2005年「夏が終わる」で「R‐18文学賞」を受賞した南綾子さんの、婚活を題材にした最新小説をご紹介。「婚活のアドバイスといえば、『女子会はぬるま湯。彼氏を見つけたいなら単独行動しろ』とかなので、金曜日の夜に、予定なしの女子たちで集まるのはちょっとうしろめたい。でも、24時間べったり一緒にいるわけではないし、『男との予定優先』と暗黙の了解もあるわけです。1週間のうちのほんの数時間くらい、女同士で羽を休める場があってもいいじゃないかと思ったんですよね」そう語る南さんの『ぬるま湯女子会、38度(ときどきちょっと熱い)』は、婚活に疲れ気味の女性たちにとって元気になる言葉がたくさん。栄養ドリンクのような一冊だ。男を信用できず恋に優柔不断なメーコ。すぐ体の関係になるのに結婚相手の条件にうるさいカワイ。恋愛経験がなさすぎる妄想女子のサモさん。隙がなくて男から敬遠される成田屋。彼女たちの女子会やデートの様子を見ていると、自分と似たところが見つかって激しく感情移入するやら、イタタと思わせられるやら。「30にもなれば、なぜ結婚できていないかの理由はうっすらわかっている。けれど、人に指摘されて、はっとすることもありますよね。身にならないお世辞は言わない、というのが30代のリアルかなとは思っていましたが、実際書いてみたらかなり遠慮なく言い合ってました(笑)」だが、そのうそのなさがいい。「学生時代からの友だちって、人間性が未熟な時代に友だちになっているから案外難しい。昔からの関係性を引きずって、マウンティングし合ったり。むしろ働きだしてから友だちになった人とは、適度な距離感でつき合えて、共通の話題も多くて、『大人になってからの友だちもいいよ』と言いたいですね」◇4人の悪戦苦闘に、共感も同情も湧き上がるし、彼女たちの男への悪口は名人の域!婚活の泣き笑い+Over30の温かい友情小説。双葉社1400円◇みなみ・あやこ作家。1981年、愛知県生まれ。2005年「夏が終わる」で「R‐18文学賞」を受賞。『すべてわたしがやりました』『婚活1000本ノック』ほか著書多数。※『anan』2016年8月10日号より。写真・森山祐子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
2016年08月08日アイドルグループ・V6の三宅健が3日、NHK Eテレの情報番組『みんなで応援!リオパラリンピック』(9月9日~20日 20:00~20:45)メインパーソナリティーに就任し、NHKで行われた会見に出席した。同番組には手話キャスターとして早瀬憲太郎、板鼻英二、貴田みどりも登場する。同番組では、日本時間9月8日から19日まで開催されるリオデジャネイロパラリンピック試合のハイライトを、中継録画で放送する。またNHKでは初となる「ユニバーサル放送」を実施。聴覚障害者へ向けて手話でルールや見どころを伝え、試合内容は字幕をつける。視覚障害者には、音声のみで伝わる解説を行う。2014年から、手話講座番組『NHKみんなの手話』(毎週日曜19:30~19:55)ナビゲーターを務める三宅は、会見での挨拶、手話キャスター陣への質問、記者からの質問に対する回答といったすべての言葉を手話で同時通訳しながら発言。1年間『みんなの手話』講師を行っていた早瀬も「上達していて大変感動しました」と絶賛した。三宅は10年前から手話を始め、中断を経て2年前から手話の勉強を復活したと語り、勉強を始めた理由について「ファンの方の中にろうの女性がいて、握手会の時に手話で話しかけられけどまったくわからなくて、ずっと気にかかっていた」と説明した。番組について三宅は「まだまだ(手話の勉強中で)力不足ではありますが、こういった形で手話を生かせる機会をいただくことになり、とても驚きましたが、今から気持ちが高ぶっています」と意気込み。「聴覚障害者の方から、パラリンピックの放送に手話が付いてないという声があったので、パラリンピックのことをもっと知ってもらえるいい機会になるんじゃないかな」と、思いを語った。NHK田中敦晴プロデューサーは番組タイトルの「”みんなで”というところに大きな意味を込めた」と話す。そして「三宅さんにオファーをしたら快諾いただいて、強いパワーを得たなと思っています」と期待を寄せた。
2016年08月03日フリーアナウンサーの加藤綾子(31)が29日、神奈川・横浜赤レンガ倉庫で行われた「誕生60周年記念 ミッフィー展」開幕記念イベントに参加。子供たちに絵本の読みを行い、ミッフィーと子供たちと一緒に歌とダンスも披露した。子供が大好きで、大学時代は音楽教育学科に所属し、音楽教師を目指していたという加藤アナ。「中学校と高校の(教員)免許をとりました。ピアノの先生に憧れていて、何か人に教えられる仕事につけたらいいなと思っていました」と振り返り、初の読み聞かせを前に「初体験なのでドキドキしていますが、母が私に読み聞かせをしてくれたことを思い出しながら頑張りたい」と意気込みを語った。そして、「みんな読んだことある?」「読んでいこうね。ミッフィーちゃんだよ」と穏やかな表情で子供たちに話しかけ、「ちいさなうさこちゃん」と読み聞かせをスタート。優しい語り口調で、時折、子供たちに話しかけながら読み進めた。「海行くの!」「水着一丁だよ!」と天真らんまんな子供たちに思わず笑う場面もあり、「海行くんだ」「水着一丁だね」と笑顔で受け止めていた。その後、ミッフィーと歌のお姉さんも加わり、子供たちと一緒に歌をダンスを披露。「ミッフィー、かわいいうさちゃん」「ミッフィー、おりこううさちゃん」と歌いながら、かわいらしいダンスを踊った。「先生になりたいっていう夢がかなりました。素敵な時間でした」と大満足の加藤アナは、子供たちから「ありがとうございました」と言われると、「ありがとうございました」とうれしそうに返していた。「誕生60周年記念 ミッフィー展」は、ミッフィー(うさこちゃん)が2015年に誕生60周年を迎えたことを記念した展示会。昨年より全国を巡回しており、7月30日~8月24日に横浜赤レンガ倉庫1号館にて開催される。世界初公開の1955年『ちいさなうさこちゃん』(第1版)で描かれた「ファースト・ミッフィー」と、おなじみの姿に描き直された1963年の第2版の原画が並べて公開されるほか、資料約300点が展示される。
2016年07月29日2016年7月7日発売の『女性セブン』で熱愛が報道された嵐・二宮和也さん(33歳)とフリーアナウンサーの伊藤綾子さん(35歳)。国民的アイドルグループのスキャンダルだけに、ファンのみならず多くの人たちの注目を浴びています。そんな中あるニュースが飛び込み話題になりました。なんと、あの松本潤さんが二宮さんにプレゼントしたTシャツを伊藤さんが着用し、オフィシャルブログに登場しているというのです。松本さんと二宮さんといえば、嵐のなかでも大の仲良しとして有名な2人。男どうしの友情の証を、悪びれることなく着て堂々とブログに現れる伊藤さんに、ファンたちは大憤慨しています。●『あざとい』『相手のことを考えていない』ネット上のファンたちの怒りの声『彼氏ができて嬉しいアピール?もうアラフォーに片足突っ込んでる女がコレってイタすぎ』『他のジャニメンのときもこういうのあった。彼女になった人ってこういう地味なアピールするの好きだよね。大っぴらに言えないから姑息に公表してるんだろうね』『大人だし芸能人なんだから、節度を持ってちゃんと隠すべき』『こうやって外堀から埋めていって結婚せざるを得ない状況に持っていく。すごい執念深い女』『あざとい。確実に同性からは好かれないタイプだよね。職場とかにいたら孤立する子』『自分も女だから気持ちは分かる。愛されてるのは私なのよって言いたいんだよね。でもさ、相手のことをあまりにも考えてないよ。ニノが迷惑するって思わないのかな』『結局隠したいの?バラしたいの?隠したいなら脇が甘すぎだし、バラしたいならやり方が汚すぎ。こんなことしてたらファンを失うだけ』『自分は松潤ファンだけど、これはひどい。伊藤綾子は松潤ファンまでも敵に回したね』『これ、アイドルの彼女なら絶対やっちゃいけないことだよ。お花畑で自己顕示欲の塊。ニノは早く逃げたほうがいい』『美人で知的だと思ってたのに残念。少なくとも頭は悪いってことがよく分かった。計算でやってるとしても、その後だれが迷惑するのか理解してない段階でアウト』このように、ネット上には伊藤さんの態度に対する怒りの声が広がっています。伊藤さんはこの騒ぎの後、該当するブログを閉鎖してしまいました。アイドルスターとの恋愛をこれからどのように実らせていくつもりなのか。「いま、日本で一番したたかな女」伊藤綾子さんの今後に、目が離せません。(文/パピマミ編集部)
