ディズニーで配給が決まっていたドリームワークス製作の実写版『攻殻機動隊』を、パラマウントが配給することになった。スティーブン・スピルバーグがディズニーを去ってユニバーサルの元で配給をすることに決めたのが理由。パラマウントもこの映画に出資していることから、新しい配給としてパラマウントが決まったようだ。来年3月31日の北米公開日は変わらない。その他の情報主演はスカーレット・ヨハンソン。監督は『スノーホワイト』のルパート・サンダース。撮影はニュージーランドで行われる予定。ヨハンソンの次回作は、来月北米公開予定のジョエル&イーサン・コーエン監督作『ヘイル・シーザー(原題)』今年は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、声の出演をする『ザ・ジャングル・ブック(原題)』も控える。文:猿渡由紀
2016年01月27日中部国際空港(セントレア)で2月20日・21日、全国各地の武将隊が集結する「第一回 全国武将隊大博覧会~宴~」が開催される。4Fイベントプラザを会場として、全国の武将隊たちが演武やコラボトーク、PRブース、ワークショップ、大抽選会を展開。また、参加隊による「大行列」や「イケ武将選手権」、全国武将隊から武将隊ファンへの挑戦状「第一回全国武将隊検定」なども予定している。参加予定の武将隊たちは、AICHI PRINCESS SAMURAIあいち戦国姫隊、安芸ひろしま武将隊、奥州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊、忍城おもてなし甲冑隊、岐阜城盛り上げ隊、清洲城武将隊煌組、熊本城おもてなし武将隊、グレート家康公「葵」武将隊、神戸・清盛隊、信州上田おもてなし武将隊徳川家康と服部半蔵忍者隊、名古屋おもてなし武将隊など(変更になる場合もある)。詳細については決定次第、オフィシャルサイトで発表する。
2016年01月04日普通に生活していれば、「0」を目にしないことはありません。ではみなさんは、「0」という数字がない世界を想像できますか?私たちにとっては信じられないことですが、「0」という概念は、古代数学者たちが悩みに悩み、他の数字のあとに発見した概念だったのです。「0」という数字の歴史に迫ってみましょう。■「0」の始まりは空位を表す記号「なにもない」ということを表す「0」ですが、最初に使われたのは数字の桁を埋めるためでした。大きい数字を表すとき、その位に数字がなければ「0」を書きますよね。たとえば「103」という数を表したい場合、「13」と書いてしまっては違う数になってしまいます。この空いた位を埋めるために使われたのが「0」の始まりだと言われています。「0」が使われる前は、空いた位を空欄にするなどで表記していたようですが、やはり間違いが多く不便だったようです。そこで空いた位に書く記号として「0」が使われ始めたのです。古代中国やバビロニア、インドなど、さまざまな国で使われていました。■計算における「0」の発見とは?では「1-1=0」といった計算で使われる「0」が発見されたのはいつごろなのでしょうか?計算における「0」という概念が発見されたのは、1300~1400年ほど前のインドだと考えられています。誰がどのように発見したのかは明らかになっていませんが、7世紀初頭の書物に「0」を使った計算式が登場します。ここでは「a+0=a」「a-0=a」など、ある数に0を足したり引いたりしても答えは変わらないことや、ある数に0をかけると必ず0になることなどが書かれています。いまでは当たりまえの数式ですが、「0」という概念がなかった時代に、わざわざ答えが変わらない計算式を考案したというのは、よほど頭の柔らかい人たちだったんでしょうね。現在もインド人は数字に強いことで知られていますが、十分に納得できます。✳︎考えてみれば、「なにもない」ことを字に書いて表すというのは不思議なことです。「0」のない生活など考えられませんが、「0」を使うようになるまでにはさまざまな人の試行錯誤があったのですね。「0」を書くとき、そのドラマに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。(文/スケルトンワークス)【参考】※ゼロの起源とその発見-寺下寛子
2015年11月27日ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、アニメ『攻殻機動隊ARISE』全4話および『攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT』を2015年11月25日(水)より4週連続で、PlayStation Plus(PS Plus)の加入者を対象として追加料金無しで配信する。士郎正宗氏の原作誕生から25周年を迎える「攻殻機動隊」シリーズ。『攻殻機動隊ARISE』は、若き日の草薙素子がいかにして攻性の特殊部隊=攻殻機動隊を創設するに至るかが描かれる結成前夜の"はじまりの物語"。士郎正宗×黄瀬和哉×冲方丁×コーネリアスという最高のスタッフが集結した、第四の攻殻機動隊プロジェクトとなっている。今回はプレイステーションのメンバーシップサービス「PlayStation Plus (PS Plus)」の加入者を対象として、『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』、『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』、『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』、『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』、『攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT』を配信。視聴対応端末(フォーマット)は、プレイステーション 4、プレイステーション 3、プレイステーション Vita、Web、プレイステーション・ポータブル、Xperia Tablet、Xperiaスマートフォン、ブルーレイディスクプレーヤー、Media Goとなっており、PlayStation Storeにて配信期間内にコンテンツをダウンロードすることで視聴できる。○PS Plus加入者対象コンテンツダウンロード期間■『攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain』2015年11月25日(水)~2015年12月1日(火)■『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』2015年12月2日(水)~2015年12月8日(火)■『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』2015年12月9日(水)~2015年12月15日(火)■『攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone』2015年12月16日(水)~2015年12月24日(木)■『攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT』2015年12月16日(水)~2015年12月24日(木)(C9士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会
2015年11月25日プエルト・プリンセサ地下河川国立公園 photo:世界遺産ハンター7,000以上もの島々から構成される群島国家フィリピンには多種多様な6件の世界遺産があります。前回の記事ではフィリピンの歴史を感じる文化遺産3件についてご紹介しましたが、実はフィリピンは自然遺産もお勧めなんです!今回の記事では、半端ない自然を楽しめるフィリピンの自然遺産3件についてご紹介したいと思います。プエルト・プリンセサ地下河川国立公園(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」、「絶滅危惧種」フィリピンの南西部に位置するパラワン島は、豊かな自然が残るフィリピン最後の秘境と言われている島です。この島に流れているのが世界最長8.2キロのプエルト・プリンセサ地下河川です!地下河川とは洞窟の下を流れる川です。こちらのプエルト・プリンセサ地下河川は、幅約120メートル、高さ約60メートルの巨大な洞窟からダイナミックに海に流れ出ているのです!なぜこのような地下河川ができたのでしょうか?パラワン島は石灰岩でできた島で、「雨の島」と呼ばれるほど雨量が多いです。その大量の雨が石灰岩を削って海に流れ込み、地底に洞窟と川ができたのです。ちなみに以前にご紹介したベトナムの「ハ・ロン湾」も石灰岩の大地でできています。ハ・ロン湾でもプエルト・プリンセサと似たような大きな洞窟を見ることができます。そんな地下河川は手漕ぎボートのツアーで観光することができます。パラワン島の中心都市プエルト・プリンセサから北へ車に揺られること2時間半、サバンという村からボートに乗れます。プエルト・プリンセサから日帰りもできますが、サバンに宿を取った方がゆっくりと地下河川を探検できますよ。photo:世界遺産ハンターツアーは所要時間約45分とそれほど長くないですが、神秘的で忘れられない体験ができます!まずはボートに乗って海からそのまま洞窟へGO!真っ暗な中を懐中電灯の光を頼りに進んで行くのはドキドキです!しばらく狭い洞窟を進んでいくと、広い空間があり様々な形の鍾乳石などを見ることができます。パラワン島北部には、こじんまりとしたプライベート感たっぷりなリゾートホテルが多く立ち並んでいるので、リゾートライフも満喫できます。海が美しく魚影が濃いと評判なので、シュノーケリングやダイビングも人気があるんですよ!・アクセス日本から首都マニラまで直行便で約4時間。マニラからプエルト・プリンセサまで飛行機で約1時間。プエルト・プリンセサから地底河川クルーズの拠点となるサバンまで車で約2時間半。トゥバッタハ岩礁自然公園(自然遺産)登録基準:「自然の景観美」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」プエルト・プリンセサから約200キロ南東のスールー海のど真ん中に、東南アジア最大の珊瑚礁が広がるエリアがあります。こちらがフィリピンで初めて自然遺産として登録されたトゥバタハ岩礁海洋公園です!世界中のダイバーが憧れるトゥバタハ岩礁は、大小3つの環礁(珊瑚礁がリング状に連なったもの)が世界遺産として登録されています。環礁の外側は「ドロップオフ」と呼ばれる珊瑚の断崖になっていて、マンタなど約380の魚介類、海鳥、ウミガメなどが生息しており海洋生物の宝庫となっています。tubbataha- shark airport 2 marble ray and divers,copyright and photo credit: q phia on flickr. Attribution 2.0 Generic. そんなトゥバタハ岩礁海洋公園は、プエルト・プリンセサ発の数日間のダイブクルーズで行くことができます。プエルト・プリンセサからボートに乗って、何と約12時間!!でトゥバタハ岩礁に到着。さすがの秘境ですね~。そしてボートに寝泊まりしながらダイビング三昧の日々を送るのです!ひらひらと舞うマンタを見たり、ギンガメアジの群れに囲まれたり、バラクーダに遭遇したり、沈没船を探索したりと水中世界を存分に楽しむことができます。トゥバタハ岩礁がすごいのは水中だけではありません。珊瑚が砕けてできた砂洲にはカツオドリなどの海鳥がたくさんとまっていたりと、ここは鳥の楽園でもあるのです。海が穏やかな3月から6月くらいしか行くことができないという見事な秘境っぷりなので、訪れるのはなかなか難しいかもしれませんが、日本発1週間程度のツアーもあるようなので行くのも夢ではありませんよ!・アクセスマニラからプエルト・プリンセサまで飛行機で約1時間。プエルト・プリンセサからのツアーが一般的。ハミギタン山地野生生物保護区 (自然遺産)登録基準:「絶滅危惧種」ハミギタン山地野生生物保護区はフィリピン南部、ミンダナオ島の南東部のプハダ半島にあります。固有種が多いことで知られており、ここでしか見ることができないウツボカズラなどが有名です。ウツボカズラは、とても美しい食虫植物でボルネオ島にある世界遺産「キナバル自然公園」などでも見ることができますよ!食虫植物ウツボカズラ キナバル自然公園にて photo:Miho Shimizu2014年に世界遺産に登録されたばかりなのでまた訪れたことがある人は少ないですが、フィリピン第3の都市ダバオからのアクセスが良いので、今後人気が出てくること間違いなしです!・アクセスマニラからダバオまで飛行機で約1時間半。ダバオからバスで数時間。※記事中の情報は、全て2015年10月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>
