第終了【問い合わせ先】スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社TEL:03-5745-5890
2017年03月10日2013年のCMTミュージック・アワードで、元婚約者&現夫と3ショットを披露(写真:AP/アフロ) ニコール・キッドマン(49)が、オンラインマガジン「The Edit」のインタビューで、過去にミュージシャンのレニー・クラヴィッツ(52)と婚約していたことを明かした。 インタビューでは、HBOの新TVシリーズ『Big Little Lies』で、クラヴィッツの一人娘ゾーイ・クラヴィッツと共演することに触れ、「ゾーイのことはよく知っているわ。だって、彼女のお父さんと婚約していたから」とあっさり告白している。 二人が交際していたのは、キッドマンが前夫トム・クルーズと離婚した2年後の2003年頃。さらにその2年後にあたる2005年にキース・アーバンと出会い、翌年に再婚した。2007年に『Vanity Fair』誌でキッドマンは、再婚前に“ある人物”と婚約したことを公表したが、相手の名前については言明を避けていた。今回、その謎の婚約者の正体がクラヴィッツであったことがわかり、驚きが広がっている。
2017年02月17日韓国ファッションを中心に取り扱うセレクトショップのアンナフル(ANNAHL)が、1月27日から31日まで原宿 ロケット(ROCKET)にポップアップショップをオープンする。14年にオンラインショップからスタートし、15年3月に熊本にリアルショップをオープンしたアンナフル。Instagramでも人気のバイヤーである永倉遥と川越由衣が韓国でセレクト&バイイングしたアイテムを取り扱っている。同ポップアップショップでは、限定プライス品を中心に、韓国ブランドからアンナフルのオリジナル商品までを一堂に展開。普段ネットでしか買えない商品を直接手にとって見ることのできる貴重な機会となっている。【イベント情報】「ANNAHL POP UP SHOP」会場:原宿 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前6-9-6会期:1月27日~31日時間:12:00~20:00(1月31日は18:00まで)会期中無休
2017年01月03日マンダリン オリエンタル 東京で、バレンタインに向けた限定メニューやアフタヌーンティーなどを提供する「Flowers by マンダリン オリエンタル 東京」が開催。期間は2017年2月1日(水)から3月15日(水)まで。“Flowers”をテーマに、花を取り入れた食事メニューやカクテル、スイーツなどを展開する。同時期に日本橋三井ホールで開催される花のデジタルアート展『FLOWERS by NAKED 2017』と共に楽しむことができそうだ。フレンチ料理「シグネチャー」限定メニュー10年連続で「ミシュランガイド東京」の一つ星を得ているフレンチ料理「シグネチャー」では、梅と桜が香る平目のカルパッチョや、白いメレンゲにハイビスカスとシャンパンのソースを合わせたデザートなどが楽しめる。限定メニューは、前菜とメイン、デザートの3種類。アラカルトまたはコースで提供される。カクテル「エリクシール」「マンダリンバー」では、花と媚薬をイメージしたカクテル「エリクシール」が登場。試験管に入れられた2つの媚薬をミックスするようにして、1つのカクテルが生み出される。ドライアイスの上に様々な花をあしらい、まるで雲の上のお花畑のようなカクテルに。「フラワーアフタヌーンティー」38階「オリエンタルラウンジ」では、花を取り入れたデザートや軽食メニューを堪能できる「フラワーアフタヌーンティー」が開催される。サンドイッチにはミモザやガーデンフラワーがトッピングされ、一口サイズのケーキ、プティフールには、エルダーフラワーやラベンダー、オレンジフラワーといった花々を取り入れた。また、1階の「グルメショップ by マンダリン オリエンタル 東京」では花をテーマにしたチョコレートやマカロンなどのスイーツが販売される。概要Flowers by マンダリン オリエンタル 東京期間:2017年2月1日(水)から3月15日(水)場所:マンダリン オリエンタル 東京住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1■37階 フレンチファインダイニング「シグネチャー」時間:ランチ 11:30~14:30 / ディナー 18:00~22:00料金:・アラカルト:前菜「平目のカルパッチョとアロエのジュレ 梅干しのクリーム ミモザと桜の花」 6,500円、メイン「サフランのリゾット アンディーブのキャラメリゼ ビーツのエミルション」 7,500円、デザート「イル フロッタント ハイビスカスとシャンパーニュのクレームアングレーズバッカラ マンテカート」 2,500円・コース:ランチ 12,000円、ディナー 20,000円※税・サービス料別■37階 「マンダリンバー」時間:11:30~26:00料金:カクテル「エリクシール」 3,000円 ※税・サービス料別■38階「オリエンタルラウンジ」時間:アフタヌーンティー 12:00~17:30料金:「フラワーアフタヌーンティー」 平日 4,200円/土日祝 4,800円 ※税・サービス料別【問い合わせ・予約】マンダリン オリエンタル 東京TEL: 0120-806-823 (レストラン総合予約)
2016年12月29日ヒュー・ジャックマンが主演を務める新作映画『ローガン(原題)』が来年6月に公開されることが決定し、予告編映像が公開になった。本作でジャックマンが演じるのは、鋭い金属の爪をもち、驚異的な治癒力をもつ孤高の男で、人々から“ウルヴァリン”と呼ばれている人物だ。公開された予告編映像人気コミックを実写化した『X-MEN』に登場して以来、ワイルドで圧倒的なパワーで敵を倒すウルヴァリンは人気を集めてきたが、新作に登場するのは、年齢を重ね、治癒力が落ちた苦悩に満ちた男ローガンだ。その名は彼が、超金属を身体に注入されて大きな変化を遂げる前に名乗っていた名前で、このほど公開された映像に登場する彼の見た目は、我々が知る“ウルヴァリン”とは大きく異なっている。というのも、新作の舞台は驚異的な力をもつ“ミュータント”の遺伝子が削除された世界で、ローガンは生きる目的を失ってしまっているようだ。予告編では、彼の師で、かつて“プロフェッサーX”と呼ばれていたチャールズ・エグゼビアが現れ、ローガンに“ミュータントの最後の希望になる少女”を守るよう依頼する場面が描かれる。老いたチャールズはなぜ、この少女を守ろうとするのか? ローガンはなぜウルヴァリンではなく、ローガンの名を名乗るのか?ジャックマンにとってローガン=ウルヴァリンはキャリアの中でも大きな位置をしめるキャラクターだが、この役を演じるのは本作が最後という報道もあり、彼にとっては決定版になる、観客にとっては忘れられない作品になりそうだ。『ローガン(原題)』2017年6月 全国ロードショー
2016年10月21日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)による展示会「Flowers」が、10月14日から19日まで表参道ヒルズ同潤館3階のギャラリー・表参道ロケットにて開催される。ロケットが表参道ヒルズ同潤館3階に舞い戻った今年3月に同ギャラリーのオープニング企画として開催し、大盛況を得たリトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)による展示会。今回は、山縣良和が手掛けるリトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)及び、リトゥン バイ(written by)の17SSコレクションを展示する。また、2ブランドの最新コレクションの展示に加え、写真家の新津保建秀による写真展も開催。リトゥンアフターワーズとリトゥン バイのクリエーションに加え、最新コレクションに関連した写真もまとめて楽しめる貴重な機会となっている。さらに、今ではなかなか手に入らないリトゥン バイのアーカイブアイテムの販売も行われる他、10月15日、16日にはリトゥンアフターワーズ・リトゥン バイの17SSコレクションの受注会も実施される予定だ。【展示会情報】「Flowers」会場:表参道 ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 オモテサンドウヒルズ同潤館3階会期:10月14日~19日時間:11:00~21:00(日曜日は~20:00、10月19日は~18:00)※受注会は11:00~19:00のみ入場無料会期中無休
2016年10月07日五感で味わうハーブティーブランド・Have a Herbal Harvestが9月2日から8日まで、表参道ヒルズ同潤館3階のギャラリー・表参道 ロケット(ROCKET)でポップアップイベントを開催する。Have a Herbal Harvestは、CATERING ROCKETのフードディレクターである伊藤維とフラワーアーティストの木村亜津によるハーブティーブランド。今回のポップアップイベントでは、“五感で味わう食の提案”、“現代化されたものを見直し新しい価値をつくる”、“環境による植物や食物の多様性の探求”という新たなコンセプトをもとに、地域への訪問、調査、採取という過程を経てブランドらしいデザインアートの切り口で考案&制作した新商品の数々を展開する。アイテムはギフトに特化したカードやボックス、フレームなどとなっており、今回は研究室をイメージした空間のなかで展示販売される。【イベント情報】Have a Herbal Harves「Herbal Laboratory 2016」会場:表参道 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F会期:9月2日~9月8日時間:11:00~21:00(9月4日は20:00まで、9月8日は18:00まで)入場無料