2016年07月25日●"学ぶ感覚"がすごく楽しいこの春、メインキャスターを務めてきた朝の情報番組『めざましテレビ』を涙で卒業し、『スポーツLIFE HERO’S』でスポーツキャスターに初挑戦している加藤綾子。5月からはフリーアナウンサーとなり、週刊誌・ファッション誌のグラビア、さらにはCM出演も続々と決まるなど、順調なスタートを切った。民放キー局3社から内定を受け、入社したフジテレビでは"カトパン"の愛称で人気に。情報番組、バラエティと大活躍で、看板アナウンサーとして8年間走り続けてきた彼女だが、今少し休みの時間も増えてきたことで、あらためて自らを見つめ直す機会が多くなったようだ――。――『スポーツLIFE HERO’S』が4月にスタートして1クール(3カ月)がたちました。スポーツキャスター初挑戦ということでしたが、振り返っていかがですか?やっぱりまだ分からないことも出てきますが、日々、毎週学んでいるという感覚があって、それがすごく楽しいです。雰囲気もアットホームですし、分からないことは素直に聞いてほしいと言ってもらえたことで、「自分がしっかりしなきゃ」という気負い感がないので、素直に楽しめるスタンスで番組ができるというのは、すごく幸せだなと思っています。――どういった部分を学んでいるという感覚ですか?難しい野球のルールですとか、そういうプレーの面だけではなく、このアスリートの方はこういう人なんだとか、昔はこういうことがあって今活躍されているということだったりとか、人となりを見ていくのが、すごく楽しいです。――まさに番組タイトルの"スポーツLIFE"の部分ですね。第1回の放送でゲストに来た明石家さんまさんから「マイケル・ジョーダンとモハメド・アリを知らなかった女ですよ。こんなやつにスポーツ番組やらせられるか!」と言われていましたが、その後さんまさんから、『ホンマでっか!?TV』で共演する際など、何か感想やアドバイスなどはありましたか?全然ないです(笑)。私も、全く分からないっていう感じで返事をしてしまったので、さんまさんの中では「この子とはもうスポーツのことは共有できない…」と見られていると思います(笑)――でも、さんまさんって結構いろんな人の番組を見てますよね。今後急に振られることもあるんじゃないですか?そうなんですよね! 見てくれているかもしれないですね。でも、またパッと写真を出されても、ちょっと戸惑うと思います(笑)――実際にスタジアムに足を運ぶようになって、スポーツの現場はいかがですか?この前、プロ野球の取材で初めて球場に行ったのですが、グラウンドに立つのも初めてだったので、すごい貴重な体験をさせていただきました。――プライベートでもスポーツ観戦されるようになりましたか?女子バレーボールの五輪最終予選を見に行きました。逆転勝利したオランダ戦です! 第1セットを取られて、第2セットは取り返すという展開で、本当に会場が一体になっているのを見て、びっくりしました。――加藤さんは音楽の教員免許を持っていますし、文化系のイメージが強いですが、体育の授業以外で、これまでスポーツのご経験は?小学校時代に水泳を習っていたくらいですね。ひと通り全部の種目を習って、これからタイムを競っていくというところで辞めました(笑)――先日、競泳バルセロナ五輪金メダリストの岩崎恭子さんもゲスト出演されていましたが、やはり競泳を見る目は、他の競技と違うんですか?正直変わらないです(笑)。でも私の場合、スポーツを見るきっかけになるのは、こうして実際に競技をされている方に会うことだと思います。お話を聞くと、その人に興味を持つじゃないですか。そこから派生して、やっていたスポーツにも興味をもつようになるんですよね。フィギュアスケートも好きで見に行ったことがあるのですが、もともと浅田真央選手が好きだというところから入ったんです。氷のシュッと切れる音とか、男性と女性のスピード感の違いなど、生で見る楽しさを感じましたね。――スポーツ選手にお会いしたといえば、先日CM撮影でサッカーの長友佑都選手と共演されましたよね。イタリア・ミラノまで行って撮影されたそうですが、あの"アモーレ"宣言の前ですよね。そうです! "アモーレ"宣言が出たのは、撮影のすぐ後でしたので、びっくりしました!――撮影時に "アモーレ"なオーラは感じましたか?幸せそうでした! でも、きっと後付けで思ってるだけですよね(笑)。長友選手は、その撮影チームで出演されて6年目になるそうなんですが、初めてで不慣れな私にも「ああ今の良かったんじゃないですか?」とおっしゃってくださったり、立ち居振る舞いも含めて、すごく紳士な方でした。――平愛梨さんがほれるのも、納得ですね。分かります! しっかりしている長友選手と、天然でかわいい愛梨ちゃんとのカップルがピッタリで、すごくすてきだなと思いました。●今後は自分から"前のめり"に――『めざましテレビ』を卒業されて3カ月、フリーになって2カ月ですが、時間の使い方はだいぶ変わりましたよね。それをきっかけに、何か新しく始められたことはありますか?それがゼロで…。今どうにかしようと思っている最中です。以前はゆっくりしたいっていう思いが強すぎたんですが、実際にゆっくりしてみたら、意外とやることがないんです(笑)。なので、なにか自分から外に行くきっかけになるようなものを作らないといけないと思っています。――タモリさんも『笑っていいとも!』が終わって、念願の昼酒ができるようになったものの、1週間で飽きてしまったそうですしね。本当にそういうものだと思います。仕事をして、その中のお休みだからこそ充実するんですね。新たな発見でした。だから、新しい行動に出たいなと思っています。――お仕事では、フジテレビの『FNS27時間テレビフェスティバル!』(7月23~24日)に、MCとして参加されることになりましたよね。今まではアシスタントや進行役だったと思います。自分でも驚きました! 番組内での基本的なスタンスは変わらないのですが、やっぱり「MC」という見られ方をされると、気が引き締まりますね。アシスタントとしてMCの方を頼るのではなく、自分でそこから何かを学ばねければいけないなと思います。――スポーツキャスター、CM出演、MCと新たなチャレンジが続いていますが、他にやってみたいことは何ですか?やっぱり昔習っていたピアノにまた挑戦したいですね。自分が気持ちよくなれる程度でいいんですが、自らの性格を振り返ってみると、与えられたものをやっていくというのが、ずっと私のスタンスだったと思うんです。フジテレビにいたときも、ありがたいことにお仕事をたくさんいただいて、自分を動かしてもらっていたと思うのですが、これからは自分で何かを見つけて、人や物にもっともっと積極的になっていかないと、自分を生かせないと思うので、そこは前のめりでやっていかないといけないなと思っています。――フリーアナウンサーとして生き残っていくための決意ということですか?というよりは、自分の生活スタイルとしてですね。今せっかく休みがあるんですけど、何かをしないと、すぐグータラしちゃうんです(笑)。それはすごくもったいないと思っているので、フジテレビ時代の経験を生かして、動かなきゃなっていう感じですね。――今はそれを考える時期なんですね。今まで「私の趣味はこれです」って言えたことがないんですよ。ありがたいことに、仕事が趣味だったので…。だから、仕事以外に好きなものを見つけるための行動力という点で、今自分はすごくダメだなぁって思ってます。――でも、今まではそんな暇もなかったわけですし。そうなんですけど、きっと「できない」ということに甘えてた部分もあると思うんですよ。忙しい中でも体を動かすためにピラティスを1年間習ったりしていて、それもすごく楽しかったんですよね。だから、そういう体を動かすこともまた始めたいですし、自分の気持ちと心を休めるのはもう足りてきたなと思うので、ここからいいペースで仕事をさせていただける合間の自由な時間のプライベートを、うまく使っていきたいですね。――仕事面では、今後「教育番組」をやりたいとおっしゃっていますよね。