2015年11月12日士郎正宗原作のアニメ作品『攻殻機動隊』シリーズを浮世絵化した「攻殻機動隊 新劇場版 ~桜の二十四時間監視之図~」の予約販売が、10月30日よりスタートしている。シリーズの生誕25周年プロジェクトの一環として制作された完全新作アニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』の上映や、11月からは舞台『攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE』の公演が開始されるなど、2015年はさまざまな展開を見せた『攻殻機動隊』。同作を浮世絵化し今年9月に予約受付されていた第一弾「攻殻機動隊 浮世絵」に続き、第二弾「攻殻機動隊 新劇場版 ~桜の二十四時間監視之図~」が新たに商品化される。作品を手掛けるのは、『攻殻機動隊 新劇場版』で総監督を務めた黄瀬和哉氏。同シリーズの名シーンであり、『攻殻機動隊 新劇場版』でもオマージュとして登場した「桜の二十四時間監視」をベースにキャラクターを新規で描き下ろし、浮世絵作品として完成させた。「攻殻機動隊 新劇場版 ~桜の二十四時間監視之図~」は、国際的にも評価の高い浮世絵ならではの"彫り"や"摺り"の伝統技術を用いて「手漉奉書和紙」上に描写。全て手作りで制作されており、黄瀬氏が毛筆で描いた署名も版画にて再現されている。「攻殻機動隊 新劇場版 ~桜の二十四時間監視之図~」は、300枚限定でオンラインショップ「OtakuWorksショップ」にて10月30日15時より予約開始。サイズは縦約340mm×幅約230mmで、価格は43,200円(税込、送料別途)となる。なお、掲載の画像は開発中の商品で、実際の商品に変更がある場合あり。(C)士郞正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年10月30日未確認生物(通称:UMA)を題材にした脱力コメディ映画『探検隊の栄光』の初日舞台挨拶が10月16日(金)、都内で行われ、藤原竜也、小澤征悦、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、お笑いトリオ「ななめ45°」の岡安章介、山本透監督が出席した。藤原さん演じる落ち目のスター俳優が、バラエティテレビ番組の企画で、探検隊の隊長に抜てきされ、個性豊かな隊員たち(=番組スタッフ)とともに秘境に暮らす未確認生物を探す姿を描いた本作。舞台挨拶にはチュパカブラ、モンゴリアンデスワーム、雪男という世界的UMAが揃って“乱入”し、藤原さんを苦笑させていた。「くだらなくて面白い。スカッとする映画」と主演作をアピールする藤原さん。トカゲを食べたり、沼でワニのぬいぐるみと戦ったりと撮影は苦労だらけだったそうで「とにかく過酷な現場で、スタッフさんも『いままで経験した過酷さベスト3の1つです』って言っていたくらい。でも、いまはいい思い出です…」としみじみ語った。共演陣も「バカバカしい映画。緊張せず、楽しんで」(小澤さん)、「こんな大きな劇場で、公開されると思わなかった」(田中さん)、「頑張った結果、すげえフザけた映画に仕上がった」(川村さん)、「ぜひ笑って帰ってください」(佐野さん)、「壮大なコント映画」(岡安さん)と思い思いに作品をアピール。「公開がうれし過ぎて、飲み過ぎた」とガラガラ声の山本監督は、「普段ならこういう映画に出演しないイケメンが、バカやってます。皆さんにも楽しんでもられると、信じています」と話していた。『探検隊の栄光』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年10月16日藤原竜也が“記憶がぶっ飛ぶ”ほどに命がけで挑んだという新境地開拓ムービー『探検隊の栄光』が、いよいよ10月16日(金)より公開となる。藤原さん率いる個性豊かな“探検隊”メンバーには、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、田中要次、川村陽介、岡安章介(ななめ45°)、さらに紅一点の佐野ひなこら豪華キャストが集結。主題歌は「ウルフルズ」が担当するなど、熱き者たちの競演に注目が集まっているが、その中で山本透監督が最も“熱い男”と語る主演の藤原さんの魅力に迫った。本作は、落ち目の俳優・杉崎正雄がテレビ番組のクルーとともに「杉崎探検隊」として、秘境の地を舞台に伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」探しの“撮影”に臨む姿を、たっぷりのユーモアで描くサバイバルアクション(!?)コメディ。当初は行き当たりばったりの収録に戸惑う杉崎隊長だったが、いつしか団結してモノ作りに挑む彼らの熱に巻込まれていく。だが、探検隊一行がさらにジャングルの奥地へと進んでいくと、そこには想像を超えた事態が待ち受けており…。そんな本作で主演を務める藤原さんといえば、蜷川幸雄の舞台「身毒丸」の主役オーディションでグランプリを獲得し、デビュー。以降、舞台を活動の中心としながら数多くの映画・ドラマ、CMなどに出演している若き実力派だ。出世作となった『バトル・ロワイアル』シリーズから、『DEATH NOTE』シリーズ、『カイジ』シリーズ、『藁の楯』、さらに『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』、『映画ST 赤と白の捜査ファイル』と、コンスタントに話題作に出演し、2016年春には有村架純共演の『僕だけがいない街』も控えている。『藁の楯』の猟奇殺人犯や『るろ剣』の志々雄など、「人間のクズの役しかこなくなった」と自ら語るほど、様々な役をストイックにこなす若きベテラン・藤原さんが、本作ではまったく新たな役柄に挑戦する。彼が演じた“杉崎正雄隊長”とは、代表作のイメージが先行し、すっかり「熱い男」のイメージが定着してしまった落ち目の俳優。だが、そんな状況を打破するために挑んだ番組は、バカらしくて何が面白いかも分からない冒険番組「探検サバイバル」だった。「杉崎って役は、ある作品をやったがために熱い人間のイメージがついてしまったと自分では思っているんだけれど、実は根っからの熱い男。その内面の熱さが、探検隊と過ごす中で徐々に表に出てくるのがこの物語です。そんな役者魂の熱さは藤原さんだからこそ表現できるわけで…彼の熱さを(役と藤原さんを)重ねている部分が沢山あります(笑)」と山本監督は言う。「藤原竜也は熱い男」と評する監督は、“俳優・藤原竜也”と“杉崎正雄”を重ねて本作の脚本を書いたという。そんな熱い俳優・藤原さんだからこそできる、とあるシーンがクライマックスには用意されているのだ。「役者としての藤原さんの特徴は、スイッチが入ったら止まらない“エネルギー”。藤原さんにキャスティングが決まってから、特にクライマックスの長ゼリフは何回も書きなおしましたね。どんなにバカバカしくて中身のないセリフでも、藤原さん演じる杉崎が熱弁をふるえば、誰だって魅せられるんじゃないか、説得力があるんじゃないかと思ったんです。実際に日本語の通じない反政府軍がいるという設定。言葉じゃなくて彼の全身から“番組を最後まで撮りたい”という思いは届くんじゃないかと」と、監督。「その芝居をやっているときは、やはり格好良かったですね。あれだけの長ゼリフで相当なカット数を撮っているのに、集中力を切らず、同じテンションでやり切ってくれました」と明かし、藤原さんを絶賛する。“俳優・藤原竜也”という存在が見せる確かな説得力、監督を唸らせたそのクライマックスとは、果たしてどんなシーンなのか?“ノリだけ”のプロデューサーを筆頭に、進行が大ざっぱなディレクター、バラエティ番組をバカにしているAD、テキトーな現地通訳など番組スタッフに振り回されていた藤原さんが演じる杉崎が、次第に“熱さ”むき出しの熱血俳優へ覚醒していく様は、「杉崎正雄=藤原竜也?」と錯角してしまうほど!予告編でも見られた「キツイ!」という言葉の割には充実感いっぱいのようにも見える笑顔のように、また新たな藤原さんの魅力を引き出した、渾身の作品を見届けてみて。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年10月16日藤原竜也主演に迎え、未確認生物に迫る新境地開拓ムービー『探検隊の栄光』。同作が公開を迎えるに先立ち、このたび山本透監督が語る本作への思いを明かした。すっかり落ち目となってしまった俳優・杉崎(藤原竜也)。俳優人生をかけて挑んだのは、未確認生物(UMA)を探す“探検隊”の隊長として出演するというもの。伝説の巨獣「ヤーガ」が生息しているというベラン共和国に到着。待っていたのは、ノリだけで進行させるプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、とりあえず撮影を成り立たせようとするディレクター(小澤征悦)、なぜか終始無言のカメラマン(田中要次)、UMAオタク(川村陽介)と無愛想なAD(佐野ひなこ)、さらには怪しげな現地ガイド(岡安章介「ななめ45゜)が加わった6人の隊員たち。行き当たりばったりの収録に戸惑う杉崎だったが、いつしか団結してモノづくりに挑む彼らの熱に巻込まれていく――。『グッモーエビアン!』でも知られる山本監督は、来年1月には風間俊介を主演に迎えた映画『猫なんか呼んでもこない。』の公開が控えている。さらに、演劇集団「UNCHANGED」旗揚げ公演で、原作・脚本を執筆するなど、ジャンルにとらわれず、マルチな活躍をみせている。役者生命をかけて挑む杉崎の戸惑いは無視して、“面白ければなんでもあり”なプロデューサーとディレクターの指示のもと「探検サバイバル」の撮影は続いていく。現地人と噛み合っていないが勢いで乗り切るシーンや、作り物と一目で分かるワニとの激闘、崖から隊員墜落かと思いきやそこは地上だったり、今の時代では非常に難しい演出が飛び出し、そこにはひと昔前に感じられたテレビが放つエネルギーのようなものが本作からは感じられる。山本監督は、その様子をこう語る。「みんながそういう風に感じるのは、今が窮屈なのかもしれませんね。いろんな制限がある中、新しいことや自由なことをなかなかやりにくい環境にあるのかもしれない。プロットを書いていくうちに、『昔は良かった』なんて“思い出に浸る大人の映画”にはしたくなかったので今の形に修正していきました」。また、最初どこか冷ややかだった探検隊たちも、撮影が進むにつれて団結していく姿が本作ではみられるのだが、「みんなで1つのことに向かっていく美しさというのは必ずある。作ってる側は、届くかわからないけどやれるだけのことを信じて願ってやるってのが美しい。それが“聖なる戦い”だと」と監督は話す。それでは本作のオマージュともなった70年代後半に人気を呼んだ“川口浩探検隊”が現代に復活したらどうなるのだろうか。「またちょっと巡ってきてますよね。なんだかんだ言ってもみんな好きなんですよね。