Tooは、Adobe DPSの最新情報と活用事例を紹介するセミナー「生まれ変わったAdobe DPSによるコンテンツ配信の新たな展開 -Adobe Digital Publishing Solution最新情報と活用事例-」を開催する。日時は9月16日 16:00~17:30(受付開始 15:30)。会場は東京都・虎ノ門のToo本社内 The Gallery Too。受講料は無料(事前予約制)同セミナーは、2015年7月末に刷新された、マーケターとデザイナーがコーディングすることなくモバイルアプリを作成できるソリューション「Adobe Digital Publishing Solution」(以下、Adobe DPS)の活用事例をはじめ、Adobe DPSでリリースされたアプリやAdobe DPSを選択するポイントなどを、アドビ システムズの担当者が詳しく紹介するもの。講師は、アドビ システムズの秋山直人氏とTooの川上奈緒子氏が務める。参加希望者は、セミナーの特設ページに用意された送信フォームより申し込む。定員は30名で、申し込み多数の場合は抽選となる。また、9月2日 17:15からは、上記セミナーに参加する前に予備知識をつけておきたい人向けのウェビナー「生まれ変わったAdobe DPS - 最新のモバイルマーケティングコンテンツ作成 -」が配信される。Adobe DPSがどのような進化を遂げたのかを紹介する15分間のミニ番組となっている。視聴方法などの詳細は、同ウェビナーのWebページで確認してほしい。
2015年08月26日インサイトテクノロジーは8月17日、データベーステクノロジーカンファレンス「db tech showcase 札幌 2015」を9月10日~11日に北海道・札幌(TKPガーデンシティ札幌駅前2F)にて開催すると発表した。東京にて毎年開催されている「db tech showcase」は、3日間でのべ4,000名以上のデータベースに携わる技術者が参加する国内最大級のデータベーステクノロジーカンファレンスで、データベースベンダー、ユーザ企業、システムインテグレーター、ハードウェアベンダーなどの技術者が世界中から集まり、最先端テクノロジー、現場で得たノウハウ、活用事例を共有するもの。セッションで扱われるデータベースはOracle、SQL Server、MySQL、PostgreSQLをはじめ、Vertica、Actian Matrix、MongoDB、Couchbase、Hadoopなど30種類を超え、基幹システム、情報システム、ビッグデータ、クラウドなど、あらゆる領域のデータストア技術に関するセッションを実施している。「db tech showcase 札幌 2015」では、2日間で37のセッションが企画されており、初音ミクの産みの親であるクリプトン・フューチャー・メディアや、MySQLのチューニングについての講演を行うインフィニットループなど、札幌を拠点としている企業も多数参加が決定しているという。参加費は5,000円/2日間となっているが、事前申込みにて無料となる。
2015年08月17日JALは7月31日、シンガポール時間の7月12日にシンガポール発羽田着JAL38便の767-300(JA606J)が誘導路にて離陸操作を開始するという事例が発生した件で、シンガポール当局および国土交通省航空局より重大インシデントと認定されたことを発表した。同便は管制承認を得て地上走行を実施し、滑走路からの離陸許可を得ていたが、副操縦士が誘導路を滑走路と誤認し、誘導路上にて離陸操作を開始した。誤認に気付いた機長が離陸操作中断を指示し、直ちに副操縦士が離陸操作を中断、ほぼ同時に管制から停止の指示を受けた。同件は7月12日に発生したものだが、JALは7月23日にシンガポール航空当局から同便の運航状況について問い合わせを受けて初めて同件を認識し、同日速やかに国土交通省航空局へ報告したという。7月23日より同便の機長および副操縦士を乗務停止とし、事実関係の調査を進めているという。また、今後についてはシンガポール当局による調査に全面的に協力するとともに、「このような事例を2度と発生させることのないよう、安全意識の再確認と一つひとつの作業の確実な実施を徹底してまいります」としている。
2015年08月03日日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月17日、同社の「HP ProLiantサーバーGen9」シリーズの新製品として、インメモリ・データベース向けエントリー・モデル「HP ProLiant DL560 Gen9」「HP ProLiant BL660c Gen9」の2機種を発売した。価格は169万6,000円(税別)から。新製品はいずれも、大量のデータを扱うワークロードのニーズに最適という。大容量メモリと最新の高性能プロセッサを搭載し、非構造化データのリアルタイムの分析やトランザクション・データベースに最適となるよう設計したとのこと。DL560 Gen9は、最大1.5TBのメモリで小規模高速データ解析インメモリ環境の導入に適するという、2Uサイズで4ソケットのラックマウント型サーバ。デザインを見直しメザニン構造にしたことで、24台のストレージ・デバイスを搭載可能とした。システム全体の性能向上を実現するために、フラッシュ・ストレージであるNVMeデバイスにも対応する。仮想化やサーバ統合、ビジネス・プロセシング、多量のデータを扱うアプリケーションに最適としている。価格は169万6,000円(税別)から。BL660c Gen9は、データセンター内での設置面積を削減しながらビジネスの速度を高めるという、4ソケットのブレード型サーバ。メモリ容量やストレージ搭載能力が従来の2倍になるといった能力の向上や柔軟な構成、および「HP OneView」を通じた管理性により、データベース、仮想化、サーバ統合、モデリングおよびシミュレーション、パブリック・クラウドなど負荷の高いワークロードにおいて、より速く結果を返すことによって俊敏なビジネスを支えるという。価格は220万8,000円(同)から。
2015年07月21日日本IBMは7月3日、ビッグデータを容易に分析し、そこから得た発見や予測を迅速かつ低コストでビジネス戦略に活用できるクラウド上で利用するデータベース「IBM dashDBEnterprise MPP」、IBM DB2をクラウドで提供する「IBM DB2 on Cloud」を発表した。「IBMdashDB」は、表計算ソフトウェア、各種ビジネス・インテリジェンス・ツール、R言語、地図アプリケーションおよびNetezzaテクノロジーの分析関数などの利用に対応することで、業務データの単純な分析やレポート作成の業務効率化に加えて、分析ロジックの検証や開発が可能。また、分析およびレポートツールである「IBM SPSS」「IBM Cognos」「IBM Watson Analytics」などと連携して、高度なアナリティクスを行うことも可能。データ容量や稼働環境に応じて、IBM Bluemix上で無料で利用を開始することができる。「IBM dashDB Enterprise MPP」は、増加するデータ・ボリュームに合わせて水平拡張可能なアーキテクチャ、並列処理(MPP)環境におけるクエリの分散処理でさらなる高速化、データ分析を高速化する「IBM DB2 with BLU Acceleration」のインメモリ・アナリティクス技術と、Netezzaテクノロジーに基づく高度な分析をデータベース上で行うIn-Databaseアナリティクスを融合するサービスなどを備えている。「IBM dashDB Enterprise MPP」の利用料金は月額224万9100円(12TBのデータ容量まで)から、「IBM DB2 on Cloud」の利用料金は月額14万2800円から(いずれも税別)から。