何十年後かの目標というくらいなのですが、自分がやってきたことを生かすという意味でも、やりたいなということですね。大学でも教育科で幼児教育のゼミに入って、教育ってすごく大事だなと思うことが多かったので、自分が先生役なのかどうかは分からないですが、何か教育的なことに携わりたいなという思いです。――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。ところで、今まではアナウンサーとして、インタビューを"する側"が多かったと思うのですが、フリーになって"受ける側"の機会も増えてきたと思います。何か新しい発見はありますか?そうですね。最初は、自分が質問に答えることに大丈夫かなという不安もあったんですけど、実際に受けてみて、自分の考えを整理するきっかけになっていると思います。今までは聞くばかりでしたし、アナウンサーというのは中立的な立場なので、何か物事を聞かれても、「私はこう思います」と断言するのでなく、「そういう一面もありますもんね」という風に、いい意味で逃げちゃうことができたんです。でも、インタビューをしていただくと、それに答えながら、「自分はこの質問にこう考えてるんだ…」と気づくことがあるんですよ。再発見ですね。――以前、フジテレビ時代に『ワイドナショー』を担当してみたかったけど、今後コメンテーターとして出演するのは「絶対無理です!」と言っていましたが、こうしてインタビューを受けて自分の考えが整理されてくると、コメンテーターとしての出演にも自信がついてきませんか?えー!まだダメです!! それは、うーん…まだ全然ダメですね(笑)。でも、この人ってこういうものの見方をするんだと思われるように、ちゃんと自分の意思は持ちたいですし、それをちゃんと発言できる自信も持ちたいなとは思っています。■プロフィール加藤綾子(かとう・あやこ)1985年埼玉県生まれ。国立音楽大学を卒業後、2008年にフジテレビジョン入社。『めざましテレビ』『笑っていいとも!』など、数々の人気番組でレギュラーを務めた。2016年5月からフリーに転身。現在は『ホンマでっか!?TV』『優しい人なら解ける クイズやさしいね』『スポーツLIFE HERO’S』(いずれもフジテレビ)などに出演中。
2016年07月03日アーティストの高木綾子によるキャラクター“UAMOU”の新作個展「ホーム(HOME)」が、7月1日から10日まで東京・中目黒のギャラリー・ボイルド(VOILLD)にて開催される。高木綾子は、絵本、フィギュア、アニメーションを通して独自の世界観を表現し、アートとデザインを軸にキャラクターの可能性を追求し続けるアーティスト。キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ在学中からヨーロッパを中心に、ピュアなハートをもった宇宙人キャラクターUAMOUの製作販売を行っている。同展では、“UAMOUの部屋”をテーマに、高木綾子の制作風景を垣間見ることのできるような空間に会場を構成。UAMOU、BIG UAMOUなどのフィギュアやクッション、シェルフ、ライト、イラストレーションなど約150点を展示する。その他、キーホルダーやステッカーなどのオリジナルグッズも販売される予定だ。【イベント情報】「UAMOU EXH IB IT ION “HOME”」会場:VOILLD住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台地下1階会期:7月1日~10日時間:12:00~20:00(土・日曜日は18:00まで)休廊日:月曜日
2016年06月06日フリーアナウンサーの加藤綾子が、28日発売の小学館「Oggi」(オッジ)7月号で、女性ファッション誌に初登場することが27日、明らかになった。4月末でフジテレビを退社した加藤だが、小学館によると、フリー転身を決断した際に、ほぼ全ての女性ファッション誌からオファーが殺到したという。その中から加藤は、20代後半からの働く女性を応援するというコンセプトの「Oggi」を選択。自身が31歳になったばかりで読者と同世代であることに加え、仕事・ファション・等身大というキーワードから、「仕事もおしゃれも成長したい」という同誌のテーマに共感したという。今回の誌面では、局アナ時代には見せたことのない表情や、洗練されたファッションカットを収録。さらに、自身の仕事観について、インタビューに応じている。「Oggi」7月号は、28日発売(一部地域で異なる)。定価730円。
2016年05月27日フリーアナウンサーの加藤綾子がこのほど、東京・台場のフジテレビで行われた同局系バラエティ特番『一流が嫉妬したスゴい人』(14日21:00~23:10)の収録に参加。4月末の同局退社後初めてのバラエティ収録だったが、「あれだけ送別会を何回もやってくれたのに、正直卒業してない気持ちになっちゃって…」と、まだフリーの実感がない心境を語った。加藤は、この番組でMCを担当。スタジオゲストの劇団ひとりが「何回かカンペ無視してました」とフリー後の変化を語り、千原ジュニアも「フロアD(ディレクター)とかなりバチバチなんだなと思います」とあおっていたが、「劇団さんに出ていたカンペで、なかなか行かないから私が奪っちゃったんです(笑)」とカラクリを明かし、スタッフとのバトルを否定した。フリーの実感はまだないそうだが、今回の収録では「あーこれはこれは加藤さん!」「カトパンなんてもう呼べないよ!」など、わざと仰々しく迎えられたそうで、「今までになかったです(笑)」と自身より周囲に変化が。一方で、今まではメインMCをサポートする役回りが多かったが、この番組では単独MCという立場になり、「1人で回していく難しさとか、ちょっと間ができた時にドキッとしてしまうところがあって、ここが慣れてないところだなと思いました」と課題を挙げた。また、局アナ時代に担当してみたかった番組に『ワイドナショー』を挙げたが、今後コメンテーターとして出演することには「(松本人志ら)あれだけ色の濃い人たちとの並びは、絶対無理です」と消極的だ。その理由について、「アナウンサーって、いい意味でも悪い意味でも中立の立場で逃げられてたんだなと思ったんです。意見を求められても、言わなくていいというところに自分は甘えてた」と分析し、「パッと振られて自分なりの角度のコメントが言えるのはすごいことだと思うので、そこにはさすがに並べない」と説明。その上で、「まずは1人でも(MCが)行けるよっていうところを目指したいと思います」と目標を語る。この番組は、一流の世界で活躍する人が「スゴい!と思った人」=「嫉妬した人」を告白していくもので、今回は、樹木希林、さだまさし、澤穂希、三池崇史、鈴木おさむ、浜崎慎治(CMディレクター)、片岡護(イタリアンシェフ)、コロッケという8人が、嫉妬した人物を紹介。加藤は自身の嫉妬するとして、NHKの有働由美子アナウンサーの名前を挙げながら、「嫉妬というのはかっこ悪い言葉だと思ってたんですけど、この番組ですてきな言葉に聞こえ、自分の気持ちを素直に受け止めることで、心が軽くなる感じがしたんです」といい、「背中を押してもらえるような番組だと思うので、本当に見てもらいたいです」とアピールした。
2016年05月08日東京・六本木の国立新美術館で3月16日から6月13日まで開催中の展覧会「MIYAKE ISSEY 展: 三宅一生の仕事」の関連アプリが2種類配信されている。今回配信されているのは、会期中、スマートフォンやタブレットで楽しめる展覧会のチラシを使ったアプリ2種。「立動アプリ」は、AR機能を利用したインタラクティブな共有情報発信ツール。アプリをチラシにかざすとチラシの中央に描かれた不思議な立体が動き出し、立体と一緒に写真撮影をすることができる。一方、「MIYAKE ISSEY展:音声ガイド」のアプリは、展示作品の中から厳選された20作品をゲストナビゲーターのピーター・バラカンが分かりやすく解説。“衣服は身体を包む一枚の布である”という発想から生まれた服のエピソードを聞くことができる。このアプリの収録時間は18分で、ダウンロード価格は税込500円。美術館入口カウンターで同アプリをダウンロードした画面を見せると、同展オリジナルステッカーもプレゼントされる。