未確認生物とか本当にいるんじゃないかって思っている自分も含めて。いるかいないかだけじゃない、話の広がりがありますよね」と語った山本監督の言葉から、笑いや衝撃だけのコメディ作品じゃない、手作りの格好良さや娯楽の尊さが浮かび上がってくる。スクリーンやテレビの前にいる私たちに思いを届けるために、映画やテレビは存在していたのかということを、『探検隊の栄光』が思い出させてくれるのかもしれない。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年10月08日アニメーション映画「攻殻機動隊」のポスターイラストを「浮世絵作品」として再構築した版画「攻殻機動隊 浮世絵」シリーズが発売される。本日9月2日より「OtakuWorks ショップ」にて、その第一弾の予約受付が開始された。納品予定は12月末~2016年1月末。価格は4万3,200円(300枚限定)。同商品は、士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」の劇場版アニメである「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(監督:押井守)のポスターイラストを、国際的にも評価の高い浮世絵の「手彫り」や「手摺り」といった江戸の伝統技術を用いて「手漉奉書和紙」に再現した浮世絵版画。落款には、大元となったポスターイラストの原画を描いた沖浦啓之氏が、この浮世絵のために毛筆で書いた署名が版画で再現されている。また、彫師には渡辺和夫氏(江戸木版画 伝統工芸師)、摺師には吉田秀男氏(文化庁 無形文化財選定保存技術認定職人)の両職人(「東京伝統木版画工芸協同組合」所属)が担当し、和紙は岩野市兵衛(人間国宝)によって提供されているという。なお、同商品に続く第二弾として、「攻殻機動隊 新劇場版」総監督の黄瀬和哉氏が同シリーズために描き下ろし中で、近日中にデザイン発表と予約開始が予定されているということだ。
2015年09月02日藤原竜也が体当たりの演技で伝説の未確認生物を求める探検隊を好演した『探検隊の栄光』が10月16日(金)に公開される。この度、公開に先駆けて、本作のプロローグとなるスピンオフドラマ「実録!ひかりTVスペシャルこれが伝説の隊長、誕生の瞬間だ!~ROAD TO 探検隊の栄光~」を放送することが決定した。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が、俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介「ななめ45°」)ら番組スタッフのチームワークもバラバラで、行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え“真剣”に番組作りに挑んでいく…。今回ひかりTVにて放送されるスピンオフドラマでは、藤原さん演じる杉崎正雄が探検隊の隊長として、テレビ番組に出演することになるまでのいきさつを描き、各話完結のショートドラマを全5話で放送するという。映画の中で現地通訳のマゼラン役として出演している岡安章介(「ななめ45°」)が、杉崎のマネージャー役を務める。本作のプロデューサーは「我々の“ロマン”に共鳴していただき、ひかりTVでもうひとつの『探検隊』を制作させていただくことになりました。しかも4K!我々は美麗で鮮明なUMAの映像を撮ることに成功しました!そして藤原竜也さん…付き合って頂いて、本当に申し訳ございません。是非、ひかりTVでご堪能ください」とコメント。“伝説の杉崎隊長”はどのようにして生まれたのか…映画公開前に本作を“4K”で堪能してみて。「実録!ひかりTVスペシャル これが伝説の隊長、誕生の瞬間だ!~ROAD TO 探検隊の栄光~」は9月11日(金)より、ひかりTVにて独占配信。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年08月19日藤原竜也が体当たりで挑んだ新境地開拓ムービー『探検隊の栄光』の予告編が、このほど公開となった。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が、俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介「ななめ45°」)ら番組スタッフのチームワークもバラバラで、行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え“真剣”に番組作りに挑んでいく…。藤原さんが“記憶がぶっ飛ぶ”ほどが命がけで挑んだという本作。藤原さん率いる個性豊かな探検隊メンバーに、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、田中要次、川村陽介、岡安章介(ななめ45°)、そして本作の紅一点として映画初出演となる佐野ひなこら豪華キャストが集結し、主題歌を「ウルフルズ」が担当する。このほど公開となった予告編では、役者陣の体当たり演技がユーモアたっぷりに描かれている。藤原さん演じる杉崎が秘境の地で挑むジャイアント・アリゲーターとの死闘や、断崖絶壁で隊員の手を命がけで握る決死の姿…と思いきや、カメラの裏側で繰り広げられる“まさかの撮影方法”に戸惑う杉崎隊長の表情など、本作のユーモラスな雰囲気が存分に感じ取れる映像に仕上がっている。藤原さんと、ユースケさん演じるテキトーに撮影を進めていくプロデューサーや、小澤さん演じるディレクターとの掛け合いなど、役者陣の軽妙なやりとりにもクスリとさせられる。そして予告編最後、まるで素の藤原さんから発せられたような「キツイ!(笑)」の一言がなんとも印象的だ。過酷な撮影をこなすうちに、いつしかモノ作りへの熱い気持ちが芽生えた杉崎隊長と隊員たちに、突然おとずれた撮影中止のピンチ…果たして番組は無事完成するのか?まずはこちらの映像から、探検隊の珍道中をご覧あれ。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年08月12日ブラジルが誇る世界的なアーティスト、JUM NAKAO(ジュン・ナカオ)。サンパウロにアトリエを持つ彼は、名前からも分かるように日本にルーツを持つ日系3世である。そんな彼のクリエイションは、ファッションブランドを始め、コスチュームデザイン、アート、家具や建築、アニメーションなど幅広く多岐に渡っている。ブラジルの一流企業はもちろん、NIKE(ナイキ)やコカコーラなどの世界的な企業からオファーが引きも切らない中、12年にはロンドンオリンピック閉会式のディレクションを担当。次の開催地・ブラジルの魅力を余すところなく表現した、サッカー界の至宝ペレも登場するなど、すばらしいパフォーマンスを覚えている人も多いだろう。そんなJUM NAKAOが、伊勢丹新宿にて開催された「Brasil Fantastico! 祝彩楽園ブラジル」(15年6月3日から6月9日)で、日本古来の大麻布を甦らせた「麻世妙(まよたえ)」とコラボレーションを行った。「JUM NAKAO × 麻世妙展」のため30年ぶりに来日した彼は多忙な中、クリエイターを志す学生が集う文化服装学院で特別講義を開催。その後に、自らのクリエイションについて、また麻世妙作品について、その思いを話してくれた。■見えるものと見えないものでデザインは作られているーー先ほどの講演(文化服装学院にて学生を対象にした特別講義)では「デザインの過程において、見えるものと見えないもの」というテーマでしたね。なぜこのテーマを選ばれたのですか?JUM NAKAO:自身のクリエイションにも共通しているのですが、文化服装学院の生徒たちに言いたかったことは、デザインとは、目に見えるカタチ(作品)だけ作ることを指すわけではないことです。作りあげるまでの苦難や歓喜といった感情、アイデアソースとなった数々の記憶などを、見えないものも含めてデザインしているのだということを伝えたいと思いました。ーーその言葉で、パリ博物館のインターナショナルキュレーターから今世紀最も注目すべき作品とも称された、JUM NAKAO氏のファッションショー「ア・コストラ・ド・インビジヴェル」(’04)を思い出しました。繊細で美しい紙のドレスに見惚れていると、突然モデルたちがドレスを引き裂くという衝撃の展開!150人のスタッフが制作に700時間を費やした作品が、一瞬にして紙片へと変わっていく、非常に記憶に残る作品でした。JUM NAKAO:「物質世界をはるかに超えるファッションという存在、その目に見えない絆を表現する」というメッセージを伝えるためのパフォーマンスでした。作品で大事なのは、何を伝えたいのかというメッセージです。繊細で優美なペーパードレスを一気に切り裂くことで、7分間という短いショーの時間が観る者にとって忘れられない永遠の時間となるわけです。また想像していなかったのですが、ドレスの紙片を求めて多くの観客がランウエイにまで押し寄せたのです。ーーただの紙片を得ようと集まった人々は、紙片を観るたびに美しいドレスの記憶が呼び起こされる…。JUM NAKAO氏のメッセージがしっかりと伝わっていることを感じます。またご自身は紙やプラスチック、またゴミ袋など、どのような素材でも作品へと昇華されています。ご自身が考える、作品と素材との関係をお聞かせください。JUM NAKAO:先ほどもお話しましたが、大事なのはメッセージ。何を伝えたいかが先で、そこから素材を選択していくのです。もちろんクライアントからこの素材、この要素でプロジェクトに関わって欲しい、などの依頼はあります。その場合も、そのプロジェクトの本質を踏まえて、カタチやストーリーを構築していきます。今回の「JUM NAKAO × 麻世妙展」に関してもそうです。後編に続く。
2015年08月04日野宮真貴さんと聞いて、なにをイメージするだろうか。ミュージシャンでありファションリーダー、それでいてエッセイも書かれる才女。そのマルチに活躍する、すべての根底にあるのは“おしゃれ”である。そんな野宮さんはどうしておしゃれで在り続けるのか。また、ルーツとは何なのか。ファショニスタではなくおしゃれ番長と呼びたい、野宮さんの素顔に迫る。■Hint 1 ファッション:野宮真貴さんの原点――おしゃれすること、ファッションに興味を持ち始めたのはいつ頃でしょうか。野宮真貴さん(以下、野宮さん):こどもの頃から、おしゃれすることに興味がありました。時は、60年代。女性の多くはミシンを持ち、洋裁和裁ができた時代ではありましたが、洋裁が得意で妹と私の洋服も作ってくれた母の存在が大きかったし、影響を受けていると思います。よくお揃いの洋服を作ってくれていましたし、それを着るのがとても嬉しかったですね。新しい服が出来上がるのを楽しみにしたことはいまでもよく憶えています。こどもだった私の目にも、母はとてもおしゃれにしていたと思います。そんな姿を見ては、はやく大人になって、母のようなファッションを楽しみたいな、などと思い巡らせては、楽しんでいるような子でした。丁度、ミニスカートが流行り出した頃で、とても憧れを持っていました。4、5歳の頃です。どんな洋服を着ていたか、ぼんやりとする部分もありはしますが、いまでもほとんどを憶えているくらい、その頃から洋服が好きでした。――当時のお気に入りのお洋服はどのようなものでしたか。野宮さん:輪投げのアップリケが付いた、フエルト製のサーキュラースカートを気に入ってよく着ていました。当時、中原淳一さんの『それいゆ』のこども向けのスタイルブックをよく見ていたのですが、これも母の影響によるところが大きかったと思います。小学生に上がった70年代は、ベルボトムのパンツやレイヤールックなど――長袖のシャツに半袖のニットを重ね着したり――それからニーハイソックスを好んで着ましたね。この頃の私は、北海道に暮らしていましたから、東京ほど大きなデパートはなく、更にいまと違って情報も直ぐさま入るような時代でもありませんでした。流行のファッションもすぐには手に入りませんでした。