2015年07月04日リックソフトは6月16日、同社がアトラシアン製品の技術支援を提供しているヤフーの全社約7,000人が利用する情報共有システム「Confluence」の事例を公開した。Confluenceは、アトラシアンが開発する企業向けの情報共有フレームワークで、チームがコンテンツを作成、共有、議論するためのナレッジ共有・管理ツール。プロジェクト、ドキュメンテーション、ファイル、アイディア、議事録、仕様、図、モックアップなどをチームで効率的に共有できる。ヤフーでは、数年前より全社の約7,000人がConfluenceを利用し、1日あたり1万5,000ページの情報が追加・更新され、共有・活用されている。また、ヤフー独自開発の標準アカウント管理システムとConfluenceのアクセス制御(ACL)機能を連携することで、人事異動があった場合でも Confluence側に自動的に反映できるという。ヤフーは今後、Confluenceの「社内FAQ」機能や、プロジェクト管理ツール「JIRA」との連携も視野に入れ、活用範囲を広げていく予定だ。
2015年06月16日アシストは6月3日、ヒューレット・パッカードの高速分析用データベース「HP Vertica」をより手軽にかつ効果的に活用するためのナレッジを集めた「Vertica技術情報サイト」を開設した。「HP Vertica」は、大量データの分析を高速かつ低コストで実現する列指向型の高速分析用データベース。「Vertica技術情報サイト」では、「HP Vertica」の製品概要、アーキテクチャ、基本的な操作方法、インストールの環境や要件のほか、「HP Vertica」をさまざまな場面で活用する際に役立つポイントをわかりやすく解説した記事などを順次掲載していく。また、評価版である「HP Vertica Community Edition」のダウンロード方法や各種技術ドキュメントを案内し、「HP Vertica」の導入事例やメディア掲載情報、各種イベントなどの案内も行う。
2015年06月04日システムサポートは5月14日、データベースシステムの問題個所にフォーカスした新たなデータベース診断サービス「ズバッとDB診断サービス」を提供開始すると発表した。同サービスは、Oracle Databaseを対象に、STATSPACKやAWRでは取得することが困難なOSおよびデータベースのリソース情報を、より短いサイクル(1秒単位)で取得し、診断・改善提案するもの。同社はすでにシステム全体を診断するためのデータベース診断サービスとして「まるっとDB診断サービス」を提供しているが、システム全体ではなく、すでに問題が発生している部分にフォーカスした診断を希望する利用者向けに、同サービスを提供する。「ズバッとDB診断サービス」と「まるっとDB診断サービス」の価格はいずれも1データベース当たり70万円となっている。
2015年05月14日5月22日、東京都目黒区において「徹底解説!ケイト・スペード様AWS全面構築事例」と題したセミナーが開催される。セミナーは、基幹系を含むシステムのAWS(Amazon Web Services)への完全移行事例をつぶさに紹介するもので、ファッションブランド"katespade"を展開するケイト・スペードジャパンの移行事例が対象となる。ケイト・スペードは、1993年にニューヨークで産声を上げ、張りのある素材やカラフルな色が特徴的なバッグ、時計やジュエリーなど世界に向けてブランドを展開しており、日本においても銀座に旗艦店をオープンさせるなど、著しい成長を見せている。同社は、アパレル関連などSKU単位でのデータ構造にも強いERP「Infor M3」を導入しており、Infor M3を含む基幹システムのAWSへの全面移行を実現した。当日は、ケイト・スペードジャパン取締役副社長/COO 竹林朋毅氏を講師に迎え、「経営者が語る!ケイト・スペードのAWS全面構築事例」と題したセッションが予定されており、基幹システムという会社業務の幹とも言える部分をクラウドへと移行する不安から解き放たれ、製造管理、生産日程スケジューリングやサプライチェーン需給計画などの戦略・計画、購買・外注や在庫・ロット管理などに連動した財務会計や財務統制を実現した同社の変革の経緯が、竹林氏から述べられる。詳細は以下の通り。○徹底解説!ケイト・スペードAWS全面構築事例共催 インフォアジャパン株式会社/アマゾン データ サービス ジャパン株式会社/株式会社ジェーエムエーシステムズ費用 無料(事前登録制)会場 アマゾンデータサービス ジャパン セミナールーム(東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー19F)定員 120名(先着順)日時 2015年5月22日(金) 14:30~17:10(受付開始14:00~)プログラム詳細はWebサイトにて
2015年05月13日米Microsoftは5月6日(現地時間)、NonSQLデータベースのクラウドサービス「Google Cloud Bigtable」のベータリリースを発表した。同サービスでは、Google 検索、Gmail、Google Analyticsなど、Googleのサービスが10年以上利用してきたデータベースが提供される。同社によると、Cloud Bigtableのレイテンシーは1ケタのミリ秒に抑えられているほか、ドル当たりのパフォーマンスは、HBaseやCassandraといった競合のNonSQLデータベースの2倍以上だという。Cloud Bigtableは、オープンソースの分散データベース「Apache HBase」のAPIを介して提供される。そのため、Hadoopのエコシステム、Googleのビッグデータサービス「Cloud Dataflow」などと、統合することも可能としている。また、クラスタの作成や再構成はシンプルなユーザー・インタフェースで行え、10秒未満で完了できるという。1時間当たりの1ノードの価格は0.65ドルで、クラスタ当たりの最少ノード数は3となっている。ストレージはSSDとHDD(近日販売予定)から選択でき、SSDの1GB当たりの月額料金が0.17ドル、HDDの1GB当たりの月額料金が0.026ドルとなっている。ネットワークに関する料金は、出力先と月間使用量によって決まる。
2015年05月07日○日本市場におけるBoxの展開や最新導入事例などを紹介株式会社Box Japan(ボックスジャパン)は、クラウド上でのコンテンツ管理やコラボレーションを行うコンテンツ・プラットフォームを導入、または検討している企業を対象としたイベント「Box World Tour Tokyo 2015」を開催する。開催日時は6月17日(水) 13時30分~18時。会場は渋谷ヒカリエホール(東京都渋谷区渋谷2-21-1)参加無料(事前登録制)。クラウドベースのコンテンツ・プラットフォーム「Box」。近年、実にさまざまなオンラインストレージやファイル共有サービスが登場しているが、これらとBoxが提供する「コンテンツ・プラットフォーム」サービスの大きな違いは、法人での利用に最適化されている点にある。コンテンツを総合的に管理するプラットフォームとして、ストレージ機能はBoxのほんの一部に過ぎない。コンテンツを社内外のメンバーと共有してプロジェクトなどを進めるコラボレーション機能、スマホやタブレットでファイルを見たり編集する機能 、企業の情報を守る万全のセキュリティ、APIを用いた業務アプリケーションとの統合、メタデータや自動化ルールを用いたワークフローの提供などのエンタープライズ向け機能を搭載。そのユーザー企業数は世界で27.5万社以上、ユーザー数は3400万人以上に上る。さらに、米フォーチュン誌が年1回発行する、全米の上位500社の総収入をランキングした「Fortune500」にランクインしている企業の99%が利用しているという実績がある。イベント当日は、Boxの共同創業者でありCEO 兼 Co-founderを務めるアーロン・レヴィ氏が来日。「未来のワークスタイル:セキュリティ、コネクト、コラボレーション」と題し、ビジネスを変える新たなワークスタイルについて語る予定だ。また、同社では今年から日本市場への本格展開をスタートしており、日本市場での最新の情報は、株式会社Box Japan 代表取締役社長の古市克典氏による「Box 日本戦略とビジネスアップデート」、そしてSEディレクターの坂本真吾氏による「Box新機能紹介と製品ロードマップ」で明かされることとなる。さらに今回は、最新のユーザー導入事例も紹介されるとのことだ。