2016年05月02日4月30日でフジテレビを退社した加藤綾子アナウンサー(31)が同日、同局のブログで感謝の思いをつづった。加藤アナは「いつも見てくださった皆さま」というタイトルで更新し、「2008年にフジテレビに入社してから8年と1ヶ月、本日をもってフジテレビアナウンサーを卒業致します」と報告。「本当に本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。そして、「フジテレビアナウンサーとしての日々はこんなに一生懸命になれる自分がいるんだと初めて気付くことのできた、貴重な時間です」と振り返り、「それも全て、いつも番組を見て応援して下さる皆さま、アナウンス室の皆さん、スタッフの皆さん、そして同期のおかげです」と感謝。「皆さんがとても大きなパワーを与えてくれました。本当に感謝の気持ちしかありません」と思いを込めた。5月1日からはフリーに転身する加藤アナ。「形は変わりますが、引き続き全力で頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します」と呼びかけた。
2016年05月01日V6の三宅健と、タッキー&翼の滝沢秀明がケンタッキー・フライドチキンのパックメニュー「おトクな いいとこどりパック」CMキャラクターに決定したことが8日、わかった。放送は4月21日から5月31日。三宅と滝沢は、10日開演の舞台『滝沢歌舞伎2016』で初共演を予定しており、1月19日に行われた制作発表で、三宅が自分たちの名前に触れて「ケン&タッキーというおいしい関係になれたら」と発言していた。この言葉がきっかけの一つとなり、今回のCMが決まったという。CM自体も舞台に合わせ、稽古を終えた2人が楽屋でフライドチキンを食べるという設定。滝沢が「ケン」、三宅が「タッキー」と呼びかけるなど、2人の名前を生かした展開になっている。三宅は1997年、滝沢は2012年にそれぞれ同社のCMにキャラクターとして登場しており、三宅は19年前に撮影したスタッフと再会、当時の話題で盛り上がったという。また、滝沢は前回のCM時、コンビを組んでいる今井翼と一緒に「ケン・タッキー&翼(ツバサ)・ンド」というコピーで出演しており、今回もまた名前にかかった内容で出演することとなった。
2016年04月08日4月末でフジテレビを退社する加藤綾子アナウンサーが、13日(21:00~22:48)に放送される同局系バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』(レギュラーは毎週水曜21:00~21:54)のスペシャルで、ウエディングドレス姿を披露することが4日、明らかになった。加藤アナがこの姿を披露するのは「フリー転身のカトパンと共に4月から新生活で幸せになれちゃいまスペシャル」という特別企画。司会の明石家さんまや評論家集団、マツコ・デラックスらパネラー陣が、不動産屋、物件、ヘアサロンなどを訪問してトークを繰り広げる。この中で、ブライダルサロンを訪れた際、加藤アナがウエディングドレスを着ることになった。今回着用したドレスは、胸元がかなり開いたセクシーなタイプと、胸元がレースの体にフィットするタイプ。番組開始以来、加藤アナを見守ってきたさんまは「なんやねんこれおまえ~」と言いながら、晴れ姿にうれしそうな表情を浮かべる。加藤アナは「ウエディングドレスは女の子の憧れの象徴でもあるので着られてうれしかったんですけど、もうすぐ31歳になるのでリアルな感じがしてドキドキもありました」と感想。一方で、「"結婚前にウエディングドレスを着ると婚期が遅れる"という都市伝説もあるので、大丈夫かなって…(笑)」と不安ものぞかせていた。この日の放送ではほかにも、俳優ディーン・フジオカが初登場し、さんまとも初共演。評論家集団に「自分を抑えられない性格をなんとかしたい!」という悩みを相談する。
2016年04月04日4月いっぱいでフジテレビを退社する加藤綾子アナウンサー(30)が1日、メインキャスターを務めてきた朝の情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~8:00)を卒業した。入社1年目の2008年から同番組に出演し、2012年4月よりメインキャスターを務めてきた加藤アナは、「いつもゲラゲラ大きな口を開けて笑っていました」と笑顔で振り返り、「入社してから7年半も朝の生活を続けてきたのですが、まさかここまで続けて来られると思っていませんでした」と語った。そして、東日本大震災の取材を思い返し、「『めざましテレビ見ています』と温かい声をかけていただき、こんな私でも人の力になれることがあるんだなと思ってここまでやってくることができました。たくさんの笑顔をみなさんからいただきました」と涙顔で感謝。「素敵な思い出でいっぱいです。本当にありがとうございます」と続けた。三宅正治アナから"卒業証書"を受け取ると、さらに大粒の涙を流し、「皆さんからは学んだことが多い。先輩からはスキルを、後輩からは人として」と共に出演してきた先輩後輩に感謝。「アナウンサーを辞めたい」と軽部真一アナに相談したことも明かし、後任の永島優美アナから「お疲れ様でした」と花束を受け取ると「心配していません」と話した。その後あらためて、「本当に幸せな8年間でした。視聴者のみなさまと毎朝『おはようございます』とごあいさつできて本当に幸せでした。ありがとうございました」と感謝の思いを述べた加藤アナ。最後の「めざましじゃんけん」ではチョキを出し、「今日も元気に、いってらっしゃい」と笑顔で締めくくった。加藤アナは、4月いっぱいでフジテレビを退社。来月1日よりフリーアナウンサーとして活動する。
2016年04月01日デザイナーの三宅一生のものづくりに迫った書籍『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』が、3月25日に発売される。三宅一生とリアリティ・ラボ(REALITY LAB)チームによる132 5. ISSEY MIYAKEでは、身頃やスカート部分などのパターンを用いず、谷折り山折りの線が規則的に並ぶ1枚の型紙から衣服を製作している。三宅一生によるこのような衣服構造はどのようにして生み出されたのだろうか。同書では、三宅一生によるものづくりを、荒木経惟の撮りおろしをはじめとするビジュアルとともに紐解いていく。なお、同書の関連イベントとなる展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催されている。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)【書籍情報】『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』編著:清水早苗発刊:パイ インターナショナルソフトカバー/112ページ/A4判変型発売:2016年3月25日価格:2,315円
2016年03月24日3月16日から国立新美術館で「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が始まった。会期前日にはプレス内覧及び記者発表会が行われ、三宅一生を始めとする関係者が出席した。「21_21 DESIGN SITEを2007年に開館してからすぐに近所である国立新美術館へ挨拶に伺った際に、いつかここで展覧会が出来たらと私が呟いたことから始まった10年掛かりのプロジェクト」と三宅氏が語る本展は、デザイナーの三宅一生が活動を始めた1970年から現在に至るまでの約45年間“企業秘密”にしてきた仕事を紹介するこれまでにない大規模な展覧会である。まず同展を構想するにあたり、三宅一生の45年間のアーカイブを整理するところから始めたのは数年前。三宅氏は「数万点に及ぶ膨大なコレクションの中から、一着一着当時を振り返りながら今回のための展示品を厳選することは思っていた以上に時間の掛かる作業で、実は当初の計画から会期が先延ばしになってしまっていたのだが、やっと今年実現が叶った」と明かし、45年という長い歴史を実感させる。そんな歴史を凝縮させた展示内容は、A、B、Cと大きく3つのセクションで構成されている。ルームAでは、三宅デザイン事務所を立ち上げた70年代に制作された原点ともいえる「タトゥ」「麻のジャンプスーツ」「水着とキャップストール」「ヌバ」といった服を展示。