それでも、その頃に創刊された『an・an』などの雑誌を見たりしてはデザイン画を書いて、母に頼んでピエール・カルダン(Pierre Cardin)風のワンピースを作ってもらったこともありましたね。その後、中学生になり、制服を着ることになるのですが、幼い頃から私は、身体がとても小さかったので、制服も一番小さいサイズを選んだのですが、それでも大きくて、母が得意の洋裁で大改造してしまいました。スカート丈をミニにしちゃったりね(笑)おまけに元々髪が赤かった上に、パーマまでかけて…目立っちゃいますよね。先生や先輩に目を付けられてしまったり、なんてこともありました。懐かしいです。――その頃の野宮さんは、どのような雑誌を読み、ファッションの参考にされていたのでしょう。野宮さん:この頃です、はっきりと歌手になりたい!と思い始めていたのは。ロックに夢中になってからは、『ミュージックライフ』などの音楽雑誌を眺めては、ミュージシャンの着こなしをお手本にしていましたから、当時流行っていたパフスリーブのワンピースなどは目もくれず、否、少しは着ていましたが(笑)、主にロック少年の格好でしたし、男の子のようなファッションでした――その好きなファッションは今も変わりませんか。野宮さん:変わりませんね。そして、そんな自分の好きな洋服を着てこれまでステージに立ってきました。ただ、「ピチカート・ファイヴ」の頃の私のイメージはきっと、’60sなのだろうと思います。実際にそういうイメージのスタイルが多かったと思いますし、何より私がずっと愛するファッションでもあります。ヘアメイクもつけまつ毛やウィッグを使ったり、色々な女性を演じることをとても楽しんでいました。――「ピチカート・ファイヴ」の殆どの曲でウィッグを使われていたそうですが、ご自身がお探しになっていたのですか。野宮さん:初期の頃はヘアメイクさんもつかなかったので、NYに行くと韓国街のウイッグの問屋へ行ったり、スタイリストとしても有名なパトリシア・フィールドのクラブキッズ御用達のお店へ行って、専属ヘアスタイリストがゴージャスにスタイリングしているウイッグを買ったりしていました。その後、ピチカート・ファイヴでのわたしのイメージは、アートディレクターをはじめとするスタッフスの力も大きいです。ビューティーやファッションだけでなく、音楽にも精通しているスタイリストさん、ヘアメイクさんだと同じゴールを目指して良いものを作っていくことができますから。そうやって、それぞれのプロの力を結集して、作品作りをしていたと思います。--続く2/3で野宮さんが語るHint 2は「歌:情熱を持ち続けること」。
2015年07月31日藤原竜也を主演に迎え、未確認生物に迫る新境地開拓ムービー『探検隊の栄光』。この度、探検隊のメンバーのユースケ・サンタマリア、小澤征悦ら個性俳優陣が集結した本作のポスタービジュアルが公開された。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が、俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介「ななめ45°」)ら番組スタッフのチームワークもバラバラで、行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え“真剣”に番組作りに挑んでいく…。今回公開されたのは、迷走しまくりながらも役者魂を見せる我らが隊長・杉崎役の藤原さんを始め、ユースケさん、小澤さん、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介(ななめ45゜)と、ひと癖もふた癖もある7人の隊員たちのキャラクターを見事にとらえたビジュアル。「オレはどこへ向かっているんだ。」というキャッチコピー、さらに左上に見える、巨大な謎の尻尾の正体とは…?本作のプロデューサーはビジュアルについて「懐かしの某探検隊よろしく、TVバラエティクルーの姿を一枚のシチュエーションに収めて、映画のハチャメチャさを表現してみました。何はともあれ、主人公・杉崎を演じる藤原竜也さんが浮かべる困惑の表情、そして『俺はどこへ向かっているんだ』というコピーがすべてを表していると思います(笑)」とコメント。日本を代表するロックバンド「ウルフルズ」が主題歌を担当することでも話題となった本作。こちらのビジュアルからこれから起こるであろう数々の冒険の旅を想像してみて。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日原作誕生から今年で25周年を迎え、物語の要である“攻殻機動隊”の結成前夜を描いた映画『攻殻機動隊 新劇場版』が絶賛上映中の大人気SFシリーズ「攻殻機動隊」。以前、主役にスカーレット・ヨハンソンを迎えてのハリウッド実写化のニュースや、「攻殻機動隊 ARISE」舞台化が発表されたが、この度、気になる舞台作の出演者が解禁された。1989年、士郎正宗による原作「攻殻機動隊」が誕生して以来、1995年には押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が公開。その圧倒的な作品世界と映像表現で世界中のクリエイターに衝撃を与え、後のSF映画に多大な影響を及ぼしたと言われている。今回舞台化される「攻殻機動隊ARISE」は、原作、映画、TVシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」に続く“第4の攻殻機動隊”として2013年に全4作で発表された、攻殻機動隊結成前夜の物語を描いたシリーズだ。本舞台で、まだ若く血気盛んな時代の主人公・草薙素子を演じるのは、『ハイキック・エンジェルス』、舞台「BLOOD-C ~The LAST MIND~」などで注目を浴びるアクション女優・青野楓。荒巻大輔役を、「攻殻機動隊ARISE」シリーズや『攻殻機動隊 新劇場版』でも声優を務めた塾一久が舞台でも続投する。そして、草薙素子と独立攻性部隊を構成する面々、バトー役は、舞台「神様はじめましたTHE MUSICAL」巴衛役など舞台・映画と幅広く活躍する八神蓮。トグサ役に「ミュージカル テニスの王子様」真田弦一郎役をはじめ数多くの舞台にたつ兼崎健太郎。イシカワ役を「戦国BASARA」前田慶次役や、ロックミュージカル「BLEACH」で主演・黒崎一護役を務めた伊阪達也が好演する。パズ役を「DIABOLIK LOVERS」逆巻ライト役や「薄桜鬼SSL~sweet school life~」風間千景役の出演が控えている井深克彦。サイトー役を、「戦国BASARA」真田幸村役の松村龍之介、ボーマ役を舞台「K」の鎌本力夫役の松崎裕が演じる。さらに、イバチ役は「DIABOLIK LOVERS」逆巻レイジ役の高崎俊吾、クルツ役は舞台や映画を中心に活躍する護あさな、サイード役は舞台「P4U」エリザベス役の吉川麻美、ツダ・エマ役は「BLAZBLUE」ノエル役の桃瀬美咲、そして草薙素子の恋人、ホセ役は舞台「P4U」鳴上悠役や舞台「K」の宗像礼司役の南圭介が担当。演出は、舞台「ペルソナ」シリーズや「BLOOD-C ~The LAST MIND~」の演出も手がけ、映画監督でもある奥秀太郎。脚本は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の脚本家でもあり「攻殻機動隊ARISE」スーパーバイザーを務めた藤咲淳一が担当。さらに最新作で脚本を務めた冲方丁が監修として参加している。実力派舞台俳優たちと、「攻殻機動隊」に精通した豪華スタッフ陣がタッグを組み、舞台上で創りだす新たな攻殻機動隊結成前夜“はじまりの物語”から、まだまだ目が離せそうにない。舞台「攻殻機動隊ARISE」は11月5日(木)から15日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて公演予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月14日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦ら豪華キャスト陣を迎えて贈る『探検隊の栄光』。この度、本作の公開日が10月16日(金)に決定した。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が、俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介「ななめ45°」)ら番組スタッフのチームワークもバラバラで、行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え“真剣”に番組作りに挑んでいく…。本作の主題歌に「ガッツだぜ!!」、「バンザイ ~好きでよかった~」など、魂を揺さぶる歌で日本中に元気を与えてきた「ウルフルズ」が担当することでも話題の本作。主人公・杉崎を演じるのは、今月18日公開『ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」』で5年ぶりの声優に挑戦した藤原さん。番組がオモシロければ何でもありのプロデューサーを演じるのは、7月スタート、北川景子主演で話題の「探偵の探偵」に出演予定のユースケさん。大雑把に進めていくディレクターを演じるのは、藤原さんとは『るろうに剣心 伝説の最期編』(伊藤博文役)で共演した小澤さん。さらに、“杉崎探検隊”の紅一点には、「ViVi」専属ビューティー・ミューズであり、ドラマ「水球ヤンキース」「地獄先生ぬ~べ~」と立て続けて話題作へ出演する佐野ひなこがキャスティング。佐野さんは、「デスノート」の弥海砂役としての出演も決定しており、今後ますますの活躍が期待される若手女優が好演する。また、本作の公開を記念して、劇中で探検隊メンバーが森の中でバーベキューを行うシーンに登場する丸大食品株式会社の「燻製屋熟成ウインナー」とのコラボ企画を実施。抽選で人気のアウトドアグッズや、本作の鑑賞チケットなどがプレゼントされるとのこと。ベテランから若手、さらにはお笑い芸人と多様な役者陣が、チームワークもバラバラだった探検隊のメンバーをそれぞれ演じ、伝説の未確認生物を求めながら様々な問題を乗り越えていく本作。最後にチームはまとまるのか?ヤーガは見つかるのか?気になる感動のラストをぜひ劇場で確かめたい。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月30日●「ロボットの恐ろしさは姿かたちではなく年をとらないこと」2015年6月12日、「攻殻機動隊REALIZEPROJECT」の説明会が東京・六本木で行われた。記者説明会の第1部に続いて行われた第2部のレポートをお送りする。第2部では「攻殻機動隊S.A.C. 」シリーズ監督・脚本を手がけた神山健治氏や、小説家で「攻殻機動隊ARISE」シリーズ構成・脚本、「攻殻機動隊新劇場版」脚本の冲方丁氏らアニメ作品関係者のほか、慶應義塾大学大学院の稲見昌彦 教授、南澤孝太 准教授を迎えて、REALIZE公開ブレスト「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できるか?」と題したトークセッションが行われた。○まずはロボットや義体 - 「どこまでが自分の身体なのか」トークはまずロボットや義体の話から始まった。神山健治氏は「攻殻機動隊 S.A.C.」時代を振り返り、当時は既にある技術とまだ存在しない技術間の差異を描くために「現実と未来のテクノロジーをなるべく接近させるように描いた」と語った。義体は身体に物理的に繋がったかたちで身体拡張を起こすもの、ロボットは自分の身体から離れた遠隔操作をする対象で自分の分身、あるいはAIが搭載されて自律的に動くものという捉え方だったという。それに対し稲見教授は「身体拡張」と「身体の代理」というのは研究上での捉え方と同じだと答えた。身体拡張は「いかに人に合わせていくか」という問題があるが、身体の代理となると人と同じかたちで同じような機能で動かす必要があり、それぞれ違った難しさがあるという。