こちらは、グリー 取締役 執行役員常務 最高技術責任者の藤本真樹氏、第一三共 管理本部IT企画部 推進グループ主査の泉貴浩氏、楽天 CIO Office, コーポレート情報技術部 執行役員 コーポレート情報技術部部長の早瀬千善氏という、いずれも各界でトップクラスの企業を代表する3名が登壇。さらに教育機関では、早稲田大学への導入事例を同大学 情報企画部 副部長 理工学術院教授 酒井哲也氏が紹介する。Box World Tour Tokyoイベント概要■Box講演13時30分~15時30分・未来のワークスタイル:セキュリティ、コネクト、コラボレーションBox Inc 最高経営責任者(CEO)アーロン・レビィ氏・Box 日本戦略とビジネスアップデート株式会社Box Japan代表取締役社長 古市 克典氏・Box新機能紹介と製品ロードマップ株式会社Box Japan SEディレクター 坂本 真吾氏■Boxユーザー様導入事例 ご講演者(社名50音順敬称略)・グリー株式会社取締役 執行役員常務 最高技術責任者 藤本真樹氏・第一三共株式会社管理本部IT企画部 推進グループ主査 泉貴浩氏・楽天株式会社CIO Office コーポレート情報技術部執行役員コーポレート情報技術部部長 早瀬千善氏・早稲田大学情報企画部 副部長 理工学術院教授 酒井哲也氏
2015年04月27日日本IBMとオリエンタルコンサルタンツは4月7日、地方公共団体の公共施設などの総合管理計画策定を支援する統合型公共施設データベースを共同開発したと発表した。地方公共団体では、学校や建築物、公園、道路や橋梁、上水道や下水道などの公共施設などのインフラ資産を保有し、管理を行っているが、今後は人口減少や少子化により公共施設などの利用需要に変化が見込まれているという。このため、中長期的な財政負担の観点も踏まえつつ、どのように公共施設などの管理や更新、統廃合、長寿命化などを総合的かつ計画的に行い、また、地域社会の実情に合った将来の街作りや国土強靭化も併せて実現していくかが大きな課題になっている。そこで、オリエンタルコンサルタンツは、建設コンサルティング企業として培ってきた道路・橋梁や公共施設などの社会インフラの設計・維持管理に関する様々な知見やノウハウを生かし、統合データベースの構築を含めた地方公共団体の総合管理計画の作成支援を行う。構築する統合データベースとしては、「IBM Maximo」を採用し、建物からインフラまでの公共施設などの一元管理を可能にする。また、統合データベースの稼働基盤としてIBMのクラウド・サービスである「SoftLayer」を利用。IBMはMaximoを採用する統合データベースの構築・運営について、ICT事業者の立場からオリエンタルコンサルタンツを全面的に支援する。なお、既に静岡県焼津市が全国の地方公共団体の中で初めてMaximoを活用した統合データベース構築の詳細検討を行っているほか、茨城県筑西市や水戸市などでもMaximoを利用した統合データベースの構築に向けた取り組みが進んでいるという。両社は今後、両社間での営業活動や技術支援の連携を強化し、地方公共団体の総合管理計画策定や統合データベース構築を推進していく。
2015年04月08日カゴヤ・ジャパンは4月7日、同社のレンタルサーバ・サービスの「データベースプラン」において、「SSDモデル」を追加した。料金は、標準ストレージ容量5GBの共用タイプの1カ月払いの場合で756円、同512GBの専用タイプの1カ月払いの場合で2万1,600円(いずれも税込)。データベースプランは、同社のDBサーバを単独で利用可能なサービス。SSDの採用により、従来のHDDモデルと比べて2倍以上の高速な環境を利用できるという。同社では、ストレージに負担が掛かるSNSやECサイトの利用に適するとしている。DBエンジンはMySQLかPostgreSQLを選択でき、DBの作成個数は無制限、不正侵入予防システム(IPS)を標準装備。申し込み後最短5分で利用可能。独立した専用のDBサーバを利用可能であり、現在利用中のサーバにシステムをインストールする必要は無い。外部DBサーバとして利用する場合、メインサーバのリソースを節約し、CMSなどの利用時における動作速度の改善を期待できるという。プランには共用タイプと専用タイプがあり、専用タイプの場合はメモリを16GBから32GBへ17万2,800円で拡張可能だ。
2015年04月07日ゼンリンデータコムと電通は3月11日、2014年12月から提供している全国12万件の「全国避難所データベース」を、全国の自治体と在日外国大使館向けに無償提供すると発表した。無償提供は、自治体の単独利用だけでなく、周辺自治体を含めたより広域での防災計画の立案や広報にデータベースを活用することが可能となる。在日外国大使館においては、訪日客や日本在住の外国人のための有用な情報源となる。また、同データベースと、ゼンリンデータコムが従来から提供している最新地図データの加工サービス「AreaCutter」(Web版)を連動させたソリューションとして、市町村単位で避難所情報をマッピングした地図を配布枚数の制限を設けずに提供する「AreaCutter for避難所」を有料で提供を開始。全国の自治体は、改定時に避難所情報を編集し直す労力や、地図の使用許諾/印刷許諾に関わる手間を省くことができ、スマートフォンなどを持たない地域住民やイベントなどへの来訪者に対しても避難所情報を的確に伝達することが可能となる。さらに、有料で、在日外国大使館および外国報道機関向けに英語版の提供を開始。避難所の名称と住所が英語表記でまとめられており、防災と危機管理の即戦力となる。英語以外の言語でのサービス提供についても検討中としている。「AreaCutter for避難所」の年間基本使用料は、切り抜き回数100回までの場合は15万円(税別)~で、これには地図の使用許諾権や印刷許諾が含まれている。また、英語での避難所情報の年間使用料は10万円(税別)となる。
2015年03月12日「YVC-1000」の導入事例として最も多いのは、会議用のツールとしての用途だろう。特に大人数が参加する会議に置いて、しっかりと声を収集し、聞き取りやすい形で伝えることのできる「YVC-1000」が大きな力を発揮している事例をこれまでも紹介してきた。しかし、多対多という会議の場だけでなく、1対多となるような使い方もある。セミナーや遠隔教育では、講師が話す内容を多拠点に配信することが必要となる。そうした場でも「YVC-1000」は活躍する。○地域医療を発展させるコミュニケーションに「YVC-1000」を採用医療法人社団創生会 町田病院は、一般病床120床の総合病院だ。町田市忠生地区で東京都二次指定救急医療機関として、地域に根ざした医療を目指して活動している。その一貫として、2013年12月に発足した「相模原町田地区介護医療圏インフラ整備コンソーシアム」にも参加している。コンソーシアムでは、医療拠点や会議施設をスムーズに連携させることで、地域医療を充実させようとしている。その中で必要とされたのが、遠隔会議システムだ。システムを整えることで、離れた施設間でも研修やワークショップに参加できるようにすることが狙いで、会議システムは「RICOH Unified Communication System(以下RICOH UCS)」が採用された。テスト段階ではいろいろなマイクスピーカーシステムを試用したが、話者の声が聞き取りづらい、質問をしたい時にはマイクの近くまで移動して大声で話さなければならないなど、課題が多かったという。そこで導入されたのが、ヤマハの「YVC-1000」だ。導入のポイントは、すぐれた集音能力や音量・音質のほか、操作が簡単で使いやすいという部分だ。またマイクとスピーカーがセパレート構造であるため、それぞれ最適な位置に配置できることも重要だったという。「およそ月3回、RICOH UCSと組み合わせてYVC-1000を活用しています。導入してからは快適に研修会が実施できているので、感動しています。一度使えば操作は簡単に覚えられますし、マイクが手もとに置けて、ミュート操作もすぐできるのが便利です。他会場の方も聞き取りやすいという反応で、YVC-1000に興味があるようです」と語るのは、医療法人社団創生会 町田病院 医療相談員 社会福祉士 介護支援専門員である小澤奈穂美氏だ。