ルームBでは、80年秋冬コレクションで発表された「プラスティック・ボディ」に始まり、その後85年まで様々な形で展開された「ボディ」シリーズを展示する。このA、Bの空間デザインは、三宅氏と20年来の付き合いであるという吉岡徳仁が手掛け、服の展示に用いられているマネキン「グリッド・ボディ」も本展のために制作された。三宅氏の「衣服の原点は一枚の布」という概念に基づき、一枚の紙、または一枚のアクリル板からレーザーカッターでくり抜いた365パーツをグリッド状に組み立てて形成されているという。佐藤卓が空間デザインを手掛けたルームCでは、「プリーツ」「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」「132 5. ISSEY MIYAKE/陰影 IN-EI ISSEY MIYAKE」など5つのテーマに分けて三宅氏の原動力となるチーム、メーカー、デザイナーとの協働を紹介する。中でも注目される「製品プリーツ」の制作過程を初公開するコーナーでは実際にスタッフがプリーツマシーンを動かし、制作実演も行われる。「本展に訪れた人が“何か自分も創りたい”と、子供から大人まで創造意欲を掻き立てられるような展覧会に仕上がったと思っている。デザインとは完成までのプロセスも含めて、こんなにもわくわくする可能性に満ちた仕事なんだと伝えたい」と三宅氏。記者発表会で「これから先40年に活躍する未来のクリエーターの課題は?」と問われると「資源不足や人口増加など問題は様々にあるが、男女や家族でシェアできること、温かみの感じられるプロダクト、洗濯のし易さなどより暮らしや生き方そのものに密接したデザインが必要になってくると思っている。生活の身近な事柄も含めてチームで日々ディスカッションしながら創造していく、だからデザインは面白い」と話した。会見終了後には本展の開会式が行われ、その場でなんと三宅氏にはフランス政府から芸術文化勲章のレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールが授与された。会期中には佐藤卓と深澤直人による「三宅一生の感覚」(4月23日)、写真家・高木由利子と建築家・田根 剛の「Nobody Knows」(5月8日)、テキスタイルデザイナーで株式会社 イッセイ ミヤケ 取締役の皆川魔鬼子による「小さな驚きを与え続けること ―三宅一生のテキスタイル創り―」(6月4日)といったトークイベントや、造形作家・関口光太郎による「新聞紙とガムテープのアートを体験しよう!」(4月17日)や、リアリティ・ラボ(Reality Lab.)スタッフによる「折りオーリ ラボ開講!」(4月29日)といったワークショップなど、様々な関連イベントも予定されている。イベントの詳細や予約方法については国立新美術館公式サイト()にて掲載中。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(5月3日は開館)料金:一般1,300円、大学生800円(5月18日は国際博物館の日につき入場無料)
2016年03月17日新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日デザイナー・三宅一生による展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、3月16日から6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催。これを記念したTシャツが2月18日に発売された。展覧会に展示される服をモチーフにした同Tシャツ。白地をベースに、後ろから前にかけて幅いっぱいにプリントを施したデザインを生かすため、接ぎ目が前中心のみの仕立てとなっている。生地には100%コットン素材を使用。02、04の2サイズ展開のユニセックスモデルで、七分袖のゆったりとしたフォルムに仕上げられた。価格は5,800円。取り扱いは、ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI、REALITY LAB. ISSEY MIYAKE、ISSEY MIYAKE / AOYAMA、ISSEY MIYAKE / KOBE 、ISSEY MIYAKE MEN / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / ROPPONGI、 HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE / SHIBUYA PARCO、HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE 阪急 MEN’S TOKYO、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBA。
2016年02月19日16年3月16日から6月13日まで、国立新美術館にて展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が開催される。同展は、デザイナーの三宅一生が活動を始めた1970年から現在に至るまでの約45年間の仕事を紹介するもの。大きく3つの部屋で構成されており、ルームAでは、三宅一生の原点ともいえる70年代の服を展示。71SSで発表された刺青の図柄を用いたジャンプスーツや、バイアス地の3枚の正方形の布を用いたハンカチーフ・ドレス、一枚の布で作られたコクーン・コートなどが展示される。ルームBでは80年代の中心的な作品である、身体に焦点を合わせた服のシリーズを展示する。繊維強化プラスティックや合成繊維、ラタンなど、従来衣服には用いられてこなかった素材が取り入れられた「ボディ」と呼ばれる胴体部を覆う衣服などが並ぶ。ルームCでは、“布づくりからスタートする”三宅一生の最も革新的な側面をテーマごとに分けて紹介。生地を服のかたちに裁断縫製した後にプリーツ加工を行う三宅の「製品プリーツ」の制作過程も初公開される予定だ。ルームCの会場デザインとヴィジュアルデザインは佐藤卓が手掛けた。また、ルームA、Bは吉岡徳人が空間デザインを手掛け、同展のためにデザインされた「グリッド・ボディ」を用いた展示となる。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(5月3日は開館)料金:一般1,300円、大学生800円(5月18日は国際博物館の日につき入場無料)
2015年11月27日結成36年目、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第53回本公演「虹を渡る男たち」が、11月7日に東京・サンシャイン劇場で開幕。前日に公開稽古が行われ、抜粋シーンがいち早く披露された。かつて芸能界でヒットメーカーと呼ばれたふたりの男、長本(三宅裕司)と熊崎(小倉久寛)。ふたりはそれぞれ個性的なアイドルグループを次々と売り出し、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるライバル同士だったが、熊崎が満を持して送り込んだグループのメインボーカルが失踪。それを機に熊崎は芸能界から去り、長本も後を追うように表舞台から姿を消した。そして現代。昔の仕事仲間に呼ばれてテレビ局にやってきた長本と熊崎は、久々に再会。なじり合う会話を盗み聞きしていた男・久松(野添義弘)が、自分が発明したタイムマシンで、ふたりの運命を狂わせたあの日に戻ろうと声を掛ける……。公開されたシーンはプロローグの2場、三宅演じる長本の回想シーン。熊崎との切磋琢磨の日々が長本のモノローグで再現されるのだが、ふたりが送り込んだ超個性的な女性アイドルグループもそのつど登場し、歌とダンスを披露する。某グループ風のギンガムチェックの衣裳がキュートな“ジョナガール”、世のオジサンたちを元気づける「オッサン賛歌」をコミカルな振付で熱唱する“デニッシュ”など総勢6組。それぞれのシーンは短いが、女性劇団員たちによる歌、ダンスは、その見せ方ともに完成度が高く、旗揚げ以来“ミュージカル・アクション・コメディー”を掲げ続けるこの劇団の底力を見せる。