2016年08月19日『マン・オブ・スティール』の続編が製作されることになった。今年3月に公開された『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が酷評を受けたものの、ワーナー・ブラザースはヘンリー・カヴィルがスーパーマンを演じる『マン・オブ・スティール』続編の製作に向けて動き出したと、関係者らがザ・ラップに明かしている。2014年にワーナー・ブラザースのケヴィン・ツジハラCEOが今後のDCコミックキャラクターが登場する9つの映画について発表した時には、ザ・フラッシュ、アクアマン、ワンダーウーマンらの単独映画が含まれていたもののスーパーマンの単体映画が含まれていなかったため、このニュースはDCコミックファンたちにとって良い知らせとなっているだろう。『ワンダーウーマン』が2017年6月2日、ヘンリーとバットマン演じるベン・アフレックが出演する『ジャスティスリーグPart 1』が2017年11月17日の公開を予定しているのに続き、現在のところ2018年7月27日に『アクアマン』が公開予定となっている。そして、関係者の1人はバットマンの単独映画がスーパーマン単体映画続編の前に公開される可能性が高いとしている。現在ワーナーブラザースは、2018年10月5日と2019年11月1日に新作を公開するとしているが、どの作品が公開されるかについては明らかになっていない。(C)BANG Media International
2016年08月11日東京・渋谷のビストロ ロジウラと、代々木上原のメゾン サンカントサンクによる1日限定レストランが、8月14日の15時から21時まで原宿ロケットにオープンする。同レストランは、ロジウラとメゾン サンカントサンクが「ランディ(Lundi)」というタイトルで1日限定でオープンしていたポップアップレストラン。今回は「ヴィヴァン(VIVANT)」と名前を変えて登場する。当日は、ロジウラのシェフ・西恭平とメゾンサンカントサンクのシェフ・八巻淳司が用意した選りすぐりの小皿料理とワインを提供。原宿ロケットの2階では、大勢でランチを楽しめる大きなテーブルも用意されている。【イベント情報】「ROJIURA et MAISON CINQUANTECINQ "VIVANT” 」会場:原宿ロケット住所:東京都渋谷区神宮前6-9-6会期:8月14日時間:15:00~21:00
2016年07月29日行列のホットドッグ屋・SHIT DOGが8月5日から7日までの3日間限定で、原宿 ロケット(ROCKET)にオープンする。SHIT DOGは、ペインターのLyとアーティストのDEAD KEBABが運営する架空の秘密結社・SHIT Ltd.が経営するホットドッグ屋。Lyは、ミューラルペイントやアートショーで活動中のペインター。幼少よりアートスクールで絵を学んでいたものの、11歳の時に一緒にスクールに行っていた友達に圧倒的な技術の差を見せつけられ彼女への嫉妬心で挫折。その後はいっこうに絵の上達はせず、デッサンが下手なので美大にもいけないという被害妄想に悩む。高校時代にはスケーターの彼氏の影響でストリートアートに出会い、ミューラルペイントやグラフィティの魅力を知り虜になるものの、彼らのグラフィティ技術に嫉妬。ここから、絵がうまく描けない怒りや嫉妬、「ふざけんな!」という思いのみで数々の作品を生み出してきた。DEAD KEBABは、立体・映像などを使ったインスタレーションを中心に幅広く制作を行い、ブラックユーモアの溢れる作品を作り上げるアーティスト。バンド・TRIPPPLE NIPPPLESを経て、現在ではDEAD KEBAB & Psychic$として音楽活動も行っている。なお、DEAD KEBABの名前は、ケンカをしているときに友達から罵られた言葉を気に入ってそのまま使用した。限定オープン初日の8月5日には開店記念パーティーも開催される。【イベント情報】「SHIT DOG SHOP」会場:原宿 ロケット住所:東京都渋谷区神宮前6-9-6会期:8月5日~7日時間:5日は17:00~21:00、6日は12:00~20:00、7日は12:00~18:00
2016年07月28日写真家・濱田祐史による個展「36 lights #01」が、7月15日から27日まで表参道ヒルズの同潤館3階のギャラリー・表参道 ロケットにて開催される。濱田祐史は、“「見る」とはどういうことなのか、「見えない」とはどういうことなのか”という問いかけを元に撮影・制作した写真作品を発表している写真家。14年にはスイス・ヴェヴェイのフォトフェスティバル「Images」に出展し、15年にはフランス・エクスアン プロヴァンスのフォトフェスティバル、ニューヨークのコンデナスト ギャラリーで展示を行った。また写真集『photograph』は、「Aperture / Paris Photo First PhotoBook Award 2014」にてファイナリストに残るなど、国内外で活躍している。今回の個展では、14年に撮り始めたシリーズ「36 lights」を出展。1本の36枚撮りフィルムを撮影した時の流れのまま、編集せずにそのまま見せる作品群となっており、写真家が観光として訪れた土地ごとに捉えた時間の流れを観覧者がそのまま追いかけることで、それぞれの写真と写真の間にある、写真にならなかった、目には見えないけれど確かに存在している物事を感じとることができる作品となっている。【イベント情報】濱田祐史「36 lights #01」会場:表参道 ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ同潤館3階会期:7月15日~27日時間:11:00~21:00(18日、24日は20:00まで、27日は18:00まで)入場無料会期中無休
2016年07月11日ミシェル・ウィリアムズが『The Greatest Showman On Earth』への出演を交渉している。ヒュー・ジャックマンがプロデューサーと主演を兼任するミュージカル映画で、彼が2009年から企画してきた情熱のプロジェクトだ。その他の情報リングリング・ブラザース&バーナム・アンド・ベイリー・サーカスの創業者の物語を語るものだ。ほかにザック・エフロンも出演交渉をしている。監督はマイケル・グレーシー。ジャックマンは現在、『ウルヴァリン』3作目を撮影中。監督はジェームズ・マンゴールド。北米公開は来年3月3日。ウィリアムズの次回作は、今年1月のサンダンス映画祭で上映された『Manchester by the Sea』。ウィリアムズの演技は絶賛されており、オスカー候補入りの可能性もささやかれている。北米公開は11月。エフロンの最新作は、今週末北米公開されるコメディ『Mike and Dave Need Wedding Dates』。文:猿渡由紀
2016年07月07日いまもなお子どもたちに絶大な人気を誇る「アンパンマン」。いよいよ劇場版「アンパンマン」シリーズ第28弾となる『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』が公開されるが、この度、本作からやなせたかしのメッセージを胸に、監督がこだわって制作した初出しカットが公開された。今回のヒロインは、おもちゃの星からやってきたゼンマイ仕掛けのお姫様・ルンダ。“みんなが自分のために何かをしてくれる事が当たり前”と思っているわがままな性格。そんなルンダは体は大きいけど不器用なおもちゃのロボット・ナンダといつも一緒。ある日、いろんな物をおもちゃに変える事が出来る大切な“おもちゃスティック”をアンパンマンワールドに落としてしまう――。やなせ氏の残した楽曲「勇気のルンダ」がモチーフになっている本作。この曲は全国のアンパンマンこどもミュージアムのミュージカルショーでも使用されている、ファンにはお馴染みの名曲。“自分の為ではなく、誰かの為にがんばるような勇気を持とう!”そんなやなせ氏のメッセージが込められているのだ。また声優には、ヒロイン・ルンダ役を女優の波瑠、ナンダ役とヌラ役を「中川家」の礼二、剛が担当することでも話題となっている。今回公開されたカットにもあるように、本作には、前作よりパワーアップした迫力あるアンパンチや、立体的でダイナミックなシーンが盛りだくさん! 監督を務めた川越淳は、この大スペクタクル場面を演出するにあたり、「CGを使う方法もあったのですが、作品の世界観的に不自然に見えてしまう可能性があるため、あえて手描きにこだわって製作しています」と話し、「TVシリーズでは設定が日常であることが多いのに対して、音楽シーンやロボットが登場するなどファンタジックな要素が強い本作で、楽しくも印象的なビジュアルを追求したアクションシーンです」と熱く語っている。さらに本作では、例年に比べて“明るい画面”にすることを特に意識したという。