大きないびきをしつつ、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気の『睡眠時無呼吸症候群』。睡眠中に無呼吸が起きると、身体が低酸素状態となってしまうことから、気を付けたい病気です。お笑いコンビ『鬼越トマホーク』の金ちゃんは、この病気を患っているといいます。症状が出るようになってから、実に30年以上だという金ちゃん。検査のため、入院することになったのですが…。検査入院。30年モノの無呼吸症候群を治す為にはここまでしないとダメなんだ。新しい世界が待ってますように。 pic.twitter.com/5b6llbGXAr — 鬼越トマホーク 金ちゃん (@kinno06) February 22, 2023 金ちゃんの頭は包帯で覆われ、口にはセンサーがついた姿で入院。人によっては痛々しく見えますが、金ちゃんは「治すためにはここまでしないとダメなんだ」と治療のためには必要なことだと理解しているようです。ファンからは、「交通事故に遭ったのかと思ってヒヤッとしました」「1日でも早く治ることを願っています!」と心配やエールが寄せられました。放置しておくと、命にかかわることもある、『睡眠時無呼吸症候群』。日頃から身体を気に掛けて、健康的な生活を送ることが理想ですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月23日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じるように。特に産後は、ユーマさんに育児の悩みを相談しても一緒に悩んでくれる様子が見られず、アコさんの心はどんどん離れていきました。それでも、何とかしてユーマさんと分かり合いたいと、アコさんは思っていました。そんなある日、娘のために発達障害の本を読んでいたところ、アコさんはあることに気が付きました……。本に書かれていた発達障害の症状が、ユーマさんにすべてあてはまったのです。「もしかして夫は発達障害……?」とアコさんの心はざわつきます。そして、「分かり合うことが難しい」という文章を読み、ショックで固まってしまいます。夫の発達障害を疑ったアコさんは……!? 分かり合えないのは特性だから… 「発達障害といってもいろいろあるはず。そして、まだ発達障害かどうかを決めつけるのは早い」 アコさんはショックを受けつつも自分にそう言い聞かせました。そして、できる対応はやってみようと思い始めます。 ・分かり合えないことは特性なので期待せずユーマさんを受け入れること・物事を曖昧にせず的確に伝えること・笑顔でいること これらを心がけているうちに、家庭が少し明るくなって気がしてきたアコさん。自分が怒りすぎていたことと、発達障害の人に周囲が合わせる必要があることを実感します。 「はぁー」 アコさんはこれからのことを考えながら大きくため息をつきました。そして、すぐため息をついてしまう癖を直し、笑顔を習慣づけようと思い直すのでした。 アコさんは娘さんの療育でおこなっていることと同じ対応をユーマさんにしました。けれども振り返れば、アコさんはこのときは無理に元気を出して頑張っていた気がするそうです。ユーマさんが発達障害かどうかは確定ではないにせよ、これまで分かり合えなかった要因を知れた気がしたアコさん。はじめこそショックを受けたものの、前に進めると感じたのかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年02月22日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じるように。とくに産後は、育児の悩みを相談しても一緒に悩んでくれる様子が見られず、アコさんの心はどんどん離れていきました。友人に相談しても、みな、「頼めばなんでもやってくれるのにぜいたくだ」などと言って、アコさんの、夫とわかり合えないつらさを理解してくれる人はいませんでした。ある日アコさんは、「お願いだから何か言ってよ! 私はユーマの意見が聞きたいの!」と泣いて訴えました。しかしユーマさんは黙ったまま……。アコさんはこうして、期待しては落ち込むを繰り返していました。 また別の日のこと。アコさんは、娘のために買った発達障害の本を読んでいました。すると、気になることが……。 もしかして夫は発達障害…? ※誤)クレーン減少→正)クレーン現象※クレーン現象とは、子どもが何かをしてほしいときに、相手の手を引っ張ってやりたいことを達成しようとする動作のことで、他人に対する要求手段とされています。指差しや言語が出てくると自然になくなると言われています。発達障害がある子どもに多いとされていますが、発達に問題がなくても見られます。 娘のしずくちゃんは、「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」という診断が出ているため、アコさんはこの日、以前に買った発達障害の本をもう1度しっかり読むことにしました。 するとアコさんは、本に書かれていることが気になり始めました。 「受け身すぎる」「表情や話しぶりなどから相手の気持ちをくみ取ることができない」「空気が読めない」「自分のやり方への強い固執」「興味や関心の極端な方より」「的外れなことを言ったりする」 これらは、ユーマさんにあてはまる気がしたのです。 「まさか、そんな……」と思いつつ、でも、発達障害だと考えると、今までのユーマさんの行動が、すべて腑に落ちていきます。 もしかしてユーマも発達障害なの……? そして本を読み進めて次の文章を読んだ瞬間、アコさんは凍り付きました。 「分かり合えることが難しい」 ユーマさんとわかり合いたくて、これまで必死だったアコさん。絶望感に襲われてしまうのでした。 今なら本に書かれていることがすべてではないと思うアコさんですが、当時は、書いてあることがすべて正しいと思い込み、ショックを受けたそうです。アコさんと同じ境遇で、SNSでこのマンガを読んだ方からは、本の内容に同意する苦悩の声もあれば、「相手が発達障害であることがわかってからは付き合いやすくなった」というコメントも届いていました。いつかユーマさんとわかり合えると希望を持って、これまで頑張ってきたアコさん。少しでもわかり合えることを願わずにはいられません。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年02月21日4歳の娘は、保育園の年中さんです。保育園を選ぶにあたり、知らない先生ばかりの保育園より、上の子を通わせていた馴染みのある保育園にしたい!と、迷わず即決しました。その結果、娘はどのような保育園生活を過ごしているのかお話しします。のんびり保活をスタート娘は4人きょうだいの末っ子ということもあり、3歳まではどっぷりと子育てをしよう!と私は決めていたので、3歳を過ぎてからようやく求職活動をし、保育園選びを始めました。 保育園は産休、育休明けから子どもを預ける方が多いので、私のように3歳まで家で育てていて、母親が求職中という身だと、なかなか空きのある保育園が見つからないのが現状。しかし、ありがたいことに、私の希望する上の子を通わせていた保育園は、定員が230名のマンモス保育園! そのおかげで定員にまだ余裕があり申し込みをしたところ、春の新年度から入園が決まりました。 上の子と同じ保育園へ!上の子が卒園してから8年ぶりの保育園です。なんと、娘の入園するタイミングで新園舎が完成していて、明るくカラフルな園舎が出来上がっていました。娘は一目見るなり気に入り、「ここで毎日遊びたい!!」と大はしゃぎ。 親元から無事に離れて保育園生活を送ってくれるのかな?と心配していたのですが、娘が気に入ってくれたことで、その心配が薄らぎました。そして、私と上の子のことを覚えてくれている先生が何人もいて、やさしく声をかけてくれました。上の子が保育園時代、とても丁寧に保育してもらった思い出がよみがえり、同じ保育園に決まったことがとてもうれしかったです。 コロナ禍でも楽しい園生活8年前は私立保育園でしたが、現在は幼保連携型認定こども園に移行していました。幼稚園と保育園の良いとこ取りのようなシステムですが、どちらかと言えば保育機能の要素を大切にしているうえに、外国人講師を招いて英会話教室がおこなわれていて、教育面でも充実した様子です。 ちょうどコロナ禍の最中に入園したことで、行事がなくなり無観客になることが多かったのですが、先生たちは趣向を凝らしてくれました。子どもたちが喜びそうなハロウィンパーティーや音楽フェスティバルなどを企画してくれて、先生と子どもたちだけの会ではあるものの、いろいろと考えてくれて、娘は毎日楽しく保育園に通っています。 娘にとって保育園は、「ただ単に親が働くから預けられている場所」というより、娘自身が喜んで通っている楽しいところ、という感覚のようです。上の子のときから丁寧に保育をしてくれたので、ぜひ娘も同じところへ、と決めた保育園。親と離れて過ごしいているときも、寂しい気持ちにならないように努力している姿勢がありがたく、娘を大の保育園好きにしてくれた先生たちには毎日、感謝の気持ちいっぱいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:優木 まり25歳になる長男を筆頭に4歳女児までの3男1女を育てるアラフィフママ。元美容部員のスキルを生かして美容記事を執筆するほか、子育て・出産関連についても執筆している。
2023年02月19日私が第2子を出産したのは37歳のとき。子どもが幼稚園に入園した年にはすでに40を過ぎていました。当時上の子は小学校高学年で、親同士の関わりも減っていた時期。今さら密度の濃い「幼稚園ママ」として再生活するには気が重い、というのが正直なところでした。実際に2度目の園ママ生活を送りはじめると、上の子の年齢を知ったとたん、急に敬語で話されてしまったりすることもしばしばあり……。若いママに引かれている?園ママ再デビューにあたり私がもっとも気がかりだったのは、年齢を理由に若いママたちに壁を作られてしまうのではないか、ということでした。実際、はじめのころは、母親である私の年齢というよりも、上の子の年齢から「そんなに大きなお子さんいるんですね!」とそれまでフランクに話していたのに、急に敬語になられてしまうことが多かったように感じています。 しかし、話をするにつれ、少しずつ仲は深まっていきました。今では、母親の年齢や経験は違っても、同じ年の子どもを育てる親同士として、地域の情報や子どもの発達、園のことなど気になったことを相談しあったり、ときに愚痴を言い合ったりできる心強い仲間となってくれています。 集団行動するママたちが苦手だった第1子を幼稚園に通わせていたころ、私がちょっと苦手に感じていたのは集団行動するママさんたちでした。仲間内では親しげに話しているのに、グループ以外の人には態度が素っ気なく見えて「感じが悪い」と思っていました。第2子の幼稚園にもそうした集団ママさんたちはいましたが、驚くほどまったく気にならず、それどころか「ママ同士気が合うのね。仲良さそうでいいわね」と微笑ましく思えてしまうほど。 第1子のときは自分に自信がなく「陰口でも言われていたらどうしよう」という不安が、「あの人たち感じ悪い」というネガティブな気持ちにつながっていたのかもしれません。 園ママ生活で気をつけていること円滑な園ママ生活を送るために私が気をつけているのは、「距離感」です。相手の家庭の事情や方針などに首を突っ込まない、口を挟まないのはもちろん、子育ての先輩風を吹かせてアドバイスめいたことをしないこと。あくまで「同じ年齢の子どもを育てているママ同士」として対等な関係であることを意識しています。 また「私は年がいってるから」、「あなたはまだ若いから」といった年齢がらみの自虐ネタは、相手が反応に困ると思うのでしないように特に気をつけています。 始まる前から身構えていた2度目の園ママ生活ですが、いざスタートしてみると第1子のときよりも自然体で過ごせています。これからも子どものお友だちのママたちとほど良い距離感を大切にしながら、幼稚園ママとしての生活を送っていきたいと思います。 