座長の三宅自身が「世代交代」を口にし、若手劇団員に期待を寄せていた本作だが、公開されたわずかな場面にも、その成長が感じられた。SETといえば三宅、小倉の二大看板の存在感が圧倒的だが、今回は“SET第三の男”野添義弘が彼らと行動をともにする役で、言わば三つ巴のギャグ合戦が繰り広げられる。劇団を長年支えてきた野添がどんな起爆剤として作用するか、注目したい。公開稽古後の囲みには三宅と小倉が登壇し、「もし過去に戻れたら?」などの質問が飛んだ。「東京で生まれてみたかった」という小倉に三宅は、「それじゃきっと味のないただのオジサンになっていた。そうして普通の会社に入っていたら、宴会係がいいとこ(笑)。この持ち味を最大限に活かせる場所が芸能界なんだから最高だと思うよ、アンタの人生」と、独特の賞賛(?)を贈っていた。公演は、11月23日(月・祝) まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年11月10日東京都・六本木の国立新美術館は、デザイナー・三宅一生が活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介する「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」を開催する。会期は2016年3月16日~6月13日(火曜休館、ただし5月3日は開館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。観覧料は一般1,300円、大学生800円、高校生以下無料。同展は、初期から最新プロジェクトまでの全仕事を通して、ものづくりに対する三宅氏の考え方やデザインアプローチを明らかにし、未来に向けた更なる創作の可能性を探るもの。三宅氏は常に次の時代を見据えながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しているという。それは、1960年に日本で初めて開催された世界デザイン会議において、当時、多摩美術大学在学中であった三宅氏が、衣服デザインが含まれないことに疑問を持ち質問状を送ったことに始まる。既にそこには、衣服は時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるという三宅氏の思想が見て取れる。以来、既成の枠にとらわれない自由な発想のもと、独自の素材づくりから始まり、「一枚の布」と身体との関係や、そこに生まれる「ゆとり」や「間(ま)」を追求し、また、チームと共に粘り強いリサーチと実験を行い、革新性と着心地のよさを兼ね備えた衣服を生み出しているということだ。また、三宅氏は、伝統技術や職人技を自身の衣服デザインに生かすとともに、新しい素材の開発や服づくりの方法を探求し、従来の服づくりとは異なる画期的なデザインを生み出してきた。同展では、三宅氏独自の「製品プリーツ」の制作過程が初めて展示される。会場の一部の部屋は、グラフィック・デザイナーの佐藤卓氏が会場デザインを担当し、展覧会のヴィジュアル・デザインも行っている。また、吉岡徳仁氏が空間デザインを手がけた部屋もあり、今回の展覧会のために吉岡氏により新たにデザインされた「グリッド・ボディ」に服を着せた展示も行われる。そのほか、同展のために写真家、岩崎寛が全作品を撮り下ろした写真を収録した展覧会図録が求龍堂から出版される予定となっている。
2015年11月06日フードアーティスト・諏訪綾子が、本日4月25日に行われる六本木アートナイトで一晩限りのインスタレーションを行う。場所は写真スペース「IMA CONCEPT STORE」(東京都港区六本木5-17-1AXISビル3階)。18時から23時まで。今回テーマを「Taste of Photographyー写真をあじわう」と題し、撮り下ろし写真と、フードを組み合わせたマジカルな空間をつくる。目で見て、食べて感じる作品となるだろう。参加料金は2,400円(雑誌『IMA』定期購読会員は2,200円)。1ドリンク付き。諏訪綾子は1976年石川県に生まれる。金沢美術工芸大学卒業。2006年よりフードをテーマにしてアート表現を行う「food creation」を開始。金沢21世紀美術館での展覧会やパフォーマンス「ゲリラレストラン」などを行い、高い評価を得ている。
2015年04月25日伊東四朗を座長とする「伊東四朗一座」の誕生から11年。伊東がスケジュールの都合で不在の際は三宅裕司を座長に“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”の「熱海五郎一座」として活動し、昨年には伝統ある大劇場・新橋演舞場に進出した。1か月で5万人動員の成功を受けて上演される今年の演舞場第2弾作品は、爆笑ミステリー『プリティウーマンの勝手にボディガード』。“プリティウーマン”で“ボディガード”なヒロインを演じる大地真央と、座長の三宅に話を聞いた。熱海五郎一座 チケット情報「あまり一緒にお仕事をしたことはないんですが、舞台で大地さんを観て、きっと笑いが好きなんだろうなというのを感じていたんです。昨年、『コントの劇場』(三宅演出・出演のコント番組)でコントを一緒にやって、もう間違いないと思いました(笑)」(三宅)。「確かに好きですね。私、宝塚時代も“白馬に乗った王子様”的ないい人だけのキャラクターだとつまらなくて。作・演出の先生に相談しながら、ちょっとワルっぽいところや笑える部分を、台本になくても盛り込んでいたんです。やっぱりお客様に笑っていただきたい、楽しんでいただきたいという気持ちは昔からありました」(大地)三宅もその笑いのセンスに太鼓判を押す大地が、“東京喜劇”に挑む。三宅曰く舞台の笑いというものは「お客さんの笑い声で分かりやすく結果が出てしまう」もの。「甘っちょろいもんじゃないんですね。チラシに書かれた『どんな手を使ってでも爆笑が欲しいんです』っていう三宅さんの言葉がとってもおかしくて(笑)」(大地)。「もちろん、力尽くでという意味ではないんですよ。無理なく自然に笑わすことのできる方法を、役者たちがなんとしても探すということです」(三宅)。「笑いが上質なんですよね。番組でご一緒したとき、私も本当の笑いというものを追求してみたいと思いました」(大地)三宅と大地は、ともに警視庁所属のSPだった元夫婦で、今は互いに違う職業に就いているという設定。気になるふたりの離婚原因も最後に明かされる。渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら笑いの達人たちが周りを取り囲む中、大輪のコメディエンヌ・大地はどんな爆笑の花を咲かせるか!「笑うことは美と健康に、本当にいいと思います。笑いって一番難しいけど、笑いがハマッて劇場でお客様と共有できた瞬間って、お互いにすごく気持ちいい。思いっきり笑ってちょっと感動して、『明日から頑張るぞ』と思っていただけたらいいですね」(大地)公演は6月2日(火)から26日(金)まで、東京・新橋演舞場にて。チケット発売中。取材・文/武田吏都
2015年03月25日伊勢丹新宿店は、日本の財布縫製技術とアート・カルチャーを掛け合わせた「CULTURE&ART WALLET」で、新しい財布の提案を行う。財布の市場は現在、「グッチ(GUCCI)」や「プラダ(PRADA)」といったラグジュアリーブランドの売り上げシェアが全体の90%を占め、残りの10%が財布編集売り場の売り上げという。同店の財布コーナーでは、デコラティブでカラフルなデザインのものが好まれる傾向にあることと、カルチャーに興味のある日本女性が増えてきたことを鑑み、アーティストとコラボレーションした新しい切り口の財布を考案した。第1弾企画では、3名の“旬の日本人アーティスト”との共演を企画。財布をキャンバスに見立て、思い思いのデザインを施すこのプロジェクト。広告や空間デザイン、映画や音楽のアートワークなど幅広く手掛けているアートディレクター・森本千絵は、オリジナルのイラスト「goen°曼荼羅(ごえんまんだら)」を描き、“食の価値”を伝えることをテーマに活動するフードアーティスト・諏訪綾子は、野菜を使ったアート作品を転写プリント。全国各地でライブペイント活動を行うアーティスト・チアキコハラは、ネコのイラストを全体に施している。またデザインのみならず、縫製もこだわった仕様だ。各長財布2型が用意され、価格はすべて2万6,000円。