観客は小さな子どもたちが多いため、暗い画面になった時に怖がらないよう、敢えて明るい色を多く使い、急に劇場が暗くなったと感じないように心がけていることも明かしている。『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』は7月2日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月30日フォトグラファーの鈴木むらさきによる初のふたご写真展「ふ」が、6月24日から29日まで表参道ヒルズ同潤館3階の表参道ロケット(ROCKET)で開催される。鈴木むらさきは、フリーマガジン『elaelaopa!』の活動を経て、08年よりフリーランスのフォトグラファーとして活動を開始。13年発売の書籍『ふたごと教育 : 双生児研究から見える個性』と出会ったことで、人生を通して変化していく“ふたご”の関係性に興味を持ち、以降ライフワークとしてふたごをテーマにした写真を撮り続けている。同展では、鈴木むらさきが昨春から約1年間に渡り撮り続けた、幼少期のふたご36組の写真を展示。美しい日常風景の中に映し出されるふたごたちの写真から、その可愛らしさはもちろん、子どもたちのありのままの姿を見ることができる心温まる写真展となっている。【イベント情報】鈴木むらさき ふたご写真展「ふ」会場:表参道 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:6月24日~29日時間:11:00~21:00(6月26日は20:00まで、29日は18:00まで)入場無料会期中無休
2016年06月23日ニコール・キッドマンが、オフ・ブロードウェイ作品のヴァンパイアドラマ『カドルズ』を映画化することが決定した。ニコールの製作会社ブロッサム・フィルムズは同作品の版権を買い取り、舞台脚本家ジョセフ・ワイルドが手掛けたストーリーを映画作品へと仕上げていくことになる。ニコールは若手英国脚本家のジョセフについて「ジョセフの視点は美しく破壊的なのよ。彼こそがまさにブロッサム・フィルムズがサポートしたい若手脚本家ね」と語る。ザ・ハリウッドレポーターによると『カドルズ』は「風変わりで困難の多い愛」を描くと同時に、どのようにしてモンスターとして生き延びていくかを語るストーリーになっているという。外の世界を一度も見たことのない10代のヴァンパイア、イブが知っていることと言えば人間の姉タビーが教えてくれたこと、そしてハリー・ポッターなどの架空の人物が登場するファンタジー小説で読んだことのみであった。イブはタビーの生き血を飲んで生き延びていたが、次第にタビーがそのことを嫌がるようになりイブの生活は変わっていってしまう。この演劇作品は最初ロンドンで公演が行われており、その後ニューヨークで公演が行われていた際にニコールの目に留まったのだという。同作品はニコールとブロッサムのパートナーであるパー・サーリがプロデューサーを務める。(C)BANG Media International
2016年05月27日表参道ヒルズ同潤館3階の表参道ロケット(ROCKET)では5月27日から6月8日まで、移転後初の自主企画となるクリエイターズマーケット「OMOTESANDO ROCKET CREATOR’S MARKET ”Mode Mood”」が開催される。同展では、ロケットがこれまでの活動のなかで出会ったクリエイターや、これから一緒に仕事をしたいパートナーらが、それぞれにとってのモードなモノ、モードな気分のモノ、モードを思い起こすモノなどを展示・販売される。ファッションデザイナーやクリエイター、スタイリスト、セレクトショップなどによるレアで貴重なアイテムが、それぞれに込められたコメント付きで展開される。会期途中でのアイテム入替えや追加もあり、何度足を運んでも楽しめるようになっている。出品者のラインアップは、pure foodieの平野紗季子、クリエイターでモデルの宮本彩菜、スタイリストの山本マナ、デザイナーのソウシ オオツキ、アッシュ・ペー・フランス企画室クリエイティブディレクターでLamp harajukuディレクターの矢野悦子など約30名(組)。【イベント情報】「OMOTESANDO ROCKET CREATOR’S MARKET ”Mode Mood”」会場:表参道ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:5月27日~6月8日時間:11:00~21:00(日曜日は20:00まで、6月8日は18:00まで)
2016年05月27日米国の宇宙開発企業「ブルー・オリジン」は4月2日(現地時間)、これまでに2回飛行している「ニュー・シェパード」ロケットを三度打ち上げ、着陸させることに成功した。また、ロケットの先端に搭載された無人カプセルも着陸に成功。中に積まれた微小重力実験装置による実験も行われた。打ち上げは日本時間4月3日0時18分ごろ、西テキサスにある同社の試験施設で実施された。ロケットは順調に上昇し、高度103kmに到達。先端に搭載した無人のクルー・カプセルを分離した。ロケットはその後降下し、高度約1kmでロケットエンジンに再点火して減速し、地面に着陸した。一方のカプセルもパラシュートを開きつつ降下し、着陸に成功した。垂直離着陸式で、高度100kmの宇宙空間まで飛行した機体を再使用できるロケットは、現在のところニュー・シェパードしかなく、ロケットの「再々使用」による3回目の飛行は世界初のこととなった。○ニュー・シェパードとクルー・カプセルブルー・オリジンは2000年9月に、ネット通販大手のAmazon.comを設立したことで知られるジェフ・ベゾス氏によって立ち上げられた。同社は、旅客機のように何度も飛行ができる再使用ロケットの研究開発を行っており、試験機の打ち上げを続けている。ニュー・シェパードは単段式のロケットで、垂直に打ち上げ、高度100kmの宇宙空間まで上昇した後、そのまま垂直に着陸し、整備と推進剤の補給を行い再び打ち上げることができる能力をもつ。ロケットエンジンには液体酸素と液体水素を使う「BE-3」を使う。ニュー・シェパードの初飛行は2015年4月に行われ、高度93kmまで到達したものの、ロケットの着陸に失敗。しかし、同年11月23日に行われた2号機による飛行では、高度100.5kmまで到達した後、地上に帰還することに成功した。そして今年1月には、その打ち上げに使ったものと同じ機体(2号機)を再び打ち上げ、宇宙空間まで達した後、垂直に着陸することに成功。さらに今回、その機体を三度飛行させることに成功した。この3回で使われた機体は基本的には同一だが、着陸の成功率を上げるための改良などが加えられている。同社のロケット打ち上げは毎回、一般には秘密裏に行われることで知られているが、今回は初めて、ジェフ・ベゾス氏自らTwitterで飛行の様子を実況した。ニュー・シェパードは人工衛星を打ち上げることはできないが、ロケットの先端に最大6人の乗客や実験装置などを積んだカプセルを搭載することができ、約4分間の宇宙観光や、微小重力環境を利用した実験などを行うことができるようになっている。ただ、これまでの打ち上げで人が搭乗したことはない。今回の打ち上げでは、クルー・カプセルには、サウスウェスト研究所とセントラル・フロリダ大学が開発した実験装置が搭載され、微小重力環境を利用した実験が行われた。ブルー・オリジンでは、今後もニュー・シェパードの試験飛行を繰り返し、2年以内にも同ロケットを使った宇宙観光や宇宙実験をビジネスとして展開したいとしている。先月には、同社の工場で複数のニュー・シェパードの建造が進んでいることが明らかにされている。また、人工衛星を打ち上げられる大型の再使用ロケットの開発も進められており、こちらは2019年ごろの初打ち上げを目指すという。ロケットの再使用をめぐっては、ブルー・オリジンと同じ米国の宇宙企業であるスペースXも開発や試験を続けており、両社の間で再使用ロケットの開発競争が激化しつつある。
2016年04月05日米国のロケット運用企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは3月23日12時05分(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を届ける「シグナス」補給船運用6号機を搭載した「アトラスV」ロケットを打ち上げた。シグナスには食料品や生活必需品、ISS内で使用されるコンピューターやカメラ、実験機器など、約3500kgの物資が搭載されている。その中でも、今回日本でとくに注目を集めたのが、千葉工業大学が開発した実験装置「メテオ」だった。ロケットによる打ち上げは成功し、シグナスはその後、26日にISSに到着した。しかし後に、この打ち上げは、実は失敗と紙一重の危ういものだったことが判明した。○メテオ、三度目の挑戦メテオは、千葉工業大学惑星探査研究センターが開発した実験装置で、超高感度CMOSカラ―・ハイビジョン・カメラを使い、流星の長期連続観測を行うことを目的としている。流星とは、彗星や小惑星から放出された塵の集まりの中を地球が通過する際、塵が大気との摩擦により加熱され発光する現象のこと。メテオの観測では、流星の飛跡や明るさから流星塵の大きさを求めたり、回折格子をレンズの前に取付けて分光観測を行い、流星塵の化学組成を調べたりといったことが計画されている。また、毎年決まった時期に現れる流星群は、流星塵の元となる彗星や小惑星がわかっているので、流星群の観測結果から直接探査が難しい流星群母天体の特性を知ることができるという。