南澤孝太准教授は、遠隔地にロボットをおいてログインし、まるで自分がそこにいるかのようにロボットを使う「テレイグジスタンス(遠隔存在感)」という研究について紹介。モデレーターを務めた株式会社HEART CATCH代表取締役の西村真理子氏はその研究について、意識と身体が分離された体験をしたとコメントした。既に工学的にも「どこまでが自分の身体なのか」といった問題について考えられる時代だという。これから起こるべくことについて、どんな期待あるいは恐怖があるかという問いに対しては、神山氏は「S.A.C.」第1話に登場した芸者ロボットについて触れた。ロボットの将来を考えたときに、非常に高くつくロボットを肉体労働のために使うよりは、エンターテイメントや、今後登場するだろう第3次産業のさらに次の産業に使われることになるのではないかと考えたという。つまりロボットにはコストがかかるので、人間ができないことをロボットにやらせるようになるのではないかというわけだ。昔のSFが想定したのとは違うかたちで人間の職が奪われていくかたちになるのでないかと語った。冲方氏は「ロボットの恐ろしさは姿かたちではなく年をとらないこと」だと述べた。たとえば本当に年をとらない永遠のアイドルもできてしまう。疲れず衰えないこと、それがロボットの有用性であり、一部の人間が嫌悪するところではないかと述べた。「ARISE」では戦争以外の動機でサイボーグが普及する理由を考えなくてはならず、そのために「老人が衰えた肉体を交換する」といった用途を考えたと解説した。身体の拡張を内側、すなわち臓器のほうに向けたという。永遠の若さを保つための全身義体だ。また、いわゆる「不気味の谷」がどんどんなくなっていく状態が今日既にあることから、人間と全身義体の違和感の描き方が難しく、違和感を持っている人間のほうが差別的であるといった描き方をしたと述べた。かつて生物学を学んでいた稲見氏は、人工物で「不気味の谷」を超えるのはまだ難しいが、内臓というアプローチは面白いとコメントした。ベルギー人アーティストWimDelvoyeによる「Cloaca」シリーズなどを指して、メディアアーティストによる人間の消化の仕組みを真似たロボットもあると紹介した。南澤氏は、義体のサイボーグが食事をする理由として、他の人と交流して溶け込んだり、生きがいをもって「生きている」という確証を持つためではないかと語り、義体を持った上で「人間は何のために生きているのか」という問いが改めてクローズアップされると述べた。恋愛や食べる行為は、生きていく意義を確認するために必要なのではないかという。また、そもそも身体を持つ理由として、身体が外界とのインターフェースになっていて、インターフェースを通じて他者との触れ合いや食事などの楽しさを得ていくのだろうと述べた。神山氏も本来食べる必要がない義体用の食べ物を作中で出した例を挙げて、搭載された感覚受容体の数が多いほうが高価な義体であるはずで、それは必要不可欠だからではなく楽しみのためのものになっているのだろうと述べた。「攻殻」の世界を突き詰めると、最初は肉体を切り捨てる段階があって、さらにその先に、肉体を手に入れなおすようになるのではないかと考えているという。冲方氏も「日常空間には機能だけを考えると要らないものだらけだが、精神的には必要なものが多い」とコメントした。自分が相手にどう受け取られるか、自分が他者をどう受け取るかのために必要な装飾の類だ。そして「脳が並んでいるだけだったただの並列だが、実際の人間は並列を嫌う」と指摘した。南澤氏も「ARISE」での草薙素子が義体を変えながら成長していくことについて触れた。本来は、子供の脳のまま大人の身体を操ることも可能なはずだ。しかし素子は、子供、ティーンエージャーと義体を乗り換えながら成長していく。「身体と(精神の)成長は切り離せないものなのかもしれない」と語り、また義体が社会に溶け込むためにどうすればいいかという部分は研究の種にもなるかもしれないという。神山氏は「肉体を捨ててみたら要らないと感じるかもしれない。こればかりは試してみないとわからないが、肉体と精神が不可分であると思いたい」と答えた。●エネルギーは「逃げたいテーマ」○電脳、AI - 進化を加速させるキーは「共有」続けて話題は電脳やAIに移った。冲方氏は「ARISE」での素子の電脳空間の描写について、これまでは電脳空間と現実空間とを描き分けるほうが普通だったが、今回は変えなかったと解説した。「もう視聴者もわかるだろう」という判断があったからという。また、素子の電脳空間には最初は自分しかいないが、だんだん部屋が増え、椅子や壁なども増えていき、個人のパーソナリティがわかる空間として描いたという。同様にAIも人間と区別せず、声色も特に変えなかったと解説した。南澤氏は既にみんなが好きな電脳空間をクリエイトしはじめているのかもしれないと述べた。また作中に登場するAIロボットである「ロジコマ」が会話できるようになるシーンが好きで、会話ができるようになってコミュニケーションし始めることで身体を得たAIそのものが成長していく過程が面白いという。「実際のAIも次は身体を持たせて経験を積むという過程にいくかもしれない」と語った。AIが「攻殻」世界に近づくための道は遠いが、稲見氏はコミュニケーションによってリアリティを上げていく、インタラクションしているあいだに対象のことを信じられるようになるという手法で、スキップできるかもしれないと触れた。神山氏はアップル「iPhone」のSiriとの会話を通して、まずは対話以外にあえてAIが触覚や物理的移動を経験することで、より人間に近づくことがあるのかなと感じたという。「S.A.C.」には物理的には遠い人が距離的なハンデを超えて会話する、facebookやTwitter的なシーンがあるが、今日でも、脳が直接繋がってはいないけれども、電車に乗りながら複数の人と同時に会話したりしているわけで、電脳の第一段階にはあるのではないかと考えているという。さらにそこにAIがどう介入してくるのかが次の段階で、たとえばスマフォで他のことをしているときにAIが支援してくれるような状況を想像しており、そこから、支援型のAIがスマフォから外部に行く、たとえば自動車に搭載されるといった可能性もあるのではないかと述べた。自動運転は研究段階ではだいぶ進んでおり、南澤氏は「AIが物理的なかたち、世界に影響を与えるような実態を持つというのが重要なファクターだ」と述べた。稲見氏は「経験を共有できるところがAIを人以上に進化加速させるキー」だと語った。○都市 スマートシティ - 「攻殻機動隊」世界のエネルギー源は?3つ目の話題は「都市」。「S.A.C.」ではガラケーで電話しながら普通のガソリン車を手動運転しているシーンがあるが、自動運転車は想像以上の速度で進歩している。神山氏は、これまでの自動車は所有する価値観で投資されていたが、自動運転になるとその意味がなくなり、さらに街のデザインや土地利用の仕方、インフラもダイナミックに変わってくるのではないかと述べた。いっぽう電脳化が進んだ世界で本当に移動が必要なのかという問題もある。また、ドライブする喜びを本当に放棄するのだろうかという問題意識もあったという。いっぽう軍用では無人飛行機が普及している。人命は色々な意味で重要だからだ。民間のドローンがここまで普及するのは盲点だったという。冲方氏も「ルンバが出た時点で衝撃だった」と話を受けた。技術的に何が古くなるかは読みづらいという。稲見氏は技術ガジェットは一周して新しくなることがあるとフォローした。「攻殻機動隊」の世界で曖昧にされているのがエネルギーだ。神山氏と冲方氏はエネルギーは「逃げたいテーマ」だと述べた。稲見氏は将来の都市のあり方として、今日とはまったく違って、情報と情報処理するためのエネルギー源が一体化したような別のものになっているかもしれないと述べた。だがその時代のエネルギー源が原子力や化石燃料なのか、クリーンエネルギーなのかはわからない。だが分散化した電源がネットワークをなすかたちになるのではないかと南澤氏は語った。新たなエネルギー源ができたとしても、それを広く全人類が使えるかどうかは、また次の人類的テーマかもしれないと神山氏はコメントした。冲方氏によれば「ARISE」では旧市街と新市街とを分けて描写しているという。旧市街はインフラが整っておらず高度な電脳化サービスが受けられない。いっぽう、新市街は信号機も表示灯もない。中央が各自動車に干渉しており、交通渋滞もないという世界だ。だが一度ハッキングされると大変なことになる。エネルギー部分に関してはバッサリとカットしたという。ちなみに一番どうしようかと思ったのが「義体はなぜ重いのか」という問題。その重さはバッテリーだろうと思い、またサイボーグと生身の生活感の違いを、エレベーターなどで出そうとしたという。ただし「詳細にやろうとすると映像的には煩わしくなるので、隠れテーマとしてちらちら描く程度に抑えた」。神山氏も義体のエネルギー源についてはいろいろ考えたそうだ。稲見氏は、指数関数的に速くなる計算機の進歩に比べてバッテリー性能の向上は線形なのでバッテリーで重たいというのリアルかもしれないとコメント。いまならワイヤレスで常に給電されるようなかたちかもしれないと述べた。たとえば未来の都市機能の中核的インフラがワイヤレス給電になるような状況もあり得るのではないかと南澤氏も述べた。だがそうなると都市部を離れた状況では動けなくなってしまうが、現実的な話題としては、震災対策の公園などには充電装置を備えることが重要だろうと語った。○研究とフィクションの世界で互いに「並列化」を最後にまとめとして、それぞれがコメントを述べた。稲見氏は「光学迷彩」で有名だ。「今の私がいるのは攻殻のおかげ。研究上の夢と元気をもらった。ロジコマやタチコマをかたちにすることができればと願っている」と語った。南澤氏は「私は第2世代で、稲見先生たちの影響で読むようになった」と語り、「わくわくする世界観が緻密に描かれていて、それを超えたい、描かれていないものはなんだろうと考えるもとになっている」と述べて、会場に設置していたテレイグジスタンスのデモを通して「身体が切り離される感覚の一端を味わってもらいたい」と述べた。神山氏は、「物語を作る上で研究者の本を読んだり取材をする上で、なるべく絵空事にならないリアリティのある作品を描くように努力している。攻殻から逆に研究ソースを得たと言われると、アニメを作ってる立場の人間として勇気をもらえて有難い。相互に並列化しながら、さらにみなさんを驚かせる作品が作れたらなと思うので今後も情報共有をお願いしたい」と語った。冲方氏は「テクノロジーがここまで早く進むか、参ったなという気持ちが強かった」と述べた。「SFが『すこし不思議』な、ブラックボックスはあるけど、何が実現できればいいかがわかているような状況で、フィクションがどうやりかえすか」が、今後の課題だという。ただし今は「やりかえしかたが限定されている」という。視聴者側が知っている状況がないとフィクションは成り立たないので、視聴者が増えれば増えるほど「攻殻」の世界は広がっていくことができる。そして「もしかしたら攻殻世界でスポーツやラブコメ、スポ根もできるかもしれない。まったく考えつかなったようなアイデアを提示できるようになるかもしれない。切迫感や焦りを抱きつつ、研究成果を並列化のほどをよろしくお願いしたい」と語った。
