くらし情報『「ファルコン9」ロケット、打ち上げに成功 - 第1段の回収は予告どおり失敗』

2016年3月7日 09:32

「ファルコン9」ロケット、打ち上げに成功 - 第1段の回収は予告どおり失敗

「ファルコン9」ロケット、打ち上げに成功 - 第1段の回収は予告どおり失敗
米国の宇宙企業スペースXは3月5日(日本時間)、通信衛星「SES-9」を搭載した「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功した。一方、ロケットの第1段機体を船に降ろす試験は、同社が事前に予告していたとおり、成功しなかった。

ファルコン9は日本時間3月5日8時35分(米東部標準時3月4日18時35分)、フロリダ州ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションにある第40発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約2分40秒後に第1段と第2段を分離。第2段はその後も飛行を続け、打ち上げから31分24秒後にSES-9を所定の軌道に投入した。

一方、分離された第1段機体は、大西洋上に置かれた無人船「もちろんいまもきみを愛している」号を目指して降下した。その後、船まではたどり着いたものの、降下速度が速く、甲板上に叩きつけられ、機体は破壊された。

○SES-9

SES-9はオランダの衛星通信会社SESが運用する通信衛星で、東経108.2度の静止軌道で運用され、北東アジアや南アジア、インドネシアや、インド洋上の船などに対して通信サービスを提供する。


製造はボーイングが担当した。57本のKuバンド・トランスポンダーを搭載し、打ち上げ時の質量は5330kg。

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