2014年12月12日俳優兼パフォーマーでマッスルミュージカルではリーダーも務めた“知幸”と、マウンテンバイク世界チャンピオンとシルク・ドゥ・ソレイユ出演の経歴をもつ有薗啓剛が、多彩なパフォーマーたちと旗揚げしたチームPADMA(パドマ)。2011年の活動開始以来、驚異的な身体能力によるパフォーマンスはもちろん「おバカなことを全力でやる」をモットーに、硬軟とりまぜたステージでファンを増やしている。劇場公演のほかに各種イベントにも積極的に出演しているPADMAが、10月18日、足立区立古千谷小学校でパフォーマンスイベントを行った。PADMA vol.7「Jailhouse(ジェイルハウス)」チケット情報今回の行事対象である6年1組から3組までの児童たちと父兄の皆さんが体育館のステージを見守るなか、知幸がステージ上に設置した6段の跳び箱に挑むところからイベントはスタート。床から2メートルを超す高さの跳び箱を鮮やかにクリアすると、約150人の観客からワッと大歓声が。続いてMC・SOFFYの軽快な紹介に乗って、YUJIによる複雑なダブルダッチや、小柄なREN1.5(三宅綾子)を縄に見立てた“人間なわとび”、大きな鉄枠のキューブを使った武子展久のパフォーマンスなどが繰り広げられると、児童たちの目はすっかりクギ付けに。途中、大作ミュージカルにも出演する俳優でアクロバットパフォーマーでもある三井太一や、ダブルダッチの現役世界チャンピオンにしてモデルとしても活躍する高橋駿一たちから、「何かひとつやりたいことを見つけてください」「好きなことに夢中になってみて」など夢について話すコーナーでは、児童たちも真剣な表情で耳を傾けていた。最後は組対抗の大縄飛びに皆で挑戦し、メンバーと観客全員の拍手と笑顔でイベントは終了した。12月には、7回目の本公演となる『Jailhouse』が予定されているPADMA。知幸は「この3年、パフォーマンスと演劇の融合を目指してやってきて、ようやく目指す方向が見えてきた気がします」と語る。見どころは「全てのメンバーの全ての場面」ときっぱり。「笑いも多くてハチャメチャやっているように見えるけれど、パフォーマンスのクオリティは一層上がっています。演劇の枠を壊したいという結成当時の気持ちを忘れずに、今回は集大成としてお祭り騒ぎにできれば。お客さんもぜひ楽しんでください」と話す知幸。理屈抜きの高揚感が味わえる、そのユニークなステージには今後も注目だ。人形町にあるPADMA official BARに行けば、スタッフとして働いているPADMAメンバーに会えるかも。本公演は12月18日(木)から12月23日(火・祝)まで東京・ブディストホールにて。チケットの一般発売は11月7日(金)午前10時より。なおチケットぴあではインターネット先行抽選を実施中、10月29日(水)午前11時まで受付。取材・文佐藤さくら
2014年10月24日フードアーティスト諏訪綾子が主宰する「フードクリエイション」は、伊勢丹新宿店にてフードパフォーマンス「ゲリラレストラン」を3月7日の一日限定で開催した。同店3階ウエストパークに用意された特別スペースには、同店が今季ファッションディレクションテーマとして掲げる「ハイインパクト・ピンク」を踏まえ、黒とピンクで統一された装飾が施された。店頭にはダイニングテーブルが設置され、当選した10名の顧客が順次来店。定刻になると突如ドラムロールが店内に鳴り響き、行き交う顧客が思わず足を止める中、トランペット奏者と共に主宰諏訪綾子が登場しイベントの幕開けとなった。今回用意された「感覚で味わう 感情のテイスト」のフルコースは全6品。様々な感情のタイトルが付いた一口サイズの料理が振る舞われた。「驚きの効いた楽しさと 隠しきれない嬉しさのテイスト」は、ホワイトチョコレートに紫菊の花びらやパチパチキャンディーを纏わせた料理。白い綿菓子に白胡椒と鯛でんぶを振りかけた「失意のテイスト」、香水瓶の噴霧器でエモーショナルエッセンスを口の中に一拭きする「一瞬にして沸きおこる怒りのテイスト」、紫色の粉の上に乗った艶のあるキャラメル状の「おさえきれない嫉妬のテイスト」、カシューナッツとブラックオリーブを合わせた「痛快さのテイスト」などが振る舞われた。ゲリラレストランでは、同氏の「どうぞお召し上がりください」の合図で手に取り一口で食べる事、そして五感で味わう事がルール。いずれの料理も見た目からはどんな味なのか全く想像ができないが、口にしてから時間が経つごとに味わいと食感が変化する仕掛けになっているようで、参加者は一口味わうごとに隣の人と顔を見合わせたり、驚きの表情を見せた。まさに五感を刺激する食が提供されたようだ。個性的なコスチュームを纏ったモデルたちが料理をサーブしたが、この衣裳には「アンリアレイジ(ANREALAGE)」や「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」などが協力している。今回、諏訪綾子は同店リモデル1周年を記念して「ハイインパクト・ピンク」をテーマにした作品を制作。「セント オブ ウーマン(Scent of woman)」と名付けられた作品シリーズ6種の写真作品が展示され、同作品がプリントされたスカーフも限定販売している。諏訪綾子は、美食でもグルメでもない、栄養源でもエネルギー源でもない、食の新しい価値を伝える事をテーマに活動するフードアーティスト。金沢美術工芸大学を卒業後、2006年より「フードクリエイション」を主宰。2008年には金沢21世紀美術館で「食欲のデザイン」と銘打った初個展を開催。「ゲリラレストラン」は、これまでにパリ、ベルリン、シンガポール、香港、福岡、東京などで開催されており、2010年10月の開催以来、東京では3年ぶりの開催となった。
2014年03月12日とにかく笑えて楽しめるエンタテインメントを追求し続けて33年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)。三宅裕司が主宰するこの劇団の第50回記念本公演『上海ローズ』が11月1日(木)に開幕する。それに先がけ、10月31日には公開舞台稽古と、三宅、小倉久寛、韓国の新人俳優クォン・ヨンミンによる記者会見が行われた。『上海ローズ』のテーマは音楽。劇中に登場するJ-POPのナンバーワンレーベル「アーベイ・グループ」は、韓国人歌手と日本人バックダンサーグループとのユニットで世界的ヒットを狙う。そのオーディションになぜか売れないバンドの三宅と小倉が呼ばれる。その裏では大ヒットの秘訣がつまった「幻の上海ローズのレコード」をめぐる企みが進行していて……と、いまの音楽業界を反映したような物語が展開する。公開稽古が始まると、どこかで見たことのあるような音楽会社のロゴが掲げられたステージが姿を現す。いかにも韓流らしい楽曲が流れると、10人あまりの出演者による一糸乱れぬヒップホップダンスが展開。まるで本当のコンサートに来たかのようなクオリティに圧倒される。曲が終わると三宅と小倉が登場。このふたりのどこまでが台本通りでどこからがアドリブかわからないようなテンポのよいやりとりに会場からは終始笑い声が聞こえていた。会見では、まず小倉が2年ぶりの本公演について「三宅さんがいるとやっぱり違う」と切り出した。昨年、椎間板ヘルニアの手術のために休養した三宅と共に50回目の記念公演を迎えられる感慨はひとしおのようで「三宅さんが走り回っているところを見てぐっときました」と語った。それを受けて三宅も「今回は走る三宅を見てください。といっても2秒ぐらいだけど」と笑わせたあと、「一度は舞台に復帰できないかもと思った。こうして生かされているからには、手間のかかる喜劇を日本に残さなくてはいけない。中身を練り上げた音楽ギャグをふんだんに使って、2年分の思いの詰まった舞台にします」と力を込めた。韓国人歌手役のクォン・ヨンミンは三宅自ら韓国に飛んで発掘した期待の新人。「彼の声には心をわしづかむ魅力がある」という三宅の言葉に、すかさず「ありがとうございます!」と覚えたての日本語で返した。創設33年目にして、全力で観客を楽しませることを追求し続けるSET。三宅の不在を乗り越えた彼らの舞台は、これまで以上に力のこもったものになりそうだ。11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場、11月22日(木)に新潟県民会館 大ホールにて上演。取材・文:釣木文恵