著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2023年02月13日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じるように。とくに産後は、育児の悩みを相談しても一緒に悩んでくれる様子が見られず、アコさんの心はどんどん離れていきました。そんな矢先に、事件が起こります。ユーマさんが、1歳の息子を真っ暗な1階の部屋に置き去りにしたまま、2階で寝ていたのです! アコさんが怒っても話がかみ合わず、アコさんはわかってもらうことを断念してしまいました。 周囲に相談しても「頼めばやってくれるのにぜいたく」などと言われてしまい、相談しては否定され、次第にアコさんは「自分が悪い」と自分を否定していくことも増えていきました。 ある日、アコさんは黙っているユーマさんにイライラが爆発してしまいました。するとユーマさんは……!?え?生理前だから? アコさんは、ユーマさんとわかり合えないことにイライラし、相談ごとをすることも少なくなっていきました。けれど日常の中で怒ることは多々ありました。 しかし、アコさんが怒ってもユーマさんは黙って聞いているだけ……。 何も言わないユーマさんに、アコさんは泣きながら意見を言ってと訴えましたが、ユーマさんは無言のまま。 しばらくして、アコさんは落ち着きを取り戻すと、「言い過ぎた」と言いました。するとユーマさんは、「大丈夫、わかってるし」と言いました。 そして、 「アコちゃん生理前ってよくこうなるからもう慣れた」 と言ったのです! アコさんは自分の気持ちをまったく理解してもらえず、イライラを生理前の症状ととらえられてしまい、絶句してしまいます……。体を震わすアコさんの横で、事態をわかっていないユーマさん。 アコさんはそれでも、まだユーマさんとわかり合いたい気持ちが残っていたため、割り切ることはできませんでした。そして、期待しては落ち込むを繰り返してしまうのでした。 アコさんは、自分の不満を女性ホルモンのせいにされることは悲しかったと言います。そして「俺は理解があるから」という態度に見えて腹が立ったのだとか。ユーマさんと「きっとわかりあえる」という期待があるからこそ、アコさんにとっては伝わらないときの打撃が大きかったのではないでしょうか。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年02月07日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じるように。育児の悩みを相談しても一緒に悩んでくれる様子が見られないのです。アコさんの心はどんどん離れていきました。ある日、事件が起こります。ユーマさんは1歳の息子を真っ暗な1階の部屋に置き去りにしたまま、2階で寝ていたのです! アコさんが怒っても話がかみ合わず、アコさんはわかってもらうことを断念してしまいました。 息子放置事件後、ユーマさんに子どもを任せることが怖くなってしまったアコさん。自分で子どもたちを守らねばと、ますます育児の負担が増えてしまいます。ほかにもたくさんの負担がのしかかりますが、アコさんが周囲に相談しても誰にも理解してもらえません。するとアコさんは……。 主張がないということは…※誤)ユーマと子どもだけ過ごすことが→正)ユーマと子どもだけで過ごすことが ※誤)抱擁力→正)包容力 息子を放置されたことから、アコさんはユーマさんと子どもだけで過ごさせることを怖いと思うようになりました。 「私の子どもは私が守らないと」と、今まで以上に育児の負担が重くのしかかります。 ほかにもユーマさんはスマホでラインやネット注文などの利用を拒むため、注文などのお願いもできず、お出かけや買い物など、アコさんが考えて決めていました。 やがてアコさんは脳に疲れが出始めます……。 結婚前、アコさんはユーマさんのことを、自分の話に口を挟まずに何でも聞いてくれて、おおらかで包容力がある人だと思っていました。しかし今では自分の主張がない人だと感じるように。そしてそれは、アコさんの負担や不安が増えることだと気付いたのです。 たとえば、アコさんが風を引いたときのこと。ご飯を買ってきて欲しいと頼むと、なんとユーマさんは自分の分だけを買ってきました。また、妊娠したとき、子どもが初めてハイハイしたとき、アコさんが大喜びで伝えても、ユーマさんは表情を変えずに「そっか」と言うだけでした。 「何か言ってよ!」とアコさんが懇願するように伝えても、ユーマさんは石のように固まってますます黙ってしまいます。 これらのことを周囲に相談しても、「あなたが選んだ相手」「真面目できちんと働いているし、頼めばやってくれるのにぜいたく」「男なんて無口が普通」などと言われ、誰にもつらさを理解してもらえません。 相談するたびに、アコさんは「自分が悪いのだ」と、自分を否定していくのでした。 夫婦ともなれば将来の話、子育ての方針、日常の悩みごとなど、2人で話し合って意見を出し合って乗り越えていくものがたくさんありますよね。夫にもし意見がなかったら……。日々の小さなことだけでなく、将来像も見えなくて、不安になってしまうような気がします。アコさんの精神的負担が心配ですね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年02月06日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じるように。とくに娘が生まれてから、より顕著になっていきました。育児の悩みを相談しても一緒に悩んでくれる様子が見られないのです。アコさんの心はどんどん離れていきました。友人に相談しても「やさしい夫なのに」と悩みを理解してもらえず、アコさんは落ち込みます。そして、ユーマさんは頼めば子どものお世話もよくしてくれるから十分なのだと、思おうとしていました。そんな矢先に、ユーマさんが、息子を真っ暗な1階の部屋に置き去りにしたまま、2階で寝ているという事件が! アコさんは惨事を目の当たりにして「ぽったん!」と叫びました。 次の日、アコさんはユーマさんとじっくり話をしました。はたしてユーマさんの言い分は……!? そういうことじゃない! ※誤)貯まりすぎて→正)溜まりすぎて 翌日、ユーマさんとアコさんはじっくり話しましたが、ユーマさんは、なぜ2階で寝ていたか自分でもわからないと言います。 そして、「ゴメン、ほんと疲れて……」という言葉を聞いたとき、アコさんの溜まっていたものが湧き出しました。 育児を毎日しているアコさんだって寝不足で肉体が限界であること、アコさんこそ疲れていると訴えたのです。 するとユーマさんは「アコちゃんみたいにできる人間じゃなくてほんとごめん。もう一緒に寝ないから安心して」と言いました。 きちんと育児をしてほしいという話をしていたのに、もうやらないから安心してと、間違った解釈をしているユーマさん。この話さえも通じないのかと、アコさんは、打ちひしがれ、そして伝えることを諦めることにしました。この日を境に、子どもをユーマさんに任せることはほぼ、なくなってしまったのでした……。 アコさんは自分も疲れているから、「疲れていることを言い訳にせず責任感をもって育児をしてほしい」「アコさんは寝不足だから、せめて夜は分担させてほしい」こういうことをユーマさんに伝えたかったのだと思います。それなのにもうやらないから安心してと言われてしまっては、ショックですよね。再度説明して、わかってもらおうとする気力が起こらなくなってしまうのも、無理はないのかもしれません。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年02月05日40代後半に突入し、体の疲れは感じるものの、心は30代のころより元気になってきたかな?と感じる今日このごろ。それは、生理前のPMS(月経前症候群)の症状が軽くなってきたからだ!と気が付きました。30代後半から、生理前の精神的なモヤモヤを感じ始めると憂うつでしたが、今は「あれ、そういえば生理前だった、今月はPMSないな」と感じることが増えてきました。PMSが改善するまでをお伝えします。★関連記事:仕事中に気絶!? 生理前のPMSと便秘が重なり体調は絶不調に #体調不良から脱却したい 6モヤモヤ、イライラ、クヨクヨに悩まされる日々30代後半のころの私は高齢の義父母との同居と2人の未就園児の子育てで、日々の生活に疲れを感じながらも、義父母からの小言なども気にせずにさらりと対応できていました。しかし、あるときから生理前になると、精神的なモヤモヤを感じるように。義父母からの小言にいちいち反応してしまい、口答えをしてはクヨクヨ落ち込んで、自分の精神状態が落ち着かないことに参ってしまいました。また生理前に子どもへのイライラした怒り方が尋常ではなかったことから、PMSを疑うようになりました。低用量ピルから市販薬へ切り替えてPMSかどうかを確かめたくて、ホルモン値を計ってほしいと婦人科を受診しました。現状を説明すると、ホルモン検査はしてもらえなかったのですがPMSの症状だと言われ、低用量ピルを処方されました。漢方も説明されすすめられましたが、即効性が欲しかったのでピルを選択。だんだん調子も回復していき、飲んでよかったなと心から思いました。でも、一つ気がかりなのは、血栓ができる可能性があるというピルの副作用でした。数カ月ごとに血液検査を受けなければならないのも面倒になってきて、飲み始めて1年後ピルをやめ、PMS治療の市販薬「プレフェミン」と「命の母」を飲み始めることにしました。ピルは毎日飲みますが、市販薬は自分がモヤモヤを感じ始めたときから、生理が始まるまでの間だけ飲みました。飲むことで、今の時期はPMSだからしょうがないねと自分を客観視できて、心を落ち着かせてくれるお守りのようでした。漢方薬でストレスが軽減!食事も見直し44歳になっても、毎月の症状に合わせ薬の量を調節しつつも、市販薬「プレフェミン」や「命の母」を毎月の生理前に飲んでいました。穏やかな性格の自分が、怒りの感情でいっぱいになるのに耐えられなかったからです。しかし、これらの薬を飲むようになってすでに7年が経過。このまま飲み続けて良いのだろうかと悩むようになりました。以前ほど子どもに手がかからなくなり余裕ができたため、もう一度自分の体に向き合おうと、45歳でPMS治療に特化した婦人科を受診。ホルモン値(プロゲステロン8ng/mL)から、PMSと診断され、漢方薬の「柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)」を処方されました。漢方薬は、最初は1日に3回飲みましたが、調子が良ければ1回に減らすことができるので薬を飲むストレスが減りました。実際に、今日は飲まなくても大丈夫だなと実感できたのには、びっくりしました。そのころ、書店で目にした『マンガでわかるココロの不調回復食べてうつぬけ』(主婦の友社/奥平智之著)を読んでからは、貧血がメンタルヘルスに関わっているということを知りました。そこで、若いころからの貧血を改善しようと鉄剤も処方してもらい、甘い物を減らして、マグネシウムや野菜スープ、たんぱく質などを増やすように自分の食事を整えていきました。まとめPMSと付き合い始めて約8年、漢方薬の服用と自分が満足できる栄養を体に与えることで、ようやくしんどい思いから卒業できそうな気がしています。家族を優先にして生活していた中で不快な症状の改善を諦めず、自分の心や感覚を無視せずに向き合い、つらければつらいなりに病院に相談し薬を飲んだことで、最終的には自分に合う解決策が見つかったと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。【駒形先生からのアドバイス】柴胡加竜骨牡蛎湯は胃もたれをする人がいますので、内服の際はきちんと診察を受けてください。イラスト/村澤綾香著者/ゆみか(45歳)小学生2人の母。高齢の義両親を介護する日々、自分の時間も充実させたい。隙間時間に、カフェや本屋さんへ行くのが好き。