月に2度開催される5拠点から総勢20名が出席する事務局会議や運営会議、13拠点から総勢150名ほどが参加する研修会など、現在や研修会やワークショップを中心とした活用が進められている。将来的には症例カンファレンスでの活用も視野に入れているという。○遠隔姉妹校の授業中継はディスカッションに「YVC-1000」を利用聖心女子学院は、1908年から東京都において女子の小中高一貫教育を行ってきた学校法人だ。キリスト教教育を行う学校でもあり、国内に聖心女子大学、聖心女子専門学校、札幌聖心女子学院、不二聖心女子学院、小林聖心女子学院、聖心インターナショナルスクールといった姉妹校が存在する。この7つの姉妹校が互いに協力し、さまざまな会議や公開授業・訪問授業を行うなど連携を深めてきた。そうした中、札幌聖心女子学院が2014年3月に文部科学省からスーパーグローバルハイスクールに指定された。これを受けて大学の授業は行事の一部を札幌聖心女子学院に中継し、質疑応答を受けたいという遠隔システムへの要望が出てきたという。大学の情報化推進プロジェクトチームが要望に応えるべく、さまざまなシステムを試用した結果、選択したのが、Web会議システム「LiveOn」と、その推奨マイクスピーカーである「YVC-1000」だった。導入にあたっては姉妹校との会議やプロジェクト等の打ち合わせ、パワーポイント等の資料を用いた学校説明会などでトライアルを実施。そこで評価されたのは、「YVC-1000」のマイクとスピーカーが分かれた構造であるため臨場感のあるコミュニケーションができることと、音質がクリアであることだった。これによって遠隔会議であることを意識せずに参加でき、Web会議のストレスを感じさせれなかったという。また、設定や操作、配線も簡単であり、イニシャルコストとランニングコストが安価であったことも決め手となった。「遠隔学習について研究する中でさまざまなシステムを使ってきましたが、映像中心のものが多く音声に関しては実用性に欠けるものがほとんどでした。授業や会議は音声が重要なため、音質が良いLiveOnとYVC-1000を連携させたシステムでは双方向の授業やセミナーといった使い方に道を開くものと考えられます。ようやく遠隔協同学習を実施できるレベルに達したものが出てきたのではないかと、その可能性を高く評価しています」と語るのは聖心女子大学文学部教育学科 教授である永野和男氏だ。姉妹校の中で東京の聖心女子大学、北海道の札幌聖心女子学院、静岡の不二聖心女子学院、兵庫の小林聖心女子学院の4校は、特に教員も事務も連絡や交流が盛んだという。その交流に「LiveOn」と「YVC-1000」を使用すれば、経費の削減や時間のロス、教職員の業務の軽減につながるだろう。今後は大学に要望されている出張授業を遠隔授業として行うことも視野に入れているという。また、音質の良さを活かした語学学習での活用も予定しており、留学生の日本語スピーチを高校に中継するといった活用や、文系でよく行われる少人数でディスカッションするような授業での利用など、聖心女子学院ではこのシステムに大きな可能性を感じているという。
2015年03月12日テクマトリックスが主催するビッグデータ事例セミナー「ビッグデータはもう特別じゃない!? Pentaho で実現するビッグデータ分析」が、来週3月18日に開催される。同社が提供するビジネスアナリティクス「Pentaho」を使ったビッグデータ分析の活用方法、構築事例など、実際にビジネスに活かせる内容を中心に展開するセミナーだ。会場はテクマトリックス東京本社、参加受付は先着順で、参加費は無料。Pentahoは、ルフトハンザ、NASDAQ OMX、EMCなど海外の先進企業の導入実績が豊富なビッグデータ分析ツールで、その特徴は高いコストパフォーマンスや導入スピード。さまざまな異なるデータを組み合わせて分析できる「データブレンディング」も強みで、Pentahoでは単一データに他のデータを組み合わせて、関連性を分析できる機能が充実しており、これにより、他の製品では及ばない深い分析を行うことができる。今回のセミナーでは、Pentahoの豊富な導入実績の中から厳選したビッグデータ活用事例を紹介。そして、Pentahoを使ったビッグデータ分析の課題解決法、ビッグデータ分析術・活用手法を解説。ビックデータを活用したい企業に向けて、最初の導入のヒントから、その後のビジネスへの適用のイメージまで、順を追って知ることができる。セミナー開催概要は以下のとおり。・日程 3月18日 (水)・時間 15:30~17:00 (15:00受付開始)・場所 テクマトリックス株式会社 東京本社3階セミナールーム・定員 30名(先着順、1社につき2名まで)・対象 システム担当者、経営企画担当者、システムインテグレータ、ITソリューション企業・費用 無料・セミナー内容の詳細はこちら・申込はこちら
2015年03月11日レノボ・エンタープライズ・ソリューションズと日本マイクロソフト、サンディスクは共同でデータベース技術の超高速化を実現するポイントなどを学べるセミナー「ビッグデータ活用の切り札! 【事例からみる、SQL Server超高速化実現のポイントご紹介】」を東京都・秋葉原にて2月20日に開催する。今回のセミナーは、大量のデータを有効活用するためには、高価なシステムと高いスキルが必要と思っているエンジニアなどに向けて開催されるもので、日本マイクロソフトが迅速・低コストかつ容易なビッグデータ活用基盤の構築ポイントについて、事例を交えた説明を行うほか、サンディスクがフラッシュメモリをデータベースに活用するメリットの説明を行う。また、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが、独自の最新技術を実装した「System x SQL Server SSDアプライアンス」によるデータベース高速化の構築のポイントについて紹介を行うほか、データベースのボトルネックを解析し、パフォーマンス改善のポイントを提案する「無償パフォーマンス診断」の事例紹介などを行う予定だとしている。なお、定員は30名で参加費は無料(事前登録制)。申し込み方法などの詳細は以下のとおり。○ビッグデータ活用の切り札! 【事例からみる、SQL Server超高速化実現のポイントご紹介】日時:2015年 2月 20日(金) 14:30~17:20(受付開始 14:00~)会場:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 秋葉原本社セミナールーム (東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX 10階 北ウイング)定員:30名参加費:無料(事前登録制)主催:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ共催:日本マイクロソフト、サンディスク申込み方法:タイトルにセミナー名、本文に社名、所属、氏名、メールアドレス、電話番号、ご案内担当者名を明記した上で「LESseminar@lenovo.com」にEメールにて申し込む形式