2015年06月15日2015年6月12日、「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」の説明会が東京・六本木で行われた。「攻殻機動隊」とは1989年に士郎正宗氏による漫画として誕生した作品。その後1995年に押井守監督により『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』としてアニメ映画化され、世界の注目を浴びた。2002年からは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)」としてテレビアニメ化(神山健治監督)。シリーズは同「S.A.C. 2nd GIG」、「S.A.C. Solid State Society」と続いた。さらに現在、「攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」が黄瀬和哉監督、シリーズ構成・冲方丁氏で製作されており、6月20日(土)からは「攻殻機動隊」25周年記念作品の完全新作長編アニメ映画として『攻殻機動隊 新劇場版』が公開される。「攻殻機動隊」はSF作品で、作中に登場するサイボーグ技術「義体」や「電脳」は架空の存在だ。しかし魅力的な作品設定は今でも少なからぬ人たちに影響を与えている。「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT(リアライズ・プロジェクト)」は、「攻殻機動隊」らしい科学技術の実現(リアライズ)に向けた情報発信と研究開発、起業活動支援を目的としたプロジェクトである。説明会は2部構成で行われた。第一部は、プロジェクトの概要説明を「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」実行委員長である株式会社プロダクション・アイジー代表取締役社長の石川光久氏が行った。第2部は神山健治氏や冲方丁氏らアニメ作品関係者のほか、慶應義塾大学大学院の稲見教授、南澤准教授を迎えて、REALIZE公開ブレスト「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できるか?」と題したトークセッションが行われた。まずは第一部をレポートする。最初に「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」実行委員長で、株式会社プロダクション・アイジー代表取締役社長の石川光久氏が挨拶に立った。石川氏はまず士郎正宗氏の原作について触れ、「話の根っこの強さ、SF設定の緻密さ。設定の時代である2029年が近づけば近づくほど、士郎正宗氏の時代を見る目の凄さを感じる」と語った。アニメについて士郎正宗氏は原作を気にせず好きにしていいと言っているが、原作が緻密に描き込まれているので、描いてはいけない部分があるという。同プロジェクトでは、単に描かれているものを実現するだけではなく、原作に描かれてなかったとしても世界観に合致するものの実現を目指すという。原作に寄り添うだけではなく、士郎正宗氏の原作に近づいていくような、もしかしたら次の攻殻機動隊に出てくるようなものがリアライズできたらと考えていると述べた。また、現在アニメ化が進んでいる「ARIZE」は2029年の前を描いた作品であり、「新劇場版を見ていただければ、リアライズプロジェクトのことも、言いたいことがわかってくれると思う」と述べた。最後に石川氏は「アイデアや技術が間違った方向にいかないように、また日本の科学技術の発展に貢献できるように、実行委員会と事務局が中心となって、産学官と連携して中長期のプロジェクトとして進めていきたい。新たな取り組みとして、ぜひ皆様にご期待いただければと思う」と挨拶を締めくくった。○プロジェクト概要「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」では、メディア事業、インキュベーション事業、プロジェクト関連事業、アワード事業等を行う予定だ。まずメディア事業では、攻殻機動隊の世界に近いものを独自に取材してキュレーションしていくほか、SNS連動や、各メディアともタイアップしていく。インキュベーション事業では今回、株式会社NTTドコモベンチャーズの協力で攻殻機動隊のテーマにあった研究開発やスタートアップを対象とした「コンテスト・ハッカソン」を開催することが発表された。これらをアワードとして表彰する予定。説明会ではプロジェクト・関連事業の一例として、日本で初めてとなるフォトグラメトリースタジオ「Avatta」を運営・監修する写真家の桐島ローランド氏が登壇した。「フォトグラメトリー」とはカメラで複数角度から同時撮影して3Dモデルを作るという技術だ。「AVATTA」では、84台の一眼レフカメラ(NikonD5300)を使っている。従来の3Dスキャンによるモデル作成よりもリアルなアバターが作れる点が特徴で、しかも従来は数カ月かかっていた作業が10日間程度ですむようになったという。桐島氏は3Dデータを用いた新しい表現をこれから試していきたいと語った。会場には撮影を行ったモデルの有馬綾香さんが「攻殻機動隊」主役の草薙素子のコスプレで登場した。撮影そのものは手と足を少し広げて立ついわゆる「Aポーズ」で行う。会場では作成した3Dモデルに服や髪の毛のモデルを着せて作った3Dモデルが紹介された。有馬綾香さんのほか、コスプレイヤーのうしじまいい肉さんも撮影を行っており、両者のモデルはウェブサイトで閲覧できるようになる予定。背景には心電図上のパルスが出ているが、これはうしじまいい肉さんが着用しているApple Watchが計測したデータをリアルタイムで反映したものだという。続けて株式会社ライブアース代表取締役社長の庄司真史氏が登壇した。「攻殻機動隊」に登場する電脳、義体、ロボットなど要素技術を整理して、どれだけ現実のものになっているかを検証していき、意味のあるかたちで還元する試みを事務局では行っていくと述べた。庄司氏は特に「攻殻グラフ」という「攻殻」世界の可視化を目指すプロジェクトについて解説した。セマンティックネットワークに基づいて要素をグラフ化し、世界を分析・整理していき、ネットワークは世界を検索するアルゴリズムへと昇華させていくことを目指すという。これまでのグラフ化で「攻殻機動隊」の技術は「機械(ロボット)」、「都市(スマートシティ)」、「人工知能(AI)」、「義体(サイボーグ)」、「電脳(サイバー・ブレイン)」の5つに大別されることがわかった。もっとも実現が難しいのが電脳分野で、2029年までにどれだけ進むかはまだわからない。いっぽう、いまのスピードで技術が進むと、人間のニューロンよりも速い処理速度をもった計算機が安価に手に入ると考えられると庄司氏は語った。各技術を取材し記事にした結果を、読者、専門家、各メディア、事務局での値などから「攻殻係数」として定量評価し、アワードなどを通して、社会の発展に寄与するように還元していきたいという。今回、例として出されたのはライブアースの地球儀技術「LiVEARTH」を使って、産業用ロボットの取引額をウェブ地球儀上に可視化したもの。日本から世界への輸出額が非常に大きいこと、欧州では地域内での取引が多いことなどがわかる。○コンテスト・ハッカソンを実施予定コンテスト・ハッカソンについては、NTT ドコモ・ベンチャーズ取締役副社長の秋元信行氏が紹介した。秋元氏は「攻殻機動隊こそ未来ビジョンなのではないか。現実世界が攻殻機動隊の世界を追いかけている。現在の技術の発展系が攻殻機動隊の世界に繋がり得るのではないかと思っている」と述べた。映像作品だけではなく「日本を代表する未来ビジョン、テクノロジー・ロードマップである」と考えているという。コモンズ代表で事務局の武藤博昭氏はアワード事業について紹介した。サイトから攻殻機動隊らしいニュースをについて報じる「攻殻ニュース」からもっとも「攻殻係数」が高いものを1年に1度表彰する。そのほか、コンテスト・ハッカソン事業で募集するチーム・団体参加、個人参加、企業家向けのそれぞのれの募集種類から優秀な作品を表彰し、開発資金や企業支援などを与える。詳細は応募要項が固まり次第公開されるが、7月に発表、8月に募集を開始し、翌年2月上旬にアワードを実施する予定だという。産官学のコラボレーションを通してイノベーション、大手企業の休眠特許の呼び起こしなどを目指したいと述べた。
2015年06月13日原作漫画誕生25周年を記念し、「攻殻機動隊」の誕生の秘密に迫った完全新作ストーリーで贈る『攻殻機動隊 新劇場版』。6月20日(土)の公開を目前に、この度、本作の冒頭12分間にも渡る本編映像が解禁となった。1989年、士郎正宗による原作「攻殻機動隊」が誕生。1995年には押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が公開され、その圧倒的な作品世界と映像表現により、ウォシャウスキー姉弟(『マトリックス』)やジェームズ・キャメロン(『タイタニック』『アバタ―』)を始めとする世界中のクリエイターに影響を与え、後のSF映画の映像表現に革命を起こしたといわれる本シリーズ。今回解禁された冒頭12分間では、本作の物語の鍵となる“大使館人質事件”“総理大臣暗殺事件”の2つの事件の勃発が描かれている。大使館で起きた人質事件の捜査に乗り出す草薙素子たち7名。しかし事件の背後には電脳ウィルス【ファイア・スターター】の存在が見え隠れし、スナイパーであるサイトーは、事件の鍵を握る衝撃的な人物を目撃する。時を同じくしてホテルで秘密会談中の総理大臣と、同席する草薙素子のかつての上司である501機関のクルツ。部屋に運びこまれたトランクは、クルツによる静止も間に合わず、総理大臣自らの手によって爆発し、戦後最大の事件である「総理大臣暗殺事件」が発生してしまう…。映像では、「攻殻機動隊」の見どころである電脳会議シーンや迫力のアクションシーンを、冒頭から余すところなく披露。この2つの大きな事件を契機に、草薙たち“はぐれ者の寄せ集め集団”がいったいどのような物語を展開していくのか…続きが気になる映像に仕上がっている。全世界が注目する本作の世界観を、いち早く体験できる本映像を見ながら公開に備えたい。『攻殻機動隊 新劇場版』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日アニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』の6月20日公開を前に、「攻殻機動隊」生誕25周年を記念したオールナイトイベントが、東京・TOHOシネマズ新宿で6月19日に開催されることが明らかになった。本イベントでは、『攻殻機動隊 新劇場版』で総監督・キャラクターデザインを務めた黄瀬和哉氏、脚本を担当した冲方丁氏に加え、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の押井守監督、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の神山健治監督、さらに、これらすべての作品でプロデューサーを務めたProduction I.G代表・石川光久氏など、「攻殻機動隊」の歴史を築いてきたメンバーが登壇。同シリーズの歴代監督が一堂に会し、作品について語るのは今回が初となり、製作サイドも「非常にレアな一夜になること間違いなし!」と胸を張る。入場者には特典として、『攻殻機動隊 新劇場版』公開一週目の入場者プレゼントとして用意されている「攻殻機動隊25周年記念複製原画セット」に加え、『GHOST IN THESHELL/攻殻機動隊』、『イノセンス』、『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』ほか公開当時のチラシ集(一部復刻版)が全員にプレゼントされる。開催時間は6月19日19:30の回(上映前トークショー)~翌5:20(上映終了予定、随時休憩含む)。上映作品は、『攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT』前後編、『攻殻機動隊 新劇場版』、『GHOST IN THESHELL/攻殻機動隊』、『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』。チケットの料金は3,800円で、プレミアボックスシート(+1,000円)、プレミアラグジュアリーシート(+3,000円)も用意。劇場のインターネットチケット販売「vit」にて、6月5日24:00から販売がスタートする。