2023年02月05日30年ほど前、まだ成長中の体だったのか、生理痛やPMS(月経前症候群)の症状などはなく、経血量も少なかった私。「生理=秘めごと、恥ずかしいこと」のように感じ、生理について家族や友だちと話したり相談したりすることができずにいました。そんなときにしてしまった生理の失敗が、私の中で生理に対する考え方を変えたと言っても過言ではありません。 生理は慣れたもん?中学2年生のある日、生理経験も4年目のことです。良くも悪くも生理の過ごし方に慣れ、初潮を迎えたころのような緊張感や不安がなくなっていました。生理用のショーツをはくことはダサいし、ナプキン交換のためにトイレに何度も行くことがおっくうで仕方がない。そう感じていて、持ち歩くナプキンは1日に2、3枚でポケットに入る分だけ。こまめに交換しなきゃいけないなんてこれっぽちも思ってもいなかったのです。 そして、この日は昼前に交換したのが最後。「あとは午後の授業と掃除、帰りの会だけだし」と、高を括っていました……。 それは突然やってきた午後の授業のあと、ドロリとした塊が自分の体から溢れ出てくるような、今まで経験したことのない感覚が。 慌ててトイレに行ってみると、普通の日用のナプキンがすでに満タン状態! 「うわ……」と、初めて見る経血の量に驚きつつも、このときはすでに予備のナプキンはなし。友だちや先生に相談することもできず、このまま下校まで乗り切る決意をするしかありませんでした。 バレた! まさかの対応に涙 その後も何度となくドロリとした感覚があって……。帰りの会のときには、なんとなく太ももの内側やおしりのあたりに濡れていている感じまでしてきて、「もしかしてモレてるかも……」と思っていました。 見ると……案の定、椅子には赤い経血の染みがくっきり。幸い席は一番後ろで壁際でしたが、隣の席にはいつもからかってくるAくんが……。気づかれたら笑われるかもしれないと挙動不審な動きになったせいで、号令で立ち上がったとき、椅子についた経血汚れをAくんに見られてしまいました。 「バレた!」 恥ずかしいけれど、私は何も言えなくて……。からかわれてしまう、と思いましたが、Aくんは何を言うわけでもなく、さっと体ごと横を向き、私に背を向けたのです。 そして、教室にいたみんなに「さっさと部活行けよ」「早くしろよ!」と、いつもなら絶対言わないであろうを言葉をかけ始めました。 Aくんの声かけもあり、しばらくすると教室には誰もいなくなりました。そして、Aくんも何も言わずに去っていって……。おかげで、私はスムーズに椅子の掃除と、トイレットペーパーでの緊急手当てをして下校することができたのです。 Aくんも私も何も言えず、実際のところAくんが経血汚れに気づいていたかどうかはわかりません。それでも、彼なりのさり気ないやさしさだったと信じていますし、そのやさしさが今でも忘れられません。 生理の失敗はいくつになっても恥ずかしいですし自己嫌悪に苦しみますが、私がこれまで生きてきた中で、失敗を責めたり馬鹿にしたり、笑ったりする人は、Aくんを始め1人もいませんでした。この経験から、もし私の周りで生理で困っている女性たちがいて、自分にできることがあるならば、サポートを惜しまずおこなおうと思えるようになったのです。 著者/天木 みみ作画/Michika監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター Michika横浜に暮らす中2、小4、小3の三姉妹の母。ブログやInstagramで、漫画やイラストを描いてます。
2023年02月02日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じていくように。それはとくに娘が生まれて顕著になっていきました。娘に「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」という診断が出たとき、前に進めると感じたアコさん。けれども医師の診断を疑うユーマさんの姿に、アコさんの心はどんどん離れていきました。友人に相談しても「やさしい夫なのに」となかなかアコさんの孤独な気持ちを理解してもらえず、アコさんはますます落ち込んでしまいます。ユーマさんとわかり合えないことに悩むアコさんでしたが、ユーマさんは、アコさんが上の娘と過ごす時間をとれるようにと、下の息子の面倒をよくみてくれていました。そんな姿を見て、アコさんは「これで十分ではないか」と、自分に言い聞かせようとしていました。 しかし、そんな矢先に、ユーマさんのことを信用できなくなる事件が起こってしまいます……!下の子を夫に任せたところ… 1歳の息子、ぽったんはパパ見知りをしませんでした。そこでアコさんが娘のしずくちゃんと一緒に過ごす時間を確保するために、今日はユーマさんがぽったんと下の部屋で寝ることに。 2階でアコさんとしずくちゃんが寝ていると、ぽったんの泣き声が聞こえてきました。 ユーマさんが一緒にいるので、きっと泣き止ませてくれるだろうと、アコさんは再度眠りにつこうとしました。しかし、泣き声は止むどころか、どんどん大きくなっていきます。 さすがに気になったアコさんは、ぽったんの様子を見に行こうとしました。 すると、1階でぽったんと一緒にいるはずのユーマさんが、アコさんの隣で寝ているではありませんか! 「何やってんの……!?」と言って、アコさんはあわててぽったんのところに駆けつけました。 そこには真っ暗な部屋で、布団の上でひとりお座りして泣いているぽったんの姿が! 「あああああああ! ぽったん! ぽったんー!」 ぽったんの泣き声と一緒に、アコさんの悲痛な叫び声が響き渡ったのでした。 自発的ではなかったけれど息子さんのお世話を引き受けてくれたので、アコさんはこのときユーマさんのやさしさを感じていたのだそう。それだけに、そして子どもの安全に関わる出来事だからこそ、衝撃が大きかったのではないでしょうか。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山
2023年02月01日赤ちゃんは親が離れると、泣いて呼ぶことがよくあります。夜の寝る時間になっても、「どうして自分を置いて離れるの?」といわんばかりに泣かれて、困ってしまう親は少なくありません。動物の赤ちゃんのなかにも、親から離れない子はいるもので、TikTokに投稿された1本の動画が人気を博しています。子ヤギの訴えに負ける人間アメリカのテネシー州にある、家族経営の牧場『Black Sheep Farm』がTikTokアカウント(blacksheepfarms22)に投稿したのは、子ヤギをおうちに戻そうとするひと幕。もう寝る時間のため、スティーブンさんは子ヤギをおうちに入れようとします。その時、何が起こったのかは動画でご確認ください!@blacksheepfarms22 baby junebug hated being separated from his momma at night #babygoat #pygmygoats #nigeriandwarfgoats #fyp #farmtok #farmlife #fypage ♬ original sound - blacksheepfarms22地面に脚がつくたびに、子ヤギは抗議のひと声!どうやら、子ヤギはスティーブンさんにずっと抱っこされていたいようです。分かりやすい訴えに、多くの人が吹き出しました。【ネットの声】・甘えん坊め!・めっちゃかわいい。抱っこしてあげたい。・これは「嫌だ」っていっていますね!・我が家の赤ちゃんもこんな感じ。こんなかわいい拒絶をされたら、心を鬼にしなければ手を離せません。「子ヤギのためにも、おうちに入ってもらわないと」とは思いつつも、毎晩葛藤することになりそうです…![文・構成/grape編集部]
2023年01月31日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じていくように――。アコさんが娘の発達のことを相談すると「大丈夫だよ」と言うユーマさん。悩みに真剣に向き合ってもらえないと、アコさんは心のすれ違いを感じるように。その後、病院で娘は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」という診断を受けました。診断結果を聞いて前へ進もうとするアコさんと、医師の診断を疑うユーマさん。ますますアコさんの心は離れていきました。悩んだアコさんは……。アコさんは、友だちにユーマさんのことを相談しますが、「いい人なのに贅沢な悩み」と誰にも理解してもらえません。 ユーマさんとの関係に悩み、落ち込むアコさん。どんどん深みにはまっていってしまって――!? じわじわ時間をかけて鬱っぽくなっていった私 ※誤)新婚の頃はも→正)新婚の頃は アコさんは、ユーマさんと性格が正反対だからこそ合う夫婦だと思っていました。しかし、子どものことを相談すると、固まって返事が来なかったり、思うような答えが返ってこなかったりして、最近は「合わないのかな」と思うように。 そんな風に思ってしまう自分を、アコさんは、ユーマさんの意見を尊重できない自分がいけないのかもしれないと、思い悩むようになりました。 「うちはもう期待しない」「夫なんて共同の経営者って考えればいい。割り切って考えたらすごいラク」 友だちのこういったアドバイスは正しいと思えたアコさん。ユーマさんが子どものお世話をしているのを見ては、割り切れない自分がいけないように感じてどんどん落ち込んでしまいます。 娘に嫌われても落ち込まず、娘との時間を作るために下の子の面倒を見てくれているユーマさんは、いわゆるイクメンだなと思いました。しかし、ユーマさんを認めようとしていたところに、事件が起こってしまうのでした。 アゴ山さんのSNSでこのマンガを読んだ、アコさんと同じ境遇のママたちからは、「エピソードに共感しかない」「周りの言葉に傷つくのわかります」「うちと同じすぎて読んでて苦しくなります」と、共感の声が届いていました。毎日一緒に過ごす、そして子育てを共にするパートナーである旦那さんと心が通い合えていないつらさは、当事者しかわからないものなのかもしれません。相談されるとつい助言しなくてはと思ってしまいがちですが、悩みにじっくり耳を傾けて、悩みを理解し、寄り添うことを心がけたいですね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月30日30代になったころの話です。私には生理不順やPMS(月経前症候群)など、生理で気になる症状はありませんでした。しかし、結婚に向けて始めたダイエットをきっかけに、数年にわたり生理に悩まされることになったのです。 きれいになりたい! ダイエットで体脂肪率が激減30代になった私は長年付き合った彼氏と結婚することになり、ウェディングドレスをきれいに着られるようダイエットを始めました。あまり時間的な余裕がなかったので、食事制限でも運動でもかなり負荷の大きいメニューにしていた自覚はあります。働きながら結婚式の準備を進めてダイエットもするのはきつかったですが、その努力が功を奏し、結婚式を迎えるころには10kg以上体重を落とし、体脂肪率も元々の20%から10%に近い状態になりました。 絶食などの極端な制限はしなかったため、体調不良どころか体が軽くなり、やる気が出て体調は良くなったと感じたほどです。しかし、結婚式を終えて2カ月が経過したころ、それまでは1~2日程度しか誤差がなかった生理周期が1週間以上遅れたのです。おめでたかと思って妊娠検査薬を購入し、すぐに検査しましたが、結果は陰性。それからも生理がこなかったため何度か妊娠検査薬を試したものの、結果はすべて陰性でした。 体調には何も変化がありません。結婚して環境が変化したストレスで生理が遅れているのかな?と思ってそのまま放置していたところ、気が付けば生理予定日から3カ月以上も経過していました。 妊娠ではない…? 婦人科に相談することを決意3カ月以上生理が遅れているのに、妊娠検査薬ではいまだに陰性が出ているため、なんとなく産婦人科にも行きづらい状態です。