2015年02月06日日本マイクロソフトは12月11日、ローソンにおけるWindows 8.1タブレットの導入事例を公開した。ローソンは、このほど社員が利用する端末6500台をWindows 8.1に刷新し、それぞれにMicrosoft Office 2013 ProPlusを導入した。スーパーバイザー(SV)用の端末1500台には、ディスプレイとキーボードが着脱できるコンバーチブルタイプのWindows 8.1タブレット「Lenovo ThinkPad Helix」を採用。業務支援用アプリを開発し、業務の効率化や生産性の向上を図った。ローソンは、これまでも積極的にスマートフォンやタブレットを活用した施策を行ってきた。2012年にはSV用にAndroidタブレットを導入し、情報共有やコミュニケーションの向上を図った。AndroidタブレットでVDIを入れてひと通りの業務を行えるようになったが、Microsoft ExcelやMicrosoft PowerPointを活用する文書作成業務が困難であった。Windows 8.1タブレットの導入は、PCとタブレットの機能を使い分けることで、これまで両方を持ち歩いていたSVの負担を軽減、活用率の向上が狙いだ。また、既存のWindows環境でデータ管理が行え、アプリ配信を容易に行えることにも期待を寄せた。その目論見は的中。Windows 8.1 タブレットに自社開発した情報の一元管理するアプリ「SV Pit」に導入したことで、SVが業務の優先順位を付けやすくなり、効率的かつスピーディに施策立案、店舗巡回、情報の吸い上げなどのPDCAを実現できるようになった。SVにもWindows 8.1タブレットは好評だ。通常の社内業務と外回りの両方で使え、キーボード入力が得意な人はノートPCとして持ち歩き、キーボード入力が不得意な人はタブレットにペンで手書き入力して印刷して店舗オーナーに渡すといった使い方がされている。また、SV Pitを業務の起点となるような動線を作る取り組みを開始した。販売戦略の実績と目標を確認でき、また後方業務を効率よく実施できるようなアプリへと改善する。Excel 2013のPower BIを使った分析を行えるようにすることも新たな取り組みの1つ。SVが店舗巡回時に実施するオペレーション確認業務の実施状況などを、支社や支店の管理職が Power BIを通じて可視化できるようにした。「Power BIの画面を見ると、みんな驚いて、いろんな活用案が出る」と社内でも好評のようだ。
2014年12月15日Facebookは12月2日、Parse関連の技術文書と導入事例を、中国語(簡体字および繁体字)、日本語、韓国語、ロシア語にローカライズしたことを発表した。Parseは、Facebookが昨年買収したモバイルアプリ開発向けのBaaS(サービスとしてのバックエンド)。具体的には、モバイルデバイスに対し、データストア、プッシュ通信、ユーザー管理、ソーシャルメディアとの連携、位置サービスとの連携など、バックエンドの機能をクラウドサービスとして提供する。同社によると、アジアはParseにとって重要な市場であり、急速に利用が拡大しているという。それを示す数値として、「アジアにおけるParseを利用するアプリの数は2014年上半期で90%の急増」「APACにおいて、Parseの3製品(Parse Core、Parse Push、Parse Analytics)すべてを利用 したアプリ数は2014年上半期で90%の増加」「Parse 用アプリ数上位15カ国のうち、6カ国はアジア」が挙げられている。日本語による技術文書、導入事例はいずれもWebサイトで公開されている。
2014年12月02日ユニットコムは20日、「iiyama PC」ブランドの各種PCに関して、ビジネスユースにおける導入やリプレースなどの導入事例サイトを公開した。公開時点では、一般企業、病院、学校といった事例が紹介されている。ニーズに合わせた製品導入、データ共有に関する問題解決、ペーパーレス化への取り組み、サポート面の評価といった具体的な事例を知ることができる。
2014年11月21日日本マイクロソフトは11月19日、みずほ信託銀行によるMicrosoft Dynamicsの新規導入事例をWebページで公開した。みずほフィナンシャルグループでは、銀行、信託、証券が一体となった「銀・信・証連携」を掲げており、この実現に向けた体制作りという点でも、膨大な顧客情報を相互に連携できるシステムインフラの整備は急務であった。みずほ信託銀行は、これまで自社開発の不動産仲介システムを利用していたが、操作性などのユーザービリティに問題が多く、現場から敬遠されていたという。そうなると、現場の従業者がグループウェアやファイルサーバー上にデータを保存することになり、結果として効率的なデータ共有/活用ができない状態が続いた。Microsoft Dynamics CRMを採用した理由は、主な開発要件がパッケージの基本機能でカバーできることに加え、導入実績の豊富さ、Microsoft Officeとの連携が容易であったことだという。今後は、Microsoft Dynamics CRM をさらに広い範囲のシステムに応用、展開する。行内には、不動産業務にかかわるさまざまなシステムがサイロ型に構築されており、これらを Microsoft Dynamics CRM に集約、再構築することで管理の一元化とさらなるコストの低減を図るとしている。
2014年11月20日11月26日、東京都千代田区において「IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶデータ活用によるアップセル・クロスセルの勘所」(主催 マイナビニュース)と題したデータ活用セミナーが開催される。セミナーでは、デジタルテクノロジーで消費者にユニークな体験を提供する電通レイザーフィッシュの事例も紹介される予定だ。電通レイザーフィッシュは、消費者との相互コミュニケーションを通じ、ビジネスを成功に導こうという新しいソリューションサービス「次世代コミュニケーションプラットフォーム(NGCP)」を展開している。KinectやLeapMotionなどのセンサー、iBeaconやNFCなど最新のテクノロジーをうまく組み合わせることで、"ユニークな体験"を消費者に提供する。同社のWebサイトには、そのテクノロジーの一端が紹介されている。たとえば、デルタ航空とのコラボレーションでは、タッチスクリーン上の写真やキーワードをタッチすると映し出された世界各都市の選りすぐりの映像や写真が表示される。スマートフォンでQRコード情報を撮影することで予約まで結びつくシステムも披露されている。この「次世代コミュニケーションプラットフォーム(NGCP)」にも当然ビッグデータの力が欠かせない。当日は、株式会社電通レイザーフィッシュ テクノロジーダイレクター 坂田 英宣氏から「ビッグデータをどう活用? オムニチャネルに必須のビッグデータ」をテーマに事例講演が行われる。そのほか、株式会社ゼンク 代表取締役 増田 芳憲氏による統合型顧客管理・営業支援システム「SugarCRM」、マップアール・テクノロジーズ株式会社 三原 茂氏による「MapR」の導入事例が紹介される。Talend株式会社 マーケティングディレクター 寺澤 慎祐氏からは、「ROIを向上させるビッグデータ統合テクノロジーのご紹介」というセッションが予定されており、ビッグデータの活用事例からテクノロジーの技術動向まで幅広く情報を得る機会が得られる。○開催概要タイトル:「IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶデータ活用によるアップセル・クロスセルの勘所」日時:2014年11月26日(水) 13:30(開場 13:00)~16:20会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS 東京都千代田区一ツ橋1-1-1申し込み締め切り:2014年11月25日(火) 18:00まで主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局協賛:株式会社ゼンク、マップアール・テクノロジーズ株式会社、Talend株式会社