メテオはシグナスでISSに到着した後、米国の実験棟「デスティニー」内の観測用ラックに設置され、窓越しに流星観測を行う。観測期間は約2年間が予定されている。同センターによると、地上からの観測とは違い、ISSから観測することで天候や大気の影響を受けず、定常的な観測が可能となるという。メテオの観測により観測データ数が飛躍的に増え、より統計的な流星科学研究が可能になることが期待されるとしている。しかし、メテオが宇宙に上がるまでには大変な道のりがあった。同センターではメテオ・プロジェクトを2012年から進め、2014年10月にはシグナス補給船運用3号機に搭載され、打ち上げを迎えた。しかし、シグナスを搭載したアンタリーズ・ロケットが爆発し、打ち上げは失敗。メテオは失われることになった。翌2015年6月には、2台目のメテオが、前回失敗したものとはまったく別の「ドラゴン」補給船と「ファルコン9」ロケットを使って打ち上げられることになった。ところが、このロケットも打ち上げに失敗し、メテオは再び失われてしまった。こうした2度の悲劇を乗り越えて、メテオはついに宇宙へ辿り着いた。今後、どのような成果が生み出されるのか、期待が高まる。○薄氷を履むが如しの危うい成功シグナスを載せたアトラスVロケットの打ち上げは、一見すると順調で、結果的にはシグナスを予定通りの軌道へ送り届けることに成功した。しかし、実は今回の打ち上げもまた、ロケットのトラブルにより失敗に終わる可能性があった。打ち上げの生中継を見ていた何人かは、ある奇妙なことに気がついた。第2段「セントール」のロケットエンジンの燃焼時間が、予定されていたより約1分も長かったのである。これは通常ではありえないことだった。このことはすぐに、宇宙メディアの「NASASpaceflight」のフォーラムやTwitterなどで話題となった。打ち上げ後の記者会見ではこの件に関する質問も出たが、ULAは「実際に飛行してみると、予定されていた燃焼時間と、実際の燃焼時間とが異なるのは珍しいことではない」と回答した。確かに、他のロケットでも計画値と実測値が少々異なることはあるが、しかし1分も違いが出るというのは、やはり通常はありえないことだった。その後、打ち上げの中継を分析した人により、第1段エンジンの燃焼時間が予定よりも約6秒も短かったことが判明した。そこから、第1段で不足した増速量を、第2段が燃焼時間を延ばすことで補ったのではないか、という説が浮上した。最初にまとまった形で論陣を張ったのは、宇宙メディアの「Spaceflight101」であった。そして、それは正しかった。翌日になり米国の複数の宇宙メディアは、「アトラスVの第1段に異常が起き、第2段でそれを補った」ことをULAが認めたと報じ、31日にはULAも異常が起きたことを公式に発表し、経緯と今後の対応を明らかにしている。それによると、第1段の燃料システムと、それに関連する部品に異常が起き、通常よりもより多くの燃料がエンジンに供給されたという。その場合、エンジンは動くものの、燃料が酸化剤よりも早く空になってしまうことになる。酸化剤だけではロケットエンジンは動かせないため、早期のエンジン停止に至った。その結果、ロケットは第1段エンジン燃焼終了時点で、約165m/s分の速度が足らない状態に陥った。ロケットのセンサーとコンピューターはそれを検知し、その不足分を補うために第2段エンジンを予定よりも長く燃焼させることで、打ち上げをなんとか成功させた、というわけである。これは、今回のアトラスVの打ち上げ能力に対してシグナスが軽かった、つまりロケットに余力があったからこそ成功したもので、この余力がなければ、第2段で挽回することはできず、打ち上げは失敗していた。さらに、燃焼終了後の第2段には、推進剤がほんの数秒分しか残っていなかったことから、もし第1段がもうわずかでも早く燃焼停止を起こしていれば、やはり失敗に終わっていただろう。まさに薄氷を履むが如しの、危うい成功だった。アトラスVはこれまでに62機が打ち上げられているが、おおよそ失敗らしい失敗は起こしていない[*1]。それだけ高い信頼性をもつロケットでも、今回のようなあわや失敗といった事態は起こりうる。今回の出来事は、ほんのわずかの異常がきっかけですべてが水泡に帰することもあるという、ロケットの、そして宇宙開発の難しさを、改めて示している。【脚注】*1: 2007年に一度、偵察衛星を予定より低い軌道に投入してしまっているが、墜落などは起こしておらず、衛星の状態の正常だったため、ULAや米空軍などは打ち上げ成功と位置付けている。【参考】・United Launch Alliance Successfully Launches 7,745 Pounds of Cargo to International Space Station - United Launch Alliance・NASA Sends Fire, Meteor Science to Space Station on Commercial Mission | NASA・Atlas V OA-6 Anomaly Status - United Launch Alliance・Potential Performance Hit suffered by Atlas V ? - A closer Look at the Data - Spaceflight101・ISS流星観測プロジェクト - 千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)
2016年04月05日イヴ・サンローラン (Yves Saint Laurent)のクリエティブ兼イメージ・ディレクターを務めるエディ・スリマン(Hedi Slimane)が退任することが、同ブランドを傘下に持つケリング(Kering)から4月1日に発表された。エディ・スリマンは、2012年3月よりサンローランのクリエティブディレクターに就任して以来、サンローラン氏のオリジナル・ヴィジョンを蘇らせながら、メゾンの大々的な改革を行い、究極のモダニティとファッションの威信としてのポジションを確立。 今回の退任について、ケリングの会長兼 CEO であるフランソワ・アンリ・ピノーは、「過去 4年間にイヴ・サンローランがが成し遂げたことは、 その歴史の中で特別なチャプターとなった。ブランドの伝説を継続させる道を示してくれたエディ・スリマンと全てのイヴ・サンローラン チームに感謝します」とコメントを出している。 尚、後任は2016年4月1日時点では発表されていない。
2016年04月02日1974年に放送されたTVアニメ『チャージマン研!』がLINEスタンプとなって販売されている。価格は120円(税込)。『チャージマン研!』は、1974年に「ナック」(現在は「ICHI」)が制作したTVアニメ。放送当時はあまり注目されなかったが、低予算や短い制作スケジュールという制約から生まれた荒削りな演出や強引なストーリー展開、短編アニメなのに余る尺など、俗にいう「トンデモ」な要素がニコニコ動画を中心にブレイクした。実際のLINEスタンプでは、主人公・研の「お許しください!」や、魔王様の「気にするな!」など作中での名言がそのまま登場。また、「投下されるボルガ博士」や「尺余り」といった迷シーンも忠実に再現されている。(C)TEKKYU SUZUKAWA / ICHI
2016年03月20日『ヒート〈1995年〉』『インサイダー』のマイケル・マン監督が、マイケル・マン・ブックスをスタートさせることになった。ほかのライターたちとフィクション、あるいはノンフィクションの小説を本のために執筆しつつ、同時に映画化またはテレビ化の企画も進めるというものだ。その他の情報すでにある企画のひとつに、『ヒート〈1995年〉』のプレクェル(前日譚)もあるという。これまでマンは何度も、すでに存在する原作本を映画化してきたが、これは逆の試みとなる。マンの最新作は、クリス・ヘムズワースが主演した『ブラックハット』。次はフェラーリの創業者の自伝映画『Enzo Ferrari』を手がける予定だ。主演にはクリスチャン・ベールが決まっていたが、ベールは役のために太ることで健康を害することを危惧し、降板した。新しい主演俳優はまだ決まっていない。文:猿渡由紀
2016年03月17日元ザ・ローリング・ストーンズのビル・ワイマン(79)が、前立腺がんと診断されたようだ。ビルの代理人は「ザ・ローリング・ストーンズの元メンバーであるビル・ワイマンは、前立腺がんと診断されました」とコメント。「ビルは治療を受けており、早期発見だったこともあり完治が見込まれています」と説明している。先週末には、ミック・ジャガーの元妻ジェリー・ホールとメディア王ロバート・マードックの結婚式に妻スザンヌ・アコスタ、ボブ・ゲドルフとジェーン・マリン夫妻と一緒に写った健康的な姿をビルは見せていただけに、今回のニュースを驚きをもって捉えられている。ビルは、ザ・ローリング・ストーンズにベーシストとして1962年に加入し、31歳の時にソロ活動をするために脱退し、1996年には自身のバンド、ビル・ウェインズ・リズム・キングスを結成した。2012年にはザ・ローリング・ストーンズ結成50周年を記念した一連のコンサートに再参加していたが、「もっとよりよいことがある」という理由から、完全な再加入とまではならなかった。昨年リリースした33年ぶりとなるソロアルバム『バック・トゥ・ベイシックス』では、これまでのデモテープの中に眠っていた未発表の66曲を披露した。ビルの好奇心は音楽だけにとどまることなく、独自の金属探知機を発明したり、ロンドンでスティッキー・フィンガーズという名のビストロレストランの経営するなどの幅広い分野で活動している。(C)BANG Media International