でも、さすがに気になってきたので病院勤めの友人に頼み、同僚の看護師さんにそれとなく相談してもらいました。 その結果、今の私の状態は妊娠でも単純な生理不順でもない可能性があるので、早めに婦人科で診察を受けたほうがいいと言われたのです。併せて、自分の基礎体温を毎朝チェックするようにアドバイスがありました。そこで、基礎体温を毎朝記録してみたのですが、ほとんど体温の変化がありません。心配になった私は、アドバイスを受けてから2週間後に近くの産婦人科に予約を入れました。 産婦人科でこれまでの経緯を医師に説明したところ、超音波検査とホルモンのチェックを受けることになりました。そして検査後、医師から「無月経の症状になっていますね。女性ホルモン値が男性ホルモン値よりも低くなっていて、このままでは妊娠に支障をきたしかねません」との診断を受けたのです! 一時期はおめでたかと浮かれていた私は、医師の言葉を聞いて顔面蒼白に。軽い気持ちで始めたダイエットによって、自分でも気づかないうちに体を壊してしまっていたのです。 数年の治療を経て…それからの数年はつらい日々でした。低用量ピルを服用して強制的に生理がくるように促しますが、自然にくる生理とは違い、吐き気やむくみなどの負担が大きかったです。毎月検査をしてもホルモン量があまり変わらず、再び低用量ピルを処方されるという流れに毎回落ち込んでいました。 夫と両親には相談しましたが、孫を一番楽しみにしてくれていた義両親にはどうしても伝えられませんでした。結婚して3年が経っても一向に私が妊娠しないので、義両親も気にはなっていたと思います。すでに私は30代後半に差し掛かっていたので、義両親は年齢的な問題で私が妊娠しづらいと思っていたようでした。 治療を始めてから体重や体脂肪率は徐々に戻っていきましたが、それでもなかなか生理は戻りませんでした。治療を受けてから約5年後、ようやくホルモン量が正常値になり、低用量ピルを使わなくても生理がくるようになりました。あのときの喜びは言葉で言い表せません。 そして、精神的なストレスがなくなったためか、生理が正常に戻ってから1年も経たないうちに子どもにも恵まれました! あのとき、早めに治療を受けていなければどうなっていたかと思うと、今でもぞっとします。 スポーツ選手が生理不順になりやすいという話は聞いたことがありましたが、まさか自分が同じような経験をするとは思いませんでした。低用量ピルでの治療を始めて生理が安定するまでに数年を要したのはまったくの想定外で、孫の顔を見るのを楽しみにしてくれていたお互いの両親には申し訳ないことをしたと思っています。無事に生理も戻り、妊娠することができて本当によかったです。 著者/匿名希望作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2023年01月30日私はPMS(月経前症候群)や生理症状を改善するため低用量ピルを服用しています。ある日、私用で義実家に5日ほど帰省することになり、もちろん低用量ピルを持っていこうとしていました。しかし、予想外の事態に……!? 生活に欠かせないものに大学生のころから徐々に生理痛やPMSの症状が悪化した私。最近では、仕事や日常生活にも支障をきたし始め、婦人科を受診しました。診察の結果、低用量ピルを毎日服用することで、生理症状の軽減を図ることに! 低用量ピルを飲み始めてしばらくの間は生理痛が多少軽減されるだけで、あまり効果が感じられず……。しかし、低用量ピルの種類を変えたことで効果が感じられるようになり、低用量ピルは私の生活に欠かせないものとなっていました。 服用後、初の長期外泊!そんなある日、私用で5日間ほど夫と一緒に義実家へ帰省することに。低用量ピルを服用し始めてから初めての帰省と初めての長期宿泊だったため「低用量ピルを持っていくのを忘れないようにしよう」と気をつけて準備を始めました。 しかし、荷物をトランクに詰めるうちに、低用量ピルの存在をすっかり忘れてしまっていたのです。荷物の最終確認でも低用量ピルの存在を思い出すことができず、私は結局低用量ピルを荷物に入れないまま出発してしまいました。 忘れてしまった…その日の夜、夕食後いつものように低用量ピルを服用しようとして、家に低用量ピルを忘れてきたことにようやく気づいたのです。しかし、病院で処方される低用量ピルが薬局に売っているわけもなく、どうしても低用量ピルを手に入れることができませんでした。 低用量ピルは、飲む時間が数時間ズレる程度では問題ありませんが、飲まない期間が長くなると不正出血を起こす可能性が高くなります。それを理解していたものの、どうすることもできず、残りの期間を不安な気持ちで過ごす羽目になってしまいました。 今回の経験で、長期で外出する際に薬を忘れてしまうと「どうしようもなくなってしまうな」と実感し、その後は低用量ピルを荷物に入れたか、よく確認するようになりました。また、飲み忘れを防ぐためにも、低用量ピルを飲む時間にアラームをかけておくなど、低用量ピルで失敗しないよう気をつけています。 ※低用量ピルの飲み忘れによって、不正出血以外にも避妊効果が低くなってしまう可能性があります。飲み忘れの期間によって対処法が変わりますので、医師に確認しましょう。 著者/百田イラスト/まっふ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2023年01月29日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。娘を出産し、育児に追われる中で、アコさんは娘の発達が遅いのではないかと心配していました。相談しても「大丈夫」としか言わないユーマさんに、心のすれ違いを感じるように。その後、1年かけて病院に通って出た娘の診断は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」でした。しかしユーマさんは医師の診断を受け入れていない様子。そんなユーマさんを見て、ますますアコさんの心は離れていきました。友だちにユーマさんの愚痴をこぼしても、よくできた夫なのにと、アコさんの気持ちを理解してくれる友だちはいませんでした。アコさんは自分の心が狭いのかと、罪悪感に苦しむように……。 育児や療育に追われ忙しい毎日を過ごしていたアコさん。娘にチックを疑う症状が現れ始めたのに気が付きます。 娘が夫を嫌がる理由 娘のチックのような症状が出てきたので、眼科などを受診しますが、目には異常がなくやはりストレスかもしれないと言われ、落ち込むアコさん。 「上の子を優先してね」と言われて、自分の子育てを責められているような気持ちに。 そしてある土曜日。アコさんは生理だったため、娘に「パパとお風呂に入って」と伝えました。けれども娘は「やだ、やだ」と言って聞きません。 思わずパパの何がそんなに嫌なのかと聞くと、「パパの顔!」というまさかの答えが……! ユーマさんの目の前だったので、アコさんはあわててそんなことを言う娘を注意しました。そしてアコさんは、きっとまだパパの嫌なところをうまく表現できないのだろうと考えたのでした。 アコさんは、当時を振り返り、「今ではチックのような症状は自閉症スペクトラムゆえかなと思うけれど、このときは自分の子育てのせいだと自分を責めてしまった」と言います。娘さんのために定期的に療育に通うほか、家でもできることを取り入れて、忙しい毎日を送っていたアコさん。もっとやらないといけないのか、これでは足りないのか、という気持ちになってしまったことに、胸が痛んでしまいますね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月28日18トリソミー(エドワーズ症候群)とは――どのような特徴・症状がある?18トリソミーとは、18番染色体が3本あるために、成長・発達の遅れやさまざまな疾患・合併症を持つ体質です。1960年代にイギリスのジョン・H・エドワーズらによって報告されたことにちなみ「エドワーズ症候群」とも呼ばれています。約3,500~8,500人に1人の割合で誕生する、比較的頻度の高い染色体異常症です。男:女=1:3で、女児に多く見られます。半数以上は生後1週間以内に亡くなり、生後1年まで生存する割合は約10%とされてきました。父親・母親それぞれから受け継いだ染色体は23対(1~22番の常染色体と1対の性染色体)あり、それぞれ2本で1対となり、合計46本あります。トリソミーとは、何らかの原因によってある染色体が1本多く存在し、2本ではなく3本になった状態のことをいい、染色体が合計47本となります。染色体がトリソミーとなって染色体異常症になることを、「トリソミー症候群」と呼びます。何番染色体が3本かによってあらわれる症状などが異なります。具体的に18トリソミーにはどのような特徴や症状があるのでしょうか。18トリソミーの主な特徴や症状として、胎児期からの成長障害が見られ、出生時も低身長であることなどが挙げられます。また、重い知的障害を伴います。特徴として、下記のものが挙げられます。頭部:重度の小頭症、後頭部突出など先天性心疾患:大部分のお子さんに心室中隔欠損があります。また、その3分の2では心房中隔欠損や動脈管開存も合併しています。呼吸器:横隔膜弛緩症、上気道閉塞、無呼吸発作など消化器:食道閉鎖、鎖肛、胃食道逆流など泌尿器:馬蹄腎、水腎症、そけいヘルニアなど筋骨格系:多指症、合指症、 内反足と揺り椅子状足底、橈側欠損(親指側の形成に特徴がある状態)、関節拘縮、側弯症など耳:変形を伴う耳介低位、難聴などそのほか、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)や肝芽腫などの悪性腫瘍が見られることもあります。Upload By 発達障害のキホン先天性心疾患に基づく左右シャント(欠損孔の存在によって本来はない左心室から右心室への血流)によりうっ血性心不全や肺高血圧が進展しやすくなります。また、消化器や呼吸器に病変が起こることが多く、無呼吸発作による呼吸不全をきたしやすく、これが心疾患とともに生命予後に大きく影響すると言われています。参考:18トリソミー|MSDマニュアル参考:18トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと|東京薬科大学18トリソミー(エドワーズ症候群)の原因は?遺伝との関係はあるの?トリソミーとは何番目かの染色体が1本多い状態です。すなわち、18トリソミーは、18番目の染色体が本来2本のところ3本の状態で生まれてくる先天異常症候群で、遺伝子の量的不均衡が生じることにより症状があらわれるとされています。受精卵は「減数分裂」という仕組みにより、父親の精子と母親の卵子から各染色体をそれぞれ1本ずつ受け継ぐことができます。しかしこの過程で、何らかの原因で18番染色体がうまく分裂せず2本とも精子もしくは卵子に入ってしまう場合があります(染色体不分離)。2本の18番染色体を持った精子もしくは卵子が、正常な精子や卵子(1本の18番染色体を持つ)と受精すると、結果的に受精卵には18番染色体が3本存在してしまいます。また18トリソミーは染色体(遺伝子の担体)の異常によって起こる疾患ですが、両親の染色体にもともとなんらかの原因があってそれが子どもに遺伝するというわけではなく「あくまでも″突然変異″によって起こりうること」と考えられています。通常、常染色体のトリソミー(1本全体が増えている場合)がある場合は胎内で死亡することがほとんどと言われています。染色体異常があっても出生の可能性が比較的高いほかの代表的な例として、13トリソミー、21トリソミーが挙げられます。13トリソミーとはどのような違いがあるのでしょうか。13トリソミー(パトウ症候群)パドウ症候群とも言われ、13番染色体が3本存在するトリソミーの染色体異常です。5,000~12,000人に1人の確率で生まれ、寿命は生後~数ヶ月と言われていますが、医学の発達に伴い、近年は数年を超えて長期の生存者もいます。21トリソミー(ダウン症候群)ダウン症候群とも言われ、21番染色体が3本存在するトリソミーの染色体異常です。600〜800人に1人という比較的高い確率で生まれます。