2014年11月11日コンタクトセンターとフィールドワーカーをつなぐ業務にiPadを導入した事例が広がっている。iPadのGPS機能を活用してコールセンターがフィールドワーカーの現在地を特定したり、iPadを通してフィールドワーカーと詳細な顧客情報を共有するなど、効果的な業務フローが可能になる。コンタクトセンター業務のアウトソーシングを展開するプレステージ・インターナショナルは、iPadを活用したコールセンターとフィールドワーカーの連携システムを積極的に構築している。小売企業やメーカー、ECサイトなどを顧客に持ち、コンタクトセンター対応に加えて、フィールド業務にも対応するのが特徴で、業務特化のグループ会社がフィールドワークに対応する。○コンタクトセンターの問い合わせ対応から、現地障害サポートを一気通貫に対応パークアシスト事業においては、「ゲートバーが開かない」「精算機器が故障」といったエンド・ユーザーからの問い合わせを同社のコンタクトセンターが対応し、緊急度が高いものについては、パーキング保守をカバーするグループ会社のプレミアパークアシストへ取り次ぎ、全国に展開するフィールドスタッフが24時間365日の駆け付け保守対応をする仕組みだ。「クレームになるケースも多く、顧客企業(パーキング事業者)の信用を低下させてしまう恐れがあるため、とにかく現場に早く駆け付け、正確な作業ができることがパーキング運営の一番大切なポイント」と語るのは、パーキング事業責任者の日岡氏だ。そこで同社が力を入れているのが、コンタクトセンター業務とフィールド対応(駆け付け対応)のICT化である。コンタクトセンターとフィールドスタッフ、データ分析などを統合した独自システムを構築する同社では、全フィールドスタッフにiPad miniを配付して迅速な駆付け対応を可能にしている。エンド・ユーザーから、コンタクトセンターに問い合わせが入ると、コールスタッフは、システム上からフィールドスタッフのGPS位置情報を確認し、障害場所に最も近いスタッフに緊急出動を依頼する。コールスタッフが受け付けた問い合わせ内容、障害状況などは、システムを介してフィールドスタッフのiPad miniに情報共有される。フィールドスタッフはコールセンターからの出動依頼を受けると、「PARSシステム」(同社の独自開発アプリ)を起動し名称か地図画面で駆け付け先のパーキングを検索し、問い合わせ内容や現場設備状況、過去障害履歴を即時に確認して現場に向かう。GPSを利用した駆け付け時間の短縮や、コールセンターと全国に展開するフィールドスタッフの情報共有による障害対応前の情報確認により、エンド・ユーザーの満足度を高めるのが狙いだ。○報告書をすべて現場で完結し、対応現場の過去履歴も検索可能「日報や報告書は、事務所に戻ってから作成するという従来型ではなく、現場で報告書を作成し、即日中に顧客企業への保守完了報告が可能です」(日岡氏)現場では、保守作業を行いながら画面ボタンをタップすれば、「どのような作業をしたか」を簡単に作業報告書として作成できる。文字では表現しづらい説明についてはiPad miniのカメラ機能で撮影し、システム上の報告書にそのまま取り入れることもできる。「機械の保守操作など、覚えることの多いフィールドスタッフが負荷なく使えるものを目指しました。分厚いマニュアルを読まなければ使えないものは現場に浸透しません。iPad miniは直感的に操作を覚えられるので、フィールドスタッフも興味を持って活用してくれています」(日岡氏)保守業務終了後、その場ですぐに報告書を送付できるので、事業主へのレスポンスが格段に早くなるほか、事務所に戻ってからの報告書作成が不要となり、フィールドスタッフの業務負荷も低減できている。さらに、現場のフィールドスタッフに「どんなボタンがいいか?」などヒアリングを行い、キーボードを使わなくても報告書が作成できるよう、音声入力機能を取り入れるなど工夫したという。個々のフィールドスタッフごとに既存の業務スタイルがあるので、いかにタブレットの利用が負担にならないようにするかが重要で、直感的に利用できるiPad miniはシステムとの親和性が高い。○データ蓄積による「予測の活用」また、同社が力を入れているのはデータ分析だ。コールセンターについては、独自システムにより問い合わせ内容、顧客管理などシステム管理を10年前より構築してきたが、現場でのデータ積み上げは実は非常に難しかったという。iPadアプリを導入することで、報告書を作成すると「いつ到着したか」「作業時間はどの位だったのか」といった測定しづらいタイムデータが自動で記録できるようになり、現場の貴重なデータの蓄積が可能になった。「今まで現場でやっていた見えない作業が今後は全部データ化できます。どんなトラブルが多いのか、パーキングごとにどんな特性があるかを分析することで、今後の保守対応の予測が可能となり、サービス付加価値を上げられます。また、どの作業員が一番早く作業しているかといった情報がよりピンポイントに分析でき、ノウハウの横展開を行い業務効率向上できる下地が整いました」(日岡氏)○新人とベテランの平準化を可能にするツールフィールドスタッフは、緊急な対応を求められる現場へ1人で駆け付けるため、熟練者と新人のスキルの差も課題の1つだ。フィールドスタッフを統括し、多忙の際は現場に出ることもあるというデイビス アリキサンダー武氏はこう語る。「現場への到着時間から差が出ます。ベテランはすぐに場所を把握して駆け付けられますが、新人は地図を眺めて位置を確認するところからスタートします。現場でも分からないことが多いので、電話で質問をしていましたが、なかなか解答にたどり着けず、解決が遅れてしまうこともありました」(デイビス氏)iPad miniは、新人スキルの底上げができる心強いツールになった。PARSがあれば、目的地までのルートを簡単に検索できるので到着時間が短縮できる。パーキングごとの過去の対応履歴もPARSに記録されているので、「今では、電話をする前にiPad miniから対応履歴を検索して、ベテランのフィールドスタッフの対応方法を確認する方法に変わってきています。iPad miniなら自分で調べてすぐに回答を得られるので、現場の作業時間も短縮しています」(日岡氏)フィールドスタッフは、保守作業のマニュアルをバイクに積んで現場に向かうが、今後はiPad miniにすべてのマニュアルを入れて、どの現場のマニュアルもiPad miniから閲覧可能にしたり、作業動画を入れるなど、動画を見ながら現場で作業ができるなど支援ツールとしても役立てたいと日岡氏はいう。「早く到着できても、すぐに解決できなければ意味がありません。パーキングを素早く稼働可能な状態に復帰させることは、利用顧客様からのクレームを抑えるほか、事業主様にとってはパーキングの稼働率向上となり、顧客満足の向上に繋がります」(日岡氏)夜間作業時には、iPad用のライトも持参されるというが、独自のシステムとiPadの活用により、多くの企業の裏方業務を日々支える同社の改善は続く。
2014年10月15日ジャストシステムは10月1日、企業内の情報共有基盤として活用できるよう大幅強化した、ノンプログラミングWebデータベースソフトの最新版「UnitBase 4.5」を、10月20日より発売すると発表した。UnitBaseは、案件管理や問い合わせ管理、顧客管理、不具合管理など、企業におけるさまざまな業務のシステム化に活用されているWebデータベース。専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単操作で柔軟に構築や変更が行える。最新版では、カレンダーからレコードを表示・編集できる「カレンダービュー」が追加された。同機能により、イベントの色分け、カレンダー書式の複数登録が可能になり、視覚的にもわかりやすい管理が実現される。また、Excelやメールなど、既存ツールとの連携が強化されたのも最新版の特徴。具体的には、Excel形式の帳票を「UnitBase」に取り込める機能「帳票取込」も追加され、「UnitBase」から必要なレコードを絞り込んで事前に設定したフォーマットのレポート(Excel)として一括出力できるようになった。その他の新機能としては、申請金額や決裁内容によって決裁者を設定できる「決裁ルートの選択」機能、グループ内の全ユーザーに通知し、そのうちの一人が承認すれば次のフローに進める「グループ決裁」機能、社員ごとに必要な決裁ルートを自動設定できる機能などがある。価格は、同時ログイン5ユーザーで98万円、年間保守料が19万6,000円となっている(いずれも税別)。