2016年03月10日今や子どもたちの大人気キャラクターとして定番となった「アンパンマン」。その劇場版シリーズ最新作『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』にて、ゲスト声優として波瑠と中川家の二人が出演することがこのほど決定した。今回のヒロインは、おもちゃの星からやってきたゼンマイ仕掛けのお姫様・ルンダ。“みんなが自分のために何かをしてくれる事が当たり前”と思っているワガママなお姫様。そんなルンダは、体は大きいけど不器用なおもちゃのロボット・ナンダといつも一緒。ある日、いろんな物をおもちゃに変える事が出来る大切な“おもちゃスティック”をアンパンマンワールドに落としてしまった!慌ててスティックを探しに行くが雷に打たれ、ナンダはアンパンマン達の所、ルンダはばいきんまん達の所に飛ばされて、離れ離れになってしまう。果たして2人はアンパンマン達と力を合わせて無事におもちゃスティックを取り返せるのだろうか――。昨年公開された『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』では、 1999年以降のシリーズ歴代1位の大ヒットを記録し、大きな盛り上がりをみせていた劇場版『それいけ! アンパンマン』シリーズ。28作目となる今年は、原作者・やなせたかしが残した楽曲「勇気のルンダ」をモチーフに制作され、サビのフレーズ、“ナンダナンダルンダガンバルンダルンダ”が、そのまま本作に登場する新しいキャラクターの名前となっている。そして今回のヒロイン、ゼンマイ仕掛けのお姫様・ルンダ役の声に抜擢されたのは、連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインを好演し、「嵐」の大野智主演ドラマ「世界一難しい恋」のヒロインにも抜擢された、いま大注目の女優・波瑠さん。元気で好奇心旺盛な女の子だが、困ったことが起きるとすぐに体が大きくてやさしいロボット・ナンダに頼ってしまう、少し気が強くてワガママなお姫様を演じる。波瑠さんは、ハリウッド版『GODZILLA』の日本語吹き替えでエリザベス・オルセンが演じた主人公の妻エル・ブロディの声を担当しているが、劇場版アニメーションで声優は今回が初挑戦。波瑠さんは「子どもの頃、劇場版『ばいきんまんの逆襲』のVHSを持っていて何度も見ていたのでアンパンマンの声優に選んでいただいた時は、とてもうれしかったです」と喜びを語り、「好きなキャラクターはどんぶりまんトリオです。(アフレコも)楽しみながら頑張れたらと思います」と意気込みを語った。さらに、ルンダが困った時にはいつも助けてくれる体が大きくてやさしいロボット・ナンダ役に中川家の弟、礼二さん、そして海が汚れないように守る海の主・ヌラ役を兄の剛さんが務めることも決定。子どもから大人まで幅広い世代に人気があり、二人とも育児・子育ても行うよきパパの代表として抜擢されたようだ。『ポケモン・ザ・ムービーXY「破壊の繭とディアンシー」』などでも声優の経験を持つ二人。剛さんは、「ずっとアンパンマンを子どもたちと見ていたし、生活になくてはならない存在だったので本当にうれしいですね。仕事でもプライベートでもアンパンマンミュージアムには行った事があるんですが、その時、原画が欲しいと子どもが泣きじゃくって大変でした。ウチは双子なんで2枚買わないといけなくて(笑)」とエピソードを語っている。また礼二さんも「うちはまだ子どもが6歳なので自慢できますね。僕らの芸風って子どもに尊敬される芸風じゃないんで、声優の話をいただいてこれはかなり自慢できるぞと(笑)好きなキャラクターはチーズです。いつも不思議に思っているんですけど、チーズだけ、なんで犬なんだろうと(笑)ずっと見てたら、もしかしたら喋るんちゃうかな?って思ってます(笑)」とコメントしている。波瑠さんの起用理由について日本テレビのプロデューサーは「凛とした強さを持ちながらも変化を怖がらず、本当の勇気とは何かを追求しようと挑む役がぴったりだ」と語る。波瑠さんと中川家の二人が、おなじみのアンパンマンの仲間たちどういった物語を繰り広げていくのか楽しみにしていて。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』は7月2日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月10日米国の宇宙企業スペースXは3月5日(日本時間)、通信衛星「SES-9」を搭載した「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功した。一方、ロケットの第1段機体を船に降ろす試験は、同社が事前に予告していたとおり、成功しなかった。ファルコン9は日本時間3月5日8時35分(米東部標準時3月4日18時35分)、フロリダ州ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションにある第40発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約2分40秒後に第1段と第2段を分離。第2段はその後も飛行を続け、打ち上げから31分24秒後にSES-9を所定の軌道に投入した。一方、分離された第1段機体は、大西洋上に置かれた無人船「もちろんいまもきみを愛している」号を目指して降下した。その後、船まではたどり着いたものの、降下速度が速く、甲板上に叩きつけられ、機体は破壊された。○SES-9SES-9はオランダの衛星通信会社SESが運用する通信衛星で、東経108.2度の静止軌道で運用され、北東アジアや南アジア、インドネシアや、インド洋上の船などに対して通信サービスを提供する。製造はボーイングが担当した。57本のKuバンド・トランスポンダーを搭載し、打ち上げ時の質量は5330kg。設計寿命は15年が予定されている。○あらかじめ予想された失敗今回の打ち上げでは、前回に続き、分離した第1段機体を海上の船に降ろし、回収する試験が行われた。しかし、スペースXのイーロン・マスクCEOによると「ハード・ランディング(硬着陸)」となり、成功しなかったという。しかし同社は、あらかじめ「成功する見込みはない」と明らかにしていた。今回は搭載していた衛星の質量が大きく重く、ロケットの能力を限界まで使って打ち上げる必要があったため、第1段を回収するのに必要なだけの十分な余裕がなかったためである。ファルコン9が陸上、もしくは船上に着地するためには、水平方向の速度を落とすため(あるいは発射場まで戻るようにUターンするため)の「ブーストバック・バーン」、大気圏再突入時の速度を抑えるための「リエントリー・バーン」、最終的に着陸するための「ランディング・バーン」の、大きく3回のエンジン噴射を行う。しかし今回は推進剤の余裕がないため、このうちブーストバック・バーンが実施されなかった。また回収用の船も、通常であれば発射場から約300km離れた場所に待機するが、ブーストバック・バーンを行わないことで通常よりも遠くまで第1段が飛ぶため、今回は2倍の距離となる、約600km離れた場所に待機していた。なお、日本時間3月6日までに、着地の様子を収めた画像や映像は公開されていない。無人船「もちろんいまもきみを愛している」号の損傷の状況も不明である。スペースXはロケットの低コスト化を目指し、一度打ち上げたロケットを回収し、再び使用するための開発や試験を数年前から続けており、昨年末にはロケットを発射場に程近い陸上に着陸させることに成功している。それと並行し、衛星の質量や軌道の関係でロケットを発射場まで戻せない場合に、飛行経路の下の、洋上に浮かべた船の上に着地させて回収するための試験も行っている。船での回収は昨年1月と4月、そして今年1月にも行われているが、船の真上まで降りてくることはできたものの、甲板に激突、あるいは着地後に転倒するなどして機体が大きく破壊され、完全な成功には至っていない。スペースXでは、今月30日にもファルコン9の打ち上げを予定している。このときは「ドラゴン」補給船運用8号機を地球低軌道に向けて打ち上げるため、今回よりは回収にとっての条件は良くなる見込みとなっている。同社のマスク氏は「次回は良いチャンスがあるでしょう」と述べている。【参考】・SES-9 MISSION | SpaceX・TV broadcasting satellite finally launched on Falcon 9 | Spaceflight Now・SpaceX finally launches Falcon 9 with SES-9 | NASASpaceFlight.com・"Target altitude of 40,600 km achieved. Thanks @SES_Satellites for riding on Falcon 9! Looking forward to future missions."・"Rocket landed hard on the droneship. Didn’t expect this one to work (v hot reentry), but next flight has a good chance."