合併症などの治療により、この20~30年で飛躍的に平均寿命が延び、寿命は約60年です。13トリソミー、21トリソミーともに、18トリソミーと同様さまざまな身体的症状や特徴、合併症などを持って生まれてきます。先天性心疾患や成長障害など重複する症状も多く見られますが、疾患ごとに症状の違いもあります。参考:18トリソミーとは?身体的特徴や原因について |NIPTJAPAN参考:染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の疾患一覧の疾患一覧|小児慢性特定疾病情報センター18トリソミー(エドワーズ症候群)は出生前や出生後に調べられるの?18トリソミーであるのか診断を確定するためには、染色体検査を受ける必要があり、出生前、出生後どちらでも受けられます。どのタイミングで、どのような検査を受けることができるのか解説します。出生前に行うことができる検査は、「非確定的検査」と「確定検査」の二つに分けられます。非確定的検査を実施した後に染色体異常の可能性があった場合は、確定的検査を実施します。非確定検査1.超音波(エコー)検査(胎児精密超音波検査)…妊娠11~13週ごろに赤ちゃんの首の後ろのむくみ(胎児後頚部浮腫)をみる検査です。トリソミーの胎児は、このむくみの増加が認められます。2.母体血清マーカー検査…妊婦の血中の成分を調べ、染色体異常の確率を予測するスクリーニング検査です。少量の血液を採取し、10日ほどで結果が出ます。3.コンバインド検査…コンバインドは「組み合わせ」という意味で、超音波検査と母体血清マーカー検査を組み合わせて行う検査です。単体の検査よりも高い精度が期待できます。妊娠11週から13週6日までに行うことができます。4.新型出生前診断(NIPT)…妊婦の血液中にある胎児の細胞のDNA断片を調べ、そこから染色体異常の可能性を判断します。妊娠9~10週目以降から受けることができます。確定検査上記の非確定診断で染色体異常の可能性が高いと診断された場合、確定診断を受けることになります。1.羊水穿刺…細い穿刺針を用いて羊水を吸引し、検体(羊水中の胎児細胞)を採取します。妊娠15週以降で実施可能な検査(羊水検査)です。2.絨毛採取…絨毛は妊娠早期の胎盤の一部で、それを採取して行う検査(絨毛検査)です。羊水検査に比べてより早く、妊娠11~14週で実施可能です。3.採取した検体で染色体検査を行い、18番染色体が3本あることが確かめられれば、「18トリソミー症候群」と確定診断されます。赤ちゃんの身体的外見や特徴から18トリソミー症候群が疑われた場合、血液を用いた染色体検査を行って診断を確定させます。18トリソミーの診断確定後には病状や合併症の可能性を考慮し、MR・CT検査、X線検査、眼科・耳鼻科(聴覚)評価など、必要な検査を行います。厚生労働省ホームページ「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」慶應義塾大学病院ホームページ「出生前診断」18トリソミー(エドワーズ症候群)と診断されたら…治療法や予後は?18トリソミーは自然流産になるケースが多く、生まれても重篤な合併疾患や呼吸循環機能の未熟性などが原因で、ほとんどの赤ちゃんが数週間~数ヶ月で亡くなります。発見から現在に至るまで、18トリソミーそのものへの有効な治療法は確立されていません。しかし近年の医療の発達により、出生後の生存率が少しずつですが伸びてきています。外科手術を含めた新生児集中治療を行った場合で1ヶ月生存率が83%、1年以上の生存率25%と少しずつ生存率が伸びてきています。特に、先天性心疾患に対する積極的治療による心臓手術施行群(30例)では、1年以上の生存率84%、3年以上の生存率53%の報告もあります。手術をしなかった例との比率において、抜管率(チューブなどがなくても安定した呼吸が可能)、生存退院率、生存率が有意に向上しています。しかし生存率が伸びているものの、生まれ持ったさまざまな疾患や合併症は刻々と変化するため、症状が出たらすぐに対症療法を行う必要があります。また18トリソミーは悪性腫瘍のリスクもあるため、腹部エコーによる半年ごとの腫瘍チェックを含めた「定期的健康管理」が非常に重要になってきます。トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと身体障害者手帳や療育手帳を取得し、ショートステイやデイサービス、訪問看護などの福祉サービスを利用している方もいます。しかし、医療と福祉の連携はまだまだ十分ではないため、福祉サービスをうまく利用できないというケースも少なくありません。在宅治療が可能でも、保護者が行う医療的ケアには子どもの命に係わる行為も含まれるため、長時間介護への疲労や慢性的睡眠不足、きょうだい児への影響、通院など移動の負担など、保護者の身体的・心理的・精神的疲弊は相当なものと言えます。保護者に対する継続的な観察や支援が必要なのは言うまでもありません。「18トリソミーのお子さんとご家族のあたたかな生活の支援」を目的とした「18トリソミーの会」があります。18トリソミーに関するさまざまな事柄や医療情報提供、近くに住んでいる会員とのマッチングなどのピアカウンセリングも行なっているので、このような会に参加することは本人と家族にとって有意義なことです。最適なタイミングの外科的介入などにより、長期生存や在宅治療、そして子どもへの苦痛軽減を両立させることが可能になってきています。自宅では在宅酸素(酸素を吸入しながらの生活)、痰の吸引、人工呼吸器を使った呼吸管理など、器具を使った医療ケアを行います。また、子どもの発達段階に合わせた座位練習や体幹の保持、立位練習などの理学療法を加えることで、子どもや保護者の希望を叶え、生活のQOLを向上できた例も挙げられています。遺伝カウンセリングとは、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなどが行うカウンセリングです。遺伝カウンセリングでは、医学的な情報を伝えるだけでなく、「社会的にどのような支援体制があるのか」「生む、生まないの選択肢をする際、どのような倫理的問題があるのか」など、保護者自らが意思決定できる援助も行ないます。「検査を受けるべきか悩んでいる」あるいは「出生後もさまざまな不安や悩みがある」という場合でも相談をすることができます。担当医やこのようなカウンセリングの意見を参考に、子どもの病状について家族できちんと理解することが大切です。トリソミーのお子さんを生み育てること医療・福祉・社会への要望東京薬科大学〔18トリソミーの子どもと家族地域で暮らすこと〕治療方針の選択に困難が指摘されてきていた18トリソミー。近年は…以前は緩和ケアか、積極的治療か…その治療方針の選択にさまざまな困難が指摘されてきていた18トリソミー。しかし近年、新生児の集中治療や外科的手術などの積極的治療が行われ、これまでより長く生きられるようになったというエビデンスが蓄積してきています。とてもゆっくりではありますが、あやすと笑う、経口で食事ができるようになるなど、着実に成長していく姿も報告されています。18トリソミーがどのような疾患なのかを知ってほしいのはもちろん、このような染色体異常がある子どもたちが1日1日をどう生きているのか、そして子ども本人や家族、それを支える人たちにどのような医療的、療育的、心理的支援が必要なのかを知ってほしいと思います。
2023年01月28日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。娘を出産し、育児に追われる中で、アコさんは娘の発達が遅いのではないかと心配していました。相談しても「大丈夫」としか言わないユーマさんに、心のすれ違いを感じるように。その後、1年かけて病院に通って出た娘の診断は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」でした。診断を受け入れてどこかスッキリしたアコさんと、黙ってうつむいたままのユーマさん。診断を受けた病院からの帰り道、ユーマさんは、医師の診断を信じていないということを言ってきました。これから娘のことを夫婦で考えて協力していきたいと思っていたアコさんは、そんなユーマさんにショックを受けます。そしてますます心が離れていってしまうのでした。 ある日、友だちと子連れでカフェにきたとき、アコさんはユーマさんについて愚痴をこぼしました。すると、友だちから思わぬ意見が返ってきて――!? 友だちの意見 ※誤)お金使い→正)お金遣い アコさんは、ユーマさんについて、悩みごとを相談しても固まって黙ってしまうこと、たまに返ってくる返事もかみ合わなくて疲れてきてしまったことを友だちに話しました。 すると友だちは口々に言いました。 「アコが怖くて何も言えないだけじゃない?」「ユーマくん、温厚だし我慢してるんだよ!」「文句言ってこないだけまし! うちはお金遣いは適当だし文句ばっか!」「最近ちょっとモラ入ってきてさー」 思わず、そういうことじゃないと言いかけるアコさんですが、友だちは止まりません。さらに、浮気も暴言もなく、頼んだことはなんでもやってくれるのはできた夫だから、文句言うのはかわいそうだと言うのです。 そして「はっきり言って恵まれている」とまで……。 カフェの帰り道、アコさんは自分の愚痴は自分のわがままと受け止められることにモヤモヤします。 そして、ユーマさんが協力的でよくできた夫であると思えずに不満を持ってしまうことについて、自分は最悪だと思ってしまいます。やがて、ユーマさんにモヤモヤするたびに罪悪感で自分を責めるようになっていくアコさんでした。 アコさんは友だちから「いい夫じゃん」と言われると確かにそうだと納得し、また、友だちのもっと酷い夫の愚痴を聞くと、何も言えなくなったそうです。そうして自分は不満ばかり言って贅沢だと、自己嫌悪に陥ってしまったと言います。誰にもつらい気持ちを理解してもらえないまま罪悪感に苛まされたアコさん。孤独を感じるのも無理はないですよね。せめて周囲の人に寄り添ってもらえていたら……と思わざるをえません。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月27日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。娘を出産し、育児に追われる中で、アコさんは娘の発達が遅いのではないかと心配していました。相談しても「大丈夫」としか言わないユーマさんに、心のすれ違いを感じるように。やがて娘は4歳になりましたが、ずっと気になっていたアコさんは、病院で診てもらうことに。1年通った結果、診断結果は「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」でした。 グレーゾーンと言われてモヤモヤしたものの、アコさんは医師の診断が出たことにホッとする気持ちもありました。しかし、ユーマさんは納得がいかないのか、うつむいて黙っていました。 病院からの帰り道、アコさんはユーマさんに「ほらね」と言いたい気持ちをおさえながら、「わかって良かったよ」と言いました。するとユーマさんは……!? 夫のリアクションにまた心は離れて… *誤)診断しだけだし→正)診断しただけだし 娘が自閉症スペクトラムのグレーゾーンという診断を受けた病院の帰り道。 アコさんが、「ほらね」と言いたい気持ちと葛藤していると、ユーマさんがずっと閉ざしていた口を開きました。 「先生が『今は』って言ってたよね。また成長したら治っていくかもしれないよ」 アコさんは驚いてしまいますが、ユーマさんは、手はかかるけれどこのくらいの子はたくさんいるだろうと、医師の診断を信じていない様子。 アコさんは、ユーマさんが自分のみしか信じないんだと感じ、ショックを受けます。アコさんの心はまた、ユーマさんから離れてしまうのでした。 「自分の子どもが発達障害であるわけがない」と、1年通って出た診断結果を信用しないユーマさん。このことでアコさんの心はまた離れてしまいました。