「攻殻機動隊」シリーズの主人公・草薙素子の過去と攻殻機動隊の結成秘話が描かれる『攻殻機動隊 新劇場版』は、総監督・キャラクターデザインを黄瀬氏、脚本を冲方氏、音楽はコーネリアスと『攻殻機動隊ARISE』を手がけた面々が再集結。アニメーション制作はProduction I.G、監督は野村和也氏が務める。キャストには坂本真綾、塾一久、松田健一郎、新垣樽助、咲野俊介、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆきらが名を連ねている。(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会(C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年06月04日1989年に原作となる漫画連載がスタートして四半世紀を経た2015年。全世界のファンが熱望した完全新作の長編アニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』が6月20日(土)より公開。この度、本作の劇場予告編がWEBサイトにて先行解禁された。これまでアニメ化、映画化と展開され、『アバター』のジェームズ・キャメロンや『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟など、世界中のクリエイターに刺激を与えてきた「攻殻機動隊」シリーズ。完全新作となる本作では、そんなシリーズの主となる“攻殻機動隊”の結成の物語が描かれる。大使館で勃発した人質事件、そして総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件の発覚を期に、事件の捜査に乗り出す草薙素子たち。事件の背後に見え隠れする電脳ウイルス【ファイア・スターター】の謎や、草薙素子出生の秘密が絡み合い、2つの事件は草薙たち“はぐれ者の寄せ集め集団”を窮地に追いこんでいく…。今回解禁となった劇場予告では、全編にわたり攻殻機動隊による迫力あるアクションシーンや電脳戦が展開。さらに、超ウィザード級のハッカスキルを持った全身義体のサイボーグの草薙素子が、なぜ自らの部隊を求め戦い続けるのか?その攻殻機動隊の結成の物語がドラマチックに映し出され、本作への期待度を高める。さらに、坂本真綾 コーネリアスによる主題歌「まだうごく」が映像内で使用され、映像とあわせて作品世界を盛り上げる。そして、生誕25周年を記念し、過去の攻殻機動隊シリーズの複製原画(3枚入り)が、4週連続で来場者にプレゼントされる企画も決定。こちらは数量限定でなくなり次第終了となるので、気になる方は要チェックだ。まずは本劇場予告映像から、『攻殻機動隊 新劇場版』の世界観を体験してみて。『攻殻機動隊 新劇場版』は6月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日現在TOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』の新キャラクター「パイロマニア」役を、俳優としても活躍する声優の津田健次郎が務めることが25日、明らかになった。本作は、主人公・草薙素子の過去と公安九課=攻殻機動隊の誕生の物語「border:1」から「border:4」の全4部作で描いた『攻殻機動隊ARISE』(2013年~2014年)を、シリーズ構成の冲方丁氏が初期案に基づいて再構成し、TVアニメ化したもの。ラストには2話のエピソードが追加され、6月20日公開のアニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』へとつながるエピソードとなる。『TIGER&BUNNY』のネイサン・シーモア役などでも知られる津田が演じるのは、新作エピソードに登場する新キャラクター・パイロマニア。シリーズを通して事件の発端、物語の核となっている「洗脳・ゴーストへの侵入・擬似記憶の形成」を一度に行う電脳ウィルス"ファイア・スターター"の信奉者として描かれ、炎を自在に操って素子たちに迫る。出演が決定し、兼ねてから『攻殻機動隊』シリーズのファンだったという津田は「『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を初めて見たとき、こんなに静かで深いSF映画がありうるのだと、とても強い印象を受けました。ですからシリーズ最新作にあたる『ARISE』の出演依頼をいただいた時はテンションがあがりました」と作品に対する熱い思いを吐露。そのためアフレコでは「バトーの軽口を聞いたりすると、ついファンの視線に戻ってしまう」こともあったという。また、自身が演じるパイロマニアは「感情を抑えて、淡々としゃべるキャラクター」であるため、「その中でどこまでセリフにエネルギーを込めていくか」という点に特に気を遣ったという津田。完成した映像を見て「パイロマニアと草薙素子の静かな戦いは、とても『攻殻機動隊』らしいものだと思いました」と振り返り、ファンに向けて「この全編から漂う『攻殻機動隊』らしさを楽しんでいただければうれしいです」と呼びかけている。シリーズ構成を務めた冲方氏はパイロマニアについて、「ネットはあらゆる価値観を拡散させ、社会的なくびきからの逸脱を可能にします。そのためネットの拡大に社会が追いつけない時、社会よりもネットの価値を重くみる存在が現れます。パイロマニアはそれが行きすぎたキャラクター」と説明。新エピソードでは「組織構造からはじき出されている存在である素子が、素子らしい"戦い方"でパイロマニアに立ち向かっていく。そこを楽しみに見ていただけたらと思います」とコメントを寄せている。新エピソード「#09 PYROPHORIC CULT前編」は6月7日の22:30~(TOKYO MXほか)、「#10 PYROPHORIC CULT後編」は6月14日22:30~放送される。航空機爆破テロの共同捜査要請を受けた公安9課は、電脳ウィルス「ファイア・スターター」のブローカーとされるパイロマニア捕獲のため包囲網を敷き、身柄を拘束。しかし、パイロマニアの正体と目されていたテロリストの遺体が発見されたことで事態は急変し、正体不明のパイロマニアは拘束を解き、素子たちを急襲する。(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」
2015年05月25日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』。このほど、本作の主題歌を「ガッツだぜ!!」、「バンザイ ~好きでよかった~」など、魂を揺さぶる歌で日本中に元気を与えてきた「ウルフルズ」が担当することが分かった。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が俳優人生を賭けて新境地を開くべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦し、様々な問題にぶつかりながらも隊長そして俳優としても成長していく姿を描く。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透が監督を務める。杉崎と共に秘境に挑む番組スタッフには、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー役ユースケ・サンタマリア、行き当たりばったりで大雑把なディレクター役小澤征悦ほか、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介(ななめ45°)ら個性派キャストが集結している。今回主題歌に決定したのは4年半の活動休止を経て昨年より再始動した「ウルフルズ」の新曲「ボンツビワイワイ」。“ボンツビワイワイ”は造語で“Born To Be ワイワイ”の略。生まれながらのパーティ野郎のイメージでつけられたという。探検の中で起きるアクシデントや、出会った人たちと関わるうちに隊長としての自覚も芽生え“真剣”に番組作りに取り組む姿と、トータス松本のパワフルで魂のこもったボーカルが重なり、作品をより一層盛り上げる。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月25日6月20日に公開されるアニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』に向けて、「攻殻機動隊」シリーズの歴代監督を務めた押井守監督、神山健治監督が応援コメントを寄せた。本作では、総理大臣暗殺事件をきっかけに、シリーズでも謎を秘めたキャラクターであった全身義体のサイボーグ・草薙素子の生い立ちが明らかになるとともに、攻殻機動隊の誕生秘話を描く。総監督・キャラクターデザインに黄瀬和哉氏、脚本に『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』を手がけた小説家の冲方丁氏、音楽はコーネリアスと『攻殻機動隊ARISE』を手がけた面々が再集結した。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)でメガホンをとった押井監督は、映画を「葛藤に陥る前のパッショネートな素子を描いた唯一の攻殻」であると評価。押井氏いわく「これまでで最も魅力的な素子」を描き切った黄瀬氏に向けて、「さすが黄瀬だ!」と総監督ぶりをたたえている。そして、TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を担当した神山監督は、「攻殻機動隊のメンバーがいかにして現在の活動を行うに至ったのか」が解き明かされている点に注目。「公安9課結成までの活躍や葛藤が描かれる本作は大変興味深く、細視に値する映画です」と、シリーズの核となる部分がつまびらかにされる本作に期待を寄せた。なお、公式サイトでは、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、BUMP OF CHICKENの直井由文、『シドニアの騎士』を描いた漫画家・弐瓶勉、『進撃の巨人』の実写映画を手がける樋口真嗣監督、アーティストのタカノ綾など著名人からの応援コメントを随時公開していく予定だという。(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年05月22日俳優の藤原竜也が主演を務める映画『探検隊の栄光』が今秋公開されることが、このほど発表された。本作は、『ちょんまげぷりん』などで知られる作家・荒木源による同名小説が原作。落ち目の俳優・杉崎(藤原)が、俳優人生を賭けて、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え、"真剣"に番組作り向き合うようになる。撮影は、南国のジャングルさながらに全国の秘境スポットで行われた。ガケから転落するシーンや、地中に広がる巨大風穴での長期間ロケなど危険を伴う過酷なロケの連続に、主演の藤原も「記憶が飛ぶくらい過酷な撮影だった」とコメントを寄せる。隊長を中心に、危険なジャングルロケに挑む番組スタッフたちの様子は、かつて川口浩や藤岡弘、が出演し人気を博した「探検隊」シリーズを彷彿とさせる内容になっているという。共演には、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサーをユースケ・サンタマリア、大雑把なディレクター役を小澤征悦、職人気質のカメラマンを田中要次が演じる。ほかにも、川村陽介や佐野ひなこら若手が参加。『グッモーエビアン!』(2012年)や『猫なんかよんでもこない。』(2016年公開予定)の山本透監督がメガホンをとる。(C)2015「探検隊の栄光」製作委員会