2014年10月01日ミスミは4月15日、工場の設備や装置の機械設計を支援する自動化機構事例ライブラリーサイト「IDEA NOTE (アイデアノート)」を、4月7日に公開したことを発表した。自動化機構事例ライブラリーサイトは、業界としては初の試みだ。ミスミは第1弾として100事例を掲載し、5月末までに300事例の拡充を目指すとした。製造業の最前線で使用される工場設備・装置の分野では、機械設計の効率化のために、2次元や3次元CADソフトが普及し、装置部品メーカーによるCADデータの提供が進んでいる。しかし、装置への要求仕様を元に、機構やコスト、品質を検討する構想設計は、個人の経験・アイデアや過去図面の参照に依存しており、時間や手間がかかっているのが現状だ。こうした問題を解決するのが、装置などの自動化機構事例を多く集めたライブラリーサイト『IDEA NOTE』だ。各事例に対して、技術情報や CAD データも付加し、若手設計者の教育ツールとしてもご活用できる。ミスミは今後、中国版などへの海外展開も予定しており、取り組みがより多くの機械設計者の業務効率化や若手技術者の育成に貢献できることを、目指していくという。
2014年04月16日エムオーテックスは2014年2月、情報システム担当者(情シスさん。)にスポットを当てたイベント「情シスさん。の祭典」を開催する。イベント期間中には「事例コンテスト」(2013年10月23日より投稿募集)と「川柳コンテスト」(2013年11月1日より投稿募集)を実施する。同イベント/コンテストは、「日々企業インフラを懸命に支える『情シスさん。』の日頃の労をねぎらうこと」を目的として、事例と川柳の2つの部門で行われる。優秀作品は、特設サイトと2014年2月に行われる「LanScope AWARD 2014」で表彰する。エムオーテックスは、全国の『情シスさん。』やその他の参加者にも楽しんでもらうことで、日本の情報システム部門を盛り上げていきたいとしている。川柳コンテストでは、「情シスさん。川柳『一句、物申す』」と題し、3つのテーマに沿った川柳を募集する。投稿作品の中で最多得票を得た川柳を、3回にわたって表彰する。テーマの詳細はWebサイトにて。情シスさん。の絶対負けられない戦いが、そこにはある情シスさん。へのラブレター夢見る情シスさん。投稿・投票期間は2013年11月1日~2014年1月24日、第1回の発表は12月2日に行われる。11月の受賞賞品は「LUMIX GF5(エスプリブラック)」。また、投稿者から抽選で、毎月20名に500円分のAmazonギフト券が進呈される。事例コンテストでは、「拝啓 LanScopeユーザ様、あなたのCatはお元気ですか?」と題して、LanScopeユーザーの活用エピソードを募集する。投稿作品の中で最多得票を得た事例、優秀事例をLanScope AWARD 2014として表彰する。応募期間は10月23日~12月25日、投票期間は10月23日~1月20日。優秀事例には、総額100万円の賞品が用意されており、投稿者から抽選で100名にAmazonギフト券(2,000円分)を、4名に第4世代型のiPad(Wi-Fi)を進呈するとのことだ。
2013年11月05日――各分野の専門家の方にお勧めの書籍を紹介していただいている本企画。今回は、データベースに関して日本オラクルの人見尊志氏に書籍を紹介してもらいます。私は物理天文学部卒業で、データベースやコンピュータサイエンスについての知識はオラクルに入社後に培ったものです。データベースのコンサルタントとして、ユーザー企業の方々やシステムインテグレータの方々ともデータベースの設計、運用設計やチューニングについても深い理解と実践ノウハウが必要とされる局面に向き合ってきました。そのような中で、「より深くOracle Databaseを理解しながらも、システムの中の1つのコンポーネントとして最大限に活用する為には、幅広い情報を集め精査しながら自分のモノにしていく事が必要である」という観点から書籍を選びました。関連記事 : スペシャリストの選書 - (1) セキュリティ 辻伸弘氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (2) 要求定義 三輪一郎氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (3) 開発プロセス 正木威寛氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (4) プロジェクトマネジメント 岡大勝氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (5) モデリング 羽生田栄一氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (6) プログラミング 伊藤直也氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (7) クラウド 後藤和貴氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (8) システム運用 原田旨一氏関連記事 : スペシャリストの選書 - (9) ネットワーク 藤田雄介氏プロフィール○人見 尊志(Hitomi Takashi)ウィリアム王子と同じ英国のセントアンドリュース大学を卒業(物理天文学部)。その後、日本オラクルに新卒として入社。オラクルの開発ツールのエンジニアから、データベースのコンサルタントとして、大手のオラクルデータベースユーザーへのコンサルティングを実施。2007年よりビジネスデベロップメントやプロダクトマーケティングを担当した。開発部門とのコミュニケーションによる製品コンセプトから、コンサルティング時代に培った現場視点も含め、日本オラクルのデータベースビジネスの拡大・拡充を推進している。○『絵で見てわかるOracleの仕組み』――著者 : 小田圭二、発行 : 翔泳社まず最初に紹介するのは、『絵で見てわかるOracleの仕組み』です。オラクルのデータベースに関する書籍の中ではベストセラーとなっている1冊です。オラクルを使うデータべースエンジニアが現場で活用できる現実的なノウハウと知識が詰まっています。プログラムとしてのデータベースからハードウェアとしてのコンピュータシステムまでがどうやって動くのかをうまく説明しています。オラクルデータベースを管理している人やオラクルデータベースを使ってアプリケーションプログラムを書いている人にとっては、読んで損のない書籍です。特にアプリケーションのアーキテクチャを設計する人にはお勧めします。○『性能評価の基礎と応用』――著者 : 亀田寿夫、李頡、紀一誠、発行 : 共立出版私がコンサルタント時代にお世話になったのが本書です。データベースの性能だけでなくシステム全体の性能にはどのような特性があるのか、またそれをどのように評価するのかといった点について、理論を踏まえて説明しています。コンピュータサイエンスや数理科の学生にとっては、大学の教科書としてお馴染みでしょう。データベースエンジニアとして仕事をしている人は、性能が出ないという問題にしばしば直面します。そうしたときにコンピュータシステムにはどのような特性があり、どのような理論を持って分析やチューニングをして仕組みを変えればよいのか、それらを考えるうえで必要な概念を理解するのに有益な書籍です。ページをめくると数式がたくさん出てきますが、すべてを使う必要はありません。どういうふうにデータモデルを考えていくのか、あるいは何が性能を左右する要因になるのかを知るうえで非常に役に立つ1冊です。日々、性能の問題に取り組んでおり、より大局的に問題をとらえたい方にお勧めします。○『定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造』――著者 : 近藤嘉雪、発行 : ソフトバンククリエイティブC言語を使ってメモリの構造をどう作るかなど、コンピュータサイエンスの学生が大学で学ぶ内容を取り扱っている書籍です。コンピュータソフトウェアの構造がどうなっているか、性能特性がどうなっているのかなどを、開発者の視点で理解するうえで本書は役立ちます。例えばオラクルデータベースを隅々まで使いこなそうと思った場合、オラクルデータベースというソフトウェアはどういう作りになっていて、どういうメモリ構造を持っていて、CPUでどう処理して、といったところを理解するとより良く使えます。そのときに、そもそもプログラミングではメモリをどう使うのか、メモリ構造にはバイナリツリーやリンクリストという手法がありますが、そういったものがどう活用されているのか、それぞれがどういう特性を持っているのかがわかってくると、アルゴリズムのあり方が見えてきます。