アコさんとしては、医師の診断を聞いて、目の前の娘さんが困っていることを少しでも取り除きたい、そしてそれを夫であるユーマさんと協力してやっていきたいという思いだったのではないでしょうか。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月26日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでいたアコさんですが、おむつ替えやお風呂などのお世話を何度やっても失敗してしまうユーマさんにイライラ。自分でやったほうが早いと思ってしまうように……。やがて娘の発達の遅れが気になり始めたアコさん。ユーマさんに相談しますが、ユーマさんは「大丈夫だよ」と言うばかり。無責任な返事に、アコさんは心のすれ違いを感じるようになっていきました。 娘は4歳になりましたが、発達がずっと気になっていたアコさん。病院で診断を受けることに。予約が取りづらかったけれど、必要と言われ数回通いました。 そして出た診断結果は「自閉症スペクトラム」のグレーゾーンでした。 娘の診断結果 しずくちゃんの発達の遅れが気になるアコさん。ユーマさんにどこかで相談したいと言っても「考える」と言ってユーマさんはなかなか返事をくれません。……と思ったら1週間後に手紙で返事が来ました。手紙で返事をくれるのはいつものことでした。長文ですが、わかりづらく、また検査をしたくないという内容のものでした。 アコさんはお母さんの後押しもあり、自分で相談センターへ行って相談することに……。 4歳のしずくちゃんは、市の発達センターでテストや療育を受けることになりましたが、診断を出すのは医師。子どもの発達専門の病院へ行くことになりました。 ユーマさんにもついてきてもらい、診断結果を一緒に聞くことに。すると、「自閉症スペクトラムのグレーゾーンです」と医師。 モヤモヤするアコさんでしたが、「自閉症スペクトラム」という診断を受け入れました。一方ユーマさんは、無表情。そしてひたすらうつむいて黙っていたのでした……。 アコさんは診断結果を聞いてショックを受けたけれどホッとしたところもあったと言います。これまでしずくちゃんの育児で疑問や不安に感じていたアコさん。診断結果が出たことで、これからは適切な対応をしていけること、また専門家とつながっていけることに安心したのではないでしょうか。ユーマさんの表情は気になるところではありますが、相談に行ってよかったですね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月25日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでいたアコさんですが、ユーマさんがいつまでたってもお世話ができないことが引っ掛かっていました。月齢が進むにつれて、だんだんと娘のしずくちゃんは手がかかるようになっていきました。そしてアコさんは発達が気になり、ユーマさんに相談しますが「大丈夫だよ」と、そっけない返答。 もっと真剣に考えてほしいのになと、相談するたびにアコさんはユーマさんと心のすれ違いを感じてしまうのでした。そしてアコさんの心配はしずくちゃんが3歳になっても続いていて――? 「子どもだから」で終わらせていいの? 誤)お父さんに大しての→正)お父さんに対しての 4カ月ころから始まったしずくちゃんの人見知り。そういうものかと思っていたけれど3歳になってもユーマさんに懐きません。 ユーマさんは「本当にママが大好きなんだな」と言いますが、アコさんは本当に大丈夫なのかと不安が沸いてきます。 その後もパパに慣れない様子を見てはアコさんは心配しますが、ユーマさんは「女の子のお父さんイヤイヤ期」だと思い込みました。育児の負担はアコさんにのしかかりました。 子どもの前で父親の悪口を言っているんじゃないかお父さんに対しての扱いが酷かったりしませんか?お父さんを信じて2人きりにしてあげて こんな風に周囲から言われてしまい、アコさんは自分を責めることもありました。 特に気になっていたのはしずくちゃんの癇癪の多さでした。アコさんは大変さを感じていましたが、子どもだからなのか、しずくちゃん特有のことなのか区別がつかず、悩んでいたのです。 癇癪が多くアコさんはしずくちゃんの育児に大変さを感じていたようです。アコさんはそのたびにユーマさんに相談していましたが、真面目に考えてくれないと嘆いていたそう。「子どもってほんと大変なんだね」とユーマさんはため息をついていますが、なんだか他人事のように感じてしまったかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月24日20代半ばのころ、私は生理が嫌で嫌でたまりませんでした。特にPMS(月経前症候群)によって心や体に不調が出ると、いつもの私ではいられなくなってしまうのです。ですが30代となった今は、夫の支えによってじょうずに生理と付き合うことができています。私が生理とじょうずに向き合えるようになるまで長い月日がかかりましたが、私はひとりで闘っていたのではありません。 生理前の私は大嫌い 私は20代半ばのころから、特に仕事が忙しくなり、私生活がとても不規則になりました。すると今まで順調だった生理周期が不安定に。さらにPMSの症状に悩まされるようになったのです。生理の数日前から憂うつな気持ちになり、職場の人や夫のささいな言動で涙し、寝込んでしまうことが増えました。私はそんな自分が嫌いでしかたがありませんでしたが、どうしたらいいかわからずで……。 そして私がそんな状態のときは、夫が家のことをすべてひとりでしてくれていました。さらに、泣いている私の精神面もフォローし、一生懸命支えようとしてくれたのです。 しかし、毎月生理前にそのような日々を送っていると、夫はだんだんと疲れを見せるようになり、次第に夫婦の関係も悪くなっていって……。 すれ違いが多くなったときに、夫から「僕も限界だよ。どうしたらいいか一緒に考えよう」 と言われたのです。 敵を攻略するならまず敵を知ること 生理不順や生理前の症状についてどうしたらいいのか。まずは夫と一緒に、改めて生理の仕組みについて勉強をすることに。そして、夫は私より詳しくなるほど生理への理解を深めてくれました。そんな夫の姿を見て、私自身も自分の体を今一度向き合い、生理周期に合った過ごし方や体の労り方についてよく考えるようになったのです。 自分の体に起こっている仕組みを理解することで、うまく生理と付き合えそうだと前向きになれるように。そして、つらい生理を乗り越えるための方法を夫と一緒にいろいろと試していったのです。 生理のときいつもの私でいられる喜び 夫とは生理日を共有し、生理周期に合った過ごし方を実践しました。生理前には睡眠時間を多めにとって、ゆっくり湯船に浸かり体を労ること。生理中にはストレッチで体を温め、とにかく体を冷やさないように気をつけました。夫は率先して、鉄分やタンパク質が豊富な料理を作ってくれるなど、私の体を気づかってくれました。 また、私も生理の仕組みを深く理解できたことで、自分の体とどのように向き合えばいいか道筋を立てることができるように。そして夫の支えの中、自分の体を労ることで精神的にも身体的にも生理期をラクに過ごせるようになり、再び明るい家庭が戻ってきたのです。 夫は「笑っている君が戻ってきてうれしい。だがら僕も笑顔でいられるよ」と言ってくれ、夫と私は生理のときにも笑えるようになりました。 私がこうして今、生理前や生理中のときに笑っていられるのは、一緒に生理について理解を深め、支えてくれた夫のおかげです。生理によって苦しんでいたのは私ひとりだけではなかったことや、生理を男性に理解してもらう大切さ、女性側も詳しく生理について知識を深め、お互いが歩み寄ることの大切さを知りました。 著者/はるた のん作画/ののぱ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ののぱ2014年8月生まれの息子は発達凸凹さん。(自閉症スペクトラム及びADHD) 大変なことも沢山あるけれど、ピースフルでとびきりキュートな息子にいつも笑顔をもらっているシングルマザーです!南九州に生息しています。
2023年01月24日13トリソミー(パトウ症候群)とは――どのような特徴・症状がある?13トリソミー症候群(本症候群を報告した人物の名にちなみ、パトウ症候群とも呼ばれる)は染色体異常症のひとつです。13トリソミーの赤ちゃんは体格が小さく生まれる傾向にあり、さまざまな症状や合併症をもって生まれてきます。5,000~12,000人に1人の割合で出生するといわれています。トリソミー症候群(トリソミーと呼称されることも多い)とは染色体異常の一種であり、23対46本ある染色体のどれか1本が多く、47本になったものをいいます。またトリソミーはいくつかの種類があり、それぞれに異なる症状や合併症があらわれます。13トリソミーの主な特徴、症状として頭部…頭が小さく脳形成異常(脳の発達の遅れ)がある小頭症、皮膚の一部が限局的に欠損する頭皮欠損など眼…形成異常(眼球が小さい)、虹彩コロボーマ(部分欠損)、網膜異形成など顔面…口唇口蓋裂・高口蓋など耳…耳介形態異常、難聴など生殖器…そけいヘルニア、小陰茎、停留精巣など手・指…単一手掌横線、手指の屈曲拘縮・重なり、軸後性多指趾症、踵の突出、幅の狭い凸型の爪など身体および顔面などに、上記のような多くの特徴があらわれます。Upload By 発達障害のキホン・成長障害や重度の発達の遅れ、けいれん・無呼吸発作や喉頭・気管軟化症などの呼吸器合併症・心室中隔欠損症、心房中隔欠損症などの先天性心疾患・胃食道逆流症、臍帯ヘルニア、腸回転異常などの消化器合併症・水腎症や腎嚢胞などの腎疾患などの合併症がある場合もあります。参考:13トリソミー|MSDマニュアル小児慢性特定疾病情報センター13トリソミー(パトウ症候群)の原因とはトリソミーとは何番目かの染色体が1本多い状態です。すなわち、13トリソミーは、13番目の染色体が本来2本のところ3本の状態で生まれてくる先天異常症候群で、遺伝子の量的不均衡が生じることにより症状があらわれるとされています。親の細胞から精子や卵子の細胞がつくられるときに、46本の染色体が23本ずつに分かれます。その過程で、13番染色体が2本一緒に卵子もしくは精子に入ってしまう場合(染色体不分離)があり、このような卵子もしくは精子が受精すると、13トリソミーとなります。この1本多い染色体は、通常母親から受け継がれると考えられています。特に35歳以上の女性では、13トリソミーの子どもができるリスクが高くなることが分かっています。13トリソミーの中には、13番染色体の一部だけがトリソミーになっている「部分トリソミー」や、トリソミーの細胞と正常な細胞が混在している「モザイク型」もあります。通常、常染色体のトリソミー(1本全体が増えてるいる場合)がある場合は胎内で亡くなることがほとんどといわれています。生まれてこれる可能性を持つほかのトリソミーの代表的な例としては、18、21トリソミーが挙げられます。13トミソリーとはどのような違いがあるのでしょうか。18トリソミー(エドワーズ症候群)エドワーズ症候群ともいわれ、18番染色体が3本存在するトリソミーという染色体異常です。3,500人~8,500人に1人の確率で生まれ、性別比は女児の方が多く、男:女=1:3であることが分かっています。寿命は一般的に数ヶ月とされますが、数年を超えて長期の生存者もいます。21トリソミー(ダウン症候群)ダウン症候群(ダウン症)ともいわれ、21番染色体が3本存在するトリソミーという染色体異常です。600〜800人に1人という確率で生まれます。平均寿命は約60年です。合併症などの治療によりこの20~30年で飛躍的に平均寿命が延びました。18、21トリソミーともに、13トリソミーと同様さまざまな身体的症状や特徴、合併症などがあります。先天性心疾患や成長障害など重複する症状も多くみられますが、疾患ごとに症状の違いもあります。