2012年11月01日三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)が結成33年を迎え、11月からは第50回記念本公演『上海ローズ』が上演される。結成以来のミュージカル・アクション・コメディーという旗印を守り続けながら、公演ごとに観客を驚かせ、喜ばせ、笑わせるSET。9月某日、今回の公演にかける意気込みを三宅に訊いた。劇団スーパー・エキセントリック・シアター第50回記念本公演チケット情報昨年7月に椎間板ヘルニアの手術を受け、2011年後半は休養をしていた三宅。そのため、昨年行われた『あちらをたてれば、こちらが立たず』も主宰不在の番外公演という扱いだった。今回は実に2年ぶりの本公演復帰となる。「本当に復帰できるかどうかわからないという状況が何か月か続き、もちろん不安はありました。そうすると復帰できたときに『なぜ自分は生かされたのだろう』と思うわけです。結果、手間のかかる、今やなくなりつつあるコメディーというものを作っていかなくてはいけないという使命感が以前より増しました」と真剣なまなざしで告白した。手間のかかるもの、といえば今回の作品。音楽がテーマであるため、曲作りから歌の練習、楽器の練習……と、通常の芝居に加えていくつもの準備が必要となる。「音楽を扱う芝居っていちばん面倒(笑)。でも、ハーモニーがうまく重なったとき、そして音楽ギャグがうまく決まったときの気持ちよさも最高なわけです」と語る。現在は音楽を作り込みながら、個々人が歌や楽器の練習に勤しんでいる状況なのだとか。「こんな冴えない奴からこんな美しい音色が出るのか、という驚きをお客さまに感じて欲しい。小倉久寛が素敵なハーモニーを奏でたらやっぱり皆さん驚くし喜んでくださると思うんです(笑)」。三宅、小倉は今回、韓流歌手グループを売り出す事務所のオーディションになぜか呼ばれたバンドのメンバー役を演じ、演奏ではギターを担当する。「自分が一番プレッシャーの大きい役かもしれない。でも、それを乗り越えるぐらいのことをしなければ、観に来てくれたお客さまを楽しませることはできないですよね」と決意をみせる。33年間、“笑い”にこだわってきたSET。今回もそれは同じ。「笑って笑って、終わった後、ふと大きなテーマに気づくような作品。でもそんなこと気付かなくてもいい。とにかく笑いにきてほしい」。2年分の思いが詰まった舞台で、SETが究極のエンターテイメントを見せる。公演は11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、11月22日(木)に新潟県民会館大ホールで千秋楽を迎える。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2012年10月05日2011年春に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、シャープで知的な笑いの波状攻撃に加え、三宅弘城演じる“万能執事・鎌塚アカシ”というニュースターを生み出し、劇作・演出の倉持裕が新境地を開いた記念すべき作品。その第2弾『鎌塚氏、すくい上げる』が今夏上演される。7月下旬の某日、稽古場を訪ねた。M&OPlaysプロデュース「鎌塚氏、すくい上げる」 チケット情報空間を不可思議かつ自在に使いこなすことに定評のある倉持が、今回選んだ舞台は豪華客船だ。完璧なる執事・アカシは主人・由利松公爵より、船上で行われる長男モトキ(田中圭)と花房家公爵令嬢センリ(満島ひかり)の見合いを成功させよとの命を受け、レッドジンジャー号に乗り込む。待ち受けていたのは、政略結婚を嫌うセンリが女中ミカゲ(市川実和子)に無理やり協力させた“作戦”や、打算と恨みで見合いを壊そうとする堂田男爵夫人タヅル(広岡由里子)と執事スミキチ(玉置孝匡)の陰謀、そして船長・丸地(今野浩喜)と船員・烏田(六角精児)のワケありな雰囲気、など不穏なことばかり。出演者8人の個性が、奇抜なキャラクターと溶け合い輝きを放つ。一見自信満々ながら実は非力でひ弱なモトキ坊ちゃんを田中が伸びやかに演じれば、満島が見るからに跳ねっ返りのセンリ嬢を虚実の境目が見えない暴走演技で応える。アカシに憧れるミカゲの切なさ、色っぽさを醸し出す市川も好サポート。前回から続投の広岡&玉置は、さすがの安定感で丁々発止の掛け合いせりふを操り毒のある笑いを振りまく。兄弟に見えなくもない六角と今野の、ぶっきらぼうながら息ピッタリのやりとりが作品に新たな風を吹き込む。そして、なんと言っても三宅演じるアカシが良い。ご主人からの難題を次々にクリアするスーパー執事を、抜群の身体性から繰り出すアクロバティックな演技、マンガかと思うほど変貌する表情、芸人顔負けの勘の良さで、戯曲の笑いを次々に具現化していく。倉持は、そんな魅力的な出演者に感情から動きまで実に繊細な指示を手渡しながら、同時にオモシロぜりふをその場で考えて差し込むという余力を見せ、演出ぶりからは開幕までに作品がさらに進化する可能性大と見て取れた。加えて豪華客船の甲板を模した舞台装置は360度回転し、変わりゆく舞台上の景色が物語を加速させるのだ。『鎌塚氏、放り投げる』にはタイトルに因んだ、ヨーロッパ映画のように小粋なラストシーンが用意されていたが、今回も終幕に小さな「奇跡」が起こる。センスの良い会話の妙に笑い、アクションシーンにハラハラし、誰もが幸福になれるラストに酔う。劇場での上質な時間を、是非味わって欲しい。公演は8月9日(木)から26日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、島根で公演を行う。取材・文:尾上そら
2012年08月06日三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』が、6月15日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。熱海五郎一座のチケット情報東京の喜劇“軽演劇”の継承を旗印に、第一線で活躍する喜劇人たちによる公演を重ねている熱海五郎一座。今回は座長・三宅にとって実に1年ぶりの舞台復帰作でもある。昨年、椎間板ヘルニアの手術を行い、その後リハビリに取り組んでいた三宅は、震災被災地の人々の前向きな姿に励まされたという。そんな姿を見て日本人の良さを描きたいと感じ、素材として浮上したのが今回のテーマ落語だった。座付作家・妹尾匡夫が手がけた物語は、古典落語重視の三遊亭円高(ラサール石井)一派と、新作落語志向の桂飯丸(三宅)一派の対立を軸に進む。高座中の円高師匠に声の異変が起こり、飯丸たちに疑いがかかるのだ。とはいえサスペンス色はほどほどに、冒頭から笑いどころは満載。円高扮するラサールとその息子円安を演じる東貴博が実生活で新婚となることから、嫁自慢トークが繰り広げられ、プライベートなネタも笑いに変えていた。三宅扮する飯丸と、その弟子・五穀米(小倉久寛)がボケとツッコミを応酬し始めると、50から60代の男性客が多い客席から爆笑する声が聞こえ、早くも最高潮に。その波に乗るように、ノリのいい社長役の渡辺正行、落語音痴の刑事役の春風亭昇太が、クセのあるキャラクターをコミカルにみせる。また、ミステリアスな美女役を演歌歌手としても活躍している林あさ美が演じ、劇中に華を添えていた。三宅は病気後初の殺陣も披露し、完全復活ぶりをアピール。圧巻は、渡辺・東・小倉・ラサール・三宅の5人によるリレー形式の落語。それぞれの持ち味を生かしつつ、回り舞台を駆使して次の話し手に繋ぐ様は、ひとり語りの落語とは違う魅力に溢れていた。最後は林の華やかな歌謡ショーでフィナーレとなった。3度に及ぶカーテンコールに、一座を待ちかねた観客の満足感が見てとれた。明治大学落語研究会の先輩・三宅の苦労に渡辺が思わず涙すれば、それを小倉が瞬時に緩やかな笑いへと変える。公演は7月1日(日)まで同劇場にて上演。その後、7月13日(金)に一座初の宮城公演として、東京エレクトロンホール宮城で上演される。チケットは発売中。取材・文:山上裕子
2012年06月18日