2016年03月07日X線天文衛星「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機が2月17日17時45分、種子島宇宙センターより打ち上げられた。同ロケットは当初2月12日に打ち上げられる予定だったが、悪天候により延期となっていた。同ロケットは順調に飛行を続け、打ち上げから858秒後に「ASTRO-H」を分離した。「ASTRO-H」は昨年科学観測を終了した「すざく(ASTRO-EII)」の後継機にあたる。重量は2.7トンあり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学衛星では最も大きい。「すざく」に比べて10~100倍暗い天体の分光観測が可能で、ブラックホールの進化の謎などの解明に貢献することが期待されている。なお、マイナビニュースでは大塚実氏による打ち上げの現地レポートを掲載する予定なので、楽しみにしていただきたい。H-IIAロケット30号機の現地取材記事・H-IIAロケット30号機現地取材 - 氷結層の制約を見直し、打ち上げ延期が少なくなるかも?・H-IIAロケット30号機現地取材 - 打ち上げが延期、JAXA/MHIは氷結層と強風が原因と発表・H-IIAロケット30号機現地取材 - 姿を現した30号機、打ち上げは17時45分の予定で準備が進むH-IIAロケット30号機とASTRO-Hの詳細記事・MHI、X線天文衛星「ASTRO-H」を打ち上げるH-IIA 30号機を公開 - 乗り心地の改良と低コスト化に向けた飽くなき挑戦・X線天文衛星「ASTRO-H」がプレス公開 - 絶対温度0.05度を実現する冷却装置に大注目
2016年02月17日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は2月14日、打ち上げが延期となっていたH-IIAロケット30号機を2月17日17時45分に打ち上げると発表した。同ロケットは当初の予定では、2月12日17時45分に打ち上げられる予定だったが、射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されたことと、打ち上げ作業に支障のある強風が予想されたことから延期が決定した。H-IIAロケット30号機はX線観測衛星「ASTRO-H」を搭載。同衛星はこれまでのJAXAの科学衛星で最も大きく、ブラックホールの進化のメカニズムなどの解明に貢献することが期待されている。
2016年02月14日この記事の前編はこちら:「新たなアリアドネーの糸、欧州の次世代ロケット「アリアン6」の設計固まる - 紆余曲折を経て決まったアリアン6」アリアン6は、第1段と第2段に液体酸素と液体水素を使う液体ロケット、補助ブースターに固体ロケットを使う構成自体は、アリアン5を踏襲している。また第1段エンジンはアリアン5にも使われている「ヴァルカン2」というエンジンを改良したものが用いられる。一方、第2段には、より高性能な「ヴィンチ」というエンジンが使われる。ヴィンチは2000年代から開発が進められていたエンジンで、当初はアリアン5の改良型に搭載される計画だったが、予算などの都合で頓挫。アリアン6でようやく日の目を見ることになった。ヴィンチの最大の特長はエンジンの再着火ができることで、これにより衛星をより正確な軌道に投入したり、あるいは複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入することが可能になる。固体ロケット・ブースターには、P120Cという新しいモーターが使われる。これはイタリア主導で開発され、アリアンスペースが運用する小型の固体ロケット「ヴェガ」の第1段モーターを改良したもので、また現在、同じP120Cを第1段に使う「ヴェガC」という改良型ロケットの開発も進められている。つまり、第1段は既存のエンジンの改良、第2段は2000年代から長年開発が続けられていたエンジン、固体ブースターも他のロケットの改良で、共用もされるという、あまり新しい開発要素のない、堅実な設計を採用している。一方、アリアン5と大きく変わっているのは、ブースターの装着基数を2基と4基で選ぶことができ、より柔軟な打ち上げが可能になっている点である。ブースター2基の構成は「A62」と呼ばれ、静止衛星を打ち上げる際に投入される静止トランスファー軌道という軌道に、最大5トンほどの打ち上げ能力をもつ。ブースター4基の構成は「A64」と呼ばれ、こちらはアリアン5と同じ、静止トランスファー軌道に10.5トンの打ち上げ能力をもつことが計画されている。アリアン5はその大きな打ち上げ能力を活かして、1機のロケットで静止衛星を2機同時に打ち上げるという芸当を強みとしていた。アリアン6がかつてトリプル・セヴンと呼ばれていたころには、この2機同時打ち上げを止め、ロケット1機あたりの価格を安くすることで他国のロケットと勝負するという方向が検討されていたが、最終的には続ける方針で固まった。ただ、2機同時打ち上げを行うためには、当然2機の衛星が揃わなければならず、顧客の好きなときに衛星を打ち上げられなかったり、同乗相手の衛星の製造が遅れた際に、自分の衛星の打ち上げも延期となったりするなどの短所もあった。そこで衛星が1機のみ打ち上げることに特化したA62が用意されることになった。たとえば打ち上げまでの時間を最優先にする顧客や、また軍事衛星などを迅速に打ち上げたい欧州各国の政府からの打ち上げ需要が期待されている。またA62は、ESAの地球観測衛星や、欧州各国の偵察衛星、欧州版GPSこと「ガリレオ」衛星など、低軌道、中軌道に向けた衛星の打ち上げにも使われることになっている。これらの衛星は従来、ロシアから輸入した「サユース」ロケットを使って打ち上げられていたが、安全保障にもかかわる衛星の打ち上げを他国のロケットに委ねることに、かねてより批判が出ており、アリアン6で改められることになったようである。ただ、今後の欧州によるサユースの運用をどうするかについて、まだ明確なスケジュールは発表されておらず、サユースの使用を止めるのか、アリアン6と並行して運用が続けられるのか、それはいつまでなのか、といった具体的なことはまだ不明である。○価格はアリアン5の半額、再使用も視野アリアン6の打ち上げコスト、価格について、明確な数字は出されていないが、アリアン5の半額になると表明されている。アリアン5の価格も公表されていないので推測にはなるが、A62は7500万ユーロ(現在の為替レートで約97億円)、A64は9000万ユーロ(約117億円)ほどになるとされる。A64は衛星の2機同時打ち上げが可能なので、発注側はこの価格を、衛星質量の割合に応じて出し合うすることになる。ちなみに、現在のファルコン9の価格は公称で6120万ドル(約71億円)であり、A64の2機同時打ち上げであれば十分に戦える数字ではある。もっとも、ファルコン9は現在、打ち上げコストの大幅な削減を目指し、ロケットの機体を再使用する構想をもっている。スペースXは最終的に、現在の100分の1まで安くすると豪語しているが、たとえ2分の1や3分の1程度になったとしても、アリアン6はとたんに戦えなくなる。ただ、フランス国立宇宙研究センター(CNES)やエアバスでも、「アデライン」(Adeline)と呼ばれるロケットの再使用に向けた研究は進められている。アデラインは、第1段機体すべてを回収、再使用するファルコン9とは違い、第1段ロケットエンジンのみを回収して再使用するという計画である。今のところはまだ、アリアン6に実際に採用されるという話はないが、いずれ具体的になる可能性はある。○迷宮入り口での駆け引き現在、新しいロケットを開発しているのは欧州だけではない。2020年代に向けて、世界各国で新型ロケットの開発ラッシュが起きている。米国ではスペースXがファルコン9の改良型「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」を完成させ、さらに強力な打ち上げ能力をもつファルコン・ヘヴィの開発も行われている。同社がロケットの再使用による低コスト化に成功すれば、市場の勢力図は大きく塗り変わるだろう。また、スペースXに似た宇宙ヴェンチャーのブルー・オリジンも再使用可能な大型ロケットの開発に着手しており、2019年ごろの初打ち上げを目指すとしている。また、アトラスVやデルタIVロケットを運用するユナイテッド・ローンチ・アライアンスでは「ヴァルカン」ロケットの開発を進めており、こちらもエンジンの再使用による打ち上げコストの低減を視野に入れている。ロシアは近年ロケットの失敗が頻発しているが、新型の小型、中型、大型「アンガラー」ロケットを開発し、商業打ち上げ市場に投入しつつある。中国も新型の大型ロケット「長征五号」、小型ロケット「六号」、中型ロケット「七号」を開発しており、このうち六号はすでに打ち上げられ、五号、七号も今年中に初打ち上げが行われる予定だ。インドも大型ロケット「GSLV Mk-III」の開発を進めており、数年のうちに実運用に入る予定となっている。そして日本では、H-IIAロケットの後継機となる「H3」の開発が進んでいる。H3もまた、コストを現行機の半額にすることを目指しており、初飛行も2020年と同じで、アリアン6と直接競合することになる。こうした世界各国の次世代ロケットがひしめく中で、アリアン6によって今のシェアを維持できるのか、そもそも生き残れるのかはまだ未知数である。しかし、現行の半額というコスト目標や今後のトレンドを見越した打ち上げ能力の設定、そして開発体制の変化は、打てるだけの手が打たれた結果といえよう。果たしてアリアン6は新しいアリアドネーの糸になれるのか。一方、ファルコン9やH3など他のロケットは、その糸を食い千切られるほどのミーノータウロス役になれるのか。クレーテー島から宇宙開発の世界へと舞台を移し、新しい物語が始まろうとしている。参考・Ariane 6 / Launch vehicles / Launchers / Our Activities / ESA・Airbus Safran Launchers・Ariane 6・Ariane 6, un chantier européen pour rester dans la course spatiale・Airbus Defence and Space’s solution to reuse space Launchers