参考:染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の疾患一覧| 小児慢性特定疾病情報センター参考:MSDマニュアル家庭版|13トリソミー13トリソミー(パトウ症候群)は出生前、出生後に調べられるの?タイミングは?子どもが13トリソミーであるのか診断を確定するための検査は、出生前・出生後共に可能です。どのタイミングで、どのような検査を受けることができるのか解説します。妊娠中の超音波検査で胎児の発育不全が見られた、あるいはNIPT(母親の血液で行う新型出生前診断)の結果などで13トリソミーが疑われた場合、羊水穿刺もしくは絨毛採取を行い、より精密な検査を行います(両方行う場合もある)。・羊水穿刺…細い穿刺針を用いて羊水を吸引し、検体(羊水中の胎児細胞)を採取。妊娠15週以降で実施可能な検査(羊水検査)。・絨毛採取…絨毛は妊娠早期の胎盤の一部で、それを採取して行う検査(絨毛検査)。羊水検査に比べてより早く、妊娠11から14週で実施可能。採取した検体で、「蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)」による迅速診断や「G分染法」と呼ばれる標準的(正式)な染色体検査で確定診断されます。赤ちゃんの身体的外見や特徴から13トリソミー症候群が疑われた場合、血液を用いた染色体検査を行なって診断を確定させます。13トリソミーの診断確定後には病状や合併症の可能性を考慮し、心臓・腹部超音波検査、頭部超音波・MRI・CT検査、X線検査、眼科・耳鼻科(聴覚)評価など、必要な検査を行います。慶応義塾大学病院医療・健康情報サイト参考:出生前診断|MSD家庭版13トリソミー(パトウ症候群)と診断されたら?治療法はあるの?現在でも13トリソミーそのものに対する治療法は確立されていません。重篤な合併疾患や基礎的な呼吸循環機能の未熟性などが原因で、約8割の子どもが生後1ヶ月で亡くなります。一方、生後1年以上の生存例も1割未満くらいあります。治療としては、まず呼吸循環の安定と栄養の確保を進め、さまざまな疾患や合併症の評価と対応を行っていきます。合併症を引き起こしやすく症状も刻々と変わっていくため、継続的な健康管理と症状への適切な対処を続けます。医学的治療に加え、徐々にリハビリテーションの開始を検討し、福祉資源の活用などを含めての包括的な患児・家族支援の環境を整えていくことが大切です。医学の発達に伴い、新生児集中治療を行った場合の1ヶ月および1年後の生存率も少しずつ上がっています。その中で、2004年ごろから各学会が「″13トリソミーだから積極的な治療は控える″から、″一人ひとりの子どもの状態に応じて治療・療育をしていこう″」という方針に移行してきています。個人の病状や発達状況にもよりますが、地域の療育園や医療的ケア児を受け入れる保育園などで他児と過ごしたり、訪問看護や訪問ヘルパーを利用する中で療育的支援を受けることも可能です。また、13トリソミーの子どもとその家族を支援することを目的とした「13トミソリーの子を支援する親の会」もあります。同じ悩みや不安を話し合う、あるいは情報を共有することは、本人と家族にとってとても有意義なことです。息止め発作が頻繁にある、気管切開しているなどの場合は、人工呼吸器で気道や呼吸ケアを行います。てんかん発作がある子どもも多いため、抗てんかん薬の投与などでコントロールします。また経口食による誤嚥がひどい場合は、「胃ろう造設手術」を行い、胃からチューブで栄養を注ぐなどのケアを行います。いずれも自宅で療養する場合、病院のように設備が充実していないため、訪問医の存在が大切になってきます。長時間にわたる介護や介助が必要なため、保護者の身体的・心理的・精神的負担はかなり大きくなります。医者やヘルパーなど、第三者による継続的な観察や支援が課題となっています。トリソミーの子供を支援する親の会ホームページ子どもが13トリソミーと診断された場合、病状について家族できちんと理解することが重要です13トリソミーと診断された場合、担当医から説明をしっかりと聞きながら子どもの病状について家族できちんと理解することが重要です。出生前でも出生後でも、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーによるカウンセリングを受けることもできます。保護者もしっかり担当医と知識を共有し、さらにわが子がどのような状況にあるのかを踏まえた継続的な話し合いの中で、子どもにとって最善を追求することがもっとも大切といえます。
2023年01月24日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、退院して娘と自宅に帰ると、自宅は汚部屋と化していました……。アコさんは掃除をしておいてほしかったとがっかり。そんなこんなで始まった赤ちゃんとの暮らしですが、アコさんは育児を楽しんでいました。しかし……。ただひとつ引っ掛かったのが、ユーマさんがいつまでたってもお世話ができないこと。おむつ替えもお風呂もアコさんは任せられません。 月齢が進むにつれて、だんだんとしずくちゃんは手がかかるようになっていきました。そしてアコさんは発達が気になるように。ユーマさんに相談しますが――!? すれ違っていく夫婦の心 ※誤)1~2時間感覚→正)1~2時間間隔 ※誤)ぶつけらることで→正)ぶつけられることで 娘のしずくちゃんが生後3カ月になると、新生児期のころと比べものにならないくらい手がかかるようになりました。寝不足になりつらかったけれど、赤ちゃんはこういうものだとアコさんは考えました。 のちにしずくちゃんは「自閉症スペクトラム」の診断を受けますが、このころは初めての育児に必死で、アコさんはそのようなことは考えもしませんでした。 アコさんはやがてしずくちゃんの成長や発達について遅いのではないかと気になるように。そのたびにユーマさんに相談しますが、ユーマさんは、「大丈夫だよ、もう少し待てば?」と答えるばかり。さらに「医者じゃないからわからない」と言われてしまい、アコさんは見捨てられているような気持ちに。 真剣に子どもの発達について考えてほしいのに考えてもらえていない感じがして、アコさんは心がすれ違っていくのを感じていました。 このころアコさんは、ユーマさんが「まだ小さいしわからない」「医者じゃないからわからない」「大丈夫だよ」というばかりで、寂しかったそうです。けれど、男女の考えのすれ違いなのかなと諦めていたのだとか。アコさんはユーマさんに安心する言葉を求めていたわけではなく、一緒にしずくちゃんの発達について調べたり悩んだりしてほしかったのでしょうね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月23日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。出産後、退院して娘と自宅に帰ると、自宅は汚部屋と化していました……。アコさんは掃除をしておいてほしかったとがっかり。そんなこんなで始まった赤ちゃんとの暮らしですが、アコさんは育児を楽しんでいました。しかし、ユーマさんの育児にはイライラすることも……。陣痛がきたとき、アコさんはユーマさんに腰をさすってほしいとお願いしますが、ユーマさんはオロオロするばかり。そしてとうとう赤ちゃんが誕生しますが、赤ちゃんと対面したユーマさんは表情ひとつ変えませんでした。 赤ちゃんとの3人の生活が始まり、育児を楽しんでいたアコさんですが、ユーマさんの育児には不満がありました。なぜなら……。夫の育児は… 当時、「イクメン」という言葉が流行していましたが、アコさんはユーマさんに仕事に集中してもらい、子育てはアコさんがすればいいと考えていました。 とはいえ、ユーマさんに育児をお願いすることもありました。しかし、何度教えてもおむつ替えはテープをきちんと止められず、漏れてしまいます。またお風呂もたどたどしくて任せられません。 親になったスタートラインは同じなのに……とアコさんはモヤモヤしてしまいます。そして自分がする方が早くてイライラしなくてすむので、あまり頼まないようにしようと思ってしまうのでした。 パパの経験不足をママが理解して、ハードルを下げて教えてあげることが大切だと、父親の育児参加に詳しい専門家の先生は言います。しかし、アコさんは何度も繰り返し教えていたので、それでも失敗してしまうユーマさんにイライラし、そしてどうしていいかわからなくなってしまったのかもしれませんね。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月22日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚後は同居を前提としている義父母でしたが、アコさんは義妹が苦手。また同居にはもともと抵抗がありました。一方、ユーマさんは転職して同居するつもりでしたが、なかなか転職できず、同居はあきらめることに。義父は怒り、義母は泣いたと聞いて複雑な気持ちもありましたが、アコさんはスッキリ。しばらくして妊娠が判明しました。アコさんはうれしくてすぐにユーマさんに報告。しかし、ユーマさんはそっけない反応で、アコさんはがっかりしてしまいました。それからいよいよ出産のときがやってきて――!?早く子どもが欲しいと思っていたアコさん。妊娠がわかって大喜び。ユーマさんにもウキウキしながら報告しました。すると、「あ、うん」とそっけない返事。アコさんはさすがにユーマさんも喜ぶだろうと思っていたので、がっかりしてしまいます。 いよいよ出産のとき。陣痛の痛みに耐えながら、アコさんはユーマさんに「腰さすって!」「おしり押して!」と訴えますが――? 娘と初対面したときの夫の反応は… アコさんは陣痛の痛みに耐える際、ユーマさんにやってほしいことをリクエストしますが、ユーマさんはオロオロしてしまいます。すると助産師さんが代わりに対応してくれて、アコさんの痛みは和らぎました。 出産時、もうすぐ生まれるというときに、分娩室の外で待つユーマさんを助産師さんが分娩室に呼びました。 赤ちゃんが誕生し、「おめでとうございます! 元気な女の子ですよ!」と助産師さんに言われましたが、ユーマさんは表情ひとつ変えません。そしてビデオカメラを手にしていたのですが、撮影していたのは動画ではなく静止画でした。 そして退院後、娘を連れて自宅へ帰ると、なんと、自宅は汚部屋と化しているではありませんか! これから赤ちゃんと暮らすからと、ユーマさんに掃除をお願いしていたアコさん。入院中、何をしていたのかと、怒りに震えるのでした……。 出産の立ち会いをどうするかユーマさんに任せた結果、生まれる直前に立ち会うことにしたのだそうです。アコさんはあまりの痛みに、はじめからいてもらえばよかった、そうお願いすればよかったと、判断を任せたことを後悔しているのだとか。妊娠・出産は女性にとって一大イベント。初めてのことで正解がわからないからこそ、夫婦で話し合って結論を出すことが大切なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 作画:鳥頭ゆば 著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月19日保育士の中田馨さんが、子どもが活動する上で注意したい服装や防寒グッズについて教えてくれました。子どもの服等は可愛いデザインのものがたくさん!しかし、可愛いだけで選んでしまうと、実は子どもの活動に支障が出てしまう場合もあるかもしれません。ぜひ確認しておきましょう。こんにちは!保育士の中田馨です。子育てをしている中で、親の楽しみの一つでもある「子ども服」。私も2人の子どもの服選びをするのが大好きでした!私の子どもが幼少期だった10数年前と比べて、今の子ども服はさらにかわいくて「あぁ、なんて羨ましいんだ!」とお店の横を通るたびに、かわいい洋服を見て幸せな気持ちになります。 今回は、子どもが一日活動するうえで気をつけたい服装についてお話しします。 子どもは親より1枚少なくてよい?よくいうのが、「子どもは親より1枚少なくていいよ。」という言葉。