2015年05月08日「壺の部分を落とし穴のようにして虫をパクリ!」食虫植物ウツボカズラ(キナバル自然公園にて)photo:Miho Shimizu4年間世界遺産巡りの旅をした「世界遺産イェーイ!」がお届けする連載第3弾は、マレーシアの自然遺産でございます!!マレーシアの国土は「マレー半島南部」と「ボルネオ島の北部」で構成されております。ボルネオ島の北部には、ブルネイという小さな国も位置しています。前回の記事では、マレー半島にあるマレーシアの文化遺産2つについてご紹介しましたが、今回は、熱帯雨林のジャングルが広がるボルネオ島にある「キナバル自然公園」と「グヌン・ムル国立公園」という2つの自然遺産についてご紹介致します! (さらに…)グヌン・ムル国立公園登録基準: 「自然の景観美」、「地球の歴史」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」洞窟探検を楽しもう! photo:マレーシア政府観光局グヌン・ムル国立公園は、標高約2,400mのムル山を中心としたカルスト地域です。ここではドラクエさながらの洞窟探検に、キャノピー・ウォーキング(吊り橋を歩く)に、トレッキングなど大自然を体感できるんです!グヌン・ムル国立公園を観光する拠点となるムルは、コタ・キナバルから飛行機を乗り継いで(曜日によっては直行便あり)行くようなところですが、それだけに豊かな自然が広がっています。ボートに乗って洞窟の入り口へGo! photo:マレーシア政府観光局公開されている洞窟は整備されているので中を歩いたりすることができます。洞窟探検はガイドの同行が義務付けられているため、ツアーに参加するのが一般的!ムルを拠点にして、主な洞窟を1日でまわるツアーなどがオススメです。絶対に見逃せないのは夕暮れ時のドラゴンダンス! photo:マレーシア政府観光局夕方頃になるとディア洞窟から、な、何と、数百万匹!のコウモリ達が食べ物を求めて出てくるのです。その姿はまるで巨大なドラゴンが空に登っていくようなことからドラゴンダンスと呼ばれています。夕方スコールが降って見られなくなる可能性もあるので、ドラゴンダンスを見るには、ムルに2泊くらいして予備日を作っておきたいところです。ムルには、ムル・マリオット・リゾートという高級リゾートホテルもあるのでホテルライフも楽しめますよ!ディア洞窟に行く途中には、約500mのキャノピー・ウォークがあります。人数が制限されているので、早めに予約しましょう!また上級者向けには、3泊4日かけてムル山を登るツアーや、石灰岩から成る奇岩がナイフのようにそびえ立っているピナクルスを望むアピ山に2泊3日かけて登るツアーなんかもあります。こちらは歩いて川を渡ったりちょっとアドベンチャーな感じなので、アウトドア上級者にお勧めです。・アクセスコタ・キナバルからグヌン・ムル国立公園の拠点となるムルまで、週3回直行便があり約1時間。直行便がない曜日はミリという都市などを経由して約2時間。・必要日数主要な洞窟をめぐるツアーに丸1日かかるのでムルに1泊はしたいところ。ドラゴンダンスの予備日として2泊3日あると安心。山登りをするならそれに応じた日数が必要。ブルネイの世界遺産実は、ブルネイには世界遺産はありません!東南アジアでは、ブルネイとシンガポールが世界遺産を保有していないのです。ブルネイは2011年に世界遺産条約を締約しましたが、暫定リスト(世界遺産への候補案件)に登録されている物件は今のところありません。美しいモスクに豊かな熱帯雨林もあるブルネイ。未来の世界遺産を探しに行ってみたいですね!※記事中の情報は、全て2015年4月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、マレーシア政府観光局)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム>バックナンバーはこちら
2015年05月07日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める“最高にくだらない”探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』が今秋、公開されることが決定。藤原さんを始めとするキャスト陣からコメントが到着した。『カイジ』シリーズ、『藁の盾』『るろうに剣心』シリーズなどへの出演者はもちろん、多数の舞台で活躍している藤原さんが本作で扮するのは、落ち目の俳優・杉崎。俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「三首の巨獣・ヤーガ」を求め、秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑むのだが、番組スタッフの足並みは見事なまでにバラバラ。同行するのは、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、職人気質のカメラマン(田中要次)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介/ななめ45°)といった面々。彼らの行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え、“真剣”に番組作りに取り組んでいくーー。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。監督を務めるのは、麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透だ。山本監督が「撮影現場に放り出されたキャストの皆さんが、いかに過酷な環境だろうが芝居をしなければ帰れないと、半ばあきらめ?腹をくくり、ヤケクソになりながらはじけた芝居をしまくってくれました」と語るとおり、危険な崖や地中に広がる巨大風穴など、全国の秘境スポットで行われた撮影の過酷さは、かなりのものだった様子。特に主演の藤原さんは、そのハードさに記憶が飛ぶくらい過酷な撮影だったそうで、「“隊長”はほぼ全てのシーンに出ていたので、途中、ユースケさんに代わってほしい…などと思っていましたが、そのユースケさん自体がクランクアップの2日前くらいまでは降板してしまいそうなほど、本当に過酷で楽しい現場でした!」と、達成感たっぷりにコメント。対するユースケさんは、ただ一言「本当に降板しなくて良かった!」と語り、さらに、小澤さんも「藤原“隊長”の燃えたぎる情熱で、過酷な現場の辛さも悩みごともすべて吹っ飛びました!!」とコメントするなど、監督・キャストともに、とにかく“過酷”という表現が目白押しとなった。もちろん、山本監督が「最高のチームワークでした。最高にくだらなくて、最高に楽しい探検隊が誕生しました」と自信をのぞかせ、「一刻も早く完成させて、皆さんにお届けしたい!」と意気込みを見せる本作。撮影の過酷さとは裏腹に、誰もが楽しめる作品となることは間違いないだろう。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(椎名あい)
2015年05月06日3月17日よりスタートした、兵庫県神戸市と『攻殻機動隊 新劇場版』および『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』の公民連携によるPRプロジェクトの名称が「神戸市公安9課」に決定し、5月1日より本格的な活動を開始した。合わせて『攻殻機動隊 新劇場版』の総作画監督を務める大久保徹氏による描き下ろしイラストも公開された。本プロジェクトは、『攻殻機動隊』の原作者・士郎正宗氏が兵庫県出身であるということ、劇中で神戸をモデルにしたと思われるシーンが多く描かれていることから実現。観光振興に力を注ぐとともに、IT関連産業の振興やオープンデータ・ビッグデータの利活用にも注力していくPRプロジェクトになるという。今回の「神戸市公安9課」発足に伴い、専用サイトもリニューアル。IT先進都市を目指す神戸の未来像を想起させ、本プロジェクトを象徴する描き下ろしイラストが公開されている。草薙素子がポートタワーを含む神戸の夜景を見下ろしている本イラストは、市役所1号館24階展望ロビーや神戸空港、ポートライナーなどにも貼り出されていく。また、本サイトでは、IT先進都市に関する情報や"神戸をモデルにしたと思われるシーン"の紹介などを随時発信していくという。そして、現在は『攻殻機動隊 新劇場版』、『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』公開を記念した3カ月連続スペシャル企画を展開中。第一弾は、Twitterで「あなたが光学迷彩で消えたいと思った瞬間」を呟くと、宣伝担当者の独断と偏見で「A:黄瀬総監督描き下ろしミニ色紙」(1名)、「B:ロジコマプラモデル」(10名)がプレゼントされる。公式ツイッター(@kokaku_m)をフォローし、キャンペーンハッシュタグ「#光学迷彩で消えたい」を付けて、「希望賞品(AorB)」とお題となる「あなたが光学迷彩で消えたいと思った瞬間」をツイートすれば応募完了。応募締切は6月1日12:00、当選者は公式ツイッターからDM(ダイレクトメッセージ)で直接通知される。『攻殻機動隊』は、士郎正宗氏によって1989年に発表されたSF漫画。今年4月からは、2013年~2014年に劇場公開されたアニメ『攻殻機動隊ARISE』全4話をそれぞれ前後編に再編集したTVアニメ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』がTOKYO MXほかで放送中。6月20日には、"総理大臣暗殺"という戦後最大の事件を描いた完全オリジナルの劇場用アニメ映画『攻殻機動隊 新劇場版』が公開される。(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年05月02日イッセイミヤケ パルファム(ISSEY MIYAKE PARFUMS)が4月22日、“エクスペディション(探検)”をテーマとしたメンズ向けフレグランス3種を発売した。“現代の調香師が、創造力の限界に挑む探検家となったとしたら?”というコンセプトのもと、旅を夢見るときの高揚感にインスピレーションを受けて作られたという、今回のフレグランス。そのひとつ「ロードゥ イッセイ プールオム オセアニック エクスペディション オードトワレ」(75ml/7,700円、125ml/1万500円)は、海洋横断における爽快感をイメージしたもの。海風に満ちた自然の生命力、白い波しぶき、光の爽快感が、シンプルな構造によって流れるように展開していく。そんな新鮮な空気を想起させるのが、グレープフルーツ、プチグレイン、ベルガモットの発泡感ある爽やかな香り。さらに、空気のオゾンをゼストで、爽快さをカスカロンで、綿雲のような霧をホワイトムスクで表現している。これらの香りはネロリとジンジャーによって、より一層引き立てている。一方、写真家で探検家でもあるセバスチャン・コープランドが手がけたドキュメンタリー映画にインスパイアされたのが「ロードゥ イッセイ プールオム スポーツ ポーラー エクスペディション オードトワレ」(100ml/9,900円)。氷原の精悍さ、一面を霧に包まれた圧倒的な静寂、ピュアな空気、凍るような冷たさをフレーバーで再現している。ベースとなるのはバンクーバー近海のヌートカ島で発見されたアラスカシダー。ここに、流し込んだウォッカの酸味と身の凍えるような冷たさを表すシトロン・キャビア、爽快感のあるサイプレスという“極寒”のフレーバーが加わった。さらに、イヴェルナルが頂く氷山をイメージさせ、グレープフルーツの外皮がその強烈な輝きをイメージさせる。また、「ニュイドゥ イッセイ オーストラル エクスペディション オードトワレ」(75ml/7,700円、125ml/1万500円)では、孤絶した南極のミステリアスな一夜を表現。そこでは、一面見渡す限りの氷原、湖、巨木の立ち並ぶ森がオーロラに淡く照らされている。この景色を支配する凍える夜の寒さを想起させるのが、ライムとスパイシーなコリアンダー。そこに、リンドウによって鋭い冷気が差し込み、アンバーウッドとベチバーが凍った森を表現している。
2015年04月30日