2016年02月12日欧州が開発を進める次世代ロケット「アリアン6」。検討中の紆余曲折を経て、今年1月に設計が完了し、いよいよ開発が本格化する。アリアン・ロケットを運用するアリアンスペースは現在、世界の商業衛星打ち上げ市場において約半分のシェアを握っているが、米国スペースXの「ファルコン9」ロケットが、その安さを武器に、徐々にシェアを広げつつある。また世界各国でも、今後数年のうちに続々と新型ロケットが登場し、アリアン6は生まれる前から大きな課題を背負わされている。果たしてアリアン6は、この難題を解決できる「アリアドネーの糸」となれるのだろうか。○アリアドネーの糸、みたびギリシア神話によると、地中海に浮かぶクレーテー島にはかつて、ミーノータウロスという怪物が棲んでいた。この怪物に脅かされていたアテーナイ国のテーセウス王はこの怪物を倒すことを決意し、いざクレーテー島に乗り込む。しかしミーノータウロスは脱出不可能な迷宮の中におり、テーセウスが生きて帰れる保証はなかった。そこに、テーセウスに惚れた、クレーテー島の王の娘アリアドネーが現れ、彼に糸を手渡す。迷宮の入り口に糸をくくりつけて垂らしながら進み、帰りはその糸を辿ることで、迷わずに帰ってこられるのではないかという機転のきいたアイデアだった。そしてテーセウスは見事ミーノータウロスを倒し、無事に迷宮から抜け出すことに成功したのだった。――この「アリアドネーの糸」の伝説や言葉は、混迷から抜け出したり、難問を解決したりするため鍵という意味で、さまざまなところで使われている。それは宇宙開発も例外ではない。1960年代、英国やフランス、西ドイツなどの欧州各国は、お互いに協力して大型ロケットを開発するという計画を立ち上げたが、足並みがそろわず、一切の成果を残せないまま失敗に終わる。しかしフランスは諦めず、仕切りなおしの計画として「アリアン」ロケットの開発計画を立ち上げる。アリアンとはアリアドネーのフランス語表記「Ariane」(アリアーヌ)を英語読みしたものである。ロケットなどの乗り物に神話に由来する名前を付けることは欧米ではある種の慣例であり、また「アリアーヌ」自体、フランスでは人名としてごく普通に使われるものではあったが、その背景には、欧州共同でのロケット開発の失敗という苦い経験から抜け出したいという意図があったといわれている。このアリアン・ロケットの開発は成功し、1979年に「アリアン1」が誕生した。翌1980年にはアリアンを運用するための「アリアンスペース」という会社が設立され、それまで米国が幅を利かせていた人工衛星の商業打ち上げ市場に参入した。ロケットも「アリアン2」、「アリアン3」と改良が重ねられ、1988年から「アリアン4」が登場。アリアン4は性能、成功率ともに申し分ない傑作機で、アリアン・ロケットは世界で最も成功した商業ロケットとなった。そして1996年には最新型の「アリアン5」ロケットが登場し、現在までに84機が打ち上げられ、70機の連続成功を達成。アリアンスペースも静止衛星の商業打ち上げ市場で約半分の市場占有率(シェア)を維持し続けるなど、順風満帆な歩みを続けている。だが近年、その風向きが変わりつつある。2010年に米国の「スペースX」が送り出した「ファルコン9」ロケットが、アリアン5の3分の1ほどという安さを武器に徐々に勢力を伸ばし始めたのである。現在では、ロシアのロケットの信頼性低下も相まって、市場はアリアンとファルコン9でほぼ二分されており、さらにこのままアリアンのもつシェアさえも侵食する可能性があった。新たに立ちふさがったファルコン9という怪物を迎え撃つため、三度目のアリアドネーの糸となるべく、次世代ロケット「アリアン6」の検討が始まった。○アリアン6もっとも、ファルコン9が登場したからアリアン6の検討が始まった、というのは正確ではない。欧州宇宙機関(ESA)は2004年から、当時、最大の競争相手だったロシアや中国のロケットに対抗するために「次世代ロケット」(Next-Generation Launcher)というアリアン5の後継機の検討を続けていた。その後状況が変わり、ファルコン9が主たる敵となったが、競争相手に勝つためという意図は変わっていない。この次世代ロケットがアリアン6という名前で呼ばれ始めたのは2012年ごろからで、当時は第1段と第2段に固体ロケット、第3段に液体ロケットをもつ「PPH」という構成が検討されていた。現在のアリアン5は液体ロケットを第1段と第2段にもち、その両脇に固体ロケットを補助ブースターとしてもつ構成をしているため、このアリアン6の構成は大きな変化であり、挑戦でもあった。これには第1段と第2段を基本的に同じつくりにすることで、大量生産による低コスト化を図るという考えがあった。ロケットの完成予想図はいくつか変わったものの、しばらくはPPH構成は維持された。当時、この構成は「トリプル・セヴン」とも呼ばれていた。これは7年で開発し、静止衛星の打ち上げ能力が7トン、そして打ち上げコストが7000万ユーロという、7尽くしであったことに由来する。ところが2014年、アリアン5の製造を行っている欧州の航空宇宙大手「エアバス」と、エンジン・メーカーとして知られる「サフラン」が、共同でロケット開発会社「エアバス・サフラン・ローンチャーズ」(ASL)を立ち上げると発表。それまでESAやフランス国立宇宙研究センター(CNES)といった国の機関が主導していたアリアン6の検討を、産業側が主導する形に改められることになった。これは非常に大きな変化、決定だった。アリアン5までは、ESAやCNESが開発を主導し、ESAに加盟している欧州各国の企業に対し、その出資比率に合わせて部品の発注を分ける、「ジオリターン」(GeoReturn)という方法がとられていた。これは安全、確実に開発でき、ESA加盟国すべてがロケット開発で潤うという利点はあったものの、開発スピードは遅く、またロケットに採用する技術や部品を、純粋に技術や性能の高さやコストの安さで選べないという欠点もあった。ただ1社でファルコン9を開発したスペースXと対峙していくことを考えると、これらの欠点は致命的な弱みとなる。そもそも産業側からは、ESAやCNESの考える「トリプル・セヴン」案では「打ち上げ能力が足らない上に価格が高い」、つまり市場で勝てないという意見が出ており、危機感を強めた産業側が立ち上がり、ロケットの開発体制から設計に至るまで、大きな変化が起こることになったのである。その結果、アリアン6ではジオリターンに原則的にこだわらない開発、製造が行われることになった。そしてASLが出した案は、現在のアリアン5と同じ第1段と第2段に液体ロケットを、補助ブースターとして固体ロケットという構成をもち、打ち上げ能力も維持、その上で打ち上げコストを半額にするというものだった。その後も検討が続けられる中で、第1段と第2段の直径や、ブースターの形が変わるといった変化はあったものの、構成やコスト目標はこれで定着し、今年1月には設計と、製造に向けた産業側の準備が完了。これからいよいよ、実際の部品を造ったり試験をしたりと、開発が本格化する。順調に進めば、2020年にも1号機が打ち上げられることになっている。(後編に続く)参考・Airbus Safran Launchers: a highly promising first year・Ariane 6・Ariane 4 / Launchers / Our Activities / ESA・Airbus, Safran Form Space Launch Joint Venture | AWIN ONLY content from Aviation Week・Airbus Group and Safran Launch Joint Venture
2016年02月10日欧州のロケット運用会社「アリアンスペース」は1月27日(現地時間)、米国の通信衛星「インテルサット29e」を搭載した「アリアン5 ECA」ロケットの打ち上げに成功した。アリアン5ロケット・シリーズの打ち上げは、今回で70機連続成功となった。同ロケットは日本時間1月28日8時20分(現地時間1月27日20時20分)、南米仏領ギアナにあるギアナ宇宙センターの第3アリアン発射施設(ELA-3)から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約30分後に衛星を分離して、予定通りの軌道に投入した。インテルサット29eは米国の衛星通信会社インテルサットが運用する通信衛星で、同社の次世代衛星である「エピック」シリーズの最初の衛星となる。20本のCバンド、249本のKuバンド、そしてKaバンドのトランスポンダーを搭載し、東経310度の静止軌道から、大西洋やカリブ海、南米大陸に通信サーヴィスを提供することを目的としている。設計寿命は15年以上が見込まれている。衛星の製造は米国のボーイングが担当した。打ち上げ時の質量は6552kgもあり、これまで世界中で打ち上げられた静止衛星の中でもかなり重い部類に入る。アリアン5ロケットはその大きな打ち上げ能力を生かし、静止衛星を2機同時に打ち上げられるという特徴をもつが、今回はその質量の大きさから、インテルサット29eのみを搭載しての打ち上げとなった。○アリアン5ロケットの打ち上げ、70機連続成功今回の打ち上げはアリアン5ロケットにとって84機目となるもので、また現行のアリアン5 ECAというヴァージョンでは54機目となった。アリアン5は2002年に打ち上げに失敗しているが、以来失敗は無く、アリアン5シリーズ全体では今回が70機連続、またECAに限っても53機連続での打ち上げ成功となった。アリアン5は、欧州のエアバス・ディフェンス&スペースが開発、製造しているロケットで、アリアンスペースによって運用されている。1996年に最初の打ち上げが行われ、その後2002年に改良型の「アリアン5 ECA」が登場。現在主力機として活躍している。アリアン5は、1990年代に欧州の主力ロケットとして活躍した「アリアン4」ロケットを代替する目的で開発された。アリアン4は116機が打ち上げられ、失敗はわずか3機で、成功率97.4%という極めて高い信頼性をもつロケットだったが、1970年代に開発された「アリアン1」を改良して造られたロケットであり、次第に性能が時代に追いつけなくなってきた。アリアン5の検討は1984年から始まったが、当時は米国がスペースシャトルを打ち上げ始めたころでもあり、欧州でも小型のスペースシャトル「エルメス」の検討が始まっていた。そこでアリアン5には、エルメスを打ち上げられるほどの、強力な打ち上げ能力をもつことが求められた。