もちろん、それでOKですし、親と一緒の枚数を着せて様子を見ながら「暑そうなら脱がす」という対応でもOKです。しかし、子どもは想像以上に冬でも汗をかきます。特に外遊びをしているときは、親は子どもよりも全然動いていないものです。なので、子ども以上に寒さを感じてしまうのです。ところが、子どもは精一杯動いています。恐らくですが、親よりも寒さを感じていません。時折、子どもの背中などに手を入れてみて「汗をかいていないかな?」、顔色を見て「唇の色が紫になっていないかな?」など確認し、服装を調節しながらあそばせましょう。寒い冬だからこそ、「わぁ!今日は風が冷たいね」「ママ、寒くて耳が痛いわ!」など子どもと一緒に寒さを感じる季節の会話をたくさんするのも、冬の醍醐味かもしれませんね! 冬の肌着だんだん寒くなってくると、保育所の子どもたちの服装にも変化があります。その一つに「肌着」があります。これまで、半そでの肌着だったのが、秋冬になると長そでの肌着を着ている子どもがほとんどです。しかし、私の保育所では、冬場も肌着は半そででお願いしています。なぜかと言うと、長そでの肌着の場合、遊んでいるうちに汗をかくことが多いからです。汗をかくと、汗が引いたときに体が冷えてしまいます。もちろん、寒さの感じ方は個人個人違いますし、お住まいの地域によっても違いますので、「絶対に肌着はこれでなくてはいけない!」というわけではありませんが、子どもがこれから何をしてあそぶのか?遊んでいる場所の気温はどれくらいなのか?など、その日の状況によって肌着を変えてもよいかもしれませんね。例えば外遊びをする場合、気温が高めでも風が強ければ寒く感じることもありますし、逆に気温が低めでも風が穏やかで陽が照っていれば温かく感じることがあります。肌着は半そでにして、寒ければ上に重ね着をし、暑ければ上を脱ぐようにすると調節がしやすいかな?というのが私の経験上の感想です。 動きやすい素材の服を子どもを見ていると、何かしらずっと動いていますよね。いろいろなものに興味を持ってあっちに行ったりこっちに行ったり。とっても活動的な子どものためにも、是非とも動きやすい服装にしてあげましょう。ポイントは2つ。1つ目が「厚着させない」。実は、私もこのタイプで、自分の子どもには厚着をさせがちでした。今から思うと、あんなモコモコの服装でよく公園に行ってたな…というくらいでした。最初にもお話ししましたが、活動する環境やその子個人の様子を見つつ、できるだけ厚着をさせずに活動するようにしましょう。2つ目が「伸縮性のある服を着る」ことです。例えば、かっこいいからと言って、伸縮性の少ないジーンズを履かせると、膝が曲がりにくくなるので、歩いたり走ったりするときに足が上がりにくいのです。伸縮性のある服を選んであげましょう。 活動するときは、できるだけシンプルな服装で外遊びをするときやお友達とあそぶ時などは、できるだけ装飾の少ない服装を心がけましょう。例えば、“パーカー”や“フード付きの上着”は注意が必要です。幼児さんがパーカーを着て歩いている姿を見ると、何だかいっちょ前に見えてかわいいものですが、保育所では禁止の服でもあります。なぜかというと、お友達が不意に帽子部分を引っ張ったら後ろにひっくり返ってしまいますし、遊具に帽子部分が引っかかったら事故につながりかねません。事故でいうと、マフラーや手袋も遊具などで遊ぶ時は外していた方が動きやすいですし、事故の防止になります。また、丈の長いスカートもすべり台の階段を上る時に自分で裾を踏んでしまうこともあります。思い切り遊びたいなら、できるだけシンプルな服装がいいですね。 皆さんは、冬は好きですか?実は私、冷え性なので冬が苦手なんです!なので、冬は靴下2枚履き、肌着+長肌着+トレーナー。ズボンも裏起毛タイプじゃないとダメ!でも汗かきなので、運動するときは半そで。と大人もそれぞれ寒さの感じ方や活動するときの汗のかき方は違います。お子さんの寒さの感じ方を観察しつつ、その子にあった服装を選んであげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年01月19日娘のおまめちゃん、息子のいっちゃんとの日常を描く、あんこママさんの育児マンガを紹介します。下の子、いっちゃんが生まれてから、上の子のおまめちゃんはいろいろな気持ちと闘っていました。あんこママさんはいっちゃんが生まれて3カ月たったころの、おまめちゃんの言動を思い出しました。おまめちゃんは、お姉ちゃんになることがどういうことか、わかっていませんでした。そしてママに気持ちをぶつけたのです。聞いてないよ! おまめちゃんは当時4歳。 いっちゃんが生まれてお姉ちゃんになったら、みんなに褒められるものだと思っていました。けれども実際は想像と違うことだらけでした。 いっちゃんが生まれて3カ月ほどたつと、おまめちゃんは爆発しました。 赤ちゃんがずっと泣くこと、1日中いっしょにいること、ママが何回もおっぱいをあげること、そして、おまめちゃんに向ける同じような目でママが赤ちゃんを見つけること……、どれも聞いていない! と。 おまめちゃんは、ママがおまめちゃんのことも大切なのはわかっていました。けれども「ママはあたしだけのママだったのに!」と思ってしまうのです。 そんな思いを抱えつつ、おまめちゃんは赤ちゃんのことが気になっていました。いつもおまめちゃんを見ていること、頭をなでると笑ってくること、赤ちゃんはどうやら自分が好きなことを考えると、かわいいなと思うのです。 おまめちゃんは「赤ちゃんこれから一緒にいても別にいいよ。ただ、ちょっと聞いてなかっただけ」とママに伝えたのでした。 これらは実際におまめちゃんがあんこママさんに言ったことなのだそうです。「おまめちゃんと同じ目で見ないで!」と言われたときは、あんこママさんは胸が張り裂けそうな思いがしたとか。そして、「赤ちゃん一緒にいても別にいいよ。たださ、ちょっと聞いてなかっただけだもん」とおまめちゃんが言ってきたときは、「別に」に強がる気持ちを感じて、涙したそうです。おまめちゃんはいろいろな気持ちが入り混じって葛藤しながら、成長しているのですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あんこママ2017年早生まれの女の子、2020年生まれの男の子のママをしています。忘れたくない子どもたちとの記録をイラストに残しています。
2023年01月18日PMS(月経前症候群)で理由もなくイライラ……。生理前になると夫と喧嘩してしまうこともあり、喧嘩のあとは罪悪感が残るという経験が多々ありました。しかし、私はPMSによるあることがきっかけで夫婦仲が改善されたのです! どうせ夫に言ってもわからない結婚生活が始まって1年。私は毎月PMSに悩まされており、これが苦しくて苦しくてしかたがありませんでした。私は生活リズムが違う夫に合わせて食事・睡眠をし、休みの日も夫に合わせて起床。一方で夫は家事をせず、朝も起きません。普段ならばそんな夫にそこまでイライラすることはなかったのですが、生理前になると強く怒りの感情が湧くようになったのです。 「なんでこんな簡単なこともしてくれないの? なんで私の気持ちをわかってくれないの?」。だんだんと私の怒りのボルテージはMAXに。 ただいつも思っていたのは「どうせPMSを夫に言ってもわからない。わかってくれない。だから仕方ない。PMSは私の問題だ」ということ。怒りのボルテージがMAXになっては、いつの間にか怒りと寂しい感情が入り混じるようになりました。そして次第に夫との間に溝ができ、日々の会話も減り、セックスレスはもちろん、PMSの時期には喧嘩が増えるようになりました。 そして、事件は起きるある生理期間の朝、私は体が重く絶不調でした。そんな中、夫の目覚ましが鳴り始めましたが夫は起きず……。何度鳴っても一向に夫は起きません。そのうちに、目覚ましの音で息子が泣き出してしまいました。 鳴り響く目覚ましの音、子どもの泣く声、起きない夫……。その状況に私の中でプツンと糸が切れ……大爆発。私は「いい加減にして! 耐えられない!」と泣き叫んで、夫に強く当たってしまったのです。 これまで夫の前で感情を露わにすることはなかった私。夫は初めて見る私の様子に驚いたようでしたが「ごめん」と謝ってくれました。そして、私は泣き崩れ、毎月のPMSが自分でもしんどいこと、コントロールできないこと、PMSの時期に育児も家事もひとりでこなし休む暇がないのがつらいこと、この状態をどうしたらいいのかわからないことなど、不安な気持ちを夫に打ち明けました。 夫からまさかの言葉すると、「ごめん。何もわかってあげられていなかった。女性にそんな時期があるなんて知らなかったよ。PMSについて勉強するし、生理周期を毎月教えてもらうことで一緒に乗り越えられないかな?」と夫からまさかの言葉が出てきたのです。 この言葉を聞いたとき、再び大泣きしてしまいました。すごく心が救われた気持ちになったのです。 その後、夫は本当にPMSについて調べてくれ、毎月、私がその時期に差しかかるころになると、「気持ちはしんどくない?」「何かできることある?」と、いつも以上に私の体調を気づかう言葉をかけてくれるようになりました。 ずっとPMSは女性の問題、自分だけの問題と決めつけていた私。 しかし、パートナーに正直に話すことで理解を得られることもあるのだということを実感しました。「どうせ言ってもわかってもらえない」と思っていた夫が、今は一番の理解者です。 著者/なかまる あゆみ作画/ちゃこ監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
2023年01月18日アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。同居を前提としている義父母でしたが、アコさんは義妹が苦手。また同居にはもともと抵抗がありました。一方、ユーマさんは転職して同居するつもりでしたが、なかなか転職できず、同居は諦めることに。義父は怒り、義母は泣いたと聞いて複雑ではありましたが、アコさんはホッとしました。独身のころから不思議なところのあったユーマさん。ある日、アコさんとユーマさんが観光地へお出かけしました。すると、事件が起こったのです――。 両親と同居するため、地元への転職をすべく、ユーマさんは就活をしたものの、1年たっても成果は出ず……。ユーマさんは転職を諦めることに。そして、両親に同居しないことを報告しました。いろいろ言われてしまったものの、アコさんは同居問題が解決してスッキリ。 ある日、2人は観光地へ出かけました。ユーマさんが先に駐車場へ戻りました。あとからアコさんが戻るとそこには……!? 夫が起こした事件と対応 いつもやさしいユーマさんですが、観光地に車に出かけたとき、アコさんが不安になる事件が起こりました。 アコさんがお土産を買いに行き、ユーマさんが先に駐車場に戻りました。アコさんがお土産を買って駐車場にあとから戻ると、ユーマさんが呆然として立っています。 アコさんが尋ねると、車のドアを開けたときに、隣の車にこすってしまったと言いました。 慌ててアコさんは保険会社と警察に連絡するよう言いました。そうこうしているうちに車の持ち主が現われてとりあえず解決することができました。 けれどもアコさんは、今回の件で見ているだけでアコさんが戻るのを待っていたユーマさんに、一抹の不安を覚えます。今後、何か大きなトラブルが起きたときに頼りにならないのではと、ガッカリしてしまうのでした。 アコさんや保険会社に連絡をせず、車をこすったあと、何もせずにアコさんを待っていたユーマさん。アコさんは一連のユーマさんの行動を見て不安になり、「万が一災害にあったときは、私を置いて逃げたりぼーっと立ってたりするのかな」と妄想までしてしまったのだとか。ユーマさんは思わぬハプニングに、動揺してしまったのかもしれませんね。けれどもアコさんが戻っても傍観者でいられては、アコさんが不安に思う気持ちはわかる気がします。 作画:鳥頭ゆば著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
2023年01月17日