構造とそれを操作するアルゴリズムが一般的にはこうで、オラクルだとこうだと対比させながら特性を見るのです。そうすることで、こういう動きをするからデータベースとしてこういった使い方をしよう、パラメータの設定をこうしようといった原理原則が学べます。仮にオラクルデータベースの性能が出ないとき、インデックスを張ればよいと一般的な書籍には書いています。しかしインデックスを張るとなぜよいのか、どういったタイプのインデックスがよいのかといった深い知識まで持たないと、私たちはお客様に説明ができません。現場ではデータベースの通り一遍のマニュアルではなく、広くITの知識が必要になるので本書はお勧めできます。○『トランザクション処理 上、下』――著者 : ジム・グレイ、アンドレアス・ロイター、発行 : 日経BP社本書もコンピュータサイエンスの教科書として大学で使われている書籍です。データベースは、結局のところトランザクションをどのように管理するのかという点が根幹にあります。本書はデータベースのトランザクションだけでなく、システムのトランザクションを管理する方法も説明しています。データベースやシステムの読み取り一貫性を保つ方法は、各社のデータベース製品によって異なります。例えばオラクルデータベースがどんな思想に基づき、どんなトランザクションの実装形態で作られたものなのかを説明するには、オラクル以外のデータベース製品についても知らなければなりません。本書は、広く一般的に知られている理論に基づた知識を説明したうえで、必要となる仕組みや実装は何かという点を紹介しています。データベースとアプリケーションの処理をどのように設計すればよいのかという点に思いをはせる際に役立ちます。○『The Republic』――著者 : プラトン古代ギリシャの哲学者、プラトンが記した哲学書です。国家とはどうあるべきか、正義とはどうあるべきかなどを論じています。中でも「洞窟の寓話」という章があり、私の好きな部分です。私自身の持論でもあるのですが、データベースにおけるデータの構造は、実はシステムを作る際の投影だと思っています。データモデルを見ていくと、そのシステムは性能が出やすいか、どんな業務プロセスが動くのか見えてきます。本書の洞窟の寓話に登場する人々は、閉じ込められた洞窟の中で影を見て生活しています。データベースにおけるデータ構造もこれと同じで、システムの投影でもあり日々の企業の業務プロセスの投影でもあります。この点を押さえると、システムやデータベースの本質がわかり、アプリケーションを改善する提案ができるようになります。データベースのアドミニストレーションを超えて提案をしていきたい方には本書に目を通していただき、データベースだけを見るのではなく、データベースに投影されているデータ構造やデータの流れから、システムや業務プロセスの在り方にも着目していただきたいと思います。
2013年10月11日顧客の声と正面からAIGエジソン生命が、今年度に改善を行った業務事例を公表した。これは顧客からの声をもとに実施されたもので、内容は広汎で多岐にわたる。まず「特定の終身保険に加入していて、料金引き落としの案内が毎月送られてくるが、ほぼ同じ金額が引かれるだけであり、個人情報も記載されているので書類を送らないでほしい」との要望に対し、2010年8月から意思表示をした顧客には希望に添う形を取るようになった。また「契約の際の書類が、文字が小さく読みづらい上に、サインや印鑑も多すぎる」との申し出には、昨年11月29日より申込書と添付書類を大幅に改訂し、適切な改善を加えたとした。※画像はイメージ着実な前進の実例ついで「契約者貸付金の返済を、振込用紙を使わず直接口座に振り込めるようにして欲しい」との意見に対し、それを可能とする仕組みを構築した。さらに「ホームページに解約の仕方やクレジットカード払いなど、手続きに関する記載があまり載っていない」との指摘を受け、サイトに上おける「お手続きのご案内」をリニューアルし、「よくあるご質問」も新設したとした。他にも「カスタマーサービスセンターが、一部の契約を除いて土曜も電話受付をするようになった」「年に1度発送する『契約内容のお知らせ』を充実させた」など、多くの改善点があげられた。
2011年01月15日生命保険見直し支援とマーケティング支援サービス「保賢人」を運営する(株)カレンは、このほど「生命保険の見直しに関する実態調査-他者事例の参照について-」を行い、結果を発表した。保険見直しの定義は、現在加入中の生命保険を解約して新しい生命保険に加入するものとし、調査の対象は、見直しに関心を持つ20代~40代ファミリーの世帯主600名とのこと。この結果、上図のごとく「見直しの参考に他人の事例を知りたい」意向を示したのが約6割(59.8%)に達し、その主なニーズは、家族構成(64.8%)や年齢(62.8%)、年収(55.8%)などが似た事例を2~3件(53.9%)との内容という。尋ねにくいが、実際に尋ねた結果は参考になったとまた実際に尋ねた経験があるのは半数以下(43.5%)だが、そのうち6割(59%)は参考になったと感じているという。なお、尋ねたくても切り出しにくい理由には、「プライバシー」58.2%、「ポイントが分からない」27.8%、「自分の保険について話すのは嫌」(26.6%)などが挙げられている。見直したいものの、類似商品の多さや営業に嫌気も!そして生命保険を見直したい人の多くは、情報不足で困っていて、「類似商品の多さに戸惑う」人や「しつこい営業への警戒感から専門家に相談できずにいる」人にとっては、他人の事例は非常に有用な検討資料であるが、こうした情報をつかみにくいのが実態としている。同社は、こうした実態を明らかにし、「合理的で納得感ある生命保険見直し」の実現に向けた方策を探るため、「生命保険の見直しに関する実態調査」を継続するという。なお今回の詳細は、「保賢人」広報ブログ、調査報告書(いずれも下記にリンク)に記載されている。
2010年10月09日トラブルから学ぼう全国で起こる、様々な消費者のトラブルや苦情を受け付ける国民生活センターが、保険にまつわるよくあるトラブルとして、多くの事例を挙げている。「医療保険のQ&A-相談事例からみる注意点-」と題された具体例の紹介では、まず何よりも「契約書をよく読み、分からないことはそのままにしないで、きちんと問い合わせること」を繰り返し訴える。その上で注意すべきポイントを列挙する。いつから保障されるの?詳しく見てみよう。最初にあげられたのは「いつから保障は開始されるのか」というもの。事例となったケースでは、以下のような経緯を辿る。1.あらゆる点についてきちんと告知をして、成人病特約の付いた生命保険に加入した。2.翌日に病院で検査を受けたら、ガンであると診断された。3.入院と手術の後に給付金の請求をした。4.すると保険会社から「責任開始期前の発病は対象外」と支払いを拒否された。5.今まで自覚症状もなかったし、嘘もついていない。なのになぜ支払われないのか?という流れとなる。今回の注意点これに対するセンターの注意事項として、以下のものが挙げられていく。まず契約の流れについて。(ア)申込書に署名・捺印し、契約を申込む(イ)健康状態について告知する、または医師の診断を受ける(ウ)第1回保険料充当金を払い込むここのポイントは、保険料を払わないと保障が開始されない場合が多いこと。契約をよく確認する必要がある。またがん保険などの場合、契約がすぐに開始されないケースがあるので要注意となる。ただそれらと同じくらい重要なものとして、「医療保険は通常、責任開始期の後に発症した病気や事故などに保険金が支払われる」という原則だ。今回のケースのように、明らかに責任開始期の前から発病していたものは、支払いの対象とならないことがあるという。ただし契約後2年経っている場合には、責任開始期の前からの病気とされても支払われる場合がある。ただ、あくまでそういう「場合がある」というところは抑えねばならない。私たち消費者の間では、一般的に「告知の時本当のことを言えば全部保障される」という認識が持たれてしまいがちだが、契約後のトラブルを避けるためにも、気になる点はきちんと抑えていくようにしたい。
2010年09月28日