だが、エルメスは開発が進む中で肥大化し、質量が目標を大きく超過するようになった。それに合わせてアリアン5の打ち上げ能力も増やされ、さらにエルメスの質量が増加すると、またそれに合わせてアリアン5の打ち上げ能力も増やされるという悪循環に陥った。結局、最終的にエルメスは開発が中止され、欧州の手元には過大な打ち上げ能力をもったアリアン5ロケットだけが残ることになった。だが、この過大な能力を生かして、1機のロケットで静止衛星を2機同時に打ち上げれば、1機のロケットで1機の衛星を打ち上げるよりもコストが安くなるのではとの発想が生み出された。そしてそのアイディアは的中し、アリアン5は現在、静止衛星の商業打ち上げ市場の約半分のシェアを握っている。現在も多くの受注を抱えており、今年だけでも8機のアリアン5の打ち上げが予定されている。しかし最近、アリアン5よりも大幅に価格が安い、米国スペースXの「ファルコン9」ロケットが登場。同社では競争力を維持するため、より打ち上げ能力を高め、一方でコストを約半額に抑えた後継機「アリアン6」の開発が始まっている。【参考】・An "Epic" launch: Arianespace’s Ariane 5 soars to success for long-time customer Intelsat - Arianespace・Flight VA228: The successful launch of Intelsat 29e, and Ariane 5’s 70th success in a row - Arianespace・Intelsat 29e, the First Intelsat EpicNG Satellite, Successfully Launched into Orbit | Intelsat S.A.・Intelsat 29e | Intelsat S.A.・Dossier-de-presse-VA-228-final-GB.pdf
2016年01月29日昨年12月21日、打ち上げ後に地上への着陸に成功した米スペースXの「ファルコン9」ロケット。大きなロケット機体が地上に舞い戻る様は大きな話題となったが、その一方で、あまり話題にはならなかったものの、この打ち上げで使われた「ファルコン9」は、実は新しい技術で改良された「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」という新型機だった。2010年に登場したファルコン9ロケットのシリーズにとって、第3世代機となるファルコン9 v1.1 フル・スラストは、これまでから何が変わり、どんな性能をもっているのだろうか。○ファルコン1からファルコン9へ低価格で高性能なロケットを擁し、さらにロケットを垂直に着陸させることに成功するなど、いまや時代の寵児としてもてはやされている「スペースX」は、2002年に設立されたばかりの、まだ若い会社である。設立者は電子決済サービス「PayPal」を立ち上げ、また革新的な電気自動車で知られる「テスラ・モーターズ」の設立者としても知られるイーロン・マスク氏という人物である。同社は徹底した低コストのロケットと、それを使った人工衛星打ち上げビジネスを目指して宇宙業界に参入した。当時、米国を中心の有象無象の宇宙ベンチャーが立ち上がっていたこともあり、スペースXの存在は当初から注目されていたわけではない。ただ、その後数年で倒産、あるいは活動休止に陥った他の宇宙ベンチャーとは違い、大胆かつ堅実な歩みを進めた。もっとも、スペースXはまったくのゼロからロケットを造り始めたわけではない。同社は米国内の航空宇宙メーカーから工学者、技術者を引き抜いた。たとえば同社の副社長を務めるトム・ミューラー氏は、かつてTRW(アポロ月着陸船の降下・上昇用エンジンを開発したことで有名)に勤めており、同社のロケット・エンジン部門で米航空宇宙局(NASA)の次世代ロケット向けの新型エンジンの開発などを手掛けていた。彼らはまず、「ファルコン1」という小型ロケットの開発から始めた。打ち上げ能力は地球低軌道に200kgほどで、当時流行になりつつあった小型衛星の市場を狙ったものだった。ロケットは2段式で、全段に液体酸素とケロシンを使う。機体やエンジンの設計は手堅く、取り立てて高性能というわけではない。ファルコン1は2006年から2009年までに5機が打ち上げられ、4号機で初成功し、5号機も成功した。同社はまた、ファルコン1の開発と並行して、2005年から大型ロケット「ファルコン9」の開発にも着手する。NASAはこのころ、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資や宇宙飛行士の輸送を民間企業に委託する計画を立ち上げており、スペースXはこれに参加すべく、ファルコン9の開発を進めた。○ファルコン9 v1.0ファルコン9は日本の「H-IIA」ロケットに近い性能をもつ大型ロケットで、ファルコン1をそのまま大きくしたような形をしている。ロケットは2段式で、全段に液体酸素とケロシンを使い、エンジンも1段目と2段目の両方に、ファルコン1の第1段エンジンでもある「マーリン1C」を装着する。特に第1段は、マーリン1Cを9基「田」の字の形に並べて装着して同時に噴射するという、特徴的なつくりになっている。2010年7月4日に行われたファルコン9の1号機の打ち上げは成功し、また当初の目論見どおり、NASAからISSへの物資輸送の委託を受けることにも成功。ファルコン9はその後も5号機まで順調に打ち上げ成功を重ねた。そしてさらに、ファルコン9の打ち上げと並行して、新しい「改良型ファルコン9」の開発も進められていた。○ファルコン9 v1.1改良型ファルコン9はよく「ファルコン9 v1.1」とも呼ばれる。これは同社が、ソフトウェアのように次々と新しいバージョンのロケットを出してくることから付けられたものだが、初代のv1.0とv1.1では、大きな違いがある。まず何より、外見が大きく異なっている。ロケットの第1段機体の全長は、v1.0よりも60%も伸びており、すこし野暮ったい姿をしていたv1.0と比べ、v1.1はすらりと背が高く、精悍な姿となっている。ロケット・エンジンもより強力な、また世界最高級の効率をもつ高性能な「マーリン1D」が装備されている。その結果、打ち上げ能力も大きく増している。また9基のエンジンを「田」の字の形に並べるのも改められ、中央に1基、その周囲に8基のエンジンが取り囲むように並ぶ形となっている。また打ち上げが重ねられる中で、ロケットの再使用化に向けた着陸試験が行われることになり、機体に着陸脚や空力フィン、窒素ガス・スラスターなどが順次装備されていった。v1.0は2013年3月の5号機の打ち上げで打ち止めとなり、次の同年9月の打ち上げからはv1.1が投入された。そして先日の海洋観測衛星「ジェイソン3」の打ち上げ(あるいは船への着地失敗のほうが有名かもしれない)まで、15機が打ち上げられ、14機が成功している。○さらなる進化を遂げた「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」ファルコン9 v1.1の性能は十分に高く、世界中の衛星オペレーターから引く手あまただったが、スペースXはさらなる改良を施した。その名は「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」である。v1.1 フル・スラストの見た目は、v1.1とあまり変わらないが、内部の改良点は多岐にわたり、ほとんど別物のロケットになっている。たとえばマーリン1Dエンジンは、これまでよりも推力(噴射の力)が向上している。エンジンにも改良は加えられているが、実はこれまでのv1.1では推力が低く抑えられており、ようやく本来の性能を発揮できるようになったというほうが近い。これは「フル・スラスト」の名前の由縁でもある。それを実現できた背景には推進剤の過冷却がある。ロケット推進剤の酸化剤として使われる酸素は、-183℃で液体になる。しかしフル・スラストではさらに冷却をかけて、-206.7℃まで冷やすことで密度を高め、より多くの液体酸素をタンクに詰め込めるようにし、さらにエンジンの推力を高めている。また燃料であるケロシンも、従来の約20℃から-7℃まで冷やされている。また第1段と第2段機体の構造も強化された他、第2段の全長が伸び、より多くの推進剤が充填できるようになった。第2段エンジンはノズルが伸びて性能が上がり、第1段と第2段の間にある段間部と呼ばれる部分の構造も強化され、さらに分離機構も改良されている。これらの改良によって、打ち上げ能力はv1.1と比べ、33%も向上しているという。その他、細かな改良も随所に施され、性能向上に役立っているとされるが、具体的にどこかどうなったかということは、すべては明らかにされていない。さらに、第1段機体の着陸の成功率を上げるため、着陸脚や空力フィン、窒素ガス・スラスターも改良されている。ファルコン9 v.1.1 フル・スラストの1号機は昨年12月21日に打ち上げられ、衛星の軌道投入に成功すると共に、その性能も実証した。さらに将来のミッションにとって必要となる第2段エンジンの再点火試験にも成功。そしておまけに第1段機体の地上への着陸にも成功し、これ以上ないほどの完璧な門出となった。今後のファルコン9はすべて、このv1.1 フル・スラストの機体が使われる。また、このv1.1 フル・スラストの第1段機体を3基束ねることで、巨大な人工衛星の打ち上げにも対応できるようにした超重ロケット「ファルコン・ヘヴィ」の開発も進んでいる。順調にいけば、今年中にも初打ち上げを迎える予定となっている。さらにスペースXは、より高性能な新しいエンジンなど、たゆまぬ研究・開発を続けている。v1.1 フル・スラストもまた適時改良が加えられ、あるいはそのバージョンがさらに増えることもあるかもしれない。ロケットの着陸試験は派手なので、どうしてもそちらに注目が集まりがちだが、ロケットの機体そのものの動向にも注目したい。参考・Full Thrust Falcon 9 stage conducts first static fire at McGregor | NASASpaceFlight.com・SpaceX’s New Spin on Falcon 9 | On Space・Falcon 9 FT – Rockets・Falcon 9 Performance: Mid-size GEO? | On Space
2016年01月25日